JP3250947B2 - 二層分離型ヘアーリンス組成物 - Google Patents
二層分離型ヘアーリンス組成物Info
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- JP3250947B2 JP3250947B2 JP24589695A JP24589695A JP3250947B2 JP 3250947 B2 JP3250947 B2 JP 3250947B2 JP 24589695 A JP24589695 A JP 24589695A JP 24589695 A JP24589695 A JP 24589695A JP 3250947 B2 JP3250947 B2 JP 3250947B2
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- rinse composition
- composition
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のカチオン界
面活性剤と特定のアニオン界面活性剤とを含有し、皮膚
に対して刺激が少なく、外観が透明で二層に分離する二
層分離型ヘアーリンス組成物に関する。
面活性剤と特定のアニオン界面活性剤とを含有し、皮膚
に対して刺激が少なく、外観が透明で二層に分離する二
層分離型ヘアーリンス組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のヘアーリンスは、一般にリンス剤
である第４級カチオン界面活性剤、油分および親水性の
非イオン界面活性剤等をもって構成されており、これら
のものの外観は不透明もしくは透明である。
である第４級カチオン界面活性剤、油分および親水性の
非イオン界面活性剤等をもって構成されており、これら
のものの外観は不透明もしくは透明である。
【０００３】
【発明が解決する課題】近年、ヘアーリンスに対する社
会的要望は髪毛のツヤ、なめらかさ等の使用性のみなら
ず製品外観上も付加価値を有するものが望まれている。
会的要望は髪毛のツヤ、なめらかさ等の使用性のみなら
ず製品外観上も付加価値を有するものが望まれている。
【０００４】このような社会的要望に応えるため従来の
ヘアーリンス組成物にラスタ−剤などを配合する等の試
みがなされているが、満足すべきものが得られていな
い。また、第４級カチオン界面活性剤は、皮膚に対して
刺激性を有することが知られていて、刺激性を緩和する
ために高級アルコール等や更には高級脂肪酸とアミノ酸
の縮合物等を配合する試みがなされているが、ここにお
いても満足すべきものが得られていないのが現状であ
る。更に、これらの欠点を改良したものとして特開昭６
２−５９２０４公報に、特定のモノアルキル型第４級ア
ンモニウム塩及び高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物とを含
有するヘアーリンス組成物が開示されている。しかしな
がら、これもなめらかさ等の使用感において未だ満足で
きるものではなかった。
ヘアーリンス組成物にラスタ−剤などを配合する等の試
みがなされているが、満足すべきものが得られていな
い。また、第４級カチオン界面活性剤は、皮膚に対して
刺激性を有することが知られていて、刺激性を緩和する
ために高級アルコール等や更には高級脂肪酸とアミノ酸
の縮合物等を配合する試みがなされているが、ここにお
いても満足すべきものが得られていないのが現状であ
る。更に、これらの欠点を改良したものとして特開昭６
２−５９２０４公報に、特定のモノアルキル型第４級ア
ンモニウム塩及び高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物とを含
有するヘアーリンス組成物が開示されている。しかしな
がら、これもなめらかさ等の使用感において未だ満足で
きるものではなかった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
製品外観上付加価値があり、皮膚に対する刺激が少ない
ヘアーリンスを得るべく鋭意検討を行った結果、第４級
カチオン界面活性剤と高級脂肪酸とタウリンの縮合物を
水溶液中において、特定のモル比で混合させることによ
り、外観上、二層に分離して美観を有し、かつ、皮膚に
対して刺激性のない二層分離型ヘアーリンス組成物が生
成することを見いだした。
製品外観上付加価値があり、皮膚に対する刺激が少ない
ヘアーリンスを得るべく鋭意検討を行った結果、第４級
カチオン界面活性剤と高級脂肪酸とタウリンの縮合物を
水溶液中において、特定のモル比で混合させることによ
り、外観上、二層に分離して美観を有し、かつ、皮膚に
対して刺激性のない二層分離型ヘアーリンス組成物が生
成することを見いだした。
【０００６】すなわち、本発明は、 次の成分（Ａ），
（Ｂ）および（Ｃ） （Ａ）下記一般式で表されるモノアルキル型第４級アン
