JP3256030B2 - トンネル構造 - Google Patents

トンネル構造

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JP3256030B2
JP3256030B2 JP15587493A JP15587493A JP3256030B2 JP 3256030 B2 JP3256030 B2 JP 3256030B2 JP 15587493 A JP15587493 A JP 15587493A JP 15587493 A JP15587493 A JP 15587493A JP 3256030 B2 JP3256030 B2 JP 3256030B2
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勝範 松井
壮一郎 中山
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石川島建材工業株式会社
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば切り通し道路を
トンネル道路に換え、その上に盛土を施した形式のトン
ネルに好適な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】切り通し道路をトンネル道路にし、その
上に盛土を施した後に得られる盛土の地表を例えばレジ
ャー施設等に転用する場合、そのトンネルの壁体は盛土
の土圧に充分耐え得るものが求められ、盛土が特に大深
度(例えば被り厚10〜20m程度)であればある程そ
の要求は厳しくなる。そのトンネルの壁体は、従来、コ
ンクリートの現場打設、あるいは単なるプレキャスト製
コンクリート版を連結して構築されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トンネル壁体を全てコ
ンクリートの現場打設とすると、打設に要する型枠に対
して崩壊予防のための充分な補強と、膨大な量のコンク
リートを要するとともに工期の長期化を招く。また、プ
レキャスト製コンクリートを用いる場合は、土圧に抗し
得る重厚なものとなるため、運搬および据え付け施工が
きわめて困難で現実的でない。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、施工の容易化、工期の短期化が図れながらも大
深度の盛土の土圧に充分耐え得るトンネル構造を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、外周面の略全面に突
出する鉄筋が組み込まれた複数のプレキャスト製コンク
リート版が切り通し道路上で連結され、 該コンクリー
ト版の外周面に、前記鉄筋を覆ってコンクリートが現場
打設されてトンネル壁体が形成され、該トンネル壁体を
覆って盛土施されてなることを特徴としている。ま
た、前記鉄筋を、前記コンクリート版に埋設されたジベ
ル筋と、このジベル筋に固定され前記トンネル壁体の周
方向および軸方向に延びる主筋および配力筋とから構成
したことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明のトンネル構造によれば、トンネル壁体
は、プレキャストコンクリート版と打設コンクリートと
の複合構造であり、コンクリート版は打設コンクリート
の圧力に耐え得る程度の厚さでよい。したがって、コン
クリート版の軽量化が可能であるからその運搬・据え付
けが比較的容易であり、かつ打設コンクリートを必要量
打ち足し複合体(構造)と成すことから、施工の容易化
と工期の短期化が図られる。また、コンクリート版の外
周面に鉄筋を覆ってコンクリートを打設して互いに一体
化させることにより得られるトンネル壁体は、全体とし
て大きな土圧に対しても充分に耐え得る構造となる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、以前は切り通し道路であったところを
本発明にもとづいて構築したトンネル1で道路2を通
し、このトンネル1の上に盛土3を施した状態を示して
いる。符号4は以前の切り通し道路の法面、5は以前よ
りある地盤を指している。
【0008】トンネル1は、図2に詳しいように、外周
面の略全面に突出する鉄筋11が組み込まれた複数のプ
レキャスト製コンクリート版12をトンネル長さ方向に
連結し、これらコンクリート版12の外周面全面に、鉄
筋11を覆ってコンクリート13を現場打設してトンネ
ル壁体14を得ている。コンクリート版12は、この場
合左右1組でトンネル1の断面を形成する円弧版状のも
ので、一端部がそれぞれ左右両端の基礎コンクリート1
5に埋められ、他端面どうしが当接かつ連結され、この
連結部が頂部となっている。
【0009】コンクリート版12は、打設コンクリート
13の圧力に耐え得る程度の版厚に設定されることによ
り軽量化が図られている。また、この場合鉄筋11は、
図3および図4に示すように、コンクリート版12に埋
設されてその径方向に突出するコ字状のジベル筋11a
と、このジベル筋11aの内側に溶接されてコンクリー
ト版12の周方向に延びる主筋11bと、主筋11bの
内側に溶接されてコンクリート版12(トンネル1)の
軸方向に延びる配力筋11cとの3種類が組まれてお
り、ジベル筋11aのコンクリート版12から突出長さ
は、コンクリート版12の厚さよりも若干長く設定され
ている。コンクリート13を打設する際には、メタルホ
ーム等の型枠を用いて行い、鉄筋11を介してコンクリ
ート版12と一体化させている。打設コンクリート13
は、鉄筋11に対する被り厚がコンクリート版12の厚
さよりもやや薄く設定されている。
【0010】上記トンネル1を構築するには、複数のコ
ンクリート版12の運搬および据え付け、コンクリート
13の打設・養生、盛土3の造成の順で行う。なお、盛
土3の地表には、例えばレジャー施設等が建設される。
【0011】上記構造のトンネル1によれば、鉄筋11
が組み込まれたコンクリート版12は軽量化が図られて
おり、したがって、このコンクリート版12を運搬した
り据え付け施工したりすることが比較的容易となる。そ
して、このコンクリート版12の外周面に鉄筋11を覆
ってコンクリート13を打設して互いに一体化させるこ
とにより得られたトンネル壁体14は、コンクリート版
12と打設コンクリート13との複合構造で、全体とし
て大きな土圧に対しても充分に耐え得る構造となり、盛
土3がいかなる大深度でも、長期にわたってその機能を
果たすことになる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトンネル
構造によれば、外周面の略全面に突出する鉄筋が組み込
まれた複数のプレキャスト製コンクリート版が切り通し
道路上で連結され、該コンクリート版の外周面に、前記
鉄筋を覆ってコンクリートが現場打設されてトンネル壁
が形成され、該トンネル壁体を覆って盛土施され
なることを特徴とするもので、コンクリート版の軽量化
が可能であるからその運搬・据え付けが比較的容易であ
り、かつ打設コンクリートの量も比較的少なくて済むこ
とから、施工の容易化と工期の短期化が図られ、また、
コンクリート版の外周面に鉄筋を覆ってコンクリートを
打設して互いに一体化させることにより得られるトンネ
ル壁体は、いかなる大深度の盛土の土圧に対しても充分
に耐え得る構造となるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のトンネルの全体正面図で
ある。
【図2】 同実施例のトンネルの詳細を示す正面図であ
る。
【図3】 鉄筋の構成を示す斜視図である。
【図4】 同側面図である。
【符号の説明】 1…トンネル、3…盛土、11…鉄筋、11a…ジベル
筋、11b…主筋、11c…配力筋、12…コンクリー
ト版、13…打設コンクリート、14…トンネル壁体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−10898(JP,A) 特開 平6−272495(JP,A) 特開 平5−98805(JP,A) 実公 昭55−47998(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/10 E21D 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の略全面に突出する鉄筋が組み込
    まれた複数のプレキャスト製コンクリート版が切り通し
    道路上で連結され、 該コンクリート版の外周面に、前記鉄筋を覆ってコンク
    リートが現場打設されてトンネル壁体が形成され、 該ト ンネル壁体を覆って盛土施されてなることを特徴
    とするトンネル構造。
  2. 【請求項2】 前記鉄筋は、前記コンクリート版に埋設
    されたジベル筋と、このジベル筋に固定され前記トンネ
    ル壁体の周方向および軸方向に延びる主筋および配力筋
    とから構成されたものであることを特徴とする請求項1
    記載のトンネル構造。
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