JP3254294B2 - 成膜方法および成膜装置 - Google Patents

成膜方法および成膜装置

Info

Publication number
JP3254294B2
JP3254294B2 JP09369893A JP9369893A JP3254294B2 JP 3254294 B2 JP3254294 B2 JP 3254294B2 JP 09369893 A JP09369893 A JP 09369893A JP 9369893 A JP9369893 A JP 9369893A JP 3254294 B2 JP3254294 B2 JP 3254294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
processing chamber
film forming
processing
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09369893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06283521A (ja
Inventor
修一 石塚
剛平 川村
次郎 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP09369893A priority Critical patent/JP3254294B2/ja
Publication of JPH06283521A publication Critical patent/JPH06283521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3254294B2 publication Critical patent/JP3254294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体の成膜方法に関
し、特に半導体表面上にTEOS−O3 酸化膜を成膜す
るための半導体成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイスの超高集積化は、
回路構造を3次元的に展開し、単位面積あたりの集積度
を上げる方向に進んでいる。特に最近では、図1および
図2に示すように、アルミニウム導線膜を例えば0.3
5μm間隔のパターンで配線するような超微細回路を複
数層積層することが要求されており、そのためには高い
精度の層間絶縁膜技術を確立することが必要である。
【0003】層間絶縁膜としては、従来より、図1に示
すように、まず絶縁特性に優れるプラズマ−テトラエチ
ルオルソシリケート(P−TEOS)膜を成膜し、その
上に平坦性確保のためにSOG(スピン−オン−グラ
ス)を塗布し、さらにその上にSOG封入のために再度
P−TEOS膜を成膜する構造を採用していた。しか
し、SOGはOH基を多く有しているため膜質が悪く、
アルミニウム基の酸化や腐食、あるいはクラックやスト
レスマイグレーション発生の原因となっていた。また、
ホットキャリア耐性を落とす原因ともなっていた。
【0004】そのため最近では、図2に示すように、S
OGの代わりにTEOSとオゾン(O3 )を用いて、O
H基の影響が少なくかつ平坦性に優れたTEOS−O3
酸化膜層をP−TEOS膜で挟持する多層絶縁膜構造が
注目されている。ここで、TEOS−O3 を成膜するた
めに、従来では常圧CVD法、あるいは数百Torr程
度の圧力雰囲気で処理を行う準常圧CVD法が採用され
ていた。
【0005】しかしながら、従来の方法で用いていた処
理圧力雰囲気においては、パーティクルが発生し易い
上、TEOS含有ガスとO3 含有ガスとが気相中で反応
して揮発性物質として気相中に飛散し消費され、結果的
に成膜に寄与するガス量が減少し、TEOS−O3 酸化
膜の堆積速度が遅くなるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
従来の技術の有する上記のような問題点に鑑みなされた
ものであり、その第1の目的は、処理条件を調整するこ
とにより、TEOS含有ガスとO3 含有ガスの気相中の
反応を抑制し、パーティクルの発生を防止し、堆積速度
を向上させるとともに良質な膜を形成させることが可能
な新規かつ改良された半導体成膜方法を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の第1の観点によれば,真空排気可能な処理室
と,前記処理室内に配置され被処理体を載置可能な載置
台と,被処理体を加熱するための加熱装置とを備える成
膜装置であって,前記処理室の上面には第1のガスを導
入するための処理ガス導入路が設けられ,前記処理室の
側壁には第2のガスを導入するための複数の処理ガス導
入路が設けられていることを特徴とする成膜装置が提供
される。 さらに本発明の別の観点によれば,真空排気可
能な処理室内に処理ガスを導入し,前記処理室内に載置
された被処理体表面に成膜する成膜方法であって,前記
処理室は20Torr未満の真空雰囲気に真空排気さ
れ,前記処理室の上面から有機シリコンソースを含有す
