JP3251130B2 - 簡易型携帯電話システム - Google Patents

簡易型携帯電話システム

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JP3251130B2 JP18694394A JP18694394A JP3251130B2 JP 3251130 B2 JP3251130 B2 JP 3251130B2 JP 18694394 A JP18694394 A JP 18694394A JP 18694394 A JP18694394 A JP 18694394A JP 3251130 B2 JP3251130 B2 JP 3251130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は簡易型携帯電話システム
に関し、特に自営(内線)モードでも使用可能な簡易型
携帯電話(PHP:Personal Handy Phone)システム
及び構内交換機に関するものである。尚、このシステム
はPHS(Personal Handyphone System)とも呼ばれる
ものであるが、以下の説明ではPHPと称する。
【0002】簡易型携帯電話は、無線区間のインタフェ
ースの規格が、我国の無線インタフェースの標準化機関
である(財)電波システム開発センター(RCR:Rese
arch& Development Center for Radio Systems)が制定
した「第二世代コードレス電話システム標準規格」(R
CR STD−28)に準拠したディジタル方式の携帯
電話である。
【0003】RCR STD−28は簡易型携帯電話端
末(PS:Personal Station)を公衆網の端末としてだ
けではなく、事業所内や家庭内で使用するディジタルコ
ードレス電話の端末としても兼用できるよう考慮されて
いるため、簡易型携帯電話端末の所有者は繁華街、職
場、自宅といった様々な場所で同じ電話端末を使用でき
る。加えて、公衆網の簡易型携帯電話の通話料金は現行
の携帯電話よりかなり安くなる見込みであり、個人個人
が常時携帯して持ち歩く電話として幅広い需要が期待さ
れている。
【0004】
【従来の技術】上記のRCR STD−28の規格に
は、公衆網用/自営網用という区分があり、両者で差異
のある事項が存在する。例えば、着信を待ち受けた
り、使用する通話チャネルのネゴシエーションを行った
りする制御用キャリアの周波数が異なる点、使用可能
な通話用キャリアの数が異なる点、無線管理・移動管
理・呼制御といったレイヤ3関連の事項が公衆網用では
標準規格であるのに対し自営網用では強制力を持たない
参考規格である点、などである。
【0005】このため、公衆網と自営網の両方で使用で
きる簡易型携帯電話端末を設計する場合は、公衆網用と
自営網用の両方の規格に対応しなければならないという
技術的な課題がある。また、番号体系や課金といった運
用面の問題もあるため、公衆網端末として使うのか自営
網端末として使うのかを使用者が意識して使い分ける必
要がある。
【0006】図7は従来の簡易型携帯電話システムの構
成を概略的に示したもので、簡易型携帯電話端末PSは
公衆モードと自営モードという2つのモードを持ち(但
し、ハードウェアは共通)、公衆モードに切替設定した
時は公衆網用の無線インタフェースで公衆網用基地局B
S(Base Station)を介して公衆PHP網NW1と接続
され、自営モードに切替設定した時は自営網用の無線イ
ンタフェースで自営網用基地局CS(Cell Station)及
び自営網用PBX(構内交換機)を介して公衆固定網N
W2と接続される様子を示している。
【0007】公衆モードと自営モードとの切替は使用者
の操作により行われ、電話をかける際も使用者が公衆網
の番号体系と自営網の番号体系を把握して使い分けるこ
ととなる。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】上記の従来構成の問題
点をデパートに適用した場合を示す図8を例に取って以
下に具体的に説明する。
【0009】〔問題点1〕図中の○○デパートDSでは
館内に自営網用基地局CSを設置し、電話端末PSを携
帯する従業員が館内のどこに移動しても業務連絡できる
ようにしている。
【0010】電話端末PSと自営網用基地局CS間の無
線インタフェースは自営網用で、自営網用基地局CSは
PBXと接続されているため、PBXの内線と通話する
場合は通話料金はかからない。しかしながら、館外に移
動した場合は自営網用基地局CSからの電波は届かない
ため、公衆PHP網NW1を利用することになる。
