JP3252266B2 - キャスターの制動機構 - Google Patents
キャスターの制動機構Info
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Description
物用カートその他の運搬車などに使用されるキャスター
の制動機構に関し、特にフレームの旋回および車輪の回
転を同時に制動することのできるキャスターの制動機構
に関するものである。
は、例えば図11および図12に示したように、フレーム2
が台座20に旋回自在に軸着され、フレーム2に車輪3を
回転自在に軸支したキャスターにおいて、鋼線材をもっ
て接触部21と折れ曲がり対向脚部22とを有する正面門形
に形成された制動体23を車輪3に跨がせて、接触部21を
フレーム2の制動体掛け溝24に摺動自在に常時嵌合させ
ると共に、対向脚部22の両下端をフレーム2に車軸25を
中心として揺動自在に取り付けられた操作ペダル19の車
軸25との軸支部より片寄った位置に結合している。そし
て、フレーム2間の車輪3の上部に、一端を接触部21の
一部に枢結し他端の係合爪26を保持体27上の放射状切込
溝28に係脱するフレーム旋回防止板29を支軸30を中心と
して揺動自在に取り付けている。
制動機構は、操作ペダル19を足踏み操作することによ
り、制動体23を制動体掛け溝24の案内下で引き下げて接
触部21を車輪3の外周一部に接触させ、さらに対向脚部
22を引き込んでこの折れ曲がり部を伸び変形させこのば
ね作用により接触圧力を加えて車輪3の回転を制動させ
ると共に、フレーム旋回防止板29の係合爪26を保持体27
上の放射状切込溝28に係合させてフレーム2の旋回を阻
止するようにしている。
来のキャスターの制動機構は、操作ペダル19がフレーム
2の前方から側方にかけて露出した状態で設けられてい
るので、キャスターの外観が損なわれ、また横幅の広い
双輪式のキャスターにはこのような状態で操作ペダル19
を設けるのが困難であるという課題を有していた。
は、接触部21を車輪3の外周一部に接触させることによ
り、摩擦力でこの車輪3の回転を制動するようにしてい
るので、車輪3の外周が汚れたり、車輪3の外周に異物
が付着して摩擦力が低下すると車輪3の回転の制動が完
全確実に行えないという課題を有していた。
ーの制動機構が有する課題を解決するためになされたも
のである。
ャスターの制動機構は、支軸1の下部に旋回自在に取り
付けたフレーム2に、車輪3を回転自在に取り付けたキ
ャスターにおいて、支軸1に上下動自在とした操作ピン
4を垂直方向に設け、この操作ピン4の上方において操
作レバー5を水平方向に設けると共に、この支軸1の下
部に係合歯車6を固着し、フレーム2の内部に制動アー
ム7を軸支すると共に、車輪3の横ピン3aの外周に係
合歯車8を固着し、前記操作ピン4をバネ10により上方
向に常時押圧しつつ、操作レバー5により操作されるカ
ム体9をこの操作ピン4の上端に当接させ、操作ピン4
の下端を制動アーム7に連結し、さらにこの制動アーム
7と同軸に回動する支軸制動体13を前記係合歯車6の係
合歯6aに係脱自在に配すると共に、制動アーム7に取
り付けた車輪制動体14を前記係合歯車8の係合歯8aに
係脱自在に配したものとしている。
は、前記操作ピン4の下端を制動アーム7に連結するこ
となく、前記操作ピン4の下端を制動アーム7に取り付
けた調節ボルト11の上端に当接させてもよい。
形状とすると共に、支軸制動体13の係合部を前記三角歯
形状に対応する三角形状にし、さらに係合歯車8の係合
歯8aを三角歯形状とすると共に、車輪制動体14の係合
部を前記三角歯形状に対応する三角形状にするのが好ま
しい。
けると共に、車輪制動体14にコイルバネ14bを設けたも
のとするのが好ましい。
を施したため、次のような作用を有する。
れているため、キャスターのフレーム2には突出体がな
くなりすっきりしたものになる。
により、制動アーム7と同軸に回動する支軸制動体13を
支軸1の下部に固着した係合歯車6の係合歯6aに係合
させると共に、制動アーム7に取り付けた車輪制動体14
を車輪3の横ピン3aの外周に固着した係合歯車8の係
合歯8aに係合させ、フレーム2の旋回と車輪3の回転
を同時に制動することができる。
成を、実施例として示した図面に基づいて説明する。
動機構を備えた双輪式のキャスターを示しており、支軸
1の下部に旋回自在に取り付けたフレーム2に、車輪3
を回転自在に取り付けている。
を垂直方向に設け、この操作ピン4の上方において操作
レバー5を水平方向に設けると共に、この支軸1の下部
には係合歯車6を固着している。フレーム2の内部に
は、制動アーム7を軸支している。さらに車輪3の横ピ
ン3aの外周には、係合歯車8を固着している。
して設けられており、支軸1のカム室1aに装着された
カム体9を回動操作するようにしている。操作ピン4
は、支軸1のバネ室1bに装着されたバネ10により上方
向に常時押圧されつつ、前記カム体9をこの操作ピン4
の上端に当接させている。操作ピン4の下端は前記制動