モニウム塩の一種または二種以上
（Ｂ）および（Ｃ） （Ａ）下記一般式で表されるモノアルキル型第４級アン
モニウム塩の一種または二種以上
【化３】 （式中、Ｒ1は炭素数１２〜２２のアルキル基またはア
ルケニル基、Ｒ2，Ｒ3およびＲ4はメチル基またはエチ
ル基、Ｘはハロゲン原子を表す。） （Ｂ）下記一般式で表される高級脂肪酸とタウリンの縮
合物
ルケニル基、Ｒ2，Ｒ3およびＲ4はメチル基またはエチ
ル基、Ｘはハロゲン原子を表す。） （Ｂ）下記一般式で表される高級脂肪酸とタウリンの縮
合物
【化４】ＲＣＯＮＨＣＨ2ＣＨ2ＳＯ3Ｍ （式中、Ｒは炭素数８〜１８のアルキル基またはアルケ
ニル基、Ｍは、アルカリ金属、有機アミン、塩基性アミ
ノ酸の１種又は２種以上を表す。） （Ｃ）水 を含有することを特徴とする二層分離型ヘアーリンス組
成物である。
ニル基、Ｍは、アルカリ金属、有機アミン、塩基性アミ
ノ酸の１種又は２種以上を表す。） （Ｃ）水 を含有することを特徴とする二層分離型ヘアーリンス組
成物である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の成分として用いられるモ
ノアルキル型第４級カチオン界面活性剤としては、アル
キルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルトリ
メチルアンモニウムブロマイドなどを挙げることができ
る。
ノアルキル型第４級カチオン界面活性剤としては、アル
キルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルトリ
メチルアンモニウムブロマイドなどを挙げることができ
る。
【０００８】また、本発明のモノアルキル型第４級アン
モニウム塩（Ａ）と高級脂肪酸とタウリンの縮合物
（Ｂ）とのモル比は４／６から６／４の範囲、好ましく
は（Ａ）／（Ｂ）のモル比が４． ５／５．５から５．
５／４．５の範囲である。モル比が４／６未満及び６／
４を超える配合量では、外観上二層に分離せず、皮膚に
対する刺激も強くなるため好ましくない。そして、組成
物中に存在するモノアルキル型第４級アンモニウム塩
（Ａ）と高級脂肪酸とタウリンの縮合物（Ｂ）の総量
は、組成物中の０．５重量％〜好ましくは２％〜７％重
量％である。
モニウム塩（Ａ）と高級脂肪酸とタウリンの縮合物
（Ｂ）とのモル比は４／６から６／４の範囲、好ましく
は（Ａ）／（Ｂ）のモル比が４． ５／５．５から５．
５／４．５の範囲である。モル比が４／６未満及び６／
４を超える配合量では、外観上二層に分離せず、皮膚に
対する刺激も強くなるため好ましくない。そして、組成
物中に存在するモノアルキル型第４級アンモニウム塩
（Ａ）と高級脂肪酸とタウリンの縮合物（Ｂ）の総量
は、組成物中の０．５重量％〜好ましくは２％〜７％重
量％である。
【０００９】さらに、本発明のヘアーリンス組成物に
は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面
活性剤他ヘアーリンスに常用されている成分や添加剤を
配合することも可能である。すなわち、高級アルコー
ル、シリコーン油、流動パラフィンエステル油等の油
分、エチルアルコール、プロピレングリコール、グリセ
リン等のアルコール類、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース等の水溶性高分子、２−アルキル−Ｎ
−カルボキシメチル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ニウムベタイン、トリアルキルアミノ酢酸ベタイン等の
両性界面活性剤、動植物の天然エキス、およびその誘導
体、クエン酸、乳酸等の有機酸、塩化ナトリウム、塩化
カリウム等の無機塩、香料、色剤、防腐剤、キレート
剤、紫外線吸収剤等を本発明の効果を損なわない範囲で
適宜配合できる。
は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面
活性剤他ヘアーリンスに常用されている成分や添加剤を
配合することも可能である。すなわち、高級アルコー
ル、シリコーン油、流動パラフィンエステル油等の油
分、エチルアルコール、プロピレングリコール、グリセ
リン等のアルコール類、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース等の水溶性高分子、２−アルキル−Ｎ
−カルボキシメチル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ニウムベタイン、トリアルキルアミノ酢酸ベタイン等の
両性界面活性剤、動植物の天然エキス、およびその誘導
体、クエン酸、乳酸等の有機酸、塩化ナトリウム、塩化
カリウム等の無機塩、香料、色剤、防腐剤、キレート
剤、紫外線吸収剤等を本発明の効果を損なわない範囲で
