JP3252434B2 - マグネトロンスパッタ装置 - Google Patents

マグネトロンスパッタ装置

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JP3252434B2
JP3252434B2 JP07842292A JP7842292A JP3252434B2 JP 3252434 B2 JP3252434 B2 JP 3252434B2 JP 07842292 A JP07842292 A JP 07842292A JP 7842292 A JP7842292 A JP 7842292A JP 3252434 B2 JP3252434 B2 JP 3252434B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネトロンスパッタ
装置に関し、特に非磁性ターゲット上の端部の漏洩磁界
の水平成分の強度と中央部の漏洩磁界の水平成分の強度
とを同程度になるようにし、さらに端部の漏洩磁界の水
平成分を広く均一にしたマグネトロンスパッタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なマグネトロンスパッタ装
置は、図10に示すように、マグネトロンスパッタ容器
内に、容器の上部に取付けた基板ホルダ1と、基板ホル
ダ1の下部に取付けられスパッタされた粒子が付着され
る基板2と、基板2の下方に配置されその粒子がスパッ
タされるターゲット3と、ターゲット3の下方にわずか
に離して設置した永久磁石(または電磁石)4とを有す
る。なお、図中、符号5は磁力線を、6はスパッタされ
た後のターゲットの状態(エロージョン)を、7はスパ
ッタされた粒子を、8は不活性ガス(Ar等)を、それ
ぞれ示す。
【0003】このように、マグネトロンスパッタ装置
は、ターゲット3の表面に磁界が生じるように、ターゲ
ットの下方に永久磁石(または電磁石)を設置し、この
磁界によってターゲットの直上にプラズマを形成し、こ
のプラズマに閉じ込められたイオン化したスパッタされ
た粒子をターゲットの上方に配置された基板に飛来させ
て付着するように構成したものである。
【0004】図1に示すターゲット3の範囲Aの水平磁
界を広く均一にするために、図11に示すように、ター
ゲット(図面を明瞭にするために、図11には図示せ
ず)の間に磁性体11を設置することが提案されてい
る。なお、ターゲット3の両側部にも磁性体12を設置
することが合わせて提案されており、また、これらの磁
性体と永久磁石4との間に磁性体9、10を設置するこ
とも提案されている。従来の付加的な磁性体としては、
図11に示すように、前述の磁性体9、10より短く、
互いにほぼ等しい長さの磁性体11、12が用いられる
ことが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、範囲A
の漏洩磁界の水平磁界を均一にしているとしても、図1
に示す範囲Aの漏洩磁界の水平磁界の強度と範囲Bの漏
洩磁界の水平磁界の強度とに対する考慮がなされておら
ず、一般に範囲Aの漏洩磁界の水平磁界の強度と範囲B
の漏洩磁界の水平磁界の強度とは等しくない。このた
め、範囲Aと範囲Bのターゲットの消耗度が異なること
になり、また、範囲Bの漏洩磁界の水平成分の均一性も
考慮されておらず、均一の範囲が狭いために、ターゲッ
トの利用効率が悪かった。
【0006】したがって、本発明の目的は、範囲Aの漏
洩磁界の水平成分の強度と範囲Bの漏洩磁界の水平成分
の強度とを同程度にし、範囲Bの漏洩磁界の水平成分を
広く均一にしたマグネトロンスパッタ装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、長手方向の側部を隣接して並置した2
つの幅広の直方体形状のターゲットに対して、2つのタ
ーゲットの間に配置したロッド形状の上方中央磁性体
と、2つのターゲットのそれぞれの外側の側部に配置し
たロッド形状の上方側部磁性体と、前記上方中央磁性体
と前記上方側部磁性体の下方位置に対応してターゲット
の長手方向に延びる中央磁極部と、2つの側部磁極部
と、2つの側部磁極部との間に端部磁極部を持つ磁石