アーム7に捩じ込んで取り付けた調節ボルト11の上端に
当接させている。そして、戻りバネ12を介して前記制動
アーム7と同軸に回動する支軸制動体13の先端を前記係
合歯車6の係合歯6aに係脱自在に配している。さら
に、前記制動アーム7の下部に取り付けた車輪制動体14
の係合端14aを前記係合歯車8の係合歯8aに係脱自在
に配している。
端は、制動アーム7に連結したものとしてもよい。この
場合は、操作ピン4の作動に制動アーム7が連動するの
で戻りバネ12は不要である。
制動体13の先端が合致しない場合には、支軸制動体13の
先端が係合歯車6の係合歯6aに入り込まないので、支
軸制動体13にキックバネ13aを設けて、両者が合致した
ときに支軸制動体13の先端が係合歯車6の係合歯6aに
押し込まれるようにしておくのが好ましい。さらに、前
記係合歯車8の係合歯8aと車輪制動体14の係合端14a
が合致しない場合にも、車輪制動体14の係合端14aが係
合歯車8の係合歯8aに入り込まないので、車輪制動体
14にコイルバネ14bを設けておくのが好ましい。
歯形状とすると共に、支軸制動体13の先端を前記三角歯
形状に対応する三角形状にした場合には、両者が少しず
れていても、支軸制動体13の先端が係合歯車6の係合歯
6aに滑り込むようになる。さらに、前記係合歯車8の
係合歯8aを三角歯形状とすると共に、車輪制動体14の
係合端14aを前記三角歯形状に対応する三角形状にした
場合にも、両者が少しずれていても、車輪制動体14の係
合端14aが係合歯車8の係合歯8aに滑り込むようにな
る。
ターの制動機構は、以下に示すように操作される。
態から操作レバー5を回動させ、カム体9を図6に示し
た状態にすると、カム体9と操作ピン4の上端との当接
がカム体9の長径側となり、操作ピン4がバネ10の押圧
力に打ち勝って押され下降する。そして、この操作ピン
4の下降により、操作ピン4の下端が調節ボルト11を押
し下げるので、制動アーム7が戻りバネ12の押圧力に打
ち勝って回動し、この制動アーム7と同軸に回動する支
軸制動体13の先端が支軸1の下部に固着した係合歯車6
の係合歯6aに係合し、フレーム2の旋回が制動され
る。さらに、制動アーム7の回動により、制動アーム7
に取り付けた車輪制動体14の係合端14aが車輪3の横ピ
ン3aに固着した係合歯車8の係合歯8aに係合し、車
輪3の回転が制動される。
状態から操作レバー5を回動させ、カム体9を図4、5
に示した状態に戻すと、カム体9と操作ピン4の上端と
の当接がカム体9の短径側となり、操作ピン4がバネ10
に押されて上昇する。そして、この操作ピン4の上昇に
より、戻りバネ12の押圧力によって制動アーム7および
支軸制動体13が回動して元の状態に戻り、この支軸制動
体13の先端が支軸1の下部に固着した係合歯車6の係合
歯6aから離脱し、フレーム2の旋回が解除される。さ
らに、制動アーム7が回動して元の状態に戻ることによ
り、制動アーム7に取り付けた車輪制動体14の係合端14
aが車輪3の横ピン3aに固着した係合歯車8の係合歯
8aから離脱し、車輪3の回転の制動が解除される。
上に述べたように構成されているので、次のような効果
を有する。
は、操作レバー5が支軸1に取り付けられているため、
キャスターのフレーム2には突出体がなくなりすっきり
したものになるので、キャスターの外観が損なわれるこ
となく、また横幅の広い双輪式のキャスターに実施する
のも簡単なものとなった。
は、操作レバー5を操作することにより、制動アーム7
に取り付けた車輪制動体14を車輪3の横ピン3aに固着
した係合歯車8の係合歯8aに係合させ、車輪3の回転
を制動することができるので、車輪3の外周が汚れた
り、車輪3の外周に異物が付着しても車輪3の回転の制
動が完全確実に行えるものとなった。
図である。
図である。
図である。
示す一部破断説明図である。
示す断面図である。
ある。
る。
る。
る。
る。
ある。
説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 支軸(1)の下部に旋回自在に取り付け
たフレーム(2)に、車輪(3)を回転自在に取り付け
たキャスターにおいて、支軸(1)に上下動自在とした
操作ピン(4)を垂直方向に設け、この操作ピン(4)
の上方において操作レバー(5)を水平方向に設けると
共に、この支軸(1)の下部に係合歯車(6)を固着
し、フレーム(2)の内部に制動アーム(7)を軸支す
ると共に、車輪(3)の横ピン(3a)の外周に係合歯
車(8)を固着し、 前記操作ピン(4)をバネ(10)により上方向に常時押
圧しつつ、操作レバー(5)により操作されるカム体
(9)をこの操作ピン(4)の上端に当接させ、操作ピ
ン(4)の下端を制動アーム(7)に連結し、さらにこ
の制動アーム(7)と同軸に回動する支軸制動体(13)
を前記係合歯車(6)の係合歯(6a)に係脱自在に配
すると共に、制動アーム(7)に取り付けた車輪制動体
(14)を前記係合歯車(8)の係合歯(8a)に係脱自
在に配したことを特徴とするキャスターの制動機構。 - 【請求項2】 支軸(1)の下部に旋回自在に取り付け
