JPH0581852A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH0581852A
JPH0581852A JP24228691A JP24228691A JPH0581852A JP H0581852 A JPH0581852 A JP H0581852A JP 24228691 A JP24228691 A JP 24228691A JP 24228691 A JP24228691 A JP 24228691A JP H0581852 A JPH0581852 A JP H0581852A
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JP
Japan
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data
sram
array
dram
signal
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JP24228691A
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Katsumitsu Hiseki
勝満 日昔
Yasuhiro Konishi
康弘 小西
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SRAMのメモリ構成を変更することなくそ
のアレイの形状を可変にする。 【構成】 SRAMセルSMCの1行に対し複数のワー
ド線SWL1,SWL2を配置する。このSRAMワー
ド線SWL1およびSWL2には1行のメモリセルが交
互に接続される。 【効果】 この構成では1本のワード線に接続されるメ
モリ数を変更することなく、メモリセルアレイのメモリ
セルの行および列の数を可変とすることができ、所望の
形状を備えるSRAMアレイを得ることができる。これ
により、DRAMアレイに対し最適な形状を備えるSR
AMアレイを得ることができ、高密度高集積化されたキ
ャッシュ内蔵半導体記憶装置を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置に関
し、特に、主メモリとしての大容量のダイナミック・ラ
ンダム・アクセス・メモリ(DRAM)と、キャッシュ
メモリとしての小容量のスタティック・ランダム・アク
セス・メモリ(SRAM)とが同一半導体チップ上に集
積化されたキャッシュ内蔵半導体記憶装置の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の16ビットまたは32ビットのマ
イクロプロセシッングユニット(MPU)は、動作クロ
ック周波数が25MHzまたはそれ以上と非常に高速に
なってきている。データ処理システムにおいては、標準
DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ)はビット単価が安いため、大記憶容量の主メモリと
して用いられることが多い。標準DRAMは、アクセス
時間が短縮化されてきてはいるものの、MPUの高速化
は標準DRAMのそれを上回っている。このため、標準
DRAMを主メモリとして用いるデータ処理システム
は、ウエイトステート(待ち状態)の増加などの犠牲を
払う必要がある。このMPUと標準DRAMの動作速度
のギャップという問題は、標準DRAMが次のような特
徴を有しているために本質的なものである。
【0003】(1) 行アドレス信号と列アドレス信号
とが時分割的に多重化されて同じアドレスピン端子へ与
えられる。行アドレス信号は、ロウアドレスストローブ
信号/RASの降下エッジで装置内部へ取込まれる。列
アドレス信号はコラムアドレスストローブ信号/CAS
の降下エッジで装置内部へ取込まれる。ロウアドレスス
トローブ信号/RASはメモリサイクルの開始を規定し
かつ行選択系を活性化する。コラムアドレスストローブ
信号/CASは列選択系を活性化する。信号/RASが
活性状態となってから信号/CASが活性状態となるま
で「RAS−CAS遅延時間(tRCD)」と呼ばれる
所定の時間が必要とされるため、アクセス時間の短縮化
にも限度があるというアドレス多重化による制約が存在
する。
【0004】(2) ロウアドレスストローブ信号/R
ASを一旦立上げてDRAMをスタンバイ状態に設定し
た場合、このロウアドレスストローブ信号/RASはR
ASプリチャージ時間(tRP)と呼ばれる時間が経過
した後でなければ再び“L”へ立下げることはできな
い。RASプリチャージ時間tRPは、DRAMの様々
な信号線を確実に所定電位にプリチャージするために必
要とされる。このため、RASプリチャージ時間tRP
によりDRAMのサイクル時間を短くすることはできな
い。また、DRAMのサイクル時間を短くすることは、
DRAMにおいて信号線の充放電の回数が多くなるた
め、消費電流の増加にもつながる。
【0005】(3) 回路の高集積化およびレイアウト
の改良などの回路技術およびプロセス技術の向上または
駆動方法の改良などの応用上の工夫・改良によりDRA
Mの高速化を図ることはできる。しかしながら、MPU
の高速化の進展はDRAMのそれを大きく上回ってい
る。ECLRAM(エミッタ・カップルド・RAM)お
よびスタティックRAMなどのバイポーラトランジスタ
を用いた高速のバイポーラRAMおよびMOSトランジ
スタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた比
較的低速のDRAMというように、半導体メモリの動作
速度には階層構造がある。MOSトランジスタを構成要
素とする標準DRAMでは数十nS(ナノ秒)のスピー
ド(サイクル時間)を期待するのは非常に困難である。
【0006】MPUと標準DRAMのスピードギャップ
(動作速度の差)を埋めるため、応用面から種々の改善
が行なわれている。このような改善の主なものとして
は、(1) DRAMの高速モードとインタリーブ方式
とを用いる、(2)高速のキャッシュメモリ(SRA
M)を外部に設ける、がある。
【0007】上記方法(1)の場合、スタティックコラ
ムモードまたはページモードなどの高速モードを用いる
方法と、この高速モードとインタリーブ方式とを組合わ
せる方法とがある。スタティックモードとは、1本のワ
ード線(1行)を選択した後、列アドレスのみを順次変
化させることによりこの1行のメモリセルを順次アクセ
スする方法である。ページモードとは、1本のワード線
を選択した後、信号/CASをトグルして列アドレス信
号を順次取込み、この1本のワード線に接続されるメモ
リセルへ順次アクセスする方法である。これらのいずれ
のモードも信号/RASのトグルを含まずにメモリセル
へアクセスすることができ、通常の、信号/RASおよ
び/CASを用いたアクセスよりも高速となる。
【0008】インタリーブ方式とは、複数のメモリ装置
をデータバスに並列に設け、この複数のメモリ装置への
アクセスを交互または順次行なうことにより、実効的に
アクセス時間の短縮を図る方式である。このDRAMの
高速モードを用いた方法および高速モードとインタリー
ブ方式とを組合わせる方法は、簡単にしかも比較的効率
よく標準DRAMを高速DRAMとして使用する方法と
して従来から知られている。
【0009】上記方法(2)は、メインフレームでは昔
から幅広く利用されている方法である。高速キャッシュ
メモリは高価である。しかしながら、低価格ながらも高
性能をも要求されるパーソナルコンピュータの分野にお
いては、その動作速度を改善するために、ある程度高価
になるのを犠牲にして、やむなく一部で使用されてい
る。高速キャッシュメモリをどこに設けるかについては
次の3種類の可能性が存在する。
【0010】(a) MPUそのものに内蔵する。
【0011】(b) MPU外部に設ける。
【0012】(c) 高速キャッシュメモリを別に設け
るのではなく、標準DRAMに内蔵されている高速モー
ドをキャッシュのように用いる(高速モードの擬似的キ
ャッシュメモリ化)。すなわち、キャッシュヒット時に
は高速モードで標準DRAMへアクセスし、キャッシュ
ミス時には通常モードで標準DRAMへアクセスする。
【0013】上述の3つの方法(a)ないし(c)は何
らかの形で既にデータ処理システムにおいて採用されて
いる。しかしながら、価格の観点から、多くのMPUシ
ステムにおいては、DRAMに不可避なRASプリチャ
ージ時間(tRP)を実効的に表に現われないようにす
るために、メモリをバンク構成とし、このメモリバンク
ごとにインタリーブする方法が用いられている。この方
法に従えば、実質的にDRAMのサイクル時間をスペッ
ク値(仕様値)のほぼ半分にすることができる。
【0014】しかしながら、インタリーブの方法は、メ
モリ装置へのアクセスがシーケンシャルになされる場合
にしか効果的ではない。すなわち、同一のメモリバンク
へ連続してアクセスする場合には効果は得られない。ま
た、この方法では、DRAM自身のアクセス時間の実質
的向上は図ることはできない。また、メモリの最小単位
を少なくとも2バンクとする必要がある。
【0015】ページモードまたはスタティックコラムモ
ードなどの高速モードを用いる場合、MPUがある頁
(ある指定された1行のデータ)を連続してアクセスす
る場合に限り実効的にアクセス時間を短縮することがで
きる。この方法は、バンク数が2ないし4と比較的大き
い場合には、各バンクごとに異なる行をアクセスするこ
とができるためある程度効果が得られる。与えられた頁
内にMPUが要求するメモリのデータが存在しない場合
を「ミスヒット(キャッシュミス)」と呼ぶ。通常、デ
ータの1かたまりは近接したアドレスまたは逐次的アド
レスに格納される。高速モードにおいては、アドレスの
半分である行アドレスが既に指定されているため「ミス
ヒット」が発生する確率は高い。
【0016】バンクの数が30ないし40と大きくなる
と、各バンクごとに異なる頁のデータを格納することが
できるため、「ミスヒット」率は激減する。しかしなが
ら、データ処理システムにおいて、30ないし40のバ
ンクを想定することは現実的ではない。また、「ミスヒ
ット」が発生した場合には、新たに行アドレスを選択し
直すために信号/RASを立上げDRAMのプリチャー
ジサイクルに戻る必要があり、バンク構成の性能を犠牲
にすることになる。
【0017】前述の方法(2)の場合、MPUと標準D
RAMとの間には高速キャッシュメモリが設けられる。
この場合、標準DRAMは比較的低速であっても構わな
い。一方、標準DRAMは4M(メガ)ビット、16M
ビットと大記憶容量のものが出現している。パーソナル
コンピュータなどの小規模システムにおいては、そのメ
インメモリを1チップないし数チップの標準DRAMに
より構成することができる。外部に高速キャッシュメモ
リを設けた場合、メインメモリがたとえば1個の標準D
RAMにより構成できるような小規模システムでは有効
ではない。標準DRAMをメインメモリとする場合、高
速キャッシュメモリとメインメモリとの間のデータ転送
速度がこの標準DRAMのデータ入出力端子数で制限さ
れ、システムの速度に対するネックになるからである。
【0018】また、高速モードの擬似的キャッシュメモ
リ化の場合、その動作速度は高速のキャッシュメモリよ
りも遅いため、所望のシステムの性能を実現することは
困難である。
【0019】上述のようなインタリーブ方式または高速
動作モードを使用した場合に生じるシステム性能の犠牲
を解消し、比較的安価で小規模なシステムを構築する方
法としては、高速キャッシュメモリ(SRAM)をDR
AMに内蔵することが考えられる。すなわち、DRAM
をメインメモリとし、かつSRAMをキャッシュメモリ
として備える階層的な構造の1チップメモリを考えるこ
とができる。このような階層的な構造の1チップメモリ
をキャッシュDRAM(CDRAM)と称する。このC
DRAMについて以下に説明する。
【0020】図198は従来の標準的な1メガビットD
RAMの要部の構成を示す図である。図198におい
て、DRAMは、行および列からなるマトリクス状に配
列された複数のメモリセルMCからなるメモリセルアレ
イ500を含む。1行のメモリセルが1本のワード線W
Lに接続される。1列のメモリセルMCが1本の列線C
Lに接続される。この列線CLは、通常、1対のビット
線から構成される。1本のワード線WLは、1対のビッ
ト線のうちの一方のビット線との交点に位置するメモリ
セルを選択状態とする。1M(メガ)DRAMにおいて
は、メモリセルMCは1024行×1024列のマトリ
クス状に配列される。すなわち、このメモリセルアレイ
500は、1024本のワード線WLと1024本の列
線CL(1024対のビット線)を含む。
【0021】DRAMはさらに、外部から与えられる行
アドレス信号(図示せず)をデコードし、メモリセルア
レイ500の対応の行を選択するロウデコーダ502
と、このロウデコーダ502により選択されたワード線
に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅するセン
スアンプと、外部から与えられる列アドレス信号(図示
せず)をデコードし、メモリセルアレイ500の対応の
列を選択するコラムデコーダを含む。図198において
は、センスアンプとコラムデコーダとが1つのブロック
504で示される。ここで、実際には、アドレスバッフ
ァが設けられており、このアドレスバッファが外部から
与えられる行アドレス信号および列アドレス信号を受け
て内部行アドレス信号および列アドレス信号を発生し、
それぞれをロウデコーダ502およびコラムデコーダへ
与えている。ここではこのアドレスバッファは示してい
ない。
【0022】DRAMがデータの入出力を1ビット単位
で行なう×1ビット構成の場合、コラムデコーダにより
1本の列線(1つのビット線対)CLが選択される。D
RAMが4ビット単位でデータの入出力を行なう×4ビ
ット構成の場合、コラムデコーダにより4本の列線CL
が選択される。ブロック504に含まれるセンスアンプ
は各列線(ビット線対)CLに対して1個ずつ設けられ
る。
【0023】このDRAM内のメモリセルMCへデータ
を書込むかまたはこのメモリセルMCからデータを読出
すメモリアクセス時においては、以下の動作が行なわれ
る。まず、ロウデコーダ502へ行アドレス信号(正確
には内部行アドレス信号)が与えられる。ロウデコーダ
502は、与えられた行アドレス信号をデコードし、メ
モリセルアレイ500内の1本のワード線WLの電位を
“H”に立上げる。選択されたワード線WLに接続され
る1024ビットのメモリセルMCのデータが対応の列
線CL上へ伝達される。列線CL上のデータは、ブロッ
ク504に含まれるセンスアンプにより増幅される。選
択されたワード線WLに接続されるメモリセルのうち、
データの書込みまたは読出しを受けるメモリセルの選択
は、ブロック504に含まれるコラムデコーダからの列
選択信号により行なわれる。コラムデコーダは列アドレ
ス信号(正確には内部列アドレス信号)をデコードし、
メモリセルアレイ500内の対応の列を選択するための
列選択信号を発生する。
【0024】前述の高速モード動作においては、ブロッ
ク504に含まれるコラムデコーダに対し列アドレス信
号が順次与えられる。スタティックコラムモード動作時
においては、所定時間ごとに与えられる列アドレス信号
を新たな列アドレス信号としてコラムデコーダがデコー
ドし、選択されたワード線WLに接続されるメモリセル
MCを列線CLを介して選択する。ページモード時にお
いては、コラムデコーダへは、信号/CASの各トグル
ごとに新たな列アドレス信号が与えられる。コラムデコ
ーダは与えられた列アドレス信号をデコードして対応の
列線を選択する。このように、1本のワード線WLを選
択状態とし、列アドレスのみを変えることにより選択さ
れたワード線WLに接続される1行のメモリセルMCへ
高速でアクセスすることができる。
【0025】図199は従来の1MビットCDRAMの
一般的構成を示す図である。図199において、従来の
CDRAMは、図198に示す標準DRAMの構成に加
えて、SRAMアレイ506と、DRAMのメモリセル
アレイ500の1行とSRAMアレイ506との間での
データ転送を行なうためのトランスファーゲート508
を含む。SRAMアレイ506は、DRAMメモリセル
アレイ500の1行のデータを同時に格納することがで
きるように、メモリセルアレイ500の各列線CLに対
応して設けられるキャッシュレジスタを含む。したがっ
て、SRAMアレイ506においては、1024個のキ
ャッシュレジスタが設けられる。このキャッシュレジス
タは、通常、スタティック型メモリセル(SRAMセ
ル)により構成される。
【0026】図199に示すCDRAMの構成の場合、
外部からキャッシュヒットを示す信号が与えられた場合
には、SRAMアレイ506へのアクセスが行なわれ、
高速でメモリセルへのアクセスを行なうことができる。
キャッシュミス(ミスヒット)時においては、DRAM
へのアクセスが行なわれる。
【0027】上述のような大容量のDRAMと高速のS
RAMとを同一チップ上に集積したCDRAMは、たと
えば特開昭60−7690号公報および特開昭62−3
8590号公報などに開示されている。
【0028】上述のような従来のCDRAMの構成にお
いては、DRAMメモリセルアレイ500の列線(ビッ
ト線対)CLとSRAM(キャッシュメモリ)アレイ5
06の列線(ビット線対)が1対1対応の関係でトラン
スファーゲート508を介して接続される。すなわち、
上述の従来のCDRAMの構成においては、DRAMメ
モリセルアレイ500におけるワード線WL1本に接続
されるメモリセルのデータとメモリセルアレイ500の
1行と同数個のSRAMセルのデータとをトランスファ
ーゲート508を介して双方向一括転送する構成がとら
れる。この構成においては、SRAM506がキャッシ
ュメモリとして用いられ、DRAMがメインメモリとし
て用いられる。
【0029】キャッシュのいわゆるブロックサイズは、
SRAM506において、1回のデータ転送でその内容
が書換えられるビットの数と考えることができる。した
がって、このブロックサイズはDRAMメモリセルアレ
イ500の1本のワード線WLに物理的に結合されるメ
モリセルの数と同数になる。図198および図199に
示すように、1本のワード線WLに1024個のメモリ
セルが物理的に接続されている場合には、ブロックサイ
ズは1024となる。
【0030】一般に、ブロックサイズが大きいとヒット
率は上昇する。しかしながら、同一のキャッシュメモリ
サイズの場合、ブロックサイズに反比例してセット数が
減少するため、逆にヒット率は減少する。たとえば、キ
ャッシュサイズが4Kビットの場合、ブロックサイズが
1024であれば、セット数は4となるが、ブロックサ
イズが32であればセット数は128となる。したがっ
て、図199に示すCDRAMの構成の場合、ブロック
サイズが必要以上に大きくなり、キャッシュヒット率を
それほど改善することができないという問題が生じる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ブロックサイズを小さ
くする構成は、たとえば特開平1−146187号公報
に示されている。この先行技術においては、DRAMア
レイおよびSRAMアレイは列線(ビット線対)が1対
1対応に配置されるが、それぞれ列方向に複数のブロッ
クに分割される。ブロックの選択はブロックデコーダに
より行なわれる。キャッシュミス(ミスヒット)時に
は、ブロックデコーダにより1つのブロックが選択され
る。選択されたDRAMブロックとSRAMブロックと
の間でのみデータの転送が行なわれる。この構成に従え
ばキャッシュメモリのブロックサイズを適当な大きさに
低減することができるが、以下のような問題点が未解決
として残る。
【0032】図200は1MビットDRAMアレイの標
準的なアレイ構成を示す図である。図200において、
DRAMアレイは8つのメモリブロックDMB1〜DM
B8に分割される。メモリブロックDMB1〜DMB8
に対して共通にロウデコーダ502がメモリアレイの長
辺方向の一方側に設けられる。メモリブロックDMB1
〜DMB8の各々に対して(センスアンプ+コラムデコ
ーダ)ブロック504−1〜504−8が設けられる。
【0033】メモリブロックDMB1〜DMB8はそれ
ぞれ128Kビットの容量を備える。この図200にお
いては、1つのメモリブロックDMBが128行×10
24列の配置を備える場合が一例として示される。1本
の列線CLは、1対のビット線BL,/BLにより構成
される。
【0034】図200に示すように、DRAMメモリセ
ルアレイを複数のブロックに分割すれば、1本のビット
線BL(および/BL)の長さは短くなる。データ読出
し時には、メモリセル内のキャパシタ(メモリセルキャ
パシタ)に蓄積された電荷が対応のビット線BL(また
は/BL)に伝達される。このときビット線BL(また
は/BL)に生じる電位変化量はメモリセルキャパシタ
の容量Csとビット線BL(または/BL)の容量Cb
との比,Cs/Cb,に比例する。ビット線BL(また
は/BL)の長さが短くなれば、ビット線容量Cbが小
さくなる。これにより、ビット線に生じる電位変化量を
大きくすることができる。
【0035】また、動作時においてはロウデコーダ50
2により選択されたワード線WLを含むメモリブロック
(図200においてメモリブロックDMB2)に対する
センス動作が行なわれ、残りのブロックにおいてはスタ
ンバイ状態が維持される。これによりセンス動作時にお
けるビット線充放電に伴う消費電力を低減することがで
きる。
【0036】図200に示すようなDRAMにおいて上
述のブロック分割方式のCDRAMを適用した場合、メ
モリブロックDMB1〜DMB8それぞに対してSRA
Mキャッシュレジスタおよびブロックデコーダを設ける
必要がある。このため、チップ面積が著しく増大すると
いう問題が生じる。また、この構成では、選択されたブ
ロックに対するSRAMキャッシュレジスタしか動作せ
ず、SRAMキャッシュレジスタの利用効率が悪いとい
う問題もある。
【0037】また、上述のごとくDRAMアレイとSR
AMアレイとはビット線が1対1に対応している。メイ
ンメモリとキャッシュメモリとの間のメモリのマッピン
グ方式としてダイレクトマッピング方式を採用した場
合、図199に示すように、SRAMアレイ506は1
行に配列された1024行のキャッシュレジスタで構成
される。この場合、SRAMキャッシュの容量は1Kビ
ットとなる。
【0038】また、マッピング方式として4ウェイセッ
トアソシアティブ方式を採用した場合、図201に示す
ように、SRAMアレイ506は、4行のキャッシュレ
ジスタ506a〜506dを含む。4行のキャッシュレ
ジスタ506a〜506dのうちの1行がウェイアドレ
スに従ってセレクタ510により選択される。この図2
01に示す構成の場合、SRAMキャッシュの容量は4
Kビットとなる。
【0039】上述のように、DRAMアレイとキャッシ
ュメモリとの間のメモリセルのマッピング方式はそのチ
ップ内部の構成により決定される。マッピング方式を変
化させると上述のようにキャッシュサイズも変更する必
要がある。
【0040】また上述のいずれのCDRAMの構成にお
いても、DRAMアレイとSRAMアレイとはビット線
が1対1に対応しているため、DRAMアレイの列アド
レスとSRAMアレイの列アドレスとは必然的に同一と
なり、DRAMアレイのメモリセルをSRAMアレイの
任意の位置へマッピングするフルアソシアティブ方式を
実現することは原理的に不可能である。
【0041】図202はSRAMセルの構造を示す図で
ある。図202を参照して、SRAMセルSMCは、イ
ンバータラッチを構成するMOS(絶縁ゲート型)トラ
ンジスタSQ1、SQ2、SQ3、およびSQ4を含
む。pチャネルMOSトランジスタSQ1とnチャネル
MOSトランジスタSQ3が動作電源電位Vccと他方
電源電位(接地電位)との間に相補接続され、一方のイ
ンバータ回路を構成する。pチャネルMOSトランジス
タSQ2とnチャネルMOSトランジスタSQ4とが動
作電源電位Vccと接地電位との間に相補接続され、他
方のインバータ回路を構成する。トランジスタSQ1お
よびSQ3のゲートがノードSN1に接続され、トラン
ジスタSQ2およびSQ4のゲートがノードSN2に接
続される。ノードSN1は一方のインバータ回路(トラ
ンジスタSQ1およびSQ3)の出力ノードであり、ノ
ードSN2は他方インバータ回路(トランジスタSQ2
およびSQ4)の出力ノードである。
【0042】SRAMセルSMCはさらに、SRAMワ
ード線SWL上の信号に応答して導通し、ノードSN1
およびSN2をそれぞれビット線SBLおよび*SBL
へ接続するnチャネルMOSトランジスタSQ5および
SQ6を含む。ビット線SBLおよび*SBLには、ダ
イオード接続されたnチャネルMOSトランジスタSQ
7およびSQ8が設けられる。MOSトランジスタSQ
7およびSQ8はビット線SBLおよび*SBLの
“H”の電位をVcc−Vthの電位にクランプする。
ここで、VthはトランジスタSQ7およびSQ8のし
きい値電圧である。次にこのSRAMセルのデータの書
込および読出時動作について簡単に説明する。データ書
込時において、ビット線SBLと相補ビット線*SBL
には互いに相補のデータが伝達される。今、ビット線S
BLに“H”、および相補ビット線*SBLに“L”の
電位が伝達された状態を考える。ワード線SWLの電位
は“H”にあり、ノードSN1およびSN2はそれぞれ
導通状態のトランジスタSQ5およびSQ6を介してビ
ット線SBLおよび*SBLにそれぞれ接続される。ノ
ードSN1の電位はトランジスタSQ2およびSQ4の
ゲートへ与えられ、トランジスタSQ4が導通状態、ト
ランジスタSQ2が非導通状態となる。
【0043】一方、ノードSN2の“L”の電位はトラ
ンジスタSQ1およびSQ3のゲートへ与えられ、トラ
ンジスタSQ1が導通状態、トランジスタSQ3が非導
通状態となる。これにより、ノードSN1の電位が
“H”、ノードSN2の電位が“L”に設定され、これ
らの電位がトランジスタSQ1−SQ4からなるインバ
ータラッチ回路によりラッチされる。SRAMワード線
SWLの電位が“L”へ立下がることにより、データの
書込が完了する。データ読出時においては、同様にSR
AMワード線SWLの電位が“H”に立上がり、トラン
ジスタSQ5およびSQ6が導通状態となる。ノードS
N1およびSN2にそれぞれラッチされていた記憶デー
タ(電位)がそれぞれビット線SBLおよび*SBLへ
伝達される。ビット線SBLおよび*SBLには“H”
と“L”の相補なデータが伝達される。ビット線SBL
および*SBLの信号電位は図示しないセンスアンプに
より増幅されデータが読出される。
【0044】図203は、図202に示すトランジスタ
SQ7およびSQ8の機能を説明するための図である。
以下、図202および図203を参照してこのトランジ
スタSQ7およびSQ8の動作について説明する。トラ
ンジスタSQ7およびSQ8はダイオード接続されてお
り、ビット線SBLおよび*SBLの電位Vcc−Vt
hにクランプする。すなわち、ビット線SBLおよび*
SBLの電位振幅の“H”レベルの電位レベルはVcc
−Vthに設定される。ノードSN1にラッチされた
“H”のデータはVccレベルの電位を備える。この
“H”のラッチデータがビット線SBLに伝達された場
合そのレベルはトランジスタSQ5による信号損失によ
り、Vcc−Vthとなる。一方、ビット線SBL(ま
たは*SBL)の電位振幅の“L”レベルの電位VL1
は、トランジスタSQ4、SQ6およびSQ8(または
SQ3、SQ5およびSQ7)の抵抗分割により決定さ
れる。このビット線電位振幅の“L”レベルの電位VL
1は接地電位Vssよりも高い。
【0045】すなわち、トランジスタSQ7およびSQ
8は、ビット線SBLおよび*SBLの“L”の電位を
高くする機能を備える。このトランジスタSQ7および
SQ8が設けられていない場合を考える。この場合ビッ
ト線SBLおよび*SBLの“L”レベルの電位VL2
は、トランジスタSQ6およびSQ4(またはSQ5お
よびSQ3)により接地電位Vssに放電され、ほぼ接
地電位レベルとなる。このトランジスタSQ7およびS
Q8が設けられていない場合のビット線SBL(または
*SBL)の“H”レベルの電位はVcc−Vthで与
えられる。この場合、ワード線SWLに与えられる
“H”のレベルは動作電源電位Vccレベルであり、ト
ランジスタSQ5(またはSQ6)においてこのトラン
ジスタSQ5またはSQ6のしきい値電圧Vthの損失
が存在していると仮定する。
【0046】今、図203において時刻TWLでSRA
Mワード線SWLの電位が“H”に立上った状態を考え
る。トランジスタSQ7およびSQ8が設けられている
場合、ビット線SBL,*SBLへこのSRAMセルS
MCの記憶データが伝達され、時刻T1においてビット
線SBL,*SBLの電位の“H”および“L”が交差
する。一方トランジスタSQ7およびSQ8が設けられ
ていない場合、このようなビット線SBLおよび*SB
Lにおける“H”と“L”の電位の交差するのは時刻T
2においてである。このビット線SBLおよび*SBL
の電位“H”と電位“L”が交差する時点より後の時刻
で各ビット線SBLおよび*SBLのデータが確定す
る。したがって、このトランジスタSQ7およびSQ8
を設けることによりビット線SBL,*SBLの論理振
幅を小さくし、アクセス時間を高速にすることができ
る。
【0047】SRAMは、DRAMと異なりRASプリ
チャージ時間を必要としないため、高速アクセスが可能
である。しかし、SRAMアレイにおいては、SRAM
ワード線とビット線の交点に必ず1個のメモリセルが存
在する。1個のメモリセルはビット線SBLと相補ビッ
ト線*SBLとに接続される。また、SRAMセルは図
202に示すように6個のトランジスタを必要としてお
り、1個のトランジスタと1個のキャパシタしか必要と
しないDRAMセルに比べ、占有面積が大きい。このた
め、SRAMアレイをできるだけ小面積で効率的に配置
するのが高密度高集積化されたCDRAMを実現するう
えで好ましい。今、図204に示すように長方形のパッ
ケージ550にCDRAMを実装する場合を考える。こ
のパッケージ550は図204においてXとして表わさ
れる長辺方向とYで示される短辺方向とを備える。この
ような矩形状のパッケージに収納される場合、大容量の
記憶容量を備えるDRAMアレイ560はパッケージ5
50の形状に合わせ矩形状に配置される。DRAMアレ
イ560とSRAMアレイ580とは転送ゲート570
を介し双方向にデータを転送する。このような配置の場
合、SRAMアレイ580の形状は、DRAMアレイの
短辺方向の長さと同一の長さをもつのが面積利用から考
えて好ましい。
【0048】今図205に示すように、DRAMアレイ
560とSRAMアレイ580とは一度に16ビットの
データを転送することができる場合を考える。この場
合、キャッシュのサイズは16ビットである。1本のS
RAMワード線SWLに対し16対のSRAMビット線
対SBL,*SBLが配置される。SRAMアレイ58
0は、256行×16列の構成を備える。図205に示
すようにパッケージ550の長辺方向に沿って256本
のSRAMワード線SWL1〜SWL256を配置した
場合、SRAMアレイ580の長辺方向(X方向)の長
さが長くなる。この場合、パッケージ550内のSRA
Mアレイ580に割当てられた面積内に収納することが
できなくなる。また図206に示すように、パッケージ
550の短辺方向(Y方向)にSRAMワード線SWL
1〜SWL256を配置した場合、図204における長
辺方向(X方向)の長さは短くなるものの、短辺方向
(Y方向)の長さが長くなり、同様、パッケージ550
内のSRAMアレイに割当てられた面積内に配置するこ
とができない。
【0049】SRAMアレイは、ビット線対の数とSR
AMワード線の数が決定された場合、そのサイズは一意
的に決定されてしまうため、SRAMアレイの形状に柔
軟性がないという問題がある。また、SRAMアレイに
おいてはメモリセル選択時においては、常に選択メモリ
セルを介して電流が流れる。したがって、1本のワード
線に接続されるメモリセルの数はできるだけ少なくする
のが消費電流の観点からは望ましい。しかしながら、1
本のワード線に接続されるメモリセルの数を低減するた
めに、ワード線の数を増加させた場合、応じてビット線
の長さが長くなる。これは、ビット線の寄生容量が大き
くなり、アクセス時間が長くなるという問題が生じる。
また、DRAMアレイは、ブロック分割配置およびシェ
アードセンスアンプ構成など比較的そのアレイの形状を
パッケージの形状に適合させるのが容易である。したが
って、DRAMアレイの形状に応じて柔軟にその形状を
変更することのできるSRAMアレイ構造を実現するの
が低占有面積のキャッシュ内蔵半導体記憶装置を得るた
めには好ましい。
【0050】それゆえ、この発明の目的は、チップ面積
を効率的に利用できるアレイ配置を備えるキャッシュ内
蔵半導体記憶装置を提供することである。この発明の他
の目的は、DRAMアレイの任意の形状に対して容易に
対応することのできる柔軟なアレイ構造を備えるSRA
Mアレイ配置を提供することである。この発明のさらに
他の目的は、高密度かつ高集積化に適したアレイ配置を
備えるキャッシュ内蔵半導体記憶装置を提供することで
ある。
【0051】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、行および列状に配置された複数のダイナミッ
ク型メモリセルを備えるDRAMアレイと、行および列
からなるマトリクス状に配列された複数のスタティック
型メモリセルを備えるSRAMアレイと、DRAMアレ
イとSRAMアレイとの間に設けられ、DRAMアレイ
の選択されたメモリセルとSRAMアレイの選択された
メモリセルとの間のデータ転送を行なうためのデータ転
送手段を備える。SRAMアレイは、マトリクスの各行
がn個のグループに分割されたメモリセルを含む。この
SRAMアレイはさらに、このマトリクスの行方向と並
行に各行に対しn本配置され、各々に異なるグループに
含まれるメモリセルが接続される複数のワード線を含
む。
【0052】
【作用】SRAMアレイにおいて、1行に配列されたメ
モリセルは複数のグループに分割される。各グループの
メモリセルはそれぞれ各グループ対応に設けられたワー
ド線に接続される。したがって、SRAMアレイの1行
のメモリセルが複数のワード線に接続されることにな
る。1行のメモリセルのグループの数nを調整すること
により、1本のワード線に接続されるメモリセルの数を
変化させることなく任意の形状のSRAMアレイが得ら
れる。
【0053】
【実施例】
「アレイ配置1」図3はこの発明が適用される半導体記
憶装置のメモリアレイ部の構成の一例を概略的に示す図
である。図3において、半導体記憶装置は、行および列
からなるマトリクス状に配列されたダイナミック型メモ
リセルを含むDRAMアレイ1と、行および列からなる
マトリクス状に配列されたスタティック型メモリセルか
らなるSRAMアレイ2と、このDRAMアレイ1とS
RAMアレイ2との間でのデータ転送を行なうための双
方向転送ゲート回路3を含む。
【0054】DRAMアレイ1はその記憶容量が1Mビ
ットの場合1024本のワード線WLと1024対のビ
ット線BL,/BLを含む。ただし、図においてはビッ
ト線対はDBLで示される。このDRAMアレイ1は行
および列方向にそれぞれ沿って複数のブロックに分割さ
れる。図3においては、DRAMアレイ1は列方向に8
個のブロックMBi1〜MBi8(i=1〜4)に分割
され、かつ行方向に4つのブロックMB1j〜MB4j
(j=1〜8)に分割され、合計32個のメモリブロッ
クに分割された場合が一例として示される。
【0055】この列方向に分割された8個のブロックM
Bi1〜MBi8は1つの行ブロック11を構成する。
行方向に分割された4つのブロックMB1j〜MB4j
は列ブロック12を構成する。1つの行ブロック11に
含まれるメモリブロックMBi1〜MBi8は1本のワ
ード線WLを共有する。同一の列ブロック12に含まれ
るメモリブロックMB1j〜MB4jはコラム選択線C
SLを共有する。各メモリブロックMB11〜MB48
それぞれに対してセンスアンプ+IOブロック13が設
けられる。このセンスアンプ+IOブロック13の構成
については後に説明する。コラム選択線CSLは同時に
2列(2対のビット線)を選択する。
【0056】この半導体記憶装置はさらに、外部から与
えられるアドレスに応答してこのDRAMアレイ1から
対応の1行を選択するロウデコーダ14と、外部から与
えられる列アドレスに応答して1本のコラム選択線CS
Lを選択するコラムデコーダ15を含む。列ブロック1
2は、互いに独立な2対のI/O線16aおよび16b
を介して双方向転送ゲート回路3へ接続される。
【0057】SRAMアレイ2は、この双方向転送ゲー
ト回路3を介して16対のI/O線それぞれに接続され
る16対のビット線対SBLを含む。このSRAMアレ
イ2は、4Kビットの容量の場合、16対のビット線と
256本のワード線とを含む。したがって、このSRA
Mアレイ2は、1行が16ビットとなる。このSRAM
アレイ2に対し、外部から与えられる行アドレスをデコ
ードし、このSRAMアレイ2の1行を選択するSRA
Mロウデコーダ21と、外部から与えられる列アドレス
をデコードし、このSRAMアレイ2の対応の列を選択
するSRAMコラムデコーダ22と、データ読出し時に
おいてこのSRAMロウデコーダ21およびSRAMコ
ラムデコーダ22により選択されたメモリセルのデータ
を増幅して出力するセンスアンプ回路23を含む。
【0058】このSRAMコラムデコーダ22により選
択されたSRAMビット線対SBLは共通データバスへ
接続され入出力バッファ(図示せず)を介して装置外部
とデータの入出力が行なわれる。DRAMロウデコーダ
14およびDRAMコラムデコーダ15へ与えられるア
ドレスとSRAMロウデコーダ21およびSRAMコラ
ムデコーダ22へ与えられるアドレスはともに互いに独
立なアドレスであり、それぞれ異なるアドレスピン端子
を介して与えられる。次に図3に示す半導体記憶装置の
データ転送動作について概略的に説明する。
【0059】DRAM部分の動作について説明する。ま
ず、外部から与えられる行アドレスに従ってロウデコー
ダ14が行選択動作を行ない1本のワード線DWLの電
位を“H”に立上げる。この選択された1本のワード線
DWLに接続されるメモリセルから対応の1024本の
ビット線BL(または/BL)にデータが読出される。
【0060】次いで、この選択されたワード線DWLを
含む行ブロック11に含まれるセンスアンプ(ブロック
13に含まれる)が一斉に活性化され、各ビット線対の
電位差を差動的に増幅する。このように4つの行ブロッ
ク11のうち1つの行ブロックのみが活性化されるのは
このセンス動作時におけるビット線の充放電に伴う消費
電力を低減するためである(この選択行を含む行ブロッ
クのみを活性化する動作方式をブロック分割動作方式と
称す)。
【0061】次に外部から与えられる列アドレスにした
がって、DRAMコラムデコーダ15が列選択動作を行
なう。各列ブロック12において1本のコラム選択線C
SLが選択状態とされる。この1本のコラム選択線CS
Lは2対のビット線を選択し、この2対のビット線を該
列ブロック対応に設けられた2対のI/O線16aおよ
び16bにそれぞれ接続する。これにより、DRAMア
レイ1から複数ビット(本実施例においては16ビッ
ト)のデータが複数のI/O線対16aおよび16b上
に読出される。
【0062】次にSRAM部分の動作について説明す
る。外部から与えられる行アドレスに従ってSRAMロ
ウデコーダ21が行選択動作を行ない、SRAMアレイ
2から1本のワード線を選択する。1本のSRAMワー
ド線には、前述のごとく16ビットのメモリセルが接続
される。したがって、この1本のワード線の選択動作に
従って、16個のスタティック型メモリセル(SRAM
セル)が16対のビット線SBLに接続される。
【0063】DRAMアレイ1に対するI/O線対16
aおよび16bに16ビットのデータが伝達された後
に、この双方向転送ゲート回路3がオン状態となり、1
6対のI/O線対16aおよび16bとSRAMの16
対のビット線SBLとがそれぞれ接続される。これによ
り、SRAMアレイ2において既に選択されていた16
ビットのメモリセルに対し16対のI/O線対16aお
よび16b上に伝達されていたデータがそれぞれ書込ま
れる。
【0064】SRAMに設けられているセンスアンプ回
路23およびコラムデコーダ22はSRAMアレイ2に
おけるメモリセルと外部データを入出力するための内部
データ線とのデータとの間の授受のために用いられる。
【0065】このSRAMアレイ2におけるSRAMセ
ルを選択するためのアドレスは、DRAMアレイ1にお
けるダイナミック型メモリセル(DRAMセル)を選択
するためのアドレスとは全く独立に設定することが可能
である。このため、DRAMアレイ1において選択され
た16ビットのメモリセルはSRAMアレイ2の任意の
位置(行)のメモリセルとデータの授受を行なうことが
可能であり、ダイレクトマッピング方式、セットアソシ
アティブ方式およびフルアソシアティブ方式のすべての
マッピング方式をアレイの配置および構成を変更するこ
となく実現することが可能である。
【0066】上記説明においては、DRAMからSRA
Mへの16ビットの一括転送の動作を原理的に説明した
が、SRAMアレイ2からDRAMアレイ1への16ビ
ットの一括転送についても同様の動作に従って行なわ
れ、単に双方向転送ゲート回路3によるデータの転送方
向が逆になるだけである。次にこの発明によるキャッシ
ュ内蔵半導体記憶装置の構成および動作について順に詳
細に説明する。
【0067】図4は、図3に示す半導体記憶装置の要部
の具体的構成を示す図である。図4においては、DRA
Mアレイの1つのメモリブロックMBijのデータ転送
に関連する部分が代表的に示される。図4において、D
RAMメモリブロックMBijは、行列状に配置された
複数のDRAMセルDMCを含む。DRAMセルDMC
は1個のトランジスタQ0と、1個のキャパシタC0を
含む。このメモリキャパシタC0の一方電極(セルプレ
ート)には一定の電位Vggが与えられる。
【0068】このメモリブロックMBijはさらに、各
々に1行のDRAMセルDMCが接続されるDRAMワ
ード線DWLと、各々に1列のDRAMセルDMCが接
続されるDRAMビット線対DBLを含む。このDRA
Mビット線対DBLは、2本のビット線BLおよび/B
Lにより構成される。ビット線BLとビット線/BLに
は互いに相補な信号が伝達される。DRAMセルDMC
は、DRAMワード線DWLとDRAMビット線対DB
Lの交点にそれぞれ配置される。
【0069】DRAMビット線対DBLそれぞれに対し
て、対応のビット線対上の電位差を検知し増幅するため
のDRAMセンスアンプDSAが設けられる。このDR
AMセンスアンプDSAは、センスアンプ活性化信号φ
SANEおよび/φSAPEに応答してセンスアンプ駆
動信号φSANおよび/φSAPを発生するセンスアン
プ活性回路SAKによりその動作が制御される。DRA
MセンスアンプDSAは、pチャネルMOSトランジス
タが交差結合され、信号/φSAPに応答して高電位側
のビット線電位を動作電源電位Vccレベルにまで昇圧
するための第1のセンスアンプ部分と、nチャネルMO
Sトランジスタが交差結合され、信号φSANに応答し
て低電位側のビット線の電位をたとえば接地電位レベル
の電位Vssへ放電する第2のセンスアンプ部分を含
む。
【0070】センスアンプ活性化回路SAKは、センス
アンプ活性化信号/φSAPEに応答してオン状態とな
り、DRAMセンスアンプDSAの第1のセンスアンプ
部分を活性化するためのセンスアンプ活性化トランジス
タTR1と、センスアンプ活性化信号φSANEに応答
してオン状態となり、DRAMセンスアンプDSAの第
2のセンスアンプ部分を活性化するセンスアンプ活性化
トランジスタTR2を含む。トランジスタTR1はpチ
ャネルMOSトランジスタにより構成され、トランジス
タTR2はnチャネルMOSトランジスタにより構成さ
れる。トランジスタTR1はオン状態となったときに動
作電源電位Vccレベルの駆動信号/φSAPを各セン
スアンプDSAの一方電源ノードへ伝達する。トランジ
スタTR2はオン状態となったとき、DRAMセンスア
ンプDSAの他方電源ノードへ電位Vssレベルの信号
φSANを伝達する。
【0071】このセンスアンプ活性化回路SAKからの
信号/φSAPおよびφSANが伝達される信号線/φ
SAPと信号線φSANとの間に、イコライズ指示信号
φEQに応答して両信号線をイコライズするイコライズ
トランジスタTEQが設けられる。これにより、センス
アンプ駆動信号線/φSAPおよびφSANはスタンバ
イ時には(Vcc+Vss)/2の中間電位にプリチャ
ージされる。ここで、信号線とその上の信号を同一符号
で示す。
【0072】DRAMビット線対DBL各々に対して、
プリチャージ・イコライズ信号φEQに応答して活性化
され、対応のビット線対の各ビット線を所定のプリチャ
ージ電位Vblにプリチャージしかつイコライズするプ
リチャージ/イコライズ回路PEが設けられる。
【0073】DRAMメモリブロックMBijはさら
に、DRAMビット線対DBLそれぞれに対して設けら
れてコラム選択線CSL上の信号電位に応答してオン状
態となり、対応のDRAMビット線対DBLをローカル
I/O線対LIOへ接続する列選択ゲートCSGを含
む。コラム選択線CSLは2対のDRAMビット線に対
して共通に設けられ、これにより同時に2つのDRAM
ビット線対DBLが選択される。ローカルI/O線対は
この同時に選択される2対のDRAMビット線対からの
データをそれぞれ受けることができるように2対LIO
aおよびLIOb設けられる。
【0074】このメモリブロックMBijはさらに、ブ
ロック活性化信号φBAに応答してローカルI/O線対
LIOaおよびLIObをそれぞれグローバルI/O線
対GIOaおよびGIObへ接続するIOゲートIOG
aおよびIOGbを含む。コラム選択線CSLは図3に
示す1つの列ブロックにわたって行方向に延在し、また
グローバルI/O線対GIOaおよびGIObも1つの
列ブロックにわたって行方向に延在する。ローカルI/
O線対LIOaおよびLIObは1つのメモリブロック
内においてのみ列方向に延在する。
【0075】図3との対応において、I/O線16aお
よび16bはそれぞれ、ローカルI/O線対LIOaお
よびLIObと、LIOゲートIOGaおよびIOGb
と、グローバルI/O線対GIOaおよびGIObに対
応する。
【0076】SRAMは、それぞれに1行のSRAMセ
ルSMCが接続されるSRAMワード線SWLと、それ
ぞれに1列のSRAMセルSMCが接続されるSRAM
ビット線対SBLと、SRAMビット線対SBLそれぞ
れに設けられ対応のビット線対の電位差を検知し増幅す
るSRAMセンスアンプSSAを含む。
【0077】双方向転送ゲート回路3は、SRAMビッ
ト線対SBLとグローバルI/O線対GIOとの間に設
けられる双方向転送ゲートBTGaおよびBTGbを含
む。双方向転送ゲートBTGaおよびBTGbはとも
に、データ転送指示信号φTSDおよびφTDSに応答
してSRAMビット線対SBLとグローバルI/O線対
GIOaおよびGIObとの間でのデータ転送を行な
う。データ転送指示信号φTSDは、SRAM部分から
DRAM部分へのデータ転送を指示し、データ転送指示
信号φTDSはDRAM部分からSRAM部分へのデー
タ転送を指示する。 「アレイ配置2」図5にアレイ配置の他の構成例を示
す。この図5のアレイ配置の構成においては、SRAM
コラムデコーダ22が、DRAMアレイ1とSRAMア
レイ2との間に設けられる。また、入出力バッファ27
4が内部データ線251を介してSRAMコラムデコー
ダ22により選択された列と接続される。この図5に示
す構成においては、DRAMアレイ1で選択された列は
双方向転送ゲートを介して内部データ線251に接続さ
れる。この双方向転送ゲート回路3を介したDRAMア
レイ1と内部データ線251との接続は、DRAMのコ
ラムデコーダ15からの列選択信号により双方向転送ゲ
ートに設けられた列選択ゲートを用いて行なわれてもよ
い。このDRAMアレイ1と内部データ線251との接
続およびSRAMアレイ2と内部データ線251との接
続については後に詳細に説明する。
【0078】アドレスバッファ252は、チップイネー
ブル信号Eに応答して外部から与えられるアドレス信号
Aaを取込み、DRAMアレイ1の行・列指定用の内部
行・列アドレス信号int−Aaを発生する。アドレス
バッファ252はまた、チップイネーブル信号Eに応答
して外部から与えられたアドレス信号Acを取込み、S
RAMアレイ2の行および列を指定するための内部行・
列アドレス信号int−Acを発生する。DRAMアレ
イ用の外部アドレス信号AaとSRAMアレイ用のアド
レス信号Acはそれぞれ別々の端子を介してアドレスバ
ッファ252へ与えられる。この図5に示す構成の場
合、SRAMのロウデコーダ21およびコラムデコーダ
22へ与えられる内部アドレスint−Acと、DRA
Mのロウデコーダ14およびコラムデコーダ15へ与え
られる内部アドレスint−Aaとはそれぞれ互いに独
立な経路を介してアドレスバッファ252から与えられ
る。したがって、この構成においても、SRAMアレイ
2およびDRAMアレイ1のメモリセルをそれぞれ独立
にアドレス指定することができる。
【0079】図5に示す構成において、双方向転送ゲー
ト回路3とSRAMアレイ2との間にSRAMコラムデ
コーダ22が設けられているが、SRAMコラムデコー
ダ22は双方向転送ゲート回路3とDRAMアレイ1と
の間に設けられる構成であってもよい。また、DRAM
アレイのI/O線対16a,16bをDRAMコラムデ
コーダ15の出力に従って選択し、この選択されたDR
AMI/O線対を内部共通データバス251へ接続し、
かつSRAMコラムデコーダ22によりSRAMビット
線対SBLを内部データ伝達線251へ接続する構成で
あってもよい。 「アレイ配置3」図6はこの発明の他の実施例である半
導体記憶装置のアレイのレイアウトを示す図である。図
6に示すCDRAMは4MビットのDRAMアレイと1
6KビットのSRAMアレイとを含む。すなわち、図6
のCDRAMは図3あるいは図5に示すCDRAMを4
面含む。図6において、CDRAMは、各々が1Mビッ
トの容量を備える4つのメモリマットMM1,MM2,
MM3およびMM4を含む。DRAMメモリマットMM
1〜MM4の各々は、1024行(ワード線)512列
(ビット線対)のメモリセル配置を含む。DRAMメモ
リマットMM1〜MM4は、それぞれ、各々が128列
(ビット線対)×256行(ワード線)の構成を備える
32個のメモリブロックMBに分割される。
【0080】1つのメモリマットMMにおいて、行方向
に4つのメモリブロックに分割され、列方向に8つのブ
ロックに分割される。この図6に示すように、1Mビッ
トのメモリマットを図3に示すDRAMのような配置と
異なり列方向に8分割、行方向に4分割とするのは、後
に説明する矩形状のパッケージに収納するためである。
メモリブロックMBの各々の列方向の中央部にDRAM
用のセンスアンプDSAと列選択ゲートCSGが各ビッ
ト線対DBLに対応して配置される。メモリブロックM
Bは、センスアンプDSAと列選択ゲートCSGを中心
として上側のメモリブロックUMBと下側のメモリブロ
ックLMBに分割される。動作時においては、この上下
のメモリブロックUMBおよびLMBのいずれか一方が
センスアンプDSAおよび列選択ゲートCSGに接続さ
れる。このセンスアンプDSAおよび列選択ゲートCS
Gに上下メモリブロックUMBおよびLMBのいずれを
接続するのかは、アドレスによって決定される。このよ
うな1つのメモリブロックMBを上下2つのメモリブロ
ックUMBおよびLMBに分割し、一方のみをセンスア
ンプDSAおよび列選択ゲートCSGに接続する構成は
たとえば4Mビット以上のシェアドセンスアンプ構成の
DRAMにおいて通常用いられている。
【0081】1つのメモリマットMMは2つの活性化区
分ASを含む。この活性化区分ASにおいて1本のワー
ド線が選択される。すなわち、この図6に示す構成にお
いては、図3に示す構成と異なり、1本のワード線が2
つに分割され、それぞれの活性化区分に振分けられる。
したがって、1つのメモリマットMMにおいて1本のワ
ード線が選択されることは、各活性化区分ASにおいて
1本のワード線が選択されることと等価である。
【0082】この半導体装置(CDRAM)は、さら
に、4つのDRAMメモリマットMM1〜MM4から1
本のワード線を選択するために、4つのDRAMロウデ
コーダDRD1,DRD2,DRD3およびDRD4を
備える。このDRAMロウデコーダDRD1〜DRD4
は各メモリマットMM1〜MM4から1本のワード線を
選択する。したがって、この図6に示すCDRAMにお
いては、一度に4本のワード線が選択される。DRAM
ロウデコーダDRD1はメモリマットMM1およびMM
2の対応の活性化区分ASから1行を選択する。DRA
MロウデコーダDRD2はこのメモリマットMM1およ
びMM2の下側の活性化区分ASから1行を選択する。
DRAMロウデコーダDRD3およびDRD4はDRA
MメモリマットMM3およびMM4の上側の活性化区分
ASおよび下側の活性化区分ASそれぞれから1行を選
択する。
【0083】CDRAMはさらに、DRAMのメモリマ
ットMM1〜MM4の各列ブロックから2列(ビット線
対)を選択するためのDRAMコラムデコーダDCDを
含む。このDRAMコラムデコーダDCDからの列選択
信号は図3に示すコラム選択線CSLへ伝達される。こ
のコラム選択線CSLは、上側の活性化区分ASと下側
の活性化区分ASとで共用されるように延在する。した
がって、この図6に示す構成においてはDRAMコラム
デコーダDCDからの列選択信号により、1つの列ブロ
ック(この図6においては列方向に分割された8個のメ
モリブロックからなるブロック)から4列が選択され
る。
【0084】コラムデコーダDCDにより選択された列
はそれぞれ対応のグローバルI/O線対GIOへ接続さ
れる。このグローバルI/O線対GIOは、1つの活性
化区分ASにおける各列ブロックに2対ずつ列方向に延
在する。このグローバルI/O線対GIOと各列ブロッ
クにおけるローカルI/O線対LIOとの接続構成につ
いては後に詳述する。
【0085】図6に示すCDRAMはさらに、各々4K
ビットの容量を有する、SRAMセルからなるSRAM
アレイブロックSMA1〜SMA4を含む。2つのSR
AMアレイブロックに共用されるように両者の中央部に
SRAM用のロウデコーダSRD1およびSRD2が設
けられる。SRAMロウデコーダSRD1はSRAMア
レイブロックSMA1およびSMA3により共用され
る。SRAMロウデコーダSRD2は、SRAMアレイ
ブロックSMA2およびSMA4により共用される。こ
のSRAMアレイブロックSMAの構成の詳細は後に説
明する。
【0086】このCDRAMは、データの入出力を4ビ
ット単位で行なうために、4つの入出力バッファ回路I
OB1、IOB2、IOB3およびIOB4を含む。こ
の入出力バッファ回路IOB1〜IOB4はそれぞれ共
通データバス(内部データバス)を介してSRAMのた
めのセンスアンプおよびコラムデコーダのブロックSC
DAへ接続される。この図6に示す構成においては、デ
ータの入出力はSRAMのためのセンスアンプおよびコ
ラムデコーダブロックSCDAを介して行なわれるよう
に示されているが、これは双方向転送ゲートBTGの部
分からデータの入出力を行なうように構成してもよい。
【0087】動作時においては、各活化性区分ASにお
いて1本のワード線が選択される。この選択されたワー
ド線を含む行ブロックのみが活性化される。残りの行ブ
ロックはプリチャージ状態を維持する。この選択された
行ブロックにおいては、選択ワード線を含む小ブロック
UMB(またはLMB)のみがDRAM用センスアンプ
DSAおよび列選択ゲートCSGに接続され、他方の小
メモリブロックLMB(またはUMB)はDRAM用セ
ンスアンプDSAおよび列選択ゲートCSGから切離さ
れる。したがって、全体として1/8のビット線の活性
化(充放電)が行なわれる。このように分割動作するこ
とにより、ビット線の充放電に伴う消費電力を低減する
ことができる。また、1つのメモリブロックMBを上側
のメモリブロックUMBと下側のメモリブロックLMB
とに分割し、この中央部にセンスアンプDSAを配置す
ることにより、ビット線の長さが短くなり、ビット線容
量Cbとメモリキャパシタ容量Csとの比,Cb/Cs
を小さくすることができ、十分な読出し電圧を高速で得
ることができる。
【0088】各活性化区分ASにおいては行方向の4つ
の小ブロックUMB(またはLMB)におけるセンス動
作が行なわれる。各活性化区分ASにおいては、DRA
MコラムデコーダDCDからの列選択信号により1つの
列ブロックにおいて2対のビット線が選択される。グロ
ーバルI/O線対GIOは各活性化区分ASの列ブロッ
クに対し共有されるように列方向に延在している。各活
性化区分ASにおいて各列ブロックから2対のビット線
が選択され対応の2対のグローバルI/O線GIOに接
続される。双方向転送ゲートBTGへは4対のグローバ
ルI/O線対GIOが接続される。1つのメモリマット
MMに対して4つの双方向転送ゲートBTGが設けられ
る。したがって、1つのメモリマットMMからは16対
のグローバルI/O線GIOが対応のSRAMアレイの
SRAMビット線対SBLに接続されることができる。
次に、このグローバルI/O線のレイアウトについて説
明する。
【0089】図7は1つのメモリマットに対するグロー
バルI/O線の配置を示す図である。図6においてグロ
ーバルI/O線対GIOは上側活性化区分UASに対し
て設けられる上側グローバルI/O線対UGIOと、下
側活性化区分LASに対して設けられる下側グローバル
I/O線対LGIOを含む。この上側グローバルI/O
線対UGIOと下側グローバルI/O線対LGIOは平
行に配置される。下側グローバルI/O線対LGIOは
上側の活性化区分UASを通過するが、この上側の活性
化区分UAS内のローカルI/O線対LIOとは接続さ
れない。グローバルI/O線対GIOとローカルI/O
線対LIOとはブロック選択スイッチであるIOゲート
IOGを介して接続される。このIOゲートIOGは、
選択されたワード線を含む行ブロックに設けられたもの
のみがブロック選択信号φBAによりオン状態となり、
対応のローカルI/O線対LIOと対応のグローバルI
/O線対GIOとを接続する。
【0090】ローカルI/線対LIOは、DRAMセン
スアンプDSAおよび列選択ゲートCSGがメモリブロ
ックMBの列方向の中央部に配置されているため、また
メモリブロックMBの列方向の中央部に行方向に沿って
配置される。
【0091】隣接列ブロック間には列方向にワード線シ
ャント領域WSRが設けられる。このワード線シャント
領域WSRは、比較的高抵抗のポリシリコンで形成され
るワード線と低抵抗のアルミニウム配線とのコンタクト
をとるための領域である。このワード線シャント領域に
ついて以下に簡単に説明する。
【0092】図8は、DRAMセルに含まれる選択トラ
ンジスタQ0(図4参照)部の断面構造を概略的に示す
図である。図8において、選択トランジスタQ0は、半
導体基板SUBの表面に形成された不純物領域IPR
と、一方の不純物領域IPRに接続されるビット線BL
と、この2つの不純物領域IPRの間の半導体基板表面
上に形成されるポリシリコン層PLを含む。このポリシ
リコン層PLにワード線駆動信号DWL(信号線とその
上に伝達される信号と同一参照符号で示している)が伝
達されることにより、この不純物領域IPR間の半導体
基板表面にチャネルが形成され、この選択トランジスタ
Q0がオン状態となる。ポリシリコンは比較的高抵抗で
ある。ワード線DWLが長くなれば、ポリシリコンの抵
抗により信号遅延が生じる。ワード線DWLを低抵抗に
するためにポリシリコン層PLと平行に低抵抗のアルミ
ニウム配線ALを設ける。アルミニウム配線ALとポリ
シリコン層PLとを周期的に接続することにより、この
ワード線DWLの抵抗を低下させる。アルミニウム配線
ALはビット線BLの上層に形成される。したがって、
ポリシリコン層PLとアルミニウム配線ALとのコンタ
クトをとるための領域はこのビット線BL(/BL)が
存在しない領域、すなわちメモリセルが配置されていな
い領域に設定する必要がある。このため、列ブロック間
にワード線シャント領域が設けられる。この接続態様を
図9に示す。
【0093】図9においてワード線となる比較的高抵抗
のポリシリコン層PLと平行に低抵抗のアルミニウム配
線ALが配設される。このアルミニウム配線ALにワー
ド線駆動信号DWLが伝達される。アルミニウム配線A
Lとポリシリコン層PLとはワード線シャント領域WS
Rにおいてコンタクト層CNTにより周期的に接続され
る。アルミニウム配線ALとポリシリコン層PLとコン
タクト領域CNTを介して周期的にコンタクトを形成す
ることにより実効的にこのポリシリコン層PLの抵抗を
低下させることができる。これにより、1本のワード線
の長さが長くなったとしても、高速でワード線駆動信号
DWLをワード線終端にまで伝達することができる。
【0094】図10にグローバルI/O線およびコラム
選択線CSLのレイアウトを概略的に示す。図10にお
いては、2つのメモリブロックMBに対するこれらのレ
イアウトのみを示す。図10において、グローバルI/
O線対GIOはワード線シャント領域WSRに配置され
る。DRAMワード線DWLはこのグローバルI/O線
対GIOと直交する方向に配置される。この図10にお
いては、アルミニウム配線ALとポリシリコン層PLと
は互いに平行に配置され、この平面図においては重なり
合うため同じワード線DWLとして示している。また、
DRAMコラムデコーダからの列選択信号を伝達するコ
ラム選択線CSLはこのDRAMワード線DWLと直交
する方向に配置される。
【0095】このレイアウトにおいてはDRAMのビッ
ト線対DBLは示していないがこのコラム選択線CSL
と平行に配設される。DRAMワード線DWLに対する
アルミニウム配線AL(図9参照)は第1層アルミニウ
ム配線により構成される。コラム選択線CSLは第2層
アルミニウム配線により構成される。グローバルI/O
線はコラム選択線CSLと同一層のアルミニウム配線に
より形成される。このワード線シャント領域WSRにグ
ローバルI/O線対GIOを配設することにより、DR
AMアレイと双方向転送ゲートとを接続するためのI/
O線をローカルI/O線とグローバルI/O線と階層構
造としてもチップ面積の増大は生じることはない。
【0096】図11は、図6に示すSRAMアレイブロ
ックSMAの構成を概略的に示す図である。図11にお
いて、SRAMアレイブロックSMAは、16対のビッ
ト線対SBLと256本のSRAMワード線SWLを含
む。SRAMビット線対SBLとSRAMワード線SW
Lとの交点にSRAMセルSMCが配置される。図6に
示すように、このSRAMアレイブロックSMAを、長
方形のチップレイアウトに対応させるためにSRAMビ
ット線対SBLはDRAMアレイの行方向に配置され、
かつSRAMワード線SWLがDRAMアレイの列方向
に配置される。SRAMワード線SWLはSRAMロウ
デコーダSRDに接続される。
【0097】SRAMビット線対SBLは双方向転送ゲ
ートBTGを介してグローバルI/O線対GIOと接続
する必要がある。したがって、SRAMビット線対SB
Lを図11の下方向(または図11の上方向:これはメ
モリアレイの配置により決定される)に設けられる双方
向転送ゲートBTGへ接続される必要がある。このた
め、図11に示す構成においては、SRAMワード線S
WLと平行にSRAMビット線取出し配線SBLTが配
設される。SRAMビット線取出し配線SBLTはSR
AMアレイブロックSMAのビット線対SBLと同数設
けられ、それぞれが対応のSRAMビット線対SBLに
接続される。このSRAMビット線取出し配線SBLT
をSRAMワード線SWLと同一層の配線層により構成
すれば、新たに別の製造工程で形成される追加の配線層
を設けることなく容易にこのSRAMビット線取出し配
線SBLTを実現することができる。
【0098】SRAMロウデコーダSRDは外部からの
SRAM用行アドレスをデコードしてこの256本のS
RAMワード線SWLのうちの1本を選択する。この選
択されたSRAMワード線SWLに接続される16ビッ
トのSRAMセルSMCがそれぞれ対応のSRAMビッ
ト線対SBLおよびSRAMビット線取出し配線SBL
Tに接続される。データ転送時においては、このビット
線取出し配線SBLTは双方向転送ゲートBTGを介し
てグローバルI/O線対GIOと接続される。
【0099】この図7および図11に示すようなレイア
ウトを用いることにより図6に示すように、DRAMの
アレイを図の上下に分割して配置し、上下のDRAMア
レイブロックの間にSRAMアレイを集中的に配置し、
かつこの半導体記憶装置(チップ)中央部に設けられた
SRAMアレイの近傍に入出力バッファ回路IOB1〜
IOB4を設ける構造を実現することができる。このよ
うなチップ中央部にSRAMアレイを集中的に配置しか
つこのチップ中央部近傍からデータの入出力を行なう構
造は、以下に示すようにCDRAMに極めて適した利点
を与える。
【0100】CDRAMにおいて第1に要求されること
はキャッシュレジスタへの高速なアクセスである。キャ
ッシュレジスタとして機能するSRAMアレイを装置外
部とのデータの入出力を行なう入出力バッファに近接し
て配置することは、この間の信号配線長を短くすること
ができ、高速でデータの入出力を行なうことができ、高
速アクセスという要求を満すのに適している。
【0101】またSRAMアレイを集中的に中央部に配
置することにより、SRAMセルを選択するためのアド
レス線を短くすることができる。アドレス線を短くすれ
ばこのアドレス線に付随する配線抵抗および寄生容量を
小さくすることができ、高速でSRAMセルを選択する
ことができ、キャッシュレジスタへの高速アクセスの実
現に適している。
【0102】図6に示すアーキテクチャの場合、DRA
MアレイとSRAMアレイとを結ぶための配線が長くな
り、DRAMアレイとSRAMアレイとの間のデータ転
送速度が低下するという懸念が生じるかもしれない。し
かしながら、このDRAMアレイとSRAMアレイとの
間でのデータ転送が行なわれるのはキャッシュミス(ミ
スヒット)が発生した場合である。この場合は、通常標
準DRAMのアクセス速度程度で十分であり、あまりそ
の速度の高速化は要求されないことが多いため実用上何
ら問題は生じない。この場合でも、後に説明するデータ
転送装置を用いれば高速でデータの書込/読出が行なえ
る。 「アレイ配置4」図7に示すような矩形状領域内のDR
AMアレイとSRAMアレイの配置は、後に示すよう
に、矩形状のパッケージに4M CDRAMを収納する
ために要求される。SRAMアレイSMAは、DRAM
アレイMMの間に配置される。SRAMアレイSMA
は、チップの長辺方向(X方向)が短くかつチップの短
辺方向(Y方向)が長い矩形領域に配置される。
【0103】SRAMアレイSMAは、4Kビットの記
憶容量を備え、双方向転送ゲート回路BTGを介して対
応のDRAMアレイMMと一度に16ビットのデータの
転送を行なう。この場合、SRAMアレイSMAは25
6本のワード線と16対のビット線を含む。以下に、こ
の矩形領域内に効率的にSRAMアレイを配置するため
のSRAMアレイ構造について説明する。図12は、こ
の発明の実施例であるSRAMアレイの原理的構成を示
す図である。図12においては、2本のSRAMワード
線SWL1,SWL2と2対のビット線SBL1,*S
BL1、SBL2,*SBL2が代表的に示される。S
RAMセルSMC1およびSMC2は1行に配列され
る。SRAMワード線SWL1およびSWL2はこの1
行に配列されたSMC1およびSMC2が配列される行
に対し共通に設けられる。ワード線SWL1はメモリセ
ルSMC1に接続される。ワード線SWL2はメモリセ
ルSMC2に接続される。SRAMメモリセルSMC1
はビット線対SBL1,*SBL1に接続される。メモ
リセルSMC2はビット線対SBL2,*SBL2に接
続される。
【0104】ビット線SBL1,*SBL1、SBL
2,*SBL2に対しビット線電位の“L”レベルの電
位をクランプするためのクランプ用トランジスタSQ
7、SQ8、SQ15およびSQ16が設けられる。メ
モリセルSMC1およびSMC2は図202に示すSR
AMセルSMCと同一の構成を備え、ラッチ型記憶素子
の構造を備える。SRAMセルSMC1は、pチャネル
MOSトランジスタSQ1、SQ2とnチャネルMOS
トランジスタSQ3、SQ4、SQ5およびSQ6を含
む。トランジスタSQ5およびSQ6がワード線SWL
1上の信号電位に応答して導通状態となり、ノードSN
1およびSN2をビット線SBL1,*SBL1へそれ
ぞれ接続する。トランジスタSQ1、SQ2、SQ3お
よびSQ4はインバータ型ラッチ回路を構成する。
【0105】SRAMセルSMC2は、pチャネルMO
SトランジスタSQ9、SQ10とnチャネルMOSト
ランジスタSQ11、SQ12、SQ13およびSQ1
4を含む。トランジスタSQ13およびSQ14はSR
AMワード線SWL2上の信号電位に応答して導通し、
ノードSN3およびSN4をそれぞれビット線SBL2
および*SBL2へ接続する。トランジスタSQ9、S
Q10、SQ11およびSQ12はインバータ型ラッチ
回路を構成する。この図12に示すアレイ配置におい
て、1行に配置されるメモリセルのうち偶数列に存在す
るメモリセル(SMC2等)はワード線SWL2に接続
され、一方、奇数列に存在するメモリセル(SMC1
等)はワード線SWL1に接続される。各ワード線SW
L1およびSWL2に接続されるメモリセルの数は同一
である。この構成の場合、後に明確となるように任意の
形状のSRAMアレイを容易に実現することができる。
【0106】図13は従来のSRAMアレイの配置と本
発明によるSRAMアレイの配置の比較を示す図であ
る。図13(A)において1行のメモリセルに対し1本
のワード線SWLが配置される。この場合、メモリセル
SMCはM行N列に配列される。一方、図13(B)に
示すように、1行のメモリセルSMCに対し2本のワー
ド線SWLaおよびSWLbを配設し、この1行のメモ
リセルSMCを交互にワード線SWLaおよびSWLb
に接続した場合、メモリセルSMCはM/2行2N列に
配置される。この図13(A)および図13(B)のい
ずれのアレイ配置においても、1本のワード線に接続さ
れるメモリセルSMCの数はNである。図13(B)の
構成の場合、1行のメモリセルに対し3本以上のワード
線を配置し、各ワード線に交互にメモリセルを接続する
構成とすれば、任意のSRAMアレイの形状を得ること
ができる。これによりチップレイアウトにおいてSRA
Mアレイの構成配置の設計における自由度が増加する。
【0107】図14は、図12に示すメモリセルの配置
のパターンを示す図である。以下、簡単に図14を参照
してメモリセルの構成について説明する。電源線Vc
c、SRAMワード線SWL1、SWL2および接地線
GNDが並行に配置され、それぞれ第2層アルミニウム
配線(第2アルミ配線)により形成される。ビット線S
BL1、*SBL1、SBL2および*SBL2は第1
層アルミニウム配線(第1アルミ配線)で形成される。
各トランジスタSQ1〜SQ16のゲートは第1層ポリ
シリコン配線(第1ポリ配線)で形成される。各トラン
ジスタ間の接続は第4層ポリシリコン配線(第4ポリ配
線)で行なわれ、ワード線とトランジスタのゲートとの
接続は第1層アルミニウム配線を用いて行なわれる。メ
モリセルSMC1およびメモリセルSMC2は同一のパ
ターンレイアウトを備えている。以下の説明では、メモ
リセルSMC1の接続について説明する。
【0108】クランプ用のトランジスタSQ7は、その
ドレインがコンタクトホールCX1を介してビット線S
BL1に接続され、そのゲートおよびソースがそれぞれ
コンタクトホールCX3およびCX2を介して第1層ア
ルミニウム配線層に接続され、この第1アルミニウム配
線はコンタクトホールCX6を介して電源線Vccに接
続される。トランジスタSQ8はドレインがコンタクト
ホールCX5を介して第1層アルミニウム配線層からな
るビット線*SBL1に接続され、そのゲートおよびソ
ースがコンタクトホールCX4およびCX2を介して第
1層アルミニウム配線層に接続され、この第1層アルミ
ニウム配線層はコンタクトホールCX6を介して電源線
Vccに接続される。トランジスタSQ1はそのドレイ
ンがコンタクトホールCX8を介して第1層アルミニウ
ム配線層に接続され、この第1層アルミニウム配線層は
コンタクトホールCX9を介して第4層ポリシリコン配
線層に接続される。このコンタクトホールCX9に接続
される第4層ポリシリコン配線層はノードSN1を与え
る。ノードSN1は、第4層ポリシリコン配線層および
コンタクトホールCX11を介してトランジスタSQ2
およびSQ4のゲート電極に接続される。このノードS
N1の第4層ポリシリコン配線層はまたコンタクトホー
ルCX16を介してトランジスタSQ3のドレインおよ
びトランジスタSQ5の一方導通端子に接続される。
【0109】トランジスタSQ1のゲートはコンタクト
ホールCX10および第4層ポリシリコン配線層を介し
てノードSN2に接続される。トランジスタSQ1のソ
ースはコンタクトホールCX7、第1層アルミニウム配
線層およびコンタクトホールCX6を介して電源線Vc
cに接続される。トランジスタSQ2は、そのドレイン
がコンタクトホールCX23を介して第1層アルミニウ
ム配線層に接続され、この第1層アルミニウム配線層は
コンタクトホールCX22を介して第4層ポリシリコン
配線層に接続される。このコンタクトホールCX22に
接続される第4層ポリシリコン配線層はノードSN2を
与える。トランジスタSQ1のゲートはコンタクトホー
ルCX11を介してノードSN1を与える第4層ポリシ
リコン配線層に接続される。
【0110】トランジスタSQ3はそのドレインがコン
タクトホールCX16を介して第4層ポリシリコン配線
層に接続されかつノードSN1に接続される。トランジ
スタSQ3のゲートはコンタクトホールCX10を介し
て第4ポリシリコン配線層に接続されかつノードSN2
に接続される。トランジスタSQ3のソースはコンタク
トホールCX18を介して第1層アルミニウム配線層に
接続され、この第1層アルミニウム配線層はコンタクト
ホールCX17を介して接地線GNDに接続される。ト
ランジスタSQ4は、そのソースがコンタクトホールC
X18、第1層アルミニウム配線層およびコンタクトホ
ールCX17を介して接地線GNDに接続される。トラ
ンジスタSQ4のゲートはコンタクトホールCX11お
よび第4層ポリシリコン配線層を介してノードSN1に
接続される。トランジスタSQ4のドレインはコンタク
トホールCX20および第4層ポリシリコン配線層を介
してノードSN2に接続される。
【0111】トランジスタSQ5はそのゲートがコンタ
クトホールCX14を介して第1層アルミニウム配線層
に接続され、この第1アルミニウム配線層はコンタクト
ホールCX12を介してワード線SWL1に接続され
る。トランジスタSQ6は、そのゲートがコンタクトホ
ールCX19および第1層アルミニウム配線層およびコ
ンタクトホールCX12を介してワード線SWL1に接
続される。トランジスタSQ6の一方導通端子はコンタ
クトホールCX21を介してビット線*SBL1に接続
される。トランジスタSQ6の他方導通端子はコンタク
トホールCX20および第4層ポリシリコン配線層を介
してノードSN2に接続される。この図14に見られる
ように、メモリセルは1行に配置されており、1行に対
し2本のワード線SWL1およびSWL2を配置するこ
とができ、1行に配列されたメモリセルに対し複数本の
ワード線を設けるワード線多重化方式を容易に実現する
ことができる。
【0112】図1は、この発明の一実施例であるSRA
Mアレイの配置を示す図である。図1に示すSRAMア
レイの配置は、図6に示す4KビットSRAMアレイに
適用される。図1を参照して、SRAMアレイSMA
は、128行32列に配列されたスタティック型メモリ
セル(SRAMセル)を含む。1行に配列されたSRA
Mセルに対し、2本のSRAMワード線SWLが設けら
れる。たとえば、第1行のSRAMセルに対し2本のS
RAMワード線SWL1およびSWL2が設けられる。
第2行のメモリセルに対し、SRAMワード線SWL3
およびSWL4が設けられる。奇数列のSRAMセルは
奇数番号のSRAMワード線(SWL1、SWL3、
…)に接続され、偶数列のSRAMセルは偶数番号のS
RAMワード線(SWL2、SWL4、…)に接続され
る。SRAMワード線SWL1〜SWL256の各々に
は対応の行のSRAMセルのうち1つ置きのSRAMセ
ルが接続される。すなわち、SRAMワード線SWL1
〜SWL256の各々には、16ビットのSRAMセル
が接続される。
【0113】図6に示すように、このSRAMワード線
を選択するためのSRAMロウデコーダがワード線SW
L1〜SWL256と直交する方向に配置される。SR
AMセルは転送ゲート回路BTGを介してDRAMアレ
イとデータの転送を行なう。データの転送はSRAMビ
ット線SBL,*SBLを介して行なう必要がある。こ
のため、各ビット線対SBL,*SBLに対し、図11
に示す場合と同様ビット線取出配線SBLTが設けられ
る。このビット線取出配線SBLT,*SBLTは第2
層アルミニウム配線層を用いて形成される。
【0114】2対のビット線SBL,*SBL、すなわ
ち、2対のSRAMビット線取出配線SBLT,*SB
LTに対し1つの双方向転送ゲート回路BTGが設けら
れる。双方向転送ゲート回路BTGはそれぞれ対応のグ
ローバルI/O線GIO、*GIOに接続される。この
双方向転送ゲート210を介して一度に16ビットのデ
ータの転送がDRAMアレイとSRAMアレイとの間で
行なわれる。この構成に従えば、SRAMアレイにおい
て2対のSRAMビット線取出配線SBLT,*SBL
Tに対し1つの転送ゲート回路を配置することができ
る。これにより、転送ゲート回路BTGに対するY方向
のピッチ条件が緩和され、複雑な構成の転送ゲート回路
であっても、十分な余裕をもって形成することができ
る。またこの図1に示すSRAMアレイの配置において
は、メモリセルが128行32列に配置されているが、
その構成は実質的には256行×16列のSRAMアレ
イと等価である。この場合、256行×16列のSRA
Mアレイの配置に比べてY方向の寸法をほぼ1/2に低
減することができ、図6に示す矩形状のSRAMアレイ
領域内にSRAMセルを配置することができる。またこ
の図1に示すSRAMアレイ配置においては、1行のメ
モリセルのうち1/2のメモリセルが選択されるだけで
あり、実質的にブロック分割動作が実現され、低消費電
流 dRAMを駆動することができる。
【0115】図15は、転送ゲート回路BTGの構成の
一例を示す図である。図15において、転送ゲート回路
として、代表的に、SRAMビット線対SBL1,*S
BL1およびSBL2,*SBL2すなわち、SRAM
ビット線取出配線SBLT1,*SBLT1およびSB
LT2,*SBLT2に対して設けられる転送ゲート回
路BTG1が示される。転送ゲート回路BTG1は、S
RAMのためのアドレス信号Acdに応答して2対のビ
ット線のうち1対のビット線を選択する選択回路950
1と、グローバルI/O線GIO1,*GIO1を内部
ノードAおよびBに接続し、ノードA,Bとグローバル
I/O線GIO1,*GIO1との間でデータ転送を行
なう転送回路9502を含む。選択回路9501へ与え
られる選択制御信号としては、SRAMの行アドレスの
最下位ビットが利用される。選択回路9501は、選択
されたSRAMワード線が偶数のワード線の場合には、
偶数列に対応するSRAMビット線取出配線SBLT
1,*SBLT1を選択し、そうでない場合には、奇数
列に対応するSRAMビット線取出配線SBLT1,*
SBLT1を選択する。
【0116】転送回路9502の構成については後に詳
細に説明するが、双方向でデータを転送する機能を備え
るものであればよい。図16は、図15に示す選択回路
9501の具体的構成の一例を示す図である。図16に
おいて、選択回路9501は、選択制御信号Acdに応
答してSRAMビット線取出配線SBLT1(または*
SBLT1)を選択するnチャネルMOSトランジスタ
GTr1と、選択制御信号Acdに応答してSRAMビ
ット線取出配線SBLT2(または*SBLT2)を選
択するpチャネルMOSトランジスタGTr2を含む。
トランジスタGTr1およびGTr2の他方端子はノー
ドA(またはB)に接続される。この図16に示す構成
において、選択制御信号Acdが1(“H”レベル)の
場合、トランジスタGTr1が導通状態となり、SRA
Mビット線取出配線SBLT1(または*SBLT1)
が選択され、ノードA(またはB)に接続される。選択
制御信号Acdが0(“L”レベル)のとき、SRAM
ビット線取出配線SBLT2(または*SBLT2)が
選択されノードA(またはB)へ接続される。
【0117】図1に示す構成の場合、各SRAMビット
線対SBL,*SBLに対してはその電位振幅の“L”
レベルを上昇させるためのクランプトランジスタが設け
られている。したがって、各非選択のビット線対はクラ
ンプ電位に保持され、選択列に対してのみ、各ビット線
の電位が変化する。また、図1に示すSRAMアレイの
構成においては、各SRAMビット線対SBL,*SB
Lに対して設けられたクランプトランジスタ(図1にお
いてはブロックCLPで示している)は常時導通状態と
されている。このクランプトランジスタの機能をSRA
Mのワード線選択動作時には停止させる構成を用いるこ
ともできる。図17は、SRAMアレイの他の構成およ
びそのときに用いられる双方向転送ゲート回路の構成を
示す図である。図17には、代表的にSRAMビット線
対SBL0,*SBL0、およびSBL1,*SBL1
が示される。SRAMセルは図面を簡略化するために省
略される。また、転送ゲート回路(BTG1)には正確
には、SRAMビット線取出配線SBLT、*SBLT
が接続されるが、図17においては、SRAMビット線
SBL、および*SBLが直接転送ゲート回路に接続さ
れるように示される。
【0118】図17を参照して、SRAMビット線対S
BL0,SBL0に対しては、SRAMビット線イコラ
イズ信号SBLEQに応答してSRAMビット線SBL
0,*SBL0を所定電位にプリチャージしかつイコラ
イズするためのpチャネルMOSトランジスタSQE
1、SQE2、およびSQE3と、SRAMビット線ク
ランプ信号SBLCLに応答してSRAMビット線*S
BL0およびSBL0の電位をそれぞれクランプするp
チャネルMOSトランジスタSQC1およびSQC2が
設けられる。トランジスタSQE1およびSQE2はそ
れぞれ、SRAMビット線イコライズ信号SBLEQに
応答してSRAMビット線*SBL0およびSBL0を
所定の電位(Vcc)にプリチャージする。トランジス
タSQE3はSRAMビット線イコライズ信号SBLE
Qに応答してSRAMビット線SBL0および*SBL
0の電位をイコライズする。
【0119】トランジスタSQC1およびSQC2はそ
れぞれSRAMビット線クランプ信号SBLCLに応答
してSRAMビット線*SBL0およびSBL0の電位
をクランプする。このトランジスタSQC1およびSQ
C2はまた、負荷トランジスタとして機能する。SRA
Mビット線イコライズ信号SBLEQはSRAMのスタ
ンバイ時に発生され、SRAMビット線クランプ信号S
BLCLはSRAMアレイにおけるワード線選択時には
“H”の不活性状態に設定される。SRAMビット線*
SBL1およびSBL1に対しても、SRAMビット線
イコライズ信号SBLEQに応答して導通状態となるp
チャネルMOSトランジスタSQE4、SQE5および
SQE6と、SRAMビット線クランプ信号SBLCL
に応答して導通状態となるpチャネルMOSトランジス
タSQC3およびSQC4が設けられる。トランジスタ
SQE4およびSQE5はそれぞれスタンバイ時にSR
AMビット線*SBL1およびSBL1を“H”レベル
にプリチャージする。トランジスタSQE6はSRAM
のスタンバイ時にビット線*SBL1およびSBL1の
電位をイコライズする。トランジスタSQC3およびS
QC4はそれぞれSRAMビット線*SBL1およびS
BL1の電位をクランプする。
【0120】この図17に示すSRAMアレイの配置に
おいて、SRAMのスタンバイ時には、各ビット線SB
Lおよび*SBLは“H”レベルにプリチャージされ、
かつワード線選択時においてのみクランプ用のトランジ
スタが非導通状態となり、SRAMビット線がフローテ
ィング状態とされる。この状態においては、SRAMビ
ット線SBL0,*SBL0が選択された場合、このビ
ット線上には選択されたメモリセルが記憶するデータに
対応する電位変化が生じる。一方、非選択のビット線対
SBL1,*SBL1においては、クランプ用トランジ
スタSQC3およびSQC4によりクランプされた電位
の“H”レベルに保持される。このように1つの転送ゲ
ート回路に接続される2対のビット線のうち1対のビッ
ト線電位がクランプ電位にあり、他方のビット線対のみ
にメモリセル(SRAMセル)の記憶データに対応する
電位変化が生じる構成の場合、SRAMアレイからDR
AMアレイへのデータ転送時に選択回路を用いる必要が
なくなる。
【0121】図17に示す構成はこの一方のビット線対
の電位が“H”にクランプされることを利用する。図1
7において転送ゲート回路9600(BTG1)は、S
RAMビット線対SBL0,*SBL0およびSBL
1,*SBL1上の信号電位を受け、電位変化を生じた
SRAMビット線の電位を増幅するアンプ9601と、
アンプ9601からの信号を転送する第1の転送回路9
602と、第1の転送回路9602から転送された信号
データをラッチするラッチ回路9603と、ラッチ回路
9603にラッチされたデータをDRAMアレイ(グロ
ーバルIO線)へ転送する第2の転送回路9604を含
む。このアンプ9601、第1の転送回路9602、ラ
ッチ9603および第2の転送回路9604はSRAM
アレイからDRAMアレイへのデータ転送のために用い
られる。
【0122】双方向転送ゲート回路9600はさらに、
DRAMアレイのグローバルIO線GIO1,*GIO
1からのデータを増幅するアンプ9605と、アンプ9
605で増幅されたデータを転送する第3の転送回路9
606と、転送回路9606からのデータを、SRAM
行アドレスの最下位ビットAcdrに従って対応のSR
AMビット線対を選択して伝達する選択ゲート9607
を含む。このアンプ9605、第3の転送回路9606
および選択ゲート9607はDRAMアレイからSRA
Mアレイへのデータ転送のために用いられる。図18
は、SRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転送
経路の具体的構成を示す図である。図18を参照して、
アンプ回路9601は、SRAMビット線SBL0およ
びSBL1にそれぞれそのゲートが接続されるnチャネ
ルMOSトランジスタSQA1およびSQA2と、相補
SRAMビット線*SBL0および*SBL1にそれぞ
れそのゲートが接続されるnチャネルMOSトランジス
タSQA3およびSQA4を含む。トランジスタSQA
1およびSQA2は直列に接続され、トランジスタSQ
A2の他方導通端子は接地電位Vssに接続される。ト
ランジスタSQA3およびSQA4は直列に接続され、
トランジスタSQA4の他方導通端子は接地電位Vss
に接続される。
【0123】第1の転送回路9602は、データ転送指
示信号DTLに応答して導通状態となるnチャネルMO
SトランジスタSQA5およびSQA6を含む。トラン
ジスタSQA5はトランジスタSQA1と直列に接続さ
れ、トランジスタSQA6はトランジスタSQA3と直
列に接続される。ラッチ回路9603は、反並行に接続
されるインバータ回路SIV1およびSIV2と、転送
回路9602から転送されたデータを反転するインバー
タ回路SIV3およびSIV4を含む。第2のデータ転
送回路9604は、ラッチ回路9603の出力をグロー
バルI/O線GIO1へ伝達するための転送ゲート96
04aと、ラッチ回路9603にラッチされたデータを
グローバルI/O線*GIO1へ伝達するための転送ゲ
ート9604bを含む。転送ゲート9604aおよび9
604bはそれぞれデータ転送指示信号DTAに応答し
て導通状態となるnチャネルMOSトランジスタSQA
7およびSQA8を含む。
【0124】図19は、図17に示すアンプ、第3の転
送回路および選択ゲートの具体的構成の一例を示す図で
ある。図19を参照して、アンプ回路9605は、その
ゲートがグローバルI/O線GIO1に接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタSQB1と、そのゲートが相
補グローバルI/O線*GIO1に接続されるnチャネ
ルMOSトランジスタSQB3と、データ転送指示信号
DTSに応答して導通し、トランジスタSQB1および
SQB3により増幅された信号電位を伝達するnチャネ
ルMOSトランジスタSQB2およびSQB4と、この
トランジスタSQB2およびSQB4により伝達された
信号電位を増幅し保持するためのpチャネルMOSトラ
ンジスタSQB5,SQB6,SQB7およびSQB8
を含む。トランジスタSQB5およびSQB6は電源電
位VccとノードSND1との間に並列に接続される。
トランジスタSQB6のゲートへはデータ転送指示信号
DTSが与えられる。トランジスタSQB5のゲートは
ノードSND2に接続される。トランジスタSQB7と
トランジスタSQB8とは電源電位VccとノードSN
D2との間に並列に接続される。トランジスタSQB7
のゲートはノードSND1に接続される。トランジスタ
SQB8のゲートへはデータ転送指示信号DTSが与え
られる。
【0125】第3の転送回路9606は2つの転送ゲー
ト9606bおよび9606aを含む。転送ゲート96
06aはデータ転送指示信号DTSに応答して導通状態
となりアンプ回路9605により増幅されたデータを伝
達するnチャネルMOSトランジスタSQB10を備え
る。転送ゲート9606bは、データ転送指示信号DT
Sに応答して導通状態となり、アンプ回路9605のノ
ードSND1の信号電位を伝達するnチャネルMOSト
ランジスタSQB9を備える。選択ゲート9607は2
つの選択ゲート9607aおよび9607bを含む。選
択ゲート9607aはSRAMアドレスAcdrに応答
して導通するnチャネルMOSトランジスタSQB14
と、SRAMアドレス*Acdrに応答して導通状態と
なるnチャネルMOSトランジスタSQB13を含む。
このSRAMアドレスAcdrおよび*Acdrとして
はSRAMアレイの行アドレスの最下位ビット(Ac
4)が用いられる。
【0126】選択ゲート9607bはアドレス信号Ac
drに応答して導通状態となり、転送ゲート9606b
からのデータを伝達するnチャネルMOSトランジスタ
SQB12と、相補アドレス信号*Acdrに応答して
導通状態となり、転送ゲートSQB9からのデータを伝
達するnチャネルMOSトランジスタSQB11を備え
る。アドレス信号Acdrが“H”のとき、トランジス
タSQB12およびSQB14が導通状態となり、ビッ
ト線対SBL1,*SBL1が選択される。アドレス信
号Acdrが“L”の場合、トランジスタSQB11お
よびSQB13が導通状態となり、ビット線対SBL
0,*SBL0が選択される。データ転送動作に先だっ
て簡単にアンプ回路9605の動作について説明する。
今、グローバルI/O線GIO1が“H”、グローバル
I/O線*GIO1が“L”の場合を考える。この場
合、トランジスタSQB1が導通状態、トランジスタS
QB3が非導通状態となる。ノードSND1の電位は接
地電位Vssへ放電され、一方、ノードSND2の電位
は放電経路が存在しない。この場合トランジスタSQB
7が導通状態となり、ノードSND2の電位はトランジ
スタSQB7により充電される。これによりノードSN
D2の電位が“H”、ノードSND1の電位が“L”に
設定される。データ転送指示信号DTSはデータ転送指
示時には“H”に立上がる。したがって、トランジスタ
SQB6およびSQB8は、データ転送時には非導通状
態となり、ノードSND1およびSND2の電位を転送
データに対応した電位に設定する。常時は、このトラン
ジスタSQB6およびSQB8によりノードSND1お
よびSND2は“H”のレベルに保持される。次に、こ
の図17に示す転送回路のデータ転送動作をその動作波
形図である図20を参照して説明する。
【0127】この図17に示す転送回路9600のデー
タ転送動作においては、SRAMアレイからラッチ回路
9603へデータが転送され、一方、DRAMアレイか
らSRAMアレイへデータが転送される。この後、ラッ
チ回路9603にラッチされたデータがDRAMアレイ
へ転送される。この転送回路のデータ転送動作について
は後により詳細に説明する。SRAMビット線イコライ
ズ信号SBLEQが“H”に立上がりSRAMはメモリ
サイクルに入る。これに応答して、各ビット線対SB
L,*SBLに設けられたプリチャージおよびイコライ
ズトランジスタSQE1〜SQE6が非導通状態とな
る。このときまだSRAMビット線クランプ信号SBL
CLは“L”にあり、各ビット線SBL,*SBLはこ
のクランプ用のトランジスタ(SQC1,SQC2,S
QC3およびSQC4)を介して“H”のレベルに保持
される。
【0128】次いでSRAMアレイにおいてワード線選
択動作が実行されこのSRAMワード線の立上がる。ほ
ぼ同時に、SRAMビット線クランプ信号SBLCLが
“H”に立上がる。このクランプ信号SBLCLの立上
がりタイミングはSRAMアレイにおけるワード線選択
タイミングよりも早く設定されてもよい。これにより、
1行のメモリセルにおいて半分のメモリセルのデータの
読出が行なわれる。今、ワード線SWL1が選択された
場合を考える。この場合、図17において、SRAMビ
ット線対SBL0,*SBL0はスタンバイ時と同様の
“H”レベルを維持する。一方SRAMビット線対SB
L1,*SBL1の電位はそこに接続されるメモリセル
の記憶データに対応した値となる。この場合、図18に
おいて、トランジスタSQA1およびSQA3は導通状
態となる。トランジスタSQA2およびSQA4の導通
/非導通はそのときのメモリセルのデータにより決定さ
れる。
【0129】データ転送指示信号DTLが“H”へ立上
がることにより、このSRAMビット線SBL1および
*SBL1上の信号電位はラッチ回路9603によりラ
ッチされる。このラッチ動作と並行して、DRAMアレ
イからSRAMアレイへデータの転送が実行される。S
RAMアレイにおいてはワード線は選択された状態を維
持する。グローバルI/O線GIO1および*GIO1
の信号電位が確定するとトランジスタSQB1,SQB
3の導通/非導通が決定される(図19参照)。次いで
データ転送指示信号DTSが発生されるとトランジスタ
SQB2およびSQB4が導通状態となり、グローバル
I/O線GIO1,*GIO1のデータが反転増幅され
てノードSND1およびSND2に保持される。
【0130】このノードSND1およびSND2のデー
タは転送ゲートSQB9およびSQB10を介して選択
ゲート9607bおよび9607aへ伝達される。今、
ワード線SWL1が選択されており、アドレス信号Ac
drが“H”であるため、トランジスタSQB14およ
びSQB12が導通状態となり、転送ゲート9606b
および9606aのデータはSRAMビット線対*SB
L1およびSBL1上へ伝達される。これにより対応の
SRAMメモリセルへのデータの転送が実行される。こ
の図20においてAcで示しているのはDRAMアレイ
からSRAMアレイへのデータ転送時におけるSRAM
アドレスを示す。次いでこのDRAMアレイからSRA
Mアレイへのデータ転送後一旦DRAMはスタンバイ状
態に復帰する。DRAMアレイが活性状態となると、ラ
ッチ回路9603にラッチされたデータがDRAMアレ
イ(グローバルI/O線GIO1,*GIO1)へ伝達
される。この場合、データ転送指示信号DTAが“H”
となり、転送ゲート9604aおよび9604bが導通
状態となり、ラッチ回路9603にラッチされたデータ
がグローバルIO線GIO1,*GIO1へ伝達され
る。このラッチ回路9603からDRAMアレイへのデ
ータ転送時においてSRAMアレイへ独立にアクセスす
ることは可能である。
【0131】ここでSRAMワード線選択時においてS
RAMビット線クランプ信号SBLCLを“H”に設定
しているのは、データ転送時においてアンプ回路960
1に含まれる増幅トランジスタを確実に導通/非導通状
態に設定するためである。この場合、データ転送時にお
いてのみクランプ機能を不作動状態とし、データ転送が
行なわれず、SRAMアレイへアクセスされる場合には
このクランプ信号SBLCLが常時活性状態とされる構
成が用いられてもよい。SRAMアレイのデータの書込
/読出しは、SRAMビット線対を行アドレスの偶奇に
従って選択するブロック分割時の構成が用いられてもよ
い。 「ピン配置」図21は、図6に示すアレイ配置「アレイ
配置3」を有するCDRAMを収納するパッケージのピ
ン配置の一例を示す図である。この図21に収納される
CDRAMは、図6に示すごとく、同一チップ上に集積
化された4MビットDRAMと16KビットSRAMと
を備える。このCDRAMは、リードピッチ0.8m
m、チップ長18.4mm、ピン端子数44の300m
il.TSOP(シン・スモール・アウトライン・パッ
ケージ)のタイプIIに収納される。
【0132】このCDRAMは、データの入出力方式と
して、D/Q分離およびマスクトライトの2種類を含
む。D/Q分離は、書込データDと読出データQと別々
のピン端子を介して入出力する方式である。マスクトラ
イトモードは、書込データDと読出データQとを同一の
ピン端子を介して出力し、かつ外部からデータの書込を
マスクすることのできる動作モードである。CDRAM
へ、効率的に電源電位を供給し、かつこの電源配線のレ
イアウトを容易にするために、電源電位VccおよびG
ndに対してそれぞれ3つのピン端子が設けられる。ピ
ン番号1、ピン番号11およびピン番号33のピン端子
に対し外部からの電源電位Vccが供給される。ピン番
号1,11,33のピン端子へ与えられる電源電位Vc
cは、図3に示す動作電源電位Vccと同一の電圧値で
あってもよい。また、このピン番号1,11および33
のピン端子へ与えられる外部電源電位Vccが内部で降
圧されて動作電源電位が供給される構成であってもよ
い。接地電位Gndはピン12,22および34のピン
端子へ与えられる。ピン番号1,22のピンはDRAM
用電源ピンであり、ピン番号11,12,33,34の
ピンはSRAM用の電源ピンである。
【0133】ピン番号6ないし8、15ないし17、2
8ないし30および37ないし39のピン端子に、SR
AMのためのアドレス信号Ac0〜Ac11が与えられ
る。DRAM用のアドレス信号Aa0〜Aa9は、ピン
番号2,3,19ないし21、24ないし26および4
2,43のピン端子へ与えられる。ピン番号2および3
のピン端子へはまた、後に説明する各種モードを設定す
るためのコマンドアドレスAr0およびAr1も与えら
れる。ピン番号4のピン端子へ、キャッシュアクセス禁
止を示すキャッシュ禁止信号CI#が与えられる。キャ
ッシュ禁止信号CI#が“L”に設定されると、SRA
Mアレイへのアクセスが禁止され、DRAMアレイへの
直接アクセス(アレイアクセス)が可能になる。
【0134】ピン番号5のピン端子へは、データ書込モ
ードを示すライトイネーブル信号W#が与えられる。ピ
ン番号18のピン端子へは、このチップが選択されたこ
とを示すチップセレクト信号E#が与えられる。ピン番
号23のピン端子へは、特殊モードを指定するためのコ
マンドレジスタ指示信号CR#が与えられる。コマンド
レジスタ指示信号CR#が“L”のとき、ピン番号2お
よび3のピン端子へ与えられるコマンドアドレスAr0
およびAr1が有効となり、特殊モードの設定(レジス
タの選択)が行なわれる。コマンドレジスタの構成につ
いては後に説明する。またこのピン番号23へは、外部
に設けられた演算処理装置がバーストモードに従ってデ
ータを転送するバーストモード指示信号BE#も与えら
れる。バーストモード指示信号BE#が活性状態となる
と、このCDRAMは内部でアドレス信号を自動的に発
生する。
【0135】ピン番号27のピン端子へは、キャッシュ
ヒットを示すキャッシュヒット信号CH#が与えられ
る。キャッシュヒット信号CH#が“L”にあれば、キ
ャッシュ(SRAMアレイ)へアクセス可能である。ピ
ン番号40のピン端子へは、出力モードを示すアウトプ
ットイネーブル信号G#が与えられる。ピン番号41の
ピンへは、クロック信号(たとえばシステムクロック)
Kが与えられる。ピン番号44のピン端子へは、DRA
Mアレイのリフレッシュを指示するリフレッシュ指示信
号REF#が与えられる。このリフレッシュ指示信号R
EF#が“L”となると、そのサイクルにおいて内部で
DRAMアレイのオートリフレッシュが行なわれる。C
DRAMは、オートリフレッシュモードとセルフリフレ
ッシュモードとを備える。このリフレッシュモードの設
定は、コマンドレジスタに設定されるリフレッシュモー
ド設定信号より決定される。オートリフレッシュモード
時には、上述のリフレッシュ指示信号REF#に従った
DRAMアレイのリフレッシュが行なわれる。
【0136】セルフリフレッシュが指定された場合、こ
のピン番号44のピン端子は出力端子に切換えられる。
セルフリフレッシュ実行時にはこのセルフリフレッシュ
の実行を示す信号BUSY#がピン番号44のピン端子
から出力される。この信号BUSY#により、CDRA
M外部でセルフリフレッシュのタイミングを知ることが
可能となり、通常サイクルにおいてもセルフリフレッシ
ュを利用することができる。ピン番号9,10,13,
14,31,32,35および36のピン端子は、D/
Q分離およびマスクトライトの2種類の動作モードに対
応して、与えられるデータが異なる。D/Q分離および
マスクトライトの動作モードはコマンドレジスタ(後述
する)により設定される。
【0137】マスクトライトモードにより、ピン番号1
0,13,32および35のピンがデータ入出力を共通
に行なうためのデータ入出力端子として用いられる。ピ
ン番号9,14,31,35および36のピンへは、ど
の入出力ピンへ与えられたデータをマスクするかを示す
マスクトライト指示データM0,M1,M2およびM3
がそれぞれ与えられる。D/Q分離モードにおいては、
ピン番号9,14,31および36のピン端子が、書込
データD0,D1,D2およびD3を入力するためのピ
ン端子として用いられる。ピン番号10,13,32お
よび35のピン端子が、読出データQ0,Q1,Q2お
よびQ3を出力するためのデータ出力ピン端子として用
いられる。
【0138】SRAMアドレスAc0〜Ac11と、D
RAMアドレス(アレイアドレス)Aa0〜Aa9は、
それぞれ独立に別々のピン端子を介して与えられる。図
21に示すピン配置において、標準DRAMにおいて通
常用いられている外部動作制御信号、すなわち、ロウア
ドレスストローブ信号/RASおよびコラムアドレスス
トローブ信号/CASは用いられていない。この図21
に示すパッケージに収納されるCDRAM(図6参照)
においては、外部からのクロック信号Kの立上がりエッ
ジに応答して制御信号およびデータの入力が行なわれ
る。
【0139】「内部機能」図2は、図21に示すパッケ
ージに収納されるCDRAMチップ内部の構成を示すブ
ロック図である。この図2に示すブロック配置は、CD
RAMの内部構成を機能的に示すためだけのものであ
り、実際のレイアウトとは一致していないことに注意さ
れたい。
【0140】図2において、CDRAMは、DRAM1
00と、SRAM200とを含む。DRAM100は、
4MビットのDRAMアレイ101と、与えられたDR
AM用内部行アドレスをデコードし、このDRAMアレ
イ101から4行を選択するDRAMロウデコーダブロ
ック102と、与えられたDRAM用内部列アドレスを
デコードし、通常動作モード(アレイアクセス)時には
この選択された4行からそれぞれ1列ずつを選択するD
RAMコラムデコーダブロック103と、選択された行
に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅するDR
AMセンスアンプDSAと、ブロック103からの列選
択信号に応答してデータ転送モード時においてこのDR
AMアレイ101の16ビットを選択しかつアレイアク
セスモード時においては4ビットのメモリセルを選択す
る選択ゲートSGとからなるブロック104を含む。
【0141】SRAM200は、16Kビットの容量を
有するSRAMアレイ201と、SRAM用内部行アド
レスをデコードし、このSRAMアレイ201から4行
を選択するSRAMロウデコーダブロック202と、S
RAM用内部列アドレスをデコードし、選択された4行
それぞれから1ビットを選択して内部データバス251
へ接続し、かつデータ読出し時においてはこの選択され
たSRAMセルの情報を検知し増幅するSRAMコラム
デコーダおよびSRAMセンスアンプからなるコラムデ
コーダ/センスアンプブロック203を含む。DRAM
100とSRAM200との間に双方向転送ゲート回路
210が設けられる。図2において、図6に示す配置の
ようにコラムデコーダ/センスアンプブロック203の
出力(入力)にゲート回路210が接続される構成であ
ってもよい。ただ図2においては、アレイアクセスモー
ドのとき、DRAM100へのデータの入出力が共通デ
ータバス251を介して行なわれるため、この共通デー
タバス251が双方向転送ゲート回路210に結合され
るように示される。
【0142】CDRAMはさらに、外部から与えられる
制御信号G#、W#、E#、CH#、CI#、REF#
/BUSY#、およびCR#/BE#を受けて内部制御
信号G、W、E、CH、CI、REFおよびCRを発生
する制御クロックバッファ250と、DRAM用の内部
アドレスint−AaおよびSRAM用の内部アドレス
int−Acを発生するアドレスバッファ252と、外
部から与えられるクロック信号Kをバッファ処理するク
ロックバッファ254を含む。制御クロックバッファ2
50は、クロックバッファ254からの内部クロックの
立上がりに応答して、与えられた制御信号を取込み内部
制御信号を発生する。このクロックバッファ254の出
力はまたアドレスバッファ252へも与えられる。アド
レスバッファ252は、このクロックバッファ254か
らの内部クロックKの立上がりエッジで内部チップイネ
ーブル信号Eが活性状態のときに、与えられた外部アド
レスAaおよびAcを取込み内部アドレスint−Aa
およびint−Acを発生する。
【0143】CDRAMはさらに、DRAMアレイ10
0のメモリセルのリフレッシュを行なうためのリフレッ
シュ回路290を含む。リフレッシュ回路290は、内
部リフレッシュ指示信号REFに応答して活性化されD
RAMアレイのリフレッシュアドレスを発生するカウン
タ回路293と、内部リフレッシュ指示信号REFに応
答して駆動されるリフレッシュ制御回路292と、リフ
レッシュ制御回路292からの切換信号MUXにより、
カウンタ回路253からのリフレッシュアドレスとアド
レスバッファ252からの内部行アドレスのいずれか一
方をDRAMロウデコーダブロック102へ与えるアド
レスマルチプレクス回路258を含む。リフレッシュ制
御回路292はオートリフレッシュモード検出回路29
1からのリフレッシュ要求により駆動される。このリフ
レッシュ動作については後に説明する。
【0144】CDRAMはさらに、各内部制御信号E,
CH,CIおよびREFに応答してDRAM100を駆
動するための各種制御信号を発生するDRAMアレイ駆
動回路260と、内部制御信号E,CHおよびCIに応
答して双方向転送ゲート制御回路210の転送動作を制
御する信号を発生する転送ゲート制御回路262と、内
部チップセレクト信号Eに応答してSRAM200を駆
動するための各種制御信号を発生するSRAMアレイ駆
動回路264を含む。
【0145】この発明によるCDRAMはさらに、内部
制御信号CRに応答して活性化されて外部からのライト
イネーブル信号W#とコマンドアドレスAr(Ar0お
よびAr1)に応答してこのCDRAMの動作モード等
を指定するためのコマンドCMを発生するコマンドレジ
スタ270と、内部制御信号G,E,CH,CIおよび
Wと特殊モードコマンドCMに従ってデータの入出力を
制御するデータ入出力制御回路272と、データ入出力
制御回路272の制御の下に、共通データバス251と
装置外部との間でのデータの入出力を行なうための、入
出力バッファと出力レジスタとからなる入出力回路27
4を含む。入出力回路274に出力レジスタが設けられ
ているのは、このCDRAMの特殊モードであるラッチ
出力モードおよびレジスタ出力モードを実現するためで
ある。データ入出力制御回路272は、特殊モードコマ
ンドCMが指定するモードに従ってデータの入出力タイ
ミングの設定のみならずデータの入出力態様を設定す
る。図2においては、マスクトライトモード時における
データ入出力ピンの態様が一例として示される。
【0146】このCDRAMはさらに、各種機能を実現
するための付加機能制御回路299を含む。この付加機
能制御回路299が実現する機能については後に詳細に
説明するが、スタンバイ時における内部クロック発生の
禁止、リフレッシュのオートリフレッシュ/セルフリフ
レッシュの切換え、バーストモード時におけるアドレス
発生源の切換えなどを含む。次に各回路の構成について
具体的に説明する。 「入出力回路」 (DRAMアレイおよびSRAMアレイと内部データ線
との接続)
【0147】図22は、図2に示す双方向転送ゲート回
路(BTG)と内部共通データ線251との接続態様の
一例を示す図である。図22において、SRAM入出力
ゲート301は、SRAMセンスアンプSSAと、SR
AMアレイへのデータ書込み時に活性化され、内部デー
タ線251a上のデータを対応のSRAMビット線対S
BL上へ伝達するための書込み回路WRIを含む。SR
AMビット線対SBLはSRAMセンスアンプSSAお
よびSRAM列選択ゲート302を介して内部データ線
251aに接続される。SRAM選択ゲート302へは
それぞれSRAMコラムデコーダブロック203からの
SRAM列選択信号SYLが与えられる。それにより、
1対のSRAM列ビット線対SBLのみが内部データ線
251aに接続される。ここで図2に示す内部データ線
251は4ビットのデータを転送しており、このうちの
1ビットに対する内部データ線のみが図22において示
される。
【0148】図22において、このCDRAMはさらに
アレイアクセスを可能とするために、キャッシュ禁止信
号CIとDRAM列選択信号DYとの論理積信号に応答
してグローバルI/O線対GIOを内部データ線251
aへ接続するアクセス切換え回路310を含む。このア
クセス切換え回路310と双方向転送ゲートBTGと
は、転送ゲート回路ブロック305に含まれる。
【0149】このDRAMの列選択信号DYiは、たと
えばDRAM列アドレスの下位4ビットをデコードして
発生される。すなわち、グローバルI/O線対GIOは
1つのDRAMメモリマット(容量1Mビット)に対し
て16対設けられている。アレイアクセスの場合にはこ
のうちの1対のみを選択する必要がある。そのため、下
位4ビットのDRAM用の列アドレスをデコードして列
選択信号DYiが発生される。アクセス切換え回路31
0は単にグローバルI/O線対GIOを内部データ線2
51aへ接続するだけであり、双方向転送ゲートBTG
内においてそれぞれ対応の信号線への接続が行なわれて
いる。なおアレイアクセスを実現する場合、このような
アクセス切換え回路310を設けることなく、SRAM
センスアンプSSAを介して内部データ線251aへグ
ローバルI/O線対GIOを接続する構成であってもよ
い。このとき、SRAM選択ゲート302へ与えられる
列選択信号はDRAMへ与えられる列アドレスによる選
択信号となる。これは、信号CIにより列選択信号をマ
ルチプレクスする回路により実現できる。このマルチプ
レクス回路は信号CIが活性状態のときDRAM用の列
選択信号をSRAM選択ゲートへ与える。
【0150】なお、SRAMにおいては各SRAMビッ
ト線対SBLに対してそれぞれSRAMセンスアンプS
SAが設けられているが、これは通常のSRAMのよう
に1つのブロックのSRAMビット線対に対し1個のS
RAMセンスアンプのみを設ける構成であってもよい。
ただこのようにSRAMビット線対SBLそれぞれに対
してSRAMセンスアンプを設ければ、より確実かつ高
速にデータの出力を行なうことができる。また、SRA
MセンスアンプSSAがDRAMセンスアンプと同様の
構成を有していれば、特に書込回路WRIは設ける必要
はない。
【0151】図23は入出力回路274におけるD/Q
分離を実現するための構成を示す図である。図23にお
いて、入出力回路274は、内部アウトプットイネーブ
ル信号Gに応答して活性化され、内部データ線251a
上のデータから出力データQを生成する出力バッファ3
20と、内部書込み指示信号Wに応答して活性化され、
外部書込みデータDから内部書込みデータを生成して内
部データ線251a上へ伝達する入力バッファ322
と、コマンドレジスタ270(図2参照)からのD/Q
分離指示ビットCMaに応答して出力バッファ320の
出力と入力バッファ322の入力とを短絡するスイッチ
回路324を含む。このD/Q分離指示ビットCMaは
コマンドレジスタ270から発生される特殊モード指定
コマンドCMに含まれる。このスイッチ回路324が導
通状態となればデータの入出力は同一のピンを介して行
なわれる。スイッチ回路324がオフ状態となればデー
タの入出力が別々のピンを介して行なわれる。なお、こ
の図23においても1ビットのデータの入出力に関する
構成のみが代表的に示されている。
【0152】図24はデータ入出力回路の他の接続構成
を示す図である。図24において、出力バッファ回路3
20は、SRAMセンスアンプまたはDRAMアレイの
選択されたメモリセルデータを受けて外部出力ピンQへ
伝達する。第1の入力バッファ回路322aは外部ピン
端子Qに接続され、第2の入力バッファ回路322bは
外部データ入力ピン端子Dに接続される。この第1およ
び第2の入力バッファ回路322aおよび322bの出
力はOR回路322cを介して内部データバスDBW,
*DBW(251a)へ伝達される。この第1および第
2の入力バッファ回路322a,322bのイネーブル
/ディスエーブルはコマンドレジスタ(図2参照)から
の指示ビットCMに応答して行なわれる。コマンドレジ
スタがD/Q分離モードを指示している場合には第1の
入力バッファ回路322aがディスエーブル状態とさ
れ、第2の入力バッファ回路322bがイネーブル状態
とされる。指示ビットCMがD/Q共通のマスクトライ
トモードを示している場合には、第1の入力バッファ回
路322aがイネーブル状態とされ第2の入力バッファ
回路322bがディスエーブル状態とされる。
【0153】なお、図24に示す構成においては出力バ
ッファ回路320へはSRAMセンスアンプからのデー
タが伝達されているが、これはDRAMアレイの選択さ
れたメモリセルのデータがSRAMアレイの列線を介し
てさらにSRAMのセンスアンプを介して内部データバ
スへ伝達される場合を示しているからである。すなわ
ち、図22の構成における、ゲート310が設けられて
いない構成において、ゲート302へ与えられる列選択
信号線SYLi,SYLjがDRAMコラムデコーダ出
力線DYi,DYjと共有されている場合が一例として
図に示される。この構成については後に説明する。
【0154】図25は入出力回路のさらに他の構成を示
す図である。図25において、出力バッファ回路320
と入力バッファ回路322との間に、指示ビットCMa
に応答してオン状態となるトランジスタゲート324a
が設けられ、入力バッファ回路322とデータ入力ピン
端子Dとの間に相補指示ビット/CMaに応答してオン
状態となるトランジスタゲート324bが設けられる。
この構成の場合、指示ビットCMaがD/Q分離モード
を示している場合には、トランジスタゲート324aが
オフ状態、トランジスタゲート324bがオン状態とな
る。逆にD/Q共有のマスクトライトモードを示してい
る場合にはトランジスタゲート324aがオン状態、ト
ランジスタゲート324bがオフ状態となる。
【0155】この構成により、入力バッファ回路322
を選択的にデータ出力ピン端子Qまたはデータ入力ピン
端子Dへ接続することができ、D/Q分離モードおよび
D/Q共有モードを設定することができる。次に、この
入出力回路のデータ出力モードを設定するための回路構
成について説明する。データ出力モードはコマンドレジ
スタにより設定される。
【0156】コマンドレジスタによる設定データに応じ
てデータ出力モードは、トランスペアレントモード、ラ
ッチモードおよびレジスタモードのいずれかに設定され
る。図26は、データ出力モード設定に関連する回路構
成を示す図である。図26において、コマンドレジスタ
270は、コマンドレジスタモード検出信号(内部コマ
ンドレジスタ信号)CRに応答して、外部からのライト
イネーブル信号W#、およびコマンドデータAr0,A
r1をデコードするコマンドレジスタモードセレクタ2
79と、レジスタWR0〜WR3およびフリップフロッ
プFF1を含む。コマンドレジスタは、後に示すように
8つのレジスタRR0〜RR3およびWR0〜WR3を
含んでいる。しかしながら、図26においては、レジス
タRR2およびRR3は図示していない。レジスタWR
0〜WR3はそれぞれ4ビットのレジスタである。レジ
スタRR0およびRR1は1つのフリップフロップFF
1を共有する。レジスタRR0が選択されるとフリップ
フロップFF1がマスクトライトモードにセットされ
る。レジスタRR1が選択されるとフリップフロップF
F1はD/Q分離モードに設定される。入力制御回路2
72bは、このフリップフロップFF1の設定データに
応じて入力回路274bおよび274cのいずれかを選
択する。
【0157】レジスタWR0〜WR3のいずれへのデー
タ設定かは、コマンドデータAr0,Ar1をデコード
することにより決定される。ライトイネーブル信号W#
が活性状態のとき、入力制御回路272bにより選択さ
れた入力回路274bまたは274cを介して4ビット
のデータD0〜D3(またはDQ0〜DQ3)が対応の
レジスタへ設定される。データ出力モードに関連するの
はレジスタWR0である。レジスタWR0へのデータ出
力モードの設定について説明する。レジスタWR0の下
位2ビットのデータに従って出力制御回路272aはト
ランスペアレント、ラッチ、およびレジスタの出力モー
ドのいずれかに設定され、その設定された出力モードに
応じて出力回路274aを選択的に活性化する制御信号
φ1,/φ1およびφ2を発生する。
【0158】図27は出力回路274aの具体的構成の
一例を示す図である。図27において、出力回路274
aは、制御信号φ1,/φ1に応答して読出しデータバ
スDB,*DB上のデータをラッチするための第1の出
力ラッチ981と、クロック信号φ2に応答して、出力
ラッチ1のラッチデータまたはデータバスDB,*DB
上のデータを通過させる第2の出力ラッチ982および
出力ラッチ982からのデータを受け、制御信号G#に
応答して出力データとして外部ピン端子DQへ伝達する
出力バッファ983を含む。
【0159】第1の出力ラッチ981は、クロック信号
φ1および/φ1に応答して活性化されるクロックトイ
ンバータICV1,ICV2を含む。クロックトインバ
ータICV1の入力および出力はクロックトインバータ
ICV2の出力および入力にそれぞれ接続される。この
出力ラッチ981は、クロック信号φ1が“H”のとき
にラッチ状態となる。すなわちクロックトインバータI
CV1およびICV2はクロック信号φ1が“H”のと
きに活性化されてインバータとして機能する。クロック
信号φ1が“L”のとき、クロックトインバータICV
1およびICV2はディスエーブル状態とされてラッチ
981はラッチ動作を行なわない。
【0160】第2の出力ラッチ982は、クロック信号
φ2が“L”のとき、その入力A,*Aへ与えられたデ
ータをラッチし出力Q,*Qから出力する。出力ラッチ
982は、クロック信号φ2が“H”のとき、その入力
A,*Aの信号状態にかかわらず、クロック信号φ2が
“L”のときにラッチしたデータを出力Q,*Qから出
力する。このラッチ動作を制御するクロック信号φ1,
/φ1およびφ2は外部からのクロックKに同期した信
号であり、出力制御回路272aによりその発生タイミ
ングが異ならされる。
【0161】出力バッファ983は出力イネーブル信号
G#が活性状態となると活性化され、出力ラッチ982
からの出力データを端子DQへ伝達する。
【0162】図28は第2の出力ラッチ982の具体的
構成の一例を示す図である。図28において、第2の出
力ラッチ982は、入力A(*A)をそのD入力に受
け、クロック信号φ2をそのクロック入力CLKに受け
るD型フリップフロップDFFを含む。フリップフロッ
プDFFの出力Qから出力ラッチ982の出力Q(*
Q)が得られる。このD型フリップフロップDFFはダ
ウンエッジトリガ型であり、クロック信号φ2がLに立
下がるタイミングで入力Aを取込み、クロック信号φ2
が“L”の間入力Aをそのまま出力する。クロック信号
φ2が“H”の場合には、入力端子Dへ与えられる入力
Aの状態にかかわらず先にラッチしたデータを出力す
る。これにより、所望の機能を実現する出力ラッチ98
2が得られる。D型フリップフロップDFFが入力Aお
よび入力*Aに対してそれぞれ設けられる。この出力ラ
ッチ982は他の構成であってもよく、クロック信号φ
2に応答してラッチ状態およびスルー状態を実現するこ
とのできる回路構成であればいずれの回路構成であって
もよい。
【0163】図29は出力制御回路272aの具体的構
成の一例を示す図である。出力制御回路272aは、外
部クロックを所定の時間遅延させる遅延回路991a,
991b,991cと、遅延回路991aの出力に応答
して所定のパルス幅を有するワンショットのパルス信号
を発生するワンショットパルス発生回路992aと、遅
延回路991bの出力に応答して所定のパルス幅を有す
るワンショットのパルス信号を発生するワンショットパ
ルス発生回路992bと、遅延回路991cの出力に応
答して所定のパルス幅を有するワンショットのパルス信
号を発生するワンショットパルス発生回路992cを含
む。ワンショットパルス発生回路992aからクロック
信号φ1,/φ1が発生される。
【0164】ワンショットパルス発生回路992bとワ
ンショットパルス発生回路992cの出力はOR回路9
93へ与えられる。OR回路993からクロック信号φ
2が発生される。遅延回路991bの遅延時間は遅延回
路991cの遅延時間よりも短い。このワンショットパ
ルス発生回路992a〜992cのイネーブル/ディス
エーブルが2ビットのコマンドデータWR0により設定
される。2ビットのコマンドデータWR0がラッチモー
ドを示している場合、ワンショットパルス発生回路99
2aと992cがイネーブル状態とされ、ワンショット
パルス発生回路992bはディスエーブル状態とされ
る。次に、この図26ないし図29に示すコマンドレジ
スタおよびデータ出力回路の動作について説明する。
【0165】まず図30に示すラッチ動作の動作波形図
を参照して説明する。データ出力モードのラッチ出力モ
ードの設定はコマンドデータレジスタWR0の下位2ビ
ットを(01)に設定することにより行なわれる。この
とき、ワンショットパルス発生回路992aおよび99
2cがイネーブル状態とされる。今、アウトプットイネ
ーブル信号G#はデータ出力を示す活性状態の“L”に
あるとする。このとき、クロックKの立上がりエッジで
外部アドレスAnがアドレスバッファに取込まれ、対応
のSRAMワード線SWLnが選択され、SRAMビッ
ト線対SBLにデータRDnが現われる。このとき、ワ
ンショットパルス発生回路992aは、外部クロックK
の立上がりに応答して、所定のタイミングで所定期間
“L”となるワンショットのパルスを発生する。このク
ロック信号φ1が“L”へ立下がることにより、出力ラ
ッチ981はラッチ動作が禁止される。このとき、クロ
ック信号φ2は“H”にあり、出力ラッチ982はラッ
チ状態を維持しており、前のサイクルで読出されたデー
タQn−1をラッチして出力している。外部アドレスに
より選択された64ビットのSRAMビット線対SBL
上のデータRDnのうちさらに外部アドレスに従って選
択された4ビットのデータが内部出力データバスDB,
*DBへ伝達される。このデータバスDB,*DB上の
データDBnが確定した状態でクロック信号φ1は
“H”に立上がる。これにより出力ラッチ981がラッ
チ動作をし、確定データDBnをラッチする。
【0166】続いて、ワンショットパルス発生回路99
2cからワンショットパルスが発生され信号φ2が
“L”に立下がる。これにより出力ラッチ982が、こ
の出力ラッチ981にラッチされたデータDBnを新た
に取込み、出力端子DQへ出力バッファ983を介して
伝達する。このクロック信号φ2の発生はクロックKの
立下がりに同期して行なわれており、外部クロックKの
立下がりに応答してこのサイクルで選択されたデータが
QDBnが出力データQnとして出力される。クロック
信号φ2は次に外部クロックKが立上がるまでに“H”
に立上がる。これにより、出力ラッチ982は、内部出
力データバスDB,*DBのデータとは関係なく確定デ
ータDBnを持続的に出力する。
【0167】続いて、クロック信号φ1を“L”に立下
げ、出力ラッチ981のラッチ状態を開放し、次のサイ
クルすなわち次の確定データのラッチ動作に備える。こ
れにより、外部クロックKの立上がりに応答して前のサ
イクルで読出されたデータが順次確定データとして出力
されることになる。
【0168】次に図31を参照してレジスタ出力モード
について説明する。レジスタ出力モードの設定は、コマ
ンドデータWR0の下位2ビットを(11)に設定する
ことにより行なわれる。このレジスタ出力モードにおい
ては、ワンショットパルス発生回路992bがイネーブ
ル状態とされ、ワンショットパルス発生回路992cが
ディスエーブル状態とされる。この場合、外部クロック
Kの立上がりに応答して、ワンショットパルス発生回路
992bから“L”に立下がるワンショットのパルスが
発生される。このときクロック信号φ1は“H”にある
ため、前のサイクルで読出されたデータDBn−1を出
力ラッチ982がラッチする。
【0169】レジスタ出力モードにおいては、クロック
信号φ2の“L”への降下タイミングが外部クロックK
の立上がりに応答して決定される。この場合、外部クロ
ックKの(n+1)回目のサイクルに応答して出力ピン
端子DQには、n回目のクロックサイクルにおける読出
しデータDBnが出力データQnとして出力される。し
たがって、ラッチ出力モードとレジスタ出力モードとで
は、クロック信号φ2の発生タイミングすなわち“L”
への移行タイミングが異なっているだけである。これに
より、サイクル前のサイクルのデータが出力され続いて
今回のサイクルで読出されたデータが出力されるラッチ
出力モードと、n+1回目のサイクルにおいてはn回目
のサイクルにおける読出しデータが出力されるレジスタ
出力モードが実現される。
【0170】次に図32を参照してトランスペアレント
モードについて説明する。まず図32(A)を参照して
第1のトランスペアレント出力モードについて説明す
る。このトランスペアレント出力モードは前述のごとく
レジスタWR0の下位2ビットを(X0)と設定するこ
とにより行なわれる。この第1のトランスペアレント出
力モードおよび第2のトランスペアレント出力モードは
このXのビット値を0または1に設定することにより選
択される。このときいずれの値により第1のトランスペ
アレント出力モードおよび第2のトランスペアレント出
力モードのうちのいずれが選択されるかは任意である。
第1のトランスペアレント出力モードにおいては、クロ
ック信号φ1およびφ2はともに“L”のままである。
このとき、出力ラッチ981はラッチ動作から開放され
ており、また出力ラッチ982もスルー状態となってい
る。したがって、この場合には、出力データQnとして
は、内部データバスDB,*DB上に伝達されたDBn
がそのまま出力されることになる。すなわちSRAMビ
ット線対SBLまたはグローバルI/O線対GIOのデ
ータが無効データ(INVALID DATA)の場合
にはこれに応答して出力ピンDQにも無効データINV
が出現する。
【0171】図32(B)に示す第2のトランスペアレ
ント出力モードにおいては、クロック信号φ1が発生さ
れる。クロック信号φ1が“H”の期間第1の出力ラッ
チ981がラッチ動作を行なうため、SRAMビット線
対SBLのデータRDnが無効状態となっても、データ
バスDB,*DBのデータが出力ラッチ981により有
効データとしてラッチされ所定期間(クロック信号φ1
の“H”の間)出力されるので、無効データINVが出
力される期間が短くなる。この第2のトランスペアレン
ト出力モードにおいてもクロック信号φ2は“L”のま
まである。
【0172】なお上述の構成においては第2の出力ラッ
チ982としてダウンエッジトリガ型のD型フリップフ
ロップを用いたが、これはクロック信号φ2の極性を変
えればアップエッジトリガ型のラッチ回路を用いても同
様の効果を得ることができる。また、出力ラッチ981
の構成も、他のラッチ回路を用いても実現することがで
きる。
【0173】このコマンドレジスタにより設定される出
力モードの特徴をまとめると以下のようになる。
【0174】(1) トランスペアレント出力モード:
このモードは、内部データバスDB,*DB上のデータ
を直接出力バッファに伝達するモードである。このモー
ドにおいては、出力データDQ(Q)は外部クロックK
の立上がりエッジから時間tKHA経過後またはアウト
プットイネーブル信号G#の立下がりエッジから時間t
GLA経過後の遅い方に有効データが現われる。時間t
KHAよりも先にアウトプットイネーブル信号G#を立
下げると無効データ(inv)が時間tKHAが経過す
るまで出力される。これは、アウトプットイネーブル信
号G#の立下げタイミングが速いと、内部データバスD
B,*DBには有効データが現れていないことによる。
したがって、このモードにおいては、出力データが有効
な期間は内部バスに有効データが現われている期間に限
られる。
【0175】(2) ラッチ出力モード:このモードに
おいては、内部データバスDB,*DBと出力バッファ
との間に出力ラッチ回路が設けられる。このラッチ出力
モードにおいては、外部クロックKが“H”の間、デー
タが出力ラッチによりラッチされるため、時間tKHA
より先にアウトプットイネーブル信号G#を立下げたと
きに前のサイクルの読出しデータが出力されることにな
る。したがって、内部データバスDB,*DBに無効デ
ータが現われている期間であっても、外部には無効デー
タは出力されない。すなわち、CPUが出力データを取
込むための期間を十分とることができるという効果を得
ることができる。
【0176】(3) レジスタ出力モード;このモード
は、内部データバスと出力バッファとの間に出力レジス
タを設けたモードである。このレジスタ出力モードにお
いては、出力データとしては、外部クロックKの立上が
りエッジから時間tKHAR経過後あるいはアウトプッ
トイネーブル信号G#の立下がりエッジから時間tGL
A経過後の遅い方に前のサイクルにおける有効データが
出力される。このレジスタ出力モードもラッチ出力モー
ドと同様な理由により、無効データは出力されないこと
になる。このレジスタモードで連続してデータの出力を
行なう場合、外部クロックKの立上がりから見て非常に
高速にデータが出力されているように見える。このよう
な動作は、一般にパイプライン動作と呼ばれており、見
かけ上のアクセスタイムをサイクルタイムよりもさらに
縮小することができる。
【0177】上述のような出力モードをコマンドレジス
タにより設定することを可能とすることにより、ユーザ
はシステムに応じた出力モードを選択することが可能に
なる。
【0178】「DRAMとSRAMとのデータ転送」S
RAMアレイとDRAMアレイとの間のデータ転送は、
SRAMワード線多重化方式でのSRAMアレイでも同
様のタイミングで実行される。以下には、SRAMワー
ド線対多重化の場合を示す。図33は双方向転送ゲート
BTGの構成の一例を示す図である。図23において双
方向転送ゲートBTG(BTGaまたはBTGb)は、
データ転送指示信号φTSDに応答して活性化され、S
RAMビット線対SBL上のデータをグローバルI/O
線対GIOへ伝達するドライブ回路DR1と、データ転
送指示信号φTDSに応答して活性化され、グローバル
I/O線対GIO上のデータをSRAMビット線対SB
L上へ伝達するドライブ回路DR2を含む。ドライブ回
路DR1およびDR2は、データ転送指示信号φTSD
およびφTDSが不活性状態の場合には出力ハイインピ
ーダンス状態に設定される。
【0179】図34はDRAMアレイからSRAMアレ
イへのデータ転送時における動作を示す信号波形図であ
る。以下、図4および図34を参照してDRAMアレイ
からSRAMへのデータ転送動作について説明する。
【0180】時刻t1以前のプリチャージ指示信号φE
Qが活性状態の“H”にある間、センスアンプ駆動信号
線φSAN,/φSAP,ローカルI/O線対LIOお
よびグローバルI/O線対GIOはそれぞれVcc/2
のプリチャージ電位に保持される。またこのときプリチ
ャージ・イコライズ回路PEが活性化され、DRAMビ
ット線対DBLをVcc/2(=Vbl)のプリチャー
ジ電位にプリチャージしかつ各ビット線BL,/BLの
電位をイコライズしている。
【0181】時刻t1においてプリチャージ指示信号φ
EQが立下がると、プリチャージ・イコライズ回路PE
およびイコライズトランジスタTEQが不活性状態とな
る。この結果、センスアンプ駆動信号線φSANおよび
/φSAPのイコライズ動作が完了し、かつDRAMビ
ット線対DBLのイコライズ/プリチャージ動作が停止
され、DRAMビット線対DBLとセンスアンプ駆動信
号線φSANおよび/φSAPは中間電位Vcc/2
(ただしVss=0V)のフローティング状態となる。
【0182】この後、外部から与えられるアドレスに従
ってロウデコーダ14(図3参照)による行選択動作が
行なわれる。時刻t2においてDRAMアレイ1(図3
参照)において1本のワード線DWLが選択され、この
選択ワード線DWLの電位が“H”に立上がる。この選
択ワード線DWLに接続される1行のメモリセルがそれ
ぞれ対応のDRAMビット線対DBL(DRAMビット
線BLまたは/BL)に接続され、各DRAMビット線
対DBLの電位がその接続されるメモリセルのデータに
従って変化する。図34においては、電位“H”を記憶
するメモリセルが選択された場合のDRAMビット線対
DBLの電位変化を示している。
【0183】時刻t3においてセンスアンプ活性化信号
φSANEが接地電位Vssから動作電源電位Vccレ
ベルへ立上がり、センスアンプ活性化回路SAKに含ま
れるトランジスタTR2がオン状態となる。これによ
り、DRAMセンスアンプDSAに含まれる第2のセン
スアンプ部が活性化され、DRAMビット線対DBLの
低電位側のビット線の接地電位GNDレベルへの放電が
行なわれる。
【0184】時刻t4において、センスアンプ活性化信
号/φSAPEが電位Vccから接地電位GNDレベル
へ立下がり、センスアンプ活性化回路SAKに含まれる
トランジスタTR1がオン状態となる。これによりDR
AMセンスアンプDSAに含まれる第1のセンスアンプ
部分が活性化され、DRAMビット線対DBLの高電位
のビット線の電位が動作電源電位Vccレベルにまで充
電される。
【0185】時刻t5において、DRAMコラムデコー
ダ15(図3参照)による列選択信号に従って、1本の
コラム選択線CSLが選択され、この選択されたコラム
選択線CSLの電位が“H”に立上がる。これにより2
対のDRAMビット線対DBLが列選択ゲートCSGを
介してローカルI/O線対LIO(LIOaおよびLI
Ob)へ接続される。選択されたDRAMビット線対D
BL上の電位がローカルI/O線対LIO上へ伝達さ
れ、ローカルI/O線対の電位はプリチャージ電位Vc
c/2から変化する。
【0186】時刻t6においてブロック活性化信号φB
Aが選択された行ブロックに対してのみ“H”に立上が
り、I/OゲートIOGがオン状態となる。これにより
ローカルI/O線対LIO上の信号電位がグローバルI
/O線対GIO上へ伝達される。ここで、選択された行
ブロックは、選択されたワード線DWLを含む行ブロッ
クを示す。この選択された行ブロックの指定は、たとえ
ばDRAMワード線選択に用いられる行アドレスの上位
2ビットをデコードすることにより行なわれる。このよ
うにブロック分割動作を行なうことにより消費電流の低
減を行なうことができる。
【0187】一方、SRAMにおいては、時刻ts1に
おいてSRAMロウデコーダ21(図3または図1参
照)による行選択動作が行なわれ、SRAMアレイにお
いて1本のSRAMワード線SWLが選択され、この選
択されたSRAMワード線SWLの電位が“H”に立上
がる。DRAMにおける行選択動作とSRAMにおける
行選択動作は非同期的に行なわれる。SRAMワード線
SWLに接続されるSRAMセルのデータがそれぞれ対
応のSRAMビット線対SBL上に伝達される。これに
より、SRAMビット線対SBLの電位はプリチャージ
電位Vcc/2から、対応のSRAMセルの記憶情報に
対応した電位に変化する。
【0188】時刻t7においてデータ転送指示信号φT
DSが“H”に一定期間立上がる。この時刻t7以前に
は、既にグローバルI/O線対GIOにDRAMセルの
データが伝達されており、かつSRAMビット線対SB
LにはSRAMセルが接続されている。このデータ転送
指示信号φTDSに応答して双方向転送ゲートBTGが
活性化されてグローバルI/O線対GIO上の信号電位
を対応のSRAMビット線対SBL上へ伝達する。これ
によりDRAMセルからSRAMセルへのデータ伝達が
行なわれる。
【0189】このデータ転送指示信号φTDSが活性化
される時刻t7が、ブロック活性化信号φBAが立上が
る時刻t6およびSRAMワード線SWLの選択が行な
われる時刻ts1の両者よりも後の時点であるという関
係を満足する限り、時刻ts1と時刻t1ないし時刻t
6との前後関係は任意である。SRAMからDRAMへ
のデータ転送指示信号φTSDはこのサイクルにおいて
は、非活性状態の“L”に維持される。
【0190】時刻t8において選択されたDRAMワー
ド線DWLの電位が“L”に立下がり、また時刻ts2
において選択されたSRAMワード線SWLの電位が
“L”へ立下がり、各信号が初期状態へ復帰することに
より、このDRAMからSRAMへのデータ転送サイク
ルが完了する。
【0191】前述のごとく、DRAMコラムデコーダ1
5(図3参照)は各列ブロック12において1本のコラ
ム選択線CSLを選択している。1本のコラム選択線C
SLは2対のDRAMビット線対DBLを選択する。D
RAMからSRAMへのデータ転送は各列ブロック並列
に行なわれる。したがって、この図3に示す実施例にお
いて、16ビットのデータが一括して転送される。但し
この関係は列ブロックが8個設けられており、各列ブロ
ックから2対のDRAMビット線対が選択される構成の
場合である。一括して転送されるデータのビット数はこ
の列ブロックの数または一度に選択されるDRAMビッ
ト線対の数に応じて変化する。これにより、適切な大き
さのブロックサイズを設定することができる。
【0192】図34に示すように、ほぼ時刻t8におい
てDRAMワード線の駆動信号DWLが不活性状態に立
下がると、応じてデータ転送指示信号φTDSも“L”
へ立下がっている。この時刻t8の時点でローカルI/
O線対LIOとSRAMビット線対SBLとは非接続状
態となり、DRAMアレイとSRAMアレイとは電気的
に切離される。この時刻t8以後、DRAM部とSRA
M部とは独立した動作が可能となる。したがって、図3
5に示すように、時刻t8′でデータ転送指示信号φT
DSを不活性状態とした場合、このときまだDRAMア
レイにおいてはワード線駆動信号DWLは活性状態の
“H”を維持している。このとき、DRAMへは外部か
ら新たにアクセスすることはできないが、SRAMアレ
イ部へは外部からアクセスすることができる。
【0193】すなわち、図35に示すように、時刻t
8′でデータ転送指示信号φTDSを“L”に立下げた
とき、たとえDRAMアレイが活性状態にあったとして
も、SRAMアレイは時刻ts2でスタンバイ状態に移
行した後所定時間を経て新たにアクセスすることが可能
となる。したがって、この時刻t8′以降においては、
SRAM部へはDRAMの状態にかかわらずアクセスす
ることが可能となる。たとえば、時刻t8′において、
キャッシュミス時のデータをSRAMアレイから読出す
こともできる。
【0194】またDRAMのスタンバイ状態復帰前に新
たに外部アドレスを設定してSRAMへアクセスするこ
ともできる。これは、SRAMはDRAMのようなRA
Sプリチャージ動作を何ら必要とせず、スタンバイ状態
復帰後高速でアクセスすることができるからである。
【0195】図35においては、時刻t9′においてD
RAMワード線駆動信号DWLが“L”に立下がり、時
刻t10においてイコライズ信号φEQが活性化され、
DRAMビット線対DBLのイコライズおよびプリチャ
ージ動作が始まる。このときまた同様にセンスアンプ駆
動信号線φSANおよび/φSAPのイコライズ動作も
行なわれる。DRAMにおいては、時刻t9′から数1
0n秒経過した後の時刻t11においてその周辺回路を
含めてスタンバイ状態に復帰する。このDRAMアレイ
へは、所定の時間RASプリチャージ時間が経過した後
でなければDRAMへはアクセスすることができない。
しかしながら、SRAMアレイでは、時刻ts2でSR
AMワード線SWL1を非選択状態とした後、数n秒後
の時刻ts3において、外部アドレスに従って別のSR
AMワード線SWL2を選択し、この選択されたSRA
Mワード線SWL2に接続されるメモリセルへのアクセ
ス(データの読出しまたは書込み)を行なうことができ
る。
【0196】このデータ転送指示信号φTDSが不活性
状態の“L”に立下がる時刻ts2から、次いでSRA
Mワード線SWL2を活性化するこのとできる時刻ts
3との間の時間は外部仕様で適当な値に設定される。こ
のように、DRAMのスタンバイ状態復帰前に、SRA
Mへのアクセスを可能とすることにより、高速で動作す
る半導体記憶装置、特にキャッシュ内蔵半導体記憶装置
を得ることができる。
【0197】SRAMのワード線SWL2の選択期間
は、DRAMにおけるセンスアンプのセンスおよびラッ
チ動作の後に列選択動作を行なう必要がないためごく短
期間で十分であり、時刻ts4においてこのSRAMへ
のアクセスが完了する。この時刻ts3から時刻ts4
の時間は通常のSRAMにおいては、せいぜい10n秒
程度であり、DRAMのスタンバイ時にそのSRAMへ
アクセスが完了する。このようなDRAMアレイのスタ
ンバイ状態復帰前にSRAMへアクセスする構成は、S
RAMとDRAMをそれぞれ別々のアドレスによりアド
レス指定してアクセスすることができるという本発明の
半導体記憶装置によって可能となる。
【0198】図36はSRAMからDRAMへのデータ
転送時の動作を示す信号波形図である。以下、図4およ
び図36を参照してこのSRAMからDRAMへのデー
タ転送動作について説明する。DRAM部分の動作は、
時刻t1ないし時刻t6までは、図34に示すDRAM
からSRAMへのデータ転送時のそれと全く同様であ
る。またSRAM部分の動作においても、時刻ts1に
おいてSRAMワード線SWLの電位が“H”に立上が
ることは図34に示す波形図と全く同様である。
【0199】時刻ts1および時刻t6の後、すなわち
DRAMビット線対DBLがグローバルI/O線対GI
Oへ接続され、かつSRAMビット線対SBLにSRA
Mセル(SMC)が接続された後、時刻t7から一定の
期間データ転送指示信号φTSDが活性化され、“H”
に立上がる。これに応答して双方向転送ゲートBTGが
活性化されてSRAMビット線対SBL上の信号をグロ
ーバルI/O線対GIO(GIOa,GIOb)、ロー
カルI/O線対LIO(LIOa,LIOb)を介して
DRAMビット線対DBL上へ伝達する。これにより、
選択されたDRAMビット線対DBLに接続されるDR
AMセルのデータの書換えが行なわれる。すなわち、S
RAMセルのデータがDRAMセルへ転送される。この
SRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転送サイ
クル中はデータ転送指示信号φTDSは非活性状態の
“L”に維持される。
【0200】図34ないし図36に示すデータ転送動作
は、SRAMアレイをキャッシュとして用いた場合にキ
ャッシュミスが発生された場合に行なわれる。すなわ
ち、外部の演算処理装置であるCPUがアクセス要求し
たデータがSRAMアレイに記憶されていない場合、必
要なデータがDRAMアレイからSRAMアレイへ転送
される。このキャッシュミス時においては、SRAMア
レイからDRAMへのデータ転送を行なうコピーバック
動作と、DRAMアレイから所望のデータをSRAMア
レイへ転送するブロック転送とが行なわれる。このコピ
ーバック動作およびブロック転送動作について以下に説
明する。
【0201】図37(A)において、CPUがアクセス
要求したデータD2がSRAMの対応の位置には格納さ
れていない場合を考える。SRAMすなわちキャッシュ
の対応の位置にはデータD1′が格納されている。この
SRAMへのキャッシュミスが発生したとき、まだDR
AMにおいてはプリチャージ状態である。
【0202】図37(B)において、キャッシュミス指
示信号に応答して、DRAMにおいて、データD1′が
格納されるべき領域を含むワード線(図においてハッチ
ングで示す)が選択される。この状態はアレイアクティ
ブ状態である。SRAMではデータD1′の領域が選択
されている。
【0203】図38(A)において、転送指示信号φT
SDが発生され、SRAMのデータD1′がDRAMの
選択されたワード線のうちの対応の領域へ伝達される。
これによりDRAMのデータ領域D1にデータD1′が
格納される。
【0204】図38(B)において、このDRAMのデ
ータ領域D1へのデータD′の転送完了後DRAMアレ
イはプリチャージ状態に復帰する。
【0205】図39(A)において、続いてCPUがア
クセス要求するデータD2を含むワード線(図において
ハッチングで示す)がDRAMにおいて選択される。
【0206】図39(B)において、この選択されたワ
ード線に含まれるデータD2がデータ転送指示信号φT
DSに応答してSRAMアレイの対応の領域へ伝達され
る。これによりSRAMアレイのデータD1はデータD
2で書換えられることになる。この図37(A)から図
38(B)がコピーバックであり、また図38(B)か
ら図39(B)がブロック転送モードとなる。ここで図
38(B)のステップを両者のサイクルに含めているの
は、両者が続いて行なわれる場合、このDRAMのプリ
チャージ期間は両者に含まれると考えられるからであ
る。
【0207】このデータ転送方法の場合、DRAMアレ
イのプリチャージ期間が間に挟まれることになりまたデ
ータ転送も常に一方方向である。このため、高速でSR
AMアレイとDRAMアレイとの間でデータ転送を行な
うことができない。DRAMアレイとSRAMアレイと
の間のデータ転送をオーバーラップして行なうことによ
りこのデータ転送をさらに高速で行なうデータ転送動作
について以下に説明する。
【0208】図40はこの発明の他の実施例であるデー
タ転送装置の構成を概略的に示すブロック図である。図
40に示すデータ転送装置では、SRAMアレイとDR
AMアレイとの間の1ビットのデータ転送を行なう回路
部分が示される。したがってデータ転送装置はこの図4
0に示す双方向転送ゲート回路を16×4個含む。以
下、この図40に示すデータ転送装置を、1ビットのデ
ータ転送を行なうため双方向転送ゲート回路と称す。
【0209】図40を参照して、双方向転送ゲート回路
は、転送制御信号φTSLに応答してSRAMビット線
対SBL,*SBLをラッチ回路1811へ接続するゲ
ート回路1810と、転送制御信号φTLDに応答して
ラッチ回路1811のラッチデータをグローバルI/O
線GIO,*GIOへ伝達するゲート回路1812と、
DRAMライトイネーブル信号AWDEおよびSRAM
コラムデコーダ出力SAYに応答して書込データバス線
DBW,*DBW上のデータをグローバルI/O線GI
O,*GIOへ転送するゲート回路1813を含む。S
RAMコラムデコーダの出力SAYは、DRAMアレイ
ブロックにおいて同時に選択された16ビットのうちの
1ビットを選択する。したがって、この場合DRAMア
レイの列アドレス信号の下位4ビットはSRAMコラム
デコーダへ与えられる場合の構成が一例として示され
る。
【0210】双方向転送ゲート回路はさらに、転送制御
信号φDTSに応答して活性化され、グローバルI/O
線GIO,*GIO上のデータを増幅するアンプ回路1
814と、転送制御信号φTDSに応答してアンプ回路
1814で増幅されたデータをSRAMビット線対SB
L,*SBLへ伝達するゲート回路1815を含む。
【0211】ゲート回路1810およびラッチ回路18
11が第1の転送手段を構成し、ゲート回路1815お
よびアンプ回路1814が第2の転送手段を構成し、ゲ
ート回路1812およびゲート回路1813が第3の転
送手段を構成する。
【0212】DRAMライトイネーブル信号AWDE
は、アレイアクセスサイクルおよびCPUがデータ書込
を要求したときにキャッシュミスが生じた場合に発生さ
れる。すなわち、クロック信号Kの立上がりエッジで、
チップセレクト信号E#が“L”となり、かつキャッシ
ュヒット信号CH#が“H”でかつライトイネーブル信
号W#が“L”のときに後に示す転送ゲート制御回路2
62から発生される。ゲート回路1813によりDRA
Mアレイへデータを書き込む場合、SRAMビット線対
SBL,*SBLを介することなく直接グローバルI/
O線GIO,*GIOへ書込データを伝達することがで
きる。これにより高速でデータを書込むことができる。
ゲート回路1812は、転送制御信号φTLDに応答し
てSRAMアレイからのデータをDRAMアレイへ64
ビット(4MCDRMの場合)一括してデータ転送を行
なう際のタイミング調整のために用いられる。同様、ゲ
ート回路1815は、DRAMアレイからSRAMアレ
イへ64ビット一括してデータ転送を行なう際のタイミ
ング調整のために用いられる。符号SBL,GIOは1
本の信号線を示す。
【0213】図41は、図40に示す双方向転送ゲート
回路の具体的構成の一例を示す図である。この図41に
示す構成は図17〜図19に示す構成に対応する。
【0214】ゲート回路1810は、SRAMビット線
対SBL,*SBL上の信号電位を増幅するNチャネル
MOSトランジスタT102,T103と、転送制御信
号φTSLに応答して導通状態となり、トランジスタT
102,T103で増幅されたデータをラッチ回路18
11へ伝達するNチャネルMOSトランジスタT10
0,T101を含む。トランジスタT102はそのゲー
トがSRAMビット線SBLに接続され、その一方導通
端子が接地電位Vssに接続され、その他方導通端子が
トランジスタT100の一方導通端子に接続される。ト
ランジスタT103はそのゲートがSRAMビット線*
SBLに接続され、その一方導通端子が接地電位Vss
に接続され、その他方導通端子がトランジスタT101
の一方導通端子に接続される。
【0215】ラッチ回路1811はそれぞれの入力が他
方の出力に接続されたインバータ回路HA10,HA1
1を含む。このインバータ回路HA10およびHA11
はインバータラッチを構成する。ラッチ回路1811は
さらに、インバータラッチ(インバータ回路HA10お
よびHA11)のラッチデータを反転するインバータ回
路HA12およびHA13を含む。
【0216】ゲート回路1812は、グローバルI/O
線GIOへデータを伝達するためのゲート回路1812
bと、グローバルI/O線*GIOへデータを伝達する
ためのゲート回路1812aを含む。ゲート回路181
2aはnチャネルMOSトランジスタT105から構成
され、ゲート回路1812bはnチャネルMOSトラン
ジスタT106から構成される。トランジスタT105
およびT106のゲートへは転送制御信号φTLDが与
えられる。
【0217】アンプ回路1814は、グローバルI/O
線*GIO上の電位を増幅するためのnチャネルMOS
トランジスタT113と、転送制御信号φTDSに応答
してオン状態となり、トランジスタT113で増幅され
たデータをノードN100へ伝達するnチャネルMOS
トランジスタT112と、転送制御信号φTDSに応答
して、ノードN110を電源電位Vccにプリチャージ
するpチャネルMOSトランジスタT111と、電源V
ccとノードN100との間にトランジスタT111と
並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタT11
0を含む。
【0218】アンプ回路1814は、また、グローバル
I/O線GIO上の信号電位を増幅するためのnチャネ
ルMOSトランジスタT117と、転送制御信号φTD
Sに応答してオン状態となり、トランジスタT117で
増幅されたグローバルI/O線GIO上の信号電位をノ
ードN110へ伝達するnチャネルMOSトランジスタ
T116と、転送制御信号φTDSに応答してノードN
110を電源電位Vccにプリチャージするpチャネル
MOSトランジスタT114と、電源VccとノードN
110との間にトランジスタT114と並列に接続され
るpチャネルMOSトランジスタT115を含む。
【0219】トランジスタT110はそのゲートがノー
ドN110に接続され、トランジスタT115はそのゲ
ートがノードN100に接続される。トランジスタT1
10とトランジスタT115は差動増幅回路を構成す
る。
【0220】ゲート回路1815は、SRAMビット線
SBLへデータを転送するためのゲート回路1815a
と、SRAMビット線*SBLへデータを転送するため
のゲート回路1815bを含む。ゲート回路1815a
は転送制御信号φTDSに応答してオン状態となり、ノ
ードN100上の信号電位をSRAMビット線SBLへ
伝達するnチャネルMOSトランジスタT120を含
む。ゲート回路1815bは、転送制御信号φTDSに
応答してオン状態となり、ノードN110上の信号電位
をSRAMビット線*SBLへ伝達するnチャネルMO
SトランジスタT121含む。
【0221】ゲート回路1813は、内部データバス線
*DBW上の信号電位をグローバルI/O線*GIO上
へ伝達するためのゲート回路1813aと、内部データ
バス線DBW上の信号電位をグローバルI/O線GIO
上へ伝達するためのゲート回路1813bを含む。ゲー
ト回路1813aは、SRAMコラムデコーダの出力S
AYに応答してオン状態なるnチャネルMOSトランジ
スタT130と、DRAMライトイネーブル信号AWD
Eに応答してオン状態となるnチャネルMOSトランジ
スタT131を含む。トランジスタT131とトランジ
スタT130は内部書込みデータバス線*DBWとグロ
ーバルI/O線*GIOとの間に直列に接続される。
【0222】ゲート回路1813bは、SRAMコラム
デコーダの出力SAYに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT132と、SRAMライトイ
ネーブル信号AWDEに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT133とを含む。トランジス
タT132とトランジスタT133は内部データバス線
DBWとグローバルI/O線GIOとの間に直列に接続
される。次にこの双方向転送ゲート回路の動作について
説明する。
【0223】まず、図42を参照して、キャッシュミス
ライト動作時のデータ転送動作について説明する。キャ
ッシュミスライトでは、クロック信号Kの立上がりエッ
ジで、チップセレクト信号E#、およびライトイネーブ
ルW#がともに“L”となり、キャッシュヒット信号C
H#が“H”(後に説明する)になる。これに応答し
て、DRAMおよびSRAMがともに活性化される。こ
のときSRAMおよびDRAMに与えられるアドレスは
CPUから与えられるアドレスである。
【0224】時刻t1において、DRAMはプリチャー
ジサイクルを完了し、メモリサイクルに入る。これに応
答して、イコライズ信号φEQが不活性状態の“L”に
立上がる。DRAMにおいてDRAMワード線DWLが
選択状態となるまでに、内部データバス線DBW上の信
号電位が書込データに対応した値に確定する。
【0225】時刻t2でDRAMワード線DWLが選択
状態とされ、DRAMビット線対DBL上の信号電位が
変化すると、時刻t3および時刻t4においてセンスア
ンプ活性化信号φSANおよび/φSAPが活性化さ
れ、各DRAMビット線対上の信号電位が読出されたメ
モリセルデータに対応した値となる。
【0226】SRAMにおいては、時刻ts1において
SRAMワード線SWLが選択され、この選択ワード線
SWLに接続されるメモリセルのデータが対応のSRA
Mビット線SBL(*SBL)へ伝達される。SRAM
ビット線SBL(*SBL)上の信号電位が確定する
と、転送制御信号φTSLが“H”に立上がり、ゲート
回路1810が開き、SRAMビット線SBL,*SB
L上の信号電位をラッチ回路1811へ伝達する。すな
わち、図41に示す回路構成において、トランジスタT
100およびT101がオン状態となり、トランジスタ
T102およびT103の一方がオン状態となりかつ他
方がオフ状態となり、このオン状態のトランジスタ(T
102またはT103)を介して“L”の電位がラッチ
回路1811へ伝達される。ラッチ回路1811は、こ
の与えられた“L”の信号電位を対応のノードにラッチ
する。
【0227】DRAMにおいては、このラッチ回路18
11によるデータラッチ動作と並行して、列選択線CS
Lの選択が行なわれ(時刻t5)、これによりローカル
I/O線LIO上の電位が確定する。次いでブロック選
択信号φBAにより、このローカルI/O線LIO上の
電位がグローバルI/O線GIO(*GIO)上へ伝達
される(時刻t6)。
【0228】グローバルI/O線GIO(*GIO)上
の信号電位が確定すると、DRAMライトイネーブル信
号AWDEが“H”に立上がる。このとき、SRAMコ
ラムデコーダからの出力信号SAYが活性状態となり、
16ビットのうちの1つのグローバルI/O線に対して
設けられたゲート回路1813が開く。これにより、デ
ータバス線DBW,*DBW上に現われていた書込デー
タがゲート回路1813bおよび1813aを介してグ
ローバルI/O線GIOおよび*GIO上へ伝達され
る。
【0229】時刻t7において、グローバルI/O線G
IO(*GIO)上の信号電位が書込データに対応した
値となると、時刻t7′において転送制御信号φTDS
が“H”に立上がる。これに応答して、トランジスタT
111およびT114がオフ状態となり、ノードN10
0およびN110のプリチャージを停止し、トランジス
タT110およびT115が、トランジスタT112お
よびT116を介して伝達されたグローバルI/O線G
IOおよび*GIO上の信号電位を差動的に増幅する。
これによりノードN100およびN110の信号電位
は、グローバルI/O線*GIOおよびGIO上の信号
電位を反転した電位となる。たとえば、今、グローバル
I/O線GIO上の信号電位が“H”、グローバルI/
O線*GIO上の信号電位が“L”の場合を考える。こ
のとき、トランジスタT117がオン状態、トランジス
タT113がオフ状態となり、ノードN110の電位が
“L”となり、ノードN100の電位は“H”となる。
このノードN110の“L”の電位はトランジスタT1
10をオン状態とし、ノードN100の“H”の電位は
トランジスタT115をオフ状態とする。このトランジ
スタT110およびT115により、ノードN100お
よびN110の信号電位が差動的に増幅されかつラッチ
される。
【0230】このアンプ回路1814における増幅動作
と並行して、転送制御信号φTDSの“H”の立上がり
に応答してゲート回路1815aおよび1815bが導
通状態となり、ノードN100上の信号電位はSRAM
ビット線SBLへ、ノードN110上の信号電位はSR
AMビット線*SBL上へ伝達される。このとき、転送
制御信号φTLDは“L”に固定されているため、ゲー
ト回路1812aおよび1812bは閉状態であり、ラ
ッチ回路1811でラッチされたデータはグローバルI
/O線GIO,*GIOへは伝達されない。
【0231】一方、DRAMアレイにおいては、グロー
バルI/O線GIO上に伝達された書込データはローカ
ルI/O線LIO(*LIO)を介してDRAMビット
線DBL(*DBL)へ伝達される。
【0232】時刻t8においてDRAMのメモリサイク
ルが完了し、プリチャージ期間へ入り、時刻t9におい
て次のサイクルを待つスタンバイ状態となる。
【0233】SRAMにおいては、時刻ts2において
SRAMワード線SWLの電位が“L”に立下がり、1
つのサイクルが完了する。
【0234】上述のように、キャッシュミスライト動作
時において、書込データをDRAMアレイの対応のメモ
リセルへ書込み、この外部書込データにより変更された
データをSRAMアレイへ伝達することにより、1つの
データ転送サイクル完了後においてはSRAMのメモリ
セルへのデータの書込は完了しており、キャッシュミス
時においても高速でデータの書込を行なうことができ
る。
【0235】上述のデータ転送動作(以下、高速コピー
バックモードと称す)の動作を模式的に図43および図
44に示す。以下、図43および図44を参照してこの
キャッシュミスライト時の高速コピーバックモードによ
るデータ転送動作について説明する。
【0236】CPUがデータD2をデータDへ書換る要
求を発生した場合を考える。そのとき、SRAMのCP
Uがアクセス要求した領域にはデータD1′が格納され
ており、データD2はDRAMアレイに格納されている
場合を考える(図43(A))。
【0237】このようなキャッシュミスライトが発生し
た場合、まずSRAMにおいてはデータD1′がラッチ
(ラッチ回路1811)へ転送される。この転送動作と
並行して、DRAMにおいては、CPUからのアクセス
に従ってデータD2を含むワード線(ハッチング部分)
の選択が行なわれ、この選択ワード線に接続されるデー
タD2格納領域へ書込データDが伝達される(図43
(B))。これによりDRAMのデータD2はD2′に
書換えられる。
【0238】次いで、このDRAMにおいて外部からの
書込データDで書換えられたデータD2′がSRAMの
CPUがアクセス要求した領域へ転送される。これによ
り先にデータD1′を格納していたSRAMの領域はデ
ータD2′で書換えられる(図44(A))。これによ
りSRAMの、CPUがアクセス要求した領域にはデー
タD2で書換えられたデータが格納される。この転送完
了後、DRAMはプリチャージ状態となる。SRAMは
この状態においてアクセス可能である(図44
(B))。
【0239】次いで、このラッチに格納されたデータD
1′のDRAMの領域D1への転送が行なわれる。次に
このラッチにラッチされたデータD1′のDRAMアレ
イへの転送動作について説明する。
【0240】図45はSRAMからDRAMのデータ転
送動作を示す信号波形図である。図45において、まず
時刻t1において、アレイアクセス要求がなされ、デー
タD1′を格納すべき領域を指定するアドレス(たとえ
ばタグメモリから出力される)が与えられる。次いで時
刻t1から時刻t6までは図42で示す場合と同様にし
て、DRAMワード線DWLの選択、選択ワード線に接
続されるメモリセルデータの検知増幅が行なわれ、ロー
カルI/O線およびグローバルI/O線GIO(*GI
O)上のデータが確定する。
【0241】時刻t7において転送制御信号φTLDが
発生され、図40に示すゲート回路1812が開状態と
なる。すなわち、図41において、トランジスタT10
5およびT106がオン状態となり、ラッチ回路181
1でラッチされていたデータがグローバルI/O線GI
Oおよび*GIO上へ伝達される。このグローバルI/
O線GIO(*GIO)上へ伝達されたデータはローカ
ルI/O線LIO(*LIO)を介して列選択線CSL
で選択されたDRAMビット線DBL(*DBL)上へ
伝達される。これにより、SRAMにおけるデータD1
のDRAMへの転送動作が完了する。
【0242】ラッチ回路1811でラッチされていたデ
ータのDRAMへの転送動作(コピーバック動作)中
は、SRAMへは任意にアクセスすることができる。す
なわち、このとき、DRAMへ与えられるアドレスとS
RAMへ与えられるアドレスとはそれぞれ独立のアドレ
スであり(このコピーバック転送時においてDRAMに
おいては16ビット×4ビットのデータの一括転送が行
なわれている)ため、SRAMコラムデコーダはSRA
Mアドレス信号Acに従って選択動作を行なうことがで
きる。このときゲート回路1815は転送制御信号φT
DSが“L”のため、また、転送制御信号φTSLも
“L”でありゲート回路1810が閉状態のため、DR
AMアレイとSRAMアレイとは切離されており、SR
AMアレイへ、このDRAMアレイへのデータ転送動作
の影響を何ら受けることなく独立にアクセスすることが
できる。
【0243】図46はこのラッチ回路からDRAMへの
データ転送動作を模式的に示す図である。図46(A)
において、ラッチにはデータD1′が格納されている。
DRAMにおいては、データD1を格納する領域を含む
ワード線(ハッチング領域)が外部アドレス(タグメモ
リ等から与えられる)に従って選択される。
【0244】次いでこのラッチ回路にラッチされたデー
タD1′が、選択されたワード線に含まれる領域D1へ
転送され、この領域のデータがD1′に変化する。これ
によりラッチ回路からDRAMのデータ転送が完了す
る。
【0245】次に、キャッシュミスリード時の動作につ
いて説明する。このキャッシュミスリード時の動作は、
DRAMライトイネーブル信号AWDEが“L”状態に
ありゲート回路1813が閉状態にあることを除いて、
先に示したキャッシュミスライト時の動作と同様であ
る。すなわち、この場合、図47の動作波形図に示すよ
うに、まずSRAMアレイおよびDRAMアレイにおい
てワード線SWLおよびDWLの選択が行なわれ、SR
AMアレイのデータをラッチ回路1811でラッチする
とともに、DRAMアレイからのデータが時刻t7でS
RAMビット線SBL(*SBL)へ伝達される。この
時刻t7におけるSRAMへのデータ転送後は、SRA
Mにおいてはプリチャージ動作は必要とされないため、
この転送データをすぐに読出すことができる。したがっ
て、キャッシュミス時においてデータ書込動作およびデ
ータ読出動作を同一のサイクルタイムで実行することが
できる。ラッチ回路1811からDRAMへのデータ転
送動作は先に示したキャッシュミスライト時の動作(図
45および図46参照)と同様である。
【0246】今、CPUからのアドレスが指定するSR
AMアレイの領域にはデータD1′が格納されており、
CPUはデータD2を要求している状態を考える。この
とき、DRAMおよびSRAMは今スタンバイ状態にあ
る(図48(A))。
【0247】このようなキャッシュミスが生じた場合、
まず、SRAMにおいて、SRAMワード線の選択が行
なわれ、データD1′がラッチ(ラッチ回路1811)
へ転送される。このラッチ動作と並行して、DRAMに
おいては、CPUからのアドレスに従ってデータD2を
含むワード線(ハッチング部分)の選択が行なわれる
(図48(B))。
【0248】次いで、このDRAMの選択ワード線に含
まれるデータD2が、SRAMへアンプ回路1814お
よびゲート回路1815を介して、SRAMの先にデー
タD1′を格納していた領域へ伝達される。ラッチ回路
1811はこのデータD1′のラッチ状態にある。SR
AMにおいては、DRAMから転送されたデータD2を
すぐに読出すことができる(図49(A))。
【0249】DRAMからSRAMへのデータ転送後、
DRAMは、データD1をデータD1′で置換えるため
に、一旦プリチャージ状態へ移行する。データD1を格
納する領域はSRAMに格納されていたデータD1′が
格納されるべき領域である(図49(B))。
【0250】DRAMにおいてプリチャージ完了後、デ
ータD1を含むワード線(ハッチング領域)の選択が行
なわれる(図50(A))。このワード線選択サイクル
(アレイアクティブサイクル)中においては、SRAM
へは外部からアクセスすることができる。
【0251】このDRAMの選択されたワード線に含ま
れるデータD1を格納する領域に、ラッチ(ラッチ回路
1811)にラッチされていたデータD1′が転送され
る。これにより、DRAM内のデータD1がSRAMに
先に格納されていたデータD1′で書換えられる(図5
0(B))。
【0252】外部から与えられるアドレスとしては、D
RAMにおいては、SRAMへのデータ転送時における
ワード線の選択時はCPUからのアドレスであり、ラッ
チ回路からのデータを受ける時のワード線選択時には外
部のたとえばタグメモリからのアドレスとなる。
【0253】図51は、この発明のさらに他の実施例で
ある双方向データ転送装置の構成を概略的に示す図であ
る。図51においては、図40と同様、双方向データ転
送装置における1ビットデータの転送に関連する双方向
転送ゲート回路が示される。図51において、図40に
示す回路の部分と対応する部分には同一の参照番号が付
される。
【0254】図51を参照して、双方向データ転送回路
は、図40に示す双方向データ転送回路の構成に加え
て、SRAMビット線対SBL,*SBLと内部書込デ
ータ伝達線DBW,*DBWとの間に設けられるゲート
回路1817を含む。このゲート回路1817は、SR
AMコラムデコーダの出力SAYとSRAMライトイネ
ーブル信号SWDEに応答して開状態となる。SRAM
ライトイネーブル信号SWDEは、SRAMへのデータ
書込時に発生される信号であり、キャッシュヒット時お
よびキャッシュミス時いずれにおいてもライトイネーブ
ル信号W#が“L”のアクティブ状態の場合に発生され
る。
【0255】図52は、図51に示す双方向転送ゲート
回路の具体的構成の一例を示す図である。図52におい
て、ゲート回路1817は、内部書込データバス線DB
W上の書込データをSRAMビット線SBLへ伝達する
ためのゲート回路1817aと、書込データバス線*D
BW上の書込データをSRAMビット線*SBLへ伝達
するためのゲート回路1817bを含む。ゲート回路1
817aは、SRAMコラムデコーダの出力SAYに応
答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタT
141と、SRAMライトイネーブル信号SWDEに応
答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタT
140を含む。ゲート回路1817bは、SRAMコラ
ムデコーダの出力SAYに応答してオン状態となるnチ
ャネルMOSトランジスタT143と、SRAMライト
イネーブル信号SWDEに応答してオン状態となるnチ
ャネルMOSトランジスタT142を含む。ゲート回路
1817aおよび1817bはともに、SRAMコラム
デコーダの出力SAYおよびSRAMライトイネーブル
信号SWDEが活性状態の“H”となったときに内部デ
ータバス線DBWおよび*DBW上のデータをSRAM
ビット線SBL,*SBL上へ伝達する。他の回路構成
は図41に示す回路構成と同様である。次に、キャッシ
ュミスライト時におけるDRAMからSRAMへのデー
タ転送動作についてその動作波形図である図53を参照
して説明する。
【0256】時刻t7までは、図40および図41に示
す双方向転送ゲート回路の場合と同様の動作が行なわれ
ており、SRAMからのデータはラッチ回路1811に
ラッチされており、またDRAMアレイからのメモリセ
ルデータはグローバルI/O線GIO(*GIO)上へ
伝達されている。
【0257】時刻t7において、転送制御信号φTDS
が“H”に立上がると、アンプ回路1814およびゲー
ト回路1815が動作し、グローバルI/O線GIO,
*GIO上の信号電位を増幅してSRAMビット線対S
BL,*SBL上へ伝達する。この転送動作と並行し
て、DRAMライトイネーブル信号AWDEが“H”に
立上がり、ゲート回路1816が開状態となり、書込デ
ータ線DBW,*DBW上の書込データがグローバルI
/O線GIO,*GIO上へ伝達される。これにより、
書込データのDRAMアレイ内の選択されたメモリセル
への書込が行なわれる。
【0258】この転送制御信号φTDSによるDRAM
からSRAMへのデータ転送動作と並行してSRAMラ
イトイネーブル信号SWDEが“H”に立上がり、ゲー
ト回路1817(1817a,1817b)が開状態と
なり、書込データバス線DBW,*DBW上の書込デー
タをSRAMビット線SBL,*SBL上へ伝達する。
これにより、SRAMビット線SBL,*SBL上の信
号電位が書込データの値に対応する信号電位に確定す
る。
【0259】ここで、DRAMライトイネーブル信号A
WDEとSRAMライトイネーブル信号SWDEの発生
タイミングは、転送制御信号φTDSが発生され、DR
AMからSRAMへのデータ転送動作が開始された後の
時点であれば任意の時点でよい。
【0260】この図51および図52に示す双方向転送
ゲート回路の構成によれば、内部書込データバス線上の
書込データが直接ゲート回路1817を介してSRAM
ビット線SBL,*SBLへ伝達されている。したがっ
て、内部データバス線DBW,*DBWからDRAMへ
書込データを転送し、かつこのDRAMからSRAMへ
書込データを伝達する経路でSRAMのデータを書換え
るとき、DRAMのアクセス時間が相対的に短くなった
場合、このような経路で書込データを伝達するのに時間
的余裕が少なくなり、確実に書込データで書換えられた
データをSRAMへ伝達することができなくなる恐れが
生じる。このような場合、ゲート回路1817を用いて
内部書込データバス線DBW,*DBWから直接SRA
Mビット線SBL,*SBLへデータを伝達する構成と
することにより確実に書込データで書換えられたデータ
をSRAMへ伝達することができる。
【0261】図54および図55は、図51および図5
2に示す双方向転送ゲート回路のDRAMからSRAM
へのデータ転送動作を模式的に示す図である。以下、こ
のデータ転送動作について図54および図55を参照し
て簡単に説明する。
【0262】まず図43(A)と同様に、CPUはデー
タD2に対し書込を行ないたい場合を考える。このと
き、DRAMおよびSRAMはともにプリチャージ状態
にある(図54(A))。
【0263】図54(B)において、DRAMにおいて
データD2を含むワード線(ハッチング領域)が選択さ
れる。SRAMにおいては、データD1′を含む領域の
データがラッチへ伝達される。このデータD1′は書換
を受けるべきではないデータであり、DRAMのデータ
D1格納領域へ転送されるべきデータである。
【0264】図55(A)において、DRAMのデータ
D2のSRAMの対応のメモリセルへの転送動作中に、
書込データDがこのDRAMのデータD2格納領域へ転
送されかつSRAMのデータD1格納領域へ転送され
る。それにより、DRAMおよびSRAMのデータD2
はともに書込データDで書換えられたデータD2′とな
る。すなわち、DRAMからSRAMへのデータ転送に
並行して書込データDのSRAMへの書込を行なうとと
もにDRAMへのデータ書込を行なう。
【0265】図55(B)において、DRAMにおい
て、ラッチされたデータD1′をデータD1を格納する
領域へ転送するためにDRAMはプリチャージ状態に復
帰する。この状態においては、SRAMへはCPUはア
クセスすることができる。
【0266】ラッチ(ラッチ回路1811)にラッチさ
れたデータD1′のDRAMのデータD1の格納領域へ
の転送動作は先に図46を参照して説明した場合と同様
であり、その説明は繰返さない。
【0267】また、この図51および図52に示す双方
向データ転送回路において、キャッシュミスライト動作
時においては、ゲート回路1816および1817はと
もに閉状態となるため、先に図40および図41に示し
た双方向転送ゲート回路を参照して説明したデータ転送
動作と同様に、図48ないし図50に模式的に示すデー
タ転送動作が行なわれるだけであり、その説明は繰返さ
ない。
【0268】上述のようなゲート回路1817を設ける
ことにより、DRAMのデータを書込データDで書換え
た後にSRAMへ転送する時間的余裕がなくなった場合
においても、SRAMのデータは書込データDで確実に
書換えられる。
【0269】なお上述の双方向データ転送装置を用いれ
ば、いわゆる「ライトスルーモード」に対応することが
できる。ライトスルーモードはキャッシュアクセス時に
おいて、SRAMへ書込まれたデータをその時点でDR
AMの対応のメモリセルへも書込む動作モードである。
すなわち、SRAMにデータが存在する場合のキャッシ
ュヒット時において、上述のキャッシュミスライト動作
を実行すればライトスルーが行なわれる。またキャッシ
ュ内にデータが存在しないキャッシュミスライト動作時
においては、そのまま先のキャッシュミスライト動作を
実行してDRAMアレイへデータの直接書込を行なえば
よい。
【0270】また、DRAMへ直接アクセスする場合に
は、DRAMライトイネーブル信号AWDEのみを活性
化すればDRAMへデータを直接書込むことができる。
またキャッシュヒット時においてSRAMへのみデータ
を書込むとき、ライトスルーモードを実行する必要がな
い場合においては、このSRAMライトイネーブル信号
SWDEのみが活性状態となる。
【0271】この図40および図41または図51およ
び図52に示すデータ転送装置を用いてデータ転送を行
なえば、DRAMにおいては、プリチャージ期間がラッ
チデータを受けるために1回必要とされているだけであ
り、高速でSRAMとDRAMとの間でデータ転送を行
なうことができる。また、従来のコピーバックおよびブ
ロック転送モードサイクルにおいては、ブロック転送が
行なわれた後にしかSRAMへはアクセスすることがで
きなかった。この高速コピーバックモードを用いれば、
最初のデータ転送サイクルにおいてDRAMからSRA
Mへのデータ転送が行なわれ、従来のブロック転送が最
初に行なわれている。このため、SRAMへデータ転送
後直接SRAMへアクセスすることができ、より高速で
動作するキャッシュ内蔵半導体記憶装置を実現すること
ができる。
【0272】また、この双方向データ転送装置において
は、SRAMへはデータ転送と並行してデータの書換が
行なわれているため、キャッシュミスリード時の動作お
よびキャッシュミスライト動作を同一のサイクルタイム
で実行することができる。
【0273】この高速コピーバックモードは、キャッシ
ュ内蔵の半導体記憶装置においてキャッシュミス時にお
いてSRAMアレイとDRAMアレイとの間でデータ転
送に適用された場合を一例として説明されている。しか
しながら、通常のSRAMアレイとDRAMアレイのよ
うな2つのメモリセル間でデータを相互に転送する場合
においても同様に高速でデータの交換を行なうことが可
能となり、データ転送効率を大幅に改善することができ
る。すなわち、この双方向データ転送装置は、図2等に
示すキャッシュ内蔵半導体記憶装置のみならず、一般の
高速メモリと大容量メモリとを備える半導体記憶装置に
おける高速メモリと大容量メモリとの間のデータ転送装
置として適用することができる。
【0274】「アドレスの分配」図56は、DRAMと
SRAMへのアドレスの接続態様の一例を示す図であ
る。この図56に示す構成においては、DRAMアレイ
へのアクセスは、SRAMアレイのビット線対SBLま
たは双方向転送ゲート回路を介して行なわれる。この構
成の場合、SRAMコラムデコーダ22からの列選択信
号CDは、DRAMアレイの列選択信号とSRAMアレ
イの列選択信号とを与える構成となる。図56におい
て、DRAMアドレスバッファ252aは、外部からの
DRAM用アドレスAa0〜Aa9を受け、内部アドレ
スint.Aaを発生する。DRAMロウデコーダ14
は、この内部アドレスint.Aaのうち内部行アドレ
スをデコードし、DRAMアレイからワード線を選択す
るワード線駆動信号DWLを発生する。DRAMコラム
デコーダ15は、DRAMアドレスバッファ252aか
らの内部列アドレスの一部を受け、DRAMアレイから
列選択線を選択する信号CSLを発生する。このDRA
Mアドレスバッファ252aからの内部列アドレスの残
りの一部はバッファ29へ与えられる。バッファ29
は、SRAMバッファ252bからの内部列アドレスを
受けてSRAMコラムデコーダ22へ伝達する。後に詳
細に説明するが、DRAMアレイへのアクセス時におい
ては、SRAMバッファ252bからはSRAMアレイ
の列選択用内部列アドレスが発生されない。この場合、
バッファ29はDRAMアドレスバッファ252aから
の内部列アドレスを受けてSRAMコラムデコーダ22
へ伝達する。
【0275】SRAMロウデコーダ21は、SRAMバ
ッファ252bからの内部行アドレスを受け、SRAM
アレイから1行を選択するSRAMワード線駆動信号S
WLを発生する。この図56に示す構成に従えば、先に
図41および図52に示した双方向転送ゲート回路へ与
えられるコラムデコーダ出力SAYはSRAMデコーダ
出力CDとなる。また、この図56に示す構成に従え
ば、図72に示すデータ入出力の構成においては、列選
択信号DYi,DYjとSRAM列選択信号SYLi,
SYLjとは等価なものとなる。
【0276】図57は、アドレス入出力部の他の構成例
を示す図である。図57に示す構成においては、図56
に示すバッファ29に代えてキャッシュヒット指示信号
CHとDRAMアレイアクセス指示信号CIとに応答し
てDRAMアドレスバッファ252aからの内部列アド
レスとSRAMアドレスバッファ252bからの内部列
アドレスのいずれか一方を通過させるマルチプレクサ3
0が設けられる。キャッシュ信号CHおよびDRAMア
レイアクセス指示信号CIは後に詳細に説明する。簡単
に述べると、キャッシュヒット指示信号CHが発生され
た場合、SRAMアレイへのアクセスが許可され、DR
AMへのアクセスによるデータの書込み/読出しが禁止
される。DRAMアレイアクセス指示信号(キャッシュ
アクセス禁止信号)CIが発生された場合、DRAMア
レイのメモリセルへのアクセスによるデータの書込み/
読出しが許可される。
【0277】したがってマルチプレクサ30は、信号C
Hが発生された場合、SRAMアドレスバッファ252
bからの内部列アドレスを選択してSRAMコラムデコ
ーダ22へ伝達する。またマルチプレクサ30は、DR
AMアレイアクセス指示信号CIが発生された場合、D
RAMアドレスバッファ252aからの内部列アドレス
を選択してSRAMコラムデコーダ22へ伝達する。こ
の図57に示す構成においても、SRAMコラムデコー
ダ22はDRAMアレイの列選択とSRAMアレイの列
選択との両者に用いられる構成となる。
【0278】この図56および図57に示すアドレスを
振分ける構成は単なる一例であり、それぞれ独立にDR
AMアレイの内部列アドレスのデコードおよびSRAM
アレイの内部列アドレスのデコードが行なわれる構成で
あってもよい。
【0279】図58は、内部データ伝達線対とSRAM
アレイとの接続形態の他の構成例を示す図である。図2
2に示す構成においては、SRAMセンスアンプSSA
が各SRAMビット線対SBLに対して設けられてい
る。この図58に示す構成においてはSRAMセンスア
ンプSSAは複数のSRAMビット線対SBL,*SB
Lに対して1個設けられる。各SRAMビット線対SB
L,*SBLに対しては選択ゲート回路302が設けら
れる。この選択ゲート回路302へ列選択信号CDが与
えられる。この列選択信号CDは図56および57に示
すSRAMコラムデコーダからの列選択信号が与えられ
る。内部データ線対は書込みデータを伝達するための内
部書込みデータ線251a′と読出しデータを出力バッ
ファ回路へ伝達するための読出しデータ伝達線251
b′を含む。この内部書込みデータ伝達線251a′は
相補データ線対DBW,*DBWを含む。この内部デー
タ線DBW,*DBWには入力バッファ回路からの相補
なデータが伝達される。この内部書込みデータ線251
a′は書込み回路303へ接続される。
【0280】書込み回路303は、交差接続されたnチ
ャネルMOSトランジスタT301,T302,T30
3,T304を含む。トランジスタT302およびT3
03のゲートが内部データ線DBWに接続される。トラ
ンジスタT301およびT304のゲートが内部データ
線*DBWに接続される。書込み回路303からの相補
書込みデータがデータ線DBWa,*DBWを介して各
選択ゲート回路302へ伝達される。トランジスタT3
01およびT302はオン状態のとき電源電位Vccを
伝達する。トランジスタT303およびT304はオン
状態のとき接地電位Vssを伝達する。たとえば、内部
データ線DBWに“H”のデータが伝達された場合を考
える。このとき内部データ線*DBWには“L”のデー
タが伝達される。トランジスタT302およびT303
がオン状態となる。したがって、書込み回路303から
はトランジスタT302を介して“H”のデータが内部
データ線DBWaへ伝達され、他方の内部データ線*D
BWaへはトランジスタT303を介して“L”のデー
タが伝達される。
【0281】データ読出し時においては、入力バッファ
回路からこの内部書込みデータ線DBW,*DBWへと
もに“L”のデータが伝達されることにより、書込み回
路303の出力はハイインピーダンス状態となる。この
とき、センスアンプSSAが活性化され、選択された選
択ゲート回路302を介して内部データ線DBWa,*
DBWaへ伝達されたデータがセンスアンプSSAで増
幅された後出力バッファ回路へ内部読出しデータ伝達線
251b′を介して伝達される。
【0282】この図58に示すように、内部データ線2
51として書込みデータ伝達線251a′と読出しデー
タ伝達線251b′とを別々に設けることにより、デー
タ書込み/読出しを共通の内部データバスを介して行な
う構成に比べて、入出力回路のレイアウトの設計が容易
となる。この図58に示す構成は図1に示すSRAMア
レイのワード線多重化方式のSRAMアレイへも適用で
きる。このとき、ワード線選択用アドレスビットが信号
CDとANDをとられる。
【0283】「リフレッシュ動作」DRAMアレイは、
ダイナミック型メモリセルを構成要素としており、周期
的または所定の期間内でその記憶データをリフレッシュ
する必要がある。次にこのキャッシュ内蔵半導体記憶装
置のリフレッシュ動作について説明する。
【0284】図2を参照して、外部からリフレッシュ指
示信号REF#が与えられる。この半導体記憶装置は、
外部からのリフレッシュ指示信号REF#が内部クロッ
クKの立上がり時点で“L”の活性状態と設定された場
合に内部で自動的にリフレッシュを行なう。
【0285】図2において、リフレッシュを行なうため
の回路290は、制御クロックバッファ250からの内
部リフレッシュ指示信号REFに応答して、オートリフ
レッシュが指定されたことを検出するオートリフレッシ
ュモード検出回路291と、このオートリフレッシュモ
ード検出回路291からのリフレッシュ要求に応答して
各種制御信号を発生してカウンタ293およびマルチプ
レクサ回路258へ与えるリフレッシュ制御回路292
を含む。カウンタ回路293は、リフレッシュ制御回路
292からのリフレッシュ指示信号に応答してそこに格
納されているカウント値を、リフレッシュされるべき行
を示すリフレッシュ行アドレスとしてマルチプレクサ回
路258へ与える。マルチプレクサ回路258は、リフ
レッシュ制御回路292からの切換制御信号MUXに応
答してカウンタ回路293からのリフレッシュ行アドレ
スを選択してDRAMローデコーダ102へ与える。こ
の内部リフレッシュ指示信号REFはまたDRAMアレ
イ駆動回路260へも与えられる。DRAMアレイ駆動
回路250は内部リフレッシュ指示信号REFが与えら
れたとき活性状態となり、DRAMアレイ101におけ
る行選択に関連する動作を実行する。
【0286】リフレッシュ制御回路292は、リフレッ
シュ指示信号REFが与えられるたびごとにリフレッシ
ュ完了時にカウンタ回路293のカウント値を1増分す
る。またリフレッシュ制御回路292は、リフレッシュ
完了時には切換制御信号MUXを不活性状態とし、マル
チプレクサ回路258は、これによりアドレスバッファ
回路252からの内部DRAM用の内部アドレスint
−Aaを選択してDRAMローデコーダ102へ伝達す
る。
【0287】図59は転送ゲート制御回路262を機能
的に示す図である。転送ゲート制御回路262は、内部
制御信号E,CI,WおよびCHに応答して双方向転送
ゲート回路210(3,BTG)の転送動作を制御する
信号φTDSおよびφTSDを発生する。この転送ゲー
ト制御回路262は、キャッシュヒット信号CHが活性
状態の場合、転送制御信号φTDSおよびφTSDを発
生しないが、アレイアクセス指示(キャッシュ禁止)信
号CIが活性状態となると、そのときのライトイネーブ
ル信号Wの状態に応じて制御信号φTDS,φTSDを
順次発生する。このとき、転送ゲート制御回路262
へ、内部リフレッシュ指示信号REFが与えられ、この
内部リフレッシュ指示信号REFが与えられたとき、転
送ゲート制御回路262は不活性状態とされる構成であ
ってもよい。外部からリフレッシュ指示信号REF#が
与えられるため、そのとき、アレイアクセス指示信号C
Iが発生されないように外部仕様で設定しておけば、転
送ゲート制御回路262は、リフレッシュ指示信号RE
Fを特に受ける必要はない。しかしながら、DRAMア
レイにおけるリフレッシュが実行されている場合には確
実にSRAMアレイとDRAMアレイと電気的に分離す
る必要がある。内部リフレッシュ指示信号REFに応答
して転送ゲート制御回路262がディスエーブル状態と
される構成を設けておけばリフレッシュ動作時におい
て、SRAMアレイとDRAMアレイとは確実に電気的
に分離されることになり、SRAMアレイへ外部からア
クセスすることが可能となる。
【0288】このような転送ゲート制御回路262の構
成としては、キャッシュヒット信号CHおよびリフレッ
シュ指示信号REFのいずれか一方が活性状態となった
ときには転送ゲート制御回路262をディスエーブル状
態とする構成を設ければよい。より好ましくは、このチ
ップイネーブル信号Eが不活性状態にあるか、またはキ
ャッシュヒット信号CHおよびリフレッシュ指示信号R
Fのいずれかが活性状態にあるときに選択ゲート制御回
路262がディスエーブル状態とされるゲート回路を設
ければよい。それ以外の場合には、制御信号CIおよび
Wに従って所定のタイミングで転送制御信号φTDSお
よびφTSDが発生される。
【0289】図60は、図2に示すDRAMアレイ駆動
回路260の機能的構成を示す図である。DRAMアレ
イ駆動回路260は、DRAMアレイの行選択に関連す
る回路を駆動する行選択系駆動回路260aと、DRA
Mアレイ1の列選択に関連する回路を駆動する列選択系
駆動回路260bを含む。行選択系駆動回路260a
は、内部制御信号E,CH,CIおよびREFに応答し
て各種制御信号φEQ、/φSAPE、φSANE、お
よびDWLをそれぞれ所定のタイミングで発生する。こ
のとき、内部制御信号int.*RASが発生されても
よい。列選択系駆動回路260bは、制御信号E,C
H,CIおよびREFに応答して所定のタイミングでD
RAMコラムデコーダ15を駆動するための信号CDA
(内部制御信号int.*CASに対応)を発生する。
【0290】この列選択系駆動回路260bは、行選択
系駆動回路260aが活性状態となったときにリフレッ
シュ指示信号REFが不活性状態にあれば、所定のタイ
ミングでコラムデコーダ活性化信号CDAを発生する。
列選択系駆動回路260bは、リフレッシュ指示信号R
EFが活性状態となった場合にはディスエーブル状態と
される。これによりDRAMにおける列選択動作が禁止
される。
【0291】この構成により、内部リフレッシュ指示信
号REFが活性状態となったとき、DRAMアレイにお
けるリフレッシュ動作をSRAMアレイの動作と独立し
て実行することができる。
【0292】またこの図2に示すオートリフレッシュモ
ード検出回路291、リフレッシュ制御回路292およ
びカウンタ回路293はリフレッシュ指示信号REFに
応答して動作しており、コマンドレジスタ270とはそ
の動作が独立である。このため、コマンドレジスタ27
0へのコマンドモード設定と並行してDRAMアレイ1
01のリフレッシュを行なうことができる。すなわち、
コマンドレジスタ270はコマンドデータCMを発生し
てデータ入出力制御回路272および入出力バッファ+
出力レジスタブロック274へ与えるだけであり、その
保持データはDRAMアレイ101におけるメモリセル
選択動作に対し何ら影響を及ぼさないからである。
【0293】コマンドレジスタ270へのデータ設定
は、後にタイミング図を用いて詳細に説明するように、
外部クロック信号Kの1サイクルで完了する。一方、D
RAMアレイにおけるリフレッシュ動作はnサイクル必
要とされる。これは、DRAM100の動作速度はクロ
ックKの速度よりも遅いからである。したがって、この
場合、1クロックサイクルが単純に言えば効果的に利用
されるだけである。しかしながら、外部クロックKが、
その動作モードに従って周期が長くされるような場合、
その周期がDRAM100の1メモリサイクルと同等で
あれば、コマンドレジスタ270へのデータ設定とDR
AMアレイ101のリフレッシュとを並行して行なうこ
とが可能となる。このような外部クロックKの周期の変
更は、たとえばDRAMがスタンバイ状態にあるときお
よびこの記憶装置が高速動作を要求されずむしろ低消費
電力性を要求されるような場合に行なわれる。クロック
Kの周期を長くすることにより半導体記憶装置の動作速
度を低下させれば、動作速度の低下に応じて消費電流の
低減が得られる。この外部クロックKの周期を長くする
のは、DRAMのみへのアクセスが行なわれているとき
において行なわれてもよい。
【0294】上述のような構成をとることにより以下の
特徴を備えるCDRAMを実現することができる。
【0295】(1) 本発明によるCDRAMは、メイ
ンメモリとしてのDRAMメモリアレイとキャッシュメ
モリとしてのSRAMアレイとを1チップ上に集積し、
かつこの両メモリ間を内部共通データバスと異なるデー
タ転送専用の内部バスを介して連結している。これによ
りDRAMアレイとSRAMアレイ(キャッシュ)との
間のブロック転送が1クロックサイクルで完了する。な
お以下の説明において単にアレイと称したときはDRA
Mアレイを示すものとする。これにより従来の標準DR
AMと標準SRAMを用いたキャッシュメモリシステム
に比べて大幅にシステムの性能の向上を図ることができ
る。
【0296】(2) DRAMメモリアレイとSRAM
アレイとはそれぞれ別々のアドレスによりアクセス可能
である。そのためダイレクトマッピング方式、セットア
ソシアティブ方式およびフルアソシアティブ方式など多
様なマッピング方式に対応することができる。
【0297】(3) このCDRAMは外部クロックK
を用いて同期動作している。したがって、アドレス変化
検出回路を用いて内部クロック信号を発生する方式など
に比べてアドレスのスキューなどに起因するサイクルタ
イムの遅延を防止することができ、正確な制御を実行す
ることができる。
【0298】(4) アレイアドレス(DRAM用のア
ドレス)Aa0〜Aa9とキャッシュアドレス(SRA
M用のアドレス)Ac0〜Ac11、データ入出力D0
〜D3またはDQ0〜DQ3、ライトイネーブル信号W
#、キャッシュヒット信号CH#、チップセレクト信号
E#、リフレッシュ信号REF#、キャッシュ禁止信号
CI#、コマンドレジスタ信号CR#などの外部から与
えられる信号(またはデータ)はすべて外部クロックK
の立上がりエッジで取込まれる。
【0299】(5) アレイアドレスはマルチプレクス
方式で取込まれるため、このアレイアドレスのためのピ
ン数を削減することができ、CDRAMの実装密度を高
めることができる。
【0300】(6) アレイとキャッシュのアドレスは
独立しており、キャッシュヒット時にはキャッシュに対
するアクセスのみが行なわれ、高速なキャッシュヒット
アクセスを実現することがてきる。
【0301】(7) 外部クロックKのタイミングに無
関係に出力イネーブル信号G#により任意のタイミング
でデータを読出すことができ、これによりシステムにお
いて非同期的なバス制御を実行することができる。
【0302】(8) コマンドレジスタ270により出
力仕様(トランスペアレント、ラッチ、レジスタ)およ
びI/O構成(入出力ピン分離、マスクトライト)をユ
ーザが任意に指定することができる。レジスタ出力方式
を用いれば、前のサイクルで指定されたアドレスの出力
データが外部クロックKの立上がりエッジで出現する。
このようなデータ出力モードはパイプラインアプリケー
ションに適している。またラッチ出力方式においては、
無効データが出力されるタイミングで前のサイクルで指
定されたアドレスの出力データがその間出力される。こ
れにより無効データは何ら出力されることがなく、常に
有効な出力データのみが得られる。このラッチ出力モー
ドではCPUが出力データを取込むのに十分な期間をと
ることができる。
【0303】(9) データの書込み動作は、外部クロ
ックKの立上がりエッジにより開始されるが、この書込
みの終了は内部でタイマー等により自動的に終結する。
このため書込み動作の終了をたとえば外部からのライト
イネーブル信号W#により設定する必要がなく、システ
ムのタイミング設定が容易となる。
【0304】(10) 外部からオートリフレッシュを
指定するリフレッシュ指示信号REF#を与えることが
できる。これによりDRAMアレイを容易に所望のタイ
ミングでオートリフレッシュすることができる。
【0305】(11) また前述のごとく、44ピンの
300mil.TSOPパッケージのタイプIIに本発
明のCDRAMは収納することができる。このTSOP
パッケージのタイプIIは極めて薄型の矩形パッケージ
であり高実装密度のシステムを構築することができる。
【0306】図61は本発明の第1の好ましいCDRA
Mが備える動作モードおよび各動作モードを指定するた
めの制御信号の状態を一覧にして示す図である。CDR
AMの動作モードは外部制御信号E#、CH#、CI
#、CR#、W#およびREF#の状態の組合わせによ
り設定される。図61において“H”は高レベルの信号
電位を示し、“L”は低レベルの信号電位を示し、
“X”は任意(ドントケアD.C)を示す。図61に示
すようにCDRAMの動作モードとしては、CDRAM
を待機状態にするスタンバイモード、DRAMアレイの
オートリフレッシュを行なうアレイリフレッシュモー
ド、CPU(中央演算処理装置)とキャッシュ(SRA
M)との間のデータの転送モード、CPUとアレイとの
間のデータの転送モード、キャッシュとアレイとの間の
データブロックの転送、コマンドレジスタへの特殊モー
ドの設定モードなどがある。各動作モードを設定するた
めの信号の状態の組合わせおよびタイミングなどについ
ては後に動作波形図を参照して詳細に説明する。なお図
61において、ライトイネーブル信号W#が、CPUと
コマンドレジスタとの間のデータ転送時において“H/
L”として示されているのはこの動作モードにおいては
ライトイネーブル信号W#は“H”または“L”に設定
され、この“H”および“L”どちらの状態もある特殊
モードを指定するために用いられることを示している。
【0307】「コマンドレジスタ」図62および図63
は図2に示すコマンドレジスタ270の内容およびその
内容の選択方法を示す図である。コマンドレジスタ27
0は8個のレジスタRR0〜RR3およびWR0〜WR
3を含む。このレジスタの選択には、ライトイネーブル
信号W#と2ビットのコマンドアドレスAr0およびA
r1の組合わせが用いられる。外部クロックKの立上が
りエッジで外部ライトイネーブル信号W#を“H”とす
ることによりレジスタRR0〜RR3のいずれかが選択
される。レジスタRR0はコマンドアドレスAr0およ
びAr1をともに“0”に設定することにより選択され
る。レジスタRR1はコマンドアドレスビットAr0を
“1”、コマンドアドレスビットAr1を“0”と設定
することにより選択される。レジスタRR0が選択され
た場合にはマスクトライトモードが設定されたことを示
す(このマスクトライトモードはまたデフォルトでもあ
る)。レジスタRR1が選択された場合D/Q分離モー
ドが設定されたことを示す。
【0308】外部クロックKの立上がりエッジでライト
イネーブル信号W#を“L”に設定し、コマンドアドレ
スAr0およびAr1をともに“0”に設定すればレジ
スタWR0が選択される。このレジスタWR0は図63
に示すようにそのときのデータ入力端子DQ0(D0)
ないしDQ3(D3)のデータの組合わせにより出力モ
ードをトランスペアレント、ラッチ、およびレジスタの
いずれかに設定する。この出力モードの各々の詳細につ
いては先に説明した。このレジスタWR0選択時におい
ては入力データD2およびD3(DQ2およびDQ3)
をともに“0”に設定する。この状態において入力デー
タD0を“0”に設定し入力データD1を任意の値に設
定すればトランスペアレント出力モードが設定される。
入力データD0を“1”、入力データD1を“0”に設
定すればラッチ出力モードが選択される。入力データD
0およびD1をともに“1”に設定すればレジスタ出力
モードが選択される。残りのレジスタは任意の拡張機能
に利用される。
【0309】図64は、本発明によるCDRAM600
を用いてダイレクトマッピング方式のキャッシュシステ
ムを構成した場合のシステムの構成を示すブロック図で
ある。図64において、このキャッシュシステムは、C
DRAM600に加えてこのCDRAM600へのアク
セスを制御するためのコントローラ650と、CDRA
M600とデータの入出力を行ない所望のデータ処理を
施すためのCPUを含む。図64においては、CPUか
ら出力されるキャッシュアクセス要求時のアドレスの構
成のみが示される。このCPUは32ビットを想定して
いる。このキャッシュシステムはさらに、CDRAM6
00のアレイへ行アドレスと列アドレスをマルチプレク
スして与えるためのアドレスマルチプレクス回路700
を備える。CDRAM600は、キャッシュアクセスに
関連する部分のみが代表的に示される。
【0310】コントローラ650はCPUからの8ビッ
トのセットアドレスA6〜A13をデコードするデコー
ダ652と、デコーダ652の出力に応答してどのタグ
が有効であるかを示す有効ビットメモリ654と、SR
AM200に格納されるデータのタグアドレスを格納す
るタグメモリ656を含む。SRAM200は、4K×
4ビットの構成を有しており、タグは256個存在す
る。このため、タグメモリ656は8ビット×256の
構成を備える。有効ビットメモリ654は、この256
個のタグ(セット)のうちどれが有効であるかを示すた
めに1ビット×256の構成を備える。デコーダ652
はセットアドレスA6〜A13をデコードし、有効ビッ
トメモリ654のいずれかのビットを有効にする。
【0311】コントローラ650はさらに、CPUから
のアドレスA22〜A31をチップ選択信号として受
け、対応のCDRAM600が指定されているか否かを
判定するためのデコーダ670と、デコーダ670の出
力に応答して活性化され、このタグメモリ656からの
タグアドレスとCPUからのタグアドレスA14〜A2
1とを比較しキャッシュヒット/ミスを判定するコンパ
レータ658と、キャッシュヒット/ミスに応じて、こ
のタグメモリ656からのタグアドレスとCPUからの
タグアドレスA14〜A21のいずれかを選択してマル
チプレクス回路700へ与えるセレクタ672を含む。
セレクタ672はまたキャッシュミス時にはCPUから
与えられたタグアドレスをタグメモリ656の対応の位
置に格納する。
【0312】次に動作について簡単に説明する。CPU
がCDRAM600へアクセスを希望する場合データバ
ス620上へ30ビットのアドレスA2〜A31を発生
する。この共通データバス620上の30ビットのアド
レスのうち、アドレスA22ないしA31がチップセレ
クト信号としてコントローラ650内のデコーダ670
へ与えられる。デコーダ670はこのチップセレクト信
号としてのアドレスA22〜A31をデコードし、対応
のCDRAMがアクセス要求されているか否かを判定す
る。このCDRAM600がアクセス要求されていると
判定した場合、デコーダ670からはチップセレクト信
号E#が発生されCDRAM600へ与えられる。また
コンパレータ658がこのデコーダ670からのチップ
セレクト信号により活性化される。
【0313】コントローラ650に含まれるデコーダ6
52は、CPUからアドレスバス620上へ伝達された
アドレスのうちアドレスA6〜A13をセットアドレス
として取込んでデコードする。この8ビットのセットア
ドレスをデコードしたデコーダ652は、256個のタ
グのうち1つのタグを選択するために有効ビットメモリ
654のうちの対応のビットを有効状態とする。タグメ
モリ656からは、この有効ビットメモリ654の有効
ビットに対応するタグを示す8ビットのアドレスが読出
されてコンパレータ658へ与えられる。コンパレータ
658はこのタグメモリ656からのタグアドレスとC
PUから出力されたタグアドレスA14〜A21とを比
較する。両者が一致した場合にはコンパレータ658は
キャッシュヒットを示すためキャッシュヒット信号CH
#を“L”に立下げてCDRAM600へ与える。一
方、両者が不一致の場合には、コンパレータ658はキ
ャッシュミス(ミスヒット)を示すために“H”のキャ
ッシュヒット信号CH#を発生する。
【0314】キャッシュヒットにおいてはCDRAM6
00においては次の動作が行なわれる。このときの動作
制御は制御クロックバッファ250からの制御信号およ
びSRAMアレイ駆動回路264により行なわれる(図
2参照)。SRAMロウデコーダ202は、CPUから
のアドレスA6〜A13に応答して256セットのうち
の1セットを選択する。すなわち、1本の行(各SRA
Mアレイブロックにおいて1本ずつ合計4本)が選択さ
れる。これによりSRAM200の各SRAMアレイブ
ロックにおいて16ビットのSRAMセルが選択され
る。SRAMコラムデコーダSCD203はCPUから
のブロックアドレスA2−A5をデコードし、この16
ビットのメモリセルのうち1ビットを選択し、データ入
出力端子へ接続する。図64においては、ヒットリード
時の出力データQを示している。
【0315】ミスヒット時の動作について次に説明す
る。この場合、SRAM200にはCPUがアクセス要
求するデータは格納されていない。コントローラ650
においてはセレクタ672がこのコンパレータ658か
らのミスヒット指示信号に応答してタグメモリ656に
格納されていた対応のタグアドレスをマルチプレクス回
路700へ与える。セレクタ672はこのとき、またC
PUから与えられている8ビットのタグアドレスA14
〜A21を新たなタグアドレスとしてタグメモリ656
の対応の位置へ格納する。
【0316】CDRAM600内においては、このサイ
クルではコピーバックすなわちSRAM200からDR
AM100への16ビットの一括転送が行なわれる。S
RAM200においてこのCPUからのアドレスA6−
A13に従ってSRAMロウデコーダ(SRD)202
により選択された16ビット×4のデータが、CPUか
ら出力されるアドレスA6−A13およびセレクタ67
2から出力される8ビットのタグアドレスに従ってDR
AM100において行および列の選択動作が行なわれて
選択された16ビット×4のDRAMセルの対応の位置
に格納される。
【0317】次の動作サイクルにおいてCDRAM60
0は、このCPUから出力されるアドレスA6−A21
に従ってDRAM100において16ビット×4のDR
AMセルを選択し、この16ビット×4のデータをまた
CPUからのアドレスA6−A13に従ってSRAMロ
ウデコーダ(SRD)202により選択されていたSR
AM200の対応の16ビット×4のメモリセルへ書込
む。
【0318】上述のように、SRAMに対してはアドレ
スA2ないしA5をブロックアドレス、アドレスA6な
いしA13をセットアドレスおよびアドレスA14ない
しA21をタグアドレスとし、かつDRAMに対しては
アドレスA6ないしA11を列アドレスとしかつアドレ
スA12ないしA21を行アドレスとして用いることに
より、DRAM100とSRAM200との間でのダイ
レクトマッピング方式を実現することができる。
【0319】図65は本発明のCDRAMを用いた4ウ
ェイセットアソシアティブ方式のシステムの構成を示す
ブロック図である。CDRAM600は図64に示すも
のと同様の構成を有しており、SRAM200、DRA
M100、クロック制御回路250′を含む。クロック
制御回路250′は、図2に示す制御クロックバッファ
250、SRAMアレイ駆動回路264およびDRAM
アレイ駆動回路260を含む。図面を簡略化するために
データ入出力を制御するための回路構成は示していな
い。
【0320】コントローラ750は、デコーダ752、
有効ビットメモリ754、タグアドレスメモリ756、
コンパレータ758、デコーダ770およびセレクタ7
72を含む。4ウェイに対応するために、有効ビットメ
モリ754は各々が1ビット×64の構成を備える4面
のメモリプレインを備え、またタグアドレスメモリ75
6も各々が8ビット×64の構成を備える4つのメモリ
プレインを備える。コンパレータ758も同様に、この
4ウェイのうちの1つを選択するために、タグアドレス
メモリ756の各メモリプレインに対して1つずつ設け
られ、合計4つ設けられる。この4ウェイセットアソシ
アティブ方式においては、SRAM200の256行が
4ウェイに分割されるため、セット数は64となる。
【0321】CPUからは以下の構成からなるアドレス
がアドレスバス620上へ伝達される。アドレスA22
ないしA31はチップセレクト用アドレス、アドレスA
14ないしA21がタグアドレス、アドレスA12およ
びA13がウェイアドレス、アドレスA6ないしA11
がセットアドレス、アドレスA2ないしA5がブロック
アドレスとなる。アドレスA6ないしA11およびアド
レスA12ないしA21はDRAM100に対してそれ
ぞれ列アドレスおよび行アドレスとして用いられる。ま
たCDRAM600のDRAM100に対しては、行ア
ドレスと列アドレスとをマルチプレクスするためのマル
チプレクス回路700が設けられる。次に動作について
説明する。
【0322】CPUからのアドレスA6−A11がセッ
トアドレスとしてデコーダ752へ与えられ、また、ア
ドレスA22−A31がチップセレクトアドレスとして
デコーダ770へ与えられる。デコーダ752はこのセ
ットアドレスA6−A11をデコードし、有効ビットメ
モリ754において、対応のセットに関連する有効ビッ
トを有効状態に設定する。それにより1セット(4ウェ
イ)が選択される。デコーダ770はチップセレクトア
ドレスA22−A31をデコードし、このCDRAM6
00へのアクセス要求が出されているか否かを判定す
る。CDRAM600がアクセス要求されている場合に
はデコーダ770はチップセレクト信号E#を“L”の
活性状態とするとともに、コンパレータ758を活性状
態とする。コンパレータ758は、有効ビットメモリ7
54の有効ビットを参照して、タグアドレスメモリ75
6から対応の4ウェイのタグアドレスを読出し、この読
出したタグアドレスとCPUからのアドレスA14−A
21を比較する。コンパレータ758は、一致が見出さ
れた場合には、この一致が見出されたウェイを示すウェ
イアドレスW0,W1を出力するとともに、キャッシュ
ヒットを示すためキャッシュヒット信号CH#を“L”
に立下げる。コンパレータ758において一致が見出さ
れない場合には、このキャッシュヒット信号CH#はミ
スヒットを示す“H”に設定される。
【0323】キャッシュヒットの場合、このコントロー
ラ750からのウェイアドレスW0,W1とCPUから
のアドレスA6−A11がSRAMロウデコーダ202
へ与えられ、SRAMアレイ201において16ビット
×4のSRAMセルが選択される。ブロックアドレスA
2−A5がSRAMコラムデコーダ203によりデコー
ドされ、選択された16ビット×4のSRAMセルのう
ち、1ビット×4が選択されてデータ出力端子Q(また
はデータ入力端子D)に接続される。
【0324】ミスヒットの場合には、セレクタ772
は、たとえばLRU論理(最も古いウェイを選択する論
理)に従ってこの4ウェイのタグアドレスのうちの1つ
を選択しタグアドレスを書換えるべき領域を選択する。
このセレクタ772により選択されたタグアドレスはア
レイアドレスとしてマルチプレクス回路700を介して
DRAM100のDRAMロウデコーダDRDへ与えら
れる。またセレクタ772はその書換えられるべきタグ
アドレスをCPUから与えられたアドレスA14−A2
1で置換える。
【0325】CDRAM600内においては、このサイ
クルはコピーバックモードとなる。このコピーバックモ
ードにおいては、またセレクタ772の制御の下に、書
換えられるべきウェイを示すウェイアドレスW0,W1
が出力される。SRAM200においては、CPUから
のアドレスA6−A11とコントローラ750からのウ
ェイアドレスW0,W1とがデコードされ、16ビット
×4のSRAMセルが選択される。一方、DRAM10
0においては、セレクタ772から出力される8ビット
のタグアドレスとCPUから出力されるアドレスA6−
A13に従って16ビット×4のDRAMセルの選択が
行なわれる。その後、選択された16ビット×4のSR
AMセルから選択された16ビット×4のDRAMセル
へのデータ転送が行なわれる。
【0326】次の動作サイクルにおいて、CPUからの
アドレスA6−A21に従ってDRAM100において
16ビット×4のDRAMセルが選択される。この新た
に選択された16ビット×4のDRAMセルデータがア
ドレスA6−A11およびウェイアドレスW0,W1に
従って選択された16ビット×4のSRAMセルに一括
して転送される。
【0327】上述の構成とすることにより、CDRAM
600の内部構成を何ら変更することなく、ダイレクト
マッピング方式およびセットアソシアティブ方式いずれ
のマッピング方式をも実現することができる。なお図に
は示していないが、フルアソシアティブマッピング方式
ももちろん可能である。この場合、コントローラ750
においては、SRAMキャッシュのアドレスとDRAM
100の対応のアドレスとを記憶するタグアドレスメモ
リが必要とされる。次に、このCDRAMの各種動作サ
イクルにおける信号のタイミング関係および状態遷移に
ついて説明する。
【0328】前述のように、アウトプットイネーブル信
号G#を除く制御信号およびアドレスAa,Acは外部
クロック信号Kの立上がりエッジでラッチされる。外部
クロックKの立上がりエッジの前後にそれぞれセットア
ップ時間およびホールド時間が必要とされる以外は、各
信号の状態は任意(D.C.)である。この外部クロッ
ク同期方式に従えば、アドレス信号のスキューなどに起
因するサイクルタイムのマージンなどを考慮する必要が
なく、サイクルタイムを低減することができ、高速動作
するCDRAMを得ることができる。
【0329】アウトプットイネーブル信号G#は図2に
示す入出力回路274に含まれる出力バッファおよび出
力レジスタの出力状態を制御する。アウトプットイネー
ブル信号G#が“H”の場合出力データはハイインピー
ダンス状態(Hi−Z)となる。アウトプットイネーブ
ル信号G#が活性状態の“L”となれば何らかのデータ
が出力される。CDRAMの動作モードは図61に一覧
にして示すとおりであるが、以下に各動作モードについ
てそのタイミング図とともに説明する。
【0330】スタンバイ時においては外部クロック信号
Kの立上がりエッジではチップセレクト信号E#および
リフレッシュ指示信号REF#が共に“H”に設定さ
れ、残りの制御信号CH#,CI#、CR#およびW#
は任意の状態である。このスタンバイ時においては、C
DRAMにおいては何らメモリ動作は行なわれない。
【0331】No.1:キャッシュヒットライトサイク
ル 図66はキャッシュヒットライトサイクル時における各
信号のタイミングを示す図である。外部クロック信号K
はサイクルタイムtkを備える。サイクルタイムtk
は、外部クロック信号Kが“H”の状態にあるHパルス
幅tKHと、外部クロック信号Kが“L”の状態にある
Lパルス幅tKLを含む。キャッシュヒットライトサイ
クルは、SRAMキャッシュへデータを書込むサイクル
である。この状態の選択時には、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでチップセレクト信号E#を“L”、キ
ャッシュヒット信号CH#を“L”、キャッシュ禁止信
号CI#を“H”、コマンドレジスタ信号CR#を
“H”、ライトイネーブル信号W#を“L”、アウトプ
ットイネーブル信号G#を“H”に設定する。
【0332】この状態において、SRAM200に対す
るアドレスが有効(Valid)としてラッチされ、こ
のSRAM用のアドレスAcに従ってSRAMへアクセ
スが行なわれる。このときDRAMに対するアドレスA
aは任意(D.C.)である。外部クロック信号Kの立
上がりエッジで入力データDは有効とされ、SRAM用
のアドレスAcにより選択されたSRAMセルへのこの
有効な書込みデータが書込まれる。キャッシュメモリS
RAMへのアクセスは高速であるため、図66に示すよ
うに外部クロック信号Kの1クロックサイクルで書込み
が完了する。すなわち、このキャッシュヒットライトに
要する時間はクロックサイクル時間tKである。
【0333】図66においては出力データQがアウトプ
ットイネーブル信号G#の任意状態に応答して変化して
いるが、これはこのアウトプットイネーブル信号G#の
“H”および“L”のレベルに応じて出力データが現わ
れることを示している。また、この図66においては、
各制御信号およびアドレス信号のセットアップ時間およ
びホールド時間をも併せて示している。セットアップ時
間は外部クロック信号Kの立上がりエッジまでに確実に
各制御信号またはアドレスを確定状態に設定するために
必要とされる時間である。ホールド時間はこの外部クロ
ック信号Kの立上がりエッジからその信号を一定時間保
持し、確実な動作を行なわせるために必要とされる時間
である。簡単にこの各セットアップ時間およびホールド
時間を説明する。
【0334】チップセレクト信号E#は“L”移行時に
必要とされるセットアップ時間tELSと、“H”へ移
行するときに必要とされるセットアップ時間tEHS
と、“L”移行時に必要とされるホールド時間tELH
と、“H”移行時に必要とされるホールド時間tEHH
を含む。
【0335】キャッシュヒット信号CH#には、“L”
移行時に必要とされるセットアップ時間tCHLSと、
“H”移行時に必要とされるセットアップ時間tCHH
Sと、“L”移行時に必要とされるホールド時間tCH
LHと、“H”移行時に必要とされるホールド時間tC
HHHが設定される。
【0336】キャッシュ禁止信号CI#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tCILSおよびtCIHSと、“L”移行時
および“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時
間tCILHおよびtCIHHを含む。
【0337】コマンドレジスタ信号CR#は、“L”移
行時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセット
アップ時間tCRLSおよびtCRHSと、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド
時間tCRLHおよびtCRHHを含む。
【0338】リフレッシュ信号REF#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tRLSおよびtRHSと、“L”移行時およ
び“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時間t
RLHおよびtRHHを含む。
【0339】ライトイネーブル信号W#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tWLSおよびtWHSと、“L”移行時およ
び“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時間t
WLHおよびtWHHを含む。SRAM用のアドレスA
cは、その状態が有効(Valid)と判定されるため
に必要とされるセットアップ時間tACSと、有効時に
必要とされるホールド時間tACHを含む。
【0340】DRAM用のアドレスAaは、有効と判定
される(外部クロック信号Kの立上りエッジ)までに必
要とされるセットアップ時間tAASと、有効と判定さ
れた後に必要とされるホールド時間tAAHを含む。
【0341】書込みデータDに対しては、有効データに
対して要求されるセットアップ時間tDSと、有効デー
タに要求されるホールド時間tDHが必要とされる。
【0342】アウトプットイネーブル信号G#に対して
は、出力ディスエーブル状態としてからデータ入力ピン
が活性状態とされるまでに必要とされる時間tGHD
と、データ入力ピンがハイインピーダンス状態となって
から信号G#が“L”へ移行するまでに必要とされる遅
延時間tGLDと、“L”移行後出力ピンが活性状態と
されるまでに必要とされる時間tGLQと、“H”移行
後出力ピンがハイインピーダンス状態となるまでに必要
とされる時間tGHQが設定される。
【0343】アクセス時間としては、アウトプットイネ
ーブル信号G#が“L”となってから有効データが出力
されるまでのアクセス時間tGLAと、外部クロック信
号Kが“L”となってから有効データが出力されるまで
に必要とされるアクセス時間tKLAと、外部クロック
信号Kが“H”となってから有効データが出力されるま
でに要するアクセス時間tKHAと、レジスタ出力モー
ドにおいて外部クロック信号Kが“H”となってから有
効データが出力されるまでのアクセス時間tKHAR
と、外部クロック信号Kが“H”となってからDRAM
へアクセスして有効データが出力されるまでに必要とさ
れるアレイアクセス時間tKHAAが設定される。
【0344】図66において、アウトプットイネーブル
信号G#の立上がりエッジから時間tGHD経過後、書
込みデータDは無効(Inv)とみなされる。
【0345】本発明のCDRAMのサイクル時間は、一
例として、10nS(ナノ秒)ないし20nSに設定さ
れる。アレイアクセス時間tKHAAは、70ないし8
0nSに設定される。各セットアップ時間およびホール
ド時間は数ナノ秒に設定される。
【0346】NO.2T:キャッシュヒットリードサイ
クル(トランスペアレント出力モード) 図67にこのトランスペアレント出力モード時における
キャッシュヒットリードサイクルのタイミング図を示
す。出力モードは前述のごとく、トランスペアレント出
力モード、ラッチ出力モード、およびレジスタ出力モー
ドを含む。この出力モードの指定は、コマンドレジスタ
によって行なわれる。図67において、キャッシュヒッ
トリードサイクルの設定時においては、外部クロック信
号Kの立上がりエッジで、チップセレクト信号E#およ
びキャッシュ指示信号CH#がともに“L”に設定さ
れ、キャッシュ禁止信号CI#、リフレッシュ指示信号
REF#、コマンドレジスタ信号CR#およびライトイ
ネーブル信号W#が“H”に設定される。
【0347】この状態において、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでSRAMに対するアドレスAcが有効
とされ、この有効アドレスAcに従ったSRAMセルの
選択動作が行なわれる。トランスペアレント出力モード
においては、この有効アドレスAcが指定するSRAM
セルのデータがこのクロックサイクルにおいて出力され
る。このトランスペアレント出力モードにおいては、有
効出力データQは、外部クロック信号Kの立上がりエッ
ジから時間tKHA経過後、またはアウトプットイネー
ブル信号G#の立下がりエッジから時間tGLA経過後
の遅い方のタイミングで出力される。
【0348】時間tKHAより前にアウトプットイネー
ブル信号G#を“L”へ立下げると、無効データ(IN
V.)が時間tKHAが経過するまで出力される。この
キャッシュヒットリードサイクルにおいては書込みデー
タはハイインピーダンス状態(Hi−Z)に設定され、
またDRAMに対するアドレスAaは用いられることが
ないため、任意状態である。
【0349】No.2L:キャッシュヒットリードサイ
クル(ラッチ出力モード) 図68にラッチ出力モードのキャッシュヒットリードサ
イクルのタイミング図を示す。このラッチ出力モードと
トランスペアレント出力モードとの相違点は、ラッチ出
力モードでは、アクセス時間tKHAよりも前にアウト
プットイネーブル信号G#を“L”に立下げたときに、
まず、前のサイクルで選択されたSRAMセルのデータ
(Pre.Valid)が出力されることである。他の
信号のタイミングは図67に示すトランスペアレント出
力モードと同様である。このラッチ出力モードに従え
ば、無効データ(INV)が出力されることはなく、常
に有効なデータのみが出力される。
【0350】No.2R:キャッシュヒットリードサイ
クル(レジスタ出力モード) 図69にレジスタ出力モードにおけるキャッシュヒット
リードサイクルのタイミング図を示す。このレジスタ出
力モードにおけるキャッシュヒットリードサイクルにお
ける外部制御信号のタイミングは図67および68に示
すトランスペアレント出力モードおよびラッチ出力モー
ドのそれと同様である。このレジスタ出力モードにおい
ては外部クロック信号Kの立上がりエッジから時間tK
HAR経過後、またはアウトプットイネーブル信号G#
の立下がりエッジから時間tGLA経過後の遅い方の時
刻に前サイクルの有効データ(Pre.Valid)が
出力される。このレジスタ出力モードにおいては無効デ
ータは出力されない。このレジスタ出力モードは、パイ
プライン動作に適している。
【0351】上述の出力モードの切換えは、図2に示す
入出力回路274に含まれる出力レジスタの動作を制御
することにより実現される(より詳細には図26参
照)。
【0352】No.3:コピーバックサイクル 図70にコピーバックサイクルにおける各信号のタイミ
ングを示す。このコピーバックサイクルはキャッシュ
(SRAM)からアレイ(DRAM)へデータを転送す
るためのサイクルであり、ミスヒットの場合の最初のサ
イクルに行なわれる。コピーバックサイクルにおいて
は、外部クロック信号Kの立上がりエッジで、チップセ
レクト信号E#およびライトイネーブル信号W#をとも
に“L”に設定し、かつキャッシュヒット信号CH#、
キャッシュ禁止信号CI#、リフレッシュ指示信号RE
F#、コマンドレジスタ信号CR#およびアウトプット
イネーブル信号G#を“H”に設定する。このコピーバ
ックサイクルにおいては、DRAMにおいてもメモリセ
ルを選択するためにアレイアドレスAaを入力する必要
がある。アレイアドレスAaは行アドレス(Row)と
列アドレス(Col)とがマルチプレクスして与えられ
る。外部クロック信号Kの最初の立上がりエッジでアレ
イ行アドレスがラッチされ、外部クロック信号Kの2回
目の立上がりエッジでアレイ列アドレスがラッチされ
る。外部クロック信号Kの2回目の立上がりエッジにお
いてはキャッシュヒット指示信号CH#、キャッシュ禁
止信号CI#、ライトイネーブル信号W#およびキャッ
シュアドレス(SRAMに対するアドレス)Acは任意
である。
【0353】ライトイネーブル信号W#が1回目の外部
クロック信号Kの立上がりエッジで“L”に設定されて
おり、外部入力データDはハイインピーダンス状態から
任意の状態へ変化する。外部出力データQは、アウトプ
ットイネーブル信号G#が“H”にあるためハイインピ
ーダンス状態となる。
【0354】No.4:ブロック転送サイクル 図71に示すブロック転送サイクルでは、コピーバック
動作後などにおいて、アレイからキャッシュ(SRA
M)へデータブロックが一括転送される。このブロック
転送サイクルは、外部クロック信号Kの1回目の立上が
りエッジでライトイネーブル信号W#が“H”に設定さ
れることを除いて図70に示すコピーバックサイクルと
同じタイミング条件が満足される。
【0355】すなわち、キャッシュミス(ミスヒット)
時において外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッ
ジでライトイネーブル信号W#を“L”と設定すればコ
ピーバックサイクルが起動され、一方、ライトイネーブ
ル信号W#を“H”と設定すればアレイからキャッシュ
へのブロック転送サイクルが設定される。
【0356】高速コピーバックを行なうか、通常のコピ
ーバックおよびブロック転送を行なうか、およびライス
トスルーを行なうかは、コマンドレジスタへコマンドデ
ータを転送することにより決定される。 No.5:アレイライトサイクル 図72に示すアレイライトサイクルはCPUがアレイへ
直接アクセスしてデータを書込むモードを設定するサイ
クルである。アレイアドレスAaによりアレイのDRA
Mセルを選択する。このとき、図22に示すように、双
方向転送ゲート回路305のアクセス切換え回路310
を介してデータが書込まれてもよく、またこのようなア
クセス切換え回路310を設けることなく、図40およ
び51に示すようにSRAMのビット線対SBLおよび
双方向転送ゲートBTGならびにグローバルI/O線対
GIOを介してデータを書込む構成であってもよい。S
RAMアレイのSRAMビット線対SBLを介してデー
タを書込む構成の場合、アレイアドレスAaの下位ビッ
トがブロックアドレスとしてSRAMのコラムデコーダ
SCDへ与えられてもよく、またDRAMコラムデコー
ダから列選択信号がSRAM選択ゲートへ与えられても
よい。
【0357】アレイライトサイクルの指定は、図72に
示すように外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッ
ジで、チップセレクト信号E#、キャッシュ禁止信号C
I#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定
し、リフレッシュ指示信号REF#およびアウトプット
イネーブル信号G#を“H”に設定することにより行な
われる。キャッシュ指示信号CH#の状態は任意であ
る。このアレイライトサイクルにおいては、外部クロッ
ク信号Kの1回目の立上がりエッジでアレイアドレスA
aが行アドレス(Row)としてラッチされ、外部クロ
ック信号Kの2回目の立上がりエッジでアレイアドレス
Aaが列アドレス(Col)としてラッチされる。キャ
ッシュへのアクセスはこのとき行なわれないため、キャ
ッシュ用のアドレスAcの状態は任意である。外部書込
みデータDは1回目の外部クロック信号Kの立上がりエ
ッジでラッチされる。外部出力データQはハイインピー
ダンス状態となる。
【0358】図64および図65に示すキャッシュシス
テムにおいては、DRAM100へは16ビットのアド
レスのみが与えられており、ブロックアドレスによりS
RAMにおけるブロック内部の列選択動作が行なわれて
いる。この図64および図65に示す構成はキャッシュ
システム時の構成を示しており、アレイアクセスの構成
を示していないが、アレイアクセス時において、キャッ
シュ禁止信号CI#が“L”となったとき、この4ビッ
トのブロックアドレスをDRAM100の列選択用アド
レスとして用いる構成とすればよい。
【0359】No.6:アレイリードサイクル 図73に示すアレイリードサイクルはCPUが直接アレ
イへアクセスしてデータを読出すモードを設定するため
のサイクルである。このアレイリードサイクルの指定は
外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッジでチップ
セレクト信号E#およびキャッシュ禁止信号CI#を
“L”とし、リフレッシュ指示信号REF#、コマンド
レジスタ信号CR#、ライトイネーブル信号W#および
アウトプットイネーブル信号G#を“H”に設定するこ
とにより行なわれる。外部クロック信号Kの2回目の立
上がりエッジではチップセレクト信号E#、リフレッシ
ュ指示信号REF#、およびコマンドレジスタ信号CR
#が“H”に設定される。キャッシュ禁止信号CI#お
よびライトイネーブル信号Wの状態は任意である。キャ
ッシュヒット指示信号CH#はアレイリードサイクルに
おいては状態は任意であり、またアウトプットイネーブ
ル信号G#は“H”の状態を維持する。外部クロック信
号Kの1回目の立上がりエッジでアレイアドレスAaが
行アドレスとしてラッチされ、2回目の外部クロック信
号Kの2回目の立上がりエッジでアレイアドレスAaが
列アドレスとしてラッチされる。外部入力データDの状
態は任意であり、外部出力データQはハイインピーダン
ス状態に設定される。
【0360】ここで、アレイアクセスサイクル(アレイ
ライトサイクルおよびアレイリードサイクル)は外部ク
ロック信号Kの1回目の立上がりエッジでキャッシュ信
号CI#を“L”に設定することにより設定されるが、
このアレイアクセスサイクルは、アレイにCPUが直接
アクセスするモードを設定するためのサイクルである。
このアレイライトサイクルおよびアレイリードサイクル
内で実際にデータのリード/ライトが行なわれているの
ではない。
【0361】コピーバック動作、ブロック転送動作およ
びアレイアクセス動作など、アレイのデータのリード/
ライトを必要とする動作は、DRAMアレイのワード線
の選択、選択セルデータのセンスアンプによる検知増幅
およびデータのリストア動作ならびにRASプリチャー
ジなどを必要とする。したがって、これらのアレイのデ
ータのリード/ライトを必要とする動作は数クロックサ
イクル必要とする。DRAMのサイクルタイムをta、
外部クロック信号KのサイクルタイムをtKとしてm=
ta/tK回だけ外部クロックサイクルがアレイアクセ
スに必要とされる。このmサイクルはCPUに対する待
ち時間となる。このようなアレイにおけるセル選択およ
びデータのリード/ライトにおいてCPUに対するウェ
イトがかけられているときのタイミングについて次に説
明する。
【0362】No.7:アレイアクティブサイクル 図74に示すアレイアクティブサイクルでは、与えられ
たアレイアドレスAaに従ってDRAMにおいて、行選
択動作および列選択動作ならびにデータの書込み/読出
しが行なわれる。このアレイアクティブサイクルにおい
ては、外部クロック信号Kの立上がりエッジで、チップ
セレクト信号E#、リフレッシュ指示信号REF#およ
びコマンドレジスタ信号CR#が“H”に設定され、ア
ウトプットイネーブル信号G#がこのサイクル中“H”
に固定される。キャッシュヒット信号CH#、キャッシ
ュ禁止信号CI#、ライトイネーブル信号W#の状態は
任意である。このアレイアクティブサイクルにおいて
は、外部入力データDの状態は任意であるが、外部出力
データQはハイインピーダンスとなる。
【0363】No.7QT:トランスペアレント出力モ
ードを伴うアレイアクティブサイクル この図75に示すトランスペアレント出力モードにおけ
るアレイアクティブサイクルの指定においては、各制御
信号E#、CH#、CI#、REF#、CR#およびW
#は図74に示すアレイアクティブサイクルと同様に設
定される。このトランスペアレント出力モードにおける
アレイアクティブサイクルでは、アウトプットイネーブ
ル信号G#が“L”と設定されることにより出力バッフ
ァが活性化され、有効データが出力される。このトラン
スペアレント出力モードにおけるアレイアクティブサイ
クルにおいては、図73に示すアレイリードサイクルに
おいて設定されたアレイアドレスAaに対応するDRA
Mセルのデータが出力される
【0364】No.7QL:ラッチ出力モードでのアレ
イアクティブサイクル 図76に示すラッチ出力モードでのアレイアクティブサ
イクルにおける各制御信号のタイミング状態は図75に
示すものと同じである。ラッチ出力モードでのアレイア
クティブサイクルにおいては、それまで“H”に保持さ
れていたアウトプットイネーブル信号G#が“L”へ立
下がると、まず、前回のアクセスサイクル(キャッシュ
アクセスサイクルでもアレイアクセスサイクルのいずれ
でもよい)で読出されたデータ(出力レジスタにラッチ
されている)がまず出力され、続いて今回のアレイアク
セスサイクルで読出されたデータが出力される。
【0365】No.7QR:レジスタ出力モードでのア
レイアクティブサイクル 図77に示すレジスタ出力モードでのアレイアクティブ
サイクルにおける各制御信号の状態は、図75および図
76に示すものと同じである。このラッチ出力モードで
のアレイアクティブサイクルにおいては、それまで
“H”に保持されていたアウトプットイネーブル信号G
#を“L”に立下げると、外部書込みデータDがハイイ
ンピーダンス状態となり、外部出力データQとして前回
のアクセスサイクルで読出されたデータが出力される。
このラッチ出力モードのアレイアクセスサイクルにおい
て、次のクロックサイクルでアウトプットイネーブル信
号G#が“H”から“L”に立下げられると今回のアレ
イアクセスサイクルで読出されたデータが出力される。
【0366】この図73ないし図77に示すサイクルを
組合わせることによりアレイから外部アドレスに従った
出力データQが得られる。
【0367】図78はトランスペアレント出力モードに
おいてアレイからデータを読出す際に実行されるサイク
ルの全体を示す図である。図78において、タイミング
図の上に丸印で示す数字は前述の各サイクルの説明にお
いて付した番号を表わしている。
【0368】まずトランスペアレント出力モードにおけ
るアレイリード動作においては、図73に示すアレイリ
ードサイクル(No.6)が実行される。このサイクル
No.6によりアレイアドレスAaがそれぞれ外部クロ
ック信号Kの立上がりエッジで行アドレスおよび列アド
レスとして順に取込まれる。次いで図74に示すアレイ
アクティブサイクルが所定回数実行され、DRAMアレ
イにおける行および列の選択動作が行なわれる。最後
に、図75に示すサイクルNo.7QTを実行し、出力
イネーブル信号G#を“L”に立下げることにより、無
効データが出力された後有効データが出力される。この
場合のアクセス時間tKHAAは通常のDRAMのアク
セス時間と同程度となる。
【0369】図79はラッチ出力モードにおいてアレイ
からデータをリードする際に行なわれるサイクルの全体
を示す図である。このラッチ出力モードにおけるアレイ
リード動作においても、図78に示すトランスペアレン
ト出力モードにおけるアレイリード動作と同様、まず図
73に示すアレイリードサイクル(No.6)が行なわ
れ、アレイからデータを読出すモードの設定が行なわれ
る。このアレイリードサイクル(サイクルNo.6)に
よりアレイアドレスAaがラッチされた後、図74に示
すアレイアクティブサイクル(サイクルNo.7)が所
定回数行なわれる。このアレイアクティブサイクル(サ
イクルNo.7)の後、図75に示すラッチ出力モード
でのアレイアクティブサイクル(サイクルNo.7Q
L)が行なわれる。このサイクルNo.7QLにおいて
それまで“H”に設定されていたアウトプットイネーブ
ル信号G#を“L”へ立下げると、前回のアクセスによ
り読出されたデータが出力された後、今回のアレイリー
ドサイクルでアクセス要求されたメモリセルのデータが
出力される。このときのアクセス時間tKHAAは、外
部クロック信号Kの第1回目の立上がりエッジから今回
のアレイアクセスサイクルでアクセス要求されたメモリ
セルデータ(Valid)が出力されるまでに要する時
間である。
【0370】図80はレジスタ出力モードにおいてアレ
イからデータをリードする際に行なわれるサイクルの全
体を示す図である。図80において、まずサイクルN
o.6の実行により、アレイリードモードの設定が行な
われ、かつ外部クロック信号Kの立上がりエッジでアレ
イアドレスAaがそれぞれ行アドレスおよび列アドレス
として時分割的にラッチされる。続いて、サイクルN
o.7のアレイアクティブサイクルが所定回数行なわれ
た後、サイクルNo.7QRのアレイアクティブサイク
ルが行なわれる。このサイクルNo.7QRにおいてア
ウトプットイネーブル信号G#が“L”に立下がりかつ
外部クロック信号Kの立上がった後、時間tKHA経過
後または時間tGLA経過後の遅い方のタイミングで前
回のサイクルで読出されたデータが出力データQとして
出力される。このときのアクセス時間tKHAAはサイ
クルNo.6において外部クロック信号Kが1回目の立
上がりエッジから有効データが出力されるまでの時間で
ある。
【0371】DRAMセルは定期的にリフレッシュする
必要がある。このリフレッシュ動作の設定は外部からの
リフレッシュ指示信号REF#により行なわれる。この
リフレッシュ時においては、CDRAM内では、このリ
フレッシュ指示信号REF#に応答してリフレッシュア
ドレスカウンタ(図2のカウンタ回路293参照)から
リフレッシュアドレスが発生され、このリフレッシュア
ドレスに従って自動的にDRAMセルのリフレッシュが
行なわれる。このようなオートリフレッシュ機能を備え
るDRAMは従来からDRAM分野において知られてい
る。以下、このリフレッシュを行なうための信号のタイ
ミングについて説明する。
【0372】No.8:リフレッシュサイクル 図81はリフレッシュサイクルの信号タイミングを示す
図である。図81に示すように、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでチップセレクト信号E#およびリフレ
ッシュ指示信号REF#をそれぞれ“H”および“L”
と設定することによりDRAMのリフレッシュモードが
設定される。外部クロック信号Kの立上がりエッジでチ
ップセレクト信号E#を“H”、リフレッシュ指示信号
REF#を“H”と設定すれば、このDRAMのリフレ
ッシュが停止される。このオートリフレッシュサイクル
においては、他の制御信号CH#、CI#、CR#、W
#の状態は任意であり、またアウトプットイネーブル信
号G#は“H”に設定される。したがってこのとき、キ
ャッシュアドレスAcおよびアレイアドレスAaの状態
は任意であり、また外部入力データDの状態も任意であ
り、外部出力データQはハイインピーダンス状態に設定
される。
【0373】リフレッシュ動作はDRAMに対してのみ
行なわれる。SRAMは何らリフレッシュをする必要が
ない。したがってこのリフレッシュ期間中にSRAMキ
ャッシュへアクセスすることが可能である。
【0374】以下、このリフレッシュとキャッシュアク
セスとを同時に行なうサイクルのタイミングについて説
明する。
【0375】No.8W:キャッシュヒットライトを伴
うリフレッシュサイクル このサイクルNo.8Wにおいては、DRAMにおける
リフレッシュと平行して、キャッシュヒットが発生した
ときに対応のSRAMセルへのデータの書込みが行なわ
れる。このキャッシュヒットライトを伴うリフレッシュ
サイクルの設定は図82に示すように、外部クロック信
号Kの立上がりエッジにおいて、チップセレクト信号E
#、キャッシュヒット信号CH#、リフレッシュ指示信
号REF#、ライトイネーブル信号W#を“L”に設定
し、キャッシュ禁止信号CI#およびアウトプットイネ
ーブル信号G#を“H”に設定することにより行なわれ
る。これによりキャッシュヒットライトサイクルが設定
されかつリフレッシュサイクルが設定される。
【0376】キャッシュ(SRAM)においては、この
キャッシュヒット指示信号CH#とライトイネーブル信
号W#の活性状態に応答して、外部クロック信号Kの立
上がりエッジで外部からの書込みデータDを取込み対応
のSRAMセル位置へ書込む。DRAMにおいては、リ
フレッシュ指示信号REF#により内部のリフレッシュ
アドレスカウンタが起動され、このカウンタからのリフ
レッシュアドレスに従ってリフレッシュが行なわれる。
【0377】外部クロック信号Kの立上がりエッジにお
いて、リフレッシュ指示信号REF#を“H”とすれ
ば、単に図66に示すキャッシュヒットライトサイクル
(サイクルNo.1)が行なわれるだけであり、DRA
Mのリフレッシュは停止される。
【0378】No.8RT:トランスペアレント出力モ
ードにおけるキャッシュヒットリードを伴うリフレッシ
ュサイクル このサイクルNo.8RTにおいては、トランスペアレ
ント出力モードに従ってキャッシュヒットリードが行な
われるとともに、DRAMにおいてオートリフレッシュ
が行なわれる。このサイクルNo.8の設定は、図83
に示すように、外部クロック信号Kの立上がりエッジ
で、チップセレクト信号E#、キャッシュヒット信号C
H#、およびリフレッシュ指示信号REF#を“L”に
設定しかつキャッシュ禁止信号CI#、コマンドレジス
タ信号CR#およびライトイネーブル信号W#を“H”
に設定することにより行なわれる。SRAMキャッシュ
においては、このキャッシュヒットリード指示に応答し
て、外部クロック信号Kの立上がりエッジでキャッシュ
アドレスAcを取込み対応のSRAMセルを選択する。
アウトプットイネーブル信号G#が“L”に立下がる
と、所定時間経過後有効出力データQが出力される。
【0379】DRAMにおいては、リフレッシュ指示信
号REF#に応答してオートリフレッシュが行なわれ
る。このキャッシュヒットリードを伴うリフレッシュサ
イクルにおいて外部クロック信号Kの立上がりエッジで
リフレッシュ指示信号REF#を“H”に設定すれば、
このリフレッシュ指示信号REF#に応答して行なわれ
るオートリフレッシュが停止される。したがってこの場
合には、図67に示すサイクルNo.2Tと同じトラン
スペアレント出力モードにおけるキャッシュヒットリー
ドサイクルが行なわれる。
【0380】No.8RL:ラッチ出力モードのキャッ
シュヒットリードを伴うリフレッシュサイクル 図84に示すサイクルNo.8RLにおいては、ラッチ
出力モードによるキャッシュヒットリードが行なわれる
とともにDRAMのオートリフレッシュが行なわれる。
各制御信号のタイミング条件は図82および83に示す
ものと同様である。このラッチ出力モードにおいては、
キャッシュヒットが生じた場合、アウトプットイネーブ
ル信号G#が“L”に立下がった後、まず前回のサイク
ルでアクセスされたデータが出力され続いて今回のサイ
クルでアクセスされたデータが出力される。
【0381】No.8RR:レジスタ出力モードのキャ
ッシュヒットリードサイクルを伴うリフレッシュサイク
ル この図85に示すサイクルNo.8RRにおいては、レ
ジスタ出力モードでのキャッシュヒットリードサイクル
に従ってデータの読出しが行なわれるとともに、DRA
Mにおいてもオートリフレッシュが行なわれる。各制御
信号のタイミング条件は図82および図83に示すもの
と同様であり、ヒットリードとオートリフレッシュが行
なわれる。このサイクルNo.8RRにおいては、アウ
トプットイネーブル信号G#が“L”へ立下がると前回
のサイクルにおいて選択された出力データが出力され
る。この後一旦アウトプットイネーブル信号G#を
“H”に立上げ、続いて次のクロックサイクルでアウト
プットイネーブル信号G#を“L”へ立下げると今回の
サイクルで選択されたSRAMセルのデータが出力され
る。
【0382】CDRAMのトランスペアレント出力モー
ド、ラッチ出力モード、レジスタ出力モード、マスクト
ライトモード、D/Q分離モードはコマンドレジスタに
所望の特殊機能を設定するコマンドをセットすることに
より実現される。次にこのコマンドレジスタにコマンド
を設定するための動作サイクルについて説明する。
【0383】No.9:コマンドレジスタセットサイク
ル 図86はコマンドレジスタセットサイクル(サイクルN
o.9)における各信号のタイミングを示す図である。
このコマンドレジスタセットサイクルは、外部クロック
信号Kの立上がりエッジで、チップセレクト信号E#、
キャッシュ禁止信号CI#、コマンドレジスタ信号CR
#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定す
ることにより実現される。このとき、図62に示すよう
に、コマンドレジスタのうちの4つのレジスタWR0〜
WR3のいずれかが選択される。出力モードの設定では
コマンドレジスタWR0が選択され、かつそのときの入
力データDの組合わせにより出力モードの内容が選択さ
れる。このため外部クロック信号Kの立上がりエッジで
コマンドアドレスArと外部書込みデータDが有効とさ
れてラッチされる。コマンドアドレスArの2ビットA
r0およびAr1がともに0(“L”)のときにコマン
ドレジスタWR0が選択される。4ビットの外部書込み
データDのうち上位2ビットD2(DQ2)およびD3
(DQ3)が“0”(“L”)であり、最下位ビットD
0(DQ0)が“0”にあればトランスペアレント出力
モードに設定される。
【0384】ラッチ出力モードは、この外部クロック信
号Kの立上がりエッジで外部書込みデータD0およびD
1をそれぞれ“1”(“H”)および“0”と設定し残
りの2ビットの外部書込みデータD2およびD3をとも
に“0”と設定することにより選択される。レジスタ出
力モードは、外部クロック信号Kの立上がりエッジでコ
マンドアドレスAr0およびAr1をともに“0”に設
定しかつ外部書込みデータD0およびD1(DQ0およ
びDQ1)をともに“1”に設定しかつ外部書込みデー
タD2およびD3(DQ2およびDQ3)をともに
“0”と設定することにより選択される。
【0385】なお図62に示すコマンドレジスタの構成
においては8つのレジスタが設けられており、8種類の
特殊モードを設定することが可能である。マスクトライ
トモードを設定するためのコマンドレジスタRR0およ
びD/Q分離モードを設定するためのレジスタRR1を
選択するためには、この図86に示すタイミング図にお
いて外部クロック信号Kの立上がりエッジでライトイネ
ーブル信号W#を“H”に設定する。このときのコマン
ドアドレスArの値によりそれぞれ所望のモードが選択
される。
【0386】図87はキャッシュミス(ミスヒット)時
のCDRAMの状態遷移を示す図である。図87(A)
には状態遷移のフローを示し、図87(B)には各サイ
クル間の状態遷移を示す。この図87において、各サイ
クルをサイクル番号で示す。
【0387】図87において、キャッシュミス発生時に
は、最初に図70に示すコピーバックサイクル(サイク
ルNo.3)が行なわれる。これによりSRAMからD
RAMへのデータ転送モードが設定される。その後図7
4に示すアレイアクセスサイクル(サイクルNo.7)
がn(n=(ta/tk)−1)回繰り返される。ここ
でtaはDRAMのサイクル時間、tkは外部クロック
Kのサイクル時間である。このサイクルNo.7をn回
繰り返すことにより、SRAMからDRAMへのデータ
ブロックの一括転送が完了する。次いで図71に示すブ
ロック転送サイクル(サイクルNo.4)が行なわれ
る。これによりDRAMからSRAMへのデータ転送モ
ードが設定される。このサイクルNo.4に続いてサイ
クルNo.7をn回繰り返すことによりDRAMからS
RAMへのデータブロックの転送が行なわれる。この
後、DRAMは次のアクセスを受けることが可能な状態
とされる。この状態はブロック転送モードと称し、CP
Uはこの後SRAMおよびDRAMいずれへもアクセス
することができる。
【0388】サイクルNo.4に続いてアレイアクティ
ブサイクル(サイクルNo.7)をn′(n′=(ta
/2・tK)−1)回繰り返すと、DRAMにおいて
は、まだそのメモリセルへのリストア動作およびRAS
プリチャージが完了しておらず次のアクセスを受けるこ
とができない。しかしながらSRAMにおいては、既に
この状態においてはDRAMからブロックデータの転送
を受けており、何らリストアする必要はなくSRAMビ
ット線対上のデータは確定状態となっている。CPUは
この状態でSRAMへアクセスすることができる。この
状態はキャッシュフィル状態と呼ばれる。このキャッシ
ュフィル状態においては、CPUはSRAMへのみアク
セスすることができる。このキャッシュフィルの後に行
なわれるのは図66に示すキャッシュヒットライトサイ
クル(サイクルNo.1)であるかまたは図67ないし
図69に示すキャッシュヒットリードサイクル(サイク
ルNo.2)である。ここで、このキャッシュヒットリ
ードサイクル(サイクルNo.2)はトランスペアレン
ト出力モード、ラッチ出力モードおよびレジスタ出力モ
ードのいずれであってもよい。ヒットライトは各クロッ
クサイクルごとに連続して行なうことができ、またヒッ
トリードサイクルも各クロックサイクルごとに連続して
実行することができる。またヒットリードサイクルから
ヒットライトサイクルへも移行することができる。
【0389】図88はアレイアクセス時の状態遷移を示
す図である。図88(A)にはアレイアクセスにおける
状態遷移のフローを示し、図88(B)には各サイクル
間の状態遷移図を示す。アレイアクセスにはアレイへデ
ータを書込むアレイライトとアレイからデータを読出す
アレイリードとがある。アレイライトにおいては、まず
図68に示すアレイライトサイクル(サイクルNo.
5)が行なわれる。このサイクルNo.5に続いてサイ
クルNo.7のアレイアクティブサイクルがn回繰り返
されることによりDRAMアレイ内へデータを書込むこ
とができる。
【0390】アレイリード時においては図73に示すア
レイリードサイクル(サイクルNo.6)が行なわれ、
DRAMがアクセス可能にされる。このサイクルNo.
6のアレイリードサイクルを行なった後、図74に示す
アレイアクティブサイクル(サイクルNo.7)をn′
回繰り返す。この状態ではまだDRAMからはデータを
読出すことはできない。このサイクルNo.7に続いて
図75ないし図77に示すデータ出力のためのアレイア
クティブサイクル(サイクルNo.7Q)がn′+1回
繰り返される。ここでサイクルNo.7Qは、トランス
ペアレント出力のためのアレイアクティブサイクル、ラ
ッチ出力を伴うアレイアクティブサイクルおよびレジス
タ出力を伴うアレイアクティブサイクルのいずれであっ
てもよい。
【0391】このサイクルNo.7Qにおける最後のサ
イクルにおいて出力イネーブル信号G#を“L”に設定
することによりアレイからデータを読出すことができ
る。このアレイライトとアレイリードでは、サイクルタ
イムが一見したところ異なっているように見えるが、n
=n′+1であり、同一のクロックサイクルでアレイへ
データのリード/ライトを行なうことができる。アレイ
ライト動作またはアレイリード動作を行なった後は再び
続いてアレイライトまたはアレイリードを行なうことが
できる。
【0392】図89はリフレッシュ時の状態遷移を示す
図である。図89(A)はリフレッシュ時の状態遷移の
フローを示し、図89(B)はリフレッシュ時の各サイ
クル間の状態遷移を示す。
【0393】DRAMのオートリフレッシュのみを行な
いSRAMへのアクセスを行なわないノーマルリフレッ
シュにおいては、まず図81に示すリフレッシュサイク
ル(サイクルNo.8)が行なわれる。これに続いて図
74に示すアレイアクティブサイクル(サイクルNo.
7)がn回繰り返される。これによりCDRAM内蔵の
リフレッシュカウンタからのリフレッシュアドレスに従
う1回のオートリフレッシュが完了する。
【0394】ヒットライトを伴うリフレッシュ時におい
て、まず図82に示すキャッシュヒットライトを伴うリ
フレッシュサイクル(サイクルNo.8W)が行なわれ
る。これに続いて、nクロックサイクル間はDRAMの
オートリフレッシュが行なわれている。この間CPUは
図66に示すキャッシュヒットライトサイクルをn回実
行することができる。
【0395】ヒットリードを伴うリフレッシュサイクル
時には図83ないし図85に示すキャッシュヒットリー
ドを伴うリフレッシュサイクル(サイクルNo.8R)
が行なわれる。これによりDRAMのオートリフレッシ
ュが起動され、nクロックサイクル間はDRAMにおい
てオートリフレッシュが行なわれる。このnクロックサ
イクル間CPUはヒットリードを行なうことができる。
ここでサイクルNo.8Rは、その出力モードがトラン
スペアレント出力モード、ラッチ出力モードおよびレジ
スタ出力モードのいずれであってもよい。 「第2の実施例」以下に述べる第2の実施例において
は、ピン番号4に与えられる制御信号CI#(キャッシ
ュアクセス禁止信号)およびコマンドセット/バースト
イネーブル信号CR#/BE#はそれぞれ制御信号CC
IおよびCC2として定義される。これらは単に信号の
名称が変わっただけであり、先に述べた第1の実施例と
同様の機能を備える。
【0396】図90は、この第2の実施例に従うCDR
AMの全体の構成を機能的に示すブロック図である。こ
の図90に示すCDRAMにおいては、図2に示すアド
レスバッファ252に代えて、クロックバッファ254
からの内部クロック信号int−Kと内部チップイネー
ブル信号Eと内部キャッシュヒット指示信号/CHに従
って外部アドレスAc,Aaの取込み、内部アドレスi
nt−Acおよびint−Aaを発生するアドレス発生
回路360が設けられる。このアドレス発生回路360
において、アドレスAcおよびAaを取込むタイミング
を調整することにより、このCDRAM5000を、低
消費電力モードおよび高速動作モードのいずれの動作に
も設定することができる。
【0397】DRAMロウデコーダ102およびDRA
Mコラムデコーダ103へ与えられるDRAM内部アド
レス信号int−Aaは外部からは行アドレス信号と列
アドレス信号とが時分割して与えられる。アドレス信号
の取込むタイミングを調節することによりDRAMの動
作速度を調節することができる。アドレス発生回路36
0は、内部制御信号K(int−K)、内部制御信号E
および/CHに従って外部からのDRAMアドレス信号
Aaの取込むタイミングを調整して内部行アドレス信号
および内部列アドレス信号を発生する。図91はこのア
ドレス発生回路のうちDRAM用の内部アドレス信号i
nt−Aaを発生する部分に関連する回路の動作を示す
信号波形図である。以下、図91を参照してアドレス発
生回路360の動作について説明する。
【0398】時刻T1においてクロック信号Kの立上が
りエッジで内部制御信号EおよびCHをそれぞれ“H”
および“L”と設定することにより、低消費電流で高速
動作を行なう動作モード(以下、低消費電力モードと称
す)が設定される。このときアドレス発生回路360
は、クロック信号Kの立上がりエッジに応答して外部ア
ドレス信号Aaを内部行アドレス信号int・Aarと
して取込む。次いでクロック信号Kの立下がりエッジに
応答して外部アドレス信号Aaを取込み内部列アドレス
信号int・Aacを発生する。この動作をより詳細に
説明すると以下のようになる。時刻T1において外部ク
ロック信号の立上がりエッジで外部アドレス信号Aaは
アドレス発生回路360へはすでに与えられている。こ
のとき、信号,EおよびCHの状態の組合わせに従って
行アドレス信号を取込むための内部行アドレスストロー
ブ信号/RASが発生され、活性状態の“L”となる。
内部行アドレスストローブ信号/RASが“L”の活性
状態となることにより、アドレス発生回路360は外部
アドレス信号Aaをラッチし、以後持続的に内部行アド
レス信号int・Aarを発生しDRAMロウデコーダ
102へ与える(時刻T2)。
【0399】時刻T3において外部クロック信号Kの立
下がりエッジで内部行アドレスストローブ信号/RAS
が“L”にあるときには、内部列アドレスストローブ信
号CAL,/CALが発生される。これに応答して、ア
ドレス発生回路360は、外部アドレス信号Aaを内部
列アドレス信号として取込みラッチし(時刻T4)、D
RAMカラムデコーダ103へ与える。
【0400】図91に示すようにクロック信号Kの単一
パルスでDRAM行アドレス信号int・Aarおよび
DRAM列アドレス信号int・Aacを取込む構成と
すれば、図92に示すように、通常のクロック同期型半
導体記憶装置のように外部クロック信号の立上がりエッ
ジでのみ動作を行なう構成に比べてより早くDRAMを
動作させることができる。
【0401】すなわち、図92に示すように、この低消
費電流モードにおいては時刻TAにおいてDRAM用行
アドレス信号および列アドレス信号が取込まれ、この時
点からDRAMに対する動作が開始される。
【0402】一方、従来のクロック同期型半導体記憶装
置のように、すべての動作がクロック信号Kの同一のタ
イミング(立上がりエッジ)で決定される場合、DRA
M列アドレス信号の取込みは次のクロック信号Kの立上
がりエッジ(時刻TB)で行なわれることになり、この
列アドレス信号の取込み時点からDRAMが動作を開始
する。したがって、CDRAMの消費電力を低減するた
めに、CDRAMの動作速度よりも消費電力を重視して
クロック信号Kの周期が長くされるかまたは間欠的に発
生される場合においても、通常のクロック同期型半導体
記憶装置の構成に比べてDRAMの動作開始時点を時刻
TBとTAとの間の時間(TB−TA)だけ速くするこ
とができる。すなわち、低消費電力モードでも高速動作
することのできるクロック同期型半導体記憶装置を得る
ことができる。
【0403】ここで、図90に示すように、CDRAM
の内部動作はすべて外部制御信号により制御されてお
り、図91に示す内部行アドレスストローブ信号/RA
Sおよび内部列アドレスストローブ信号CAL,/CA
Lは単にアドレス発生回路360においてDRAMアド
レスを取込むタイミングのみを決定する制御信号であ
る。
【0404】またこのとき、低消費電力性の要求に応え
るために外部クロック信号Kの周期を長くした状態にお
いて、より一層低消費電力化するために外部クロック信
号Kを間欠的に発生させる場合を考える。この場合で
も、内部行アドレスストローブ信号/RASを利用して
アドレス発生回路360の取込み動作に対しリセットを
かける構成とすることにより、このような間欠動作時に
おいてたとえノイズが発生したとしても誤動作に対して
余裕のあるCDRAMを得ることができる。ここで間欠
動作モードとは、クロック信号Kの周期を一時的に長く
する場合に、または外部クロック信号Kの周期を可変と
することに相当する。次に、外部クロック信号の周期が
長い場合に発生したノイズパルスに対するマージンにつ
いて説明する。
【0405】図93は低消費電力モードと従来の動作モ
ードとの比較を示す図である。低消費電力モードにおい
て外部クロック信号KにノイズパルスNZが発生し、時
刻TCにおいて外部アドレス信号AaがCDRAM内部
に取込まれると、次の時刻TDにおいて外部アドレス信
号Aaが内部列アドレス信号として取込まれ、時刻TD
よりDRAMが動作を開始する。しかしながら、このと
きアドレス発生回路360に対して所定時間経過後には
リセットをかける構成とすることによりDRAMの動作
が自動的に終了するため、ノイズパルスNZに対する誤
動作を防止することができる。すなわち、時刻TEaに
おいて外部クロック信号Kが立上がったとき、すでにD
RAMの動作は完了してプリチャージ状態に復帰してお
り、この外部クロック信号Kの立上がりエッジにおける
各種制御信号の状態の組合わせに応じた動作を行なうこ
とができ、ノイズパルスNZの誤動作に対し余裕のある
CDRAMを得ることができる。
【0406】一方、ノーマルモードのように外部クロッ
ク信号Kの立上がりエッジのみで行アドレス信号と列ア
ドレス信号の取込みを行なう場合、ノイズパルスNZの
立上がりエッジ時点TCにおいてノイズパルスに応じて
行アドレス信号が誤って取込まれた場合、次に外部クロ
ック信号Kの立上がり時点TEaに達するまでこのCD
RAMは列アドレス信号の入力待ち状態となる。このと
き、このCDRAMは正確な外部クロック信号Kが立上
がる時刻TEaにおいてそのときのアドレス信号Aaを
列アドレス信号として取込み、動作を開始する。このた
め、正確な外部クロック信号Kが与えられたときに全く
誤った動作を行なってしまうことになり、低消費電力の
要求に応えるために外部クロック信号Kの周期を長くし
たためにノイズに対する余裕がなくなる。
【0407】上述のように、アドレス発生回路360に
おいてDRAM列アドレス信号を取込んでから所定時間
(たとえばDRAMアレイにおいてセンス動作の完了ま
でに要する時間)経過後にDRAMをリセットすること
によりこのような外部クロック信号Kが間欠的に与えら
れる場合においても耐ノイズ性を改善することができ
る。
【0408】図94は図90に示すアドレス発生回路3
60の具体的構成の一例を示す図である。図94におい
て、アドレス発生回路360は、制御信号E,CHおよ
び外部クロック信号Kに応答して内部行アドレスストロ
ーブ信号/RASを発生する行アドレスストローブ信号
発生回路2601と、行アドレスストローブ信号発生回
路2601からの内部行アドレスストローブ信号/RA
Sとクロック信号Kとに応答して内部列アドレスストロ
ーブ信号CAL,/CALを発生する列アドレスストロ
ーブ信号発生回路2602と、内部行アドレスストロー
ブ信号/RASに応答して外部アドレス信号Aaを取込
み内部行アドレス信号を発生する行アドレスラッチ26
03と、内部行アドレスストローブ信号/RASと内部
列アドレスストローブ信号CAL,/CALに応答して
外部アドレス信号Aaを取込み内部列アドレス信号を発
生する列アドレスラッチ2604と、内部行アドレスス
トローブ信号/RASに応答して所定時間経過後(たと
えばDRAMの活性状態期間)にリセット信号を発生し
て行アドレスストローブ信号発生回路2601へ与える
リセット信号発生回路2605を含む。ここで、外部ク
ロック信号Kと内部クロック信号int−Kは実質的に
同一の信号であり、以下の説明では内部クロック信号を
単に符号Kで示す。
【0409】行アドレスストローブ信号発生回路260
1は、(内部)クロック信号Kの立上がりエッジで制御
信号Eが“H”にありかつ制御信号CHが“L”にある
ときに内部行アドレスストローブ信号/RASを発生す
る。列アドレスストローブ信号発生回路2602は、外
部クロック信号Kの降下エッジに応答して内部列アドレ
スストローブ信号CAL,/CALを発生する。列アド
レスストローブ信号発生回路2602は、内部行アドレ
スストローブ信号/RASが不活性状態の“H”に立上
がったときにリセット状態とされる。
【0410】行アドレスラッチ2603は、内部行アド
レスストローブ信号/RASが“L”になったときラッ
チ状態となり、外部アドレス信号Aaの状態にかかわら
ずラッチした信号を持続的に内部行アドレス信号として
出力する。
【0411】列アドレスラッチ2604は、内部行アド
レスストローブ信号/RASに応答して外部アドレスA
aを取込み、列アドレスストローブ信号CAL,/CA
Lに応答して与えられたアドレス信号を持続的に内部列
アドレス信号として出力する。この図94に示すアドレ
ス発生回路はDRAMアドレスに関連する部分である。
SRAMアレイへアクセスするキャッシュヒット時にお
いては行アドレス信号と列アドレス信号とがSRAMア
ドレス発生回路(図示せず)へ同時に与えられるため、
そこでは、外部クロック信号の同一のタイミングで行ア
ドレス信号と列アドレス信号とが取込まれる。この図9
4に示すアドレス信号発生回路の動作は先に図91に示
す信号波形図を参照して説明したものと同様であり、そ
の説明は繰返さない。次に図94に示す各回路の具体的
構成について説明する。
【0412】図95は図94に示す行アドレスストロー
ブ信号発生回路2601の具体的構成を示す図である。
図95において行アドレスストローブ信号発生回路26
01は、クロック信号Kと制御信号Eおよび制御信号/
CH(信号CHの反転信号)を受けるAND回路261
0と、AND回路2610の出力をその一方入力に受
け、フリップフロップ(FF)2612のQ出力をその
他方入力に受けるOR回路2611とを含む。フリップ
フロップ2612はOR回路2611の出力を受けるセ
ット入力Sと図94に示すリセット信号発生回路260
5からのリセット信号RSを受けるリセット入力Rと、
Q出力および/Q出力を含む。このQ出力と/Q出力と
は互いに相補な信号を出力する。
【0413】フリップフロップ2612の/Q出力から
内部行アドレスストローブ信号/RASが発生される。
フリップフロップ2612は、通常、2つのNOR回路
をたすきがけした回路構成を備える。フリップフロップ
はセット入力Sに“H”の信号が与えられた場合にセッ
ト状態となり、/Q出力から“L”の信号を出力する。
リセット入力Rに“H”の信号が与えられた場合にはリ
セット状態となり、/Q出力からの信号は“H”とな
る。次に図95に示す行アドレスストローブ信号発生回
路2601の動作について図91に示す動作波形図を参
照して説明する。
【0414】クロック信号Kが“H”に立上がるときに
制御信号Eが“H”、制御信号CHが“L”にあれば、
AND回路2610の出力は“H”となる。それによ
り、OR回路2611の出力が“H”に立上がり、フリ
ップフロップ2612をセット状態とする。フリップフ
ロップ2612がセット状態となり、このフリップフロ
ップ2612の/Q出力から出力される内部行アドレス
ストローブ信号/RASが“L”に立下がる。このと
き、フリップフロップ2612のQ出力は“H”とな
り、OR回路2611の出力は“H”となる。内部行ア
ドレスストローブ信号/RASが発生されてから所定時
間が経過するとリセット信号発生回路2605(図94
参照)からリセット信号RSが発生され、フリップフロ
ップ2612がリセット状態とされ、行アドレスストロ
ーブ信号/RASが“H”に立上がる。これにより行ア
ドレス発生回路360は次のアドレスを受入れることが
できる状態となる。
【0415】ここで、フリップフロップ2612が通常
のNORゲートをたすきがけした回路構成を備える場
合、セット入力Sに“H”の信号が与えられているとき
に“H”のリセット信号RSが与えられると、通常、こ
のときQ出力および/Q出力はともに“L”となる。こ
のときフリップフロップ2612のQ出力がOR回路6
11の一方入力に与えられているため、OR回路261
1の出力が“L”となる。リセット信号RSが適当なパ
ルス幅を有していれば、フリップフロップ2612は安
定なリセット状態となる。このとき、確実にフリップフ
ロップ2612を動作させるために、フリップフロップ
2612のQ出力が“H”になったときにワンショット
のパルス信号を発生し、このワンショットのパルス信号
をOR回路2611へ与えるように構成してもよい。ま
た、AND回路2610の出力に応答して適当なパルス
幅を有するワンショットのパルスを発生する回路を設
け、このワンショットのパルス発生回路からのパルスを
フリップフロップ2612のセット入力へ与える構成と
してもよい。
【0416】図96は図94に示す列アドレスストロー
ブ信号発生回路2602の具体的構成の一例を示す図で
ある。図96において、列アドレスストローブ信号発生
回路2602は、クロック信号Kをその一方入力に受け
るAND回路2621と、内部行アドレスストローブ信
号/RASを受けるインバータ回路2622と、AND
回路2621の出力を受けるセット入力/Sと、インバ
ータ回路2622の出力を受けるリセット入力/Rと、
Q出力および/Q出力を有するフリップフロップ262
3とを含む。AND回路2621の他方入力へはフリッ
プフロップ2623の/Q出力が与えられる。列アドレ
スストローブ信号/CALはフリップフロップ2623
の/Q出力から発生され、列アドレスストローブ信号C
ALはフリップフロップ2623の/Q出力を受けるイ
ンバータ回路2624から発生される。
【0417】フリップフロップ2623は、2つのNA
ND回路をたすきがけした構成を備え、そのセット入力
/Sに“L”の信号が与えられたときにセット状態とな
り、そのリセット入力/Rに“L”の信号が与えられた
場合にリセット状態となる。次に動作について説明す
る。
【0418】フリップフロップ2623は今リセット状
態にある。このときフリップフロップ2623の/Q出
力は“H”にあり、クロック信号Kの立上がりに応答し
てAND回路2621の出力が“H”にある。クロック
信号Kが“L”に立下がると、AND回路2621の出
力が“L”に立下がり、フリップフロップ2623がセ
ット状態となり、その/Q出力からの列アドレスストロ
ーブ信号/CALが“L”となり、インバータ回路62
4からの列アドレスストローブ信号CALが“H”とな
る。一方、行アドレスストローブ信号/RASはクロッ
ク信号Kの立上がりに応答して“L”となり、インバー
タ回路622の出力は“H”となる。
【0419】所定時間が経過すると、内部行アドレスス
トローブ信号/RASが“L”から“H”へ立上がり、
インバータ回路2622の出力が“L”へ立下がる。こ
れによりフリップフロップ2623がリセット状態とさ
れ、列アドレスストローブ信号/CALが“H”、列ア
ドレスストローブ信号CALが“L”となる。
【0420】このとき、フリップフロップ2623のセ
ット入力/Sおよびリセット入力/Rヘの信号はともに
“L”となることも考えられるが、強制的にフリップフ
ロップ2623の/Q出力をリセットする構成を設けて
おけばこのような状態は防止することができる。このと
きフリップフロップ2623のQ出力を併せてセットす
る回路構成を設けておけばよい。
【0421】また単純に、この構成に代えて、クロック
信号Kの立下がりに応答して所定のパルス幅を有するワ
ンショットのパルス信号を発生してフリップフロップ2
623のセット入力/Sへ与える構成を用いてもよい。
このとき、この発生されるワンショットのパルス信号は
“H”から“L”へ立下がるパルス信号である。
【0422】図97は図94に示す行アドレスラッチ2
603の具体的構成の一例を示す図である。図97にお
いて、行アドレスラッチ2603は、外部アドレス信号
Aaを受けるインバータ回路2631と、インバータ回
路2631の出力を受けるクロックトインバータ263
2と、クロックトインバータ2632の出力を受けるイ
ンバータ回路2633と、インバータ回路2633の出
力を受けるクロックトインバータ2634を含む。
【0423】クロックトインバータ2632は、内部行
アドレスストローブ信号RASおよび/RASによりそ
の動作が制御される。内部行アドレスストローブ信号R
ASが“H”にありかつ内部行アドレスストローブ信号
/RASが“L”にあるとき、クロックトインバータ2
632は、不活性状態の出力ハイインピーダンス状態と
なる。内部行アドレスストローブ信号RASが“L”に
あり、内部行アドレスストローブ信号/RASが“H”
にあるときクロックトインバータ2632は活性状態と
なり、インバータ回路2631の出力を反転してノード
N10へ伝達する。
【0424】クロックトインバータ2634は、内部行
アドレスストローブ信号/RASが“L”にあり、内部
行アドレスストローブ信号RASが“H”にあるときに
活性状態となり、インバータとして機能する。内部行ア
ドレスストローブ信号RASが“L”にあり、内部行ア
ドレスストローブ信号/RASが“H”にあるとき、ク
ロックトインバータ2634は不活性状態の出力ハイイ
ンピーダンス状態となる。したがって、クロックトイン
バータ2634が活性状態となったとき、インバータ回
路2633とクロックトインバータ2634がラッチ回
路を構成し、ノードN10に現われている信号電位を持
続的に出力する。ノードN10から内部行アドレス信号
int・Araが発生される。次に動作について説明す
る。
【0425】内部行アドレスストローブ信号/RASが
不活性状態の“H”にあるとき、クロックトインバータ
2632はインバータとして機能する。一方このとき、
クロックトインバータ2634は出力ハイインピーダン
ス状態である。したがって、このときにはノードN10
へは外部からのアドレス信号Aaが伝達される。内部行
アドレスストローブ信号/RASが“L”に立下がる
と、クロックトインバータ2632が出力ハイインピー
ダンス状態となり、クロックトイインバータ2634が
活性化されてインバータとして機能する。この状態で
は、内部行アドレスストローブ信号/RASが与えられ
た時点においてノードN10へ現われていた信号電位が
インバータ回路2633およびクロックトインバータ2
634によりラッチされ、内部行アドレス信号int・
Araとして持続的に出力される。
【0426】図98は図94に示す列アドレスラッチ2
604の具体的構成の一例を示す図である。図98にお
いて、列アドレスラッチ2604は、外部アドレス信号
Aaをその一方入力に受け、内部行アドレスストローブ
信号/RASをその他方入力に受けるNOR回路264
1と、NOR回路2641の出力を受けるクロックトイ
ンバータ2642と、クロックトインバータ2642の
出力を受けるインバータ回路2643と、インバータ2
643の出力を受けるクロックトインバータ2644を
含む。
【0427】クロックトインバータ2642は、内部列
アドレスストローブ信号CALが“L”、内部列アドレ
スストローブ信号/CALが“H”のときに活性化され
インバータとして機能する。内部列アドレスストローブ
信号CALが“H”、内列アドレスストローブ信号/C
ALが“H”のときクロックトインバータ2642は不
活性状態となり、出力ハイインピーダンス状態となる。
クロックトインバータ2644は、内部列アドレススト
ローブ信号/CALが“L”にあり内部列アドレススト
ローブ信号CALが“H”のときに活性状態となり、イ
ンバータとして機能する。クロックトインバータ264
4は、また内部列アドレスストローブ信号CALが
“L”にあり内部列アドレスストローブ信号/CALが
“H”のときに不活性状態となり、出力ハイインピーダ
ンス状態となる。クロックトインバータ2644が活性
状態のときに、インバータ回路2643とクロックトイ
ンバータ2644はラッチ回路を構成し、ノードN20
に現われた信号電位をラッチする。ノードN20から内
部列アドレス信号int・Arcが発生される。次に動
作について説明する。
【0428】内部行アドレスストローブ信号/RASが
“H”のときに、NOR回路2641の出力は“L”で
ある。このときまだ内部列アドレスストローブCAL,
/CALは発生されていないため、クロックトインバー
タ2642はインバータとして機能し、ノードN20へ
“H”の信号を伝達する。
【0429】内部ロウアドレスストローブ信号/RAS
が“L”に立下がると、NOR回路2641はインバー
タとして機能する。このとき、NOR回路2641は外
部アドレス信号Aaを反転した信号を出力する。内部ロ
ウアドレスストローブ信号/RASが“L”に立下がっ
て所定時間経過した後、内部列アドレスストローブ信号
CAL,/CALが発生され、クロックトインバータ2
642が出力ハイインピーダンス状態となり、一方クロ
ックトインバータ2644が活性化されてインバータと
して機能する。これにより内部列アドレスストローブ信
号CAL,/CALが発生されたときにノードN20へ
現われていた信号電位が内部列アドレス信号int・A
rcとして持続的に出力される。
【0430】なお、図97および図98に示す構成は外
部アドレス信号Aaのうちの1ビットに関連する部分の
構成を示しており、各外部アドレス信号Aaの各ビット
に対応して図97および図98に示す回路が設けられ
る。
【0431】また図94に示すリセット信号発生回路2
605は、内部行アドレスストローブ信号/RASが
“L”に立下がったことを検出して所定時間経過した後
にリセットパルスRSを発生する構成であればどのよう
な回路構成であってもよい。行アドレスストローブ信号
/RASを遅延させる回路と、この遅延回路出力に応答
してワンショットのパルス信号を発生する回路構成であ
ればこのリセット信号発生回路は容易に実現することが
できる。
【0432】また、このリセット信号発生回路2605
は、図90に示すDRAMアレイ駆動回路260から発
生される構成であってもよい。このとき、DRAMアレ
イ駆動回路260は、DRAMアレイの行選択動作に関
連する部分の回路を活性化する信号を発生しており、こ
の行選択に関連する部分の回路が完了した時点でリセッ
トパルスを発生する回路構成とすればよい。たとえば、
DRAMアレイ101におけるセンス動作を行なうため
のセンスアンプ活性化信号が発生されて所定時間経過し
た後にリセットパルスRSが発生される構成を用いるこ
とができる。
【0433】次に、CDRAMを使用目的に応じてその
動作モードすなわち、高速動作および低消費電力動作モ
ードのいずれかに設定する構成について説明する。モー
ド設定にはコマンドレジスタが用いられる。図99に示
すように、レジスタWR0選択時におけるデータ入力ピ
ンDQ3(D3)およびDQ2(D2)のデータの値に
よりCDRAMの動作モードが設定される。
【0434】DQ3(D3)およびDQ2(D2)をと
もに“0”とすると第1の高速モードが指定される。D
Q3(D3)およびDQ2(D2)を“0”および
“1”とすることにより低消費電力動作モードが指定さ
れる。DQ3(D3)およびDQ2(D2)を“1”お
よび“0”と設定すれば、第2の高速動作モードが指定
される。ここで、レジスタWR0設定時に入力端子をD
Q(D)のように示しているのは、レジスタRR1によ
りDQ分離モードが指定されているかまたはレジスタR
R0によりマスクトライトモードが選択されているかに
応じて、ピンの機能が異なるためである。次に、レジス
タWR0のデータDQ3(D3)およびDQ2(D2)
に与えられたデータABにより実現される動作モードに
ついて説明する。
【0435】図100はCDRAMの高速動作モードを
示す図である。第1の高速動作モードはレジスタWR0
の上位2ビットのデータABをともに“0”と設定する
ことにより選択される。この状態においては、クロック
信号Kの第1回目のクロック信号K(#1)の立上がり
エッジでまず行アドレス信号(ROW)が取込まれ、次
いで3番目のクロック信号K(#3)の立上がりエッジ
で列アドレス信号(COL)が取込まれる。CDRAM
の動作はこの3番目のクロック信号#3の降下エッジか
ら開始される。
【0436】第2の高速動作モードは、コマンドレジス
タWR0の上位2ビットのデータABを“1”および
“0”と設定することにより選択される。この第2の高
速動作モードにおいては、1回目のクロック信号K(#
1)の立上がりエッジで行アドレス信号(ROW)が取
込まれ、次に与えられる2回目のクロック信号K1(#
2)の立上がりエッジで列アドレス信号(COL)が取
込まれる。
【0437】したがって、CDRAMのキャッシュミス
時等にDRAMアレイへアクセスするときに、その使用
目的に応じて動作速度を最適な値に設定することができ
る。処理目的に応じて、DRAMアレイへのアクセスに
要する時間を最適な値に設定することができ、柔軟なシ
ステム構築が容易となる。
【0438】図101はCDRAMを低消費電力モード
で動作させる際の動作を示す信号波形図である。この低
消費電力モードは図99に示すコマンドレジスタWR0
の上位2ビットABをそれぞれ“0”および“1”と設
定することにより指定される。この低消費電力モードに
おいては、クロック信号Kの立上がりエッジで行アドレ
ス信号(ROW)が取込まれ、クロック信号Kの立下が
りエッジで列アドレス信号(COL)が取込まれる。こ
の場合、クロック信号Kが前述のごとく間欠的に発生さ
れるかまたはこのクロック信号Kの周期が一時的に長く
される場合においても、単一パルスで行および列アドレ
ス信号の取込みが行なわれる。クロック周期が長くなっ
た場合でも、単一のクロック信号で行および列アドレス
の信号の取込みを行なうことができる。この列アドレス
信号の取込み後すぐにDRAMが動作を行なうため、低
消費電力でかつ高速動作をすることのできるCDRAM
を得ることができる。
【0439】図102は、動作モードに応じて外部アド
レス信号Aaを取込むタイミングを設定するための回路
構成を示す図である。この図102に示す回路構成は図
94に示す列アドレスストローブ信号発生回路2602
として用いられる。すなわち、この図102に示す列ア
ドレスストローブ信号発生回路は図86に示す列アドレ
スストローブ信号発生回路の代わりに用いられる。残り
の回路構成は前述の各回路を用いることができる。図9
2において、列アドレスストローブ信号発生回路260
2′は、クロック信号Kをその一方入力に受けるAND
回路2701と、AND回路2701の出力をそのセッ
ト入力/S1に受け、内部行アドレスストローブ信号/
RASをインバータ回路2709を介してそのリセット
入力/R1に受けるフリップフロップ2702を含む。
フリップフロップ2702の出力/Q1はAND回路2
701の他方入力へ与えられる。フリップフロップ27
02は入力/S1または/R1に“L”の信号が与えら
れたときセットまたはリセット状態となる。
【0440】回路2602′はまた、クロック信号Kを
その一方入力に受けるOR回路2703と、フリップフ
ロップ2702の出力/Q1と内部行アドレスストロー
ブ信号/RASとを受けるOR回路2710と、OR回
路2703出力を受けるセット入力S2とOR回路27
10の出力を受けるリセット入力R2を有するフリップ
フロップ2704を含む。フリップフロップ2704の
出力Q2はOR回路2703の他方入力へ与えられる。
フリップフロップ2704は、OR回路2703の出力
が“H”に立上がるときにセット状態となり、OR回路
2710の出力が“H”に立上がるとリセット状態とな
る。
【0441】回路2602′はさらに、クロック信号K
をその一方入力に受けるAND回路2705と、フリッ
プフロップ2704の出力Q2とインバータ回路270
9からの内部行アドレスストローブ信号RASを受ける
AND回路2711と、AND回路2705の出力をそ
のセット入力/S3に受け、AND回路2711の出力
をそのリセット入力/R3に受けるフリップフロップ2
706を含む。フリップフロップ2706の出力Q3は
AND回路2705の他方入力へ与えられる。フリップ
フロップ2706は、セット入力/S3へ与えられる信
号の立下がりに応答してセット状態となり、リセット入
力/R3へ与えられる信号の立下がりに応答してリセッ
ト状態となる。
【0442】回路2602′はまた、クロック信号Kを
その一方入力に受けるOR回路2707と、フリップフ
ロップ2706の出力/Q3と内部行アドレスストロー
ブ信号/RASとを受けるOR回路2712と、OR回
路2707の出力をそのセット入力S4に受け、OR回
路2712の出力をそのリセット入力R4に受けるフリ
ップフロップ2708を含む。フリップフロップ270
8の出力Q4はOR回路2707の他方入力へ与えられ
る。このフリップフロップ2708は、セット入力S4
へ与えられる信号の立上がりに応答してセット状態とな
り、かつリセット入力R4へ与えられる信号の立上がり
に応答してリセット状態となる。
【0443】列アドレスストローブ信号発生回路260
2′はさらに、フリップフロップ2704のQ2出力と
レジスタWR0に設定されたデータB(図99に示すD
Q2に対応)とを受けるAND回路2715と、フリッ
プフロップ2702の出力/Q1を受けるインバータ回
路2713と、インバータ2713の出力とレジスタW
R0に設定されたデータA(図99に示すデータDQ3
に対応)を受けるAND回路2714と、AND回路2
714の出力と、AND回路2715の出力と、フリッ
プフロップ2708の出力Q4とを受けるOR回路27
16と、OR回路2716の出力を受けるインバータ回
路2717を含む。OR回路2716から列アドレスス
トローブ信号CALが発生され、インバータ回路271
7から列アドレスストローブ信号/CALが発生され
る。次に動作についてその動作波形図である図103を
参照して説明する。
【0444】まず低消費電力モードが設定された場合に
ついて説明する。このとき、データAは“0”
(“L”)であり、データBは“1”(“H”)であ
る。この状態においては、AND回路2714の出力は
“L”である。また、フリップフロップ2702、27
04、2706および2708はリセット状態にある。
外部クロック信号Kが1回目に立上がると、AND回路
2701の出力が“H”になる。このとき、フリップフ
ロップ2702はそのセット入力/S1へ与えられる信
号が“L”から“H”へ立上がるだけであり、以前のリ
セット状態を保持する。クロック信号Kの立上がりに応
答して内部行アドレスストローブ信号/RASが“L”
へ立下がる。このとき、フリップフロップ2702はリ
セット状態にあるため、このフリップフロップ2702
の出力/Q1は“H”にあり、OR回路2710の出力
も“H”となる。
【0445】クロック信号Kの立上がりに応答してOR
回路2703の出力が“H”に立上がったとしても、O
R回路2710からの出力により、フリップフロップ2
704がセット状態になり、その出力Q2は“H”とな
る。このときAND回路2711の出力は“L”であ
り、OR回路2712の出力は“H”(フリップフロッ
プ2703の出力/Q3は“H”)であるため、フリッ
プフロップ2706および2708もリセット状態と同
一の状態を維持している。したがって、この状態におい
ては、AND回路2715の出力は“L”であり、OR
回路2716の出力も“L”となる。
【0446】クロック信号Kが“L”へ立下がると、A
ND回路2701の出力が“L”に立下がり、フリップ
フロップ2702がセット状態となり、フリップフロッ
プ2702の出力/Q1が“H”から“L”に立下が
る。これに応答してインバータ回路2713の出力が
“H”に立上がる。データBは“H”の電位レベルであ
るため、このフリップフロップ2702の出力/Q1の
“L”の立下がりに応答してAND回路2715の出力
が“H”に立上がる。これにより、OR回路2716の
出力が立上がり、内部列アドレス信号CALが“H”
に、内部列アドレス信号/CALが“L”に立下がる。
これにより、クロック信号Kの1つのパルス(#1)の
立上がりエッジおよび立下がりエッジでそれぞれ行アド
レス信号および列アドレス信号が取込まれる低消費電力
モードが実現される。
【0447】次に、各クロック信号の立上がりエッジで
行アドレス信号と列アドレス信号とを取込む第2の高速
動作モードについて説明する。この場合、データAは1
(“H”)に設定され、データBは0(“L”)に設定
される。この場合、AND回路2715の出力は“L”
固定である。この場合、AND回路2714の出力はフ
リップフロップ2704の出力Q2が“H”に立上がっ
たときに“H”となる。フリップフロップ2704の出
力Q2が“H”に立上がるのは、フリップフロップ27
04がリセット状態から開放されるとともに、OR回路
2703の出力が“H”に立上がるときである。すなわ
ち、フリップフロップ2702がセット状態となり、そ
の/Q1出力が“L”となってから与えられるクロック
信号K(#2)の立上がりに応答してOR回路2703
の出力が“H”となったときにフリップフロップ270
4がセット状態となる。したがって、第2の高速動作モ
ードにおいて列アドレスストローブ信号CALが
“H”、内部列アドレスストローブ信号/CALが
“L”に設定されるのは、2回目のクロック信号K(#
2)の立上がりエッジ時点である。これにより第2の高
速動作モードが実現される。
【0448】次に、3回目のクロック信号K(#3)の
立上がりエッジで列アドレスの取込みが行なわれる第1
の高速動作モードについて説明する。この場合、データ
AおよびBはともに“0”に設定される。この状態にお
いては、AND回路2714および2715の出力はと
もに“L”となる。フリップフロップ2704の出力Q
2はクロック信号Kの2回目の立上がり(#2)に応答
して“H”に立上がる。これにより、AND回路271
1の出力が“H”となり、フリップフロップ2706は
リセット状態から開放される。クロック信号Kの2回目
の立下がり(#2)に応答してAND回路2705の出
力が“L”に立下がり、フリップフロップ2706がセ
ットされ、このフリップフロップ2706の出力/Q3
が“L”に立下がる。フリップフロップ2706の出力
/Q3が“L”に立下がることにより、OR回路271
2の出力が“L”となり、フリップフロップ2708は
リセット状態から開放される。クロック信号Kの3回目
の立上がり(#3)においてOR回路2707の出力が
“H”に立上がると、フリップフロップ2708はセッ
ト状態となり、その出力Q4の電位は“H”に立上が
る。これにより、OR回路2716の出力が“H”とな
る。これにより、1回目のクロック信号Kの立上がりで
行アドレス信号を取込み、3回目のクロック信号Kの立
上がりで列アドレス信号を取込む第1の高速動作が実現
される。
【0449】いずれの動作サイクルモードにおいても、
所定時間経過後に内部行アドレスストローブ信号/RA
Sが“H”に立上がると、フリップフロップ2702、
2704、2706および2708はすべてリセット状
態となる。このフリップフロップ2702、2704、
2706および2708は先に図95および図96に示
したフリップフロップ2612および2623と同様の
構成を備える。
【0450】上述のように、CDRAMを外部クロック
信号Kに同期動作させることにより、アドレス変化検出
回路を用いて内部クロック信号を発生する方式などに比
べてアドレスのスキューなどに起因するサイクルタイム
の遅延を防止することができ、正確な制御を実行するこ
とができる。
【0451】またこのとき、特にDRAMの列アドレス
を取込むタイミングを任意に設定することにより、低消
費電力性を重視する用途および高速動作性を重視する用
途いずれにも柔軟に対応することのできるCDRAMを
得ることができる。
【0452】なお上述の構成では列アドレスを取込むタ
イミングを可変とする構成は、CDRAMに限定され
ず、一般にクロック信号に同期して動作するアドレスマ
ルチプレクス型の半導体記憶装置であれば同様の効果を
得ることができる。また、行アドレス信号と列アドレス
信号とが別々のピン端子へ与えられる構成であってもよ
い。
【0453】次に、この発明の第2の実施例であるCD
RAMが備える動作モードおよび各動作モードを指定す
るための制御信号の状態を一覧にして図104に示す。
CDRAMの動作モードは、チップセレクト信号E#、
キャッシュヒット信号CH#、ライトイネーブル信号W
#、リフレッシュ指示信号REF#、コントロール信号
CC1#およびCC2#の各外部制御信号の状態の組合
わせにより設定される。図104において“H”は高レ
ベルの信号電位を示し、“L”は低レベルの信号電位を
示す。図104に示すように、CDRAMの動作モード
としては、SRAMキャッシュへアクセスするキャッシ
ュモードTH、コマンドレジスタにコマンドデータを設
定するためのコマンドレジスタセットモードTG、CD
RAMをスタンバイ状態にするスタンバイモードTS、
キャッシュミス(ミスヒット)時の動作を行なうキャッ
シュミスモードTM、DRAMアレイへ直接アクセスす
るダイレクトアレイアクセスモードTD、DRAMアレ
イのリフレッシュを行なうリフレッシュモードTR、お
よびDRAMアレイのリフレッシュ用の行アドレスを発
生するカウンタをチェックするカウンタチェックモード
TCを含む。各動作モードを設定するための信号の状態
の組合わせおよびタイミングなどについては後に動作波
形図を参照して詳細に説明する。まず簡単にキャッシュ
ミス時の動作について説明する。
【0454】キャッシュミスすなわちミスヒット時にお
いては、SRAMキャッシュにはCPUが要求するデー
タが格納されていないため、要求されたデータをDRA
MアレイからSRAMキャッシュへ転送する必要があ
る。この転送は図90に示す双方向転送ゲート回路(D
TB)210を介して行なわれる。データ転送動作を図
105を参照して説明する。双方向転送ゲート回路21
0はDRAMアレイ101のデータをSRAMアレイ2
01へ転送するための転送ゲートDTB2と、SRAM
アレイ201からのデータをラッチし、かつDRAMア
レイ101へ転送する転送ゲートDTB1を含む。(図
40,図51のデータ転送ゲートの構成を参照)
【0455】今、SRAMアレイ201の領域Dにはデ
ータD2が格納されており、CPUがこの領域Dにおけ
るデータD1を要求した場合を考える。この場合はキャ
ッシュミス状態である。このとき、CPUが出力したア
ドレスに従って、DRAMアレイ101からデータD1
を選択し、転送ゲートDTB2へ伝達する。これと並行
して、SRAMアレイ201に格納されたデータD2が
転送ゲートDTB1にラッチされる。転送ゲートDTB
2へ転送されたデータD1は次いでSRAMアレイ20
1の対応の領域Dへ転送される。データD2は転送ゲー
トDTB1にラッチされた状態である。SRAMアレイ
201へデータD1が転送された後は、CPUはこのS
RAMアレイ201へアクセスすることができる。一
方、DRAMアレイ101においては、転送ゲートDT
B1からデータD2を受けるために、一旦プリチャージ
状態とされる。次いでDRAMアレイ101へは、デー
タD2を格納すべきアドレスを示すアドレスが例えばタ
グメモリから与えられ、このアドレス(以下、ミスアド
レスと称す)に従って行選択動作が行なわれる。行選択
動作が行なわれた後に、転送ゲートDTB1に格納され
たデータD2が対応の領域へ転送される。
【0456】上述のようにデータ転送を双方向で行なう
ことにより、キャッシュミス時においても、DRAMア
レイ101からSRAMアレイ201へのデータ転送後
すぐにDRAMアレイ101のプリチャージ状態への復
帰を待たずにCPUはSRAMアレイ201へアクセス
して所望のデータの読出/書込を行なうことができる。
このデータ転送時の各動作モード(高速モード,低消費
電力モード)における動作を図106に示す動作波形図
を参照して詳細に以下に説明する。
【0457】まず、クロック信号Kの立上がりエッジで
チップセレクト信号E#を“L”に設定し、キャッシュ
ヒット信号CH#を“H”と設定することによりキャッ
シュミスサイクルTMの初期化(イニシェイト)サイク
ルTMMIが行なわれる。このキャッシュミス初期化サ
イクルTMMIにおいては、クロック信号Kの立上がり
エッジでSRAMアドレスAcが有効として装置内部へ
取込まれるとともに、DRAMアドレスAaのうちの行
アドレス信号(R)が装置内部へ取込まれる。低消費電
力モードにおいては、このクロックKの立下がりエッジ
で続いてDRAMアレイAaにおける列アドレス信号
(C)の取込みが行なわれる。第2の高速動作モードに
おいては3番目のクロック信号Kの立上がりエッジで列
アドレス信号(C)の取込みが行なわれる。
【0458】クロック信号Kが2回目に立上がると、次
いでアレイアクティブサイクルTMMAが開始される。
このアレイアクティブサイクルTMMAにおいては、D
RAMアレイ内においCPUアドレスに従ったメモリセ
ルの選択動作が行なわれ、選択されたメモリセルデータ
がSRAMアレイへ転送される。DRAMアレイからS
RAMアレイへのデータ転送後、SRAMアレイでは先
に取込まれたSRAMアドレスに従ってデータの選択が
行なわれ、この選択されたデータQが出力される。この
ときまだSRAMアレイから転送ゲートへ転送されたデ
ータは転送ゲートDTB1にラッチされた状態にある。
この状態によりアレイアクティブサイクルTMMAが完
了する。このとき、クロック信号Kが最初に立上がって
からCPUが要求したデータQが出力されるまでに要す
る時間はtKHAAであり、DRAM列アドレスを取込
んでから出力データQが出力されるまでに要する時間は
tCAAである。
【0459】このアレイアクティブサイクルTMMA完
了後、DRAMのプリチャージを行なうプリチャージサ
イクルTMMPが行なわれる。このプリチャージ期間中
には、SRAMキャッシュへはアクセス可能である。S
RAMへのアクセスの有無に応じてチップセレクト信号
E#およびキャッシュヒット信号CH#が“H”または
“L”に設定され、そのときの状態に応じてデータの出
力が行なわれる。一方、DRAMアレイにおいては内部
のプリチャージ動作が行なわれ、各種信号線が所望の電
位にプリチャージされる。このDRAMアレイのプリチ
ャージ完了後、SRAMアレイから転送ゲートDTB1
へ転送されたデータをDRAMアレイの対応の位置へ書
込むアレイライトサイクルTMAが行なわれる。
【0460】このアレイライトサイクルTMAはまず初
期化サイクル(イニシェイトサイクル)TMAIを行な
うことにより開始される。この初期化サイクルの設定は
クロック信号Kの立上がりエッジでチップセレクト信号
E#を“L”と設定することにより行なわれる。これに
より、たとえばタグメモリから与えられたミスアドレス
がDRAMアレイへ与えられ、DRAMアレイではこの
与えられたミスアドレスをその動作モードに応じて行ア
ドレス信号(R)および列アドレス信号(C)として取
込む。この行および列アドレス信号を取込んだ後、DR
AMアレイへラッチされたデータを実際に書込むアレイ
ライトのアレイアクティブサイクルおよびプリチャージ
サイクルTMAAが行なわれる。
【0461】アレイアクティブ/プリチャージサイクル
TMAAにおいては、与えられたミスアドレスに従って
DRAMアレイから対応のメモリセルの選択が行なわ
れ、既に双方向転送ゲートDTB1にラッチされていた
データがこの選択されたメモリセルへ書込まれる。DR
AMアレイにおけるデータ書込みサイクルと並行して、
SRAMアレイへはCPUが独立にアクセスすることが
できる。
【0462】クロック信号Kのサイクル時間はtKであ
り、DRAMのアレイサイクル時間(DRAMアレイへ
直接アクセスして所望のデータを読出すのに必要とする
時間)はtaで与えられる。キャッシュミス時のミスリ
ードライトサイクルTMMの要するサイクル時間はアレ
イサイクル時間ta以上とされ、同様アレイライトサイ
クルTMAのサイクル時間もアレイサイクル時間ta以
上とされる。
【0463】図107は低消費電力モード時におけるキ
ャッシュヒットリード動作を示す信号波形図である。こ
のキャッシュヒットリード動作(LTHR)はトランス
ペアレント出力モードでのデータ出力波形を示す。キャ
ッシュヒットリード動作は、クロック信号Kの立上がり
エッジで、チップセレクト信号E#を“L”、キャッシ
ュヒット信号CH#を“L”、制御信号CC1#を
“L”、リフレッシュ指示信号REF#、制御信号CC
2#、およびライトイネーブル信号W#を“H”と設定
することにより行なわれる。このとき、クロック信号K
の立上がりエッジでSRAM用アドレス(CPUアドレ
ス)Acが取込まれ、SRAMキャッシュへのアクセス
が行なわれる。アウトプットイネーブル信号G#を
“H”から“L”へ立下げることにより、このクロック
信号Kの立上がりエッジから時間tKHA経過後に取込
んだSRAMアドレスC1に対応するデータQ1が出力
される。
【0464】キャッシュヒット時のヒットリードサイク
ルTHRは、単にSRAMキャッシュへのアクセスが行
なわれるだけであり、クロック信号Kと同一のクロック
サイクルでデータの出力が行なわれる。ここで、制御信
号CC1#を1回目のヒットリードサイクルにおいての
み“L”に設定しているのはDRAMアレイにおいてデ
ータ転送のアレイライトサイクルを実行するためであ
る。DRAMアレイのサイクルタイムは複数サイクル必
要であり、以後DRAMにおいては、アレイライトサイ
クルが実行されているため、以後のヒットリードサイク
ルではこの制御信号CC1#は“H”とされる。またア
ウトプットイネーブル信号G#は、“L”のときに、デ
ータ出力ピンへ図90(図26参照)に示すデータ入出
力回路の出力を伝達するため、2回目のヒットリードサ
イクルにおいては、SRAMアドレスC2を取込んだと
き、次いで不確定データが出力された後このアドレスC
2に対応するデータQ2が出力される。アウトプットイ
ネーブル信号G#が“H”のとき、出力データピンD/
Qはハイインピーダンス状態となる。ここで、以下の説
明においては、このCDRAMはマスクトライトモード
であり、マスクデータを受けるピンM#とDデータ入出
力を共通に行なうDQピンの配置の場合が示される。
【0465】図108はキャッシュヒットライト動作を
示す信号波形図である。キャッシュヒットモードTHW
は、クロック信号Kの立上がりエッジにおいてチップセ
レクト信号E#、キャッシュヒット信号CH#およびラ
イトイネーブル信号W#を“L”とし、制御信号CC1
#、CC2#およびリフレッシュ指示信号REF#を
“H”と設定することにより行なわれる。このときアウ
トプットイネーブル信号G#は“H”に設定される。こ
の状態においては、クロック信号Kの立上がりエッジ
で、SRAMアドレス信号C1が取込まれ、そのときに
データ入出力ピンDQへ与えられていたデータD1が取
込まれる。このときマスクトライトモードであれば、デ
ータピンM#へ与えられる信号電位を“H”または
“L”に設定することによりこのときに書込まれるデー
タに対してマスクをかけることができる。このキャッシ
ュヒットライト動作時におけるキャッシュヒットライト
モードTHWもSRAMアレイへのアクセスのみである
ため、このヒットライトモードTHWのサイクルタイム
はクロック信号Kのサイクル時間tKと同じである。
【0466】図109は、低消費電力モードにおけるキ
ャッシュミスリード動作を示す信号波形図である。キャ
ッシュミスリード動作はまず、ミスイニシェイトサイク
ルTMMIにより開始される。このイニシェイトサイク
ルTMMIは、クロック信号Kの立上がりエッジでチッ
プセレクト信号E#を“L”、残りの制御信号CH#、
CC1#、REF#、CC2#およびW#、およびG#
を“H”に設定することにより開始される。このイニシ
ェイトサイクルTMMIにおいて、まずSRAMアドレ
スAc1がSRAMアレイのアドレスを指定するために
取込まれ、かつ同時に同じアドレスがDRAMアレイア
ドレス信号Aaとして与えられる。このときデータ転送
はたとえば1つのメモリアレイに対し16ビット(16
ビット×4)一括して行なわれる。出力データは4ビッ
トであるため、DRAMアドレス信号AaとしてはCP
Uから与えられるアドレス(CPUAdd)のうち下位
アドレスビットを除く所要のアドレスビットのみが与え
られる。
【0467】低消費電力動作のため、クロック信号Kの
立上がりエッジでDRAMアドレス信号Aaが行アドレ
ス(ROW)として取込まれ、このクロック信号Kの立
下がりエッジで列アドレス信号COLが取込まれる。こ
の状態において、SRAMアレイとDRAMアレイにお
けるメモリセル選択動作が行なわれ、かつDRAMから
対応のメモリセルデータがSRAMアレイへ転送され
る。DRAMアレイのデータ選択動作はアレイアクティ
ブサイクルTMMAの設定により行なわれる。このアレ
イアクティブサイクルTMMAの指定はクロック信号K
の立上がりエッジですべての信号を“H”と設定するこ
とにより行なわれる。
【0468】アレイアクティブサイクルTMMAにおい
てアウトプットイネーブル信号G#を“L”と立下げる
ことにより、このSRAMアレイにおいてアドレス信号
C1に従って選択されたデータQ1が所定時間経過後に
出力される。DRAMアレイにおけるアレイアクティブ
サイクルの完了後プリチャージサイクルへの移行が、S
RAMアレイから読出されて双方向転送ゲート回路でラ
ッチされているデータをDRAMアレイへ書込むために
行なわれる必要がある。このミスリード時のプリチャー
ジサイクルTMMPの設定は、クロック信号Kの立上が
りエッジにおいて、スタンバイ指定時またはキャッシュ
ヒット動作TH指定時と同じ信号の組合わせが用いられ
る。このとき、チップセレクト信号E#を“L”に設定
し、キャッシュヒット信号CH#を“L”とすれば、こ
のDRAMアレイのプリチャージサイクル中に、SRA
Mアレイからデータを読出すことができる。
【0469】図110は低消費電力モード時におけるキ
ャッシュミスライト動作を示す信号波形図である。この
キャッシュミスライト動作は、クロック信号Kの立上が
りエッジにおいてチップセレクト信号E#およびライト
イネーブル信号W#を“L”と設定することにより実現
される。このときまず、キャッシュミスライト動作の初
期化サイクルTMMIが実行される。キャッシュミスラ
イト動作は、図109に示すキャッシュミスリード動作
と単にデータの流れる方向が異なるだけであり、DRA
Mアレイから対応のデータが転送された後または転送と
同時にSRAMアレイに対するアドレス信号C1に従っ
た対応のメモリセルへのデータD1の書込みが行なわれ
る。ライトイネーブル信号W#が“L”になっているか
否かの違いが存在するだけである。
【0470】図111はアレイライト動作を示す信号波
形図である。このアレイライト動作においては、SRA
Mアレイから双方向転送ゲート回路へ転送されてそこで
ラッチされたデータがDRAMアレイの対応のメモリセ
ルへ書込まれる。アレイライト動作サイクルLTMA
は、初期化サイクルTMAIとアレイアクティブサイク
ルTMAAを含む。この初期化(イニシェイト)サイク
ルTMAIの設定は、クロック信号Kの立上がりエッジ
でチップセレクト信号E#および制御信号CC2#を
“L”、制御信号CH#、制御信号CC1#を“H”と
設定することにより行なわれる。この低消費電力モード
におけるアレイライト動作サイクルLTMAの初期化サ
イクルTMAIにより、タグメモリ等の外部装置から与
えられたアドレス信号(MissAdd)のクロック信
号Kの立上がりエッジおよび立下がりエッジに応じた取
込みが行なわれ、内部行アドレス信号および内部列アド
レス信号が発生される。
【0471】このイニシェイト(初期化)サイクルTM
AIに続いてクロック信号Kの立上がりエッジでチップ
セレクト信号E#およびキャッシュヒット信号CH#を
“L”、制御信号CC1#に設定する。これによりアレ
イアクティブサイクルTMMAAとともにキャッシュヒ
ット動作が設定される。このとき、ライトイネーブル信
号W#を“L”に設定すれば、SRAMアドレス信号A
cの取込みが行なわれ、この取込んだアドレスC2に対
応してSRAMアレイへのデータ書込みが行なわれる。
このとき、マスクデータM#を与えてもよい。このアレ
イライト動作におけるアレイアクティブサイクルTMA
Aにおいては、取込んだアドレスに従ってDRAMメモ
リセルの選択が行なわれ、この選択されたDRAMメモ
リセルへ双方向転送ゲートにおいてラッチされていたデ
ータの書込みが行なわれる。
【0472】図112はキャッシュヒットリード動作を
伴うアレイライト動作を示す信号波形図である。このキ
ャッシュヒットリードを伴うアレイライト動作は低消費
電力モードの場合が示され、このサイクルLTMARで
は、双方向転送ゲートからDRAMアレイへのデータ転
送と並行してSRAMキャッシュからのデータの読出し
が行なわれる。
【0473】この動作サイクルLTMARの設定には、
クロック信号Kの立上がりエッジにおいてチップセレク
ト信号E#、制御信号CC1#、キャッシュヒット信号
CH#を“L”に設定し、制御信号CC2#およびライ
トイネーブル信号W#を“H”に設定する。リフレッシ
ュは行なわれないため、リフレッシュ指示信号REF#
は“H”である。この信号の設定により、アレイライト
動作のイニシェイトサイクルTMAIが行なわれるとと
もに、キャッシュリードリードサイクルTHRが行なわ
れる。すなわちこの動作モードにおいては、まずSRA
Mアドレス信号Acがクロック信号Kの立上がりエッジ
において取込まれ、それに対応するデータQ1が出力さ
れる。一方、DRAMアドレス信号Aaはクロック信号
Kの立上がりエッジおよび立下がりエッジでそれぞれ行
アドレス信号および列アドレス信号として取込まれる。
このときDRAMアドレス信号Aaとしては、双方向転
送ゲートにラッチされたデータを書込むべきメモリセル
を選択するため、外部に設けられたたとえばタグメモリ
からのアドレス信号(MissAdd)が与えられる。
これにより、SRAMアレイのキャッシュへのリード動
作と並行して、DRAMアレイへのデータ転送動作が行
なわれる。
【0474】アレイライトサイクルの実行は、アレイア
クティブおよびプリチャージサイクルTMAAを設定す
ることにより行なわれる。このキャッシュヒットリード
を伴うアレイライト動作におけるアレイアクティブ/プ
リチャージ動作の設定は、チップセレクト信号E#を
“L”、キャッシュヒット信号CH#を“L”に設定
し、制御信号CC1#およびCC2#をともに“H”に
設定することにより行なわれる。
【0475】図113は、低消費電力モードにおけるキ
ャッシュヒットライトを伴うアレイライト動作サイクル
LTMAWを示す信号波形図である。このキャッシュヒ
ットライトを伴うアレイライト動作サイクルLTMAW
の設定は、クロック信号Kの立上がりエッジにおいてチ
ップセレクト信号E#、キャッシュヒット信号CH#お
よび制御信号CC1#を“L”に設定し、制御信号CC
2#およびリフレッシュ指示信号REF#を“H”に設
定することにより行なわれる。この信号状態の設定によ
り、アレイライト初期化サイクルTMAIおよびヒット
ライトサイクルTHWが設定される。これに応答して、
クロック信号Kの立上がりエッジでSRAMアレイ選択
用のSRAMアドレス信号Acが取込まれ、かつDRA
Mアドレス信号Aaがクロック信号Kの立上がりエッジ
で取込まれる。
【0476】DRAMアドレス信号Aaはまたクロック
信号Kの立下がりエッジで取込まれ、内部列アドレス信
号が発生する。このDRAMアドレス信号Aaは、アレ
イライト動作であるため、キャッシュミスを生じたデー
タが書込まれるべきアドレスすなわちCPUが与えたア
ドレスではなく、たとえばタグメモリなどの外部装置が
与えるアドレスMissAddである。このキャッシュ
ヒットライトを伴うアレイライト動作サイクルLTMA
Wは、図112に示すキャッシュヒットリードを伴うア
レイライト動作サイクルLTMARとライトイネーブル
信号W#の状態が異なっていることを除いて同じであ
る。すなわち、DRAMアレイへの双方向転送ゲートに
ラッチされたデータの転送と並行して、SRAMアレイ
へのCPUアドレスに従ったデータの書込みが行なわれ
る。
【0477】図114は低消費電力モード時におけるダ
イレクトアレイリード動作サイクルLTDRを示す信号
波形図である。このダイレクトアレイリード動作サイク
ルLTDRにおいては、直接DRAMアレイへアクセス
してこのDRAMAの対応のメモリセルデータを読出す
ことができる。このダイレクトアレイリード動作サイク
ルLDDRは、まずクロック信号Kの立上がりエッジに
おいて、チップセレクト信号E#および制御信号CC1
#を“L”に設定し、制御信号CC2#を“H”、キャ
ッシュヒット信号C1#、ライトイネーブル信号W#、
およびリフレッシュ指示信号REF#を“H”と設定す
ることにより開始される。この状態の設定により、まず
ダイレクトリードアレイサイクルLDDRにおけるイニ
シェイトサイクルTDIが設定される。
【0478】イニシェイトサイクルTDIにおいて、ク
ロック信号Kの立上がりエッジでDRAMアドレス信号
Aaが行アドレス信号(ROW)として取込まれ、次い
でクロック信号Kの立下がりエッジで、DRAMアドレ
ス信号AaとSRAMアドレス端子に与えられた4ビッ
トのアドレス信号Aac0〜Aac3が取込まれる。こ
こで、ダイレクトアレイリード動作時において、SRA
Mアドレス信号をも併せて用いるのは以下の理由によ
る。通常アレイアクセスにおいては、1つのメモリブロ
ックあたり16ビットのデータの一括伝送が行なわれて
いる。4MビットDRAMの場合、16ビット×4のデ
ータの転送が行なわれるため、通常、行アドレス信号お
よび列アドレス信号としては合計16ビットしか与えら
れない。このため、ダイレクトアレイリード動作時にお
いては、この16×4ビットのメモリセルから4ビット
を選択するために下位アドレス信号としてSRAMアド
レス信号Aac0〜Aac3を取込む。この取込んだ4
ビットのSRAMアドレス信号Aac0〜Aac3に従
って、SRAMコラムデコーダから4ビットのデータを
選択する構成が用いられてもよい。この場合、DRAM
で選択されたデータがSRAMビット線を介して伝達さ
れて選択されることになる。このとき、他の構成が用い
られてもよい。
【0479】次いで、DRAMアレイにおけるメモリ選
択動作およびデータ読出し動作が行なわれるアレイアク
ティブ/プリチャージサイクルTDAが実行される。こ
のダイレクトアレイリード動作時におけるアレイアクテ
ィブ/プリチャージサイクルTDAの設定のためにはす
べての制御信号を“H”にする。出力データQ1の出力
タイミングはアウトプットイネーブル信号G#により決
定される。これにより、DRAMアレイへ直接アクセス
してそのメモリセルデータを読出すダイレクトアレイリ
ード動作サイクルLTDRが完了する。
【0480】ダイレクトアレイリード動作サイクルLT
DRの完了後、チップセレクト信号E#およびキャッシ
ュヒット信号CH#をともに“L”にクロック信号Kの
立上がり時点で設定すれば、SRAMアドレス信号Ac
に従ったメモリセルの読出し動作が行なわれる。
【0481】図115は低消費電力モード時におけるダ
イレクトアレイライト動作サイクルLTDWを示す信号
波形図である。この図115に示すダイレクトアレイラ
イト動作サイクルLTDWにおいては、外部アドレス信
号に従った、DRAMアレイへの直接データの書込みが
行なわれる。このダイレクトアレイライト動作サイクル
LTDWの指定は、クロック信号Kの立上がりエッジで
チップセレクト信号E#、制御信号CC1#、およびラ
イトイネーブル信号W#を“L”に設定し、キャッシュ
ヒット信号CH#、リフレッシュ指示信号REF#、制
御信号CC2#、およびアウトプットイネーブル信号G
#を“H”と設定することにより行なわれる。このダイ
レクトアレイライト動作サイクルLTDWは、図114
に示すダイレクトアレイリード動作サイクルLTDRと
ライトイネーブル信号W#が“L”にクロック信号Kの
立上がりエッジで設定されることを除いて同様である。
このとき、クロック信号Kの立上がりエッジで与えられ
ていたデータD1がDRAMアドレス信号Aaおよび4
ビットのSRAMアドレス信号Aac0〜Aac3に従
って選択されたDRAMメモリセルへの書込みが行なわ
れる。
【0482】ダイレクトアレイライト動作サイクルLT
DWはイニシェイトサイクルTDIと、実際にDRAM
アレイを活性化するアレイアクティブ/プリチャージサ
イクルTDAを含む。このアレイアクティブ/プリチャ
ージサイクルTDAは図114に示すアレイアクティブ
サイクルTDAと同じである。DRAMアクセスサイク
ルタイムtaが通過すると、SRAMキャッシュへ外部
からアクセスすることが可能となる。
【0483】図116は、リフレッシュアレイ動作を示
す図である。このリフレッシュアレイ動作モードLTR
においては、DRAMアレイのリフレッシュが図90に
示すリフレッシュ制御回路292およびカウンタ291
の制御の下に行なわれる。この場合、リフレッシュされ
るべき行を示すリフレッシュ行アドレスは図90に示す
カウンタ291から発生される。このリフレッシュサイ
クルの指定は、クロック信号Kの立上がりエッジでリフ
レッシュ指示信号REF#を“L”と設定することによ
り行なわれる。これにより、リフレッシュイニシェイト
サイクルTRIが設定され、次のクロック信号Kの立上
がりから実際にDRAMアレイのリフレッシュが行なわ
れるアレイアクティブサイクルTRAが実行される。こ
のリフレッシュアレイ動作モードLTRにおけるアレイ
アクティブサイクルTRAにおいてはすべての制御信号
は“H”に設定される。図116においてはリフレッシ
ュ完了後、キャッシュヒットリード動作が行なわれる場
合を示している。
【0484】図117は低消費電力動作時におけるキャ
ッシュヒットリードを伴うリフレッシュアレイ動作モー
ドを示す信号波形図である。リフレッシュアレイ動作は
DRAMアレイに対してのみ行なわれ、SRAMアレイ
はリフレッシュを行なう必要がない。したがってこのリ
フレッシュアレイ動作と並行してSRAMアレイへアク
セスしてデータの読出しを行なうことができる。キャッ
シュヒットリードを行なうリフレッシュアレイ動作モー
ドLTRRには、クロック信号Kの立上がりエッジで、
チップセレクト信号E#、キャッシュヒット信号CH#
およびリフレッシュ指示信号REF#を“L”に設定
し、制御信号CC1#、CC2#およびライトイネーブ
ル信号W#は“H”に設定する。
【0485】リフレッシュ指示信号REF#によりDR
AMアレイのリフレッシュ動作が指示され、チップセレ
クト信号E#とキャッシュヒット信号C1#によりキャ
ッシュヒット動作が指定される。このとき、DRAMア
レイにおいては、内蔵のアドレスカウンタの出力によ
り、オートリフレッシュ動作が行なわれる。リフレッシ
ュ初期化サイクルTRIに続いてこのリフレッシュ行ア
ドレスに従って、アレイアクティブサイクルTRAにお
いてDRAMアレイのリフレッシュが行なわれる。SR
AMアレイにおいては、外部から与えられるアドレス信
号Acに従ってデータの読出しが行なわれる。
【0486】図118は低消費電力モード時におけるキ
ャッシュヒットリードを行なうリフレッシュ動作モード
を示す信号波形図である。この図118に示すキャッシ
ュヒットライトを伴うリフレッシュ動作モードLTRW
は、図117に示すキャッシュヒットリードを伴うリフ
レッシュアレイ動作と、ライトイネーブル信号W#を
“L”に立下げることを除いて同様である。この場合、
SRAMアレイにおいては、アドレス信号Acに従って
データの書込みが行なわれ、DRAMアレイにおいては
リフレッシュアドレスに従ってDRAMアレイのリフレ
ッシュが行なわれる。
【0487】図119は、低消費電力モード時における
カウンタチェックリード動作を示す信号波形図である。
このカウンタチェックリード動作モードLTCRは、D
RAMアレイのリフレッシュを行なうためのリフレッシ
ュ行アドレスを発生するアドレスカウンタが正常に機能
しているか否かを試験するための動作モードである。こ
のカウンタチェックリード動作モードLTCRの設定
は、クロック信号Kの立上がりエッジでチップイネーブ
ル信号E#、制御信号CC1#、およびリフレッシュ指
示信号REF#を“L”に設定し、制御信号CC1#、
ライトイネーブル信号W#を“H”に設定する。このカ
ウンタチェックリード動作モードLTCRにおいては、
そのイニシェイトサイクルTCIにおいて、クロック信
号Kの立上がりエッジで、SRAMアドレス信号Acの
下位4ビットAac0〜Aac3がDRAMアレイの列
アドレス信号の下位4ビットとして取込まれる。
【0488】続いてこのクロック信号Kの立下がりエッ
ジでDRAMアドレス信号Aaが列アドレス信号(上位
列アドレス信号)として取込まれる。4MビットのDR
AMアレイの場合、4ビットのメモリセルを選択するた
めには、10ビットの列アドレス信号が必要とされる。
そのとき、前述のごとく、DRAMでは列アドレスとし
て6ビットしか与えられない。このため、残りの4ビッ
トをSRAMアドレス信号ピンから取込む。次に、クロ
ック信号Kの立上がりエッジで各制御信号を“H”と設
定することにより、取込まれた列アドレスに従ったDR
AMアレイにおけるメモリセルの選択動作が行なわれ、
選択されたメモリセルデータが読出される。この読出さ
れたデータを所定のデータまたは書込んだデータと比較
することによりリフレッシュ行アドレスカウンタが正常
に機能しているか否かを見ることができる。
【0489】図120は低消費電力モードでのカウンタ
チェックライト動作を示す信号波形図である。このカウ
ンタチェックライト動作モードLTCWには、クロック
信号Kの立上がりエッジにおいてチップセレクト信号E
#、制御信号CC1#、リフレッシュ指示信号REF
#、およびライトイネーブルW#を“L”に設定し、キ
ャッシュヒット信号CH#および制御信号CC2#を
“H”に設定する。このとき、図119に示すカウンタ
チェックリード動作モードLTCRとライトイネーブル
信号W#が“L”に設定されていることを除いて制御信
号の状態は同じである。初期化(イニシェイト)サイク
ルTCIによるカウンタチェックライト動作設定後続い
てDRAMアレイへ実際にアクセスするアレイアクティ
ブサイクルTCAが実行される。このとき、アレイアク
ティブサイクルにおいては、リフレッシュ行アドレスカ
ウンタからのアドレスを行アドレスとしかつ、外部から
与えられた列アドレス信号Aac4〜Aac9およびA
ac0〜Aac3として行列選択動作が行なわれ、この
選択されたDRAMメモリセルへ外部から与えられたデ
ータが書込まれる。
【0490】図121は低消費電力モードにおけるコマ
ンドレジスタ設定動作を示す信号波形図である。図12
1に示すコマンドレジスタ設定動作モードLTGは、図
90に示すコマンドレジスタ270に所望のデータを書
込むモードである。このコマンドレジスタ設定動作モー
ドLTGを利用することにより、CDRAMを低消費電
力動作モード、第1の高速動作モード、および第2の高
速動作モード、マスクトライトモード、およびDQ分離
モード等に設定することができる。コマンドレジスタ設
定サイクルTGの指定のためには、クロック信号Kの立
上がりエッジでチップセレクト信号E#、制御信号CC
1#およびCC2#、ライトイネーブル信号W#を
“L”(または“H”)に設定し、リフレッシュ指示信
号REF#を“H”に設定する。この動作モード設定に
より、コマンドアドレス信号Arが取込まれ、対応のコ
マンドレジスタが選択される。
【0491】このとき、ライトイネーブル信号W#が
“L”であれば、たとえば動作モード/出力モード指定
用のレジスタWR0へのデータの書込みが行なわれる。
ライトイネーブル信号W#を“H”とすれば、コマンド
レジスタに含まれるレジスタRR0〜RR3のいずれか
がコマンドアドレスビットAr0およびAr1に従って
選択される。図121においては、コマンドレジスタW
R0〜WR3のいずれかにデータを書込む場合が例示的
に示される。このコマンドレジスタ設定動作モードLT
Gは、クロック信号Kの1サイクルでその設定サイクル
T1が完了する。
【0492】図122はこの低消費電力モードにおける
CDRAMの動作シーケンスの一例を示す図である。こ
の図122に示す動作シーケンスにおいては、キャッシ
ュミス発生時における動作が一例として示される。キャ
ッシュミスリードが発生した場合、クロック信号Kの立
上がりエッジでチップセレクト信号E#のみが“L”に
設定される。これにより、キャッシュミスリード時のイ
ニシェイトサイクルTMMIが行なわれ、SRAMアド
レス信号C1およびDRAMアレイ用のアドレス信号A
a(CPUアドレス)が取込まれ、続いてミスリード時
のアレイアクティブサイクルTMMAが行なわれる。こ
のミスリード時のアレイアクティブサイクルにおいてD
RAMアレイで選択されたメモリセルデータがSRAM
アレイのメモリセルへ伝達され、このキャッシュミス時
に与えられたSRAMアドレス信号C1に対応するメモ
リセルデータがこのミスリード時の最終サイクルで出力
データQ1として読出される。
【0493】DRAMアレイにおいては、このミスリー
ド動作サイクルTMMRの残りのプリチャージサイクル
TMMPが行なわれる。このプリチャージサイクル時に
おいては、SRAMアレイへはCPUがアクセス可能で
ある。図122においては、プリチャージサイクル設定
と同時にヒットリード動作が設定され、アドレス信号C
2によるデータQ2が読出される。
【0494】このプリチャージサイクルに続いて先にS
RAMアレイから双方向転送ゲートへ転送されそこにラ
ッチされたデータの書込みを行なうアレイライトサイク
ルが行なわれる。このアレイライトサイクルの設定はこ
のとき並行して行なわれるヒットライトサイクルがあれ
ば、クロック信号Kの立上がりエッジでチップセレクト
信号E#、キャッシュヒット信号CH#、制御信号CC
1#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定
することにより行なわれる。これにより、DRAMはア
レイアクセスサイクルTMAAへ入り、その次に与えら
れたたとえばタグメモリからのアドレスMissAdd
に従ってメモリセル選択動作を行ない、選択されたメモ
リセルへの双方向転送ゲートからのデータ転送が行なわ
れる。
【0495】SRAMアレイにおいては、SRAMアド
レス信号C3に従って選択されたメモリセルへデータD
3が書込まれる。DRAMアレイにおけるアレイライト
サイクルにおいて、続いてヒットリードサイクルおよび
ヒットリードサイクルが連続して行なわれ、SRAMア
ドレス信号C4、C5およびC6に対応して出力データ
Q4、Q5およびQ6がそれぞれ出力される。ヒットリ
ードが行なわれた後、クロック信号Kの発生を停止さ
せ、消費電流の低減が図られる。この状態は図122に
おいてスタンバイ状態として示される。
【0496】図123は、低消費電力モード時における
動作シーケンスの他の例を示す図である。この図123
では、キャッシュミスライト動作とそれに続いて行なわ
れるキャッシュヒット動作とを示す。まずキャッシュミ
スライトが発生した場合、キャッシュミスライトサイク
ルの初期化サイクルTMMIが行なわれる。このとき、
チップセレクト信号E#およびライトイネーブル信号W
#が“L”に設定される。これにより、SRAMアレイ
およびDRAMアレイにおけるメモリセル選択のための
アドレス信号の取込みが行なわれる。続いて、アレイア
クティブサイクルが行なわれ、DRAMアレイからSR
AMアレイへのデータ転送が行なわれる。
【0497】このデータ転送完了後または転送と並行し
て、キャッシュミスライトを生じたデータD1が、SR
AMアレイの対応の位置に書込まれる。このアレイアク
ティブサイクル完了後DRAMアレイのプリチャージサ
イクルが行なわれる。このとき、SRAMに対してヒッ
トリード動作THRが行なわれる。このプリチャージ動
作完了後、DRAMアレイへ、先にSRAMアレイから
双方向転送ゲートに転送されたデータの書込みを行なう
アレイライトサイクルが行なわれる。アレイライトサイ
クルにおける初期化サイクルTMAIでは、そのときに
同時にキャッシュヒットサイクルTHも行なわれるた
め、制御信号CC1#が“L”に設定される。このアレ
イライトにおける初期化サイクルTMI完了後次にアレ
イアクティブおよびプリチャージサイクルが行なわれ
る。このアレイライトサイクル動作と並行してヒットラ
イト動作、ヒットリード動作、ヒットライト動作が行な
われる。所定時間経過後、このCDRAMへのアクセス
が発生しない場合、クロック信号Kは周期が長くされる
かまたは間欠的に発生される。
【0498】図122および図123に示すように、D
RAMアレイライトのサイクルにはクロック信号Kの2
サイクル必要としており、一方SRAMアレイへのアク
セスには1クロックのみを必要としている。したがって
比較的低速でこのCDRAMは動作しており、高速動作
性よりも低消費電力性が重要視されている。
【0499】図124は高速動作モード時におけるキャ
ッシュヒットリード動作を示す信号波形図である。この
図114では、高速動作モード時におけるキャッシュヒ
ットリード動作モードTHRとしてはトランスペアレン
ト出力モードでデータを出力する場合が示される。この
高速動作モード時におけるキャッシュヒットリード動作
モードTHRは、図107に示す低消費電力モード時に
おけるキャッシュヒットリード動作モードLTHRとそ
の信号波形が同じであり、その詳細説明は繰返さない。
なおこの図124においては、DQ分離モードの場合の
データ入出力端子が示される。すなわちこの場合、入力
データDと出力データQとはそれぞれ別々のピン端子を
介して入力および出力される。
【0500】図125はラッチ出力モードでデータを出
力するキャッシュヒットリード動作を示す信号波形図で
ある。この図125に示すキャッシュヒットリード動作
モードTHRLは、高速動作モードに従って行なわれ
る。この動作モードを設定するための制御信号の組合わ
せは図124に示すものと同一である。図124に示す
キャッシュヒットリード動作モードTHRとこの図12
5に示すラッチ出力モードに時におけるキャッシュヒッ
トリード動作モードTHRLとの相違は、出力されるデ
ータのタイミングである。すなわちこのラッチ出力モー
ドにおいては、図124に示す出力データQの波形にお
ける無効データ領域に前回のサイクルで読出されたデー
タが出力される。すなわち次のサイクルで有効データが
出力されるまで前回のサイクルで読出されたデータが持
続的に出力される。このラッチ出力モードではいわゆる
無効データが出力されることがなく、安定なデータ処理
動作を行なうことができる。
【0501】図126は高速動作モード時におけるレジ
スタ出力モードでのキャッシュヒットリード動作モード
を示す信号波形図である。このレジスタ出力モードでの
キャッシュヒットリード動作モードTHRRは、図12
4および図125に示す動作モードTHRおよびTHR
Lと同様の信号状態の組合わせにより実現される。この
レジスタ出力モードにおいては、クロック信号Kに同期
して前のサイクルで選択されたメモリセルデータが出力
される点がトランスペアレント出力モード(図124参
照)およびラッチ出力モード(図125参照)と異なっ
ている。このレジスタ出力モードはクロック信号に同期
して前のサイクルで読出されたデータが出力されるた
め、パイプライン用途などの適用に適している。
【0502】図127は高速動作モードにおけるキャッ
シュヒットライト動作を示す信号波形図である。この図
117に示すキャッシュヒットライト動作モードTHW
は、図108に示す低消費電力モード時におけるキャッ
シュヒットライト動作LTHWとその信号状態の組合わ
せは同じであるため、その説明は繰返さない。
【0503】図128は高速動作モード時におけるキャ
ッシュミスリード動作を示す信号波形図である。この高
速動作モード時におけるキャッシュミスリード動作モー
ドTMMRにおいては、イニシェイトサイクルTMMI
は1クロックサイクルで完了する。しかしこの高速動作
モードにおいては、列アドレス信号は3回目のクロック
信号Kの立上がりエッジで取込まれる。この点が図10
9に示す低消費電力モード時におけるキャッシュミスリ
ード動作モードLTMMRと異なっている。
【0504】図129は高速動作モード時におけるラッ
チ出力モードでのキャッシュミスリード動作を示す信号
波形図である。この図129に示すキャッシュミスリー
ド動作モードTMMRLは、図128に示すキャッシュ
ミスリード動作モードTMMRと同様である。異なって
いるのは、この出力データQにおける無効データが出力
される期間に前回のサイクルで読出されたデータQ0が
出力されることである。残りの点は図128に示すもの
と同様である。
【0505】図130は高速動作モード時におけるレジ
スタ出力モードでのキャッシュミスリード動作を示す信
号波形図である。この図130に示すキャッシュミスリ
ード動作モードTMMRRは図128および129に示
す動作モードTMMRおよびTMMRLと同様である。
ただ単にその出力データQが出力されるタイミングが異
なっているだけである。すなわち、ラッチ出力モードに
おいては、無効データが出力される期間前回のサイクル
で読出されたデータが一定期間出力され、クロック信号
Kの立下がり時点から一定時間経過後今回のサイクルで
読出された信号が出力される。レジスタ出力モードにお
いては、クロック信号Kに同期してデータが出力され
る。このときアウトプットイネーブル信号G#が立下が
ってからクロック信号Kが立上がるまでの時間が短い場
合には、このクロック信号Kの立上がりに応答して前回
のサイクルで読出されたデータが出力される。他の点は
図118および図129に示す動作サイクルと同様であ
る。
【0506】図131は高速動作モード時におけるキャ
ッシュミスライト動作を示す信号波形図である。この図
131に示すキャッシュミスライト動作モードTMMW
は、図110に示すキャッシュミスライト動作モードL
TMMWと、DRAMアドレス信号Aaを列アドレス信
号として取込むタイミングが異なっている点を除いて同
様である。このときにおいても、イニシェイトサイクル
TMMI完了後アレイアクティブサイクルTMMAサイ
クルが行なわれ、このアレイアクティブサイクルTMM
A完了後プリチャージサイクルTMMPが行なわれる。
【0507】図132は高速動作モード時におけるアレ
イライト動作を示す信号波形図である。この図132に
示すアレイライト動作モードTMAは図111に示す低
消費電力モード時におけるアレイライト動作モードLT
MAと、DRAMアドレス信号における列アドレス信号
(COL)を取込むタイミングが異なっているだけであ
り、残りの点は同様である。この高速動作モードにおけ
るアレイライト動作モードTMAにおいては、DRAM
における列選択よりも先にキャッシュヒットライト動作
が実行されている。アレイライト動作が行なわれるとい
うことは、既にSRAMへデータ転送が完了しているこ
とを示している。したがって、このときSRAMキャッ
シュへアクセスすることは可能である。
【0508】図133は、高速動作モード時におけるキ
ャッシュヒットリードを伴うアレイライト動作を示す信
号波形図である。
【0509】この図133に示すキャッシュヒットリー
ドを伴うアドレスライト動作モードTMARは、図11
1に示す低消費電力モード時におけるアレイライト動作
モードLTMARと制御信号の状態の組合わせは同様で
あり、単にDRAMアレイアクセス用の列アドレス信号
を取込むタイミングが異なっているだけである。
【0510】図134は高速動作モード時においてラッ
チ出力モードでのキャッシュヒットリードを伴うアレイ
ライト動作を示す信号波形図である。このラッチ出力モ
ードでのキャッシュヒットリードを伴うアレイライト動
作モードTMARLにおいては、図133に示すキャッ
シュヒットリードを伴うアレイライト動作モードTMA
Rとその信号状態は同様であり、単に出力データQが現
われるタイミングが異なるだけである。すなわちこのラ
ッチ出力モードにおいては、図133に示す出力データ
Qと異なり、無効データ出力期間中は前回のサイクルで
読出されたデータが持続的に出力されている。他の点は
同様である。
【0511】図135は高速モード動作時におけるレジ
スタ出力でのキャッシュヒットリードを伴うアレイドラ
イト動作を示す信号波形図である。この図135に示す
キャッシュヒットリードを伴うアレイライト動作モード
TMARRは、図133および図134に示すアレイラ
イト動作モードTMARおよびTMARLと同様であ
り、単にデータの出力タイミングが異なっているだけで
ある。このレジスタ出力モードにおいては、クロック信
号Kの立上がりに応答して前回のサイクルで読出された
データが出力される。
【0512】図136は高速動作モード時におけるキャ
ッシュヒットライトを伴うアレイライト動作を示す信号
波形図である。この図136に示すキャッシュヒットラ
イトを伴うアレイライト動作モードTMAWは、図11
3に示すアレイライト動作モードLTMAWと制御信号
の状態の組合わせは同一である。単にDRAMアレイア
クセス用のアドレスとしての列アドレス信号を取込むタ
イミングが異なっているだけである。
【0513】図137は高速動作モード時におけるダイ
レクトアレイリード動作を示す信号波形図である。この
図137に示すダイレクトアレイリード動作モードTD
Rは、図114に示すダイレクトアレイリード動作モー
ドLTDRとその制御信号の状態の組合わせは同一であ
る。単にDRAMアドレス信号のうち列アドレス信号を
取込むタイミングが異なっているだけである。このため
その説明は繰返さない。
【0514】図138は高速動作モード時におけるダイ
レクトアレイライト動作を示す信号波形図である。この
図138に示すダイレクトアレイライト動作モードTD
Wは、図115に示す低消費電力モードにおけるダイレ
クトアレイライト動作モードLTDWとその制御信号の
状態の組合わせは同一である。単にこのDRAMアレイ
アクセス用の列アドレス信号を取込むタイミングが異な
っているだけである。このため説明は繰返さない。
【0515】図139は高速動作モード時におけるリフ
レッシュアレイ動作を示す信号波形図である。この図1
39に示すリフレッシュアレイ動作モードTRは、図1
06に示す低消費電力モード時におけるリフレッシュア
レイ動作モードLTRと全く同様であり、その説明は繰
返さない。
【0516】図140は高速モード時におけるキャッシ
ュヒットリードを伴うリフレッシュ動作を示す信号波形
図である。この図140に示すキャッシュヒットリード
を伴うリフレッシュ動作モードTRRは図117に示す
キャッシュヒットリードを伴うリフレッシュアレイ動作
モードLTRRと全く同様であるため、その詳細説明は
繰返さない。
【0517】図141は高速動作モード時におけるキャ
ッシュライトを伴うリフレッシュ動作を伴う信号波形図
である。この図141に示すキャッシュライトを伴うリ
フレッシュ動作モードTRWは図118に示すキャッシ
ュヒットライトを伴うリフレッシュ動作モードとその制
御信号の状態の組合わせは全く同様であり、その詳細説
明は繰返さない。
【0518】図142は高速動作モード時におけるカウ
ンタチェック動作を示す信号波形図である。この図14
2に示すカウンタチェック動作モードTCRは図119
に示す低消費電力モード時におけるカウンタチェックリ
ード動作モードLTCRと同様である。単に列アドレス
信号ビットAac4〜Aac9を取込むタイミングが異
なっているだけである。このため説明は繰返さない。
【0519】図143は高速動作モード時におけるカウ
ンタチェックライト動作を示す信号波形図である。この
図143に示すカウンタチェックライト動作モードTC
Wは、図120に示すカウンタチェックライト動作モー
ドLTCWと列アドレス信号ビットAac4〜Aac9
を取込むタイミングが異なっているだけであり、残りの
制御信号の状態の組合わせは同一である。
【0520】図144は高速動作モード時におけるコマ
ンドレジスタ設定動作を示す信号波形図である。この図
144に示すコマンドレジスタ設定動作モードTGは、
図111に示すコマンドレジスタ設定動作モードLTG
とその制御信号の状態の組合わせは同一である。
【0521】以上述べたように、高速動作モード時にお
いては、単にこのDRAMアレイへアクセスする必要が
生じた場合にそのDRAMアレイアクセス用の列アドレ
ス信号を取込むタイミングが異なるだけであり、低消費
電力モード時における各動作モードと同じ制御信号の状
態の組合わせで各種動作が容易に実現される。図145
はこの高速動作モード時におけるCDRAMの動作シー
ケンスの一例を示す図である。この図145に示す動作
シーケンスにおいては、ミスリードが生じたときにこの
ミスリード動作と並行してキャッシュ(SRAM)への
アクセスが行なわれる場合が一例として示される。ミス
リード時においては、まず図122に示す場合と同様に
して、SRAMアレイおよびDRAMアレイ両者へのア
クセスが行なわれる。このとき、図122に示す低消費
電力モードと異なり、DRAMアレイアクセスのための
列アドレス信号COL1はクロック信号の3回目の立上
がりエッジで取込まれる。このミスリード動作モードT
MMによりDRAMアレイからSRAMアレイへのデー
タ転送が完了すると、DRAMアレイにおいてはプリチ
ャージサイクルが始まる。プリチャージ開始前にはアド
レス信号C1によるデータQ1の読出しは完了する。こ
のプリチャージサイクルと並行してヒットリード動作が
行なわれる。
【0522】このヒットリード動作は、プリチャージサ
イクル中に3回行なわれている。高速動作モード時にお
いては、このプリチャージサイクルにおいて、クロック
信号が3回与えられており、各クロックサイクルにおい
てSRAMアレイアドレス信号AcとしてC2、C3お
よびC4が与えられて、それぞれ出力データQ2、Q3
およびQ4が出力される。このプリチャージ動作が完了
後、アレイライト動作が行なわれる。このアレイライト
動作と並行してSRAMアレイにおいてはヒットライト
動作、ヒットリード動作、およびヒットリード動作が行
なわれる。
【0523】したがって、この図145に示す高速動作
モードにおいては、クロック信号Kの周期が短く、DR
AMアレイへのアクセス中にSRAMアレイへアクセス
して高速でデータの読出しを行なうこができる。
【0524】図146はこの高速動作モード時における
動作シーケンスの他の例を示す図である。この場合にお
いては、ミスライト発生時における動作が一例として示
される。この図146に示す動作シーケンスにおいて
は、ミスライト動作が図145に示すミスリード動作に
代えて行なわれるだけであり、その動作シーケンスは同
様である。アレイアクセス完了後のプリチャージ期間中
にヒットリードサイクル、ヒットリードサイクル、ヒッ
トライトサイクルが行なわれて、このプリチャージ完了
後のアレイアクセスサイクルにおいて再びヒットリード
サイクル、ヒットライトサイクルおよび…ヒットリード
サイクルが行なわれている。
【0525】各サイクルにおいて、コマンドレジスタサ
イクルおよびアレイアクティブサイクル/プリチャージ
サイクルを含んでおり各サイクルの決定はイニシェイト
サイクルを実行することにより行なわれている。 「リフレッシュの他の構成例」 (オートリフレッシュ/セルフリフレッシュ内蔵)図1
47は、この発明のCDRAMのリフレッシュ方式の他
の構成例を示す図である。図147において、図2に示
す回路構成と対応する部分には同一の参照番号が付され
る。図2および図90に示すCDRAMの構成において
は、外部から与えられるリフレッシュ指示信号REF#
に従ってリフレッシュが行なわれている。すなわち、こ
の図2,図90に示すCDRAMは、オートリフレッシ
ュのみ実行可能である。以下に、通常モード時において
もセルフリフレッシュを実行することのできる構成につ
いて説明する。
【0526】図147を参照して、CDRAMは、外部
からの制御信号CR#、CH#、EH#、およびW#を
クロックバッファ254からの内部クロックint−K
に応答して取込み、各種制御信号を発生するクロックジ
ェネレータ3100と、このCDRAMのリフレッシュ
モードをオートリフレッシュおよびセルフリフレッシュ
のいずれかに設定するためのコマンドレジスタ270a
と、コマンドレジスタ270aからのコマンド信号CM
に応答してピン端子3110を入力端子または出力端子
のいずれかに設定する入出力切換回路3102を含む。
ピン端子3110は、図21に示すピン番号44のピン
端子に対応する。このピン端子3110は、入力端子に
設定された場合には外部からのリフレッシュ指示信号R
EF#を受ける。ピン端子3110は、出力端子に設定
された場合には、CDRAMにおいてセルフリフレッシ
ュが行なわれていることを示す信号BUSY#を出力す
る。
【0527】このCDRAMはさらに、コマンドレジス
タ270aからのコマンドレジスタに応答して起動さ
れ、所定の時間間隔でリフレッシュ要求を出力するタイ
マ3101を含む。クロックジェネレータ3100は、
図2または図90に示す制御クロックバッファ250お
よびDRAMアレイ駆動回路260の構成に対応する。
図438は図147に示すクロックジェネレータ310
0の具体的構成例を示す図である。図148を参照し
て、クロックジェネレータ3100は、外部から与えら
れるコマンドレジスタセット信号CR#を受け、内部制
御信号int.*CRを発生するCRバッファ3200
と、外部から与えられる制御信号CH#,E#およびク
ロック信号Kを受け、内部制御信号int.*RASを
発生するRAS信号発生回路3201と、RAS信号発
生回路3201からの内部制御信号int.*RASお
よび外部クロック信号Kに応答して内部制御信号in
t.*CASを発生するCAS信号発生回路3202を
含む。
【0528】このRAS信号発生回路3201からの内
部制御信号int.*RASは、DRAMアレイの行を
選択動作に関連する回路の動作を規定する信号である。
この内部制御信号int.*RASに応答してDRAM
アレイにおける行選択動作、センス動作が行なわれる。
CAS信号発生回路3202からの内部制御信号in
t.*CASは、DRAMにおける列選択に関連する回
路の動作を決定する。このDRAMアレイにおける列選
択動作に関連する回路としてはDRAM列デコーダ等が
ある。RAS信号発生回路3201はまた、コマンドレ
ジスタからのコマンド信号CMとタイマ3101からの
リフレッシュ要求信号*BUSY(内部信号)に応答し
て内部制御信号int.*RASを発生する回路を内蔵
する。この場合、外部制御信号E#、CH#は無視され
る。タイマ3101からのリフレッシュ要求(信号*B
USY)に応答して外部制御信号を無視し、内部制御信
号int.*RASを発生する回路構成は、たとえば
「オート/セルフリフレッシュ機能内蔵64KビットM
OSダイナミックRAM」、電子通信学会論文集198
3年1月、第J66−C巻、第1号において示されてい
る。
【0529】なお、このRAS信号発生回路3201か
ら発生される内部制御信号int.*RASおよびCA
S信号発生回路3202から発生される内部制御信号i
nt.*CASは、第2の実施例において示した図94
に示す行アドレスストローブ信号2601および列アド
レスストローブ信号発生回路2602から発生されるも
のであってもよい。クロックジェネレータ3100はさ
らに、外部から与えられるリフレッシュ指示信号*RE
F(これは内部信号を示す)に応答してリフレッシュが
指示されたことを検出するリフレッシュ検出回路320
3と、リフレッシュ検出回路3203からのリフレッシ
ュ要求に応答してリフレッシュアドレスカウンタ293
のカウント値を制御するとともに、マルチプレクサ25
8の接続を切換える切換信号MUXを発生するリフレッ
シュ制御回路3204を含む。
【0530】リフレッシュ制御回路3204はさらに、
コマンドレジスタ270aからのコマンド信号CMに応
答して、タイマ3101から与えられるリフレッシュ要
求信号(*BUSY)に応答してリフレッシュ検出回路
3203からリフレッシュ指示が与えられたと同様の動
作を行ない、リフレッシュアドレスカウンタ293の動
作の制御およびマルチプレクサ258の動作を制御す
る。タイマ3101は、コマンド信号CMに応答して起
動され、所定の時間間隔でリフレッシュ要求信号を発生
する。この図148に示す構成において、RAS信号発
生回路3201へコマンド信号CMおよびリフレッシュ
要求信号*BUSYを与えるかわりに、このリフレッシ
ュ制御回路3204からの制御信号がRAS信号発生回
路3201へ与えられてもよい。この場合、RAS信号
発生回路3201は、リフレッシュ制御回路からのリフ
レッシュ指示信号に応答して外部制御信号を無視し、所
定期間内部制御信号int.*RASを発生する。リフ
レッシュ制御回路3204は、1回のリフレッシュサイ
クルが終了したときにリフレッシュアドレスカウンタ2
93のカウント値を1増分する。
【0531】図149は、図147に示す入出力切換回
路3202およびコマンドレジスタ270aの具体的構
成の一例を示す図である。図149を参照して、コマン
ドレジスタ270aは2ビットのデータレジスタからな
るコマンドレジスタRR2を含む。このコマンドレジス
タRR2は、データ入力ピン端子DQ0,DQ1へ与え
られたデータをその選択時に取込み記憶する。このコマ
ンドレジスタRR2は、図62に示すごとく、コマンド
レジスタ設定モード(図86,図121および図144
参照)において、制御信号Ar0およびAr1をそれぞ
れ“1”、“0”と設定し、かつ外部制御信号W#を
“H”と設定することにより選択される。なお、ここで
は、マスクトライトモードが選択され、同一のピン端子
を介してデータの入出力が行なわれる場合のデータ入出
力ピンの構成が示されている。
【0532】このコマンドレジスタ270aはさらに、
そのコマンドレジスタRR2をデータ入力ピンDQ0お
よびDQ1へ接続するための転送ゲートトランジスタT
r201およびTr202を含む。このコマンドレジス
タRR2を選択状態とし、所望のコマンドを設定するた
めのレジスタ選択回路3120は、レジスタ選択信号A
r0およびAr1を受けるゲート回路G110と、内部
制御信号W,E,CHおよびint.*CRを受けるゲ
ート回路G111を含む。このレジスタ選択回路312
0は、図26に示すコマンドレジスタモードセレクタ2
79に対応する。ゲート回路G110は、コマンド選択
信号Ar0が“L”にあり、制御信号Ar1が“H”の
ときに“H”の信号を出力する。ゲート回路G110の
出力が“H”となったときに、コマンドレジスタRR2
は活性化され、与えられたデータをラッチする。
【0533】ゲート回路G111は、内部制御信号in
t.*CRおよび内部チップセレクタ信号Eが共に
“L”にあり、かつ内部制御信号WおよびCHが“H”
のときに“H”の信号を出力する。したがって、コマン
ドレジスタモードにおいて、ゲート回路G111が選択
状態となり、この出力信号が“H”となったときに、コ
マンドレジスタRR2がデータ入出力端子DQ0および
DQ1に接続され、与えられたデータをラッチする。こ
のコマンドレジスタRR2を用いずに、1ビットのフリ
ップフロップからなるコマンドレジスタ(たとえばRR
1およびRR2)を利用し、コマンドレジスタ設定モー
ドにおいて、一方のフリップフロップが信号Ar0およ
びAr1の組合わせに応じてセットされることによりオ
ートリフレッシュ/セルフリフレッシュを設定する構成
が用いられてもよい。
【0534】入出力切換回路3102は、コマンドレジ
スタRR2からの2ビットのコマンド信号CMを受ける
NOR回路G100およびAND回路G101と、NO
R回路G100の出力をそのゲートに受け、データ入出
力ピン3110に与えられた信号を通過させるスイッチ
ングトランジスタTr200と、AND回路G101の
出力に応答してタイマ3101(図147参照)からの
リフレッシュ要求信号*BUSYを端子3110へ伝達
するスイッチングトランジスタTr201を含む。この
スイッチングトランジスタTr200からの信号が、内
部クロック信号Kに応答して信号をラッチするリフレッ
シュ信号用入力バッファ回路へ伝達される。トランジス
タTr201へは、タイマ3101の出力がバッファ処
理された後に伝達される。このスイッチングトランジス
タTr200およびTr201はそれぞれ入力バッファ
および出力バッファであってもよい。スイッチングトラ
ンジスタTr200が入力バッファで構成される場合、
この入力バッファはゲート回路G100の出力のみなら
ずクロック信号の立上がりに応答して与えられた信号を
取込む構成とされる。
【0535】この図149に示す入出力切換回路310
2の構成においては、NOR回路G100はコマンドレ
ジスタRR2からの2ビットのデータが共に“L”のと
きに“H”の信号を出力する。AND回路G101は、
2ビットのコマンド信号CMが共に“1”のときに
“H”の信号を出力する。したがって2ビットのデータ
DQ0,DQ1が共に“0”の場合にはこの半導体記憶
装置のリフレッシュモードがオートリフレッシュモード
に設定され、この2ビットのデータDQ0およびDQ1
が共に“1”の場合にこの半導体記憶装置はセルフリフ
レッシュモードに設定される。入出力切換回路3102
に示されるゲート回路G100およびG101の論理は
他のものが用いられてもよく、またオートリフレッシュ
およびセルフリフレッシュを指定するためのコマンド信
号CMのビットDQ0およびDQ1の値の組合わせは他
のものが用いられてもよい。
【0536】また1ビットのコマンド信号がオートリフ
レッシュ/セルフリフレッシュ指定用の信号ビットとし
て用いられてもよい。図150は、この図147ないし
図149に示す回路の動作を示す信号波形図である。以
下、図147ないし図150を参照して動作について説
明する。まずコマンドレジスタ270aのコマンドレジ
スタRR2にコマンドレジスタ設定モードに従ってオー
トリフレッシュを示すデータ“0”(00)が設定され
た場合を考える。この場合、図149に示すゲート回路
G100の出力が“H”となり、AND回路G101の
出力が“L”となる。これにより入出力切換回路310
2は、ピン端子3110を信号入力端子とする。このピ
ン端子3110は外部から与えられるリフレッシュ指示
信号REF#を内部へ通過させる。このオートリフレッ
シュモードにおいては、タイマ3101の出力は無視さ
れる構成とされるかタイマ3101がリセット状態とさ
れる。この状態においては外部から与えられるリフレッ
シュ指示信号REF#に従ってリフレッシュ検出回路3
203およびリフレッシュ制御回路3204の制御の下
にリフレッシュアドレスの発生および内部制御信号in
t.*RASの発生が行なわれ、この発生されたリフレ
ッシュアドレスに従ってDRAMアレイのリフレッシュ
が実行される。
【0537】時刻Txにおいてコマンドレジスタ設定モ
ードが行なわれ、コマンドレジスタ270aのレジスタ
RR2に“1”(11)が設定されると、ゲート回路G
101の出力が“H”となりゲート回路G100の出力
が“L”となる。これにより、入力端子3110はこの
入出力切換回路3102の機能によりデータ出力端子と
なる。このピン端子3110へはタイマ3101からの
リフレッシュ要求信号*BUSYが伝達され、外部にこ
の半導体記憶装置の内部においてセルフリフレッシュが
行なわれていることを示す信号として利用される。タイ
マ3101は、このコマンドレジスタ270aにおける
セルフリフレッシュモードの設定に応答して起動され、
リフレッシュ要求をリフレッシュ制御回路3204へ与
える。リフレッシュ制御回路3204はこのタイマ31
01からのリフレッシュ要求に応答して、マルチプレク
サ258をリフレッシュアドレスカウンタ293の出力
選択状態とするとともにRAS信号発生回路3201の
内部制御信号int.*RASの発生を制御する。RA
S信号発生回路3201はリフレッシュ制御回路320
4からリフレッシュ要求が与えられると所定のタイミン
グで内部制御信号int.*RASを発生する。
【0538】この内部制御信号int.*RASに従っ
てDRAMにおける行の選択、センス動作が行なわれ、
リフレッシュアドレスカウンタ293からのリフレッシ
ュアドレスにより指定された行に対するリフレッシュ動
作が実行される。所定期間が経過するとタイマ3101
の出力が“H”に立上がる。これにより、リフレッシュ
期間が完了し、リフレッシュ制御回路3204はリフレ
ッシュアドレスカウンタ293のアドレスカウント値を
1増分させるとともにRAS信号発生回路3201から
の内部制御信号int.*RASの発生を停止させる。
タイマ3101の出力の“L”の期間は予め設定されて
いる。このタイマ3101の出力が“L”となる期間は
通常のDRAMにおけるメモリサイクルと同程度の期間
にされる。この期間が経過すると、タイマ3101は再
び計時動作を行ない、所定時間が経過すると再びリフレ
ッシュ要求を発生してリフレッシュ制御回路3204へ
与える。このリフレッシュ要求に従って再びリフレッシ
ュ制御回路3204およびRAS信号発生回路3201
の制御の下にDRAMアレイのリフレッシュが実行され
る。
【0539】このタイマの3101の計時動作はコマン
ド信号CMがセルフリフレッシュを指定している期間中
持続される。タイマ3101のリフレッシュ間隔は、予
め固定的に設定されていてもよく、また半導体チップの
データ保持保障時間に応じてプログラムされてもよい。
上述の構成のように、コマンドレジスタに設定したコマ
ンド信号CMに従って、この半導体記憶装置をオートリ
フレッシュまたはセルフリフレッシュとすることができ
る。このリフレッシュ指示信号REF#が“H”のとき
には、DRAMへのアクセスが可能である。リフレッシ
ュ指示信号REF#が“L”の場合には、タイマ310
1は動作していない。外部からそのリフレッシュ動作が
制御される。このリフレッシュ期間中は外部からはDR
AMアレイへアクセスすることができない。
【0540】一方、セルフリフレッシュ時においては、
DRAMアレイにおけるリフレッシュ動作中はピン端子
3110からリフレッシュ実行指示信号BUSY#が出
力される。したがって、このリフレッシュ実行指示信号
BUSY#を外部装置がモニタすることにより、DRA
Mへのアクセスを行なってもよいか否かを外部装置が知
ることができ、通常モードにおいてもセルフリフレッシ
ュを実行することができる。セルフリフレッシュからオ
ートリフレッシュへの移行は、クロック信号Kの立上が
りにおいてコマンドレジスタ設定モードを実行し、コマ
ンドレジスタ270aのレジスタRR2をオートリフレ
ッシュモードとなるように設定すればよい(図150の
時刻Ty参照)。これによりタイマは計時動作が禁止さ
れ、CDRAMへのオートリフレッシュモード設定が実
行される。
【0541】上述の構成とすることにより、同一チップ
でオートリフレッシュおよびセルフリフレッシュを実行
することのできるCDRAMを得ることができる。ま
た、通常動作モード時においてもセルフリフレッシュの
実行タイミングを知ることができ、通常動作サイクルに
おいてもセルフリフレッシュを利用することができる。
「セルフリフレッシュ/オートリフレッシュの変更例」
図151は図147に示すリフレッシュ回路の変更例を
示す図である。この図151に示す構成においては、B
BU発生回路3210が設けられ、BBU発生回路32
10へコマンドレジスタ270aからのコマンド信号C
Mが伝達される。BBU発生回路3210はバッテリバ
ックアップモードを実行するための回路構成であり、こ
のBBUモードについては、たとえば「標準DRAMに
おけるデータ保持電流低減のためのバッテリバックアッ
プ(BBU)モード」、堂坂等、電子通信学会論文誌9
0年103号、ED90−78号第35頁ないし第40
頁および「BBUモードを備える38ns4MビットD
RAM」、IEEE、インターナショナルソリッドステ
ートサーキッツコンファレンス、1990年、ダイジェ
ストオブテクニカルペーパーズ、第230頁および第2
31頁ならびに第303頁にコニシ等により開示されて
いる。このBBUモードは、標準DRAMにおいてバッ
テリバックアップモードにおいてノーマルモード時に動
作するアレイ数をさらに1/4に低減することにより、
低電流でリフレッシュを行なってデータ保持を行なう構
成である。
【0542】このBBUモードにおいては、セルフリフ
レッシュが実行される。以下、BBUモードについて簡
単に説明する。図152はBBUモードを説明するため
の図である。DRAMアレイDRMAは、32個の小ブ
ロックMBA1〜MBA32を備える。DRAMアレイ
DRAMAはさらに8つの小ブロック毎にメモリブロッ
クグループMAB1〜MAB4に分割される。1つのグ
ループにおいて1つの小ブロックが駆動される。この構
成は図5および図6に示す構成に対応する。各メモリア
レイブロックグループMAB1〜MAB4に対してDR
AMアレイを駆動するためのアレイドライバMAD1〜
MAD4が設けられる。このアレイドライバMAD1〜
MAD4を駆動するためにBBUコントロール回路BU
Cが設けられる。
【0543】BBUコントロール回路BUCは、制御信
号REFSが与えられるとリフレッシュ要求信号をアレ
イドライバMAD1〜MAD4の1つへ伝達する。この
リフレッシュ要求信号REFRはBBUコントロール回
路BUCからアレイドライバMAD1〜MAD4へ順次
伝達される。アレイドライバMAD1〜MAD4はそれ
ぞれ対応のメモリアレイグループMAB1〜MAB4に
おいて1つのブロックを駆動する。どのブロックを選択
するかは図示しない経路から与えられる行アドレス信号
(たとえばRA8)に従って選択される。通常モード時
においては、各メモリアレイグループMAB1〜MAB
4から1つのブロックが選択される。すなわち4つのブ
ロック(図示においてはメモリブロックMBA8、MB
A16、MBA24およびMBA32)が駆動される。
【0544】BBUモードにおいては、1つのメモリア
レイグループが駆動されるだけであり、1つのメモリブ
ロックのみが駆動される(図示の例ではメモリアレイブ
ロックMBA32)。したがって、この場合通常モード
時に比べて駆動されるブロックの数が1/4に低減され
るため、リフレッシュ時における消費電流が大幅に低減
される。このBBU発生回路(BBUコントロールBU
Cに含まれる)を図151に示す構成においては利用す
る。図153はBBUコントロール回路BUCの具体的
構成の一例を示す図である。図153においてタイマ3
101は、所定の間隔で発振するリングオシレータ31
21と、リングオシレータ3121からのパルス信号を
カウントし、所定期間毎に信号を発生する2進カウンタ
3122を含む。この2進カウンタ3122は、最大カ
ウントアップ値(たとえば16ns;リフレッシュサイ
クルの仕様値)およびセルフリフレッシュにおけるリフ
レッシュタイミング(たとえば64μs毎)決定の信号
を発生する。
【0545】BBUコントロール回路BUCはさらに、
コマンド信号CMに応答して起動され、2進カウンタ3
122からのカウントアップ信号CUP1に応答して活
性化され、かつバッテリバックアップモード指示信号B
BUを発生するBBU信号発生回路3210と、BBU
信号発生回路3210からの信号BBUと2進カウンタ
3122からのリフレッシュサイクル規定信号CUP2
とに応答してリフレッシュ要求信号REFSを発生する
REFS発生回路3123を含む。BBU信号発生回路
3210は、コマンド信号CMのセルフリフレッシュ指
示に応答して起動され、2進カウンタ3122からのカ
ウントアップ信号CUP1が与えられるのを待つ。BB
U信号発生回路3210は、このコマンド信号CMがノ
ーマルモードまたはオートリフレッシュモードを指定し
た場合に不活性状態となり、リフレッシュタイマ310
1をリセットする。
【0546】BBU信号発生回路3210はカウントア
ップ信号CUP1を受けると、信号BBUを発生する。
この信号BBUは、CDRAMがバッテリバックアップ
モードに切換わったことを示す。REFS発生回路31
23はこの信号BBUに応答して起動され、2進カウン
タ3122からのリフレッシュサイクル規定信号CUP
2が与えられるたび毎にリフレッシュ要求信号REFS
を発生する。図154は、内部制御信号int.*RA
Sを発生するための回路構成を示す図である。この図1
54に示す構成においては、図148に示すRAS信号
発生回路3201およびリフレッシュ制御回路3204
のうち内部制御信号int.*RASを発生する回路構
成についてのみ示す。RAS信号発生回路3201は、
信号*RASと信号BBUとを受けるゲート回路(NO
R回路)G301と、ゲート回路G301を受けるイン
バータ回路G302と、インバータ回路G302の出力
とリフレッシュ制御回路3204からのリフレッシュ要
求信号RASSとを受けるゲート回路G303を含む。
ゲート回路G301は、その両入力の信号が共に“L”
のときに“H”の信号の信号を発生する。ゲート回路G
303はその一方の入力が“L”のときに“H”の信号
を発生する。
【0547】信号*RASはこの発明が適用されるCD
RAMにおいてはクロック信号Kの立上がりエッジで装
置内部へ取込まれる信号EおよびCHにより決定される
アレイアクセス指示信号を示す。これは、また図94に
示す行アドレスストローブ信号発生回路から発生される
構成であってもよい。リフレッシュ制御回路3204
は、内部制御信号int.*RASを所定時間遅延させ
る遅延回路3231と、REFS発生回路3123から
のリフレッシュ要求信号REFSと遅延回路3231の
出力信号*SCに応答してリフレッシュ指示信号RAS
Sを発生するRASS発生回路3232を含む。遅延回
路3231からの信号*SCは、DRAMにおけるセン
ス動作が完了し、リフレッシュされるべきメモリセルの
データがセンスアンプにより確実にラッチされた状態に
おいて発生されるセンス完了を示す信号である。すなわ
ちこのRASS発生回路3232はリフレッシュ要求信
号REFSに応答して内部制御信号int.*RASを
活性状態とし、センス完了信号*SCの発生に応答して
この内部制御信号int.*RASを不活性状態に移行
させる。
【0548】次にこの図153および図154に示す回
路の動作をその動作波形図である図155を参照して説
明する。信号*RASSは、BBUモードにおいて信号
*RASの代わりを行なう。リフレッシュ要求信号RE
FSがREFS発生回路3123から発生されると、R
ASS発生回路3232からの信号*RASSが“L”
に立上がり活性状態となる。これに応答して、ゲート回
路G303から出力される内部制御信号が“H”に立上
がりインバータ回路G304から出力される内部制御信
号int.*RASが活性状態の“L”になる。この内
部制御信号int.*RASに従ってDRAMにおける
行選択動作およびセンス動作が実行される。センス動作
が完了すると、遅延回路3231からのセンス完了信号
*SCが活性状態の“L”に立下がる。
【0549】RASS発生回路3232はこのセンス完
了信号*SCの立下がりに応答してその出力信号*RA
SSを“H”に立上げる。これに応答して内部制御信号
int.*RASが“H”の活性状態となり、DRAM
におけるリフレッシュサイクルが完了する。すなわち、
このBBUモードにおいては、REFS発生回路312
3からのリフレッシュ要求信号REFSの立上がり(活
性状態への移行)をトリガにしてすべてセルフタイムで
リフレッシュが行なわれている。ゲート回路G301に
信号BBUを与えることにより、BBUモードにおい
て、アレイアクセスが要求され、*RASが“L”の活
性状態となっても、ゲート回路G301の出力は“L”
のままであり、BBUモードにおけるアレイアクティブ
サイクルに入ることを防止している。
【0550】ここで、BBU信号に対しては、その活性
レベルを示していないが、信号BBUは、BBUモード
指定のときに“H”となる。図156は、図154に示
すRASS発生回路3232の具体的構成の一例を示す
図である。このRASS発生回路3232はセット・リ
セット型のフリップフロップにより構成される。このフ
リップフロップは、そのセット入力にリフレッシュ要求
信号REFSを受け、そのリセット入力/Rにセンス完
了信号*SCを受ける。その/Q出力から信号*RAS
Sが発生される。このフリップフロップFFRは、セッ
ト入力Sへ与えられる信号の立上がりに応答してセット
され、/Q出力が“0”となり、リセット入力/Rへ与
えられる信号の立下がりに応答してリセット状態とな
り、/Q出力が“H”となる。
【0551】「他の構成への適用例」この上述の構成で
はCDRAMへの適用を示している。しかしながら、こ
の構成は通常のDRAMアレイのみを含むダイナミック
型半導体記憶装置へも適用することができる。通常のダ
イナミック型半導体記憶装置は外部制御信号としてロウ
アドレスストローブ信号*RAS、コラムアドレススト
ローブ信号*CASおよびライトイネーブル信号WEを
受ける。このように外部制御信号*RAS,*CAS,
*WEを受けるダイナミック型半導体記憶装置において
も、オートリフレッシュとセルフリフレッシュとの切換
えを行なうことができる。図157は通常のダイナミッ
ク型半導体記憶装置におけるリフレッシュモード設定回
路に関連する回路部分を示す図である。図157におい
て、リフレッシュ関連回路は、外部から与えられるリフ
レッシュモード指示信号*CRを受けるとともにラッチ
するコマンドレジスタ3502と、コマンドレジスタ3
502に設定されたコマンド信号(リフレッシュモード
設定信号)CMに応答して端子3510を入力端子また
は出力端子のいずれかに設定する入出力切換回路350
1と、外部制御信号*RAS、*CAS、*WEおよび
端子3510が入力端子の場合のリフレッシュ指示信号
*REFを受けかつコマンドレジスタ3502からのコ
マンド信号CMを受け、半導体記憶装置の各内部制御信
号を発生するとともにリフレッシュ動作を制御するクロ
ックジェネレータ3503を含む。
【0552】さらにダイナミック型半導体記憶装置は、
クロックジェネレータ3503からの制御信号に応答し
てリフレッシュアドレスを発生するリフレッシュアドレ
スカウンタ3504と、外部から与えられるアドレスA
0〜A9とリフレッシュアドレスカウンタ3504の出
力のいずれか一方を通過させ内部行アドレス信号RA0
〜RA9を発生するロウアドレスバッファ3506と、
外部から与えられるアドレス信号A0〜A9を受け内部
列アドレス信号CA0〜CA9を発生するコラムアドレ
スバッファ3507を含む。ロウアドレスバッファ35
06およびコラムアドレスバッファ3507のそれぞれ
のアドレス信号を取込むタイミングはクロックジェネレ
ータ3503からの内部制御信号により決定される。ロ
ウアドレスバッファ3506の外部行アドレス信号A0
〜A9を取込むタイミングは外部制御信号*RASによ
り決定され、コラムアドレスバッファ3507における
外部アドレス信号A0〜A9を取込むタイミングは外部
制御信号*CASにより与えられる。
【0553】このロウアドレスバッファ3506は、単
純なバッファ回路のみならず、その内部にマルチプレク
ス回路を含んでいる。このマルチプレクス回路は外部行
アドレスA0〜A9とリフレッシュアドレスカウンタ3
504の出力を受け、その一方を選択的にバッファ回路
へ伝達する構成であってもよい。またマルチプレクス回
路は外部行アドレスA0〜A9が内部行アドレスに変換
された後に受ける構成であってもよい。図158は、図
157に示すクロックジェネレータ3503の具体的構
成の一例を示す図である。図158において、クロック
ジェネレータ3503は、リフレッシュ指示信号*RE
Fを受け、リフレッシュ指示が与えられたか否かを判別
するリフレッシュ検出回路3510と、外部制御信号*
RASを受け、内部制御信号int.RASを発生する
RASバッファ3511と、外部制御信号*CASを受
け、内部制御信号int.CASを発生するCASバッ
ファ3512を含む。RASバッファ3511およびC
ASバッファ3512は、リフレッシュ検出回路351
0がリフレッシュ指示を与えた場合には不能動状態とさ
れる。またこのバッファ3511,3512は、タイマ
3505がリフレッシュ要求を出力している場合にはリ
フレッシュ制御回路3513の制御の下に信号入力禁止
状態とされる(この経路は示さず)。
【0554】クロックジェネレータ3503はさらに、
リフレッシュ検出回路3510およびリフレッシュ制御
回路3513からのリフレッシュ指示に応答して所定の
時間幅を有する内部パルス信号を発生するパルス発生回
路3514と、パルス発生回路3514およびRASバ
ッファ3511からの内部制御信号RASを受けるゲー
ト回路3515を含む。このゲート回路3515から内
部制御信号int.RASが発生される。パルス発生回
路3514の発生するパルスの活性期間はDRAMにお
けるリフレッシュが完了するまでに必要とされる期間で
ある。リフレッシュ制御回路3513は、タイマ350
5からリフレッシュ要求が出力されると、マルチプレク
サ(ロウアドレスバッファ3506に含まれる)にリフ
レッシュアドレスカウンタ出力を選択させるための切換
信号MUXを発生するとともに、パルス発生回路351
4を起動して、所定のタイミングでパルス信号を発生さ
せる。
【0555】タイマ3505は、先の実施例と同様コマ
ンドレジスタ3502からのコマンド信号CMに応答し
て起動され、所定の間隔でパルス信号(リフレッシュ要
求信号)を発生する。リフレッシュ制御回路3513は
このコマンド信号CMがオートリフレッシュを示してい
る場合には、タイマ3505の出力を無視しリフレッシ
ュ検出回路3510の出力に応答してリフレッシュに必
要な制御を行なう。コマンド信号CMがセルフリフレッ
シュを示した場合には、リフレッシュ制御回路3513
は、タイマ3505からのリフレッシュ要求に従って各
リフレッシュに必要な制御動作を行なう。図157に戻
って、コマンドレジスタ3502および入出力切換回路
3501の構成は、先に図149を参照して示した回路
構成と同様である。この場合、コマンドレジスタ350
2はクロック信号に同期してリフレッシュモード指示信
号*CRをラッチする必要はなく、任意のタイミングで
与えられる制御信号をラッチする。この外部から与えら
れるリフレッシュモード指示信号*CRは1ビットであ
ってもよく、また2ビットの信号であってもよい。
【0556】上述の構成によれば、通常のDRAMにお
いても、オートリフレッシュとセルフリフレッシュを共
に実行することができる。また入出力切換回路3501
の機能により、1つのピン端子3510が入力端子また
は出力端子に切換えられる。ピン端子3510が出力端
子に設定された場合には、この半導体記憶装置において
セルフリフレッシュが実行されていることが示される。
このセルフリフレッシュモード時においては、タイマ3
505からのリフレッシュ要求信号がリフレッシュ実行
指示信号*BUSYとして出力される。したがってこの
信号*BUSYを見ることにより、外部装置はリフレッ
シュのタイミングを知ることができる。図157に示す
構成に従えば通常のDRAMにおいても、通常モードで
セルフリフレッシュを実行することのできるダイナミッ
ク型半導体記憶装置を得ることができる。
【0557】また、この図157に示すダイナミック型
半導体記憶装置の構成において、図151に示すように
BBU発生回路をさらに接続する構成としてもよい。こ
の図147、図151および図157に示す構成におい
ては、セルフリフレッシュモードとオートリフレッシュ
モードとが選択的に実行可能なようにされている。この
場合、コマンドレジスタ3502の出力をたとえばワイ
ヤボンディングなどによりそのレベルを固定すれば、ピ
ン端子3510は入力端子または出力端子に固定される
ため、オートリフレッシュ動作のみが可能な半導体記憶
装置(ダイナミック型半導体記憶装置またはCDRA
M)またはセルフリフレッシュのみを実行する半導体記
憶装置(ダイナミック型半導体記憶装置またはCDRA
M)を得ることができる。すなわち、1つの半導体チッ
プの設計でオートリフレッシュモードおよびセルフリフ
レッシュモードいずれにも対応することのできる半導体
記憶装置を得ることができる。
【0558】特に、オートリフレッシュモードとセルフ
リフレッシュとが同一半導体チップ上に実現される構成
に従えば、セルフリフレッシュ設定時において必要とさ
れるリフレッシュ間隔プログラムにおいてオートリフレ
ッシュモードを用いてこのチップのデータ保持保障時間
を計測することができ、確実なセルフリフレッシュサイ
クル期間の設定が可能となる。また、オートリフレッシ
ュまたはセルフリフレッシュに固定する場合には入出力
切換回路を特に設ける必要はなく、配線により、ピン端
子(たとえば図157における端子3510)を入力端
子または出力端子に設定する構成が用いられてもよい。
この構成を図159および図160に示す。図159の
構成において、リフレッシュモード設定回路3550の
設定するリフレッシュモード指定コマンドCMは、ワイ
アリングにより電源電位Vccまたは接地電位VS S
いずれかに設定される。この構成においては、入出力切
換回路3102は入力回路または出力回路のいずれかに
固定的に設定される。
【0559】図160に示す構成においては、リフレッ
シュモード設定回路3550は、図159に示す構成と
同様、ワイアリングによりオートリフレッシュモードま
たはセルフリフレッシュモードのいずれかに設定され
る。入出力切換回路3551は、鎖線で示すようにワイ
アリングにより信号入力回路または信号出力回路のいず
れかに設定される。上述のような構成としても、セルフ
リフレッシュモード時においては、信号BUSY#が装
置外部へ出力されるため、通常モード時においてもセル
フリフレッシュを実行することができる。 「アドレス分配方式の他の実施例」前述のごとくCDR
AMにおいては、DRAMアドレスAaは、行アドレス
と列アドレスとが時分割的に与えられる。しかし、前述
のように、外部クロックKの周期を長くした場合(間歇
的発生を含む)においても、CDRAMはできるだけ高
速で動作させるのが望ましい。以下、CDRAMを高速
動作させるための構成について説明する。以下に説明す
る構成は、図56および図57に示すアドレス分配方式
の他の実施例を構成する。
【0560】図161は、アドレス分配方式のさらに他
の実施例を示す図である。図161に示す構成において
は、アドレスバッファ4001からの内部アドレスin
t.AcがDRAMコラムデコーダ103へも与えられ
る。すなわち、DRAMコラムアドレスとSRAMアド
レスとをその一部を共有する構成とする。アドレスバッ
ファ4001は、図2に示すアドレスバッファ255で
あってもよく、また、図90に示すアドレス発生回路3
60であってもよい。図161に示す構成においては、
外部から行アドレスをアドレスAaとして与えかつ列ア
ドレスをアドレスAcとして与えることにより、ノンマ
ルチプレクスで、外部ピン端子数を増加させることなく
DRAMアドレスを与えることができる。したがって、
DRAMの列アドレスの取込みタイミングをマルチプレ
クス方式のときよりも速くすることができ、DRAMを
高速動作させることができる。以下、このSRAMアド
レスをDRAMアドレスとしても利用する構成について
詳細に説明する。
【0561】図162は、SRAMアドレスとDRAM
アドレスとを共有する構成をより具体的に示す図であ
る。図162において、アドレスバッファ401は、S
RAM用の外部列アドレス信号Ac0〜Ac3を受け内
部アドレス信号を発生するバッファ回路4010と、外
部アドレス信号Ac4〜Ac11を受け、内部アドレス
信号を発生するバッファ回路4011と、外部アドレス
信号Aa0〜Aa9を受け、DRAM用の内部行アドレ
ス信号を発生するバッファ回路4012を含む。各バッ
ファ回路4010,4011および4012は内部クロ
ック信号int−Kまたはストローブ信号/RAS,/
CALに応答して外部アドレスをラッチし内部アドレス
信号を発生する。バッファ回路4010からの内部アド
レス信号はSRAMコラムデコーダ203へ与えられ
る。バッファ回路4011からの内部アドレス信号は判
定回路4020へ与えられる。バッファ回路4012か
らの内部アドレス信号はDRAMロウデコーダ102へ
与えられる。
【0562】判定回路4020は、チップセレクト信号
Eおよびキャッシュヒット指示信号CH(この両信号は
内部信号であっても外部信号であってもよい)に従っ
て、バッファ回路4011からのアドレス信号をSRA
Mロウデコーダ202およびDRAMコラムデコーダ1
03のいずれへ与えるべきかを判定する。判定回路40
20は、SRAMアレイへのアクセス時にはバッファ回
路4011からの内部アドレス信号をSRAMロウデコ
ーダ202へ与える。DRAMアレイへのアクセス時に
は、判定回路4020はバッファ回路4011からのア
ドレス信号をDRAMコラムデコーダ103へ与える。
なお図162に示す構成においては、SRAMコラムデ
コーダ203の出力により、DRAMアレイにおいてD
RAMコラムデコーダ103により選択された列からさ
らに4ビット(4MCDRAMの場合)が選択される。
【0563】この図162に示す構成においては、アド
レス信号Aa0〜Aa9がDRAMアレイの行を指定す
るためのアレイ行アドレス信号として用いられる。アド
レス信号Ac0〜Ac3はSRAMアレイの列を指定す
るためのキャッシュ列アドレス信号およびDRAMアレ
イへの直接アクセス時におけるアレイ列アドレス信号と
して用いられる。アドレス信号Ac4〜Ac9はSRA
Mアレイの行を指定するためのキャッシュ行アドレス信
号として用いられ、かつDRAMアレイの列を指定する
ためのアレイ列アドレス信号として用いられる。この図
162に示す構成のように、アドレス信号Ac0〜Ac
11およびAa0〜Aa9をそれぞれ独立に与えること
ができ、かつバッファ回路4010、4011および4
012が同時に、与えられたアドレス信号を取込み内部
アドレス信号を発生する構成をとることにより、DRA
Mアレイのための行アドレス信号および列アドレス信号
を同時に取込むことができ、DRAMアレイにおけるア
クセス時間を大幅に短縮することができる。
【0564】図163は図162に示す判定回路402
0の具体的構成の一例を示す図である。図163を参照
して、判定回路4020は、内部チップセレクト信号E
および内部キャッシュヒット指示信号CH(これは図1
に示す制御クロックバッファ250から発生される)を
受けるゲート回路G400と、ゲート回路G400の出
力に応答して選択的にオン状態となるスイッチングトラ
ンジスタTr400およびTr401を含む。スイッチ
ングトランジスタTr400は、バッファ回路4011
(図162参照)からのアドレス信号をSRAMロウデ
コーダ202へ伝達する。スイッチングトランジスタT
r401は内部アドレス信号Ac4〜Ac11をDRA
Mコラムデコーダ103へ伝達する。ゲート回路G40
0は、その両入力が共に“L”となったときに“H”の
信号を発生する。信号EおよびCHが共に“L”となる
のはキャッシュヒット時であり、SRAMアレイへのア
クセス時である。この場合にはスイッチングトランジス
タTr400がオン状態となり、SRAMロウデコーダ
202へ内部アドレス信号Ac4〜Ac11がSRAM
行アドレス信号として伝達される。
【0565】DRAMアレイへのアクセス時には信号C
H#は“H”となり、ゲート回G400の出力が“L”
となる。スイッチングトランジスタTr401がオン状
態となり、内部アドレス信号Ac4〜Ac11がDRA
Mカラムデコーダ103へ伝達される。なお、この図1
63に示す判定回路の構成においては、ブロック転送モ
ードおよびコピーバックモードにおいて同時にDRAM
およびSRAMへアドレス信号を伝達することはできな
い。この場合、ブロック転送モードおよびコピーバック
モードが指定された場合にはスイッチングトランジスタ
Tr400およびTr401が共にオン状態となる構成
がさらに追加されてもよい。図162および図163に
示す構成においては、SRAMアドレス信号線Ac4〜
Ac11がDRAMアドレス信号線とSRAMアドレス
信号線とに分岐される。この場合に、SRAMロウデコ
ーダへ接続されるSRAMアドレス信号線に付随する負
荷容量が増大する。SRAMアドレス信号線に付随する
負荷容量が増大すれば、信号遅延をもたらし、キャッシ
ュヒット時におけるアクセス時間の増大をもたらす。こ
のため、SRAMアドレス線の負荷はできるだけ小さく
するのが望ましい。このSRAMアドレス信号線に付随
する負荷容量の増大を防止するための構成を図164に
示す。
【0566】図164において、SRAMコラムデコー
ダ203は、アドレスバッファ4010からの内部アド
レス信号をプリデコードするプリデコーダ4051と、
プリデコーダ4051からのプリデコード信号をさらに
デコードし、SRAMアレイにおけるワード線を選択す
るSRAMロウデコーダ4052を含む。上述のような
アドレスをプリデコードする方式は、アドレス信号配線
長の短縮およびアドレス信号配線占有面積の低減および
デコーダ回路規模の低減などの観点から通常の半導体記
憶装置においても行なわれている。この図164に示す
ような構成において、DRAMコラムデコーダへは、図
164の(I)に示すようにプリデコーダ4051から
のプリデコーデッド信号がDRAMコラムデコーダへ伝
達される。このケース(I)の場合、アドレスバッファ
4010からのSRAMアドレス信号配線長を短縮する
ことができるとともに、アドレス信号遅延を低減する。
【0567】また、SRAMロウデコーダ4052から
のSRAMワード線選択信号をDRAMコラムデコーダ
へ与えてもよい(図154のケース(II)参照)。こ
のSRAMロウデコーダ4052からのSRAMワード
線選択信号をDRAMコラムデコーダへ与える場合、D
RAMコラムデコーダは、通常のバッファ構成とされ
る。このケース(II)の場合、通常、SRAMワード
線を駆動するために各SRAMワード線に対しワード線
駆動回路が設けられているため、SRAMワード線にお
ける信号伝達遅延は生じない。また図164に示す構成
の場合、判定回路4020における判定動作に伴う遅延
がSRAMアレイへのアクセス時間に及ぼす影響を低減
する。すなわち、判定回路4020においてDRAMア
レイへのアクセスまたはSRAMアレイへのアクセスと
の判定には、ある所定の時間が必要とされる。キャッシ
ュヒット動作を高速で行なうためには、この判定回路4
020における判定動作に要する時間がSRAMアレイ
へのアクセスに及ぼす影響をできるだけ少なくするのが
望ましい。
【0568】一方、DRAMアレイは、SRAMほど高
速動作は行なわれない。したがって、この判定回路40
20における判定時間がDRAMアレイにおける列選択
動作に対して悪影響をほとんど及ぼすことはない。した
がって、図164に示すようにケース(I)または(I
I)の場合のように、プリデコーダ回路4051以降に
おいてSRAMのアドレス信号線とDRAMコラムアド
レス信号線とを分岐する構成とすることにより、SRA
Mアレイへのアクセス時間に対する悪影響を確実に排除
することができる。図164に示す構成においては、分
岐点において図163に示す判定回路が設けられてもよ
い。またこの構成に代えて、プリデコーダ4051以降
の信号線を直接SRAM用信号線とDRAM用信号線と
に分岐させてもよい。この場合、DRAMコラムデコー
ダへは直接、アドレス信号(プリデコード信号またはS
RAMワード線選択信号)が伝達される。DRAMロウ
デコーダ、DRAMコラムデコーダおよびSRAMコラ
ムデコーダの動作が図165に示す判定回路4030に
より制御される。SRAMコラムデコーダ203は、S
RAMアレイへのアクセス時およびDRAMアレイへの
アクセス時両者において動作する構成とされる。またS
RAMロウデコーダ203においては、プリデコーダ4
051出力段においてアドレス信号線の分岐が行なわれ
ている場合にはプリデコーダが動作し、SRAMロウデ
コーダ4052の動作が判定回路4030により制御さ
れる構成とされる。SRAMロウデコーダ4052の出
力段に信号線の分岐が設けられる場合には、判定回路4
030の判定完了までSRAMロウデコーダ4052は
動作する。
【0569】SRAMコラムデコーダがDRAMアレイ
の列選択用とSRAMアレイの列選択用とに共用されて
いても、内部データ線に接続されるのは一方のアレイの
ビット線対のみであり、データの衝突は生じない(たと
えば図22、図40および図51等を参照)。この判定
回路によるSRAMアレイおよびDRAMアレイの駆動
制御する構成を図165に示す。図165において、判
定回路4030は、内部制御信号W,E,CH,CIお
よびCRを受け、この制御信号の組合わせに応じてDR
AMアレイ駆動回路260およびSRAMアレイ駆動回
路264の動作を制御する。ここで判定回路4030に
コマンドレジスタセット信号CRが与えられているの
は、後に説明するが、高速コピーバック動作モード設定
時にこのコマンドレジスタ設定信号CR(CC2)が利
用されるからである。この図165に示す構成によれ
ば、DRAMアレイおよびSRAMアレイにおける行お
よび列選択動作を並行して実行することができ、ブロッ
ク転送モードおよびコピーバックモード等において並行
してアドレスを取込んでSRAMアレイおよびDRAM
アレイにおける行および列選択動作を実行することがで
きる。
【0570】次に、このアドレス共用方式における動作
について説明する。図166は、キャッシュミス時にお
ける動作を示すタイミング図である。キャッシュミス時
においては、クロックKの立上がりエッジにおいて外部
制御信号E#が“L”、キャッシュヒット指示信号CH
#が“H”に設定される。これにより、キャッシュミス
が設定される。このクロック信号Kの立上がりエッジで
外部から与えられるアドレス信号AaおよびAcがそれ
ぞれDRAMの行アドレス信号(R)および列アドレス
信号(C)として装置内部へ取込まれる。これによりイ
ニシエートサイクルTMMIが実行される。このイニシ
エートサイクルTMMIにおいて続いて、アレイアクテ
ィブサイクルTMMAが実行され、与えられた行アドレ
ス信号(R)および列アドレス信号(C)に従ってDR
AMアレイにおけるデータ選択動作が行なわれる。この
アレイアクティブサイクルTMMAにおいてブロック転
送または高速コピーバックなどの動作が行なわれてもよ
い。このアレイアクティブサイクルTMMAの最後の周
期においてクロック信号Kの立上がりエッジでチップセ
レクト信号E#を“L”とすることにより、与えられた
アドレス信号RおよびCに対応するデータQが出力され
る(データ読出動作設定の場合)。
【0571】データ書込の場合には、このイニシエイト
サイクルTMMIにおいてチップセレクト信号E#およ
びライトイネーブル信号W#(図示せず)を共に“L”
とすることにより書込データがSRAMアレイへ書込ま
れるとともに、DRAMアレイへも書込まれる。アレイ
アクティブサイクルTMMAが完了するとプリチャージ
サイクルTMMPが実行され、DRAMアレイはプリチ
ャージ状態に設定される。このプリチャージサイクルT
MMPにおいては、SRAMアレイへアクセス可能であ
り、内部アドレス信号Acがクロック信号Kの立上がり
でSRAMアドレス信号として取込まれ対応のSRAM
アレイにおけるメモリセルのアクセスが実行される。次
にアレイライトサイクルTMAが実行され、SRAMア
レイからDRAMアレイへのデータ転送(コピーバッ
ク;ラッチデータのDRAMアレイへの転送)が実行さ
れる。このアレイライトサイクルTMAはイニシエート
サイクルTMIとアレイアクティブサイクルTMAAを
含む。アレイアクティブイニシエートサイクルTMAI
においてはクロック信号Kの立上がりエッジでチップセ
レクト信号E#が“L”に設定されて外部から与えられ
るアドレスAaおよびAcがそれぞれ行アドレス信号
(R)および列アドレス信号(C)として取込まれる。
続いてこのアレイライトサイクルTMAにおいては、ラ
ッチ回路にラッチされたSRAMアレイの対応のデータ
DRAMアレイへ転送される。このラッチからDRAM
アレイへのデータの転送はアレイアクティブサイクルT
MAAにおいて実行される。
【0572】このアレイライトサイクルTMAにおいて
は、ラッチ回路(図40、図51参照)からDRAMア
レイへのデータ転送が実行されるため、SRAMアレイ
へはアクセス可能である。このアレイアクティブサイク
ルTMMAにおけるSRAMアレイへのアクセスは図1
66においてアドレス信号Acが有効状態(V)により
表わされている。このキャッシュミスサイクルTMに続
いてキャッシュヒットサイクルTHまたはスタンバイサ
イクルTSが実行される。次に具体的なリード動作およ
びライト動作について説明する。図167は、ミスリー
ド時の動作を示すタイミング図である。図167におい
て、クロック周期が20nsの場合が一例として示され
る。ミスリード時には、クロック信号Kの立上がりエッ
ジでチップセレクト信号E#のみを“H”と設定する。
この場合、CPU(外部演算処理装置)から与えられた
アドレス(ROW1およびCOL1)がそれぞれDRA
Mアレイの行アドレス信号および列アドレス信号として
取込まれる。このミスリード動作時においてDRAMア
レイへのアクセスが行アドレス信号ROW1およびCO
L1に従って行なわれる。(DRAMアレイからSRA
Mアレイへのデータ転送が行なわれていてもよい。この
場合、SRAMアレイおよびDRAMアレイへは同じア
ドレスが与えられる。このDRAMアレイからSRAM
アレイへのデータ転送を伴うミス動作時においては、図
165に示す判定回路4030の構成が用いられる。図
162に示す判定回路4020の構成が利用される場合
には、この2回目のクロック信号Kの立上がりに従って
アドレス信号Acを取込み、SRAMアレイの行選択動
作が行なわれてもよい。)所定時間が経過するとアウト
プットイネーブル信号G#を“L”に立下げる。このア
ウトプットイネーブル信号G#が“L”に立下がると、
与えられたアドレスROW1およびCOL1に対応する
データQ1が出力される。
【0573】続いて、DRAMアレイのプリチャージサ
イクルが実行される。このプリチャージサイクルにおい
ては、SRAMアレイへアクセス可能である。プリチャ
ージサイクルの開始と同時に、ヒットリード動作が行な
われる。このヒットリード動作においてはチップセレク
ト信号E#およびキャッシュヒット指示信号CH#が共
に“L”にクロック信号Kの立上がりエッジで設定され
る。これに従ってアドレス信号AcがSRAMアレイの
行および列選択用の信号として取込まれ、対応のメモリ
セルデータQ2がこのクロックサイクル中に出力され
る。続いて図167においてはヒットリードおよびヒッ
トリードが実行されている。それぞれのヒットリードサ
イクルにおいてアドレスC3およびC4に従って出力デ
ータQ3およびQ4がそれぞれ出力される。
【0574】DRAMアレイのプリチャージサイクルが
完了すると、次いでアレイライトサイクルが実行され
る。このアレイライトサイクルはミスリード時にSRA
Mアレイの対応のデータをラッチした後このラッチデー
タがDRAMアレイへ転送される。このアレイライトサ
イクルの設定はクロック信号Kの立上がりエッジでチッ
プセレクト信号E#を“L”、キャッシュヒット指示信
号CH#を“H”、制御信号CC1#(キャッシュアク
セス禁止信号CI#に対応)を“L”に設定し、かつラ
イトイネーブル信号W#を“L”に設定する。このアレ
イライトサイクルにおいては、外部から与えられるアド
レス信号(ミスアドレス)AcおよびAaが共にDRA
M用の列アドレス信号および行アドレス信号として取込
まれる。この状態においてSRAMアレイへアクセスす
ることはできない。アレイライトサイクルの設定サイク
ルにおいては、ヒットライトが発生したとしてもこのヒ
ットライトサイクルの実行が禁止される。このため、キ
ャッシュヒット指示信号CH#は“H”とされている。
【0575】このアレイライトサイクルの設定サイクル
に続いてヒットリードサイクルが実行される。ヒットリ
ードサイクルにおいては、チップセレクト信号E#およ
びキャッシュヒット指示信号CH#が“L”に設定さ
れ、かつアウトプットイネーブル信号G#が“L”に設
定される。この状態においては、アドレス信号Acに従
ってSRAMアレイへのアクセスが実行され、対応のデ
ータQ5が出力される。図167においてはこのアレイ
ライトサイクルの最後のサイクルにおいてヒットリード
が再び行なわれており、アドレスC6に従ったキャッシ
ュデータQ6が出力される。ここで、アレイライトの設
定サイクルにおいてアドレスAaが、ミスアドレス(M
iss Add)として示されているのは、SRAMア
レイからDRAMアレイへのデータを転送するために必
要とされるアドレスは、外部に設けられたタグメモリか
らのアドレスであることを示す。
【0576】図168に、ミスライト時の動作タイミン
グ図を示す。ミスライトの設定はクロック信号Kの立上
がりエッジでチップセレクト信号E#を“L”、ライト
イネーブル信号W#を“L”に設定することにより行な
われる。このときには、外部アドレスAcおよびAaが
それぞれDRAMアレイの列アドレスCOL1および行
アドレスROW1として取込まれるとともに、外部から
与えられる書込データD1が取込まれる。このミスライ
トにおいては、DRAMおよびSRAMアレイへのアク
セスが行なわれ、このデータD1がSRAMアレイの対
応のメモリセルへ書込まれる。このSRAMおよびDR
AMアレイへのデータの書込は先に説明したデータ転送
方式のいずれが用いられてもよい。ミスライトサイクル
が完了すると、DRAMアレイはプリチャージサイクル
に入る。このプリチャージサイクルにおいてはSRAM
に対してアクセス可能である。図168に対してはヒッ
トリード、ヒットリード、およびヒットライトの動作が
それぞれ実行される。各動作サイクルに従って、アドレ
スAcがそれぞれSRAMアレイアドレスC2,C3お
よびC4として取込まれ、出力データQ2およびQ3が
出力され、書込データD4が書込まれる。
【0577】続いてアレイライトサイクルが実行され
る。このアレイライトサイクルは図167に示すものと
同様である。このアレイライトサイクルの設定サイクル
においては、制御信号CC1#(アレイアクセス指示信
号(キャッシュアクセス禁止信号)CI#に対応)が
“L”に設定され、SRAMアレイへのアクセスが禁止
される。したがってこのアレイライト設定サイクルにお
いてヒットリードが生じたとしても、このヒットリード
は実行されない。アレイライトサイクルの設定サイクル
に続いて、ヒットライトサイクルが実行される。このヒ
ットライトサイクルの設定のためには、クロック信号K
の立上がりエッジでチップセレクト信号E#を“L”に
設定する。ヒットリードが指示されているため、この状
態においてはライトイネーブル信号W#が“H”、アウ
トプットイネーブル信号G#が“L”に設定される。こ
の状態においても、アレイライトサイクルが設定され、
外部アドレス(Miss Add)がアドレスAc、A
aとして同時に与えられ、これらのアドレスがそれぞれ
DRAMアレイの列アドレスCol2、および行アドレ
スRow2として取込まれる。
【0578】アレイライト設定サイクルに続いてヒット
ライトサイクルが実行され、アドレスAcがSRAMの
ためのアドレスC5として取込まれ、そのときに与えら
れているデータD5が対応のSRAMメモリセルへ書込
まれる。アレイライトサイクルの最後のサイクルでヒッ
トリードサイクルが実行され、アドレスAcがSRAM
アレイの列アドレスC6として取込まれ、対応のデータ
Q6が出力される。このアドレス共有方式に従うCDR
AMとメモリコントローラとの接続形態を図169およ
び図170に示す。図169はダイレクトマッピング方
式に従うCDRAMと外部制御装置との接続を示す図で
ある。この図169に示す接続形態は図64に示す接続
形態に対応する。この図169に示す接続形態において
は、CPUからの8ビットのアドレス信号A6〜A13
がSRAMロウデコーダ202へ与えられる。この8ビ
ットのアドレス信号A6〜A13のうち6ビットのアド
レス信号A6〜A11がDRAMコラムデコーダ103
へ与えられる。DRAM100のロウデコーダ102へ
は、CPUからのアドレス信号A12,A13とセレク
タ672からの8ビットのアドレス信号A14〜A21
が与えられる。この図169に示す構成においては、D
RAMの行アドレス信号と列アドレス信号とがノンマル
チプレクス方式で与えられるため、外部にはマルチプレ
クス回路は設けられていない。クロック制御回路440
0へはチップセレクト信号E#およびキャッシュヒット
指示信号CH#が与えられ、SRAMアレイへのアクセ
スおよびDRAMアレイへのアクセスに従った動作が実
行される。このクロック制御回路4400は、図2に示
す構成において、制御クロックバッファ250とSRA
Mアレイ駆動回路264およびDRAMアレイ駆動回路
260ならびに図165に示す判定回路4030を含
む。
【0579】ここで図169においては、SRAMロウ
デコーダ202の出力部からDRAMアレイのためのコ
ラムデコーダ103へアドレス信号A6〜A11が与え
られている。この構成は図164に示すように、プリデ
コーダ部分から信号が出力される構成であってもよく、
またSRAMワード線選択信号が与えられる構成であっ
てもよい。この図169においては単に機能的にSRA
Mアレイの行アドレス信号とDRAMの列アドレス信号
の一部が共用されることを示すだけであり、実際の接続
構成とは正確には反映していない。外部制御回路650
の構成は図64に示す構成と同様である。したがって、
図64と図169を比較すれば、DRAMの行アドレス
信号と列アドレス信号とマルチプレクスするためのマル
チプレクス回路705を設ける必要がなくなり、システ
ムサイズを低減することが可能となり、また、DRAM
コラムアドレスの取込みが容易に行なわれる。
【0580】図170はCDRAMを4ウェイセットア
セシアティブ方式のキャッシュ構成としたときのアドレ
スの接続構成を示す図である。この図170に示す構成
は図165に示すアドレス接続構成に対応する。この図
170に示す構成においては、CPUからのアドレス信
号A6−A11と、制御コントローラ750からのウェ
イアドレスW0およびW1がSRAMコラムデコーダ2
02へ与えられる。SRAMロウデコーダ202へ与え
られたアドレス信号のうち、アドレス信号A6−A11
がDRAMコラムデコーダ103へ与えられる。他の構
成は、DRAMアレイの行アドレスと列アドレスとをマ
ルチプレクスするためのマルチプレクス回路700が設
けられていないことを除いて図65に示す構成と同様で
あり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0581】したがって、この構成においても、アドレ
ス信号をSRAMとDRAMとで共有する構成として
も、容易にキャッシュの構成を変更することができる。
この上述のように、DRAMのアドレスをSRAMアド
レスの一部を利用する構成とすることによりピン端子数
を増加させずにDRAMのアドレスのマルチプレクス方
式とすることができ、DRAMアレイのコラムアドレス
の取込みが容易になる。 「データ転送方式の他の実施例」CDRAMにおいて
は、キャッシュミス時においても高速でアクセスするこ
とができるのが望ましい。以下に、キャッシュミス時に
おいても高速でデータを転送するための構成について説
明する。
【0582】図171は、高速でデータ転送を実行し、
キャッシュミス時においても、高速でデータの読出を行
なうことができるとともに、高速コピーバックモード等
のデータ転送動作をより高速化することのできる構成を
示す。図171においては1つのメモリブロックに関連
する部分の構成が示される。DRAMにおいてはデータ
読出経路とデータ書込経路とが別々に設けられる。この
ため、グローバルIO線は、DRAMアレイから読出さ
れたデータを伝達するためのグローバル読出線対GOL
aおよびGOLbと、DRAMアレイへの書込データを
伝達するためのグローバル書込線対GILaおよびGI
Lbを含む。グローバル読出線対GOLaとグローバル
書込線対GILaが互いに並行に配列され、グローバル
読出線対GOLbとグローバル書込線対GILbとが互
いに並行に配列される。このグローバル読出線対GOL
(グローバル読出線対を総称的に示す)とグローバル書
込線対GIL(グローバル書込線対を総称的に示す)は
図4に示すグローバルIO線対GILに対応する。
【0583】グローバル読出線対GOLaおよびGOL
bにそれぞれ対応してローカル読出線対LOLaおよび
LOLbが設けられる。グローバル書込線対GILaお
よびGILbに対応してローカル書込線対LILaおよ
びLILbが設けられる。グローバル読出線対GOLa
とローカル読出線対LOLaとの間に読出ブロック選択
信号φRBAに応答してオン状態となる読出ゲートRO
Gaが設けられる。グローバル読出線対GOLbとロー
カル読出線対LOLbとの間に、読出ブロック選択信号
φRBAに応答してオン状態となる読出ゲートROGb
が設けられる。グローバル書込線対GILaとローカル
書込線対LILbとの間に書込ブロック選択信号φWB
Aに応答してオン状態となる書込ブロック選択ゲートW
IGaが設けられる。グローバル書込線対GILbとロ
ーカル書込線対LILbとの間に、書込ブロック選択信
号φWBAに応答してオン状態となる書込ブロック選択
ゲートWIGbが設けられる。
【0584】各ビット線対DBLに対して、選択された
メモリセルデータをローカル読出線対LOLへ伝達する
ためのローカル転送ゲートLTGと選択メモリセルをロ
ーカル書込線対LILへ接続する書込ゲートIGが設け
られる。ローカル転送ゲートLTGおよび書込ゲートI
Gを選択状態(導通状態)とするために書込コラム選択
線WCSLと読出コラム選択線RCSLが設けられる。
書込コラム選択線および読出コラム選択線RCSLは、
対をなして並行に配設される。書込コラム選択線WCS
L上には、DRAMコラムデコーダからの、データ書込
時に発生される書込コラム選択信号が伝達される。読出
コラム選択線RCSLには、このDRAMアレイからデ
ータを読出すときに発生される読出コラム選択信号が伝
達される。この書込コラム選択線WCSLおよび読出コ
ラム選択線RCSLはそれぞれ2列を選択するように配
置される。この構成は図4に示すコラム選択線CSLが
書込用の列を選択する信号線と読出用の列を選択する信
号線の2つに分割された構成に対応する。
【0585】ローカル転送ゲートLTGは、DRAMビ
ット線対DBLの信号を差動的に増幅するトランジスタ
LTR3およびLTR4と、読出コラム選択線RCSL
の信号電位に応答してオン状態となり、このトランジス
タLTR3およびLTR4により増幅された信号をロー
カル読出線対LOLへ伝達するスイッチングトランジス
タLTR1およびLTR2を含む。トランジスタLTR
3およびLTR4の一方端子はたとえば接地電位である
固定電位Vssに接続される。この構成においては、ロ
ーカル転送ゲートLTGはDRAMビット線対の電位を
反転してローカル読出線対LOLへ伝達する。トランジ
スタLTR3およびLTR4はMOSトランジスタ(絶
縁ゲート型電界効果トランジスタ)で構成されており、
そのゲートがDRAMビット線対DBLに接続される。
したがって、このローカル転送ゲートLTGは、DRA
Mビット線対DBL上の信号電位に悪影響を及ぼすこと
なくローカル読出線対LOLへDRAMビット線対DB
L上の信号電位を高速で伝達する。
【0586】書込ゲートIGは、書込コラム選択線WC
SL上の信号電位に応答してオン状態となり、DRAM
ビット線対DBLをローカル書込線対LILへ接続する
スイッチングトランジスタIGR1およびIGR2を含
む。他のDRAMアレイにおける構成は図4に示すもの
と同様である。転送ゲートBTGAおよびBTGBはそ
れぞれ2対のグローバル書込線対およびグローバル読出
線対GILに対応して設けられる。転送ゲートBTG
(転送ゲートBTGAおよびBTGBを総称する)は、
グローバル読出線対GOLおよびグローバル書込線対L
ILに接続される。この転送ゲートBTGAおよびBT
GBの構成については後に詳細に説明する。この転送ゲ
ートBTGAおよびBTGBへは転送制御信号φTS
L、φTLDおよびφTDSが与えられる。
【0587】制御信号φTDSはDRAMアレイからS
RAMアレイへデータの転送を行なうときに発生される
信号である。制御信号φTSLはSRAMアレイからラ
ッチへデータが転送されるときに発生される制御信号で
ある。制御信号φTLDはこのラッチされたデータをD
RAMアレイへ書込むときに発生される信号である。こ
の転送ゲートBTGAおよびBTGBは後に詳細にその
構成を説明するが、SRAMアレイから読出されたデー
タをラッチするためのラッチ手段を備えている。次に図
171に示す回路を用いた際のDRAMアレイとSRA
Mアレイとの間のデータ転送動作について説明する。図
172は図171に示すアレイ構成におけるDRAMか
らSRAMへのデータ転送動作を示す信号波形図であ
る。この図172に示すデータ転送動作の信号波形図は
図47に示すデータ転送動作を示す信号波形図に対応す
る。
【0588】まず時刻t1においてイコライズ信号φE
Qが“L”に立下がり、DRAMアレイにおけるプリチ
ャージ状態が完了する。次いで、時刻t2においてDR
AMワード線DWLが選択され、選択ワード線の電位が
立上がる。一方、時刻ts1においてSRAMアレイに
おいては行選択動作が行なわれており、選択されたSR
AMワード線SWLの電位が“H”に立上がり、この選
択ワード線に接続されるメモリセルデータがSRAMビ
ット線対SBL上へ伝達される。このSRAMビット線
対SBL上の信号電位は転送指示信号φTSLに応答し
て転送ゲートに含まれるラッチ手段へ転送され、そこで
ラッチされる。一方、DRAMにおいては、時刻t2に
おいて選択ワード線DWLの信号電位が“H”に立上が
り、DRAMビット線対DBLの信号電位が十分な大き
さへ達すると、時刻t3においてセンスアンプ活性化信
号φSANが“L”に立上がり、時刻t4においてセン
スアンプ活性化信号/φSAPが“H”へ立上がる。こ
れによりDRAMビット線対DBLの信号電位がそれぞ
れ読出されたデータに対応して“H”と“L”に設定さ
れる。
【0589】ローカル転送ゲートLTGはDRAMビッ
ト線対DBLの信号電位を直接受けている。時刻t3に
おけるセンスアンプ活性化信号φSANの立上がり前
に、読出コラム選択線RCSLへの信号電位が“H”に
立上がる。これにより、DRAMビット線対DBLに生
じた小さな信号電位の変化はローカル転送ゲートLTG
で高速に増幅され、ローカル読出線対LOLへ伝達され
る。このローカル読出線対LOLへDRAMビット線対
DBLの信号電位が伝達されると時刻t7′において読
出ブロック選択信号φRBAが“H”に立上がる。これ
により、ローカル読出線対LOLがグローバル読出線対
GOLへ接続され、DRAMビット線対DBLへ発生し
た信号電位変化はグローバル読出線対GOLを介して転
送ゲートBTGへ伝達される。
【0590】時刻t7′においてグローバル読出線対G
OLの信号電位変化が生じる前に、時刻t3において転
送制御信号φTDSが発生されている。グローバル読出
線対GOLに発生した信号電位変化は高速でSRAMア
レイの対応のメモリセルへ伝達される。したがって、時
刻t5においてDRAMセンスアンプDSAによるDR
AMビット線対DBLの増幅動作が完了した時点におい
ては、既にSRAMアレイへのデータ転送が完了してい
る。上述のように、ローカル転送ゲートを設け、DRA
Mビット線対DBLを直接転送ゲートBTGへ接続する
構成とすることによりDRAMセンスアンプDSAのセ
ンスアンプ動作完了を待つことなくデータ転送を実行す
ることができる。
【0591】図172において破線で示す信号波形およ
び矢印は図47に示すデータ転送動作との比較を示す図
である。この信号波形の比較から明らかなように、DR
AMセンスアンプDSAの活性化前に転送ゲートBTG
を活性化する(制御信号φTDSを発生する)とするこ
とができ、高速でデータを転送することができる。SR
AMアレイはこのDRAMアレイからのデータ転送後す
ぐにアクセスすることができる。したがってキャッシュ
ミス時においても高速でSRAMアレイへアクセスする
ことができる。次にSRAMアレイからDRAMアレイ
へのデータ転送動作について、その動作タイミング図で
ある図173を参照して説明する。このSRAMアレイ
からDRAMアレイへのデータ転送はグローバル書込線
対GILを介して行なわれる。この場合グローバル読出
線対GOLおよびローカル読出線対LOLは利用されな
い。
【0592】時刻t1においてDRAMアレイのプリチ
ャージサイクルが完了する。時刻t2においてDRAM
ワード線DWLの選択が行なわれ、選択されたワード線
の電位が“H”に立上がる。時刻t3および時刻t4に
おいてセンスアンプ活性化信号φSANおよび/φSA
Pがそれぞれ活性状態となり、DRAMビット線対DB
L上の信号電位が選択されたメモリセルのデータに対応
した値となる。時刻t5において書込コラム選択線WC
SLで選択され、選択された書込コラム選択線WCSL
の信号電位が“H”に立上がる。これにより書込ゲート
IGがオン状態となり、ローカル書込線対LOLと選択
されたDRAMビット線対DBLとが接続される。時刻
t6において書込ブロック選択信号φWBAが“H”に
立上がる。これにより、ローカル書込線対LILとグロ
ーバル書込線対GILとが接続され、グローバル書込線
対GILの信号電位がローカル書込線対LILの信号電
位に対応した値となる。
【0593】時刻t7において転送制御信号φTLDが
“H”に立上がり、転送ゲートBTGにラッチされてい
たデータがグローバル書込線対GILおよびローカル書
込線対LILを介してDRAMビット線対DBLへ伝達
される。図174は、転送ゲートBTGにおけるDRA
MアレイからSRAMアレイへのデータ転送を行なう部
分の構成を示す図である。図174を参照して転送ゲー
トBTGRはグローバル読出線GOLおよび*GOL上
の信号電位を差動的に増幅するためのトランジスタTr
500およびTr501と、転送制御信号φTGSに応
答してグローバルIO線GOLおよび*GOL上の信号
電位をSRAMビット線SBLおよび*SBLへ伝達す
るスイッチングトランジスタTr503およびTr50
2を含む。ここで、各信号線に付された符号は信号線対
ではなく1本の信号線を示している。トランジスタTr
500のゲートは相補グローバル読出線*GOLに結合
される。グローバル読出線GOLおよび*GOLはロー
カル読出線LOLおよび*LOLへそれぞれ結合され
る。この図174に示す構成においては、読出ブロック
選択ゲートは省略している。
【0594】ローカル転送ゲートLTGにおいては、D
RAMビット線DBLの電位が“H”のとき、トランジ
スタLTR4が深いオン状態、トランジスタLTR3が
より浅いオン状態となり、トランジスタLTR4に大き
な電流が流れる。このDRAMビット線DBL上の信号
電位がグローバル読出線*GOLへ伝達される。DRA
Mビット線*DBLの信号電位はローカル読出線LOL
へ伝達される。グローバル読出線*GOLの信号電位が
相対的に“L”、グローバル読出線GOLの電位が相対
的に“H”となると、トランジスタTr500がトラン
ジスタTr501よりもより深いオン状態となる。グロ
ーバル読出線*GOLへはトランジスタTr500を介
して電流が流れる。このトランジスタTr500を介し
て流れる電流はトランジスタLTR2およびLTR4を
介して放電される。
【0595】一方、トランジスタTr501において
は、カレントミラー回路を構成しているため、トランジ
スタTr500と同じ電流が流れるが、トランジスタL
TR3が浅いオン状態またはオフ状態となっているため
グローバル読出線GOLの信号電位が高速で“H”に充
電される。このグローバル読出線GOLおよび*GOL
の信号電位が十分に“H”および“L”にまで増幅され
た後に、転送制御信号φTDSが“H”に立上がり、こ
のグローバル読出線GOLおよび*GOLの信号電位が
SRAMビット線SBLおよび*SBLへそれぞれ伝達
される。この転送ゲートBTGRの構成においては、ト
ランジスタTr500、Tr501、LTR1、LTR
2、LTR3およびLTR4はカレントミラー型増幅回
路を構成しており、DRAMビット線DBL,*DBL
上に伝達された信号電位が微小であっても高速で増幅さ
れ、グローバル読出線GOLおよび*GOLの信号電位
がDRAMビット線*DBLおよびDBLに対応した
(反転した)値となる。この構成によりDRAMビット
線*DBLおよびDBLを直接入力とするカレントミラ
ー型増幅回路によりDRAMビット線の電位が増幅され
てSRAMビット線対SBL,*SBLへ伝達される。
この構成により、高速でDRAMアレイからSRAMア
レイへデータを転送することができる。
【0596】図175は、図171に示す転送ゲートの
SRAMアレイからDRAMへのデータ転送を行なうた
めの構成を示す図である。この図175に示すデータ転
送ゲートBTGWの構成は、図51に示すデータ転送回
路における増幅回路部分を省略した構成に対応する。図
175を参照して、データ転送ゲートBTGWは、転送
制御信号φTSLに応答してSRAMビット線SBLお
よび*SBL上のデータを反転して伝達する伝達ゲート
5103と、伝達ゲート5103から伝達されたSRA
Mビット線SBLおよび*SBL上のデータをラッチす
るラッチ回路5100と、転送制御信号φTLDに応答
してラッチ回路5100にラッチされたデータをグロー
バル書込線GILおよび*GILへそれぞれ伝達する伝
達ゲート5102aおよび5102bを含む。ラッチ回
路5100はインバータから構成されている。
【0597】転送ゲートBTGWはさらに、アレイ書込
指示信号AWDEとDRAMコラムデコーダ出力(これ
はSRAMコラムデコーダ出力でもある)SAYに応答
して内部書込データ線*DBWをグローバル書込線*G
ILヘ接続するゲート回路5101bと、書込指示信号
AWDEおよびコラムデコーダ出力SAYに応答して内
部書込データ線DBWをグローバル書込線GILへ接続
するゲート回路5101aを含む。このゲート回路51
01aおよび5101bを介してDRAMアレイへの直
接アクセス時には書込データがDRAMアレイへ伝達さ
れる。転送ゲートBTGWはさらに、SRAMアレイへ
の書込指示信号SWDEとSRAMコラムデコーダ出力
(これはまたDRAMアレイの列選択信号でもある)S
AYに応答して外部書込データ線DBW,*DBWをそ
れぞれSRAMビット線SBLおよび*SBLへ接続す
るゲート回路5104aおよび5104bを含む。この
図175に示す転送ゲートBTGWの構成は図51に示
す転送ゲートにおけるSRAMアレイからDRAMアレ
イへのデータ転送部分と同一の構成であり、その詳細な
説明は繰返さない。
【0598】図176は、書込コラム選択信号線WCS
Lおよび読出コラム選択信号線RCSLを駆動するため
の回路構成を示す図である。この図176において、D
RAMコラムデコーダ103からのコラム選択線CSL
に対して信号線駆動回路5110が設けられる。信号線
駆動回路5110は、DRAMコラムデコーダ103か
らの列選択信号CSLと内部書込イネーブル信号*Wと
を受けるゲート回路5111と、コラム選択信号CSL
とセンス完了信号SCと内部書込イネーブル信号Wとを
受けるゲート回路5112を含む。ゲート回路5111
から読出コラム選択線RCSLを駆動するための信号が
出力される。ゲート回路5112から書込コラム選択線
WCSLを駆動するための信号が出力される。内部書込
イネーブル信号*WおよびWは、外部から与えられる制
御信号W#に応答してクロックKに同期して内部に取込
まれる信号であってもよい。センス完了信号SCは、D
RAMアレイにおけるセンスアンプDSAのセンス動作
の完了を示す信号であり、センス駆動信号φSANEま
たはφSAPEを所定時間遅延して発生される信号であ
る。この構成とすることにより、DRAMへのデータ書
込時には読出コラム選択線RCSLが選択され、DRA
Mアレイからデータを書込む場合には書込コラム選択線
WCSLを選択する構成が得られる。
【0599】図177は、ブロック選択信号φRBAお
よびφWPAを発生する回路の構成を示す図である。読
出ブロック選択信号φRBAを発生する回路は、読出コ
ラム選択信号RCSLを所定時間遅延する遅延回路51
20と、遅延回路5120の出力とブロック選択信号φ
BA(図4参照)を受けるゲート回路5121を含む。
ゲート回路5121から読出ブロック選択信号φRBA
が出力される。書込ブロック選択信号φWBAを発生す
るための回路は、書込コラム選択信号WCSLを所定時
間遅延させる遅延回路5130と、遅延回路5130出
力とブロック選択信号φBAを受けるゲート回路513
1を含む。ゲート回路5131から書込ブロック選択信
号φWBAが発生される。ゲート回路5121および5
131は共にその両入力が“H”となったときに“H”
の信号を発生する。
【0600】上述のDRAMアレイにおけるデータ書込
経路と読出経路とを別々にする構成においては、できる
だけ早くDRAMアレイからSRAMアレイへデータを
転送するのが好ましい。このため、ブロック選択信号φ
RBAおよび読出コラム選択線RCSLをできるため早
いタイミングで駆動するのが好ましい。この構成とする
ためには、図161、図162に示すDRAMアレイと
SRAMアレイのアドレス信号を共有する構成を用いる
のが最も効果的である。この構成に従えば、DRAMア
レイへの行アドレス信号と列アドレス信号をノンマルチ
プレクス方式に従って与えることができ、読出コラム選
択線RCSLをDRAMアレイのワード線DWLが選択
された直後に発生して、ローカル転送ゲートを導通状態
とし、DRAMビット線対をローカル読出線対LOLお
よびグローバル読出線対GOLを介して転送ゲートBT
Gへ結合することができる。
【0601】図178にアドレスノンマルチプレクス方
式の構成をこのDRAMアレイのIO分離構成に適用し
た際のデコーダ回路の構成を示す。図178を参照して
SRAMコラムデコーダ5141は、外部から与えられ
るアドレス信号Ac0〜Ac3を受け、かつデコードし
列選択信号SAYを発生する。この列選択信号SAYは
SRAMアレイの列選択信号およびDRAMアレイの列
選択信号として用いられる。SRAMロウデコーダ51
42は、外部から与えられるアドレス信号Ac4〜Ac
11を受けSRAMワード線SWLを駆動する信号を発
生する。DRAM列選択回路5143は外部から与えら
れたアドレス信号Ac4〜Ac11のうちアドレス信号
Ac6〜Ac11を受け、書込コラム選択線WCSLお
よび読出コラム選択線RCSLを駆動する信号を発生す
る。DRAM行選択回路5144は、アドレス信号Aa
0〜Aa9を受け、ブロック選択信号φBAおよびDR
AMワード線駆動信号DWLを発生する。この図178
に示す構成においては、アドレス信号Ac0〜Ac11
およびAa0〜Aa9を同時に与えることができ、高速
で読出コラム選択線RCSLを駆動することができ、よ
り効果的に高速でDRAMアレイからSRAMアレイへ
データを転送することができる。
【0602】なお、図171に示す構成においては、ロ
ーカル読出線対LOLおよびローカル書込線対LILが
ビット線対DBLの両端に配置された構成が示されてい
る。しかしながらこのローカル読出線対LOLおよびロ
ーカル書込線対LILはビット線対DBLの一方側(た
とえば転送ゲートBTGに近い側)に配置される構成で
あってもよく、またビット線対DBLの中央に配置され
る構成であってもよい。上述の構成により、キャッシュ
ミス時においても高速コピーバック方式を利用すれば、
DRAMアレイのプリチャージおよびコピーバック動作
はキャッシュヒットのバックグラウンドで実行すること
ができるため、キャッシュミス時のアクセス時間を短縮
することにより、CDRAMの性能が大幅に改善され
る。
【0603】したがって、このDRAMアレイのデータ
読出経路とデータ書込経路とを分離する構成はこのアド
レスをノンマルチプレクス方式で与える構成および高速
コピーバック動作とを組合わせることにより最も顕著な
効果が発揮される。 「他の機能:バーストモード」バーストモード機能付外
部演算処理装置(CPU)に対する接続について説明す
る。バーストモードは前述のごとくCPUからデータブ
ロックが一括して転送されるモードである。このバース
トモード機能の制御は、図2に示す付加機能制御回路2
99の回路部分を用いて実現される。図179はバース
トモード動作を実現するための回路部分を示す図であ
る。図179を参照して、バーストモード制御系は、外
部から与えられるバーストイネーブル信号BE#を内部
クロック信号int.Kに応答して取込み内部バースト
イネーブル信号/BEを発生するBEバッファ回路60
01と、BEバッファ回路6001からの最初の内部バ
ーストイネーブル信号/BEに応答して所定のパルス幅
を有するワンショットパルス信号φBEを発生するワン
ショットパルス発生回路6002と、ワンショットパル
ス信号φBEに応答して内部クロックint.Kをゲー
ト処理するゲート回路6003を含む。ゲート回路60
03は、ワンショットパルス信号φBEが発生されたと
きに、内部クロックint.Kの通過を禁止する。ワン
ショットパルス発生回路6002は、2回目以降の信号
/BEには応答しない。バースト転送完了時にはリセッ
トされる。これはタイマを設け、タイマ動作中はパルス
発生を禁止する構成により実現される。
【0604】バーストイネーブル制御系はさらに、アド
レスバッファ(図2参照)から与えられる内部アドレス
信号int.Acを初期値とし、ゲート回路6003か
ら与えられる内部クロック信号int.Kをカウントす
るアドレスカウンタ6004と、アドレスカウンタ60
04のカウント値と内部アドレス信号int.Acのい
ずれかを選択的に通過させるマルチプレクサ回路600
7を含む。このマルチプレクサ回路6007の出力はS
RAMロウデコーダおよびコラムデコーダへ伝達され
る。このアドレスカウンタ6004およびマルチプレク
サ回路6007は、リフレッシュ動作のために用いられ
るリフレッシュアドレス発生用のアドレスカウンタおよ
びリフレッシュアドレスとDRAMアドレスとを切換え
るマルチプレクサ回路とは異なるものである。
【0605】さらにこのバーストイネーブル制御系は、
バーストデータ数を格納するバーストデータ数格納回路
6006と、バーストデータ数格納回路6006に格納
されたバーストデータ数をカウント初期値として、内部
クロック信号int.Kをカウントダウンするダウンカ
ウンタ6005を含む。ダウンカウンタ6005は、B
Eバッファ6001から内部バーストイネーブル信号/
BEが発生されたとき活性化されてカウント動作を実行
する。ダウンカウンタ6005は、そのカウント値に従
ってマルチプレクサ回路6007の接続経路を切換え
る。ダウンカウンタ6005は、内部クロック信号in
t.Kの立上がりエッジで内部バーストイネーブル信号
/BEが不活性状態のときにはリセット状態とされる。
内部クロック信号int.Kの立上がりエッジで内部バ
ーストイネーブル信号/BEが活性状態(“L”レベ
ル)にあるときにはカウント動作を実行する。ダウンカ
ウンタ6005はカウント動作中はマルチプレクサ回路
6007をアドレスカウンタ6004の出力を選択する
ようにその接続経路を制御する。ダウンカウンタ600
5はまた、バーストデータ数格納回路6006に格納さ
れたバーストデータ数をカウントしたときにリセット状
態とされ、マルチプレクサ回路6007の接続経路をア
ドレスバッファからの内部アドレス信号int.Acを
選択する経路に切換える。次にこの図179に示す動作
についてその動作波形図である図180を参照して説明
する。
【0606】SRAMアレイへの通常のアクセス時にお
いては、外部クロック信号Kの立上がりエッジで、チッ
プセレクト信号E#が“L”に設定され、バーストイネ
ーブル信号BE#が“H”に設定される。この状態にお
いては、内部バーストイネーブル信号/BEも“H”で
あり、ワンショットパルス発生回路6002からはパル
ス信号は発生されない。また、ダウンカウンタ回路60
05もリセット状態を維持する。この状態において、マ
ルチプレクサ回路6007はアドレスバッファから与え
られた内部アドレス信号int.Ac(キャッシュアド
レス)を選択しSRAMロウデコーダおよびコラムデコ
ーダへ伝達する。一部はDRAM列デコーダへ与えられ
てもよい。したがって、外部クロック信号Kの立上がり
エッジで与えられたSRAMのためのアドレスAc1に
従ってSRAMアレイへのアクセスが行なわれ、このア
ドレスAc1に対応するデータQ1が出力される。
【0607】外部クロック信号Kの立上がりエッジでチ
ップセレクト信号E#、キャッシュヒット指示信号CH
#およびバーストイネーブル信号BE#が“L”に設定
されるとバーストモードが実行される。この状態におい
ては、ワンショットパルス発生回路6002からこの内
部バーストイネーブル信号/BEの立上がりに応答して
ワンショットのパルス信号φBEが発生される。アドレ
スカウンタ6004はこのワンショットのパルス信号φ
BEに応答して、アドレスバッファから与えられた内部
アドレス信号int.Ac(Ac2)をそのカウント初
期値とし、その初期値をマルチプレクサ回路6007へ
与える。ゲート回路6003はこのワンショットパルス
信号φBEが与えられたときには内部クロック信号in
t.Kの伝達を禁止する。したがってこのクロックサイ
クルにおいては、アドレスカウンタ6004からはクロ
ック信号Kの立上がりエッジで与えられたアドレス信号
Acがマルチプレクサ回路6007へ与えられる。
【0608】ダウンカウンタ6005は内部バーストイ
ネーブル信号/BEの活性状態(“L”)に応答して活
性化され、バーストデータ数格納回路6006に格納さ
れた値からカウントダウン動作を実施する。ダウンカウ
ンタ回路6005はこのカウント動作時には、バースト
モード中であることを示す信号を発生しマルチプレクサ
回路6007へ与える。マルチプレクサ回路6007は
このダウンカウンタ6005からのバーストモード指示
信号に応答してアドレスカウンタ6004の出力を選択
し、SRAMロウデコーダおよびコラムデコーダへ与え
る。SRAMアレイに対してはこのアドレスAc2に従
ったアクセスが行なわれ、対応のデータQ2が出力され
る。以後外部クロック信号Kの立上がりエッジでチップ
セレクト信号E#、キャッシュヒット指示信号CH#お
よびバーストイネーブル信号BE#を“L”とすること
により外部から与えられるアドレス信号Acが無視さ
れ、アドレスカウンタ6004からのSRAMアレイへ
のアクセスが実行される。すなわち、内部クロック信号
int.Kがゲート回路6003を介してアドレスカウ
ンタ6004へ与えられる。アドレスカウンタ6004
はこの内部クロック信号に従ってカウント動作(カウン
トアップまたはカウントダウン動作)を実行し、そのカ
ウント値をマルチプレクサ回路6007へ与える。
【0609】マルチプレクサ回路6007は、ダウンカ
ウンタ6005からの制御信号に従ってアドレスカウン
タ6004のカウント値を選択し、SRAMロウデコー
ダおよびコラムデコーダへ与える。したがって、バース
トモード中においては、このアドレスカウンタ6004
からのカウント値に従ったアクセスが行なわれ、対応の
データQ3、…が各クロックサイクル毎に出力される。
バーストモード動作は、バーストモードイネーブル信号
BE#が外部クロック信号Kの立上がりエッジで“H”
に設定された状態で終了するかまたはダウンカウンタ6
005がカウントダウン動作を完了した時点で終了す
る。バーストデータ数格納回路6006に格納されるバ
ーストデータ数情報は予め固定的にプログラムされて設
定されていてもよく、また各バースト転送モード時にコ
マンドレジスタ等に格納される構成であってもよい。
【0610】なお図179に示す構成においては、ゲー
ト回路6003はワンショットパルス信号φBEに従っ
て内部クロック信号int.Kの伝達を禁止している。
この場合、ゲート回路6003を用いずに、内部クロッ
ク信号int.Kとワンショットパルス信号φBEが与
えられたときアドレスカウンタ6004が内部アドレス
int.Acをカウント初期値として設定するように構
成されてもよい。図181はアドレスカウンタ回路の具
体的構成の一例を示す図である。図181を参照して、
アドレスカウンタ6004は、継続接続されたn個のバ
イナリカウンタ回路BCC1〜BCCnを含む。バイナ
リカウンタ回路BCC1〜BCCnは、非同期型のカウ
ンタ回路であり、最下位のバイナリカウンタ回路BCC
1へ対してのみ内部クロック信号int.Kが与えられ
る。バイナリカウンタ回路はそれぞれ2進カウント動作
を実行し、カウント値が“1”に達したときキャリ信号
CK0〜CKn−1を出力する。このキャリ出力CK0
〜CKn−1はそれぞれ次段のバイナリカウンタ回路B
CC2〜BCCnのクロック入力へ与えられる。
【0611】バイナリカウンタ回路BCC1〜BCCn
からはそれぞれ相補なカウント値A0,*A0〜An,
*An−1が発生される。アドレスカウンタ6004は
さらにカウントアップ動作を実行するかカウントダウン
動作を実行するかを決定するためのアップ/ダウン切換
回路6010を含む。このアップ/ダウン切換回路60
10は、アップ/ダウン設定信号φUDに応答してカウ
ンタ回路BCC1〜BCCnからの出力A0〜Anおよ
び相補出力*A0〜*An−1のいずれかを選択的に通
過させる。カウントアップ動作が設定された場合にはア
ップ/ダウン切換回路6010はカウンタ出力A0〜A
nを選択する。カウントダウン動作が設定された場合に
は、アップ/ダウン切換回路6010は相補出力*A0
〜*An−1を選択する。
【0612】このアップ/ダウン設定信号φUDはコマ
ンドレジスタに設定される制御信号であってもよく、ま
た配線等により固定的にいずれか一方のカウント動作を
設定するようにされる制御信号であってもよい。カウン
タ回路の構成としては、図181に示す構成に限定され
ず、初期値を設定することのできる機能を備えるカウン
タ回路であればいずれの構成が用いられてもよい。図1
82は図179に示すバーストデータ数格納回路600
6の具体的構成の一例を示す図である。この図182に
示す構成においては、バーストデータ数格納回路600
6としてコマンドレジスタが利用される。バーストデー
タ数格納回路6006は、制御信号φCRに応答してデ
ータ入出力ピン端子へ与えられたデータDQを伝達する
スイッチングトランジスタTr600と、スイッチング
トランジスタTr600を介して与えられたデータをラ
ッチするためのインバータ回路V600、V601およ
びV602を含む。インバータ回路V600およびV6
01がラッチ回路を構成する。
【0613】制御信号φCRは、コマンドレジスタ設定
モード時において発生される制御信号であり、このバー
ストデータ数を格納するために用いられるコマンドレジ
スタに応じて制御信号の組合わせ(コマンドレジスタ指
示信号Ar、Ar1およびW#)が異なる。この図18
2に示す構成においては、バーストデータ数情報がデー
タ入出力端子DQを介して与えられるように示してい
る。しかしながら、これはデータ入力端子Dおよびデー
タ出力端子Qそれぞれから与えられる構成であってもよ
い。バーストデータ数情報は、コマンドレジスタではな
く、専用のレジスタに格納されてもよい。 「バーストモード機能の他の記憶装置への適用」図18
3は他のバーストモード機能付半導体メモリの構成を示
す図である。図183において、半導体記憶装置670
0は、行および列状に配列されたメモリセルを含むメモ
リアレイ6701と、メモリアレイ6701の行を選択
するためのロウデコーダ6702と、メモリアレイ67
01の列を選択するためのコラムデコーダ6703を含
む。
【0614】半導体記憶装置6700はさらに、外部か
ら与えられるアドレスADDを受け内部アドレスを発生
するアドレスバッファ回路6704と、アドレスバッフ
ァ回路6704の出力をカウント初期値とし、クロック
制御回路6706からのクロック信号をカウントするア
ドレスカウント回路6705と、クロック制御回路67
06からの制御信号BEに応答してアドレスカウント回
路6705およびアドレスバッファ回路6704の出力
のいずれかを通過させるマルチプレクサ回路6707を
含む。マルチプレクサ回路6707から行および列アド
レス信号がそれぞれロウデコーダ6702およびコラム
デコーダ6703へ与えられる。このアドレスカウント
回路6705は図169に示すアドレスカウンタ600
4、ダウンカウンタ6005、およびバーストデータ数
格納回路6006の構成を含む。
【0615】クロック制御回路6706は、外部から与
えられるチップセレクト信号/CS、ライトイネーブル
信号/W、アウトプットイネーブル信号/OEおよびバ
ーストモード要求信号BEを受け、各内部制御信号を発
生する。この半導体記憶装置6700は、スタティック
型の半導体記憶装置を想定している。しかしながら、ス
タティックコラムモード、ページモード等の高速動作モ
ードを備えるダイナミック型半導体記憶装置が用いられ
てもよい。アドレスカウント回路6705およびマルチ
プレクサ回路6707の構成は上で説明したものと同様
であり、その構成は示さない。上述のように、バースト
モード時においてアドレスを発生するアドレスカウント
回路6705を設けることにより、バーストモード用の
アドレス発生回路を記憶装置の外部に接続する必要がな
くなり、システムのサイズが低減される。また、外部に
設けられたバーストモード用のアドレスカウンタによる
半導体記憶装置に接続する配線が不要となり、この接続
用信号線における信号の遅延およびこの接続配線におけ
る充放電に伴う消費電流を低減することができる。さら
に、このようなバーストモード用のアドレスカウント回
路を半導体記憶装置内部に設けることにより、バースト
モード機能付CPUに対する接続を容易に行なうことが
できる。
【0616】なお、図179に示す構成において、アド
レスカウンタ6004へはアドレスバッファからの内部
アドレスが初期カウント値としてプリセットされてい
る。しかしながら、このアドレスカウンタ6004の初
期カウント値はコマンドレジスタに設定される構成であ
ってもよい。また図183に示す半導体記憶装置は他の
キャッシュ内蔵型の半導体記憶装置であってもよい。 「他の機能:スリープモード」以下に、スタンバイ時の
消費電流を低減するための動作モード、すなわち、スリ
ープモードについて説明する。このスリープモードの機
能は図3に示す付加機能制御回路299により実現され
る。
【0617】前述のごとく、この発明のCDRAMは外
部クロック信号Kに同期してアドレス信号、外部制御信
号および書込データの取込みを行なっている。したがっ
て、スタンバイモード時においてもこの外部信号を受け
るバッファにおいては電流が消費されることになる。図
184はアドレスバッファ(252;図2:図90 3
60)の1ビットに関連する部分の構成を示す図であ
る。図184を参照して、アドレスバッファ7001
は、内部クロック信号int.Kに応答して与えられた
データを反転して通過させるクロックトインバータ70
11と、クロックトインバータ7011の出力をラッチ
するためのインバータ7013および7014を含む。
クロックトインバータ7011は、その正の制御入力に
内部クロック信号int.Kをインバータ7012を介
して受け、その相補制御入力に内部クロック信号in
t.Kを受ける。
【0618】クロックトインバータ7014は、その正
の制御入力にチップセレクト信号Eをインバータ701
5を介して受け、その相補制御入力にチップセレクト信
号Eを受ける。インバータ7013とクロックトインバ
ータ7014とは反並行(または交差接続)形態に接続
され、ラッチ回路を構成する。図184に示す構成にお
いては、内部クロック信号int.Kの立上がりに応答
してクロックトインバータ7011は出力ハイインピー
ダンス状態となる。クロックトインバータ7014はチ
ップセレクト信号Eの立下がりに応答してインバータと
して機能する。この状態において、チップセレクト信号
Eの立下がりに応答してインバータ7013およびクロ
ックドインバータ7014からなるラッチ回路が構成さ
れる。インバータ7013から内部アドレス信号in
t.Aが発生される。
【0619】すなわち、外部クロック信号Kの立上がり
エッジでその時点において与えられていた外部アドレス
Aがインバータ7013およびクロックトインバータ7
014からなるラッチ回路によりラッチされ、内部アド
レスint.Aが発生される。図184に示すように、
このチップセレクト信号Eが“H”にありチップ非選択
状態にあった場合においても、内部クロック信号in
t.Kが持続的に与えられる。したがって、スタンバイ
状態において、このクロックトインバータ7011が動
作し、電流が消費される。図185は制御クロックバッ
ファに含まれるクロックバッファ回路の構成を示す図で
ある。この図185においては、チップセレクト信号E
#に関連するバッファが一例として示される。図185
において、バッファ回路7021は内部クロック信号i
nt.Kをそのゲートに受けるpチャネルMOSトラン
ジスタTr700と、外部チップセレクト信号E#をそ
のゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタTr7
01と、外部チップセレクト信号E#をそのゲートに受
けるnチャネルMOSトランジスタTr702と、内部
クロック信号の反転信号/int.Kをそのゲートに受
けるnチャネルMOSトランジスタTr703を含む。
トランジスタTr700〜Tr703は電源電位VC C
と他方電源電位(接地電位)VS S との間に直列に接続
される。この図185に示す構成においては、内部クロ
ック信号int.Kの立上がりエッジでこのバッファ回
路7021は出力ハイインピーダンス状態となり、その
出力部をそれまでに与えられていた信号電位のフローテ
ィング状態に設定する。このバッファ回路の構成におい
ては、次段にインバータ回路またはラッチ回路が設けら
れる構成であってもよい。
【0620】この図185に示すように、制御クロック
においても内部クロック信号int.Kに応じてその出
力部へ情報伝達が行なわれており、したがってスタンバ
イ時においても電流が消費される。そこで、このスタン
バイ時における消費電流を低減するための構成について
以下に説明する。図186はスリープモード動作を示す
信号波形図である。スリープモードは外部クロック信号
Kと非同期に設定される。このスリープモードの設定は
コマンドレジスタ設定信号CR#により行なわれる。す
なわち、この制御信号CR#が“L”に立下がると内部
クロック信号int.Kの発生が停止される。これによ
り、たとえばスタンバイ時における各バッファ回路の動
作が停止される。次にこのスリープモードを実現するた
めの回路構成について説明する。
【0621】図187はスリープモードを実現するため
の回路構成を機能的に示すブロック図である。図187
において、スリープモード制御系は、制御信号CR#に
応答してスリープモード制御信号SLEEPを発生する
スリープ制御回路7052と、スリープ制御回路705
2からのスリープモード制御信号SLEEPに応答して
内部クロック信号int.Kの発生/停止を制御する内
部クロック発生回路7051を含む。この内部クロック
発生回路7051は図2および図90に示すクロックバ
ッファ254に対応する。スリープ制御回路7052は
図2に示す付加機能制御回路299に含まれていてもよ
く、またコマンドレジスタが用いられてもよい。図18
8は図187に示す内部クロック発生回路7051の具
体的構成の一例を示す図である。図188を参照して、
内部クロック発生回路7051は、スリープモード制御
信号SLEEPを受けるインバータ回路7061と、外
部クロック信号Kとインバータ回路7061の出力を受
けるNAND回路7062と、NAND回路7062の
出力を受けるインバータ回路7063を含む。スリープ
モード制御信号SLEEPはスリープモード設定時には
“H”に設定される。NAND回路7062はインバー
タ回路7061の出力が“H”のときにインバータとし
て機能する。インバータ回路7061の出力が“L”レ
ベルにあれば、NAND回路7062の出力は“H”レ
ベルに固定される。
【0622】したがって、図188に示す構成によれ
ば、スリープモード制御信号SLEEPにより外部クロ
ック信号Kの発生および停止を制御することができる。
図189はスリープモード制御信号を発生するスリープ
制御回路7052の具体的構成の一例を示す図である。
図189を参照して、スリープ制御回路7052は、外
部コマンドレジスタ設定信号CR#とインバータ回路7
507の出力とを受けるゲート回路(NOR回路)75
01と、ゲート回路7501の出力を受けるインバータ
回路7502と、インバータ回路7502の出力を受け
るインバータ回路7503と、インバータ回路7503
の出力とゲート回路(NAND回路)7506の出力を
受けるゲート回路(NAND回路)7503を含む。
【0623】スリープ制御回路7052はさらに、外部
コマンドレジスタ設定信号CR#を受けるインバータ回
路7504と、インバータ回路7504の出力と外部制
御信号Ar0、Ar1、およびW#を受けるゲート回路
(NAND回路)7505と、NAND回路7503お
よび7505の両出力を受けるゲート回路7506と、
ゲート回路7506の出力を受けるインバータ回路75
07と、インバータ回路7507の出力を受けるインバ
ータ回路7508を含む。インバータ回路7508から
スリープモード制御信号SLEEPが発生される。図1
89においてはさらに、CR#バッファ7600が示さ
れる。このCR#バッファ7600は制御クロックバッ
ファ(図2の参照番号250等を参照)に含まれる。こ
のCR#バッファ7600は、内部クロック信号in
t.Kに応答して外部コマンドレジスタ設定信号CR#
を取込み内部制御信号CRを発生する。
【0624】次にこの図189に示すスリープ制御回路
7052の動作をその動作波形図である図190を参照
して説明する。図189に示す信号CR#、Ar0、A
r1、およびW#はすべて外部制御信号である。したが
って、このスリープ制御回路7052はクロック信号K
と非同期的に動作する。外部コマンドレジスタ設定信号
CR#が“H”の場合、ゲート回路7501の出力は
“L”である。したがってインバータ回路7503の出
力も“L”レベルにある。一方インバータ回路7504
の出力は“L”となる。したがって、ゲート回路750
5の出力は制御信号Ar0、Ar1、およびW#の状態
に関係なく“H”となる。ゲート回路7506はその両
入力に“H”に信号を受ける。したがってゲート回路7
506の出力は“L”となり、スリープモード制御信号
SLEEPは“L”となる。
【0625】スリープモードの設定にあたっては外部コ
マンドレジスタ設定信号CR#が“L”に設定される。
また制御信号Ar0、Ar1およびW#が続いて“H”
に設定される。この状態においては、ゲート回路750
5はそのすべての入力に“H”の信号を受けるため、そ
の出力は“L”となる。ゲート回路7506はその一方
入力に“L”の信号を受けるため、その出力が“H”と
なり、スリープモード制御信号SLEEPが“H”に立
上がる。スリープモード制御信号SLEEPが“H”に
なった状態においては、インバータ回路7507の出力
は“L”になる。このため、ゲート回路7501はその
両入力が“L”となり、その出力は“H”となる。この
結果、ゲート回路7503はその両入力が“H”レベル
となり、その出力が“L”となる。
【0626】この状態においては、ゲート回路7506
の一方入力へはゲート回路7503から“L”の信号が
与えられるため、外部制御信号Ar0,Ar1およびW
#の状態にかかわらずゲート回路7506の出力は
“H”となる。この状態において外部コマンドレジスタ
設定信号CR#を“H”へ立上げると、スリープモード
制御信号SLEEPは“L”に立上がる。それによりス
リープモードの解除が行なわれる。スリープモードによ
り内部クロック信号int.Kの発生を停止させた場
合、内部クロック信号int.Kの立上がりエッジで外
部リフレッシュ指示信号REF#の取込みを行なうこと
ができない。このため、オートリフレッシュを実行する
ことができなくなる。このため、スリープモード期間中
は、オートリフレッシュに代えてセルフリフレッシュを
実行する必要がある。このスリープモード中にセルフリ
フレッシュを実行するための回路構成を図191に示
す。
【0627】図191を参照して、オート/リフレッシ
ュモードをスリープモードの実行に応じて切換えるため
に、セルフリフレッシュ切換回路7401が設けられ
る。セルフリフレッシュ切換回路7401は内部クロッ
ク信号int.Kの発生を監視し、内部クロックin
t.Kの発生が停止された場合にはセルフリフレッシュ
切換信号Selfを発生する。リフレッシュタイマ74
02は、このセルフリフレッシュ切換信号Selfに応
答して起動され、所定の間隔でリフレッシュ要求信号/
REFREQを発生し、クロックジェネレータ7403
へ与える。クロックジェネレータ7403は外部クロッ
ク信号Kおよび外部リフレッシュ指示信号REF#とリ
フレッシュタイマ7402からのリフレッシュ要求信号
/REFREQを受け、リフレッシュを実行すべきか否
かを判定し、リフレッシュ実行に必要な各種制御信号を
発生する。このクロックジェネレータ7403の構成
は、図148に示す構成が用いられてもよい。クロック
ジェネレータ7403の実行する機能は図148に示す
ものと同様である。ただしここでは入出力切換えの機能
は示されていない。
【0628】セルフリフレッシュ切換回路7401は内
部クロック信号int.Kの立上がりに応答してカウン
ト動作を実行し、この内部クロック信号int.Kが所
定の期間(たとえば1クロックサイクル)中に与えられ
ない場合にセルフリフレッシュ切換信号Selfを発生
する。セルフリフレッシュ切換回路7401は、内部ク
ロック信号int.Kの立上がりに応答してリセットさ
れ、セルフリフレッシュ切換信号Selfをオートリフ
レッシュ指示状態に設定する。リフレッシュタイマ74
02は図147に示したものと同様であり、セルフリフ
レッシュ切換信号Selfに応答して所定間隔でリフレ
ッシュ要求信号/REFREQを発生する。クロックジ
ェネレータ7403は外部クロック信号Kの立上がりエ
ッジで外部リフレッシュ指示信号REF#を取込み、こ
のリフレッシュ指示信号REF#またはリフレッシュ要
求信号/REFREQのいずれかが活性状態にある場合
には、リフレッシュに必要な動作を実行する。クロック
ジェネレータ7403から発生される内部制御信号/R
ASおよび/CASはDRAMアレイのためのデコード
動作等を制御するための制御信号である。
【0629】リフレッシュアドレスカウンタ7407は
図2等に示すリフレッシュアドレスカウンタ293に対
応する。図2に示す構成と対応すれば、クロックジェネ
レータ7403はオートリフレッシュモード検出回路2
91およびリフレッシュ制御回路292を含む。図19
2はリフレッシュ信号REFを発生する回路の構成を示
す図である。この図192に示す構成は図191に示す
クロックジェネレータ7403に含まれる。図192に
おいて、リフレッシュ信号REFを発生する回路は、内
部クロック信号int.Kに応答して外部リフレッシュ
指示信号REF#をラッチするREFバッファ7440
と、REFバッファ7440の出力とリフレッシュタイ
マ7402からのリフレッシュ要求信号/REFREQ
を受けるゲート回路7450を含む。ゲート回路745
0はその一方の入力が“L”となったときに“H”の信
号を出力する。リフレッシュ信号REFが“H”となっ
たときにリフレッシュが実行される。
【0630】図193はこの図191に示す回路の動作
を示す信号波形図である。以下、図191ないし図19
3を参照してオートリフレッシュ/セルフリフレッシュ
のスリープモード時における切換動作についてに説明す
る。時刻t1においてスリープモードが設定され、内部
クロック信号int.Kの発生が停止される。セルフリ
フレッシュ切換回路7401はこの時刻t1からカウン
ト動作を実行し、所定時間が経過すると時刻t2におい
てセルフリフレッシュ切換信号Selfを発生し、リフ
レッシュタイマ7402へ与える。リフレッシュタイマ
7402はこのセルフリフレッシュ切換信号Selfに
応答してリフレッシュ要求信号/REFREQを発生
し、クロックジェネレータ7403へ与える。
【0631】クロックジェネレータ7403はこのリフ
レッシュ要求信号/REFREQに応答してリフレッシ
ュ信号REFを発生し、かつ内部制御信号/RASを発
生する。このとき、内部制御信号/CASの発生は停止
される。内部制御信号/RASに応答してDRAMアレ
イにおける行選択動作およびセンス動作が実行され、セ
ルフリフレッシュが行なわれる。リフレッシュタイマ7
402は所定期間毎にリフレッシュ要求信号/REFR
EQを発生する。これに応じて内部制御信号/RASが
“L”に立上がり、リフレッシュが行なわれる。リフレ
ッシュアドレスカウンタ7407のリフレッシュアドレ
スは各リフレッシュサイクル毎にインクリメントまたは
デクリメントされる。
【0632】時刻t3においてスリープモードが解除さ
れると、セルフリフレッシュ切換回路7401はリセッ
トされてセルフリフレッシュ切換信号Selfの発生を
停止する。それによりリフレッシュタイマ7402はカ
ウント動作がリセットかつ禁止される。この図191に
示す構成においてはセルフリフレッシュ切換回路740
1が内部クロック信号int.Kをモニタしてセルフリ
フレッシュ切換信号Selfを発生している。セルフリ
フレッシュ切換回路7401はスリープモード制御信号
SLEEPをモニタする構成とされてもよい。また、リ
フレッシュタイマ7402がスリープモード制御信号S
LEEPに応答して活性化される構成が用いられてもよ
い。
【0633】さらにこの図191に示すリフレッシュ制
御系は図147に示すオートリフレッシュ/セルフリフ
レッシュ切換回路と共用されてもよい。図194はスリ
ープモード制御信号SLEEPを発生する他の回路構成
例を示す図である。図194に示す構成においては、外
部チップセレクト信号E#およびアレイアクセス指示信
号CI#(CC1#に対応)によりスリープモードの設
定が行なわれる。図194を参照して、スリープモード
制御回路7052は、内部チップセレクト信号CE#を
受けるインバータ回路7601と、インバータ回路76
01の出力とゲート回路7604の出力とを受けるゲー
ト回路7602と、外部アレイアクセス支持信号CI#
を受けるインバータ回路7603と、ゲート回路760
2の出力とインバータ回路7603の出力を受けるゲー
ト回路7604とゲート回路7604の出力を受けるイ
ンバータ回路7605を含む。
【0634】図194においては、制御クロックバッフ
ァに含まれるEバッファ7650およびCIバッファ7
651も合わせて示される。このEバッファ7650お
よびCIバッファ7651はそれぞれ内部クロック信号
int.Kの立上がりエッジで外部信号E#およびCI
#をそれぞれ取込み内部制御信号EおよびCIを発生す
る。図195は図194に示す回路の動作を示す信号波
形図である。以下、図194および図195を参照して
スリープモード設定動作について説明する。図194に
示す回路構成においては、外部制御信号E#およびCI
#の組合わせでスリープモードの設定が行なわれる。チ
ップセレクト信号E#が“H”にありかつキャッシュア
クセス禁止信号CI#が“L”のときにスリープモード
が設定される。この状態においては、ゲート回路760
2の出力が“H”となり、インバータ回路7603の出
力が“H”となる。ゲート回路7604はその両入力が
共に“H”レベルとなるため、“L”の信号を出力す
る。これにより、インバータ回路7605からのスリー
プモード制御信号SLEEPが“H”に立上がる。
【0635】キャッシュアクセス禁止信号CI#が
“H”に立上がると、ゲート回路7604の出力が
“H”に立上がり、スリープモード制御信号SLEEP
が“L”に立下がる。この図194に示す構成において
は、スリープモードの期間の長さはキャッシュアクセス
禁止信号CI#により決定される。このチップセレクト
信号E#とキャッシュアクセス禁止信号CI#はDRA
Mアレイへ直接アクセスする場合の制御信号として利用
される(すなわち、図195においてクロック信号Kの
立上がりエッジでチップセレクト信号E#が“L”にあ
り、かつキャッシュアクセス禁止信号CI#が“L”に
あればDRAMアレイへ直接アクセスされる。) したがってこのアレイへの直接アクセスサイクルの設定
時にスリープモードが設定されるのを防止するために、
図196に示すようにチップセレクト信号E#およびキ
ャッシュアクセス禁止信号CI#に対してセットアップ
時間Tsetupおよびホールド時間Tholdが設定
される。すなわち、図196に示すように、チップセレ
クト信号E#が“L”に立下がってからキャッシュアク
セス信号CI#が“L”に移行するまでのセットアップ
時間Tsetupとキャッシュアクセス禁止信号CI#
が“H”になってからチップセレクト信号E#が“H”
に移行するまでのホールド時間Tholdが指定され
る。アレイアクセス時においてキャッシュアクセス禁止
信号CI#はチップセレクト信号E#が“L”に移行し
てから“L”へ移行する。これによりアレイ直接アクセ
ス時にチップセレクト信号E#が“H”のときにキャッ
シュアクセス信号CI#が“L”に立下がる状態が禁止
され、スリープモードへの誤設定が防止される。
【0636】図197にこのCDRAMの動作モードを
設定するための制御信号状態の組合わせを一覧にして示
す。この図197に示すCDRAMの動作モードは図6
1に示すものと対応するが、一部追加機能に合わせて修
正を受けている。この図197に示す構成においてはバ
ーストモード動作および高速コピーバック動作およびD
RAMアレイとSRAMアレイにおけるラッチを用いた
データ転送が追加される。以下簡単に図197に示す追
加機能について説明する。バーストモードの設定は制御
信号E#、CH#およびCC2#(CR#)を“L”に
設定し、制御信号CC1#(CI#)を“H”に設定す
ることにより行なわれる。データ書込が行なわれるかデ
ータ読出が行なわれるかはライトイネーブル信号W#の
状態により決定される。ライトイネーブル信号W#が
“H”にあればヒットリードバースト動作が実行され
る。ライトイネーブル信号W#が“L”にあればヒット
ライトバースト動作が実行される。
【0637】制御信号E#、CH#およびCC1#(C
I#)を“L”、制御信号CC2#(CR#)を“H”
に設定すれば、キャッシュヒット動作と共にDRAMア
レイへのデータ転送動作が実行される。すなわち、この
状態においては、キャッシュ(SRAM)とCPUとの
間でのデータ書込/読出が実行されるとともに、転送ゲ
ートに含まれるラッチ手段によりラッチされたデータが
DRAMアレイへ転送される。ヒットリード動作が行な
われるかヒットライト動作が行なわれるかはライトイネ
ーブル信号W#の状態により決定される。またキャッシ
ュミス時の状態においては、キャッシュから転送ゲート
に含まれるラッチ手段へのデータの転送が行なわれると
ともに、DRAMアレイからSRAMアレイ(キャッシ
ュ)へデータが転送され、かつこのキャッシュ(SRA
M)を介してCPUとのデータの書込/読出が行なわれ
る。この状態はチップセレクト信号E#を“L”に設定
することにより実行される。ミスリードであるかミスラ
イトであるかはライトイネーブル信号W#により決定さ
れる。
【0638】高速コピーバックを実行する場合のラッチ
(データ転送ゲートに含まれる)からDRAMアレイへ
のデータ転送を実行するアレイライト動作の設定のため
には、制御信号E#およびCC2#(CR#)を“L”
に設定しかつ制御信号CH#およびCC1#(CI#)
を“H”に設定する。この状態では高速コピーバックモ
ードにおけるラッチからDRAMアレイへのデータ転送
が実行される。制御信号E#、CC2#およびW#を
“L”に設定し、制御信号CH#およびCC1#(CI
#)を“H”に設定すれば、キャッシュ(SRAMアレ
イ)からDRAMアレイへのデータ転送が実行される。
これによりDRAMアレイの初期化が行なわれる。また
制御信号E#およびCC1#(CI#)を“L”に設定
し、制御信号CH#およびCC2#(CR#)を“H”
に設定すればアレイへ直接アクセスすることができる。
データの書込を行なうか読出を行なうかはライトイネー
ブル信号W#により決定される。
【0639】「最適なCDRAMを与える構成」実施上
効果的な機能の組合わせは、DRAMとSRAMを独立
にアドレス指定可能とする構成、連続的に入力されるク
ロック信号を用いて内部電圧を発生する構成、内部デー
タ転送経路とデータ書込経路と2系統もつデータ転送経
路の構成、SRAMアレイへのアクセス中にDRAMア
レイのオートリフレッシュを実行する構成、キャッシュ
ミスライト時においてはDRAMアレイへのデータ書込
と同時にSRAMアレイへもデータを書込む構成、高速
動作モードと低消費電力動作モードとが選択可能な構
成、バーストモード機能付CPUへの接続を容易にする
ための構成、スタンバイ電流低減用スリープモードを備
える構成および通常モード時にもセルフリフレッシュを
行なう構成の組合せである。
【0640】なお、クロックKにより内部電圧を発生す
る構成は、クロックKによりチャージポンプを動作させ
基板バイアス電圧を発生する構成である。 (2) 最も効果的なCDRAMの構成は以下の機能を
備える。DRAMとSRAMとを独立に選択可能とする
構成、外部クロック信号に従って内部電圧を発生する構
成、内部転送経路とデータ書込経路とを2系統もつデー
タ転送経路の構成、高速コピーバックモード機能、SR
AMアレイへのアクセス中にDRAMアレイのオートリ
フレッシュを実行する構成、キャッシュミスライト時に
おいてSRAMアレイへも書込データを書込む構成、S
RAMアドレスとDRAMコラムアドレスとを共有する
構成、バーストモード動作に応じてアドレス発生方式を
切換える構成、スリープモード機能、通常モード時にお
いてもセルフリフレッシュを行なう構成、DRAMアレ
イのデータ書込経路とデータ読出経路とを分離する構
成。
【0641】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、1行の
SRAMセルを複数のグループに分割しかつ各行に対し
各グループ対応に複数のワード線を配設したので、行お
よび列のメモリ構成を変化させることなく任意の形状を
備えるSRAMアレイを得ることができる。また、SR
AMアレイの形状を任意に設定することができるため、
SRAMアレイの配置に対する設計の自由度が高められ
る。これにより、DRAMアレイに対して最適な形状の
SRAMアレイを配置することができ、チップ面積利用
効率の優れた高密度かつ高集積化されたキャッシュ内蔵
半導体記憶装置を得ることができる。
【0642】またSRAMアレイの形状のメモリ構成を
変更することなく可変とできるため、任意の形状のパッ
ケージに容易に収納することのできる半導体記憶装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるキャッシュ内蔵半導
体記憶装置におけるSRAMアレイの構成を示す図であ
る。
【図2】この発明の一実施例であるキャッシュ内蔵半導
体記憶装置の全体の構成を機能的に示す図である。
【図3】図2に示す半導体記憶装置のメモリアレイ部の
構成を概略的に示す図である。
【図4】図2に示すメモリアレイの詳細構成を示す図で
ある。
【図5】図2に示す半導体記憶装置のアレイ配置の他の
構成例を示す図である。
【図6】4MビットDRAMと16KビットSRAMと
を内蔵する半導体記憶装置のアレイの配置を示す図であ
る。
【図7】図6に示す半導体記憶装置における1つのメモ
リブロックにおけるDRAMアレイの信号線のレイアウ
トを示す図である。
【図8】図6に示すDRAMにおけるメモリセルに関連
するビット線およびワード線の構造を概略的に示す図で
ある。
【図9】図6に示す半導体記憶装置におけるワード線の
構成を概略的に示す図である。
【図10】図6に示す半導体記憶装置における信号線の
レイアウトを示す図である。
【図11】図6における半導体記憶装置におけるSRA
Mアレイの構成を示す図である。
【図12】この発明のSRAMアレイの配置の原理的構
成を示す図である。
【図13】この発明によるSRAMアレイの配置と従来
例との比較を示す図である。
【図14】図12に示すSRAMセルのパターンレイア
ウトを示す図である。
【図15】図1に示す転送ゲート回路の構成の一例を示
す図である。
【図16】図15に示す選択回路の具体的構成の一例を
示す図である。
【図17】この発明の他の実施例であるSRAMアレイ
配置の構成および転送ゲート回路の構成を示す図であ
る。
【図18】図17に示す転送ゲート回路のSRAMアレ
イからDRAMアレイへの転送経路の具体的構成を示す
図である。
【図19】図17に示す転送ゲート回路のDRAMアレ
イからSRAMアレイへのデータ転送経路の詳細構造を
示す図である。
【図20】図17ないし図19に示す転送ゲート回路の
動作を示す信号波形図である。
【図21】図6に示す半導体記憶装置を収納するパッケ
ージおよびピン配置を示す図である。
【図22】図2に示す半導体記憶装置における内部デー
タ線とDRAMアレイのビット線およびSRAMアレイ
のビット線との接続形態を示す図である。
【図23】図2に示す半導体記憶装置におけるデータ入
出力回路の構成の一例を示す図である。
【図24】図3に示す半導体記憶装置におけるデータ入
出力回路の他の構成例を示す図である。
【図25】図2に示す半導体記憶装置のデータ入出力回
路のさらに他の構成を示す図である。
【図26】図2に示す半導体記憶装置のデータ出力モー
ドを設定するための回路構成を示す図である。
【図27】図25に示す出力回路の構成を示す図であ
る。
【図28】図26に示すラッチ回路の具体的構成の一例
を示す図である。
【図29】図25に示す出力制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図30】図26に示す回路のラッチ出力モードにおけ
る動作を示すタイミング図である。
【図31】図26に示す回路のレジスタ出力モードにお
ける動作を示すタイミング図である。
【図32】図26に示す回路のトランスペアレント出力
モードにおける動作を示すタイミング図である。
【図33】図2に示す半導体記憶装置におけるデータ転
送回路の具体的構成の一例を示す図である。
【図34】図33に示す転送ゲート回路を用いた際のD
RAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送動作を
示す信号波形図である。
【図35】図33に示す双方向データ転送回路を用いた
際のDRAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送
動作を示す別の信号波形図である。
【図36】SRAMアレイからDRAMアレイへのデー
タ転送動作を示す信号波形図である。
【図37】図2に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュミス時のデータ転送動作を例示する図である。
【図38】図2に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュミス時のデータ転送動作を示す図である。
【図39】図2に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュミス時のデータ転送動作を例示する図である。
【図40】双方向転送ゲート回路の他の構成例を示す図
である。
【図41】図40に示す回路の具体的構成を示す図であ
る。
【図42】図40および図41に示す回路によるDRA
MアレイからSRAMアレイへのデータ転送動作を示す
図である。
【図43】図42に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図44】図42に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図45】図40および図41に示すデータ転送回路を
用いた際のSRAMアレイからDRAMアレイへのデー
タ転送動作を示す信号波形図である。
【図46】図45に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図47】図40および図41に示す転送ゲート回路を
用いた際のキャッシュミスリード時におけるDRAMア
レイからSRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号
波形図である。
【図48】図47に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図49】図47に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図50】図47に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図51】双方向データ転送ゲート回路の他の構成例を
示す図である。
【図52】図51に示す回路の詳細構造を示す図であ
る。
【図53】図51に示す回路を用いた際のDRAMアレ
イからSRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号波
形図である。
【図54】図53に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図55】図53に示すデータ転送動作を例示する図で
ある。
【図56】図2に示す半導体記憶装置におけるDRAM
アドレスとSRAMアドレスの振分けの形態の一例を示
す図である。
【図57】図2に示す半導体記憶装置におけるDRAM
アドレスとSRAMアドレスとの振分ける他の構成を示
す図である。
【図58】図57に示すアドレス振分け方式を用いた際
の内部データ線とSRAMビット線対との接続形態を示
す図である。
【図59】図2に示す転送ゲート制御回路の構成を機能
的に示す図である。
【図60】図2に示すDRAM駆動回路の機能的構成を
示す図である。
【図61】図6に示す半導体記憶装置が実現する各種動
作を行なうための制御信号の組合わせを一覧にして示す
図である。
【図62】図2に示す半導体記憶装置のコマンドレジス
タおよびコマンドレジスタを選択するための制御信号の
組合わせを示す図である。
【図63】図62に示すコマンドレジスタが実現する機
能を例示する図である。
【図64】図6に示す半導体記憶装置と外部CPUとの
接続形態の一例を示す図である。
【図65】図6に示すキャッシュ内蔵半導体記憶装置と
外部CPUとの接続形態の他の構成例を示す図である。
【図66】図6に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュヒットライト動作を示すタイミング図である。
【図67】図6に示す半導体記憶装置のトランスペアレ
ント出力モードにおけるキャッシュヒットリード動作を
示すタイミング図である。
【図68】図6に示す半導体記憶装置におけるラッチ出
力モードにおけるキャッシュヒットリード動作を示すタ
イミング図である。
【図69】図6に示す半導体記憶装置におけるレジスタ
出力モードにおけるキャッシュヒットリード動作を示す
タイミング図である。
【図70】図6に示す半導体記憶装置におけるコピーバ
ック動作を設定するタイミング図である。
【図71】図6に示す半導体記憶装置におけるブロック
転送動作を設定するタイミング図である。
【図72】図6に示す半導体記憶装置におけるアレイラ
イト動作を設定するタイミング図である。
【図73】図6に示す半導体記憶装置におけるアレイリ
ード動作を設定するための制御信号のタイミングを示す
図である。
【図74】図6に示す半導体記憶装置におけるアレイア
クティブサイクルを設定するためのタイミング図であ
る。
【図75】図6に示す半導体記憶装置におけるトランス
ペアレント出力モードを伴うアレイアクティブ動作を設
定するための制御信号のタイミングを示す図である。
【図76】図6に示す半導体記憶装置におけるラッチ出
力モードを伴うアレイアクティブ動作を設定するための
制御信号のタイミングを示す図である。
【図77】図6に示す半導体記憶装置におけるレジスタ
出力モードを伴うアレイアクティブ動作を設定するため
の制御信号のタイミングを示す図である。
【図78】図6に示す半導体記憶装置におけるトランス
ペアレント出力モードでのアレイリードサイクルを示す
タイミング図である。
【図79】図6に示す半導体記憶装置におけるラッチ出
力モードを伴うアレイリードサイクルを示すタイミング
図である。
【図80】図6に示す半導体記憶装置におけるレジスタ
出力モードでのアレイリードサイクル動作を示すタイミ
ング図である。
【図81】図6に示す半導体記憶装置におけるリフレッ
シュ動作を設定するための制御信号のタイミングを示す
図である。
【図82】図6に示す半導体記憶装置におけるキャッシ
ュヒットライト動作とリフレッシュとを同時に行なうた
めの各制御信号のタイミングを示す図である。
【図83】図6に示す半導体記憶装置のトランスペアレ
ント出力モードでのキャッシュヒットリードを伴うリフ
レッシュ動作を設定するための制御信号のタイミングを
示す図である。
【図84】図6に示す半導体記憶装置のラッチ出力モー
ドでのキャッシュリードを伴うリフレッシュ動作を設定
するための制御信号のタイミングを示す図である。
【図85】図6に示す半導体記憶装置のレジスタ出力で
のキャッシュヒットリード動作を伴うリフレッシュを設
定するための制御信号のタイミングを示す図である。
【図86】図6に示す半導体記憶装置のコマンドレジス
タ設定サイクルを設定するための制御信号のタイミング
を示す図である。
【図87】図6に示す半導体記憶装置のキャッシュミス
時の動作を示す状態遷移図である。
【図88】図6に示す半導体記憶装置におけるアレイア
クセス動作を示す状態遷移図である。
【図89】図6に示す半導体記憶装置のリフレッシュ動
作時の状態遷移を示す図である。
【図90】この発明の他の実施例の半導体記憶装置の構
成を機能的に示す図である。
【図91】図90に示す半導体記憶装置のDRAMアド
レス取込みタイミングを示す波形図である。
【図92】図90に示す半導体記憶装置に含まれるアド
レス発生回路が与える効果を説明するための図である。
【図93】図90に示すアドレス発生回路が与える他の
効果を図解する図である。
【図94】図90に示すアドレス発生回路の具体的構成
を示す図である。
【図95】図94に示す行アドレスストローブ信号発生
回路の具体的構成を示す図である。
【図96】図94に示す列アドレスストローブ信号発生
回路の具体的構成を示す図である。
【図97】図94に示す行アドレスラッチの具体的構成
を示す図である。
【図98】図94に示す列アドレスラッチの具体的構成
を示す図である。
【図99】図94に示す回路のアドレスを取込むタイミ
ングを設定するための構成を示す図である。
【図100】図94に示すアドレス発生回路の高速動作
を図解する図である。
【図101】図94に示すアドレス発生回路の低消費電
力モード時の動作を図解する図である。
【図102】図94に示す列アドレスストローブ信号発
生回路の他の構成を示す図である。
【図103】図102に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図104】図90に示す半導体記憶装置が実現する動
作およびその動作を与えるための制御信号の状態の組合
わせを一覧にして示す図である。
【図105】図90に示す半導体記憶装置のSRAMア
レイとDRAMアレイとのデータ転送態様を図解する図
である。
【図106】図90に示す半導体記憶装置のキャッシュ
ミス時の動作を示す信号波形図である。
【図107】図90に示す半導体記憶装置のキャッシュ
ヒットリード動作を示すタイミング図である。
【図108】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるキャッシュヒットライト動作を示す波形
図である。
【図109】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるキャッシュリード動作を示す信号波形図
である。
【図110】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるキャッシュミスライト動作を示す信号波
形図である。
【図111】図90に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおけるアレイライト動作を示す信号波形
図である。
【図112】図90に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおけるキャッシュヒットリードを伴うア
レイライト動作を示す信号波形図である。
【図113】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるキャッシュヒットライトを伴うアレイラ
イト動作を示す信号波形図である。
【図114】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるダイレクトアレイリード動作を示す信号
波形図である。
【図115】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるダイレクトアレイライト動作を示す信号
波形図である。
【図116】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるリフレッシュアレイ動作を示す信号波形
図である。
【図117】図90に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおけるキャッシュヒットリードを伴うリ
フレッシュアレイ動作を示す信号波形図である。
【図118】図90に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードでのキャッシュヒットライト動作を伴うリ
フレッシュアレイ動作を示す信号波形図である。
【図119】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおけるカウンタチェックリード動作を示す信号
波形図である。
【図120】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードでのカウンタチェックライト動作を示す信号波形
図である。
【図121】図90に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードでのコマンドレジスタ設定動作を示す信号
波形図である。
【図122】図90に示す半導体記憶装置の低消費電力
モードにおける具体的動作シーケンスの一例を示す図で
ある。
【図123】図90に示す半導体記憶装置における低消
費電力モードにおける具体的動作シーケンスの他の例を
示す図である。
【図124】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるトランスペアレント出力モードで
のキャッシュヒットリード動作を示す信号波形図であ
る。
【図125】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるラッチ出力モードでのキャッシュ
ヒットリード動作を示す信号波形図である。
【図126】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるレジスタ出力モードでのキャッシ
ュヒットリード動作を示す信号波形図である。
【図127】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットライト動作を示す信
号波形図である。
【図128】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュミスリード動作を示す信号
波形図である。
【図129】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのラッチ出力モードを伴うキャッシュミ
スリード動作を示す信号波形図である。
【図130】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのレジスタ出力モードにおけるキャッシ
ュミスリード動作を示す信号波形図である。
【図131】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュミスライト動作を示す信号
波形図である。
【図132】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのアレイライト動作を示す信号波形図で
ある。
【図133】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットリードを伴うアレイ
ライト動作を示す信号波形図である。
【図134】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのラッチ出力モードでのキャッシュヒッ
トリードを伴うアレイライト動作を示す信号波形図であ
る。
【図135】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードにおけるレジスタ出力モードに従ったキャ
ッシュヒットリードを伴うアレイライト動作を示す信号
波形図である。
【図136】図90に示す半導体記憶装置における高速
動作モードでのキャッシュヒットライトを伴うアレイラ
イト動作を示す信号波形図である。
【図137】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのダイレクトアレイリード動作を示す信
号波形図である。
【図138】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのダイレクトアレイライト動作を示す信
号波形図である。
【図139】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのリフレッシュアレイ動作を示す信号波
形図である。
【図140】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットリードを伴うリフレ
ッシュ動作を示す信号波形図である。
【図141】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのキャッシュヒットライトを伴うリフレ
ッシュアレイ動作を示す信号波形図である。
【図142】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのカウンタチェック動作を示す信号波形
図である。
【図143】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのカウンタチェックライト動作を示す信
号波形図である。
【図144】図90に示す半導体記憶装置が実現する高
速動作モードでのコマンドレジスタ設定動作を示す信号
波形図である。
【図145】図90に示す半導体記憶装置が高速動作モ
ード時に行なう動作シーケンスの一例を示す信号波形図
である。
【図146】図90に示す半導体記憶装置が高速動作モ
ード時に実現する動作シーケンスの他の例を示す図であ
る。
【図147】図2または図90に示す半導体記憶装置に
おいてセルフリフレッシュとオートリフレッシュとを選
択的に実行することのできる構成を示す図である。
【図148】図147に示すクロックジェネレータの具
体的構成を示すブロック図である。
【図149】図147に示す入出力切換回路およびコマ
ンドレジスタの具体的構成の一例を示す図である。
【図150】図147に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図151】図147に示す回路の他の構成例を示す図
である。
【図152】バッテリバックアップモードを説明するた
めの図である。
【図153】図151に示すBBUコントロールの具体
的構成を示すブロック図である。
【図154】バッテリバックアップモード実装時におけ
る図151に示すクロックジェネレータの構成を示す図
である。
【図155】図154に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図156】図154に示すRASS発生回路の具体的
構成の一例を示す図である。
【図157】図147に示す構成を一般のDRAMへ適
用した際の構成を示す図である。
【図158】図157に示すクロックジェネレータの具
体的構成の一例を示す図である。
【図159】図147に示す入出力切換回路およびコマ
ンドレジスタの他の構成例を示す図である。
【図160】図147に示す入出力切換回路およびコマ
ンドレジスタの他の構成例を示す図である。
【図161】図2または図90に示す半導体記憶装置に
おけるアドレス分配方式の他の構成例を示す図である。
【図162】図161に示すアレイ分配方式におけるア
ドレスバッファ回路とアドレスデコーダとの接続構成を
示す図である。
【図163】図162に示す判定回路の具体的構成の一
例を示す図である。
【図164】図161に示すアドレス分配方式における
アドレス信号線の分割位置を例示する図である。
【図165】図161に示すアドレス分割方式を実現す
るための他の構成例を示す図である。
【図166】図161に示すアドレス分配方式における
半導体記憶装置の動作を示す信号波形図である。
【図167】図161に示すアドレス分配方式に従う半
導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
【図168】図161に示すアドレス分配方式に従う半
導体記憶装置の動作を例示する図である。
【図169】図161に示す半導体記憶装置と外部CP
Uとの接続形態を例示する図である。
【図170】図161に示すアドレス分配方式に従う半
導体記憶装置と外部CPUとの接続形態を例示する図で
ある。
【図171】DRAMアレイの他の構成例を示す図であ
る。
【図172】図171に示すメモリアレイおよび転送ゲ
ート構成におけるDRAMアレイからSRAMアレイへ
のデータ転送動作を示す信号波形図である。
【図173】図171に示す構成におけるSRAMアレ
イからDRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号波
形図である。
【図174】図171に示す転送ゲートのDRAMアレ
イからSRAMアレイへのデータ転送部分を示す図であ
る。
【図175】図171に示す転送ゲートのSRAMアレ
イからDRAMアレイへのデータ転送を行なうための回
路構成を示す図である。
【図176】図171におけるコラム選択線を駆動する
ための信号を発生する回路構成を示す図である。
【図177】図171に示すブロック選択信号を発生す
るための回路構成を示す図である。
【図178】図171に示すアレイ構成を効果的に駆動
するためのアレイ分配方式を例示する図である。
【図179】バーストモードでのデータ転送を実現する
ための回路構成を示す図である。
【図180】図179に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図181】図179に示すアドレスカウンタの具体的
構成の一例を示す図である。
【図182】図179に示すバーストデータ数格納回路
の具体的構成の一例を示す図である。
【図183】一般の半導体記憶装置をバーストモードで
駆動するための構成を示す図である。
【図184】図2または図90に示す半導体記憶装置の
アドレスバッファの具体的構成を示す図である。
【図185】図2または図90に示す制御クロックバッ
ファの具体的構成例を示す図である。
【図186】スリープモード時の動作を示す波形図であ
る。
【図187】スリープモードを実現するための回路構成
を示すブロック図である。
【図188】図187に示す内部クロック発生回路の具
体的構成の一例を示す図である。
【図189】図187に示すスリープ制御回路の具体的
構成例を示す図である。
【図190】図189に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図191】スリープモード時においてセルフリフレッ
シュを実現するための回路構成を示す図である。
【図192】図191に示すクロックジェネレータのリ
フレッシュ要求信号に関連する部分の構成を示す図であ
る。
【図193】図191に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図194】図187に示すスリープ制御回路の他の構
成例を示す図である。
【図195】図194に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図196】スリープモードを確実に設定するために制
御信号E#およびCI#に要求される条件を例示する図
である。
【図197】図90に示す半導体記憶装置が実現する動
作をその制御信号の状態と合わせて一覧にして示す図で
ある。
【図198】従来のダイナミック型半導体記憶装置にお
けるメモリアレイの構成を示す図である。
【図199】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置のア
レイ部の構成を示す図である。
【図200】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置にお
けるキャッシュおよびDRAMアレイのレイアウトを例
示する図である。
【図201】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置にお
いて4ウェイセットアソシァティブ方式を実現する場合
のキャッシュの構成を示す図である。
【図202】従来のSRAMセルの構造を示す図であ
る。
【図203】図202に示すSRAMセルの動作を示す
信号波形図である。
【図204】キャッシュ内蔵半導体記憶装置のパッケー
ジの形状およびそれに収納されるSRAMアレイとDR
AMアレイの配置の構成を一例を示す図である。
【図205】従来SRAMアレイの問題点を説明するた
めの図である。
【図206】従来のSRAMアレイ配置の問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 DRAMアレイ 2 SRAMアレイ 3 双方向転送ゲート回路 210 双方向転送ゲート回路 BTG 単一双方向転送ゲート回路 SWL SRAMワード線 SBL SRAMビット線 *SBL 相補SRAMビット線 SBLT SRAMビット線取出配線 *SBLT 相補SRAMビット線取出配線 SMC SRAMセル CLP クランプトランジスタ SQE SRAMビット線イコライズ用トランジスタ SQC SRAMビット線クランプ用トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配列された複数のダイナミック
    型メモリセルを備えるDRAMアレイ、 行および列からなるマトリクス状に配列された複数のス
    タティック型メモリセルを備え、かつ各前記行がn個の
    グループに分割されたメモリセルを含むSRAMアレ
    イ、前記SRAMアレイは、前記マトリクスの行と並行
    に各前記行に対しn本配置され、各々に異なるグループ
    に含まれるメモリセルが接続される複数のワード線を含
    み、ここでnは2以上の整数であり、 前記DRAMアレイと前記SRAMアレイとの間に設け
    られ、前記DRAMアレイの選択されたメモリセルと前
    記SRAMアレイの選択されたメモリセルとの間のデー
    タ転送を行なうためのデータ転送手段を備える、半導体
    記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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