JP3252622B2 - ワイヤ放電加工機の加工電源制御装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の加工電源制御装置

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JP3252622B2
JP3252622B2 JP26049094A JP26049094A JP3252622B2 JP 3252622 B2 JP3252622 B2 JP 3252622B2 JP 26049094 A JP26049094 A JP 26049094A JP 26049094 A JP26049094 A JP 26049094A JP 3252622 B2 JP3252622 B2 JP 3252622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワイヤ放電加工装置に
係わり、ワイヤ断線を防止して加工速度を向上させるワ
イヤ放電加工機の加工電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば特開平4−20101
4号公報に記載されている、ワイヤ電極に負電圧及び正
電圧を両極性のパルス電源により交互に印加する従来の
ワイヤ放電加工装置を示すブロック図である。図におい
て、1はワイヤ電極、2はワイヤ電極1に所定間隔離れ
て配置された被加工物、3は上部および下部でワイヤ電
極1をガイドするワイヤガイド、4は被加工物2を載置
するテーブル、5aは被加工物2をX軸方向に移動させ
るX軸駆動モータ、5bは被加工物2をY軸方向に移動
させるY軸駆動モータ、6はX軸駆動モータ5aおよび
Y軸駆動モータ5bを制御する軸駆動制御装置、7はワ
イヤ電極1と被加工物2との加工間隙に放電電流パルス
を供給する加工用電源、8は加工用電源7のスイッチン
グ動作を制御する加工用電源制御回路、9は極間におけ
る加工電圧を検出する電圧検出回路、10は軸駆動制御
装置6に軸移動指令を送出し、かつ加工用電源制御回路
8に加工条件パラメータを送出するNC制御装置、11
は加工中の平均電圧を検出する平均電圧検出回路、12
はNC制御装置10に入力される加工経路情報及び加工
電気条件パラメータ等を表わすNCプログラムである。
【0003】図14は、加工用電源7の回路構成を詳細
に示す接続回路図である。図において、70は比較的低
電圧の出力電圧E1を可変に設定し、供給する第1の直
流電源、71は例えば半導体スイッチである第1のスイ
ッチ回路、72は電流制限抵抗器、73はダイオード
で、これら第1の直流電源70、第1のスイッチ回路7
1、電流制限抵抗器72及びダイオード73によりワイ
ヤ電極1と被加工物2との間に第1の直流回路を形成し
ている。74は高電圧の出力電圧E2を有する第2の直
流電源、75は例えば半導体スイッチから構成される第
2のスイッチ回路、76はダイオードで、これら第2の
直流電源74、第2のスイッチ回路75、及びダイオー
ド76によりワイヤ電極1と被加工物2との間に第2の
直流回路を形成している。77は出力電圧E3を可変に
設定でき、上記第1の直流電源70及び第2の直流電源
74の逆極性の電圧を持つ第3の直流電源、78は例え
ば半導体スイッチである第3のスイッチ回路、79は電
流制限抵抗器で、これら第1の直流電源70、第1のス
イッチ回路71、電流制限抵抗器72及びダイオード7
3によりワイヤ電極1と被加工物2との間に第1の直流
回路を形成している。91、92はそれぞれ分圧用抵抗
器であり、分圧用抵抗器91の一端はワイヤ電極1に接
続され、他端は分圧用抵抗器92の一端に接続され、さ
らに、分圧用抵抗器92の他端は被加工物2に接続され
ている。
【0004】第1の直流電源70の負極は、ダイオード
73のカソードに接続され、ダイオード73のアノード
はワイヤ電極1に接続されている。これに対し、第1の
直流電源70の正極は、電流制限抵抗器72を介して第
1のスイッチ回路71のドレインに接続され、第1のス
イッチ回路71のソースは被加工物2に、第1のスイッ
チ回路71のゲートは加工用電源制御回路8に接続され
ている。第2の直流電源74の負極は、ダイオード76
のカソードに接続され、ダイオード76のアノードはワ
イヤ電極1に接続されている。これに対し、第2の直流
電源74の正極は、第2のスイッチ回路75のドレイン
に接続され、第2のスイッチ回路75のソースは被加工
物2に、第2のスイッチ回路75のゲートは加工用電源
制御回路8に接続されている。第3の直流電源77の正
極は、ワイヤ電極1に接続されている。これに対して、
第3の直流電源77の負極は、電流制限抵抗器79を介
して第2のスイッチ回路78のソースに接続され、第3
のスイッチ回路78のドレインは被加工物2に、第3の
スイッチ回路78のゲートは加工用電源制御回路8に接
続されている。
【0005】次に従来のワイヤ放電加工装置の動作につ
いて説明する。NC制御装置10にはNCプログラム1
2が記録されたテープまたはフロッピディスクまたは操
作盤(図示せず)により、加工経路情報および加工電気
条件パラメータが入力される。入力された加工電気条件
パラメータは、加工用電源制御回路8に出力され、この
加工用電気制御回路8において、入力された加工電気条
件パラメータに基づき、所定の電流ピーク、パルス幅、
休止時間等を持った駆動信号を発生し、加工用電源7を
制御する。加工用電源7はこれら駆動信号によって駆動
され、所定の電流パルスが被加工物2の上部および下部
でワイヤガイド3により保持されたワイヤ電極1と被加
工物2との加工間隙に供給される。この所定の電流パル
スがワイヤ電極1被加工物2との加工間隙に供給される
とともに、加工間隙に一般には水または水系の加工液が
供給されることによってワイヤ放電加工が行われる。
【0006】図15は、ワイヤ放電加工装置の回路動作
を示すタイミングチャートである。図において、(a)
は加工間隙の電圧波形、(b)は加工間隙に流れる電流
波形、(c)は第1のスイッチ回路71のタイミングT
R1を示す信号波形、(d)は第2のスイッチ回路75
のタイミングTR2を示す信号波形、(e)は第3のス
イッチ回路78のタイミングTR3を示す信号波形を示
している。ここで、信号波形(c)、(d)及び(e)
が“1”時に、第1のスイッチ回路71、第2のスイッ
チ回路75及び第3のスイッチ回路78をONさせる。
