JP3256958B2 - 塗被紙の製造方法及び塗被紙 - Google Patents

塗被紙の製造方法及び塗被紙

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機のプレスパ
ートにシュープレスを用いて製造された原紙に、顔料と
接着剤を含有する塗被液を塗被する塗被紙の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年印刷用紙は、チラシ、カタログ、パ
ンフレット、ダイレクトメール等広告、宣伝を目的とし
た商業印刷分野での需要が伸びている。これら商業印刷
物は、それ自体の商品価値は低いが、宣伝媒体として目
的が達成されることが重要であるので、低コストで印刷
仕上がりの良いものが求められてきている。
【0003】このような旺盛な塗被紙の需要に対応する
ため、紙メーカーでは高品質を維持したまま生産性を上
げ、コストダウンを図ることが重要な技術課題である。
したがって近年抄紙速度は一層高速化に向かい、それに
伴いより高い搾水性、乾燥度(ドライネス)が必要とな
ってきた。より高いドライネスを低コストで実現するた
めには、プレスニップで効率的に搾水する技術がますま
す重要な役割を帯びてきている。
【0004】そこで近年、ニップ幅が20〜50mm程
度の従来のロールプレスに比較してニップ幅が150〜
300mmと広く、搾水性に非常に優れ、これまで板紙
の分野で実績の多かったシュープレスが洋紙マシンにも
採用され始めた。
【0005】シュープレスの構造は一般に、スリーブあ
るいはブランケットと呼ばれる耐摩耗性のプラスチック
で作られた筒の中にシューが配置され、潤滑油膜を介し
て回転するスリーブと接し、油圧によってシューにより
スリーブが対抗ロールに押し付けられている。スリーブ
の表面は搾水性を良くするため盲孔あるいは溝が設けら
れている。シュープレスはドライネスを上げられるた
め、蒸気コスト削減が可能となり、湿紙強度が向上する
ことから紙の走行性が改善され、紙切れも減少するメリ
ットがあるとされている。
【0006】しかし、シングルフェルト式のシュープレ
スの場合、フェルト側に接触する紙の面とロール側に接
触する紙の面との間に表裏差が生じる問題がある。すな
わちフェルト側に接触した紙の面は荒らされ、ロール側
に接触した面より表面性が低下してしまう。この表裏差
が発生する主な要因は、フェルトの品質にあり、均一な
圧力配分ができるか、搾水パターンは一定に保持されて
いるか等にかかっている。各フェルトメーカーでフェル
トの最適設計を行うべく努力がなされているが、印刷機
の高速化が進み、印刷仕上がりに対するユーザーの要求
は一段と強くなっており、シュープレスを採用した洋紙
高速マシンでは、表裏差について未だ満足できるレベル
に至っていない。前記のごとくシュープレスは、今後洋
紙マシンの高速化に伴い、その重要性が一層増してくる
ことが予想され、紙品質上、表裏差の問題の解決は不可
欠である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような状況に鑑
み、本発明の課題は、原紙抄紙機のプレスパートにシュ
ープレスを用いて湿紙を搾水、乾燥した原紙に顔料と接
着剤を含有する塗被液を塗被する塗被紙の製造方法にお
いて、品質管理上問題となる表面性の表裏差がなく、印
刷面の表裏差が少なく、高平滑な塗被紙の製造方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、湿紙をシ
ングルフェルトのシュープレスで搾水した場合、フェル
ト側に接触した紙の面は荒らされ、ロール側に接触した
面より平滑度が低下し、表裏差を生じる問題を解決する
ため、シュープレスで湿紙を搾水した後、更に従来のロ
ールプレスを用いて、一段あるいはそれ以上の複数段ニ
ップで搾水することにより、シュープレスで発生した表
裏差をある程度是正し得ることを認めた。しかし抄紙条
件(ウェットパートの仕様、脱水条件等)によっては、
なお表裏差が発生する問題を認めた。
【0009】そこで、本発明者らは更に検討を重ねた結
果、シュープレスで搾水し、乾燥した原紙に塗被液を塗
被した下塗り塗被紙を、金属ロールと弾性ロールからな
るソフトカンレンダーの金属ロールの表面温度が40〜
90℃、線圧が30〜150kg/cmで処理した後、
顔料と接着剤を有する塗被液を塗被することにより、表
面性の表裏差がなく、印刷面の表裏差が少なく、高平滑
な塗被紙を得ることが出来た。金属ロールと弾性ロール
からなるソフトカレンダーを用いてカレンダー処理する
際、金属ロールの表面温度及び線圧がある一定の条件を
越えた場合には、表裏差の発生を認めた。金属ロールの
表面温度が90℃を越える高温で処理した場合や線圧が
150kg/cmを越える高線圧で処理した場合には、
金属ロール面に接触した紙の面は、非常に平滑な金属ロ
ールの面を紙に写し取り、その結果弾性ロール面に接触
した紙の面より平滑度が高くなりすぎ表裏差を生じる。
なお、逆に表面温度が40℃より低い場合や線圧が30
