JP3252989B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3252989B2
JP3252989B2 JP17125493A JP17125493A JP3252989B2 JP 3252989 B2 JP3252989 B2 JP 3252989B2 JP 17125493 A JP17125493 A JP 17125493A JP 17125493 A JP17125493 A JP 17125493A JP 3252989 B2 JP3252989 B2 JP 3252989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図2及び図3) 作用(図2及び図3) 実施例 (1)実施例の全体構成(図1) (2)磁気ヘツドの配置(図2〜図5) (3)実施例の効果 (4)他の実施例(図6) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関
し、例えばコンピユータの外部記憶装置に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、オーデイオ信号をデイジタル信号
に変換して磁気テープに記録する磁気記録再生装置にお
いては、ノントラツキングの手法を適用して磁気テープ
走行系の構成を簡略化するようになされたものが提案さ
れている。すなわちこの磁気記録再生装置は、記録時、
オーデイオデータを所定のブロツク単位に分割し、各ブ
ロツクにアドレスデータと誤り訂正符号とを付加して記
録データを生成する。
【0004】さらにこの磁気記録再生装置は、所定の角
間隔で1対の記録再生用磁気ヘツドを回転ドラムに搭載
すると共に、この記録再生用磁気ヘツドに対してそれぞ
れ180 度の角間隔で1対の再生専用磁気ヘツドを回転ド
ラムに搭載し、この回転ドラムを所定の回転速度で回転
駆動する。さらに磁気記録再生装置は、回転ドラムに磁
気テープを巻き付けて所定速度で走行させ、この状態で
この回転ドラムの回転周期に同期して順次この記録デー
タを記録再生用磁気ヘツドに出力する。
【0005】これによりこの磁気記録再生装置は、記録
時、順次正及び負のアジマス角の記録トラツクを形成
し、このときガードバンドを省略して順次記録トラツク
を形成すると共に、この記録トラツクにオーデイオデー
タをアジマス記録し得るようになされている。
【0006】これに対して再生時、この磁気記録再生装
置は、磁気テープ走行速度を記録時と同一速度に保持
し、回転ドラムの回転速度を記録時の2倍の回転速度で
回転駆動する(すなわち倍密度スキヤンでなる)。従つ
て磁気記録再生装置において、再生時、この2組の磁気
ヘツドは、それぞれ記録トラツクを斜めに走査するよう
になる。
【0007】ここで再生専用の磁気ヘツドは、記録時、
相反するアジマス角の記録トラツクを走査するように、
対応するアジマス角の磁気ヘツドに対して段差を設けて
配置されるようになされている。これによりこの磁気記
録再生装置は、再生時倍密度スキヤンすると、この再生
専用磁気ヘツドが対応する記録再生用磁気ヘツドの走査
軌跡を1/2トラツクピツチだけずれて走査するように
なされている。
【0008】これによりこの磁気記録再生装置は、再生
専用磁気ヘツド又は記録再生用磁気ヘツドが大きくオフ
トラツクした領域については、対応するアジマス角の記
録再生用磁気ヘツド又は再生専用磁気ヘツドが小さなオ
フトラツク量で走査するようになされている。すなわち
この磁気記録再生装置は、回転ドラムに2組の磁気ヘツ
ドを搭載して再生時倍密度スキヤンすることにより、各
磁気ヘツドが斜めに記録トラツクを走査する状態を形成
し、このとき何れかの磁気ヘツドが対応するアジマス角
の記録トラツクを小さなオフトラツク量で、洩れなく走
査するようになされている。
【0009】ここでこの磁気記録再生装置は、オーデイ
オ信号をデイジタル信号の形式で記録することにより、
