JPH0885800A - 低刺激性洗浄剤組成物 - Google Patents

低刺激性洗浄剤組成物

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JPH0885800A
JPH0885800A JP6223026A JP22302694A JPH0885800A JP H0885800 A JPH0885800 A JP H0885800A JP 6223026 A JP6223026 A JP 6223026A JP 22302694 A JP22302694 A JP 22302694A JP H0885800 A JPH0885800 A JP H0885800A
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隆俊 小林
Riichi Azuma
利一 東
Kazuo Isobe
和雄 磯部
Pujiyooru Enritsuke
プジョール エンリッケ
Pujiyadasu Furanshisuko
プジャダス フランシスコ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)モノエステル体/ジ及びトリエステル体
/グリセリンのアルキレンオキシド付加物=(25〜65)/
(5〜40)/(10〜55)(wt%)の組成を有する部分グリセ
ロールエステルのアルキレンオキシド付加物、並びに
(B)モノアルキルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸、アシル化イセチオン酸、N-アシルアミノアルキル
スルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク
酸、N-アシルアミノアルキルカルボン酸、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アルカノールアミドエーテル酢酸、脂肪
酸、アルキルポリグリコシド、及びこれらの塩から選ば
れる界面活性剤を、(A)/(B)=(5〜80)/(95〜20)の重
量比で、かつ総和濃度で5〜60重量%含有する洗浄剤組
成物。 【効果】 低刺激性、高起泡性で洗浄性に優れ、かつ良
好な感触を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚や毛髪に対して低
刺激性、高起泡性で洗浄性に優れ、かつ洗浄後の皮膚や
毛髪の過度の乾燥を防ぎ滑らかにする、シャンプー、ボ
ディーシャンプー、洗顔料等の身体洗浄剤として好適に
用いられる洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シャンプー、ボディーシャンプー、洗顔
料等に用いられる洗浄剤は、主として、ラウリルエーテ
ル硫酸塩に代表されるアニオン界面活性剤及び起泡促進
剤(ブースター)から構成されている。
【0003】今日、このような洗浄剤には、優れた洗浄
性以外に、種々の特性を有することが要求されてきてい
る。
【0004】例えば、 (1)身体、皮膚、眼等に対する刺激が少ないこと。 (2)洗浄後、水分を保持しかつ滑り感等の感触を向上す
ること。 (3)安価なこと。 などである。
【0005】一般に、高い洗浄性を有するアニオン界面
活性剤は、軽度〜中程度の刺激を皮膚に与え、又は刺激
の低いものであっても、その高い洗浄性故に皮膚及び毛
髪を保護する皮脂成分、天然保湿成分まで取り去ってし
まい、皮膚に対してカサカサした感触、あるいは毛髪に
対してパサパサした感触を残す。近年、アニオン界面活
性剤の高い起泡性を損なわずに皮膚に対する刺激を低減
させ、洗浄後の感触を向上させる技術が数多く提案され
ている。例えば、アルキルポリグリコシド等の低刺激性
の界面活性剤の併用による刺激の低減(特公平3-7718号
公報等)、カチオン界面活性剤、水溶性ポリマー、ラノ
リン等の油性成分、アミノ酸等の添加による洗浄後の感
触向上(特開平1-128914号公報等)、グリセリン、グリ
コール類等の添加による保湿効果向上などの技術が提案
されている。更に、アルキルポリグリコシドの感触向上
を目的としてカチオンポリマーを配合する技術も提案さ
れている。
【0006】また、特公昭58-57475号公報及び特開平4-
122799号公報には、安価な炭素数10〜18の脂肪酸の部分
グリセロールエステルのアルキレンオキシド付加物と高
級アルキルエーテル硫酸塩との組合わせにより、著しく
眼刺激性、皮膚刺激性が低下することが示されている。
しかしながら、これらのものは刺激性の低下には効果が
あるものの、起泡性、洗浄性及び洗浄後の感触について
は必ずしも満足の得られるものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、低刺激性、高
起泡性で洗浄性に優れ、かつ良好な感触を有する洗浄剤
組成物の開発が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において本発
明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定比率のモノエステ
ル体/ジ及びトリエステル体/グリセリンのアルキレン
オキシド付加物からなる部分グリセロールエステルのア
ルキレンオキシド付加物と特定のアニオン界面活性剤と
を特定の比率で配合することにより、上記要件を具備す
る洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成
した。
【0009】すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B) (A)モノエステル体/ジ及びトリエステル体/グリセリ
ンのアルキレンオキシド付加物=(25〜65)/(5〜40)/
(10〜55)(重量%)の組成を有する部分グリセロールエ
ステルのアルキレンオキシド付加物 (B)モノアルキルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸、アシル化イセチオン酸、N−アシルアミノアルキ
ルスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハ
ク酸、N−アシルアミノアルキルカルボン酸、ポリオキ
シエチレン脂肪酸アルカノールアミドエーテル酢酸、脂
肪酸、アルキルポリグリコシド、及びこれらの塩から選
ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を、(A)/(B)=
(5〜80)/(95〜20)の重量比で、かつ総和濃度で5〜60
重量%含有する洗浄剤組成物に係るものである。
【0010】本発明に用いられる(A)成分における部分
グリセロールエステルの有するアシル基としては、炭素
数8〜18の飽和又は不飽和のものが好ましく、酸化によ
る着色の防止、洗浄性、起泡性の点から炭素数8〜18の
飽和アシル基が更に好ましく、価格の点からヤシ油脂肪
酸由来のアシル基が特に好ましい。
【0011】本発明において部分グリセロールエステル
のアルキレンオキシド付加物とは、グリセリンのアルキ
レンオキシド付加物のモノエステル体、そのジエステル
体、そのトリエステル体及びグリセリンのアルキレンオ
キシド付加物からなる混合物をいい、十分な起泡性及び
洗浄性を確保する観点よりモノエステル体/ジ及びトリ
エステル体/グリセリンのアルキレンオキシド付加物=
(25〜65)/(5〜40)/(10〜55)(重量%)であることが
必要であるが、更に当該比率が(35〜55)/(10〜30)/(2
5〜45)(重量%)であることが好ましい。モノエステル
体含量が25重量%未満になり、ジ及びトリエステル体含
量、あるいはグリセリンのアルキレンオキシド付加物含
量が上記範囲を超えると、起泡量の低下を招き好ましく
ない。また、グリセリンのアルキレンオキシド付加物含
量が上記範囲に満たないと洗浄性の低下を招き好ましく
ない。
【0012】かかる部分グリセロールエステルのアルキ
レンオキシド付加物の組成は、例えばメタノール/水系
溶剤を用いた溶剤グラジェント法による逆相液体クロマ
トグラフィーで分取・定量することにより求めることが
できる。
【0013】このような組成の部分グリセロールエステ
ルのアルキレンオキシド付加物を製造する方法としては
特に限定されないが、例えば、特定比率のモノグリセラ
イド、ジグリセライド、トリグリセライド及びグリセリ
ンからなる混合物に所定量のアルキレンオキシドを付加
する方法、トリグリセライドとグリセリンを、アルカリ
触媒存在下でグリセロリシスした後、あるいはこれと同
時に所定量のアルキレンオキシドを付加する方法、脂肪
酸とグリセリンをエステル化反応した後、所定量のアル
キレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。また、
実質的にグリセリンのアルキレンオキシド付加物を含ま
ない部分グリセロールエステルのアルキレンオキシド付
加物にグリセリンのアルキレンオキシド付加物を上記比
率になるように混合してもよい。これらの方法のうち、
価格の点から、トリグリセライドとグリセリン、又は脂
肪酸とグリセリンを出発原料とする方法が好ましい。
【0014】部分グリセロールエステルに付加するアル
キレンオキシドとしては、炭素数2〜4のアルキレンオ
キシドが挙げられ、水溶性、起泡性、ハンドリング性等
の点から、エチレンオキシドが好ましい。また、グリセ
リン骨格1モル当たりのアルキレンオキシド平均付加モ
ル数としては、1.7〜17.0モル、特に2.5〜13.0モルが好
ましい。平均付加モル数が1.7モル未満では水溶性に劣
り、平均付加モル数が17.0を超えると洗浄力及び起泡力
が低下する。
【0015】本発明に用いられる(B)成分であるモノア
ルキルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリ
ン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸、アシ
ル化イセチオン酸、N−アシルアミノアルキルスルホン
酸、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸、N−
アシルアミノアルキルカルボン酸、ポリオキシエチレン
脂肪酸アルカノールアミドエーテル酢酸、脂肪酸、アル
キルポリグリコシド、及びこれらの塩としては、従来香
粧品、化粧品分野で一般に用いられているものであれば
いずれでもよいが、具体的には、例えばモノアルキルリ
ン酸又はその塩として次の一般式(1)、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸又はその塩として次の一般
式(2)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸又は
その塩として次の一般式(3)、アシル化イセチオン酸又
はその塩として次の一般式(4)、N−アシルアミノアル
キルスルホン酸又はその塩として次の一般式(5)、ポリ
オキシエチレンアルキルスルホコハク酸又はその塩とし
て次の一般式(6)、N−アシルアミノアルキルカルボン
酸又はその塩として次の一般式(7)、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸アルカノールアミドエーテル酢酸又はその塩と
して次の一般式(8)、脂肪酸又はその塩として次の一般
式(9)、アルキルポリグリコシドとして次の一般式(10)
で表される化合物が挙げられる。また、塩としてはアル
カリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等
が挙げられるが、中でもナトリウム塩、カリウム塩及び
トリエタノールアミン塩が好ましい。
【0016】
【化1】
【0017】(式中、R1は炭素数8〜18のアルキル基
を、Mは陽イオンを、R2は水素原子、メチル基又はエ
チル基を、R3は炭素数1〜3のアルキレン基を、R4
炭素数2〜4のアルキレン基を、mは0〜20の数を、n
は1〜10の数を、pは0〜10の数を、qは1〜10の数
を、rは0〜5の数を、sは1〜10の数を、Gは炭素数
5又は6の還元糖を示す。)
【0018】これらのうち、モノアルキルリン酸、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル酢酸、N−アシルアミ
ノアルキルスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルス
ルホコハク酸、アルキルポリグリコシド、及びこれらの
塩が好ましい。
【0019】(A)成分と(B)成分は、本発明の身体洗浄剤
中に(A)/(B)=(5〜80)/(95〜20)の重量比で、かつ総
和濃度で5〜60重量%配合されるが、更に(A)/(B)=(2
0〜60)/(80〜40)の重量比とするのが好ましい。(A)成
分の比率が当該範囲より小さくなると、起泡性は十分で
あるが皮膚刺激性が高くなり、また(A)成分の比率が当
該範囲より大きくなると、皮膚刺激性は低下するが、起
泡性、洗浄性に劣り身体洗浄剤として不十分となる。
【0020】本発明の身体洗浄剤組成物には、起泡力の
増大のため更に(C)成分として、いわゆるブースターを
配合することができる。ブースターとしては、両性界面
活性剤、脂肪酸アルカノールアミド及びアルキルアミン
オキシドが挙げられ、より具体的には、両性界面活性剤
として、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステア
リルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルジメチル
アミノ酢酸ベタイン;ラウリルカルボキシメチルヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン等のアルキルイミ
ダゾリニウムベタイン;ラウリン酸アミドプロピルジメ
チルアミノベタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン
などが挙げられ、脂肪酸アルカノールアミドとして、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノー
ルアミド、ラウリン酸モノエタノールアミドのエチレン
オキシド付加物等が挙げられ、アルキルアミンオキシド
として、ラウリルジメチルアミンオキシド等が挙げられ
る。これらのうち、脂肪酸アルカノールアミドは濁りを
生じることから、両性界面活性剤及び脂肪酸アミンオキ
シドが好ましく、また、アルキルアミンオキシドでは起
泡力は増大するもののニトロソアミン等の副生成物を生
ずることから、かかる欠点がなく、起泡増大効果、皮膚
刺激低減効果に優れ、増粘性の低い次の一般式で表され
るアルキルアミドプロピルベタイン(イ)及びアルキル
イミダゾリニウムベタイン(ロ)が特に好適に用いられ
る。以上のブースターは、単独で又は2種以上を組合わ
せて使用することができる。
【0021】
【化2】
【0022】(C)成分を配合する場合、(A)成分と(B)成
分の総和量に対して0.05〜50重量%配合するのが好まし
い。0.05重量%未満では起泡性増大効果は発現されず、
また50重量%を超えると混合系で分離や濁りを招く。
【0023】本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果
を損ねない範囲で、更にその他の成分を配合することが
できる。かかる成分としては、高級アルコール、シリコ
ーン油、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、ポリエチレング
リコールの脂肪酸エステル類等の油性成分;ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ヒドロキシセルロース等の
水溶性高分子;ポリマーJR(ユニオンカーバイド社
製)、ポリコートNH(ヘンケル社製)、マーコート550
(メルク社製)、ガフカット755N(GAF社製)等のカチ
オン性高分子;ソルビトール等の多価アルコール;エチ
レンジアミン四酢酸(EDTA)等のキレート剤;ビタミン
等の薬剤;レシチン、ゼラチン等の動植物抽出物又はそ
の誘導体;ナイロン、ポリエチレン等のポリマー微粉
末;その他防腐剤、殺菌剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、
色素、香料などが挙げられる。
【0024】本発明の洗浄剤組成物は、前記比率の(A)
成分及び(B)成分、又は(A)成分、(B)成分及び(C)成分、
並びに上記任意成分を、常法に従って水に溶解又は分散
させることにより調製される。また、本発明の洗浄剤組
成物の形態は液体状が好ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下の製造例における脂肪酸部分グリセロールエ
ステルのアルキレンオキシド付加物の組成の分析は次の
ようにして行った。 〈組成分析方法〉高速液体クロマトグラフィー(日立社
製 L-6200型)を用い、分離は Wakosil-II 5C18カラム
でメタノール/水混合移動相で行い、検出は示差屈折率
検出器(昭和電工社製 SE-51型)で行った。グリセリン
のエチレンオキシド付加物及びモノエステル体を分取し
溶剤を蒸発させた後、重量を測定し脂肪酸部分グリセロ
ールエステルのアルキレンオキシド付加物中の重量比を
算出した。ジエステル体とトリエステル体は残量とし
た。
【0026】製造例1 部分グリセロールエステルのア
ルキレンオキシド付加物の製造 (1)化合物(A-1) ヤシ油脂肪酸481.1g(2.28モル)、グリセリン384.5g
(4.18モル)及び触媒として85%水酸化カリウム1.2g
を3リットルの圧力容器に入れた。反応容器内を3回窒
素置換した後、攪拌しながら真空下で110℃まで加熱
し、引続き140℃まで加熱し、脱水が終了するのを確認
した後、反応容器内の圧力を2〜3kg/cm2に維持しなが
ら736.5g(16.7モル)のエチレンオキシドを添加し
た。エチレンオキシドを全量添加後、30分間反応を行
い、冷却して反応物を反応容器より取り出し、化合物(A
-1)を得た。このものの組成を高速液体クロマトグラフ
ィーにより分析したところ、モノエステル体が44重量
%、ジエステル体とトリエステル体の合計が17重量%、
グリセリンのエチレンオキシド付加物が39重量%であっ
た。
【0027】(2)化合物(A-2) ヤシ油脂肪酸トリグリセライド500g(0.76モル)、グ
リセリン174.8g(1.90モル)及び触媒として85%水酸
化カリウム1.0gを3リットルの圧力容器に入れた。反
応容器内を3回窒素置換した後、攪拌しながら真空下で
110℃まで加熱し、1時間反応させた。引続き140℃まで
加熱し、反応容器内の圧力を2〜3kg/cm2に維持しなが
ら836.9g(19.0モル)のエチレンオキシドを添加し
た。エチレンオキシドを全量添加後、30分間反応を行
い、冷却して反応物を反応容器より取り出し、化合物(A
-2)を得た。このものの組成を高速液体クロマトグラフ
ィーにより分析したところ、モノエステル体が43重量
%、ジエステル体とトリエステル体の合計が18重量%、
グリセリンのエチレンオキシド付加物が39重量%であっ
た。
【0028】実施例1 製造例1で製造した化合物(A-1)及び(A-2)を用い、表1
に示す組成のシャンプー組成物及び表2に示すボディー
シャンプー組成物を調製した。pHは水酸化ナトリウム又
はクエン酸を用いて6.5〜7.0に調整した。得られたシャ
ンプー組成物及びボディーシャンプー組成物について、
10人のパネラーによる官能評価を行った。評価は「5:
良い,4:やや良い,3:普通,2:やや悪い,1:悪
い」の5段階とし、10人の平均により以下の基準に基づ
いて判定した。この結果を表1及び表2に示す。 ◎ :平均点4.0以上 ○ :平均点3.0〜3.9 △ :平均点2.0〜2.9 × :平均点1.0〜1.9
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】実施例2 表3に示す組成の洗浄剤組成物水溶液を調製し、以下の
方法により起泡量、洗浄率、皮膚刺激性及び手肌の感触
について評価した。この結果を表3に示す。 〈起泡量測定方法〉各組成物及びラノリンを硬度4°の
水に溶解し、全界面活性剤濃度1重量%、ラノリン濃度
0.5重量%の水溶液を100ml調製し、pHを7とし、40℃に
加熱した。これを反転攪拌法により5分間攪拌し、30秒
後の泡の量を測定した。 〈洗浄率測定方法〉菜種油50重量%、ラウリン酸20重量
%、オレイン酸10重量%、ラノリン10重量%、コレステ
ロール5重量%、パラフィン3重量%及びカーボンブラ
ック2重量%からなる混合物を汚れ成分とし、該汚れ成
分5重量%のクロロホルム溶液で10×10cmのウールモス
リン布を処理し、乾燥して汚染布を作製した。この汚染
布を1重量%の洗浄剤水溶液100mlを用いて40℃で10分
間攪拌洗浄した後、水道水中でよくすすぎ、乾燥させ、
反射率を測定して次式に従い洗浄率を求めた。
【0032】
【数1】
【0033】洗浄率が高いほど、洗浄性が高いことを示
している。 〈皮膚刺激測定方法〉5人の皮膚に対し、6重量%に調
製したサンプルを48時間閉鎖貼付し、貼付除去24時間後
に判定を行った。判定基準は、0:全く変化なし,1:
発赤,2:発赤+浮腫,3:発赤+浮腫+小疱,4:腫
瘍化とし、5人の平均を結果とした。 〈手肌の感触の官能評価方法〉10人の専門パネラーによ