kg/cmより低い場合には、表裏差を助長する問題は
起こらないが、紙の両面とも表面性自体が低くなるた
め、塗被液を塗被した後の表面性(平滑度、面状等)が
低下する問題が発生してしまう。
【0010】また本発明者等は、表裏差をなくすためソ
フトカレンダー処理時の通紙方法として、シュープレス
においてフェルト側に接触し表面を荒らされた紙の面
が、表面性の出易いソフトカレンダーの金属ロール面に
接触するように通紙した方が望ましいことを認めた。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、原紙は通常使用
される長網フォーマや、ギャップタイプのツインワイヤ
ーフォーマ、長網部の後半部をツインワイヤーで構成す
るハイブリッドフォーマで抄紙される。次いでプレスパ
ートは、通常2〜3本のプレスロールで構成されるニッ
プを2〜5組所有するものであり、シュープレスを除く
従来のロールプレスは、ニップ幅が20〜50mm程度
の花崗岩製あるいは人造石ストーンロールから成るプレ
ーンプレス、セルが砲金、高クローム鋼、ステンレスで
遠心鋳造法により製作され、更にゴム被覆を行ったロー
ルから成るサクションプレス、合成ゴム被覆あるいはス
テンレス表面に円周方向に対し、一定の幅、深さ、ピッ
チで溝加工されたロールから成るグルーブドプレス等が
使用される。シュープレスは、ニップ幅が概ね150〜
250mmの範囲にあり、回転駆動するプレスロールと
油圧で押し上げる加圧シューの間を通紙させるもので、
フェルトと加圧シューの間にスリーブ(ブランケット)
を走行させるタイプである。また、シュープレスには、
湿紙の片面側だけフェルトを当てて搾水するシングルフ
ェルトと湿紙の両面共フェルトに当てて搾水するダブル
フェルトの2種類あるが、本発明ではシングルフェルト
のシュープレスを用いる。
【0012】プレスの配置は、少なくとも最終ニップは
従来のロールプレス方式で搾水し、シュープレスはその
前段のニップで使用した方が好ましい。
【0013】次いで、シュープレスを使用したプレスパ
ート部を経てドライヤーで乾燥された原紙は、ゲートロ
ールコータ、ブレードあるいはロッドメタリングサイズ
プレスコータ等のフィルムトランスファー方式や2ロー
ルサイズプレスコータで下塗り塗被される。この場合、
下塗り塗被する塗被液は、デンプンあるいはその誘導体
等の水溶性バインダーおよび必要に応じ助剤を配合した
クリアー塗被液あるいは各種製紙用顔料を配合した顔料
塗被液を使用する。下塗り塗被液に顔料を使用する場合
には、主に重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、
カオリン、クレー、デラミネーテッドクレー、タルク、
サチンホワイト、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、二酸化チタンなどの無機顔料、プラスチ
ックピグメントなどの有機顔料等を用いることができ、
これらの顔料は必要に応じて単独または2種以上混合で
使用することができる。
【0014】また、下塗り塗被液に使用する接着剤はラ
テックスあるいはその他の水性接着剤から必要に応じ1
種あるいは2種以上を選択して使用する。ラテックスと
しては、スチレン・ブタジエン共重合体、メタクリレー
ト・ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテ
ックス、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル
酸エステルの重合体または共重合体等のビニル系重合体
ラテックス、あるいはこれらを更にカルボキシル基等の
官能基含有単量体で変性したものである。
【0015】また、ラテックス以外の水性接着剤として
は、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質
類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、オ
レフィン・無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成
樹脂系接着剤、酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル
化デンプン等のエステル化澱粉、ヒドロキシエチルエー
テル化澱粉等のエーテル化澱粉、デキストリン等の澱粉
類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース
誘導体等の通常の塗工用接着剤である。
【0016】本発明の下塗り塗被液には、分散剤、増粘
剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤等の各種助剤を併用して
も良い。
【0017】また、原紙としては酸性抄紙、中性抄紙、
アルカリ性抄紙方式で抄紙した坪量30〜100g/m
2 程度の原紙のいずれであっても良く、もちろんメカニ