【0011】この場合、電話端末PSと公衆網用基地局
BSとの無線インタフェースは公衆網用となるため、電
話端末PSを公衆モードに切り替えなければならない。
【0012】従って、電話端末PSは「公衆モード」と
「自営モード」の両方を持つ必要があり、コスト高とな
る。また、使用者は両モードを適宜切り替えて使用しな
くてはならない。
【0013】〔問題点2〕上記の切替操作により、電話
端末PSは番号体系の異なる公衆PHP網NW1の端末
となるため、例えば、PBX内線の電話端末Bに電話す
る場合の番号が「3000」から「777-1234」に、同様に電
話端末Bから電話する場合の番号も「4000」から「0-05
0-7775678」に変ってしまう。
【0014】このように、電話端末PSから同じ相手に
電話する場合でも、電話端末PSが公衆モードの時と自
営モードの時ではダイヤルする番号が異なり、また電話
端末PSに電話する場合の番号も異なってしまう。
【0015】〔問題点3〕また、館外から館内に戻った
場合に自営モードに切り替えるのを忘れていると、「40
00」番に着信があっても、電話端末PSは着信を検出で
きない。
【0016】このように、電話端末PSが自営モードの
場合、公衆PHP網NW1の番号で着信があっても電話
端末PSは応答できない。また逆に、電話端末PSが公
衆モードの場合、自営網の番号で着信があっても電話端
末PSは応答できない。
【0017】〔問題点4〕以上は従業員が電話端末PS
を使用する場合の問題点であるが、デパートの場合、客
が持参した電話端末PSを館内で使用したいというニー
ズもある。ところが、客の持参した電話端末PSは、シ
ステムを識別する番号、内線番号、セキュリティ確保の
ための情報等が書き込まれていないため、単に自営モー
ドに切り替えただけでは使用できない。といって、デパ
ートの入口で一々上記情報の登録作業を行うのも現実的
ではない。
【0018】このように、自営網では登録された電話端
末PSのみ使用可能であるので、デパート等では客が電
話端末PSを持参して来ても自営網用の端末としては使
用することができない。
【0019】〔問題点5〕そこで、館内に公衆網用基地
局を設置し、公衆モードの電話端末PSを使用できる様
にしたとすると、自営網用基地局と公衆網用基地局の両
方を設置するのは不経済であり、また無線の利用効率も
悪くなる。
【0020】このように、構内で公衆モードの電話端末
PSを使用可能とするためには、自営網用基地局とは別
に公衆網用基地局も設置する必要があり不経済である。
【0021】従って本発明は、公衆網用プロトコルで動
作する簡易型携帯電話端末と公衆網用基地局と公衆PH
P網とで構成された簡易型携帯電話システムにおいて、
簡易型携帯電話端末の使用状態に関わらず自動的に発着
信が可能な簡易型携帯電話システムを提供すること、及
び簡易型携帯電話端末の使用状態に関わらず自動的に発
着信が可能な構内交換機を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】公衆網用基地局
と公衆PHP網の基地局収容装置間のインタフェース
は、ISDN(Integrated Services Digital Network)
の加入者インタフェースをベースに、無線区間のインタ
フェースを考慮して若干変更を加えた仕様となってい
る。通称I’インタフェースと呼ばれるこの基地局接続
インタフェースは、TTC(Telecommunication Techno
logy Committee)で標準化されている公知のインタフェ
ースであり、以下の説明でも通称である「I’インタフ
ェース」を用いる。
【0023】そこで本発明に係る簡易型携帯電話システ
ムは、上記の目的を達成するため、図1に示すように、
公衆網用基地局13と公衆PHP網NW1の基地局収容
装置12との間にPBX10を設け、該PBX10が簡
易型携帯電話端末PSを内線端末として登録しているか
否かにより該公衆網用基地局13と該公衆PHP網の基
地局収容装置12との間の公衆網用のプロトコルである
I’インタフェースで接続制御を行うものである。
【0024】従って、PBX10は、基地局13からの
呼制御情報による接続先が内線端末として登録されてい
る簡易型携帯電話端末PSではなかった場合、もしくは
内線端末として登録されている簡易型携帯電話端末PS
であるがPBX10が収容している基地局13に無線を
介して接続されていない場合(位置登録されていない場
合)は、そのまま該呼制御情報を基地局収容装置12へ
転送し、そうでない場合にはかかる簡易型携帯電話端末
PSへの内線接続を行う。
【0025】このようにして、PBX10に収容した基
