JP3259987B2 - 対話形数値制御装置 - Google Patents

対話形数値制御装置

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JP3259987B2
JP3259987B2 JP27615692A JP27615692A JP3259987B2 JP 3259987 B2 JP3259987 B2 JP 3259987B2 JP 27615692 A JP27615692 A JP 27615692A JP 27615692 A JP27615692 A JP 27615692A JP 3259987 B2 JP3259987 B2 JP 3259987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工シュミレーション
機能を備えた対話形数値制御装置に関し、より詳しく
は、干渉チェックの状態を図形化して表示する対話形数
値制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の対話形数値制御装置に
は、対話自動プログラミング機能によって作成されたN
Cデータによって工作機械が予定通りの加工動作を実行
するかどうかを実際の加工作業前にチェックできるよう
に、素材形状,工具形状,工具軌跡等を表示装置の画面
上に図示させて加工シュミレーションを行える機能が備
えられている。
【0003】図5は、従来の対話形数値制御装置の構成
を示したものである。同図において対話形数値制御装置
は、表示装置42の画面上に表示される対話形入力画面
に従って対話形式で入力された対話データに基づき、N
Cデータを作成する対話部と、その作成されたNCデー
タを解析演算し、工作機械37を制御するNC部とを備
えている。
【0004】まず、そのNC部の構成について説明する
と、プロセッサ31は、ROM32に格納されたシステ
ムプログラムに従って装置全体を制御するものであり、
RAM33には演算途中の各種のデータあるいは入出力
信号が格納される。また、不揮発性メモリ40には、N
Cデータが格納されており、そのNCデータは、工作機
械37の動作を制御するために読み出されたり、加工シ
ュミレーションの際に読み出されて利用される。このN
Cデータには工具軌跡データを始めとする加工に必要な
データが含まれている。
【0005】グラフィック制御回路41は、プロセッサ
31,51から入力されたディジタル信号を表示信号に
変換して表示装置42に出力するものであり、その表示
装置42は、対話形式でNCデータを作成する際には、
対話形式で入力または選択された素材形状、加工条件、
対話形式に答えて入力した数値データ等を順次表示して
いく。
【0006】また、軸制御回路34は、プロセッサ31
から軸の移動指令を受けてその軸の移動指令をサーボア
ンプ35に与え、その移動指令を受けてサーボアンプ3
5は、工作機械37のサーボモータを駆動させるように
なっている。なお、これらの構成要素はバスライン30
によって互いに接続されている。
【0007】また、PMC(プログラマブルコントロー
ラ)36は、加工プログラムの実行時に、バスライン3
0経由で工具交換指令などの信号を受け取り、その信号
をシーケンスプログラムで処理し、動作指令としての制
御信号を出力し、工作機械37を制御するとともに、工
作機械37から状態信号を受けた場合には、シーケンス
処理を行い、バスライン30を経由してプロセッサ31
に必要な信号を転送するものである。
【0008】また、バスライン30にはさらに、対話形
式による入力時に、画面上の表示メニューを選択するた
めのソフトキー43、キーボード44、NCデータなど
を格納したフロッピーディスクやICカードなどの外部
記憶機器を接続するための例えばシリアルインターフェ
イスなどのI/O装置38が接続されている。
【0009】他方、対話部の構成について説明すると、
自動プログラミング用のプロセッサ51を備え、バスラ
イン50には自動プログラミング用プログラムおよび対
話形式で入力する際の質問内容を表示メニューとして格
納しているROM52,対話形式で入力された対話デー
タを格納するためのRAM53および上記NC部と共通
の不揮発性メモリ40が接続されている。
【0010】したがって、対話形式で設定することので
きる作業または入力できるデータの種類はメニュー形式
で画面上に表示されるようになっている。そして表示メ
ニューのどの項目を選択するかは、その表示メニューに
対応して画面下部に配置されたソフトキー43を押すこ
