JP3254293B2 - 電気回路 - Google Patents
電気回路Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，電気機器の低消費電流
化を目的として電気機器を構成する複数回路への電源供
給方式の改良に関するものである。
化を目的として電気機器を構成する複数回路への電源供
給方式の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的に電気機器は図２に示す例のよう
に複数の回路で構成され，それぞれの回路は多種の電圧
値で動作する。機器に使用される主電源１３の電圧値
（Ｖ１）は，もっとも高い電圧で動作する回路５に合わ
せて決定される。従って，主電源１３の電圧値（Ｖ１）
より低い電圧値（Ｖ２）で動作する回路１及び回路２に
は安定化電源や直列抵抗等で構成される電圧調整回路１
８で電圧を調整して各回路に供給する必要がある。同様
に，主電源１３の電圧値（Ｖ１）より低い電圧値（Ｖ
３）で動作する回路３及び回路４には電圧調整回路１９
で電圧を調整して各回路に供給している。電源を供給さ
れた回路１から回路５には各回路に対応した電流Ｉ１か
らＩ５が消費される。
に複数の回路で構成され，それぞれの回路は多種の電圧
値で動作する。機器に使用される主電源１３の電圧値
（Ｖ１）は，もっとも高い電圧で動作する回路５に合わ
せて決定される。従って，主電源１３の電圧値（Ｖ１）
より低い電圧値（Ｖ２）で動作する回路１及び回路２に
は安定化電源や直列抵抗等で構成される電圧調整回路１
８で電圧を調整して各回路に供給する必要がある。同様
に，主電源１３の電圧値（Ｖ１）より低い電圧値（Ｖ
３）で動作する回路３及び回路４には電圧調整回路１９
で電圧を調整して各回路に供給している。電源を供給さ
れた回路１から回路５には各回路に対応した電流Ｉ１か
らＩ５が消費される。
【０００３】すなわち，総消費電流Ｉｔは（１）式で表
される。 Ｉｔ＝Ｉ１＋Ｉ２＋Ｉ３＋Ｉ４＋Ｉ５・・・・（１） 従って，機器の総消費電力Ｐｔは，（２）式のようにな
る。 Ｐｔ＝Ｖ１×Ｉｔ ・・・・（２）
される。 Ｉｔ＝Ｉ１＋Ｉ２＋Ｉ３＋Ｉ４＋Ｉ５・・・・（１） 従って，機器の総消費電力Ｐｔは，（２）式のようにな
る。 Ｐｔ＝Ｖ１×Ｉｔ ・・・・（２）
【０００４】以上のように構成された機器においては，
電圧調整回路でも電力が消費され，電圧調整回路１８及
び電圧調整回路１９で消費される各電力Ｐ１１，Ｐ１２
は（３）式及び（４）式で表される。 ＰＬ１＝（Ｖ１−Ｖ２）×（Ｉ１＋Ｉ２）・・・（３） ＰＬ２＝（Ｖ１−Ｖ３）×（Ｉ３＋Ｉ４）・・・（４） すなわち，（２）式で表される総消費電力Ｐｔの内，
（３）式及び（４）式で表された電力ＰＬ１，ＰＬ２は
単に発熱として消費されていることになる。
電圧調整回路でも電力が消費され，電圧調整回路１８及
び電圧調整回路１９で消費される各電力Ｐ１１，Ｐ１２
は（３）式及び（４）式で表される。 ＰＬ１＝（Ｖ１−Ｖ２）×（Ｉ１＋Ｉ２）・・・（３） ＰＬ２＝（Ｖ１−Ｖ３）×（Ｉ３＋Ｉ４）・・・（４） すなわち，（２）式で表される総消費電力Ｐｔの内，
（３）式及び（４）式で表された電力ＰＬ１，ＰＬ２は
単に発熱として消費されていることになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上のように，従来の
電源供給回路方式によれば電圧調整回路において無駄な
電力消費があり低電力化及び小型化に対して不利であ
る。本発明は，以上の点に鑑み，このような問題を解決
するためになされたもので，その目的は，無駄な電力消
費のない電源供給回路方式を提供することにある。
電源供給回路方式によれば電圧調整回路において無駄な
電力消費があり低電力化及び小型化に対して不利であ
る。本発明は，以上の点に鑑み，このような問題を解決
するためになされたもので，その目的は，無駄な電力消
費のない電源供給回路方式を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため，主電源より低い電圧で動作する複数個の回
路を並列に接続した回路群と，同様に構成された別の回
路群あるいは単独の回路をカスケード形に接続し，さら
に前者回路群の合計消費電流と後者回路群あるいは単独
の回路の合計消費電流の差分のみを消費する手段を設
け，無駄な電力を消費せずに各回路に電源を供給するよ
うにしたものである。
成するため，主電源より低い電圧で動作する複数個の回
路を並列に接続した回路群と，同様に構成された別の回
路群あるいは単独の回路をカスケード形に接続し，さら
