JP3249841B2 - 超音波霧化装置給液構造 - Google Patents
超音波霧化装置給液構造Info
- Publication number
- JP3249841B2 JP3249841B2 JP13414492A JP13414492A JP3249841B2 JP 3249841 B2 JP3249841 B2 JP 3249841B2 JP 13414492 A JP13414492 A JP 13414492A JP 13414492 A JP13414492 A JP 13414492A JP 3249841 B2 JP3249841 B2 JP 3249841B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- atomization
- case
- liquid supply
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B17/00—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
- B05B17/04—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
- B05B17/06—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
- B05B17/0607—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
- B05B17/0638—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced by discharging the liquid or other fluent material through a plate comprising a plurality of orifices
- B05B17/0646—Vibrating plates, i.e. plates being directly subjected to the vibrations, e.g. having a piezoelectric transducer attached thereto
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B17/00—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
- B05B17/04—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
- B05B17/06—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
- B05B17/0607—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
- B05B17/0653—Details
- B05B17/0676—Feeding means
- B05B17/0684—Wicks or the like
Landscapes
- Special Spraying Apparatus (AREA)
- Air Humidification (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の湿度調整をする
加湿器などに用いられる超音波霧化装置に霧化用の液体
を供給する給液構造に関する。
加湿器などに用いられる超音波霧化装置に霧化用の液体
を供給する給液構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】矩形板状の圧電振動子に穴あき振動板を
固着してなる構造を超音波励振器とする超音波霧化装置
は特願平２−２７３００１により特許出願されている。
また、その超音波霧化装置へ液体を供給する簡易な構造
が平成３年４月２２日に「超音波カラーオルガン」なる
名称で特許出願されている（特願平３−１１９１９
１）。
固着してなる構造を超音波励振器とする超音波霧化装置
は特願平２−２７３００１により特許出願されている。
また、その超音波霧化装置へ液体を供給する簡易な構造
が平成３年４月２２日に「超音波カラーオルガン」なる
名称で特許出願されている（特願平３−１１９１９
１）。
【０００３】図４はその超音波カラーオルガンの一例を
示す断面図である。この例では圧電振動子１と、振動板
２と、支持板１０と、保液材４と、貯液槽５と、電源部
６と、スイッチ７と、鍵盤８とが２室に区切られた本体
の内部に設けられている。本体の側部には本体フタ９が
設けられている。本体フタ９は貯液槽５に液体１１を供