地局に無線を介して接続されている公衆簡易型携帯電話
端末PSが、PBX10の内線端末と公衆網用基地局1
3に無線を介して接続されている簡易型携帯電話端末P
Sのどちらとも接続することができるよう配慮してい
る。
【0026】更に、PBX10には音声信号等のディジ
タルデータの交換処理を行う通話路スイッチ11の他、
以下の手段を図1に示す如く新たに設けることができ
る。
【0027】1.I’インタフェースの加入者側として
動作するトランク回路。 2.上記トランク回路1の内部又は外部に存在し、上記
トランク回路1が受信する下り制御信号を抽出してソフ
トウェアに通知する回路、及びソフトウェアが指示する
情報を上記トランク回路1が送信する上り制御信号に重
畳する回路。 3.I’インタフェースの網側として動作する加入者回
路。 4.上記加入者回路3の内部又は外部に存在し、ソフト
ウェアが指示する情報を上記加入者回路3が送信する下
り制御信号に重畳する回路、及び上記加入者回路3が受
信する上り制御信号を抽出しソフトウェアに通知する回
路。 5.上記のソフトウェアを記憶した回路。
【0028】PBX10の内部では、通話路スイッチ1
1の両側に、I’インタフェースの加入者側として動作
するトランク回路1とI’インタフェースの網側として
動作する加入者回路3を接続し、I’インタフェースの
通話チャネルの信号が通話路スイッチ11により交換処
理されるようにする。
【0029】制御信号抽出・重畳回路2は、トランク回
路1が受信したI’インタフェースの下り制御チャネル
の信号を抽出してソフトウェア記憶回路5に通知する機
能と、ソフトウェア記憶回路5が指示する情報をトラン
ク回路1が送信するI’インタフェースの上り制御チャ
ネルの信号として送出する機能とを有する回路で、図1
の構成例ではトランク回路1の内部にあるが、トランク
回路1の外部に設置し通話路スイッチ11を介して接続
してもよい。
【0030】制御信号抽出・重畳回路4は、ソフトウェ
ア記憶回路5が指示する情報を加入者回路3が送信する
I’インタフェースの下り制御チャネルの信号として送
出する機能と、加入者回路3が受信したI’インタフェ
ースの上り制御チャネルの信号を抽出してソフトウェア
記憶回路5に通知する機能とを有する回路で、図1の例
では加入者回路3の内部にあるが、加入者回路3の外部
に設置し通話路スイッチ11を介して接続してもよい。
【0031】ソフトウェア記憶回路5は、制御信号抽出
・重畳回路2,4と情報交換することによって、I’イ
ンタフェースの制御チャネルの信号をモニターしたり、
必要だと判断した情報をI’インタフェースの制御チャ
ネルの信号として送出するように指示を出したりする機
能と、通話路スイッチ11を制御して、I’インタフェ
ースの通話チャネルの信号の交換処理を行う機能とを有
し、PBX10の機能全般を制御している。
【0032】一方、PBX10の外部では、トランク回
路1が提供するI’インタフェースに公衆PHP網基地
局収容装置12を、加入者回路3が提供するI’インタ
フェースに公衆網用基地局13を接続する。
【0033】また、上記のソフトウェア記憶回路5は、
該トランク回路1及び該加入者回路3の通話チャネルを
接続制御する機能を有し、該公衆網用基地局13に対し
て該簡易型携帯電話端末PSの内線接続制御を行うこと
ができる。
【0034】さらに、上記のI’インタフェースの制御
信号は、PBX10が収容している基地局13に無線を
介して接続されていることを示す位置登録のための制御
信号と該簡易型携帯電話端末PSからの発信の呼制御情
報と該簡易型携帯電話端末PSへの着信の呼制御情報と
を含むことができる。
【0035】さらに、上記のPBX10のソフトウェア
記憶回路5は、内線端末として登録されている該簡易型
携帯電話端末PSの公衆PHP網NW1における番号と
該PBX10が収容している基地局13に無線回線を介
して接続されているか否かを識別する情報とを記憶して
おり、該上り制御信号を分析して接続先の番号が内線端
末として登録されている公衆PHP網番号ではない場合
若しくは内線端末として登録されている公衆PHP網番
号であるが該PBX10が収容している基地局13に無
線回線を介して接続されていない場合は通知された内容
と同一の内容の上り制御信号を送出指示し、該下り制御
信号が公衆PHP網の特定の端末への接続制御を行うも
のであった場合に、通知された内容と同一の内容の下り
制御信号を送出指示することができる。
【0036】更にはソフトウェア記憶回路5は、該下り
制御信号が公衆PHP網の不特定の端末へ報知する情報
を制御するものであった場合に、通知された情報に独自
に生成した情報を加えた制御信号を送出指示することが
できる。
【0037】
【実施例】図2は本発明に係る簡易型携帯電話システム
の実施例を示した構成図であり、図中のPBX10は通
話路スイッチ11の両側に位置するトランク回路1と加
入者回路3が2系統設置されている点を除いて、図1と
同じ内部構成を有している。また、この実施例でも上記
と同様にPBX10と公衆網用基地局13は自営網とし
てのデパートに設置されているものとする。
【0038】PBX10の先には2台の公衆網用基地局
13が接続されているが、1台は一斉呼出エリアCA#
1、もう1台は一斉呼出エリアCA#2に対するもので
ある。また、AとBは携帯電話端末(PS)であるが、
AはPBX10の内線として登録されている電話端末
(例えば、従業員が所有)、BはPBX10には登録さ
れていない一般の電話端末(例えば、客が所有)という
差異があるものとする。
【0039】また、PBX10のソフトウェア記憶回路
5には図示のような位置管理テーブルPTが記憶されて
おり、PBX10の内線として登録された電話端末PS
の公衆PHP網NW1の番号と所在位置を管理してい
る。例えば、内線番号(固有)が「4000」番の電話端末
PS(A)はエリア外(館外)に移動しているとか、内
線番号が「4001」番の電話端末PS(C)は一斉呼出エ
リアCA#1にいるとかが、このテーブルを検索するこ
とで分かるようになっている。
【0040】このようなPBX10は、公衆網用基地局
13と公衆PHP網基地局収容装置12との接続インタ
フェースであるI’インタフェースにより簡易型携帯電
話端末PSと接続制御されるが、その制御チャネル上を
送受信される信号は、主として、 位置登録のための信号 電話端末PSからの発信の呼制御情報 電話端末PSへの着信の呼制御情報 に大別される。
【0041】このI’インタフェースはISDNの加入
者インタフェースをベースに作られているため、呼制御
信号もISDNの加入者インタフェース相当であるが、
位置登録は、簡易型携帯電話/ディジタルコードレス
電話に特有な処理であるため、実施例を説明する前に簡
単に解説しておく。
【0042】まず、位置登録とは、電話端末PSへの着
信時に、電話端末PSが所在する付近の基地局からのみ
着信信号が送出されるよう、電話端末PSの所在する位
置を網内にあるデータベースに登録する処理を言い、具
体的には、以下のような手順で実施される。
【0043】基地局13を複数のグループに分け、グル
ープ毎に一斉呼出エリア番号という番号を割り当てる。
このグループが着信信号を送出する単位となる。
【0044】各基地局13は割り振られた一斉呼出エリ
ア番号を定期的に各電話端末PSに報知し、電話端末P
Sは受信した一斉呼出エリア番号を記憶する。
【0045】電話端末PSは他の基地局13のサービス
エリアに移動した場合、移動先の基地局13から報知さ
れる一斉呼出エリア番号を、記憶していた一斉呼出エリ
ア番号と比較して両者が一致する場合は何もしないが、
両者が異なる場合は、一斉呼出エリア間を移動したと判
断して位置登録要求信号を移動先の基地局13に送信す
る。
【0046】位置登録要求信号を受信した基地局13
は、この信号をデータベースに転送する。この基地局1
3の属する一斉呼出エリアが、電話端末PSの所在位置
として登録される。
【0047】この位置登録要求信号は、無線区間では呼
制御信号とは独立した信号であるが、I’インタフェー
ス上では、着番号に特殊な番号が設定された発信呼制御
情報という形に変換されて転送される。
【0048】位置登録のための信号の処理例 上記のような位置登録のための信号処理例を図3を参照
して以下に説明すると、まず、PBX10の加入者回路
3に接続される公衆網用基地局13には、PBX10付
近に存在する公衆PHP網NW1に従来と同様に直接接
続されている公衆網用基地局とは異なる一斉呼出エリア
番号を設定するようにする。
【0049】こうすることで、デパート館外からデパー
ト館内に電話端末PSが移動して来た場合に、電話端末
PSは必ず位置登録要求を上げて来るようになる。
【0050】この位置登録要求は図3のシーケンスに示
すように、着番号に特殊な番号が付加された発信呼制御
信号、即ち呼設定メッセージCM1に変換されて公衆網
用基地局13からPBX10の加入者回路3に通知され
る。
【0051】上記の呼設定メッセージCM1には、位置
登録要求を送出した電話端末PSの公衆PHP網番号が
発番号として含まれる。例えば、図2の電話端末PS
(A)が一斉呼出エリアCA#2に移動してきた場合
は、電話端末PS(A)の公衆PHP網番号「050-7775