と、前記中央磁極部の上面と前記2つの側部磁極部の上
面にそれぞれ配置したロッド形状の下方中央磁性体と2
つの下方側部磁性体と、前記2つの側部磁極部の両側の
対向する端部の間で端部磁極部の上面に配置した下方端
部磁性体と、を有し、前記上方中央磁性体の長手方向の
長さはターゲットの長手方向の長さより短く、かつ前記
下方側部磁性体の長手方向の長さは前記磁石の側部磁極
部の長手方向の長さとほぼ同一であるマグネトロンスパ
ッタ装置において、前記上方中央磁性体の長手方向の長
さは前記下方中央磁性体の長手方向の長さより短く、前
記上方側部磁性体の長手方向の長さは前記下方側部磁性
体の長手方向の長さとほぼ同一であることを特徴とする
マグネトロンスパッタ装置を採用するものである。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の好ましい実施
例を説明する。図2a及び図2bに示すように、本発明
のマグネトロンスパッタ装置のカソード構造では、永久
磁石4の磁極の上面にそれぞれ磁性体9,磁性体10を
設置し、これらの磁性体の上方に磁性体11と磁性体1
2を設置し,磁性体11は、その下方にある磁性体9よ
り短く設置し、磁性体12は、その下方にある磁性体1
0と同長に設置し、磁性体11と磁性体12との間にター
ゲットを設置している。
【0009】本発明のこのカソード構造は、図11に示
す従来のカソード構造よりターゲットの範囲Aに対して
一層均一な磁界の水平成分の分布が得られ、ターゲット
の利用効率を改良できることが見出されている。即ち、
磁性体11を磁性体9より短くし、磁性体10と磁性体
12を同長にすることにより、範囲Bの漏洩磁界の水平
成分を広く均一にできることが見出されており、さらに
その強度を範囲Aの漏洩磁界の水平成分の強度と同程度
にすることで、ターゲットの利用効率が改良できること
が見出されている。
【0010】以下、本発明の具体的な実施例及び比較例
を説明する。
【0011】(実施例1)図2a及び図2bに示すマグ
ネトロンスパッタ装置において、c/dを0.208と
し、磁性体には透磁率が500の鉄を用いた。このと
き、ターゲット3上の範囲Aでの漏洩磁界の水平成分を
測定したところ、その水平成分は、図3に示すように、
約1050ガウスの強度で約10%の誤差でターゲット
表面の80%以上が均一なし、また範囲Bでの漏洩磁界
のの水平成分を測定したところ、その水平成分は、図4
に示すように、約1150ガウスの強度で約10%の誤
差でターゲットの表面の60%以上が均一になった。
【0012】(比較例1)本発明と比較するために、図
11に示すような従来例のスパッタリングカソード構造
での範囲A及びBの漏洩磁界の水平成分の強度を測定し
た。なお、磁性体には、透磁率が500の鉄を用いた。
このときのターゲット上の範囲Aでの漏洩磁界の水平成
分は、図5に示すように、約1050ガウスの強度で約
10%の誤差でターゲット表面の約80%が均一であ
り、また範囲Bでの漏洩磁界の水平成分は、図6に示す
ように、約1100ガウスの強度で約10%の誤差でタ
ーゲット表面の50%が均一であった。
【0013】(比較例2)さらに本発明のスパッタリン
グカソード構造と比較するために、図7に示すような磁
性体9の上方の磁性体11が磁性体9と同一の長さをも
ったスパッタリングカソード構造を作製して範囲Aと範
囲Bでの漏洩磁界の水平成分の強度を測定した。このと
きのターゲット上の範囲Aでの漏洩磁界の水平成分は、
図8に示すように、約1050ガウスの強度で約10%
の誤差でターゲット表面の約80%が均一であり、また
範囲Bでの漏洩磁界の水平成分は、図6に示すように、
約1450ガウスの強度で約10%の誤差でターゲット
表面の45%が均一であった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
範囲Aの漏洩磁界の水平成分の強度と範囲Bの漏洩磁界
の水平成分の強度とを同程度にでき、範囲Bの漏洩磁界
の水平成分を広く均一にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、マグネトロンスパッタ装置のスパッタ
リンブカソード構造のターゲット表面のスパッタされる