給したり、霧化後に逆流した霧を排出したりするための
ものである。スイッチ７は電源部６の上部に設けられて
おり、スイッチ７を介して圧電振動子１に交流電圧が供
給される。ただし本図では、電源部６を圧電振動子１に
接続する回路を除いて描いている。
示す断面図である。この例では圧電振動子１と、振動板
２と、支持板１０と、保液材４と、貯液槽５と、電源部
６と、スイッチ７と、鍵盤８とが２室に区切られた本体
の内部に設けられている。本体の側部には本体フタ９が
設けられている。本体フタ９は貯液槽５に液体１１を供
給したり、霧化後に逆流した霧を排出したりするための
ものである。スイッチ７は電源部６の上部に設けられて
おり、スイッチ７を介して圧電振動子１に交流電圧が供
給される。ただし本図では、電源部６を圧電振動子１に
接続する回路を除いて描いている。
【０００４】保液材４の先端は水面上に出ており、振動
板２の下面と接触している。保液材４の下端は貯液槽５
の底に固定されている。貯液槽５は所定の色の液体１１
で満たされている。保液材４はスポンジ製で、貯液槽５
内の液体１１を吸い上げ振動板２に接触することにより
振動板２の下面に液体を供給している。
板２の下面と接触している。保液材４の下端は貯液槽５
の底に固定されている。貯液槽５は所定の色の液体１１
で満たされている。保液材４はスポンジ製で、貯液槽５
内の液体１１を吸い上げ振動板２に接触することにより
振動板２の下面に液体を供給している。
【０００５】図５は圧電振動子１と振動板２とからなる
超音波励振器を示す側面図である。圧電振動子１は矩形
板状の圧電磁器２０を有し、圧電磁器２０の材質はＴＤ
Ｋ７２Ａ材（製品名）で、その長さは２２ｍｍ、幅は２
０ｍｍ、厚さは１ｍｍである。ＴＤＫ７２Ａ材は電気機
械結合係数が大きいことから、ここで用いている。圧電
磁器２０の分極軸の方向は厚さ方向に一致しており、こ
の厚さ方向に垂直な両面にＡｕ電極２１およびＡｕ電極
２２が形成されている。Ａｕ電極２１は圧電磁器２０の
一方の面を覆い、Ａｕ電極２２は圧電磁器２０のもう一
方の面を覆っている。Ａｕ電極２１にはリード線４１が
取り付けられ、Ａｕ電極２２にはリード線４２が取り付
けられている。リード線４１及び４２は圧電磁器２０の
幅方向に沿う一方の縁部に配置されている。圧電振動子
１の一方の面には、舌片状の振動板２が固着されてい
る。
超音波励振器を示す側面図である。圧電振動子１は矩形
板状の圧電磁器２０を有し、圧電磁器２０の材質はＴＤ
Ｋ７２Ａ材（製品名）で、その長さは２２ｍｍ、幅は２
０ｍｍ、厚さは１ｍｍである。ＴＤＫ７２Ａ材は電気機
械結合係数が大きいことから、ここで用いている。圧電
磁器２０の分極軸の方向は厚さ方向に一致しており、こ
の厚さ方向に垂直な両面にＡｕ電極２１およびＡｕ電極
２２が形成されている。Ａｕ電極２１は圧電磁器２０の
一方の面を覆い、Ａｕ電極２２は圧電磁器２０のもう一
方の面を覆っている。Ａｕ電極２１にはリード線４１が
取り付けられ、Ａｕ電極２２にはリード線４２が取り付
けられている。リード線４１及び４２は圧電磁器２０の
幅方向に沿う一方の縁部に配置されている。圧電振動子
１の一方の面には、舌片状の振動板２が固着されてい
る。
【０００６】図６は前記超音波励振器の平面図である。
振動板２はニッケル製で、細長い板状の固着部３１にお
いて圧電振動子１と一体に連なって固着されており、圧
電振動子１より突出している部分の振動板２が振動部３
０をなしている。固着部３１はＡｕ電極２１を介して圧
電振動子１に接着剤で接着されている。振動板２は長さ
２０ｍｍ、幅２０ｍｍ、厚さ０．０５ｍｍである。固着
部３１は長さ２０ｍｍ、幅３ｍｍ、厚さ０．０５ｍｍで
ある。振動部３０は圧電振動子１の幅方向に沿う縁部か
ら外方に向けて圧電振動子１の板面に平行に伸び突出し
ている。振動部３０は長さ１７ｍｍ、幅２０ｍｍ、厚さ
０．０５ｍｍである。
振動板２はニッケル製で、細長い板状の固着部３１にお
いて圧電振動子１と一体に連なって固着されており、圧
電振動子１より突出している部分の振動板２が振動部３
０をなしている。固着部３１はＡｕ電極２１を介して圧
電振動子１に接着剤で接着されている。振動板２は長さ
２０ｍｍ、幅２０ｍｍ、厚さ０．０５ｍｍである。固着
部３１は長さ２０ｍｍ、幅３ｍｍ、厚さ０．０５ｍｍで
ある。振動部３０は圧電振動子１の幅方向に沿う縁部か
ら外方に向けて圧電振動子１の板面に平行に伸び突出し
ている。振動部３０は長さ１７ｍｍ、幅２０ｍｍ、厚さ
０．０５ｍｍである。
【０００７】図７は図６における振動部３０の部分拡大
平面図、図８は板面に垂直な平面で切断したときに現れ
る振動部３０の断面図である。振動部３０にはその厚さ
方向に貫通する微細な複数の穴４０が設けられている。
穴４０の形状はすり鉢状であって、一方の開口面積が他