たフレーム(2)に、車輪(3)を回転自在に取り付け
たキャスターにおいて、支軸(1)に上下動自在とした
操作ピン(4)を垂直方向に設け、この操作ピン(4)
の上方において操作レバー(5)を水平方向に設けると
共に、この支軸(1)の下部に係合歯車(6)を固着
し、フレーム(2)の内部に制動アーム(7)を軸支す
ると共に、車輪(3)の横ピン(3a)の外周に係合歯
車(8)を固着し、 前記操作ピン(4)をバネ(10)により上方向に常時押
圧しつつ、操作レバー(5)により操作されるカム体
(9)をこの操作ピン(4)の上端に当接させ、操作ピ
ン(4)の下端を制動アーム(7)に取り付けた調節ボ
ルト(11)の上端に当接させ、さらにこの制動アーム
(7)と同軸に回動する支軸制動体(13)を前記係合歯
車(6)の係合歯(6a)に係脱自在に配すると共に、
制動アーム(7)に取り付けた車輪制動体(14)を前記
係合歯車(8)の係合歯(8a)に係脱自在に配したこ
とを特徴とするキャスターの制動機構。 - 【請求項3】 前記係合歯車(6)の係合歯(6a)を
三角歯形状とすると共に、支軸制動体(13)の係合部を
前記三角歯形状に対応する三角形状にし、さらに前記係
合歯車(8)の係合歯(8a)を三角歯形状とすると共
に、車輪制動体(14)の係合部を前記三角歯形状に対応
する三角形状にしたことを特徴とする請求項1または2
記載のキャスターの制動機構。 - 【請求項4】 支軸制動体(13)にキックバネ(13a)
を設けると共に、車輪制動体(14)にコイルバネ(14
b)を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
キャスターの制動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06413194A JP3252266B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | キャスターの制動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06413194A JP3252266B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | キャスターの制動機構 |
Publications (2)
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JPH07266803A JPH07266803A (ja) | 1995-10-17 |
JP3252266B2 true JP3252266B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=13249225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06413194A Expired - Lifetime JP3252266B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | キャスターの制動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3252266B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202776A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Ebisu Furniture Kk | キャスタ−のロック機構および折り畳みテ−ブル |
WO2013149394A1 (zh) * | 2012-04-06 | 2013-10-10 | 福州施可瑞光电科技有限公司 | 双踏板同步全制动脚轮 |
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DE202009017461U1 (de) | 2009-12-17 | 2011-04-28 | Steinco Paul Vom Stein Gmbh | Brems- und Verriegelungssensor und -aktor für Rollen |
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CN210591211U (zh) * | 2019-07-04 | 2020-05-22 | 奔轮新材料(嘉兴)股份有限公司 | 箱包滚轮的刹车结构 |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP06413194A patent/JP3252266B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH07266803A (ja) | 1995-10-17 |
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