JP3243522B2 - ワーク把持装置 - Google Patents

ワーク把持装置

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JP3243522B2
JP3243522B2 JP24263792A JP24263792A JP3243522B2 JP 3243522 B2 JP3243522 B2 JP 3243522B2 JP 24263792 A JP24263792 A JP 24263792A JP 24263792 A JP24263792 A JP 24263792A JP 3243522 B2 JP3243522 B2 JP 3243522B2
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栄輝 岩見
政次 小林
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株式会社日平トヤマ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械等により加
工が施されるワークを把持部で挟んで保持するワーク把
持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマニピュレータ等に用いられてい
るワーク把持装置は、ワークを挟んで保持する把持部
を、油圧装置や電磁石等により、ワークの所定位置を保
持し、移動させたりするものであった。ここで、振動等
により把持装置からワークが外れないようにするため、
一般に把持部は、ワークを保持した位置でロックされる
ように形成されている。このロック手段は、電磁石や油
圧装置で直接その状態を維持させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、把持部のワーク把持及び開放動作のための駆動装置
の他に、把持部をロックするための特別の部材や装置が
必要になり、構成が複雑になるという問題があった。さ
らに、停電等により電気が来なくなると、電磁石や油圧
ポンプも作動しなくなり、ワークが把持部から落下する
恐れがあるという問題もあった。
【0004】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、構造が簡単で、ワークを把持した状
態でワークが把持部から外れることがないワーク把持装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ワークを挟
んで保持する把持部と、この把持部を作動させる伝達機
構と、この伝達機構を駆動する駆動装置とを有し、上記
駆動装置から上記伝達機構へ把持動作方向の駆動力を伝
達するとともに把持方向に抗する力を緩衝し上記把持部
を上記ワークの把持方向に付勢するスプリングと、上記
伝達機構の少なくとも一部に設けられたトグル機構とを
備え、このトグル機構の死点位置で上記把持部が上記ワ
ークを把持するように上記伝達機構を形成し、上記把持
部の先端部はテーパ状に形成されこのテーパ状の先端部
が上記把持部の把持動作のガイドとなって上記スプリン
グに付勢されて上記ワークを把持するワーク把持装置で
ある。
【0006】
【作用】この発明のワーク把持装置は、把持部がワーク
を保持した状態で、ワーク側からいかなる力が作用して
も、また停電時においても連動機構が死点に位置してい
るので動かず、把持部の把持位置がずれることがなく、
確実に把持状態を維持するものである。
【0007】
【実施例】以下この発明の一実施例について図面に基づ
いて説明する。この実施例のワーク把持装置は、図4に
示すように、ワーク10を挟んで保持し、移動させるマ
ニピュレータ11に用いられているもので、このマニピ
ュレータ11は、ワーク10を挟み込む把持装置12の
前後一対の把持部13,14と、ワーク10の向きを変
える回動部16及びワーク10の位置を移動させるガイ
ド部18とから成る。
【0008】この実施例の把持装置12は、図1〜図3
に示すように、平板状の把持部13,14に、先端部が
テーパ状に形成された複数の保持ピン20がワーク10
に向かって突設され、この保持ピン20が、ワーク10
の所定位置に形成された位置決め孔43に嵌合するもの
である。把持部13,14には、各々摺動筒21が固定
され、この摺動筒21が、このワーク把持装置12の取
付基部22の両端部にわたって設けられたガイド軸23
に沿って、移動可能に設けられ、把持部13,14の互
いの間隔が可変に形成されている。
【0009】取付基部22には、伝達機構を構成する一
対のL字形の揺動部材24,25が、互いに対称にそれ
ぞれ軸26,26を介して取り付けられている。揺動部
材25の一方の先端部には、長孔27が形成され、この
長孔27に接続ピン28が挿通されるとともに、揺動部
材24の一方の先端部にも接続ピン28が挿通され、一
対の揺動部材24,25の先端部同士が接続ピン28で
揺動自在に連結されている。さらに、この接続ピン28
には、2本のリンク31、32からなる連動機構である
トグル機構30の一端部が、回動自在に取り付けられて