方の開口面積より大きく、一方の開口を液体の入口側と
し、他方を液体の出口側としている。入口側の直径は
０．１ｍｍ、出口側の直径は０．０２ｍｍであって、穴
４０は等しいピッチで配列されている。
平面図、図８は板面に垂直な平面で切断したときに現れ
る振動部３０の断面図である。振動部３０にはその厚さ
方向に貫通する微細な複数の穴４０が設けられている。
穴４０の形状はすり鉢状であって、一方の開口面積が他
方の開口面積より大きく、一方の開口を液体の入口側と
し、他方を液体の出口側としている。入口側の直径は
０．１ｍｍ、出口側の直径は０．０２ｍｍであって、穴
４０は等しいピッチで配列されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】図４に示した霧化装置
における保液材４では液より上側の部分が空気に露出し
ている。空気中には溌水性物質が浮遊しており、保液材
４が長期間空気に晒されると表面に溌水性物質が付着
し、保液材４の液体吸い上げ能力が低下する。保液材４
が新品で、液体吸い上げ能力に優れているときは保液材
４の上端に液体膜が形成され振動板２はその液体膜に触
れて液体１１を霧化する。ところが保液材４の液体吸い
上げ能力が低下すると、保液材上端に液体膜がほとんど
形成されなくなり、霧化量が著しく低下する。このよう
に、超音波霧化装置に液体を供給する従来の構造には、
液体吸い上げ能力の維持に関し解決すべき課題があっ
た。
における保液材４では液より上側の部分が空気に露出し
ている。空気中には溌水性物質が浮遊しており、保液材
４が長期間空気に晒されると表面に溌水性物質が付着
し、保液材４の液体吸い上げ能力が低下する。保液材４
が新品で、液体吸い上げ能力に優れているときは保液材
４の上端に液体膜が形成され振動板２はその液体膜に触
れて液体１１を霧化する。ところが保液材４の液体吸い
上げ能力が低下すると、保液材上端に液体膜がほとんど
形成されなくなり、霧化量が著しく低下する。このよう
に、超音波霧化装置に液体を供給する従来の構造には、
液体吸い上げ能力の維持に関し解決すべき課題があっ
た。
【０００９】そこで、本発明の目的は、保液材により液
体を吸い上げて超音波霧化装置に液体を供給する構造で
あって、長期間に渡って液体供給能力を維持できる超音
波霧化装置給液構造の提供にある。
体を吸い上げて超音波霧化装置に液体を供給する構造で
あって、長期間に渡って液体供給能力を維持できる超音
波霧化装置給液構造の提供にある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明は次ぎの００１１段落及び００１２段落に記
載の手段を提供する。
めに本発明は次ぎの００１１段落及び００１２段落に記
載の手段を提供する。
【００１１】圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる
超音波霧化装置に霧化用の液体を供給する構造におい
て、スポンジ、繊維束その他の親水性保液材と、この保
液材の主要部を覆うケースとからなり、前記保液材には
給液端と霧化端とがあり、これら給液端と霧化端では前
記ケースは開口を有し、該給液端は前記液体の供給源に
浸けられ、該霧化端では前記給液端から吸い上げられた
該液体が表面に表われ前記振動板に接触し、前記ケース
は両端に開口を有する角柱状の筒体でなり、一方の開口
に前記給液端が対応し、他方の開口に前記霧化端が対応
し、前記霧化端は前記他方の開口面とほぼ同一平面にあ
ることを特徴とする超音波霧化装置給液構造。
超音波霧化装置に霧化用の液体を供給する構造におい
て、スポンジ、繊維束その他の親水性保液材と、この保
液材の主要部を覆うケースとからなり、前記保液材には
給液端と霧化端とがあり、これら給液端と霧化端では前
記ケースは開口を有し、該給液端は前記液体の供給源に
浸けられ、該霧化端では前記給液端から吸い上げられた
該液体が表面に表われ前記振動板に接触し、前記ケース
は両端に開口を有する角柱状の筒体でなり、一方の開口
に前記給液端が対応し、他方の開口に前記霧化端が対応
し、前記霧化端は前記他方の開口面とほぼ同一平面にあ
ることを特徴とする超音波霧化装置給液構造。
【００１２】圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる
超音波霧化装置に霧化用の液体を供給する構造におい
て、スポンジ、繊維束その他の親水性保液材と、この保
液材の主要部を覆うケースとからなり、前記保液材には
給液端と霧化端とがあり、これら給液端と霧化端では前
記ケースは開口を有し、該給液端は前記液体の供給源に
浸けられ、該霧化端では前記給液端から吸い上げられた
該液体が表面に表われ前記振動板に接触し、前記ケース
は、両端だけに開口を有する角柱状の筒体でなり、前記