り水道水を用いて手を洗い、30分後に手肌の感触につい
て官能評価を行った。評価は「5:しっとりとして滑
る,4:ややしっとりする,3:普通,2:ややかさつ
く,1:非常にかさつく」の5段階とし、10人の平均に
より以下の基準で判定した。
【0034】
【表3】
【0035】 *1:ラウリルリン酸トリエタノールアミン *2:ラウリルエーテルリン酸ナトリウム(2EO) *3:ラウロイルイセチオン酸ナトリウム *4:ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル酢酸ナ
トリウム *5:ポリオキシエチレン(4)ラウリン酸アルカノール
アミドエーテル酢酸ナトリウム *6:N-ラウロイル-N-メチルアミノエチルスルホン酸
ナトリウム *7:N-ラウロイルアミノエチルカルボン酸トリエタノ
ールアミン *8:ポリオキシエチレン(3)ラウリルスルホコハク酸
ナトリウム *9:ラウリルポリグルコシド(平均重合度1.5) *10:ミリスチン酸トリエタノールアミン
【0036】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、皮膚に対して
低刺激性、高起泡性で洗浄性に優れ、かつ良好な感触を
有し、シャンプー、ボディーシャンプー、洗顔料等とし
て有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランシスコ プジャダス スペイン,08021 バルセロナ,327−329, ムンタネール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)モノエステル体/ジ及びトリエステル体/グリセリ
    ンのアルキレンオキシド付加物=(25〜65)/(5〜40)/
    (10〜55)(重量%)の組成を有する部分グリセロールエ
    ステルのアルキレンオキシド付加物 (B)モノアルキルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル
    エーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
    酢酸、アシル化イセチオン酸、N−アシルアミノアルキ
    ルスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハ
    ク酸、N−アシルアミノアルキルカルボン酸、ポリオキ
    シエチレン脂肪酸アルカノールアミドエーテル酢酸、脂
    肪酸、アルキルポリグリコシド、及びこれらの塩から選
    ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を、(A)/(B)=
    (5〜80)/(95〜20)の重量比で、かつ総和濃度で5〜60
    重量%含有する洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分の部分グリセロールエステルの
    アルキレンオキシド付加物の組成が、モノエステル体/
    ジ及びトリエステル体/グリセリンのアルキレンオキシ
    ド付加物=(35〜55)/(10〜30)/(25〜45)(重量%)で
    ある請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分の部分グリセロールエステルの
    アルキレンオキシド付加物の有するアシル基が、炭素数
    8〜18の飽和又は不飽和のものである請求項1又は2記
    載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分の部分グリセロールエステルの
    アルキレンオキシド付加物におけるアルキレンオキシド
    が、エチレンオキシドである請求項1〜3のいずれかに
    記載の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 (A)成分の部分グリセロールエステルの
    アルキレンオキシド付加物のアルキレンオキシド付加モ
    ル数が、グリセリン骨格1モルに対し平均で1.7〜17モ
    ルである請求項1〜4記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 (B)成分の界面活性剤の有するアルキル
    基又はアシル基が、炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のも
    のである請求項1〜5のいずれかに記載の洗浄剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 (B)成分における塩が、アルカリ金属
    塩、アンモニウム塩又はアルカノールアミン塩である請
    求項1〜6のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 更に(C)成分として、両性界面活性剤、
    脂肪酸アルカノールアミド及びアルキルアミンオキシド
    から選ばれる1種又は2種以上を、(A)成分と(B)成分の
    総和量の0.05〜50重量%含有する請求項1〜7のいずれ
    かに記載の洗浄剤組成物。
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