多少オフトラツクした場合でも、オーデイオデータを復
調し得、さらに誤り訂正符号を付加して記録したことに
より、正しいオーデイオデータを再生することができ
る。
【0010】これにより磁気記録再生装置は、順次2組
の磁気ヘツドから得られる再生信号を復調して誤り訂正
処理し、正しく誤り訂正処理し得たブロツクについて
は、そのブロツクに付加されたアドレスデータを基準に
して所定のメモリに格納する。さらに磁気記録再生装置
は、このようにして各記録トラツクについて、再生した
オーデイオデータがメモリに蓄積されると、記録トラツ
ク形成順にオーデイオ信号に変換して出力する。
【0011】これにより磁気記録再生装置は、2組の磁
気ヘツドを用いて倍密度スキヤンすると共に、正しく再
生し得たオーデイオデータを選択的にメモリに格納して
出力することにより、正しく磁気ヘツドがオントラツク
して記録トラツクを走査しなくても順次斜めに形成した
記録トラツクからオーデイオ信号を再生し得るようにな
されている。
【0012】これによりこの種の磁気記録再生装置にお
いては、従来のビデオテープレコーダのような精度の高
いトラツキング制御を省略し得、その分全体として簡易
な構成でオーデイオ信号を記録再生し得るようになされ
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の磁気
記録再生装置をコンピユータの外部記憶装置等に適用し
て種々のデータを記録再生することができれば、この種
のコンピユータシステム等の使い勝手を向上し得ると考
えられる。ところがこの種の外部記憶装置においては、
記録時、正しくデータを記録し得たか否か判断し、正し
く記録し得なかつた場合は、改めてデータを記録し直す
必要がある。
【0014】すなわちこの種の外部記憶装置に適用する
場合、いわゆるリードアフタライトし得るように磁気記
録再生装置を構成する必要がある。
【0015】この場合、このノントラツキングの磁気記
録再生装置においては、記録再生用の磁気ヘツドに加え
てこのリードアフタライト用の磁気ヘツドを配置するこ
とにより、リードアフタライトすることができる。とこ
ろがこのようにリードアフタライト用の磁気ヘツドを別
途配置すると、その分回転ドラムの構成が煩雑になる問
題がある。
【0016】この問題を解決する1つの方法としてこの
種の磁気記録再生装置に使用する2組の磁気ヘツドのう
ちの1組をリードアフタライト用の磁気ヘツドに兼用す
る方法が考えられる。ところがこのリードアフタライト
用の磁気ヘツドは、記録時、データ記録した磁気ヘツド
と同一トラツクをオントラツクするように配置する必要
があり、これに対してノントラツキングの手法を適用す
る場合、記録時、相反するアジマス角の記録トラツクを
走査するように、対応するアジマス角の磁気ヘツドを配
置する必要がある。
【0017】このため単に再生専用の磁気ヘツドをリー
ドアフタライト用の磁気ヘツドに転用したのでは、リー
ドアフタライトし得ない問題がある。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ノントラツキングの手法を適用して所望のデータを
記録再生する磁気記録再生装置において、簡易な構成で
リードアフタライトすることができる磁気記録再生装置
を提案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定速度で回転する回転ドラム1
2に磁気テープ2を巻き付けて所定速度で走行させるこ
とにより、磁気テープ2に順次記録トラツクTA、T
B、……を形成して所望のデータD1をアジマス記録
し、さらに磁気テープ2に記録したデータD1を再生す
る磁気記録再生装置1において、回転ドラム12に互い
にアジマス角の異なる1対の記録再生用磁気ヘツドA、
Bと、記録再生用磁気ヘツドA、Bに対応するアジマス
角の1対の再生用磁気ヘツドC、Dとを搭載し、記録
時、磁気テープ2の走行速度に対する回転ドラム12の