給液端は、前記筒体における一方の開口に対応し、前記
霧化端は、前記筒体における他方の開口に対応し、前記
霧化端側の前記開口の端面は該霧化端の端面にほぼ揃っ
ていることを特徴とする超音波霧化装置給液構造。
超音波霧化装置に霧化用の液体を供給する構造におい
て、スポンジ、繊維束その他の親水性保液材と、この保
液材の主要部を覆うケースとからなり、前記保液材には
給液端と霧化端とがあり、これら給液端と霧化端では前
記ケースは開口を有し、該給液端は前記液体の供給源に
浸けられ、該霧化端では前記給液端から吸い上げられた
該液体が表面に表われ前記振動板に接触し、前記ケース
は、両端だけに開口を有する角柱状の筒体でなり、前記
給液端は、前記筒体における一方の開口に対応し、前記
霧化端は、前記筒体における他方の開口に対応し、前記
霧化端側の前記開口の端面は該霧化端の端面にほぼ揃っ
ていることを特徴とする超音波霧化装置給液構造。
【００１３】
【作用】本発明では、保液材の主要部をケースで覆うこ
とにより、空気に晒される保液材の表面をできるだけ少
なくし、空気中の溌水性物質が保液材の表面に付着する
のを極小にしている。保液材には、液体が吸入されるた
めの吸入端と、振動板に対面して液体膜を振動板に接触
させて液体を霧化させるための霧化端とが当然必要であ
る。吸入端および霧化端に対応する部分においてケース
にはそれぞれ開口が設けられおり、霧化端は振動板に接
触しているか又は該振動板と微小な間隙で対面してい
る。このように、本発明の構造では保液材の主要部をケ
ースで覆って溌水性物質が保液材に付着し難くするとと
もに、霧化端を振動板に接触させ又は近接させるために
必要な開口をケースに設け、このような構造の採用によ
り、保液材の液体吸い上げ能力が長期にわたって維持で
きるようにしている。
とにより、空気に晒される保液材の表面をできるだけ少
なくし、空気中の溌水性物質が保液材の表面に付着する
のを極小にしている。保液材には、液体が吸入されるた
めの吸入端と、振動板に対面して液体膜を振動板に接触
させて液体を霧化させるための霧化端とが当然必要であ
る。吸入端および霧化端に対応する部分においてケース
にはそれぞれ開口が設けられおり、霧化端は振動板に接
触しているか又は該振動板と微小な間隙で対面してい
る。このように、本発明の構造では保液材の主要部をケ
ースで覆って溌水性物質が保液材に付着し難くするとと
もに、霧化端を振動板に接触させ又は近接させるために
必要な開口をケースに設け、このような構造の採用によ
り、保液材の液体吸い上げ能力が長期にわたって維持で
きるようにしている。
【００１４】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明する。図１は本発明の一実施例を備えた超音波霧化装
置の構造を示す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は縦
断面図、（ｃ）は横断面図である。この超音波霧化装置
は圧電振動子１、振動板２、圧電振動子１に電源の高周
波電力を導くリード線４１，４２、保液材４、ケース３
からなる。圧電振動子１，振動板２及びリード線４１，
４２は図５〜図８に示すものと同じ構造である。保液材
４はケース３に収められて、保液材４及びケース３のほ
ぼ下半分が液体１１に浸けられている。
明する。図１は本発明の一実施例を備えた超音波霧化装
置の構造を示す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は縦
断面図、（ｃ）は横断面図である。この超音波霧化装置
は圧電振動子１、振動板２、圧電振動子１に電源の高周
波電力を導くリード線４１，４２、保液材４、ケース３
からなる。圧電振動子１，振動板２及びリード線４１，
４２は図５〜図８に示すものと同じ構造である。保液材
４はケース３に収められて、保液材４及びケース３のほ
ぼ下半分が液体１１に浸けられている。
【００１５】保液材４は、登録商標ベンコットの名称で
（株）旭化成又は（株）デュポンで製造し販売されてい
る有機繊維のシートを巻いてなる。保液材４における繊
維の方向はケース３の長手方向である。ケース３はプラ
スチック製であり、液体１１は水である。
（株）旭化成又は（株）デュポンで製造し販売されてい
る有機繊維のシートを巻いてなる。保液材４における繊
維の方向はケース３の長手方向である。ケース３はプラ
スチック製であり、液体１１は水である。
【００１６】図１において本発明の一実施例の給液構造
は保液材４と角柱状の筒でなるケース３とで構成されて
いる。保液材４の下端が吸液端をなし、上端が霧化端を
なしている。ケース３には吸液端および霧化端にそれぞ
れ対応して下側開口および上側開口が設けられている。
ケース３の上側開口は振動板２とほぼ相似する矩形をな
している。振動板２は、その上側開口より僅かに小さ
く、ケース３の上側開口の縁には接触しない。振動板２
は保液材４の霧化端に軽く接触している。液体１１は、
保液材４によって吸い上げられ、霧化端に滲み出る。振
動板２が圧電振動子１によって励振されると、霧化端に
滲み出た液体１１は、振動板２の微小な穴４０を通って
振動板２の上面に現れながら霧化され、霧となって振動
板２に垂直な方向に放出される。
は保液材４と角柱状の筒でなるケース３とで構成されて
いる。保液材４の下端が吸液端をなし、上端が霧化端を
なしている。ケース３には吸液端および霧化端にそれぞ
れ対応して下側開口および上側開口が設けられている。
ケース３の上側開口は振動板２とほぼ相似する矩形をな
している。振動板２は、その上側開口より僅かに小さ
く、ケース３の上側開口の縁には接触しない。振動板２
は保液材４の霧化端に軽く接触している。液体１１は、
保液材４によって吸い上げられ、霧化端に滲み出る。振
動板２が圧電振動子１によって励振されると、霧化端に
滲み出た液体１１は、振動板２の微小な穴４０を通って
振動板２の上面に現れながら霧化され、霧となって振動
板２に垂直な方向に放出される。
【００１７】図１の実施例では液面より上の部分の保液
材４もケース３により空気から遮断されているから、保
液材４の表面には溌水性特質は付着しない。もっとも、
保液材の上端、即ち霧化端はケース３で覆われていな
い。霧化端は振動板２に接触する必要があるから、この
部分ではケース３に開口を設けてある。しかし霧化端は
振動板２から超音波を常時受けるから、霧化端には溌水
性物質が付着しにくい。
材４もケース３により空気から遮断されているから、保
液材４の表面には溌水性特質は付着しない。もっとも、
保液材の上端、即ち霧化端はケース３で覆われていな
い。霧化端は振動板２に接触する必要があるから、この
部分ではケース３に開口を設けてある。しかし霧化端は
振動板２から超音波を常時受けるから、霧化端には溌水
性物質が付着しにくい。
【００１８】図２は本発明の他の実施例を備えた超音波
霧化装置の構造を示す図であり、（ａ）は平面図、
（ｂ）は縦断面図、（ｃ）は横断面図である。この実施
例には図１の構造に加えてゴム膜５０が設けてある。ゴ
ム膜５０はケース３の上側開口の縁と振動板２との間の
隙間に張り渡してあり、保液材４の霧化端面に外部の空
気が侵入するのを妨げている。ゴム膜５０は極く薄いの
で、振動板２はゴム膜５０があっても振動することがで
きる。霧化端面も外部空気から遮断した図２の実施例で
は、図１の実施例に比べて一層長期間にわたって保液材
４の表面の親水性を維持でき、ひいてはより長期間にわ
たって保水材４の液体供給能力を維持できる。
霧化装置の構造を示す図であり、（ａ）は平面図、
（ｂ）は縦断面図、（ｃ）は横断面図である。この実施
例には図１の構造に加えてゴム膜５０が設けてある。ゴ
ム膜５０はケース３の上側開口の縁と振動板２との間の
隙間に張り渡してあり、保液材４の霧化端面に外部の空
気が侵入するのを妨げている。ゴム膜５０は極く薄いの
で、振動板２はゴム膜５０があっても振動することがで
きる。霧化端面も外部空気から遮断した図２の実施例で
は、図１の実施例に比べて一層長期間にわたって保液材
４の表面の親水性を維持でき、ひいてはより長期間にわ
たって保水材４の液体供給能力を維持できる。
【００１９】図３は本発明のさらに他の実施例を備えた
超音波霧化装置の構造を示す図であり、同図（ａ）は概
念的な構造を示す図であり、同図（ｂ）は同図（ａ）に
記号Ａを付して示す範囲の部分拡大図である。
超音波霧化装置の構造を示す図であり、同図（ａ）は概
念的な構造を示す図であり、同図（ｂ）は同図（ａ）に
記号Ａを付して示す範囲の部分拡大図である。
【００２０】この実施例の超音波霧化装置給液構造は、
貯液槽５から振動板２に至る距離が長い場合に採用して
好適である。図１及び図２における矩形断面のケース３
に代えて、本実施例の構造ではフレキシブルケース１３
が用いられている。ベンコット製の保液材４は、繊紙の
方向をケース１３の長手方向に揃えてケース１３内に収
められている。ケース１３は軟質ビニールからなり、自
在に曲げられる。霧化端における振動板２とケース３の
構造は図１又は図２の実施例と同様とする。但し、ケー
ス１３の横断面は円形であるから、霧化端面だけにおい
てはケース１３及び保液材４の横断面形状を矩形にして
ある。
貯液槽５から振動板２に至る距離が長い場合に採用して
好適である。図１及び図２における矩形断面のケース３
に代えて、本実施例の構造ではフレキシブルケース１３
が用いられている。ベンコット製の保液材４は、繊紙の
方向をケース１３の長手方向に揃えてケース１３内に収
められている。ケース１３は軟質ビニールからなり、自
在に曲げられる。霧化端における振動板２とケース３の
構造は図１又は図２の実施例と同様とする。但し、ケー
ス１３の横断面は円形であるから、霧化端面だけにおい
てはケース１３及び保液材４の横断面形状を矩形にして
ある。
【００２１】なお、以上に説明した実施例では保液材は
ベンコットとしたが、本発明では保液材としてはセラミ
ック繊維束、ガラス繊維束、微細なガラスバルーン等も
用いられる。また、実施例ではケースはプラスック製と
したが、本発明ではケースには金属、ガラス等を用いて
も差し支えない。
ベンコットとしたが、本発明では保液材としてはセラミ
ック繊維束、ガラス繊維束、微細なガラスバルーン等も
用いられる。また、実施例ではケースはプラスック製と
したが、本発明ではケースには金属、ガラス等を用いて
も差し支えない。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、以上に実施例を挙げて
詳しく説明したように、長期間にわたって液体供給能力
を維持する超音波霧化装置給液構造が提供できる。
詳しく説明したように、長期間にわたって液体供給能力
を維持する超音波霧化装置給液構造が提供できる。
【図１】本発明の一実施例を備えた超音波霧化装置の構
造を示す図。
造を示す図。
【図２】本発明の他の実施例を備えた超音波霧化装置の
構造を示す図。
構造を示す図。
【図３】本発明の更に他の実施例を備えた超音波霧化装
置の構造を示す図。
置の構造を示す図。
【図４】従来の給液構造を備えた超音波霧化装置の構造
を示す断面図。
を示す断面図。
【図５】超音波励振器の例を示す正面図。
【図６】その超音波励振器の平面図。
【図７】図５、図６における振動板の部分を拡大して示
す平面図。
す平面図。
【図８】その振動板の部分を拡大して示す断面図。
１ 圧電振動子 ２ 振動板 ３ ケース ４ 保液材 ５ 貯液槽 ６ 電源部 ７ スイッチ ８ 鍵盤 ９ 本体フタ １０ 支持板 １１ 液体 １３ フレキシブルケース ２０ 圧電磁器 ２１，２２ 電極 ４０ 穴 ４１，４２ リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 耕司 神奈川県横須賀市二葉１丁目49番18号 (56)参考文献 特開 昭59−156453（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−232562（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B05B 17/06
Claims (2)
- 【請求項１】圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる
超音波霧化装置に霧化用の液体を供給する構造におい
て、 スポンジ、繊維束その他の親水性保液材と、この保液材
の主要部を覆うケースとからなり、前記保液材には給液
端と霧化端とがあり、これら給液端と霧化端では前記ケ
ースは開口を有し、該給液端は前記液体の供給源に浸け
られ、該霧化端では前記給液端から吸い上げられた該液
体が表面に表われ前記振動板に接触し、 前記ケースは両端に開口を有する角柱状の筒体でなり、
一方の開口に前記給液端が対応し、他方の開口に前記霧
化端が対応し、 前記霧化端は前記他方の開口面とほぼ同一平面にあるこ
とを特徴とする超音波霧化装置給液構造。 - 【請求項２】圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる
超音波霧化装置に霧化用の液体を供給する構造におい
て、 スポンジ、繊維束その他の親水性保液材と、この保液材
の主要部を覆うケースとからなり、前記保液材には給液
端と霧化端とがあり、これら給液端と霧化端では前記ケ
ースは開口を有し、該給液端は前記液体の供給源に浸け
られ、該霧化端では前記給液端から吸い上げられた該液
体が表面に表われ前記振動板に接触し、 前記ケースは、両端だけに開口を有する角柱状の筒体で
なり、 前記給液端は、前記筒体における一方の開口に対応し、 前記霧化端は、前記筒体における他方の開口に対応し、 前記霧化端側の前記開口の端面は該霧化端の端面にほぼ
揃っていることを特徴とする超音波霧化装置給液構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13414492A JP3249841B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 超音波霧化装置給液構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13414492A JP3249841B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 超音波霧化装置給液構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05305257A JPH05305257A (ja) | 1993-11-19 |
| JP3249841B2 true JP3249841B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=15121500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13414492A Expired - Lifetime JP3249841B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 超音波霧化装置給液構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3249841B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0871470A (ja) * | 1994-09-09 | 1996-03-19 | Koki Bussan Kk | 超音波霧化装置およびその給液構造 |
| JP3744931B1 (ja) * | 2004-12-28 | 2006-02-15 | 株式会社トミー | 噴霧玩具及び霧発生ユニット |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP13414492A patent/JP3249841B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05305257A (ja) | 1993-11-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3342095B2 (ja) | 超音波噴霧装置 | |
| JP2849647B2 (ja) | 流体の小水滴製造装置及びその方法 | |
| US4512933A (en) | Apparatus for dispensing volatile substances | |
| JP2579614Y2 (ja) | 超音波霧化器 | |
| JP3249841B2 (ja) | 超音波霧化装置給液構造 | |
| JPH05329411A (ja) | 超音波霧化装置給液構造 | |
| JPH0852216A (ja) | 超音波吸入装置 | |
| JP2644621B2 (ja) | 超音波霧化装置 | |
| JP2544634Y2 (ja) | 超音波霧化器 | |
| JP3083902B2 (ja) | 超音波霧化装置 | |
| JP2511119Y2 (ja) | 超音波霧化器 | |
| JP3186333B2 (ja) | 超音波噴霧装置給液構造 | |
| JPH0871470A (ja) | 超音波霧化装置およびその給液構造 | |
| JP2723690B2 (ja) | 超音波カラーオルガン | |
| JP3192530B2 (ja) | 超音波噴霧装置噴霧誘導構造 | |
| JP3327995B2 (ja) | 超音波噴霧装置騒音防止構造 | |
| JP3304401B2 (ja) | 超音波霧化装置 | |
| JP2718567B2 (ja) | 超音波霧化装置 | |
| JP2698488B2 (ja) | 超音波噴霧装置 | |
| JP2525299B2 (ja) | 超音波霧化器 | |
| JPH07116575A (ja) | 超音波成膜装置 | |
| JP3010297B2 (ja) | 超音波霧化装置 | |
| JPH0985969A (ja) | インクミスト発生装置および画像形成装置 | |
| JP2001070851A (ja) | 超音波噴霧装置 | |
| JPH06335648A (ja) | 超音波噴霧装置支持構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010612 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011016 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071109 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109 Year of fee payment: 11 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109 Year of fee payment: 11 |