JP3253880B2 - 成形性と耐衝突特性に優れる熱延高張力鋼板およびその製造方法 - Google Patents
成形性と耐衝突特性に優れる熱延高張力鋼板およびその製造方法Info
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Description
用部品で、高強度かつ高成形性が必要とされる部位の素
材として、さらには、自動車が走行中に万一衝突した場
合に優れた耐衝撃性(以下、単に「耐衝突特性」と略記
する)が求められる部位の素材として用いて好適な熱延
高張力鋼板およびその製造方法に関するものである。
たことを背景として、自動車からのCO 2 排出量の低減が
求められている。CO2 排出量低減のための具体的手段と
しては、自動車車体の計量化が有効であり、軽量化の方
法としては、鋼板の高強度化による板厚の低減が有効で
あると考えられている。さらに、最近の自動車車体の設
計思想に基づけば、単なる鋼板の高強度化のみでなく、
走行中に万一衝突した場合において、耐衝撃性に優れた
鋼板、すなわち高歪速度で変形した場合の吸収エネルギ
ーが高い鋼板の開発が、自動車の安全性の向上をもたら
すとともに、車体の軽量化の実現に有効に寄与するもの
として注目されている。一方、近年の部材のコストダウ
ン指向により、従来から用いられていた冷延鋼板に替え
て、3.0mm 以下といった板厚の熱延鋼板を採用しようと
する気運が高まりつつある。このような最近の状況か
ら、自動車の安全性向上とコストダウンの観点から、耐
衝突特性に優れる熱延高張力鋼板が開発が熱望されてい
る。
は、フェライト単相組織では、主としてSi, Mn, Pとい
った置換型元素を添加することによる固溶強化、あるい
はNb,Ti といった炭窒化物形成元素を添加することによ
る析出強化による方法が一般的であった。例えば、特開
昭56−139654号公報等では、極低炭素鋼に加工性、時効
性を改善するためにTi、Nbを含有させ、さらにP等の強
化成分を加工性を害しない範囲で含有させて高強度化を
図った鋼板を提案している。また、例えば特開昭59−19
3221号公報には、極低炭素鋼にSiの添加によって高強度
化を図る方法の提案がなされている。また、特開昭60-5
2528号公報には、低炭素鋼を高温で焼鈍し、冷却後にマ
ルテンサイト相を析出させることにより、延性に優れた
高強度鋼板の製造方法が提案されている。
2相組織鋼板は、一般に、Ar3変態点以上の温度で熱間
圧延を終了し、フェライトが析出する温度まで急冷した
後空冷し、フェライトを十分に析出させ、残りのオース
テナイト相中に炭素を濃化させ、巻取り後にマルテンサ
イトに変態させて製造され、優れた成形性を有してい
る。
以下程度まで薄くなると、鋼板の温度低下速度が速くな
るので、熱間圧延終了温度をコイル全長にわたってAr3
変態点以上に保つためには、通常、圧延速度を速くしな
ければならなかった。このため、上記薄物の熱延鋼板を
従来の技術で製造しても、フェライトを析出させるため
の空冷時間が短くなり、オーステナイト中の炭素濃化が
不十分となって、巻取り後にオーステナイトがベイナイ
トに変態するため、良好な強度−伸びバランスが得られ
ないないという問題があった。
いる方法で高強度化を図った鋼板は、自動車ボディの板
厚をある程度減少させることはできても、上記の耐衝突
特性を本質的に改善するものではなかった。なぜなら、
これらの提案は、鋼板強度の指標である降伏強度あるい
は引張強度を、歪速度が10-3〜10-2(sec-1) と極めて遅
い、いわゆる静的な評価方法のみに基づいて求めてい
る。これに対し、実際の自動車ボディの設計では、この
ような静的な強度よりもむしろ、衝突時の安全性を考慮
した、歪速度が10〜104 (sec-1) の衝撃的な変形を伴
う、いわゆる動的な評価方法に基づく強度の方が重要と
なるからである。従って、静的強度のみに着目して開発
されている、上述した従来の各提案は、自動車車体の軽
量化に対して根本的な指標たり得ないという問題があっ
た。
衝撃性を向上させることを目的として、マルテンサイト
とフェライトの2相組織鋼板が提案されている。しか
し、このフェライトとマルテンサイトの2相組織鋼板
は、比較的優れた耐衝突特性を有するものの、今日の自
動車メーカーが要求している、より一層高レベルの特性
を満たすまでには至っていないのが現状である。
よりもさらに優れた、成形性と耐衝突特性を具えた熱延
高張力鋼板を提供することにある。本発明の具体的な目
的は、引張強さ 490〜980MPa、降伏比(=降伏強さ/引