とによって行われる。このような対話形式で入力できる
対話データには、例えば工具軌跡用データ、段取りデー
タ、工具形状データ、素材形状データがある。この内、
工具軌跡用データ(工具刃先移動に関するデータ)につ
いては対話形式による入力以外にマニュアルデータイン
プットでも入力することができるが、段取りデータ、工
具形状データ、素材形状データについては、通常、対話
形式でしか入力することができないものである。なお、
段取りデータとは、心押し形状,チャック形状,チャッ
ク爪形状を表すデータである。
【0011】このようにして、ソフトキー43やキーボ
ード44を用いて入力された対話データは、ROM52
に記憶されている自動プログラミング用プログラムを用
いてプロセッサ51により処理され、不揮発性メモリ4
0に格納されることになる。結果としてその不揮発性メ
モリ40には、工具軌跡用データに加え、段取りデー
タ、工具形状データ,素材形状データが格納されること
になる。
【0012】そして、加工シュミレーションが実行され
ると、その不揮発性メモリ40に格納された加工指令情
報がNC部のプロセッサ31にて読み出されて解析さ
れ、工具軌跡の描画データが生成され、この工具軌跡描
画データに、前記対話形式で入力された工具形状などの
描画データが合成され、加工に係わるすべての描画デー
タが画面上に合成されることによって加工シュミレーシ
ョンができ、さらには、素材に対する工具刃先の移動,
工具刃先移動の際のチャックの位置を総合的にチェック
する、いわゆる干渉チェックができるようになってい
る。
【0013】なお、対話形プログラミング機能を利用せ
ず、マニュアルデータインプットによってNCデータを
作成した場合においても、上記と同様に加工シュミレー
ションを行うことができる。ただし、通常、この場合に
は、対話形式でしか入力することのできない段取りデー
タ、工具形状データ、素材形状データを含んでいないた
め、工具軌跡の描画のみとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の数値制御装置では、不揮発性メモリ40
の1つのファイル内に、工具軌跡用データ,段取りデー
タ,工具形状データ,素材形状データがすべて揃ってい
ない限り、干渉チェックを行うことができない。具体的
には、オペレータが別の数値制御装置でマニュアルデー
タインプットによって作成したNCデータには、工具軌
跡用データは含まれているが、対話形式でしか入力する
ことのできない段取りデータ,工具形状データ,素材形
状データについては含まれていないため、そのようなN
CデータをNC部に入力した場合においては、工具軌跡
しか表示されず、干渉チェックができなかった。
【0015】また、別の装置での対話部の自動プログラ
ミング機能を用いて工具軌跡データに加え、工具形状デ
ータ,素材形状データを入力しているが、段取りデータ
を入力せずにプログラミングを終了しコンパイラを介し
てNCデータを作成した場合においても、工具軌跡,工
具形状,素材形状については表示できるものの、チャッ
ク、チャック爪、心押し台等の形状についてはそれらを
表示するための段取りデータが存在しないため、この場
合においても干渉チェックができなかった。
【0016】更に、従来の数値制御装置においては、N
Cデータで表される加工指令情報、または対話形式で入
力された後、コンパイラを介して翻訳されたNCデータ
によって表される加工指令情報に対し、干渉チェックに
不足する対話データを後で、対話部で追加することがで
きないという課題があった。
【0017】本発明は以上のような従来の数値制御装置
に係る課題を考慮し、干渉チェックのための対話データ
が揃っていない加工指令情報に対し、その不足している
対話データを追加登録することができる対話形数値制御
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、NCデータお
よび/または対話形式入力による対話データで表される
複数の加工指令情報をそれぞれ拡張識別子付きファイル
符号を付して記憶している記憶手段と、その記憶手段を
検索して同一のファイル符号が付された加工指令情報を
読み込む読込手段と、その読み込まれた加工指令情報の
NCデータおよび/または対話データに基づいて干渉チ
ェックのための一部または全部の干渉描画データを生成
する描画手段と、その描画手段で生成された干渉描画デ
ータを表示する表示手段と、一部の干渉描画データが表
示された状態で、干渉チェックのために不足している干
渉描画データが対話形式入力された場合に、その入力さ
れた対話データを、前記読み込んだ加工指令情報に付さ