範囲を示すための斜視図である。
【図2】図2aは、本発明のマグネトロンスパッタ装置
のスパッタリンブカソード構造全体を示す斜視図であ
り、図2bは、その正面図である。
【図3】図3は、本発明のマグネトロンスパッタ装置の
スパッタリンブカソード構造を用いた場合のターゲット
に対する漏洩磁界の水平成分を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明のマグネトロンスパッタ装置の
スパッタリンブカソード構造を用いた場合のターゲット
に対する漏洩磁界の水平成分を示すグラフである。
【図5】図5は、従来例のマグネトロンスパッタ装置の
スパッタリンブカソード構造を用いた場合のターゲット
に対する漏洩磁界の水平成分を示すグラフである。
【図6】図6は、従来例のマグネトロンスパッタ装置の
スパッタリンブカソード構造を用いた場合のターゲット
に対する漏洩磁界の水平成分を示すグラフである。
【図7】図7は、比較例のマグネトロンスパッタ装置の
スパッタリンブカソード構造の斜視図である。
【図8】図8は、比較例のマグネトロンスパッタ装置の
スパッタリンブカソード構造を用いた場合のターゲット
に対する漏洩磁界の水平成分を示すグラフである。
【図9】図9は、従来例のマグネトロンスパッタ装置の
スパッタリンブカソード構造を用いた場合のターゲット
に対する漏洩磁界の水平成分を示すグラフである。
【図10】図10は、従来のプロトタイプのマグネトロ
ンスパッタ装置全体の正面図である。
【図11】図11は、従来例のマグネトロンスパッタ装
置のスパッタリンブカソード構造の斜視図である。
【符号の説明】
2 基板 3 ターゲット 4 永久磁石(または電磁石) 9〜12 磁性体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向の側部を隣接して並置した2つの
    幅広の直方体形状のターゲット(3,3)に対して、2
    つのターゲット(3,3)の間に配置したロッド形状の
    上方中央磁性体(11)と、 2つのターゲット(3,3)のそれぞれの外側の側部に
    配置したロッド形状の上方側部磁性体(12,12)
    と、 前記上方中央磁性体(11)と前記上方側部磁性体(1
    2,12)の下方位置に対応してターゲットの長手方向
    に延びる中央磁極部と、2つの側部磁極部と、2つの側
    部磁極部との間に端部磁極部を持つ磁石(4)と、 前記中央磁極部の上面と前記2つの側部磁極部の上面に
    それぞれ配置したロッド形状の下方中央磁性体(9)と
    2つの下方側部磁性体(10,10)と、前記2つの側
    部磁極部の両側の対向する端部の間で端部磁極部の上面
    に配置した下方端部磁性体と、を有し、 前記上方中央磁性体(11)の長手方向の長さはターゲ
    ット(3,3)の長手方向の長さより短く、かつ前記下
    方側部磁性体(10,10)の長手方向の長さは前記磁
    石(4)の側部磁極部の長手方向の長さとほぼ同一であ
    るマグネトロンスパッタ装置において、 前記上方中央磁性体(11)の長手方向の長さは前記下
    方中央磁性体(9)の長手方向の長さより短く、前記上
    方側部磁性体(12,12)の長手方向の長さは前記下
    方側部磁性体(10,10)の長手方向の長さとほぼ同
    一であることを特徴とするマグネトロンスパッタ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマグネトロンスパッタ装置
    において、前記磁石(4)は、さらに、2つの側部磁極
    部の両側の対向する端部の間に端部磁極部をそれぞれ有
    し、各端部磁極部の上面には下方端部磁性体が配置され
    ており、該下方端部磁性体の内側面と前記下方中央磁性
    体(9)の端部との間の距離をdとし、前記下方中央磁
    性体(9)の端部と前記上方中央磁性体(11)の端部
    との間の距離をcとすると、cとdの関係を、0<c/
    d<0.5とすることを特徴とするマグネトロンスパッ
    タ装置。
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