【0007】図14の加工用電源7の回路において、第
1のスイッチ回路71のタイミングTR1により比較的
低電圧の直流電源E1を加工間隙に印加する。すると、
第1のスイッチ回路71がONした後、放電が開始され
るまでの加工間隙の電圧は、第1の直流電源70の直流
電圧E1まで上昇し、放電開始と共に加工間隙の電圧は
アーク電位まで低下する。この放電開始と同時に、第2
のスイッチ回路75がONされ、第2の直流電源74に
より加工電流が供給されると、図15(b)に示したよ
うに加工間隙の電流波形は、所定の勾配で電流が増加す
る。所定時間(図15(c)で示される“1”の期間)
の後、第1のスイッチ回路71がOFFになると、第3
のスイッチ回路78がONされ、加工間隙の電圧(以
下、加工間隙電圧Vgとする)は図15(a)に示され
るように、第3の直流電源77の直流電圧E3まで直流
電圧E1と逆極性側に上昇する。その後、第3のスイッ
チ回路78がOFFになると、第1のスイッチ回路71
が再度ONになり、上述した動作をくり返し、放電加工
が継続される。
【0008】平均電圧検出回路11は、電圧検出回路9
である分圧用抵抗器91の両端に発生する加工間隙電圧
Vgに比例した平均電圧を検出し、この平均電圧に基づ
いて電極1と被加工物2との相対位置を一定に維持する
ように電極1または被加工物2の送り制御を行う。すな
わち、検出した平均電圧が所定値以上の場合には電極1
または被加工物2の送り速度を増大させ、平均電圧が所
定値以下の場合には電極1または被加工物2の送り速度
を減少させるよう、NC装置12により送り速度の演算
を行い、加工経路情報に基づき駆動制御装置6に位置決
め指令を出力し、X軸駆動モータ5aおよびY軸駆動モ
ータ5bによりテーブル4の位置決め制御をおこなうこ
とにより所望の形状が加工される。
【0009】従来の放電加工装置では、放電加工速度を
向上させるために、加工電流を多く供給する必要がある
ため、スイッチ回路を非常に短い幅でON/OFFして
放電一発一発の電流ピーク値を大きくしたり、放電周波
数を高くする等して対応していた。しかしながら、この
ような場合には、一般に継続性のある異常放電と呼ばれ
るワイヤ電極と被加工物間におけるスラッジの介在等に
よるワイヤ電極と被加工物との直接接触(以下、短絡状
態と称す)、ワイヤ電極と被加工物との極間の間隙が異
常に狭くなったために無負荷時間がほとんど無くして発
生する放電(以下、即放電と称す)が発生しやすく、加
工が不安定になりやすい。形彫り放電加工機の場合にお
いては、スラッジの介在により短絡状態になることが多
く、短絡電流によりスラッジが引きつけられ、短絡状態
が継続しやすいので、加工電流の供給を停止することが
短絡状態を解消するのに有効であることが知られてい
る。これに対し、ワイヤ放電加工機の場合にはワイヤ電
極は放電反発力あるいは加工液の影響で激しく振動して
いるため、短絡状態はこの直接的なワイヤ電極と被加工
物の接触であると考えられる。そのため、短絡状態に過
大な電流を供給するとワイヤ電極の温度上昇が特に大き
くワイヤ断線が発生しやすい反面、短絡状態を解消する
にはワイヤ電極が被加工物から隔離するだけの電流を流
す必要がある。
【0010】従来、短絡状態を検出して加工電流を制御
する技術の一つとして、例えば、特開昭57ー1385
31号公報および特開昭59ー19633号公報には、
放電発生時の電圧を検出し、アーク電位以下の基準電位
と比較することにより短絡状態を検出する技術が開示さ
れている。
【0011】さらに、放電集中の回避手段として、例え
ば、特開昭61−88770号公報には異常放電が所定
個数連続したら正常放電が発生するまで休止時間を拡大
して放電を別の場所に分散させる技術が開示されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のワ
イヤ放電加工機の加工電源装置では、短絡状態を検出す
る際に、放電発生時の加工間隙電圧を検出し、所定の電
位である基準電位と比較していた。そのため、短絡また
は放電状態を判別するためには、一般に E0(1−exp(−1/(RC))) (E0:電源電圧、R:電流制限抵抗値、C:極間浮遊
容量) で表される加工間隙電圧値を検出する必要があるが、そ
の検出には、無負荷電圧を印加する回路中の電流制限抵
抗、第1の直流電源の電圧の大きさにより、電圧が基準
電位まで立ち上がるのに時間のバラツキが生じてしま
う。例えば、電流制限抵抗値が大きく、第1の直流電源
の電圧の低いものは、電圧勾配は緩やかに上昇し、基準
電位まで立ち上がるのに多くの時間がかかってしまう
が、電流制限抵抗値が小さく、第1の直流電源の電圧の
高いものは、電圧勾配が急峻であり、比較的短い時間で
基準電位まで立ち上がる。このように、従来の短絡また
は放電状態を検出する手段では、加工間隙電圧が基準電
位まで立ち上がったどうかで短絡又はアーク状態を判別
するため、検出までの時間にバラツキが生じてしまい、
時間がかかる問題点がある。
【0013】また、従来の異常放電の回避手段として、
異常放電が所定個数連続したら正常放電が発生するまで
休止時間を拡大して放電を別の場所に分散させると、異
常放電が発生している間は供給される平均電流が低下
し、さらに異常放電が解消するまで待つことになるため
加工速度を向上させることができない問題点がある。さ
らにまた、休止時間を拡大してワイヤ断線を回避する手
段を、休止時間中に無負荷電圧と逆極性の電圧を印加す
る両極性パルス電源に採用した場合では、異常放電状態
は休止時間中にも逆極性の電圧が印加されるため異常放
電が継続するといった別の問題点があった。
【0014】本発明は、上述のような課題を解決するた
めになされたものであり、第1の目的は、時間のバラツ
キを生じることなく、加工間隙の異常放電を素早く検出
することのできるワイヤ放電加工機の加工電源制御装置
を得るものである。第2の目的は、加工間隙の異常放電
の検出を正確に行えるワイヤ放電加工機の加工電源制御
装置を得るものである。また、第3の目的は、異常放電
の継続を素早く解消し、加工速度が向上することができ
るワイヤ放電加工機の加工電源制御装置を得るものであ
る。さらにまた、第4の目的は、素早く加工間隙の異常
放電を検出して、異常放電に対応した適正な電流を供給
でき、かつ加工速度が向上するワイヤ放電加工機の加工
電源制御装置を得るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るワイヤ放
