JP3239897B1 - 作詞作曲装置及びプログラム - Google Patents

作詞作曲装置及びプログラム

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JP3239897B1 JP2001073044A JP2001073044A JP3239897B1 JP 3239897 B1 JP3239897 B1 JP 3239897B1 JP 2001073044 A JP2001073044 A JP 2001073044A JP 2001073044 A JP2001073044 A JP 2001073044A JP 3239897 B1 JP3239897 B1 JP 3239897B1
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Abstract

【要約】 【課題】歌詞及びメロディを互いの制約なくうまくマッ
チして生成すること。 【解決手段】この発明においては、メロディ及び歌詞を
生成するのに共通の曲生成用データが用いられる。一実
施形態では、元になる曲生成用データは、曲生成用デー
タベースA1から曲生成用データ選択部A3を介して詞
生成部A4及びメロディ生成部(1)A5に供給され、
この曲生成用データに基づいて歌詞及びメロディが生成
される。メロディ生成部(1)A5で生成されたメロデ
ィの音符数は、メロディ修正部A6で、詞生成手段A4
で生成された歌詞の音節数に一致するように修正され、
メロディと歌詞との間で整合性がとられる。別の実施形
態では、メロディ修正部A6に代えて詞修正部が設けら
れる。他の実施形態では、メロディ生成部(1)A5及
びメロディ修正部A6に代えて、生成されるメロディを
歌詞の音節数に一致させる機能をもつメロディ生成部
(2)が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、互いに整合性が
とれたメロディ及び歌詞を生成することができる作詞作
曲装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メロディを生成する自動作曲
装置或いは歌詞を生成する作詞装置は、それぞれ、単体
として存在していた。例えば、自動作曲装置としては、
特開平11−65561号公報、作詞装置としては特開
平10−97529号公報などに開示がある。前者の特
開平11−65561号公報の自動作曲装置は、予め用
意された歌詞に合ったメロディを生成するようにしてい
る。また、後者の特開平10−97529号公報の作詞
装置は、予め用意されたメロディに合った歌詞を生成す
るようにしている。
【0003】しかしながら、メロディと歌詞の両方を生
成する装置は、未だ提案されていない。特に、整合性が
とれたメロディと歌詞の生成が可能な装置は見られな
い。そこで、仮に、上述した2つの先行技術を組み合わ
せると、先に作曲をしてその後作詞をする装置、或い
は、先に作詞をしてその後作曲をする装置が考られる
が、これでは満足な結果は得られない。つまり、このよ
うな単純な組合せの装置では、後で生成される歌詞或い
はメロディは、先に生成されたメロディ或いは歌詞によ
り制約を受けることになるので、自由な歌詞或いはメロ
ディを生成することができない。また、先に生成される
メロディ或いは歌詞は、後で生成される歌詞或いはメロ
ディのことを考えずに生成されるので、両者がうまくマ
ッチしない可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来技術の問題点に鑑み、メロディ及び歌詞の一方が
他方に制約を受けず而も両者をうまくマッチさせ、互い
に整合性がとれたメロディ及び歌詞を生成することがで
きる作詞作曲システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の主たる特徴に
従うと、曲生成用データに基づいて歌詞データを生成す
る詞生成手段と、曲生成用データに基づいてメロディデ
ータを生成するメロディ生成手段と、詞生成手段で生成
された歌詞データの音節数を、メロディ生成手段で生成
されたメロディデータの音符数に合うように増減させる
詞修正手段とを具備する作詞作曲装置(請求項1)が提
供される。
【0006】また、この特徴に従い、曲生成用データに
基づいて歌詞データを生成する詞生成ステップと、曲生
成用データに基づいてメロディデータを生成するメロデ
ィ生成ステップと、詞生成ステップで生成された歌詞デ
ータの音節数を、メロディ生成ステップで生成されたメ
ロディデータの音符数に合うように増減させる詞修正ス
テップとから成る手順をデータ処理装置に実行させるた
めの作詞作曲プログラム(請求項5)が提供される。
【0007】この発明による作詞作曲装置は、さらに、
歌詞データの候補となる語彙又は文章を記憶し、各語彙
又は文章に対して、意味又は音韻が変わらない範囲で音
節数を増減させた変形例を対応付けた語彙・文章データ
ベースを有し、詞修正手段は、この変形例を用いて歌詞
データの音節数を増減させるように構成することができ
る(請求項2)。
【0008】この発明による作詞作曲装置において、詞
生成手段は、曲生成用データに含まれるジャンルデータ
に基づいて、ジャンルに適した歌詞データを生成するよ
うに構成することができる(請求項3)。
【0009】この発明による作詞作曲装置において、曲
生成用データは、所定区間における音符数の範囲を表わ
す音符数多少データを含み、詞生成手段は、この音符数
多少データが表わす範囲内で詞の音節数を決定し、決定
された音節数をもつ歌詞データを生成するように構成す
ることができる(請求項4)。
【0010】〔発明の作用〕 この発明の主たる特徴によると、まず、メロディ及び歌
詞生成の元になる曲生成用データを詞及びメロディ生成
手段(C4,C5)に供給して、詞生成手段(C4)に
より、曲生成用データに含まれるリズム特徴データなど
に基づいて歌詞を生成すると共に、メロディ生成手段
(C5)により、曲生成用データに基づいてメロディを
生成し、その後、詞修正手段(C6)により、メロディ
の音符数に合うように歌詞の音節数を増減させている。
なお、括弧書きは、理解の便のために、後で詳述する実
施例において用いられる対応記号であり、以下において
も同様である。
【0011】このように、曲生成用データに基づいて歌