る第1のガスを導入するとともに,前記処理室の側壁の
複数箇所から前記第1のガスの有機シリコンソースと反
応する成分を含有する第2の処理ガスとを導入し、加熱
装置により300℃以上500℃未満の温度に維持され
た被処理体表面に成膜することを特徴とする、成膜方法
が提供される。
【0008】本発明によれば、上記第1のガスとして、
TEOS(テトラエチルオルソシリケート)、TMOS
(テトラメチルオルソシリケート)、OMCTS(オク
タメチルシクロテトラシロキサン)およびTMCTS
(テトラメチルシクロテトラシロキサン)から成る群か
ら選択されたいずれか1つの成分含有ガスを使用するこ
とが可能である。また、上記第2のガスとしては、オゾ
ン(O3 )および活性酸素(O-*)から成る群から選択
されたいずれか1つの成分含有ガスを使用することが可
能である。また、本発明は、上記第1のガスとしてTE
OS含有ガスを用い、かつ上記第2のガスとしてO3
有ガスを用いて、上記反応膜としてTEOS−O3 酸化
膜を形成する場合に、特に優れた効果を得ることができ
る。
【0009】なお、上記方法を実施するにあたっては、
上記第1のガスおよび上記第2のガスを上記被処理体表
面の近傍にて混合することが好ましい。上記成膜温度に
関しては、成膜温度が500℃未満300℃以上である
場合に、より優れた効果を得ることができる。また、上
記第1のガスのうちTEOS含有ガスの量に関しては、
400sccm以下とし、上記第2のガスのうちO3
有ガスの量に関しては、4000sccm以下とするこ
とが好ましい。
【0010】
【作用】以上のように構成された本発明によれば、従来
の方法に比較して遥かに低い圧力雰囲気で処理を行うの
で、基板からの輻射熱の影響をTEOS含有ガスおよび
3 含有ガスが受け難く、そのため、基板表面に到達す
る前に気相中で反応し消費される上記ガスの量を最小限
に抑えることが可能である。その結果、常圧あるいは準
常圧雰囲気で処理した場合に比較して、TEOS−O3
酸化膜の堆積速度が向上する。また、TEOS含有ガス
とO3 含有ガスを被処理体表面になるべく近い位置で混
合することにより、気相中で反応し消費されるガスの量
をさらに減少させることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下添付図面を参照しながら本発明に基づく
半導体成膜方法の好適な実施例について説明する。ま
ず、図3を参照しながら本発明方法を実施するための装
置の一実施例について説明する。図示のコールドウォー
ル型枚葉式CVD装置1は、気密に構成された処理室2
を備えており、その処理室2には被処理体である半導体
ウェハWを載置固定可能な載置台3が設置されている。
その載置台3には適当な加熱装置4が実装されており、
その上面に載置固定された上記半導体ウェハWを所望の
成膜温度、例えば400℃に加熱することが可能であ
る。
【0012】上記処理室2の上面には第1の処理ガス導
入管路5が取り付けられており、その管路5より、図示
しない第1のガス源において窒素ガスのバブリングによ
り気化された、あるいは図示しないベーパライザを介し
て気化された第1の処理ガス、例えばTEOS(テトラ
エチルオルソシリケート(Si(OC254))含有
ガスが上記処理室2内に導入される。上記管路5から導
入されたTEOS含有ガスはシャワーヘッド6を介して
半導体ウェハ表面上に均一に拡散するように構成されて
いる。
【0013】また、上記処理室2の側壁には複数の第2
の処理ガス導入管路7が取り付けられており、図示しな
い第2のガス源からO3 含有ガスが上記半導体ウェハ表
面上に均一に拡散するように構成されている。図3に示
す実施例のように、TEOS含有ガスを上記処理室2の
上部から、O3 含有ガスを上記処理室2の側部からそれ
ぞれ導入することにより、2つの処理ガスを上記半導体
ウェハの表面にできるだけ近い位置で混合することが可
能となる。その結果、後述するように、2つの処理ガス
が気相中にて反応し消費され、被処理体表面に到達する
量が減少するのを防止することができる。
【0014】さらに、上記載置台3の周囲には適当なバ
ルブ8を介して排気管路9が配置されており、その排気
管路9は図示しない排気手段、例えば真空ポンプに接続
されており、上記バルブ8の開閉により上記処理室2内
を所望の圧力、例えば6Torrに真空引き可能なよう
に構成されている。
【0015】ここで、従来技術においては、TEOS−
3 酸化膜を成膜するために処理室内は常圧に維持され
ていた。また減圧CVD処理を行う場合であっても、た
かだか20Torr以上の圧力雰囲気に調整されてい
た。このように従来では、20Torr未満の圧力雰囲
気ではTEOS−O3 酸化膜の成膜を高速に行うことが
できないとされ、成膜処理は常圧あるいは準常圧雰囲気
で実施されていた。
【0016】しかしながら、本発明に基づく成膜方法の
実施例によれば、後述するように20Torr未満、好
ましくは10Torr以下、さらに好ましくは6Tor
r以下の減圧雰囲気に上記処理室2を調整することによ
り、好ましいTEOS−O3酸化膜の堆積速度を得るこ
とができることが明らかになった。しかも、形成された