回転速度を所定の値に保持し、記録再生用磁気ヘツド
A、Bを駆動して記録トラツクTA、TB、……を順次
形成すると共に、記録再生用磁気ヘツドA、Bが形成し
た記録トラツクTA、TB、……を再生用磁気ヘツド
C、Dで順次走査し、再生用磁気ヘツドC、Dから得ら
れる再生信号を処理して記録再生用磁気ヘツドA、Bが
記録したデータD1をリードアフタライトし、再生時、
磁気テープ2の走行速度に対する回転ドラム12の回転
速度を記録時より大きな値に切り換え、記録再生用磁気
ヘツドA、B及び再生用磁気ヘツドC、Dから出力され
る再生信号を選択的に処理して蓄積出力することによ
り、磁気テープ2に記録したデータD1を再生し、記録
再生用磁気ヘツドA、B及び再生用磁気ヘツドC、D
は、ヘツド幅TW が記録トラツクTA、TB、……のト
ラツク幅TP より大きくかつトラツク幅TP の2倍の大
きさ2TP より小さな値に選定され、再生用磁気ヘツド
C、Dは、記録時、対応するアジマス角の記録再生用磁
気ヘツドA、Bが形成した記録トラツクTA、TB、…
…と、該記録トラツクTA、TB、……に隣接する記録
トラツクTA、TB、……とを走査するように、対応す
るアジマス角の記録再生用磁気ヘツドA、Bに対して所
定値だけ段差(m+2nTP )を設けて配置される。
【0020】さらに第2の発明において、ヘツド幅TW
は、トラツクピツチTP の4/3以上の大きさで、かつ
記録再生用磁気ヘツドA、B及び再生用磁気ヘツドC、
Dで同じ大きさに選定され、段差(m+2nTP )は、
トラツクピツチの2倍の整数倍値2nTP に、ヘツド幅
W からトラツクピツチTP を減じた値(TW −TP
を加算した加算値2nTP +(TW −TP )より大きな
値に選定される。
【0021】
【作用】記録再生用磁気ヘツドA、B及び再生用磁気ヘ
ツドC、Dのヘツド幅TW を、記録トラツクTA、T
B、……のトラツク幅TP より大きくかつトラツク幅T
Pの2倍の大きさ2TP より小さな値に選定し、再生用
磁気ヘツドC、Dが、記録時、対応するアジマス角の記
録再生用磁気ヘツドA、Bが形成した記録トラツクT
A、TB、……と、該記録トラツクTA、TB、……に
隣接する記録トラツクTA、TB、……とを走査するよ
うに、対応するアジマス角の記録再生用磁気ヘツドA、
Bに対して所定値だけ段差(m+2nTP )を設けて再
生用磁気ヘツドC、Dを配置すれば、記録時、記録再生
用磁気ヘツドA、Bが形成した記録トラツクTA、T
B、……を再生用磁気ヘツドC、Dで走査してリードア
フタライトし得、再生時、倍密度スキヤンして記録再生
用磁気ヘツドA、B及び再生用磁気ヘツドC、Dで磁気
テープ2に記録したデータD1を再生し得る。
【0022】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0023】(1)実施例の全体構成 図1において、1は全体としてデータレコーダを示し、
コンピユータの外部記憶装置として使用して、このコン
ピユータから出力されるデータD1を磁気テープ2に記
録し、さらにこの磁気テープ2を再生して得られるデー
タD1をコンピユータに出力する。
【0024】すなわちデータレコーダ1は、入出力回路
3を介してコンピユータから出力される制御コマンドを
システム制御回路4に受け、ここでこの制御コマンドを
解析すると共に、必要に応じて各回路ブロツクに制御コ
ードを出力し、これによりコンピユータから出力される
制御コマンドに従つて全体の動作を制御する。これによ
りデータレコーダ1は、全体の動作モードが記録モード
に設定されると、入出力回路3を介して入力される入力
データD1を記録回路5に入力し、ここでこの入力デー
タD1をノントラツキング方式に適用する記録データに
変換する。
【0025】すなわち記録回路5は、所定のタイミング
で入力される入力データD1を所定ブロツク単位に分割
し、各ブロツクに誤り訂正符号を付加すると共にアドレ