れているファイル符号と同じファイル符号および前記入
力された対話データに対応する拡張識別子を付して前記
記憶手段に格納する符号付与格納手段とを備えてなるこ
とを特徴とする対話形数値制御装置である。
【0019】
【作用】本発明では、干渉チェックを行った結果、表示
装置に表示されるべき干渉描画データが不足している場
合に、その不足している干渉描画データを対話形式で追
加入力すると、その追加入力した対話データは、先に読
み込んだ加工指令情報に付されているファイル符号と同
じファイル符号が付されて記憶手段に格納される。それ
により、読込手段がその記憶手段を検索して同一のファ
イル符号を持つ加工指令情報を読み込み、描画手段がそ
の読み込んだ加工指令情報のNCデータおよび/または
対話データに基づいて干渉描画データを生成すると、表
示手段には全部の干渉描画データが揃って表示されるこ
とになり、干渉チェックを行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例である対話形プログラ
ミング機能を備えたNC制御装置の構成を示すブロック
図であり、以下その構成を説明する。
【0021】同図において加工シュミレーションを行う
際に参照される記憶手段としての不揮発性メモリ1に
は、複数の加工指令情報がそれぞれファイル符号として
のプログラム番号付きファイルに分類して記憶されてい
る。例えば切削加工のファイルには、部品図に基づいて
切削加工手順や切削条件,工具種類,工具交換指令,工
具の移動経路など装置に指令すべき加工指令情報が格納
されている。なお、この不揮発性メモリ1は、バッテリ
ーバックアップされたCMOSから構成されている。
【0022】また、その加工指令情報のデータ形式に
は、マニュアルデータインプット(以下MDIと呼ぶ)
により入力されたNCデータ、対話形式で入力されコン
パイラで翻訳されたNCデータ、対話形式で入力されコ
ンパイラを介していない対話データなどがあり、混在し
てその不揮発性メモリ1に格納されている。さらに、そ
の加工指令情報は、図示しないI/O装置を介して外部
記憶装置から取り込まれる場合もある。
【0023】その不揮発性メモリ1に格納されているN
Cデータ,対話データは、次に読込手段としての読込み
部2に与えられる。その読込み部2は、不揮発性メモリ
1内の格納されている同一プログラム番号が付されてい
るNCデータ,対話データを検索して読み込み、次いで
NCデータについてはそのまま解析演算部3に転送し、
対話データについてはNCデータに翻訳してから解析演
算部3に転送する。
【0024】解析演算部3では、転送されたNCデータ
より工具軌跡用データを抽出し、指令された相前後する
2点間を、指定された曲線(例えば直線,円弧など)と
送り速度で結合して工具刃先の移動経路とする演算、す
なわち補間演算を行って工具刃先の移動に関する座標デ
ータ(以下工具刃先座標と呼ぶ)を算出し、次いでその
工具刃先座標を工具軌跡描画部4,工具形状・素材形状
データ描画部5へ転送するようになっている。
【0025】なお、上記不揮発性メモリ1に、外部の対
話自動プログラミング機能を用いて作成した対話データ
が格納されていれば、工具軌跡用データに加え、素材形
状データや工具形状データが含まれていることもあり、
さらにはチャック爪形状などの段取りデータが含まれて
いることもある。したがって、このような対話データが
不揮発性メモリ1に格納されている場合には、読込み部
2は、これらの対話データも抽出して解析演算部3に転
送し、解析演算部3では、素材形状データ,工具形状デ
ータ,段取りデータにそれぞれ付されている識別子に応
じて、それらの対話データを工具形状・素材形状データ
描画部5や段取りデータ描画部6に振り分けるようにし
ている。
【0026】また、キーボード11,ソフトキー11´
は、対話形式で対話データを入力する際に使用され、そ
れらキーボード11,ソフトキー11´から入力した対
話データは、符号付与格納手段としての設定部10を介
して、プログラム番号および識別子が与えられ、不揮発
性メモリ1に記憶させられる。
【0027】また、上記工具軌跡描画部4は、解析演算
部3から逐次転送されてくる工具刃先座標における座標
変化から工具刃先の移動軌跡を認識して工具軌跡の描画
情報を生成して合成描画部7へ転送する。また、工具形
状・素材形状データ描画部5は、工具刃先座標における
座標変化から順次素材の削り取り部分を認識して素材形
状の描画情報を生成するとともに、工具形状,素材形状
の描画情報を生成して合成描画手段としての合成描画部