いる。そして、リンク31,32の一端部同士が互いに
回動自在に連結され、トグル機構30の他端部は、軸3
3により取付基部22に回動自在に軸支されている。
【0010】リンク32には、軸33をはさんで反対側
に一体に突出した揺動片34が一体に形成されている。
揺動片34は、取り付け基部22に沿って摺動自在に設
けられたスライダ35の凹部35aに先端部が嵌合し、
スライダ35は、油圧シリンダ36のプッシュロッド3
7に、連結部材38を介して接続されている。連結部材
38は、スライダ35の肩部35bに一端部が当接可能
に対向し、この肩部35bから先端側に摺動自在に設け
られている。また、連結部材38の他端は、プッシュロ
ッド37に固定されている。そして、スライダ35の先
端部と連結部材38との間には、スライダ35に挿通さ
れたコイル状のスプリング39が圧縮状態で設けられて
いる。従って、このスプリング39は、スライダ35の
肩部35bと連結部材38とが常に当接する方向にこの
両者を付勢している。
【0011】揺動部材24の他方の先端部には、連結部
材40の一端部が接続され、連結部材40には把持部1
3の基端部が固定されている。さらに連結部材40の他
端部には、ストッパ部材42が固定され、取付基部22
の側壁部22aにストッパ部材42が挿通されていると
ともに、側壁部22aの外側面に当接可能に設けられて
いる。また、揺動部材25の他方の先端部には、連結部
材41の一端部が接続され、連結部材41には把持部1
4の基端部が固定されている。
【0012】この実施例のワーク把持装置の動作を以下
に説明する。先ず、ワーク10を保持する前は、把持部
13,14は、その間隔が開いた状態にあり、図3にお
いて2点鎖線で示す位置に位置する。この状態では、揺
動部材24,25は図1の2点鎖線で示す位置にあり、
トグル機構30はく字形に折れた状態になっている。こ
こで、揺動部材24,25は、揺動部材25の長孔27
によって、揺動可能に形成されており、接続ピン28
は、揺動部材24の軸26を中心に揺動する。そして、
揺動片34は、図1の2点鎖線に示す位置にあり、スラ
イダ35及び油圧シリンダ36のプッシュロッド37
は、後退限位置、即ち図1に示す位置からさらに左側に
位置している。この時、連結部材38がスライダ35の
肩部35bに当接した状態で、スライダ35を後退位置
に保持している。
【0013】次に、ワーク10を把持する時には、油圧
シリンダ36が作動し、プッシュロッド37を、前進限
位置、即ち図1の状態に移動させる。これによってスラ
イダ35は、連結部材38からスプリング39を介して
同一方向に移動する。従って、プッシュロッド37の動
きに対して、スプリング39がスライダ35との間で緩
衝部材として作用するとともに、動作伝達手段となって
いる。スライダ35の移動に伴って、揺動片34及びこ
れと一体のリンク32が、軸33を中心に図1において
反時計方向に揺動し、リンク31,32を図1の実線に
示すように、直線状態にする方向に動作させる。このリ
ンク31,32の動きから、接続ピン28を介して、揺
動部材24は時計方向に回動し、揺動部材25は反時計
方向に回動する。これによって、把持部13は連結部材
40を介して図1において左方向に移動し、ストッパ4
2が取り付け基部22の側壁部22aに当接して把持部
13は停止する。また、把持部14も同時に、連結部材
41を介して図1において右方向に移動し、把持部13
の停止とともに停止する。
【0014】把持部13の位置は、ストッパ42によっ
て、ワーク10を確実に把持する位置に規制され、その
停止位置でリンク31,32は直線状態となり、スライ
ダ35も停止する。従って、プッシュロッド37は、ス
プリング39の力に抗して把持部13及びスライダ35
等がストッパ42により停止する位置よりわずかに多く
移動し、上記停止状態で、連結部材38は、スライダ3
5の肩部35bからわずかに離れて停止する。
【0015】この状態で、把持部13,14は確実にワ
ーク10を保持ピン20によって保持している。そし
て、ここでワーク10側から把持部13,14に何らか
の力が作用し、把持部13,14間の間隔を広げようと
しても、把持部13,14を動かすトグル機構30は死
点である思案点に位置しており、リンク31,32は動
かない。即ち、把持部13,14の間隔を広げるには、
揺動部材24が反時計方向に回動し、揺動部材25が時
計まわりに回動しなければならないが、トグル機構30
が直線状になった思案点に位置しているので、リンク3
1,32はく字形にはならない。従って、ワーク10の
保持状態でワーク10側から把持部13,14に力が加
わっても把持部13,14を動かす連動機構は全く動か
ず、把持部13,14も広がることがない。また、ワー
ク把持状態では、油圧シリンダ36の力が把持部13,
14に作用していないため、この時仮に油圧シリンダ3
6の圧力が抜けても、そのまま把持状態を維持する。
【0016】またワーク10の把持を解除する場合は、
上記動作と逆に、油圧シリンダ36によりプッシュロッ
ド37を引き込むことによって、連結部材38、スライ