スデータを付加し、これによりこの入力データD1を記
録データD2に変換する。これによりデータレコーダ1
は、この記録データD2を所定のタイミングで順次増幅
回路6に出力し、増幅回路6は、この記録データD2に
応じて記録再生用磁気ヘツドA及びBを駆動する。
【0026】これによりデータレコーダ1は、順次記録
トラツクを形成して入力データD1を記録し得るように
なされ、このとき磁気ヘツドC及びDから出力される再
生信号を再生系で処理することにより、リードアフタラ
イトし得るようになされている。すなわち磁気ヘツドC
及びDは、それぞれ正及び負のアジマス角を有し、それ
ぞれ正及び負のアジマス角の磁気ヘツドA及びBが形成
した記録トラツクを走査するようになされている。
【0027】これにより磁気ヘツドC及びDは、それぞ
れ磁気ヘツドA及びBの記録結果でなる再生信号を増幅
回路7に出力し、ここでこの再生信号を増幅して再生回
路8に出力する。再生回路8は、順次入力される再生信
号を復調して再生データを得、この再生データを誤り訂
正処理して出力する。
【0028】入出力回路3は、この再生回路8から出力
される再生データと所定のメモリに格納した入力データ
D1との比較結果を得、これにより入力データD1を正
しく記録し得たか否か判断する。これによりデータレコ
ーダ1は、入力データD1を正しく再生し得なかつたと
判断した場合、コンピユータに再送要求を出力して繰り
返しこの入力データD1を記録するようになされてい
る。
【0029】これによりデータレコーダ1は、貴重なデ
ータを損なうことなく記録し得るようになされている。
【0030】これに対して再生時、データレコーダ1
は、磁気ヘツドA〜Dから出力される再生信号を増幅回
路7で増幅した後、再生回路8に出力し、ここでノント
ラツキング方式に適用する再生信号処理を実行して入力
データD1を再生する。すなわち再生回路8は、順次入
力される再生信号を復号した後、ブロツク単位で誤り訂
正処理を実行し、正しく誤り訂正し得たブロツクについ
て、このブロツクに付加されたアドレスデータを基準に
してこのブロツクの再生データをメモリ9に格納する。
【0031】これによりデータレコーダ1は、正しく再
生し得た再生データだけ選択的にメモリ9に格納し、こ
のメモリ9に格納した再生データを入出力回路3から出
力する。この記録再生動作に対応してデータレコーダ1
においては、サーボ回路10で磁気テープ走行系を制御
し、これにより記録時、順次記録トラツクを形成すると
と共に、再生時、倍密度スキヤンし得るようになされて
いる。
【0032】すなわちこの実施例において、データレコ
ーダ1は、所定の段差を設けて正及び負のアジマス角の
磁気ヘツドA及びBを回転ドラム12に近接して搭載
し、この磁気ヘツドA及びBを記録及び再生用に使用す
る。さらにデータレコーダ1は、この正及び負のアジマ
ス角の磁気ヘツドA及びBに対して、180 度の角間隔で
対向するように、対応するアジマス角の磁気ヘツドC及
びDをそれぞれ所定の段差を設けて配置し、この磁気ヘ
ツドC及びDでリードアフタライトし、さらにノントラ
ツキングの再生処理を実行し得るようになされている。
【0033】データレコーダ1は、この回転ドラム12
に180 度の巻き付け角度で磁気テープ2を巻き付け、こ
の回転ドラム12の回転速度及び磁気テープ2の走行速
度をサーボ回路10で制御する。すなわち記録時、サー
ボ回路10は、予め設定された回転速度で回転ドラム1
2を回転駆動すると共に、所定の走行速度で磁気テープ
2を走行させ、これによりガードバンドレスで順次記録
トラツクを形成して記録データD2をアジマス記録す
る。
【0034】これに対して再生時、サーボ回路10は、
記録時と同一の走行速度で磁気テープ2を走行させ、記
録時の2倍の回転速度で回転ドラム12を回転させ、こ
れによりデータレコーダ1は、再生時、倍密度スキヤン
し得るようになされている。
【0035】(2)磁気ヘツドの配置 ここでこの実施例において、データレコーダ1は、磁気
ヘツドA〜Dのヘツド幅TW を所定値に選定すると共
に、図2に示すように所定の段差を設けて回転ドラム1
2上に磁気ヘツドA〜Dを配置し、これにより磁気ヘツ
ドC及びDを記録時、リードアフタライト用として使用
し、再生時、磁気ヘツドA〜Dをノントラツキング用の
再生ヘツドとして使用し得るようになされている。なお
図2においては、磁気ヘツドA及びBが順次記録トラツ
クを形成している状態を表し、この状態から回転ドラム
12が90度近く回転した際の磁気ヘツドC及びDの位置
を破線で表すようになされている。
【0036】すなわち磁気ヘツドA〜Dは、同一のヘツ
ド幅TW に選定され、このヘツド幅TW は、トラツクピ
ツチTP に対して所定値だけ大きな値に選定されるよう
になされている。これにより磁気ヘツドA〜Dは、多少
オフトラツクした場合でも、リードアフタライト時、さ
らには再生時、再生信号の信号レベルが劣化しないよう
になされている。
【0037】さらに磁気ヘツドA及びBは、正のアジマ
ス角の磁気ヘツドAに対して、対応する負のアジマス角
の磁気ヘツドBをトラツクピツチTP だけ段差を付けて
配置するようになされている。これによりデータレコー
ダ1は、記録時、先行する磁気ヘツドA又はBが走査し
た領域を一部オーバライトして、順次トラツクピツチT
P で記録トラツクTA、TBを形成するようになされて
いる。
【0038】同様にデータレコーダ1は、この磁気ヘツ
ドA及びBに対応する磁気ヘツドC及びDについて、正
のアジマス角の磁気ヘツドCに対して、対応する負のア
ジマス角の磁気ヘツドDをトラツクピツチTP だけ段差
を付けて配置するようになされている。さらにデータレ
コーダ1は、この磁気ヘツドA及びBに対して後行する
記録トラツクを走査するように磁気ヘツドC及びDを配
置し、このとき磁気ヘツドA及びBに対してトラツクピ
ツチTP の2倍の距離に対して所定値mだけ大きな段差
(m+2TP )を設けて磁気ヘツドC及びDを配置する
ようになされている。
【0039】すなわちトラツクピツチTP の2倍の距離
に対して所定値mだけ大きな段差(m+2TP )を設け
て磁気ヘツドC及びDを配置すれば、磁気ヘツドC及び
Dは、記録時、対応する磁気ヘツドA及びBが形成した
記録トラツクと、相反するアジマス角の記録トラツクと
を跨ぐように走査する。これにより記録時、対応するア
ジマス角の記録トラツクから充分な再生信号が得られる
ように、すなわち多少オフトラツクしても再生信号の信
号レベルが劣化しないようにこの段差(m+2TP )に
対してヘツド幅TW を選定して、磁気ヘツドC及びDを
リードアフタライト用に使用し得ることがわかる。
【0040】これに対して記録時、対応する磁気ヘツド
A及びBが形成した記録トラツクと相反するアジマス角
の記録トラツクとを跨ぐようにそれぞれ磁気ヘツドC及
びDが走査することにより、再生時倍密度スキヤンする
と、同一アジマス角の磁気ヘツドA及びC、磁気ヘツド
B及びDが、それぞれ記録トラツクを洩れなく走査する
ように、この段差(m+2TP )及びヘツド幅TW を選
定してノントラツキングに適用し得ることがわかる。
【0041】すなわちリードアフタライト用に磁気ヘツ
ドC及びDを使用する場合において、オントラツクして
走査する場合に比して再生信号の信号レベルが6〔db〕
劣化する範囲まで許容する場合、トラツク幅TP の記録
トラツクの少なくとも1/2の領域を磁気ヘツドC及び
Dが走査する必要がある。
【0042】これに対して対応する磁気ヘツドA及びC
を取り出して1つの記録トラツクTA0を基準にして図
3に示すように、段差(m+2TP )で磁気ヘツドA及
びCを配置した場合、磁気ヘツドAの後行側エツジが記
録トラツクTA0の側面と一致すると、磁気ヘツドCに
おいては、これより段差mだけ後行側を走査することに
なる。
【0043】この状態を基準にしてx=0とおいて磁気
ヘツドAの走査軌跡が前後に変位した場合を図4に示す
と、この場合磁気ヘツドAにおいては、トラツクピツチ
Pよりヘツド幅TW を大きく選定したことにより、ト
ラツクピツチTP からヘツド幅TW を減じた値だけ走査
軌跡が後行側に変化しても、再生信号の信号レベルが劣
化しないことがわかる(図4(A))。すなわちこの再
生信号の信号レベルが劣化しない範囲については、磁気
ヘツドAの走査位置が変位しても正しく記録データを復
調し得ることがわかる。
【0044】これによりデータレコーダ1においては、
ノントラツキング方式を適用して磁気ヘツドAがこの範
囲に保持されている期間の間、再生データを選択的にメ
モリ9に格納して正しい再生結果を得ることができ、図
4において、この範囲を記号○で表す(図4(B))。
【0045】これに対してこの変位xがさらに後行側に
大きくなり、又は図4に示す状態からこの変位xが先行
側に大きくなると、磁気ヘツドAが記録トラツクTA0
の一部しか走査しなくなることにより、その分再生信号
の信号レベルが低下する。
【0046】さらに磁気ヘツドAの先行側端面が記録ト
ラツクの先行側エツジと一致する状態から、又は磁気ヘ
ツドAの後行側端面が記録トラツクの後行側エツジと一
致する状態から、それぞれ後行側及び先行側への変位量
が、次式
【数1】 で表される値より大きくなると、磁気ヘツドAが隣隣接
の記録トラツクを走査するようになり、記録トラツクT
A0及び隣隣接の記録トラツクの双方から再生信号が得
られるようになる。
【0047】これにより変位量xが(1)式で表される
値以上に大きくなると、隣隣接トラツクのクロストーク
が増大して正しくデータを再生することが困難になり、
この範囲を図4において記号×で表す。これに対して記
号○及び×で表した範囲の間においては、再生信号の信
号レベルが変位量xに応じて低下するだけで、この場合
デイジタル信号記録したことにより、誤り訂正処理して
記録データを正しく再生し得、図4においては、この範
囲を記号△で表す。
【0048】これによりこの記号×で表した範囲を磁気
ヘツドCで補うことができれば、ノントラツキングの手
法を適用して記録データを洩れなく再生し得ることがわ
かる。ここで磁気ヘツドCにおいては、段差mだけ磁気
ヘツドAの後行側を走査することにより、全体として記
号○、△、×の範囲が磁気ヘツドAに対して段差mだけ
先行側に変位した状態で表すことができる(図4(C)
及び(D))。
【0049】これをまとめて表すと(図4(E)及び
(F))、それぞれ磁気ヘツドA及びBの記号×で表さ
れる範囲で、残りの磁気ヘツドC及びAが記号△又は○
で表されていることが必要になる。ここでそれぞれ磁気
ヘツドAの記号×及び記号△で境界と、磁気ヘツドCの
記号△及び記号×で境界との間で、それぞれ記号△で表
される範囲Mは、次式
【数2】 で表される(図4(G))。
【0050】これにより(2)式において、M=0とお
いて変形して、次式
【数3】 の範囲に段差mの値が保持されているとき、磁気ヘツド
Aで再生し得ない範囲を、対応する磁気ヘツドCで再生
し得ることがわかる。これによりデータレコーダ1にお
いては、(3)式の関係式を満足するように磁気ヘツド
A及びCを配置し、さらに同様に磁気ヘツドB及びDを
配置する。
【0051】さらにこのm及びヘツド幅TW は、次式
【数4】
【数5】 の関係式を満足するように選定され、これによりデータ
レコーダ1は、リードアフタライト時、隣隣接の記録ト
ラツクからのクロストークを防止するようになされてい
る。
【0052】ところでこのように磁気ヘツドA〜Dを配
置した場合において、リードアフタライト時、トラツク
幅TP の記録トラツクの少なくとも1/2の領域を磁気
ヘツドC及びDが走査する条件を満足するためには、こ
のリードアフタライト時、磁気ヘツドC及びDが、ヘツ
ド幅の1/2以上、隣接トラツクにはみ出さないように
する必要がある。ここで記録時においては、再生時に比