TEOS−O3 酸化膜の膜質も十分満足のできるもので
ある。
【0017】かかる本発明の実施例の優れた効果につい
て図4を参照しながら説明する。図4は、実験のために
図3に示す装置を用いて15mm×15mmのサンプル
ウェハに対して4sccmのTEOSガスおよび50s
ccmのO3 ガスによりTEOS−O3 酸化膜を成膜さ
せた場合の基板温度と堆積速度の関係を示すグラフであ
る。実験は、処理室内の圧力を、100Torr、53
Torrおよび6Torrにそれぞれ設定し、各圧力雰
囲気下において、基板温度を、175℃、225℃、2
75℃、325℃および400℃に調整した場合のそれ
ぞれの堆積速度を測定することにより行った。
【0018】実験の結果、図示のように、基板温度が比
較的に低い場合、すなわち約300℃に満たない場合に
は、従来より観察されているように、処理圧力が高いほ
ど堆積速度が高くなっている。しかしながら、基板温度
が約300℃以上になると、100Torrおよび53
Torrの場合には、基板温度が高くなればなるほど堆
積速度が急激に減少する結果が得られた。これに対し
て、本発明の一実施例のように6Torrに設定した場
合には、基板温度が高くなった場合であっても、堆積速
度の減少はほとんど見られない。結果的に、基板温度が
約300℃以上の領域においては、堆積速度が逆転し、
圧力が高い場合よりも低い場合、すなわち6Torrの
場合に最も好ましい堆積速度を得ることができた。
【0019】ここで、処理圧力が高い方が速い堆積速度
を示す基板温度の低い環境において形成されたTEOS
−O3 酸化膜の膜質は、後述するように、実際に使用で
きないほど劣悪なものである。したがって以上の結果よ
り、使用に耐える膜質のTEOS−O3 酸化膜を得るた
めに、基板温度を300℃以上に設定した場合には、本
発明に基づく方法のように、処理室内の圧力雰囲気を2
0Torr未満、好ましくは10Torr以下、さらに
好ましくは6Torr以下に調節することにより、最も
好ましい堆積速度を得ることが可能なことが判明した。
【0020】次に、本発明方法の一実施例により、上記
のような優れた効果が得られた理由について図5を参照
しながら説明する。この図は、FTIR(フーリエ赤外
分光法)を用いて、気相中の成分分析の圧力依存性を調
べたものである。縦軸は、規格化を行うため、オゾンを
供給したときの混合ガス中の各成分の赤外吸収強度を、
各圧力におけるオゾンを供給しないときのTEOS分子
中のSi−Oの吸収強度に対する割合であらわした。横
軸は、基板温度である。また、図中の左側半分は、原料
ガス中の成分をあらわし、上からTEOS分子中のSi
−O、TEOS分子中のCH3 、オゾンをあらわしてい
る。右半分は反応の副生成物を示し、上からCO2-
C=O、H2O である。
【0021】この図から、基板温度が高くなるほど、原
料ガス側の吸収強度が減少するが、一方、副生成物は逆
に増加する。またガス圧力が増加すると、原料ガス側の
吸収強度が減少するが、一方、副生成物は逆に増加す
る。この2点の結果と、高温時(300℃以上)、高圧
力条件での堆積速度の低下を照らし合わせて考察する
と、以下のことが推察される。基板が高温になると、基
板からの熱エネルギー(輻射あるいは対流)を受けて処
理ガスどうしの反応が、基板表面に到達する前の気相中
で起こりその量を消費するが、圧力が高いとガスどおし
の衝突が頻繁に起こるため、より一層反応が促進しガス
が消費される。その結果、基板へ到達できる原料ガスが
減少するため、成膜速度は圧力の高い条件ほど低下す
る。
【0022】しかし、図5から容易に分かるように、処
理ガス中のTEOSおよびO3 の消費量、あるいは処理
室内に生成する反応副生成物の増加量は、本発明に基づ
いて処理室内を20Torr未満、好ましくは10To
rr以下、さらに好ましくは6Torrに設定した場合
には、基板温度が高い場合であってもあまり変化が見ら
れない。すなわち、かかる低い圧力雰囲気においては真
空度が高いため、処理ガスが加熱された基板からの熱エ
ネルギーの影響を受け難く、そのため温度を上昇した場
合であっても、処理ガスは気相中で消費されることな
く、被処理体表面に到達し、その結果、高い堆積速度を
保持できるのである。
【0023】ところで、膜質は成膜後、希釈したフッ酸
溶液に浸し、最も良質とされる熱酸化膜を基準とし、熱
酸化膜とのエッチング速度の対比から簡便に評価する方
法がある。300℃以下の低温では膜質が悪く(熱酸化
膜のエッチング速度の10倍以上)、実用に耐えない。
300℃以上の膜質は図6に示すとおり、どの圧力域で
も熱酸化膜のエッチング速度の6倍程度と、改善してい
る。したがって、先に述べたとおり、圧力の低いほど堆
積速度が低下しないことと合わせれば、20Torr未
満の減圧のプロセス、好ましくは6Torr以下のプロ
セスが有効であることが判明した。
【0024】本発明方法の実施例は、かかる事実に着目
してなされたものであり、処理室を20Torr未満、
好ましくは10Torr以下、さらに好ましくは6To
rr以下の圧力雰囲気に調整し、その処理室内に、TE
OS含有ガスとO3 含有ガスとを流入し、上記処理室内