適宜配合できる。
【００１０】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。本発明はこれにより限定されるものではない。
尚、効果の測定は、以下の試験法、評価法により行っ
た。
する。本発明はこれにより限定されるものではない。
尚、効果の測定は、以下の試験法、評価法により行っ
た。
【００１１】｛試験法、評価法｝ （１）リンス効果 女性パネル１５名で使用テストを行った。評価項目は
「なめらかさ」、「光沢」、「櫛通り性」の三項目を選
んだ。試料１２ｇを実際に頭髪に直接塗布し、温湯で濯
ぎ洗いした後、風乾し官能によって３項目を評価した。
評価は、以下の基準にしたがって行った。 著しく良好 ◎ 比較的良好 ○ 普通 △ 劣っている ×
「なめらかさ」、「光沢」、「櫛通り性」の三項目を選
んだ。試料１２ｇを実際に頭髪に直接塗布し、温湯で濯
ぎ洗いした後、風乾し官能によって３項目を評価した。
評価は、以下の基準にしたがって行った。 著しく良好 ◎ 比較的良好 ○ 普通 △ 劣っている ×
【００１２】（２）皮膚刺激性 界面活性剤や界面活性剤組成物の皮膚に対する刺激性は
卵白アルブミン等の蛋白質の変性率によって表されるこ
とが知られている（特公昭５９−４２０３８号公報）こ
とから、本発明組成物の皮膚刺激性もこの蛋白質変性率
試験法を利用して評価した。すなはち、蛋白アルブミン
ｐＨ７緩衝溶液に試料濃度１％になるようにヘアーリン
スを添加したのち、水系高速液体クロマトグラフーを用
いて分画を行い、吸光度２２０ｎｍ に表れる変性蛋白
量を分光光度計を用いて測定した。変性率は下記の数式
を用いて計算し、皮膚刺激性の評価は以下の基準で行っ
た。
卵白アルブミン等の蛋白質の変性率によって表されるこ
とが知られている（特公昭５９−４２０３８号公報）こ
とから、本発明組成物の皮膚刺激性もこの蛋白質変性率
試験法を利用して評価した。すなはち、蛋白アルブミン
ｐＨ７緩衝溶液に試料濃度１％になるようにヘアーリン
スを添加したのち、水系高速液体クロマトグラフーを用
いて分画を行い、吸光度２２０ｎｍ に表れる変性蛋白
量を分光光度計を用いて測定した。変性率は下記の数式
を用いて計算し、皮膚刺激性の評価は以下の基準で行っ
た。
【００１３】
【数１】変性率 ＝ Ｈ0−Ｈ1 ／ Ｈ0 ×１００ （ただし、Ｈ0は卵白アルブミンの２２０ｎｍ 吸収ピ
ークの高さ、Ｈ1は卵白アルブミン緩衝溶液に試料を加
えたときの２２０ｎｍ 吸収ピークの高さを示す。） ◎：皮膚刺激性が非常に少ない（卵白アルブミン変性率
３０％以上６０％未満） ○：皮膚刺激性が少ない（卵白アルブミン変性率３０％
以上６０％未満） △：皮膚刺激性が中程度（卵白アルブミン変性率６０％
以上８０％未満） ×：皮膚刺激性が強い（卵白アルブミン変性率８０％以
上）
ークの高さ、Ｈ1は卵白アルブミン緩衝溶液に試料を加
えたときの２２０ｎｍ 吸収ピークの高さを示す。） ◎：皮膚刺激性が非常に少ない（卵白アルブミン変性率
３０％以上６０％未満） ○：皮膚刺激性が少ない（卵白アルブミン変性率３０％
以上６０％未満） △：皮膚刺激性が中程度（卵白アルブミン変性率６０％
以上８０％未満） ×：皮膚刺激性が強い（卵白アルブミン変性率８０％以
上）
【００１４】（３）製品外観 製品の外観は、肉眼観察により行い、二層に分離してい
れば○、そうでなければ×として評価した。
れば○、そうでなければ×として評価した。
【００１５】実施例１〜３及び比較例１〜８ 次ペ−ジ表１に記載した配合組成よりヘアーリンス組成
物を調整し、そのリンス効果、皮膚刺激性及びその外観
を比較例とともに示した。
物を調整し、そのリンス効果、皮膚刺激性及びその外観
を比較例とともに示した。
【００１６】
【表１】
【００１７】実施例６ 次の配合組成よりなる二層分離型ヘアーリンス組成物
（モル比が５．５／４．５）を調整し、実施例１〜５と
同様の方法にて評価した。 （重量％） Ｃ18アルキルトリメチルアンモニウムクロライド １．４８ ラウロイルタウリンナトリウム １．３５ プロピレングリコール １．０ ポリオキシエチレン（平均２０モル）硬化ヒマシ油誘導体 １．０ 色剤、香料 適量 イオン交換水 残余 この二層型ヘアーリンス組成物は、リンス効果に優れ、
皮膚に対して刺激が少なく、外観上二層に分離するもの
であった。
（モル比が５．５／４．５）を調整し、実施例１〜５と
同様の方法にて評価した。 （重量％） Ｃ18アルキルトリメチルアンモニウムクロライド １．４８ ラウロイルタウリンナトリウム １．３５ プロピレングリコール １．０ ポリオキシエチレン（平均２０モル）硬化ヒマシ油誘導体 １．０ 色剤、香料 適量 イオン交換水 残余 この二層型ヘアーリンス組成物は、リンス効果に優れ、
皮膚に対して刺激が少なく、外観上二層に分離するもの
であった。
【００１８】実施例７ 次の配合組成よりなる二層分離型ヘアーリンス組成物
（モル比が１／１）を調整し、実施例１〜５と同様の方
法にて評価した。 （重量％） Ｃ18アルケニルトリメチルアンモニウムクロライド ２．０１ ラウロイルタウリントリエタノールアミン ２．２８ グリセリン ０．５ アロエ抽出液 ０．３ 色剤、香料 適量 イオン交換水 残余 この二層型ヘアーリンス組成物は、リンス効果に優れ、
皮膚に対して刺激が少なく、外観上二層に分離するもの
であった。
（モル比が１／１）を調整し、実施例１〜５と同様の方
法にて評価した。 （重量％） Ｃ18アルケニルトリメチルアンモニウムクロライド ２．０１ ラウロイルタウリントリエタノールアミン ２．２８ グリセリン ０．５ アロエ抽出液 ０．３ 色剤、香料 適量 イオン交換水 残余 この二層型ヘアーリンス組成物は、リンス効果に優れ、
皮膚に対して刺激が少なく、外観上二層に分離するもの
であった。
【００１９】
【発明の効果】本発明のヘアーリンス組成物は、ツヤ、
なめらかさ、櫛どおり等の使用感に優れ、皮膚に対して
の刺激性が少なく、かつ、外観上、二層に分離して美観
を有するというこれまでになく優れた組成物である。
なめらかさ、櫛どおり等の使用感に優れ、皮膚に対して
の刺激性が少なく、かつ、外観上、二層に分離して美観
を有するというこれまでになく優れた組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−59204（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−156710（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−153611（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−269482（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/06 - 7/08
Claims (1)
- 【請求項１】 次の成分（Ａ），（Ｂ）および（Ｃ） （Ａ）下記一般式で表されるモノアルキル型第４級アン
モニウム塩の一種または二種以上 【化１】 （式中、Ｒ1は炭素数１２〜２２のアルキル基またはア
ルケニル基、Ｒ2，Ｒ3およびＲ4はメチル基またはエチ
ル基、Ｘはハロゲン原子を表す。） （Ｂ）下記一般式で表される高級脂肪酸とタウリンの縮
合物 【化２】ＲＣＯＮＨＣＨ2ＣＨ2ＳＯ3Ｍ （式中、Ｒは炭素数８〜１８のアルキル基またはアルケ
ニル基、Ｍは、アルカリ金属、有機アミン、塩基性アミ
ノ酸の１種又は２種以上を表す。） （Ｃ）水 を含有することを特徴とする二層分離型ヘアーリンス組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24589695A JP3250947B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 二層分離型ヘアーリンス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24589695A JP3250947B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 二層分離型ヘアーリンス組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987149A JPH0987149A (ja) | 1997-03-31 |
| JP3250947B2 true JP3250947B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=17140436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24589695A Expired - Lifetime JP3250947B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 二層分離型ヘアーリンス組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3250947B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108653018B (zh) * | 2018-07-11 | 2021-03-09 | 孔令超 | 头皮净肤乳及其制备、使用方法 |
-
1995
- 1995-09-25 JP JP24589695A patent/JP3250947B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0987149A (ja) | 1997-03-31 |
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