に前者回路群の合計消費電流と後者回路群あるいは単独
の回路の合計消費電流の差分のみを消費する手段を設
け，無駄な電力を消費せずに各回路に電源を供給するよ
うにしたものである。
【０００７】
【作用】従って本発明によれば，無駄な電力消費がなく
機器の低電力化及び小型化が実現できる。
機器の低電力化及び小型化が実現できる。
【０００８】
【実施例】以下，本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図１は本発明による電源供給回路方式の一実
施例を示すブロック図である。本実施例では同一電圧値
で動作する回路ごとにグループ分けし各グループをカス
ケード接続している。即ち実施例に示すように，複数個
の回路により構成され各回路にはそれぞれの回路に対応
した電流が流れる点は図２に示す従来例のものと同様で
あるが，主電源１３の電圧値（Ｖ１）より低い電圧値
（Ｖ２）で動作する回路１及び回路２を並列に接続し，
また同様に主電源１３の電圧値（Ｖ１）より低い電圧値
（Ｖ３）で動作する回路３及び回路４を並列に接続し，
前者回路群と後者回路群をカスケード形に接続する構成
となっている。さらに，後者回路群にはＶ３をツェナー
電圧とするツェナーダイオード６が並列に接続される。
ここで，前者回路群を回路群１，後者回路群を回路群
２，回路群１を流れる総合電流をＩｔ１，回路群２を流
れる総合電流をＩｔ２，ツェナーダイオード６を流れる
電流をＩｚとすると，Ｉｔ１とＩｔ２は（５）式及び
（６）式で表せる。 Ｉｔ１＝Ｉ１＋Ｉ２ ・・・（５） Ｉｔ２＝Ｉ３＋Ｉ４ ・・・（６） さらに，Ｉｔ１とＩｔ２の関係を Ｉｔ１＞Ｉｔ２ ・・・（７） とすると，ツェナーダイオード６に流れる電流Ｉｚは，
（８）式で表される。 Ｉｚ＝Ｉｔ１−Ｉｔ２ ・・・（８） （８）式で表されるＩｚはツェナーダイオードの動作が
十分安定する値となるように選定する必要がある。ま
た，Ｉｔ１とＩｔ２の関係が（９）式となるように設定
すればツェナーダイオード６は接続する必要はない。 Ｉｔ１＝Ｉｔ２ ・・・・（９） すなわち，本発明によれば各回路群をカスケード形に接
続することが可能となり，電圧調整回路にて消費してい
た無駄な電力消費がなくなる。上記の実施例では，電圧
値Ｖ２で動作する回路群に対し，電圧値Ｖ３で動作する
別の回路群をカスケード接続した例を示したが，別の回
路として単独な回路を組合せても同一の効果は得られ
る。又，回路群あるいは単独な回路の３個以上の組合せ
でも同様な効果が得られるのは明らかである。また，環
境変化により各回路の電流値が変化した場合において
も，（７）式の条件を満足するように各回路の電流値を
設定すれば，電流値の変化分はツェナーダイオードによ
り吸収され，又電圧値は一定となるため，各回路が安定
に動作することは明白である。
説明する。図１は本発明による電源供給回路方式の一実
施例を示すブロック図である。本実施例では同一電圧値
で動作する回路ごとにグループ分けし各グループをカス
ケード接続している。即ち実施例に示すように，複数個
の回路により構成され各回路にはそれぞれの回路に対応
した電流が流れる点は図２に示す従来例のものと同様で
あるが，主電源１３の電圧値（Ｖ１）より低い電圧値
（Ｖ２）で動作する回路１及び回路２を並列に接続し，
また同様に主電源１３の電圧値（Ｖ１）より低い電圧値
（Ｖ３）で動作する回路３及び回路４を並列に接続し，
前者回路群と後者回路群をカスケード形に接続する構成
となっている。さらに，後者回路群にはＶ３をツェナー
電圧とするツェナーダイオード６が並列に接続される。
ここで，前者回路群を回路群１，後者回路群を回路群
２，回路群１を流れる総合電流をＩｔ１，回路群２を流
れる総合電流をＩｔ２，ツェナーダイオード６を流れる
電流をＩｚとすると，Ｉｔ１とＩｔ２は（５）式及び
（６）式で表せる。 Ｉｔ１＝Ｉ１＋Ｉ２ ・・・（５） Ｉｔ２＝Ｉ３＋Ｉ４ ・・・（６） さらに，Ｉｔ１とＩｔ２の関係を Ｉｔ１＞Ｉｔ２ ・・・（７） とすると，ツェナーダイオード６に流れる電流Ｉｚは，
（８）式で表される。 Ｉｚ＝Ｉｔ１−Ｉｔ２ ・・・（８） （８）式で表されるＩｚはツェナーダイオードの動作が
十分安定する値となるように選定する必要がある。ま
た，Ｉｔ１とＩｔ２の関係が（９）式となるように設定
すればツェナーダイオード６は接続する必要はない。 Ｉｔ１＝Ｉｔ２ ・・・・（９） すなわち，本発明によれば各回路群をカスケード形に接
続することが可能となり，電圧調整回路にて消費してい
た無駄な電力消費がなくなる。上記の実施例では，電圧
値Ｖ２で動作する回路群に対し，電圧値Ｖ３で動作する
別の回路群をカスケード接続した例を示したが，別の回