7へ転送するようになっている。また、段取りデータ描
画部6は、与えられた段取りデータから、心押し形状,
チャック形状,チャック爪形状の描画情報を生成するよ
うになっている。
【0028】そして、合成描画部7は、工具軌跡描画情
報と、工具形状データ描画情報と、素材形状描画情報
と、段取りデータ描画情報とを合成して表示手段として
の表示装置8に描画を行うようになっている。これら、
解析演算部3、各描画部4,5,6および合成描画部7
は描画手段として機能するものである。
【0029】したがって、不揮発性メモリ1に工具軌跡
用データ,工具形状データ,素材形状データ,段取りデ
ータがすべて揃っている場合には、表示装置8の画面上
に工具軌跡,工具形状,素材形状,心押し形状,チャッ
ク形状,チャック爪形状がそれぞれ表示され、干渉チェ
ックを行うことができる。ところが、不揮発性メモリ1
に例えば段取りデータが存在しない場合には、当然、表
示装置8にはその段取りデータが現れないことになり、
干渉チェックを行うことができない。したがって、この
ような場合には、オペレータはその不足する段取りデー
タを対話形式入力によって追加することになる。
【0030】図4は、その対話形式入力を行う場合に表
示装置8に表示される描画データ入力画面である。同図
において、描画データ入力画面は、干渉チェックを行う
際に必要最小限のデータすなわち、工具形状データ,素
材形状データ、段取りデータに関する質問内容を表示す
ることにより、干渉チェックのために不足している対話
データを入力することができるようになっている。
【0031】上記段取りデータの一つとしてのチャック
爪データについては、予め登録されたチャック爪形状パ
ターンに対して設けられた爪番号を選択することによっ
て爪のデータを登録する方法と、爪の各部主要データを
入力することにより登録する2通りの方法がある。な
お、爪データが登録された時点で、その描画データ入力
画面に、選択した爪番号に関連する爪情報を表示させる
こともできる。
【0032】また、工具形状データの入力は、工具番号
毎に登録することができる。具体的には、登録しようと
する工具番号(T1〜T8のうちのいずれか)にカーソ
ルを合わせ、その位置でソフトキー11´“工具選択”
または“工具登録”のいずれかを選択する。“工具選
択”を選択した場合は、予め登録されている工具ファイ
ルの中から所望の工具を選択することができるようにな
っている。また、“工具登録”を選択した場合には、工
具登録画面にて工具形状を描画する上で必要最小限のデ
ータを入力するだけで済むようになっている。
【0033】また、素材データの入力については、素材
外径,素材内径,素材全長,端面取代などのデータを手
入力するようになっている。
【0034】また、描画データ入力画面の左上側に表示
される図形は、チャック爪26およびそのチャック爪2
6によって把持されている素材27(この場合円筒素
材)を示し、また、同画面左下側に表示されている図形
28はチャック爪の拡大図であり、各寸法A〜Dは爪種
類の質問項目A〜Dと対応している。
【0035】そして画面上のチャック爪形状および素材
形状は、上記方法によって入力された寸法の比率を反映
して図示される。また、描画データ入力画面右側に表示
されている工具形状29は、選択したコード(この実施
例ではコードT2)と対応しており、コードT1〜T8
上をカーソルで移動させるのに対応してその表示内容も
変化するようになっている。
【0036】なお、対話形式で対話データを入力する以
前に、不揮発性メモリ1内に干渉チェックに必要な工具
形状データ,素材形状データ,段取りデータが既に揃っ
ている場合、この描画データ入力画面からはそれらの対
話データを入力することができないが、入力済みの対話
データを参照する目的であれば、呼び出して利用するこ
とができる。
【0037】このような描画データ入力画面から対話形
式にて入力される工具形状データ,素材形状データは、
読み込んだ加工指令情報のプログラム番号が“O”であ
れば、プログラム番号“O”および識別子“.YEN”
が付与されたファイルに作成され、不揮発性メモリ1に
格納される。また、対話形式にて対話部から入力される
段取りデータは、プログラム番号“O”,識別子“.S
ET”が付与されたファイルに作成され、同じく不揮発
性メモリ1に格納される。なお、予め不揮発性メモリ1
に記憶されている工具軌跡用データのファイルには、プ
ログラム番号“O”,識別子“.YES”が付与されて
いる。なお、対話形式入力におけるプログラム番号
“O”はオペレータが入力するものであり、識別子は自
