JP3251212B2 - テスト機能付きキーボード/電源コントローラおよびそれを用いたパーソナルコンピュータ - Google Patents

テスト機能付きキーボード/電源コントローラおよびそれを用いたパーソナルコンピュータ

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政彦 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テスト機能付きキ
ーボード/電源コントローラおよびそれを用いたパーソ
ナルコンピュータに関し、特に携帯型パーソナルコンピ
ュータの組立検査に使用するキーボードコントロール機
能と電源コントロール機能とを統合したテスト機能付き
キーボード/電源コントローラおよびそれを用いたパー
ソナルコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型パーソナルコンピュータは、その
出荷に先立ち、携帯型パーソナルコンピュータを構成す
るキーボード,バッテリ,LED等が正常に組立,接続
されているかを検査する組立検査が行われている。
【0003】従来の組立検査は、下記に示す手順によっ
て行われている。
【0004】まず、携帯型パーソナルコンピュータ本体
の電源スイッチを入れて電源コントローラを起動し、電
源コントローラによりCPU,キーボード,LCD等の
携帯型パーソナルコンピュータ本体全体に必要な電源を
供給する。
【0005】その後、キーボードからのキー入力によ
り、キーボードコントローラはその処理内容を判断し、
専用の検査プログラムをCPUから起動してキーボー
ド,バッテリ,LED等の検査を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術において組立検査を行うためには、携帯型パーソ
ナルコンピュータ本体の電源スイッチを入れてCPUを
動作させる必要があるため操作が煩雑になるとともに、
CPUが立上がる迄に時間がかかるという問題があっ
た。
【0007】本発明は、携帯型パーソナルコンピュータ
の組立検査を簡単に効率よく行うことのできるテスト機
能付きキーボード/電源コントローラおよびそれを用い
たパーソナルコンピュータを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のテスト機
能付きキーボード/電源コントローラは、パーソナルコ
ンピュータのキーボード,LED等の組立検査を行うテ
スト機能付きキーボード/電源コントローラであって、
前記パーソナルコンピュータに備えられたCPUを動作
させることなく前記組立検査を行うことを特徴とする。
【0009】本発明の第2のテスト機能付きキーボード
/電源コントローラは、パーソナルコンピュータのキー
ボード,LED等の組立検査を行うテスト機能付きキー
ボード/電源コントローラであって、前記パーソナルコ
ンピュータ本体に設けられた電源スイッチをオンするこ
となくACアダプタの接続だけで前記組立検査を行うこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の第3のテスト機能付きキーボード
/電源コントローラは、パーソナルコンピュータのキー
ボード,LED等の組立検査を行うテスト機能付きキー
ボード/電源コントローラであって、ACアダプタが接
続されることにより前記組立検査に使用する部分に電源
を供給し、前記パーソナルコンピュータ本体に設けられ
た電源スイッチをオンすることにより前記パーソナルコ
ンピュータ本体の全体に電源を供給する電源コントロー
ラ部と、キーボードからのキー入力を検出するキーボー
ドコントローラ部と、組立検査プログラムを格納した記
憶部と、前記電源コントローラ部と前記キーボードコン
トローラ部とを制御して前記記憶部に格納された組立検
査プログラムにより組立検査を行うマイクロプロセッサ
と、を有することを特徴とする。
【0011】本発明の第4のテスト機能付きキーボード
/電源コントローラは、本発明の第1〜第3のテスト機
能付きキーボード/電源コントローラにおいて、前記組
立検査の結果を、前記組立検査時以外の通常使用時には
前記パーソナルコンピュータに内蔵されたバッテリの状
態表示を行う表示部に表示し、前記表示部は前記通常使
用時に文書,画像ファイル等を表示するLCD表示部と
は別の表示部であることを特徴とする。
【0012】本発明の第5のパーソナルコンピュータ
は、少なくとも本発明の第1〜第4のいずれかのテスト
機能付きキーボード/電源コントローラを用いたことを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、本発明の携帯型パーソナ
ルコンピュータのキーボード/電源関連のシステム構成
を示すブロック図である。
【0014】携帯型パーソナルコンピュータ1は、キー
ボード/電源コントローラ11,CPU12,キーボー
ド13,LCD14,メモリ15,検査結果を表示する
LCDインジケータ16,LED17,LCDインジケ
ータ16やLED17を制御するG/A(ゲートアレ
イ)18,ACアダプタ19,バッテリA19A,バッ
テリB19B等から構成されている。なお、CPU1
2,LCD14,メモリ15は組立検査時以外の通常使
用時、すなわち携帯型パーソナルコンピュータ1に設け
られた図示していない電源スイッチがオンされた通常の
ユーザ使用状態において使用されるものであり、本発明
の組立検査には使用しないが参考のため含めている。
【0015】キーボード/電源コントローラ11は、キ
ーボードコントローラ部,電源コントローラ部,マイク
ロプロセッサ,RAM,組立検査プログラムを格納した
ROM,シリアルインターフェース,I/Oポート等か
ら構成されるワンチップのマイクロコンピュータであ
る。このキーボード/電源コントローラ11は、携帯型
パーソナルコンピュータ1に設けられた図示していない
電源スイッチがオンされた通常のユーザ使用状態におい
ては、キーボード13のオン/オフを検出し、CPU1
2にオン/オフされたキーコード情報を出力する。
【0016】また、キーボード/電源コントローラ11
は、キーボード13からの特定キー入力を検出し、LE
D17の点灯/消灯のためのG/A18を経由したデー
タ制御を行う。
【0017】さらに、キーボード/電源コントローラ1
1は、ACアダプタ19が接続されていれば、携帯型パ
ーソナルコンピュータ1に設けられた図示していない電
源スイッチのオン/オフに関わらず、バッテリA19A
およびバッテリB19Bの充電/放電のコントロールを
行い、それぞれのバッテリの残量,状態を管理し、その
残量値,状態をG/A18を経由してLCDインジケー
タ16に表示する。
【0018】次に、本発明の一実施の形態の動作につい
て図2および図3を用いて詳細に説明する。
【0019】図2は、本発明のキーボード/電源コント
ローラの制御方法を示すフローチャートであり、図3
は、本発明のキーボード/電源コントローラのテストモ
ード機能のフローチャートである。キーボード/電源コ
ントローラ11は、ACアダプタ19が接続されること
により、図2のフローチャートに示す動作を開始する。
【0020】まず、ACアダプタ19が接続されると、
パワーオンリセットにより動作が開始され(ステップS
21)、キーボード/電源コントローラ11の初期設定
が行われる(ステップS22)。
【0021】初期設定が終了後、キーボード/電源コン
トローラ11は、検査使用部分に電源を供給する。この
とき、CPU12,LCD14およびメモリ15は検査
で使用されないため電源は供給されない(ステップS2
3)。
【0022】キーボード/電源コントローラ11は、キ
ーボード13の予め設定された特定の複数キーが同時に
押下されているか判断する。この複数キーを同時に押下
するのは検査開始を意味しており、ユーザが誤って検査
開始用の特定のキーを押し難くするためであるが、同じ
効果が得られれば他の方法であってもよい(ステップS
24)。
【0023】そして、特定の複数キーが同時に押下され
ていれば、キーボード/電源コントローラ11はテスト
モードを設定する(ステップS25)。
【0024】テストモードが設定されると、キーボード
/電源コントローラ11は、キーボード13のオン/オ
フを検出したり、バッテリA19A,バッテリB19B
の残量等の制御を行うためのキーボード制御機能処理
(ステップS26)と電源制御機能処理(ステップS2
7)の設定を行う。ステップS24において特定の複数
キーが同時に押下されていなかった場合は、キーボード
/電源コントローラ11はテストモードを設定せず、バ
ッテリA19A,バッテリB19Bの残量等の制御を行
うための電源制御機能処理(ステップS27)の設定を
行う。
【0025】その後、キーボード/電源コントローラ1
1は、テストモードが設定されているかチェックを行
い、設定されている場合は図3に示すテストモード機能
が処理される(ステップS28)。テストモードが設定
されていない場合は、バッテリA19A,バッテリB1
9Bの残量及び状態をLCDインジケータ16に表示す
る(ステップS29)。
【0026】次に、テストモード機能における動作につ
いて図3を用いて詳細に説明する。
【0027】テストモード機能では、テストする項目毎
に予め定められた特定キーの押下をチェックし、そのキ
ー入力によりテストパターンを判断して実行する。ここ
で、説明にあたり、テストパターンAはLCDインジケ
ータ16の表示チェック,テストパターンBはLED1
7の点灯状況チェック,テストパターンCはキーボード
13の接続チェック,テストパターンDはバッテリの接
続状態や異常のチェックを行うものとして説明する。
【0028】まず、特定キーAが押下された場合(ステ
ップS31)、キーボード/電源コントローラ11は特
定キーAがテストパターンAであることを判断し、LC
Dインジケータ16に全ての表示パターンの制御を行
い、LCDインジケータ16の組み立てが正しいかを確
認する(ステップS32)。
【0029】特定キーBが押下された場合(ステップS
33)、キーボード/電源コントローラ11は特定キー
BがテストパターンBであることを判断し、LED17
の点灯,点滅,消灯の制御を行い、LED17の組立て
が正しいかを確認する(ステップS34)。
【0030】特定キーCが押下された場合(ステップS
35)、キーボード/電源コントローラ11は特定キー
CがテストパターンCであることを判断し、以後キーボ
ード13で押下されるキーコードをLCDインジケータ
16に出力し、キーボード13の接続が正しいかを確認
する(ステップS36)。
【0031】特定キーDが押下された場合(ステップS
37)、キーボード/電源コントローラ11は特定キー
DがテストパターンDであることを判断し、バッテリA
19AおよびバッテリB19Bの各種情報をLCDイン
ジケータ16に出力し、バッテリの接続状態や異常を検
出する(ステップS38)。
【0032】
【発明の効果】上述したように、本発明は、携帯型パー
ソナルコンピュータ本体の電源スイッチを入れてシステ
ムのCPUを動作させることなく、キーボードやバッテ
リ,LCDインジケータ,LED等の組立て検査を効率
よく行うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯型パーソナルコンピュータのキー
ボード/電源関連のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明のキーボード/電源コントローラの制御
方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明のキーボード/電源コントローラのテス
トモード機能のフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯型パーソナルコンピュータ 11 キーボード/電源コントローラ 12 CPU 13 キーボード 14 LCD 15 メモリ 16 LCDインジケータ 17 LED 18 G/A 19 ACアダプタ 19A バッテリA 19B バッテリB

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーソナルコンピュータのキーボード,
    LED等の組立検査を行うテスト機能付きキーボード/
    電源コントローラであって、前記パーソナルコンピュー
    タに備えられたCPUを動作させることなく前記組立検
    査を行うことを特徴とするテスト機能付きキーボード/
    電源コントローラ。
  2. 【請求項2】 パーソナルコンピュータのキーボード,
    LED等の組立検査を行うテスト機能付きキーボード/
    電源コントローラであって、前記パーソナルコンピュー
    タ本体に設けられた電源スイッチをオンすることなくA
    Cアダプタの接続だけで前記組立検査を行うことを特徴
    とするテスト機能付きキーボード/電源コントローラ。
  3. 【請求項3】 パーソナルコンピュータのキーボード,
    LED等の組立検査を行うテスト機能付きキーボード/
    電源コントローラであって、 ACアダプタが接続されることにより前記組立検査に使
    用する部分に電源を供給し、前記パーソナルコンピュー
    タ本体に設けられた電源スイッチをオンすることにより
    前記パーソナルコンピュータ本体の全体に電源を供給す
    る電源コントローラ部と、 キーボードからのキー入力を検出するキーボードコント
    ローラ部と、 組立検査プログラムを格納した記憶部と、 前記電源コントローラ部と前記キーボードコントローラ
    部とを制御して前記記憶部に格納された組立検査プログ
    ラムにより組立検査を行うマイクロプロセッサと、 を有することを特徴とするテスト機能付きキーボード/
    電源コントローラ。
  4. 【請求項4】 前記組立検査の結果を、前記組立検査時
    以外の通常使用時には前記パーソナルコンピュータに内
    蔵されたバッテリの状態表示を行う表示部に表示し、前
    記表示部は前記通常使用時に文書,画像ファイル等を表
    示するLCD表示部とは別の表示部であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項記載のテスト機能付き
    キーボード/電源コントローラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の少なくともいずれか1項
    記載のテスト機能付きキーボード/電源コントローラを
    用いたことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
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