詞及びメロディを生成した(C4,C5)後、歌詞及び
メロディの整合性つまりメロディ音符数と歌詞音節数の
一致をとる(C6)ようにしているので、一方が他方に
制約を受けずにメロディと歌詞を生成することができ、
しかも、両者とも共通の曲生成用データに基づいて生成
されるため、うまくマッチしたメロディ及び歌詞が生成
される。また、歌詞を修正して(C6)メロディ音符数
と歌詞音節数の一致をとるので、曲生成用データに基づ
いて当初に生成されるメロディを生かした作詞作曲が可
能になる。
【0012】この作詞作曲装置では、語彙・文章データ
ベースに、所定音節数の語彙・文章の外に、これらの語
彙・文章と意味又は音韻が変わらない範囲で音節数を増
減させた変形例が、歌詞候補として記憶されており、詞
修正手段(C6)は、歌詞の修正に当り、詞生成手段
(C4)で生成された歌詞の音節数を語彙・文章データ
ベースの変形例を用いて増減させるようにしているの
で、歌詞のもつ雰囲気を変えないでメロディにマッチし
た歌詞に修正することができる。
【0013】さらに、この発明による作詞作曲装置にお
いては、作詞作曲の元になる曲生成用データには曲のジ
ャンルデータが含まれ、詞生成手段(C4)は、このジ
ャンルデータを用いてジャンルに適した歌詞を生成する
ことができる。
【0014】また、この発明による作詞作曲装置におい
ては、曲生成用データ(リズム特徴データ)には音符数
多少データが含まれ、詞生成手段(C4)は、この音符
数多少データに応じて決定された音節数の歌詞を生成す
ることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単
なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で
種々の変更が可能である。
【0019】〔ハードウエア構成〕図1は、この発明の
一実施例による作詞作曲処理システムのハードウエア構
成のブロック図である。この例では、システムは、中央
処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(ROM)2、
ランダムアクセスメモリ(RAM)3、外部記憶装置
4、第1及び第2の検出回路5,6、表示回路7などの
外に、音源回路8及び効果回路9などを備え、これらの
装置1〜9は、バス10を介して互いに接続されてい
る。
【0020】システム全体を制御するCPU1は、所定
のソフトウエア・プログラムに従いタイマ11によるク
ロックを利用して種々の制御を行い、特に、後述する作
詞作曲処理などを中心的に遂行する。ROM2には、こ
のシステムを制御するための所定の制御プログラムが記
憶されており、これらの制御プログラムには、基本的な
情報処理と共に、この発明による作詞作曲処理のための
各種プログラムや各種テーブル、各種データ(曲生成用
データベース、語彙・文章データベースなど)を含ませ
ることができる。RAM3は、各種処理に際して必要な
データやパラメータを記憶し、また、処理中の各種デー
タ等を一時記憶するためのワーク領域として用いられ
る。
【0021】外部記憶装置4は、ハードディスクドライ
ブ(HDD)の外に、コンパクトディスク・リード・オ
ンリィ・メモリ(CD−ROM)、フロッピィディスク
(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的
ディスク(DVD)、半導体メモリ等の可搬型記憶媒体
を用いた装置から成り、各種制御プログラムや各種デー
タを記憶することができる。従って、作詞作曲処理など
に必要なプログラムや各種データ(曲生成用データベー
ス、語彙・文章データベースなど)は、ROM2を利用
するだけでなく、外部記憶装置4からRAM3内に読み
込むことができ、必要に応じて、処理結果を外部記憶装
置4に記録しておくこともできる。
【0022】第1の検出回路5には、演奏操作を行うた
めに鍵盤などの演奏操作子を備えた演奏操作子装置12
が接続される。第2の検出回路6には、スイッチ等の各
種設定用操作子を備えたパネル操作子装置13が接続さ
れ、これらの設定用操作子は、パネル操作子と呼ばれ、
作詞作曲処理などの処理のために各種設定を行うのに用
いられる。また、表示回路7は、作詞作曲処理に必要な
各種情報を表示乃至指示するディスプレイ14や各種イ
ンジケータに接続される。
【0023】音源回路8には、DSP等で構成される効
果回路9が接続され、効果回路9にはスピーカを含むサ
ウンドシステム15が接続される。これらの装置8,
9,15により、楽音及び音声の発音機能を有する楽音
発生手段が形成される。この楽音発生手段により、RA
M3や外部記憶装置4などに記憶される各種演奏データ
や歌詞データを読み出して、対応する楽音や音声を発音
再生することができる。
【0024】バス10には、また、MIDIインターフ
ェース(I/F)16を介して、電子楽器、音源、鍵盤
などの他のMIDI情報処理装置17が接続されてお
り、このシステムとの間で演奏データなどを授受するこ
とができる。バス10には、さらに、通信インターフェ
ース(I/F)18が接続され、通信I/F18には、
ローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネッ
ト、電話回線等の通信ネットワーク19を介してサーバ
コンピュータ20等に交信可能に接続することができ
る。従って、サーバコンピュータ20等から制御プログ
ラムや各種データを外部記憶装置4にストアすることも
できる。
【0025】なお、図1のシステムは、専用の演奏操作
子やパネル操作子を備える電子楽器の形態のデータ処理
装置で実施することができるが、パーソナルコンピュー
タ(PC)を用いたり、或いは、他の同等のデータ処理
機能を有するデータ処理装置を用いて、作詞作曲処理シ
ステムを構成してもよい。
【0026】〔曲生成用データ及び語彙・文章データ〕
この発明の一実施例による作詞作曲処理システムにおい
ては、〔1〕〜〔3〕の項で後述する第1〜第3実施形
態の作詞作曲処理が実行され、曲生成用データ及び語彙
・文章データを用いて所望の作詞作曲を行うことができ
る。図2は、この発明の一実施例による作詞作曲処理シ
ステムにおいて利用される曲生成用データの構成例を示
し、図3は、同システムにおいて利用される語彙・文章
データの構成例を示す。
【0027】このシステムのROM2或いは外部記憶装
置4内に構築される曲生成用データベースには、曲生成
用データがテンプレート化されて記録されている。図2
の左側に示されるように、各曲生成用データは、メロデ
ィ生成用データ及び伴奏生成用データを含み且つジャン
ルが付与されており、メロディ生成用データや伴奏生成
用データはジャンルに合った内容になっている。例え
ば、「ラブバラード」のジャンルなら、音符数は少な
く、伴奏スタイルもバラードのスタイルとなっている。
また、「マイナー演歌」のジャンルなら、コード進行は
短調のコード進行となっている。
【0028】メロディ生成用データは、図2の中央(上
部)に示されるように、曲構成データ、リズム特徴デー
タ、ピッチ特徴データ、コード進行データなどから成
る。まず、曲構成データは、図2の右側に示されるよう
に、ブロック構成データ、楽節構成データ、フレーズ構
成データなどから成り、これによって、ブロック、楽節
及びフレーズの数が規定される。ブロック構成データ
は、例えば、「曲が“Aブロック”及び“Bブロック”
の2ブロックから成る」というように、曲のブロック構
成を表わし、楽節構成データは、例えば、「曲が“楽節
a”−“楽節b”−“楽節a’”−“楽節c”の4楽節
で構成される」というような曲の楽節構成を表わし、ま
た、フレーズ構成データは、例えば、「各楽節が2フレ
ーズで構成される」というようなフレーズ構成を表わ
す。
【0029】リズム特徴データは、基本音長データや音
符数多少データ、シンコペーションの有無を表わす情報
等から成り、基本音長データや音符数多少データは、フ
レーズ構成データ等と共に、歌詞の音節数を指示するた
めのデータとして利用される。基本音長データは、ブロ
ック、楽節又はフレーズにおいて、基本になる音符の音
長を表わしたものであり、例えば、「8分音符」や「1
6分音符」などで規定され、これに依存して1ブロッ
ク、1楽節又は1フレーズ当りの最大音符数が規定され
る。音符数多少データは、各ブロック、各楽節又は各フ
レーズにおける音符の多さ(音符の頻度)を、最大音符
数に対する音符数の多少で表わしたものであり、例え
ば、「多目」、「中位」、「少な目」などで音符数の範
囲が規定される。
【0030】また、ピッチ特徴データは音域やダイナミ
クス等から成り(図示せず)コード進行データはコード
名の列(必要に応じて、時間データも含む)である。
【0031】伴奏生成用データは、図2の中央(下部)
に示されるように、コード進行データ及びスタイル指定
データから成り、コード進行データは、メロディ生成用
データと共通に使用される。スタイル指定データは、別
途記憶されている多数の伴奏スタイルデータの内の何れ
かを指定するデータである。なお、伴奏生成用データに
は、これら以外のデータが含まれていてもよい。
【0032】一方、このシステムのROM2或いは外部
記憶装置4内に構築される語彙・文章データベースは、
図3に例示されるように、歌詞となる語彙又は短い文章
(右側)を最小M個〜最大N個の音節数(左側)で区分
し、例えば、1フレーズに対応する音節数毎の語彙又は
文章をデータベース化したものである。音節数の区分
は、歌詞の生成に当って、メロディ生成用データ〔曲構
成データやリズム特徴データ(最大音長データや音符数
データ)〕に基づいて指示され、指示された区分に属す
る語彙・文章の中から、適当な語彙・文章が所定の方法
で選択される。
【0033】各音節数区分には、図3の右側に示される
ように、当該音節数に対応する語彙・文章を表わす語彙
・文章データが記憶され、各語彙又は文章毎に、どの曲
ジャンルで使用可能かを示す「ジャンル」データや、音
節数を多少増減する際の「変形例」データなどが記憶さ
れている。
【0034】ジャンルデータは、歌詞のおおよその内容
を曲ジャンルで指示するものであり、ジャンルにふさわ
しい歌詞を選択するのに用いられる。例えば、「全ジャ
ンル」では、一般的な情景を表わす言葉が多く、「ラブ
ソング」では、男女の情愛を表す言葉が多く出現する。
【0035】また、変形例データは、助詞を挿入或いは
削除したり、意味の近い他の言葉に置き換えたりした当
該語彙・文章データの類例データであり、音節数を元の
語彙又は文章から多少増減させている。なお、変形例デ
ータは、後述する第3実施形態において歌詞の音節数を
増減するのに利用される。
【0036】〔1〕第1実施形態の作詞作曲処理 図4は、この発明の一実施例による作詞作曲システムで
実行される第1実施形態の作詞作曲処理の機能ブロック
図を示す。ここで、図4を参照しつつ、各実施形態によ
る作詞作曲機能の概略を極く簡単に説明しておく。この
発明の一実施例による作詞作曲システムでは、メロディ
及び歌詞を生成するのに共通の曲生成用データが用いら
れる。
【0037】第1実施形態においては、メロディ及び歌
詞生成の元になる曲生成用データは、曲生成用データベ
ースA1から曲生成用データ選択部A3を介して詞生成
部A4及びメロディ生成部(1)A5に供給され、この
曲生成用データに基づいて歌詞及びメロディが生成され
る。メロディ生成部(1)A5で生成されたメロディの
音符数は、メロディ修正部A6で、詞生成手段A4で生
成された歌詞の音節数に一致するように修正され、メロ
ディと歌詞との間で整合性がとられる。
【0038】また、第2実施形態では、第1実施形態の
メロディ生成部(1)A5及びメロディ修正部A6に代
えて、生成されるメロディを歌詞の音節数に一致させる
機能をもつメロディ生成部(2)が設けられる(図1
0)。さらに、第3実施形態においては、第1実施形態
のメロディ修正部A6に代えて詞修正部が設けられ、歌
詞の音節数がメロディの音符数に一致するように修正さ
れる(図12)。
【0039】さて、図4を用いて第1実施形態について
より詳しく説明する。曲生成用データベースA1及び語
彙・文章データベースA2には、上述したように、それ
ぞれ、曲生成用データ及び語彙・文章データが記憶され
ている。曲生成用データ選択部A3は、ユーザの指示し
たジャンルなどに応じて、曲生成用データベースA1に
記憶されている曲生成用データ(テンプレート)を選択
し、当該曲ジャンルに対応するジャンルデータと共に、
メロディ生成用データのうち、フレーズ数などを表わす
曲構成データ、音符数の多少(音符数多少データ)や1
フレーズの最大音符数(基本音長データで決まる)を規
定するリズム特徴データ等を詞生成部A4に送り、ま
た、曲構成データ、リズム特徴データ、ピッチ特徴デー
タ、コード進行データ等をメロディ生成部(1)A5に
送る。
【0040】〔歌詞データの生成〕まず、詞生成部A4
では、曲生成用データのうちの曲構成及びリズム特徴デ
ータに基づき、語彙・文章データベースA2の語彙・文
章データを参照して、各フレーズに割り当てる語彙・文
章の候補をジャンルデータに応じて抽出する。抽出され
たデータはディスプレイ14上に表示され、ユーザに提
示する。そこで、ユーザがフレーズ毎に何れかの語彙・
文章を選択すると、選択された語彙・文章を表わす歌詞
データが生成される。なお、この場合に生成される歌詞
データは、抽出された語彙・文章の候補からシステム側
でランダムに選択するようにしてもよい。また、必要に
応じて、ユーザが歌詞データの語彙・文章を編集できる
ようにしてもよい。
【0041】図5は、2ブロック4楽節の曲構造をもち
各ブロック別に音節(文字)数が指示される場合に歌詞
データが生成される一例を示す。以下、この例により歌
詞データの生成手順を説明する。曲生成用データ選択部
A3では、図5の上部4段に、左側の「ブロック」〜
「生成用データ」で指示されるように、「Aブロック」
及び「Bブロック」の2ブロック、「第1楽節」〜「第
4楽節」の4楽節、「第1フレーズ」〜「第8フレー
ズ」の8フレーズで曲構造を表わす曲構成データと、
A,B各ブロック別に基本音長及び音符数の頻度が指定
されたリズム特徴データをもつメロディ生成用データ
が、曲ジャンルを指定するジャンルデータと共に選択さ
れ、詞生成部A4に送られる。
【0042】詞生成部A4では、送られてきた曲生成用
データ(ジャンルデータ、曲構成データ及び特徴デー
タ)に基づいて、まず、音節(文字)数に関する詞生成
条件を演算する。つまり、曲構成データやリズム特徴デ
ータから得られるフレーズ数、1フレーズの音符の最大
数(基本音長に依存)、音符の多さ(頻度)などに基づ
いて、図5の第5段に示されるように、各フレーズ当り
の最大音節数及び音節(文字)数が詞生成条件として算
出され、算出された詞生成条件は、歌詞候補に対する音
節(文字)数指示データとして利用される。
【0043】例えば、図5のAブロックのように、基本
音長が「8分音符」に指定されている場合は、最大音節
数が「最大16音節」とされる〔図5:5段目(「詞生
成条件」)右側〕。また、音節(文字)数については、
音符数多少データの「少な目」、「中位」及び「多目」
に対応して、それぞれ、「少な目」=1〜7音節(文
字)の範囲、「中位」=8〜12音節(文字)の範囲及
び「多目」=13〜16音節(文字)の範囲が自動的に
選択される。図5の例では、Aブロックにおける音符数
多少データが「少な目」なので、第5段目(「詞生成条
件」)の左側に示されるように、文字数「少な目」〔=
1〜7音節〕の範囲が選択される。そして、音符数多少
データの内容に応じて選択された範囲の中からランダム
に決定された音節(文字)数が、当該ブロック(Aブロ
ック)における各フレーズ(第1〜4フレーズ)の歌詞
に対する音節(文字)数の詞生成条件となる。
【0044】また、Bブロックのように、基本音長が
「16分音符」に指定されている場合には、最大音節数
が「最大32音節」とされる〔図5:5段目(「詞生成
条件」)右側〕。また、音節(文字)数については、音
符数多少データの「少な目」、「中位」及び「多目」に
対応して、それぞれ、「少な目」=1〜14音節(文
字)の範囲、「中位」=15〜24音節(文字)の範囲
及び「多目」=25〜32音節(文字)の範囲が自動的
に選択される。図5の例では、音符数多少データが「中
位」なので、第5段目(「詞生成条件」)の右側に示さ
れるように、文字数「中位」〔=15〜24音節(文
字)〕の範囲が選択される。そして、音符数多少データ
の内容に応じて選択された範囲の中からランダムに決定
された音節(文字)数が、当該ブロック(Bブロック)
における各フレーズ(第5〜8フレーズ)の歌詞に対す
る音節(文字)数の詞生成条件となる。
【0045】次に、このようにして算出された詞生成条
件(音節数指示データ)に該当し、しかも、ジャンルデ
ータにより指定された曲ジャンルを満足する語彙・文章
が、語彙・文章データベースA2から検索され抽出され
る。そして、抽出された語彙や文章が複数ある場合に
は、前述したように、これらの語彙・文章からユーザに
より選択されるか或いはシステム側でランダムに選択さ
れ、選択された語彙・文章が各フレーズの歌詞データと
して順次生成される。図5の最下段(「詞生成例」)
は、このように生成される歌詞の一例を示し、括弧書き
は、生成された歌詞の各フレーズ毎の音節(文字)数で
ある。
【0046】〔メロディデータの生成及び修正〕一方、
メロディ生成部(1)A5においては、曲生成用データ
のうちのメロディ生成用データに基づいてメロディデー
タを生成する。例えば、メロディデータの音符数は、音
符数多少データが表わす音符数の多少や、最大音長デー
タから規定される1フレーズの最大音符数などに応じて
ランダムに決定される。ここで、音符数に関するデータ
は、元になるメロディ生成用データが詞生成部A4でも
使用されているので、詞の音節数と類似したものとなる
が、ランダム要素があるため完全には一致しない。従っ
て、不一致のメロディ部分の修正がメロディ修正部A6
の機能に委ねられる。
【0047】一方、メロディ修正部A6では、詞生成部
A4で作成された詞の音節数に応じて、メロディ生成部
(1)A5で生成されたメロディデータの音符数を増減
させる等の方法でメロディデータを修正する処理を行
い、このメロディ修正処理は、「メロディの詞への合わ
せ込み」処理と呼ばれる。この「メロディの詞への合わ
せ込み」処理は、新たなメロディの生成処理ではなく、
原則として、メロディ生成部(1)A3で既に生成され
ているメロディを基にして音符を増減するだけである。
【0048】つまり、詞生成部A4で生成された歌詞デ
ータに対して以下のような合わせ込み規則(a),
(b)を当てはめて、メロディデータの音符数及び歌詞
データの音節数の多さに応じたメロディ音符数の合わせ
込み(増減)をする:(a)音符数>音節(文字)数の
場合は、削減する音符(打点)の種類に優先度をつけ
て、例えば、 優先順位=「その他>コード構成音>強拍音>フレーズ
最後>フレーズ先頭」 のような優先順位を設定し、この優先順位に従って音符
(打点)を削除する。基本的には、削除した音符を休符
にするが、必要に応じて、削除した音符の直前音符の音
長を延長してもよい。また、削除候補として同順位の音
符が多数ある場合には、これらの音符の中から、削除す
べき音符をランダムに選択していく。 (b)音符数<音節(文字)数の場合には、 ・音長を短く分割して同音を付加する。例えば、1つの
4分音符を同一ピッチの2つの8分音符に分割する。 ・休符部分については当該休符の直前音符又は直後音符
ピッチでうめる。等々。
【0049】図6は、この「メロディの詞への合わせ込
み」処理によるメロディデータ修正の一例を示す。例え
ば、メロディの第1フレーズが図6Aのように生成され
ていたとすると、この音符数は、5つであり、このフレ
ーズに対応する歌詞「はかげがゆれる」(図6Bの下)
の音節数7より少ない。そこで、合わせ込み規則(b)
を適用して2つ追加する必要がある。この例では、
(1)で示すように、元の2分音符を2分割して4分音
符を追加し、(2)で示すように、元の休符位置に当該
休符直後の同音音符を追加し、図6Bのようなメロディ
に修正する。
【0050】また、メロディーの第4フレーズが図6C
のように生成されていたとすると、この音符数は、21
であり、このフレーズに対応する歌詞「あなたに…うで
に」(図6Dの下)の音節数17より多く、音符を4つ
削減する必要がある。そこで、合わせ込み規則(a)の
優先順位に従って*印で示される4つの音符(何れも
「その他」に該当する音符である)を削減する。そし
て、第3の*印音符については、(3)で示すように、
この音符を削除したあとに直前の音符を延長し、結局、
図6Dのようなメロディに修正する。
【0051】同様にして、第2〜4及び第6〜8フレー
ズのメロディについてもメロディ修正を行うことができ
る(説明は省略)。
【0052】なお、歌詞データ及びメロディデータの生
成乃至修正に関して留意すべき事項を列記すれば、次の
とおりである: (1)図6の例では、フレーズを第1小節の初めから第
2小節の最後までの区間としているが、ピックアップ
(前のフレーズにくい込んだ部分)がある場合は、この
ピックアップの部分だけ、フレーズ区間が左方向にシフ
トする。 (2)音節については、これまでの説明では音節(数)
=文字(数)としているが、撥音便(ん)や促音便
(っ)を無視したり、「あって」などを1音節に扱うよ
うにしてもよい。 (3)生成した詞をメロディに割り当てるときに不満が
でる場合は、再度、詞を生成させたり或いは言葉を選択
するなど、編集ができるようにしてもよい。 (4)メロディ生成用データとして音符数の多さ(音符
数多少データ)を例として使ったが、音符の個数指定で
もよい。この場合、生成するメロディの種類は減少する
が、詞の音符数を特定することができるので、音符への
割当てが簡単になる。 (5)メロディの詞への合せ込み処理(メロディ修正処
理)では、削除対象として、コード音の優先順位を低く
して設けても良い。
【0053】〔伴奏データの生成及び演奏データの出
力〕さて、伴奏生成部A7は、曲生成用データベースA
1から曲生成用データ選択部A3を介して、曲生成用デ
ータのうち、スタイル指定データやコード進行データな
どの伴奏生成用データが与えられ、この伴奏生成用デー
タに基づいて伴奏データを生成する。伴奏生成部A7は
必要に応じて設けられ、例えば、ア・カペラで歌うとき
などの場合には、この実施形態においても後述する他の
実施形態においても、伴奏生成部分(A7,B7,C
7)はなくてもよい。
【0054】次に、合成部A8では、詞生成部A4で生
成された歌詞データ、メロディ修正部A6で修正された
メロディデータ、並びに、伴奏生成部A7で生成された
伴奏データを合成して1つのファイルにした歌詞付き演
奏データを作成する。そして、出力部A9においてこの
演奏データを出力する。
【0055】出力部A9における演奏データ出力の例に
は、次のようなものがある: (1)メロディデータ及び伴奏データから成る演奏デー
タに基づく楽音を、楽音発生システム(8,9,15)
を通じて再生したり、楽譜などの形でディスプレイ14
に表示する。 (2)歌詞データに基づく歌詞を、ディスプレイ14に
表示したり楽音発生システム(8,9,15)を通じて
音声で歌わせたりする。 (3)「演奏データ+歌詞データ」の形式又は上記
(2)の音声データの形式で、外部記憶装置4の記憶媒
体に保存する。 (4)歌詞付き演奏データなどをメールに添付して他者
に送信したり、サーバコンピュータ20へアップロード
する。 (5)歌詞を表示しながら伴奏を再生し、ユーザにメロ
ディを歌わせて、それを録音する。等々。
【0056】〔詞生成処理、メロディ生成処理1及びメ
ロディ修正処理フロー〕図7〜図9は、この発明の一実
施例による作詞作曲システムにおいて実行される作詞作
曲処理のうち、詞生成部、メロディ生成部(1)及びメ
ロディ修正部でそれぞれ実行される詞生成処理、メロデ
ィ生成処理1及びメロディ修正処理の一例を表わすフロ
ーチャートである。
【0057】まず、図7の詞生成処理においては、第1
ステップL1で、詞生成部A4は、曲生成用データベー
スA1から曲生成用データ選択部A3を介して、ジャン
ルデータ、曲構成データ及びリズム特徴データを取得す
る。次のステップL2では、取得された曲構成データ及
びリズム特徴データに基づいて現フレーズの音節数を決
定し、続くステップL3で、ジャンルデータが表わすジ
ャンルと、ステップL2で決定された音節数に基づいて
語彙・文章データベースを参照し、語彙・文章候補を抽
出する。
【0058】次に、ステップL4では、ステップL3で
抽出された語彙・文章候補をディスプレイ14によりユ
ーザに提示して語彙・文章の選択を促し、続いて、ステ
ップL5において、ユーザからの選択を受けて語彙・文
章を決定し、当該フレーズの歌詞データを生成する。
【0059】次のステップL6では、現フレーズが最終
フレーズであるか否かをチェックし、最終フレーズでな
ければ、ステップL2に戻り、次のフレーズについてス
テップL2〜L6の処理を繰り返す。そして、ステップ
L6において最終フレーズであると判定されると、この
詞生成処理フローを終了する。
【0060】また、図8のメロディ生成処理1において
は、第1ステップM1で、メロディ生成部(1)A5
は、曲生成用データベースA1から曲生成用データ選択
部A3を介して、リズム特徴データ、ピッチ特徴デー
タ、コード進行データ及び曲構成データを取得する。次
のステップM2では、取得されたリズム特徴データに基
づいて現フレーズの音符数を決定し、続くステップM3
で、リズム特徴データ及び音符数に基づいてリズムパタ
ーンを決定し、さらに、ステップM4において、ピッチ
特徴データ及びコード進行データに基づき、リズムパタ
ーンの各打点にピッチを付与し、当該フレーズのメロデ
ィデータを生成する。
【0061】次のステップM5では、現フレーズが最終
フレーズであるか否かを判定し、最終フレーズでなけれ
ば、ステップM2に戻り、次のフレーズについてステッ
プM2〜M5の処理を繰り返す。そして、ステップM5
において最終フレーズであると判定されると、このメロ
ディ生成処理1を終了する。
【0062】なお、ステップM2に戻り、新たなフレー
ズについてメロディ生成を繰り返す場合、楽節構成にお
いて前方の楽節と同一とされている楽節については、ス
テップM2〜M5の処理のように新たにメロディを生成
することなく、前方の楽節のメロディをコピーするのが
よい。また、楽節構成において同類とされている楽節に
ついては、同様に、前方の楽節の一部のメロディをコピ
ーするのがよい。
【0063】図9のメロディ修正処理においては、メロ
ディ修正部A6は、メロディ生成部(1)A5で生成さ
れたメロディデータ及び詞生成部A4で生成された歌詞
データを取得すると、最初のステップN1で、現フレー
ズにおけるメロディデータの音符数が歌詞データの音節
数より多いか否かを調べる。現フレーズのメロディ音符
数が(歌)詞音節数より多いときは、ステップN2で、
前述した合わせ込み規則(a)の優先順位に従って音符
(打点)を削除した上ステップN3に進み、そうでない
ときは直ちにステップN3に進む。
【0064】ステップN3では、現フレーズにおけるメ
ロディデータの音符数が歌詞データの音節数より少ない
か否かを判断する。現フレーズのメロディ音符数が
(歌)詞音節数より少ないときは、ステップN4で、前
述した合わせ込み規則(b)に従って音符の分割や休符
を音符化した上ステップN5に進み、そうでないときは
直ちにステップN5に進む。
【0065】ステップN5では、現フレーズが最終フレ
ーズであるか否かを判断し、最終フレーズでなければ、
ステップN1に戻り、次のフレーズについてステップN
1〜N5の処理を繰り返す。そして、ステップN5にお
いて最終フレーズであると判定されると、このメロディ
修正処理を終了する。
【0066】〔2〕第2実施形態の作詞作曲処理 図10は、この発明の一実施例による作詞作曲システム
で実行される第2実施形態の作詞作曲処理の機能ブロッ
ク図を示す。第2実施形態の作詞作曲処理においては、
歌詞データの音節数に合わせてメロディデータを生成す
るようになっている。つまり、第1実施形態のメロディ
生成部(1)A5に代ってメロディ生成部(2)B5が
備えられ、第1実施形態のメロディ修正部A6をなくし
ており、他のデータベース及び処理部B1〜B4,B7
〜B9は、図示のように、それぞれ、第1実施形態のデ
ータベース及び処理部A1〜A4,A7〜A9とほぼ同
じ構成になっている。
【0067】第2実施形態の作詞作曲処理におけるメロ
ディ生成部(2)B5は、メロディデータの音符数を決
定する際に、詞生成部B4で生成された歌詞データの音
節数と同じ数にする。すなわち、メロディ生成部(2)
B5では、次に説明するメロディ生成処理2を実行し、
メロディ生成用データのうち、音符数の多少などに関す
るデータを利用しないで、歌詞データの音節数から音符
数を決定するようにしている。従って、第1実施形態の
ようにメロディ修正部A6を設けることなく、簡単な構
成により、(歌)詞の音節数とメロディの音符数を一致
させることができる。
【0068】〔メロディ生成処理2〕図11は、この発
明の一実施例による作詞作曲システムにおいて実行され
る作詞作曲処理のうち、メロディ生成部(2)で実行さ
れるメロディ生成処理2の一例を表わすフローチャート
である。この処理フローの第1ステップP1では、メロ
ディ生成部(2)B5は、曲生成用データベースB1か
ら曲生成用データ選択部B3を介して、リズム特徴デー
タ、ピッチ特徴データ、コード進行データ及び曲構成デ
ータを取得すると共に、詞生成部B4で生成された歌詞
データを取得する。
【0069】次のステップP2では、歌詞データが表わ
す(歌)詞の音節数に応じて現フレーズの音符数を決定
し、続くステップP3では、リズム特徴データと詞音符
数に基づいてリズムパターンを決定し、さらに、ステッ
プP4において、ピッチ特徴データ及びコード進行に基
づき、リズムパターンの各打点にピッチを付与し、当該
フレーズのメロディデータを生成する。
【0070】次のステップP5では、現フレーズが最終
フレーズであるか否かを調べ、最終フレーズでなけれ
ば、ステップP2に戻り、次のフレーズについてステッ
プP2〜P5の処理を繰り返す。そして、ステップP5
において最終フレーズであると判定されると、このメロ
ディ生成処理2を終了する。
【0071】なお、ステップP2に戻って新フレーズの
メロディ生成を繰り返す場合は、メロディ生成処理2に
おいても、楽節構成において前方の楽節と同一とされて
いる楽節については、ステップM2〜M5の処理のよう
に新たにメロディを生成することなく、前方の楽節のメ
ロディをコピーするのがよい。また、楽節構成において
同類とされている楽節については、同様に、前方の楽節
の一部のメロディをコピーするのがよい。ただし、音符
数を詞の音節数と合わせる必要があるため、打点数の増
減をした方が好ましい。
【0072】〔3〕第3実施形態の作詞作曲処理 図12は、この発明の一実施例による作詞作曲システム
で実行される第3実施形態の作詞作曲処理の機能ブロッ
ク図を示す。第3実施形態の作詞作曲処理においては、
歌詞データを生成した後、メロディの音符数に合わせて
音節数を増減する点に特徴がある。つまり、第1実施形
態のメロディ修正部(1)A6に代って詞修正部C6が
備えられ、他のデータベース及び処理部C1〜C5,C
7〜C9は、図示のように、それぞれ、第1実施形態の
データベース及び処理部A1〜A5,A7〜A9とほぼ
同じ構成になっている。
【0073】第3実施形態の作詞作曲処理における詞修
正部C6は、後で説明する詞修正処理を実行し、詞生成
部C4で生成された歌詞データの詞音節数を、メロディ
生成部(1)C5で生成されたメロディデータの音符数
に応じて増減させる。この音符数増減には、語彙・文章
データベースC2中の各語彙・文章データに付属してい
る変形例データ(図3最右欄)を用い、既に生成された
語彙や文章の実質的な意味を変えずに、音節数を変化さ
せることができる。例えば、歌詞データにおける7音節
の詞「葉陰が揺れる(はかげがゆれる)」を、メロディ
データの音符数6に合わせて、6音節に修正する場合
は、「葉陰が揺れる」の変形例から「葉陰揺れる」(6
音節)を選択すればよい。これにより、メロディを修正
せずに、詞の音節数とメロディの音符数を一致させるこ
とができる。
【0074】〔詞修正処理〕図13は、この発明の一実
施例による作詞作曲システムにおいて実行される作詞作
曲処理のうち、詞修正部で実行される詞修正処理の一例
を表わすフローチャートである。詞修正部C6は、メロ
ディ生成部(1)A5で生成されたメロディデータ及び
詞生成部A4で生成された歌詞データを取得すると、こ
の処理フローの最初のステップQ1で、現フレーズにお
ける歌詞データの音節数がメロディデータの音符数より
多い否かをチェックする。
【0075】現フレーズの詞音節数がメロディ音符数よ
り多いときは、ステップQ2で詞音節数の減少処理を行
ってからステップQ3に進み、そうでないときは直接ス
テップQ3に進む。ステップQ2では、語彙・文章デー
タベースを参照し、当該歌詞データに対応する変形例デ
ータに従って、メロディ音符数に合う音節数の変形例を
新たな(歌)詞として選択し、詞音節数を所望数に減少
させる。
【0076】ステップQ3では、現フレーズにおける歌
詞データの音節数がメロディデータの音符数より少ない
か否かを調べ、現フレーズの詞音節数がメロディ音符数
より少ないときは、ステップQ4で詞音節数の増加処理
を行ってからステップQ5に進み、そうでないときは直
接ステップQ5に進む。ステップQ5では、語彙・文章
データベースを参照し、当該歌詞データに対応する変形
例データに従って、メロディ音符数に合う音節数の変形
例を新たな(歌)詞として選択し、詞音節数を所望数に
増加させる。
【0077】ステップQ5では、現フレーズが最終フレ
ーズであるか否かを判断し、最終フレーズでなければ、
ステップQ1に戻り、次のフレーズについてステップQ
1〜Q5の処理を繰り返す。そして、ステップQ5にお
いて最終フレーズであると判定されると、この詞修正処
理を終了する。
【0078】〔種々の実施態様〕以上、この発明による
作詞作曲処理について具体的な実施例に従って説明して
きたが、実施態様は例示したものに限らない。例えば、
システムの機能については、 (1)作詞や作曲のアルゴリズム〔(歌)詞生成及び修
正部やメロディ生成及び修正部での処理手法〕は、例示
したものに限らない。 (2)各実施形態において、伴奏生成部分はなくてもよ
い。 (3)3つの実施形態のうちの少なくとも2つを同時に
備え、何れの実施形態を採用して作詞作曲を行うのか
を、ユーザが選択することができるようにしてもよい。
【0079】また、語彙・文章データベースに記憶させ
る変形例については、実施例では、音節数が異なり、実
質的に意味の変わらない語彙・文章を対応付けて記憶す
るようにしている。しかしながら、詞の意味をあまり重
要と考えない場合は、意味が変わってしまう語彙・文章
を対応付けてもよい。例えば、言葉の響き(音韻)を重
視するような詞であれば、響き(音韻)が似ていれば意
味はどうでもよいというときには、意味よりも響き(音
韻)が似ている語彙・文章を優先的に変形例として対応
付けてもよい。
【0080】語彙・文章データベースにおける変形例の
記憶の仕方として、実施例のように、各語彙・文章毎に
変形例の実体を記憶するものに限らず、変形例の語彙文
章を通常の語彙・文章と同じように記憶しておき、これ
らの語彙・文章へのポインタを変形例として記憶するよ
うにしてもよい。
【0081】メロディ修正処理において、メロディの音
符数を増減させる際の増減ルール〔合わせ込み規則
(a),(b)〕をユーザにより選択可能としてもよ
い。例えば、(a)音符数の増加の場合には、音符分割
又は休符の音符化をユーザが選べるようにし、(b)音
符数の減少の場合には、打点種類の優先度をユーザが選
択できるようにする。
【0082】詞の音節を増加させる場合、母音を伸ばし
て長母音(「ー」の表記が後続するもの)とし、伸ばし
た母音「ー」を1音節に数えることで音節を増加させて
もよい。また、逆に、詞の音節を減少させるのに、伸ば
している母音「ー」を削除して音節を減少させてもよ
い。
【0083】なお、システムの形態(データ処理装置)
については、電子楽器の形態に限らず、PC+アプリケ
ーションソフトウェアの形態でもよく、カラオケ装置
や、ゲーム装置、携帯電話等の携帯型通信端末、自動演
奏ピアノなどに適用してもよい。携帯型通信端末に適用
した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に
限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバ
とからなるシステム全体として所定のデータ処理機能を
実現するようにしてもよい。
【0084】電子楽器の形態を取った場合、その形態は
鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽
器タイプ等の形態でもよい。また、音源装置、自動演奏
装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、
それぞれが別体の装置であり、MIDIや各種ネットワ
ーク等の通信手段を用いて各装置を接続するものであっ
てもよい。
【0085】外部機器との通信に関しては、通信インタ
ーフェース及び通信ネットワークは、有線のものに限ら
ず無線でもよいし、双方を備えていてもよい。また、M
IDIについては、専用のMIDIインターフェースに
限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリ
アル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1
394)等の汎用のインターフェースを用いてMIDI
インターフェースを構成してもよい。この場合、MID
Iメッセージ以外のデータをも同時に送受信するように
してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、まず、メロディ及び歌詞生成の元になる曲生成用デ
ータを詞及びメロディ生成手段(C4,C5)に供給
し、この曲生成用データに基づいて歌詞及びメロディを
生成した後、詞修正手段(C6)により両者の整合性
(音符数と音節数の一致)をとるようにしているので、
一方が他方に制約を受けずにメロディ及び歌詞を生成す
ることができ、しかも、両者とも共通の曲生成用データ
に基づいて生成されるので、うまくマッチしたメロディ
及び歌詞を生成することができる。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による作詞作曲処
理システムのハードウエア構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、この発明の一実施例による作詞作曲処
理システムにおいて利用される利用される曲生成用デー
タの構成例を示す図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による作詞作曲処
理システムにおいて利用される利用される語彙・文章デ
ータの構成例を示す図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による作詞作曲処
理システムにおいて実行される第1実施形態の作詞作曲
処理の機能ブロック図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による歌詞データ
の生成手順を説明するための(歌)詞生成の一例を示す
図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例によるメロディデ
ータの修正処理(「メロディの詞への合わせ込み」処
理)を説明するための具体的修正例を示す図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による(歌)詞生
成処理を表わすフローチャートである。
【図8】図8は、この発明の一実施例によるメロディ生
成処理1を表わすフローチャートである。
【図9】図9は、この発明の一実施例によるメロディ修
正処理を表わすフローチャートである。
【図10】図10は、この発明の一実施例による作詞作
曲処理システムにおいて実行される第2実施形態の作詞
作曲処理の機能ブロック図である。
【図11】図11は、この発明の一実施例によるメロデ
ィ生成処理2を表わすフローチャートである。
【図12】図12は、この発明の一実施例による作詞作
曲処理システムにおいて実行される第3実施形態の作詞
作曲処理の機能ブロック図である。
【図13】図13は、この発明の一実施例による(歌)
詞修正処理を表わすフローチャートである。
【符号の説明】 A1,B1,C1 曲生成用データベース、 A2,B2,C2 語彙・文章データベース、 A3,B3,C3 曲生成用データ選択部、 A4,B4,C4 (歌)詞生成部、 A5,C5 メロディ生成部(1)、 B5 メロディ生成部(2)、 A6 メロディ修正部、 C6 (歌)詞修正部、 A7,B7,C7 伴奏生成部、 A8,B8,C8 合成部、 A9,B9,C9 出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−237881(JP,A) 特開 平11−224089(JP,A) 特開 平9−62263(JP,A) 特開 平10−97529(JP,A) 特開 平11−161267(JP,A) 特開 平9−50278(JP,A) 特開 平11−65561(JP,A) 特開 平4−248658(JP,A) 特開 平4−256160(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G10G 1/00 - 3/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲生成用データに基づいて歌詞データを生
    成する詞生成手段と、 曲生成用データに基づいてメロディデータを生成するメ
    ロディ生成手段と、 詞生成手段で生成された歌詞データの音節数を、メロデ
    ィ生成手段で生成されたメロディデータの音符数に合う
    ように増減させる詞修正手段とを具備することを特徴と
    する作詞作曲装置。
  2. 【請求項2】さらに、 歌詞データの候補となる語彙又は文章を記憶し、各語彙
    又は文章に対して、意味又は音韻が変わらない範囲で音
    節数を増減させた変形例を対応付けた語彙・文章データ
    ベースを有し、 前記詞修正手段は、上記変形例を用いて歌詞データの音
    節数を増減させることを特徴とする請求項1に記載の作
    詞作曲装置。
  3. 【請求項3】前記詞生成手段は、曲生成用データに含ま
    れるジャンルデータに基づいて、ジャンルに適した歌詞
    データを生成することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の作詞作曲装置。
  4. 【請求項4】前記曲生成用データは、所定区間における
    音符数の範囲を表わす音符数多少データを含み、 前記詞生成手段は、上記音符数多少データが表わす範囲
    内で詞の音節数を決定し、決定された音節数をもつ歌詞
    データを生成することを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項に記載の作詞作曲装置。
  5. 【請求項5】曲生成用データに基づいて歌詞データを生
    成する詞生成ステップと、 曲生成用データに基づいてメロディデータを生成するメ
    ロディ生成ステップと、詞生成ステップで生成された歌
    詞データの音節数を、メロディ生成ステップで生成され
    たメロディデータの音符数に合うように増減させる詞修
    正ステップとから成る手順をデータ処理装置に実行させ
    るための作詞作曲プログラム。
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CN109859739A (zh) * 2019-01-04 2019-06-07 平安科技(深圳)有限公司 基于语音合成的旋律生成方法、装置及终端设备
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