動的に付与されるものである。
【0038】このように、工具軌跡データ,工具形状デ
ータ,素材形状データ,段取りデータは別のファイルに
記憶されることになっても、同じプログラム番号を持つ
ために1つの加工指令情報とみなされることになる。し
たがって、それら同じプログラム番号“O”を持つデー
タを不揮発性メモリ1から呼び出し、識別子に応じて工
具軌跡,工具形状,素材形状,段取りデータを処理し合
成すれば、同一の画面上に工具軌跡,工具形状,素材形
状,心押し形状,チャック形状,チャック爪形状をすべ
て表示することができることになる。
【0039】次にこの実施例の対話形NC制御装置によ
る動作を図2に示すフローチャートに従って説明する。
なお、干渉チェックしようとする加工指令情報はプログ
ラム番号“O”のファイルに格納されているものとす
る。
【0040】まず、干渉チェック開始のソフトキー11
´が押されることにより、加工シュミレーションが開始
される。加工シュミレーションが始まると、不揮発性メ
モリ1内のデータ(プログラム番号“O”)を読込み部
2にて読み込み(ステップS1)、まず工具軌跡データ
(識別子“YES”)を抽出し、解析演算部3を介して
各描画部4,5,6に転送する。
【0041】次いで読込み部2は、その読み込んだデー
タについて工具形状データ,素材形状データ(プログラ
ム番号“O”,識別子“YEN”)を検索し(ステップ
S2)、工具形状データ,素材形状データが存在すれ
ば、それらのデータを読み込み、その読み込んだ工具形
状データ,素材形状データを、解析演算部3を介して工
具形状・素材形状データ描画部5に転送する(ステップ
S3)。
【0042】読込み部2はさらに、その読み込んだデー
タについて段取りデータ(プログラム番号“O”,識別
子“SET”)を検索し(ステップS4)、段取りデー
タが存在すれば、その段取りデータを読み込み、その読
み込んだ段取りデータを、解析演算部3を介して段取り
データ描画部6に転送する(ステップS5)。
【0043】そして工具軌跡描画部4から出力される工
具軌跡描画情報、工具形状・素材形状データ描画部5か
ら出力される工具形状描画情報および素材形状描画情
報、段取りデータ描画部6から出力される段取りデータ
描画情報は、さらに、合成描画部7によって合成され、
表示装置8の画面上に表示される(ステップS7)。
【0044】以上説明した処理は、不揮発性メモリ1内
に、予め干渉チェックのためのデータがすべて揃ってい
る場合であり、従来の干渉チェックの処理と本質的に同
じものである。以下本発明の特徴部分について説明す
る。
【0045】ステップS2において、読み込んだデータ
の中に工具形状データ,素材形状データが存在しない場
合、また、ステップS4において、読み込んだデータの
中に段取りデータが存在しない場合、表示装置8の画面
上にそれら工具形状,素材形状,心押し形状,チャック
形状,チャック爪形状が表示されないため、対話形式入
力によってオペレータが工具形状データ,素材形状デー
タ,段取りデータを追加入力することになる。
【0046】工具形状,素材形状の対話形式入力につい
ては、描画データ入力画面(図4参照)における“使用
Tコード”および“素材データ”を参照し、キーボード
11やソフトキー11´を操作することにより、工具の
選択および素材の設定を行うと、設定部10を介して、
それらのデータは不揮発性メモリ1にプログラム番号
“O”,識別子“YEN”のファイルとして記憶され
る。
【0047】また、段取りデータの対話形式入力につい
ては、描画データ入力画面における“爪データ”を参照
し、同じくキーボード11やソフトキー11´を操作す
ることにより、爪データ,爪番号,爪種類の設定を行う
と、設定部10を介して段取りデータは不揮発性メモリ
1にプログラム番号“O”,識別子“SET”のファイ
ルとして記憶される。
【0048】このようにしてその不揮発性メモリ1に記
憶された工具形状,素材形状データは、読込み部2に読
み込まれ、解析演算部3を介して工具形状・素材形状デ
ータ描画部5に転送されることになる(ステップS
6)。また、不揮発性メモリ1に記憶された段取りデー
タは、読込み部2に読み込まれ、解析演算部3を介して
段取りデータ描画部6に転送されることになる(ステッ
プS6)。
【0049】それにより、再度、干渉チェックを実行す
ると、工具軌跡描画部4からは工具軌跡の描画情報が出
力され,工具形状・素材形状データ描画部5からは工具
形状,素材形状の描画情報が出力され,段取りデータ描
画部6からはチャックに関する描画情報が出力され、そ