張強さ)75%以下、全伸び25%以上であり、歪速度2000
sec-1の引張変形における、真歪0.3までの吸収エネルギ
ーが250MJ/m3以上の特性を有する、成形性と耐衝突特
性に優れる薄物の熱延高張力鋼板を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、上記特性を具えた熱延高張力
鋼板を、板厚0.8mmまでは安定して得るための製造方法
を提供することにある。
とマルテンサイトとからなる2相組織鋼を基本にして、
上掲の目的の実現に向け鋭意研究した結果、金属組織、
化学組成のほか、熱間圧延、圧延後の冷却、巻き取りな
どの製造条件を適正に制御することにより、成形性と耐
衝突特性が従来よりも一段と優れた熱延高張力鋼板を製
造することができ、しかも、これらの特性を、板厚 0.8
mm以上の薄物で、安定して得ることが可能になることを
知見し、本発明に想到した。すなわち、本発明は、下記
の内容を要旨構成とするものである。
%、Mn:0.5〜3.0wt%、S:0.010wt%以下を含み、か
つ、P:0.03〜0.15wt%、Cr:0.1〜2.0wt%、Mo:0.1
〜1.0wt%から選ばれる1種または2種以上を含有し、
残部はFeおよび不可避的不純物からなり、平均粒径10μ
m以下のフェライト相が体積率で80〜97%を占め、残部
は平均直径がフェライト平均粒径の0.2〜1.5倍であるマ
ルテンサイトを主体とする第2相からなり、歪速度2000
(sec -1 )で引張変形を行ったときの真歪0.3までの吸収エ
ネルギーが250MJ/m 3 以上であることを特徴とする、成
形性と耐衝突特性に優れる熱延高張力鋼板。
り、C:0.02〜0.2wt%、Si:0.1〜1.5wt%、Mn:0.5〜
3.0wt%、S:0.010wt%以下を含み、かつ、P:0.03〜
0.15wt%、Cr:0.1〜2.0wt%、Mo:0.1〜1.0wt%から選
ばれる1種または2種以上を含有し、残部はFeおよび不
可避的不純物の成分組成になる鋼素材を、Ar3変態点以
上で熱間圧延を終了し、その後0.1〜5.0秒の間に、冷却
を開始して、50℃/sec以上の冷却速度で620〜800℃ま
で冷却し、0.5〜15sec間空冷し、次いで30℃/sec以上
の冷却速度で、300〜600℃まで冷却し、巻き取ることを
特徴とする、成形性と耐衝突特性に優れる熱延高張力鋼
板の製造方法。
料特性について説明する。 ・引張強さ: 490〜980 MPa 、降伏比(=降伏強さ/引
張強さ):75%以下、全伸び:25%以上 引張強さが490MPa以上で、降伏比が75%を超えると、プ
レス成形時のスプリングバックが大きくなり、安定した
プレス製品を製造できなくなるため、降伏比は75%以下
とすることが必要である。また、鋼板の全伸びが25%未
満であると、プレス成形時に割れが生じやすくなるの
で、全伸びは25%以上が必要である。なお、引張強さの
上限を980 MPa とするのは、980 MPa を超えると自動車
の衝突時に、鋼板が衝突エネルギーの吸収を行いにくく
なり、大きな衝撃がキャビン中の乗客に伝わるからであ
る。
ネルギー:250MJ/m3以上 自動車の衝突時の部材の変形の歪速度は2000(sec-1)に
達し、変形量が真歪で0.3までの吸収エネルギーが衝突
特性の指標として重要である。研究の結果、鋼板の高強
度化により、強度の面では自動車用鋼板の薄肉化が可能
になったとしても、上記の吸収エネルギーが250MJ/m3
未満であると、自動車の衝突試験で十分な耐衝突特性が
得られないことがわかった。よって、上記条件における
吸収エネルギーは250MJ/m3以上必要である。
組織、製造条件等を要旨構成のとおりに限定した理由を
説明する。 C:0.02〜0.2 wt% Cは、2相組織中のマルテンサイトの強度と体積分率を
高めるために必要な成分である。C量が0.02wt%未満で
は十分な量の炭化物およびマルテンサイトを主相とする
第2相が得られない。一方、0.2 wt%を超えるとフェラ
イト中に固溶Cが存在し、成形性を阻害する。よって、
Cの含有量を0.02〜0.2 wt%とする。
させ、鋼の焼き入れ性を向上させると共に、フェライト
の純度を高めることにより鋼板の成形性を向上させる作
用を有する。この作用は、0.1 wt%以上の添加で現われ
るが、1.5 wt%を超えて含有させた場合には、熱延板の
表面性状および表面処理性が顕著に劣化する。したがっ
て、Siの含有量は0.1 〜1.5 wt%、好ましくは 0.3〜1.