に載置され、例えば400℃の成膜温度に維持された被
処理体表面にTEOS−O3 酸化膜を成膜する。このよ
うに低い圧力雰囲気で処理を行うため、処理ガスが基板
からの熱エネルギーの影響を受け難く、その結果、基板
温度が高い場合であっても高い堆積速度を維持すること
が可能である。
【0025】さらに、本発明の実施例によれば、TEO
S含有ガスとO3 含有ガスを被処理体表面のなるべく近
傍にて混合することにより、処理ガスの消費をさらに減
少し、堆積速度の低下をさらに遅らせることが可能であ
る。
【0026】以上では、図3に示すコールドウォール型
枚葉式CVD装置に本発明方法を適用した実施例につい
て説明したが、本発明方法の実施例は上記装置に限定さ
れない。次に図7を参照しながらホットウォール型枚葉
式CVDに本発明を適用した例について説明する。なお
図7の装置において、図3に示す装置と同一の機能を有
する構成部材については、同一の参照番号を付すること
により、その説明を省略している。
【0027】ここで、図3に示すようなコールドウォー
ル型枚葉式CVD装置においては、TEOS含有ガス源
は常温では液相を示すので、窒素ガスのバブリングやベ
ーパライザの気化により気相化して処理室内に導入し、
成膜を図っていた。しかし、コールドウォール型枚葉式
CVD装置では、処理室の内壁が室温を維持しているた
め、処理室に導入された処理ガスが処理室の内壁に接触
すると、ガスが凝集し、液状粒を形成してしまうことが
あった。その結果、その液状粒が処理室内のパーティク
ル発生の原因となり、あるいは膜質の低下や処理室内の
汚染の原因となっていた。
【0028】かかる問題を解決するためには、図7に示
すように処理室2の側壁に加熱手段10を設けて、載置
台3と共に上記処理室2の側壁をも加熱し、側壁の温度
をTEOS含有ガスが凝集しない温度、例えば50℃に
維持するようことが可能なホットウォール型枚葉式CV
D装置として構成することが好ましい。かかる構成にす
ることによりガスの凝集の発生を回避することが可能と
なる。
【0029】また図3に示す装置は、TEOS含有ガス
を処理室の上部に設けられた第1のガス導入管路5から
導入し、O3 含有ガスを処理室の側部に設けられた第2
のガス導入管路7から導入するように構成されている
が、例えば加熱手段10を設けたことにより、処理室の
側壁に第2のガス導入管路7を設置するスペースが無い
場合には、図7に示すように第1および第2のガス導入
管路5’および7’をともに処理室の上部に配置するこ
とも可能である。その場合に、ガス流入構造を2系統の
マトリックスシャワー構造11とすることにより、2つ
のガスの混合を被処理体に近い場所で行うことが可能と
なる。
【0030】以上のように、図7に示すようなホットウ
ォール構造を採用することにより、処理室内に導入され
たTEOS含有ガスを反応が生じるまで気化された状態
に維持することが可能となる。その結果処理室内の汚染
を軽減し、堆積膜の膜質を向上することができる。
【0031】なお、上記実施例を説明するにあたって
は、第1の処理ガスとしてTEOS含有ガスを用い、第
2の処理ガスとしてO3 含有ガスを用い、これらのガス
によりTEOS−O3 酸化膜を成膜した例を参照した
が、本発明方法はかかる種類の処理ガスに限定されな
い。本発明は、第1の処理ガスとしてTEOS含有ガス
以外にも、例えばTMOS(テトラエチルオルソシリケ
ート(Si(OCH34))、やOMCTS(オクタメ
チルシクロテトラシロキサン(Si48244))や
TMCTS(テトラメチルシクロテトラシロキサン(S
44164))のような有機シリコンソース含有ガ
スについても適用可能である。また第2の処理ガスとし
ては、O3 含有ガスの他にも、活性酸素(O-*)などを
使用可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明方法によれば、被処
理体に成膜を行う処理ガスの供給を、従来の方法に比較
して遥かに低い20Torr未満の真空雰囲気で行うの
で、例えば400℃の温度に加熱された基板からの輻射
熱の影響をTEOS含有ガスおよびO3 含有ガスが受け
難く、そのため、前記被処理基板表面に到達する前に気
相中で反応し消費される上記ガスの量を最小限に抑え、
被処理体表面に多くの生ガスを供給することが可能であ
る。その結果、常圧あるいは20Torr以上の真空雰
囲気で処理した場合に比較して、TEOS−O3 酸化膜
の堆積速度が向上する。また、TEOS含有ガスとO3
含有ガスを被処理体表面になるべく近い位置で混合する
ことにより、被処理体表面に接近する以前に気相中で反
応し消費される生ガスの量をさらに減少させ、より多く
の生ガスを成膜反応に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】P−TEOS/SOG/P−TEOS絶縁膜構
造の模式図である。
【図2】P−TEOS/TEOS−O3 /P−TEOS
絶縁膜構造の模式図である。
【図3】本発明に基づく半導体成膜方法を実施するため
のCVD装置の第1の実施例を示す断面図である。
【図4】圧力雰囲気と堆積速度との関係を示すグラフで