電加工機の加工電源制御装置は、被加工物と所定間隔離
して対向配置された電極と、この電極と上記被加工物と
の間に接続された第1の電源及び第1のスイッチ回路か
らなる第1の直列回路と、上記被加工物と上記電極との
間に、上記第1の直列回路に対して並列に接続され、か
つ第1の電源に対して逆極性の電荷を持つ第3の電源及
び第3のスイッチ回路からなる第3の直列回路と、上記
第1のスイッチ回路及び第3のスイッチ回路の両者を交
互にオン制御し、上記被加工物と上記電極の間に発生す
る放電を制御する制御路回と、第1のスイッチ回路がオ
フした後、再度この第1のスイッチ回路がオンするまで
の間であって、かつ第3のスイッチ回路がオンしている
期間中、上記被加工物と上記電極の短絡状態を検出する
短絡判別回路とを備えたものである。
【0016】また、短絡判別回路は、上記第3のスイッ
チ回路がオンしている期間の所定時間において、その期
間内で可変設定可能な時間に前記被加工物と前記電極と
が短絡状態であることを判別するようにしたものであ
る。
【0017】また、この発明に係るワイヤ放電加工機の
加工電源制御装置は、被加工物と所定間隔離して対向配
置された電極と、この電被と上記被加工物との間に接続
された第1の電源及び第1のスイッチ回路からなる第1
の直列回路と、上記被加工物と上記電極との間に、上記
第1の直列回路に対して並列に接続され、かつ第1の電
源に対して逆極性の電荷を持つ第3の電源及び第3のス
イッチ回路からなる第3の直列回路と、上記第1のスイ
ッチ回路及び第3のスイッチ回路の両者を交互にオン制
御し、上記被加工物と上記電極の間に放電を発生させる
制御回路と、上記被加工物と上記電極との放電が正常か
異常かを検出する放電状態判別回路と、この放電状態判
別回路により、異常放電が連続して発生していると判断
された際に、所定時間上記第1及び第3のスイッチ回路
の両者を交互にオン制御した後に第3のスイッチ回路を
停止するスイッチ制御回路と、を備えたものである。
【0018】さらに、被加工物と電極との間に、第1の
直列回路に対して並列に接続され、かつ上記電極に第1
の電源と同極性の電位を印加する第2の電源と第2のス
イッチ回路との第2の直列回路とを備え、上記短絡判別
回路により、前記被加工物と前記電極とが短絡状態であ
ることを判別した際に、所定時間上記第1及び第3のス
イッチ回路の両者を交互にオン制御した後に第3のスイ
ッチ回路を停止するようにしたものである。
【0019】また、上記所定時間中に上記第2の直列回
路が供給する加工電流のピーク値を変更制御するように
したものである。
【0020】
【作用】上記のように構成されたワイヤ放電加工機の加
工電源制御装置においては、第3のスイッチ回路がオン
している期間に第3の電源電圧の立ち上がりを検出する
ことにより、第3のスイッチ回路がオフされ、第1のス
イッチ回路がオンされた時の短絡状態を判別する。
【0021】また、第3のスイッチ回路がオンしている
期間のうち、第3の電源電圧の立ち上がり状態を正確に
認識できる地点において、第3の電源電圧の立ち上がり
を検出することにより短絡状態を判別する。
【0022】また、異常放電の連続回数を検出し、所定
回数の異常放電が連続して発生していると判断された際
に、異常放電を解消するために、異常放電の連続回数を
検出している所定時間の間は通常通りオンオフ制御し、
その所定時間経過後に、第3のスイッチ回路を予め定め
られた時間オフとする。
【0023】また、第3のスイッチ回路がオンしている
期間に第3の電源電圧の立ち上がりを検出することによ
り、短絡状態を素早く検出し、かつ、所定回数の短絡状
態が連続して発生していると判断されると、短絡状態を
解消するために、第1、第2及び第3のスイッチ回路を
所定時間の間は通常通りオンオフ制御し、所定時間経過
後は、上記第3または第1、第2及び第3のスイッチ回
路を予め定められた時間オフとする。
【0024】また、第3のスイッチ回路がオンしている
期間に短絡状態を判別し、その判別結果により、短絡状
態では、第2の直列回路が加工間隙に印加する加工電流
ピーク値を変更する。
【0025】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の一実施例であるワイヤ放
電加工機の構成を示すブロック図であり、図2は加工用
電源7の回路構成を詳細に示す接続回路図である。図に
おいて、1〜7、9〜12、71〜79、91〜92は
上記従来装置と同一のものであり、その説明を省略す
る。18は従来装置の加工用電源制御回路8に相当し、
加工用電源7のスイッチング動作を制御する加工用電源
制御回路である。
【0026】図3はこの発明の実施例1の加工用電源制
御回路18の詳細を示す図である。図において、21は
第1のパルス発振器であり、NC制御装置10からの指
令により、図4におけるT1の期間“1”、T2の期間
“0”となるパルスS1を発振する。22は第2のパル
ス発振器であり、パルスS1の立ち上がりからT3の期
間“1”となるパルスS2を発振する。23は第3のパ
ルス発振器であり、パルスS1の立ち上がりからT3の
期間“1”となるパルスS3を発振する。24は電圧検
出回路9の出力である加工間隙電圧Vgと、放電時のア
ーク電位より高くかつ第1の電源70の電位より低く設
定された第1の参照電圧V1とを比較する比較器、25
はOR回路であり、入力側には比較器24の出力と第3
の発振器23の出力が接続される。26は電流ピーク値
設定部である。
【0027】電流ピーク値設定部26は、その内部にO
R回路25の出力を反転させるインバータ回路261、
Cp入力にインバータ回路261の出力、D入力には第
2の発振器22の出力信号S2が接続されたラッチ回路
262、入力にOR回路25の出力が接続され、このパ
ルスの立ち上がりのタイミングでそれぞれNC制御装置
10の指令によるON1およびON2の期間“1”とな
るように発振するワンショットマルチバイブレータ26
3、264、ラッチ回路262の出力Qに接続されたイ
ンバータ回路265、入力をワンショットマルチバイブ
レータ263及びインバータ回路265とするAND回
路266、入力をワンショットマルチバイブレータ26
4及びラッチ回路262とするAND回路367、AN
D回路266、267からの論理和を取るOR回路26
8から構成されている。
【0028】27はNOR回路であり、入力はOR回路
268の出力および第1のパルス発振器21の出力信号