ダ35を介して揺動片34及びリンク32を、図1にお
いて反時計回りに回動させ、トグル機構30がく字形に
なり、接続ピン28を介し,揺動部材24,25が回動
して把持部13,14間の間隔を広げる。この時は、プ
ッシュロッド37が連結部材38を介して直接スライダ
35の肩部35bに当接し、退避位置まで移動させる。
【0017】この実施例のワーク把持装置によれば、ワ
ーク把持状態で、把持部13,14を動かす連動機構の
トグル機構30が思案点に位置し、バネ力や電磁力や油
圧等を外部から作用させることなくワーク保持状態を確
実に維持する。特に、停電等の異常時においても全く影
響はなく、確実にワーク把持状態を維持するものであ
る。さらに、ワーク把持動作中、すなわち油圧シリンダ
36がスプリング39を介しスライダ35を移動中に、
把持部13、14の保持ピン20がワーク10の位置決
め孔43に挿入されず、ワーク10端面に突き当たった
場合、その位置でスライダ35は停止するが、この後も
さらに油圧シリンダ36の駆動が続けられる。しかし、
油圧シリンダ36の駆動は、スプリング39を圧縮させ
るだけで、スライダ35にその動力は何ら伝達されな
い。従って、ワーク10の傾がり等によって把持部1
3、14がワーク10を把持できない状態であるにもか
かわらず、油圧シリンダ36の力で保持ピン20が、ワ
ーク10端面をさらに押し付けるようなことがないた
め、ワーク10の端面を傷付けたり、装置自体を破損さ
せたりすることはない。また、ワーク把持動作中に把持
部13、14の保持ピン20の先端テーパ部がワーク1
0の位置決め孔43の縁部に当接した状態に挿入された
とき、スライダ35は一時的に停止する。しかし、油圧
シリンダ36は、駆動を続け、スプリング39を圧縮さ
せる。そして、このスプリング39の復元力により、保
持ピン20はそのテーパ部により位置決め孔43の縁部
をすべりながら位置決め孔43に挿入される。これによ
り、ワーク10にわずかな位置ずれがあっても、スプリ
ング39の力でなめらかに位置が修正されつつ、把持動
作が確実に行なわれる。
【0018】尚、この発明のワーク把持装置のトグル機
構は、動作中に死点が存在する機構であれば良い。
【0019】
【発明の効果】この発明のワーク把持装置、伝達機構の
少なくとも一部に、動作過程の中で死点が存在するトグ
機構を設け、このトグル機構の死点位置で上記把持部
がワークを把持した状態に形成したので、ワーク把持位
置で、把持部にいかなる力が作用しても把持部は移動せ
ず、ワークが外れることがない。しかも、駆動装置から
スプリングを介して連動機構を作動させているので、把
持動作途中で把持部がワークの所定位置を把持しなかっ
た場合、スプリングがその後の駆動力を吸収するため、
把持部にはスプリングの付勢力以上の駆動力が作用する
ことがなく、その位置で停止することが出来る。よっ
て、ワークや装置の破損を防止することが出来、安全性
も高いものである。さらに、このスプリングの復元力と
把持部のテーパにより、ワークにわずかな位置ずれがあ
っても、なめらかに位置が修正されつつ、把持動作が確
実に行なわれる。そして、この発明のワーク把持装置
は、把持状態を維持するのに外部の動力を必要とせず、
簡単な構成で確実にワークを保持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワーク把持装置の一実施例の部分破
断底面図である。
【図2】この実施例のワーク把持装置の正面図である。
【図3】この実施例のワーク把持装置の左側面図であ
る。
【図4】この実施例のワーク把持装置を設けたマニピュ
レータの正面図である。
【符号の説明】
12 ワーク把持装置 13,14 把持部 24,25 揺動部材 30 トグル機構 35 スライダ 38,40,41 連結部材 36 油圧シリンダ 39 スプリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを挟んで保持する把持部と、この
    把持部を作動させる伝達機構と、この伝達機構を駆動す
    る駆動装置とを有したワーク把持装置において、上記駆
    動装置から上記伝達機構へ把持動作方向の駆動力を伝達
    するとともに把持方向に抗する力を緩衝し上記把持部を
    上記ワークの把持方向に付勢するスプリングと、上記伝
    達機構の少なくとも一部に設けられたトグル機構とを備
    、このトグル機構の死点位置で上記把持部が上記ワー
    クを把持するように上記伝達機構を形成し、上記把持部
    の先端部はテーパ状に形成されこのテーパ状の先端部が
    上記把持部の把持動作のガイドとなって上記スプリング
    に付勢されて上記ワークを把持することを特徴とするワ
    ーク把持装置。
  2. 【請求項2】 上記把持部は先端部がテーパ状の保持ピ
    ンを備え、上記ワークに対して上記スプリングにより付
    勢されて係合することを特徴とする請求項1記載のワー
    ク把持装置。
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