2 wt%とする。
満では、焼き入れ性が低下し、2相組織が得られにくく
なる。また、3.0 wt%を超えると、鋼板が硬化し、成形
性が低下する。従ってMn含有量は、0.5 〜3.0 wt%、好
ましくは 0.7〜2.0 wt%とする。
減少して加工性の向上に寄与する。このような効果は、
S量を0.010 wt%以下に制限することにより得られる。
作用を有しているが、この効果は0.03wt%以上の添加に
より現れる。一方、0.15wt%を超えて含有させると、鋼
板が硬化して成形性が低下し、また表面処理性も劣化す
る。したがって、Pの含有量は0.03〜0.15wt%とする。
作用を有しているが、その効果は0.1 wt%以上の添加で
現れる。一方、2.0 wt%を超えて含有させるとその効果
は飽和し、製造コストも高くなる。従って、Crの含有量
は0.1 〜2.0 wt%とする。
作用を有しているが、その効果は0.1 wt%以上の添加で
現れる。一方、1.0 wt%を超えて含有させるとその効果
は飽和し、製造コストも高くなる。従って、Moの含有量
は0.1 〜1.0 wt%とする。
たように、フェライトとマルテンサイトを主体とする第
2相からなる2相組織であり、このうち平均粒径10μm
以下のフェライト相が体積率で80〜97%を占め、残部は
平均直径がフェライト平均粒径の 0.2〜1.5 倍であるマ
ルテンサイトを主体とする第2相とする必要がある。と
いうのは、フェライト相の体積率が80%未満では、硬質
第2相が増加するため、降伏比75%以下を達成できなく
なり、一方、97%を超えると、逆に、硬質第2相が少な
くなり、図1に示すように、高速変形時の吸収エネルギ
ーを低下させるからである。また、第2相はマルテンサ
イトを主体とする必要があり、第2相の少なくとも50%
はマルテンサイトである必要がある。これは、第2相相
中のオーステナイトまたはベイナイトが多くなり、マル
テンサイトが50%未満になると、高速変形時の吸収エネ
ルギーが低下するからである。さらに、フェライト相の
平均粒径を10μm以下および第2相であるマルテンサイ
ト相の平均直径をフェライト平均粒径の 0.2〜1.5 倍と
するのは、この範囲を外れると、図2に示すように、高
速変形時の吸収エネルギーが低下するからである。
(スラブ)を常法により加熱し、粗圧延および仕上げ圧
延よりなる連続熱間圧延を行い、コイルに巻き取り、必
要に応じて、酸洗による脱スケールを行って製造され
る。これらの製造工程において、本発明では、とくに、
熱間圧延のあと巻き取りまでの冷却条件の制御が重要で
ある。すなわち、Ar3変態点以上で熱間圧延を終了後、
その後0.1 〜5.0 秒の間に、冷却を開始して、50℃/se
c 以上の冷却速度で620〜800 ℃まで冷却(1次強制冷
却)し、その後0.5 〜15sec 間空冷し、次いで30℃/se
c 以上の冷却速度で、 300〜 600℃まで冷却(2次強制
冷却)し、巻き取る必要がある。以下にその理由を説明
する。
イトに歪みが蓄積され、成形性が著しく低下するからで
ある。
(「1次強制冷却」とする)を開始するのは、熱間圧延
終了後冷却までの経過時間が、0.1 秒未満では、圧延終
了温度の制御が難しくなり、一方、5.0 秒を超えると、
オーステナイト粒の粗大化によりフェライト変態の遅延
を招き、その結果オーステナイト中への炭素の濃化が阻
害され、第2相がパーライトやベイナイトに変態し、成
形性と耐衝突特性の低下を招くからである。また、冷却
速度が50℃/sec 未満では、フェライト粒の核生成速度
が低下し、フェライト変態が遅延し、その結果オーステ
ナイト中への炭素の濃化が阻害されるため、第2相がパ
ーライトやベイナイト変態し、成形性と耐衝突特性の低
下を招くからである。特に、板厚の薄い熱延鋼板で安定
した材質を得るためには、この温度範囲における冷却速
度の増加が最も効果的である。
のは、冷却終了時の温度が800 ℃を超えた場合には、フ
ェライト変態速度が遅いため、マルテンサイトを主相と
する第2相が得られなくなり、成形性が劣化するからで
ある。また、冷却終了時の温度が620 ℃未満になると、
オーステナイトから、パーライト変態が開始し、マルテ
ンサイトを主相とする第2相が得られず、成形性、耐衝
突特性が劣化するからである。
は、空冷時間が0.5sec未満では、フェライト変態する時
間が短いため、マルテンサイトを主相とする第2相が得
られず、成形性が劣化するからであり、一方、15秒を超
えると、フェライト粒が粗大化して、耐衝突特性を低下
させるからである。
で、 300〜 600℃℃まで2次強制冷却を行うのは、冷却
速度が30℃/sec 未満もしくは冷却停止温度が600 ℃を