S1に接続されている。28は第3のスイッチ回路78
がオンしてから次に第1のスイッチ回路70がオンする
までの期間に、上記被加工物2と上記ワイヤ電極1の短
絡状態を検出する短絡判別回路である短絡状態検出部、
29は短絡状態検出部28で検出された短絡状態の回数
をカウントすることにより、第1の所定時間を作り出す
短絡カウント部、30は基準クロックのパルス時間をカ
ウントすることにより、第2の所定時間の間、第1のス
イッチ回路71、第2のスイッチ回路74及び第3のス
イッチ回路78に対してオフとなる命令を行うパルス停
止命令部である。
【0029】短絡状態検出部28は、電圧検出回路9の
出力である加工間隙電圧Vgと、放電時のアーク電位よ
り低く設定された第2の参照電圧V2とを比較する比較
器281、NAND回路27の出力信号の立ち上がりの
タイミングで微笑時間T5の期間“1”となるパルス信
号を発生するワンショットマルチバイブレータ282、
比較器281の出力をセット(S)端子に、ワンショッ
トマルチバイブレータ282の出力をリセット(R)端
子に接続されたフリップフロップ283、フリップフロ
ップ283の出力信号を反転するインバータ回路28
4、インバータ回路284からの出力信号及び第1のパ
ルス発振器の出力信号S1の論理積を取るAND回路2
85、フリップフロップ283の出力信号及び第1のパ
ルス発振器の出力信号S1の論理積を取るAND回路2
86、AND回路286からの信号と短絡カウント部2
9内の一致比較回路292からの出力との論理和を取る
OR回路287から構成される。
【0030】また、短絡カウント部29は、第1の所定
時間に相当する短絡の連続回数を予め設定する連続回数
設定器291、短絡の連続回数をカウントするために、
AND回路285からデータ入力端子へ接続され、かつ
OR回路287からリセット入力に接続されたカウンタ
293、一方の入力(B1〜Bn)に連続回数設定器2
91からの出力(M1〜Mn)、他方の入力(A1〜A
n)にカウンタ293からの出力(P1〜Pn)が接続
され、両者の値が一致するか否かを比較する一致比較回
路292から構成される。
【0031】次に、パルス停止命令部30は、データ入
力には基準クロック(例えば数KHz〜数百KHz)が
接続され、リセット入力に一致比較回路が接続されたカ
ウンタ301、一方の入力(A1〜An)にはカウンタ
1833の出力(P1〜Pn)が接続され、他方の入力
(B1〜Bn)には第3の所定時間に相当する基準クロ
ックのパルス値を設定するパルス停止時間設定器303
の出力(M1〜Mn)が接続された一致比較回路30
2、S端子には一致比較回路302の一致出力が接続さ
れ、R端子には一致比較回路302の一致出力が接続さ
れたフリップフロップ304から構成される。
【0032】パルス停止命令部30内のフリップフロッ
プ304の出力は、第1のパルス発振器21からの出力
信号S1との論理積をAND回路31で取り、第1のス
イッチ回路71を駆動する信号TR1となる。同様に、
フリップフロップ304の出力は、電流ピーク設定部2
6内のOR回路268からの信号と論理積を取り、第2
のスイッチ回路を駆動する信号TR2となる。さらに、
フリップフロップ304の出力は、NOR回路27との
論理積を取り、第3のスイッチ回路を駆動する信号TR
3となる。
【0033】図4は、加工用電源制御回路18の回路動
作を示す動作タイミングチャートである。図において、
S1は第1のパルス発振器21によりT1の期間
“1”、T2の期間“0”となるように発振されるパル
ス信号、S2は第2のパルス発振器22により信号S1
の立ち上がりからT3の期間“1”となるように発振さ
れる信号、S3は第3のパルス発振器23により信号S
1の立ち上がりからT4の期間“1”となるように発振
される信号である。S4は電圧検出回路9により検出さ
れた加工間隙の電圧値の分圧値Vgが参照電圧V1以上
の時に比較器24より“1”が出力される信号、S5は
OR回路25により信号S4と信号S3との論理和を取
った信号、S6は放電開始のタイミングつまり信号S5
の立ち下がりのタイミングで、信号S2が“1”か
“0”かをラッチし、信号S2が“1”ならば“1”を
出力し、信号S2が“0”ならば“0”を出力する信号
である。
【0034】S7は信号S5の立ち上がりのタイミング
でそれぞれNC制御装置10の指令によるON1の期間
“1”となるように発振された信号及び信号6のインバ
ータ回路265を経由した信号の論理積を取った信号
と、信号S5の立ち上がりのタイミングでそれぞれNC
制御装置10の指令によるON2の期間“1”となるよ
うに発振された信号及び信号6の論理積を取った信号
と、の論理和を取った信号、S8は信号S1及び信号S
7の論理和の出力が“1”でない時に“1”を出力する
信号である。S9はフリップフロップ304の出力信号
の信号波形である。
【0035】図3及び図4において、放電加工が正常に
行われており、短絡状態が発生していない場合の加工用
電源制御回路18の動作を説明する。第1のパルス発振
器21は信号S1、第2のパルス発振器22は信号S
2、第3のパルス発振器23は信号S3を発振する。比
較器24は、加工間隙電圧Vgと予め定められた参照電
圧V1との関係が、V1≧Vgであれば、“1”となる
信号S4をOR回路25に出力する。OR回路25では
信号S4と信号S3との論理和を取った信号S5を電流
ピーク値設定部26に出力する。
【0036】電流ピーク値設定部26内では、信号S5
をインバータ261を経由させ、ラッチ回路262へ入
力することにより、信号S5の立ち下がりのタイミング
で、信号S2が“1”か“0”かをラッチし、信号S2
が“1”ならば“1”を出力し、信号S2が“0”なら
ば“0”を出力する信号S6を生成する。また、信号S
5は、ワンショットマルチバイブレータ263及び26
4に入力され、信号S5の立ち上がりのタイミングでそ
れぞれNC制御装置10の指令によるON1の期間また
はON2の期間“1”となるように発振された信号(図
示せず)が生成される。ワンショットマルチバイブレー
タ263からの信号と信号6のインバータ回路256を
経由した信号の論理積を取った信号(図示せず)と、ワ
ンショットマルチバイブレータ264からの信号と信号
6論理積を取った信号(図示せず)との論理和をOR回
路268が取り、信号S7を生成する。
【0037】この信号S7は、電圧E1の印加から放電