カルパルプを含む中質原紙及び回収古紙パルプを含む原
紙及び上質原紙も使用できる。
【0018】原紙に下塗り塗被された下塗り塗被紙は乾
燥後、本発明で使用する方式でソフトカレンダー処理さ
れる。即ち、本発明の下塗り塗被紙は、ソフトカレンダ
ー処理前に、原紙にクリヤー塗被液を塗被したものと、
顔料と接着剤を含有する顔料塗被液を塗被したものが含
まれる。また、下塗り塗被する前の原紙にソフトカレン
ダー処理を行っても良く、下塗り及び上塗り塗被液共に
顔料と接着剤を有する場合、それぞれその前にソフトカ
レンダー処理を行っても良い。
【0019】本発明で使用するソフトカレンダーの型式
は、通紙の容易さ、省スペースを考慮してタンデムタイ
プの2ロールで1スタックが好ましい。タンデムタイプ
とは、一対の金属ロールと弾性ロールを重ねた2ロール
を並列に並べたタイプのソフトカレンダーである。ま
た、弾性ロールの材質は、耐熱性に優れる変性ウレタン
系、エポキシ系、ポリエーテル系等のプラスチックから
成るものが好ましく、弾性ロール硬度はショアD85〜
93のものを使用することが望ましい。このソフトカレ
ンダー処理により、次に顔料と接着剤を含有する塗被液
を上塗り塗被された塗被紙の品質を向上させることがで
きる。
【0020】本発明の上塗り塗被は、オンマシン塗被方
式でもオフマシン塗被方式でも良く、塗被装置としては
一般にファウンテンアプリケーションタイプあるいはロ
ールアプリケーションタイプのブレードコータが用いら
れる。
【0021】また上塗り塗被液に使用する顔料、接着
剤、助剤等は特に規定されるものではなく、前記下塗り
塗被液と同様に適宜選択して使用する。上塗り塗被後
は、通常のごとくそのままあるいは10〜14段のスー
パーカレンダーやソフトカレンダーで光沢仕上げがなさ
れ製品化される。
【0022】また本発明は、特に抄紙、塗被及びカレン
ダー処理を一体化し、連続的に通紙して塗被紙を製造す
ることにより、800m/分以上の高速操業性に優れ、
塗被紙の表裏差がなく、高平滑な塗被紙を得ることがで
きる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に示
す。なお、例中の部数及び%はそれぞれ重量部、重量%
を示す。品質評価方法は次に示す通りである。
【0024】〈品質評価方法〉 (1)白紙光沢度:JIS P−8142に従い角度7
5度で測定した。
【0025】(2)最終製品平滑度:上塗り塗被後、J
APAN Tappi No.5 王研式平滑度試験器
で測定した。
【0026】(3)外観表裏差評価:ワインダーで巻き
取った製品を採取し、目視で表面の微細面状を相対評価
した。
【0027】○:表裏差発生しない、△:表裏差若干発
生する、×:表裏差発生が大きい [実施例1]全パルプに対し、広葉樹晒しクラフトパル
プ75%、針葉樹晒しクラフトパルプ25%を配合し、
パルプスラリーを調製した。次いで該パルプスラリー
に、軽質炭酸カルシウムを6%、アルキルケテンダイマ
ーを0.03%、歩留まり向上剤としてカチオン化デン
プン、コロイダルシリカを添加し、オントップタイプツ
ウィンワイヤーマシンを使用し、1000m/分で抄紙
した後、4ニップのプレスでプレス、搾水した。その際
3ニップ目にシュープレスを配置し、紙のフェルト面
(F面)がシュープレスのフェルト側に接触するように
通紙した。その他のニップは従来のプレーンプレスを用
いて搾水した。この時の原紙の坪量は、絶乾で坪量46
g/m2 であった。
【0028】更にプレドライヤで乾燥した後、ゲートロ
ールコータで下塗り塗被した。その際用いた下塗り塗被
液は、顔料として重質炭酸カルシウム95部及び、カオ
リン5部を含有する顔料100部に対して、ポリアクリ
ル酸ソーダ系分散剤0.3部を添加し、カウレス分散機
を用いて水に分散し、接着剤としてリン酸エステル化デ
ンプン29部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共
重合ラテックスを2部配合して濃度38%に調製し、こ
の下塗り塗被液を原紙に対し、絶乾で両面6g/m2
被し、アフタードライヤーで乾燥した。
【0029】次いで一対の金属ロールとショア硬度D9
0の樹脂カバーを巻いた弾性ロールからなる1スタック
のソフトカレンダーを使用し、温度45℃、線圧50k
g/cmの条件で、かつ紙のF(フェルト)面が金属ロ
ール面に接触するように通紙した。更にオンマシンブレ
ードコータで上塗り塗被した。
【0030】その際用いた上塗り塗被液は、顔料として
前記重質炭酸カルシウムを70部及び前記カオリン30
部を含有する顔料100部に対して、ポリアクリル酸ソ
ーダ系分散剤0.3部を添加し、カウレス分散機を用い
て水に分散し、接着剤としてリン酸エステル化デンプン
4部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテ
ックスを11部配合して濃度64%に調製し、この塗被
液を絶乾で両面16g/m2 塗被し乾燥した。
