JP3239566B2 - チップの実装装置および実装方法 - Google Patents

チップの実装装置および実装方法

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JP3239566B2
JP3239566B2 JP28644793A JP28644793A JP3239566B2 JP 3239566 B2 JP3239566 B2 JP 3239566B2 JP 28644793 A JP28644793 A JP 28644793A JP 28644793 A JP28644793 A JP 28644793A JP 3239566 B2 JP3239566 B2 JP 3239566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TAB法により製造さ
れたチップを表示パネルなどの基板にボンディングする
ためのチップの実装装置および実装方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子機器などのディスプレイとして使用
される液晶パネルやプラズマパネルなどの表示パネル
は、透明板を2枚貼合わせ、透明板の複数辺の縁部に並
設された電極にチップをボンディングして製造される。
【0003】また、チップとしては、TAB(Tape
Automated Bonding)法により製造
されたものが多用されている。TAB法とは、フィルム
キャリアの表面にリードを貼着し、このリード上にウェ
ハから切り出された半導体を搭載し、更に金型によりフ
ィルムキャリアを打抜いてチップを製造する方法であ
り、チップを小型化・薄型化できる長所を有している。
【0004】表示パネルには、一般に、その複数辺の縁
部に狭ピッチで形成された電極に、チップのリードを位
置合わせして多数個のチップがボンディングされること
から、ボンディング作業の高速性と、高いボンディング
位置精度が要求される。また近年、この種のチップとし
て、そのリードを表示パネルの電極にボンディングする
ために、リードの先端部付近のボンディング箇所に異方
性導電テープ(以下「ACF」という)を貼着したもの
が使用されるようになってきている。ACFは粘着性を
有するテープであり、ごみやほこりなどが付着しやすい
ことから、通常はその保護のためにセパレータが貼着さ
れており、リードを表示パネルの電極にボンディングす
る直前に、このセパレータを剥ぎ取るようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、この種
のチップの表示パネルの電極へのボンディングには、高
速性と高いボンディング位置精度が要求されるものであ
るが、このような要求を実現できるチップの自動実装技
術はまだ確立されておらず、したがって作業工程のかな
りの部分を作業者の手作業に依存している実情にあっ
た。
【0006】そこで本発明は、この種のチップを表示パ
ネルなどの基板に高速度・高位置精度でボンディングで
きるチップの実装装置および実装方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために本発明のチッ
プの実装装置は、チップ供給部から供給されたチップを
真空吸着するコレットを有する移載ヘッドと、基板を位
置決めしてこの基板を水平方向に移動させる移動テーブ
ルと、移載へッドを基板の上面に形成された電極の上方
へ移動させる可動テーブルと、移載ヘッドの移動路の下
方にあって、フィルムキャリアの下面に貼着されたセパ
レータに下方から当接し、このセパレータを異方性導電
テープから剥ぎ取る粘着テープと、移動路の下方にあっ
て異方性導電テープを観察することによりセパレータが
正しく剥ぎ取られたか否かを検査する光学装置と、フィ
ルムキャリアの先端部の上面を押圧することにより異方
性導電テープを基板の電極に熱圧着する熱圧着子とを構
成したものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、チップに貼着されたACF
からセパレータを剥離してからチップのリードを基板の
電極に位置合わせしてボンディングするまでの一連の工
程を高速度・高位置精度で行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。図1はチップの実装装置の全体斜視図であ
る。1は可動テーブルであって、その前面には第1の移
載ヘッド2、第2の移載ヘッド3、第3の移載ヘッド4
が保持されており、モータ5が駆動すると、固定テーブ
ル6の前面に設けられたガイドレール6aに沿ってY方
向に水平移動する。第1の移載ヘッド2、第2の移載ヘ
ッド3、第3の移載ヘッド4は、チップを真空吸着する
コレット7,8,9を備えている。
【0010】可動テーブル1の後部側方には受台11が
設けられている。受台11にはトレイ12が保持されて
いる。トレイ12のマトリクス状のポケットにはチップ
13が収納されている。図2はチップ13の平面図であ
る。このチップ13はTAB法により製造されたもので
あって、フィルムキャリア14の表面にリード15,1
6を形成し、さらにその上にウェハから切り出された半
導体17を搭載して製造されている。表示パネル(後
述)53にボンディングされる一方のリード16の先端
部には異方性導電テープ(ACF)18が貼着されてい
る。ACF18は粘着性を有しており、ごみなどが付着
しないように、その保護のためにその表面にはセパレー
タ19が貼着されている。またリード16の両側部には
位置基準マーク20がスポット的に形成されている。こ
の位置規準マーク20は、第1のカメラ(後述)44で
リード16の位置を検出する際のターゲットになるもの
である。
【0011】図1において、21は取り出しヘッドであ
って、図示しない移動テーブルに保持されており、トレ
イ12のチップ13を真空吸着してピックアップし、受
台11の手前に立設された仮置台22上に移載する。2
3は仮置台22の上面に形成された吸着孔であって、そ
の上面に移載されたチップ13がふらつかないように軽
く真空吸着して固定する。
【0012】仮置台22の手前にはプリセンター24が
立設されている。プリセンター24の上面には、カギ型
の固定爪25と、互いに直交するように配置された2個
の可動爪26が設けられている。第1の移載ヘッド2の
コレット7は、仮置台22上のチップ13を真空吸着し
てピックアップし、プリセンター24上に移載する。2
個の可動爪26はプリセンター24に内蔵された駆動手
段に駆動されてX方向やY方向に移動し、プリセンター
24上のチップ13を固定爪25に押し付けることによ
り、チップ13の位置補正を行う。
【0013】プリセンター24の手前には第1のチップ
受台27が設けられている。第2の移載ヘッド3はプリ
センター24上で位置補正済のチップ13をコレット8
に真空吸着してピックアップし、図3に示すように第1
のチップ受台27上に載置する。後に詳述するように、
チップ13を第1のチップ受台27上に載置した状態
で、ACF18の表面に貼着されたセパレータ19を剥
離する。28はフィルムキャリア14を真空吸着して固
定するための吸着孔である。
【0014】次に、セパレータ19をACF18から剥
ぎ取るための剥ぎ取り機構を説明する。図1において、
31はフレームであり、Xテーブル32上に設置されて
いる。33はXテーブル32を駆動するモータであり、
モータ33が駆動すると、フレーム31はX方向に移動
する。図4はフレーム31の正面図、図5は部分拡大正
面図である。フレーム31の前面には供給リール34と
巻取りリール35が軸着されている。供給リール34に
は粘着テープ36が巻回されている。モータ37が駆動
して巻取りリール35が回転すると、粘着テープ36は
供給リール34から導出され、巻取りリール35に巻取
られる。
【0015】粘着テープ36は押当ローラ38aとガイ
ドローラ38bに沿って送行される。押当ローラ38a
とガイドローラ38bはブラケット39に軸着されてい
る。ブラケット39はピン40によりフレーム31の前
面に上下方向に回動自在に軸着されている。図1におい
て、フレーム31の背面にはシリンダ41が装着されて
いる。シリンダ41のロッド42はアーム43の一端部
に結合されている。このアーム43の他端部は上記ピン
40に結合されている(以上、図4も参照)。したがっ
てシリンダ41のロッド42が突没すると、アーム43
は上下方向に揺動し、押当ローラ38aとガイドローラ
38bは図4において上下方向に揺動する(矢印N1参
照)。
【0016】図5は、押当ローラ38aとガイドローラ
38bが上昇し、押当ローラ38aがセパレータ19の
下面に当接した状態を示している。この状態で、モータ
33(図1)を駆動して押当ローラ38aとガイドロー
ラ38bをセパレータ19の長手方向(X方向)へ移動
させ、かつモータ37(図4)を駆動して粘着テープ3
6を矢印方向へ送行させることにより、粘着テープ36
にセパレータ19を転着させ、セパレータ19をACF
18から剥ぎ取る。剥ぎ取りが終了したならば、シリン
ダ41を逆方向に作動させて押当ローラ38aとガイド
ローラ38bを下降させ、モータ33を逆方向に駆動し
て元の位置に復帰させる。
【0017】図1および図4において、フレーム31の
端部には第1のカメラ44が装着されている。Xテーブ
ル32が駆動することにより、第1のカメラ44は図6
に示すようにコレット8に真空吸着されたチップ13の
下方をX方向に水平移動する。そしてこの第1のカメラ
44は、セパレータ19がACF18から正しく剥離さ
れたか否かを観察するとともに、チップ13の位置基準
マーク20(図2)を観察し、チップ13の位置を仮認
識する。第1のカメラ44は、押当ローラ38aとガイ
ドローラ38bと一緒にX方向へ移動し、セパレータ1
9が粘着テープ36に剥ぎ取られた直後に上記観察を行
う。第1のカメラ44は、ACF18とセパレータ19
の輝度の差から、セパレータ19が剥離されたか否かを
検査するものであるが、検査手段は本実施例に限定され
ないのであって、例えば第1のカメラ44に替えてレー
ザ装置を用い、ACF18やセパレータ19までの高さ
を測定することにより、セパレータ19が剥離されたか
否かを検査してもよい。また位置基準マーク20はチッ
プ13の位置認識のためのターゲットとなるものである
が、ターゲットとしては特徴部であればよく、例えばフ
ィルムキャリア14の両端部に位置するリード16をタ
ーゲットにしてもよく、ターゲットは本実施例に限定さ
れない。
【0018】次にボンディング時のチップ13の下受機
構について説明する。図1および図7において、51は
フレーム31の手前に設けられた第2のチップ受台であ
る。第3の移載ヘッド4は、第1のチップ受台27上で
上述のようにしてセパレータ19が剥離されたチップ1
3をそのコレット9に真空吸着してピックアップし、図
7に示すように第2のチップ受台51上に移載する。こ
の第3の移載ヘッド4は、コレット9と熱圧着子10を
具備しているが、熱圧着子10は第3の移載ヘッド4と
別体のヘッドに設けてもよい。52は吸着孔であり、第
2のチップ受台51上のチップ13がふらつかないよう
に、これを真空吸着して固定する。第2のチップ受台5
1は、図示しない上下動手段により上昇することにより
コレット9に真空吸着されたチップ13を図7に示すよ
うに下方から支持し、また下降することにより支持状態
を解除する。
【0019】図7において、53は表示パネルである。
表示パネル53は下板54と上板55を貼合わせて作ら
れている。下板54と上板55はガラス板などの透明板
から成っている。図8は表示パネル53の部分平面図で
あって、下板54の複数辺の縁部には電極56が狭ピッ
チで多数本並設されている。また電極56と電極56の
間の適所には、位置基準マーク57がスポット的に形成
されている。この位置基準マーク57は、第2のカメラ
72や第3のカメラ73(いずれも後述)による観察の
ターゲットになるものである。チップ13は、そのリー
ド16を電極56に位置合わせして下板54の縁部にボ
ンディングされる。
【0020】図1において、61は表示パネル53の縁
部を下方から支持する下受部材である。この下受部材6
1は平面形状でコの字形の受部62上にY方向へスライ
ド自在に載置されている。下受部材61はシリンダ63
のロッド64に結合されており、ロッド64が突没する
と、下受部材61はY方向にスライドする。また受部6
2は垂直なシリンダ65のロッド66の上端部に結合さ
れており、ロッド66が突没すると受部62は上下動す
る。図7において、実線で示す下受部材61は退去状態
を示している。シリンダ63のロッド64が引き込み、
またシリンダ65のロッド66が突出すると、下受部材
61は鎖線位置へ移動し、表示パネル53の下板54の
縁部の下面を下方から支持する。このように下板54を
支持した状態で、熱圧着子10が下降することにより、
フィルムキャリア14の先端部に貼着されたACF18
を下板54の電極56に押し付け、リード16を電極5
6に接続する。また作業が終了すると、シリンダ63と
シリンダ65は逆方向に作動し、下受部材61は実線位
置に復帰する。67は熱圧着子10に内蔵されたヒータ
である。
【0021】図1において、下受部材61の下方には可
動ボックス71が設けられている。可動ボックス71の
内部には第2のカメラ72と第3のカメラ73が設けら
れている。可動ボックス71の両側部にはモータ74,
75が設けられており、モータ74,75が駆動する
と、第2のカメラ72と第3のカメラ73は互いに独立
してX方向へ移動し、各々の視野の位置を調整する。図
7において、第2のカメラ72と第3のカメラ73は熱
圧着子10の下方にあり、チップ13の位置基準マーク
20と表示パネル53の位置基準マーク57を観察し、
チップ13のリード16と表示パネル53の電極56の
X方向、Y方向、θ方向(水平回転方向)の相対的な位
置ずれを検出する。
【0022】図1において、80は表示パネル53の載
置装置、図9は載置装置80の側面図である。次にこの
載置装置80の構造を説明する。81はターンテーブル
であり、その両端部には基板支持部としての吸着ブロッ
ク82が設けられている。表示パネル53はこの吸着ブ
ロック82の上面に真空吸着されて支持される。82a
は表示パネル53がふらつかないように真空吸着するた
めの吸着孔である。ターンテーブル81の下面センター
には、軸81aが取り付けられており、この軸81aは
軸受83に水平回転自在に支持されている。84は軸受
83の支持ブラケットであり、回転アクチュエータ85
上に設置されている。回転アクチュエータ85の回転軸
85aとターンテーブル81の回転軸81aは、カップ
リング85bによって連結されている。したがって回転
アクチュエータ85が駆動すると、ターンテーブル81
は180°水平回転する。なお本実施例のターンテーブ
ル81は長板形であるが、ターンテーブル81の平面形
状を十字形とし、その4箇所の先端部に吸着ブロック8
2を設けてもよいものであり、ターンテーブル81の形
状構造は本実施例に限定されない。
【0023】86はXテーブル、87はYテーブルであ
り、回転アクチュエータ85は台板88を介してXテー
ブル86上に設置されている。89はXテーブル86の
駆動用モータ、90はYテーブル87の駆動用モータで
ある。Xテーブル86とYテーブル87が駆動すると、
吸着ブロック82に載せられた表示パネル53はX方向
やY方向に水平移動する。
【0024】図1および図9において、左側(下受部材
61側)の吸着ブロック82はボンディング位置aにあ
り、この吸着ブロック82上の表示パネル53にチップ
13をボンディングする。また右側の吸着ブロック82
は待機位置bにあり、次にチップ13がボンディングさ
れる表示パネル53を待機させておくものである。すな
わちターンテーブル81が180°水平回転することに
より、待機位置bの吸着ブロック82は下受部材61側
のボンディング位置aへ移動し、その下板54上にチッ
プ13がボンディングされる。またチップ13がボンデ
ィングされた表示パネル53は、ターンテーブル81が
再び180°水平回転することにより待機位置bへ移動
し、作業者の手作業あるいは自動除去手段により、吸着
ブロック82から取り出される。
【0025】表示パネル53は下板54の直交する2辺
もしくは3辺の縁部に電極56が形成されており、した
がってチップ13はこの2辺もしくは3辺の電極56に
次々にボンディングされる。このように表示パネル53
の複数辺にチップ13をボンディングするためには、図
9のボンディング位置aにおいて吸着ブロック82上の
表示パネル53を90°水平回転させねばならない(矢
印N2参照)。そこで次に、吸着ブロック82を90°
水平回転させるための回転機構を説明する。
【0026】図10は部分断面図である。図9および図
10において、ターンテーブル81の両端部にはカップ
リング91およびフランジ92が装着されている。カッ
プリング91とフランジ92の中央には垂直なシャフト
93が挿入されている。このシャフト93の上端部は吸
着ブロック82の下面に結合されている。フランジ92
とシャフト93の間には円筒状の回転体94が介装され
ている。95,96はベヤリングである。シャフト93
の下端部には継手97が装着されている。継手97の下
面には突子98が突設されている。回転体94と継手9
7の間にはスプリング99が介装されており、継手97
を下方へ弾発している。
【0027】図1および図9において、台板88の先端
部にはシリンダ100が設置されている。シリンダ10
0のロッド101の上端部には90°回転用のアクチュ
エータ102が装着されている。アクチュエータ102
の出力軸103の上端部には継手104が結合されてい
る(図10)。この継手104には、上記突子98が嵌
合する凹部105が形成されている。したがってシリン
ダ100のロッド101が突出し、継手104が上昇す
ると、凹部105に突子98が嵌合する。その状態でア
クチュエータ102が駆動すると、シャフト93は90
°回転する。
【0028】図10において、吸着ブロック82の下面
には、カップリング106が装着されている。図20は
カップリング91,106の斜視図である。カップリン
グ91の上面とカップリング106の下面には、互いに
係合するV字状の突起部106aと凹溝部91aが放射
状に形成されている。91b,106bは、シャフト9
3が貫通する貫通孔である。突起部106a及び凹溝部
91aは貫通孔91b,106bの中心で互いに90°
直交する直線に沿って正確に形成されており、突起部1
06aと凹溝部91aが係合した際の吸着ブロック82
の向きを90°ピッチで正確に位置決めするようになっ
ている。従って、吸着ブロック82を90°回転させる
アクチュエータ102には安価で低分解能のものを使用
してもよく、コストを低くできる。図10は、この突起
部106aと凹溝部91aが係合して、カップリング9
1とカップリング106が係合された状態を示してい
る。この状態では、突起部106aと凹溝部91aは、
吸着ブロック82等の自重やスプリング99の力により
互いにしっかりと係合しており、表示パネル53の電極
56にチップ13をボンディングしても吸着ブロック8
2が水平方向にガタつくことを防止している。
【0029】また図9に示すように、シリンダ100の
ロッド101が上方へ突出すると、シャフト93は継手
104,97を介してスプリング99を圧縮しながら押
し上げられ、シャフト93の上端部に装着された吸着ブ
ロック82も上昇する。この状態で、カップリング91
とカップリング106の係合状態は解除され、その状態
でアクチュエータ102が駆動すると、吸着ブロック8
2は90°矢印N2方向へ水平回転する。したがって吸
着ブロック82に真空吸着された表示パネル53も90
°水平回転し、その向きをかえる。その後シリンダ10
0のロッド101を下降させると、カップリング91の
凹溝部91aにカップリング106の突起部106aの
斜面がならいながら係合して、吸着ブロック82すなわ
ち表示パネル53の向きは正確に90°変更される。こ
のようにして表示パネル53の向きを変えることによ
り、その複数の辺の電極56にチップ13をボンディン
グする。
【0030】このチップの実装装置は上記のように構成
されており、次にチップの実装方法を説明する。図11
〜図19はチップ13の一連の実装工程を工程順に示し
ている。図11は押当ローラ38aとガイドローラ38
bが上昇し、第2の移載ヘッド3のコレット8に真空吸
着されたチップ13のフィルムキャリア14の下面に貼
着されたセパレータ19に粘着テープ36を押し付け
て、セパレータ19を剥ぎ取っている状態を示している
(図3も参照)。セパレータ19の剥ぎ取り機構につい
ては、図4および図5を参照しながら説明したとおりで
ある。またこのとき、第2のカメラ72と第3のカメラ
73により表示パネル53の位置基準マーク57(図8
参照)を観察し、表示パネル53の電極56の位置を検
出する。またこのとき、取り出しヘッド21はトレイ1
2のチップ13をピックアップし、仮置台22へ向かっ
て移送しており、また第1の移載ヘッド2のコレット7
は、仮置台22上のチップ13をピックアップし、プリ
センター24に移載している。
【0031】次に図12において、プリセンター24上
の可動爪26がX方向やY方向に移動してチップ13を
固定爪25に押し当てることにより、チップ13の位置
補正を行う。またこのとき、第1のカメラ44は第1の
チップ受台27上のチップ13を観察して、セパレータ
19がACF18から正しく剥離されたか否かを検査
し、またチップ13の位置基準マーク20(図2)を観
察してその回転角度や位置を認識する。このとき、取り
出しヘッド21はチップ13を仮置台22上に移載した
後、次のチップ13をピックアップするためにトレイ1
2へ向かって移動している。
【0032】次に図13において、モータ5(図1)が
駆動することにより、可動テーブル1は左方へ移動する
が、この移動中に、第3の移載ヘッド4のコレット9を
θ回転させ、コレット9の向きを第1のチップ受台27
上のチップ13の向きに合致させる。なお図12に示す
工程において、第1のカメラ44によりチップ13を観
察することにより、チップ13の回転角度を予め求めて
おり、その結果にしたがってコレット9をθ回転させて
その向きをチップ13の向きに合致させることにより、
第1のチップ受台27上のチップ13をコレット9で確
実に真空吸着してピックアップできる。
【0033】次に図14に示すように、第1の移載ヘッ
ド2、第2の移載ヘッド3、第3の移載ヘッド4は、そ
れぞれ仮置台22、プリセンター24、第1のチップ受
台27の直上で停止し、続いてそれぞれのコレット7,
8,9を下降させることにより、それぞれチップ13を
真空吸着する。またこのとき、押当ローラ38aは第1
のチップ受台27上のチップ13の下方へ移動し、セパ
レータ19の剥離のために下方位置で待機する。
【0034】次に図15において、可動テーブル1を右
方へ移動させる。ここで、図11に示す工程において、
第2のカメラ72と第3のカメラ73で表示パネル53
の位置基準マーク57を観察したことにより、表示パネ
ル53の回転方向の角度はすでに求められている。また
図12に示す工程において、第1のカメラ44によりチ
ップ13の位置基準マーク20を観察したことにより、
その回転方向の角度は求められている。そこでこのよう
にして求められた2つの回転角度に基づいて、コレット
9をθ方向に回転させることにより、チップ13と表示
パネル53の回転方向の位置ずれを補正する。なおこの
補正は仮補正である。またこのとき、図16に示す次の
工程で行われる第2のカメラ72と第3のカメラ73に
よるチップ認識の障害にならないように、表示パネル5
3は右方へ退去させる。
【0035】次に図16において、取り出しヘッド21
はチップ13の供給のためにトレイ12と仮置台22の
間を移動し、また押当ローラ38aは上昇してセパレー
タ19を剥離し、また第2のカメラ72と第3のカメラ
73は第2のチップ受台51上のチップ13を本認識
し、チップ13のX方向、Y方向、θ方向の位置ずれを
精密に検出する。
【0036】次に図17において、図12の工程と同様
にプリセンター24上の可動爪26を移動させることに
より、チップ13の位置ずれを補正するとともに、第1
のカメラ44で図12の場合と同様の認識を行う。この
とき、表示パネル53は左方へ移動し、熱圧着子10の
直下で停止する。このとき、第2のチップ受台51は、
表示パネル53の進入の障害にならないように、上昇し
てコレット9に真空吸着されたチップ13を押し上げて
上方へ退去させる。なお表示パネル53は、Xテーブル
86とYテーブル87(図1)が駆動することによりX
方向やY方向と移動するが、この移動ストロークを調整
することにより、チップ13のリード16と表示パネル
53の電極56のX方向およびY方向の相対的な位置ず
れを補正する。なおこの位置ずれは、図11の工程で検
出した表示パネル53の電極56の位置と、図16の工
程で検出したチップ13の位置より求められる。
【0037】次に図18において、下受部材61は斜上
方に移動して表示パネル53の縁部を下方から支持す
る。そこで第2のチップ受台51は下降するとともに、
熱圧着子10も下降し、フィルムキャリア14の下面に
貼着されたACF18を表示パネル53の電極56に熱
圧着する。
【0038】次に図19において、コレット9および熱
圧着子10は上方へ退去し、また下受部材61は斜下方
へ退去し、一連の作業は終了する。次にXテーブル86
が駆動することにより、表示パネル53はチップ13の
1ピッチ分だけX方向へ移動し、図12の工程に戻って
上記動作が繰り返される。
【0039】以上のようにして、表示パネル53の1辺
にチップ13をボンディングしたならば、図9において
矢印N2で示すように表示パネル53を90°水平回転
させ、上述と同様にして他の辺にもチップ13をボンデ
ィングする。そして表示パネル53のチップ13のボン
ディングがすべて終了したならば、ターンテーブル81
を180°水平回転させ、それまで待機位置bにあった
表示パネル53をボンディング位置aに移動させて、こ
の表示パネル53に対するチップ13のボンディングを
開始し、またボンディング位置aから待機位置bへ移動
したチップ13のボンディング済の表示パネル53を吸
着ブロック82から取り出して回収する。以上のように
このチップの実装装置によれば、トレイ12に備えらえ
たチップ13の取り出しから表示パネル53へのボンデ
ィングまでの多数の工程を、一連の連続作業として作業
性よく行うことができる。
【0040】図21はカップリング91,106の他の
実施例である。カップリング91の上面には4本のテー
パピン91cが、貫通孔91bの中心で互いに直交する
直線上にそれぞれ立設されており、カップリング106
にはテーパピン91cに対応する位置決め孔106cが
4つ形成されている。したがってテーパピン91cが位
置決め孔106cに嵌合して位置決めされる。
【0041】本発明は上記実施例に限定されないのであ
って、例えば上記実施例では、基板として表示パネル5
3を例にとって説明したが、表示パネル53以外の基板
にもチップ13をボンディングすることができることは
勿論である。また上記実施例では、トレイ12に予め備
えられたチップ13を取り出しヘッド21で取り出して
表示パネル53にボンディングするようにしているが、
フィルムキャリア14を打抜いた金型上のチップ13を
取り出しヘッド21により取り出してもよいものであ
り、したがってチップ供給部はトレイ12に限定されな
いものである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のチップの実
装装置および実装方法によれば、TAB法により製造さ
れたチップをチップ供給部から取り出して基板にボンデ
ィングするまでの一連の工程を高速度で行うことがで
き、しかもチップを高い位置精度で基板にボンディング
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のチップの実装装置の全体斜
視図
【図2】本発明の一実施例のチップの平面図
【図3】本発明の一実施例のチップの実装装置の第1の
チップ受台付近の断面図
【図4】本発明の一実施例のチップの実装装置のセパレ
ータ剥離機構の正面図
【図5】本発明の一実施例のチップの実装装置のセパレ
ータ剥離機構の部分拡大正面図
【図6】本発明の一実施例のチップの実装装置の第1の
カメラの側面図
【図7】本発明の一実施例のチップの実装装置の第2の
チップ受台付近の断面図
【図8】本発明の一実施例の表示パネルの部分平面図
【図9】本発明の一実施例のチップの実装装置の表示パ
ネルの載置装置の側面図
【図10】本発明の一実施例のチップの実装装置の表示
パネルの載置装置の部分断面図
【図11】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図12】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図13】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図14】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図15】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図16】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図17】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図18】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図19】本発明の一実施例のチップの実装装置のチッ
プ実装中の要部正面図
【図20】本発明の一実施例のチップの実装装置のカッ
プリングの斜視図
【図21】本発明の一実施例のチップの実装装置のカッ
プリングの斜視図
【符号の説明】
1 可動テーブル 4 第3の移載ヘッド 9 コレット 10 熱圧着子 12 トレイ(チップ供給部) 13 チップ 14 フィルムキャリア 15,16 リード 17 半導体 18 異方性導電テープ(ACF) 19 セパレータ 20 位置基準マーク(ターゲット) 36 粘着テープ 44 第1のカメラ(光学装置) 53 表示パネル(基板) 56 基板の電極 80 載置装置 86 Xテーブル(移動テーブル) 87 Yテーブル(移動テーブル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 G02F 1/1345 H05K 3/34 H05K 13/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体が搭載されたフィルムキャリアのリ
    ードの先端部に異方性導電テープとセパレータを貼着し
    て成るチップを基板に実装するチップの実装装置であっ
    て、 チップ供給部から供給されたチップを真空吸着するコレ
    ットを有する移載ヘッドと、基板を位置決めしてこの基
    板を水平方向に移動させる移動テーブルと、前記移載へ
    ッドを前記基板の上面に形成された電極の上方へ移動さ
    せる可動テーブルと、前記移載ヘッドの移動路の下方に
    あって、前記フィルムキャリアの下面に粘着された前記
    セパレータに下方から当接し、このセパレータを前記異
    方性導電テープから剥ぎ取る粘着テープと、前記移動路
    の下方にあって前記異方性導電テープを観察することに
    より前記セパレータが正しく剥ぎ取られたか否かを検査
    する光学装置と、前記フィルムキャリアの先端部の上面
    を押圧することにより前記異方性導電テープを前記基板
    の電極に熱圧着する熱圧着子とを備えたことを特徴とす
    るチップの実装装置。
  2. 【請求項2】半導体が搭載されたフィルムキャリアのリ
    ードの先端部に異方性導電テープとセパレータを貼着し
    て成るチップを基板に実装するチップの実装方法であっ
    て、 チップ供給部から供給されたチップを移載ヘッドのコレ
    ットに真空吸着し、このチップのセパレータの下面に粘
    着テープを押し当てて、このセパレータを異方性導電テ
    ープから剥ぎ取る工程と、 前記チップの下方に配置されたカメラにより前記セパレ
    ータが前記異方性導電テープから剥ぎ取られたか否かを
    検査する工程と、 移載ヘッドのコレットに前記チップを真空吸着して載置
    装置に載置された前記基板の電極の上方へ移動させ、前
    記リードと前記基板の電極の位置合わせをしたうえで、
    前記リードを前記電極にボンディングする工程と、 を含むことを特徴とするチップの実装方法。
  3. 【請求項3】半導体が搭載されたフィルムキャリアのリ
    ードの先端部に異方性導電テープとセパレータを貼着し
    て成るチップを基板に実装するチップの実装方法であっ
    て、 チップ供給部から供給されたチップを移載ヘッドのコレ
    ットに真空吸着し、このチップのセパレータの下面に粘
    着テープを押し当てて、このセパレータを異方性導電テ
    ープから剥ぎ取る工程と、 前記チップの下方に配置されたカメラにより、前記セパ
    レータが前記異方性導電テープから剥ぎ取られたか否か
    を検査するとともに、前記チップに設けられたターゲッ
    トを観察して前記チップの位置を検出する工程と、 前記工程で求められたチップの位置を基にして前記チッ
    プのリードの基板の電極に対する相対的な位置ずれを補
    正する工程と、 移載ヘッドのコレットに前記チップを真空吸着して載置
    装置に載置された前記基板の電極の上方へ移動させ、前
    記リードと前記基板の電極の位置合わせをしたうえで、
    前記リードを前記電極にボンディングする工程と、 を含むことを特徴とするチップの実装方法。
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