が発生するまでの無負荷時間がT3の期間以下の場合
(短絡状態または即放電)には、パルス幅ON2を選択
し、逆に無負荷時間がT3の期間より大きい場合(正常
放電)には、パルス幅ON1を選択して、加工用電源7
の第2のスイッチ回路75を駆動し、高電流の第2の直
流電源74により加工電流を供給する。ここで、一般に
加工速度を向上させるためにはパルス幅ON2はパルス
幅ON1より短い時間を設定する。こうした、ピークの
異なる三角波形は特にワイヤ放電加工装置において多く
用いられ、放電の状態に応じて電流波形(ピーク値な
ど)を制御することにより、ワイヤ電極1の断線などを
防止することができ、加工速度が大幅に向上する。
【0038】電流ピーク値設定部26からの出力される
信号S7は、NOR回路27に入力され、第1のパルス
発振器21からの信号S1との否定的論理和を取り、信
号S8を生成し、短絡状態検出部28に入力する。その
後、短絡状態検出部28において、ワイヤ放電加工にお
いて被加工物2とワイヤ電極1の間で、短絡が連続して
発生しているか否かを検出する。
【0039】今回、短絡は連続して発生していないと仮
定すると、信号S8が入力されたワンショットマルチバ
イブレータ282は、信号S8の立ち上がりからT5の
間“1”をフリップフロップ283のR端子に出力す
る。また、比較器281は、加工間隙電圧Vgと第2の
参照電圧V2との比較の結果、加工間隙電圧Vgが第2
の参照電圧V2より低い電位の時に“1”を出力し、フ
リップフロップ283のS端子に出力する。フリップフ
ロップ283では、R端子及びS端子の入力信号の結
果、常に出力“1”を出力し、次の逆極性電圧E3を印
加するタイミングまでデータを保持する。フリップフロ
ップ283の出力が常に“1”であるので、インバータ
284を介してAND回路285から出力される信号は
常に“0”となり、カウンタ293をカウントアップす
ることがない。したがって、一致比較回路292からの
出力は常に“0”となり、フリップフロップ304のS
端子に出力され、フリップフロップ304からは常に信
号S9で示される“1”が出力される。
【0040】AND回路31では、信号S1と信号S9
の論理積を取り、第1のスイッチ回路71を駆動する信
号TR1を生成する。同様にAND回路32では、信号
S7と信号S9とにより第2のスイッチ回路75を駆動
する信号TR2を生成し、AND回路33では、信号S
8と信号S9とにより第3のスイッチ回路78を駆動す
る信号TR3を生成する。
【0041】次に、放電加工中の短絡が連続して発生し
た状態において加工用電源制御回路18の動作を図5の
回路動作を示す動作タイミングチャートを用いて説明す
る。電流ピーク値設定部26内の回路動作は上述した実
施例と同一であるので説明は省略し、短絡状態検出部2
8、短絡カウント部29及びパルス停止命令部30の回
路動作を主として説明する。図において、逆極性電圧E
3を印加するタイミングである信号S8の立ち上がりか
ら微小時間であるT5の期間“1”となる信号S10を
ワンショットマルチバイブレータ282より生成し、フ
リップフロップ283のR端子に出力する。同時に、比
較器281では、第3のスイッチ回路78がオンされて
から次に第1のスイッチ回路71がオンするまでの期間
中に、加工間隙電圧Vgと第2の参照電圧V2とを比較
して、加工間隙電圧Vgである逆極性電圧E3が第2の
参照電圧V2未満となった時のみに、加工間隙電圧Vg
が立ち上がった、つまり短絡またはアーク状態でないと
し、フリップフロップ283のS端子に“1”を出力す
る。今回の説明では、放電加工中に短絡が連続して発生
する場合であるので、比較器281からの出力信号は図
5における信号S11のような波形となる。ここで、信
号S11の波形において、“1”の期間は、逆極性の電
圧E3が印加されているので、短絡は発生していないと
いえる。
【0042】フリップフロップ283では、信号S10
をR端子に、信号S11をS端子に入力することによ
り、第3のスイッチ回路がオンされている期間に出力さ
れた信号S11の“1”または“0”のデータを次に第
1のスイッチ回路71がオンしている期間までは保持す
る信号S12で示される信号波形を出力する。次に、A
ND回路285が、インバータ284による信号S12
の反転出力と、パルス信号S1の論理積を求めることに
より短絡またはアーク状態の時のみ“1”となる信号S
14で示されるパルス出力を得ることができる。このよ
うに、第3のスイッチ回路がオンしてから次に第1のス
イッチ回路がオンするまでの期間、すなわち逆極性電圧
E3を印加している期間に加工間隙の状態が短絡または
アークであることを検出できるので、無負荷電圧の立ち
上がり時間の遅れによる影響を受けず正確に検出でき
る。
【0043】次に、この信号S14のパルス出力をカウ
ンタ293でカウントする。ここで、カウンタ293
は、信号S12と信号S1の論理積を取った信号S13
が“1”の期間またはカウンタ293出力と連続回数設
定器291に予め定められている第1の所定時間に相当
する値の出力が一致したときカウンタ293をリセット
する。カウンタ293が信号S14のパルスをカウント
したカウント値(P1〜Pn)の一致比較回路292に
出力した出力値(A1〜An)と、連続回数設定器29
1に予め定められている値(第1の所定時間に相当する
M1〜Mn)の一致比較回路292に出力した出力値
(B1〜Bn)とを比較し、一致した時のみT2の時間
より短い時間“1”となる一致出力信号S15が出力さ
れる。この一致出力信号S15により、カウンタ293
をリセットする。
【0044】一致出力信号S15は、パルス停止命令部
30に入力され、その内部のカウンタ301をリセット
し、基準クロックのパルスをカウントし、そのカウント
値(P1〜Pn)を一致比較回路302に出力する。一
方パルス停止時間設定器303は、予め定められたパル
ス停止時間(第3の所定時間)に相当する基準クロック
のパルス値(M1〜Mn)を一致比較回路302に出力
する。一致比較回路302では、カウンタ301からの
カウント値に基づく値(A1〜An)とパルス停止時間
設定器303からのパルス値に基づく値(B1〜Bn)
とを比較して、一致したならば、T2の時間より短い時
間“1”となる第2の一致出力信号をフリップフロップ
304に出力する。フリップフロップ304では、一致
出力信号S15及び第2の一致出力信号に基づいて、セ