超えると、オーステナイトがパーライト変態もしくはベ
イナイト変態を開始し、マルテンサイトが主相の第2相
が得られなくなり、成形性が劣化するからである。ま
た、冷却停止温度が300 ℃未満になると、フェライト中
に固溶Cが残存し、伸びが劣化するからである。
途に用いる場合について述べたが、本発明による技術
は、高歪速度下での強度を要求される他の用途にも同様
に有効であることはいうまでもない。
た。これらのスラブを、表1に示す各条件で、熱間圧
延、冷却ののち、コイルに巻き取り、板厚1.0 〜3.0 mm
の熱延高張力鋼板を製造した。得られた鋼板について、
コイル長手方向の中央の位置から供試材を採取して、光
学顕微鏡により構成組織と結晶粒径を調査するととも
に、第2相の体積率を求めた。第2相の体積率は、画像
処理により第1相および第2相の数と平均直径を求め、
平均直径を下式により3次元の直径に換算し、第1相お
よび第2相の数、平均3次元直径より体積率を求めた。 D=1.128 L ただしD:平均直径(2次元)、L:平均3次元直径 また、通常の歪速度での引張試験により引張特性、歪速
度2000(sec-1) で引張変形を行ったときの真歪 0.3まで
の吸収エネルギーを測定した。これらの結果を表2に示
す。図3は、得られた結果から、降伏比と全伸びの関係
を、また図4、図5、図6は、1次強制冷却速度と、そ
れぞれ降伏比、全伸び、高速変形時の吸収エネルギーと
の関係を示したものである。
も、所定の粒径を有するフェライト−マルテンサイトの
2相組織鋼板となり、良好な成形性と耐衝突特性を具え
ていることがわかる。その特性は、表2に示す結果から
明らかなように、引張強さ 490〜980 MPa 、降伏比(降
伏強さ/引張強さ)75%以下、全伸び25%以上、歪速度
2000 sec-1で引張変形を行ったときの真歪 0.3までの吸
収エネルギーが250 MJ/m3 以上という優れた特性を有
している。なお、コイル長手方向の先・尾端の位置から
も、同様な供試材を採取して試験したが、各特性値は、
表2に示す値の±2%以内の範囲にあり、コイル長手方
向にも安定した特性を示していた。
化学組成、金属組織を適正に制御した2相組織にするこ
とによって、従来よりも一段と優れた、成形性と耐衝突
特性を具える薄物の熱延高張力鋼板を提供することが可
能となる。しかも本発明によれば、この鋼板を、板厚0.
8 mmまではコイル長手方向に安定した材質を維持したま
ま製造可能となる。したがって、本発明に従う熱延高張
力鋼板を自動車用に適用することによって、プレス成形
性を損なうことなく、自動車車体の軽量化と安全性の向
上を、一層経済的に達成することが可能になる。
収エネルギーとの関係を示すグラフである。
歪速度変形時における吸収エネルギーとの関係を示すグ
ラフである。
フである。
フである。
す1次冷却速度の影響を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 C:0.02〜0.2wt%、 Si:0.1〜1.5wt%、 Mn:0.5〜3.0wt%、 S:0.010wt%以下 を含み、かつ、 P:0.03〜0.15wt%、 Cr:0.1〜2.0wt%、 Mo:0.1〜1.0wt% から選ばれる1種または2種以上を含有し、残部はFeお
よび不可避的不純物からなり、平均粒径10μm以下のフ
ェライト相が体積率で80〜97%を占め、残部は平均直径
がフェライト平均粒径の0.2〜1.5倍であるマルテンサイ
トを主体とする第2相からなり、歪速度2000(sec -1 )で
引張変形を行ったときの真歪0.3までの吸収エネルギー
が250MJ/m 3 以上であることを特徴とする、成形性と耐
衝突特性に優れる熱延高張力鋼板。 - 【請求項2】請求項1記載の熱延鋼板の製造にあたり、 C:0.02〜0.2wt%、 Si:0.1〜1.5wt%、 Mn:0.5〜3.0wt%、 S:0.010wt%以下 を含み、かつ、 P:0.03〜0.15wt%、 Cr:0.1〜2.0wt%、 Mo:0.1〜1.0wt% から選ばれる1種または2種以上を含有し、残部はFeお
よび不可避的不純物の成分組成になる鋼素材を、Ar3変
態点以上で熱間圧延を終了し、その後0.1〜5.0秒の間
に、冷却を開始して、50℃/sec以上の冷却速度で620〜
800℃まで冷却し、0.5〜15sec間空冷し、次いで30℃/s
ec以上の冷却速度で、300〜600℃まで冷却し、巻き取る
ことを特徴とする、成形性と耐衝突特性に優れる熱延高
張力鋼板の製造方法。
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