して合成描画部7によって各描画情報が合成されて表示
装置8の画面上に表示されることにより、干渉チェック
を行うことができる(ステップS7)。
【0050】図3は表示装置8の画面に現れたその干渉
チェック画面を示している。この画面からわかるよう
に、チャック20(チャック形状)に把持された素材2
1(素材形状)、工具軌跡22、工具23(工具形状)
がすべて表示されているため、実際の加工を行う前に、
各要素がどのように関係して動作するかを総合的にチェ
ックすることができる。なお、画面下部に表示されてい
る符号24は、ソフトキー11´で選択することのでき
る機能である。また、画面上部の符号“O0001”は
プログラム番号である。
【0051】なお、本発明の記憶手段は上記実施例では
不揮発性メモリとしてのバッテリーバックアップされた
CMOSで構成したが、これに限らず、フロッピーディ
スク,ICカード等のようにインターフェイスを介して
接続可能な外部記憶装置で構成することもできる。
【0052】また、本発明のファイル符号とは上記実施
例ではプログラム番号であったが、これに限らず、複数
の加工指令情報を識別でき、かつ特定できるものであれ
ばどのようなものであってもよい。
【0053】また、本発明の対話データとは上記実施例
では、工具形状データ、素材形状データおよび段取りデ
ータであったが、これに限らず、対話形式で入力しうる
その他のデータを含むものであってもよい。
【0054】また、本発明の制御手段は、マイクロコン
ピュータを用いてソフトウエア的に実現されたが、それ
らの機能を果たす専用のハード回路によって実現しても
よい。
【0055】また、本発明は、対話形式で描画データを
入力でき、その描画データに基づいて図形を表示する任
意の装置に適用されうる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の対話型数値制御装置は、干渉チェックのための
対話データが揃っていない場合に、その不足している対
話データを別ファイルとして追加登録することができる
ため、記憶手段に記憶されているデータがどのような形
式で作成されたものであっても、随時、干渉チェックを
行うことができるという長所を有する。
【0057】また、干渉チェックを随時行えることによ
り、プログラムチェックを短時間にかつ正確にできると
いう長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【図3】同実施例による干渉チェック画面を示す説明図
である。
【図4】同実施例による描画データ入力画面を示す説明
図である。
【図5】従来技術の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 不揮発性メモリ(記憶手段) 2 読込み部(読込手段) 3 解析演算部(描画手段) 4 工具軌跡描画部(描画手段) 5 工具形状・素材形状データ描画部(描画手段) 6 段取りデータ描画部(描画手段) 7 合成描画部(描画手段) 8 表示装置(表示手段) 10 設定部(符号付与格納手段) 11 キーボード 11´ ソフトキー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/4069 G05B 19/408 B23Q 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NCデータおよび/または対話形式入力
    による対話データで表される複数の加工指令情報をそれ
    ぞれ拡張識別子付きファイル符号を付して記憶している
    記憶手段と、 その記憶手段を検索して同一のファイル符号が付された
    加工指令情報を読み込む読込手段と、 その読み込まれた加工指令情報のNCデータおよび/ま
    たは対話データに基づいて干渉チェックのための一部ま
    たは全部の干渉描画データを生成する描画手段と、 その描画手段で生成された干渉描画データを表示する表
    示手段と、 一部の干渉描画データが表示された状態で、干渉チェッ
    クのために不足している干渉描画データが対話形式入力
    された場合に、その入力された対話データを、前記読み
    込んだ加工指令情報に付されているファイル符号と同じ
    ファイル符号および前記入力された対話データに対応す
    る拡張識別子を付して前記記憶手段に格納する符号付与
    格納手段とを備えてなることを特徴とする対話形数値制
    御装置。
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