して磁気テープ走行速度が1/2に切り換わることによ
り、磁気ヘツドAに対する磁気ヘツドCの関係は、図5
に示すように表し得、ここで(3)式からm=TW −T
P とおいたとき、すなわち磁気ヘツドAの先行側端面が
走査した走査軌跡と磁気ヘツドCの後行側端面が走査す
る走査軌跡とが一致したとき、最も磁気ヘツドCの隣接
トラツクへの突出量が大きくなることがわかる。
【0053】これによりトラツクピツチTP からこの突
出量TW −TP を減じた値が、次式
【数6】 式の関係式を満足するように選定して、この条件を満足
することがわかる。
【0054】すなわち(6)式を変形して、次式
【数7】 の関係式を満足するように磁気ヘツドA〜Dのヘツド幅
W を選定して、リードアフタライトし得ることがわか
る。
【0055】かくしてこの実施例において、データレコ
ーダ1は、(3)、(4)、(5)及び(7)式の関係
式を満足するように、磁気ヘツドA〜Dのヘツド幅TW
及び段差を選定し、これにより2組の磁気ヘツドA〜D
を使用してリードアフタライトし、さらにノントラツキ
ングの手法を適用して記録データD2を再生し得るよう
になされ、これにより全体構成を簡略化し得るようにな
されている。
【0056】(3)実施例の効果 以上の構成によれば、トラツクピツチに対して所定幅だ
けヘツド幅の大きな2組の磁気ヘツドを、所定段差を設
けて配置し、記録時、後行側磁気ヘツドが対応するアジ
マス角の記録トラツクをはみ出して走査するようにした
ことにより、この後行する磁気ヘツドを用いてリードア
フタライトし得、さらに再生時この2組の磁気ヘツドを
用いてノントラツキングの手法を適用して再生信号を得
ることができ、これによりリードアフタライト用の磁気
ヘツドをノントラツキング用の磁気ヘツドで兼用し得、
その分全体として簡易な構成のデータレコーダを得るこ
とができる。
【0057】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、段差を(m+2TP )に
選定した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、任意の整数値nを用いて(m+2nTP )で表され
る値に段差を選定してもよい。
【0058】さらに上述の実施例においては、2組の磁
気ヘツドのヘツド幅を等しい値に選定した場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、記録再生用とリード
アフタライト用の磁気ヘツドとでヘツド幅が異なるよう
に選定してもよい。この場合、ヘツド幅の小さな磁気ヘ
ツドについて、(3)式の関係式が成立するようにヘツ
ド幅を選定すればよく、また(5)式の関係は何れの磁
気ヘツドについても成立するようにヘツド幅を選定する
必要がある。
【0059】また(4)式の関係は、リードアフタライ
ト用の磁気ヘツドについて成立する必要があり、さらに
この場合それぞれ磁気ヘツドA及びCのヘツド幅をTWA
及びTWCとおいて(7)式に代えて、次式
【数8】 の関係式が成立する必要がある。
【0060】さらに上述の実施例においては、1対の磁
気ヘツドA及びBと磁気ヘツドC及びDとを近接して配
置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
図6に示すように、それぞれ磁気ヘツドを90度の角間隔
で配置するようにしてもよい。
【0061】さらに上述の実施例においては、再生時、
回転ドラムの回転速度を記録時の2倍に切り換える場合
について述べたが、本発明はこれに代え、磁気テープ走
行速度を記録時の1/2に切り換えるようにしてもよ
い。
【0062】さらに上述の実施例においては、本発明を
データレコーダに適用してコンピユータのデータを記録
再生する場合について述べたが、本発明はこれ限らず、
ノントラツキングの手法を適用して種々のデータを記録
再生し、さらに記録時、リードアフタライトする種々の