路として単独な回路を組合せても同一の効果は得られ
る。又，回路群あるいは単独な回路の３個以上の組合せ
でも同様な効果が得られるのは明らかである。また，環
境変化により各回路の電流値が変化した場合において
も，（７）式の条件を満足するように各回路の電流値を
設定すれば，電流値の変化分はツェナーダイオードによ
り吸収され，又電圧値は一定となるため，各回路が安定
に動作することは明白である。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば，電
圧調整回路が不要となり無駄な電力消費が排除できる。
また，ツェナーダイオードの動作が十分安定するように
（７）式の条件を満足すれば良いので，各回路の電流値
設定の自由度が拡大でき，回路の実現が容易になり低電
流化が容易になる。さらに環境変化に対して高い安定性
が得られるので，電子機器に用いて有効である。
圧調整回路が不要となり無駄な電力消費が排除できる。
また，ツェナーダイオードの動作が十分安定するように
（７）式の条件を満足すれば良いので，各回路の電流値
設定の自由度が拡大でき，回路の実現が容易になり低電
流化が容易になる。さらに環境変化に対して高い安定性
が得られるので，電子機器に用いて有効である。
【図１】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図２】従来の構成方法の一例を示すブロック図。
１〜５ 回路ブロック ６ ツェナーダイオード １３ 主電源 １８〜１９ 電圧調整回路
Claims (2)
- 【請求項１】 主電源と、該主電源の電圧値Ｖ１より低
い電圧値Ｖ２で動作する複数個の回路を並列に接続した
第１の回路群と、前記主電源の電圧値Ｖ１より低い電圧
値Ｖ３で動作する第２の回路あるいは前記主電源の電圧
値Ｖ１より低い電圧値で動作する複数個の回路を並列に
接続した第２の回路群とを含み、第１の回路群と第２の
回路あるいは第２の回路群とをカスタード形に接続する
ように構成したことを特徴とする電気回路。 - 【請求項２】 請求項１記載の電気回路において、 第１の回路群の合計消費電流と第２の回路または第２の
回路群の合計消費電流との差分のみの電流を消費する手
段を備え、第１の回路群の電圧値Ｖ２と第２の回路ある
いは第２の回路群の電圧値Ｖ３との和が前記主電源の電
圧値Ｖ１に等しいとき、無駄な電力を消費せずに各回路
に電源を供給するように構成したことを特徴とする電気
回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07616693A JP3254293B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 電気回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07616693A JP3254293B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 電気回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06269122A JPH06269122A (ja) | 1994-09-22 |
| JP3254293B2 true JP3254293B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=13597497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07616693A Expired - Fee Related JP3254293B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 電気回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3254293B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP07616693A patent/JP3254293B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06269122A (ja) | 1994-09-22 |
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Legal Events
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