ある。
【図5】TEOS含有ガス中のSi−0の赤外線吸収強
さを示すグラフである。
【図6】圧力雰囲気と堆積速度および堆積膜のエッチン
グ速度の関係を示すグラフである。
【図7】本発明に基づく半導体成膜方法を実施するため
のCVD装置の第2の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 CVD装置 2 処理室 3 載置台 4 加熱装置 5 第1のガス導入管路 6 シャワーヘッド 7 第2のガス導入管路 8 バルブ 9 排気管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−59147(JP,A) 特開 平5−55156(JP,A) 特開 平4−101420(JP,A) 特開 平3−214627(JP,A) 特開 平1−212442(JP,A) 特開 平3−123029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/316 H01L 21/205 H01L 21/31

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空排気可能な処理室内に処理ガスを導
    入し,前記処理室内に載置された被処理体表面に成膜す
    る成膜方法であって, 前記処理室は20Torr未満の真空雰囲気に真空排気
    され,前記処理室の上面から有機シリコンソースを含有
    する第1のガスを導入するとともに,前記処理室の側壁
    の複数箇所から前記第1のガスの有機シリコンソースと
    反応する成分を含有する第2の処理ガスとを導入し、加
    熱装置により300℃以上500℃未満の温度に維持さ
    れた被処理体表面の近傍にて前記第1のガスと第2のガ
    スとが混合されて、これにより前記被処理体表面に減圧
    CVD処理により成膜することを特徴とする、成膜方法。
  2. 【請求項2】上記第1のガスが、TEOS(テトラエチ
    ルオルソシリケート)、TMOS(テトラメチルオルソ
    シリケート)、OMCTS(オクタメチルシクロテトラ
    シロキサン)およびTMCTS(テトラメチルシクロテ
    トラシロキサン)から成る群から選択されたいずれか1
    つのガスであることを特徴とする、請求項1に記載の成
    膜方法。
  3. 【請求項3】上記第2のガスが、オゾン(O3)および
    活性酸素(O-*)から成る群から選択されたいずれか1
    つのガスであることを特徴とする、請求項1または2に
    記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】上記第1のガスおよび上記第2のガスを上
    記被処理体表面の近傍にて混合することを特徴とする、
    請求項1、2または3のいずれかに記載の成膜方法。
  5. 【請求項5】 真空排気可能な処理室と,前記処理室内
    に配置され被処理体を載置可能な載置台と,被処理体を
    加熱するための加熱装置とを備える成膜装置であって,
    前記処理室の上面には第1のガスを導入するための処理
    ガス導入路が設けられるとともに,前記処理室の側壁に
    は第2のガスを導入するための複数の処理ガス導入路が
    設けられ、前記被処理体表面の近傍にて前記第1のガス
    と第2のガスとが混合されて、前記被処理体表面に減圧
    CVD処理により成膜することを特徴とする成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記載置台には,前記加熱装置が実装さ
    れていることを特徴とする,請求項5に記載の成膜装
    置。
  7. 【請求項7】 前記載置台の周囲に排気管路が設けられ
    ていることを特徴とする,請求項5または6に記載の成
    膜装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のガスは,シャワーヘッドを介
    して前記処理室に導入されることを特徴とする,請求項
    5,6または7のいずれかに記載の成膜装置。
JP09369893A 1993-03-29 1993-03-29 成膜方法および成膜装置 Expired - Fee Related JP3254294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09369893A JP3254294B2 (ja) 1993-03-29 1993-03-29 成膜方法および成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09369893A JP3254294B2 (ja) 1993-03-29 1993-03-29 成膜方法および成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06283521A JPH06283521A (ja) 1994-10-07
JP3254294B2 true JP3254294B2 (ja) 2002-02-04