【0031】更に、ショアD硬度90°の弾性ロールと
金属ロールを有する2ロール・4スタックのソフトカレ
ンダーを使用し光沢付けを行った。
【0032】[実施例2]抄紙→搾水→下塗り塗被→ソ
フトカレンダー→上塗り塗被→ソフトカレンダーの工程
を一体化し、該下塗り塗被後のソフトカレンダーを温度
60℃、線圧100kg/cmの条件で処理し、連続的
に通紙して塗被紙を製造した以外は実施例1と全く同様
に塗被紙を製造した。
【0033】[実施例3]下塗り塗被液を塗被、乾燥
後、温度80℃、線圧125kg/cmの条件で、かつ
紙のW(ワイヤー)面が金属ロール面に接触するように
ソフトカレンダー処理した以外は実施例1と全く同様に
塗被紙を製造した。
【0034】[比較例1]下塗り塗被液を塗被、乾燥
後、温度55℃、線圧250kg/cmの条件でソフト
カレンダー処理した以外は実施例1と全く同様に塗被紙
を製造した。
【0035】[比較例2]下塗り塗被液を塗被、乾燥
後、温度130℃、線圧40kg/cmの条件でソフト
カレンダー処理した以外は実施例1と全く同様に塗被紙
を製造した。
【0036】[比較例3]下塗り塗被液を塗被、乾燥
後、温度45℃、線圧25kg/cmの条件でソフトカ
レンダー処理した以外は実施例1と全く同様に塗被紙を
製造した。
【0037】[比較例4]下塗り塗被液を塗被、乾燥
後、温度35℃、線圧50kg/cmの条件でソフトカ
レンダー処理した以外は実施例1と全く同様に塗被紙を
製造した。
【0038】[比較例5]下塗り塗被液を塗被、乾燥
後、温度120℃、線圧180kg/cmの条件でソフ
トカレンダー処理した以外は実施例1と全く同様に塗被
紙を製造した。
【0039】[比較例6]下塗り塗被液を塗被、乾燥
後、温度35℃、線圧25kg/cmの条件でソフトカ
レンダー処理した以外は実施例1と全く同様に塗被紙を
製造した。
【0040】以上の結果を表1及び表2に示した。
【0041】
【表1】
【表2】 表1及び表2から明らかなように、実施例1〜3は白紙
光沢度、製品平滑度、外観のいずれも表裏差がなく、平
滑性に優れる。
【0042】これに対し、比較例1、2はいずれも表裏
差が大きく、比較例3、4は白紙光沢度、製品平滑度が
低く、外観表裏差が大きい。比較例5は、いずれも表裏
差が大きい。比較例6は白紙光沢度、平滑度が低い。
【0043】従って、本発明により製造された塗被紙は
従来にない安定した品質を与え、その効果は極めて大な
るものがある。
【0044】
【発明の効果】本発明によって、シュープレスを用いて
製造された原紙に、顔料と接着剤を有する塗被液を塗被
する塗被紙の製造方法において、表面性の表裏差がな
く、印刷面の表裏差が少なく、高平滑な塗被紙を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平川 昌宏 山口県岩国市飯田町2丁目8番1号 日 本製紙株式会社 岩国工場内 (72)発明者 福留 幸朗 山口県岩国市飯田町2丁目8番1号 日 本製紙株式会社 岩国工場内 (56)参考文献 特開 平5−44192(JP,A) 特開 平2−234998(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 D21G 1/00 - 1/02 D21F 3/02 - 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙に顔料と接着剤を有する塗被液を塗
    被する塗被紙の製造方法において、原紙抄紙機のプレス
    パートにシュープレスを用いて湿紙を搾水、乾燥した原
    紙に塗被液を塗被した下塗り塗被紙を、金属ロールと弾
    性ロールで構成されるソフトカレンダーの金属ロール表
    面温度が40〜90℃、線圧が30〜150kg/cm
    の条件で処理した後、顔料と接着剤を有する塗被液を塗
    被することを特徴とする塗被紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ソフトカレンダー処理において、シ
    ュープレスでフェルト側に接触した紙の面が、ソフトカ
    レンダーの金属ロール面に接触することを特徴とする請
    求項1に記載の塗被紙の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記プレスパートの最終ニップがロール
    プレスで、その前段がシュープレスであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の塗被紙の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ソフトカレンダーの弾性ロールのシ
    ョアDが85〜93°であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の塗被紙の製造方法。
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