磁気記録再生装置に広く適用することができる。
【0063】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、トラツク
ピツチよりヘツド幅の大きな2組の磁気ヘツドを所定の
段差を設けて配置し、後行する磁気ヘツドが先行する磁
気ヘツドの形成した記録トラツクをはみ出して走査する
ように磁気ヘツドを配置したことにより、この後行する
磁気ヘツドを用いてリードアフタライトし得、さらに再
生時この2組の磁気ヘツドを用いてノントラツキングの
手法を適用して再生信号を得ることができ、これにより
全体として簡易な構成の磁気記録再生装置を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデータデコーダを示す
ブロツク図である。
【図2】その記録時の動作の説明に供する略線図であ
る。
【図3】その再生時の動作の説明に供する略線図であ
る。
【図4】その説明に供する略線図である。
【図5】そのリードアフタライトの動作の説明に供する
略線図である。
【図6】他の実施例の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……データレコーダ、2……磁気テープ、12……回
転ドラム、A〜D……磁気ヘツド。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定速度で回転する回転ドラムに磁気テー
    プを巻き付けて所定速度で走行させることにより、上記
    磁気テープに順次記録トラツクを形成して所望のデータ
    をアジマス記録し、さらに上記磁気テープに記録したデ
    ータを再生する磁気記録再生装置において、 上記回転ドラムに互いにアジマス角の異なる1対の記録
    再生用磁気ヘツドと、上記記録再生用磁気ヘツドに対応
    するアジマス角の1対の再生用磁気ヘツドとを搭載し、 記録時、上記磁気テープの走行速度に対する上記回転ド
    ラムの回転速度を所定の値に保持し、上記記録再生用磁
    気ヘツドを駆動して上記記録トラツクを順次形成すると
    共に、上記記録再生用磁気ヘツドが形成した記録トラツ
    クを上記再生用磁気ヘツドで順次走査し、上記再生用磁
    気ヘツドから得られる再生信号を処理して上記記録再生
    用磁気ヘツドが記録した上記データをリードアフタライ
    トし、 再生時、上記磁気テープの走行速度に対する上記回転ド
    ラムの回転速度を上記記録時より大きな値に切り換え、
    上記記録再生用磁気ヘツド及び上記再生用磁気ヘツドか
    ら出力される再生信号を選択的に処理して蓄積出力する
    ことにより、上記磁気テープに記録した上記データを再
    生し、 上記記録再生用磁気ヘツド及び上記再生用磁気ヘツド
    は、ヘツド幅が上記記録トラツクのトラツク幅より大き
    くかつ上記トラツク幅の2倍の大きさより小さな値に選
    定され、 上記再生用磁気ヘツドは、上記記録時、対応するアジマ
    ス角の上記記録再生用磁気ヘツドが形成した記録トラツ
    クと、該記録トラツクに隣接する記録トラツクとを走査
    するように、対応するアジマス角の上記記録再生用磁気
    ヘツドに対して所定値だけ段差を設けて配置されたこと
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記ヘツド幅は、上記トラツクピツチの4
    /3以上の大きさで、かつ上記記録再生用磁気ヘツド及
    び上記再生用磁気ヘツドで同じ大きさに選定され、 上記段差は、上記トラツクピツチの2倍の整数倍値に、
    上記ヘツド幅から上記トラツクピツチを減じた値を加算
    した加算値より大きな値に選定されることを特徴とする
    請求項1に記載の磁気記録再生装置。
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