JP3241013U - 活性成分を含む複合水溶性ゲルを充填するための包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、速やかに吸収されて作用を果たせる薬や健康食品の開発に適用する、活性成分を含む複合水溶性ゲルを充填するための包装体を提供する。【解決手段】活性成分を含む複合水溶性ゲル110を充填するための包装体100は、舌下粘膜の吸収に用い且つ天然エキスが溶解された複合水溶性ゲルと、中央部分に複合水溶性ゲルを収容する気密容器室Aを形成するように、重ね合わせた2つの包装シート121のエッジ部分をシール接合することで形成されたシール辺122と、エッジ部分に、使用者が包装シートを破くための切り目とが設けられる、包装材120と、を含む。活性成分を含む複合水溶性ゲルは、包装材を引き裂くことで複合水溶性ゲルに含まれた活性成分を口腔に投入し、経粘膜で摂取されることで、消化管からの摂取を回避する。【選択図】図1

Description

本考案は、包装体に関し、特に、保存及び持ち運びやすさを両立させる、活性成分を含む複合水溶性ゲルを充填するための包装体に関する。
市販の栄養補助食品は、飲み物、粉末、カプセル又はトローチであるにも関わらず、通常、腸から摂取される。このような腸から摂取される製品に含まれた活性成分は、腸内のさまざまな酵素や、酸とアルカリの作用によって不活性化され、且つ腸からの吸収は時間がかかる、という問題を有する。関連する研究が進めて、口腔粘膜吸収系は栄養摂取の有効な手段となりつつある。口腔粘膜吸収系は、酵素や酸とアルカリの活性物質に対する破壊の作用を低減すると共に、作用を発揮するまでの時間を低減し、これらの栄養素が飲み込まれなく、望ましい効果を果たせる。
口腔・舌下粘膜吸収系は、長い間確認されてきたが、製薬業界でのみが使用されており、健康食品の舌下粘膜吸収への適用は未だ少ない。
上記を踏まえて、本考案が解決しようとする課題では、医薬業界の専門家でなくでも使いやすい、口腔・舌下粘膜吸収系の活性成分を含む複合水溶性ゲルを充填するための包装体を提供することにある。
本考案は、活性成分を含む複合水溶性ゲルを有する包装体を提供する。前記包装体は、舌下粘膜の吸収に用い且つ天然エキスが溶解された複合水溶性ゲルと、中央部分に前記複合水溶性ゲルを収容する気密容器室を形成するように、重ね合わせた2つの包装シートのエージ部分をシール接合することで形成されたシール辺と、前記エージ部分に、使用者が包装シートを破くための切り目とが設けられる、包装材と、を含む。
一つの実施形態において、活性成分を含む複合水溶性ゲルは、水、天然エキス、ゲル構造物質又はそれらの組み合わせである。
一つの実施形態において、活性成分を含む複合水溶性ゲルは、口腔粘膜による活性物質の吸収を促進するための吸収促進剤を更に含む。
一つの実施形態において、前記包装シートは、ボトルキャップ状上部、ボトルネック部及びボトル本体を含むボトル形状となるように形成される、請求項1に記載の包装体。
一つの実施形態において、包装材はボトル容器である。
本考案に係る包装体は、「舌下粘膜の吸収に用い且つ天然エキスが溶解された複合水溶性ゲルと、中央部分に前記複合水溶性ゲルを収容する気密容器室を形成するように、重ね合わせた2つの包装シートのエージ部分をシール接合することで形成されたシール辺と、前記エージ部分に、使用者が包装シートを破くための切り目とが設けられる、包装材と、を含む」といった技術特徴によって、医薬業界の専門家でなくでも使いやすく、速やかに吸収されて作用を果たせる薬や健康食品を充填するための包装体として用いられる。
本考案の前記目的、特徴、利点及び実施形態が分かりやすくなるため、図面の説明を示す。
本考案の一つの実施形態に係る活性成分を含む複合水溶性ゲルを充填するための包装体の外観を示す模式図である。 本考案の一つの実施形態に係る活性成分を含む複合水溶性ゲルを充填するための包装体の外観を示す模式図である。 本考案の実験例の実験例1~4の尿の黄色を量化する数値を示す図である。
本考案の記載をより詳しくするために、以下にて本考案に係る実施形態及び具体的な実施例を説明するが、本考案これらに制限されるものではない。以下の各実施形態は、有利であれば、組み合わせ若しくは置換されてもよく、一つの実施形態に他の実施形態の特徴を加入してもよいため、以下にてこのことについて重複に説明しない。
複合水溶性ゲルは、胃腸系を経由するわけでもなく、口腔粘膜を経由して活性成分を運送するので、活性成分が人体に利用される前に不活性化となることを回避することができる。その上、複合水溶性ゲルにおける活性成分が迅速にリリースされて、使用者の血液に運ばれて速やかに作用を果たせる。使用者にとって、活性成分が迅速にリリース・吸収されることは重要である。
複合水溶性ゲルの総重量に基づいて、水分が約5wt%~15wt%であり、ゲル構造物質が約40wt%~60wt%である。ゲル構造物質の成分は、水溶性食用ガム、シクロデキストリン、マルトデキストリン、セルロース誘導体、マルトースシロップ、キチンまたはキトサン、フルクトース、オリゴ糖、アミロペクチン及びそれらの組み合わせを含む。吸収促進剤(bio-enhancer)の成分は、カプサイシン、ピペリン、わさびエキス、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、リン酸、乳酸、ビタミンC又はそれらの組み合わせを含む。
図1は、本考案の一つの実施形態に基づいて描かれた活性成分を含む複合水溶性ゲル110を有する包装体100の外観を示す図である。活性成分を含む複合水溶性ゲル110である天然エキスは、複合水溶性ゲルに溶解される。包装材120はシールタイプとなるように気密容器室Aを画定し、前記活性成分を含む複合水溶性ゲル110は、前記気密容器室Aに充填される。
また、図1に示すように、包装体100における包装材120は、2つの包装シート121を含む。包装シート121が折り畳まれた後、包装シート121の重なり合う縁部は、互いに熱プレスされて、シール辺122を形成し、気密容器室Aが形成される。
図2に示すように、包装シート121は、ボトルキャップ状上部123、ボトルネック部124及びボトル本体125を含む。ボトルキャップ状上部123とボトルネック部124とを繋がったところには、気密容器室へ向かう切り目126を有する。切り目126の幅は気密容器室へだんだん小さくなり、それによって、使用者の力をかける方向は、切り目126の最も深い箇所の力を受ける方向と一致しているため、切り目126を引き裂く際により省力するとともに、引き裂いた口がスムーズにする。
また、図2に示すように、本実施形態において、各包装シート121のボトル本体125の対向する2つの辺はそれぞれ、凹面弧を有する。上述した形状の設計によって、前記気密容器室Aは容易に掴まれる。
本考案に係る複合水溶性ゲル構造は、舌下粘膜に付着しやすいため、製品の内容物の口に停留する時間を延長させ、活性成分の口に留まる時間が増加するため、舌下吸収の効率を向上することができる。また、複合水溶性ゲルを口腔内のチーク側や口腔内の他の箇所に適用しても、活性成分の停留時間の延長及び口腔内の他の箇所の粘膜吸収を向上させることができる。
また、本考案に係る複合水溶性ゲルは即効性を有する。即効性とは、投与後5分~1時間以内に効果を発揮する。好ましくは、投与後30分以内に効果を発揮すると共に、飲まれることが可能であるから、口腔内吸収以外の消化器吸収に影響しない。
本考案の一つの実施形態において、吸収促進剤の成分であるピペリンは、上皮細胞の微細構造を変化させることによって、細胞膜における脂質分子の配列を調整して、上皮細胞から循環器系への栄養素の浸透を増加させると共に、代謝中に熱が発生するため、血管の拡張、粘膜への血流の増加が発生し、血液における活性物質の主要な大血管への運送はより効率となる。
本考案をより深く理解するために、以下の実施例で活性成分が本考案にかかる水溶性ゲル構造、飲み物、ゼリー又はカプセルに存在する場合に、人体に吸収される効率を示す。
実施例1:異なる剤形に含まれたビタミンB製品の体吸収効率の比較
ビタミンB20mgを実験例1に係る舌下粘膜の吸収に用いる複合水溶性ゲルに製造した。実験例1に係る製品を200ccの水に溶解させて実験例2の飲み物を調製した。ビタミンB20mgを実験例3に係るゼリーに製造した。カプセル0号にビタミンB20mg及びラクトース300mgを充填することで、実験例4に係るカプセルを製造した。
同じ人は4日間連続して、午前9時に200mLの飲料水を飲んだ後に、実験例1に係る舌下粘膜、実験例2に係る飲み物、実験例3のゼリー剤形、及び実験例4のカプセル剤形をそれぞれ飲んだ。また、実験例2に係る飲み物は水に溶解されるため、飲料水を飲むことを不要であった。異なる時間(09:00、09:30、10:00、11:00、12:00、13:00及び15:00)で尿の色を測定した。ビタミンBは黄金色を呈するため、尿を採取した後に、カメラを使用して検体を撮影し、Adobeの色検出システムを使用して光学分析を行い、カラーピッカーのHSBセクションの「B」を100%にし、CMYKカラーモードで分析を行った後、Y値を定量化し、各グループの測定結果を図3に示す。
図3に示すように、実験例2の飲み物及び実験例3のゼリーは、腸管を経由して吸収され、更に腎臓によって代謝され、尿として***されるため、尿は60分以降に黄色に変わって、120分に最も黄色くなった。実験例4のカプセルは、胃酸でカプセルを先に消化した後に、腸管を経由して吸収され、更に腎臓によって代謝され、尿として***されるため、尿は120分以降に黄色に変わって、240分に最も黄色くなった。それらに比べて、実験例1に係る舌下粘膜の吸収に用いる複合水溶性ゲルは、舌下粘膜を経由して吸収され、速やかに循環に入るため、尿は30分以降に黄色に変わって、60分に最も黄色くなった。この実験により、ビタミンBは舌下粘膜を経由して吸収され、速やかに循環に入るため、代謝及び腎臓による***が最も速かった。
本考案は、活性成分を含む複合水溶性ゲルを提供すると共に、持ち運びが簡単で、すぐに食べられる軽食包装体であってもよい。
以上に開示された内容は、ただ本発明の好ましい実行可能な実施態様であり、本発明の請求の範囲はこれに制限されない。そのため、本発明の明細書及び図面内容を利用して成される全ての等価な技術変更は、いずれも本発明の請求の範囲に含まれる。
100…包装体
110…複合水溶性ゲル
120…包装材
121…包装シート
122…シール辺
123…ボトルキャップ状上部
124…ボトルネック部
125…ボトル本体
126…切り目
A…気密容器室

Claims (5)

  1. 舌下粘膜の吸収に用いる、複合水溶性ゲルを充填するための包装体であって、
    舌下粘膜の吸収に用い且つ天然エキスが溶解された複合水溶性ゲルと、
    中央部分に前記複合水溶性ゲルを収容する気密容器室を形成するように、重ね合わせた2つの包装シートのエージ部分をシール接合することで形成されたシール辺と、前記エージ部分に、使用者が包装シートを破くための切り目とが設けられる、包装材と、
    を含む、包装体。
  2. 活性成分を含む複合水溶性ゲルは、水、天然エキス、ゲル構造物質又はそれらの組み合わせである、請求項1に記載の包装体。
  3. 活性成分を含む複合水溶性ゲルは、口腔粘膜による活性物質の吸収を促進するための吸収促進剤を更に含む、請求項1に記載の包装体。
  4. 前記包装シートは、ボトルキャップ状上部、ボトルネック部及びボトル本体を含むボトル形状となるように形成される、請求項1に記載の包装体。
  5. 包装材はボトル容器である、請求項1に記載の包装体。
JP2022002957U 2021-11-25 2022-09-06 活性成分を含む複合水溶性ゲルを充填するための包装体 Active JP3241013U (ja)

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