678」が加入者回路3への上り制御信号に含まれている
ので、ソフトウェア記憶回路5は、まず内線として登録
されている電話端末PSか否かを位置管理テーブルPT
の公衆PHP網番号を検索してチェックする(ステップ
S1,S2)。
【0052】この場合、「050-7775678」は位置管理テ
ーブルPTにあるので、ソフトウェア記憶回路5は次の
ステップとして、呼設定メッセージCM1を送信して来
た公衆網用基地局13の一斉呼出エリア番号(すなわち
一斉呼出エリアCA#2)を、位置管理テーブルPTの
位置情報欄に下記の表1に示すように書き込む(ステッ
プS3)。
【0053】
【表1】 そして書き換えが完了したら、受信した呼設定メッセー
ジCMと同様の内容の呼設定メッセージCM2をトラン
ク回路1から公衆PHP網基地局収容装置12を介して
公衆PHP網NW1へ送出する。
【0054】一方、図2に示す電話端末PS(B)が一
斉呼出エリアCA#2に移動して来た場合は、電話端末
PS(B)の公衆PHP網番号は位置管理テーブルPT
に無いので、内線として登録されていない一般の簡易型
携帯電話端末PSと判断して、何も処理はせずに、受信
した呼設定メッセージCMと同様の内容の呼設定メッセ
ージCM2をトランク回路1から送出する。
【0055】尚、電話端末PS(A)が一斉呼出エリア
CA#2から更にエリア外(館外)に移動した場合、位
置登録要求信号は公衆PHP網に上がるが、現状ではこ
れをPBX10に通知する機能がないため、PBX10
のソフトウェア記憶回路5は位置管理テーブルPTを更
新することができない。
【0056】このため電話端末PS(A)に着信がある
と、PBX10のソフトウェア記憶回路5は一斉呼出エ
リアCA#2に呼び出しを掛けるが、電話端末PS
(A)は一斉呼出エリアCA#2にはいないため応答は
返らない。
【0057】しかしながら、この応答が返らないことが
電話端末PS(A)がエリア外に移動したことを知る手
段となり、この時点で位置管理テーブルPTが更新され
ることとなる。
【0058】電話端末PSからの発信時の処理例 図4は電話端末PSからの発信時のシーケンス例を図示
したものである。PBX10のソフトウェア記憶回路5
はまず、電話端末PSから上がって来る呼設定メッセー
ジCM3に含まれる着番号が、公衆PHP網NW1(ま
たは公衆固定網NW2)番号か内線番号かを識別する必
要がある(ステップS11)。
【0059】PBX10の内線端末から公衆固定網NW
2へ発信する場合、公衆固定網NW2への発信特番とし
て“0”を使用するのが一般的であるが、電話端末PS
は館外へ移動すると公衆PHP網NW1に直接接続され
る端末となることを考慮すると、公衆PHP網(または
公衆固定網)へ発信する時は特番無しとし、内線発信す
る時の特番を設けた方が都合がよい。
【0060】識別結果が内線番号の場合、PBX10の
ソフトウェア記憶回路5は内線着信処理を行う(ステッ
プS14)が、公衆PHP網番号の場合は次のステップ
として、位置管理テーブルPTの公衆PHP網番号の欄
を検索し(ステップS12)、一致する番号がある場合
は内線に登録されている電話端末PSであるから内線着
信処理(ステップS13→S14)を、一致する番号が
ない場合は一般の端末であるから受信した呼設定メッセ
ージCM3と同様の内容の呼設定メッセージCM4をト
ランク回路1から送出する。
【0061】電話端末PSへの内線着信時の処理例 図5は内線に登録されている電話端末PSへの着信シー
ケンス例(図4のステップS14)を図示したものであ
る。PBX10のソフトウェア記憶回路5はまず、位置
管理テーブルPTの該当する電話端末PSの位置情報欄
を調べ(ステップS141)、エリア外である場合は電
話端末PSが館外に移動しているので、公衆PHP網N
W1経由で電話端末PSを呼び出すために(ステップS
142→S147)、呼設定メッセージCM6をトラン
ク回路1から送出する。
【0062】電話端末PSが所在する一斉呼出エリア番
号が書かれている場合は、該当する一斉呼出エリアに属
する全基地局に対し呼設定メッセージCM5を送出する
(ステップS142→S143)。
【0063】そして、一定時間以内に呼設定受付メッセ
ージCR2を受信した(電話端末PSが応答した)場合
は着信処理を続行する(ステップS144→S145)
が、一定時間以内に電話端末PSが応答しない場合は、
電話端末PSは館外に移動したと判断し、位置管理テー
ブルPTの位置情報欄にエリア外を書き込んでから、呼
設定メッセージCMをトランク回路1から送出する(ス
テップS144→S146→S147)。
【0064】公衆PHP網から電話端末PSへの着信
時の処理例 図6は公衆PHP網NW1から基地局収容装置12を介
して電話端末PSへの着信シーケンス例を図示したもの
である。この場合、PBX10は、トランク回路1から
受信したメッセージCM7を加入者回路3へ、加入者回
路3から受信したメッセージCR3をトランク回路1へ
中継すればよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る簡易
型携帯電話システムによれば、公衆網用基地局と公衆P
HP網の基地局収容装置との間にPBXを設け、該PB
Xが簡易型携帯電話端末を内線端末として登録している
か否かにより該基地局と該基地局収容装置間の公衆網用
の基地局接続インタフェースで接続制御を行うように構
成したので、次の特有の効果が得られる。
【0066】(1)公衆網用の無線プロトコルを使って、
自営網の電話端末PSが公衆モードのままモード切替を
必要とせずに公衆PHP網を経由しない自営網内の通信
ができるようになる。 (2)自営網の電話端末の所有者は、自分が自営網内にい
るかいないか、通話相手が自営網内にいるかいないかを
意識することなく、電話をかけることができるようにな
る。
【0067】(3)自営網に登録されていない一般の電話
端末PSも、自営網内で電話をかけられるようになる。
【0068】このようにして、電話端末PSの利便性や
操作性を飛躍的に向上させると同時に自営網の経済的運
用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る簡易型携帯電話システムの装置構
成を示したブロック図である。
【図2】本発明に係る簡易型携帯電話システムの実施例
の装置構成を示したブロック図である。
【図3】本発明に係る簡易型携帯電話システムにおける
位置登録のシーケンス図である。
【図4】本発明に係る簡易型携帯電話システムにおいて
簡易型携帯電話端末(PS)からの発信シーケンス図で
ある。
【図5】本発明に係る簡易型携帯電話システムにおいて
簡易型携帯電話端末(PS)への着信シーケンス図であ
る。
【図6】本発明に係る簡易型携帯電話システムにおいて
公衆PHP網から簡易型携帯電話端末(PS)への着信
シーケンス図である。
【図7】従来の構成例を概略的に示したブロック図であ
る。
【図8】デパートに適用したときの従来の構成例を示し
たブロック図である。
【符号の説明】
PS 簡易型携帯電話端末 10 PBX 1 トランク回路 2,4 制御信号抽出・重畳回路 3 加入者回路 5 ソフトウェア記憶回路 PT 位置管理テーブル NW1 公衆PHP網 NW2 公衆固定網 12 公衆PHP網基地局収容装置 13 公衆網基地局 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 7/26 102

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆網用プロトコルで動作する簡易型携
    帯電話端末と公衆網用基地局と公衆PHS網とで構成さ
    れた簡易型携帯電話システムにおいて、 該公衆網用基地局と該公衆PHS網の基地局収容装置と
    の間にPBXを設け、該PBXが該簡易型携帯電話端末
    を内線端末として登録しているか否かにより該基地局と
    該基地局収容装置間の公衆網用の基地局接続インタフェ
    ースで接続制御を行う手段を設け、 該簡易型携帯電話端末の公衆網番号への発信が該公衆網
    用基地局を介してなされた場合、該公衆網番号が該PB
    Xに位置登録を行っている該簡易型携帯電話端末の番号
    であるときには、該簡易型携帯電話端末へ内線着信させ
    ことを特徴とする簡易型携帯電話システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の簡易型携帯電話システ
    ムにおいて、該PBXが、該公衆PH網基地局収容装
    置に接続されて該基地局接続インタフェースの加入者側
    として動作するトランク回路と、該トランク回路の内部
    又は外部に設けられ該トランク回路が受信する下り制御
    信号を抽出してソフトウェアに通知すると共に該ソフト
    ウェアが指示する情報を該トランク回路が送信する上り
    制御信号に重畳する回路と、該公衆網用基地局に接続さ
    れた自営用の内線端末を収容する該基地局接続インタフ
    ェースの網側として動作する加入者回路と、該加入者回
    路の内部又は外部に設けられ該ソフトウェアが指示する
    情報を該加入者回路が送信する下り制御信号に重畳する
    と共に該加入者回路が受信する該上り制御信号を抽出し
    ソフトウェアに通知する回路と、該ソフトウェアを記憶
    した回路とで構成されていることを特徴とした簡易型携
    帯電話システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の簡易型携帯電話システ
    ムにおいて、該ソフトウェア記憶回路が該加入者回路の
    通話チャネルを接続制御する機能と通知された該上り制
    御信号を分析する機能と該下り制御信号の情報を生成し
    て送出指示する機能を有し、該公衆網用基地局に対して
    該簡易型携帯電話端末の内線接続制御を行うことを特徴
    とした簡易型携帯電話システム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の簡易型携帯電話
    システムにおいて、該基地局接続インタフェースの制御
    信号が、該PBXが収容している基地局に無線回線を介
    して接続されていることを示す位置登録のための制御信
    号と該簡易型携帯電話端末からの発信の呼制御情報と該
    簡易型携帯電話端末への着信の呼制御情報とを含んでい
    ることを特徴とした簡易型携帯電話システム。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載の簡易
    型携帯電話システムにおいて、該PBXのソフトウェア
    記憶回路が、内線端末として登録されている該簡易型携
    帯電話端末の公衆PH網における番号と該PBXが収
    容している基地局に無線回線を介して接続されているか
    否かを識別する情報とを記憶しており、さらに該上り制
    御信号を分析して接続先の番号が内線端末として登録さ
    れている公衆PH網番号ではない場合若しくは内線端
    末として登録されている公衆PH網番号であるが該P
    BXが収容している基地局に無線回線を介して接続され
    ていない場合は通知された内容と同一の内容の上り制御
    信号を送出指示し、該下り制御信号が公衆PH網の特
    定の端末への接続制御を行うものであった場合に、通知
    された内容と同一の内容の下り制御信号を送出指示する
    ことを特徴とした簡易型携帯電話システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の簡易型携帯電話システ
    ムにおいて、該PBXのソフトウェア記憶回路が、更に
    該下り制御信号が公衆PH網の不特定の端末へ報知す
    る情報を制御するものであった場合に、通知された情報
    に独自に生成した情報を加えた制御信号を送出指示する
    ことを特徴とした簡易型携帯電話システム。
  7. 【請求項7】 公衆用基地局と衆PHS網とを接続す
    る構内交換機において、 公衆用基地局を介して公衆PHS網へ位置登録を行う
    電話端末が内線端末として登録されている場合に、
    話端末の位置登録の要求時に電話端末の位置情報を
    エリア内に更新する管理手段を設け 該電話端末の公衆網番号への発信が該公衆用基地局を介
    してなされた場合、該公衆網番号が該管理手段で管理す
    るエリア内にある該電話端末の番号であるときには、該
    電話端末へ内線着信させる ことを特徴とする構内交換
    機。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の構内交換機において、該管理手段は、該電話端末が該内線着信に応答しない場
    合、該電話端末の位置情報をエリア外に更新する ことを
    特徴とする構内交換機。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の構内交換機において、 電話端末に対する内線着信時に、該管理手段における
    該電話端末の位置情報がエリア外である場合、又は該電
    話端末が該内線着信に応答しない場合、該公衆PHS網
    へ発信処理を行うように構成したことを特徴とする構内
    交換機。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の構内交換機におい
    て、 前記電話端末に対する内線着信時に前記電話端末がエリ
    ア内に位置する場合には、該当エリアへ着信処理を行う
    ように構成したことを特徴とする構内交換機。
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