ット/リセットを行い、信号S9aで示される信号を生
成する。信号S9aは、インバータ回路を介して反転さ
れ、AND回路31、32、33に入力され、フリップ
フロップ304の出力が“1”の時、すなわち、パルス
停止時間設定器303に設定された所定時間Tの期間T
R1、TR2、TR3の出力を“0”として、第1のス
イッチ回路71、第2のスイッチ回路75、第3のスイ
ッチ回路78の各々の駆動を停止させる。
【0045】上記実施例では第1〜第3のスイッチ回路
を第1の所定時間経過後に第3の所定時間の期間OFF
することにより、異常放電を効果的に解消し、異常放電
が継続して過大電流が流れることによるワイヤ断線を防
止するようにしたが、高電流の加工電流を供給する第3
のスイッチ回路のみをOFFするようにしてもよい。ま
た、上記実施例では第1のスイッチ回路及び第3のスイ
ッチ回路の両者のいずれか一方が常にオンとなるように
交互にオン制御する例において説明したので、第1のス
イッチ回路をオフした後、再度第1のスイッチ回路がオ
ンするまでの間の全期間中の第3のスイッチ回路がオン
となり、この期間で被加工物とワイヤ電極との短絡状態
を検出する構成となったが、本発明における第3のスイ
ッチ回路のオン期間は上記全期間に限らず、第1のスイ
ッチ回路をオフした後、再度第1のスイッチ回路がオン
するまでの間の一部とし、この期間中に被加工物とワイ
ヤ電極との短絡状態を検出するようにしても良い。
【0046】図6は短絡が継続して上記動作が行われて
いるときの電流波形であるが、短絡が所定個数連続し、
極間への電圧印加が停止された後、所定個数だけ所定の
ピーク値の短絡電流が流れることになり、再度、短絡が
所定個数連続したときは、再度極間への電圧印加が停止
させるといった動作を繰り返す。このため、断線が発生
しない範囲で短絡電流の許容個数とピーク値を求めるこ
とにより、効果的に短絡状態を解消することができる。
また、上記の加工用電源制御装置18は、電圧E1、E
2、または電圧E3を印加する時間を制御することによ
り平均加工電圧を0Vにすることができ、被加工物の電
解腐食を防止できる効果があるが、上記制御で短絡が所
定個数連続したときは、スイッチ素子TR1、TR2、
TR3のすべてをオフにして極間への電圧印加を停止し
ているため、この期間も平均加工電圧を0Vにすること
ができ、制御中も平均加工電圧を0Vに保持でき、上記
制御による被加工物の加工品質低下は全くない。
【0047】実施例2.実施例1では、加工用電源制御
回路18のパルス停止命令部30において、基準クロッ
クに基づいてパルス停止時間を設定するようにしたが、
停止するパルスの個数を設定するようにしてもよい。図
5は本発明における実施例2のワイヤ放電加工装置のブ
ロック図であり、図8は本実施例における加工用電源制
御回路19を示したものである。図において、パルス停
止命令部30a以外は実施例1と全く同一であるので説
明は省略し、差異が生ずるパルス停止命令部30aにつ
いてのみ説明する。パルス停止命令部30aは、実施例
1で示した基準クロックのパルスをカウントすることに
より第1のスイッチ回路71、第2のスイッチ回路75
及び第3のスイッチ回路78全てをオフにする第2の所
定時間を作り出すのではなく、パルスS1のパルスをカ
ウントすることにより、第2の所定期間を作り出してい
る。
【0048】カウンタ301aは、実施例1で示した基
準クロックのパルスをカウントするのではなく、パルス
信号S1のパルス数をカウントしている。また、パルス
停止数設定器303aは、実施例1で示した基準クロッ
クのパルス数に基づいて停止時間である第2の所定時間
を設定するのではなく、パルス信号S1のパルス数に基
づいて第2の所定期間を設定する。一致比較回路302
aは、実施例1と同様に、カウンタ301aからの出力
とパルス停止数設定器303aからの出力とを比較し、
一致したならば、“1”をフリップフロップ304のR
端子に出力する。回路動作については、実質的に実施例
1と同一であるので説明は省略する。しかし、本実施例
の場合、放電周期によらず常に一定のパルスの個数だけ
加工間隙への電圧印加を停止させることができる。
【0049】実施例3.図9は実施例3の加工用電源制
御装置の回路動作を示すタイミングチャートである。実
施例1においては、短絡またはアーク状態の検出を行う
タイミングを図3におけるワンショットマルチバイブレ
ータ282の出力が“1”の状態となる微少時間T3の
期間に設定したが、本実施例においては、図9に示すよ
うに、T6=T2−T5=一定となるようにT5を設定
する。例えば、第1のパルス発振器21によりパルス信
号S1の出力における休止期間であるT2を長くするよ
うな加工条件を設定した場合、逆極性電圧E3を印加す
る時間が長くなってしまう。逆極性電圧E3を印加する
時間が長くなっでしまうと、このT2の期間に被加工物
とワイヤ電極との極間の状態が非短絡状態から短絡状態
に移行してしまう場合が存在する。よって、短絡状態を
検出するのには、無負荷電圧E1を印加する直前の加工
間隙電圧Vgを検出するのに十分な時間を設定すること
により、検出精度を向上させることができる。
【0050】実施例4.本実施例では、実施例1の加工
用電源制御装置18において短絡またはアーク状態の場
合に即放電時と別の電流ピーク値を極間に供給するよう
にしたものである。図10は本発明における実施例4の
ワイヤ放電加工装置を示すブロック図であり、図11は
本実施例における加工用電源制御装置20を示したもの
である。図において、電流ピーク設定部26a以外は実
施例1と同一であるので説明は省略し、差異が生ずる電
流ピーク設定部26aについてのみ説明する。電流ピー
ク設定部26a内の回路構成において、261〜26
2、265は上述した実施例1と全く同一であり、26
3aは実施例1における263に、264aは実施例1
における264に対応したワンショットマルチバイブレ
ータ、266aは実施例1における266に、267a
は実施例1における267に対応した3入力のAND回
路、268aは実施例1における268に対応した3入
力のOR回路である。265aは短絡状態検出部28か
らの信号を反転させるインバータ、269はOR回路2
5からの信号S5の立ち下がりパルス幅ON3を発生す
るワンショットマルチバイブレータ、269は短絡状態
検出部28からの信号及びワンショットマルチバイブレ
ータ269からの信号の論理積を取るAND回路であ
る。ここで、AND回路266aの入力にはワンショッ
トマルチバイブレータ263aの出力およびインバータ
265の出力およびインバータ265aの出力が接続さ
れ、AND回路267aの入力にはワンショットマルチ
バイブレータ264aの出力およびラッチ回路262の
出力Qおよびインバータ265aの出力が接続され、O
R回路268aの入力にはAND回路266a、267
a及び260の3入力が入力されている。
【0051】図12は本実施例における加工用電源制御
装置20の回路動作を示すタイミングチャートであり、
図11における電流ピーク設定部26aの動作について
説明する。無負荷電圧E1による放電開始のタイミン
グ、つまり比較器24から出力される信号S4と第3の
パルス発振器23からの信号S3との論理和の立ち下が
りのタイミング(信号S5)で、信号S2が“1”か
“0”かをラッチするとともに(信号S6)、ワンショ
ットマルチバイブレー263a、264a及び269に
より第2の直流電源74の第2のスイッチ回路75を駆
動制御するためのパルス信号(図示せず)を発振させ
る。信号6はラッチ回路262で生成され、無負荷電圧
E1が印加されてから放電が開始されるまでの無負荷時
間が第2のパルス発振器22により発振されたパルスT
3より小さい場合には出力(Q)は“1”となり、無負
荷時間がパルスT3より大きい場合には出力(Q)は
“0”となる。
【0052】一方、短絡検出部28においては上述した
実施例で説明したようにその一周期前の逆極性の電圧E
3による極間状態を、フリップフロップ283により短
絡状態であれば“0”、短絡状態でなければ“1”とな
るように保持しておき、信号S12を生成する。信号S
12は、短絡検出部28内のインバータ284により反
転され、電流ピーク設定部26aに入力される。信号S
12の反転出力信号、ラッチ解離262からの出力信号
S6及びワンショットマルチバイブレータ263a、2
64a、269からのパルス信号の組み合わせにより、
信号S7aを生成する。この信号S7a、パルス信号S
1及び信号S9により、短絡状態の場合には、パルス幅
ON3の出力を選択して加工電源7の第2のスイッチ回
路75を駆動し、無負荷電圧E1の電圧印加から放電が
発生するまでの無負荷時間がT3期間以下でありかつ短
絡状態でない場合(即放電)には、パルス幅ON2の出
力を選択して加工電源7の第2のスイッチ回路75を駆
動し、無負荷時間がT3期間より大きくかつ短絡状態で
ない場合(正常放電)には、パルス幅ON1の出力を選
択して加工電源7の第2のスイッチ回路75を駆動し、
比較的高電流の電源E2により加工電流を供給する。一
般にパルス幅ON1<ON2<ON3に設定することに
よりワイヤ断線を防止し、加工速度を向上させることが
できる。さらに、短絡時の加工電流ピーク値を独立で設
定できるため、短絡解消に必要最小限の電流ピーク値を
設定し、即放電時の電流ピーク値を短絡時よりも大きな
値を設定することにより、効率的に断線を防止して加工
速度を向上させることができる。
【0053】実施例5.実施例1から4においては無負
荷電圧側を直流電源E1、逆極性電圧側を直流電源E3
に接続する例において説明したが、無負荷電圧側を直流
電源E3、逆極性電圧側を直流電源E1に接続した構成
の加工用電源においても、直流電源E2を実施例と同様
に正接続となるように接続すれば同様な効果を得られ
る。この場合、例えば図3において、比較器24の入力
(+)に参照電圧V2を接続し、かつ入力(−)に電圧
検出回路9の出力Vgを接続する。比較器281の入力
(+)に電圧検出回路9の出力Vgを接続し、かつ入力
(−)に参照電圧V2を接続する。また、AND回路3
1の出力に加工用電源7の第3のスイッチ回路78を接
続し、AND回路33の出力に加工用電源7の第1のス
イッチ回路71を接続するようにすればよい。
【0054】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。第1の
発明においては、被加工物と所定間隔離して対向配置さ
れた電極と、この電極と被加工物との間に接続された第
1の電源及び第1のスイッチ回路からなる第1の直列回
路と、被加工物と電極との間に、上記第1の直列回路に
対して並列に接続され、かつ第1の電源に対して逆極性
に接続された第3の電源及び第3のスイッチ回路からな
る第3の直列回路と、第1のスイッチ回路及び第3のス
イッチ回路の両者を交互にオン制御し、被加工物と電極
の間に発生する放電を制御する制御回路と、第1のスイ
ッチ回路がオフした後、再度この第1のスイッチ回路が
オンするまでの間であって、かつ第3のスイッチ回路が
オンしている期間中、被加工物と電極の短絡状態を検出
する短絡判別回路とを備えたので、第1の電源電圧の立
ち上がりに時間のバラツキが生ずる場合にも、加工間隙
の短絡状態を素早く検出することができる。
【0055】また第2の発明においては、短絡判別回路
は、第3のスイッチ回路がオンしている期間の所定時間
において、その期間内で可変設定可能な時間に前記被加
工物と前記電極とが短絡状態であることを判別するの
で、第3のスイッチ回路をオンしている時間が長い場合
に、この間に極間状態が非短絡状態から短絡状態に移行
する場合でも所定時間を最適に選ぶことにより短絡状態
の検出が可能であり、検出精度をさらに向上させること
ができる。
【0056】また第3の発明においては、被加工物と所
定間隔離して対向配置された電極と、この電極と上記被
加工物との間に接続された第1の電源及び第1のスイッ
チ回路からなる第1の直列回路と、上記被加工物と上記
電極との間に、上記第1の直列回路に対して並列に接続
され、かつ第1の電源に対して逆極性に接続された第3
の電源及び第3のスイッチ回路からなる第3の直列回路
と、上記第1のスイッチ回路及び第3のスイッチ回路の
両者を交互にオン制御し、上記被加工物と上記電極の間
に放電を発生させる制御回路と、上記被加工物と上記電
極との放電が正常か異常かを検出する放電状態判別回路
と、この放電状態判別回路により、異常放電が連続して
発生していると判断された際に、所定時間上記第1及び
第3のスイッチ回路の両者を交互にオン制御した後、第
3のスイッチ回路を停止するスイッチ制御回路と、を備
えたので、異常放電が長期間続くような場合でも、第1
の所定時間はピーク値の短絡電流が流れることになり、
断線が発生しない範囲で供給電流のピーク値を求めるこ
とにより、効果的に異常放電状態を解消することがで
き、加工速度が向上する。
【0057】さらに第4の発明においては、被加工物と
電極との間に、第1の直列回路に並列に対して接続さ
れ、かつ上記電極に第1の電極と同極性の電位を印加す
る第2の電源と第2のスイッチ回路との第2の直列回路
を備え、上記短絡判別回路により、前記被加工物と前記
電極とが短絡状態であることを判別した際に、所定時間
上記第1及び第3のスイッチ回路の両者を交互にオン制
御した後に第3のスイッチ回路を停止するので、短絡状
態が長期間続くような場合でも、第1の所定時間はピー
ク値の短絡電流が流れることになり、断線が発生しない
範囲で供給電流のピーク値を求めることにより、効果的
に短絡状態を解消することができ、加工速度が向上す
る。
【0058】また第5の発明においては、上記所定時間
中に、第2の直列回路が供給する加工電流のピーク値を
変更制御するので、短絡状態を素早く検出し、かつ、短
絡解消に必要最小限の電流ピーク値を独立して設定する
ことにより、ワイヤ電極を断線することなく、効率よく
短絡状態を解消し、加工速度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるワイヤ放電加工機を
示すブロック図である。
【図2】この発明の加工用電源の回路接続図である。
【図3】この発明の加工用電源制御回路の回路図であ
る。
【図4】この発明の加工用電源制御装置の回路動作を示
すタイミングチャートである。
【図5】この発明の加工用電源制御装置の回路動作を示
すタイミングチャートである。
【図6】この発明の電流波形を示す電流波形図である。
【図7】この発明の他の実施例であるワイヤ放電加工機
を示すブロック図である。
【図8】この発明の他の実施例である加工用電源制御装
置の回路図である。
【図9】この発明の実施例3である加工用電源制御装置
の回路動作を示すタイミングチャートである。
【図10】この発明の実施例4であるワイヤ放電加工機
を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施例4である加工用電源制御装
置の回路図である。
【図12】この発明の実施例4である加工用電源制御装
置の回路動作を示すタイミングチャートである。
【図13】従来のワイヤ放電加工機を示すブロック図で
ある。
【図14】従来の加工用電源の回路接続図である。
【図15】従来のワイヤ放電加工機の極間波形を示す図
である。
【符号の説明】
1 ワイヤ電極 2 被加工物 7 加工用電源 18、19、20 加工用電源
制御回路 70 第1の直流電源 71 第1のス
イッチ回路 74 第2の直流電源 75 第2のス
イッチ回路 77 第3の直流電源 78 第3のス
イッチ回路 26、26a 電流ピーク値設定部 28 短絡状態
検出部 29 短絡カウント部 30、30a パルス停
止命令部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 1/02 B23H 7/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物と所定間隔離して対向配置され
    た電極と、 この電極と上記被加工物との間に接続された第1の電源
    及び第1のスイッチ回路からなる第1の直列回路と、 上記被加工物と上記電極との間に、上記第1の直列回路
    に対して並列に接続され、かつ第1の電源に対して逆極
    性に接続された第3の電源及び第3のスイッチ回路から
    なる第3の直列回路と、 上記第1のスイッチ回路及び第3のスイッチ回路の両者
    を交互にオン制御し、上記被加工物と上記電極の間に発
    生する放電を制御する制御回路と、 第1のスイッチ回路がオフした後、再度この第1のスイ
    ッチ回路がオンするまでの間であって、かつ第3のスイ
    ッチ回路がオンしている期間中、上記被加工物と上記電
    極の短絡状態を検出する短絡判別回路と、を備えたこと
    を特徴とするワイヤ放電加工機の加工電源制御装置。
  2. 【請求項2】 短絡判別回路は、上記第3のスイッチ回
    路がオンしている期間の所定時間において、その期間内
    で可変設定可能な時間に前記被加工物と前記電極とが短
    絡状態であることを判別することを特徴とする請求項第
    1項記載のワイヤ放電加工機の加工電源制御装置。
  3. 【請求項3】 被加工物と所定間隔離して対向配置され
    た電極と、 この電極と上記被加工物との間に接続された第1の電源
    及び第1のスイッチ回路からなる第1の直列回路と、 上記被加工物と上記電極との間に、上記第1の直列回路
    に対して並列に接続され、かつ第1の電源に対して逆極
    性に接続された第3の電源及び第3のスイッチ回路から
    なる第3の直列回路と、 上記第1のスイッチ回路及び第3のスイッチ回路の両者
    を交互にオン制御し、上記被加工物と上記電極の間に放
    電を発生させる制御回路と、 上記被加工物と上記電極との放電が正常か異常かを検出
    する放電状態判別回路と、 この放電状態判別回路により、異常放電が連続して発生
    していると判断された際に、所定時間上記第1及び第3
    のスイッチ回路の両者を交互にオン制御した後に、第3
    のスイッチ回路を停止するスイッチ制御回路と、を備え
    たことを特徴とするワイヤ放電加工機の加工電源制御装
    置。
  4. 【請求項4】 被加工物と電極との間に、第1の直列回
    路に対して並列に接続され、かつ上記電極に第1の電源
    と同極性の電位を印加する第2の電源と第2のスイッチ
    回路との第2の直列回路を備え、 上記短絡判別回路により、前記被加工物と前記電極とが
    短絡状態であることを判別した際に、スイッチ制御回路
    により、所定時間上記第1及び第3のスイッチ回路の両
    者を交互にオン制御した後に、第3のスイッチ回路を停
    止することを特徴とする請求項第1項または第2項記載
    のワイヤ放電加工機の加工電源制御装置。
  5. 【請求項5】 所定時間中に第2の直列回路に供給する
    加工電流のピーク値を変更制御することを特徴とする請
    求項第4項記載のワイヤ放電加工機の加工電源制御装
    置。
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