Family

ID=14089627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09369893A Expired - Fee Related JP3254294B2 (ja) 1993-03-29 1993-03-29 成膜方法および成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3254294B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09232296A (ja) * 1996-02-23 1997-09-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置の製造装置および製造方法
WO2008157069A1 (en) * 2007-06-15 2008-12-24 Applied Materials, Inc. Low temperature sacvd processes for pattern loading applications

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06283521A (ja) 1994-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7943531B2 (en) Methods for forming a silicon oxide layer over a substrate
US8809161B2 (en) Flowable film dielectric gap fill process
JP3115134B2 (ja) 薄膜処理装置および薄膜処理方法
US5484749A (en) Manufacturing method of semiconductor device
US5215787A (en) Method of forming silicon oxide film containing fluorine
US7498273B2 (en) Formation of high quality dielectric films of silicon dioxide for STI: usage of different siloxane-based precursors for harp II—remote plasma enhanced deposition processes
US7825038B2 (en) Chemical vapor deposition of high quality flow-like silicon dioxide using a silicon containing precursor and atomic oxygen
US7399364B2 (en) Hermetic cap layers formed on low-κ films by plasma enhanced chemical vapor deposition
US7563481B2 (en) Method and apparatus for processing polysilazane film
US9257302B1 (en) CVD flowable gap fill
US7879397B2 (en) Method for processing polysilazane film
US6914011B2 (en) Film deposition system and method of fabricating semiconductor device employing the film deposition system
JP3254294B2 (ja) 成膜方法および成膜装置
US20030019427A1 (en) In situ stabilized high concentration BPSG films for PMD application
JP2004288979A (ja) 絶縁膜の成膜方法
US6090725A (en) Method for preventing bubble defects in BPSG film
KR100339820B1 (ko) 성막방법 및 반도체장치의 제조방법
US20030111438A1 (en) Process operation supplementation with oxygen
JP5211572B2 (ja) 酸化膜形成方法
US6432839B2 (en) Film forming method and manufacturing method of semiconductor device
JPH0870042A (ja) 絶縁膜の形成方法
JP3401322B2 (ja) 絶縁膜を有する半導体装置の製造方法
JPH05251347A (ja) 成膜方法
JPH0786396A (ja) 集積回路装置の製造方法
JPH08306676A (ja) 化学気相成長装置及び半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees