JP3239987B2 - 汚水処理用のろ材並びにそのろ材を用いた汚水の処理装置。 - Google Patents
汚水処理用のろ材並びにそのろ材を用いた汚水の処理装置。Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水等の有機性
汚水用のろ材並びにその処理装置に関する。
汚水用のろ材並びにその処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、有機性汚水の処理装置は公知であ
る。特開平５−１９２６９２号はその一例であり、この
処理装置では、その処理装置をろ材を充填した処理槽と
生物処理槽との二槽で構成している。図４に示すもので
もａ、ｂ二槽で構成している。
る。特開平５−１９２６９２号はその一例であり、この
処理装置では、その処理装置をろ材を充填した処理槽と
生物処理槽との二槽で構成している。図４に示すもので
もａ、ｂ二槽で構成している。
【０００３】また、特公昭３５−５９４７号のような汚
水処理装置も公知であり、また、比重が１．０以上のア
ンスラサイト、粒状セラミック等の充填物を用いた処理
装置もよく知られている。
水処理装置も公知であり、また、比重が１．０以上のア
ンスラサイト、粒状セラミック等の充填物を用いた処理
装置もよく知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、特開平５
−１９２６９２号は、最初沈澱池や最終沈澱を設けるの
に比較すれば、設置面積を節約できるが、それでも二槽
式であるので広い設置面積が必要である。また、図４に
示すような従来装置では、下水の一時処理水のように高
濃度の原水の場合、ろ材の空隙率が低いこともあって、
ろ床の閉塞が頻繁に起り、ろ床の洗浄回数が多くなる難
点がある。然も、清澄な処理水を洗浄水として用いなけ
ればならない。
−１９２６９２号は、最初沈澱池や最終沈澱を設けるの
に比較すれば、設置面積を節約できるが、それでも二槽
式であるので広い設置面積が必要である。また、図４に
示すような従来装置では、下水の一時処理水のように高
濃度の原水の場合、ろ材の空隙率が低いこともあって、
ろ床の閉塞が頻繁に起り、ろ床の洗浄回数が多くなる難
点がある。然も、清澄な処理水を洗浄水として用いなけ
ればならない。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、ろ材に工夫
をすることによって、微細なＳＳまでも捕捉しながら目
詰りしにくく、且つ、逆洗が容易なろ材層を形成したも
のである。すなわち、ろ材としてスポンジ状の弾性多孔
体と合成樹脂製の網目状不織布を貼り合わせ、この貼合
体を細片に裁断してろ材としたものである。
をすることによって、微細なＳＳまでも捕捉しながら目
詰りしにくく、且つ、逆洗が容易なろ材層を形成したも
のである。すなわち、ろ材としてスポンジ状の弾性多孔
体と合成樹脂製の網目状不織布を貼り合わせ、この貼合
体を細片に裁断してろ材としたものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】このろ材を構成するスポンジ状の
弾性多孔体は、多孔質であるので汚水中の有機物を分解
する微生物の着床に好適であり、一方、網目状不織布
は、スポンジ状の弾性多孔体と同様にその空隙が微生物
の着床となるが、この網目状不織布の特質は、通水性を
有して前述の弾性多孔体よりも圧縮力に強く、ろ材層を
形成したときにろ過圧力により弾性多孔体が押しつぶさ
れるのを防止する点にある。このことは、ろ材層が目詰
りしたとき、逆洗再生が容易であることを意味する。
弾性多孔体は、多孔質であるので汚水中の有機物を分解
する微生物の着床に好適であり、一方、網目状不織布
は、スポンジ状の弾性多孔体と同様にその空隙が微生物
の着床となるが、この網目状不織布の特質は、通水性を
有して前述の弾性多孔体よりも圧縮力に強く、ろ材層を
形成したときにろ過圧力により弾性多孔体が押しつぶさ
れるのを防止する点にある。このことは、ろ材層が目詰
りしたとき、逆洗再生が容易であることを意味する。
【０００７】このように貼り合わされた弾性多孔体と網
目状不織布とは、ろ材層を形成したときにそのそれぞれ
の特性が生かされたろ過層を形成することができるもの
である。以下この発明に係るろ材を用いた汚水処理装置
を図面に基づいて説明する。
目状不織布とは、ろ材層を形成したときにそのそれぞれ
の特性が生かされたろ過層を形成することができるもの
である。以下この発明に係るろ材を用いた汚水処理装置
を図面に基づいて説明する。
【０００８】
【実施例】図１および図２は、この発明に係るろ材の単
体を示し、図１に示すものは、スポンジ状の弾性多孔体
Ａと網目状不織布Ｂとを貼り合わせている。また、図２
に示すものは、弾性多孔体Ａの両面に網目状不織布Ｂを
貼って弾性多孔体Ａを挟んでいる。その大きさは、何れ
も一辺が２０ｍｍ〜４０ｍｍの直方体状であり、比重は
略１である。
体を示し、図１に示すものは、スポンジ状の弾性多孔体
Ａと網目状不織布Ｂとを貼り合わせている。また、図２
に示すものは、弾性多孔体Ａの両面に網目状不織布Ｂを
貼って弾性多孔体Ａを挟んでいる。その大きさは、何れ
も一辺が２０ｍｍ〜４０ｍｍの直方体状であり、比重は
略１である。
【０００９】次に、上述のようなろ材を用いた汚水の処
理装置について図３に随って説明する。図３において、
符号１は、その下部を逆円錐状に形成して沈澱部１ａを
設けた処理槽、２は、処理槽１に装入したろ材、３は、
ろ材層の下方に設けた曝気用のエアーノズル、４は、ろ
材撹拌用のエアーノズルである。
理装置について図３に随って説明する。図３において、
符号１は、その下部を逆円錐状に形成して沈澱部１ａを
設けた処理槽、２は、処理槽１に装入したろ材、３は、
ろ材層の下方に設けた曝気用のエアーノズル、４は、ろ
材撹拌用のエアーノズルである。
【００１０】次に、矢示５は、原水の供給管であり、こ
の供給管５は、処理槽１に対してその接線方向に設けて
ある。また、符号６は、ろ液の溢流トラフ、７は処理水
の取出管、８は洗浄排水の排出管、９は沈澱物の引抜
管、１０は曝気用のブロワー、１１は撹拌用のブロワ
ー、１２はろ材の係止網である。
の供給管５は、処理槽１に対してその接線方向に設けて
ある。また、符号６は、ろ液の溢流トラフ、７は処理水
の取出管、８は洗浄排水の排出管、９は沈澱物の引抜
管、１０は曝気用のブロワー、１１は撹拌用のブロワ
ー、１２はろ材の係止網である。
【００１１】この発明に係る装置は、上述のように構成
してあるので、処理槽１に供給される原水は、処理槽１
の内壁に沿って旋回し、サイクロン作用によって重い夾
雑物が分離されて槽底部に沈澱する。そして、重い夾雑
物が分離された原水は、ろ材層中を上昇して微細な夾雑
物が捕捉除去されるとともに、ろ材２の微生物に触れる
ことによって有機性汚濁物が分解され、処理槽１の上部
から清澄水として取出すことができる。
してあるので、処理槽１に供給される原水は、処理槽１
の内壁に沿って旋回し、サイクロン作用によって重い夾
雑物が分離されて槽底部に沈澱する。そして、重い夾雑
物が分離された原水は、ろ材層中を上昇して微細な夾雑
物が捕捉除去されるとともに、ろ材２の微生物に触れる
ことによって有機性汚濁物が分解され、処理槽１の上部
から清澄水として取出すことができる。
【００１２】一方、これと同時に、曝気ブロワー１０を
作動させてエアーノズル３から散気することで、ろ材２
の表面の微生物を活性化することができ、連続して供給
される原水中の有機物質を連続して分解処理することが
できる。
作動させてエアーノズル３から散気することで、ろ材２
の表面の微生物を活性化することができ、連続して供給
される原水中の有機物質を連続して分解処理することが
できる。
【００１３】次に、このような運転をしてろ材層が、夾
雑物及び有機物質の分解時に生じた汚泥等で目詰りした
ときには、原水の供給を停止して処理槽１の底部の沈澱
物を引抜管９から抜き取るとともに、次いで、撹拌用の
ブロワー１１を作動させてエアーノズル４から給気撹拌
する。
雑物及び有機物質の分解時に生じた汚泥等で目詰りした
ときには、原水の供給を停止して処理槽１の底部の沈澱
物を引抜管９から抜き取るとともに、次いで、撹拌用の
ブロワー１１を作動させてエアーノズル４から給気撹拌
する。
【００１４】この給気撹拌することによって、目詰りし
たろ材層が破砕され、目詰り物も破砕拡散する。このと
き、この発明に係る装置では、ろ材が弾性多孔体Ａと網
目状不織布とを貼り合わして構成してあるので、通水性
を有し、容易に破砕することができる。そして、ブロワ
ー１１を停止してろ材２が静止してろ材層を形成するの
を待って槽内の汚水を引抜管９から抜くことによって、
汚濁沈澱物のみを分離して取出すことができ、次いで、
引抜管９を閉止して原水を供給することによって運転を
再開することができる。
たろ材層が破砕され、目詰り物も破砕拡散する。このと
き、この発明に係る装置では、ろ材が弾性多孔体Ａと網
目状不織布とを貼り合わして構成してあるので、通水性
を有し、容易に破砕することができる。そして、ブロワ
ー１１を停止してろ材２が静止してろ材層を形成するの
を待って槽内の汚水を引抜管９から抜くことによって、
汚濁沈澱物のみを分離して取出すことができ、次いで、
引抜管９を閉止して原水を供給することによって運転を
再開することができる。
【００１５】上述のろ材の洗浄再生操作ではろ過運転を
停止したが、運転を停止することなくろ材を洗浄再生す
ることも可能である。すなわち、原液を供給しつつ前述
ブロワー１１を作動させてろ材を撹拌し、目詰り物が破
砕するとブロワー１１を停止する。
停止したが、運転を停止することなくろ材を洗浄再生す
ることも可能である。すなわち、原液を供給しつつ前述
ブロワー１１を作動させてろ材を撹拌し、目詰り物が破
砕するとブロワー１１を停止する。
【００１６】すなわち、ブロワー１１を停止すること
で、ろ材２が供給管５からの原液ですすがれながら浮上
し、このとき、破砕された目詰物もろ材とともに浮上し
て係止網１２を通過して処理槽１から溢流し、槽外に取
出すことができる。このとき、取出管７は閉止し、排出
管８を用いるのは勿論である。排出管８からの汚水は原
水側へ返送し、再び、この処理装置を用い処理すること
ができる。そして、汚水の排出が終わると取出管７から
処理水を取出すものである。
で、ろ材２が供給管５からの原液ですすがれながら浮上
し、このとき、破砕された目詰物もろ材とともに浮上し
て係止網１２を通過して処理槽１から溢流し、槽外に取
出すことができる。このとき、取出管７は閉止し、排出
管８を用いるのは勿論である。排出管８からの汚水は原
水側へ返送し、再び、この処理装置を用い処理すること
ができる。そして、汚水の排出が終わると取出管７から
処理水を取出すものである。
【００１７】また、上述のようにして汚水を処理するに
当たって、この発明に係るろ材は２は、微生物の着床す
るのに適合したスポンジ状の弾性多孔体Ａと通水性を有
して圧縮力に対して強度を有する網目状不織布Ｂとを貼
り合わせて構成してあるので、両者が生物処理とろ過と
に際して互いに難点を補完しながら作用するので、効率
の良い処理をすることができるものである。
当たって、この発明に係るろ材は２は、微生物の着床す
るのに適合したスポンジ状の弾性多孔体Ａと通水性を有
して圧縮力に対して強度を有する網目状不織布Ｂとを貼
り合わせて構成してあるので、両者が生物処理とろ過と
に際して互いに難点を補完しながら作用するので、効率
の良い処理をすることができるものである。
【００１８】すなわち、スポンジ状の弾性多孔体Ａのみ
でのろ材２では、ろ材２自体に通水性がなく、ろ過圧に
よって圧縮されて短時間に目詰りし、また、網目状不織
布Ｂのみでは不織布のフィラメントが絡んで逆洗再生が
困難であるが、この発明に係るろ材２は、両者の難点を
解決したものである。
でのろ材２では、ろ材２自体に通水性がなく、ろ過圧に
よって圧縮されて短時間に目詰りし、また、網目状不織
布Ｂのみでは不織布のフィラメントが絡んで逆洗再生が
困難であるが、この発明に係るろ材２は、両者の難点を
解決したものである。
【００１９】
【発明の効果】このように、この発明に係るろ材は、生
物処理とろ過との機能を兼ね備え、高効率で汚水を処理
することができるとともに、目詰りしたときに容易に再
生することができる。また、この発明に係るろ材を用い
た汚水の処理装置は、ろ過と生物処理が同時にできるの
で、一つの処理槽で足り、設置面積を占めず運転、メン
テナンス操作も簡単にできるものである。
物処理とろ過との機能を兼ね備え、高効率で汚水を処理
することができるとともに、目詰りしたときに容易に再
生することができる。また、この発明に係るろ材を用い
た汚水の処理装置は、ろ過と生物処理が同時にできるの
で、一つの処理槽で足り、設置面積を占めず運転、メン
テナンス操作も簡単にできるものである。
【図１】 この発明に係るろ材単体の斜面図である。
【図２】 同じく、他の実施例の斜面図である。
【図３】 この発明に係るろ材を用いた汚水処理装置の
フローシート図である。
フローシート図である。
【図４】 従来の汚水処理装置のフローシート図であ
る。
る。
Ａ 弾性多孔体 Ｂ 網目状不織布 １ 処理槽 １ａ 沈澱部 ２ ろ材 ３ 曝気用エアーノズル ４ エアーノズル ５ 供給管
Claims (3)
- 【請求項１】 スポンジ状の弾性多孔体Ａと合成樹脂製
の網目状不織布Ｂとを貼り合わせ、この貼合体を細片に
裁断してなる汚水処理用のろ材。 - 【請求項２】 上記網目状不織布Ｂでスポンジ状の弾性
多孔体Ａが挟まれている請求項１記載の汚水処理用のろ
材。 - 【請求項３】 底部に逆円錐状の沈澱部１ａを形成した
円筒状の処理槽１に、スポンジ状の弾性多孔体Ａと合成
樹脂製の網目状不織布Ｂを貼り合わせて細片に裁断した
ろ材２を装入し、そのろ材層の下方に曝気用のエアーノ
ズル３およびろ材撹拌用のエアーノズル４を設けるとと
もに、処理槽１の側壁には、その接線方向に原水の供給
管５を設け、さらに、処理槽１の上部に処理水の流出部
を、処理槽１の下底部に沈澱物の取出口を設けてなる汚
水の処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16844296A JP3239987B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 汚水処理用のろ材並びにそのろ材を用いた汚水の処理装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16844296A JP3239987B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 汚水処理用のろ材並びにそのろ材を用いた汚水の処理装置。 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09327696A JPH09327696A (ja) | 1997-12-22 |
| JP3239987B2 true JP3239987B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=15868199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16844296A Expired - Fee Related JP3239987B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 汚水処理用のろ材並びにそのろ材を用いた汚水の処理装置。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3239987B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP16844296A patent/JP3239987B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09327696A (ja) | 1997-12-22 |
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