JP3240161B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JP3240161B2
JP3240161B2 JP21214091A JP21214091A JP3240161B2 JP 3240161 B2 JP3240161 B2 JP 3240161B2 JP 21214091 A JP21214091 A JP 21214091A JP 21214091 A JP21214091 A JP 21214091A JP 3240161 B2 JP3240161 B2 JP 3240161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
signal
dram
output
sram
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21214091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH052872A (ja
Inventor
勝己 堂阪
正樹 熊野谷
浩司 早野
彰 山崎
久 岩本
英明 阿部
勝満 日昔
康宏 石塚
宰 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Priority to JP21214091A priority Critical patent/JP3240161B2/ja
Priority to US07/869,917 priority patent/US5652723A/en
Priority to EP97201598A priority patent/EP0817198B1/en
Priority to EP92303424A priority patent/EP0509811B1/en
Priority to EP98201558A priority patent/EP0877383A3/en
Priority to DE69230810T priority patent/DE69230810T2/de
Priority to DE69227723T priority patent/DE69227723T2/de
Priority to EP98201559A priority patent/EP0877384B1/en
Priority to EP98201556A priority patent/EP0877381A3/en
Priority to DE69232525T priority patent/DE69232525T2/de
Priority to EP98201557A priority patent/EP0877382B1/en
Priority to DE69232356T priority patent/DE69232356T2/de
Priority to KR1019920006358A priority patent/KR960006892B1/ko
Publication of JPH052872A publication Critical patent/JPH052872A/ja
Priority to US08/461,916 priority patent/US5583813A/en
Priority to US08/463,565 priority patent/US5544121A/en
Priority to US08/465,472 priority patent/US5559750A/en
Priority to KR1019950061469A priority patent/KR960006908B1/ko
Priority to KR1019950061470A priority patent/KR960006909B1/ko
Priority to KR1019950061471A priority patent/KR960006910B1/ko
Priority to US08/599,265 priority patent/US5623454A/en
Priority to US08/625,578 priority patent/US5848004A/en
Priority to US08/639,997 priority patent/US5629895A/en
Priority to US08/655,322 priority patent/US5650968A/en
Priority to US08/865,310 priority patent/US6026029A/en
Priority to US09/480,006 priority patent/US6356484B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3240161B2 publication Critical patent/JP3240161B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置に関
し、特に、外部から与えられるクロック信号に同期して
動作するクロック同期型半導体記憶装置に関する。特定
的には主メモリとしての大容量のダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリ(DRAM)と、キャッシュメモ
リとしての小容量のスタティック・ランダム・アクセス
・メモリ(SRAM)とが同一半導体チップ上に集積化
されたキャッシュ内蔵半導体記憶装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の16ビットまたは32ビットのマ
イクロプロセシッングユニット(MPU)は、動作クロ
ック周波数が25MHzまたはそれ以上と非常に高速に
なってきている。データ処理システムにおいては、標準
DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ)はビット単価が安いため、大記憶容量の主メモリと
して用いられることが多い。標準DRAMは、アクセス
時間が短縮化されてきてはいるものの、MPUの高速化
は標準DRAMのそれを上回っている。このため、標準
DRAMを主メモリとして用いるデータ処理システム
は、ウエイトステート(待ち状態)の増加などの犠牲を
払う必要がある。このMPUと標準DRAMの動作速度
のギャップという問題は、標準DRAMが次のような特
徴を有しているために本質的なものである。
【0003】(1) 行アドレス信号と列アドレス信号
とが時分割的に多重化されて同じアドレスピン端子へ与
えられる。行アドレス信号は、ロウアドレスストローブ
信号/RASの降下エッジで装置内部へ取込まれる。列
アドレス信号はコラムアドレスストローブ信号/CAS
の降下エッジで装置内部へ取込まれる。ロウアドレスス
トローブ信号/RASはメモリサイクルの開始を規定し
かつ行選択系を活性化する。コラムアドレスストローブ
信号/CASは列選択系を活性化する。信号/RASが
活性状態となってから信号/CASが活性状態となるま
で「RAS−CAS遅延時間(tRCD)」と呼ばれる
所定の時間が必要とされるため、アクセス時間の短縮化
にも限度があるというアドレス多重化による制約が存在
する。
【0004】(2) ロウアドレスストローブ信号/R
ASを一旦立上げてDRAMをスタンバイ状態に設定し
た場合、このロウアドレスストローブ信号/RASはR
ASプリチャージ時間(tRP)と呼ばれる時間が経過
した後でなければ再び“L”へ立下げることはできな
い。RASプリチャージ時間tRPは、DRAMの様々
な信号線を確実に所定電位にプリチャージするために必
要とされる。このため、RASプリチャージ時間tRP
によりDRAMのサイクル時間を短くすることはできな
い。また、DRAMのサイクル時間を短くすることは、
DRAMにおいて信号線の充放電の回数が多くなるた
め、消費電流の増加にもつながる。
【0005】(3) 回路の高集積化およびレイアウト
の改良などの回路技術およびプロセス技術の向上または
駆動方法の改良などの応用上の工夫・改良によりDRA
Mの高速化を図ることはできる。しかしながら、MPU
の高速化の進展はDRAMのそれを大きく上回ってい
る。ECLRAM(エミッタ・カップルド・RAM)お
よびスタティックRAMなどのバイポーラトランジスタ
を用いた高速のバイポーラRAMおよびMOSトランジ
スタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた比
較的低速のDRAMというように、半導体メモリの動作
速度には階層構造がある。MOSトランジスタを構成要
素とする標準DRAMでは数十nS(ナノ秒)のスピー
ド(サイクル時間)を期待するのは非常に困難である。
【0006】MPUと標準DRAMのスピードギャップ
(動作速度の差)を埋めるため、応用面から種々の改善
が行なわれている。このような改善の主なものとして
は、(1) DRAMの高速モードとインタリーブ方式
とを用いる、(2)高速のキャッシュメモリ(SRA
M)を外部に設ける、がある。
【0007】上記方法(1)の場合、スタティックコラ
ムモードまたはページモードなどの高速モードを用いる
方法と、この高速モードとインタリーブ方式とを組合わ
せる方法とがある。スタティックモードとは、1本のワ
ード線(1行)を選択した後、列アドレスのみを順次変
化させることによりこの1行のメモリセルを順次アクセ
スする方法である。ページモードとは、1本のワード線
を選択した後、信号/CASをトグルして列アドレス信
号を順次取込み、この1本のワード線に接続されるメモ
リセルへ順次アクセスする方法である。これらのいずれ
のモードも信号/RASのトグルを含まずにメモリセル
へアクセスすることができ、通常の、信号/RASおよ
び/CASを用いたアクセスよりも高速となる。
【0008】インタリーブ方式とは、複数のメモリ装置
をデータバスに並列に設け、この複数のメモリ装置への
アクセスを交互または順次行なうことにより、実効的に
アクセス時間の短縮を図る方式である。このDRAMの
高速モードを用いた方法および高速モードとインタリー
ブ方式とを組合わせる方法は、簡単にしかも比較的効率
よく標準DRAMを高速DRAMとして使用する方法と
して従来から知られている。
【0009】上記方法(2)は、メインフレームでは昔
から幅広く利用されている方法である。高速キャッシュ
メモリは高価である。しかしながら、低価格ながらも高
性能をも要求されるパーソナルコンピュータの分野にお
いては、その動作速度を改善するために、ある程度高価
になるのを犠牲にして、やむなく一部で使用されてい
る。高速キャッシュメモリをどこに設けるかについては
次の3種類の可能性が存在する。
【0010】(a) MPUそのものに内蔵する。
【0011】(b) MPU外部に設ける。
【0012】(c) 高速キャッシュメモリを別に設け
るのではなく、標準DRAMに内蔵されている高速モー
ドをキャッシュのように用いる(高速モードの擬似的キ
ャッシュメモリ化)。すなわち、キャッシュヒット時に
は高速モードで標準DRAMへアクセスし、キャッシュ
ミス時には通常モードで標準DRAMへアクセスする。
【0013】上述の3つの方法(a)ないし(c)は何
らかの形で既にデータ処理システムにおいて採用されて
いる。しかしながら、価格の観点から、多くのMPUシ
ステムにおいては、DRAMに不可避なRASプリチャ
ージ時間(tRP)を実効的に表に現われないようにす
るために、メモリをバンク構成とし、このメモリバンク
ごとにインタリーブする方法が用いられている。この方
法に従えば、実質的にDRAMのサイクル時間をスペッ
ク値(仕様値)のほぼ半分にすることができる。
【0014】しかしながら、インタリーブの方法は、メ
モリ装置へのアクセスがシーケンシャルになされる場合
にしか効果的ではない。すなわち、同一のメモリバンク
へ連続してアクセスする場合には効果は得られない。ま
た、この方法では、DRAM自身のアクセス時間の実質
的向上は図ることはできない。また、メモリの最小単位
を少なくとも2バンクとする必要がある。
【0015】ページモードまたはスタティックコラムモ
ードなどの高速モードを用いる場合、MPUがある頁
(ある指定された1行のデータ)を連続してアクセスす
る場合に限り実効的にアクセス時間を短縮することがで
きる。この方法は、バンク数が2ないし4と比較的大き
い場合には、各バングごとに異なる行をアクセスするこ
とができるためある程度効果が得られる。与えられた頁
内にMPUが要求するメモリのデータが存在しない場合
を「ミスヒット(キャッシュミス)」と呼ぶ。通常、デ
ータの1かたまりは近接したアドレスまたは逐次的アド
レスに格納される。高速モードにおいては、アドレスの
半分である行アドレスが既に指定されているため「ミス
ヒット」が発生する確率は高い。
【0016】バンクの数が30ないし40と大きくなる
と、各バンクごとに異なる頁のデータを格納することが
できるため、「ミスヒット」率は激減する。しかしなが
ら、データ処理システムにおいて、30ないし40のバ
ンクを想定することは現実的ではない。また、「ミスヒ
ット」が発生した場合には、新たに行アドレスを選択し
直すために信号/RASを立上げDRAMのプリチャー
ジサイクルに戻る必要があり、バンク構成の性能を犠牲
にすることになる。
【0017】前述の方法(2)の場合、MPUと標準D
RAMとの間には高速キャッシュメモリが設けられる。
この場合、標準DRAMは比較的低速であっても構わな
い。一方、標準DRAMは4M(メガ)ビット、16M
ビットと大記憶容量のものが出現している。パーソナル
コンピュータなどの小規模システムにおいては、そのメ
インメモリを1チップないし数チップの標準DRAMに
より構成することができる。外部に高速キャッシュメモ
リを設けた場合、メインメモリがたとえば1個の標準D
RAMにより構成できるような小規模システムでは有効
ではない。標準DRAMをメインメモリとする場合、高
速キャッシュメモリとメインメモリとの間のデータ転送
速度がこの標準DRAMのデータ入出力端子数で制限さ
れ、システムの速度に対するネックになるからである。
【0018】また、高速モードの擬似的キャッシュメモ
リ化の場合、その動作速度は高速のキャッシュメモリよ
りも遅いため、所望のシステムの性能を実現することは
困難である。
【0019】上述のようなインタリーブ方式または高速
動作モードを使用した場合に生じるシステム性能の犠牲
を解消し、比較的安価で小規模なシステムを構築する方
法としては、高速キャッシュメモリ(SRAM)をDR
AMに内蔵することが考えられる。すなわち、DRAM
をメインメモリとし、かつSRAMをキャッシュメモリ
として備える階層的な構造の1チップメモリを考えるこ
とができる。このような階層的な構造の1チップメモリ
をキャッシュDRAM(CDRAM)と称する。このC
DRAMについて以下に説明する。
【0020】図188は従来の標準的な1メガビットD
RAMの要部の構成を示す図である。図188におい
て、DRAMは、行および列からなるマトリクス状に配
列された複数のメモリセルMCからなるメモリセルアレ
イ500を含む。1行のメモリセルが1本のワード線W
Lに接続される。1列のメモリセルMCが1本の列線C
Lに接続される。この列線CLは、通常、1対のビット
線から構成される。1本のワード線WLは、1対のビッ
ト線のうちの一方のビット線との交点に位置するメモリ
セルを選択状態とする。1M(メガ)DRAMにおいて
は、メモリセルMCは1024行×1024列のマトリ
クス状に配列される。すなわち、このメモリセルアレイ
500は、1024本のワード線WLと1024本の列
線CL(1024対のビット線)を含む。
【0021】DRAMはさらに、外部から与えられる行
アドレス信号(図示せず)をデコードし、メモリセルア
レイ500の対応の行を選択するロウデコーダ502
と、このロウデコーダ502により選択されたワード線
に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅するセン
スアンプと、外部から与えられる列アドレス信号(図示
せず)をデコードし、メモリセルアレイ500の対応の
列を選択するコラムデコーダを含む。図184において
は、センスアンプとコラムデコーダとが1つのブロック
504で示される。ここで、実際には、アドレスバッフ
ァが設けられており、このアドレスバッファが外部から
与えられる行アドレス信号および列アドレス信号を受け
て内部行アドレス信号および列アドレス信号を発生し、
それぞれをロウデコーダ502およびコラムデコーダへ
与えている。ここではこのアドレスバッファは示してい
ない。
【0022】DRAMがデータの入出力を1ビット単位
で行なう×1ビット構成の場合、コラムデコーダにより
1本の列線(1つのビット線対)CLが選択される。D
RAMが4ビット単位でデータの入出力を行なう×4ビ
ット構成の場合、コラムデコーダにより4本の列線CL
が選択される。ブロック504に含まれるセンスアンプ
は各列線(ビット線対)CLに対して1個ずつ設けられ
る。
【0023】このDRAM内のメモリセルMCへデータ
を書込むかまたはこのメモリセルMCからデータを読出
すメモリアクセス時においては、以下の動作が行なわれ
る。まず、ロウデコーダ502へ行アドレス信号(正確
には内部行アドレス信号)が与えられる。ロウデコーダ
502は、与えられた行アドレス信号をデコードし、メ
モリセルアレイ500内の1本のワード線WLの電位を
“H”に立上げる。選択されたワード線WLに接続され
る1024ビットのメモリセルMCのデータが対応の列
線CL上へ伝達される。列線CL上のデータは、ブロッ
ク504に含まれるセンスアンプにより増幅される。選
択されたワード線WLに接続されるメモリセルのうち、
データの書込みまたは読出しを受けるメモリセルの選択
は、ブロック504に含まれるコラムデコーダからの列
選択信号により行なわれる。コラムデコーダは列アドレ
ス信号(正確には内部列アドレス信号)をデコードし、
メモリセルアレイ500内の対応の列を選択するための
列選択信号を発生する。
【0024】前述の高速モード動作においては、ブロッ
ク504に含まれるコラムデコーダに対し列アドレス信
号が順次与えられる。スタティックコラムモード動作時
においては、所定時間ごとに与えられる列アドレス信号
を新たな列アドレス信号としてコラムデコーダがデコー
ドし、選択されたワード線WLに接続されるメモリセル
MCを列線CLを介して選択する。ページモード時にお
いては、コラムデコーダへは、信号/CASの各トグル
ごとに新たな列アドレス信号が与えられる。コラムデコ
ーダは与えられた列アドレス信号をデコードして対応の
列線を選択する。このように、1本のワード線WLを選
択状態とし、列アドレスのみを変えることにより選択さ
れたワード線WLに接続される1行のメモリセルMCへ
高速でアクセスすることができる。
【0025】図189は従来の1MビットCDRAMの
一般的構成を示す図である。図189において、従来の
CDRAMは、図184に示す標準DRAMの構成に加
えて、SRAMアレイ506と、DRAMのメモリセル
アレイ500の1行とSRAMアレイ506との間での
データ転送を行なうためのトランスファーゲート508
を含む。SRAMアレイ506は、DRAMメモリセル
アレイ500の1行のデータを同時に格納することがで
きるように、メモリセルアレイ500の各列線CLに対
応して設けられるキャッシュレジスタを含む。したがっ
て、SRAMアレイ506においては、1024個のキ
ャッシュレジスタが設けられる。このキャッシュレジス
タは、通常、スタティック型メモリセル(SRAMセ
ル)により構成される。
【0026】図189に示すCDRAMの構成の場合、
外部からキャッシュヒットを示す信号が与えられた場合
には、SRAMアレイ506へのアクセスが行なわれ、
高速でメモリセルへのアクセスを行なうことができる。
キャッシュミス(ミスヒット)時においては、DRAM
へのアクセスが行なわれる。
【0027】上述のような大容量のDRAMと高速のS
RAMとを同一チップ上に集積したCDRAMは、たと
えば特開昭60−7690号公報および特開昭62−3
8590号公報などに開示されている。
【0028】上述のような従来のCDRAMの構成にお
いては、DRAMメモリセルアレイ500の列線(ビッ
ト線対)CLとSRAM(キャッシュメモリ)アレイ5
06の列線(ビット線対)が1対1対応の関係でトラン
スファーゲート508を介して接続される。すなわち、
上述の従来のCDRAMの構成においては、DRAMメ
モリセルアレイ500におけるワード線WL1本に接続
されるメモリセルのデータとメモリセルアレイ500の
1行と同数個のSRAMセルのデータとをトランスファ
ーゲート508を介して双方向一括転送する構成がとら
れる。この構成においては、SRAM506がキャッシ
ュメモリとして用いられ、DRAMがメインメモリとし
て用いられる。
【0029】キャッシュのいわゆるブロックサイズは、
SRAM506において、1回のデータ転送でその内容
が書換えられるビットの数と考えることができる。した
がって、このブロックサイズはDRAMメモリセルアレ
イ500の1本のワード線WLに物理的に結合されるメ
モリセルの数と同数になる。図188および図189に
示すように、1本のワード線WLに1024個のメモリ
セルが物理的に接続されている場合には、ブロックサイ
ズは1024となる。
【0030】一般に、ブロックサイズが大きいとヒット
率は上昇する。しかしながら、同一のキャッシュメモリ
サイズの場合、ブロックサイズに反比例してセット数が
減少するため、逆にヒット率は減少する。たとえば、キ
ャッシュサイズが4Kビットの場合、ブロックサイズが
1024であれば、セット数は4となるが、ブロックサ
イズが32であればセット数は128となる。したがっ
て、図189に示すCDRAMの構成の場合、ブロック
サイズが必要以上に大きくなり、キャッシュヒット率を
それほど改善することができないという問題が生じる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ブロックサイズを小さ
くする構成は、たとえば特開平1−146187号公報
に示されている。この先行技術においては、DRAMア
レイおよびSRAMアレイは列線(ビット線対)が1対
1対応に配置されるが、それぞれ列方向に複数のブロッ
クに分割される。ブロックの選択はブロックデコーダに
より行なわれる。キャッシュミス(ミスヒット)時に
は、ブロックデコーダにより1つのブロックが選択され
る。選択されたDRAMブロックとSRAMブロックと
の間でのみデータの転送が行なわれる。この構成に従え
ばキャッシュメモリのブロックサイズを適当な大きさに
低減することができるが、以下のような問題点が未解決
として残る。
【0032】図190は1MビットDRAMアレイの標
準的なアレイ構成を示す図である。図190において、
DRAMアレイは8つのメモリブロックDMB1〜DM
B8に分割される。メモリブロックDMB1〜DMB8
に対して共通にロウデコーダ502がメモリアレイの長
辺方向の一方側に設けられる。メモリブロックDMB1
〜DMB8の各々に対して(センスアンプ+コラムデコ
ーダ)ブロック504−1〜504−8が設けられる。
【0033】メモリブロックDMB1〜DMB8はそれ
ぞれ128Kビットの容量を備える。この図190にお
いては、1つのメモリブロックDMBが128行×10
24列に配置されている場合が一例として示される。1
本の列線CLは、1対のビット線BL,/BLにより構
成される。
【0034】図190に示すように、DRAMメモリセ
ルアレイを複数のブロックに分割すれば、1本のビット
線BL(および/BL)の長さは短くなる。データ読出
し時には、メモリセル内のキャパシタ(メモリセルキャ
パシタ)に蓄積された電荷が対応のビット線BL(また
は/BL)に伝達される。このときビット線BL(また
は/BL)に生じる電位変化量はメモリセルキャパシタ
の容量Csとビット線BL(または/BL)の容量Cb
との比,Cs/Cb,に比例する。ビット線BL(また
は/BL)の長さが短くなれば、ビット線容量Cbが小
さくなる。これにより、ビット線に生じる電位変化量を
大きくすることができる。
【0035】また、動作時においてはロウデコーダ50
2により選択されたワード線WLを含むメモリブロック
(図190においてメモリブロックDMB2)に対する
センス動作が行なわれ、残りのブロックにおいてはスタ
ンバイ状態が維持される。これによりセンス動作時にお
けるビット線充放電に伴う消費電力を低減することがで
きる。
【0036】図190に示すようなDRAMにおいて上
述のブロック分割方式のCDRAMを適用した場合、メ
モリブロックDMB1〜DMB8それぞに対してSRA
Mキャッシュレジスタおよびブロックデコーダを設ける
必要がある。このため、チップ面積が著しく増大すると
いう問題が生じる。
【0037】また、この構成では、選択されたブロック
に対するSRAMキャッシュレジスタしか動作せず、S
RAMキャッシュレジスタの利用効率が悪いという問題
もある。
【0038】また、上述のごとくDRAMアレイとSR
AMアレイとはビット線が1対1に対応している。メイ
ンメモリとキャッシュメモリとの間のメモリのマッピン
グ方式としてダイレクトマッピング方式を採用した場
合、図189に示すように、SRAMアレイ506は1
行に配列された1024行のキャッシュレジスタで構成
される。この場合、SRAMキャッシュの容量は1Kビ
ットとなる。
【0039】また、マッピング方式として4ウェイセッ
トアソシアティブ方式を採用した場合、図191に示す
ように、SRAMアレイ506は、4行のキャッシュレ
ジスタ506a〜506dを含む。4行のキャッシュレ
ジスタ506a〜506dのうちの1行がウェイアドレ
スに従ってセレクタ510により選択される。この図1
91に示す構成の場合、SRAMキャッシュの容量は4
Kビットとなる。
【0040】上述のように、DRAMアレイとキャッシ
ュメモリとの間のメモリセルのマッピング方式はそのチ
ップ内部の構成により決定される。マッピング方式を変
化させると上述のようにキャッシュサイズも変更する必
要がある。
【0041】また上述のいずれのCDRAMの構成にお
いても、DRAMアレイとSRAMアレイとはビット線
が1対1に対応しているため、DRAMアレイの列アド
レスとSRAMアレイの列アドレスとは必然的に同一と
なり、DRAMアレイのメモリセルをSRAMアレイの
任意の位置へマッピングするフルアソシアティブ方式を
実現することは原理的に不可能である。
【0042】DRAMとSRAMとを同一チップ上に集
積した半導体記憶装置の他の構成は、また、特開平2−
87392号公報に開示されている。この先行技術にお
いては、DRAMアレイとSRAMアレイとが内部共通
データバスを介して接続される。内部共通データバス
は、装置外部とデータの入出力を行なうための入出力バ
ッファに接続される。DRAMアレイとSRAMアレイ
とはそれぞれ独立に発生された別々のアドレス信号によ
り選択位置を指定することができる。
【0043】しかしながら、この先行技術の構成におい
ては、DRAMアレイとSRAMアレイとの間のデータ
転送は内部の共通データバスを介して行なわれる。一度
に転送することのできるビット数はこの内部共通データ
バス線数により制限を受け、高速でキャッシュメモリの
内容を書換えることはできない。したがって、前述のS
RAMキャッシュを標準DRAMの外部に設ける構成の
場合と同様、このDRAMアレイとSRAMアレイとの
間のデータ転送速度がネックとなり、高速キャッシュメ
モリシステムを構築することはできない。
【0044】また、ASIC(特定用途向けIC)およ
びパイプライン用途などにおいては、半導体記憶装置は
システムクロックなどの外部クロック信号に同期して動
作する。半導体記憶装置の動作モードは、外部クロック
信号の立上がりまたは立下がりエッジにおける外部制御
信号の状態により決定される。外部クロック信号は半導
体記憶装置へのアクセスの有無にかかわらず半導体記憶
装置へ与えられる。このとき、外部クロック信号に応答
して、外部制御信号、アドレス信号およびデータを受け
る入力バッファ等が動作する。消費電力の観点からは、
半導体記憶装置へのアクセスが存在しないときには外部
クロック信号を半導体記憶装置へ与えないようにするか
または外部クロック信号の周期を長くするのが好まし
い。
【0045】一般に、DRAMへは、行アドレス信号と
列アドレス信号とが時分割多重して与えられる。行アド
レス信号および列アドレス信号の装置内部への取込みは
この外部クロック信号に同期して行なわれる。したがっ
て、従来のDRAMを外部クロック信号に同期して動作
させた場合、この行アドレス信号と列アドレス信号の取
込みに長時間を要することになり、この低消費電力性を
重視した場合において、DRAMを高速動作させること
ができないという問題が生じる。
【0046】また、従来の半導体記憶装置を外部クロッ
ク信号に同期して動作させた場合、その動作速度は外部
クロック信号により一意的に決定される。このとき、外
部クロック信号が規定する動作速度で動作する高速性よ
りも低消費電力性を重視する用途においては、従来のク
ロック同期型半導体記憶装置では対応することができな
い。
【0047】クロック同期型半導体記憶装置では、制御
信号およびアドレス信号の内部への取込みはクロック信
号に同期して行なわれる。制御信号およびアドレス信号
の内部への取込みはバッファ回路により行なわれる。各
バッファ回路はクロック信号に同期して活性化され、与
えられた外部信号に対応する内部信号を発生する。スタ
ンバイ状態等においては、有効な制御信号およびアドレ
ス信号は与えられないが、外部からのクロック信号は継
続して与えられる。したがって、各バッファ回路は不必
要に動作することになり、スタンバイ時における消費電
流低減に対する1つの障害となる。特に、この外部クロ
ック信号のサイクル期間が短くなればなるほど、各バッ
ファ回路の動作回数が増大し、スタンバイ時の消費電流
が応じて増大するため、低消費電流実現に対する大きな
障害となる。
【0048】また、半導体記憶装置がダイナミック型メ
モリセル(DRAMセル)を含む場合、これらのDRA
Mセルは周期的にリフレッシュする必要がある。DRA
Mのリフレッシュモードには、通常、オートリフレッシ
ュモードとセルフリフレッシュモードとがある。
【0049】オートリフレッシュ動作時の波形図を図1
92に示す。オートリフレッシュモード時には、チップ
セレクト信号*CEが“H”、外部からのリフレッシュ
指示信号*REFが“L”に設定される。外部からのリ
フレッシュ指示信号*REFの立下がりに応答して行選
択系を駆動するための内部制御信号int.*RASが
“L”に立下がる。この内部制御信号int.*RAS
に応答して内蔵のアドレスカウンタから発生されたリフ
レッシュアドレスに従ってワード線が選択され、この選
択ワード線に接続されるメモリセルのリフレッシュが行
なわれる。したがって、このオートリフレッシュモード
においては、半導体記憶装置のリフレッシュタイミング
は、外部から与えられるリフレッシュ指示信号*REF
により決定される。このため、半導体記憶装置において
リフレッシュが行なわれているか否かは記憶装置外部で
知ることができる。
【0050】図193に、セルフリフレッシュ動作時の
波形図を示す。セルフリフレッシュモード時には、チッ
プセレクト信号*CEが“H”、外部リフレッシュ指示
信号*REFが“L”に設定される。外部からのリフレ
ッシュ指示信号*REFが“L”に立下がると、内部制
御信号int.*RASが発生され、内蔵のアドレスカ
ウンタからのリフレッシュアドレスに従ってワード線選
択が行なわれる。続いて、この選択ワード線に接続され
るメモリセルのセンス動作および再書込みが行なわれ、
このワード線WLに接続されるメモリセルのリフレッシ
ュが行なわれる。
【0051】セルフリフレッシュの第1回目のサイクル
は、オートリフレッシュと同様である。このチップセレ
クト信号*CEが“H”にあり、リフレッシュ指示信号
*REFが所定時間TF以上“L”に設定されると、内
蔵のタイマからリフレッシュ要求信号が発生される。こ
れに応答して、内部制御信号int.*RASが発生さ
れ、ワード線の選択および選択ワード線に接続されるメ
モリセルのリフレッシュが行なわれる。この動作は、リ
フレッシュ指示信号*REFが“L”にある間繰返され
る。このセルフリフレッシュにおけるリフレッシュ動作
では、半導体記憶装置に内蔵されたタイマにより、その
リフレッシュタイミングが決定される。外部からはリフ
レッシュタイミングを知ることはできない。通常、この
セルフリフレッシュモードでは、外部からデータをアク
セスすることはできない。したがって、通常モード時に
おいてはセルフリフレッシュは行なわれず、セルフリフ
レッシュモードはスタンバイ時においてデータを保持す
るために行なわれるのが一般である。
【0052】データの保持に必要なリフレッシュ周期の
上限は、元来、半導体チップそれぞれに差が存在する
(たとえば日経エレクトロニクス1987年4月6日号
第170頁参照)。通常、セルフリフレッシュを行なう
ためには、半導体記憶装置の試験により、データ保持の
保証値を測定し、この保証値に合わせてセルフリフレッ
シュサイクルを規定するタイマの周期がプログラムされ
る。一般に、オートリフレッシュモードとセルフリフレ
ッシュモードとを選択的に用いる場合、このセルフリフ
レッシュサイクルを決定するためにデータ保持保証時間
の保証値の計測が必要とされる。この図193からみら
れるように、セルフリフレッシュモードは、まず外部リ
フレッシュ指示信号*REFに従ってオートリフレッシ
ュと同様の動作が行なわれ、続いてタイマによるリフレ
ッシュ動作が行なわれる。したがってこの場合、セルフ
リフレッシュサイクルは正確にはオートリフレッシュが
行なわれて、続いて所定時間TFが経過した後に行なわ
れるサイクルといえる。このセルフリフレッシュサイク
ルでは内蔵のタイマにより上述のごとく、リフレッシュ
タイミングが決定されているだけであり、外部からはこ
のリフレッシュタイミングを知ることはできない。した
がって、セルフリフレッシュサイクルは通常モード時に
たとえばヒドンリフレッシュなどの方式として用いるこ
とができないという問題がある。
【0053】さらに、DRAMアレイとSRAMアレイ
とを内蔵する半導体記憶装置においては、DRAMアレ
イからSRAMアレイへ高速にデータを転送するのが高
速動作性の観点からは望ましい。DRAMアレイからS
RAMアレイへのデータ転送時には、DRAMアレイに
おいて行(ワード線)の選択、選択ワード線に接続する
メモリセルのデータの検知および増幅、ならびに列選択
が行なわれる。
【0054】DRAMアレイに対しては、一般に、行ア
ドレス信号と列アドレス信号とがマルチプレクスして与
えられる。したがって、DRAMアレイからSRAMア
レイへのデータ転送の高速化にも、このアドレス多重化
による制限が存在する。この場合、DRAMの行アドレ
ス信号と列アドレス信号を、単純に、ノンマルチプレク
ス方式に従って同時に与えることも考えられる。しかし
ながら、DRAMアドレス入力用の端子数が大幅に増加
する。端子数の増加は、チップサイズおよびパッケージ
サイズを増加させるため、好ましくない。
【0055】また、DRAMアレイからSRAMアレイ
へのデータ転送は、センスアンプによるメモリセルデー
タの検知および増幅後に行なう必要がある。このため、
DRAMアレイからSRAMアレイへデータ転送を高速
で行なうことができないという問題が生じる。
【0056】さらに、CPU(中央演算処理装置)など
の外部演算処理装置にはデータ転送を高速で行なうため
のバーストモードといわれるデータ転送モードを備える
ものがある。バーストモードとは、1かたまりのデータ
ブロックを連続して転送するモードである。データブロ
ックは連続して隣接するアドレス位置に格納される。バ
ーストモードは高速のデータ転送モードであるため、キ
ャッシュ内蔵半導体記憶装置においては、このデータブ
ロックはキャッシュメモリに格納される。バーストモー
ド機能付の外部演算処理装置に容易に接続することので
きるキャッシュ内蔵半導体記憶装置はまだ考案されてい
ない。
【0057】それゆえ、この発明の目的は、通常モード
においてもセルフリフレッシュを行なうことのできる半
導体記憶装置を提供することである。
【0058】この発明の他の目的は、高速でDRAMア
レイとSRAMアレイとの間でのデータ転送を行なうこ
とのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0059】この発明のさらに他の目的は、スタンバイ
モード時における消費電流を大幅に低減することのでき
るクロック同期型半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0060】この発明のさらに他の目的は、キャッシュ
ミス(ミスヒット)時においても高速でアクセスするこ
とのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0061】この発明のさらに他の目的は、バーストモ
ード機能付外部演算処理装置に容易に接続することので
きるキャッシュ内蔵半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0062】この発明のさらに他の目的は、外部クロッ
ク信号の周期が長くされた状態においても高速動作性を
損なうことのない半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0063】この発明のさらに他の目的は、外部クロッ
ク信号の周期が長くされるかまたは間歇的に外部クロッ
ク信号が発生される場合においても、確実に動作するク
ロック同期型半導体記憶装置を提供することである。
【0064】この発明のさらに他の目的は、低消費電力
で誤動作することなく高速動作することのできるキャッ
シュ内蔵半導体記憶装置を提供することである。
【0065】この発明のさらに他の目的は、低消費電力
で誤動作することなく高速動作することのできる、クロ
ック同期型キャッシュ内蔵半導体記憶装置を提供するこ
とである。
【0066】この発明のさらに他の目的は、高速動作性
を重視する用途および低消費電力性を重視する用途いず
れに対しても容易に対応することのできる半導体記憶装
置を提供することである。
【0067】この発明のさらに他の目的は、使用目的に
応じて、高速動作性および低消費電力性のいずれをも容
易に実現することのできるキャッシュ内蔵半導体記憶装
置を提供することである。
【0068】この発明のさらに他の目的は、使用目的に
応じて高速動作性および低消費電力動作性のいずれをも
容易に実現することのできるクロック同期型キャッシュ
内蔵半導体記憶装置を提供することである。
【0069】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体記
憶装置は、ダイナミック型メモリセルを備えるDRAM
アレイと、リフレッシュアドレスを発生する手段と、外
部からのリフレッシュ指示に応答して上記DRAMアレ
イのリフレッシュを行なうオートリフレッシュ手段と、
計時動作を行ない、所定間隔毎にリフレッシュ要求を出
力するタイマ手段と、このタイマ手段からのリフレッシ
ュ要求により、上記DRAMアレイのリフレッシュを行
なうセルフリフレッシュ手段と、リフレッシュモードを
オートリフレッシュおよびセルフリフレッシュのいずれ
かに設定するためのリフレッシュモード設定手段と、こ
のリフレッシュモード設定手段に設定されリフレッシュ
モードに従って、1つのピン端子を、リフレッシュ指示
入力用端子またはセルフリフレッシュ実行指示出力端子
のいずれかに設定する入出力切換手段とを備える。タイ
マ手段は、リフレッシュモード設定手段にセルフリフレ
ッシュモードが設定されたときに起動される。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【作用】請求項1記載の発明では、セルフリフレッシュ
モードまたはオートリフレッシュモードの設定がリフレ
ッシュモード設定手段により行なわれ、1つの端子がオ
ートリフレッシュモード時にはリフレッシュ指示入力端
子に、セルフリフレッシュモード時にはセルフリフレッ
シュ実行指示出力端子に入出力切換手段により切換えら
れる。したがって、セルフリフレッシュモードでも記憶
装置外部でリフレッシュタイミングを知ることができ、
通常モード時でもセルフリフレッシュモードを用いるこ
とができる。
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【実施例】
「アレイ配置1」図2はこの発明が適用される半導体記
憶装置のメモリアレイ部の構成の一例を概略的に示す図
である。図2において、半導体記憶装置は、行および列
からなるマトリクス状に配列されたダイナミック型メモ
リセルを含むDRAMアレイ1と、行および列からなる
マトリクス状に配列されたスタティック型メモリセルか
らなるSRAMアレイ2と、このDRAMアレイ1とS
RAMアレイ2との間でのデータ転送を行なうための双
方向転送ゲート回路3を含む。
【0096】DRAMアレイ1はその記憶容量が1Mビ
ットの場合1024本のワード線WLと1024対のビ
ット線BL,/BLを含む。ただし、図においてはビッ
ト線対はDBLで示される。このDRAMアレイ1は行
および列方向にそれぞれ沿って複数のブロックに分割さ
れる。図2においては、DRAMアレイ1は列方向に8
個のブロックMBi1〜MBi8(i=1〜4)に分割
され、かつ行方向に4つのブロックMB1j〜MB4j
(j=1〜8)に分割され、合計32個のメモリブロッ
クに分割された場合が一例として示される。
【0097】この列方向に分割された8個のブロックM
Bi1〜MBi8は1つの行ブロック11を構成する。
行方向に分割された4つのブロックMB1j〜MB4j
は列ブロック12を構成する。1つの行ブロック11に
含まれるメモリブロックMBi1〜MBi8は1本のワ
ード線WLを共有する。同一の列ブロック12に含まれ
るメモリブロックMB1j〜MB4jはコラム選択線C
SLを共有する。各メモリブロックMB11〜MB48
それぞれに対してセンスアンプ+IOブロック13が設
けられる。このセンスアンプ+IOブロック13の構成
については後に説明する。コラム選択線CSLは同時に
2列(2対のビット線)を選択する。
【0098】この半導体記憶装置はさらに、外部から与
えられるアドレスに応答してこのDRAMアレイ1から
対応の1行を選択するロウデコーダ14と、外部から与
えられる列アドレスに応答して1本のコラム選択線CS
Lを選択するコラムデコーダ15を含む。列ブロック1
2は、互いに独立な2対のI/O線16aおよび16b
を介して双方向転送ゲート回路3へ接続される。
【0099】SRAMアレイ2は、この双方向転送ゲー
ト回路3を介して16対のI/O線にそれぞれ接続され
る16対のビット線対SBLを含む。このSRAMアレ
イ2は、4Kビットの容量の場合、16対のビット線と
256本のワード線とを含む。したがって、このSRA
Mアレイ2は、1行が16ビットとなる。このSRAM
アレイに対し、外部から与えられる行アドレスをデコー
ドし、このSRAMアレイ2の1行を選択するSRAM
ロウデコーダ21と、外部から与えられる列アドレスを
デコードし、このSRAMアレイ2の対応の列を選択す
るSRAMコラムデコーダ22と、データ読出し時にお
いてこのSRAMロウデコーダ21およびSRAMコラ
ムデコーダ22により選択されたメモリセルのデータを
増幅して出力するセンスアンプ回路23を含む。
【0100】このSRAMコラムデコーダ22により選
択されたSRAMビット線対SBLは共通データバスへ
接続され入出力バッファ(図示せず)を介して装置外部
とデータの入出力が行なわれる。DRAMロウデコーダ
14およびDRAMコラムデコーダ15へ与えられるア
ドレスとSRAMロウデコーダ21およびSRAMコラ
ムデコーダ22へ与えられるアドレスはともに互いに独
立なアドレスであり、それぞれ異なるアドレスピン端子
を介して与えられる。次に図2に示す半導体記憶装置の
データ転送動作について概略的に説明する。
【0101】DRAM部分の動作について説明する。ま
ず、外部から与えられる行アドレスに従ってロウデコー
ダ14が行選択動作を行ない1本のワード線DWLの電
位を“H”に立上げる。この選択された1本のワード線
DWLに接続されるメモリセルから対応の1024本の
ビット線BL(または/BL)にデータが読出される。
【0102】次いで、この選択されたワード線DWLを
含む行ブロック11に含まれるセンスアンプ(ブロック
13に含まれる)が一斉に活性化され、各ビット線対の
電位差を差動的に増幅する。このように4つの行ブロッ
ク11のうち1つの行ブロックのみが活性化されるのは
このセンス動作時におけるビット線の充放電に伴う消費
電力を低減するためである(この選択行を含む行ブロッ
クのみを活性化する動作方式をブロック分割動作方式と
称す)。
【0103】次に外部から与えられる列アドレスにした
がって、DRAMコラムデコーダ15が列選択動作を行
なう。各列ブロック12において1本のコラム選択線C
SLが選択状態とされる。この1本のコラム選択線CS
Lは2対のビット線を選択し、この2対のビット線を該
列ブロック対応に設けられた2対のI/O線16aおよ
び16bにそれぞれ接続する。これにより、DRAMア
レイ1から複数ビット(本実施例においては16ビッ
ト)のデータが複数のI/O線対16aおよび16b上
に読出される。
【0104】次にSRAM部分の動作について説明す
る。外部から与えられる行アドレスに従ってSRAMロ
ウデコーダ21が行選択動作を行ない、SRAMアレイ
2から1本のワード線を選択する。1本のSRAMワー
ド線には、前述のごとく16ビットのメモリセルが接続
される。したがって、この1本のワード線の選択動作に
従って、16個のスタティック型メモリセル(SRAM
セル)が16対のビット線SBLに接続される。
【0105】DRAMアレイ1に対するI/O線対16
aおよび16bに16ビットのデータが伝達された後
に、この双方向転送ゲート回路3がオン状態となり、1
6対のI/O線対16aおよび16bとSRAMの16
対のビット線SBLとがそれぞれ接続される。これによ
り、SRAMアレイ2において既に選択されていた16
ビットのメモリセルに対し16対のI/O線対16aお
よび16b上に伝達されていたデータがそれぞれ書込ま
れる。
【0106】SRAMに設けられているセンスアンプ回
路23およびコラムデコーダ22はSRAMアレイ2に
おけるメモリセルと外部データを入出力するための内部
データ線とのデータとの間の授受のために用いられる。
【0107】このSRAMアレイ2におけるSRAMセ
ルを選択するためのアドレスは、DRAMアレイ1にお
けるダイナミック型メモリセル(DRAMセル)を選択
するためのアドレスとは全く独立に設定することが可能
である。このため、DRAMアレイ1において選択され
た16ビットのメモリセルはSRAMアレイ2の任意の
位置(行)のメモリセルとデータの授受を行なうことが
可能であり、ダイレクトマッピング方式、セットアソシ
アティブ方式およびフルアソシアティブ方式のすべての
マッピング方式をアレイ配置および構成を変更すること
なく実現することが可能である。
【0108】上記説明においては、DRAMからSRA
Mへの16ビットの一括転送の動作を原理的に説明した
が、SRAMアレイ2からDRAMアレイ1への16ビ
ットの一括転送についても同様の動作に従って行なわ
れ、単に双方向転送ゲート回路3によるデータの転送方
向が逆になるだけである。次にこの発明によるキャッシ
ュ内蔵半導体記憶装置の構成および動作について順に詳
細に説明する。
【0109】図3は、図2に示す半導体記憶装置の要部
の具体的構成を示す図である。図3においては、DRA
Mアレイの1つのメモリブロックMBijのデータ転送
に関連する部分が代表的に示される。図3において、D
RAMメモリブロックMBijは、行列状に配置された
複数のDRAMセルDMCを含む。DRAMセルDMC
は1個のトランジスタQ0と、1個のキャパシタC0を
含む。このメモリキャパシタC0の一方電極(セルプレ
ート)には一定の電位Vggが与えられる。
【0110】このメモリブロックMBijはさらに、各
々に1行のDRAMセルDMCが接続されるDRAMワ
ード線DWLと、各々に1列のDRAMセルDMCが接
続されるDRAMビット線対DBLを含む。このDRA
Mビット線対DBLは、2本のビット線BLおよび/B
Lにより構成される。ビット線BLとビット線/BLに
は互いに相補な信号が伝達される。DRAMセルDMC
は、DRAMワード線DWLとDRAMビット線対DB
Lの交点にそれぞれ配置される。
【0111】DRAMビット線対DBLそれぞれに対し
て、対応のビット線対上の電位差を検知し増幅するため
のDRAMセンスアンプDSAが設けられる。このDR
AMセンスアンプDSAは、センスアンプ活性化信号φ
SANEおよび/φSAPEに応答してセンスアンプ駆
動信号φSANおよび/φSAPを発生するセンスアン
プ活性回路SAKによりその動作が制御される。DRA
MセンスアンプDSAは、pチャネルMOSトランジス
タが交差結合され、信号/φSAPに応答して高電位側
のビット線電位を動作電源電位Vccレベルにまで昇圧
するための第1のセンスアンプ部分と、nチャネルMO
Sトランジスタが交差結合され、信号φSANに応答し
て低電位側のビット線の電位をたとえば接地電位レベル
の電位Vssへ放電する第2のセンスアンプ部分を含
む。
【0112】センスアンプ活性化回路SAKは、センス
アンプ活性化信号/φSAPEに応答してオン状態とな
り、DRAMセンスアンプDSAの第1のセンスアンプ
部分を活性化するためのセンスアンプ活性化トランジス
タTR1と、センスアンプ活性化信号φSANEに応答
してオン状態となり、DRAMセンスアンプDSAの第
2のセンスアンプ部分を活性化するセンスアンプ活性化
トランジスタTR2を含む。トランジスタTR1はpチ
ャネルMOSトランジスタにより構成され、トランジス
タTR2はnチャネルMOSトランジスタにより構成さ
れる。トランジスタTR1はオン状態となったときに動
作電源電位Vccレベルの駆動信号/φSAPを各セン
スアンプDSAの一方電源ノードへ伝達する。トランジ
スタTR2はオン状態となったとき、DRAMセンスア
ンプDSAの他方電源ノードへ電位Vssレベルの信号
φSANを伝達する。
【0113】このセンスアンプ活性化回路SAKからの
信号/φSAPおよびφSANが伝達される信号線/φ
SAPと信号線φSANとの間に、イコライズ指示信号
φEQに応答して両信号線をイコライズするイコライズ
トランジスタTEQが設けられる。これにより、センス
アンプ駆動信号線/φSAPおよびφSANはスタンバ
イ時には(Vcc+Vss)/2の中間電位にプリチャ
ージされる。ここで、信号線とその上の信号を同一符号
で示す。
【0114】DRAMビット線対DBL各々に対して、
プリチャージ・イコライズ信号φEQに応答して活性化
され、対応のビット線対の各ビット線を所定のプリチャ
ージ電位Vblにプリチャージしかつイコライズするプ
リチャージ/イコライズ回路PEが設けられる。
【0115】DRAMメモリブロックMBijはさら
に、DRAMビット線対DBLそれぞれに対して設けら
れてコラム選択線CSL上の信号電位に応答してオン状
態となり、対応のDRAMビット線対DBLをローカル
I/O線対LIOへ接続する列選択ゲートCSGを含
む。コラム選択線CSLは2対のDRAMビット線に対
して共通に設けられ、これにより同時に2つのDRAM
ビット線対DBLが選択される。ローカルI/O線対は
この同時に選択される2対のDRAMビット線対からの
データをそれぞれ受けることができるように2対LIO
aおよびLIOb設けられる。
【0116】このメモリブロックMBijはさらに、ブ
ロック活性化信号φBAに応答してローカルI/O線対
LIOaおよびLIObをそれぞれグローバルI/O線
対GIOaおよびGIObへ接続するIOゲートIOG
aおよびIOGbを含む。コラム選択線CSLは図2に
示す1つの列ブロックにわたって行方向に延在し、また
グローバルI/O線対GIOaおよびGIObも1つの
列ブロックにわたって行方向に延在する。ローカルI/
O線対LIOaおよびLIObは1つのメモリブロック
内においてのみ列方向に延在する。
【0117】図2との対応において、I/O線16aお
よび16bはそれぞれ、ローカルI/O線対LIOaお
よびLIObと、LIOゲートIOGaおよびIOGb
と、グローバルI/O線対GIOaおよびGIObに対
応する。
【0118】SRAMは、それぞれに1行のSRAMセ
ルSMCが接続されるSRAMワード線SWLと、それ
ぞれに1列のSRAMセルSMCが接続されるSRAM
ビット線対SBLと、SRAMビット線対SBLそれぞ
れに設けられ対応のビット線対の電位差を検知し増幅す
るSRAMセンスアンプSSAを含む。
【0119】双方向転送ゲート回路3は、SRAMビッ
ト線対SBLとグローバルI/O線対GIOとの間に設
けられる双方向転送ゲートBTGaおよびBTGbを含
む。双方向転送ゲートBTGaおよびBTGbはとも
に、データ転送指示信号φTSDおよびφTDSに応答
してSRAMビット線対SBLとグローバルI/O線対
GIOaおよびGIObとの間でのデータ転送を行な
う。データ転送指示信号φTSDは、SRAM部分から
DRAM部分へのデータ転送を指示し、データ転送指示
信号φTDSはDRAM部分からSRAM部分へのデー
タ転送を指示する。
【0120】「アレイ配置2」図4にアレイ配置の他の
構成例を示す。この図4のアレイ配置の構成において
は、SRAMコラムデコーダ22が、DRAMアレイ1
とSRAMアレイ2との間に設けられる。また、入出力
バッファ274が内部データ線251を介してSRAM
コラムデコーダ22により選択された列と接続される。
この図4に示す構成においては、DRAMアレイ1で選
択された列は双方向転送ゲートを介して内部データ線2
51に接続される。この双方向転送ゲート回路3を介し
たDRAMアレイ1と内部データ線251との接続は、
DRAMのコラムデコーダ15からの列選択信号により
双方向転送ゲートに設けられた列選択ゲートを用いて行
なわれてもよい。このDRAMアレイ1と内部データ線
251との接続およびSRAMアレイ2と内部データ線
251との接続については後に詳細に説明する。
【0121】アドレスバッファ252は、チップイネー
ブル信号Eに応答して外部から与えられるアドレス信号
Aaを取込み、DRAMアレイ1の行・列指定用の内部
行・列アドレス信号int−Aaを発生する。アドレス
バッファ252はまた、チップイネーブル信号Eに応答
して外部から与えられたアドレス信号Acを取込み、S
RAMアレイ2の行および列を指定するための内部行・
列アドレス信号int−Acを発生する。DRAMアレ
イ用の外部アドレス信号AaとSRAMアレイ用のアド
レス信号Acはそれぞれ別々の端子を介してアドレスバ
ッファ252へ与えられる。
【0122】この図4に示す構成の場合、SRAMのロ
ウデコーダ21およびコラムデコーダ22へ与えられる
内部アドレスint−Acと、DRAMのロウデコーダ
14およびコラムデコーダ15へ与えられる内部アドレ
スint−Aaとはそれぞれ互いに独立な経路を介して
アドレスバッファ252から与えられる。したがって、
この構成においても、SRAMアレイ2およびDRAM
アレイ1のメモリセルをそれぞれ独立にアドレス指定す
ることができる。
【0123】図4に示す構成において、双方向転送ゲー
ト回路3とSRAMアレイ2との間にSRAMコラムデ
コーダ22が設けられているが、SRAMコラムデコー
ダ22は双方向転送ゲート回路3とDRAMアレイ1と
の間に設けられる構成であってもよい。また、DRAM
アレイのI/O線対16a,16bをDRAMコラムデ
コーダ15の出力に従って選択し、この選択されたDR
AMI/O線対を内部共通データバス251へ接続し、
かつSRAMコラムデコーダ22によりSRAMビット
線対SBLを内部データ伝達線251へ接続する構成で
あってもよい。
【0124】「アレイ配置3」
【0125】図5はこの発明の他の実施例である半導体
記憶装置のアレイのレイアウトを示す図である。図5に
示すCDRAMは4MビットのDRAMアレイと16K
ビットのSRAMアレイとを含む。すなわち、図5のC
DRAMは図2あるいは図4に示すCDRAMを4面含
む。図5において、CDRAMは、各々が1Mビットの
容量を備える4つのメモリマットMM1,MM2,MM
3およびMM4を含む。DRAMメモリマットMM1〜
MM4の各々は、1024行(ワード線)512列(ビ
ット線対)のメモリセル配置を含む。DRAMメモリマ
ットMM1〜MM4は、それぞれ、各々が128列(ビ
ット線対)×256行(ワード線)の構成を備える32
個のメモリブロックMBに分割される。
【0126】1つのメモリマットMMにおいて、行方向
に4つのメモリブロックに分割され、列方向に8つのブ
ロックに分割される。この図5に示すように、1Mビッ
トのメモリマットを図2に示すDRAMのような配置と
異なり列方向に8分割、行方向に4分割とするのは、後
に説明する矩形状のパッケージに収納するためである。
【0127】メモリブロックMBの各々の列方向の中央
部にDRAM用のセンスアンプDSAと列選択ゲートC
SGが各ビット線対DBLに対応して配置される。メモ
リブロックMBは、センスアンプDSAと列選択ゲート
CSGを中心として上側のメモリブロックUMBと下側
のメモリブロックLMBに分割される。動作時において
は、この上下のメモリブロックUMBおよびLMBのい
ずれか一方がセンスアンプDSAおよび列選択ゲートC
SGに接続される。このセンスアンプDSAおよび列選
択ゲートCSGに上下メモリブロックUMBおよびLM
Bのいずれを接続するのかは、アドレスによって決定さ
れる。このような1つのメモリブロックMBを上下2つ
のメモリブロックUMBおよびLMBに分割し、一方の
みをセンスアンプDSAおよび列選択ゲートCSGに接
続する構成はたとえば4Mビット以上のシェアドセンス
アンプ構成のDRAMにおいて通常用いられている。
【0128】1つのメモリマットMMは2つの活性化区
分ASを含む。この活性化区分ASにおいて1本のワー
ド線が選択される。すなわち、この図5に示す構成にお
いては、図2に示す構成と異なり、1本のワード線が2
つに分割され、それぞれの活性化区分に振分けられる。
したがって、1つのメモリマットMMにおいて1本のワ
ード線が選択されることは、各活性化区分ASにおいて
1本のワード線が選択されることと等価である。
【0129】この半導体装置(CDRAM)は、さら
に、4つのDRAMメモリマットMM1〜MM4から1
本のワード線を選択するために、4つのDRAMロウデ
コーダDRD1,DRD2,DRD3およびDRD4を
備える。このDRAMロウデコーダDRD1〜DRD4
は各メモリマットMM1〜MM4から1本のワード線を
選択する。したがって、この図5に示すCDRAMにお
いては、一度に4本のワード線が選択される。DRAM
ロウデコーダDRD1はメモリマットMM1およびMM
2の対応の活性化区分ASから1行を選択する。DRA
MロウデコーダDRD2はこのメモリマットMM1およ
びMM2の下側の活性化区分ASから1行を選択する。
DRAMロウデコーダDRD3およびDRD4はDRA
MメモリマットMM3およびMM4の上側の活性化区分
ASおよび下側の活性化区分ASそれぞれから1行を選
択する。
【0130】CDRAMはさらに、DRAMのメモリマ
ットMM1〜MM4の各列ブロックから2列(ビット線
対)を選択するためのDRAMコラムデコーダDCDを
含む。このDRAMコラムデコーダDCDからの列選択
信号は図2に示すコラム選択線CSLへ伝達される。こ
のコラム選択線CSLは、上側の活性化区分ASと下側
の活性化区分ASとで共用されるように延在する。した
がって、この図5に示す構成においてはDRAMコラム
デコーダDCDからの列選択信号により、1つの列ブロ
ック(この図5においては列方向に分割された8個のメ
モリブロックからなるブロック)から4列が選択され
る。
【0131】コラムデコーダDCDにより選択された列
はそれぞれ対応のグローバルI/O線対GIOへ接続さ
れる。このグローバルI/O線対GIOは、1つの活性
化区分ASにおける各列ブロックに2対ずつ列方向に延
在する。このグローバルI/O線対GIOと各列ブロッ
クにおけるローカルI/O線対LIOとの接続構成につ
いては後に詳述する。
【0132】図5に示すCDRAMはさらに、各々4K
ビットの容量を有する、SRAMセルからなるSRAM
アレイブロックSMA1〜SMA4を含む。2つのSR
AMアレイブロックに共用されるように両者の中央部に
SRAM用のロウデコーダSRD1およびSRD2が設
けられる。SRAMロウデコーダSRD1はSRAMア
レイブロックSMA1およびSMA3により共用され
る。SRAMロウデコーダSRD2は、SRAMアレイ
ブロックSMA2およびSMA4により共用される。こ
のSRAMアレイブロックSMAの構成の詳細は後に説
明する。
【0133】このCDRAMは、データの入出力を4ビ
ット単位で行なうために、4つの入出力バッファ回路I
OB1、IOB2、IOB3およびIOB4を含む。こ
の入出力バッファ回路IOB1〜IOB4はそれぞれ共
通データバス(内部データバス)を介してSRAMのた
めのセンスアンプおよびコラムデコーダのブロックSC
DAへ接続される。この図5に示す構成においては、デ
ータの入出力はSRAMのためのセンスアンプおよびコ
ラムデコーダブロックSCDAを介して行なわれるよう
に示されているが、これは双方向転送ゲートBTGの部
分からデータの入出力を行なうように構成してもよい。
【0134】動作時においては、各活化性区分ASにお
いて1本のワード線が選択される。この選択されたワー
ド線を含む行ブロックのみが活性化される。残りの行ブ
ロックはプリチャージ状態を維持する。この選択された
行ブロックにおいては、選択ワード線を含む小ブロック
UMB(またはLMB)のみがDRAM用センスアンプ
DSAおよび列選択ゲートCSGに接続され、他方の小
メモリブロックLMB(またはUMB)はDRAM用セ
ンスアンプDSAおよび列選択ゲートCSGから切離さ
れる。したがって、全体として1/8のビット線の活性
化(充放電)が行なわれる。このように分割動作するこ
とにより、ビット線の充放電に伴う消費電力を低減する
ことができる。また、1つのメモリブロックMBを上側
のメモリブロックUMBと下側のメモリブロックLMB
とに分割し、この中央部にセンスアンプDSAを配置す
ることにより、ビット線の長さが短くなり、ビット線容
量Cbとメモリキャパシタ容量Csとの比,Cb/Cs
を小さくすることができ、十分な読出し電圧を高速で得
ることができる。
【0135】各活性化区分ASにおいては行方向の4つ
の小ブロックUMB(またはLMB)におけるセンス動
作が行なわれる。各活性化区分ASにおいては、DRA
MコラムデコーダDCDからの列選択信号により1つの
列ブロックにおいて2対のビット線が選択される。グロ
ーバルI/O線対GIOは各活性化区分ASの列ブロッ
クに対し共有されるように列方向に延在している。各活
性化区分ASにおいて各列ブロックから2対のビット線
が選択され対応の2対のグローバルI/O線GIOに接
続される。双方向転送ゲートBTGへは4対のグローバ
ルI/O線対GIOが接続される。1つのメモリマット
MMに対して4つの双方向転送ゲートBTGが設けられ
る。したがって、1つのメモリマットMMからは16対
のグローバルI/O線GIOが対応のSRAMアレイの
SRAMビット線対SBLに接続されることができる。
次に、このグローバルI/O線のレイアウトについて説
明する。
【0136】図6は1つのメモリマットに対するグロー
バルI/O線の配置を示す図である。図6においてグロ
ーバルI/O線対GIOは上側活性化区分UASに対し
て設けられる上側グローバルI/O線対UGIOと、下
側活性化区分LASに対して設けられる下側グローバル
I/O線対LGIOを含む。この上側グローバルI/O
線対UGIOと下側グローバルI/O線対LGIOは平
行に配置される。下側グローバルI/O線対LGIOは
上側の活性化区分UASを通過するが、この上側の活性
化区分UAS内のローカルI/O線対LIOとは接続さ
れない。グローバルI/O線対GIOとローカルI/O
線対LIOとはブロック選択スイッチであるIOゲート
IOGを介して接続される。このIOゲートIOGは、
選択されたワード線を含む行ブロックに設けられたもの
のみがブロック選択信号φBAによりオン状態となり、
対応のローカルI/O線対LIOと対応のグローバルI
/O線対GIOとを接続する。
【0137】ローカルI/線対LIOは、DRAMセン
スアンプDSAおよび列選択ゲートCSGがメモリブロ
ックMBの列方向の中央部に配置されているため、また
メモリブロックMBの列方向の中央部に行方向に沿って
配置される。
【0138】隣接列ブロック間には列方向にワード線シ
ャント領域WSRが設けられる。このワード線シャント
領域WSRは、比較的高抵抗のポリシリコンで形成され
るワード線と低抵抗のアルミニウム配線とのコンタクト
をとるための領域である。このワード線シャント領域に
ついて以下に簡単に説明する。
【0139】図7は、DRAMセルに含まれる選択トラ
ンジスタQ0(図3参照)部の断面構造を概略的に示す
図である。図7において、選択トランジスタQ0は、半
導体基板SUBの表面に形成された不純物領域IPR
と、一方の不純物領域IPRに接続されるビット線BL
と、この2つの不純物領域IPRの間の半導体基板表面
上に形成されるポリシリコン層PLを含む。このポリシ
リコン層PLにワード線駆動信号DWL(信号線とその
上に伝達される信号と同一参照符号で示している)が伝
達されることにより、この不純物領域IPR間の半導体
基板表面にチャネルが形成され、この選択トランジスタ
Q0がオン状態となる。ポリシリコンは比較的高抵抗で
ある。ワード線DWLの抵抗が長くなれば、ポリシリコ
ンの抵抗により信号遅延が生じる。ワード線DWLを低
抵抗にするためにポリシリコン層PLと平行に低抵抗の
アルミニウム配線ALを設ける。アルミニウム配線AL
とポリシリコン層PLとを周期的に接続することによ
り、このワード線DWLの抵抗を低下させる。アルミニ
ウム配線ALはビット線BLの上層に形成される。した
がって、ポリシリコン層PLとアルミニウム配線ALと
のコンタクトをとるための領域はこのビット線BL(/
BL)が存在しない領域、すなわちメモリセルが配置さ
れていない領域に設定する必要がある。このため、列ブ
ロック間にワード線シャント領域が設けられる。この接
続態様を図8に示す。
【0140】図8においてワード線となる比較的高抵抗
のポリシリコン層PLと平行に低抵抗のアルミニウム配
線ALが配設される。このアルミニウム配線ALにワー
ド線駆動信号DWLが伝達される。アルミニウム配線A
Lとポリシリコン層PLとはワード線シャント領域WS
Rにおいてコンタクト層CNTにより周期的に接続され
る。アルミニウム配線ALとポリシリコン層PLとコン
タクト領域CNTを介して周期的にコンタクトを形成す
ることにより実効的にこのポリシリコン層PLの抵抗を
低下させることができる。これにより、1本のワード線
の長さが長くなったとしても、高速でワード線駆動信号
WLをワード線終端にまで伝達することができる。
【0141】図9にグローバルI/O線およびコラム選
択線CSLのレイアウトを概略的に示す。図9において
は、2つのメモリブロックMBに対するこれらのレイア
ウトのみを示す。図9において、グローバルI/O線対
GIOはワード線シャント領域WSRに配置される。D
RAMワード線DWLはこのグローバルI/O線対GI
Oと直交する方向に配置される。この図9においては、
アルミニウム配線ALとポリシリコン層PLとは互いに
平行に配置され、この平面図においては重なり合うため
同じワード線DWLとして示している。また、DRAM
コラムデコーダからの列選択信号を伝達するコラム選択
線CSLはこのDRAMワード線DWLと直交する方向
に配置される。
【0142】このレイアウトにおいてはDRAMのビッ
ト線対DBLは示していないがこのコラム選択線CSL
と平行に配設される。DRAMワード線DWLに対する
アルミニウム配線AL(図8参照)は第1層アルミニウ
ム配線により構成される。コラム選択線CSLは第2層
アルミニウム配線により構成される。グローバルI/O
線はコラム選択線CSLと同一層のアルミニウム配線に
より形成される。このワード線シャント領域WSRにグ
ローバルI/O線対GIOを配設することにより、DR
AMアレイと双方向転送ゲートとを接続するためのI/
O線をローカルI/O線とグローバルI/O線と階層構
造としてもチップ面積の増大は生じることはない。
【0143】図10は、図5に示すSRAMアレイブロ
ックSMAの構成を概略的に示す図である。図10にお
いて、SRAMアレイブロックSMAは、16対のビッ
ト線対SBLと256本のSRAMワード線SWLを含
む。SRAMビット線対SBLとSRAMワード線SW
Lとの交点にSRAMセルSMCが配置される。図5に
示すように、このSRAMアレイブロックSMAを、長
方形のチップレイアウトに対応させるためにSRAMビ
ット線対SBLはDRAMアレイの行方向に配置され、
かつSRAMワード線SWLがDRAMアレイの列方向
に配置される。SRAMワード線SWLはSRAMロウ
デコーダSRDに接続される。
【0144】SRAMビット線対SBLは双方向転送ゲ
ートBTGを介してグローバルI/O線対GIOと接続
する必要がある。したがって、SRAMビット線対SB
Lを図10の下方向(または図10の上方向:これはメ
モリアレイの配置により決定される)に設けられる双方
向転送ゲートBTGへ接続される必要がある。このた
め、図10に示す構成においては、SRAMワード線S
WLと平行にSRAMビット線取出し配線SBLTが配
設される。
【0145】SRAMビット線取出し配線SBLTはS
RAMアレイブロックSMAのビット線対SBLと同数
設けられ、それぞれが対応のSRAMビット線対SBL
に接続される。このSRAMビット線取出し配線SBL
TをSRAMワード線SWLと同一層の配線層により構
成すれば、新たに別の製造工程で形成される追加の配線
層を設けることなく容易にこのSRAMビット線取出し
配線SBLTを実現することができる。
【0146】SRAMロウデコーダSRDは外部からの
SRAM用行アドレスをデコードしてこの256本のS
RAMワード線SWLのうちの1本を選択する。この選
択されたSRAMワード線SWLに接続される16ビッ
トのSRAMセルSMCがそれぞれ対応のSRAMビッ
ト線対SBLおよびSRAMビット線取出し配線SBL
Tに接続される。データ転送時においては、このビット
線取出し配線SBLTは双方向転送ゲートBTGを介し
てグローバルI/O線対GIOと接続される。
【0147】この図6および図10に示すようなレイア
ウトを用いることにより図5に示すように、DRAMの
アレイを図の上下に分割して配置し、上下のDRAMア
レイブロックの間にSRAMアレイを集中的に配置し、
かつこの半導体記憶装置(チップ)中央部に設けられた
SRAMアレイの近傍に入出力バッファ回路IOB1〜
IOB4を設ける構造を実現することができる。このよ
うなチップ中央部にSRAMアレイを集中的に配置しか
つこのチップ中央部近傍からデータの入出力を行なう構
造は、以下に示すようにCDRAMに極めて適した利点
を与える。
【0148】CDRAMにおいて第1に要求されること
はキャッシュレジスタへの高速なアクセスである。キャ
ッシュレジスタとして機能するSRAMアレイを装置外
部とのデータの入出力を行なう入出力バッファに近接し
て配置することは、この間の信号配線長を短くすること
ができ、高速でデータの入出力を行なうことができ、高
速アクセスという要求を満すのに適している。
【0149】またSRAMアレイを集中的に中央部に配
置することにより、SRAMセルを選択するためのアド
レス線を短くすることができる。アドレス線を短くすれ
ばこのアドレス線に付随する配線抵抗および寄生容量を
小さくすることができ、高速でSRAMセルを選択する
ことができ、キャッシュレジスタへの高速アクセスの実
現に適している。
【0150】図5に示すアーキテクチャの場合、DRA
MアレイとSRAMアレイとを結ぶための配線が長くな
り、DRAMアレイとSRAMアレイとの間のデータ転
送速度が低下するという懸念が生じるかもしれない。し
かしながら、このDRAMアレイとSRAMアレイとの
間でのデータ転送が行なわれるのはキャッシュミス(ミ
スヒット)が発生した場合である。この場合は、通常標
準DRAMのアクセス速度程度で十分であり、あまりそ
の速度の高速化は要求されないことが多いため実用上何
ら問題は生じない。この場合でも、後に説明するデータ
転送装置を用いれば高速でデータの書込/読出が行なえ
る。
【0151】「ピン配置」図11は、図5に示すアレイ
配置「アレイ配置3」を有するCDRAMを収納するパ
ッケージのピン配置の一例を示す図である。この図11
に収納されるCDRAMは、図5に示すごとく、同一チ
ップ上に集積化された4MビットDRAMと16Kビッ
トSRAMとを備える。このCDRAMは、リードピッ
チ0.8mm、チップ長18.4mm、ピン端子数44
の300mil.TSOP(シン・スモール・アウトラ
イン・パッケージ)のタイプIIに収納される。
【0152】このCDRAMは、データの入出力方式と
して、D/Q分離およびマスクトライトの2種類を含
む。D/Q分離は、書込データDと読出データQと別々
のピン端子を介して入出力する方式である。マスクトラ
イトモードは、書込データDと読出データQとを同一の
ピン端子を介して出力し、かつ外部からデータの書込を
マスクすることのできる動作モードである。
【0153】CDRAMへ、効率的に電源電位を供給
し、かつこの電源配線のレイアウトを容易にするため
に、電源電位VccおよびGndに対してそれぞれ3つ
のピン端子が設けられる。ピン番号1、ピン番号11お
よびピン番号33のピン端子に対し外部からの電源電位
Vccが供給される。ピン番号1,11,33のピン端
子へ与えられる電源電位Vccは、図3に示す動作電源
電位Vccと同一の電圧値であってもよい。また、この
ピン番号1,11および33のピン端子へ与えられる外
部電源電位Vccが内部で降圧されて動作電源電位が供
給される構成であってもよい。接地電位Gndはピン1
2,22および34のピン端子へ与えられる。
【0154】ピン番号6ないし8、15ないし17、2
8ないし30および37ないし39のピン端子に、SR
AMのためのアドレス信号Ac0〜Ac11が与えられ
る。DRAM用のアドレス信号Aa0〜Aa9は、ピン
番号2,3,19ないし21、24ないし26および4
2,43のピン端子へ与えられる。ピン番号2および3
のピン端子へはまた、後に説明する各種モードを設定す
るためのコマンドアドレスAr0およびAr1も与えら
れる。
【0155】ピン番号4のピン端子へ、キャッシュアク
セス禁止を示すキャッシュ禁止信号CI#が与えられ
る。キャッシュ禁止信号CI#が“L”に設定される
と、SRAMアレイへのアクセスが禁止され、DRAM
アレイへの直接アクセス(アレイアクセス)が可能にな
る。
【0156】ピン番号5のピン端子へは、データ書込モ
ードを示すライトイネーブル信号W#が与えられる。ピ
ン番号18のピン端子へは、このチップが選択されたこ
とを示すチップセレクト信号E#が与えられる。
【0157】ピン番号23のピン端子へは、特殊モード
を指定するためのコマンドレジスタ指示信号CR#が与
えられる。コマンドレジスタ指示信号CR#が“L”の
とき、ピン番号2および3のピン端子へ与えられるコマ
ンドアドレスAr0およびAr1が有効となり、特殊モ
ードの設定(レジスタの選択)が行なわれる。コマンド
レジスタの構成については後に説明する。またこのピン
番号23へは、外部に設けられた演算処理装置がバース
トモードに従ってデータを転送するバーストモード指示
信号BE#も与えられる。バーストモード指示信号BE
#が活性状態となると、このCDRAMは内部でアドレ
ス信号を自動的に発生する。
【0158】ピン番号27のピン端子へは、キャッシュ
ヒットを示すキャッシュヒット信号CH#が与えられ
る。キャッシュヒット信号CH#が“L”にあれば、キ
ャッシュ(SRAMアレイ)へアクセス可能である。ピ
ン番号40のピン端子へは、出力モードを示すアウトプ
ットイネーブル信号G#が与えられる。ピン番号41の
ピンへは、クロック信号(たとえばシステムクロック)
Kが与えられる。
【0159】ピン番号44のピン端子へは、DRAMア
レイのリフレッシュを指示するリフレッシュ指示信号R
EF#が与えられる。このリフレッシュ指示信号REF
#が“L”となると、そのサイクルにおいて内部でDR
AMアレイのオートリフレッシュが行なわれる。CDR
AMは、オートリフレッシュモードとセルフリフレッシ
ュモードとを備える。このリフレッシュモードの設定
は、コマンドレジスタに設定されるリフレッシュモード
設定信号より決定される。オートリフレッシュモード時
には、上述のリフレッシュ指示信号REF#に従ったD
RAMアレイのリフレッシュが行なわれる。
【0160】セルフリフレッシュが指定された場合、こ
のピン番号44のピン端子は出力端子に切換えられる。
セルフリフレッシュ実行時にはこのセルフリフレッシュ
の実行を示す信号BUSY#がピン番号44のピン端子
から出力される。この信号BUSY#により、CDRA
M外部でセルフリフレッシュのタイミングを知ることが
可能となり、通常サイクルにおいてもセルフリフレッシ
ュを利用することができる。
【0161】ピン番号9,10,13,14,31,3
2,35および36のピン端子は、D/Q分離およびマ
スクトライトの2種類の動作モードに対応して、与えら
れるデータが異なる。D/Q分離およびマスクトライト
の動作モードはコマンドレジスタ(後述する)により設
定される。
【0162】マスクトライトモードにより、ピン番号1
0,13,32および35のピンがデータ入出力を共通
に行なうためのデータ入出力端子として用いられる。ピ
ン番号9,14,31,35および36のピンへは、ど
の入出力ピンへ与えられたデータをマスクするかを示す
マスクトライト指示データM0,M1,M2およびM3
がそれぞれ与えられる。
【0163】D/Q分離モードにおいては、ピン番号
9,14,31および36のピン端子が、書込データD
0,D1,D2およびD3を入力するためのピン端子と
して用いられる。ピン番号10,13,32および35
のピン端子が、読出データQ0,Q1,Q2およびQ3
を出力するためのデータ出力ピン端子として用いられ
る。
【0164】SRAMアドレスAc0〜Ac11と、D
RAMアドレス(アレイアドレス)Aa0〜Aa9は、
それぞれ独立に別々のピン端子を介して与えられる。図
11に示すピン配置において、標準DRAMにおいて通
常用いられている外部動作制御信号、すなわち、ロウア
ドレスストローブ信号/RASおよびコラムアドレスス
トローブ信号/CASは用いられていない。この図11
に示すパッケージに収納されるCDRAM(図5参照)
においては、外部からのクロック信号Kの立上がりエッ
ジに応答して制御信号およびデータの入力が行なわれ
る。
【0165】「内部機能」図1は、図11に示すパッケ
ージに収納されるCDRAMチップ内部の構成を示すブ
ロック図である。この図1に示すブロック配置は、CD
RAMの内部構成を機能的に示すためだけのものであ
り、実際のレイアウトとは一致していないことに注意さ
れたい。
【0166】図1において、CDRAMは、DRAM1
00と、SRAM200とを含む。DRAM100は、
4MビットのDRAMアレイ101と、与えられたDR
AM用内部行アドレスをデコードし、このDRAMアレ
イ101から4行を選択するDRAMロウデコーダブロ
ック102と、与えられたDRAM用内部列アドレスを
デコードし、通常動作モード(アレイアクセス)時には
この選択された4行からそれぞれ1列ずつを選択するD
RAMコラムデコーダブロック103と、選択された行
に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅するDR
AMセンスアンプDSAと、ブロック103からの列選
択信号に応答してデータ転送モード時においてこのDR
AMアレイ101の16ビットを選択しかつアレイアク
セスモード時においては4ビットのメモリセルを選択す
る選択ゲートSGとからなるブロック104を含む。
【0167】SRAM200は、16Kビットの容量を
有するSRAMアレイ201と、SRAM用内部行アド
レスをデコードし、このSRAMアレイ201から4行
を選択するSRAMロウデコーダブロック202と、S
RAM用内部列アドレスをデコードし、選択された4行
それぞれから1ビットを選択して内部データバス251
へ接続し、かつデータ読出し時においてはこの選択され
たSRAMセルの情報を検知し増幅するSRAMコラム
デコーダおよびSRAMセンスアンプからなるコラムデ
コーダ/センスアンプブロック203を含む。DRAM
100とSRAM200との間に双方向転送ゲート回路
210が設けられる。図1において、図5に示す配置の
ようにコラムデコーダ/センスアンプブロック203の
出力(入力)にゲート回路210が接続される構成であ
ってもよい。ただ図1においては、アレイアクセスモー
ドのとき、DRAM100へのデータの入出力が共通デ
ータバス251を介して行なわれるため、この共通デー
タバス251が双方向転送ゲート回路210に結合され
るように示される。
【0168】CDRAMはさらに、外部から与えられる
制御信号G#、W#、E#、CH#、CI#、REF#
/BUSY#、およびCR#/BE#を受けて内部制御
信号G、W、E、CH、CI、REFおよびCRを発生
する制御クロックバッファ250と、DRAM用の内部
アドレスint−AaおよびSRAM用の内部アドレス
int−Acを発生するアドレスバッファ252と、外
部から与えられるクロック信号Kをバッファ処理するク
ロックバッファ254を含む。制御クロックバッファ2
50は、クロックバッファ254からの内部クロックの
立上がりに応答して与えられた制御信号を取込み内部制
御信号を発生する。このクロックバッファ254の出力
はまたアドレスバッファ252へも与えられる。アドレ
スバッファ252は、このクロックバッファ254から
の内部クロックKの立上がりエッジで内部チップイネー
ブル信号Eが活性状態のときに与えられた外部アドレス
AaおよびAcを取込み内部アドレスint−Aaおよ
びint−Acを発生する。
【0169】CDRAMはさらに、DRAMアレイ10
0のメモリセルのリフレッシュを行なうためのリフレッ
シュ回路290を含む。リフレッシュ回路290は、内
部リフレッシュ指示信号REFに応答して活性化されD
RAMアレイのリフレッシュアドレスを発生するカウン
タ回路293と、内部リフレッシュ指示信号REFに応
答して駆動されるリフレッシュ制御回路292と、リフ
レッシュ制御回路292からの切換信号MUXにより、
カウンタ回路253からのリフレッシュアドレスとアド
レスバッファ252からの内部行アドレスのいずれか一
方をDRAMロウデコーダブロック102へ与えるアド
レスマルチプレクス回路258を含む。リフレッシュ制
御回路292はオートリフレッシュモード検出回路29
1からのリフレッシュ要求により駆動される。このリフ
レッシュ動作については後に説明する。
【0170】CDRAMはさらに、各内部制御信号E,
CH,CIおよびREFに応答してDRAM100を駆
動するための各種制御信号を発生するDRAMアレイ駆
動回路260と、内部制御信号E,CHおよびCIに応
答して双方向転送ゲート制御回路210の転送動作を制
御する信号を発生する転送ゲート制御回路262と、内
部チップセレクト信号Eに応答してSRAM200を駆
動するための各種制御信号を発生するSRAMアレイ駆
動回路264を含む。
【0171】この発明によるCDRAMはさらに、内部
制御信号CRに応答して活性化されて外部からのライト
イネーブル信号W#とコマンドアドレスAr(Ar0お
よびAr1)に応答してこのCDRAMの動作モード等
を指定するためのコマンドCMを発生するコマンドレジ
スタ270と、内部制御信号G,E,CH,CIおよび
Wと特殊モードコマンドCMに従ってデータの入出力を
制御するデータ入出力制御回路272と、データ入出力
制御回路272の制御の下に、共通データバス251と
装置外部との間でのデータの入出力を行なうための、入
出力バッファと出力レジスタとからなる入出力回路27
4を含む。入出力回路274に出力レジスタが設けられ
ているのは、このCDRAMの特殊モードであるラッチ
出力モードおよびレジスタ出力モードを実現するためで
ある。データ入出力制御回路272は、特殊モードコマ
ンドCMが指定するモードに従ってデータの入出力タイ
ミングの設定のみならずデータの入出力態様を設定す
る。図1においては、マスクトライトモード時における
データ入出力ピンの態様が一例として示される。
【0172】このCDRAMはさらに、各種機能を実現
するための付加機能制御回路299を含む。この付加機
能制御回路299が実現する機能については後に詳細に
説明するが、スタンバイ時における内部クロック発生の
禁止、リフレッシュのオートリフレッシュ/セルフリフ
レッシュの切換え、バーストモード時におけるアドレス
発生源の切換えなどを含む。次に各回路の構成について
具体的に説明する。
【0173】「入出力回路」 (DRAMアレイおよびSRAMアレイと内部データ線
との接続)
【0174】図12は、図2に示す双方向転送ゲート回
路(BTG)と内部共通データ線251との接続態様の
一例を示す図である。図12において、SRAM入出力
ゲート301は、SRAMセンスアンプSSAと、SR
AMアレイへのデータ書込み時に活性化され、内部デー
タ線251a上のデータを対応のSRAMビット線対S
BL上へ伝達するための書込み回路WRIを含む。SR
AMビット線対SBLはSRAMセンスアンプSSAお
よびSRAM列選択ゲート302を介して内部データ線
251aに接続される。SRAM選択ゲート302へは
それぞれSRAMコラムデコーダブロック203からの
SRAM列選択信号SYLが与えられる。それにより、
1対のSRAM列ビット線対SBLのみが内部データ線
251aに接続される。ここで図1に示す内部データ線
251は4ビットのデータを転送しており、このうちの
1ビットに対する内部データ線のみが図12において示
される。
【0175】図12において、このCDRAMはさらに
アレイアクセスを可能とするために、キャッシュ禁止信
号CIとDRAM列選択信号DYとの論理積信号に応答
してグローバルI/O線対GIOを内部データ線251
aへ接続するアクセス切換え回路310を含む。このア
クセス切換え回路310と双方向転送ゲートBTGと
は、転送ゲート回路ブロック305に含まれる。
【0176】このDRAMの列選択信号DYiは、たと
えばDRAM列アドレスの下位4ビットをデコードして
発生される。すなわち、グローバルI/O線対GIOは
1つのDRAMメモリマット(容量1Mビット)に対し
て16対設けられている。アレイアクセスの場合にはこ
のうちの1対のみを選択する必要がある。そのため、下
位4ビットのDRAM用の列アドレスをデコードして列
選択信号DYiが発生される。
【0177】アクセス切換え回路310は単にグローバ
ルI/O線対GIOを内部データ線251aへ接続する
だけであり、双方向転送ゲートBTG内においてそれぞ
れ対応の信号線への接続が行なわれている。なおアレイ
アクセスを実現する場合、このようなアクセス切換え回
路310を設けることなく、SRAMセンスアンプSS
Aを介して内部データ線251aへグローバルI/O線
対GIOを接続する構成であってもよい。このとき、S
RAM選択ゲート302へ与えられる列選択信号はDR
AMへ与えられる列アドレスによる選択信号となる。こ
れは、信号CIにより列選択信号をマルチプレクスする
回路により実現できる。このマルチプレクス回路は信号
CIが活性状態のときDRAM用の列選択信号をSRA
M選択ゲートへ与える。
【0178】なお、SRAMにおいては各SRAMビッ
ト線対SBLに対してそれぞれSRAMセンスアンプS
SAが設けられているが、これは通常のSRAMのよう
に1つのブロックのSRAMビット線対に対し1個のS
RAMセンスアンプのみを設ける構成であってもよい。
ただこのようにSRAMビット線対SBLそれぞれに対
してSRAMセンスアンプを設ければ、より確実かつ高
速にデータの出力を行なうことができる。また、SRA
MセンスアンプSSAがDRAMセンスアンプと同様の
構成を有していれば、特に書込回路WRIは設ける必要
はない。
【0179】図13は入出力回路274におけるD/Q
分離を実現するための構成を示す図である。図13にお
いて、入出力回路274は、内部アウトプットイネーブ
ル信号Gに応答して活性化され、内部データ線251a
上のデータから出力データQを生成する出力バッファ3
20と、内部書込み指示信号Wに応答して活性化され、
外部書込みデータDから内部書込みデータを生成して内
部データ線251a上へ伝達する入力バッファ322
と、コマンドレジスタ270(図1参照)からのD/Q
分離指示ビットCMaに応答して出力バッファ320の
出力と入力バッファ322の入力とを短絡するスイッチ
回路324を含む。このD/Q分離指示ビットCMaは
コマンドレジスタ270から発生される特殊モード指定
コマンドCMに含まれる。このスイッチ回路324が導
通状態となればデータの入出力は同一のピンを介して行
なわれる。スイッチ回路324がオフ状態となればデー
タの入出力が別々のピンを介して行なわれる。なお、こ
の図13においても1ビットのデータの入出力に関する
構成のみが代表的に示されている。
【0180】図14はデータ入出力回路の他の接続構成
を示す図である。図14において、出力バッファ回路3
20は、SRAMセンスアンプまたはDRAMアレイの
選択されたメモリセルデータを受けて外部出力ピンQへ
伝達する。第1の入力バッファ回路322aは外部ピン
端子Qに接続され、第2の入力バッファ回路322bは
外部データ入力ピン端子Dに接続される。この第1およ
び第2の入力バッファ回路322aおよび322bの出
力はOR回路322cを介して内部データバスDBW,
*DBW(251a)へ伝達される。この第1および第
2の入力バッファ回路322a,322bのイネーブル
/ディスエーブルはコマンドレジスタ(図1参照)から
の指示ビットCMに応答して行なわれる。コマンドレジ
スタがD/Q分離モードを指示している場合には第1の
入力バッファ回路322aがディスエーブル状態とさ
れ、入力バッファ回路322bがイネーブル状態とされ
る。指示ビットCMがD/Q共通のマスクトライトモー
ドを示している場合には、第1の入力バッファ回路32
2aがイネーブル状態とされ第2の入力バッファ回路3
22bがディスエーブル状態とされる。
【0181】なお、図14に示す構成においては出力バ
ッファ回路320へはSRAMセンスアンプからのデー
タが伝達されているが、これはDRAMアレイの選択さ
れたメモリセルのデータがSRAMアレイの列線を介し
てさらにSRAMのセンスアンプを介して内部データバ
スへ伝達される場合を示しているからである。すなわ
ち、図12の構成における、ゲート310が設けられて
いない構成において、ゲート302へ与えられる列選択
信号線SYLi,SYLjがDRAMコラムデコーダ出
力線DYi,DYjと共有されている場合が一例として
示される。この構成については後に説明する。
【0182】図15は入出力回路のさらに他の構成を示
す図である。図15において、出力バッファ回路320
と入力バッファ回路322との間に、指示ビットCMa
に応答してオン状態となるトランジスタゲート324a
が設けられ、入力バッファ回路322とデータ入力ピン
端子Dとの間に相補指示ビット/CMaに応答してオン
状態となるトランジスタゲート324bが設けられる。
この構成の場合、指示ビットCMaがD/Q分離モード
を示している場合には、トランジスタゲート324aが
オフ状態、トランジスタゲート324bがオン状態とな
る。逆にD/Q共有のマスクトライトモードを示してい
る場合にはトランジスタゲート324aがオン状態、ト
ランジスタゲート324bがオフ状態となる。
【0183】この構成により、入力バッファ回路322
を選択的にデータ出力ピン端子Qまたはデータ入力ピン
端子Dへ接続することができ、D/Q分離モードおよび
D/Q共有モードを設定することができる。
【0184】次に、この入出力回路のデータ出力モード
を設定するための回路構成について説明する。データ出
力モードはコマンドレジスタにより設定される。
【0185】コマンドレジスタによる設定データに応じ
てデータ出力モードは、トランスペアレントモード、ラ
ッチモードおよびレジスタモードのいずれかに設定され
る。図16は、データ出力モード設定に関連する回路構
成を示す図である。図16において、コマンドレジスタ
270は、コマンドレジスタモード検出信号(内部コマ
ンドレジスタ信号)CRに応答して、外部からのライト
イネーブル信号W#、およびコマンドデータAr0,A
r1をデコードするコマンドレジスタモードセレクタ2
79と、レジスタWR0〜WR3およびフリップフロッ
プFF1を含む。コマンドレジスタは、後に示すように
8つのレジスタRR0〜RR3およびWR0〜WR3を
含んでいる。しかしながら、図16においては、レジス
タRR2およびRR3は図示していない。レジスタWR
0〜WR3はそれぞれ4ビットのレジスタである。レジ
スタRR0およびRR1は1つのフリップフロップFF
1を共有する。レジスタRR0が選択されるとフリップ
フロップFF1がマスクトライトモードにセットされ
る。レジスタRR1が選択されるとフリップフロップF
F1はD/Q分離モードに設定される。入力制御回路2
72bは、このフリップフロップFF1の設定データに
応じて入力回路274bおよび274cのいずれかを選
択する。
【0186】レジスタWR0〜WR3のいずれへのデー
タ設定かは、コマンドデータAr0,Ar1をデコード
することにより決定される。ライトイネーブル信号W#
が活性状態のとき、入力制御回路272bにより選択さ
れた入力回路274bまたは274cを介して4ビット
のデータD0〜D3(またはDQ0〜DQ3)が対応の
レジスタへ設定される。データ出力モードに関連するの
はレジスタWR0である。レジスタWR0へのデータ出
力モードの設定について説明する。レジスタWR0の下
位2ビットのデータに従って出力制御回路272aはト
ランスペアレント、ラッチ、およびレジスタの出力モー
ドのいずれかに設定され、その設定された出力モードに
応じて出力回路274aを選択的に活性化する制御信号
φ1,/φ1およびφ2を発生する。
【0187】図17は出力回路274aの具体的構成の
一例を示す図である。図17において、出力回路274
aは、制御信号φ1,/φ1に応答して読出しデータバ
スDB,*DB上のデータをラッチするための第1の出
力ラッチ981と、クロック信号φ2に応答して、出力
ラッチ1のラッチデータまたはデータバスDB,*DB
上のデータを通過させる第2の出力ラッチ982および
出力ラッチ982からのデータを受け、制御信号G#に
応答して出力データとして外部ピン端子DQへ伝達する
出力バッファ983を含む。
【0188】第1の出力ラッチ981は、クロック信号
φ1および/φ1に応答して活性化されるクロックトイ
ンバータICV1,ICV2を含む。クロックトインバ
ータICV1の入力および出力はクロックトインバータ
ICV2の出力および入力にそれぞれ接続される。この
出力ラッチ981は、クロック信号φ1が“H”のとき
にラッチ状態となる。すなわちクロックトインバータI
CV1およびICV2はクロック信号φ1が“H”のと
きに活性化されてインバータとして機能する。クロック
信号φ1が“L”のとき、クロックトインバータICV
1およびICV2はディスエーブル状態とされてラッチ
981はラッチ動作を行なわない。
【0189】第2の出力ラッチ982は、クロック信号
φ2が“L”のとき、その入力A,*Aへ与えられたデ
ータをラッチし出力Q,*Qから出力する。出力ラッチ
982は、クロック信号φ2が“H”のとき、その入力
A,*Aの信号状態にかかわらず、クロック信号φ2が
“L”のときにラッチしたデータを出力Q,*Qから出
力する。このラッチ動作を制御するクロック信号φ1,
/φ1およびφ2は外部からのクロックKに同期した信
号であり、出力制御回路272aによりその発生タイミ
ングが異ならされる。
【0190】出力バッファ983は出力イネーブル信号
G#が活性状態となると活性化され、出力ラッチ982
からの出力データを端子DQへ伝達する。
【0191】図18は第2の出力ラッチ982の具体的
構成の一例を示す図である。図18において、第2の出
力ラッチ982は、入力A(*A)をそのD入力に受
け、クロック信号φ2をそのクロック入力CLKに受け
るD型フリップフロップDFFを含む。フリップフロッ
プDFFの出力Qから出力ラッチ982の出力Q(*
Q)が得られる。このD型フリップフロップDFFはダ
ウンエッジトリガ型であり、クロック信号φ2がLに立
下がるタイミングで入力Aを取込み、クロック信号φ2
が“L”の間入力Aをそのまま出力する。クロック信号
φ2が“H”の場合には、入力端子Dへ与えられる入力
Aの状態にかかわらず先にラッチしたデータを出力す
る。これにより、所望の機能を実現する出力ラッチ98
2が得られる。D型フリップフロップDFFが入力Aお
よび入力*Aに対してそれぞれ設けられる。この出力ラ
ッチ982は他の構成であってもよく、クロック信号φ
2に応答してラッチ状態およびスルー状態を実現するこ
とのできる回路構成であればいずれの回路構成であって
もよい。
【0192】図19は出力制御回路272bの具体的構
成の一例を示す図である。出力制御回路272aは、外
部クロックを所定の時間遅延させる遅延回路991a,
991b,991cと、遅延回路991aの出力に応答
して所定のパルス幅を有するワンショットのパルス信号
を発生するワンショットパルス発生回路992aと、遅
延回路991bの出力に応答して所定のパルス幅を有す
るワンショットのパルス信号を発生するワンショットパ
ルス発生回路992bと、遅延回路991cの出力に応
答して所定のパルス幅を有するワンショットのパルス信
号を発生するワンショットパルス発生回路992cを含
む。ワンショットパルス発生回路992aからクロック
信号φ1,/φ1が発生される。
【0193】ワンショットパルス発生回路992bとワ
ンショットパルス発生回路992cの出力はOR回路9
93へ与えられる。OR回路993からクロック信号φ
2が発生される。遅延回路991bの遅延時間は遅延回
路991cの遅延時間よりも短い。このワンショットパ
ルス発生回路992a〜992cのイネーブル/ディス
エーブルが2ビットのコマンドデータWR0により設定
される。2ビットのコマンドデータWR0がラッチモー
ドを示している場合、ワンショットパルス発生回路99
2aと992cがイネーブル状態とされ、ワンショット
パルス発生回路992bはディスエーブル状態とされ
る。次に、この図16ないし図19に示すコマンドレジ
スタおよびデータ出力回路の動作について説明する。
【0194】まず図20(A)に示すラッチ動作の動作
波形図を参照して説明する。データ出力モードのラッチ
出力モードの設定はコマンドデータレジスタWR0の下
位2ビットを(01)に設定することにより行なわれ
る。このとき、ワンショットパルス発生回路992aお
よび992cがイネーブル状態とされる。今、アウトプ
ットイネーブル信号G#はデータ出力を示す活性状態の
“L”にあるとする。このとき、クロックKの立上がり
エッジで外部アドレスAnがアドレスバッファに取込ま
れ、対応のSRAMワード線SWLnが選択され、SR
AMビット線対SBLにデータRDnが現われる。この
とき、ワンショットパルス発生回路992aは、外部ク
ロックKの立上がりに応答して、所定のタイミングで所
定期間“L”となるワンショットのパルスを発生する。
このクロック信号φ1が“L”へ立下がることにより、
出力ラッチ981はラッチ動作が禁止される。このと
き、クロック信号φ2は“H”にあり、出力ラッチ98
2はラッチ状態を維持しており、前のサイクルで読出さ
れたデータQn−1をラッチして出力している。外部ア
ドレスにより選択された64ビットのSRAMビット線
対SBL上のデータRDnのうちさらに外部アドレスに
従って選択された4ビットのデータが内部出力データバ
スDB,*DBへ伝達される。このデータバスDB,*
DB上のデータDBnが確定した状態でクロック信号φ
1は“H”に立上がる。これにより出力ラッチ981が
ラッチ動作をし、確定データDBnをラッチする。
【0195】続いて、ワンショットパルス発生回路99
2cからワンショットパルスが発生され信号φ2が
“L”に立下がる。これにより出力ラッチ982が、こ
の出力ラッチ981にラッチされたデータDBnを新た
に取込み、出力端子DQへ出力バッファ983を介して
伝達する。このクロック信号φ2の発生はクロックKの
立下がりに同期して行なわれており、外部クロックKの
立下がりに応答してこのサイクルで選択されたデータが
QDBnが出力データQnとして出力される。クロック
信号φ2は次に外部クロックKが立上がるまでに“H”
に立上がる。これにより、出力ラッチ982は、内部出
力データバスDB,*DBのデータとは関係なく確定デ
ータDBnを持続的に出力する。
【0196】続いて、クロック信号φ1を“L”に立下
げ、出力ラッチ981のラッチ状態を開放し、次のサイ
クルすなわち次の確定データのラッチ動作に備える。こ
れにより、外部クロックKの立上がりに応答して前のサ
イクルで読出されたデータが順次確定データとして出力
されることになる。
【0197】次に図21を参照してレジスタ出力モード
について説明する。レジスタ出力モードの設定は、コマ
ンドデータWR0の下位2ビットを(11)に設定する
ことにより行なわれる。このレジスタ出力モードにおい
ては、ワンショットパルス発生回路992bがイネーブ
ル状態とされ、ワンショットパルス発生回路992cが
ディスエーブル状態とされる。この場合、外部クロック
Kの立上がりに応答して、ワンショットパルス発生回路
992bから“L”に立下がるワンショットのパルスが
発生される。このときクロック信号φ1は“H”にある
ため、前のサイクルで読出されたデータDBn−1を出
力ラッチ982がラッチする。
【0198】レジスタ出力モードにおいては、クロック
信号φ2の“L”への降下タイミングが外部クロックK
の立上がりに応答して決定される。この場合、外部クロ
ックKの(n+1)回目のサイクルに応答して出力ピン
端子DQには、n回目のクロックサイクルにおける読出
しデータDBnが出力データQnとして出力される。し
たがって、ラッチ出力モードとレジスタ出力モードとで
は、クロック信号φ2の発生タイミングすなわち“L”
への移行タイミングが異なっているだけである。これに
より、サイクル前のサイクルのデータが出力され続いて
今回のサイクルで読出されたデータが出力されるラッチ
出力モードと、n+1回目のサイクルにおいてはn回目
のサイクルにおける読出しデータが出力されるレジスタ
出力モードが実現される。
【0199】次に図22を参照してトランスペアレント
モードについて説明する。まず図22(A)を参照して
第1のトランスペアレント出力モードについて説明す
る。このトランスペアレント出力モードは前述のごとく
レジスタWR0の下位2ビットを(X0)と設定するこ
とにより行なわれる。この第1のトランスペアレント出
力モードおよび第2のトランスペアレント出力モードは
このXのビット値を0または1に設定することにより選
択される。このときいずれの値により第1のトランスペ
アレント出力モードおよび第2のトランスペアレント出
力モードのうちのいずれが選択されるかは任意である。
第1のトランスペアレント出力モードにおいては、クロ
ック信号φ1およびφ2はともに“L”のままである。
このとき、出力ラッチ981はラッチ動作から開放され
ており、また出力ラッチ982もスルー状態となってい
る。したがって、この場合には、出力データQnとして
は、内部データバスDB,*DB上に伝達されたDBn
がそのまま出力されることになる。すなわちSRAMビ
ット線対SBLまたはグローバルI/O線対GIOのデ
ータが無効データ(INVALID DATA)の場合
にはこれに応答して出力ピンDQにも無効データINV
が出現する。
【0200】図22(B)に示す第2のトランスペアレ
ント出力モードにおいては、クロック信号φ1が発生さ
れる。クロック信号φ1が“H”の期間第1の出力ラッ
チ981がラッチ動作を行なうため、SRAMビット線
対SBLのデータRDnが無効状態となっても、データ
バスDB,*DBのデータが出力ラッチ981により有
効データとしてラッチされ所定期間(クロック信号φ1
の“H”の間)出力されるので、無効データINVが出
力される期間が短くなる。この第2のトランスペアレン
ト出力モードにおいてもクロック信号φ2は“L”のま
まである。
【0201】なお上述の構成においては第2の出力ラッ
チ982としてダウンエッジトリガ型のD型フリップフ
ロップを用いたが、これはクロック信号φ2の極性を変
えればアップエッジトリガ型のラッチ回路を用いても同
様の効果を得ることができる。また、出力ラッチ981
の構成も、他のラッチ回路を用いても実現することがで
きる。
【0202】このコマンドレジスタにより設定される出
力モードの特徴をまとめると以下のようになる。
【0203】(1) トランスペアレント出力モード:
このモードは、内部データバスDB,*DB上のデータ
を直接出力バッファに伝達するモードである。このモー
ドにおいては、出力データDQ(Q)は外部クロックK
の立上がりエッジから時間tKHA経過後またはアウト
プットイネーブル信号G#の立下がりエッジから時間t
GLA経過後の遅い方に有効データが現われる。時間t
KHAよりも先にアウトプットイネーブル信号G#を立
下げると無効データ(inv)が時間tKHAまで出力
される。これは、アウトプットイネーブル信号G#の立
下げタイミングが速いと、内部データバスDB,*DB
には有効データが現れていないことによる。したがっ
て、このモードにおいては、出力データが有効な期間は
内部バスに有効データが現われている期間に限られる。
【0204】(2) ラッチ出力モード:このモードに
おいては、内部データバスDB,*DBと出力バッファ
との間に出力ラッチ回路が設けられる。このラッチ出力
モードにおいては、外部クロックKが“H”の間、デー
タが出力ラッチによりラッチされるため、時間tKHA
より先にアウトプットイネーブル信号G#を立下げたと
きに前のサイクルの読出しデータが出力されることにな
る。したがって、内部データバスDB,*DBに無効デ
ータが現われている期間であっても、外部には無効デー
タは出力されない。すなわち、CPUが出力データを取
込むための期間を十分とることができるという効果を得
ることができる。
【0205】(3) レジスタ出力モード;このモード
は、内部データバスと出力バッファとの間に出力レジス
タを設けたモードである。このレジスタ出力モードにお
いては、出力データとしては、外部クロックKの立上が
りエッジから時間tKHAR経過後あるいはアウトプッ
トイネーブル信号G#の立下がりエッジから時間tGL
A経過後の遅い方に前のサイクルにおける有効データが
出力される。このレジスタ出力モードもラッチ出力モー
ドと同様な理由により、無効データは出力されないこと
になる。このレジスタモードで連続してデータの出力を
行なう場合、外部クロックKの立上がりから見て非常に
高速にデータが出力されているように見える。このよう
な動作は、一般にパイプライン動作と呼ばれており、見
かけ上のアクセスタイムをサイクルタイムよりもさらに
縮小することができる。
【0206】上述のような出力モードをコマンドレジス
タにより設定することを可能とすることにより、ユーザ
はシステムに応じた出力モードを選択することが可能に
なる。
【0207】「DRAMとSRAMとのデータ転送」図
23は双方向転送ゲートBTGの構成の一例を示す図で
ある。図23において双方向転送ゲートBTG(BTG
aまたはBTGb)は、データ転送指示信号φTSDに
応答して活性化され、SRAMビット線対SBL上のデ
ータをグローバルI/O線対GIOへ伝達するドライブ
回路DR1と、データ転送指示信号φTDSに応答して
活性化され、グローバルI/O線対GIO上のデータを
SRAMビット線対SBL上へ伝達するドライブ回路D
R2を含む。ドライブ回路DR1およびDR2は、デー
タ転送指示信号φTSDおよびφTDSが不活性状態の
場合には出力ハイインピーダンス状態に設定される。
【0208】図24はDRAMアレイからSRAMアレ
イへのデータ転送時における動作を示す信号波形図であ
る。以下、図3および図24を参照してDRAMアレイ
からSRAMへのデータ転送動作について説明する。
【0209】時刻t1以前のプリチャージ指示信号φE
Qが活性状態の“H”にある間、センスアンプ駆動信号
線φSAN,/φSAP,ローカルI/O線対LIOお
よびグローバルI/O線対GIOはそれぞれVcc/2
のプリチャージ電位に保持される。またこのときプリチ
ャージ・イコライズ回路PEが活性化され、DRAMビ
ット線対DBLをVcc/2(=Vbl)のプリチャー
ジ電位にプリチャージしかつ各ビット線BL,/BLの
電位をイコライズしている。
【0210】時刻t1においてプリチャージ指示信号φ
EQが立下がると、プリチャージ・イコライズ回路PE
およびイコライズトランジスタTEQが不活性状態とな
る。この結果、センスアンプ駆動信号線φSANおよび
/φSAPのイコライズ動作が完了し、かつDRAMビ
ット線対DBLのイコライズ/プリチャージ動作が停止
され、DRAMビット線対DBLとセンスアンプ駆動信
号線φSANおよび/φSAPは中間電位Vcc/2
(ただしVss=0V)のフローティング状態となる。
【0211】この後、外部から与えられるアドレスに従
ってロウデコーダ14(図2参照)による行選択動作が
行なわれる。時刻t2においてDRAMアレイ1(図2
参照)において1本のワード線DWLが選択され、この
選択ワード線DWLの電位が“H”に立上がる。この選
択ワード線DWLに接続される1行のメモリセルがそれ
ぞれ対応のDRAMビット線対DBL(DRAMビット
線BLまたは/BL)に接続され、各DRAMビット線
対DBLの電位がその接続されるメモリセルのデータに
従って変化する。図24においては、電位“H”を記憶
するメモリセルが選択された場合のDRAMビット線対
DBLの電位変化を示している。
【0212】時刻t3においてセンスアンプ活性化信号
φSANEが接地電位Vssから動作電源電位Vccレ
ベルへ立上がり、センスアンプ活性化回路SAKに含ま
れるトランジスタTR2がオン状態となる。これによ
り、DRAMセンスアンプDSAに含まれる第2のセン
スアンプ部が活性化され、DRAMビット線対DBLの
低電位側のビット線の接地電位GNDレベルへの放電が
行なわれる。
【0213】時刻t4において、センスアンプ活性化信
号/φSAPEが電位Vccから接地電位GNDレベル
へ立下がり、センスアンプ活性化回路SAKに含まれる
トランジスタTR1がオン状態となる。これによりDR
AMセンスアンプDSAに含まれる第1のセンスアンプ
部分が活性化され、DRAMビット線対DBLの高電位
のビット線の電位が動作電源電位Vccレベルにまで充
電される。
【0214】時刻t5において、DRAMコラムデコー
ダ15(図2参照)による列選択信号に従って、1本の
コラム選択線CSLが選択され、この選択されたコラム
選択線CSLの電位が“H”に立上がる。これにより2
対のDRAMビット線対DBLが列選択ゲートCSGを
介してローカルI/O線対LIO(LIOaおよびLI
Ob)へ接続される。選択されたDRAMビット線対D
BL上の電位がローカルI/O線対LIO上へ伝達さ
れ、ローカルI/O線対の電位はプリチャージ電位Vc
c/2から変化する。
【0215】時刻t6においてブロック活性化信号φB
Aが選択された行ブロックに対してのみ“H”に立上が
り、I/OゲートIOGがオン状態となる。これにより
ローカルI/O線対LIO上の信号電位がグローバルI
/O線対GIO上へ伝達される。ここで、選択された行
ブロックは、選択されたワード線DWLを含む行ブロッ
クを示す。この選択された行ブロックの指定は、たとえ
ばDRAMワード線選択に用いられる行アドレスの上位
2ビットをデコードすることにより行なわれる。このよ
うにブロック分割動作を行なうことにより消費電流の低
減を行なうことができる。
【0216】一方、SRAMにおいては、時刻ts1に
おいてSRAMロウデコーダ21(図2参照)による行
選択動作が行なわれ、SRAMアレイにおいて1本のS
RAMワード線SWLが選択され、この選択されたSR
AMワード線SWLの電位が“H”に立上がる。DRA
Mにおける行選択動作とSRAMにおける行選択動作は
非同期的に行なわれる。SRAMワード線SWLに接続
されるSRAMセルのデータがそれぞれ対応のSRAM
ビット線対SBL上に伝達される。これにより、SRA
Mビット線対SBLの電位はプリチャージ電位Vcc/
2から、対応のSRAMセルの記憶情報に対応した電位
に変化する。
【0217】時刻t7においてデータ転送指示信号φT
DSが“H”に一定期間立上がる。この時刻t7以前に
は、既にグローバルI/O線対GIOにDRAMセルの
データが伝達されており、かつSRAMビット線対SB
LにはSRAMセルが接続されている。このデータ転送
指示信号φTDSに応答して双方向転送ゲートBTGが
活性化されてグローバルI/O線対GIO上の信号電位
を対応のSRAMビット線対SBL上へ伝達する。これ
によりDRAMセルからSRAMセルへのデータ伝達が
行なわれる。
【0218】このデータ転送指示信号φTDSが活性化
される時刻t7が、ブロック活性化信号φBAが立上が
る時刻t6およびSRAMワード線SWLの選択が行な
われる時刻ts1の両者よりも後の時点であるという関
係を満足する限り、時刻ts1と時刻t1ないし時刻t
6との前後関係は任意である。SRAMからDRAMへ
のデータ転送指示信号φTSDはこのサイクルにおいて
は、非活性状態の“L”に維持される。
【0219】時刻t8において選択されたDRAMワー
ド線DWLの電位が“L”に立下がり、また時刻ts2
において選択されたSRAMワード線SWLの電位が
“L”へ立下がり、各信号が初期状態へ復帰することに
より、このDRAMからSRAMへのデータ転送サイク
ルが完了する。
【0220】前述のごとく、DRAMコラムデコーダ1
5(図2参照)は各列ブロック12において1本のコラ
ム選択線CSLを選択している。1本のコラム選択線C
SLは2対のDRAMビット線対DBLを選択する。D
RAMからSRAMへのデータ転送は各列ブロック並列
に行なわれる。したがって、この図2に示す実施例にお
いて、16ビットのデータが一括して転送される。但し
この関係は列ブロックが8個設けられており、各列ブロ
ックから2対のDRAMビット線対が選択される構成の
場合である。一括して転送されるデータのビット数はこ
の列ブロックの数または一度に選択されるDRAMビッ
ト線対の数に応じて変化する。これにより、適切な大き
さのブロックサイズを設定することができる。
【0221】図24に示すように、ほぼ時刻t8におい
てDRAMワード線の駆動信号DWLが不活性状態に立
下がると、応じてデータ転送指示信号φTDSも“L”
へ立下がっている。この時刻t8の時点でローカルI/
O線対LIOとSRAMビット線対SBLとは非接続状
態となり、DRAMアレイとSRAMアレイとは電気的
に切離される。この時刻t8以後、DRAM部とSRA
M部とは独立した動作が可能となる。したがって、図2
5に示すように、時刻t8′でデータ転送指示信号φT
DSを不活性状態とした場合、このときまだDRAMア
レイにおいてはワード線駆動信号DWLは活性状態の
“H”を維持している。このとき、DRAMへは外部か
ら新たにアクセスすることはできないが、SRAMアレ
イ部へは外部からアクセスすることができる。
【0222】すなわち、図25に示すように、時刻t
8′でデータ転送指示信号φTDSを“L”に立下げた
とき、たとえDRAMアレイが活性状態にあったとして
も、SRAMアレイは時刻ts2でスタンバイ状態に移
行した後所定時間を経て新たにアクセスすることが可能
となる。したがって、この時刻t8′以降においては、
SRAM部へはDRAMの状態にかかわらずアクセスす
ることが可能となる。たとえば、時刻t8′において、
キャッシュミス時のデータをSRAMアレイから読出す
こともできる。
【0223】またDRAMのスタンバイ状態復帰前に新
たに外部アドレスを設定してSRAMへアクセスするこ
ともできる。これは、SRAMはDRAMのようなRA
Sプリチャージ動作を何ら必要とせず、スタンバイ状態
復帰後高速でアクセスすることができるからである。
【0224】図25においては、時刻t9′においてD
RAMワード線駆動信号DWLが“L”に立下がり、時
刻t10においてイコライズ信号φEQが活性化され、
DRAMビット線対DBLのイコライズおよびプリチャ
ージ動作が始まる。このときまた同様にセンスアンプ駆
動信号線φSANおよび/φSAPのイコライズ動作も
行なわれる。DRAMにおいては、時刻t9′から数1
0n秒経過した後の時刻t11においてその周辺回路を
含めてスタンバイ状態に復帰する。このDRAMアレイ
へは、所定の時間RASプリチャージ時間が経過した後
でなければDRAMへはアクセスすることができない。
しかしながら、SRAMアレイでは、時刻ts2でSR
AMワード線SWL1を非選択状態とした後、数n秒後
の時刻ts3において、外部アドレスに従って別のSR
AMワード線SWL2を選択し、この選択されたSRA
Mワード線SWL2に接続されるメモリセルへのアクセ
ス(データの読出しまたは書込み)を行なうことができ
る。
【0225】このデータ転送指示信号φTDSが不活性
状態の“L”に立下がる時刻ts2から、次いでSRA
Mワード線SWL2を活性化するこのとできる時刻ts
3との間の時間は外部仕様で適当な値に設定される。こ
のように、DRAMのスタンバイ状態復帰前に、SRA
Mへのアクセスを可能とすることにより、高速で動作す
る半導体記憶装置、特にキャッシュ内蔵半導体記憶装置
を得ることができる。
【0226】SRAMのワード線SWL2の選択期間
は、DRAMにおけるセンスアンプのセンスおよびラッ
チ動作の後に列選択動作を行なう必要がないためごく短
期間で十分であり、時刻ts4においてこのSRAMへ
のアクセスが完了する。この時刻ts3から時刻ts4
の時間は通常のSRAMにおいては、せいぜい10n秒
程度であり、DRAMのスタンバイ時にそのSRAMへ
アクセスが完了する。このようなDRAMアレイのスタ
ンバイ状態復帰前にSRAMへアクセスする構成は、S
RAMとDRAMをそれぞれ別々のアドレスによりアド
レス指定してアクセスすることができるという本発明の
半導体記憶装置によって可能となる。
【0227】図26はSRAMからDRAMへのデータ
転送時の動作を示す信号波形図である。以下、図3およ
び図26を参照してこのSRAMからDRAMへのデー
タ転送動作について説明する。DRAM部分の動作は、
時刻t1ないし時刻t6までは、図24に示すDRAM
からSRAMへのデータ転送時のそれと全く同様であ
る。またSRAM部分の動作においても、時刻ts1に
おいてSRAMワード線SWLの電位が“H”に立上が
ることは図24に示す波形図と全く同様である。
【0228】時刻ts1および時刻t6の後、すなわち
DRAMビット線対DBLがグローバルI/O線対GI
Oへ接続され、かつSRAMビット線対SBLにSRA
Mセル(SMC)が接続された後、時刻t7から一定の
期間データ転送指示信号φTSDが活性化され、“H”
に立上がる。これに応答して双方向転送ゲートBTGが
活性化されてSRAMビット線対SBL上の信号をグロ
ーバルI/O線対GIO(GIOa,GIOb)、ロー
カルI/O線対LIO(LIOa,LIOb)を介して
DRAMビット線対DBL上へ伝達する。これにより、
選択されたDRAMビット線対DBLに接続されるDR
AMセルのデータの書換えが行なわれる。すなわち、S
RAMセルのデータがDRAMセルへ転送される。この
SRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転送サイ
クル中はデータ転送指示信号φTDSは非活性状態の
“L”に維持される。
【0229】図24ないし図26に示すデータ転送動作
は、SRAMアレイをキャッシュとして用いた場合にキ
ャッシュミスが発生された場合に行なわれる。すなわ
ち、外部の演算処理装置であるCPUがアクセス要求し
たデータがSRAMアレイに記憶されていない場合、必
要なデータがDRAMアレイからSRAMアレイへ転送
される。このキャッシュミス時においては、SRAMア
レイからDRAMへのデータ転送を行なうコピーバック
動作と、DRAMアレイから所望のデータをSRAMア
レイへ転送するブロック転送とが行なわれる。このコピ
ーバック動作およびブロック転送動作について以下に説
明する。
【0230】図27(A)において、CPUがアクセス
要求したデータD2がSRAMの対応の位置には格納さ
れていない場合を考える。SRAMすなわちキャッシュ
の対応の位置にはデータD1′が格納されている。この
SRAMへのキャッシュミスが発生したとき、まだDR
AMにおいてはプリチャージ状態である。
【0231】図27(B)において、キャッシュミス指
示信号に応答して、DRAMにおいて、データD1′が
格納されるべき領域を含むワード線(図においてハッチ
ングで示す)が選択される。この状態はアレイアクティ
ブ状態である。SRAMではデータD1′の領域が選択
されている。
【0232】図28(A)において、転送指示信号φT
SDが発生され、SRAMのデータD1′がDRAMの
選択されたワード線のうちの対応の領域へ伝達される。
これによりDRAMのデータ領域D1にデータD1′が
格納される。
【0233】図28(B)において、このDRAMのデ
ータ領域D1へのデータD′の転送完了後DRAMアレ
イはプリチャージ状態に復帰する。
【0234】図29(A)において、続いてCPUがア
クセス要求するデータD2を含むワード線(図において
ハッチングで示す)がDRAMにおいて選択される。
【0235】図29(B)において、この選択されたワ
ード線に含まれるデータD2がデータ転送指示信号φT
DSに応答してSRAMアレイの対応の領域へ伝達され
る。これによりSRAMアレイのデータD1はデータD
2で書換えられることになる。この図27(A)から図
28(B)がコピーバックであり、また図28(B)か
ら図29(B)がブロック転送モードとなる。ここで図
28(B)のステップを両者のサイクルに含めているの
は、両者が続いて行なわれる場合、このDRAMのプリ
チャージ期間は両者に含まれると考えられるからであ
る。
【0236】このデータ転送方法の場合、DRAMアレ
イのプリチャージ期間が間に挟まれることになりまたデ
ータ転送も常に一方方向である。このため、高速でSR
AMアレイとDRAMアレイとの間でデータ転送を行な
うことができない。DRAMアレイとSRAMアレイと
の間のデータ転送をオーバーラップして行なうことによ
りこのデータ転送をさらに高速で行なうデータ転送動作
について以下に説明する。
【0237】図30はこの発明の他の実施例であるデー
タ転送装置の構成を概略的に示すブロック図である。図
30に示すデータ転送装置では、SRAMアレイとDR
AMアレイとの間の1ビットのデータ転送を行なう回路
部分が示される。したがってデータ転送装置はこの図3
0に示す双方向転送ゲート回路を16×4個含む。以
下、この図30に示すデータ転送装置を、1ビットのデ
ータ転送を行なうため双方向転送ゲート回路と称す。
【0238】図30を参照して、双方向転送ゲート回路
は、転送制御信号φTSLに応答してSRAMビット線
対SBL,*SBLをラッチ回路1811へ接続するゲ
ート回路1810と、転送制御信号φTLDに応答して
ラッチ回路1811のラッチデータをグローバルI/O
線GIO,*GIOへ伝達するゲート回路1812と、
DRAMライトイネーブル信号AWDEおよびSRAM
コラムデコーダ出力SAYに応答して書込データバス線
DBW,*DBW上のデータをグローバルI/O線GI
O,*GIOへ転送するゲート回路1813を含む。S
RAMコラムデコーダの出力SAYは、DRAMアレイ
ブロックにおいて同時に選択された16ビットのうちの
1ビットを選択する。したがって、この場合DRAMア
レイの列アドレス信号の下位4ビットはSRAMコラム
デコーダへ与えられる場合の構成が一例として示され
る。
【0239】双方向転送ゲート回路はさらに、転送制御
信号φDTSに応答して活性化され、グローバルI/O
線GIO,*GIO上のデータを増幅するアンプ回路1
814と、転送制御信号φTDSに応答してアンプ回路
1814で増幅されたデータをSRAMビット線対SB
L,*SBLへ伝達するゲート回路1815を含む。
【0240】ゲート回路1810およびラッチ回路18
11が第1の転送手段を構成し、ゲート回路1815お
よびアンプ回路1814が第2の転送手段を構成し、ゲ
ート回路1812およびゲート回路1813が第3の転
送手段を構成する。
【0241】DRAMライトイネーブル信号AWDE
は、アレイアクセスサイクルおよびCPUがデータ書込
を要求したときにキャッシュミスが生じた場合に発生さ
れる。すなわち、クロック信号Kの立上がりエッジで、
チップセレクト信号E#が“L”となり、かつキャッシ
ュヒット信号CH#が“H”でかつライトイネーブル信
号W#が“L”のときに後に示す転送ゲート制御回路2
62から発生される。
【0242】ゲート回路1813によりDRAMアレイ
へデータを書き込む場合、SRAMビット線対SBL,
*SBLを介することなく直接グローバルI/O線GI
O,*GIOへ書込データを伝達することができる。こ
れにより高速でデータを書込むことができる。ゲート回
路1812は、転送制御信号φTLDに応答してSRA
MアレイからのデータをDRAMアレイへ64ビット
(4MCDRMの場合)一括してデータ転送を行なう際
のタイミング調整のために用いられる。同様、ゲート回
路1815は、DRAMアレイからSRAMアレイへ6
4ビット一括してデータ転送を行なう際のタイミング調
整のために用いられる。符号SBL,GIOは1本の信
号線を示す。
【0243】図31は、図30に示す双方向転送ゲート
回路の具体的構成の一例を示す図である。
【0244】ゲート回路1810は、SRAMビット線
対SBL,*SBL上の信号電位を増幅するNチャネル
MOSトランジスタT102,T103と、転送制御信
号φTSLに応答して導通状態となり、トランジスタT
102,T103で増幅されたデータをラッチ回路18
11へ伝達するNチャネルMOSトランジスタT10
0,T101を含む。トランジスタT102はそのゲー
トがSRAMビット線SBLに接続され、その一方導通
端子が接地電位Vssに接続され、その他方導通端子が
トランジスタT100の一方導通端子に接続される。ト
ランジスタT103はそのゲートがSRAMビット線*
SBLに接続され、その一方導通端子が接地電位Vss
に接続され、その他方導通端子がトランジスタT101
の一方導通端子に接続される。
【0245】ラッチ回路1811はそれぞれの入力が他
方の出力に接続されたインバータ回路HA10,HA1
1を含む。このインバータ回路HA10およびHA11
はインバータラッチを構成する。ラッチ回路1811は
さらに、インバータラッチ(インバータ回路HA10お
よびHA11)のラッチデータを反転するインバータ回
路HA12およびHA13を含む。
【0246】ゲート回路1812は、グローバルI/O
線GIOへデータを伝達するためのゲート回路1812
bと、グローバルI/O線*GIOへデータを伝達する
ためのゲート回路1812aを含む。ゲート回路181
2aはnチャネルMOSトランジスタT105から構成
され、ゲート回路1812bはnチャネルMOSトラン
ジスタT106から構成される。トランジスタT105
およびT106のゲートへは転送制御信号φTLDが与
えられる。
【0247】アンプ回路1814は、グローバルI/O
線*GIO上の電位を増幅するためのnチャネルMOS
トランジスタT113と、転送制御信号φTDSに応答
してオン状態となり、トランジスタT113で増幅され
たデータをノードN100へ伝達するnチャネルMOS
トランジスタT112と、転送制御信号φTDSに応答
して、ノードN110を電源電位Vccにプリチャージ
するpチャネルMOSトランジスタT111と、電源V
ccとノードN100との間にトランジスタT111と
並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタT11
0を含む。
【0248】アンプ回路1814は、また、グローバル
I/O線GIO上の信号電位を増幅するためのnチャネ
ルMOSトランジスタT117と、転送制御信号φTD
Sに応答してオン状態となり、トランジスタT117で
増幅されたグローバルI/O線GIO上の信号電位をノ
ードN110へ伝達するnチャネルMOSトランジスタ
T116と、転送制御信号φTDSに応答してノードN
110を電源電位Vccにプリチャージするpチャネル
MOSトランジスタT114と、電源VccとノードN
110との間にトランジスタT114と並列に接続され
るpチャネルMOSトランジスタT115を含む。
【0249】トランジスタT110はそのゲートがノー
ドN110に接続され、トランジスタT115はそのゲ
ートがノードN100に接続される。トランジスタT1
10とトランジスタT115は差動増幅回路を構成す
る。
【0250】ゲート回路1815は、SRAMビット線
SBLへデータを転送するためのゲート回路1815a
と、SRAMビット線*SBLへデータを転送するため
のゲート回路1815bを含む。ゲート回路1815a
は転送制御信号φTDSに応答してオン状態となり、ノ
ードN100上の信号電位をSRAMビット線SBLへ
伝達するnチャネルMOSトランジスタT120を含
む。ゲート回路1815bは、転送制御信号φTDSに
応答してオン状態となり、ノードN110上の信号電位
をSRAMビット線*SBLへ伝達するnチャネルMO
SトランジスタT121含む。
【0251】ゲート回路1813は、内部データバス線
*DBW上の信号電位をグローバルI/O線*GIO上
へ伝達するためのゲート回路1813aと、内部データ
バス線DBW上の信号電位をグローバルI/O線GIO
上へ伝達するためのゲート回路1813bを含む。ゲー
ト回路1813aは、SRAMコラムデコーダの出力S
AYに応答してオン状態なるnチャネルMOSトランジ
スタT130と、DRAMライトイネーブル信号AWD
Eに応答してオン状態となるnチャネルMOSトランジ
スタT131を含む。トランジスタT131とトランジ
スタT130は内部書込みデータバス線*DBWとグロ
ーバルI/O線*GIOとの間に直列に接続される。
【0252】ゲート回路1813bは、SRAMコラム
デコーダの出力SAYに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT132と、SRAMライトイ
ネーブル信号AWDEに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT133とを含む。トランジス
タT132とトランジスタT133は内部データバス線
DBWとグローバルI/O線GIOとの間に直列に接続
される。次にこの双方向転送ゲート回路の動作について
説明する。
【0253】まず、図32を参照して、キャッシュミス
ライト動作時のデータ転送動作について説明する。キャ
ッシュミスライトでは、クロック信号Kの立上がりエッ
ジで、チップセレクト信号E#、およびライトイネーブ
ルW#がともに“L”となり、キャッシュヒット信号C
H#が“H”(後に説明する)になる。これに応答し
て、DRAMおよびSRAMがともに活性化される。こ
のときSRAMおよびDRAMに与えられるアドレスは
CPUから与えられるアドレスである。
【0254】時刻t1において、DRAMはプリチャー
ジサイクルを完了し、メモリサイクルに入る。これに応
答して、イコライズ信号φEQが不活性状態の“L”に
立上がる。DRAMにおいてDRAMワード線DWLが
選択状態となるまでに、内部データバス線DBW上の信
号電位が書込データに対応した値に確定する。
【0255】時刻t2でDRAMワード線DWLが選択
状態とされ、DRAMビット線対DBL上の信号電位が
変化すると、時刻t3および時刻t4においてセンスア
ンプ活性化信号φSANおよび/φSAPが活性化さ
れ、各DRAMビット線対上の信号電位が読出されたメ
モリセルデータに対応した値となる。
【0256】SRAMにおいては、時刻ts1において
SRAMワード線SWLが選択され、この選択ワード線
SWLで接続されるメモリセルのデータが対応のSRA
Mビット線SBL(*SBL)へ伝達される。SRAM
ビット線SBL(*SBL)上の信号電位が確定する
と、転送制御信号φTSLが“H”に立上がり、ゲート
回路1810が開き、SRAMビット線SBL,*SB
L上の信号電位をラッチ回路1811へ伝達する。すな
わち、図31に示す回路構成において、トランジスタT
100およびT101がオン状態となり、トランジスタ
T102およびT103の一方がオン状態となりかつ他
方がオフ状態となり、このオン状態のトランジスタ(T
102またはT103)を介して“L”の電位がラッチ
回路1811へ伝達される。ラッチ回路1811は、こ
の与えられた“L”の信号電位を対応のノードにラッチ
する。
【0257】DRAMにおいては、このラッチ回路18
11によるデータラッチ動作と並行して、列選択線CS
Lの選択が行なわれ(時刻t5)、これによりローカル
I/O線LIO上の電位が確定する。次いでブロック選
択信号φBAにより、このローカルI/O線LIO上の
電位がグローバルI/O線GIO(*GIO)上へ伝達
される(時刻t6)。
【0258】グローバルI/O線GIO(*GIO)上
の信号電位が確定すると、DRAMライトイネーブル信
号AWDEが“H”に立上がる。このとき、SRAMコ
ラムデコーダからの出力信号SAYが活性状態となり、
16ビットのうちの1つのグローバルI/O線に対して
設けられたゲート回路1813が開く。これにより、デ
ータバス線DBW,*DBW上に現われていた書込デー
タがゲート回路1813bおよび1813aを介してグ
ローバルI/O線GIOおよび*GIO上へ伝達され
る。
【0259】時刻t7において、グローバルI/O線G
IO(*GIO)上の信号電位が書込データに対応した
値となると、時刻t7′において転送制御信号φTDS
が“H”に立上がる。これに応答して、トランジスタT
111およびT114がオフ状態となり、ノードN10
0およびN110のプリチャージを停止し、トランジス
タT110およびT115が、トランジスタT112お
よびT116を介して伝達されたグローバルI/O線G
IOおよび*GIO上の信号電位を差動的に増幅する。
これによりノードN100およびN110の信号電位
は、グローバルI/O線*GIOおよびGIO上の信号
電位を反転した電位となる。
【0260】たとえば、今、グローバルI/O線GIO
上の信号電位が“H”、グローバルI/O線*GIO上
の信号電位が“L”の場合を考える。このとき、トラン
ジスタT117がオン状態、トランジスタT113がオ
フ状態となり、ノードN110の電位が“L”となり、
ノードN100の電位は“H”となる。このノードN1
10の“L”の電位はトランジスタT110をオン状態
とし、ノードN100の“H”の電位はトランジスタT
115をオフ状態とする。このトランジスタT110お
よびT115により、ノードN100およびN110の
信号電位が差動的に増幅されかつラッチされる。
【0261】このアンプ回路1814における増幅動作
と並行して、転送制御信号φTDSの“H”の立上がり
に応答してゲート回路1815aおよび1815bが導
通状態となり、ノードN100上の信号電位はSRAM
ビット線SBLへ、ノードN110上の信号電位はSR
AMビット線*SBL上へ伝達される。このとき、転送
制御信号φTLDは“L”に固定されているため、ゲー
ト回路1812aおよび1812bは閉状態であり、ラ
ッチ回路1811でラッチされたデータはグローバルI
/O線GIO,*GIOへは伝達されない。
【0262】一方、DRAMアレイにおいては、グロー
バルI/O線GIO上に伝達された書込データはローカ
ルI/O線LIO(*LIO)を介してDRAMビット
線DBL(*DBL)へ伝達される。
【0263】時刻t8においてDRAMのメモリサイク
ルが完了し、プリチャージ期間へ入り、時刻t9におい
て次のサイクルを待つスタンバイ状態となる。
【0264】SRAMにおいては、時刻ts2において
SRAMワード線SWLの電位が“L”に立下がり、1
つのサイクルが完了する。
【0265】上述のように、キャッシュミスライト動作
時において、書込データをDRAMアレイの対応のメモ
リセルへ書込み、この外部書込データにより変更された
データをSRAMアレイへ伝達することにより、1つの
データ転送サイクル完了後においてはSRAMのメモリ
セルへのデータの書込は完了しており、キャッシュミス
時においても高速でデータの書込を行なうことができ
る。
【0266】上述のデータ転送動作(以下、高速コピー
バックモードと称す)の動作を模式的に図33および図
34に示す。以下、図33および図34を参照してこの
キャッシュミスライト時の高速コピーバックモードによ
るデータ転送動作について説明する。
【0267】CPUがデータD2をデータDへ書換る要
求を発生した場合を考える。そのとき、SRAMのCP
Uがアクセス要求した領域にはデータD1′が格納され
ており、データD2はDRAMアレイに格納されている
場合を考える(図33(A))。
【0268】このようなキャッシュミスライトが発生し
た場合、まずSRAMにおいてはデータD1′がラッチ
(ラッチ回路1811)へ転送される。この転送動作と
並行して、DRAMにおいては、CPUからのアクセス
に従ってデータD2を含むワード線(ハッチング部分)
の選択が行なわれ、この選択ワード線に接続されるデー
タD2格納領域へ書込データDが伝達される(図33
(B))。これによりDRAMのデータD2はD2′に
書換えられる。
【0269】次いで、このDRAMにおいて外部からの
書込データDで書換えられたデータD2′がSRAMの
CPUがアクセス要求した領域へ転送される。これによ
り先にデータD1′を格納していたSRAMの領域はデ
ータD2′で書換えられる(図34(A))。これによ
りSRAMの、CPUがアクセス要求した領域にはデー
タD2で書換えられたデータが格納される。この転送完
了後、DRAMはプリチャージ状態となる。SRAMは
この状態においてアクセス可能である(図34
(B))。
【0270】次いで、このラッチに格納されたデータD
1′のDRAMの領域D1への転送が行なわれる。次に
このラッチにラッチされたデータD1′のDRAMアレ
イへの転送動作について説明する。
【0271】図35はSRAMからDRAMのデータ転
送動作を示す信号波形図である。図35において、まず
時刻t1において、アレイアクセス要求がなされ、デー
タD1′を格納すべき領域を指定するアドレス(たとえ
ばタグメモリから出力される)が与えられる。次いで時
刻t1から時刻t6までは図32で示す場合と同様にし
て、DRAMワード線DWLの選択、選択ワード線に接
続されるメモリセルデータの検知増幅が行なわれ、ロー
カルI/O線およびグローバルI/O線GIO(*GI
O)上のデータが確定する。
【0272】時刻t7において転送制御信号φTLDが
発生され、図30に示すゲート回路1812が開状態と
なる。すなわち、図31において、トランジスタT10
5およびT106がオン状態となり、ラッチ回路181
1でラッチされていたデータがグローバルI/O線GI
Oおよび*GIO上へ伝達される。このグローバルI/
O線GIO(*GIO)上へ伝達されたデータはローカ
ルI/O線LIO(*LIO)を介して列選択線CSL
で選択されたDRAMビット線DBL(*DBL)上へ
伝達される。これにより、SRAMにおけるデータD1
のDRAMへの転送動作が完了する。
【0273】ラッチ回路1811でラッチされていたデ
ータのDRAMへの転送動作(コピーバック動作)中
は、SRAMへは任意にアクセスすることができる。す
なわち、このとき、DRAMへ与えられるアドレスとS
RAMへ与えられるアドレスとはそれぞれ独立のアドレ
スであり(このコピーバック転送時においてDRAMに
おいては16ビット×4ビットのデータの一括転送が行
なわれている)ため、SRAMコラムデコーダはSRA
Mアドレス信号Acに従って選択動作を行なうことがで
きる。このときゲート回路1815は転送制御信号φT
DSが“L”のため、また、転送制御信号φTSLも
“L”でありゲート回路1810が閉状態のため、DR
AMアレイとSRAMアレイとは切離されており、SR
AMアレイへ、このDRAMアレイへのデータ転送動作
の影響を何ら受けることなく独立にアクセスすることが
できる。
【0274】図36はこのラッチ回路からDRAMへの
データ転送動作を模式的に示す図である。図36(A)
において、ラッチにはデータD1′が格納されている。
DRAMにおいては、データD1を格納する領域を含む
ワード線(ハッチング領域)が外部アドレス(タグメモ
リ等から与えられる)に従って選択される。
【0275】次いでこのラッチ回路にラッチされたデー
タD1′が、選択されたワード線に含まれる領域D1へ
転送され、この領域のデータがD1′に変化する。これ
によりラッチ回路からDRAMのデータ転送が完了す
る。
【0276】次に、キャッシュミスリード時の動作につ
いて説明する。このキャッシュミスリード時の動作は、
DRAMライトイネーブル信号AWDEが“L”状態に
ありゲート回路1813が閉状態にあることを除いて、
先に示したキャッシュミスライト時の動作と同様であ
る。すなわち、この場合、図37の動作波形図に示すよ
うに、まずSRAMアレイおよびDRAMアレイにおい
てワード線SWLおよびDWLの選択が行なわれ、SR
AMアレイのデータをラッチ回路1811でラッチする
とともに、DRAMアレイからのデータが時刻t7でS
RAMビット線SBL(*SBL)へ伝達される。この
時刻t7におけるSRAMへのデータ転送後は、SRA
Mにおいてはプリチャージ動作は必要とされないため、
この転送データをすぐに読出すことができる。したがっ
て、キャッシュミス時においてデータ書込動作およびデ
ータ読出動作を同一のサイクルタイムで実行することが
できる。ラッチ回路1811からDRAMへのデータ転
送動作は先に示したキャッシュミスライト時の動作(図
35および図36参照)と同様である。
【0277】今、CPUからのアドレスが指定するSR
AMアレイの領域にはデータD1′が格納されており、
CPUはデータD2を要求している状態を考える。この
とき、DRAMおよびSRAMは今スタンバイ状態にあ
る(図38(A))。
【0278】このようなキャッシュミスが生じた場合、
まず、SRAMにおいて、SRAMワード線の選択が行
なわれ、データD1′がラッチ(ラッチ回路1811)
へ転送される。このラッチ動作と並行して、DRAMに
おいては、CPUからのアドレスに従ってデータD2を
含むワード線(ハッチング部分)の選択が行なわれる
(図38(B))。
【0279】次いで、このDRAMの選択ワード線に含
まれるデータD2が、SRAMへアンプ回路1814お
よびゲート回路1815を介して、SRAMの先にデー
タD1′を格納していた領域へ伝達される。ラッチ回路
1811はこのデータD1′のラッチ状態にある。SR
AMにおいては、DRAMから転送されたデータD2を
すぐに読出すことができる(図39(A))。
【0280】DRAMからSRAMへのデータ転送後、
DRAMは、データD1をデータD1′で置換えるため
に、一旦プリチャージ状態へ移行する。データD1を格
納する領域はSRAMに格納されていたデータD1′が
格納されるべき領域である(図39(B))。
【0281】DRAMにおいてプリチャージ完了後、デ
ータD1を含むワード線(ハッチング領域)の選択が行
なわれる(図40(A))。このワード線選択サイクル
(アレイアクティブサイクル)中においては、SRAM
へは外部からアクセスすることができる。
【0282】このDRAMの選択されたワード線に含ま
れるデータD1を格納する領域に、ラッチ(ラッチ回路
1811)にラッチされていたデータD1′が転送され
る。これにより、DRAM内のデータD1がSRAMに
先に格納されていたデータD1′で書換えられる(図4
0(B))。
【0283】外部から与えられるアドレスとしては、D
RAMにおいては、SRAMへのデータ転送時における
ワード線の選択時はCPUからのアドレスであり、ラッ
チ回路からのデータを受ける時のワード線選択時には外
部のたとえばタグメモリからのアドレスとなる。
【0284】図41は、この発明のさらに他の実施例で
ある双方向データ転送装置の構成を概略的に示す図であ
る。図41においては、図30と同様、双方向データ転
送装置における1ビットデータの転送に関連する双方向
転送ゲート回路が示される。図41において、図30に
示す回路の部分と対応する部分には同一の参照番号が付
される。
【0285】図41を参照して、双方向データ転送回路
は、図30に示す双方向データ転送回路の構成に加え
て、SRAMビット線対SBL,*SBLと内部書込デ
ータ伝達線DBW,*DBWとの間に設けられるゲート
回路1817を含む。このゲート回路1817は、SR
AMコラムデコーダの出力SAYとSRAMライトイネ
ーブル信号SWDEに応答して開状態となる。SRAM
ライトイネーブル信号SWDEは、SRAMへのデータ
書込時に発生される信号であり、キャッシュヒット時お
よびキャッシュミス時いずれにおいてもライトイネーブ
ル信号W#が“L”のアクティブ状態の場合に発生され
る。
【0286】図42は、図41に示す双方向転送ゲート
回路の具体的構成の一例を示す図である。図42におい
て、ゲート回路1817は、内部書込データバス線DB
W上の書込データをSRAMビット線SBLへ伝達する
ためのゲート回路1817aと、書込データバス線*D
BW上の書込データをSRAMビット線*SBLへ伝達
するためのゲート回路1817bを含む。ゲート回路1
817aは、SRAMコラムデコーダの出力SAYに応
答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタT
141と、SRAMライトイネーブル信号SWDEに応
答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタT
140を含む。
【0287】ゲート回路1817bは、SRAMコラム
デコーダの出力SAYに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT143と、SRAMライトイ
ネーブル信号SWDEに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT142を含む。ゲート回路1
817aおよび1817bはともに、SRAMコラムデ
コーダの出力SAYおよびSRAMライトイネーブル信
号SWDEが活性状態の“H”となったときに内部デー
タバス線DBWおよび*DBW上のデータをSRAMビ
ット線SBL,*SBL上へ伝達する。他の回路構成は
図31に示す回路構成と同様である。次に、キャッシュ
ミスライト時におけるDRAMからSRAMへのデータ
転送動作についてその動作波形図である図43を参照し
て説明する。
【0288】時刻t7までは、図30および図31に示
す双方向転送ゲート回路の場合と同様の動作が行なわれ
ており、SRAMからのデータはラッチ回路1811に
ラッチされており、またDRAMアレイからのメモリセ
ルデータはグローバルI/O線GIO(*GIO)上へ
伝達されている。
【0289】時刻t7において、転送制御信号φTDS
が“H”に立上がると、アンプ回路1814およびゲー
ト回路1815が動作し、グローバルI/O線GIO,
*GIO上の信号電位を増幅してSRAMビット線対S
BL,*SBL上へ伝達する。この転送動作と並行し
て、DRAMライトイネーブル信号AWDEが“H”に
立上がり、ゲート回路1816が開状態となり、書込デ
ータ線DBW,*DBW上の書込データがグローバルI
/O線GIO,*GIO上へ伝達される。これにより、
書込データのDRAMアレイ内の選択されたメモリセル
への書込が行なわれる。
【0290】この転送制御信号φTDSによるDRAM
からSRAMへのデータ転送動作と並行してSRAMラ
イトイネーブル信号SWDEが“H”に立上がり、ゲー
ト回路1817(1817a,1817b)が開状態と
なり、書込データバス線DBW,*DBW上の書込デー
タをSRAMビット線SBL,*SBL上へ伝達する。
これにより、SRAMビット線SBL,*SBL上の信
号電位が書込データの値に対応する信号電位に確定す
る。
【0291】ここで、DRAMライトイネーブル信号A
WDEとSRAMライトイネーブル信号SWDEの発生
タイミングは、転送制御信号φTDSが発生され、DR
AMからSRAMへのデータ転送動作が開始された後の
時点であれば任意の時点でよい。
【0292】この図41および図42に示す双方向転送
ゲート回路の構成によれば、内部書込データバス線上の
書込データが直接ゲート回路1817を介してSRAM
ビット線SBL,*SBLへ伝達されている。したがっ
て、内部データバス線DBW,*DBWからDRAMへ
書込データを転送し、かつこのDRAMからSRAMへ
書込データを伝達する経路でSRAMのデータを書換え
るとき、DRAMのアクセス時間が相対的に短くなった
場合、このような経路で書込データを伝達するのに時間
的余裕が少なくなり、確実に書込データで書換えられた
データをSRAMへ伝達することができなくなる恐れが
生じる。このような場合、ゲート回路1817を用いて
内部書込データバス線DBW,*DBWから直接SRA
Mビット線SBL,*SBLへデータを伝達する構成と
することにより確実に書込データで書換えられたデータ
をSRAMへ伝達することができる。
【0293】図44および図45は、図41および図4
2に示す双方向転送ゲート回路のDRAMからSRAM
へのデータ転送動作を模式的に示す図である。以下、こ
のデータ転送動作について図44および図45を参照し
て簡単に説明する。
【0294】まず図33(A)と同様に、CPUはデー
タD2に対し書込を行ないたい場合を考える。このと
き、DRAMおよびSRAMはともにプリチャージ状態
にある(図44(A))。
【0295】図44(B)において、DRAMにおいて
データD2を含むワード線(ハッチング領域)が選択さ
れる。SRAMにおいては、データD1′を含む領域の
データがラッチへ伝達される。このデータD1′は書換
を受けるべきではないデータであり、DRAMのデータ
D1格納領域へ転送されるべきデータである。
【0296】図45(A)において、DRAMのデータ
D2のSRAMの対応のメモリセルへの転送動作中に、
書込データDがこのDRAMのデータD2格納領域へ転
送されかつSRAMのデータD1格納領域へ転送され
る。それにより、DRAMおよびSRAMのデータD2
はともに書込データDで書換えられたデータD2′とな
る。すなわち、DRAMからSRAMへのデータ転送に
並行して書込データDのSRAMへの書込を行なうとと
もにDRAMへのデータ書込を行なう。
【0297】図45(B)において、DRAMにおい
て、ラッチされたデータD1′をデータD1を格納する
領域へ転送するためにDRAMはプリチャージ状態に復
帰する。この状態においては、SRAMへはCPUはア
クセスすることができる。
【0298】ラッチ(ラッチ回路1811)にラッチさ
れたデータD1′のDRAMのデータD1の格納領域へ
の転送動作は先に図36を参照して説明した場合と同様
であり、その説明は繰返さない。
【0299】また、この図41および図42に示す双方
向データ転送回路において、キャッシュミスライト動作
時においては、ゲート回路1816および1817はと
もに閉状態となるため、先に図30および図31に示し
た双方向転送ゲート回路を参照して説明したデータ転送
動作と同様に、図38ないし図40に模式的に示すデー
タ転送動作が行なわれるだけであり、その説明は繰返さ
ない。
【0300】上述のようなゲート回路1817を設ける
ことにより、DRAMのデータを書込データDで書換え
た後にSRAMへ転送する時間的余裕がなくなった場合
においても、SRAMのデータは書込データDで確実に
書換えられる。
【0301】なお上述の双方向データ転送装置を用いれ
ば、いわゆる「ライトスルーモード」に対応することが
できる。ライトスルーモードはキャッシュアクセス時に
おいて、SRAMへ書込まれたデータをその時点でDR
AMの対応のメモリセルへも書込む動作モードである。
すなわち、SRAMにデータが存在する場合のキャッシ
ュヒット時において、上述のキャッシュミスライト動作
を実行すればライトスルーが行なわれる。またキャッシ
ュ内にデータが存在しないキャッシュミスライト動作時
においては、そのまま先のキャッシュミスライト動作を
実行してDRAMアレイへデータの直接書込を行なえば
よい。
【0302】また、DRAMへ直接アクセスする場合に
は、DRAMライトイネーブル信号AWDEのみを活性
化すればDRAMへデータを直接書込むことができる。
またキャッシュヒット時においてSRAMへのみデータ
を書込むとき、ライトスルーモードを実行する必要がな
い場合においては、このSRAMライトイネーブル信号
SWDEのみが活性状態となる。
【0303】この図30および図31または図41およ
び図42に示すデータ転送装置を用いてデータ転送を行
なえば、DRAMにおいては、プリチャージ期間がラッ
チデータを受けるために1回必要とされているだけであ
り、高速でSRAMとDRAMとの間でデータ転送を行
なうことができる。また、従来のコピーバックおよびブ
ロック転送モードサイクルにおいては、ブロック転送が
行なわれた後にしかSRAMへはアクセスすることがで
きなかった。この高速コピーバックモードを用いれば、
最初のデータ転送サイクルにおいてDRAMからSRA
Mへのデータ転送が行なわれ、従来のブロック転送が最
初に行なわれている。このため、SRAMへデータ転送
後直接SRAMへアクセスすることができ、より高速で
動作するキャッシュ内蔵半導体記憶装置を実現すること
ができる。
【0304】また、この双方向データ転送装置において
は、SRAMへはデータ転送と並行してデータの書換が
行なわれているため、キャッシュミスリード時の動作お
よびキャッシュミスライト動作を同一のサイクルタイム
で実行することができる。
【0305】この高速コピーバックモードは、キャッシ
ュ内蔵の半導体記憶装置においてキャッシュミス時にお
いてSRAMアレイとDRAMアレイとの間でデータ転
送に適用された場合を一例として説明されている。しか
しながら、通常のSRAMアレイとDRAMアレイのよ
うな2つのメモリセル間でデータを相互に転送する場合
においても同様に高速でデータの交換を行なうことが可
能となり、データ転送効率を大幅に改善することができ
る。すなわち、この双方向データ転送装置は、図1等に
示すキャッシュ内蔵半導体記憶装置のみならず、一般の
高速メモリと大容量メモリとを備える半導体記憶装置に
おける高速メモリと大容量メモリとの間のデータ転送装
置として適用することができる。
【0306】「アドレスの分配」図46は、DRAMと
SRAMへのアドレスの接続態様の一例を示す図であ
る。この図46に示す構成においては、DRAMアレイ
へのアクセスは、SRAMアレイのビット線対SBLま
たは双方向転送ゲート回路を介して行なわれる。この構
成の場合、SRAMコラムデコーダ22からの列選択信
号CDは、DRAMアレイの列選択信号とSRAMアレ
イの列選択信号とを与える構成となる。
【0307】図46において、DRAMアドレスバッフ
ァ252aは、外部からのDRAM用アドレスAa0〜
Aa9を受け、内部アドレスint.Aaを発生する。
DRAMローデコーダ14は、この内部アドレスin
t.Aaのうち内部行アドレスをデコードし、DRAM
アレイからワード線を選択するワード線駆動信号DWL
を発生する。DRAMコラムデコーダ15は、DRAM
アドレスバッファ252aからの内部列アドレスの一部
を受け、DRAMアレイから列選択線を選択する信号C
SLを発生する。このDRAMアドレスバッファ252
aからの内部列アドレスの残りの一部はバッファ29へ
与えられる。バッファ29は、SRAMバッファ252
bからの内部列アドレスを受けてSRAMコラムデコー
ダ22へ伝達する。後に詳細に説明するが、DRAMア
レイへのアクセス時においては、SRAMバッファ25
2bからはSRAMアレイの列選択用内部列アドレスが
発生されない。この場合、バッファ29はDRAMアド
レスバッファ252aからの内部列アドレスを受けてS
RAMコラムデコーダ22へ伝達する。
【0308】SRAMローデコーダ21は、SRAMバ
ッファ252bからの内部行アドレスを受け、SRAM
アレイから1行を選択するSRAMワード線駆動信号S
WLを発生する。この図46に示す構成に従えば、先に
図31および図42に示した双方向転送ゲート回路へ与
えられるコラムデコーダ出力SAYはSRAMデコーダ
出力CDとなる。また、この図46に示す構成に従え
ば、図12に示すデータ入出力の構成においては、列選
択信号DYi,DYjとSRAM列選択信号SYLi,
SYLjとは等価なものとなる。
【0309】図47は、アドレス入出力部の他の構成例
を示す図である。図47に示す構成においては、図46
に示すバッファ29に代えてキャッシュヒット指示信号
CHとDRAMアレイアクセス指示信号CIとに応答し
てDRAMアドレスバッファ252aからの内部列アド
レスとSRAMアドレスバッファ252bからの内部列
アドレスのいずれか一方を通過させるマルチプレクサ3
0が設けられる。キャッシュ信号CHおよびDRAMア
レイアクセス指示信号CIは後に詳細に説明する。簡単
に述べると、キャッシュヒット指示信号CHが発生され
た場合、SRAMアレイへのアクセスが許可され、DR
AMへのアクセスによるデータの書込み/読出しが禁止
される。DRAMアレイアクセス指示信号(キャッシュ
アクセス禁止信号)CIが発生された場合、DRAMア
レイのメモリセルへのアクセスによるデータの書込み/
読出しが許可される。
【0310】したがってマルチプレクサ30は、信号C
Hが発生された場合、SRAMアドレスバッファ252
bからの内部列アドレスを選択してSRAMコラムデコ
ーダ22へ伝達する。またマルチプレクサ30は、DR
AMアレイアクセス指示信号CIが発生された場合、D
RAMアドレスバッファ252aからの内部列アドレス
を選択してSRAMコラムデコーダ22へ伝達する。こ
の図47に示す構成においても、SRAMコラムデコー
ダ22はDRAMアレイの列選択とSRAMアレイの列
選択との両者に用いられる構成となる。
【0311】この図46および図47に示すアドレスを
振分ける構成は単なる一例であり、それぞれ独立にDR
AMアレイの内部列アドレスのデコードおよびSRAM
アレイの内部列アドレスのデコードが行なわれる構成で
あってもよい。
【0312】図48は、内部データ伝達線対とSRAM
アレイとの接続形態の他の構成例を示す図である。図1
2に示す構成においては、SRAMセンスアンプSSA
が各SRAMビット線対SBLに対して設けられてい
る。この図48に示す構成においてはSRAMセンスア
ンプSSAは複数のSRAMビット線対SBL,*SB
Lに対して1個設けられる。各SRAMビット線対SB
L,*SBLに対しては選択ゲート回路302が設けら
れる。この選択ゲート回路302へ列選択信号CDが与
えられる。この列選択信号CDは図46および47に示
すSRAMコラムデコーダからの列選択信号が与えられ
る。内部データ線対は書込みデータを伝達するための内
部書込みデータ線251a′と読出しデータを出力バッ
ファ回路へ伝達するための読出しデータ伝達線251
b′を含む。この内部書込みデータ伝達線251a′は
相補データ線対DBW,*DBWを含む。この内部デー
タ線DBW,*DBWには入力バッファ回路からの相補
なデータが伝達される。この内部書込みデータ線251
a′は書込み回路303へ接続される。
【0313】書込み回路303は、交差接続されたnチ
ャネルMOSトランジスタT301,T302,T30
3,T304を含む。トランジスタT302およびT3
03のゲートが内部データ線DBWに接続される。トラ
ンジスタT301およびT304のゲートが内部データ
線*DBWに接続される。書込み回路303からの相補
書込みデータがデータ線DBWa,*DBWを介して各
選択ゲート回路302へ伝達される。トランジスタT3
01およびT302はオン状態のとき電源電位Vccを
伝達する。トランジスタT303およびT304はオン
状態のとき接地電位Vssを伝達する。
【0314】たとえば、内部データ線DBWに“H”の
データが伝達された場合を考える。このとき内部データ
線*DBWには“L”のデータが伝達される。トランジ
スタT302およびT303がオン状態となる。したが
って、書込み回路303からはトランジスタT302を
介して“H”のデータが内部データ線DBWaへ伝達さ
れ、他方の内部データ線*DBWaへはトランジスタT
303を介して“L”のデータが伝達される。
【0315】データ読出し時においては、入力バッファ
回路からこの内部書込みデータ線DBW,*DBWへと
もに“L”のデータが伝達されることにより、書込み回
路303の出力はハイインピーダンス状態となる。この
とき、センスアンプSSAが活性化され、選択された選
択ゲート回路302を介して内部データ線DBWa,*
DBWaへ伝達されたデータがセンスアンプSSAで増
幅された後出力バッファ回路へ内部読出しデータ伝達線
251b′を介して伝達される。
【0316】この図48に示すように、内部データ線2
51として書込みデータ伝達線251a′と読出しデー
タ伝達線251b′とを別々に設けることにより、デー
タ書込み/読出しを共通の内部データバスを介して行な
う構成に比べて、入出力回路のレイアウトの設計が容易
となる。
【0317】「リフレッシュ動作」DRAMアレイは、
ダイナミック型メモリセルを構成要素としており、周期
的または所定の期間内でその記憶データをリフレッシュ
する必要がある。次にこのキャッシュ内蔵半導体記憶装
置のリフレッシュ動作について説明する。
【0318】図1を参照して、外部からリフレッシュ指
示信号REF#が与えられる。この半導体記憶装置は、
外部からのリフレッシュ指示信号REF#が内部クロッ
クKの立上がり時点で“L”の活性状態と設定された場
合に内部で自動的にリフレッシュを行なう。
【0319】図1において、リフレッシュを行なうため
の回路290は、制御クロックバッファ250からの内
部リフレッシュ指示信号REFに応答して、オートリフ
レッシュが指定されたことを検出するオートリフレッシ
ュモード検出回路291と、このオートリフレッシュモ
ード検出回路291からのリフレッシュ要求に応答して
各種制御信号を発生してカウンタ293およびマルチプ
レクサ回路258へ与えるリフレッシュ制御回路292
を含む。カウンタ回路293は、リフレッシュ制御回路
292からのリフレッシュ指示信号に応答してそこに格
納されているカウント値を、リフレッシュされるべき行
を示すリフレッシュ行アドレスとしてマルチプレクサ回
路258へ与える。
【0320】マルチプレクサ回路258は、リフレッシ
ュ制御回路292からの切換制御信号MUXに応答して
カウンタ回路293からのリフレッシュ行アドレスを選
択してDRAMローデコーダ102へ与える。この内部
リフレッシュ指示信号REFはまたDRAMアレイ駆動
回路260へも与えられる。DRAMアレイ駆動回路2
50は内部リフレッシュ指示信号REFが与えられたと
き活性状態となり、DRAMアレイ101における行選
択に関連する動作を実行する。
【0321】リフレッシュ制御回路292は、リフレッ
シュ指示信号REFが与えられるたびごとにリフレッシ
ュ完了時にカウンタ回路293のカウント値を1増分す
る。またリフレッシュ制御回路292は、リフレッシュ
完了時には切換制御信号MUXを不活性状態とし、マル
チプレクサ回路258は、これによりアドレスバッファ
回路252からの内部DRAM用の内部アドレスint
−Aaを選択してDRAMローデコーダ102へ伝達す
る。
【0322】図49は転送ゲート制御回路262を機能
的に示す図である。転送ゲート制御回路262は、内部
制御信号E,CI,WおよびCHに応答して双方向転送
ゲート回路210(3,BTG)の転送動作を制御する
信号φTDSおよびφTSDを発生する。この転送ゲー
ト制御回路262は、キャッシュヒット信号CHが活性
状態の場合、転送制御信号φTDSおよびφTSDを発
生しないが、アレイアクセス指示(キャッシュ禁止)信
号CIが活性状態となると、そのときのライトイネーブ
ル信号Wの状態に応じて制御信号φTDS,φTSDを
順次発生する。
【0323】このとき、転送ゲート制御回路262へ、
内部リフレッシュ指示信号REFが与えられ、この内部
リフレッシュ指示信号REFが与えられたとき、転送ゲ
ート制御回路262は不活性状態とされる構成であって
もよい。外部からリフレッシュ指示信号REF#が与え
られるため、そのとき、アレイアクセス指示信号CIが
発生されないように外部仕様で設定しておけば、転送ゲ
ート制御回路262は、リフレッシュ指示信号REFを
特に受ける必要はない。しかしながら、DRAMアレイ
におけるリフレッシュが実行されている場合には確実に
SRAMアレイとDRAMアレイと電気的に分離する必
要がある。内部リフレッシュ指示信号REFに応答して
転送ゲート制御回路262がディスエーブル状態とされ
る構成を設けておけばリフレッシュ動作時において、S
RAMアレイとDRAMアレイとは確実に電気的に分離
されることになり、SRAMアレイへ外部からアクセス
することが可能となる。
【0324】このような転送ゲート制御回路262の構
成としては、キャッシュヒット信号CHおよびリフレッ
シュ指示信号REFのいずれか一方が活性状態となった
ときには転送ゲート制御回路262をディスエーブル状
態とする構成を設ければよい。より好ましくは、このチ
ップイネーブル信号Eが不活性状態にあるか、またはキ
ャッシュヒット信号CHおよびリフレッシュ指示信号R
Fのいずれかが活性状態にあるときに選択ゲート制御回
路262がディスエーブル状態とされるゲート回路を設
ければよい。それ以外の場合には、制御信号CIおよび
Wに従って所定のタイミングで転送制御信号φTDSお
よびφTSDが発生される。
【0325】図50は、図1に示すDRAMアレイ駆動
回路260の機能的構成を示す図である。DRAMアレ
イ駆動回路260は、DRAMアレイの行選択に関連す
る回路を駆動する行選択系駆動回路260aとDRAM
アレイ1の列選択に関連する回路を駆動する列選択系駆
動回路260bを含む。行選択系駆動回路260aは、
内部制御信号E,CH,CIおよびREFに応答して各
種制御信号φEQ、/φSAPE、φSANE、および
DWLをそれぞれ所定のタイミングで発生する。このと
き、内部制御信号int.*RASが発生されてもよ
い。列選択系駆動回路260bは、制御信号E,CH,
CIおよびREFに応答して所定のタイミングでDRA
Mコラムデコーダ15を駆動するための信号CDA(内
部制御信号int.*CASに対応)を発生する。
【0326】この列選択系駆動回路260bは、行選択
系駆動回路260aが活性状態となったときにリフレッ
シュ指示信号REFが不活性状態にあれば、所定のタイ
ミングでコラムデコーダ活性化信号CDAを発生する。
列選択系駆動回路260bは、リフレッシュ指示信号R
EFが活性状態となった場合にはディスエーブル状態と
される。これによりDRAMにおける列選択動作が禁止
される。
【0327】この構成により、内部リフレッシュ指示信
号REFが活性状態となったとき、DRAMアレイにお
けるリフレッシュ動作をSRAMアレイの動作と独立し
て実行することができる。
【0328】またこの図1に示すオートリフレッシュモ
ード検出回路291、リフレッシュ制御回路292およ
びカウンタ回路293はリフレッシュ指示信号REFに
応答して動作しており、コマンドレジスタ270とはそ
の動作が独立である。このため、コマンドレジスタ27
0へのコマンドモード設定と並行してDRAMアレイ1
01のリフレッシュを行なうことができる。すなわち、
コマンドレジスタ270はコマンドデータCMを発生し
てデータ入出力制御回路272および入出力バッファ+
出力レジスタブロック274へ与えるだけであり、その
保持データはDRAMアレイ101におけるメモリセル
選択動作に対し何ら影響を及ぼさないからである。
【0329】コマンドレジスタ270へのデータ設定
は、後にタイミング図を用いて詳細に説明するように、
外部クロック信号Kの1サイクルで完了する。一方、D
RAMアレイにおけるリフレッシュ動作はnサイクル必
要とされる。これは、DRAM100の動作速度はクロ
ックKの速度よりも遅いからである。したがって、この
場合、1クロックサイクルが単純に言えば効果的に利用
されるだけである。しかしながら、外部クロックKが、
その動作モードに従って周期が遅くされるような場合、
その周期がDRAM100の1メモリサイクルと同等で
あれば、コマンドレジスタ270へのデータ設定とDR
AMアレイ101のリフレッシュとを並行して行なうこ
とが可能となる。このような外部クロックKの周期の変
更は、たとえばDRAMがスタンバイ状態にあるときお
よびこの記憶装置が高速動作を要求されずむしろ低消費
電力性を要求されるような場合に行なわれる。クロック
Kの周期を長くすることにより半導体記憶装置の動作速
度を低下させれば、動作速度の低下に応じて消費電流の
低減が得られる。この外部クロックKの周期を長くする
のは、DRAMのみへのアクセスが行なわれているとき
において行なわれてもよい。
【0330】上述のような構成をとることにより以下の
特徴を備えるCDRAMを実現することができる。
【0331】(1) 本発明によるCDRAMは、メイ
ンメモリとしてのDRAMメモリアレイとキャッシュメ
モリとしてのSRAMアレイとを1チップ上に集積し、
かつこの両メモリ間を内部共通データバスと異なるデー
タ転送専用の内部バスを介して連結している。これによ
りDRAMアレイとSRAMアレイ(キャッシュ)との
間のブロック転送が1クロックサイクルで完了する。な
お以下の説明において単にアレイと称したときはDRA
Mアレイを示すものとする。これにより従来の標準DR
AMと標準SRAMを用いたキャッシュメモリシステム
に比べて大幅にシステムの性能の向上を図ることができ
る。
【0332】(2) DRAMメモリアレイとSRAM
アレイとはそれぞれ別々のアドレスによりアクセス可能
である。そのためダイレクトマッピング方式、セットア
ソシアティブ方式およびフルアソシアティブ方式など多
様なマッピング方式に対応することができる。
【0333】(3) このCDRAMは外部クロックK
を用いて同期動作している。したがって、アドレス変化
検出回路を用いて内部クロック信号を発生する方式など
に比べてアドレスのスキューなどに起因するサイクルタ
イムの遅延を防止することができ、正確な制御を実行す
ることができる。
【0334】(4) アレイアドレス(DRAM用のア
ドレス)Aa0〜Aa9とキャッシュアドレス(SRA
M用のアドレス)Ac0〜Ac11、データ入出力D0
〜D3またはDQ0〜DQ3、ライトイネーブル信号W
#、キャッシュヒット信号CH#、チップセレクト信号
E#、リフレッシュ信号REF#、キャッシュ禁止信号
CI#、コマンドレジスタ信号CR#などの外部から与
えられる信号(またはデータ)はすべて外部クロックK
の立上がりエッジで取込まれる。
【0335】(5) アレイアドレスはマルチプレクス
方式で取込まれるため、このアレイアドレスのためのピ
ン数を削減することができ、CDRAMの実装密度を高
めることができる。
【0336】(6) アレイとキャッシュのアドレスは
独立しており、キャッシュヒット時にはキャッシュに対
するアクセスのみが行なわれ、高速なキャッシュヒット
アクセスを実現することがてきる。
【0337】(7) 外部クロックKのタイミングに無
関係に出力イネーブル信号G#により任意のタイミング
でデータを読出すことができ、これによりシステムにお
いて非同期的なバス制御を実行することができる。
【0338】(8) コマンドレジスタ270により出
力仕様(トランスペアレント、ラッチ、レジスタ)およ
びI/O構成(入出力ピン分離、マスクトライト)をユ
ーザが任意に指定することができる。レジスタ出力方式
を用いれば、前のサイクルで指定されたアドレスの出力
データが外部クロックKの立上がりエッジで出現する。
このようなデータ出力モードはパイプラインアプリケー
ションに適している。
【0339】またラッチ出力方式においては、無効デー
タが出力されるタイミングで前のサイクルで指定された
アドレスの出力データがその間出力される。これにより
無効データは何ら出力されることがなく、常に有効な出
力データのみが得られる。このラッチ出力モードではC
PUが出力データを取込むのに十分な期間をとることが
できる。
【0340】(9) データの書込み動作は、外部クロ
ックKの立上がりエッジにより開始されるが、この書込
みの終了は内部でタイマー等により自動的に終結する。
このため書込み動作の終了をたとえば外部からのライト
イネーブル信号W#により設定する必要がなく、システ
ムのタイミング設定が容易となる。
【0341】(10) 外部からオートリフレッシュを
指定するリフレッシュ指示信号REF#を与えることが
できる。これによりDRAMアレイを容易に所望のタイ
ミングでオートリフレッシュすることができる。
【0342】(11) また前述のごとく、44ピンの
300mil.TSOPパッケージのタイプIIに本発
明のCDRAMは収納することができる。このTSOP
パッケージのタイプIIは極めて薄型の矩形パッケージ
であり高実装密度のシステムを構築することができる。
【0343】図51は本発明の第1の好ましいCDRA
Mが備える動作モードおよび各動作モードを指定するた
めの制御信号の状態を一覧にして示す図である。CDR
AMの動作モードは外部制御信号E#、CH#、CI
#、CR#、W#およびREF#の状態の組合わせによ
り設定される。図51において“H”は高レベルの信号
電位を示し、“L”は低レベルの信号電位を示し、
“X”は任意(ドントケアD.C)を示す。図51に示
すようにCDRAMの動作モードとしては、CDRAM
を待機状態にするスタンバイモード、DRAMアレイの
オートリフレッシュを行なうアレイリフレッシュモー
ド、CPU(中央演算処理装置)とキャッシュ(SRA
M)との間のデータの転送モード、CPUとアレイとの
間のデータの転送モード、キャッシュとアレイとの間の
データブロックの転送、コマンドレジスタへの特殊モー
ドの設定モードなどがある。各動作モードを設定するた
めの信号の状態の組合わせおよびタイミングなどについ
ては後に動作波形図を参照して詳細に説明する。なお図
51において、ライトイネーブル信号W#が、CPUと
コマンドレジスタとの間のデータ転送時において“H/
L”として示されているのはこの動作モードにおいては
ライトイネーブル信号W#は“H”または“L”に設定
され、この“H”および“L”どちらの状態もある特殊
モードを指定するために用いられることを示している。
【0344】「コマンドレジスタ」図52および図53
は図1に示すコマンドレジスタ270の内容およびその
内容の選択方法を示す図である。コマンドレジスタ27
0は8個のレジスタRR0〜RR3およびWR0〜WR
3を含む。このレジスタの選択には、ライトイネーブル
信号W#と2ビットのコマンドアドレスAr0およびA
r1の組合わせが用いられる。外部クロックKの立上が
りエッジで外部ライトイネーブル信号W#を“H”とす
ることによりレジスタRR0〜RR3のいずれかが選択
される。レジスタRR0はコマンドアドレスAr0およ
びAr1をともに“0”に設定することにより選択され
る。レジスタRR1はコマンドアドレスビットAr0を
“1”、コマンドアドレスビットAr1を“0”と設定
することにより選択される。レジスタRR0が選択され
た場合にはマスクトライトモードが設定されたことを示
す(このマスクトライトモードはまたデフォルトでもあ
る)。レジスタRR1が選択された場合D/Q分離モー
ドが設定されたことを示す。
【0345】外部クロックKの立上がりエッジでライト
イネーブル信号W#を“L”に設定し、コマンドアドレ
スAr0およびAr1をともに“0”に設定すればレジ
スタWR0が選択される。このレジスタWR0は図53
に示すようにそのときのデータ入力端子DQ0(D0)
ないしDQ3(D3)のデータの組合わせにより出力モ
ードをトランスペアレント、ラッチ、およびレジスタの
いずれかに設定する。
【0346】この出力モードの各々の詳細については先
に説明した。このレジスタWR0選択時においては入力
データD2およびD3(DQ2およびDQ3)をともに
“0”に設定する。この状態において入力データD0を
“0”に設定し入力データD1を任意の値に設定すれば
トランスペアレント出力モードが設定される。入力デー
タD0を“1”、入力データD1を“0”に設定すれば
ラッチ出力モードが選択される。入力データD0および
D1をともに“1”に設定すればレジスタ出力モードが
選択される。残りのレジスタは任意の拡張機能に利用さ
れる。
【0347】図54は、本発明によるCDRAM600
を用いてダイレクトマッピング方式のキャッシュシステ
ムを構成した場合のシステムの構成を示すブロック図で
ある。図54において、このキャッシュシステムは、C
DRAM600に加えてこのCDRAM600へのアク
セスを制御するためのコントローラ650と、CDRA
M600とデータの入出力を行ない所望のデータ処理を
施すためのCPUを含む。図54においては、CPUか
ら出力されるキャッシュアクセス要求時のアドレスの構
成のみが示される。このCPUは32ビットを想定して
いる。このキャッシュシステムはさらに、CDRAM6
00のアレイへ行アドレスと列アドレスをマルチプレク
スして与えるためのアドレスマルチプレクス回路700
を備える。CDRAM600は、キャッシュアクセスに
関連する部分のみが代表的に示される。
【0348】コントローラ650はCPUからの8ビッ
トのセットアドレスA6〜A13をデコードするデコー
ダ652と、デコーダ652の出力に応答してどのタグ
が有効であるかを示す有効ビットメモリ654と、SR
AM200に格納されるデータのタグアドレスを格納す
るタグメモリ656を含む。SRAM200は、4K×
4ビットの構成を有しており、タグは256個存在す
る。このため、タグメモリ656は8ビット×256の
構成を備える。有効ビットメモリ654は、この256
個のタグ(セット)のうちどれが有効であるかを示すた
めに1ビット×256の構成を備える。デコーダ652
はセットアドレスA6〜A13をデコードし、有効ビッ
トメモリ654のいずれかのビットを有効にする。
【0349】コントローラ650はさらに、CPUから
のアドレスA22〜A31をチップ選択信号として受
け、対応のCDRAM600が指定されているか否かを
判定するためのデコーダ670と、デコーダ670の出
力に応答して活性化され、このタグメモリ656からの
タグアドレスとCPUからのタグアドレスA14〜A2
1とを比較しキャッシュヒット/ミスを判定するコンパ
レータ658と、キャッシュヒット/ミスに応じて、こ
のタグメモリ656からのタグアドレスとCPUからの
タグアドレスA14〜A21のいずれかを選択してマル
チプレクス回路700へ与えるセレクタ672を含む。
セレクタ672はまたキャッシュミス時にはCPUから
与えられたタグアドレスをタグメモリ656の対応の位
置に格納する。
【0350】次に動作について簡単に説明する。CPU
がCDRAM600へアクセスを希望する場合データバ
ス620上へ30ビットのアドレスA2〜A31を発生
する。この共通データバス620上の30ビットのアド
レスのうち、アドレスA22ないしA31がチップセレ
クト信号としてコントローラ650内のデコーダ670
へ与えられる。デコーダ670はこのチップセレクト信
号としてのアドレスA22〜A31をデコードし、対応
のCDRAMがアクセス要求されているか否かを判定す
る。このCDRAM600がアクセス要求されていると
判定した場合、デコーダ670からはチップセレクト信
号E#が発生されCDRAM600へ与えられる。また
コンパレータ658がこのデコーダ670からのチップ
セレクト信号により活性化される。
【0351】コントローラ650に含まれるデコーダ6
52は、CPUからアドレスバス620上へ伝達された
アドレスのうちアドレスA6〜A13をセットアドレス
として取込んでデコードする。この8ビットのセットア
ドレスをデコードしたデコーダ652は、256個のタ
グのうち1つのタグを選択するために有効ビットメモリ
654のうちの対応のビットを有効状態とする。タグメ
モリ656からは、この有効ビットメモリ654の有効
ビットに対応するタグを示す8ビットのアドレスが読出
されてコンパレータ658へ与えられる。コンパレータ
658はこのタグメモリ656からのタグアドレスとC
PUから出力されたタグアドレスA14〜A21とを比
較する。両者が一致した場合にはコンパレータ658は
キャッシュヒットを示すためキャッシュヒット信号CH
#を“L”に立下げてCDRAM600へ与える。一
方、両者が不一致の場合には、コンパレータ658はキ
ャッシュミス(ミスヒット)を示すために“H”のキャ
ッシュヒット信号CH#を発生する。
【0352】キャッシュヒットにおいてはCDRAM6
00においては次の動作が行なわれる。このときの動作
制御は制御クロックバッファ250からの制御信号およ
びSRAMアレイ駆動回路264により行なわれる(図
1参照)。SRAMロウデコーダ202は、CPUから
のアドレスA6〜A13に応答して256セットのうち
の1セットを選択する。すなわち、1本の行(各SRA
Mアレイブロックにおいて1本ずつ合計4本)が選択さ
れる。これによりSRAM200の各SRAMアレイブ
ロックにおいて16ビットのSRAMセルが選択され
る。SRAMコラムデコーダSCD203はCPUから
のブロックアドレスA2−A5をデコードし、この16
ビットのメモリセルのうち1ビットを選択し、データ入
出力端子へ接続する。図54においては、ヒットリード
時の出力データQを示している。
【0353】ミスヒット時の動作について次に説明す
る。この場合、SRAM200にはCPUがアクセス要
求するデータは格納されていない。コントローラ650
においてはセレクタ672がこのコンパレータ658か
らのミスヒット指示信号に応答してタグメモリ656に
格納されていた対応のタグアドレスをマルチプレクス回
路700へ与える。セレクタ672はこのとき、またC
PUから与えられている8ビットのタグアドレスA14
〜A21を新たなタグアドレスとしてタグメモリ656
の対応の位置へ格納する。
【0354】CDRAM600内においては、このサイ
クルではコピーバックすなわちSRAM200からDR
AM100への16ビットの一括転送が行なわれる。S
RAM200においてこのCPUからのアドレスA6−
A13に従ってSRAMロウデコーダ(SRD)202
により選択された16ビット×4のデータが、CPUか
ら出力されるアドレスA6−A13およびセレクタ67
2から出力される8ビットのタグアドレスに従ってDR
AM100において行および列の選択動作が行なわれて
選択された16ビット×4のDRAMセルの対応の位置
に格納される。
【0355】次の動作サイクルにおいてCDRAM60
0は、このCPUから出力されるアドレスA6−A21
に従ってDRAM100において16ビット×4のDR
AMセルを選択し、この16ビット×4のデータをまた
CPUからのアドレスA6−A13に従ってSRAMロ
ウデコーダ(SRD)202により選択されていたSR
AM200の対応の16ビット×4のメモリセルへ書込
む。
【0356】上述のように、SRAMに対してはアドレ
スA2ないしA5をブロックアドレス、アドレスA6な
いしA13をセットアドレスおよびアドレスA14ない
しA21をタグアドレスとし、かつDRAMに対しては
アドレスA6ないしA11を列アドレスとしかつアドレ
スA12ないしA21を行アドレスとして用いることに
より、DRAM100とSRAM200との間でのダイ
レクトマッピング方式を実現することができる。
【0357】図55は本発明のCDRAMを用いた4ウ
ェイセットアソシアティブ方式のシステムの構成を示す
ブロック図である。CDRAM600は図54に示すも
のと同様の構成を有しており、SRAM200、DRA
M100、クロック制御回路250′を含む。クロック
制御回路250′は、図1に示す制御クロックバッファ
250、SRAMアレイ駆動回路264およびDRAM
アレイ駆動回路260を含む。図面を簡略化するために
データ入出力を制御するための回路構成は示していな
い。
【0358】コントローラ750は、デコーダ752、
有効ビットメモリ754、タグアドレスメモリ756、
コンパレータ758、デコーダ770およびセレクタ7
72を含む。4ウェイに対応するために、有効ビットメ
モリ754は各々が1ビット×64の構成を備える4面
のメモリプレインを備え、またタグアドレスメモリ75
6も各々が8ビット×64の構成を備える4つのメモリ
プレインを備える。コンパレータ758も同様に、この
4ウェイのうちの1つを選択するために、タグアドレス
メモリ756の各メモリプレインに対して1つずつ設け
られ、合計4つ設けられる。この4ウェイセットアソシ
アティブ方式においては、SRAM200の256行が
4ウェイに分割されるため、セット数は64となる。
【0359】CPUからは以下の構成からなるアドレス
がアドレスバス620上へ伝達される。アドレスA22
ないしA31はチップセレクト用アドレス、アドレスA
14ないしA21がタグアドレス、アドレスA12およ
びA13がウェイアドレス、アドレスA6ないしA11
がセットアドレス、アドレスA2ないしA5がブロック
アドレスとなる。アドレスA6ないしA11およびアド
レスA12ないしA21はDRAM100に対してそれ
ぞれ列アドレスおよび行アドレスとして用いられる。ま
たCDRAM600のDRAM100に対しては、行ア
ドレスと列アドレスとをマルチプレクスするためのマル
チプレクス回路700が設けられる。次に動作について
説明する。
【0360】CPUからのアドレスA6−A11がセッ
トアドレスとしてデコーダ752へ与えられ、また、ア
ドレスA22−A31がチップセレクトアドレスとして
デコーダ770へ与えられる。デコーダ752はこのセ
ットアドレスA6−A11をデコードし、有効ビットメ
モリ754において、対応のセットに関連する有効ビッ
トを有効状態に設定する。それにより1セット(4ウェ
イ)が選択される。デコーダ770はチップセレクトア
ドレスA22−A31をデコードし、このCDRAM6
00へのアクセス要求が出されているか否かを判定す
る。CDRAM600がアクセス要求されている場合に
はデコーダ770はチップセレクト信号E#を“L”の
活性状態とするとともに、コンパレータ758を活性状
態とする。コンパレータ758は、有効ビットメモリ7
54の有効ビットを参照して、タグアドレスメモリ75
6から対応の4ウェイのタグアドレスを読出し、この読
出したタグアドレスとCPUからのアドレスA14−A
21を比較する。コンパレータ758は、一致が見出さ
れた場合には、この一致が見出されたウェイを示すウェ
イアドレスW0,W1を出力するとともに、キャッシュ
ヒットを示すためキャッシュヒット信号CH#を“L”
に立下げる。コンパレータ758において一致が見出さ
れない場合には、このキャッシュヒット信号CH#はミ
スヒットを示す“H”に設定される。
【0361】キャッシュヒットの場合、このコントロー
ラ750からのウェイアドレスW0,W1とCPUから
のアドレスA6−A11がSRAMロウデコーダ202
へ与えられ、SRAMアレイ201において16ビット
×4のSRAMセルが選択される。ブロックアドレスA
2−A5がSRAMコラムデコーダ203によりデコー
ドされ、選択された16ビット×4のSRAMセルのう
ち、1ビット×4が選択されてデータ出力端子Q(また
はデータ入力端子D)に接続される。
【0362】ミスヒットの場合には、セレクタ772
は、たとえばLRU論理(最も古いウェイを選択する論
理)に従ってこの4ウェイのタグアドレスのうちの1つ
を選択しタグアドレスを書換えるべき領域を選択する。
このセレクタ772により選択されたタグアドレスはア
レイアドレスとしてマルチプレクス回路700を介して
DRAM100のDRAMロウデコーダDRDへ与えら
れる。またセレクタ772はその書換えられるべきタグ
アドレスをCPUから与えられたアドレスA14−A2
1で置換える。
【0363】CDRAM600内においては、このサイ
クルはコピーバックモードとなる。このコピーバックモ
ードにおいては、またセレクタ772の制御の下に、書
換えられるべきウェイを示すウェイアドレスW0,W1
が出力される。SRAM200においては、CPUから
のアドレスA6−A11とコントローラ750からのウ
ェイアドレスW0,W1とがデコードされ、16ビット
×4のSRAMセルが選択される。一方、DRAM10
0においては、セレクタ772から出力される8ビット
のタグアドレスとCPUから出力されるアドレスA6−
A13に従って16ビット×4のDRAMセルの選択が
行なわれる。その後、選択された16ビット×4のSR
AMセルから選択された16ビット×4のDRAMセル
へのデータ転送が行なわれる。
【0364】次の動作サイクルにおいて、CPUからの
アドレスA6−A21に従ってDRAM100において
16ビット×4のDRAMセルが選択される。この新た
に選択された16ビット×4のDRAMセルデータがア
ドレスA6−A11およびウェイアドレスW0,W1に
従って選択された16ビット×4のSRAMセルに一括
して転送される。
【0365】上述の構成とすることにより、CDRAM
600の内部構成を何ら変更することなく、ダイレクト
マッピング方式およびセットアソシアティブ方式いずれ
のマッピング方式をも実現することができる。なお図に
は示していないが、フルアソシアティブマッピング方式
ももちろん可能である。この場合、コントローラ750
においては、SRAMキャッシュのアドレスとDRAM
100の対応のアドレスとを記憶するタグアドレスメモ
リが必要とされる。次に、このCDRAMの各種動作サ
イクルにおける信号のタイミング関係および状態遷移に
ついて説明する。
【0366】前述のように、アウトプットイネーブル信
号G#を除く制御信号およびアドレスAa,Acは外部
クロック信号Kの立上がりエッジでラッチされる。外部
クロックKの立上がりエッジの前後にそれぞれセットア
ップ時間およびホールド時間が必要とされる以外は、各
信号の状態は任意(D.C.)である。この外部クロッ
ク同期方式に従えば、アドレス信号のスキューなどに起
因するサイクルタイムのマージンなどを考慮する必要が
なく、サイクルタイムを低減することができ、高速動作
するCDRAMを得ることができる。
【0367】アウトプットイネーブル信号G#は図1に
示す入出力回路274に含まれる出力バッファおよび出
力レジスタの出力状態を制御する。アウトプットイネー
ブル信号G#が“H”の場合出力データはハイインピー
ダンス状態(Hi−Z)となる。アウトプットイネーブ
ル信号G#が活性状態の“L”となれば何らかのデータ
が出力される。CDRAMの動作モードは図51に一覧
にして示すとおりであるが、以下に各動作モードについ
てそのタイミング図とともに説明する。
【0368】スタンバイ時においては外部クロック信号
Kの立上がりエッジではチップセレクト信号E#および
リフレッシュ指示信号REF#が共に“H”に設定さ
れ、残りの制御信号CH#,CI#、CR#およびW#
は任意の状態である。このスタンバイ時においては、C
DRAMにおいては何らメモリ動作は行なわれない。
【0369】No.1:キャッシュヒットライトサイク
ル 図56はキャッシュヒットライトサイクル時における各
信号のタイミングを示す図である。外部クロック信号K
はサイクルタイムtkを備える。サイクルタイムtk
は、外部クロック信号Kが“H”の状態にあるHパルス
幅tKHと、外部クロック信号Kが“L”の状態にある
Lパルス幅tKLを含む。キャッシュヒットライトサイ
クルは、SRAMキャッシュへデータを書込むサイクル
である。この状態の選択時には、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでチップセレクト信号E#を“L”、キ
ャッシュヒット信号CH#を“L”、キャッシュ禁止信
号CI#を“H”、コマンドレジスタ信号CR#を
“H”、ライトイネーブル信号W#を“L”、アウトプ
ットイネーブル信号G#を“H”に設定する。
【0370】この状態において、SRAM200に対す
るアドレスが有効(Valid)としてラッチされ、こ
のSRAM用のアドレスAcに従ってSRAMへアクセ
スが行なわれる。このときDRAMに対するアドレスA
aは任意(D.C.)である。外部クロック信号Kの立
上がりエッジで入力データDは有効とされ、SRAM用
のアドレスAcにより選択されたSRAMセルへのこの
有効な書込みデータが書込まれる。キャッシュメモリS
RAMへのアクセスは高速であるため、図56に示すよ
うに外部クロック信号Kの1クロックサイクルで書込み
が完了する。すなわち、このキャッシュヒットライトに
要する時間はクロックサイクル時間tKである。
【0371】図56においては出力データQがアウトプ
ットイネーブル信号G#の任意状態に応答して変化して
いるが、これはこのアウトプットイネーブル信号G#の
“H”および“L”のレベルに応じて出力データが現わ
れることを示している。また、この図56においては、
各制御信号およびアドレス信号のセットアップ時間およ
びホールド時間をも併せて示している。セットアップ時
間は外部クロック信号Kの立上がりエッジまでに確実に
各制御信号またはアドレスを確定状態に設定するために
必要とされる時間である。ホールド時間はこの外部クロ
ック信号Kの立上がりエッジからその信号を一定時間保
持し、確実な動作を行なわせるために必要とされる時間
である。簡単にこの各セットアップ時間およびホールド
時間を説明する。
【0372】チップセレクト信号E#は“L”移行時に
必要とされるセットアップ時間tELSと、“H”へ移
行するときに必要とされるセットアップ時間tEHS
と、“L”移行時に必要とされるホールド時間tELH
と、“H”移行時に必要とされるホールド時間tEHH
を含む。
【0373】キャッシュヒット信号CH#には、“L”
移行時に必要とされるセットアップ時間tCHLSと、
“H”移行時に必要とされるセットアップ時間tCHH
Sと、“L”移行時に必要とされるホールド時間tCH
LHと、“H”移行時に必要とされるホールド時間tC
HHHが設定される。
【0374】キャッシュ禁止信号CI#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tCILSおよびtCIHSと、“L”移行時
および“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時
間tCILHおよびtCIHHを含む。
【0375】コマンドレジスタ信号CR#は、“L”移
行時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセット
アップ時間tCRLSおよびtCRHSと、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド
時間tCRLHおよびtCRHHを含む。
【0376】リフレッシュ信号REF#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tRLSおよびtRHSと、“L”移行時およ
び“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時間t
RLHおよびtRHHを含む。
【0377】ライトイネーブル信号W#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tWLSおよびtWHSと、“L”移行時およ
び“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時間t
WLHおよびtWHHを含む。SRAM用のアドレスA
cは、その状態が有効(Valid)と判定されるため
に必要とされるセットアップ時間tACSと、有効時に
必要とされるホールド時間tACHを含む。
【0378】DRAM用のアドレスAaは、有効と判定
される(外部クロック信号Kの立上りエッジ)までに必
要とされるセットアップ時間tAASと、有効と判定さ
れた後に必要とされるホールド時間tAAHを含む。
【0379】書込みデータDに対しては、有効データに
対して要求されるセットアップ時間tDSと、有効デー
タに要求されるホールド時間tDHが必要とされる。
【0380】アウトプットイネーブル信号G#に対して
は、出力ディスエーブル状態としてからデータ入力ピン
が活性状態とされるまでに必要とされる時間tGHD
と、データ入力ピンがハイインピーダンス状態となって
から信号G#が“L”へ移行するまでに必要とされる遅
延時間tGLDと、“L”移行後出力ピンが活性状態と
されるまでに必要とされる時間tGLQと、“H”移行
後出力ピンがハイインピーダンス状態となるまでに必要
とされる時間tGHQが設定される。
【0381】アクセス時間としては、アウトプットイネ
ーブル信号G#が“L”となってから有効データが出力
されるまでのアクセス時間tGLAと、外部クロック信
号Kが“L”となってから有効データが出力されるまで
に必要とされるアクセス時間tKLAと、外部クロック
信号Kが“H”となってから有効データが出力されるま
でに要するアクセス時間tKHAと、レジスタ出力モー
ドにおいて外部クロック信号Kが“H”となってから有
効データが出力されるまでのアクセス時間tKHAR
と、外部クロック信号Kが“H”となってからDRAM
へアクセスして有効データが出力されるまでに必要とさ
れるアレイアクセス時間tKHAAが設定される。
【0382】図56において、アウトプットイネーブル
信号G#の立上がりエッジから時間tGHD経過後、書
込みデータDは無効(Inv)とみなされる。
【0383】本発明のCDRAMのサイクル時間は、一
例として、10nS(ナノ秒)ないし20nSに設定さ
れる。アレイアクセス時間tKHAAは、70ないし8
0nSに設定される。各セットアップ時間およびホール
ド時間は数ナノ秒に設定される。
【0384】NO.2T:キャッシュヒットリードサイ
クル(トランスペアレント出力モード) 図57にこのトランスペアレント出力モード時における
キャッシュヒットリードサイクルのタイミング図を示
す。出力モードは前述のごとく、トランスペアレント出
力モード、ラッチ出力モード、およびレジスタ出力モー
ドを含む。この出力モードの指定は、コマンドレジスタ
によって行なわれる。図57において、キャッシュヒッ
トリードサイクルの設定時においては、外部クロック信
号Kの立上がりエッジで、チップセレクト信号E#およ
びキャッシュ指示信号CH#がともに“L”に設定さ
れ、キャッシュ禁止信号CI#、リフレッシュ指示信号
REF#、コマンドレジスタ信号CR#およびライトイ
ネーブル信号W#が“H”に設定される。
【0385】この状態において、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでSRAMに対するアドレスAcが有効
とされ、この有効アドレスAcに従ったSRAMセルの
選択動作が行なわれる。トランスペアレント出力モード
においては、この有効アドレスAcが指定するSRAM
セルのデータがこのクロックサイクルにおいて出力され
る。このトランスペアレント出力モードにおいては、有
効出力データQは、外部クロック信号Kの立上がりエッ
ジから時間tKHA経過後、またはアウトプットイネー
ブル信号G#の立下がりエッジから時間tGLA経過後
の遅い方のタイミングで出力される。
【0386】時間tKHAより前にアウトプットイネー
ブル信号G#を“L”へ立下げると、無効データ(IN
V.)が時間tKHAが経過するまで出力される。この
キャッシュヒットリードサイクルにおいては書込みデー
タはハイインピーダンス状態(Hi−Z)に設定され、
またDRAMに対するアドレスAaは用いられることが
ないため、任意状態である。
【0387】No.2L:キャッシュヒットリードサイ
クル(ラッチ出力モード) 図58にラッチ出力モードのキャッシュヒットリードサ
イクルのタイミング図を示す。このラッチ出力モードと
トランスペアレント出力モードとの相違点は、ラッチ出
力モードでは、アクセス時間tKHAよりも前にアウト
プットイネーブル信号G#を“L”に立下げたときに、
まず、前のサイクルで選択されたSRAMセルのデータ
(Pre.Valid)が出力されることである。他の
信号のタイミングは図57に示すトランスペアレント出
力モードと同様である。このラッチ出力モードに従え
ば、無効データ(INV)が出力されることはなく、常
に有効なデータのみが出力される。
【0388】No.2R:キャッシュヒットリードサイ
クル(レジスタ出力モード) 図59にレジスタ出力モードにおけるキャッシュヒット
リードサイクルのタイミング図を示す。このレジスタ出
力モードにおけるキャッシュヒットリードサイクルにお
ける外部制御信号のタイミングは図57および58に示
すトランスペアレント出力モードおよびラッチ出力モー
ドのそれと同様である。このレジスタ出力モードにおい
ては外部クロック信号Kの立上がりエッジから時間tK
HAR経過後、またはアウトプットイネーブル信号G#
の立下がりエッジから時間tGLA経過後の遅い方の時
刻に前サイクルの有効データ(Pre.Valid)が
出力される。このレジスタ出力モードにおいては無効デ
ータは出力されない。このレジスタ出力モードは、パイ
プライン動作に適している。
【0389】上述の出力モードの切換えは、図1に示す
入出力回路274に含まれる出力レジスタの動作を制御
することにより実現される(より詳細には図16参
照)。
【0390】No.3:コピーバックサイクル 図60にコピーバックサイクルにおける各信号のタイミ
ングを示す。このコピーバックサイクルはキャッシュ
(SRAM)からアレイ(DRAM)へデータを転送す
るためのサイクルであり、ミスヒットの場合の最初のサ
イクルに行なわれる。コピーバックサイクルにおいて
は、外部クロック信号Kの立上がりエッジで、チップセ
レクト信号E#およびライトイネーブル信号W#をとも
に“L”に設定し、かつキャッシュヒット信号CH#、
キャッシュ禁止信号CI#、リフレッシュ指示信号RE
F#、コマンドレジスタ信号CR#およびアウトプット
イネーブル信号G#を“H”に設定する。
【0391】このコピーバックサイクルにおいては、D
RAMにおいてもメモリセルを選択するためにアレイア
ドレスAaを入力する必要がある。アレイアドレスAa
は行アドレス(Row)と列アドレス(Col)とがマ
ルチプレクスして与えられる。外部クロック信号Kの最
初の立上がりエッジでアレイ行アドレスがラッチされ、
外部クロック信号Kの2回目の立上がりエッジでアレイ
列アドレスがラッチされる。外部クロック信号Kの2回
目の立上がりエッジにおいてはキャッシュヒット指示信
号CH#、キャッシュ禁止信号CI#、ライトイネーブ
ル信号W#およびキャッシュアドレス(SRAMに対す
るアドレス)Acは任意である。
【0392】ライトイネーブル信号W#が1回目の外部
クロック信号Kの立上がりエッジで“L”に設定されて
おり、外部入力データDはハイインピーダンス状態から
任意の状態へ変化する。外部出力データQは、アウトプ
ットイネーブル信号G#が“H”にあるためハイインピ
ーダンス状態となる。
【0393】No.4:ブロック転送サイクル 図61に示すブロック転送サイクルでは、コピーバック
動作後などにおいて、アレイからキャッシュ(SRA
M)へデータブロックが一括転送される。このブロック
転送サイクルは、外部クロック信号Kの1回目の立上が
りエッジでライトイネーブル信号W#が“H”に設定さ
れることを除いて図60に示すコピーバックサイクルと
同じタイミング条件が満足される。
【0394】すなわち、キャッシュミス(ミスヒット)
時において外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッ
ジでライトイネーブル信号W#を“L”と設定すればコ
ピーバックサイクルが起動され、一方、ライトイネーブ
ル信号W#を“H”と設定すればアレイからキャッシュ
へのブロック転送サイクルが設定される。
【0395】高速コピーバックを行なうか、通常のコピ
ーバックおよびブロック転送を行なうか、およびライス
トスルーを行なうかは、コマンドレジスタへコマンドデ
ータを転送することにより決定される。
【0396】No.5:アレイライトサイクル 図62に示すアレイライトサイクルはCPUがアレイへ
直接アクセスしてデータを書込むモードを設定するサイ
クルである。アレイアドレスAaによりアレイのDRA
Mセルを選択する。このとき、図12に示すように、双
方向転送ゲート回路305のアクセス切換え回路310
を介してデータが書込まれてもよく、またこのようなア
クセス切換え回路310を設けることなく、図30およ
び41に示すようにSRAMのビット線対SBLおよび
双方向転送ゲートBTGならびにグローバルI/O線対
GIOを介してデータを書込む構成であってもよい。S
RAMアレイのSRAMビット線対SBLを介してデー
タを書込む構成の場合、アレイアドレスAaの下位ビッ
トがブロックアドレスとしてSRAMのコラムデコーダ
SCDへ与えられてもよく、またDRAMコラムデコー
ダから列選択信号がSRAM選択ゲートへ与えられても
よい。
【0397】アレイライトサイクルの指定は、図62に
示すように外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッ
ジで、チップセレクト信号E#、キャッシュ禁止信号C
I#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定
し、リフレッシュ指示信号REF#およびアウトプット
イネーブル信号G#を“H”に設定することにより行な
われる。キャッシュ指示信号CH#の状態は任意であ
る。このアレイライトサイクルにおいては、外部クロッ
ク信号Kの1回目の立上がりエッジでアレイアドレスA
aが行アドレス(Row)としてラッチされ、外部クロ
ック信号Kの2回目の立上がりエッジでアレイアドレス
Aaが列アドレス(Col)としてラッチされる。キャ
ッシュへのアクセスはこのとき行なわれないため、キャ
ッシュ用のアドレスAcの状態は任意である。外部書込
みデータDは1回目の外部クロック信号Kの立上がりエ
ッジでラッチされる。外部出力データQはハイインピー
ダンス状態となる。
【0398】図54および図55に示すキャッシュシス
テムにおいては、DRAM100へは16ビットのアド
レスのみが与えられており、ブロックアドレスによりS
RAMにおけるブロック内部の列選択動作が行なわれて
いる。この図54および図56に示す構成はキャッシュ
システム時の構成を示しており、アレイアクセスの構成
を示していないが、アレイアクセス時において、キャッ
シュ禁止信号CI#が“L”となったとき、この4ビッ
トのブロックアドレスをDRAM100の列選択用アド
レスとして用いる構成とすればよい。
【0399】No.6:アレイリードサイクル 図63に示すアレイリードサイクルはCPUが直接アレ
イへアクセスしてデータを読出すモードを設定するため
のサイクルである。このアレイリードサイクルの指定は
外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッジでチップ
セレクト信号E#およびキャッシュ禁止信号CI#を
“L”とし、リフレッシュ指示信号REF#、コマンド
レジスタ信号CR#、ライトイネーブル信号W#および
アウトプットイネーブル信号G#を“H”に設定するこ
とにより行なわれる。外部クロック信号Kの2回目の立
上がりエッジではチップセレクト信号E#、リフレッシ
ュ指示信号REF#、およびコマンドレジスタ信号CR
#が“H”に設定される。キャッシュ禁止信号CI#お
よびライトイネーブル信号Wの状態は任意である。キャ
ッシュヒット指示信号CH#はアレイリードサイクルに
おいては状態は任意であり、またアウトプットイネーブ
ル信号G#は“H”の状態を維持する。外部クロック信
号Kの1回目の立上がりエッジでアレイアドレスAaが
行アドレスとしてラッチされ、2回目の外部クロック信
号Kの2回目の立上がりエッジでアレイアドレスAaが
列アドレスとしてラッチされる。外部入力データDの状
態は任意であり、外部出力データQはハイインピーダン
ス状態に設定される。
【0400】ここで、アレイアクセスサイクル(アレイ
ライトサイクルおよびアレイリードサイクル)は外部ク
ロック信号Kの1回目の立上がりエッジでキャッシュ信
号CI#を“L”に設定することにより設定されるが、
このアレイアクセスサイクルは、アレイにCPUが直接
アクセスするモードを設定するためのサイクルである。
このアレイライトサイクルおよびアレイリードサイクル
内で実際にデータのリード/ライトが行なわれているの
ではない。
【0401】コピーバック動作、ブロック転送動作およ
びアレイアクセス動作など、アレイのデータのリード/
ライトを必要とする動作は、DRAMアレイのワード線
の選択、選択セルデータのセンスアンプによる検知増幅
およびデータのリストア動作ならびにRASプリチャー
ジなどを必要とする。したがって、これらのアレイのデ
ータのリード/ライトを必要とする動作は数クロックサ
イクル必要とする。DRAMのサイクルタイムをta、
外部クロック信号KのサイクルタイムをtKとしてm=
ta/tK回だけ外部クロックサイクルがアレイアクセ
スに必要とされる。このmサイクルはCPUに対する待
ち時間となる。このようなアレイにおけるセル選択およ
びデータのリード/ライトにおいてCPUに対するウェ
イトがかけられているときのタイミングについて次に説
明する。
【0402】No.7:アレイアクティブサイクル 図64に示すアレイアクティブサイクルでは、与えられ
たアレイアドレスAaに従ってDRAMにおいて、行選
択動作および列選択動作ならびにデータの書込み/読出
しが行なわれる。このアレイアクティブサイクルにおい
ては、外部クロック信号Kの立上がりエッジで、チップ
セレクト信号E#、リフレッシュ指示信号REF#およ
びコマンドレジスタ信号CR#が“H”に設定され、ア
ウトプットイネーブル信号G#がこのサイクル中“H”
に固定される。キャッシュヒット信号CH#、キャッシ
ュ禁止信号CI#、ライトイネーブル信号W#の状態は
任意である。このアレイアクティブサイクルにおいて
は、外部入力データDの状態は任意であるが、外部出力
データQはハイインピーダンスとなる。
【0403】No.7QT:トランスペアレント出力モ
ードを伴うアレイアクティブサイクル この図65に示すトランスペアレント出力モードにおけ
るアレイアクティブサイクルの指定においては、各制御
信号E#、CH#、CI#、REF#、CR#およびW
#は図64に示すアレイアクティブサイクルと同様に設
定される。このトランスペアレント出力モードにおける
アレイアクティブサイクルは、アウトプットイネーブル
信号G#が“L”と設定されることにより出力バッファ
が活性化され、有効データが出力される。このトランス
ペアレント出力モードにおけるアレイアクティブサイク
ルにおいては、図63に示すアレイリードサイクルにお
いて設定されたアレイアドレスAaに対応するDRAM
セルのデータが出力される。
【0404】No.7QL:ラッチ出力モードでのアレ
イアクティブサイクル 図66に示すラッチ出力モードでのアレイアクティブサ
イクルにおける各制御信号のタイミング状態は図65に
示すものと同じである。ラッチ出力モードでのアレイア
クティブサイクルにおいては、それまで“H”に保持さ
れていたアウトプットイネーブル信号G#が“L”へ立
下がると、まず、前回のアクセスサイクル(キャッシュ
アクセスサイクルでもアレイアクセスサイクルのいずれ
でもよい)で読出されたデータ(出力レジスタにラッチ
されている)がまず出力され、続いて今回のアレイアク
セスサイクルで読出されたデータが出力される。
【0405】No.7QR:レジスタ出力モードでのア
レイアクティブサイクル 図67に示すレジスタ出力モードでのアレイアクティブ
サイクルにおける各制御信号の状態は、図65および図
66に示すものと同じである。このラッチ出力モードで
のアレイアクティブサイクルにおいては、それまで
“H”に保持されていたアウトプットイネーブル信号G
#を“L”に立下げると、外部書込みデータDがハイイ
ンピーダンス状態となり、外部出力データQとして前回
のアクセスサイクルで読出されたデータが出力される。
このラッチ出力モードのアレイアクセスサイクルにおい
て、次のクロックサイクルでアウトプットイネーブル信
号G#が“H”から“L”に立下げられると今回のアレ
イアクセスサイクルで読出されたデータが出力される。
【0406】この図63ないし図67に示すサイクルを
組合わせることによりアレイから外部アドレスに従った
出力データQが得られる。
【0407】図68はトランスペアレント出力モードに
おいてアレイからデータを読出す際に実行されるサイク
ルの全体を示す図である。図68において、タイミング
図の上に丸印で示す数字は前述の各サイクルの説明にお
いて付した番号を表わしている。
【0408】まずトランスペアレント出力モードにおけ
るアレイリード動作においては、図63に示すアレイリ
ードサイクル(No.6)が実行される。このサイクル
No.6によりアレイアドレスAaがそれぞれ外部クロ
ック信号Kの立上がりエッジで行アドレスおよび列アド
レスとして順に取込まれる。次いで図64に示すアレイ
アクティブサイクルが所定回数実行され、DRAMアレ
イにおける行および列の選択動作が行なわれる。最後
に、図65に示すサイクルNo.7QTを実行し、出力
イネーブル信号G#を“L”に立下げることにより、無
効データが出力された後有効データが出力される。この
場合のアクセス時間tKHAAは通常のDRAMのアク
セス時間と同程度となる。
【0409】図69はラッチ出力モードにおいてアレイ
からデータをリードする際に行なわれるサイクルの全体
を示す図である。このラッチ出力モードにおけるアレイ
リード動作においても、図68に示すトランスペアレン
ト出力モードにおけるアレイリード動作と同様、まず図
63に示すアレイリードサイクル(No.6)が行なわ
れ、アレイからデータを読出すモードの設定が行なわれ
る。このアレイリードサイクル(サイクルNo.6)に
よりアレイアドレスAaがラッチされた後、図64に示
すアレイアクティブサイクル(サイクルNo.7)が所
定回数行なわれる。このアレイアクティブサイクル(サ
イクルNo.7)の後、図65に示すラッチ出力モード
でのアレイアクティブサイクル(サイクルNo.7Q
L)が行なわれる。このサイクルNo.7QLにおいて
それまで“H”に設定されていたアウトプットイネーブ
ル信号G#を“L”へ立下げると、前回のアクセスによ
り読出されたデータが出力された後、今回のアレイリー
ドサイクルでアクセス要求されたメモリセルのデータが
出力される。このときのアクセス時間tKHAAは、外
部クロック信号Kの第1回目の立上がりエッジから今回
のアレイアクセスサイクルでアクセス要求されたメモリ
セルデータ(Valid)が出力されるまでに要する時
間である。
【0410】図70はレジスタ出力モードにおいてアレ
イからデータをリードする際に行なわれるサイクルの全
体を示す図である。図70において、まずサイクルN
o.6の実行により、アレイリードモードの設定が行な
われ、かつ外部クロック信号Kの立上がりエッジでアレ
イアドレスAaがそれぞれ行アドレスおよび列アドレス
として時分割的にラッチされる。続いて、サイクルN
o.7のアレイアクティブサイクルが所定回数行なわれ
た後、サイクルNo.7QRのアレイアクティブサイク
ルが行なわれる。このサイクルNo.7QRにおいてア
ウトプットイネーブル信号G#が“L”に立下がりかつ
外部クロック信号Kの立上がった後、時間tKHA経過
後または時間tGLA経過後の遅い方のタイミングで前
回のサイクルで読出されたデータが出力データQとして
出力される。このときのアクセス時間tKHAAはサイ
クルNo.6において外部クロック信号Kが1回目の立
上がりエッジから有効データが出力されるまでの時間で
ある。
【0411】DRAMセルは定期的にリフレッシュする
必要がある。このリフレッシュ動作の設定は外部からの
リフレッシュ指示信号REF#により行なわれる。この
リフレッシュ時においては、CDRAM内では、このリ
フレッシュ指示信号REF#に応答してリフレッシュア
ドレスカウンタ(図1のカウンタ回路293参照)から
リフレッシュアドレスが発生され、このリフレッシュア
ドレスに従って自動的にDRAMセルのリフレッシュが
行なわれる。このようなオートリフレッシュ機能を備え
るDRAMは従来からDRAM分野において知られてい
る。以下、このリフレッシュを行なうための信号のタイ
ミングについて説明する。
【0412】No.8:リフレッシュサイクル 図71はリフレッシュサイクルの信号タイミングを示す
図である。図71に示すように、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでチップセレクト信号E#およびリフレ
ッシュ指示信号REF#をそれぞれ“H”および“L”
と設定することによりDRAMのリフレッシュモードが
設定される。外部クロック信号Kの立上がりエッジでチ
ップセレクト信号E#を“H”、リフレッシュ指示信号
REF#を“H”と設定すれば、このDRAMのリフレ
ッシュが停止される。このオートリフレッシュサイクル
においては、他の制御信号CH#、CI#、CR#、W
#の状態は任意であり、またアウトプットイネーブル信
号G#は“H”に設定される。したがってこのとき、キ
ャッシュアドレスAcおよびアレイアドレスAaの状態
は任意であり、また外部入力データDの状態も任意であ
り、外部出力データQはハイインピーダンス状態に設定
される。
【0413】リフレッシュ動作はDRAMに対してのみ
行なわれる。SRAMは何らリフレッシュをする必要が
ない。したがってこのリフレッシュ期間中にSRAMキ
ャッシュへアクセスすることが可能である。
【0414】以下、このリフレッシュとキャッシュアク
セスとを同時に行なうサイクルのタイミングについて説
明する。
【0415】No.8W:キャッシュヒットライトを伴
うリフレッシュサイクル このサイクルNo.8Wにおいては、DRAMにおける
リフレッシュと平行して、キャッシュヒットが発生した
ときに対応のSRAMセルへのデータの書込みが行なわ
れる。このキャッシュヒットライトを伴うリフレッシュ
サイクルの設定は図72に示すように、外部クロック信
号Kの立上がりエッジにおいて、チップセレクト信号E
#、キャッシュヒット信号CH#、リフレッシュ指示信
号REF#、ライトイネーブル信号W#を“L”に設定
し、キャッシュ禁止信号CI#およびアウトプットイネ
ーブル信号G#を“H”に設定することにより行なわれ
る。これによりキャッシュヒットライトサイクルが設定
されかつリフレッシュサイクルが設定される。
【0416】キャッシュ(SRAM)においては、この
キャッシュヒット指示信号CH#とライトイネーブル信
号W#の活性状態に応答して、外部クロック信号Kの立
上がりエッジで外部からの書込みデータDを取込み対応
のSRAMセル位置へ書込む。DRAMにおいては、リ
フレッシュ指示信号REF#により内部のリフレッシュ
アドレスカウンタが起動され、このカウンタからのリフ
レッシュアドレスに従ってリフレッシュが行なわれる。
【0417】外部クロック信号Kの立上がりエッジにお
いて、リフレッシュ指示信号REF#を“H”とすれ
ば、単に図56に示すキャッシュヒットライトサイクル
(サイクルNo.1)が行なわれるだけであり、DRA
Mのリフレッシュは停止される。
【0418】No.8RT:トランスペアレント出力モ
ードにおけるキャッシュヒットリードを伴うリフレッシ
ュサイクル このサイクルNo.8RTにおいては、トランスペアレ
ント出力モードに従ってキャッシュヒットリードが行な
われるとともに、DRAMにおいてオートリフレッシュ
が行なわれる。このサイクルNo.8の設定は、図73
に示すように、外部クロック信号Kの立上がりエッジ
で、チップセレクト信号E#、キャッシュヒット信号C
H#、およびリフレッシュ指示信号REF#を“L”に
設定しかつキャッシュ禁止信号CI#、コマンドレジス
タ信号CR#およびライトイネーブル信号W#を“H”
に設定することにより行なわれる。SRAMキャッシュ
においては、このキャッシュヒットリード指示に応答し
て、外部クロック信号Kの立上がりエッジでキャッシュ
アドレスAcを取込み対応のSRAMセルを選択する。
アウトプットイネーブル信号G#が“L”に立下がる
と、所定時間経過後有効出力データQが出力される。
【0419】DRAMにおいては、リフレッシュ指示信
号REF#に応答してオートリフレッシュが行なわれ
る。このキャッシュヒットリードを伴うリフレッシュサ
イクルにおいて外部クロック信号Kの立上がりエッジで
リフレッシュ指示信号REF#を“H”に設定すれば、
このリフレッシュ指示信号REF#に応答して行なわれ
るオートリフレッシュが停止される。したがってこの場
合には、図57に示すサイクルNo.2Tと同じトラン
スペアレント出力モードにおけるキャッシュヒットリー
ドサイクルが行なわれる。
【0420】No.8RL:ラッチ出力モードのキャッ
シュヒットリードを伴うリフレッシュサイクル 図74に示すサイクルNo.8RLにおいては、ラッチ
出力モードによるキャッシュヒットリードが行なわれる
とともにDRAMのオートリフレッシュが行なわれる。
各制御信号のタイミング条件は図72および73に示す
ものと同様である。このラッチ出力モードにおいては、
キャッシュヒットが生じた場合、アウトプットイネーブ
ル信号G#が“L”に立下がった後、まず前回のサイク
ルでアクセスされたデータが出力され続いて今回のサイ
クルでアクセスされたデータが出力される。
【0421】No.8RR:レジスタ出力モードのキャ
ッシュヒットリードサイクルを伴うリフレッシュサイク
ル この図75に示すサイクルNo.8RRにおいては、レ
ジスタ出力モードでのキャッシュヒットリードサイクル
に従ってデータの読出しが行なわれるとともに、DRA
Mにおいてもオートリフレッシュが行なわれる。各制御
信号のタイミング条件は図72および図73に示すもの
と同様であり、ヒットリードとオートリフレッシュが行
なわれる。このサイクルNo.8RRにおいては、アウ
トプットイネーブル信号G#が“L”へ立下がると前回
のサイクルにおいて選択された出力データが出力され
る。この後一旦アウトプットイネーブル信号G#を
“H”に立上げ、続いて次のクロックサイクルでアウト
プットイネーブル信号G#を“L”へ立下げると今回の
サイクルで選択されたSRAMセルのデータが出力され
る。
【0422】CDRAMのトランスペアレント出力モー
ド、ラッチ出力モード、レジスタ出力モード、マスクト
ライトモード、D/Q分離モードはコマンドレジスタに
所望の特殊機能を設定するコマンドをセットすることに
より実現される。次にこのコマンドレジスタにコマンド
を設定するための動作サイクルについて説明する。
【0423】No.9:コマンドレジスタセットサイク
ル 図76はコマンドレジスタセットサイクル(サイクルN
o.9)における各信号のタイミングを示す図である。
このコマンドレジスタセットサイクルは、外部クロック
信号Kの立上がりエッジで、チップセレクト信号E#、
キャッシュ禁止信号CI#、コマンドレジスタ信号CR
#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定す
ることにより実現される。このとき、図52に示すよう
に、コマンドレジスタのうちの4つのレジスタWR0〜
WR3のいずれかが選択される。出力モードの設定では
コマンドレジスタWR0が選択され、かつそのときの入
力データDの組合わせにより出力モードの内容が選択さ
れる。このため外部クロック信号Kの立上がりエッジで
コマンドアドレスArと外部書込みデータDが有効とさ
れてラッチされる。コマンドアドレスArの2ビットA
r0およびAr1がともに0(“L”)のときにコマン
ドレジスタWR0が選択される。4ビットの外部書込み
データDのうち上位2ビットD2(DQ2)およびD3
(DQ3)が“0”(“L”)であり、最下位ビットD
0(DQ0)が“0”にあればトランスペアレント出力
モードに設定される。
【0424】ラッチ出力モードは、この外部クロック信
号Kの立上がりエッジで外部書込みデータD0およびD
1をそれぞれ“1”(“H”)および“0”と設定し残
りの2ビットの外部書込みデータD2およびD3をとも
に“0”と設定することにより選択される。レジスタ出
力モードは、外部クロック信号Kの立上がりエッジでコ
マンドアドレスAr0およびAr1をともに“0”に設
定しかつ外部書込みデータD0およびD1(DQ0およ
びDQ1)をともに“1”に設定しかつ外部書込みデー
タD2およびD3(DQ2およびDQ3)をともに
“0”と設定することにより選択される。
【0425】なお図52に示すコマンドレジスタの構成
においては8つのレジスタが設けられており、8種類の
特殊モードを設定することが可能である。マスクトライ
トモードを設定するためのコマンドレジスタRR0およ
びD/Q分離モードを設定するためのレジスタRR1を
選択するためには、この図76に示すタイミング図にお
いて外部クロック信号Kの立上がりエッジでライトイネ
ーブル信号W#を“H”に設定する。このときのコマン
ドアドレスArの値によりそれぞれ所望のモードが選択
される。
【0426】図77はキャッシュミス(ミスヒット)時
のCDRAMの状態遷移を示す図である。図77(A)
には状態遷移のフローを示し、図77(B)には各サイ
クル間の状態遷移を示す。この図77において、各サイ
クルをサイクル番号で示す。
【0427】図77において、キャッシュミス発生時に
は、最初に図60に示すコピーバックサイクル(サイク
ルNo.3)が行なわれる。これによりSRAMからD
RAMへのデータ転送モードが設定される。その後図6
4に示すアレイアクセスサイクル(サイクルNo.7)
がn(n=(ta/tk)−1)回繰り返される。ここ
でtaはDRAMのサイクル時間、tkは外部クロック
Kのサイクル時間である。このサイクルNo.7をn回
繰り返すことにより、SRAMからDRAMへのデータ
ブロックの一括転送が完了する。次いで図61に示すブ
ロック転送サイクル(サイクルNo.4)が行なわれ
る。これによりDRAMからSRAMへのデータ転送モ
ードが設定される。このサイクルNo.4に続いてサイ
クルNo.7をn回繰り返すことによりDRAMからS
RAMへのデータブロックの転送が行なわれる。この
後、DRAMは次のアクセスを受けることが可能な状態
とされる。この状態はブロック転送モードと称し、CP
Uはこの後SRAMおよびDRAMいずれへもアクセス
することができる。
【0428】サイクルNo.4に続いてアレイアクティ
ブサイクル(サイクルNo.7)をn′(n′=(ta
/2・tK)−1)回繰り返すと、DRAMにおいて
は、まだそのメモリセルへのリストア動作およびRAS
プリチャージが完了しておらず次のアクセスを受けるこ
とができない。しかしながらSRAMにおいては、既に
この状態においてはDRAMからブロックデータの転送
を受けており、何らリストアする必要はなくSRAMビ
ット線対上のデータは確定状態となっている。CPUは
この状態でSRAMへアクセスすることができる。この
状態はキャッシュフィル状態と呼ばれる。このキャッシ
ュフィル状態においては、CPUはSRAMへのみアク
セスすることができる。このキャッシュフィルの後に行
なわれるのは図56に示すキャッシュヒットライトサイ
クル(サイクルNo.1)であるかまたは図57ないし
図59に示すキャッシュヒットリードサイクル(サイク
ルNo.2)である。ここで、このキャッシュヒットリ
ードサイクル(サイクルNo.2)はトランスペアレン
ト出力モード、ラッチ出力モードおよびレジスタ出力モ
ードのいずれであってもよい。ヒットライトは各クロッ
クサイクルごとに連続して行なうことができ、またヒッ
トリードサイクルも各クロックサイクルごとに連続して
実行することができる。またヒットリードサイクルから
ヒットライトサイクルへも移行することができる。
【0429】図78はアレイアクセス時の状態遷移を示
す図である。図78(A)にはアレイアクセスにおける
状態遷移のフローを示し、図78(B)には各サイクル
間の状態遷移図を示す。アレイアクセスにはアレイへデ
ータを書込むアレイライトとアレイからデータを読出す
アレイリードとがある。アレイライトにおいては、まず
図58に示すアレイライトサイクル(サイクルNo.
5)が行なわれる。このサイクルNo.5に続いてサイ
クルNo.7のアレイアクティブサイクルがn回繰り返
されることによりDRAMアレイ内へデータを書込むこ
とができる。
【0430】アレイリード時においては図63に示すア
レイリードサイクル(サイクルNo.6)が行なわれ、
DRAMがアクセス可能にされる。このサイクルNo.
6のアレイリードサイクルを行なった後、図64に示す
アレイアクティブサイクル(サイクルNo.7)をn′
回繰り返す。この状態ではまだDRAMからはデータを
読出すことはできない。このサイクルNo.7に続いて
図65ないし図67に示すデータ出力のためのアレイア
クティブサイクル(サイクルNo.7Q)がn′+1回
繰り返される。ここでサイクルNo.7Qは、トランス
ペアレント出力のためのアレイアクティブサイクル、ラ
ッチ出力を伴うアレイアクティブサイクルおよびレジス
タ出力を伴うアレイアクティブサイクルのいずれであっ
てもよい。
【0431】このサイクルNo.7Qにおける最後のサ
イクルにおいて出力イネーブル信号G#を“L”に設定
することによりアレイからデータを読出すことができ
る。このアレイライトとアレイリードでは、サイクルタ
イムが一見したところ異なっているように見えるが、n
=n′+1であり、同一のクロックサイクルでアレイへ
データのリード/ライトを行なうことができる。アレイ
ライト動作またはアレイリード動作を行なった後は再び
続いてアレイライトまたはアレイリードを行なうことが
できる。
【0432】図79はリフレッシュ時の状態遷移を示す
図である。図79(A)はリフレッシュ時の状態遷移の
フローを示し、図79(B)はリフレッシュ時の各サイ
クル間の状態遷移を示す。
【0433】DRAMのオートリフレッシュのみを行な
いSRAMへのアクセスを行なわないノーマルリフレッ
シュにおいては、まず図71に示すリフレッシュサイク
ル(サイクルNo.8)が行なわれる。これに続いて図
64に示すアレイアクティブサイクル(サイクルNo.
7)がn回繰り返される。これによりCDRAM内蔵の
リフレッシュカウンタからのリフレッシュアドレスに従
う1回のオートリフレッシュが完了する。
【0434】ヒットライトを伴うリフレッシュ時におい
て、まず図72に示すキャッシュヒットライトを伴うリ
フレッシュサイクル(サイクルNo.8W)が行なわれ
る。これに続いて、nクロックサイクル間はDRAMの
オートリフレッシュが行なわれている。この間CPUは
図56に示すキャッシュヒットライトサイクルをn回実
行することができる。
【0435】ヒットリードを伴うリフレッシュサイクル
時には図73ないし図75に示すキャッシュヒットリー
ドを伴うリフレッシュサイクル(サイクルNo.8R)
が行なわれる。これによりDRAMのオートリフレッシ
ュが起動され、nクロックサイクル間はDRAMにおい
てオートリフレッシュが行なわれる。このnクロックサ
イクル間CPUはヒットリードを行なうことができる。
ここでサイクルNo.8Rは、その出力モードがトラン
スペアレント出力モード、ラッチ出力モードおよびレジ
スタ出力モードのいずれであってもよい。
【0436】「第2の実施例」以下に述べる第2の実施
例においては、ピン番号4に与えられる制御信号CI#
(キャッシュアクセス禁止信号)およびコマンドセット
/バーストイネーブル信号CR#/BE#はそれぞれ制
御信号CCIおよびCC2として定義される。これらは
単に信号の名称が変わっただけであり、先に述べた第1
の実施例と同様の機能を備える。
【0437】図80は、この第2の実施例に従うCDR
AMの全体の構成を機能的に示すブロック図である。こ
の図80に示すCDRAMにおいては、図1に示すアド
レスバッファ260に代えて、クロックバッファ254
からの内部クロック信号int−Kと内部チップイネー
ブル信号Eと内部キャッシュヒット指示信号/CHに従
って外部アドレスAc,Aaの取込み、内部アドレスi
nt−Acおよびint−Aaを発生するアドレス発生
回路360が設けられる。このアドレス発生回路360
において、アドレスAcおよびAaを取込むタイミング
を調整することにより、このCDRAM5000を、低
消費電力モードおよび高速動作モードのいずれの動作に
も設定することができる。
【0438】DRAMロウデコーダ102およびDRA
Mカラムデコーダ103へ与えられるDRAM内部アド
レス信号int−Aaは外部からは行アドレス信号と列
アドレス信号とが時分割して与えられる。アドレス信号
の取込むタイミングを調節することによりDRAMの動
作速度を調節することができる。アドレス発生回路36
0は、内部制御信号K(int−K)、内部制御信号E
および/CHに従って外部からのDRAMアドレス信号
Aaの取込むタイミングを調整して内部行アドレス信号
および内部列アドレス信号を発生する。図81はこのア
ドレス発生回路のうちDRAM用の内部アドレス信号i
nt−Aaを発生する部分に関連する回路の動作を示す
信号波形図である。以下、図81を参照してアドレス発
生回路360の動作について説明する。
【0439】時刻T1においてクロック信号Kの立上が
りエッジで内部制御信号EおよびCHをそれぞれ“H”
および“L”と設定することにより、低消費電流で高速
動作を行なう動作モード(以下、低消費電力モードと称
す)が設定される。このときアドレス発生回路360
は、クロック信号Kの立上がりエッジに応答して外部ア
ドレス信号Aaを内部行アドレス信号int・Aarと
して取込む。次いでクロック信号Kの立下がりエッジに
応答して外部アドレス信号Aaを取込み内部列アドレス
信号int・Aacを発生する。この動作をより詳細に
説明すると以下のようになる。時刻T1において外部ク
ロック信号の立上がりエッジで外部アドレス信号Aaは
アドレス発生回路360へはすでに与えられている。こ
のとき、信号,EおよびCHの状態の組合わせに従って
行アドレス信号を取込むための内部行アドレスストロー
ブ信号/RASが発生され、活性状態の“L”となる。
内部行アドレスストローブ信号/RASが“L”の活性
状態となることにより、アドレス発生回路360は外部
アドレス信号Aaをラッチし、以後持続的に内部行アド
レス信号int・Aarを発生しDRAMロウデコーダ
102へ与える(時刻T2)。
【0440】時刻T3において外部クロック信号Kの立
下がりエッジで内部行アドレスストローブ信号/RAS
が“L”にあるときには、内部列アドレスストローブ信
号CAL,/CALが発生される。これに応答して、ア
ドレス発生回路360は、外部アドレス信号Aaを内部
列アドレス信号として取込みラッチし(時刻T4)、D
RAMカラムデコーダ103へ与える。
【0441】図81に示すようにクロック信号Kの単一
パルスでDRAM行アドレス信号int・Aarおよび
DRAM列アドレス信号int・Aacを取込む構成と
すれば、図82に示すように、通常のクロック同期型半
導体記憶装置のように外部クロック信号の立上がりエッ
ジでのみ動作を行なう構成に比べてより早くDRAMを
動作させることができる。
【0442】すなわち、図82に示すように、この低消
費電流モードにおいては時刻TAにおいてDRAM用行
アドレス信号および列アドレス信号が取込まれ、この時
点からDRAMに対する動作が開始される。
【0443】一方、従来のクロック同期型半導体記憶装
置のように、すべての動作がクロック信号Kの同一のタ
イミング(立上がりエッジ)で決定される場合、DRA
M列アドレス信号の取込みは次のクロック信号Kの立上
がりエッジ(時刻TB)で行なわれることになり、この
列アドレス信号の取込み時点からDRAMが動作を開始
する。したがって、CDRAMの消費電力を低減するた
めに、CDRAMの動作速度よりも消費電力を重視して
クロック信号Kの周期が長くされるかまたは間欠的に発
生される場合においても、通常のクロック同期型半導体
記憶装置の構成に比べてDRAMの動作開始時点を時刻
TBとTAとの間の時間(TB−TA)だけ速くするこ
とができる。すなわち、低消費電力モードでも高速動作
することのできるクロック同期型半導体記憶装置を得る
ことができる。
【0444】ここで、図80に示すように、CDRAM
の内部動作はすべて外部制御信号により制御されてお
り、図81に示す内部行アドレスストローブ信号/RA
Sおよび内部列アドレスストローブ信号CAL,/CA
Lは単にアドレス発生回路360においてDRAMアド
レスを取込むタイミングのみを決定する制御信号であ
る。
【0445】またこのとき、低消費電力性の要求に応え
るために外部クロック信号Kの周期を長くした状態にお
いて、より一層低消費電力化するために外部クロック信
号Kを間欠的に発生させる場合を考える。この場合で
も、内部行アドレスストローブ信号/RASを利用して
アドレス発生回路360の取込み動作に対しリセットを
かける構成とすることにより、このような間欠動作時に
おいてたとえノイズが発生したとしても誤動作に対して
余裕のあるCDRAMを得ることができる。ここで間欠
動作モードとは、クロック信号Kの周期を一時的に長く
する場合に、または外部クロック信号Kの周期を可変と
することに相当する。次に、外部クロック信号の周期が
長い場合に発生したノイズパルスに対するマージンにつ
いて説明する。
【0446】図83は低消費電力モードと従来の動作モ
ードとの比較を示す図である。低消費電力モードにおい
て外部クロック信号KにノイズパルスNZが発生し、時
刻TCにおいて外部アドレス信号AaがCDRAM内部
に取込まれると、次の時刻TDにおいて外部アドレス信
号Aaが内部列アドレス信号として取込まれ、時刻TD
よりDRAMが動作を開始する。しかしながら、このと
きアドレス発生回路360に対して所定時間経過後には
リセットをかける構成とすることによりDRAMの動作
が自動的に終了するため、ノイズパルスNZに対する誤
動作を防止することができる。すなわち、時刻TEaに
おいて外部クロック信号Kが立上がったとき、すでにD
RAMの動作は完了してプリチャージ状態に復帰してお
り、この外部クロック信号Kの立上がりエッジにおける
各種制御信号の状態の組合わせに応じた動作を行なうこ
とができ、ノイズパルスNZの誤動作に対し余裕のある
CDRAMを得ることができる。
【0447】一方、ノーマルモードのように外部クロッ
ク信号Kの立上がりエッジのみで行アドレス信号と列ア
ドレス信号の取込みを行なう場合、ノイズパルスNZの
立上がりエッジ時点TCにおいてノイズパルスに応じて
行アドレス信号が誤って取込まれた場合、次に外部クロ
ック信号Kの立上がり時点TEaに達するまでこのCD
RAMは列アドレス信号の入力待ち状態となる。このと
き、このCDRAMは正確な外部クロック信号Kが立上
がる時刻TEaにおいてそのときのアドレス信号Aaを
列アドレス信号として取込み、動作を開始する。このた
め、正確な外部クロック信号Kが与えられたときに全く
誤った動作を行なってしまうことになり、低消費電力の
要求に応えるために外部クロック信号Kの周期を長くし
たためにノイズに対する余裕がなくなる。
【0448】上述のように、アドレス発生回路360に
おいてDRAM列アドレス信号を取込んでから所定時間
(たとえばDRAMアレイにおいてセンス動作の完了ま
でに要する時間)経過後にDRAMをリセットすること
によりこのような外部クロック信号Kが間欠的に与えら
れる場合においても耐ノイズ性を改善することができ
る。
【0449】図84は図80に示すアドレス発生回路3
60の具体的構成の一例を示す図である。図84におい
て、アドレス発生回路360は、制御信号E,CHおよ
び外部クロック信号Kに応答して内部行アドレスストロ
ーブ信号/RASを発生する行アドレスストローブ信号
発生回路2601と、行アドレスストローブ信号発生回
路2601からの内部行アドレスストローブ信号/RA
Sとクロック信号Kとに応答して内部列アドレスストロ
ーブ信号CAL,/CALを発生する列アドレスストロ
ーブ信号発生回路2602と、内部行アドレスストロー
ブ信号/RASに応答して外部アドレス信号Aaを取込
み内部行アドレス信号を発生する行アドレスラッチ26
03と、内部行アドレスストローブ信号/RASと内部
列アドレスストローブ信号CAL,/CALに応答して
外部アドレス信号Aaを取込み内部列アドレス信号を発
生する列アドレスラッチ2604と、内部行アドレスス
トローブ信号/RASに応答して所定時間経過後(たと
えばDRAMの活性状態期間)にリセット信号を発生し
て行アドレスストローブ信号発生回路2601へ与える
リセット信号発生回路2605を含む。ここで、外部ク
ロック信号Kと内部クロック信号int−Kは実質的に
同一の信号であり、以下の説明では内部クロック信号を
単に符号Kで示す。
【0450】行アドレスストローブ信号発生回路260
1は、(内部)クロック信号Kの立上がりエッジで制御
信号Eが“H”にありかつ制御信号CHが“L”にある
ときに内部行アドレスストローブ信号/RASを発生す
る。列アドレスストローブ信号発生回路2602は、外
部クロック信号Kの降下エッジに応答して内部列アドレ
スストローブ信号CAL,/CALを発生する。列アド
レスストローブ信号発生回路2602は、内部行アドレ
スストローブ信号/RASが不活性状態の“H”に立上
がったときにリセット状態とされる。
【0451】行アドレスラッチ2603は、内部行アド
レスストローブ信号/RASが“L”になったときラッ
チ状態となり、外部アドレス信号Aaの状態にかかわら
ずラッチした信号を持続的に内部行アドレス信号として
出力する。
【0452】列アドレスラッチ2604は、内部行アド
レスストローブ信号/RASに応答して外部アドレスA
aを取込み、列アドレスストローブ信号CAL,/CA
Lに応答して与えられたアドレス信号を持続的に内部列
アドレス信号として出力する。この図84に示すアドレ
ス発生回路はDRAMアドレスに関連する部分である。
SRAMアレイへアクセスするキャッシュヒット時にお
いては行アドレス信号と列アドレス信号とがSRAMア
ドレス発生回路(図示せず)へ同時に与えられるため、
そこでは、外部クロック信号の同一のタイミングで行ア
ドレス信号と列アドレス信号とが取込まれる。この図8
4に示すアドレス信号発生回路の動作は先に図81に示
す信号波形図を参照して説明したものと同様であり、そ
の説明は繰返さない。次に図84に示す各回路の具体的
構成について説明する。
【0453】図85は図84に示す行アドレスストロー
ブ信号発生回路2601の具体的構成を示す図である。
図85において行アドレスストローブ信号発生回路26
01は、クロック信号Kと制御信号Eおよび制御信号/
CH(信号CHの反転信号)を受けるAND回路261
0と、AND回路2610の出力をその一方入力に受
け、フリップフロップ(FF)2612のQ出力をその
他方入力に受けるOR回路2611とを含む。フリップ
フロップ2612はOR回路2611の出力を受けるセ
ット入力Sと図84に示すリセット信号発生回路260
5からのリセット信号RSを受けるリセット入力Rと、
Q出力および/Q出力を含む。このQ出力と/Q出力と
は互いに相補な信号を出力する。
【0454】フリップフロップ2612の/Q出力から
内部行アドレスストローブ信号/RASが発生される。
フリップフロップ2612は、通常、2つのNOR回路
をたすきがけした回路構成を備える。フリップフロップ
はセット入力Sに“H”の信号が与えられた場合にセッ
ト状態となり、/Q出力から“L”の信号を出力する。
リセット入力Rに“H”の信号が与えられた場合にはリ
セット状態となり、/Q出力からの信号は“H”とな
る。次に図85に示す行アドレスストローブ信号発生回
路2601の動作について図81に示す動作波形図を参
照して説明する。
【0455】クロック信号Kが“H”に立上がるときに
制御信号Eが“H”、制御信号CHが“L”にあれば、
AND回路2610の出力は“H”となる。それによ
り、OR回路2611の出力が“H”に立上がり、フリ
ップフロップ2612をセット状態とする。フリップフ
ロップ2612がセット状態となり、このフリップフロ
ップ2612の/Q出力から出力される内部行アドレス
ストローブ信号/RASが“L”に立下がる。このと
き、フリップフロップ2612のQ出力は“H”とな
り、OR回路2611の出力は“H”となる。内部行ア
ドレスストローブ信号/RASが発生されてから所定時
間が経過するとリセット信号発生回路2605(図84
参照)からリセット信号RSが発生され、フリップフロ
ップ2612がリセット状態とされ、行アドレスストロ
ーブ信号/RASが“H”に立上がる。これにより行ア
ドレス発生回路360は次のアドレスを受入れることが
できる状態となる。
【0456】ここで、フリップフロップ2612が通常
のNORゲートをたすきがけした回路構成を備える場
合、セット入力Sに“H”の信号が与えられているとき
に“H”のリセット信号RSが与えられると、通常、こ
のときQ出力および/Q出力はともに“L”となる。こ
のときフリップフロップ2612のQ出力がOR回路6
11の一方入力に与えられているため、OR回路261
1の出力が“L”となる。リセット信号RSが適当なパ
ルス幅を有していれば、フリップフロップ2612は安
定なリセット状態となる。このとき、確実にフリップフ
ロップ2612を動作させるために、フリップフロップ
2612のQ出力が“H”になったときにワンショット
のパルス信号を発生し、このワンショットのパルス信号
をOR回路2611へ与えるように構成してもよい。ま
た、AND回路2610の出力に応答して適当なパルス
幅を有するワンショットのパルスを発生する回路を設
け、このワンショットのパルス発生回路からのパルスを
フリップフロップ2612のセット入力へ与える構成と
してもよい。
【0457】図86は図84に示す列アドレスストロー
ブ信号発生回路2602の具体的構成の一例を示す図で
ある。図86において、列アドレスストローブ信号発生
回路2602は、クロック信号Kをその一方入力に受け
るAND回路2621と、内部行アドレスストローブ信
号/RASを受けるインバータ回路2622と、AND
回路2621の出力を受けるセット入力/Sと、インバ
ータ回路2622の出力を受けるリセット入力/Rと、
Q出力および/Q出力を有するフリップフロップ262
3とを含む。AND回路2621の他方入力へはフリッ
プフロップ2623の/Q出力が与えられる。列アドレ
スストローブ信号/CALはフリップフロップ2623
の/Q出力から発生され、列アドレスストローブ信号C
ALはフリップフロップ2623の/Q出力を受けるイ
ンバータ回路2624から発生される。
【0458】フリップフロップ2623は、2つのNA
ND回路をたすきがけした構成を備え、そのセット入力
/Sに“L”の信号が与えられたときにセット状態とな
り、そのリセット入力/Rに“L”の信号が与えられた
場合にリセット状態となる。次に動作について説明す
る。
【0459】フリップフロップ2623は今リセット状
態にある。このときフリップフロップ2623の/Q出
力は“H”にあり、クロック信号Kの立上がりに応答し
てAND回路2621の出力が“H”にある。クロック
信号Kが“L”に立下がると、AND回路2621の出
力が“L”に立下がり、フリップフロップ2623がセ
ット状態となり、その/Q出力からの列アドレスストロ
ーブ信号/CALが“L”となり、インバータ回路62
4からの列アドレスストローブ信号CALが“H”とな
る。一方、行アドレスストローブ信号/RASはクロッ
ク信号Kの立上がりに応答して“L”となり、インバー
タ回路622の出力は“H”となる。
【0460】所定時間が経過すると、内部行アドレスス
トローブ信号/RASが“L”から“H”へ立上がり、
インバータ回路2622の出力が“L”へ立下がる。こ
れによりフリップフロップ2623がリセット状態とさ
れ、列アドレスストローブ信号/CALが“H”、列ア
ドレスストローブ信号CALが“L”となる。
【0461】このとき、フリップフロップ2623のセ
ット入力/Sおよびリセット入力/Rヘの信号はともに
“L”となることも考えられるが、強制的にフリップフ
ロップ2623の/Q出力をリセットする構成を設けて
おけばこのような状態は防止することができる。このと
きフリップフロップ2623のQ出力を併せてセットす
る回路構成を設けておけばよい。
【0462】また単純に、この構成に代えて、クロック
信号Kの立下がりに応答して所定のパルス幅を有するワ
ンショットのパルス信号を発生してフリップフロップ2
623のセット入力/Sへ与える構成を用いてもよい。
このとき、この発生されるワンショットのパルス信号は
“H”から“L”へ立下がるパルス信号である。
【0463】図87は図84に示す行アドレスラッチ2
603の具体的構成の一例を示す図である。図87にお
いて、行アドレスラッチ2603は、外部アドレス信号
Aaを受けるインバータ回路2631と、インバータ回
路2631の出力を受けるクロックトインバータ263
2と、クロックトインバータ2632の出力を受けるイ
ンバータ回路2633と、インバータ回路2633の出
力を受けるクロックトインバータ2634を含む。
【0464】クロックトインバータ2632は、内部行
アドレスストローブ信号RASおよび/RASによりそ
の動作が制御される。内部行アドレスストローブ信号R
ASが“H”にありかつ内部行アドレスストローブ信号
/RASが“L”にあるとき、クロックトインバータ2
632は、不活性状態の出力ハイインピーダンス状態と
なる。内部行アドレスストローブ信号RASが“L”に
あり、内部行アドレスストローブ信号/RASが“H”
にあるときクロックトインバータ2632は活性状態と
なり、インバータ回路2631の出力を反転してノード
N10へ伝達する。
【0465】クロックトインバータ2634は、内部行
アドレスストローブ信号/RASが“L”にあり、内部
行アドレスストローブ信号RASが“H”にあるときに
活性状態となり、インバータとして機能する。内部行ア
ドレスストローブ信号RASが“L”にあり、内部行ア
ドレスストローブ信号/RASが“H”にあるとき、ク
ロックトインバータ2634は不活性状態の出力ハイイ
ンピーダンス状態となる。したがって、クロックトイン
バータ2634が活性状態となったとき、インバータ回
路2633とクロックトインバータ2634がラッチ回
路を構成し、ノードN10に現われている信号電位を持
続的に出力する。ノードN10から内部行アドレス信号
int・Araが発生される。次に動作について説明す
る。
【0466】内部行アドレスストローブ信号/RASが
不活性状態の“H”にあるとき、クロックトインバータ
2632はインバータとして機能する。一方このとき、
クロックトインバータ2634は出力ハイインピーダン
ス状態である。したがって、このときにはノードN10
へは外部からのアドレス信号Aaが伝達される。内部行
アドレスストローブ信号/RASが“L”に立下がる
と、クロックトインバータ2632が出力ハイインピー
ダンス状態となり、クロックトイインバータ2634が
活性化されてインバータとして機能する。この状態で
は、内部行アドレスストローブ信号/RASが与えられ
た時点においてノードN10へ現われていた信号電位が
インバータ回路2633およびクロックトインバータ2
634によりラッチされ、内部行アドレス信号int・
Araとして持続的に出力される。
【0467】図88は図84に示す列アドレスラッチ2
604の具体的構成の一例を示す図である。図88にお
いて、列アドレスラッチ2604は、外部アドレス信号
Aaをその一方入力に受け、内部行アドレスストローブ
信号/RASをその他方入力に受けるNOR回路264
1と、NOR回路2641の出力を受けるクロックトイ
ンバータ2642と、クロックトインバータ2642の
出力を受けるインバータ回路2643と、インバータ2
643の出力を受けるクロックトインバータ2644を
含む。
【0468】クロックトインバータ2642は、内部列
アドレスストローブ信号CALが“L”、内部列アドレ
スストローブ信号/CALが“H”のときに活性化され
インバータとして機能する。内部列アドレスストローブ
信号CALが“H”、内列アドレスストローブ信号/C
ALが“H”のときクロックトインバータ2642は不
活性状態となり、出力ハイインピーダンス状態となる。
クロックトインバータ2644は、内部列アドレススト
ローブ信号/CALが“L”にあり内部列アドレススト
ローブ信号CALが“H”のときに活性状態となり、イ
ンバータとして機能する。クロックトインバータ264
4は、また内部列アドレスストローブ信号CALが
“L”にあり内部列アドレスストローブ信号/CALが
“H”のときに不活性状態となり、出力ハイインピーダ
ンス状態となる。クロックトインバータ2644が活性
状態のときに、インバータ回路2643とクロックトイ
ンバータ2644はラッチ回路を構成し、ノードN20
に現われた信号電位をラッチする。ノードN20から内
部列アドレス信号int・Arcが発生される。次に動
作について説明する。
【0469】内部行アドレスストローブ信号/RASが
“H”のときに、NOR回路2641の出力は“L”で
ある。このときまだ内部列アドレスストローブCAL,
/CALは発生されていないため、クロックトインバー
タ2642はインバータとして機能し、ノードN20へ
“H”の信号を伝達する。
【0470】内部ロウアドレスストローブ信号/RAS
が“L”に立下がると、NOR回路2641はインバー
タとして機能する。このとき、NOR回路2641は外
部アドレス信号Aaを反転した信号を出力する。内部ロ
ウアドレスストローブ信号/RASが“L”に立下がっ
て所定時間経過した後、内部列アドレスストローブ信号
CAL,/CALが発生され、クロックトインバータ2
642が出力ハイインピーダンス状態となり、一方クロ
ックトインバータ2644が活性化されてインバータと
して機能する。これにより内部列アドレスストローブ信
号CAL,/CALが発生されたときにノードN20へ
現われていた信号電位が内部列アドレス信号int・A
rcとして持続的に出力される。
【0471】なお、図87および図88に示す構成は外
部アドレス信号Aaのうちの1ビットに関連する部分の
構成を示しており、各外部アドレス信号Aaの各ビット
に対応して図87および図88に示す回路が設けられ
る。
【0472】また図84に示すリセット信号発生回路2
605は、内部行アドレスストローブ信号/RASが
“L”に立下がったことを検出して所定時間経過した後
にリセットパルスRSを発生する構成であればどのよう
な回路構成であってもよい。行アドレスストローブ信号
/RASを遅延させる回路と、この遅延回路出力に応答
してワンショットのパルス信号を発生する回路構成であ
ればこのリセット信号発生回路は容易に実現することが
できる。
【0473】また、このリセット信号発生回路2605
は、図80に示すDRAMアレイ駆動回路260から発
生される構成であってもよい。このとき、DRAMアレ
イ駆動回路260は、DRAMアレイの行選択動作に関
連する部分の回路を活性化する信号を発生しており、こ
の行選択に関連する部分の回路が完了した時点でリセッ
トパルスを発生する回路構成とすればよい。たとえば、
DRAMアレイ101におけるセンス動作を行なうため
のセンスアンプ活性化信号が発生されて所定時間経過し
た後にリセットパルスRSが発生される構成を用いるこ
とができる。
【0474】次に、CDRAMを使用目的に応じてその
動作モードすなわち、高速動作および低消費電力動作モ
ードのいずれかに設定する構成について説明する。モー
ド設定にはコマンドレジスタが用いられる。
【0475】図89に示すように、レジスタWR0選択
時におけるデータ入力ピンDQ3(D3)およびDQ2
(D2)のデータの値によりCDRAMの動作モードが
設定される。
【0476】DQ3(D3)およびDQ2(D2)をと
もに“0”とすると第1の高速モードが指定される。D
Q3(D3)およびDQ2(D2)を“0”および
“1”とすることにより低消費電力動作モードが指定さ
れる。DQ3(D3)およびDQ2(D2)を“1”お
よび“0”と設定すれば、第2の高速動作モードが指定
される。ここで、レジスタWR0設定時に入力端子をD
Q(D)のように示しているのは、レジスタRR1によ
りDQ分離モードが指定されているかまたはレジスタR
R0によりマスクトライトモードが選択されているかに
応じて、ピンの機能が異なるためである。次に、レジス
タWR0のデータDQ3(D3)およびDQ2(D2)
に与えられたデータABにより実現される動作モードに
ついて説明する。
【0477】図90はCDRAMの高速動作モードを示
す図である。第1の高速動作モードはレジスタWR0の
上位2ビットのデータABをともに“0”と設定するこ
とにより選択される。この状態においては、クロック信
号Kの第1回目のクロック信号K(#1)の立上がりエ
ッジでまず行アドレス信号(ROW)が取込まれ、次い
で3番目のクロック信号K(#3)の立上がりエッジで
列アドレス信号(COL)が取込まれる。CDRAMの
動作はこの3番目のクロック信号#3の降下エッジから
開始される。
【0478】第2の高速動作モードは、コマンドレジス
タWR0の上位2ビットのデータABを“1”および
“0”と設定することにより選択される。この第2の高
速動作モードにおいては、1回目のクロック信号K(#
1)の立上がりエッジで行アドレス信号(ROW)が取
込まれ、次に与えられる2回目のクロック信号K1(#
2)の立上がりエッジで列アドレス信号(COL)が取
込まれる。
【0479】したがって、CDRAMのキャッシュミス
時等にDRAMアレイへアクセスするときに、その使用
目的に応じて動作速度を最適な値に設定することができ
る。処理目的に応じて、DRAMアレイへのアクセスに
要する時間を最適な値に設定することができ、柔軟なシ
ステム構築が容易となる。
【0480】図91はCDRAMを低消費電力モードで
動作させる際の動作を示す信号波形図である。この低消
費電力モードは図89に示すコマンドレジスタWR0の
上位2ビットABをそれぞれ“0”および“1”と設定
することにより指定される。この低消費電力モードにお
いては、クロック信号Kの立上がりエッジで行アドレス
信号(ROW)が取込まれ、クロック信号Kの立下がり
エッジで列アドレス信号(COL)が取込まれる。この
場合、クロック信号Kが前述のごとく間欠的に発生され
るかまたはこのクロック信号Kの周期が一時的に長くさ
れる場合においても、単一パルスで行および列アドレス
信号の取込みが行なわれる。クロック周期が長くなった
場合でも、単一のクロック信号で行および列アドレスの
信号の取込みを行なうことができる。この列アドレス信
号の取込み後すぐにDRAMが動作を行なうため、低消
費電力でかつ高速動作をすることのできるCDRAMを
得ることができる。
【0481】図92は、動作モードに応じて外部アドレ
ス信号Aaを取込むタイミングを設定するための回路構
成を示す図である。この図92に示す回路構成は図84
に示す列アドレスストローブ信号発生回路2602とし
て用いられる。すなわち、この図92に示す列アドレス
ストローブ信号発生回路は図86に示す列アドレススト
ローブ信号発生回路の代わりに用いられる。残りの回路
構成は前述の各回路を用いることができる。図92にお
いて、列アドレスストローブ信号発生回路2602′
は、クロック信号Kをその一方入力に受けるAND回路
2701と、AND回路2701の出力をそのセット入
力/S1に受け、内部行アドレスストローブ信号/RA
Sをインバータ回路2709を介してそのリセット入力
/R1に受けるフリップフロップ2702を含む。フリ
ップフロップ2702の出力/Q1はAND回路270
1の他方入力へ与えられる。フリップフロップ2702
は入力/S1または/R1に“L”の信号が与えられた
ときセットまたはリセット状態となる。
【0482】回路2602′はまた、クロック信号Kを
その一方入力に受けるOR回路2703と、フリップフ
ロップ2702の出力/Q1と内部行アドレスストロー
ブ信号/RASとを受けるOR回路2710と、OR回
路2703出力を受けるセット入力S2とOR回路27
10の出力を受けるリセット入力R2を有するフリップ
フロップ2704を含む。フリップフロップ2704の
出力Q2はOR回路2703の他方入力へ与えられる。
フリップフロップ2704は、OR回路2703の出力
が“H”に立上がるときにセット状態となり、OR回路
2710の出力が“H”に立上がるとリセット状態とな
る。
【0483】回路2602′はさらに、クロック信号K
をその一方入力に受けるAND回路2705と、フリッ
プフロップ2704の出力Q2とインバータ回路270
9からの内部行アドレスストローブ信号RASを受ける
AND回路2711と、AND回路2705の出力をそ
のセット入力/S3に受け、AND回路2711の出力
をそのリセット入力/R3に受けるフリップフロップ2
706を含む。フリップフロップ2706の出力Q3は
AND回路2705の他方入力へ与えられる。フリップ
フロップ2706は、セット入力/S3へ与えられる信
号の立下がりに応答してセット状態となり、リセット入
力/R3へ与えられる信号の立下がりに応答してリセッ
ト状態となる。
【0484】回路2602′はまた、クロック信号Kを
その一方入力に受けるOR回路2707と、フリップフ
ロップ2706の出力/Q3と内部行アドレスストロー
ブ信号/RASとを受けるOR回路2712と、OR回
路2707の出力をそのセット入力S4に受け、OR回
路2712の出力をそのリセット入力R4に受けるフリ
ップフロップ2708を含む。フリップフロップ270
8の出力Q4はOR回路2707の他方入力へ与えられ
る。このフリップフロップ2708は、セット入力S4
へ与えられる信号の立上がりに応答してセット状態とな
り、かつリセット入力R4へ与えられる信号の立上がり
に応答してリセット状態となる。
【0485】列アドレスストローブ信号発生回路260
2′はさらに、フリップフロップ2704のQ2出力と
レジスタWR0に設定されたデータB(図89に示すD
Q2に対応)とを受けるAND回路2715と、フリッ
プフロップ2702の出力/Q1を受けるインバータ回
路2713と、インバータ2713の出力とレジスタW
R0に設定されたデータA(図89に示すデータDQ3
に対応)を受けるAND回路2714と、AND回路2
714の出力と、AND回路2715の出力と、フリッ
プフロップ2708の出力Q4とを受けるOR回路27
16と、OR回路2716の出力を受けるインバータ回
路2717を含む。OR回路2716から列アドレスス
トローブ信号CALが発生され、インバータ回路271
7から列アドレスストローブ信号/CALが発生され
る。次に動作についてその動作波形図である図93を参
照して説明する。
【0486】まず低消費電力モードが設定された場合に
ついて説明する。このとき、データAは“0”
(“L”)であり、データBは“1”(“H”)であ
る。この状態においては、AND回路2714の出力は
“L”である。また、フリップフロップ2702、27
04、2706および2708はリセット状態にある。
外部クロック信号Kが1回目に立上がると、AND回路
2701の出力が“H”になる。このとき、フリップフ
ロップ2702はそのセット入力/S1へ与えられる信
号が“L”から“H”へ立上がるだけであり、以前のリ
セット状態を保持する。クロック信号Kの立上がりに応
答して内部行アドレスストローブ信号/RASが“L”
へ立下がる。このとき、フリップフロップ2702はリ
セット状態にあるため、このフリップフロップ2702
の出力/Q1は“H”にあり、OR回路2710の出力
も“H”となる。
【0487】クロック信号Kの立上がりに応答してOR
回路2703の出力が“H”に立上がったとしても、O
R回路2710からの出力により、フリップフロップ2
704がセット状態になり、その出力Q2は“H”とな
る。このときAND回路2711の出力は“L”であ
り、OR回路2712の出力は“H”(フリップフロッ
プ2703の出力/Q3は“H”)であるため、フリッ
プフロップ2706および2708もリセット状態と同
一の状態を維持している。したがって、この状態におい
ては、AND回路2715の出力は“L”であり、OR
回路2716の出力も“L”となる。
【0488】クロック信号Kが“L”へ立下がると、A
ND回路2701の出力が“L”に立下がり、フリップ
フロップ2702がセット状態となり、フリップフロッ
プ2702の出力/Q1が“H”から“L”に立下が
る。これに応答してインバータ回路2713の出力が
“H”に立上がる。データBは“H”の電位レベルであ
るため、このフリップフロップ2702の出力/Q1の
“L”の立下がりに応答してAND回路2715の出力
が“H”に立上がる。これにより、OR回路2716の
出力が立上がり、内部列アドレス信号CALが“H”
に、内部列アドレス信号/CALが“L”に立下がる。
これにより、クロック信号Kの1つのパルス(#1)の
立上がりエッジおよび立下がりエッジでそれぞれ行アド
レス信号および列アドレス信号が取込まれる低消費電力
モードが実現される。
【0489】次に、各クロック信号の立上がりエッジで
行アドレス信号と列アドレス信号とを取込む第2の高速
動作モードについて説明する。この場合、データAは1
(“H”)に設定され、データBは0(“L”)に設定
される。この場合、AND回路2715の出力は“L”
固定である。この場合、AND回路2714の出力はフ
リップフロップ2704の出力Q2が“H”に立上がっ
たときに“H”となる。フリップフロップ2704の出
力Q2が“H”に立上がるのは、フリップフロップ27
04がリセット状態から開放されるとともに、OR回路
2703の出力が“H”に立上がるときである。すなわ
ち、フリップフロップ2702がセット状態となり、そ
の/Q1出力が“L”となってから与えられるクロック
信号K(#2)の立上がりに応答してOR回路2703
の出力が“H”となったときにフリップフロップ270
4がセット状態となる。したがって、第2の高速動作モ
ードにおいて列アドレスストローブ信号CALが
“H”、内部列アドレスストローブ信号/CALが
“L”に設定されるのは、2回目のクロック信号K(#
2)の立上がりエッジ時点である。これにより第2の高
速動作モードが実現される。
【0490】次に、3回目のクロック信号K(#3)の
立上がりエッジで列アドレスの取込みが行なわれる第1
の高速動作モードについて説明する。この場合、データ
AおよびBはともに“0”に設定される。この状態にお
いては、AND回路2714および2715の出力はと
もに“L”となる。フリップフロップ2704の出力Q
2はクロック信号Kの2回目の立上がり(#2)に応答
して“H”に立上がる。これにより、AND回路271
1の出力が“H”となり、フリップフロップ2706は
リセット状態から開放される。クロック信号Kの2回目
の立下がり(#2)に応答してAND回路2705の出
力が“L”に立下がり、フリップフロップ2706がセ
ットされ、このフリップフロップ2706の出力/Q3
が“L”に立下がる。フリップフロップ2706の出力
/Q3が“L”に立下がることにより、OR回路271
2の出力が“L”となり、フリップフロップ2708は
リセット状態から開放される。クロック信号Kの3回目
の立上がり(#3)においてOR回路2707の出力が
“H”に立上がると、フリップフロップ2708はセッ
ト状態となり、その出力Q4の電位は“H”に立上が
る。これにより、OR回路2716の出力が“H”とな
る。これにより、1回目のクロック信号Kの立上がりで
行アドレス信号を取込み、3回目のクロック信号Kの立
上がりで列アドレス信号を取込む第1の高速動作が実現
される。
【0491】いずれの動作サイクルモードにおいても、
所定時間経過後に内部行アドレスストローブ信号/RA
Sが“H”に立上がると、フリップフロップ2702、
2704、2706および2708はすべてリセット状
態となる。このフリップフロップ2702、2704、
2706および2708は先に図85および図86に示
したフリップフロップ2612および2623と同様の
構成を備える。
【0492】上述のように、CDRAMを外部クロック
信号Kに同期動作させることにより、アドレス変化検出
回路を用いて内部クロック信号を発生する方式などに比
べてアドレスのスキューなどに起因するサイクルタイム
の遅延を防止することができ、正確な制御を実行するこ
とができる。
【0493】またこのとき、特にDRAMの列アドレス
を取込むタイミングを任意に設定することにより、低消
費電力性を重視する用途および高速動作性を重視する用
途いずれにも柔軟に対応することのできるCDRAMを
得ることができる。
【0494】なお上述の構成では列アドレスを取込むタ
イミングを可変とする構成は、CDRAMに限定され
ず、一般にクロック信号に同期して動作するアドレスマ
ルチプレクス型の半導体記憶装置であれば同様の効果を
得ることができる。また、行アドレス信号と列アドレス
信号とが別々のピン端子へ与えられる構成であってもよ
い。
【0495】次に、この発明の第2の実施例であるCD
RAMが備える動作モードおよび各動作モードを指定す
るための制御信号の状態を一覧にして図94に示す。C
DRAMの動作モードは、チップセレクト信号E#、キ
ャッシュヒット信号CH#、ライトイネーブル信号W
#、リフレッシュ指示信号REF#、コントロール信号
CC1#およびCC2#の各外部制御信号の状態の組合
わせにより設定される。図94において“H”は高レベ
ルの信号電位を示し、“L”は低レベルの信号電位を示
す。図94に示すように、CDRAMの動作モードとし
ては、SRAMキャッシュへアクセスするキャッシュモ
ードTH、コマンドレジスタにコマンドデータを設定す
るためのコマンドレジスタセットモードTG、CDRA
Mをスタンバイ状態にするスタンバイモードTS、キャ
ッシュミス(ミスヒット)時の動作を行なうキャッシュ
ミスモードTM、DRAMアレイへ直接アクセスするダ
イレクトアレイアクセスモードTD、DRAMアレイの
リフレッシュを行なうリフレッシュモードTR、および
DRAMアレイのリフレッシュ用の行アドレスを発生す
るカウンタをチェックするカウンタチェックモードTC
を含む。各動作モードを設定するための信号の状態の組
合わせおよびタイミングなどについては後に動作波形図
を参照して詳細に説明する。まず簡単にキャッシュミス
時の動作について説明する。
【0496】キャッシュミスすなわちミスヒット時にお
いては、SRAMキャッシュにはCPUが要求するデー
タが格納されていないため、要求されたデータをDRA
MアレイからSRAMキャッシュへ転送する必要があ
る。この転送は図80に示す双方向転送ゲート回路(D
TB)210を介して行なわれる。データ転送動作を図
95を参照して説明する。双方向転送ゲート回路210
はDRAMアレイ101のデータをSRAMアレイ20
1へ転送するための転送ゲートDTB2と、SRAMア
レイ201からのデータをラッチし、かつDRAMアレ
イ101へ転送する転送ゲートDTB1を含む。(図3
0,図41のデータ転送ゲートの構成を参照)
【0497】今、SRAMアレイ201の領域Dにはデ
ータD2が格納されており、CPUがこの領域Dにおけ
るデータD1を要求した場合を考える。この場合はキャ
ッシュミス状態である。このとき、CPUが出力したア
ドレスに従って、DRAMアレイ101からデータD1
を選択し、転送ゲートDTB2へ伝達する。これと並行
して、SRAMアレイ201に格納されたデータD2が
転送ゲートDTB1にラッチされる。転送ゲートDTB
2へ転送されたデータD1は次いでSRAMアレイ20
1の対応の領域Dへ転送される。データD2は転送ゲー
トDTB1にラッチされた状態である。SRAMアレイ
201へデータD1が転送された後は、CPUはこのS
RAMアレイ201へアクセスすることができる。一
方、DRAMアレイ101においては、転送ゲートDT
B1からデータD2を受けるために、一旦プリチャージ
状態とされる。次いでDRAMアレイ101へは、デー
タD2を格納すべきアドレスを示すアドレスが例えばタ
グメモリから与えられ、このアドレス(以下、ミスアド
レスと称す)に従って行選択動作が行なわれる。行選択
動作が行なわれた後に、転送ゲートDTB1に格納され
たデータD2が対応の領域へ転送される。
【0498】上述のようにデータ転送を双方向で行なう
ことにより、キャッシュミス時においても、DRAMア
レイ101からSRAMアレイ201へのデータ転送後
すぐにDRAMアレイ101のプリチャージ状態への復
帰を待たずにCPUはSRAMアレイ201へアクセス
して所望のデータの読出/書込を行なうことができる。
このデータ転送時の各動作モード(高速モード,低消費
電力モード)における動作を図96に示す動作波形図を
参照して詳細に以下に説明する。
【0499】まず、クロック信号Kの立上がりエッジで
チップセレクト信号E#を“L”に設定し、キャッシュ
ヒット信号CH#を“H”と設定することによりキャッ
シュミスサイクルTMの初期化(イニシェイト)サイク
ルTMMIが行なわれる。このキャッシュミス初期化サ
イクルTMMIにおいては、クロック信号Kの立上がり
エッジでSRAMアドレスAcが有効として装置内部へ
取込まれるとともに、DRAMアドレスAaのうちの行
アドレス信号(R)が装置内部へ取込まれる。低消費電
力モードにおいては、このクロックKの立下がりエッジ
で続いてDRAMアレイAaにおける列アドレス信号
(C)の取込みが行なわれる。第2の高速動作モードに
おいては3番目のクロック信号Kの立上がりエッジで列
アドレス信号(C)の取込みが行なわれる。
【0500】クロック信号Kが2回目に立上がると、次
いでアレイアクティブサイクルTMMAが開始される。
このアレイアクティブサイクルTMMAにおいては、D
RAMアレイ内においCPUアドレスに従ったメモリセ
ルの選択動作が行なわれ、選択されたメモリセルデータ
がSRAMアレイへ転送される。DRAMアレイからS
RAMアレイへのデータ転送後、SRAMアレイでは先
に取込まれたSRAMアドレスに従ってデータの選択が
行なわれ、この選択されたデータQが出力される。この
ときまだSRAMアレイから転送ゲートへ転送されたデ
ータは転送ゲートDTB1にラッチされた状態にある。
この状態によりアレイアクティブサイクルTMMAが完
了する。このとき、クロック信号Kが最初に立上がって
からCPUが要求したデータQが出力されるまでに要す
る時間はtKHAAであり、DRAM列アドレスを取込
んでから出力データQが出力されるまでに要する時間は
tCAAである。
【0501】このアレイアクティブサイクルTMMA完
了後、DRAMのプリチャージを行なうプリチャージサ
イクルTMMPが行なわれる。このプリチャージ期間中
には、SRAMキャッシュへはアクセス可能である。S
RAMへのアクセスの有無に応じてチップセレクト信号
E#およびキャッシュヒット信号CH#が“H”または
“L”に設定され、そのときの状態に応じてデータの出
力が行なわれる。一方、DRAMアレイにおいては内部
のプリチャージ動作が行なわれ、各種信号線が所望の電
位にプリチャージされる。このDRAMアレイのプリチ
ャージ完了後、SRAMアレイから転送ゲートDTB1
へ転送されたデータをDRAMアレイの対応の位置へ書
込むアレイライトサイクルTMAが行なわれる。
【0502】このアレイライトサイクルTMAはまず初
期化サイクル(イニシェイトサイクル)TMAIを行な
うことにより開始される。この初期化サイクルの設定は
クロック信号Kの立上がりエッジでチップセレクト信号
E#を“L”と設定することにより行なわれる。これに
より、たとえばタグメモリから与えられたミスアドレス
がDRAMアレイへ与えられ、DRAMアレイではこの
与えられたミスアドレスをその動作モードに応じて行ア
ドレス信号(R)および列アドレス信号(C)として取
込む。この行および列アドレス信号を取込んだ後、DR
AMアレイへラッチされたデータを実際に書込むアレイ
ライトのアレイアクティブサイクルおよびプリチャージ
サイクルTMAAが行なわれる。
【0503】アレイアクティブ/プリチャージサイクル
TMAAにおいては、与えられたミスアドレスに従って
DRAMアレイから対応のメモリセルの選択が行なわ
れ、既に双方向転送ゲートDTB1にラッチされていた
データがこの選択されたメモリセルへ書込まれる。DR
AMアレイにおけるデータ書込みサイクルと並行して、
SRAMアレイへはCPUが独立にアクセスすることが
できる。
【0504】クロック信号Kのサイクル時間はtKであ
り、DRAMのアレイサイクル時間(DRAMアレイへ
直接アクセスして所望のデータを読出すのに必要とする
時間)はtaで与えられる。キャッシュミス時のミスリ
ードライトサイクルTMMの要するサイクル時間はアレ
イサイクル時間ta以上とされ、同様アレイライトサイ
クルTMAのサイクル時間もアレイサイクル時間ta以
上とされる。
【0505】図97は低消費電力モード時におけるキャ
ッシュヒットリード動作を示す信号波形図である。この
キャッシュヒットリード動作(LTHR)はトランスペ
アレント出力モードでのデータ出力波形を示す。キャッ
シュヒットリード動作は、クロック信号Kの立上がりエ
ッジで、チップセレクト信号E#を“L”、キャッシュ
ヒット信号CH#を“L”、制御信号CC1#を
“L”、リフレッシュ指示信号REF#、制御信号CC
2#、およびライトイネーブル信号W#を“H”と設定
することにより行なわれる。このとき、クロック信号K
の立上がりエッジでSRAM用アドレス(CPUアドレ
ス)Acが取込まれ、SRAMキャッシュへのアクセス
が行なわれる。アウトプットイネーブル信号G#を
“H”から“L”へ立下げることにより、このクロック
信号Kの立上がりエッジから時間tKHA経過後に取込
んだSRAMアドレスC1に対応するデータQ1が出力
される。
【0506】キャッシュヒット時のヒットリードサイク
ルTHRは、単にSRAMキャッシュへのアクセスが行
なわれるだけであり、クロック信号Kと同一のクロック
サイクルでデータの出力が行なわれる。ここで、制御信
号CC1#を1回目のヒットリードサイクルにおいての
み“L”に設定しているのはDRAMアレイにおいてデ
ータ転送のアレイライトサイクルを実行するためであ
る。DRAMアレイのサイクルタイムは複数サイクル必
要であり、以後DRAMにおいては、アレイライトサイ
クルが実行されているため、以後のヒットリードサイク
ルではこの制御信号CC1#は“H”とされる。またア
ウトプットイネーブル信号G#は、“L”のときに、デ
ータ出力ピンへ図80(図16参照)に示すデータ入出
力回路の出力を伝達するため、2回目のヒットリードサ
イクルにおいては、SRAMアドレスC2を取込んだと
き、次いで不確定データが出力された後このアドレスC
2に対応するデータQ2が出力される。アウトプットイ
ネーブル信号G#が“H”のとき、出力データピンD/
Qはハイインピーダンス状態となる。ここで、以下の説
明においては、このCDRAMはマスクトライトモード
であり、マスクデータを受けるピンM#とDデータ入出
力を共通に行なうDQピンの配置の場合が示される。
【0507】図98はキャッシュヒットライト動作を示
す信号波形図である。キャッシュヒットモードTHW
は、クロック信号Kの立上がりエッジにおいてチップセ
レクト信号E#、キャッシュヒット信号CH#およびラ
イトイネーブル信号W#を“L”とし、制御信号CC1
#、CC2#およびリフレッシュ指示信号REF#を
“H”と設定することにより行なわれる。このときアウ
トプットイネーブル信号G#は“H”に設定される。こ
の状態においては、クロック信号Kの立上がりエッジ
で、SRAMアドレス信号C1が取込まれ、そのときに
データ入出力ピンDQへ与えられていたデータD1が取
込まれる。このときマスクトライトモードであれば、デ
ータピンM#へ与えられる信号電位を“H”または
“L”に設定することによりこのときに書込まれるデー
タに対してマスクをかけることができる。このキャッシ
ュヒットライト動作時におけるキャッシュヒットライト
モードTHWもSRAMアレイへのアクセスのみである
ため、このヒットライトモードTHWのサイクルタイム
はクロック信号Kのサイクル時間tKと同じである。
【0508】図99は、低消費電力モードにおけるキャ
ッシュミスリード動作を示す信号波形図である。キャッ
シュミスリード動作はまず、ミスイニシェイトサイクル
TMMIにより開始される。このイニシェイトサイクル
TMMIは、クロック信号Kの立上がりエッジでチップ
セレクト信号E#を“L”、残りの制御信号CH#、C
C1#、REF#、CC2#およびW#、およびG#を
“H”に設定することにより開始される。このイニシェ
イトサイクルTMMIにおいて、まずSRAMアドレス
Ac1がSRAMアレイのアドレスを指定するために取
込まれ、かつ同時に同じアドレスがDRAMアレイアド
レス信号Aaとして与えられる。このときデータ転送は
たとえば1つのメモリアレイに対し16ビット(16ビ
ット×4)一括して行なわれる。出力データは4ビット
であるため、DRAMアドレス信号AaとしてはCPU
から与えられるアドレス(CPUAdd)のうち下位ア
ドレスビットを除く所要のアドレスビットのみが与えら
れる。
【0509】低消費電力動作のため、クロック信号Kの
立上がりエッジでDRAMアドレス信号Aaが行アドレ
ス(ROW)として取込まれ、このクロック信号Kの立
下がりエッジで列アドレス信号COLが取込まれる。こ
の状態において、SRAMアレイとDRAMアレイにお
けるメモリセル選択動作が行なわれ、かつDRAMから
対応のメモリセルデータがSRAMアレイへ転送され
る。DRAMアレイのデータ選択動作はアレイアクティ
ブサイクルTMMAの設定により行なわれる。このアレ
イアクティブサイクルTMMAの指定はクロック信号K
の立上がりエッジですべての信号を“H”と設定するこ
とにより行なわれる。
【0510】アレイアクティブサイクルTMMAにおい
てアウトプットイネーブル信号G#を“L”と立下げる
ことにより、このSRAMアレイにおいてアドレス信号
C1に従って選択されたデータQ1が所定時間経過後に
出力される。DRAMアレイにおけるアレイアクティブ
サイクルの完了後プリチャージサイクルへの移行が、S
RAMアレイから読出されて双方向転送ゲート回路でラ
ッチされているデータをDRAMアレイへ書込むために
行なわれる必要がある。このミスリード時のプリチャー
ジサイクルTMMPの設定は、クロック信号Kの立上が
りエッジにおいて、スタンバイ指定時またはキャッシュ
ヒット動作TH指定時と同じ信号の組合わせが用いられ
る。このとき、チップセレクト信号E#を“L”に設定
し、キャッシュヒット信号CH#を“L”とすれば、こ
のDRAMアレイのプリチャージサイクル中に、SRA
Mアレイからデータを読出すことができる。
【0511】図100は低消費電力モード時におけるキ
ャッシュミスライト動作を示す信号波形図である。この
キャッシュミスライト動作は、クロック信号Kの立上が
りエッジにおいてチップセレクト信号E#およびライト
イネーブル信号W#を“L”と設定することにより実現
される。このときまず、キャッシュミスライト動作の初
期化サイクルTMMIが実行される。キャッシュミスラ
イト動作は、図99に示すキャッシュミスリード動作と
単にデータの流れる方向が異なるだけであり、DRAM
アレイから対応のデータが転送された後または転送と同
時にSRAMアレイに対するアドレス信号C1に従った
対応のメモリセルへのデータD1の書込みが行なわれ
る。ライトイネーブル信号W#が“L”になっているか
否かの違いが存在するだけである。
【0512】図101はアレイライト動作を示す信号波
形図である。このアレイライト動作においては、SRA
Mアレイから双方向転送ゲート回路へ転送されてそこで
ラッチされたデータがDRAMアレイの対応のメモリセ
ルへ書込まれる。アレイライト動作サイクルLTMA
は、初期化サイクルTMAIとアレイアクティブサイク
ルTMAAを含む。この初期化(イニシェイト)サイク
ルTMAIの設定は、クロック信号Kの立上がりエッジ
でチップセレクト信号E#および制御信号CC2#を
“L”、制御信号CH#、制御信号CC1#を“H”と
設定することにより行なわれる。この低消費電力モード
におけるアレイライト動作サイクルLTMAの初期化サ
イクルTMAIにより、タグメモリ等の外部装置から与
えられたアドレス信号(MissAdd)のクロック信
号Kの立上がりエッジおよび立下がりエッジに応じた取
込みが行なわれ、内部行アドレス信号および内部列アド
レス信号が発生される。このイニシェイト(初期化)サ
イクルTMAIに続いてクロック信号Kの立上がりエッ
ジでチップセレクト信号E#およびキャッシュヒット信
号CH#を“L”、制御信号CC1#に設定する。これ
によりアレイアクティブサイクルTMMAAとともにキ
ャッシュヒット動作が設定される。このとき、ライトイ
ネーブル信号W#を“L”に設定すれば、SRAMアド
レス信号Acの取込みが行なわれ、この取込んだアドレ
スC2に対応してSRAMアレイへのデータ書込みが行
なわれる。このとき、マスクデータM#を与えてもよ
い。このアレイライト動作におけるアレイアクティブサ
イクルTMAAにおいては、取込んだアドレスに従って
DRAMメモリセルの選択が行なわれ、この選択された
DRAMメモリセルへ双方向転送ゲートにおいてラッチ
されていたデータの書込みが行なわれる。
【0513】図102はキャッシュヒットリード動作を
伴うアレイライト動作を示す信号波形図である。このキ
ャッシュヒットリードを伴うアレイライト動作は低消費
電力モードの場合が示され、このサイクルLTMARで
は、双方向転送ゲートからDRAMアレイへのデータ転
送と並行してSRAMキャッシュからのデータの読出し
が行なわれる。
【0514】この動作サイクルLTMARの設定には、
クロック信号Kの立上がりエッジにおいてチップセレク
ト信号E#、制御信号CC1#、キャッシュヒット信号
CH#を“L”に設定し、制御信号CC2#およびライ
トイネーブル信号W#を“H”に設定する。リフレッシ
ュは行なわれないため、リフレッシュ指示信号REF#
は“H”である。この信号の設定により、アレイライト
動作のイニシェイトサイクルTMAIが行なわれるとと
もに、キャッシュリードリードサイクルTHRが行なわ
れる。すなわちこの動作モードにおいては、まずSRA
Mアドレス信号Acがクロック信号Kの立上がりエッジ
において取込まれ、それに対応するデータQ1が出力さ
れる。
【0515】一方、DRAMアドレス信号Aaはクロッ
ク信号Kの立上がりエッジおよび立下がりエッジでそれ
ぞれ行アドレス信号および列アドレス信号として取込ま
れる。このときDRAMアドレス信号Aaとしては、双
方向転送ゲートにラッチされたデータを書込むべきメモ
リセルを選択するため、外部に設けられたたとえばタグ
メモリからのアドレス信号(MissAdd)が与えら
れる。これにより、SRAMアレイのキャッシュへのリ
ード動作と並行して、DRAMアレイへのデータ転送動
作が行なわれる。
【0516】アレイライトサイクルの実行は、アレイア
クティブおよびプリチャージサイクルTMAAを設定す
ることにより行なわれる。このキャッシュヒットリード
を伴うアレイライト動作におけるアレイアクティブ/プ
リチャージ動作の設定は、チップセレクト信号E#を
“L”、キャッシュヒット信号CH#を“L”に設定
し、制御信号CC1#およびCC2#をともに“H”に
設定することにより行なわれる。
【0517】図103は、低消費電力モードにおけるキ
ャッシュヒットライトを伴うアレイライト動作サイクル
LTMAWを示す信号波形図である。このキャッシュヒ
ットライトを伴うアレイライト動作サイクルLTMAW
の設定は、クロック信号Kの立上がりエッジにおいてチ
ップセレクト信号E#、キャッシュヒット信号CH#お
よび制御信号CC1#を“L”に設定し、制御信号CC
2#およびリフレッシュ指示信号REF#を“H”に設
定することにより行なわれる。この信号状態の設定によ
り、アレイライト初期化サイクルTMAIおよびヒット
ライトサイクルTHWが設定される。これに応答して、
クロック信号Kの立上がりエッジでSRAMアレイ選択
用のSRAMアドレス信号Acが取込まれ、かつDRA
Mアドレス信号Aaがクロック信号Kの立上がりエッジ
で取込まれる。
【0518】DRAMアドレス信号Aaはまたクロック
信号Kの立下がりエッジで取込まれ、内部列アドレス信
号が発生する。このDRAMアドレス信号Aaは、アレ
イライト動作であるため、キャッシュミスを生じたデー
タが書込まれるべきアドレスすなわちCPUが与えたア
ドレスではなく、たとえばタグメモリなどの外部装置が
与えるアドレスMissAddである。このキャッシュ
ヒットライトを伴うアレイライト動作サイクルLTMA
Wは、図102に示すキャッシュヒットリードを伴うア
レイライト動作サイクルLTMARとライトイネーブル
信号W#の状態が異なっていることを除いて同じであ
る。すなわち、DRAMアレイへの双方向転送ゲートに
ラッチされたデータの転送と並行して、SRAMアレイ
へのCPUアドレスに従ったデータの書込みが行なわれ
る。
【0519】図104は低消費電力モード時におけるダ
イレクトアレイリード動作サイクルLTDRを示す信号
波形図である。このダイレクトアレイリード動作サイク
ルLTDRにおいては、直接DRAMアレイへアクセス
してこのDRAMAの対応のメモリセルデータを読出す
ことができる。このダイレクトアレイリード動作サイク
ルLDDRは、まずクロック信号Kの立上がりエッジに
おいて、チップセレクト信号E#および制御信号CC1
#を“L”に設定し、制御信号CC2#を“H”、キャ
ッシュヒット信号C1#、ライトイネーブル信号W#、
およびリフレッシュ指示信号REF#を“H”と設定す
ることにより開始される。この状態の設定により、まず
ダイレクトリードアレイサイクルLDDRにおけるイニ
シェイトサイクルTDIが設定される。
【0520】イニシェイトサイクルTDIにおいて、ク
ロック信号Kの立上がりエッジでDRAMアドレス信号
Aaが行アドレス信号(ROW)として取込まれ、次い
でクロック信号Kの立下がりエッジで、DRAMアドレ
ス信号AaとSRAMアドレス端子に与えられた4ビッ
トのアドレス信号Aac0〜Aac3が取込まれる。こ
こで、ダイレクトアレイリード動作時において、SRA
Mアドレス信号をも併せて用いるのは以下の理由によ
る。
【0521】通常アレイアクセスにおいては、1つのメ
モリブロックあたり16ビットのデータの一括伝送が行
なわれている。4MビットDRAMの場合、16ビット
×4のデータの転送が行なわれるため、通常、行アドレ
ス信号および列アドレス信号としては合計16ビットし
か与えられない。このため、ダイレクトアレイリード動
作時においては、この16×4ビットのメモリセルから
4ビットを選択するために下位アドレス信号としてSR
AMアドレス信号Aac0〜Aac3を取込む。この取
込んだ4ビットのSRAMアドレス信号Aac0〜Aa
c3に従って、SRAMカラムデコーダから4ビットの
データを選択する構成が用いられてもよい。この場合、
DRAMで選択されたデータがSRAMビット線を介し
て伝達されて選択されることになる。このとき、他の構
成が用いられてもよい。
【0522】次いで、DRAMアレイにおけるメモリ選
択動作およびデータ読出し動作が行なわれるアレイアク
ティブ/プリチャージサイクルTDAが実行される。こ
のダイレクトアレイリード動作時におけるアレイアクテ
ィブ/プリチャージサイクルTDAの設定のためにはす
べての制御信号を“H”にする。出力データQ1の出力
タイミングはアウトプットイネーブル信号G#により決
定される。これにより、DRAMアレイへ直接アクセス
してそのメモリセルデータを読出すダイレクトアレイリ
ード動作サイクルLTDRが完了する。
【0523】ダイレクトアレイリード動作サイクルLT
DRの完了後、チップセレクト信号E#およびキャッシ
ュヒット信号CH#をともに“L”にクロック信号Kの
立上がり時点で設定すれば、SRAMアドレス信号Ac
に従ったメモリセルの読出し動作が行なわれる。
【0524】図105は低消費電力モード時におけるダ
イレクトアレイライト動作サイクルLTDWを示す信号
波形図である。この図105に示すダイレクトアレイラ
イト動作サイクルLTDWにおいては、外部アドレス信
号に従った、DRAMアレイへの直接データの書込みが
行なわれる。このダイレクトアレイライト動作サイクル
LTDWの指定は、クロック信号Kの立上がりエッジで
チップセレクト信号E#、制御信号CC1#、およびラ
イトイネーブル信号W#を“L”に設定し、キャッシュ
ヒット信号CH#、リフレッシュ指示信号REF#、制
御信号CC2#、およびアウトプットイネーブル信号G
#を“H”と設定することにより行なわれる。このダイ
レクトアレイライト動作サイクルLTDWは、図104
に示すダイレクトアレイリード動作サイクルLTDRと
ライトイネーブル信号W#が“L”にクロック信号Kの
立上がりエッジで設定されることを除いて同様である。
このとき、クロック信号Kの立上がりエッジで与えられ
ていたデータD1がDRAMアドレス信号Aaおよび4
ビットのSRAMアドレス信号Aac0〜Aac3に従
って選択されたDRAMメモリセルへの書込みが行なわ
れる。
【0525】ダイレクトアレイライト動作サイクルLT
DWはイニシェイトサイクルTDIと、実際にDRAM
アレイを活性化するアレイアクティブ/プリチャージサ
イクルTDAを含む。このアレイアクティブ/プリチャ
ージサイクルTDAは図104に示すアレイアクティブ
サイクルTDAと同じである。DRAMアクセスサイク
ルタイムtaが通過すると、SRAMキャッシュへ外部
からアクセスすることが可能となる。
【0526】図106は、リフレッシュアレイ動作を示
す図である。このリフレッシュアレイ動作モードLTR
においては、DRAMアレイのリフレッシュが図80に
示すリフレッシュ制御回路292およびカウンタ291
の制御の下に行なわれる。この場合、リフレッシュされ
るべき行を示すリフレッシュ行アドレスは図80に示す
カウンタ291から発生される。このリフレッシュサイ
クルの指定は、クロック信号Kの立上がりエッジでリフ
レッシュ指示信号REF#を“L”と設定することによ
り行なわれる。
【0527】これにより、リフレッシュイニシェイトサ
イクルTRIが設定され、次のクロック信号Kの立上が
りから実際にDRAMアレイのリフレッシュが行なわれ
るアレイアクティブサイクルTRAが実行される。この
リフレッシュアレイ動作モードLTRにおけるアレイア
クティブサイクルTRAにおいてはすべての制御信号は
“H”に設定される。図106においてはリフレッシュ
完了後、キャッシュヒットリード動作が行なわれる場合
を示している。
【0528】図107は低消費電力動作時におけるキャ
ッシュヒットリードを伴うリフレッシュアレイ動作モー
ドを示す信号波形図である。リフレッシュアレイ動作は
DRAMアレイに対してのみ行なわれ、SRAMアレイ
はリフレッシュを行なう必要がない。したがってこのリ
フレッシュアレイ動作と並行してSRAMアレイへアク
セスしてデータの読出しを行なうことができる。キャッ
シュヒットリードを行なうリフレッシュアレイ動作モー
ドLTRRには、クロック信号Kの立上がりエッジで、
チップセレクト信号E#、キャッシュヒット信号CH#
およびリフレッシュ指示信号REF#を“L”に設定
し、制御信号CC1#、CC2#およびライトイネーブ
ル信号W#は“H”に設定する。
【0529】リフレッシュ指示信号REF#によりDR
AMアレイのリフレッシュ動作が指示され、チップセレ
クト信号E#とキャッシュヒット信号C1#によりキャ
ッシュヒット動作が指定される。このとき、DRAMア
レイにおいては、内蔵のアドレスカウンタの出力によ
り、オートリフレッシュ動作が行なわれる。リフレッシ
ュ初期化サイクルTRIに続いてこのリフレッシュ行ア
ドレスに従って、アレイアクティブサイクルTRAにお
いてDRAMアレイのリフレッシュが行なわれる。SR
AMアレイにおいては、外部から与えられるアドレス信
号Acに従ってデータの読出しが行なわれる。
【0530】図108は低消費電力モード時におけるキ
ャッシュヒットリードを行なうリフレッシュ動作モード
を示す信号波形図である。この図108に示すキャッシ
ュヒットライトを伴うリフレッシュ動作モードLTRW
は、図107に示すキャッシュヒットリードを伴うリフ
レッシュアレイ動作と、ライトイネーブル信号W#を
“L”に立下げることを除いて同様である。この場合、
SRAMアレイにおいては、アドレス信号Acに従って
データの書込みが行なわれ、DRAMアレイにおいては
リフレッシュアドレスに従ってDRAMアレイのリフレ
ッシュが行なわれる。
【0531】図109は、低消費電力モード時における
カウンタチェックリード動作を示す信号波形図である。
このカウンタチェックリード動作モードLTCRは、D
RAMアレイのリフレッシュを行なうためのリフレッシ
ュ行アドレスを発生するアドレスカウンタが正常に機能
しているか否かを試験するための動作モードである。こ
のカウンタチェックリード動作モードLTCRの設定
は、クロック信号Kの立上がりエッジでチップイネーブ
ル信号E#、制御信号CC1#、およびリフレッシュ指
示信号REF#を“L”に設定し、制御信号CC1#、
ライトイネーブル信号W#を“H”に設定する。このカ
ウンタチェックリード動作モードLTCRにおいては、
そのイニシェイトサイクルTCIにおいて、クロック信
号Kの立上がりエッジで、SRAMアドレス信号Acの
下位4ビットAac0〜Aac3がDRAMアレイの列
アドレス信号の下位4ビットとして取込まれる。
【0532】続いてこのクロック信号Kの立下がりエッ
ジでDRAMアドレス信号Aaが列アドレス信号(上位
列アドレス信号)として取込まれる。4MビットのDR
AMアレイの場合、4ビットのメモリセルを選択するた
めには、10ビットの列アドレス信号が必要とされる。
そのとき、前述のごとく、DRAMでは列アドレスとし
て6ビットしか与えられない。このため、残りの4ビッ
トをSRAMアドレス信号ピンから取込む。次に、クロ
ック信号Kの立上がりエッジで各制御信号を“H”と設
定することにより、取込まれた列アドレスに従ったDR
AMアレイにおけるメモリセルの選択動作が行なわれ、
選択されたメモリセルデータが読出される。この読出さ
れたデータを所定のデータまたは書込んだデータと比較
することによりリフレッシュ行アドレスカウンタが正常
に機能しているか否かを見ることができる。
【0533】図110は低消費電力モードでのカウンタ
チェックライト動作を示す信号波形図である。このカウ
ンタチェックライト動作モードLTCWには、クロック
信号Kの立上がりエッジにおいてチップセレクト信号E
#、制御信号CC1#、リフレッシュ指示信号REF
#、およびライトイネーブルW#を“L”に設定し、キ
ャッシュヒット信号CH#および制御信号CC2#を
“H”に設定する。このとき、図109に示すカウンタ
チェックリード動作モードLTCRとライトイネーブル
信号W#が“L”に設定されていることを除いて制御信
号の状態は同じである。初期化(イニシェイト)サイク
ルTCIによるカウンタチェックライト動作設定後続い
てDRAMアレイへ実際にアクセスするアレイアクティ
ブサイクルTCAが実行される。このとき、アレイアク
ティブサイクルにおいては、リフレッシュ行アドレスカ
ウンタからのアドレスを行アドレスとしかつ、外部から
与えられた列アドレス信号Aac4〜Aac9およびA
ac0〜Aac3として行列選択動作が行なわれ、この
選択されたDRAMメモリセルへ外部から与えられたデ
ータが書込まれる。
【0534】図111は低消費電力モードにおけるコマ
ンドレジスタ設定動作を示す信号波形図である。図11
1に示すコマンドレジスタ設定動作モードLTGは、図
80に示すコマンドレジスタ270に所望のデータを書
込むモードである。このコマンドレジスタ設定動作モー
ドLTGを利用することにより、CDRAMを低消費電
力動作モード、第1の高速動作モード、および第2の高
速動作モード、マスクトライトモード、およびDQ分離
モード等に設定することができる。コマンドレジスタ設
定サイクルTGの指定のためには、クロック信号Kの立
上がりエッジでチップセレクト信号E#、制御信号CC
1#およびCC2#、ライトイネーブル信号W#を
“L”(または“H”)に設定し、リフレッシュ指示信
号REF#を“H”に設定する。この動作モード設定に
より、コマンドアドレス信号Arが取込まれ、対応のコ
マンドレジスタが選択される。このとき、ライトイネー
ブル信号W#が“L”であれば、たとえば動作モード/
出力モード指定用のレジスタWR0へのデータの書込み
が行なわれる。ライトイネーブル信号W#を“H”とす
れば、コマンドレジスタに含まれるレジスタRR0〜R
R3のいずれかがコマンドアドレスビットAr0および
Ar1に従って選択される。図111においては、コマ
ンドレジスタWR0〜WR3のいずれかにデータを書込
む場合が例示的に示される。このコマンドレジスタ設定
動作モードLTGは、クロック信号Kの1サイクルでそ
の設定サイクルT1が完了する。
【0535】図112はこの低消費電力モードにおける
CDRAMの動作シーケンスの一例を示す図である。こ
の図112に示す動作シーケンスにおいては、キャッシ
ュミス発生時における動作が一例として示される。キャ
ッシュミスリードが発生した場合、クロック信号Kの立
上がりエッジでチップセレクト信号E#のみが“L”に
設定される。これにより、キャッシュミスリード時のイ
ニシェイトサイクルTMMIが行なわれ、SRAMアド
レス信号C1およびDRAMアレイ用のアドレス信号A
a(CPUアドレス)が取込まれ、続いてミスリード時
のアレイアクティブサイクルTMMAが行なわれる。こ
のミスリード時のアレイアクティブサイクルにおいてD
RAMアレイで選択されたメモリセルデータがSRAM
アレイのメモリセルへ伝達され、このキャッシュミス時
に与えられたSRAMアドレス信号C1に対応するメモ
リセルデータがこのミスリード時の最終サイクルで出力
データQ1として読出される。
【0536】DRAMアレイにおいては、このミスリー
ド動作サイクルTMMRの残りのプリチャージサイクル
TMMPが行なわれる。このプリチャージサイクル時に
おいては、SRAMアレイへはCPUがアクセス可能で
ある。図112においては、プリチャージサイクル設定
と同時にヒットリード動作が設定され、アドレス信号C
2によるデータQ2が読出される。
【0537】このプリチャージサイクルに続いて先にS
RAMアレイから双方向転送ゲートへ転送されそこにラ
ッチされたデータの書込みを行なうアレイライトサイク
ルが行なわれる。このアレイライトサイクルの設定はこ
のとき並行して行なわれるヒットライトサイクルがあれ
ば、クロック信号Kの立上がりエッジでチップセレクト
信号E#、キャッシュヒット信号CH#、制御信号CC
1#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定
することにより行なわれる。これにより、DRAMはア
レイアクセスサイクルTMAAへ入り、その次に与えら
れたたとえばタグメモリからのアドレスMissAdd
に従ってメモリセル選択動作を行ない、選択されたメモ
リセルへの双方向転送ゲートからのデータ転送が行なわ
れる。
【0538】SRAMアレイにおいては、SRAMアド
レス信号C3に従って選択されたメモリセルへデータD
3が書込まれる。DRAMアレイにおけるアレイライト
サイクルにおいて、続いてヒットリードサイクルおよび
ヒットリードサイクルが連続して行なわれ、SRAMア
ドレス信号C4、C5およびC6に対応して出力データ
Q4、Q5およびQ6がそれぞれ出力される。ヒットリ
ードが行なわれた後、クロック信号Kの発生を停止さ
せ、消費電流の低減が図られる。この状態は図112に
おいてスタンバイ状態として示される。
【0539】図113は、低消費電力モード時における
動作シーケンスの他の例を示す図である。この図113
では、キャッシュミスライト動作とそれに続いて行なわ
れるキャッシュヒット動作とを示す。まずキャッシュミ
スライトが発生した場合、キャッシュミスライトサイク
ルの初期化サイクルTMMIが行なわれる。このとき、
チップセレクト信号E#およびライトイネーブル信号W
#が“L”に設定される。これにより、SRAMアレイ
およびDRAMアレイにおけるメモリセル選択のための
アドレス信号の取込みが行なわれる。続いて、アレイア
クティブサイクルが行なわれ、DRAMアレイからSR
AMアレイへのデータ転送が行なわれる。
【0540】このデータ転送完了後または転送と並行し
て、キャッシュミスライトを生じたデータD1が、SR
AMアレイの対応の位置に書込まれる。このアレイアク
ティブサイクル完了後DRAMアレイのプリチャージサ
イクルが行なわれる。このとき、SRAMに対してヒッ
トリード動作THRが行なわれる。このプリチャージ動
作完了後、DRAMアレイへ、先にSRAMアレイから
双方向転送ゲートに転送されたデータの書込みを行なう
アレイライトサイクルが行なわれる。
【0541】アレイライトサイクルにおける初期化サイ
クルTMAIでは、そのときに同時にキャッシュヒット
サイクルTHも行なわれるため、制御信号CC1#が
“L”に設定される。このアレイライトにおける初期化
サイクルTMI完了後次にアレイアクティブおよびプリ
チャージサイクルが行なわれる。このアレイライトサイ
クル動作と並行してヒットライト動作、ヒットリード動
作、ヒットライト動作が行なわれる。所定時間経過後、
このCDRAMへのアクセスが発生しない場合、クロッ
ク信号Kは周期が長くされるかまたは間欠的に発生され
る。
【0542】図112および図113に示すように、D
RAMアレイライトのサイクルにはクロック信号Kの2
サイクル必要としており、一方SRAMアレイへのアク
セスには1クロックのみを必要としている。したがって
比較的低速でこのCDRAMは動作しており、高速動作
性よりも低消費電力性が重要視されている。
【0543】図114は高速動作モード時におけるキャ
ッシュヒットリード動作を示す信号波形図である。この
図114では、高速動作モード時におけるキャッシュヒ
ットリード動作モードTHRとしてはトランスペアレン
ト出力モードでデータを出力する場合が示される。この
高速動作モード時におけるキャッシュヒットリード動作
モードTHRは、図97に示す低消費電力モード時にお
けるキャッシュヒットリード動作モードLTHRとその
信号波形が同じであり、その詳細説明は繰返さない。な
おこの図114においては、DQ分離モードの場合のデ
ータ入出力端子が示される。すなわちこの場合、入力デ
ータDと出力データQとはそれぞれ別々のピン端子を介
して入力および出力される。
【0544】図115はラッチ出力モードでデータを出
力するキャッシュヒットリード動作を示す信号波形図で
ある。この図115に示すキャッシュヒットリード動作
モードTHRLは、高速動作モードに従って行なわれ
る。この動作モードを設定するための制御信号の組合わ
せは図114に示すものと同一である。図114に示す
キャッシュヒットリード動作モードTHRとこの図11
5に示すラッチ出力モードに時におけるキャッシュヒッ
トリード動作モードTHRLとの相違は、出力されるデ
ータのタイミングである。すなわちこのラッチ出力モー
ドにおいては、図114に示す出力データQの波形にお
ける無効データ領域に前回のサイクルで読出されたデー
タが出力される。すなわち次のサイクルで有効データが
出力されるまで前回のサイクルで読出されたデータが持
続的に出力される。このラッチ出力モードではいわゆる
無効データが出力されることがなく、安定なデータ処理
動作を行なうことができる。
【0545】図116は高速動作モード時におけるレジ
スタ出力モードでのキャッシュヒットリード動作モード
を示す信号波形図である。このレジスタ出力モードでの
キャッシュヒットリード動作モードTHRRは、図11
4および図115に示す動作モードTHRおよびTHR
Lと同様の信号状態の組合わせにより実現される。この
レジスタ出力モードにおいては、クロック信号Kに同期
して前のサイクルで選択されたメモリセルデータが出力
される点がトランスペアレント出力モード(図114参
照)およびラッチ出力モード(図115参照)と異なっ
ている。このレジスタ出力モードはクロック信号に同期
して前のサイクルで読出されたデータが出力されるた
め、パイプライン用途などの適用に適している。
【0546】図117は高速動作モードにおけるキャッ
シュヒットライト動作を示す信号波形図である。この図
117に示すキャッシュヒットライト動作モードTHW
は、図98に示す低消費電力モード時におけるキャッシ
ュヒットライト動作LTHWとその信号状態の組合わせ
は同じであるため、その説明は繰返さない。
【0547】図118は高速動作モード時におけるキャ
ッシュミスリード動作を示す信号波形図である。この高
速動作モード時におけるキャッシュミスリード動作モー
ドTMMRにおいては、イニシェイトサイクルTMMI
は1クロックサイクルで完了する。しかしこの高速動作
モードにおいては、列アドレス信号は3回目のクロック
信号Kの立上がりエッジで取込まれる。この点が図99
に示す低消費電力モード時におけるキャッシュミスリー
ド動作モードLTMMRと異なっている。
【0548】図119は高速動作モード時におけるラッ
チ出力モードでのキャッシュミスリード動作を示す信号
波形図である。この図119に示すキャッシュミスリー
ド動作モードTMMRLは、図118に示すキャッシュ
ミスリード動作モードTMMRと同様である。異なって
いるのは、この出力データQにおける無効データが出力
される期間に前回のサイクルで読出されたデータQ0が
出力されることである。残りの点は図118に示すもの
と同様である。
【0549】図120は高速動作モード時におけるレジ
スタ出力モードでのキャッシュミスリード動作を示す信
号波形図である。この図120に示すキャッシュミスリ
ード動作モードTMMRRは図118および119に示
す動作モードTMMRおよびTMMRLと同様である。
ただ単にその出力データQが出力されるタイミングが異
なっているだけである。すなわち、ラッチ出力モードに
おいては、無効データが出力される期間前回のサイクル
で読出されたデータが一定期間出力され、クロック信号
Kの立下がり時点から一定時間経過後今回のサイクルで
読出された信号が出力される。
【0550】レジスタ出力モードにおいては、クロック
信号Kに同期してデータが出力される。このときアウト
プットイネーブル信号G#が立下がってからクロック信
号Kが立上がるまでの時間が短い場合には、このクロッ
ク信号Kの立上がりに応答して前回のサイクルで読出さ
れたデータが出力される。他の点は図118および図1
19に示す動作サイクルと同様である。
【0551】図121は高速動作モード時におけるキャ
ッシュミスライト動作を示す信号波形図である。この図
121に示すキャッシュミスライト動作モードTMMW
は、図100に示すキャッシュミスライト動作モードL
TMMWと、DRAMアドレス信号Aaを列アドレス信
号として取込むタイミングが異なっている点を除いて同
様である。このときにおいても、イニシェイトサイクル
TMMI完了後アレイアクティブサイクルTMMAサイ
クルが行なわれ、このアレイアクティブサイクルTMM
A完了後プリチャージサイクルTMMPが行なわれる。
【0552】図122は高速動作モード時におけるアレ
イライト動作を示す信号波形図である。この図122に
示すアレイライト動作モードTMAは図101に示す低
消費電力モード時におけるアレイライト動作モードLT
MAと、DRAMアドレス信号における列アドレス信号
(COL)を取込むタイミングが異なっているだけであ
り、残りの点は同様である。この高速動作モードにおけ
るアレイライト動作モードTMAにおいては、DRAM
における列選択よりも先にキャッシュヒットライト動作
が実行されている。アレイライト動作が行なわれるとい
うことは、既にSRAMへデータ転送が完了しているこ
とを示している。したがって、このときSRAMキャッ
シュへアクセスすることは可能である。
【0553】図123は、高速動作モード時におけるキ
ャッシュヒットリードを伴うアレイライト動作を示す信
号波形図である。
【0554】この図123に示すキャッシュヒットリー
ドを伴うアドレスライト動作モードTMARは、図10
1に示す低消費電力モード時におけるアレイライト動作
モードLTMARと制御信号の状態の組合わせは同様で
あり、単にDRAMアレイアクセス用の列アドレス信号
を取込むタイミングが異なっているだけである。
【0555】図124は高速動作モード時においてラッ
チ出力モードでのキャッシュヒットリードを伴うアレイ
ライト動作を示す信号波形図である。このラッチ出力モ
ードでのキャッシュヒットリードを伴うアレイライト動
作モードTMARLにおいては、図123に示すキャッ
シュヒットリードを伴うアレイライト動作モードTMA
Rとその信号状態は同様であり、単に出力データQが現
われるタイミングが異なるだけである。すなわちこのラ
ッチ出力モードにおいては、図123に示す出力データ
Qと異なり、無効データ出力期間中は前回のサイクルで
読出されたデータが持続的に出力されている。他の点は
同様である。
【0556】図125は高速モード動作時におけるレジ
スタ出力でのキャッシュヒットリードを伴うアレイドラ
イト動作を示す信号波形図である。この図125に示す
キャッシュヒットリードを伴うアレイライト動作モード
TMARRは、図123および図124に示すアレイラ
イト動作モードTMARおよびTMARLと同様であ
り、単にデータの出力タイミングが異なっているだけで
ある。このレジスタ出力モードにおいては、クロック信
号Kの立上がりに応答して前回のサイクルで読出された
データが出力される。
【0557】図126は高速動作モード時におけるキャ
ッシュヒットライトを伴うアレイライト動作を示す信号
波形図である。この図126に示すキャッシュヒットラ
イトを伴うアレイライト動作モードTMAWは、図10
3に示すアレイライト動作モードLTNAWと制御信号
の状態の組合わせは同一である。単にDRAMアレイア
クセス用のアドレスとしての列アドレス信号を取込むタ
イミングが異なっているだけである。
【0558】図127は高速動作モード時におけるダイ
レクトアレイリード動作を示す信号波形図である。この
図127に示すダイレクトアレイリード動作モードTD
Rは、図104に示すダイレクトアレイリード動作モー
ドLTDRとその制御信号の状態の組合わせは同一であ
る。単にDRAMアドレス信号のうち列アドレス信号を
取込むタイミングが異なっているだけである。このため
その説明は繰返さない。
【0559】図128は高速動作モード時におけるダイ
レクトアレイライト動作を示す信号波形図である。この
図128に示すダイレクトアレイライト動作モードTD
Wは、図105に示す低消費電力モードにおけるダイレ
クトアレイライト動作モードLTDWとその制御信号の
状態の組合わせは同一である。単にこのDRAMアレイ
アクセス用の列アドレス信号を取込むタイミングが異な
っているだけである。このため説明は繰返さない。
【0560】図129は高速動作モード時におけるリフ
レッシュアレイ動作を示す信号波形図である。この図1
29に示すリフレッシュアレイ動作モードTRは、図1
06に示す低消費電力モード時におけるリフレッシュア
レイ動作モードLTRと全く同様であり、その説明は繰
返さない。
【0561】図130は高速モード時におけるキャッシ
ュヒットリードを伴うリフレッシュ動作を示す信号波形
図である。この図130に示すキャッシュヒットリード
を伴うリフレッシュ動作モードTRRは図107に示す
キャッシュヒットリードを伴うリフレッシュアレイ動作
モードLTRRと全く同様であるため、その詳細説明は
繰返さない。
【0562】図131は高速動作モード時におけるキャ
ッシュライトを伴うリフレッシュ動作を伴う信号波形図
である。この図131に示すキャッシュライトを伴うリ
フレッシュ動作モードTRWは図108に示すキャッシ
ュヒットライトを伴うリフレッシュ動作モードとその制
御信号の状態の組合わせは全く同様であり、その詳細説
明は繰返さない。
【0563】図132は高速動作モード時におけるカウ
ンタチェック動作を示す信号波形図である。この図13
2に示すカウンタチェック動作モードTCRは図109
に示す低消費電力モード時におけるカウンタチェックリ
ード動作モードLTCRと同様である。単に列アドレス
信号ビットAac4〜Aac9を取込むタイミングが異
なっているだけである。このため説明は繰返さない。
【0564】図133は高速動作モード時におけるカウ
ンタチェックライト動作を示す信号波形図である。この
図133に示すカウンタチェックライト動作モードTC
Wは、図110に示すカウンタチェックライト動作モー
ドLTCWと列アドレス信号ビットAac4〜Aac9
を取込むタイミングが異なっているだけであり、残りの
制御信号の状態の組合わせは同一である。
【0565】図134は高速動作モード時におけるコマ
ンドレジスタ設定動作を示す信号波形図である。この図
134に示すコマンドレジスタ設定動作モードTGは、
図111に示すコマンドレジスタ設定動作モードLTG
とその制御信号の状態の組合わせは同一である。
【0566】以上述べたように、高速動作モード時にお
いては、単にこのDRAMアレイへアクセスする必要が
生じた場合にそのDRAMアレイアクセス用の列アドレ
ス信号を取込むタイミングが異なるだけであり、低消費
電力モード時における各動作モードと同じ制御信号の状
態の組合わせで各種動作が容易に実現される。
【0567】図135はこの高速動作モード時における
CDRAMの動作シーケンスの一例を示す図である。こ
の図135に示す動作シーケンスにおいては、ミスリー
ドが生じたときにこのミスリード動作と並行してキャッ
シュ(SRAM)へのアクセスが行なわれる場合が一例
として示される。ミスリード時においては、まず図11
2に示す場合と同様にして、SRAMアレイおよびDR
AMアレイ両者へのアクセスが行なわれる。このとき、
図112に示す低消費電力モードと異なり、DRAMア
レイアクセスのための列アドレス信号COL1はクロッ
ク信号の3回目の立上がりエッジで取込まれる。このミ
スリード動作モードTMMによりDRAMアレイからS
RAMアレイへのデータ転送が完了すると、DRAMア
レイにおいてはプリチャージサイクルが始まる。プリチ
ャージ開始前にはアドレス信号C1によるデータQ1の
読出しは完了する。このプリチャージサイクルと並行し
てヒットリード動作が行なわれる。
【0568】このヒットリード動作は、プリチャージサ
イクル中に3回行なわれている。高速動作モード時にお
いては、このプリチャージサイクルにおいて、クロック
信号が3回与えられており、各クロックサイクルにおい
てSRAMアレイアドレス信号AcとしてC2、C3お
よびC4が与えられて、それぞれ出力データQ2、Q3
およびQ4が出力される。このプリチャージ動作が完了
後、アレイライト動作が行なわれる。このアレイライト
動作と並行してSRAMアレイにおいてはヒットライト
動作、ヒットリード動作、およびヒットリード動作が行
なわれる。
【0569】したがって、この図135に示す高速動作
モードにおいては、クロック信号Kの周期が短く、DR
AMアレイへのアクセス中にSRAMアレイへアクセス
して高速でデータの読出しを行なうこができる。
【0570】図136はこの高速動作モード時における
動作シーケンスの他の例を示す図である。この場合にお
いては、ミスライト発生時における動作が一例として示
される。この図136に示す動作シーケンスにおいて
は、ミスライト動作が図135に示すミスリード動作に
代えて行なわれるだけであり、その動作シーケンスは同
様である。アレイアクセス完了後のプリチャージ期間中
にヒットリードサイクル、ヒットリードサイクル、ヒッ
トライトサイクルが行なわれて、このプリチャージ完了
後のアレイアクセスサイクルにおいて再びヒットリード
サイクル、ヒットライトサイクルおよび…ヒットリード
サイクルが行なわれている。
【0571】各サイクルにおいて、コマンドレジスタサ
イクルおよびアレイアクティブサイクル/プリチャージ
サイクルを含んでおり各サイクルの決定はイニシェイト
サイクルを実行することにより行なわれている。
【0572】「リフレッシュの他の構成例」 (オートリフレッシュ/セルフリフレッシュ内蔵)図1
37は、この発明のCDRAMのリフレッシュ方式の他
の構成例を示す図である。図137において、図1に示
す回路構成と対応する部分には同一の参照番号が付され
る。図1および図80に示すCDRAMの構成において
は、外部から与えられるリフレッシュ指示信号REF#
に従ってリフレッシュが行なわれている。すなわち、こ
の図1,図80に示すCDRAMは、オートリフレッシ
ュのみ実行可能である。以下に、通常モード時において
もセルフリフレッシュを実行することのできる構成につ
いて説明する。
【0573】図137を参照して、CDRAMは、外部
からの制御信号CR#、CH#、EH#、およびW#を
クロックバッファ254からの内部クロックint−K
に応答して取込み、各種制御信号を発生するクロックジ
ェネレータ3100と、このCDRAMのリフレッシュ
モードをオートリフレッシュおよびセルフリフレッシュ
のいずれかに設定するためのコマンドレジスタ270a
と、コマンドレジスタ270aからのコマンド信号CM
に応答してピン端子3110を入力端子または出力端子
のいずれかに設定する入出力切換回路3102を含む。
ピン端子3110は、図11に示すピン番号44のピン
端子に対応する。このピン端子3110は、入力端子に
設定された場合には外部からのリフレッシュ指示信号R
EF#を受ける。ピン端子3110は、出力端子に設定
された場合には、CDRAMにおいてセルフリフレッシ
ュが行なわれていることを示す信号BUSY#を出力す
る。
【0574】このCDRAMはさらに、コマンドレジス
タ270aからのコマンドレジスタに応答して起動さ
れ、所定の時間間隔でリフレッシュ要求を出力するタイ
マ3101を含む。クロックジェネレータ3100は、
図1または図80に示す制御クロックバッファ250お
よびDRAMアレイ駆動回路260の構成に対応する。
【0575】図138は図137に示すクロックジェネ
レータ3100の具体的構成例を示す図である。図13
8を参照して、クロックジェネレータ3100は、外部
から与えられるコマンドレジスタセット信号CR#を受
け、内部制御信号int.*CRを発生するCRバッフ
ァ3200と、外部から与えられる制御信号CH#,E
#およびクロック信号Kを受け、内部制御信号int.
*RASを発生するRAS信号発生回路3201と、R
AS信号発生回路3201からの内部制御信号int.
*RASおよび外部クロック信号Kに応答して内部制御
信号int.*CASを発生するCAS信号発生回路3
202を含む。
【0576】このRAS信号発生回路3201からの内
部制御信号int.*RASは、DRAMアレイの行を
選択動作に関連する回路の動作を規定する信号である。
この内部制御信号int.*RASに応答してDRAM
アレイにおける行選択動作、センス動作が行なわれる。
CAS信号発生回路3202からの内部制御信号in
t.*CASは、DRAMにおける列選択に関連する回
路の動作を決定する。このDRAMアレイにおける列選
択動作に関連する回路としてはDRAM列デコーダ等が
ある。
【0577】RAS信号発生回路3201はまた、コマ
ンドレジスタからのコマンド信号CMとタイマ3101
からのリフレッシュ要求信号*BUSY(内部信号)に
応答して内部制御信号int.*RASを発生する回路
を内蔵する。この場合、外部制御信号E#、CH#は無
視される。タイマ3101からのリフレッシュ要求(信
号*BUSY)に応答して外部制御信号を無視し、内部
制御信号int.*RASを発生する回路構成は、たと
えば「オート/セルフリフレッシュ機能内蔵64Kビッ
トMOSダイナミックRAM」、電子通信学会論文集1
983年1月、第J66−C巻、第1号において示され
ている。
【0578】なお、このRAS信号発生回路3201か
ら発生される内部制御信号int.*RASおよびCA
S信号発生回路3202から発生される内部制御信号i
nt.*CASは、第2の実施例において示した図84
に示す行アドレスストローブ信号2601および列アド
レスストローブ信号発生回路2602から発生されるも
のであってもよい。
【0579】クロックジェネレータ3100はさらに、
外部から与えられるリフレッシュ指示信号*REF(こ
れは内部信号を示す)に応答してリフレッシュが指示さ
れたことを検出するリフレッシュ検出回路3203と、
リフレッシュ検出回路3203からのリフレッシュ要求
に応答してリフレッシュアドレスカウンタ293のカウ
ント値を制御するとともに、マルチプレクサ258の接
続を切換える切換信号MUXを発生するリフレッシュ制
御回路3204を含む。
【0580】リフレッシュ制御回路3204はさらに、
コマンドレジスタ270aからのコマンド信号CMに応
答して、タイマ3101から与えられるリフレッシュ要
求信号(*BUSY)に応答してリフレッシュ検出回路
3203からリフレッシュ指示が与えられたと同様の動
作を行ない、リフレッシュアドレスカウンタ293の動
作の制御およびマルチプレクサ258の動作を制御す
る。タイマ3101は、コマンド信号CMに応答して起
動され、所定の時間間隔でリフレッシュ要求信号を発生
する。
【0581】この図138に示す構成において、RAS
信号発生回路3201へコマンド信号CMおよびリフレ
ッシュ要求信号*BUSYを与えるかわりに、このリフ
レッシュ制御回路3204からの制御信号がRAS信号
発生回路3201へ与えられてもよい。この場合、RA
S信号発生回路3201は、リフレッシュ制御回路から
のリフレッシュ指示信号に応答して外部制御信号を無視
し、所定期間内部制御信号int.*RASを発生す
る。リフレッシュ制御回路3204は、1回のリフレッ
シュサイクルが終了したときにリフレッシュアドレスカ
ウンタ293のカウント値を1増分する。
【0582】図139は、図137に示す入出力切換回
路3202およびコマンドレジスタ270aの具体的構
成の一例を示す図である。図139を参照して、コマン
ドレジスタ270aは2ビットのデータレジスタからな
るコマンドレジスタRR2を含む。このコマンドレジス
タRR2は、データ入力ピン端子DQ0,DQ1へ与え
られたデータをその選択時に取込み記憶する。このコマ
ンドレジスタRR2は、図52に示すごとく、コマンド
レジスタ設定モード(図76,111および図134参
照)において、制御信号Ar0およびAr1をそれぞれ
“1”、“0”と設定し、かつ外部制御信号W#を
“H”と設定することにより選択される。なお、ここで
は、マスクトライトモードが選択され、同一のピン端子
を介してデータの入出力が行なわれる場合のデータ入出
力ピンの構成が示されている。
【0583】このコマンドレジスタ270aはさらに、
そのコマンドレジスタRR2をデータ入力ピンDQ0お
よびDQ1へ接続するための転送ゲートトランジスタT
r201およびTr202を含む。
【0584】このコマンドレジスタRR2を選択状態と
し、所望のコマンドを設定するためのレジスタ選択回路
3120は、レジスタ選択信号Ar0およびAr1を受
けるゲート回路G110と、内部制御信号W,E,CH
およびint.*CRを受けるゲート回路G111を含
む。このレジスタ選択回路3120は、図16に示すコ
マンドレジスタモードセレクタ279に対応する。
【0585】ゲート回路G110は、コマンド選択信号
Ar0が“L”にあり、制御信号Ar1が“H”のとき
に“H”の信号を出力する。ゲート回路G110の出力
が“H”となったときに、コマンドレジスタRR2は活
性化され、与えられたデータをラッチする。
【0586】ゲート回路G111は、内部制御信号in
t.*CRおよび内部チップセレクタ信号Eが共に
“L”にあり、かつ内部制御信号WおよびCHが“H”
のときに“H”の信号を出力する。したがって、コマン
ドレジスタモードにおいて、ゲート回路G111が選択
状態となり、この出力信号が“H”となったときに、コ
マンドレジスタRR2がデータ入出力端子DQ0および
DQ1に接続され、与えられたデータをラッチする。
【0587】このコマンドレジスタRR2を用いずに、
1ビットのフリップフロップからなるコマンドレジスタ
(たとえばRR1およびRR2)を利用し、コマンドレ
ジスタ設定モードにおいて、一方のフリップフロップが
信号Ar0およびAr1の組合わせに応じてセットされ
ることによりオートリフレッシュ/セルフリフレッシュ
を設定する構成が用いられてもよい。
【0588】入出力切換回路3102は、コマンドレジ
スタRR2からの2ビットのコマンド信号CMを受ける
NOR回路G100およびAND回路G101と、NO
R回路G100の出力をそのゲートに受け、データ入出
力ピン3110に与えられた信号を通過させるスイッチ
ングトランジスタTr200と、AND回路G101の
出力に応答してタイマ3101(図137参照)からの
リフレッシュ要求信号*BUSYを端子3110へ伝達
するスイッチングトランジスタTr201を含む。
【0589】このスイッチングトランジスタTr200
からの信号が、内部クロック信号Kに応答して信号をラ
ッチするリフレッシュ信号用入力バッファ回路へ伝達さ
れる。トランジスタTr201へは、タイマ3101の
出力がバッファ処理された後に伝達される。このスイッ
チングトランジスタTr200およびTr201はそれ
ぞれ入力バッファおよび出力バッファであってもよい。
スイッチングトランジスタTr200が入力バッファで
構成される場合、この入力バッファはゲート回路G10
0の出力のみならずクロック信号の立上がりに応答して
与えられた信号を取込む構成とされる。
【0590】この図139に示す入出力切換回路310
2の構成においては、NOR回路G100はコマンドレ
ジスタRR2からの2ビットのデータが共に“L”のと
きに“H”の信号を出力する。AND回路G101は、
2ビットのコマンド信号CMが共に“1”のときに
“H”の信号を出力する。したがって2ビットのデータ
DQ0,DQ1が共に“0”の場合にはこの半導体記憶
装置のリフレッシュモードがオートリフレッシュモード
に設定され、この2ビットのデータDQ0およびDQ1
が共に“1”の場合にこの半導体記憶装置はセルフリフ
レッシュモードに設定される。
【0591】入出力切換回路3102に示されるゲート
回路G100およびG101の論理は他のものが用いら
れてもよく、またオートリフレッシュおよびセルフリフ
レッシュを指定するためのコマンド信号CMのビットD
Q0およびDQ1の値の組合わせは他のものが用いられ
てもよい。
【0592】また1ビットのコマンド信号がオートリフ
レッシュ/セルフリフレッシュ指定用の信号ビットとし
て用いられてもよい。
【0593】図140は、この図137ないし図139
に示す回路の動作を示す信号波形図である。以下、図1
37ないし図140を参照して動作について説明する。
【0594】まずコマンドレジスタ270aのコマンド
レジスタRR2にコマンドレジスタ設定モードに従って
オートリフレッシュを示すデータ“0”(00)が設定
された場合を考える。この場合、図139に示すゲート
回路G100の出力が“H”となり、AND回路G10
1の出力が“L”となる。これにより入出力切換回路3
102は、ピン端子3110を信号入力端子とする。こ
のピン端子3110は外部から与えられるリフレッシュ
指示信号REF#を内部へ通過させる。このオートリフ
レッシュモードにおいては、タイマ3101の出力は無
視される構成とされるかタイマ3101がリセット状態
とされる。この状態においては外部から与えられるリフ
レッシュ指示信号REF#に従ってリフレッシュ検出回
路3203およびリフレッシュ制御回路3204の制御
の下にリフレッシュアドレスの発生および内部制御信号
int.*RASの発生が行なわれ、この発生されたリ
フレッシュアドレスに従ってDRAMアレイのリフレッ
シュが実行される。
【0595】時刻Txにおいてコマンドレジスタ設定モ
ードが行なわれ、コマンドレジスタ270aのレジスタ
RR2に“1”(11)が設定されると、ゲート回路G
101の出力が“H”となりゲート回路G100の出力
が“L”となる。これにより、入力端子3110はこの
入出力切換回路3102の機能によりデータ出力端子と
なる。このピン端子3110へはタイマ3101からの
リフレッシュ要求信号*BUSYが伝達され、外部にこ
の半導体記憶装置の内部においてセルフリフレッシュが
行なわれていることを示す信号として利用される。
【0596】タイマ3101は、このコマンドレジスタ
270aにおけるセルフリフレッシュモードの設定に応
答して起動され、リフレッシュ要求をリフレッシュ制御
回路3204へ与える。リフレッシュ制御回路3204
はこのタイマ3101からのリフレッシュ要求に応答し
て、マルチプレクサ258をリフレッシュアドレスカウ
ンタ293の出力選択状態とするとともにRAS信号発
生回路3201の内部制御信号int.*RASの発生
を制御する。RAS信号発生回路3201はリフレッシ
ュ制御回路3204からリフレッシュ要求が与えられる
と所定のタイミングで内部制御信号int.*RASを
発生する。
【0597】この内部制御信号int.*RASに従っ
てDRAMにおける行の選択、センス動作が行なわれ、
リフレッシュアドレスカウンタ293からのリフレッシ
ュアドレスにより指定された行に対するリフレッシュ動
作が実行される。所定期間が経過するとタイマ3101
の出力が“H”に立上がる。これにより、リフレッシュ
期間が完了し、リフレッシュ制御回路3204はリフレ
ッシュアドレスカウンタ293のアドレスカウント値を
1増分させるとともにRAS信号発生回路3201から
の内部制御信号int.*RASの発生を停止させる。
【0598】タイマ3101の出力の“L”の期間は予
め設定されている。このタイマ3101の出力が“L”
となる期間は通常のDRAMにおけるメモリサイクルと
同程度の期間にされる。この期間が経過すると、タイマ
3101は再び計時動作を行ない、所定時間が経過する
と再びリフレッシュ要求を発生してリフレッシュ制御回
路3204へ与える。このリフレッシュ要求に従って再
びリフレッシュ制御回路3204およびRAS信号発生
回路3201の制御の下にDRAMアレイのリフレッシ
ュが実行される。
【0599】このタイマの3101の計時動作はコマン
ド信号CMがセルフリフレッシュを指定している期間中
持続される。タイマ3101のリフレッシュ間隔は、予
め固定的に設定されていてもよく、また半導体チップの
データ保持保障時間に応じてプログラムされてもよい。
【0600】上述の構成のように、コマンドレジスタに
設定したコマンド信号CMに従って、この半導体記憶装
置をオートリフレッシュまたはセルフリフレッシュとす
ることができる。このリフレッシュ指示信号REF#が
“H”のときには、DRAMへのアクセスが可能であ
る。リフレッシュ指示信号REF#が“L”の場合に
は、タイマ3101は動作していない。外部からそのリ
フレッシュ動作が制御される。このリフレッシュ期間中
は外部からはDRAMアレイへアクセスすることができ
ない。
【0601】一方、セルフリフレッシュ時においては、
DRAMアレイにおけるリフレッシュ動作中はピン端子
3110からリフレッシュ実行指示信号BUSY#が出
力される。したがって、このリフレッシュ実行指示信号
BUSY#を外部装置がモニタすることにより、DRA
Mへのアクセスを行なってもよいか否かを外部装置が知
ることができ、通常モードにおいてもセルフリフレッシ
ュを実行することができる。
【0602】セルフリフレッシュからオートリフレッシ
ュへの移行は、クロック信号Kの立上がりにおいてコマ
ンドレジスタ設定モードを実行し、コマンドレジスタ2
70aのレジスタRR2をオートリフレッシュモードと
なるように設定すればよい(図140の時刻Ty参
照)。これによりタイマは計時動作が禁止され、CDR
AMへのオートリフレッシュモード設定が実行される。
【0603】上述の構成とすることにより、同一チップ
でオートリフレッシュおよびセルフリフレッシュを実行
することのできるCDRAMを得ることができる。ま
た、通常動作モード時においてもセルフリフレッシュの
実行タイミングを知ることができ、通常動作サイクルに
おいてもセルフリフレッシュを利用することができる。
【0604】「セルフリフレッシュ/オートリフレッシ
ュの変更例」図141は図137に示すリフレッシュ回
路の変更例を示す図である。この図141に示す構成に
おいては、BBU発生回路3210が設けられ、BBU
発生回路3210へコマンドレジスタ270aからのコ
マンド信号CMが伝達される。
【0605】BBU発生回路3210はバッテリバック
アップモードを実行するための回路構成であり、このB
BUモードについては、たとえば「標準DRAMにおけ
るデータ保持電流低減のためのバッテリバックアップ
(BBU)モード」、堂坂等、電子通信学会論文誌90
年103号、ED90−78号第35頁ないし第40頁
および「BBUモードを備える38ns4MビットDR
AM」、IEEE、インターナショナルソリッドステー
トサーキッツコンファレンス、1990年、ダイジェス
トオブテクニカルペーパーズ、第230頁および第23
1頁ならびに第303頁にコニシ等により開示されてい
る。このBBUモードは、標準DRAMにおいてバッテ
リバックアップモードにおいてノーマルモード時に動作
するアレイ数をさらに1/4に低減することにより、低
電流でリフレッシュを行なってデータ保持を行なう構成
である。
【0606】このBBUモードにおいては、セルフリフ
レッシュが実行される。以下、BBUモードについて簡
単に説明する。
【0607】図142はBBUモードを説明するための
図である。DRAMアレイDRMAは、32個の小ブロ
ックMBA1〜MBA32を備える。DRAMアレイD
RAMAはさらに8つの小ブロック毎にメモリブロック
グループMAB1〜MAB4に分割される。1つのグル
ープにおいて1つの小ブロックが駆動される。この構成
は図5に示す構成に対応する。各メモリアレイブロック
グループMAB1〜MAB4に対してDRAMアレイを
駆動するためのアレイドライバMAD1〜MAD4が設
けられる。このアレイドライバMAD1〜MAD4を駆
動するためにBBUコントロール回路BUCが設けられ
る。
【0608】BBUコントロール回路BUCは、制御信
号REFSが与えられるとリフレッシュ要求信号をアレ
イドライバMAD1〜MAD4の1つへ伝達する。この
リフレッシュ要求信号REFRはBBUコントロール回
路BUCからアレイドライバMAD1〜MAD4へ順次
伝達される。アレイドライバMAD1〜MAD4はそれ
ぞれ対応のメモリアレイグループMAB1〜MAB4に
おいて1つのブロックを駆動する。どのブロックを選択
するかは図示しない経路から与えられる行アドレス信号
(たとえばRA8)に従って選択される。通常モード時
においては、各メモリアレイグループMAB1〜MAB
4から1つのブロックが選択される。すなわち4つのブ
ロック(図示においてはメモリブロックMBA8、MB
A16、MBA24およびMBA32)が駆動される。
【0609】BBUモードにおいては、1つのメモリア
レイグループが駆動されるだけであり、1つのメモリブ
ロックのみが駆動される(図示の例ではメモリアレイブ
ロックMBA32)。したがって、この場合通常モード
時に比べて駆動されるブロックの数が1/4に低減され
るため、リフレッシュ時における消費電流が大幅に低減
される。このBBU発生回路(BBUコントロールBU
Cに含まれる)を図141に示す構成においては利用す
る。
【0610】図143はBBUコントロール回路BUC
の具体的構成の一例を示す図である。図143において
タイマ3101は、所定の間隔で発振するリングオシレ
ータ3121と、リングオシレータ3121からのパル
ス信号をカウントし、所定期間毎に信号を発生する2進
カウンタ3122を含む。この2進カウンタ3122
は、最大カウントアップ値(たとえば16ns;リフレ
ッシュサイクルの仕様値)およびセルフリフレッシュに
おけるリフレッシュタイミング(たとえば64μs毎)
決定の信号を発生する。
【0611】BBUコントロール回路BUCはさらに、
コマンド信号CMに応答して起動され、2進カウンタ3
122からのカウントアップ信号CUP1に応答して活
性化され、バッテリバックアップモード指示信号BBU
を発生するBBU信号発生回路3210と、BBU信号
発生回路3210からの信号BBUと2進カウンタ31
22からのリフレッシュサイクル規定信号CUP2とに
応答してリフレッシュ要求信号REFSを発生するRE
FS発生回路3123を含む。
【0612】BBU信号発生回路3210は、コマンド
信号CMのセルフリフレッシュ指示に応答して起動さ
れ、2進カウンタ3122からのカウントアップ信号C
UP1が与えられるのを待つ。BBU信号発生回路32
10は、このコマンド信号CMがノーマルモードまたは
オートリフレッシュモードを指定した場合に不活性状態
となり、リフレッシュタイマ3101をリセットする。
【0613】BBU信号発生回路3210はカウントア
ップ信号CUP1を受けると、信号BBUを発生する。
この信号BBUは、CDRAMがバッテリバックアップ
モードに切換わったことを示す。REFS発生回路31
23はこの信号BBUに応答して起動され、2進カウン
タ3122からのリフレッシュサイクル規定信号CUP
2が与えられるたび毎にリフレッシュ要求信号REFS
を発生する。
【0614】図144は、内部制御信号int.*RA
Sを発生するための回路構成を示す図である。この図1
44に示す構成においては、図138に示すRAS信号
発生回路3201およびリフレッシュ制御回路3204
のうち内部制御信号int.*RASを発生する回路構
成についてのみ示す。RAS信号発生回路3201は、
信号*RASと信号BBUとを受けるゲート回路(NO
R回路)G301と、ゲート回路G301を受けるイン
バータ回路G302と、インバータ回路G302の出力
とリフレッシュ制御回路3204からのリフレッシュ要
求信号RASSとを受けるゲート回路G303を含む。
ゲート回路G301は、その両入力の信号が共に“L”
のときに“H”の信号の信号を発生する。ゲート回路G
303はその一方の入力が“L”のときに“H”の信号
を発生する。
【0615】信号*RASはこの発明が適用されるCD
RAMにおいてはクロック信号Kの立上がりエッジで装
置内部へ取込まれる信号EおよびCHにより決定される
アレイアクセス指示信号を示す。これは、また図84に
示す行アドレスストローブ信号発生回路から発生される
構成であってもよい。
【0616】リフレッシュ制御回路3204は、内部制
御信号int.*RASを所定時間遅延させる遅延回路
3231と、REFS発生回路3123からのリフレッ
シュ要求信号REFSと遅延回路3231の出力信号*
SCに応答してリフレッシュ指示信号RASSを発生す
るRASS発生回路3232を含む。遅延回路3231
からの信号*SCは、DRAMにおけるセンス動作が完
了し、リフレッシュされるべきメモリセルのデータがセ
ンスアンプにより確実にラッチされた状態において発生
されるセンス完了を示す信号である。すなわちこのRA
SS発生回路3232はリフレッシュ要求信号REFS
に応答して内部制御信号int.*RASを活性状態と
し、センス完了信号*SCの発生に応答してこの内部制
御信号int.*RASを不活性状態に移行させる。
【0617】次にこの図143および図144に示す回
路の動作をその動作波形図である図145を参照して説
明する。
【0618】信号*RASSは、BBUモードにおいて
信号*RASの代わりを行なう。リフレッシュ要求信号
REFSがREFS発生回路3123から発生される
と、RASS発生回路3232からの信号*RASSが
“L”に立上がり活性状態となる。これに応答して、ゲ
ート回路G303から出力される内部制御信号が“H”
に立上がりインバータ回路G304から出力される内部
制御信号int.*RASが活性状態の“L”になる。
【0619】この内部制御信号int.*RASに従っ
てDRAMにおける行選択動作およびセンス動作が実行
される。センス動作が完了すると、遅延回路3231か
らのセンス完了信号*SCが活性状態の“L”に立下が
る。
【0620】RASS発生回路3232はこのセンス完
了信号*SCの立下がりに応答してその出力信号*RA
SSを“H”に立上げる。これに応答して内部制御信号
int.*RASが“H”の活性状態となり、DRAM
におけるリフレッシュサイクルが完了する。
【0621】すなわち、このBBUモードにおいては、
REFS発生回路3123からのリフレッシュ要求信号
REFSの立上がり(活性状態への移行)をトリガにし
てすべてセルフタイムでリフレッシュが行なわれてい
る。ゲート回路G301に信号BBUを与えることによ
り、BBUモードにおいて、アレイアクセスが要求さ
れ、*RASが“L”の活性状態となっても、ゲート回
路G301の出力は“L”のままであり、BBUモード
におけるアレイアクティブサイクルに入ることを防止し
ている。
【0622】ここで、BBU信号に対しては、その活性
レベルを示していないが、信号BBUは、BBUモード
指定のときに“H”となる。
【0623】図146は、図144に示すRASS発生
回路3232の具体的構成の一例を示す図である。この
RASS発生回路3232はセット・リセット型のフリ
ップフロップにより構成される。このフリップフロップ
は、そのセット入力にリフレッシュ要求信号REFSを
受け、そのリセット入力/Rにセンス完了信号*SCを
受ける。その/Q出力から信号*RASSが発生され
る。このフリップフロップFFRは、セット入力Sへ与
えられる信号の立上がりに応答してセットされ、/Q出
力が“0”となり、リセット入力/Rへ与えられる信号
の立下がりに応答してリセット状態となり、/Q出力が
“H”となる。
【0624】「他の構成への適用例」この上述の構成で
はCDRAMへの適用を示している。しかしながら、こ
の構成は通常のDRAMアレイのみを含むダイナミック
型半導体記憶装置へも適用することができる。通常のダ
イナミック型半導体記憶装置は外部制御信号としてロウ
アドレスストローブ信号*RAS、カラムアドレススト
ローブ信号*CASおよびライトイネーブル信号WEを
受ける。このように外部制御信号*RAS,*CAS,
*WEを受けるダイナミック型半導体記憶装置において
も、オートリフレッシュとセルフリフレッシュとの切換
えを行なうことができる。
【0625】図147は通常のダイナミック型半導体記
憶装置におけるリフレッシュモード設定回路に関連する
回路部分を示す図である。図147において、リフレッ
シュ関連回路は、外部から与えられるリフレッシュモー
ド指示信号*CRを受けるとともにラッチするコマンド
レジスタ3502と、コマンドレジスタ3502に設定
されたコマンド信号(リフレッシュモード設定信号)C
Mに応答して端子3510を入力端子または出力端子の
いずれかに設定する入出力切換回路3501と、外部制
御信号*RAS、*CAS、*WEおよび端子3510
が入力端子の場合のリフレッシュ指示信号*REFを受
けかつコマンドレジスタ3502からのコマンド信号C
Mを受け、半導体記憶装置の各内部制御信号を発生する
とともにリフレッシュ動作を制御するクロックジェネレ
ータ3503を含む。
【0626】さらにダイナミック型半導体記憶装置は、
クロックジェネレータ3503からの制御信号に応答し
てリフレッシュアドレスを発生するリフレッシュアドレ
スカウンタ3504と、外部から与えられるアドレスA
0〜A9とリフレッシュアドレスカウンタ3504の出
力のいずれか一方を通過させ内部行アドレス信号RA0
〜RA9を発生するロウアドレスバッファ3506と、
外部から与えられるアドレス信号A0〜A9を受け内部
列アドレス信号CA0〜CA9を発生するコラムアドレ
スバッファ3507を含む。ロウアドレスバッファ35
06およびコラムアドレスバッファ3507のそれぞれ
のアドレス信号を取込むタイミングはクロックジェネレ
ータ3503からの内部制御信号により決定される。ロ
ウアドレスバッファ3506の外部行アドレス信号A0
〜A9を取込むタイミングは外部制御信号*RASによ
り決定され、コラムアドレスバッファ3507における
外部アドレス信号A0〜A9を取込むタイミングは外部
制御信号*CASにより与えられる。
【0627】このロウアドレスバッファ3506は、単
純なバッファ回路のみならず、その内部にマルチプレク
ス回路を含んでいる。このマルチプレクス回路は外部行
アドレスA0〜A9とリフレッシュアドレスカウンタ3
504の出力を受け、その一方を選択的にバッファ回路
へ伝達する構成であってもよい。またマルチプレクス回
路は外部行アドレスA0〜A9が内部行アドレスに変換
された後に受ける構成であってもよい。
【0628】図148は、図147に示すクロックジェ
ネレータ3503の具体的構成の一例を示す図である。
図148において、クロックジェネレータ3503は、
リフレッシュ指示信号*REFを受け、リフレッシュ指
示が与えられたか否かを判別するリフレッシュ検出回路
3510と、外部制御信号*RASを受け、内部制御信
号int.RASを発生するRASバッファ3511
と、外部制御信号*CASを受け、内部制御信号in
t.CASを発生するCASバッファ3512を含む。
RASバッファ3511およびCASバッファ3512
は、リフレッシュ検出回路3510がリフレッシュ指示
を与えた場合には不能動状態とされる。またこのバッフ
ァ3511,3512は、タイマ3505がリフレッシ
ュ要求を出力している場合にはリフレッシュ制御回路3
513の制御の下に信号入力禁止状態とされる(この経
路は示さず)。
【0629】クロックジェネレータ3503はさらに、
リフレッシュ検出回路3510およびリフレッシュ制御
回路3513からのリフレッシュ指示に応答して所定の
時間幅を有する内部パルス信号を発生するパルス発生回
路3514と、パルス発生回路3514およびRASバ
ッファ3511からの内部制御信号RASを受けるゲー
ト回路3515を含む。このゲート回路3515から内
部制御信号int.RASが発生される。パルス発生回
路3514の発生するパルスの活性期間はDRAMにお
けるリフレッシュが完了するまでに必要とされる期間で
ある。リフレッシュ制御回路3513は、タイマ350
5からリフレッシュ要求が出力されると、マルチプレク
サ(ロウアドレスバッファ3506に含まれる)にリフ
レッシュアドレスカウンタ出力を選択させるための切換
信号MUXを発生するとともに、パルス発生回路351
4を起動して、所定のタイミングでパルス信号を発生さ
せる。
【0630】タイマ3505は、先の実施例と同様コマ
ンドレジスタ3502からのコマンド信号CMに応答し
て起動され、所定の間隔でパルス信号(リフレッシュ要
求信号)を発生する。
【0631】リフレッシュ制御回路3513はこのコマ
ンド信号CMがオートリフレッシュを示している場合に
は、タイマ3505の出力を無視しリフレッシュ検出回
路3510の出力に応答してリフレッシュに必要な制御
を行なう。コマンド信号CMがセルフリフレッシュを示
した場合には、リフレッシュ制御回路3513は、タイ
マ3505からのリフレッシュ要求に従って各リフレッ
シュに必要な制御動作を行なう。
【0632】図147に戻って、コマンドレジスタ35
02および入出力切換回路3501の構成は、先に図1
39を参照して示した回路構成と同様である。この場
合、コマンドレジスタ3502はクロック信号に同期し
てリフレッシュモード指示信号*CRをラッチする必要
はなく、任意のタイミングで与えられる制御信号をラッ
チする。この外部から与えられるリフレッシュモード設
定信号*CRは1ビットであってもよく、また2ビット
の信号であってもよい。
【0633】上述の構成によれば、通常のDRAMにお
いても、オートリフレッシュとセルフリフレッシュを共
に実行することができる。また入出力切換回路3501
の機能により、1つのピン端子3510が入力端子また
は出力端子に切換えられる。ピン端子3510が出力端
子に設定された場合には、この半導体記憶装置において
セルフリフレッシュが実行されていることが示される。
このセルフリフレッシュモード時においては、タイマ3
505からのリフレッシュ要求信号がリフレッシュ実行
指示信号*BUSYとして出力される。したがってこの
信号*BUSYを見ることにより、外部装置はリフレッ
シュのタイミングを知ることができる。
【0634】図147に示す構成に従えば通常のDRA
Mにおいても、通常モードでセルフリフレッシュを実行
することのできるダイナミック型半導体記憶装置を得る
ことができる。
【0635】また、この図147に示すダイナミック型
半導体記憶装置の構成において、図141に示すように
BBU発生回路をさらに接続する構成としてもよい。
【0636】この図137、図141および図147に
示す構成においては、セルフリフレッシュモードとオー
トリフレッシュモードとが選択的に実行可能なようにさ
れている。この場合、コマンドレジスタ3502の出力
をたとえばワイヤボンディングなどによりそのレベルを
固定すれば、ピン端子3510は入力端子または出力端
子に固定されるため、オートリフレッシュ動作のみが可
能な半導体記憶装置(ダイナミック型半導体記憶装置ま
たはCDRAM)またはセルフリフレッシュのみを実行
する半導体記憶装置(ダイナミック型半導体記憶装置ま
たはCDRAM)を得ることができる。すなわち、1つ
の半導体チップの設計でオートリフレッシュモードおよ
びセルフリフレッシュモードいずれにも対応することの
できる半導体記憶装置を得ることができる。
【0637】特に、オートリフレッシュモードとセルフ
リフレッシュとが同一半導体チップ上に実現される構成
に従えば、セルフリフレッシュ設定時において必要とさ
れるリフレッシュ間隔プログラムにおいてオートリフレ
ッシュモードを用いてこのチップのデータ保持保障時間
を計測することができ、確実なセルフリフレッシュサイ
クル期間の設定が可能となる。
【0638】また、オートリフレッシュまたはセルフリ
フレッシュに固定する場合には入出力切換回路を特に設
ける必要はなく、配線により、ピン端子(たとえば図1
47における端子3510)を入力端子または出力端子
に設定する構成が用いられてもよい。この構成を図14
9および図150に示す。図149の構成において、リ
フレッシュモード設定回路3550の設定するリフレッ
シュモード指定コマンドCMは、ワイアリングにより電
源電位Vccまたは接地電位VS S のいずれかに設定さ
れる。この構成においては、入出力切換回路3102は
入力回路または出力回路のいずれかに固定的に設定され
る。
【0639】図150に示す構成においては、リフレッ
シュモード設定回路3550は、図149に示す構成と
同様、ワイアリングによりオートリフレッシュモードま
たはセルフリフレッシュモードのいずれかに設定され
る。入出力切換回路3551は、鎖線で示すようにワイ
アリングにより信号入力回路または信号出力回路のいず
れかに設定される。
【0640】上述のような構成としても、セルフリフレ
ッシュモード時においては、信号BUSY#が装置外部
へ出力されるため、通常モード時においてもセルフリフ
レッシュを実行することができる。
【0641】「アドレス分配方式の他の実施例」前述の
ごとくCDRAMにおいては、DRAMアドレスAa
は、行アドレスと列アドレスとが時分割的に与えられ
る。しかし、前述のように、外部クロックKの周期を長
くした場合(間歇的発生を含む)においても、CDRA
Mはできるだけ高速で動作させるのが望ましい。以下、
CDRAMを高速動作させるための構成について説明す
る。以下に説明する構成は、図46および図47に示す
アドレス分配方式の他の実施例を構成する。
【0642】図151は、アドレス分配方式のさらに他
の実施例を示す図である。図151に示す構成において
は、アドレスバッファ4001からの内部アドレスin
t.AcがDRAMコラムデコーダ103へも与えられ
る。すなわち、DRAMコラムアドレスとSRAMアド
レスとをその一部を共有する構成とする。
【0643】アドレスバッファ4001は、図1に示す
アドレスバッファ255であってもよく、また、図80
に示すアドレス発生回路360であってもよい。図15
1に示す構成においては、外部から行アドレスをアドレ
スAaとして与えかつ列アドレスをアドレスAcとして
与えることにより、ノンマルチプレクスで、外部ピン端
子数を増加させることなくDRAMアドレスを与えるこ
とができる。したがって、DRAMの列アドレスの取込
みタイミングをマルチプレクス方式のときよりも速くす
ることができ、DRAMを高速動作させることができ
る。以下、このSRAMアドレスをDRAMアドレスと
しても利用する構成について詳細に説明する。
【0644】図152は、SRAMアドレスとDRAM
アドレスとを共有する構成をより具体的に示す図であ
る。図152において、アドレスバッファ401は、S
RAM用の外部列アドレス信号Ac0〜Ac3を受け内
部アドレス信号を発生するバッファ回路4010と、外
部アドレス信号Ac4〜Ac11を受け、内部アドレス
信号を発生するバッファ回路4011と、外部アドレス
信号Aa0〜Aa9を受け、DRAM用の内部行アドレ
ス信号を発生するバッファ回路4012を含む。各バッ
ファ回路4010,4011および4012は内部クロ
ック信号int−Kまたはストローブ信号/RAS,/
CALに応答して外部アドレスをラッチし内部アドレス
信号を発生する。
【0645】バッファ回路4010からの内部アドレス
信号はSRAMコラムデコーダ203へ与えられる。バ
ッファ回路4011からの内部アドレス信号は判定回路
4020へ与えられる。バッファ回路4012からの内
部アドレス信号はDRAMロウデコーダ102へ与えら
れる。
【0646】判定回路4020は、チップセレクト信号
Eおよびキャッシュヒット指示信号CH(この両信号は
内部信号であっても外部信号であってもよい)に従っ
て、バッファ回路4011からのアドレス信号をSRA
Mロウデコーダ202およびDRAMコラムデコーダ1
03のいずれへ与えるべきかを判定する。
【0647】判定回路4020は、SRAMアレイへの
アクセス時にはバッファ回路4011からの内部アドレ
ス信号をSRAMロウデコーダ202へ与える。DRA
Mアレイへのアクセス時には、判定回路4020はバッ
ファ回路4011からのアドレス信号をDRAMコラム
デコーダ103へ与える。
【0648】なお図152に示す構成においては、SR
AMコラムデコーダ203の出力により、DRAMアレ
イにおいてDRAMコラムデコーダ103により選択さ
れた列からさらに4ビット(4MCDRAMの場合)が
選択される。
【0649】この図152に示す構成においては、アド
レス信号Aa0〜Aa9がDRAMアレイの行を指定す
るためのアレイ行アドレス信号として用いられる。アド
レス信号Ac0〜Ac3はSRAMアレイの列を指定す
るためのキャッシュ列アドレス信号およびDRAMアレ
イへの直接アクセス時におけるアレイ列アドレス信号と
して用いられる。アドレス信号Ac4〜Ac9はSRA
Mアレイの行を指定するためのキャッシュ行アドレス信
号として用いられ、かつDRAMアレイの列を指定する
ためのアレイ列アドレス信号として用いられる。
【0650】この図152に示す構成のように、アドレ
ス信号Ac0〜Ac11およびAa0〜Aa9をそれぞ
れ独立に与えることができ、かつバッファ回路401
0、4011および4012が同時に、与えられたアド
レス信号を取込み内部アドレス信号を発生する構成をと
ることにより、DRAMアレイのための行アドレス信号
および列アドレス信号を同時に取込むことができ、DR
AMアレイにおけるアクセス時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0651】図153は図152に示す判定回路402
0の具体的構成の一例を示す図である。図153を参照
して、判定回路4020は、内部チップセレクト信号E
および内部キャッシュヒット指示信号CH(これは図1
に示す制御クロックバッファ250から発生される)を
受けるゲート回路G400と、ゲート回路G400の出
力に応答して選択的にオン状態となるスイッチングトラ
ンジスタTr400およびTr401を含む。スイッチ
ングトランジスタTr400は、バッファ回路4011
(図152参照)からのアドレス信号をSRAMロウデ
コーダ202へ伝達する。スイッチングトランジスタT
r401は内部アドレス信号Ac4〜Ac11をDRA
Mコラムデコーダ103へ伝達する。
【0652】ゲート回路G400は、その両入力が共に
“L”となったときに“H”の信号を発生する。信号E
およびCHが共に“L”となるのはキャッシュヒット時
であり、SRAMアレイへのアクセス時である。この場
合にはスイッチングトランジスタTr400がオン状態
となり、SRAMロウデコーダ202へ内部アドレス信
号Ac4〜Ac11がSRAM行アドレス信号として伝
達される。
【0653】DRAMアレイへのアクセス時には信号C
H#は“H”となり、ゲート回G400の出力が“L”
となる。スイッチングトランジスタTr401がオン状
態となり、内部アドレス信号Ac4〜Ac11がDRA
Mカラムデコーダ103へ伝達される。
【0654】なお、この図153に示す判定回路の構成
においては、ブロック転送モードおよびコピーバックモ
ードにおいて同時にDRAMおよびSRAMへアドレス
信号を伝達することはできない。この場合、ブロック転
送モードおよびコピーバックモードが指定された場合に
はスイッチングトランジスタTr400およびTr40
1が共にオン状態となる構成がさらに追加されてもよ
い。
【0655】図152および図153に示す構成におい
ては、SRAMアドレス信号線Ac4〜Ac11がDR
AMアドレス信号線とSRAMアドレス信号線とに分岐
される。この場合に、SRAMロウデコーダへ接続され
るSRAMアドレス信号線に付随する負荷容量が増大す
る。SRAMアドレス信号線に付随する負荷容量が増大
すれば、信号遅延をもたらし、キャッシュヒット時にお
けるアクセス時間の増大をもたらす。このため、SRA
Mアドレス線の負荷はできるだけ小さくするのが望まし
い。このSRAMアドレス信号線に付随する負荷容量の
増大を防止するための構成を図154に示す。
【0656】図154において、SRAMコラムデコー
ダ203は、アドレスバッファ4010からの内部アド
レス信号をプリデコードするプリデコーダ4051と、
プリデコーダ4051からのプリデコード信号をさらに
デコードし、SRAMアレイにおけるワード線を選択す
るSRAMロウデコーダ4052を含む。上述のような
アドレスをプリデコードする方式は、アドレス信号配線
長の短縮およびアドレス信号配線占有面積の低減および
デコーダ回路規模の低減などの観点から通常の半導体記
憶装置において行なわれている。
【0657】この図154に示すような構成において、
DRAMコラムデコーダへは、図154の(I)に示す
ようにプリデコーダ4051からのプリデコーデッド信
号がDRAMコラムデコーダへ伝達される。このケース
(I)の場合、アドレスバッファ4010からのSRA
Mアドレス信号配線長を短縮することができるととも
に、アドレス信号遅延を低減する。
【0658】また、SRAMロウデコーダ4052から
のSRAMワード線選択信号をDRAMコラムデコーダ
へ与えてもよい(図154のケース(II)参照)。こ
のSRAMロウデコーダ4052からのSRAMワード
線選択信号をDRAMコラムデコーダへ与える場合、D
RAMコラムデコーダは、通常のバッファ構成とされ
る。このケース(II)の場合、通常、SRAMワード
線を駆動するために各SRAMワード線に対しワード線
駆動回路が設けられているため、SRAMワード線にお
ける信号伝達遅延は生じない。
【0659】また図154に示す構成の場合、判定回路
4020における判定動作に伴う遅延がSRAMアレイ
へのアクセス時間に及ぼす影響を低減する。すなわち、
判定回路4020においてDRAMアレイへのアクセス
またはSRAMアレイへのアクセスとの判定には、ある
所定の時間が必要とされる。キャッシュヒット動作を高
速で行なうためには、この判定回路4020における判
定動作に要する時間がSRAMアレイへのアクセスに及
ぼす影響をできるだけ少なくするのが望ましい。
【0660】一方、DRAMアレイは、SRAMほど高
速動作は行なわれない。したがって、この判定回路40
20における判定時間がDRAMアレイにおける列選択
動作に対して悪影響をほとんど及ぼすことはない。した
がって、図154に示すようにケース(I)または(I
I)の場合のように、プリデコーダ回路4051以降に
おいてSRAMのアドレス信号線とDRAMコラムアド
レス信号線とを分岐する構成とすることにより、SRA
Mアレイへのアクセス時間に対する悪影響を確実に排除
することができる。
【0661】図154に示す構成においては、分岐点に
おいて図153に示す判定回路が設けられてもよい。ま
たこの構成に代えて、プリデコーダ4051以降の信号
線を直接SRAM用信号線とDRAM用信号線とに分岐
させてもよい。この場合、DRAMコラムデコーダへは
直接、アドレス信号(プリデコード信号またはSRAM
ワード線選択信号)が伝達される。DRAMロウデコー
ダ、DRAMコラムデコーダおよびSRAMコラムデコ
ーダの動作が図155に示す判定回路4030により制
御される。SRAMコラムデコーダ203は、SRAM
アレイへのアクセス時およびDRAMアレイへのアクセ
ス時両者において動作する構成とされる。またSRAM
ロウデコーダ203においては、プリデコーダ4051
出力段においてアドレス信号線の分岐が行なわれている
場合にはプリデコーダが動作し、SRAMロウデコーダ
4052の動作が判定回路4030により制御される構
成とされる。SRAMロウデコーダ4052の出力段に
信号線の分岐が設けられる場合には、判定回路4030
の判定完了までSRAMロウデコーダ4052は動作す
る。
【0662】SRAMコラムデコーダがDRAMアレイ
の列選択用とSRAMアレイの列選択用とに共用されて
いても、内部データ線に接続されるのは一方のアレイの
ビット線対のみであり、データの衝突は生じない(たと
えば図12、図30および図41等を参照)。この判定
回路によるSRAMアレイおよびDRAMアレイの駆動
制御する構成を図155に示す。
【0663】図155において、判定回路4030は、
内部制御信号W,E,CH,CIおよびCRを受け、こ
の制御信号の組合わせに応じてDRAMアレイ駆動回路
260およびSRAMアレイ駆動回路264の動作を制
御する。ここで判定回路4030にコマンドレジスタセ
ット信号CRが与えられているのは、後に説明するが、
高速コピーバック動作モード設定時にこのコマンドレジ
スタ設定信号CR(CC2)が利用されるからである。
この図155に示す構成によれば、DRAMアレイおよ
びSRAMアレイにおける行および列選択動作を並行し
て実行することができ、ブロック転送モードおよびコピ
ーバックモード等において並行してアドレスを取込んで
SRAMアレイおよびDRAMアレイにおける行および
列選択動作を実行することができる。
【0664】次に、このアドレス共用方式における動作
について説明する。図156は、キャッシュミス時にお
ける動作を示すタイミング図である。キャッシュミス時
においては、クロックKの立上がりエッジにおいて外部
制御信号E#が“L”、キャッシュヒット指示信号CH
#が“H”に設定される。これにより、キャッシュミス
が設定される。このクロック信号Kの立上がりエッジで
外部から与えられるアドレス信号AaおよびAcがそれ
ぞれDRAMの行アドレス信号(R)および列アドレス
信号(C)として装置内部へ取込まれる。これによりイ
ニシエートサイクルTMMIが実行される。このイニシ
エートサイクルTMMIにおいて続いて、アレイアクテ
ィブサイクルTMMAが実行され、与えられた行アドレ
ス信号(R)および列アドレス信号(C)に従ってDR
AMアレイにおけるデータ選択動作が行なわれる。この
アレイアクティブサイクルTMMAにおいてブロック転
送または高速コピーバックなどの動作が行なわれてもよ
い。このアレイアクティブサイクルTMMAの最後の周
期においてクロック信号Kの立上がりエッジでチップセ
レクト信号E#を“L”とすることにより、与えられた
アドレス信号RおよびCに対応するデータQが出力され
る(データ読出動作設定の場合)。
【0665】データ書込の場合には、このイニシエイト
サイクルTMMIにおいてチップセレクト信号E#およ
びライトイネーブル信号W#(図示せず)を共に“L”
とすることにより書込データがSRAMアレイへ書込ま
れるとともに、DRAMアレイへも書込まれる。
【0666】アレイアクティブサイクルTMMAが完了
するとプリチャージサイクルTMMPが実行され、DR
AMアレイはプリチャージ状態に設定される。このプリ
チャージサイクルTMMPにおいては、SRAMアレイ
へアクセス可能であり、内部アドレス信号Acがクロッ
ク信号Kの立上がりでSRAMアドレス信号として取込
まれ対応のSRAMアレイにおけるメモリセルのアクセ
スが実行される。
【0667】次にアレイライトサイクルTMAが実行さ
れ、SRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転送
(コピーバック;ラッチデータのDRAMアレイへの転
送)が実行される。このアレイライトサイクルTMAは
イニシエートサイクルTMIとアレイアクティブサイク
ルTMAAを含む。アレイアクティブイニシエートサイ
クルTMAIにおいてはクロック信号Kの立上がりエッ
ジでチップセレクト信号E#が“L”に設定されて外部
から与えられるアドレスAaおよびAcがそれぞれ行ア
ドレス信号(R)および列アドレス信号(C)として取
込まれる。続いてこのアレイライトサイクルTMAにお
いては、ラッチ回路にラッチされたSRAMアレイの対
応のデータDRAMアレイへ転送される。このラッチか
らDRAMアレイへのデータの転送はアレイアクティブ
サイクルTMAAにおいて実行される。
【0668】このアレイライトサイクルTMAにおいて
は、ラッチ回路(図30、図41参照)からDRAMア
レイへのデータ転送が実行されるため、SRAMアレイ
へはアクセス可能である。このアレイアクティブサイク
ルTMMAにおけるSRAMアレイへのアクセスは図1
56においてアドレス信号Acが有効状態(V)により
表わされている。このキャッシュミスサイクルTMに続
いてキャッシュヒットサイクルTHまたはスタンバイサ
イクルTSが実行される。
【0669】次に具体的なリード動作およびライト動作
について説明する。図157は、ミスリード時の動作を
示すタイミング図である。図157において、クロック
周期が20nsの場合が一例として示される。ミスリー
ド時には、クロック信号Kの立上がりエッジでチップセ
レクト信号E#のみを“H”と設定する。この場合、C
PU(外部演算処理装置)から与えられたアドレス(R
OW1およびCOL1)がそれぞれDRAMアレイの行
アドレス信号および列アドレス信号として取込まれる。
このミスリード動作時においてDRAMアレイへのアク
セスが行アドレス信号ROW1およびCOL1に従って
行なわれる。(DRAMアレイからSRAMアレイへの
データ転送が行なわれていてもよい。この場合、SRA
MアレイおよびDRAMアレイへは同じアドレスが与え
られる。このDRAMアレイからSRAMアレイへのデ
ータ転送を伴うミス動作時においては、図155に示す
判定回路4030の構成が用いられる。図152に示す
判定回路4020の構成が利用される場合には、この2
回目のクロック信号Kの立上がりに従ってアドレス信号
Acを取込み、SRAMアレイの行選択動作が行なわれ
てもよい。)所定時間が経過するとアウトプットイネー
ブル信号G#を“L”に立下げる。このアウトプットイ
ネーブル信号G#が“L”に立下がると、与えられたア
ドレスROW1およびCOL1に対応するデータQ1が
出力される。
【0670】続いて、DRAMアレイのプリチャージサ
イクルが実行される。このプリチャージサイクルにおい
ては、SRAMアレイへアクセス可能である。プリチャ
ージサイクルの開始と同時に、ヒットリード動作が行な
われる。このヒットリード動作においてはチップセレク
ト信号E#およびキャッシュヒット指示信号CH#が共
に“L”にクロック信号Kの立上がりエッジで設定され
る。これに従ってアドレス信号AcがSRAMアレイの
行および列選択用の信号として取込まれ、対応のメモリ
セルデータQ2がこのクロックサイクル中に出力され
る。続いて図157においてはヒットリードおよびヒッ
トリードが実行されている。それぞれのヒットリードサ
イクルにおいてアドレスC3およびC4に従って出力デ
ータQ3およびQ4がそれぞれ出力される。
【0671】DRAMアレイのプリチャージサイクルが
完了すると、次いでアレイライトサイクルが実行され
る。このアレイライトサイクルはミスリード時にSRA
Mアレイの対応のデータをラッチした後このラッチデー
タがDRAMアレイへ転送される。このアレイライトサ
イクルの設定はクロック信号Kの立上がりエッジでチッ
プセレクト信号E#を“L”、キャッシュヒット指示信
号CH#を“H”、制御信号CC1#(キャッシュアク
セス禁止信号CI#に対応)を“L”に設定し、かつラ
イトイネーブル信号W#を“L”に設定する。
【0672】このアレイライトサイクルにおいては、外
部から与えられるアドレス信号(ミスアドレス)Acお
よびAaが共にDRAM用の列アドレス信号および行ア
ドレス信号として取込まれる。この状態においてSRA
Mアレイへアクセスすることはできない。アレイライト
サイクルの設定サイクルにおいては、ヒットライトが発
生したとしてもこのヒットライトサイクルの実行が禁止
される。このため、キャッシュヒット指示信号CH#は
“H”とされている。
【0673】このアレイライトサイクルの設定サイクル
に続いてヒットリードサイクルが実行される。ヒットリ
ードサイクルにおいては、チップセレクト信号E#およ
びキャッシュヒット指示信号CH#が“L”に設定さ
れ、かつアウトプットイネーブル信号G#が“L”に設
定される。この状態においては、アドレス信号Acに従
ってSRAMアレイへのアクセスが実行され、対応のデ
ータQ5が出力される。図157においてはこのアレイ
ライトサイクルの最後のサイクルにおいてヒットリード
が再び行なわれており、アドレスC6に従ったキャッシ
ュデータQ6が出力される。
【0674】ここで、アレイライトの設定サイクルにお
いてアドレスAaが、ミスアドレス(Miss Ad
d)として示されているのは、SRAMアレイからDR
AMアレイへのデータを転送するために必要とされるア
ドレスは、外部に設けられたタグメモリからのアドレス
であることを示す。
【0675】図158に、ミスライト時の動作タイミン
グ図を示す。ミスライトの設定はクロック信号Kの立上
がりエッジでチップセレクト信号E#を“L”、ライト
イネーブル信号W#を“L”に設定することにより行な
われる。このときには、外部アドレスAcおよびAaが
それぞれDRAMアレイの列アドレスCOL1および行
アドレスROW1として取込まれるとともに、外部から
与えられる書込データD1が取込まれる。このミスライ
トにおいては、DRAMおよびSRAMアレイへのアク
セスが行なわれ、このデータD1がSRAMアレイの対
応のメモリセルへ書込まれる。このSRAMおよびDR
AMアレイへのデータの書込は先に説明したデータ転送
方式のいずれが用いられてもよい。
【0676】ミスライトサイクルが完了すると、DRA
Mアレイはプリチャージサイクルに入る。このプリチャ
ージサイクルにおいてはSRAMに対してアクセス可能
である。図158に対してはヒットリード、ヒットリー
ド、およびヒットライトの動作がそれぞれ実行される。
各動作サイクルに従って、アドレスAcがそれぞれSR
AMアレイアドレスC2,C3およびC4として取込ま
れ、出力データQ2およびQ3が出力され、書込データ
D4が書込まれる。
【0677】続いてアレイライトサイクルが実行され
る。このアレイライトサイクルは図157に示すものと
同様である。このアレイライトサイクルの設定サイクル
においては、制御信号CC1#(アレイアクセス指示信
号(キャッシュアクセス禁止信号)CI#に対応)が
“L”に設定され、SRAMアレイへのアクセスが禁止
される。したがってこのアレイライト設定サイクルにお
いてヒットリードが生じたとしても、このヒットリード
は実行されない。
【0678】アレイライトサイクルの設定サイクルに続
いて、ヒットライトサイクルが実行される。このヒット
ライトサイクルの設定のためには、クロック信号Kの立
上がりエッジでチップセレクト信号E#を“L”に設定
する。ヒットリードが指示されているため、この状態に
おいてはライトイネーブル信号W#が“H”、アウトプ
ットイネーブル信号G#が“L”に設定される。この状
態においても、アレイライトサイクルが設定され、外部
アドレス(Miss Add)がアドレスAc、Aaと
して同時に与えられ、これらのアドレスがそれぞれDR
AMアレイの列アドレスCol2、および行アドレスR
ow2として取込まれる。
【0679】アレイライト設定サイクルに続いてヒット
ライトサイクルが実行され、アドレスAcがSRAMの
ためのアドレスC5として取込まれ、そのときに与えら
れているデータD5が対応のSRAMメモリセルへ書込
まれる。アレイライトサイクルの最後のサイクルでヒッ
トリードサイクルが実行され、アドレスAcがSRAM
アレイの列アドレスC6として取込まれ、対応のデータ
Q6が出力される。
【0680】このアドレス共有方式に従うCDRAMと
メモリコントローラとの接続形態を図159および図1
60に示す。
【0681】図159はダイレクトマッピング方式に従
うCDRAMと外部制御装置との接続を示す図である。
この図159に示す接続形態は図54に示す接続形態に
対応する。この図159に示す接続形態においては、C
PUからの8ビットのアドレス信号A6〜A13がSR
AMロウデコーダ202へ与えられる。この8ビットの
アドレス信号A6〜A13のうち6ビットのアドレス信
号A6〜A11がDRAMコラムデコーダ103へ与え
られる。DRAM100のロウデコーダ102へは、C
PUからのアドレス信号A12,A13とセレクタ67
2からの8ビットのアドレス信号A14〜A21が与え
られる。この図159に示す構成においては、DRAM
の行アドレス信号と列アドレス信号とがノンマルチプレ
クス方式で与えられるため、外部にはマルチプレクス回
路は設けられていない。クロック制御回路4400へは
チップセレクト信号E#およびキャッシュヒット指示信
号CH#が与えられ、SRAMアレイへのアクセスおよ
びDRAMアレイへのアクセスに従った動作が実行され
る。このクロック制御回路4400は、図1に示す構成
において、制御クロックバッファ250とSRAMアレ
イ駆動回路264およびDRAMアレイ駆動回路260
ならびに図155に示す判定回路4030を含む。
【0682】ここで図159においては、SRAMロウ
デコーダ202の出力部からDRAMアレイのためのコ
ラムデコーダ103へアドレス信号A6〜A11が与え
られている。この構成は図154に示すように、プリデ
コーダ部分から信号が出力される構成であってもよく、
またSRAMワード線選択信号が与えられる構成であっ
てもよい。この図159においては単に機能的にSRA
Mアレイの行アドレス信号とDRAMの列アドレス信号
の一部が共用されることを示すだけであり、実際の接続
構成とは正確には反映していない。
【0683】外部制御回路650の構成は図54に示す
構成と同様である。したがって、図54と図159を比
較すれば、DRAMの行アドレス信号と列アドレス信号
とマルチプレクスするためのマルチプレクス回路705
を設ける必要がなくなり、システムサイズを低減するこ
とが可能となり、また、DRAMコラムアドレスの取込
みが容易に行なわれる。
【0684】図160はCDRAMを4ウェイセットア
セシアティブ方式のキャッシュ構成としたときのアドレ
スの接続構成を示す図である。この図160に示す構成
は図155に示すアドレス接続構成に対応する。この図
160に示す構成においては、CPUからのアドレス信
号A6−A11と、制御コントローラ750からのウェ
イアドレスW0およびW1がSRAMコラムデコーダ2
02へ与えられる。SRAMロウデコーダ202へ与え
られたアドレス信号のうち、アドレス信号A6−A11
がDRAMコラムデコーダ103へ与えられる。他の構
成は、DRAMアレイの行アドレスと列アドレスとをマ
ルチプレクスするためのマルチプレクス回路700が設
けられていないことを除いて図55に示す構成と同様で
あり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0685】したがって、この構成においても、アドレ
ス信号をSRAMとDRAMとで共有する構成として
も、容易にキャッシュの構成を変更することができる。
【0686】この上述のように、DRAMのアドレスを
SRAMアドレスの一部を利用する構成とすることによ
りピン端子数を増加させずにDRAMのアドレスのマル
チプレクス方式とすることができ、DRAMアレイのコ
ラムアドレスの取込みが容易になる。
【0687】「データ転送方式の他の実施例」CDRA
Mにおいては、キャッシュミス時においても高速でアク
セスすることができるのが望ましい。以下に、キャッシ
ュミス時においても高速でデータを転送するための構成
について説明する。
【0688】図158は、高速でデータ転送を実行し、
キャッシュミス時においても、高速でデータの読出を行
なうことができるとともに、高速コピーバックモード等
のデータ転送動作をより高速化することのできる構成を
示す。図161においては1つのメモリブロックに関連
する部分の構成が示される。
【0689】DRAMにおいてはデータ読出経路とデー
タ書込経路とが別々に設けられる。このため、グローバ
ルIO線は、DRAMアレイから読出されたデータを伝
達するためのグローバル読出線対GOLaおよびGOL
bと、DRAMアレイへの書込データを伝達するための
グローバル書込線対GILaおよびGILbを含む。グ
ローバル読出線対GOLaとグローバル書込線対GIL
aが互いに並行に配列され、グローバル読出線対GOL
bとグローバル書込線対GILbとが互いに並行に配列
される。このグローバル読出線対GOL(グローバル読
出線対を総称的に示す)とグローバル書込線対GIL
(グローバル書込線対を総称的に示す)は図3に示すグ
ローバルIO線対GILに対応する。
【0690】グローバル読出線対GOLaおよびGOL
bにそれぞれ対応してローカル読出線対LOLaおよび
LOLbが設けられる。グローバル書込線対GILaお
よびGILbに対応してローカル書込線対LILaおよ
びLILbが設けられる。
【0691】グローバル読出線対GOLaとローカル読
出線対LOLaとの間に読出ブロック選択信号φRBA
に応答してオン状態となる読出ゲートROGaが設けら
れる。グローバル読出線対GOLbとローカル読出線対
LOLbとの間に、読出ブロック選択信号φRBAに応
答してオン状態となる読出ゲートROGbが設けられ
る。
【0692】グローバル書込線対GILaとローカル書
込線対LILbとの間に書込ブロック選択信号φWBA
に応答してオン状態となる書込ブロック選択ゲートWI
Gaが設けられる。グローバル書込線対GILbとロー
カル書込線対LILbとの間に、書込ブロック選択信号
φWBAに応答してオン状態となる書込ブロック選択ゲ
ートWIGbが設けられる。
【0693】各ビット線対DBLに対して、選択された
メモリセルデータをローカル読出線対LOLへ伝達する
ためのローカル転送ゲートLTGと選択メモリセルをロ
ーカル書込線対LILへ接続する書込ゲートIGが設け
られる。
【0694】ローカル転送ゲートLTGおよび書込ゲー
トIGを選択状態(導通状態)とするために書込コラム
選択線WCSLと読出コラム選択線RCSLが設けられ
る。書込コラム選択線および読出コラム選択線RCSL
は、対をなして並行に配設される。書込コラム選択線W
CSL上には、DRAMコラムデコーダからの、データ
書込時に発生される書込コラム選択信号が伝達される。
読出コラム選択線RCSLには、このDRAMアレイか
らデータを読出すときに発生される読出コラム選択信号
が伝達される。この書込コラム選択線WCSLおよび読
出コラム選択線RCSLはそれぞれ2列を選択するよう
に配置される。この構成は図3に示すコラム選択線CS
Lが書込用の列を選択する信号線、読出用の列を選択す
る信号線の2つに分割された構成に対応する。
【0695】ローカル転送ゲートLTGは、DRAMビ
ット線対DBLの信号を差動的に増幅するトランジスタ
LTR3およびLTR4と、読出コラム選択線RCSL
の信号電位に応答してオン状態となり、このトランジス
タLTR3およびLTR4により増幅された信号をロー
カル読出線対LOLへ伝達するスイッチングトランジス
タLTR1およびLTR2を含む。トランジスタLTR
3およびLTR4の一方端子はたとえば接地電位である
固定電位VS S に接続される。この構成においては、ロ
ーカル転送ゲートLTGはDRAMビット線対の電位を
反転してローカル読出線対LOLへ伝達する。トランジ
スタLTR3およびLTR4はMOSトランジスタ(絶
縁ゲート型電界効果トランジスタ)で構成されており、
そのゲートがDRAMビット線対DBLに接続される。
したがって、このローカル転送ゲートLTGは、DRA
Mビット線対DBL上の信号電位に悪影響を及ぼすこと
なくローカル読出線対LOLへDRAMビット線対DB
L上の信号電位を高速で伝達する。
【0696】書込ゲートIGは、書込コラム選択線WC
SL上の信号電位に応答してオン状態となり、DRAM
ビット線対DBLをローカル書込線対LILへ接続する
スイッチングトランジスタIGR1およびIGR2を含
む。
【0697】他のDRAMアレイにおける構成は図3に
示すものと同様である。転送ゲートBTGAおよびBT
GBはそれぞれ2対のグローバル書込線対およびグロー
バル読出線対GILに対応して設けられる。転送ゲート
BTG(転送ゲートBTGAおよびBTGBを総称す
る)は、グローバル読出線対GOLおよびグローバル書
込線対LILに接続される。この転送ゲートBTGAお
よびBTGBの構成については後に詳細に説明する。こ
の転送ゲートBTGAおよびBTGBへは転送制御信号
φTSL、φTLDおよびφTDSが与えられる。
【0698】制御信号φTDSはDRAMアレイからS
RAMアレイへデータの転送を行なうときに発生される
信号である。制御信号φTSLはSRAMアレイからラ
ッチへデータが転送されるときに発生される制御信号で
ある。制御信号φTLDはこのラッチされたデータをD
RAMアレイへ書込むときに発生される信号である。こ
の転送ゲートBTGAおよびBTGBは後に詳細にその
構成を説明するが、SRAMアレイから読出されたデー
タをラッチするためのラッチ手段を備えている。次に図
161に示す回路を用いた際のDRAMアレイとSRA
Mアレイとの間のデータ転送動作について説明する。
【0699】図162は図161に示すアレイ構成にお
けるDRAMからSRAMへのデータ転送動作を示す信
号波形図である。この図162に示すデータ転送動作の
信号波形図は図37に示すデータ転送動作を示す信号波
形図に対応する。
【0700】まず時刻t1においてイコライズ信号φE
Qが“L”に立下がり、DRAMアレイにおけるプリチ
ャージ状態が完了する。次いで、時刻t2においてDR
AMワード線DWLが選択され、選択ワード線の電位が
立上がる。
【0701】一方、時刻ts1においてSRAMアレイ
においては行選択動作が行なわれており、選択されたS
RAMワード線SWLの電位が“H”に立上がり、この
選択ワード線に接続されるメモリセルデータがSRAM
ビット線対SBL上へ伝達される。このSRAMビット
線対SBL上の信号電位は転送指示信号φTSLに応答
して転送ゲートに含まれるラッチ手段へ転送され、そこ
でラッチされる。
【0702】一方、DRAMにおいては、時刻t2にお
いて選択ワード線DWLの信号電位が“H”に立上が
り、DRAMビット線対DBLの信号電位が十分な大き
さへ達すると、時刻t3においてセンスアンプ活性化信
号φSANが“L”に立上がり、時刻t4においてセン
スアンプ活性化信号/φSAPが“H”へ立上がる。こ
れによりDRAMビット線対DBLの信号電位がそれぞ
れ読出されたデータに対応して“H”と“L”に設定さ
れる。
【0703】ローカル転送ゲートLTGはDRAMビッ
ト線対DBLの信号電位を直接受けている。
【0704】時刻t3におけるセンスアンプ活性化信号
φSANの立上がり前に、読出コラム選択線RCSLへ
の信号電位が“H”に立上がる。これにより、DRAM
ビット線対DBLに生じた小さな信号電位の変化はロー
カル転送ゲートLTGで高速に増幅され、ローカル読出
線対LOLへ伝達される。
【0705】このローカル読出線対LOLへDRAMビ
ット線対DBLの信号電位が伝達されると時刻t7′に
おいて読出ブロック選択信号φRBAが“H”に立上が
る。これにより、ローカル読出線対LOLがグローバル
読出線対GOLへ接続され、DRAMビット線対DBL
へ発生した信号電位変化はグローバル読出線対GOLを
介して転送ゲートBTGへ伝達される。
【0706】時刻t7′においてグローバル読出線対G
OLの信号電位変化が生じる前に、時刻t3において転
送制御信号φTDSが発生されている。グローバル読出
線対GOLに発生した信号電位変化は高速でSRAMア
レイの対応のメモリセルへ伝達される。
【0707】したがって、時刻t5においてDRAMセ
ンスアンプDSAによるDRAMビット線対DBLの増
幅動作が完了した時点においては、既にSRAMアレイ
へのデータ転送が完了している。
【0708】上述のように、ローカル転送ゲートを設
け、DRAMビット線対DBLを直接転送ゲートBTG
へ接続する構成とすることによりDRAMセンスアンプ
DSAのセンスアンプ動作完了を待つことなくデータ転
送を実行することができる。
【0709】図162において破線で示す信号波形およ
び矢印は図37に示すデータ転送動作との比較を示す図
である。この信号波形の比較から明らかなように、DR
AMセンスアンプDSAの活性化前に転送ゲートBTG
を活性化する(制御信号φTDSを発生する)とするこ
とができ、高速でデータを転送することができる。
【0710】SRAMアレイはこのDRAMアレイから
のデータ転送後すぐにアクセスすることができる。した
がってキャッシュミス時においても高速でSRAMアレ
イへアクセスすることができる。
【0711】次にSRAMアレイからDRAMアレイへ
のデータ転送動作について、その動作タイミング図であ
る図163を参照して説明する。
【0712】このSRAMアレイからDRAMアレイへ
のデータ転送はグローバル書込線対GILを介して行な
われる。この場合グローバル読出線対GOLおよびロー
カル読出線対LOLは利用されない。
【0713】時刻t1においてDRAMアレイのプリチ
ャージサイクルが完了する。時刻t2においてDRAM
ワード線DWLの選択が行なわれ、選択されたワード線
の電位が“H”に立上がる。時刻t3および時刻t4に
おいてセンスアンプ活性化信号φSANおよび/φSA
Pがそれぞれ活性状態となり、DRAMビット線対DB
L上の信号電位が選択されたメモリセルのデータに対応
した値となる。
【0714】時刻t5において書込コラム選択線WCS
Lで選択され、選択された書込コラム選択線WCSLの
信号電位が“H”に立上がる。これにより書込ゲートI
Gがオン状態となり、ローカル書込線対LOLと選択さ
れたDRAMビット線対DBLとが接続される。
【0715】時刻t6において書込ブロック選択信号φ
WBAが“H”に立上がる。これにより、ローカル書込
線対LILとグローバル書込線対GILとが接続され、
グローバル書込線対GILの信号電位がローカル書込線
対LILの信号電位に対応した値となる。
【0716】時刻t7において転送制御信号φTLDが
“H”に立上がり、転送ゲートBTGにラッチされてい
たデータがグローバル書込線対GILおよびローカル書
込線対LILを介してDRAMビット線対DBLへ伝達
される。
【0717】図164は、転送ゲートBTGにおけるD
RAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送を行な
う部分の構成を示す図である。図164を参照して転送
ゲートBTGRはグローバル読出線GOLおよび*GO
L上の信号電位を差動的に増幅するためのトランジスタ
Tr500およびTr501と、転送制御信号φTGS
に応答してグローバルIO線GOLおよび*GOL上の
信号電位をSRAMビット線SBLおよび*SBLへ伝
達するスイッチングトランジスタTr503およびTr
502を含む。ここで、各信号線に付された符号は信号
線対ではなく1本を信号線を示している。トランジスタ
Tr500のゲートは相補グローバル読出線*GOLに
結合される。グローバル読出線GOLおよび*GOLは
ローカル読出線LOLおよび*LOLへそれぞれ結合さ
れる。この図164に示す構成においては、読出ブロッ
ク選択ゲートは省略している。
【0718】ローカル転送ゲートLTGにおいては、D
RAMビット線DBLの電位が“H”のとき、トランジ
スタLTR4が深いオン状態、トランジスタLTR3が
より浅いオン状態となり、トランジスタLTR4に大き
な電流が流れる。このDRAMビット線DBL上の信号
電位がグローバル読出線*GOLへ伝達される。DRA
Mビット線*DBLの信号電位はローカル読出線LOL
へ伝達される。グローバル読出線*GOLの信号電位が
相対的に“L”、グローバル読出線GOLの電位が相対
的に“H”となると、トランジスタTr500がトラン
ジスタTr501よりもより深いオン状態となる。グロ
ーバル読出線*GOLへはトランジスタTr500を介
して電流が流れる。このトランジスタTr500を介し
て流れる電流はトランジスタLTR2およびLTR4を
介して放電される。
【0719】一方、トランジスタTr501において
は、カレントミラー回路を構成しているため、トランジ
スタTr500と同じ電流が流れるが、トランジスタL
TR3が浅いオン状態またはオフ状態となっているため
グローバル読出線GOLの信号電位が高速で“H”に充
電される。このグローバル読出線GOLおよび*GOL
の信号電位が十分に“H”および“L”にまで増幅され
た後に、転送制御信号φTDSが“H”に立上がり、こ
のグローバル読出線GOLおよび*GOLの信号電位が
SRAMビット線SBLおよび*SBLへそれぞれ伝達
される。
【0720】この転送ゲートBTGRの構成において
は、トランジスタTr500、Tr501、LTR1、
LTR2、LTR3およびLTR4はカレントミラー型
増幅回路を構成しており、DRAMビット線DBL,*
DBL上に伝達された信号電位が微小であっても高速で
増幅され、グローバル読出線GOLおよび*GOLの信
号電位がDRAMビット線*DBLおよびDBLに対応
した(反転した)値となる。この構成によりDRAMビ
ット線*DBLおよびDBLを直接入力とするカレント
ミラー型増幅回路によりDRAMビット線の電位が増幅
されてSRAMビット線対SBL,*SBLへ伝達され
る。この構成により、高速でDRAMアレイからSRA
Mアレイへデータを転送することができる。
【0721】図165は、図161に示す転送ゲートの
SRAMアレイからDRAMへのデータ転送を行なうた
めの構成を示す図である。この図165に示すデータ転
送ゲートBTGWの構成は、図41に示すデータ転送回
路における増幅回路部分を省略した構成に対応する。
【0722】図165を参照して、データ転送ゲートB
TGWは、転送制御信号φTSLに応答してSRAMビ
ット線SBLおよび*SBL上のデータを反転して伝達
する伝達ゲート5103と、伝達ゲート5103から伝
達されたSRAMビット線SBLおよび*SBL上のデ
ータをラッチするラッチ回路5100と、転送制御信号
φTLDに応答してラッチ回路5100にラッチされた
データをグローバル書込線GILおよび*GILへそれ
ぞれ伝達する伝達ゲート5102aおよび5102bを
含む。ラッチ回路5100はインバータから構成されて
いる。
【0723】転送ゲートBTGWはさらに、アレイ書込
指示信号AWDEとDRAMコラムデコーダ出力(これ
はSRAMコラムデコーダ出力でもある)SAYに応答
して内部書込データ線*DBWをグローバル書込線*G
ILヘ接続するゲート回路5101bと、書込指示信号
AWDEおよびコラムデコーダ出力SAYに応答して内
部書込データ線DBWをグローバル書込線GILへ接続
するゲート回路5101aを含む。このゲート回路51
01aおよび5101bを介してDRAMアレイへの直
接アクセス時には書込データがDRAMアレイへ伝達さ
れる。
【0724】転送ゲートBTGWはさらに、SRAMア
レイへの書込指示信号SWDEとSRAMコラムデコー
ダ出力(これはまたDRAMアレイの列選択信号でもあ
る)SAYに応答して外部書込データ線DBW,*DB
WをそれぞれSRAMビット線SBLおよび*SBLへ
接続するゲート回路5104aおよび5104bを含
む。この図165に示す転送ゲートBTGWの構成は図
41に示す転送ゲートにおけるSRAMアレイからDR
AMアレイへのデータ転送部分と同一の構成であり、そ
の詳細な説明は繰返さない。
【0725】図166は、書込コラム選択信号線WCS
Lおよび読出コラム選択信号線RCSLを駆動するため
の回路構成を示す図である。この図166において、D
RAMコラムデコーダ103からのコラム選択線CSL
に対して信号線駆動回路5110が設けられる。信号線
駆動回路5110は、DRAMコラムデコーダ103か
らの列選択信号CSLと内部書込イネーブル信号*Wと
を受けるゲート回路5111と、コラム選択信号CSL
とセンス完了信号SCと内部書込イネーブル信号Wとを
受けるゲート回路5112を含む。ゲート回路5111
から読出コラム選択線RCSLを駆動するための信号が
出力される。ゲート回路5112から書込コラム選択線
WCSLを駆動するための信号が出力される。
【0726】内部書込イネーブル信号*WおよびWは、
外部から与えられる制御信号W#に応答してクロックK
に同期して内部に取込まれる信号であってもよい。セン
ス完了信号SCは、DRAMアレイにおけるセンスアン
プDSAのセンス動作の完了を示す信号であり、センス
駆動信号φSANEまたはφSAPEを所定時間遅延し
て発生される信号である。この構成とすることにより、
DRAMへのデータ書込時には読出コラム選択線RCS
Lが選択され、DRAMアレイからデータを書込む場合
には書込コラム選択線WCSLを選択する構成が得られ
る。
【0727】図167は、ブロック選択信号φRBAお
よびφWPAを発生する回路の構成を示す図である。読
出ブロック選択信号φRBAを発生する回路は、読出コ
ラム選択信号RCSLを所定時間遅延する遅延回路51
20と、遅延回路5120出力とブロック選択信号φB
A(図3参照)を受けるゲート回路5121を含む。ゲ
ート回路5121から読出ブロック選択信号φRBAが
出力される。
【0728】書込ブロック選択信号φWBAを発生する
ための回路は、書込コラム選択信号WCSLを所定時間
遅延させる遅延回路5130と、遅延回路5130出力
とブロック選択信号φBAを受けるゲート回路5131
を含む。ゲート回路5131から書込ブロック選択信号
φWBAが発生される。ゲート回路5121および51
31は共にその両入力が“H”となったときに“H”の
信号を発生する。
【0729】上述のDRAMアレイにおけるデータ書込
経路と読出経路とを別々にする構成においては、できる
だけ早くDRAMアレイからSRAMアレイへデータを
転送するのが好ましい。このため、ブロック選択信号φ
RBAおよび読出コラム選択線RCSLをできるため早
いタイミングで駆動するのが好ましい。この構成とする
ためには、図151、図152に示すDRAMアレイと
SRAMアレイのアドレス信号を共有する構成を用いる
のが最も効果的である。この構成に従えば、DRAMア
レイへの行アドレス信号と列アドレス信号をノンマルチ
プレクス方式に従って与えることができ、読出コラム選
択線RCSLをDRAMアレイのワード線DWLが選択
された直後に発生して、ローカル転送ゲートを導通状態
とし、DRAMビット線対をローカル読出線対LOLお
よびグローバル読出線対GOLを介して転送ゲートBT
Gへ結合することができる。
【0730】図168にアドレスノンマルチプレクス方
式の構成をこのDRAMアレイのIO分離構成に適用し
た際のデコーダ回路の構成を示す。図168を参照して
SRAMコラムデコーダ5141は、外部から与えられ
るアドレス信号Ac0〜Ac3を受け、かつデコードし
列選択信号SAYを発生する。この列選択信号SAYは
SRAMアレイの列選択信号およびDRAMアレイの列
選択信号として用いられる。
【0731】SRAMロウデコーダ5142は、外部か
ら与えられるアドレス信号Ac4〜Ac11を受けSR
AMワード線SWLを駆動する信号を発生する。DRA
M列選択回路5143は外部から与えられたアドレス信
号Ac4〜Ac11のうちアドレス信号Ac6〜Ac1
1を受け、書込コラム選択線WCSLおよび読出コラム
選択線RCSLを駆動する信号を発生する。DRAM行
選択回路5144は、アドレス信号Aa0〜Aa9を受
け、ブロック選択信号φBAおよびDRAMワード線駆
動信号DWLを発生する。この図168に示す構成にお
いては、アドレス信号Ac0〜Ac11およびAa0〜
Aa9を同時に与えることができ、高速で読出コラム選
択線RCSLを駆動することができ、より効果的に高速
でDRAMアレイからSRAMアレイへデータを転送す
ることができる。
【0732】なお、図161に示す構成においては、ロ
ーカル読出線対LOLおよびローカル書込線対LILが
ビット線対DBLの両端に配置された構成が示されてい
る。しかしながらこのローカル読出線対LOLおよびロ
ーカル書込線対LILはビット線対DBLの一方側(た
とえば転送ゲートBTGに近い側)に配置される構成で
あってもよく、またビット線対DBLの中央に配置され
る構成であってもよい。
【0733】上述の構成により、キャッシュミス時にお
いても高速コピーバック方式を利用すれば、DRAMア
レイのプリチャージおよびコピーバック動作はキャッシ
ュヒットのバックグラウンドで実行することができるた
め、キャッシュミス時のアクセス時間を短縮することに
より、CDRAMの性能が大幅に改善される。
【0734】したがって、このDRAMアレイのデータ
読出経路とデータ書込経路とを分離する構成はこのアド
レスをノンマルチプレクス方式で与える構成および高速
コピーバック動作とを組合わせることにより最も顕著な
効果が発揮される。
【0735】「他の機能:バーストモード」バーストモ
ード機能付外部演算処理装置(CPU)に対する接続に
ついて説明する。
【0736】バーストモードは前述のごとくCPUから
データブロックが一括して転送されるモードである。こ
のバーストモード機能の制御は、図1に示す付加機能制
御回路299の回路部分を用いて実現される。
【0737】図169はバーストモード動作を実現する
ための回路部分を示す図である。図169を参照して、
バーストモード制御系は、外部から与えられるバースト
イネーブル信号BE#を内部クロック信号int.Kに
応答して取込み内部バーストイネーブル信号/BEを発
生するBEバッファ回路6001と、BEバッファ回路
6001からの最初の内部バーストイネーブル信号/B
Eに応答して所定のパルス幅を有するワンショットパル
ス信号φBEを発生するワンショットパルス発生回路6
002と、ワンショットパルス信号φBEに応答して内
部クロックint.Kをゲート処理するゲート回路60
03を含む。ゲート回路6003は、ワンショットパル
ス信号φBEが発生されたときに、内部クロックin
t.Kの通過を禁止する。ワンショットパルス発生回路
6002は、2回目以降の信号/BEには応答しない。
バースト転送完了時にはリセットされる。これはタイマ
を設け、タイマ動作中はパルス発生を禁止する構成によ
り実現される。
【0738】バーストイネーブル制御系はさらに、アド
レスバッファ(図1参照)から与えられる内部アドレス
信号int.Acを初期値とし、ゲート回路6003か
ら与えられる内部クロック信号int.Kをカウントす
るアドレスカウンタ6004と、アドレスカウンタ60
04のカウント値と内部アドレス信号int.Acのい
ずれかを選択的に通過させるマルチプレクサ回路600
7を含む。このマルチプレクサ回路6007の出力はS
RAMロウデコーダおよびコラムデコーダへ伝達され
る。このアドレスカウンタ6004およびマルチプレク
サ回路6007は、リフレッシュ動作のために用いられ
るリフレッシュアドレス発生用のアドレスカウンタおよ
びリフレッシュアドレスとDRAMアドレスとを切換え
るマルチプレクサ回路とは異なるものである。
【0739】さらにこのバーストイネーブル制御系は、
バーストデータ数を格納するバーストデータ数格納回路
6006と、バーストデータ数格納回路6006に格納
されたバーストデータ数をカウント初期値として、内部
クロック信号int.Kをカウントダウンするダウンカ
ウンタ6005を含む。ダウンカウンタ6005は、B
Eバッファ6001から内部バーストイネーブル信号/
BEが発生されたとき活性化されてカウント動作を実行
する。ダウンカウンタ6005は、そのカウント値に従
ってマルチプレクサ回路6007の接続経路を切換え
る。
【0740】ダウンカウンタ6005は、内部クロック
信号int.Kの立上がりエッジで内部バーストイネー
ブル信号/BEが不活性状態のときにはリセット状態と
される。内部クロック信号int.Kの立上がりエッジ
で内部バーストイネーブル信号/BEが活性状態
(“L”レベル)にあるときにはカウント動作を実行す
る。ダウンカウンタ6005はカウント動作中はマルチ
プレクサ回路6007をアドレスカウンタ6004の出
力を選択するようにその接続経路を制御する。ダウンカ
ウンタ6005はまた、バーストデータ数格納回路60
06に格納されたバーストデータ数をカウントしたとき
にリセット状態とされ、マルチプレクサ回路6007の
接続経路をアドレスバッファからの内部アドレス信号i
nt.Acを選択する経路に切換える。次にこの図16
9に示す動作についてその動作波形図である図170を
参照して説明する。
【0741】SRAMアレイへの通常のアクセス時にお
いては、外部クロック信号Kの立上がりエッジで、チッ
プセレクト信号E#が“L”に設定され、バーストイネ
ーブル信号BE#が“H”に設定される。
【0742】この状態においては、内部バーストイネー
ブル信号/BEも“H”であり、ワンショットパルス発
生回路6002からはパルス信号は発生されない。ま
た、ダウンカウンタ回路6005もリセット状態を維持
する。この状態において、マルチプレクサ回路6007
はアドレスバッファから与えられた内部アドレス信号i
nt.Ac(キャッシュアドレス)を選択しSRAMロ
ウデコーダおよびコラムデコーダへ伝達する。一部はD
RAM列デコーダへ与えられてもよい。
【0743】したがって、外部クロック信号Kの立上が
りエッジで与えられたSRAMのためのアドレスAc1
に従ってSRAMアレイへのアクセスが行なわれ、この
アドレスAc1に対応するデータQ1が出力される。
【0744】外部クロック信号Kの立上がりエッジでチ
ップセレクト信号E#、キャッシュヒット指示信号CH
#およびバーストイネーブル信号BE#が“L”に設定
されるとバーストモードが実行される。この状態におい
ては、ワンショットパルス発生回路6002からこの内
部バーストイネーブル信号/BEの立上がりに応答して
ワンショットのパルス信号φBEが発生される。アドレ
スカウンタ6004はこのワンショットのパルス信号φ
BEに応答して、アドレスバッファから与えられた内部
アドレス信号int.Ac(Ac2)をそのカウント初
期値とし、その初期値をマルチプレクサ回路6007へ
与える。ゲート回路6003はこのワンショットパルス
信号φBEが与えられたときには内部クロック信号in
t.Kの伝達を禁止する。したがってこのクロックサイ
クルにおいては、アドレスカウンタ6004からはクロ
ック信号Kの立上がりエッジで与えられたアドレス信号
Acがマルチプレクサ回路6007へ与えられる。
【0745】ダウンカウンタ6005は内部バーストイ
ネーブル信号/BEの活性状態(“L”)に応答して活
性化され、バーストデータ数格納回路6006に格納さ
れた値からカウントダウン動作を実施する。ダウンカウ
ンタ回路6005はこのカウント動作時には、バースト
モード中であることを示す信号を発生しマルチプレクサ
回路6007へ与える。マルチプレクサ回路6007は
このダウンカウンタ6005からのバーストモード指示
信号に応答してアドレスカウンタ6004の出力を選択
し、SRAMロウデコーダおよびコラムデコーダへ与え
る。SRAMアレイに対してはこのアドレスAc2に従
ったアクセスが行なわれ、対応のデータQ2が出力され
る。
【0746】以後外部クロック信号Kの立上がりエッジ
でチップセレクト信号E#、キャッシュヒット指示信号
CH#およびバーストイネーブル信号BE#を“L”と
することにより外部から与えられるアドレス信号Acが
無視され、アドレスカウンタ6004からのSRAMア
レイへのアクセスが実行される。すなわち、内部クロッ
ク信号int.Kがゲート回路6003を介してアドレ
スカウンタ6004へ与えられる。アドレスカウンタ6
004はこの内部クロック信号に従ってカウント動作
(カウントアップまたはカウントダウン動作)を実行
し、そのカウント値をマルチプレクサ回路6007へ与
える。
【0747】マルチプレクサ回路6007は、ダウンカ
ウンタ6005からの制御信号に従ってアドレスカウン
タ6004のカウント値を選択し、SRAMロウデコー
ダおよびコラムデコーダへ与える。したがって、バース
トモード中においては、このアドレスカウンタ6004
からのカウント値に従ったアクセスが行なわれ、対応の
データQ3、…が各クロックサイクル毎に出力される。
バーストモード動作は、バーストモードイネーブル信号
BE#が外部クロック信号Kの立上がりエッジで“H”
に設定された状態で終了するかまたはダウンカウンタ6
005がカウントダウン動作を完了した時点で終了す
る。
【0748】バーストデータ数格納回路6006に格納
されるバーストデータ数情報は予め固定的にプログラム
されて設定されていてもよく、また各バースト転送モー
ド時にコマンドレジスタ等に格納される構成であっても
よい。
【0749】なお図169に示す構成においては、ゲー
ト回路6003はワンショットパルス信号φBEに従っ
て内部クロック信号int.Kの伝達を禁止している。
この場合、ゲート回路6003を用いずに、内部クロッ
ク信号int.Kとワンショットパルス信号φBEが与
えられたときアドレスカウンタ6004が内部アドレス
int.Acをカウント初期値として設定するように構
成されてもよい。
【0750】図171はアドレスカウンタ回路の具体的
構成の一例を示す図である。図171を参照して、アド
レスカウンタ6004は、継続接続されたn個のバイナ
リカウンタ回路BCC1〜BCCnを含む。バイナリカ
ウンタ回路BCC1〜BCCnは、非同期型のカウンタ
回路であり、最下位のバイナリカウンタ回路BCC1へ
対してのみ内部クロック信号int.Kが与えられる。
バイナリカウンタ回路はそれぞれ2進カウント動作を実
行し、カウント値が“1”に達したときキャリ信号CK
0〜CKn−1を出力する。このキャリ出力CK0〜C
Kn−1はそれぞれ次段のバイナリカウンタ回路BCC
2〜BCCnのクロック入力へ与えられる。
【0751】バイナリカウンタ回路BCC1〜BCCn
からはそれぞれ相補なカウント値A0,*A0〜An,
*An−1が発生される。アドレスカウンタ6004は
さらにカウントアップ動作を実行するかカウントダウン
動作を実行するかを決定するためのアップ/ダウン切換
回路6010を含む。このアップ/ダウン切換回路60
10は、アップ/ダウン設定信号φUDに応答してカウ
ンタ回路BCC1〜BCCnからの出力A0〜Anおよ
び相補出力*A0〜*An−1のいずれかを選択的に通
過させる。カウントアップ動作が設定された場合にはア
ップ/ダウン切換回路6010はカウンタ出力A0〜A
nを選択する。カウントダウン動作が設定された場合に
は、アップ/ダウン切換回路6010は相補出力*A0
〜*An−1を選択する。
【0752】このアップ/ダウン設定信号φUDはコマ
ンドレジスタに設定される制御信号であってもよく、ま
た配線等により固定的にいずれか一方のカウント動作を
設定するようにされる制御信号であってもよい。
【0753】カウンタ回路の構成としては、図171に
示す構成に限定されず、初期値を設定することのできる
機能を備えるカウンタ回路であればいずれの構成が用い
られてもよい。
【0754】図172は図169に示すバーストデータ
数格納回路6006の具体的構成の一例を示す図であ
る。この図172に示す構成においては、バーストデー
タ数格納回路6006としてコマンドレジスタが利用さ
れる。バーストデータ数格納回路6006は、制御信号
φCRに応答してデータ入出力ピン端子へ与えられたデ
ータDQを伝達するスイッチングトランジスタTr60
0と、スイッチングトランジスタTr600を介して与
えられたデータをラッチするためのインバータ回路V6
00、V601およびV602を含む。インバータ回路
V600およびV601がラッチ回路を構成する。
【0755】制御信号φCRは、コマンドレジスタ設定
モード時において発生される制御信号であり、このバー
ストデータ数を格納するために用いられるコマンドレジ
スタに応じて制御信号の組合わせ(コマンドレジスタ指
示信号Ar、Ar1およびW#)が異なる。
【0756】この図172に示す構成においては、バー
ストデータ数情報がデータ入出力端子DQを介して与え
られるように示している。しかしながら、これはデータ
入力端子Dおよびデータ出力端子Qそれぞれから与えら
れる構成であってもよい。
【0757】バーストデータ数情報は、コマンドレジス
タではなく、専用のレジスタに格納されてもよい。
【0758】「バーストモード機能の他の記憶装置への
適用」図173は他のバーストモード機能付半導体メモ
リの構成を示す図である。図173において、半導体記
憶装置6700は、行および列状に配列されたメモリセ
ルを含むメモリアレイ6701と、メモリアレイ670
1の行を選択するためのロウデコーダ6702と、メモ
リアレイ6701の列を選択するためのコラムデコーダ
6703を含む。
【0759】半導体記憶装置6700はさらに、外部か
ら与えられるアドレスADDを受け内部アドレスを発生
するアドレスバッファ回路6704と、アドレスバッフ
ァ回路6704の出力をカウント初期値とし、クロック
制御回路6706からのクロック信号をカウントするア
ドレスカウント回路6705と、クロック制御回路67
06からの制御信号BEに応答してアドレスカウント回
路6705およびアドレスバッファ回路6704の出力
のいずれかを通過させるマルチプレクサ回路6707を
含む。マルチプレクサ回路6707から行および列アド
レス信号がそれぞれロウデコーダ6702およびコラム
デコーダ6703へ与えられる。このアドレスカウント
回路6705は図169に示すアドレスカウンタ600
4、ダウンカウンタ6005、およびバーストデータ数
格納回路6006の構成を含む。
【0760】クロック制御回路6706は、外部から与
えられるチップセレクト信号/CS、ライトイネーブル
信号/W、アウトプットイネーブル信号/OEおよびバ
ーストモード要求信号BEを受け、各内部制御信号を発
生する。
【0761】この半導体記憶装置6700は、スタティ
ック型の半導体記憶装置を想定している。しかしなが
ら、スタティックコラムモード、ページモード等の高速
動作モードを備えるダイナミック型半導体記憶装置が用
いられてもよい。アドレスカウント回路6705および
マルチプレクサ回路6707の構成は上で説明したもの
と同様であり、その構成は示さない。
【0762】上述のように、バーストモード時において
アドレスを発生するアドレスカウント回路6705を設
けることにより、バーストモード用のアドレス発生回路
を記憶装置の外部に接続する必要がなくなり、システム
のサイズが低減される。また、外部に設けられたバース
トモード用のアドレスカウンタによる半導体記憶装置に
接続する配線が不要となり、この接続用信号線における
信号の遅延およびこの接続配線における充放電に伴う消
費電流を低減することができる。さらに、このようなバ
ーストモード用のアドレスカウント回路を半導体記憶装
置内部に設けることにより、バーストモード機能付CP
Uに対する接続を容易に行なうことができる。
【0763】なお、図169に示す構成において、アド
レスカウンタ6004へはアドレスバッファからの内部
アドレスが初期カウント値としてプリセットされてい
る。しかしながら、このアドレスカウンタ6004の初
期カウント値はコマンドレジスタに設定される構成であ
ってもよい。
【0764】また図173に示す半導体記憶装置は他の
キャッシュ内蔵型の半導体記憶装置であってもよい。
【0765】「他の機能:スリープモード」以下に、ス
タンバイ時の消費電流を低減するための動作モード、す
なわち、スリープモードについて説明する。このスリー
プモードの機能は図1に示す付加機能制御回路299に
より実現される。
【0766】前述のごとく、この発明のCDRAMは外
部クロック信号Kに同期してアドレス信号、外部制御信
号および書込データの取込みを行なっている。したがっ
て、スタンバイモード時においてもこの外部信号を受け
るバッファにおいては電流が消費されることになる。
【0767】図174はアドレスバッファ(252;図
1:図80 360)の1ビットに関連する部分の構成
を示す図である。図174を参照して、アドレスバッフ
ァ7001は、内部クロック信号int.Kに応答して
与えられたデータを反転して通過させるクロックトイン
バータ7011と、クロックトインバータ7011の出
力をラッチするためのインバータ7013および701
4を含む。クロックトインバータ7011は、その正の
制御入力に内部クロック信号int.Kをインバータ7
012を介して受け、その相補制御入力に内部クロック
信号int.Kを受ける。
【0768】クロックトインバータ7014は、その正
の制御入力にチップセレクト信号Eをインバータ701
5を介して受け、その相補制御入力にチップセレクト信
号Eを受ける。
【0769】インバータ7013とクロックトインバー
タ7014とは反並行(または交差接続)形態に接続さ
れ、ラッチ回路を構成する。
【0770】図174に示す構成においては、内部クロ
ック信号int.Kの立上がりに応答してクロックトイ
ンバータ7011は出力ハイインピーダンス状態とな
る。クロックトインバータ7014はチップセレクト信
号Eの立下がりに応答してインバータとして機能する。
この状態において、チップセレクト信号Eの立下がりに
応答してインバータ7013およびクロックドインバー
タ7014からなるラッチ回路が構成される。インバー
タ7013から内部アドレス信号int.Aが発生され
る。
【0771】すなわち、外部クロック信号Kの立上がり
エッジでその時点において与えられていた外部アドレス
Aがインバータ7013およびクロックトインバータ7
014からなるラッチ回路によりラッチされ、内部アド
レスint.Aが発生される。
【0772】図174に示すように、このチップセレク
ト信号Eが“H”にありチップ非選択状態にあった場合
においても、内部クロック信号int.Kが持続的に与
えられる。したがって、スタンバイ状態において、この
クロックトインバータ7011が動作し、電流が消費さ
れる。
【0773】図175は制御クロックバッファに含まれ
るクロックバッファ回路の構成を示す図である。この図
175においては、チップセレクト信号E#に関連する
バッファが一例として示される。図175において、バ
ッファ回路7021は内部クロック信号int.Kをそ
のゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタTr7
00と、外部チップセレクト信号E#をそのゲートに受
けるpチャネルMOSトランジスタTr701と、外部
チップセレクト信号E#をそのゲートに受けるnチャネ
ルMOSトランジスタTr702と、内部クロック信号
の反転信号/int.Kをそのゲートに受けるnチャネ
ルMOSトランジスタTr703を含む。トランジスタ
Tr700〜Tr703は電源電位VC C と他方電源電
位(接地電位)VS S との間に直列に接続される。この
図175に示す構成においては、内部クロック信号in
t.Kの立上がりエッジでこのバッファ回路7021は
出力ハイインピーダンス状態となり、その出力部をそれ
までに与えられていた信号電位のフローティング状態に
設定する。このバッファ回路の構成においては、次段に
インバータ回路またはラッチ回路が設けられる構成であ
ってもよい。
【0774】この図175に示すように、制御クロック
においても内部クロック信号int.Kに応じてその出
力部へ情報伝達が行なわれており、したがってスタンバ
イ時においても電流が消費される。そこで、このスタン
バイ時における消費電流を低減するための構成について
以下に説明する。
【0775】図176はスリープモード動作を示す信号
波形図である。スリープモードは外部クロック信号Kと
非同期に設定される。このスリープモードの設定はコマ
ンドレジスタ設定信号CR#により行なわれる。すなわ
ち、この制御信号CR#が“L”に立下がると内部クロ
ック信号int.Kの発生が停止される。これにより、
たとえばスタンバイ時における各バッファ回路の動作が
停止される。次にこのスリープモードを実現するための
回路構成について説明する。
【0776】図177はスリープモードを実現するため
の回路構成を機能的に示すブロック図である。図177
において、スリープモード制御系は、制御信号CR#に
応答してスリープモード制御信号SLEEPを発生する
スリープ制御回路7052と、スリープ制御回路705
2からのスリープモード制御信号SLEEPに応答して
内部クロック信号int.Kの発生/停止を制御する内
部クロック発生回路7051を含む。この内部クロック
発生回路7051は図1および図80に示すクロックバ
ッファ254に対応する。スリープ制御回路7052は
図1に示す付加機能制御回路299に含まれていてもよ
く、またコマンドレジスタが用いられてもよい。
【0777】図178は図177に示す内部クロック発
生回路7051の具体的構成の一例を示す図である。図
178を参照して、内部クロック発生回路7051は、
スリープモード制御信号SLEEPを受けるインバータ
回路7061と、外部クロック信号Kとインバータ回路
7061の出力を受けるNAND回路7062と、NA
ND回路7062の出力を受けるインバータ回路706
3を含む。スリープモード制御信号SLEEPはスリー
プモード設定時には“H”に設定される。NAND回路
7062はインバータ回路7061の出力が“H”のと
きにインバータとして機能する。インバータ回路706
1の出力が“L”レベルにあれば、NAND回路706
2の出力は“H”レベルに固定される。
【0778】したがって、図178に示す構成によれ
ば、スリープモード制御信号SLEEPにより外部クロ
ック信号Kの発生および停止を制御することができる。
【0779】図179はスリープモード制御信号を発生
するスリープ制御回路7052の具体的構成の一例を示
す図である。
【0780】図179を参照して、スリープ制御回路7
052は、外部コマンドレジスタ設定信号CR#とイン
バータ回路7507の出力とを受けるゲート回路(NO
R回路)7501と、ゲート回路7501の出力を受け
るインバータ回路7502と、インバータ回路7502
の出力を受けるインバータ回路7503と、インバータ
回路7503の出力とゲート回路(NAND回路)75
06の出力を受けるゲート回路(NAND回路)750
3を含む。
【0781】スリープ制御回路7052はさらに、外部
コマンドレジスタ設定信号CR#を受けるインバータ回
路7504と、インバータ回路7504の出力と外部制
御信号Ar0、Ar1、およびW#を受けるゲート回路
(NAND回路)7505と、NAND回路7503お
よび7505の両出力を受けるゲート回路7506と、
ゲート回路7506の出力を受けるインバータ回路75
07と、インバータ回路7507の出力を受けるインバ
ータ回路7508を含む。インバータ回路7508から
スリープモード制御信号SLEEPが発生される。
【0782】図179においてはさらに、CR#バッフ
ァ7600が示される。このCR#バッファ7600は
制御クロックバッファ(図1の参照番号250等を参
照)に含まれる。このCR#バッファ7600は、内部
クロック信号int.Kに応答して外部コマンドレジス
タ設定信号CR#を取込み内部制御信号CRを発生す
る。
【0783】次にこの図179に示すスリープ制御回路
7052の動作をその動作波形図である図180を参照
して説明する。
【0784】図179に示す信号CR#、Ar0、Ar
1、およびW#はすべて外部制御信号である。したがっ
て、このスリープ制御回路7052はクロック信号Kと
非同期的に動作する。
【0785】外部コマンドレジスタ設定信号CR#が
“H”の場合、ゲート回路7501の出力は“L”であ
る。したがってインバータ回路7503の出力も“L”
レベルにある。
【0786】一方インバータ回路7504の出力は
“L”となる。したがって、ゲート回路7505の出力
は制御信号Ar0、Ar1、およびW#の状態に関係な
く“H”となる。ゲート回路7506はその両入力に
“H”に信号を受ける。したがってゲート回路7506
の出力は“L”となり、スリープモード制御信号SLE
EPは“L”となる。
【0787】スリープモードの設定にあたっては外部コ
マンドレジスタ設定信号CR#が“L”に設定される。
また制御信号Ar0、Ar1およびW#が続いて“H”
に設定される。この状態においては、ゲート回路750
5はそのすべての入力に“H”の信号を受けるため、そ
の出力は“L”となる。ゲート回路7506はその一方
入力に“L”の信号を受けるため、その出力が“H”と
なり、スリープモード制御信号SLEEPが“H”に立
上がる。
【0788】スリープモード制御信号SLEEPが
“H”になった状態においては、インバータ回路750
7の出力は“L”になる。このため、ゲート回路750
1はその両入力が“L”となり、その出力は“H”とな
る。この結果、ゲート回路7503はその両入力が
“H”レベルとなり、その出力が“L”となる。
【0789】この状態においては、ゲート回路7506
の一方入力へはゲート回路7503から“L”の信号が
与えられるため、外部制御信号Ar0,Ar1およびW
#の状態にかかわらずゲート回路7506の出力は
“H”となる。
【0790】この状態において外部コマンドレジスタ設
定信号CR#を“H”へ立上げると、スリープモード制
御信号SLEEPは“L”に立上がる。それによりスリ
ープモードの解除が行なわれる。
【0791】スリープモードにより内部クロック信号i
nt.Kの発生を停止させた場合、内部クロック信号i
nt.Kの立上がりエッジで外部リフレッシュ指示信号
REF#の取込みを行なうことができない。このため、
オートリフレッシュを実行することができなくなる。こ
のため、スリープモード期間中は、オートリフレッシュ
に代えてセルフリフレッシュを実行する必要がある。こ
のスリープモード中にセルフリフレッシュを実行するた
めの回路構成を図181に示す。
【0792】図181を参照して、オート/リフレッシ
ュモードをスリープモードの実行に応じて切換えるため
に、セルフリフレッシュ切換回路7401が設けられ
る。セルフリフレッシュ切換回路7401は内部クロッ
ク信号int.Kの発生を監視し、内部クロックin
t.Kの発生が停止された場合にはセルフリフレッシュ
切換信号Selfを発生する。
【0793】リフレッシュタイマ7402は、このセル
フリフレッシュ切換信号Selfに応答して起動され、
所定の間隔でリフレッシュ要求信号/REFREQを発
生し、クロックジェネレータ7403へ与える。クロッ
クジェネレータ7403は外部クロック信号Kおよび外
部リフレッシュ指示信号REF#とリフレッシュタイマ
7402からのリフレッシュ要求信号/REFREQを
受け、リフレッシュを実行すべきか否かを判定し、リフ
レッシュ実行に必要な各種制御信号を発生する。このク
ロックジェネレータ7403の構成は、図138に示す
構成が用いられてもよい。クロックジェネレータ740
3の実行する機能は図138に示すものと同様である。
ただしここでは入出力切換えの機能は示されていない。
【0794】セルフリフレッシュ切換回路7401は内
部クロック信号int.Kの立上がりに応答してカウン
ト動作を実行し、この内部クロック信号int.Kが所
定の期間(たとえば1クロックサイクル)中に与えられ
ない場合にセルフリフレッシュ切換信号Selfを発生
する。セルフリフレッシュ切換回路7401は、内部ク
ロック信号int.Kの立上がりに応答してリセットさ
れ、セルフリフレッシュ切換信号Selfをオートリフ
レッシュ指示状態に設定する。リフレッシュタイマ74
02は図137に示したものと同様であり、セルフリフ
レッシュ切換信号Selfに応答して所定間隔でリフレ
ッシュ要求信号/REFREQを発生する。
【0795】クロックジェネレータ7403は外部クロ
ック信号Kの立上がりエッジで外部リフレッシュ指示信
号REF#を取込み、このリフレッシュ指示信号REF
#またはリフレッシュ要求信号/REFREQのいずれ
かが活性状態にある場合には、リフレッシュに必要な動
作を実行する。クロックジェネレータ7403から発生
される内部制御信号/RASおよび/CASはDRAM
アレイのためのデコード動作等を制御するための制御信
号である。
【0796】リフレッシュアドレスカウンタ7407は
図1等に示すリフレッシュアドレスカウンタ293に対
応する。
【0797】図1に示す構成と対応すれば、クロックジ
ェネレータ7403はオートリフレッシュモード検出回
路291およびリフレッシュ制御回路292を含む。
【0798】図182はリフレッシュ信号REFを発生
する回路の構成を示す図である。この図182に示す構
成は図181に示すクロックジェネレータ7403に含
まれる。図182において、リフレッシュ信号REFを
発生する回路は、内部クロック信号int.Kに応答し
て外部リフレッシュ指示信号REF#をラッチするRE
Fバッファ7440と、REFバッファ7440の出力
とリフレッシュタイマ7402からのリフレッシュ要求
信号/REFREQを受けるゲート回路7450を含
む。ゲート回路7450はその一方の入力が“L”とな
ったときに“H”の信号を出力する。リフレッシュ信号
REFが“H”となったときにリフレッシュが実行され
る。
【0799】図183はこの図181に示す回路の動作
を示す信号波形図である。以下、図181ないし図18
3を参照してオートリフレッシュ/セルフリフレッシュ
のスリープモード時における切換動作についてに説明す
る。
【0800】時刻t1においてスリープモードが設定さ
れ、内部クロック信号int.Kの発生が停止される。
セルフリフレッシュ切換回路7401はこの時刻t1か
らカウント動作を実行し、所定時間が経過すると時刻t
2においてセルフリフレッシュ切換信号Selfを発生
し、リフレッシュタイマ7402へ与える。リフレッシ
ュタイマ7402はこのセルフリフレッシュ切換信号S
elfに応答してリフレッシュ要求信号/REFREQ
を発生し、クロックジェネレータ7403へ与える。
【0801】クロックジェネレータ7403はこのリフ
レッシュ要求信号/REFREQに応答してリフレッシ
ュ信号REFを発生し、かつ内部制御信号/RASを発
生する。このとき、内部制御信号/CASの発生は停止
される。内部制御信号/RASに応答してDRAMアレ
イにおける行選択動作およびセンス動作が実行され、セ
ルフリフレッシュが行なわれる。
【0802】リフレッシュタイマ7402は所定期間毎
にリフレッシュ要求信号/REFREQを発生する。こ
れに応じて内部制御信号/RASが“L”に立上がり、
リフレッシュが行なわれる。リフレッシュアドレスカウ
ンタ7407のリフレッシュアドレスは各リフレッシュ
サイクル毎にインクリメントまたはデクリメントされ
る。
【0803】時刻t3においてスリープモードが解除さ
れると、セルフリフレッシュ切換回路7401はリセッ
トされてセルフリフレッシュ切換信号Selfの発生を
停止する。それによりリフレッシュタイマ7402はカ
ウント動作がリセットかつ禁止される。
【0804】この図181に示す構成においてはセルフ
リフレッシュ切換回路7401が内部クロック信号in
t.Kをモニタしてセルフリフレッシュ切換信号Sel
fを発生している。セルフリフレッシュ切換回路740
1はスリープモード制御信号SLEEPをモニタする構
成とされてもよい。また、リフレッシュタイマ7402
がスリープモード制御信号SLEEPに応答して活性化
される構成が用いられてもよい。
【0805】さらにこの図181に示すリフレッシュ制
御系は図137に示すオートリフレッシュ/セルフリフ
レッシュ切換回路と共用されてもよい。
【0806】図184はスリープモード制御信号SLE
EPを発生する他の回路構成例を示す図である。図18
4に示す構成においては、外部チップセレクト信号E#
およびアレイアクセス指示信号CI#(CC1#に対
応)によりスリープモードの設定が行なわれる。図18
4を参照して、スリープモード制御回路7052は、内
部チップセレクト信号CE#を受けるインバータ回路7
601と、インバータ回路7601の出力とゲート回路
7604の出力とを受けるゲート回路7602と、外部
アレイアクセス支持信号CI#を受けるインバータ回路
7603と、ゲート回路7602の出力とインバータ回
路7603の出力を受けるゲート回路7604とゲート
回路7604の出力を受けるインバータ回路7605を
含む。
【0807】図184においては、制御クロックバッフ
ァに含まれるEバッファ7650およびCIバッファ7
651も合わせて示される。このEバッファ7650お
よびCIバッファ7651はそれぞれ内部クロック信号
int.Kの立上がりエッジで外部信号E#およびCI
#をそれぞれ取込み内部制御信号EおよびCIを発生す
る。
【0808】図185は図184に示す回路の動作を示
す信号波形図である。以下、図184および図185を
参照してスリープモード設定動作について説明する。
【0809】図184に示す回路構成においては、外部
制御信号E#およびCI#の組合わせでスリープモード
の設定が行なわれる。チップセレクト信号E#が“H”
にありかつキャッシュアクセス禁止信号CI#が“L”
のときにスリープモードが設定される。この状態におい
ては、ゲート回路7602の出力が“H”となり、イン
バータ回路7603の出力が“H”となる。ゲート回路
7604はその両入力が共に“H”レベルとなるため、
“L”の信号を出力する。これにより、インバータ回路
7605からのスリープモード制御信号SLEEPが
“H”に立上がる。
【0810】キャッシュアクセス禁止信号CI#が
“H”に立上がると、ゲート回路7604の出力が
“H”に立上がり、スリープモード制御信号SLEEP
が“L”に立下がる。この図184に示す構成において
は、スリープモードの期間の長さはキャッシュアクセス
禁止信号CI#により決定される。
【0811】このチップセレクト信号E#とキャッシュ
アクセス禁止信号CI#はDRAMアレイへ直接アクセ
スする場合の制御信号として利用される(すなわち、図
185においてクロック信号Kの立上がりエッジでチッ
プセレクト信号E#が“L”にあり、かつキャッシュア
クセス禁止信号CI#が“L”にあればDRAMアレイ
へ直接アクセスされる。)したがってこのアレイへの直
接アクセスサイクルの設定時にスリープモードが設定さ
れるのを防止するために、図186に示すようにチップ
セレクト信号E#およびキャッシュアクセス禁止信号C
I#に対してセットアップ時間Tsetupおよびホー
ルド時間Tholdが設定される。すなわち、図186
に示すように、チップセレクト信号E#が“L”に立下
がってからキャッシュアクセス信号CI#が“L”に移
行するまでのセットアップ時間Tsetupとキャッシ
ュアクセス禁止信号CI#が“H”になってからチップ
セレクト信号E#が“H”に移行するまでのホールド時
間Tholdが指定される。アレイアクセス時において
キャッシュアクセス禁止信号CI#はチップセレクト信
号E#が“L”に移行してから“L”へ移行する。これ
によりアレイ直接アクセス時にチップセレクト信号E#
が“H”のときにキャッシュアクセス信号CI#が
“L”に立下がる状態が禁止され、スリープモードへの
誤設定が防止される。
【0812】図187にこのCDRAMの動作モードを
設定するための制御信号状態の組合わせを一覧にして示
す。この図187に示すCDRAMの動作モードは図5
1に示すものと対応するが、一部追加機能に合わせて修
正を受けている。この図187に示す構成においてはバ
ーストモード動作および高速コピーバック動作およびD
RAMアレイとSRAMアレイにおけるラッチを用いた
データ転送が追加される。
【0813】以下簡単に図187に示す追加機能につい
て説明する。バーストモードの設定は制御信号E#、C
H#およびCC2#(CR#)を“L”に設定し、制御
信号CC1#(CI#)を“H”に設定することにより
行なわれる。データ書込が行なわれるかデータ読出が行
なわれるかはライトイネーブル信号W#の状態により決
定される。ライトイネーブル信号W#が“H”にあれば
ヒットリードバースト動作が実行される。ライトイネー
ブル信号W#が“L”にあればヒットライトバースト動
作が実行される。
【0814】制御信号E#、CH#およびCC1#(C
I#)を“L”、制御信号CC2#(CR#)を“H”
に設定すれば、キャッシュヒット動作と共にDRAMア
レイへのデータ転送動作が実行される。すなわち、この
状態においては、キャッシュ(SRAM)とCPUとの
間でのデータ書込/読出が実行されるとともに、転送ゲ
ートに含まれるラッチ手段によりラッチされたデータが
DRAMアレイへ転送される。ヒットリード動作が行な
われるかヒットライト動作が行なわれるかはライトイネ
ーブル信号W#の状態により決定される。
【0815】またキャッシュミス時の状態においては、
キャッシュから転送ゲートに含まれるラッチ手段へのデ
ータの転送が行なわれるとともに、DRAMアレイから
SRAMアレイ(キャッシュ)へデータが転送され、か
つこのキャッシュ(SRAM)を介してCPUとのデー
タの書込/読出が行なわれる。この状態はチップセレク
ト信号E#を“L”に設定することにより実行される。
ミスリードであるかミスライトであるかはライトイネー
ブル信号W#により決定される。
【0816】高速コピーバックを実行する場合のラッチ
(データ転送ゲートに含まれる)からDRAMアレイへ
のデータ転送を実行するアレイライト動作の設定のため
には、制御信号E#およびCC2#(CR#)を“L”
に設定しかつ制御信号CH#およびCC1#(CI#)
を“H”に設定する。この状態では高速コピーバックモ
ードにおけるラッチからDRAMアレイへのデータ転送
が実行される。制御信号E#、CC2#およびW#を
“L”に設定し、制御信号CH#およびCC1#(CI
#)を“H”に設定すれば、キャッシュ(SRAMアレ
イ)からDRAMアレイへのデータ転送が実行される。
これによりDRAMアレイの初期化が行なわれる。
【0817】また制御信号E#およびCC1#(CI
#)を“L”に設定し、制御信号CH#およびCC2#
(CR#)を“H”に設定すればアレイへ直接アクセス
することができる。データの書込を行なうか読出を行な
うかはライトイネーブル信号W#により決定される。
【0818】「最適なCDRAMを与える構成」実施上
効果的な機能の組合わせは、DRAMとSRAMを独立
にアドレス指定可能とする構成、連続的に入力されるク
ロック信号を用いて内部電圧を発生する構成、内部デー
タ転送経路とデータ書込経路と2系統もつデータ転送経
路の構成、SRAMアレイへのアクセス中にDRAMア
レイのオートリフレッシュを実行する構成、キャッシュ
ミスライト時においてはDRAMアレイへのデータ書込
と同時にSRAMアレイへもデータを書込む構成、高速
動作モードと低消費電力動作モードとが選択可能な構
成、バーストモード機能付CPUへの接続を容易にする
ための構成、スタンバイ電流低減用スリープモードを備
える構成および通常モード時にもセルフリフレッシュを
行なう構成の組合せである。
【0819】なお、クロックKにより内部電圧を発生す
る構成は、クロックKによりチャージポンプを動作させ
基板バイアス電圧を発生する構成である。
【0820】(2) 最も効果的なCDRAMの構成は
以下の機能を備える。DRAMとSRAMとを独立に選
択可能とする構成、外部クロック信号に従って内部電圧
を発生する構成、内部転送経路とデータ書込経路とを2
系統もつデータ転送経路の構成、高速コピーバックモー
ド機能、SRAMアレイへのアクセス中にDRAMアレ
イのオートリフレッシュを実行する構成、キャッシュミ
スライト時においてSRAMアレイへも書込データを書
込む構成、SRAMアドレスとDRAMコラムアドレス
とを共有する構成、バーストモード動作に応じてアドレ
ス発生方式を切換える構成、スリープモード機能、通常
モード時においてもセルフリフレッシュを行なう構成、
DRAMアレイのデータ書込経路とデータ読出経路とを
分離する構成。
【0821】
【発明の効果】請求項1の発明に従えば、セルフリフレ
ッシュモードとオートリフレッシュモードの切換えがリ
フレッシュモード設定手段により行なわれる。1つの端
子がオートリフレッシュ時にはリフレッシュ指示入力端
子に設定されまたセルフリフレッシュ時にはセルフリフ
レッシュ実行指示出力端子に切換えられる。これによ
り、セルフリフレッシュモードにおいても半導体記憶装
置外部でリフレッシュタイミングを知ることができ、通
常モード時においてもセルフリフレッシュモードを利用
することができる。
【0822】
【0823】
【0824】
【0825】
【0826】
【0827】
【0828】
【0829】
【0830】
【0831】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるキャッシュ内蔵半導
体記憶装置の全体の構成を機能的に示す図である。
【図2】図1に示す半導体記憶装置のメモリアレイ部の
構成を概略的に示す図である。
【図3】図1に示すメモリアレイの詳細構成を示す図で
ある。
【図4】図1に示す半導体記憶装置のアレイ配置の他の
構成例を示す図である。
【図5】4MビットDRAMと16KビットSRAMと
を内蔵する半導体記憶装置のアレイの配置を示す図であ
る。
【図6】図5に示す半導体記憶装置における1つのメモ
リブロックにおけるDRAMアレイの信号線のレイアウ
トを示す図である。
【図7】図5に示すDRAMにおけるメモリセルに関連
するビット線およびワード線の構造を概略的に示す図で
ある。
【図8】図5に示す半導体記憶装置におけるワード線の
構成を概略的に示す図である。
【図9】図5に示す半導体記憶装置における信号線のレ
イアウトを示す図である。
【図10】図5における半導体記憶装置におけるSRA
Mアレイの構成を示す図である。
【図11】図5に示す半導体記憶装置を収納するパッケ
ージおよびピン配置を示す図である。
【図12】図1に示す半導体記憶装置における内部デー
タ線とDRAMアレイのビット線およびSRAMアレイ
のビット線との接続形態を示す図である。
【図13】図1に示す半導体記憶装置におけるデータ入
出力回路の構成の一例を示す図である。
【図14】図1に示す半導体記憶装置におけるデータ入
出力回路の他の構成例を示す図である。
【図15】図1に示す半導体記憶装置のデータ入出力回
路のさらに他の構成を示す図である。
【図16】図1に示す半導体記憶装置のデータ出力モー
ドを設定するための回路構成を示す図である。
【図17】図15に示す出力回路の構成を示す図であ
る。
【図18】図16に示すラッチ回路の具体的構成の一例
を示す図である。
【図19】図15に示す出力制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図20】図16に示す回路のラッチ出力モードにおけ
る動作を示すタイミング図である。
【図21】図16に示す回路のレジスタ出力モードにお
ける動作を示すタイミング図である。
【図22】図16に示す回路のトランスペアレント出力
モードにおける動作を示すタイミング図である。
【図23】図1に示す半導体記憶装置におけるデータ転
送回路の具体的構成の一例を示す図である。
【図24】図23に示す転送ゲート回路を用いた際のD
RAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送動作を
示す信号波形図である。
【図25】図23に示す双方向データ転送回路を用いた
際のDRAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送
動作を示す別の信号波形図である。
【図26】SRAMアレイからDRAMアレイへのデー
タ転送動作を示す信号波形図である。
【図27】図1に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュミス時のデータ転送動作を例示する図である。
【図28】図1に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュミス時のデータ転送動作を示す図である。
【図29】図1に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュミス時のデータ転送動作を例示する図である。
【図30】双方向転送ゲート回路の他の構成例を示す図
である。
【図31】図30に示す回路の具体的構成を示す図であ
る。
【図32】図30および図31に示す回路によるDRA
MアレイからSRAMアレイへのデータ転送動作を示す
図である。
【図33】図32に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図34】図32に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図35】図30および図31に示すデータ転送回路を
用いた際のSRAMアレイからDRAMアレイへのデー
タ転送動作を示す信号波形図である。
【図36】図35に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図37】図30および図31に示す転送ゲート回路を
用いた際のキャッシュミスリード時におけるDRAMア
レイからSRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号
波形図である。
【図38】図37に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図39】図37に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図40】図37に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図41】双方向データ転送ゲート回路の他の構成例を
示す図である。
【図42】図41に示す回路の詳細構造を示す図であ
る。
【図43】図41に示す回路を用いた際のDRAMアレ
イからSRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号波
形図である。
【図44】図43に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図45】図43に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図46】図1に示す半導体記憶装置におけるDRAM
アドレスとSRAMアドレスの振分けの形態の一例を示
す図である。
【図47】図1に示す半導体記憶装置におけるDRAM
アドレスとSRAMアドレスとの振分ける他の構成を示
す図である。
【図48】図47に示すアドレス振分け方式を用いた際
の内部データ線とSRAMビット線対との接続形態を示
す図である。
【図49】図1に示す転送ゲート制御回路の構成を機能
的に示す図である。
【図50】図1に示すDRAM駆動回路の機能的構成を
示す図である。
【図51】図5に示す半導体記憶装置が実現する各種動
作を行なうための制御信号の組合わせを一覧にして示す
図である。
【図52】図1に示す半導体記憶装置のコマンドレジス
タおよびコマンドレジスタを選択するための制御信号の
組合わせを示す図である。
【図53】図52に示すコマンドレジスタが実現する機
能を例示する図である。
【図54】図5に示す半導体記憶装置と外部CPUとの
接続形態の一例を示す図である。
【図55】図5に示すキャッシュ内蔵半導体記憶装置と
外部CPUとの接続形態の他の構成例を示す図である。
【図56】図5に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュヒットライト動作を示すタイミング図である。
【図57】図5に示す半導体記憶装置のトランスペアレ
ント出力モードにおけるキャッシュヒットリード動作を
示すタイミング図である。
【図58】図5に示す半導体記憶装置におけるラッチ出
力モードにおけるキャッシュヒットリード動作を示すタ
イミング図である。
【図59】図5に示す半導体記憶装置におけるレジスタ
出力モードにおけるキャッシュヒットリード動作を示す
タイミング図である。
【図60】図5に示す半導体記憶装置におけるコピーバ
ック動作を設定するタイミング図である。
【図61】図5に示す半導体記憶装置におけるブロック
転送動作を設定するタイミング図である。
【図62】図5に示す半導体記憶装置におけるアレイラ
イト動作を設定するタイミング図である。
【図63】図5に示す半導体記憶装置におけるアレイリ
ード動作を設定するための制御信号のタイミングを示す
図である。
【図64】図5に示す半導体記憶装置におけるアレイア
クティブサイクルを設定するためのタイミング図であ
る。
【図65】図5に示す半導体記憶装置におけるトランス
ペアレント出力モードを伴うアレイアクティブ動作を設
定するための制御信号のタイミングを示す図である。
【図66】図5に示す半導体記憶装置におけるラッチ出
力モードを伴うアレイアクティブ動作を設定するための
制御信号のタイミングを示す図である。
【図67】図5に示す半導体記憶装置におけるレジスタ
出力モードを伴うアレイアクティブ動作を設定するため
の制御信号のタイミングを示す図である。
【図68】図5に示す半導体記憶装置におけるトランス
ペアレント出力モードでのアレイリードサイクルを示す
タイミング図である。
【図69】図5に示す半導体記憶装置におけるラッチ出
力モードを伴うアレイリードサイクルを示すタイミング
図である。
【図70】図5に示す半導体記憶装置におけるレジスタ
出力モードでのアレイリードサイクル動作を示すタイミ
ング図である。
【図71】図5に示す半導体記憶装置におけるリフレッ
シュ動作を設定するための制御信号のタイミングを示す
図である。
【図72】図5に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュヒットライト動作とリフレッシュとを同時に行なうた
めの各制御信号のタイミングを示す図である。
【図73】図5に示す半導体記憶装置のトランスペアレ
ント出力モードでのキャッシュヒットリードを伴うリフ
レッシュ動作を設定するための制御信号のタイミングを
示す図である。
【図74】図5に示す半導体記憶装置のラッチ出力モー
ドでのキャッシュリードを伴うリフレッシュ動作を設定
するための制御信号のタイミングを示す図である。
【図75】図5に示す半導体記憶装置のレジスタ出力で
のキャッシュヒットリード動作を伴うリフレッシュを設
定するための制御信号のタイミングを示す図である。
【図76】図5に示す半導体記憶装置のコマンドレジス
タ設定サイクルを設定するための制御信号のタイミング
を示す図である。
【図77】図5に示す半導体記憶装置のキャッシュミス
時の動作を示す状態遷移図である。
【図78】図5に示す半導体記憶装置におけるアレイア
クセス動作を示す状態遷移図である。
【図79】図5に示す半導体記憶装置のリフレッシュ動
作時の状態遷移を示す図である。
【図80】この発明の第2の実施例の半導体記憶装置の
構成を機能的に示す図である。
【図81】図80に示す半導体記憶装置のDRAMアド
レス取込みタイミングを示す波形図である。
【図82】図80に示す半導体記憶装置に含まれるアド
レス発生回路が与える効果を説明するための図である。
【図83】図80に示すアドレス発生回路が与える他の
効果を図解する図である。
【図84】図80に示すアドレス発生回路の具体的構成
を示す図である。
【図85】図84に示す行アドレスストローブ信号発生
回路の具体的構成を示す図である。
【図86】図84に示す列アドレスストローブ信号発生
回路の具体的構成を示す図である。
【図87】図84に示す行アドレスラッチの具体的構成
を示す図である。
【図88】図84に示す列アドレスラッチの具体的構成
を示す図である。
【図89】図84に示す回路のアドレスを取込むタイミ
ングを設定するための構成を示す図である。
【図90】図84に示すアドレス発生回路の高速動作を
図解する図である。
【図91】図84に示すアドレス発生回路の低消費電力
モード時の動作を図解する図である。
【図92】図84に示す列アドレスストローブ信号発生
回路の他の構成を示す図である。
【図93】図92に示す回路の動作を示す信号波形図で
ある。
【図94】図80に示す半導体記憶装置が実現する動作
およびその動作を与えるための制御信号の状態の組合わ
せを一覧にして示す図である。
【図95】図80に示す半導体記憶装置のSRAMアレ
イとDRAMアレイとのデータ転送態様を図解する図で
ある。
【図96】図80に示す半導体記憶装置のキャッシュミ
ス時の動作を示す信号波形図である。
【図97】図80に示す半導体記憶装置のキャッシュヒ
ットリード動作を示すタイミング図である。
【図98】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力モ
ードにおけるキャッシュヒットライト動作を示す波形図
である。
【図99】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力モ
ードにおけるキャッシュリード動作を示す信号波形図で
ある。
【図100】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるキャッシュミスライト動作を示す信号波
形図である。
【図101】図80に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおけるアレイライト動作を示す信号波形
図である。
【図102】図80に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおけるキャッシュヒットリードを伴うア
レイライト動作を示す信号波形図である。
【図103】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるキャッシュヒットライトを伴うアレイラ
イト動作を示す信号波形図である。
【図104】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるダイレクトアレイリード動作を示す信号
波形図である。
【図105】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるダイレクトアレイライト動作を示す信号
波形図である。
【図106】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるリフレッシュアレイ動作を示す信号波形
図である。
【図107】図80に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおけるキャッシュヒットリードを伴うリ
フレッシュアレイ動作を示す信号波形図である。
【図108】図80に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードでのキャッシュヒットライト動作を伴うリ
フレッシュアレイ動作を示す信号波形図である。
【図109】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるカウンタチェックリード動作を示す信号
波形図である。
【図110】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードでのカウンタチェックライト動作を示す信号波形
図である。
【図111】図80に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードでのコマンドレジスタ設定動作を示す信号
波形図である。
【図112】図80に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおける具体的動作シーケンスの一例を示す図で
ある。
【図113】図80に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおける具体的動作シーケンスの他の例を
示す図である。
【図114】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるトランスペアレント出力モードで
のキャッシュヒットリード動作を示す信号波形図であ
る。
【図115】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるラッチ出力モードでのキャッシュ
ヒットリード動作を示す信号波形図である。
【図116】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるレジスタ出力モードでのキャッシ
ュヒットリード動作を示す信号波形図である。
【図117】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットライト動作を示す信
号波形図である。
【図118】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュミスリード動作を示す信号
波形図である。
【図119】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのラッチ出力モードを伴うキャッシュミ
スリード動作を示す信号波形図である。
【図120】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのレジスタ出力モードにおけるキャッシ
ュミスリード動作を示す信号波形図である。
【図121】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュミスライト動作を示す信号
波形図である。
【図122】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのアレイライト動作を示す信号波形図で
ある。
【図123】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットリードを伴うアレイ
ライト動作を示す信号波形図である。
【図124】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのラッチ出力モードでのキャッシュヒッ
トリードを伴うアレイライト動作を示す信号波形図であ
る。
【図125】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるレジスタ出力モードに従ったキャ
ッシュヒットリードを伴うアレイライト動作を示す信号
波形図である。
【図126】図80に示す半導体記憶装置における高速
動作モードでのキャッシュヒットライトを伴うアレイラ
イト動作を示す信号波形図である。
【図127】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのダイレクトアレイリード動作を示す信
号波形図である。
【図128】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのダイレクトアレイライト動作を示す信
号波形図である。
【図129】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのリフレッシュアレイ動作を示す信号波
形図である。
【図130】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットリードを伴うリフレ
ッシュ動作を示す信号波形図である。
【図131】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットライトを伴うリフレ
ッシュアレイ動作を示す信号波形図である。
【図132】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのカウンタチェック動作を示す信号波形
図である。
【図133】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのカウンタチェックライト動作を示す信
号波形図である。
【図134】図80に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのコマンドレジスタ設定動作を示す信号
波形図である。
【図135】図80に示す半導体記憶装置が高速動作モ
ード時に行なう動作シーケンスの一例を示す信号波形図
である。
【図136】図80に示す半導体記憶装置が高速動作モ
ード時に実現する動作シーケンスの他の例を示す図であ
る。
【図137】図1または図80に示す半導体記憶装置に
おいてセルフリフレッシュとオートリフレッシュとを選
択的に実行することのできる構成を示す図である。
【図138】図137に示すクロックジェネレータの具
体的構成を示すブロック図である。
【図139】図137に示す入出力切換回路およびコマ
ンドレジスタの具体的構成の一例を示す図である。
【図140】図137に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図141】図137に示す回路の他の構成例を示す図
である。
【図142】バッテリバックアップモードを説明するた
めの図である。
【図143】図141に示すBBUコントロールの具体
的構成を示すブロック図である。
【図144】バッテリバックアップモード実装時におけ
る図141に示すクロックジェネレータの構成を示す図
である。
【図145】図144に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図146】図144に示すRASS発生回路の具体的
構成の一例を示す図である。
【図147】図137に示す構成を一般のDRAMへ適
用した際の構成を示す図である。
【図148】図147に示すクロックジェネレータの具
体的構成の一例を示す図である。
【図149】図137に示す入出力切換回路およびコマ
ンドレジスタの他の構成例を示す図である。
【図150】図137に示す入出力切換回路およびコマ
ンドレジスタの他の構成例を示す図である。
【図151】図1または図80に示す半導体記憶装置に
おけるアドレス分配方式の他の構成例を示す図である。
【図152】図151に示すアレイ分配方式におけるア
ドレスバッファ回路とアドレスデコーダとの接続構成を
示す図である。
【図153】図152に示す判定回路の具体的構成の一
例を示す図である。
【図154】図151に示すアドレス分配方式における
アドレス信号線の分割位置を例示する図である。
【図155】図151に示すアドレス分割方式を実現す
るための他の構成例を示す図である。
【図156】図151に示すアドレス分配方式における
半導体記憶装置の動作を示す信号波形図である。
【図157】図151に示すアドレス分配方式に従う半
導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
【図158】図151に示すアドレス分配方式に従う半
導体記憶装置の動作を例示する図である。
【図159】図151に示す半導体記憶装置と外部CP
Uとの接続形態を例示する図である。
【図160】図151に示すアドレス分配方式に従う半
導体記憶装置と外部CPUとの接続形態を例示する図で
ある。
【図161】DRAMアレイの他の構成例を示す図であ
る。
【図162】図161に示すメモリアレイおよび転送ゲ
ート構成におけるDRAMアレイからSRAMアレイへ
のデータ転送動作を示す信号波形図である。
【図163】図161に示す構成におけるSRAMアレ
イからDRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号波
形図である。
【図164】図161に示す転送ゲートのDRAMアレ
イからSRAMアレイへのデータ転送部分を示す図であ
る。
【図165】図161に示す転送ゲートのSRAMアレ
イからDRAMアレイへのデータ転送を行なうための回
路構成を示す図である。
【図166】図161におけるコラム選択線を駆動する
ための信号を発生する回路構成を示す図である。
【図167】図161に示すブロック選択信号を発生す
るための回路構成を示す図である。
【図168】図161に示すアレイ構成を効果的に駆動
するためのアレイ分配方式を例示する図である。
【図169】バーストモードでのデータ転送を実現する
ための回路構成を示す図である。
【図170】図169に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図171】図169に示すアドレスカウンタの具体的
構成の一例を示す図である。
【図172】図169に示すバーストデータ数格納回路
の具体的構成の一例を示す図である。
【図173】一般の半導体記憶装置をバーストモードで
駆動するための構成を示す図である。
【図174】図1または図80に示す半導体記憶装置の
アドレスバッファの具体的構成を示す図である。
【図175】図1または図80に示す制御クロックバッ
ファの具体的構成例を示す図である。
【図176】スリープモード時の動作を示す波形図であ
る。
【図177】スリープモードを実現するための回路構成
を示すブロック図である。
【図178】図177に示す内部クロック発生回路の具
体的構成の一例を示す図である。
【図179】図177に示すスリープ制御回路の具体的
構成例を示す図である。
【図180】図179に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図181】スリープモード時においてセルフリフレッ
シュを実現するための回路構成を示す図である。
【図182】図181に示すクロックジェネレータのリ
フレッシュ要求信号に関連する部分の構成を示す図であ
る。
【図183】図181に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図184】図177に示すスリープ制御回路の他の構
成例を示す図である。
【図185】図184に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図186】スリープモードを確実に設定するために制
御信号E#およびCI#に要求される条件を例示する図
である。
【図187】図80に示す半導体記憶装置が実現する動
作をその制御信号の状態と合わせて一覧にして示す図で
ある。
【図188】従来のダイナミック型半導体記憶装置にお
けるメモリアレイの構成を示す図である。
【図189】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置のア
レイ部の構成を示す図である。
【図190】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置にお
けるキャッシュおよびDRAMアレイのレイアウトを例
示する図である。
【図191】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置にお
いて4ウェイセットアソシァティブ方式を実現する場合
のキャッシュの構成を示す図である。
【図192】従来の半導体記憶装置におけるオートリフ
レッシュ時の動作を示す信号波形図である。
【図193】従来の半導体記憶装置におけるセルフリフ
レッシュ動作を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1 DRAM 2 SRAMアレイ 3 双方向転送ゲート回路 14 DRAMロウデコーダ 15 DRAMコラムデコーダ 22 SRAMコラムデコーダ 21 SRAMロウデコーダ 100 DRAM 101 DRAMアレイ 102 DRAMロウデコーダ 103 DRAMコラムデコーダ 200 SRAM 202 SRAMロウデコーダ 203 SRAMコラムデコーダ 260 DRAMアレイ駆動回路 262 転送ゲート制御回路 264 SRAMアレイ駆動回路 251 内部データ線 210 双方向転送ゲート回路 272 データ入出力制御回路 274 入出力バッファ/出力レジスタ 270 コマンドレジスタ 250 制御クロックバッファ 252 アドレスバッファ 254 クロックバッファ 290 リフレッシュ回路 291 オートリフレッシュモード検出回路 292 リフレッシュ制御回路 293 カウンタ回路 299 付加機能制御回路 274a 出力回路 274b 入力回路 274c 入力回路 272a 出力制御回路 272b 入力制御回路 1810 ゲート回路 1811 ラッチ回路 1813 ゲート回路 1815 ゲート回路 1814 判定回路 1817 ゲート回路 360 アドレス発生回路 2601 行アドレスストローブ信号発生回路 2602 列アドレスストローブ信号発生回路 2603 行アドレスラッチ回路 2604 列アドレスラッチ回路 2605 リセット信号発生回路 3800 クロックジェネレータ 3102 入出力切換回路 252a DRAMロウアドレスバッファ 252b DRAMコラムアドレスバッファ 3210 BBU発生回路 3101 タイマ 3501 入出力切換回路 3502 コマンドレジスタ 3505 タイマ 3503 クロックジェネレータ 3110 リフレッシュピン端子 4001 アドレスバッファ 4020 判定回路 4030 判定回路 LTG ローカル転送ゲート ROG 読出ブロック選択ゲート WIG 書込ブロック選択ゲート GOL グローバル読出線対 GIL グローバル書込線対 LIL ローカル書込線対 WCSL 書込コラム選択線 RCSL 読出コラム選択線 BTGR DRAMアレイからSRAMアレイへデータ
を転送するための回路転送ゲート部 BTGW SRAMからDRAMへデータを転送するた
めの転送ゲート部分 5110 コラム選択線駆動回路 5141 SRAMコラムデコーダ 5142 SRAMロウデコーダ 5143 DRAM列選択回路 5144 DRAM行選択回路 6001 バーストイネーブル信号のためのバッファ 6004 アドレスカウンタ 6007 マルチプレクサ 6006 バーストデータ数格納回路 6700 バーストモード動作可能な半導体記憶装置 7051 内部クロック発生回路 7052 スリープ制御回路 7401 セルフリフレッシュ切換回路 7402 リフレッシュタイマ 7407 リフレッシュアドレスカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早野 浩司 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 山崎 彰 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社エル・エス・アイ研究所内 (72)発明者 岩本 久 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社エル・エス・アイ研究所内 (72)発明者 阿部 英明 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 日昔 勝満 兵庫県伊丹市東野四丁目61番5号 三菱 電機エンジニアリング株式会社 エル・ エス・アイ設計センター内 (72)発明者 石塚 康宏 兵庫県伊丹市東野四丁目61番5号 三菱 電機エンジニアリング株式会社 エル・ エス・アイ設計センター内 (72)発明者 佐伯 宰 兵庫県伊丹市東野四丁目61番5号 三菱 電機エンジニアリング株式会社 エル・ エス・アイ設計センター内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/406

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイナミック型メモリセルのアレイを有
    する半導体記憶装置であって、 リフレッシュアドレスを発生する手段、 外部からのリフレッシュ指示に応答して前記メモリセル
    アレイのリフレッシュを行なうオートリフレッシュ手
    段、 計時動作を行ない、所定間隔ごとにリフレッシュ要求を
    出力するタイマ手段、 前記タイマ手段からのリフレッシュ要求に応答して前記
    メモリセルアレイのリフレッシュを行なうセルフリフレ
    ッシュ手段、および前記半導体記憶装置のリフレッシュ
    モードをオートリフレッシュおよびセルフリフレッシュ
    のいずれかに設定するためのリフレッシュモード設定手
    を備え、 前記タイマ手段は、前記リフレッシュモード設定手段に
    セルフリフレッシュモードが設定されたときに前記リフ
    レッシュモード設定手段により起動され、さらに前記リ
    フレッシュモード設定手段に設定されたリフレッシュモ
    ードに従って1つのピン端子をリフレッシュ指示入力ピ
    ン端子またはセルフリフレッシュ実行指示出力ピン端子
    のいずれかに設定する入出力切換手段を含む、半導体記
    憶装置。
JP21214091A 1991-04-18 1991-08-23 半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP3240161B2 (ja)

Priority Applications (25)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21214091A JP3240161B2 (ja) 1991-04-18 1991-08-23 半導体記憶装置
US07/869,917 US5652723A (en) 1991-04-18 1992-04-15 Semiconductor memory device
EP92303424A EP0509811B1 (en) 1991-04-18 1992-04-16 Semiconductor memory device
EP98201558A EP0877383A3 (en) 1991-04-18 1992-04-16 Semiconductor memory device
DE69230810T DE69230810T2 (de) 1991-04-18 1992-04-16 Halbleiterspeicheranordnung
DE69227723T DE69227723T2 (de) 1991-04-18 1992-04-16 Halbleiterspeicheranordnung
EP98201559A EP0877384B1 (en) 1991-04-18 1992-04-16 Semiconductor memory device
EP98201556A EP0877381A3 (en) 1991-04-18 1992-04-16 Semiconductor memory device
DE69232525T DE69232525T2 (de) 1991-04-18 1992-04-16 Halbleiterspeicheranordnung
EP98201557A EP0877382B1 (en) 1991-04-18 1992-04-16 Semiconductor memory device
DE69232356T DE69232356T2 (de) 1991-04-18 1992-04-16 Halbleiterspeicheranordnung
KR1019920006358A KR960006892B1 (ko) 1991-04-18 1992-04-16 캐시 내장 반도체 기억장치
EP97201598A EP0817198B1 (en) 1991-04-18 1992-04-16 Semiconductor memory device
US08/463,565 US5544121A (en) 1991-04-18 1995-06-05 Semiconductor memory device
US08/461,916 US5583813A (en) 1991-04-18 1995-06-05 Semiconductor memory device
US08/465,472 US5559750A (en) 1991-04-18 1995-06-05 Semiconductor memory device
KR1019950061469A KR960006908B1 (ko) 1991-04-18 1995-12-28 캐시 내장 반도체 기억장치
KR1019950061470A KR960006909B1 (ko) 1991-04-18 1995-12-28 캐시 내장 반도체 기억장치
KR1019950061471A KR960006910B1 (ko) 1991-04-18 1995-12-28 캐시 내장 반도체 기억장치
US08/599,265 US5623454A (en) 1991-04-18 1996-02-09 Semiconductor memory device
US08/625,578 US5848004A (en) 1991-04-18 1996-03-28 Semiconductor memory device
US08/639,997 US5629895A (en) 1991-04-18 1996-04-30 Semiconductor memory device
US08/655,322 US5650968A (en) 1991-04-18 1996-05-21 Semiconductor memory device
US08/865,310 US6026029A (en) 1991-04-18 1997-05-29 Semiconductor memory device
US09/480,006 US6356484B2 (en) 1991-04-18 2000-01-10 Semiconductor memory device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8562591 1991-04-18
JP3-85625 1991-04-18
JP21214091A JP3240161B2 (ja) 1991-04-18 1991-08-23 半導体記憶装置

Related Child Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001094457A Division JP2001307482A (ja) 1991-04-18 2001-03-29 半導体記憶装置
JP2001094482A Division JP2001307483A (ja) 1991-04-18 2001-03-29 半導体記憶装置
JP2001094496A Division JP2001307484A (ja) 1991-04-18 2001-03-29 半導体記憶装置
JP2001094439A Division JP2001307481A (ja) 1991-04-18 2001-03-29 半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH052872A JPH052872A (ja) 1993-01-08
JP3240161B2 true JP3240161B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=26426638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21214091A Expired - Fee Related JP3240161B2 (ja) 1991-04-18 1991-08-23 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3240161B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3798476B2 (ja) * 1996-08-30 2006-07-19 株式会社東芝 コンピュータシステムおよびそのシステムにおけるキャッシュメモリのパワーダウン制御方法
JP3161383B2 (ja) 1997-09-16 2001-04-25 日本電気株式会社 半導体記憶装置
JP3092558B2 (ja) 1997-09-16 2000-09-25 日本電気株式会社 半導体集積回路装置
JP3161384B2 (ja) 1997-09-16 2001-04-25 日本電気株式会社 半導体記憶装置とそのアクセス方法
JP3092556B2 (ja) * 1997-09-16 2000-09-25 日本電気株式会社 半導体記憶装置
JP3161385B2 (ja) * 1997-09-16 2001-04-25 日本電気株式会社 半導体記憶装置
JP3092557B2 (ja) 1997-09-16 2000-09-25 日本電気株式会社 半導体記憶装置
JP3178423B2 (ja) 1998-07-03 2001-06-18 日本電気株式会社 バーチャルチャネルsdram
DE69920890T2 (de) 1999-01-21 2005-02-03 Tdk Corp. Stromsensor
JP3307360B2 (ja) 1999-03-10 2002-07-24 日本電気株式会社 半導体集積回路装置
JP3319421B2 (ja) 1999-03-15 2002-09-03 日本電気株式会社 半導体集積回路装置
JP3358612B2 (ja) 1999-03-15 2002-12-24 日本電気株式会社 半導体集積回路
JP2001283590A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Fujitsu Ltd 半導体集積回路
JP2012252742A (ja) 2011-06-02 2012-12-20 Elpida Memory Inc 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH052872A (ja) 1993-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960006892B1 (ko) 캐시 내장 반도체 기억장치
KR960003227B1 (ko) 데이타 전송방법과 그것을 사용한 반도체 메모리 장치 및 그 전송방법
US8730759B2 (en) Devices and system providing reduced quantity of interconnections
JPH06103750A (ja) 半導体記憶装置
JPH04255989A (ja) 半導体記憶装置および内部電圧発生方法
JP3240161B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3268785B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3238717B2 (ja) 半導体記憶装置におけるデータ転送装置
JPH0581852A (ja) 半導体記憶装置
JP2951786B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2001307484A (ja) 半導体記憶装置
JP2001307482A (ja) 半導体記憶装置
JP2001307481A (ja) 半導体記憶装置
JP2001307483A (ja) 半導体記憶装置
JP2001273766A (ja) 半導体記憶装置
JP2001273767A (ja) 半導体記憶装置およびデータ転送方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071012

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081012

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081012

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091012

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees