JP3239562B2 - 自動変速機におけるレンジ切換弁の制御装置 - Google Patents

自動変速機におけるレンジ切換弁の制御装置

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JP3239562B2
JP3239562B2 JP27397793A JP27397793A JP3239562B2 JP 3239562 B2 JP3239562 B2 JP 3239562B2 JP 27397793 A JP27397793 A JP 27397793A JP 27397793 A JP27397793 A JP 27397793A JP 3239562 B2 JP3239562 B2 JP 3239562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機におけるレ
ンジ切換弁の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、前後進の各走行レ
ンジあるいはニュートラルレンジやパーキングレンジの
選択は、レンジ切換弁(マニュアルバルブ)の切換えに
よって行われる。このレンジ切換弁は、一般にシフトレ
バーの手動操作によって切換えられていたが、これを電
気的な制御で行う構成の自動変速機も既に提案されてい
る。
【0003】実公昭62−20345号公報には、モー
タによってレンジ切換弁を切換えるようにした自動変速
機の例が示されている。この自動変速機は、操作レンジ
位置を検出するレンジポジションセンサと、レンジ切換
弁のスプール位置を検出する接点スイッチ式の切換弁ポ
ジションセンサとを備え、スプール位置が操作レンジ位
置(=目標レンジ位置)と一致したと判断されたとき、
モータに停止指令を与えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータに停
止指令を与えても、直ちにモータが停止するわけではな
く、モータ(厳密にはモータを含むレンジ切換弁の駆動
系全体)の惰走によって、レンジ切換弁の動作位置が適
正なレンジ位置からはずれて、作動油圧の切換えを適切
に行えない場合がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、モータを含む駆動系の惰走分を
考慮してモータに停止指令を与えることにより、適正な
位置にスプールを確実に位置決めすることのできる自動
変速機用レンジ切換弁の制御装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、図
及び図2にその要旨を示すように、操作手段により選択
された操作レンジから目標レンジ位置を検出するレンジ
ポジションセンサと、自動変速機のレンジ切換弁の動作
位置を切り換えるアクチュエータと、前記レンジ切換弁
の実動作位置を検出する接点スイッチ式の切換弁ポジシ
ョンセンサと、を備えた自動変速機におけるレンジ切換
弁の制御装置において、前記レンジポジションセンサに
より検出される目標レンジ位置に基づき、前記アクチュ
エータを停止するための基準動作位置を前記切換弁ポジ
ションセンサの出力に関連付けて設定する設定手段と、
前記切換弁ポジションセンサにより検出されるレンジ切
換弁の実動作位置が前記基準動作位置に達したか否かを
判断する判断手段と、時間を計測する計時手段と、前記
アクチュエータに前記実動作位置が基準動作位置となる
方向の駆動指令を与え、前記判断手段によって実動作位
置が基準動作位置に達したと判断された後は、前記計時
手段の計時結果に基づきアクチュエータに所定時間だけ
前記方向と同方向または逆方向の駆動指令を与え、その
後アクチュエータに停止指令を与える制御手段と、前記
切換弁ポジションセンサの出力に基づいてアクチュエー
タの動作速度を算出する動作速度算出手段と、該アクチ
ュエータの動作速度に基づいて前記所定時間を設定する
所定時間設定手段と、を備えたことにより、上記課題を
解決したものである。
【0007】又、請求項2の発明は、請求項1の発明に
おいて、前記基準動作位置の設定手段は、該基準動作位
置を、前記目標レンジ位置の手前のレンジ位置に相当す
る切換弁ポジションセンサの出力に関連して設定するも
のであり、前記制御手段は、前記アクチュエータに前記
実動作位置が基準動作位置となる方向の駆動指令を与
え、前記判断手段によって実動作位置が基準動作位置に
達したと判断された後は、前記計時手段の計時結果に基
づきアクチュエータに所定時間だけ前記方向と同方向の
駆動指令を引き続き与えるものであることにより、上記
課題を解決したものである。
【0008】又、請求項3の発明は、請求項1の発明に
おいて、前記基準動作位置の設定手段は、該基準動作位
置を、目標レンジ位置に相当する切換弁ポジションセン
サの出力に関連して設定するものであり、前記制御手段
は、前記アクチュエータに前記実動作位置が基準動作位
置となる方向の駆動指令を与え、前記判断手段によって
実動作位置が基準動作位置に達したと判断されたとき、
アクチュエータに停止指令を与え、その後、前記計時手
段の計時結果に基づきアクチュエータに所定時間だけ前
記方向と逆方向の駆動指令を与えるものであることによ
り、上記課題を解決したものである。
【0009】
【0010】又、請求項4の発明は、図2にその要旨を
示すように、操作手段により選択された操作レンジから
目標レンジ位置を検出するレンジポジションセンサと、
自動変速機のレンジ切換弁の動作位置を切り換えるアク
チュエータと、少なくとも前記レンジ切換弁の実動作位
置に応じた信号を略連続的に出力するポテンショメータ
等のリニアセンサを含む切換弁ポジション検出手段と、
を備え、前記アクチュエータとレンジ切換弁との間の動
力伝達経路に所定の遊び量が設けられ、しかもレンジ切
換弁がディテント機構により複数のレンジ位置で固定・
位置決めされる構成の自動変速機におけるレンジ切換弁
の制御装置において、前記レンジポジションセンサによ
り検出される目標レンジ位置に基づき、前記アクチュエ
ータを停止するための基準動作位置を前記切換弁ポジシ
ョン検出手段の出力に関連付けて設定する設定手段と、
前記切換弁ポジション検出手段により検出されるレンジ
切換弁の実動作位置が前記基準動作位置に達したか否か
を判断する判断手段と、時間を計測する計時手段と、前
記アクチュエータに前記実動作位置が基準動作位置とな
る方向の駆動指令を与え、前記判断手段によって前記実
動作位置が基準動作位置に達したと判断されたときアク
チュエータに停止指令を与え、その後、前記計時手段の
計時結果に基づきアクチュエータに所定時間だけ前記方
向と逆方向の駆動指令を与えた後、アクチュエータに停
止指令を与える制御手段と、アクチュエータに前記逆方
向の駆動指令を与える直前のレンジ切換弁の停止時の前
記リニアセンサの出力値と、前記ディテント機構の作用
により目標レンジ位置においてレンジ切換弁が停止した
際の前記リニアセンサの出力値との差を検出するオーバ
ーシュート量検出手段と、該オーバーシュート量検出手
段の検出した差に基づき前記所定時間を設定する所定時
間設定手段と、を設けたことにより、上記課題を解決し
たものである。
【0011】又、請求項5の発明は、図3にその要旨を
示すように、操作手段により選択された操作レンジから
目標レンジ位置を検出するレンジポジションセンサと、
自動変速機のレンジ切換弁の動作位置を切り換えるアク
チュエータと、前記レンジ切換弁の実動作位置を検出す
る切換弁ポジション検出手段と、を備え、前記アクチュ
エータとレンジ切換弁との間の動力伝達経絡に所定の遊
び量が設けられ、しかもレンジ切換弁がディテント機構
により複数のレンジ位置で固定・位置決めされる構成の
自動変速機におけるレンジ切換弁の制御装置において、
前記切換弁ポジション検出手段が、少なくとも略連続的
にレンジ切換弁の実動作位置に応じた信号を出力するポ
テンショメータ等のリニアセンサと、レンジ切換弁の実
動作位置に応じたON・OFF信号を出力する接点スイ
ッチ式センサとを含み、更に、前記レンジポジションセ
ンサにより検出される目標レンジ位置に基づき、前記ア
クチュエータを停止するための基準動作位置を前記接点
スイッチ式センサの出力に関連付けて設定する設定手段
と、前記接点スイッチ式センサにより検出されるレンジ
切換弁の実動作位置が前記基準動作位置に達したか否か
を判断する判断手段と、時間を計測する計時手段と、前
記アクチュエータに前記実動作位置が基準動作位置とな
る方向の駆動指令を与え、前記判断手段によって実動作
位置が基準動作位置に達したと判断された後は、前記計
時手段の計時結果に基づきアクチュエータに所定時間だ
け前記方向と同方向または逆方向の駆動指令を与え、そ
の後アクチュエータに停止指令を与える制御手段と、前
記基準動作位置におけるリニアセンサの出力値と前記デ
ィテント機構の作用により目標レンジ位置においてレン
ジ切換弁が停止した際の前記リニアセンサの出力値との
差を学習する手段と、該差に基づき前記所定時間を設定
する所定時間設定手段と、を備えたことにより、上記課
題を解決したものである。
【0012】又、請求項6の発明は、請求項5の発明に
おいて、前記基準動作位置の設定手段は、該基準動作位
置を、前記目標レンジ位置の手前のレンジ位置に相当す
る前記切換弁ポジション検出手段の出力に関連して設定
するものであり、前記制御手段は、前記アクチュエータ
に前記実動作位置が基準動作位置となる方向の駆動指令
を与え、前記判断手段によって実動作位置が基準動作位
置に達したと判断された後は、前記計時手段の計時結果
に基づきアクチュエータに所定時間だけ前記方向と同方
向の駆動指令を引き続き与えるものであることにより、
上記課題を解決したものである。
【0013】又、請求項7の発明は、請求項5の発明に
おいて、前記基準動作位置の設定手段は、該基準動作位
置を、目標レンジ位置に相当する前記切換弁ポジション
検出手段の出力に関連して設定するものであり、前記制
御手段は、前記アクチュエータに前記実動作位置が基準
動作位置となる方向の駆動指令を与え、前記判断手段に
よって実動作位置が基準動作位置に達したと判断された
とき、アクチュエータに停止指令を与え、その後、前記
計時手段の計時結果に基づきアクチュエータに所定時間
だけ前記方向と逆方向の駆動指令を与えるものであるこ
とにより、上記課題を解決したものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、アクチュエータの駆動に
より、接点スイッチ式の切換弁ポジションセンサを介し
てレンジ切換弁の実動作位置が基準動作位置に到達した
と判断された後、所定時間だけアクチュエータが駆動さ
れて止められる。つまり、基準動作位置を通過後は、計
時手段の計時結果に基づいてアクチュエータが制御され
るので、アクチュエータやレンジ切換弁の惰走の度合に
応じてアクチュエータの動作時間を設定しておくことに
より、接点スイッチ式センサを用いた簡素なシステムで
ありながら、レンジ切換弁の位置を正確に制御すること
ができる。又、アクチュエータの動作速度が各種条件
(温度、バッテリー電圧、負荷等)により変動する点に着
目し、事前にアクチュエータの動作速度が切換弁ポジシ
ョンセンサの出力に基づいて算出される。そして、その
動作速度に応じて基準動作位置検出後のアクチュエータ
の動作時間(所定時間)が設定される。
【0015】又、請求項2の発明では、請求項1におけ
る基準動作位置が、目標の手前のレンジ位置に設定さ
れ、該基準動作位置にレンジ切換弁の実動作位置が到達
した時点を起点とし、それから所定時間だけアクチュエ
ータが駆動されて止められる。この場合は、基準動作位
置通過後のアクチュエータの動作時間を惰走分をも考慮
して設定すれば、レンジ切換弁の位置を正確に制御する
ことができる。
【0016】又、請求項3の発明では、請求項1におけ
る基準動作位置が目標のレンジ位置そのものに設定さ
れ、その基準動作位置にレンジ切換弁の実動作位置が到
達した時点で一旦アクチュエータが止められる。そし
て、その後、所定時間だけアクチュエータが今までと逆
方向に駆動されて止められる。この場合は、適正なレン
ジ位置からオーバーシュートした分だけ戻すように、ア
クチュエータの動作時間を設定すれば、レンジ切換弁の
位置を正確に制御することができる。
【0017】
【0018】又、請求項4の発明では、リニアセンサを
合むレンジ切換弁ポジションセンサを備える場合は、デ
ィテント機構の作用によりレンジ切換弁の動作位置が目
標レンジ位置に入ったときに、該リニアセンサの出力が
一旦停止することを利用し、オーバーシュート量をより
的確に把握するようにしたものである。
【0019】より具体的に説明すると、アクチュエータ
の駆動により、レンジ切換弁の動作位置が目標レンジ位
置の認識範囲に達すると、ディテント機構の作用によ
り、アクチュエータとレンジ切換弁間の動力伝達経路の
遊び量の範囲でレンジ切換弁が自走し、レンジ切換弁が
急激に動く。自走した後は、この遊び量が再び詰められ
るまでの間、レンジ切換弁がほとんど動作しなくなる。
つまり、自走後のある時間(遊び量が詰まるまでの時
間)だけ、たとえアクチュエータは動いていても(この
場合、駆動されて動いている場合と慣性で動いている場
合があり、その両方を含む)、レンジ切換弁は停止状態
にある。このときの位置が適正な目標レンジ位置であ
り、以下、「ディテント位置」とも呼ぶ。その後、アク
チュエータが更に慣性力等により動くと、前述した遊び
量が詰まり、レンジ切換弁が再度動き始める。この状態
が目標レンジ位置を行き過ぎたオーバーシュート状態で
ある。
【0020】ところで、1回のアクチュエータの操作で
前述のディテント位置にレンジ切換弁をちょうど停止さ
せることは、大きな慣性力を持って動く駆動系に対して
は、なかなか難しい。そこで、本請求項5の発明では、
一旦目標レンジ位置を通り過ぎた位置でレンジ切換弁が
止まるようにし、その位置からアクチュエータを逆転さ
せてレンジ切換弁の位置をディテント機構によってクリ
ックをもって停止する位置(ディテント位置)に戻すよ
うにしている。
【0021】即ち、この請求項4の発明では、レンジ切
換弁の実動作位置が基準動作位置に達した時点(切換弁
ポジション検出手段の検出値が基準動作状態(顕著な変
化が認められる状態、例えば、前述の自走状態)となる
ような位置という概念を含む)になった時点で、アクチ
ュエータを停止させることにより、目標レンジ位置より
も若干行き過ぎの位置までレンジ切換弁を一旦動作させ
る。
【0022】次いで、その行き過ぎた位置で停止してい
るレンジ切換弁を、アクチュエータを逆方向に駆動する
ことでディテント位置(目標レンジ位置)側に戻す。こ
の場合、このオーバーシュート量を、アクチュエータを
逆方向に駆動する直前のリニアセンサの出力値(ディテ
ント位置、即ち目標レンジ位置を行き過ぎて止まった位
置に対応する出力値)と、ディテント位置にてレンジ切
換弁が一瞬停止した際のリニアセンサの出力値(ディテ
ント位置に対応する出力値)との差として検出し、この
差に基づいてこのオーバーシュート量だけレンジ切換弁
を戻すように「所定時間」を設定し、その時間だけアク
チュエータを逆方向に駆動する。オーバーシュート状態
にあるレンジ切換弁は、アクチュエータが逆転させられ
ると、アクチュエータの動きに即座に追従して動く。そ
して、レンジ切換弁はアクチュエータの動きにより目標
レンジ位置であるディテント位置に戻る。
【0023】又、請求項5の発明では、学習手段によっ
て、リニアセンサの出力と接点スイッチ式センサの出力
の対応関係を学習し、リニアセンサのフェイルに備え
る。具体的には、接点スイッチ式センサの出力に頼って
アクチュエータを制御する場合の基準動作位置と、ディ
テント位置との間隔(位置の差)を、予めリニアセンサ
の出力値に換算して認識する。
【0024】即ち、ディテント位置を基準にして、「基
準動作位置」がどこにあるかを確認しておく。通常、自
動車ごとに接点スイッチ式センサのON・OFF位置と
リニアセンサの出力との関係にはずれがあるが、この学
習を行うことにより、ずれが確認される。次いで、リニ
アセンサの出力値として換算した基準動作位置とディテ
ント位置との間隔(差)に基づき、基準動作位置を利用
してアクチュエータの制御を行う場合のアクチュエータ
の動作時間(所定時間)を設定する。
【0025】そして、通常はレンジ切換弁の位置を細か
く知ることのできるリニアセンサの出力に基づいてアク
チュエータを制御する(この場合の制御方法は限定され
ない)が、リニアセンサがフェイルした際には、接点ス
イッチ式センサの出力に基づいてアクチュエータを制御
する。即ち、レンジ切換弁の実動作位置が基準動作位置
に到達した後は、先に設定した所定時間だけアクチュエ
ータを駆動して止める。これにより、リニアセンサの出
力によらなくても、接点スイッチ式センサの出力だけ
で、レンジ切換弁の位置を精度良く制御することができ
る。なお、一般的にリニヤセンサがフェイルするより接
点スイッチ式センサがフェイルする確率の方が低いのは
周知の事実である。
【0026】又、請求項6の発明は、請求項1に対する
請求項2と同趣旨の限定を請求項5に対して行ったもの
で、基準動作位置が、目標の手前のレンジ位置に設定さ
れ、その基準動作位置にレンジ切換弁の実動作位置が到
達した時点を起点とし、それから予め設定される所定時
間だけアクチュエータが駆動されて止められる。この場
合は、基準動作位置通過後のアクチュエータの動作時間
が、リニアセンサの学習値に基づいて設定されているの
で、リニアセンサの出力を用いてアクチュエータを制御
した場合と比べても遜色の無いレンジ切換弁の制御を行
うことができる。
【0027】又、請求項7の発明は、請求項1に対する
請求項3と同趣旨の限定を請求項5に対して行ったもの
で、基準動作位置が目標のレンジ位置そのものに設定さ
れ、その基準動作位置にレンジ切換弁の実動作位置が到
達した時点で一且アクチュエータが止められる。そし
て、その後、予め設定される所定時間だけアクチュエー
タが今までと逆方向に駆動されて止められる。この場合
も一且停止した後のアクチュエータの逆方向への動作時
間が、リニアセンサの学習値に基づいて設定されている
ので、リニアセンサの出力を用いてアクチュエータを制
御した場合と比べても遜色の無いレンジ切換弁の制御を
行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0029】なお、以下に述べる各実施例はレンジ切換
弁の制御の仕方に特徴を有するものであり、機械的構成
は一部を除いて(後述する切換弁ポジションセンサの種
類等を除いて)略全部に共通である。従って、説明の便
宜上、最初に各実施例に共通な機械的構成について説明
し、次に各実施例の制御内容を個別に説明する。
【0030】〔各実施例に共通な機械的構成〕図5は自
動変速機のレンジ切換弁を駆動するための電気制御系を
示し、図6はレンジ切換弁及びその駆動系の概要を示
す。
【0031】まず、図6を用いて駆動系を説明する。レ
ンジ切換弁30はスプールバルブ形式のものであって、
このレンジ切換弁30には、自動変速機の制御のための
基本油圧となるライン油圧が供給されている。このレン
ジ切換弁30は、スプール30aを軸方向に操作するこ
とで、ポートを切換えて、各シフトレンジを設定するた
めの摩擦係合装置(図示略)の係合及び解放を制御す
る。
【0032】このレンジ切換弁30は、直流モータ(ア
クチュエータ)50により駆動される。32は、モータ
50とレンジ切換弁30をつなぐコントロール軸であ
り、このコントロール軸32上にはウォームホイール5
6が固定されている。このウォームホイール56に対し
ては、モータ50の駆動軸52に設けられたウォーム5
4が噛み合っている。従って、コントロール軸32に
は、モータ50の回転駆動力が、ウォーム54とウォー
ムホイール56との噛み合いにより減速して伝達され
る。
【0033】コントロール軸32の回転は、その軸上に
固定されているディテントレバー36の回動を通じて、
レンジ切換弁30のスプール30aを軸線方向に移動さ
せる力として伝達される。なお、ウォームホイール56
の近くには、このウォームホイール56の回転位置、つ
まりレンジ切換弁30の切換え位置(動作位置)を検出
することのできる可変抵抗器や接点スイッチなどの切換
弁ポジションセンサ(切換弁ポジション検出手段)22
が配置されている。
【0034】ディテントレバー36は扇形状のものであ
り、その外周には複数個の凹凸部36aが形成されてい
る。これら凹凸部36aのうちの一つの凹部に対し、デ
ィテントスプリング38の端部に設けられたローラ38
aが係合するようになっている。これによりコントロー
ル軸32の回転位置、つまりレンジ切換弁30の複数の
レンジ切換え位置を決めるディテント機構34が構成さ
れている。
【0035】図7に、前記コントロール軸32の端部と
ウォームホイール56のボス部58との係合部分を拡大
して示す。この図から明らかなように、コントロール軸
32の端部は断面矩形状に形成されていて、この部分が
ボス部58の内部に挿入されている。そして、この係合
部分には、相互間の回転伝達方向に関して所定の遊び量
δが設けられている。即ち、この遊び量δは、前記モー
タ50とレンジ切換弁30との間の動力伝達経路に設け
られており、前記モータ50の駆動に伴うウォームホイ
ール56の回転力は前記遊び量δを詰めた後にコントロ
ール軸32に伝達されることとなる。
【0036】前記コントロール軸32の回転により、既
に説明したように前記ディテントレバー36を通じてレ
ンジ切換弁30が切換えられる。このときレンジ切換弁
30の各レンジポジションにおいて、前記ディテントス
プリング38のローラ38aはディテントレバー36の
凹凸部36aの一つの凸部を乗り越えては隣の凹部に係
合するといった動作を繰り返す。
【0037】従って、前記ローラ38aが凹凸部36a
の一つの凸部を越えてから凹部に至るまでの間は、前記
ディテントスプリング38の弾性力に基づいて、前記コ
ントロール軸32が、モータ50の駆動とは無関係に、
前記遊び量δの範囲内で自走することとなる。なお、こ
の自走の直後からモータ50の駆動による前記ウォーム
ホイール56の回転によって遊び量δが再び詰められる
までの間は、前記コントロール軸32の回転量、つまり
レンジ切換弁30の動作量はほとんど変化しない。
【0038】ディテント機構34の作用により、このよ
うにレンジ切換弁30が停止させられる位置を、ここで
は「ディテント位置」と呼ぶ。
【0039】次に、電気制御系の構成を図5及び図8、
図9を参照しながら説明する。図5において、レンジ選
択スイッチ(レンジポジションセンサに相当)10は、
自動変速機ATのシフトレンジを選択するために運転者
がレバー(操作手段)を操作した際、その操作位置に対
応して切換えられるもので、目標レンジ位置に相当する
信号を出力する。このレンジ選択スイッチ10として
は、運転者が直接操作するスイッチを用いてもよい。
【0040】又、図5において、レンジ制御部20(S
BW制御部)にはマイクロコンピュータが使用され、こ
のマイクロコンピュータは、自動変速機ATのシフトレ
ンジ切換えのための各種ソフトウエア処理に必要なプロ
グラムを記憶した読み出し専用メモリ(ROM)、この
プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)、プ
ログラムに必要な変数等を一時的に記憶できる書き込み
可能メモリ(RAM)等を主体として構成されている。
【0041】前記レンジ制御部20には、前記レンジ選
択スイッチ10からの信号a、自動変速機AT側に設け
られたレンジ切換弁30の動作位置を検出する切換弁ポ
ジションセンサ22からの信号bが共に入力される。
又、レンジ制御部20からは、前記レンジ選択スイッチ
10からの信号に応じた駆動信号cが前記モータ50の
駆動回路に出力される。
【0042】次に、前述のレンジ切換弁30の動作位置
を検出する切換弁ポジションセンサ22について説明す
る。
【0043】切換弁ポジションセンサ22としては、接
点スイッチ式センサ又はリニアセンサ、あるいは必要に
応じてその両方が用いられる。接点スイッチ式センサ
は、レンジ切換弁30のレンジ位置に応じたON・OF
F信号を出力するものである。又、リニアセンサは、略
連続的にレンジ切換弁30の実動作位置に応じた信号を
出力するもので、ロータリー式ポテンショメータ等から
なる。
【0044】図8に接点スイッチ式センサの構造例を示
す。
【0045】この接点スイッチ式センサはニュートラル
スタートスイッチ(接点スイッチ)を利用したものであ
り、表面に複数の接点イ〜リが設けられた基板42と、
レンジ切換弁30のスプールに動力を伝えるコントロー
ル軸32上に固定された切換レバー44とを備えてい
る。切換レバー44は、各接点イ〜リと接触する導電体
45を有する。従って、コントロール軸32の回転によ
り、切換レバー44が基板42の表面に沿って回動する
と、接点イ〜リが導電体45によって選択的に接続され
る。
【0046】図9に切換レバー44の回動位置、即ちレ
ンジ切換弁30の各レンジ位置に応じた各接点イ〜リの
接続状態を示す。この図面で明らかなように、パーキン
グ(P)レンジにおいては接点イと接点ロ及び接点ハと
接点ニがそれぞれ接続状態にあり、ニュートラル(N)
レンジにおいては接点イと接点ロ及び接点ハと接点ヘが
それぞれ接続状態にある。その他のリバース(R)レン
ジ、ドライブ(D)レンジ、セカンド(2)レンジ、及
びロー(L)レンジにおいては接点ハと接点ホ〜リの一
つとが接続されるだけで、接点イと接点ロとは接続され
ない。
【0047】このようにコントロール軸32の回転位置
に応じて接点イ〜リが選択的に接続され、接続時にON
信号、非接続時にOFF信号を出力する。以下、各レン
ジに相当する接点ハと接点ニ〜リの組を、単に「あるレ
ンジの接点スイッチ(SW)」という。
【0048】一方、リニアセンサとして用いられるロー
タリー形式のポテンショメータは、前記コントロール軸
32の回転角を電圧変化として検出する。なお、このリ
ニアセンサから出力される検出信号は、アナログ信号で
あるから、図5に示すA/Dコバータ24によりデジタ
ル信号に変換された後、前記レンジ制御部20に入力さ
れる。
【0049】この場合、シフトレンジの切換え時におけ
るポテンショメータの検出電圧は、Lレンジ→2レンジ
→Dレンジ→Nレンジ→Rレンジ→Pレンジの順に高く
なるように設定されている。
【0050】なお、前述したように、各レンジ位置にお
いて、レンジ切換弁30がディテント機構34の機能に
より前記遊び量δの範囲で自走したとき、位置センサ2
2の電圧値が瞬間的に大きく変化する。この自走後は、
モータ50の駆動に基づいて遊び量δが再び詰められる
時間が経過するまで、位置センサ22の電圧値はほとん
ど変化せず、フラットになる。
【0051】次に、各実施例の制御内容を個別に説明す
る。
【0052】〔第1実施例〕…図10、図11参照。 この第1実施例は、請求項1及び請求項2の発明の実施
例であり、切換弁ポジションセンサ22として、少なく
とも接点スイッチ式センサを用いている。又、レンジ制
御部20は、次の〜の機能を有している。
【0053】図10に示すように、接点スイッチ式セ
ンサの出力信号のうち、レンジ選択スイッチ10により
指定された目標レンジ位置の手前のレンジ(Xレンジ)
位置に相当する接点スイッチの信号がON→OFFにな
る点を、モータ50の停止制御のための基準動作位置と
設定する機能。
【0054】接点スイッチ式センサの出力により、
で設定した基準動作位置にレンジ切換弁が達したか否か
を判断する機能。即ち、目標の手前のレンジの接点スイ
ッチの信号がON→OFFになったか否かを判断する機
能。
【0055】前記の判断が下されてから(基準動作
位置に達してから)の経過時間を計測する機能。
【0056】図10に示すように、モータ50にレン
ジ切換弁30の実際の動作位置が目標レンジ位置となる
方向の駆動指令を与え、の判断が下された後、の計
時結果に基づきモータ50に所定時間T0 だけ前記方向
と同方向の駆動指令を引き続き与え、その後モータ50
に停止指令を与える機能。
【0057】次に、この実施例におけるレンジ切換弁の
制御フローについて、図11のフローチャートを用いて
説明する。
【0058】この制御がスタートすると、ステップS1
01でモータ制御中であるか否かを判断する。モータ制
御中でない場合は、ステップS102にてフラグFR=
0、フラグFX=0とし、タイマをオフとする。
【0059】ここで、フラグFRは、「目標の手前のX
レンジの接点スイッチがON→OFFになり、タイマが
スタート済であることを示す」フラグである。又、フラ
グFXは、「モータ制御中で、一旦目標の手前のXレン
ジの接点スイッチがONになっていることを示す」フラ
グである。
【0060】モータ制御中の場合は、ステップS101
からステップS103に進み、フラグFR=1か否かを
判断する。最初はフラグFR=1ではないから、ステッ
プS104に進む。そして、ここで切換弁ポジションセ
ンサの検出するレンジ位置が目標の手前のXレンジであ
るか否かを判断する。
【0061】Xレンジに達していない場合はステップS
105に進み、フラグFX=1か否かを判断する。フラ
グFX=1でない場合はEXITに進み、この制御フロ
ーから出る。
【0062】一方、Xレンジに達した場合は、ステップ
S104からステップS106に進み、ここでXレンジ
の接点スイッチがONになっていることを示すフラグF
X=1とし、EXITに進む。次回からも、Xレンジの
接点スイッチがONの間は、ステップS104→S10
6と進む。
【0063】そして、Xレンジの接点スイッチがOFF
となったら、ステップS104からステップS105に
進む。この時点ではフラグFX=1であるから、ステッ
プS105の判断はYESとなる。ステップS105の
判断がYESになるということは、図10に示すXレン
ジの接点スイッチの信号がON→OFFになったのを検
出したということである。つまり、レンジ切換弁30が
基準動作位置に到達したことを意味する。この場合はス
テップS108に進み、タイマをスタートし、タイマス
タート済であることを示すフラグFRを「1」にする。
【0064】次回からは、フラグFR=1であるから、
ステップS103の判断がYESになり、ステップS1
09に進む。ステップS109では、タイマのカウント
時間が所定時間T0 以上になったか否かを判断し、所定
時間にならないうちはそのままEXITに進み、所定時
間とになったらステップS110に進んで、モータ50
に停止指令を発し、モータ制御を終了して、EXITに
進み、この制御フローから出る。
【0065】次に制御の内容を一連の流れとして説明す
ると、モータ50を駆動することにより、レンジ切換弁
30の動作位置が目標の手前のレンジ位置(X)に達
し、そのレンジ位置の接点スイッチがONになると、ス
テップS101→S103→S104→S106と処理
が進み、ONになったことを示すフラグFXを1にセッ
トする。その状態から更にレンジ切換弁が動き、目標の
手前のXレンジ位置の接点スイッチの信号がONからO
FFになると、ステップS104→S105→S108
と処理が進み、所定時間T0を測定するタイマをスター
トする。そして、Xレンジの接点スイッチの信号がON
→OFFになってから、所定時間T0 だけモータを継続
して駆動し、所定時間T0 経過したところで、モータ5
0を停止する。
【0066】つまり、基準動作位置を通過後は、計時手
段の計時結果に基づいてモータ50を駆動するので、モ
ータ50やレンジ切換弁30の惰走の度合に応じてモー
タ50の動作時間T0 を設定することにより、レンジ切
換弁30の位置を正確に制御することができる。
【0067】〔第2実施例〕…図12、図13参照。 この第2実施例は、請求項1及び請求項3の発明の実施
例であり、切換弁ポジションセンサ22として少なくと
も接点スイッチ式センサを用いている。又、レンジ制御
部20は、次の〜の機能を有している。
【0068】図12に示すように、接点スイッチ式セ
ンサの出力信号のうち、レンジ選択スイッチ10により
指定された目標レンジ位置(ここではYレンジ位置)に
相当する接点スイッチの信号がOFF→ONになる点
を、モータ50の停止制御のための基準動作位置と設定
する機能。
【0069】接点スイッチ式センサの実際の出力が
で設定した基準動作位置に達したか否かを判断する機
能。つまり、接点スイッチ式センサのうち目標レンジの
接点スイッチの信号がOFF→ONになったか否かを判
断する機能。
【0070】前記の判断が出てから(基準動作位置
に達してから)の時間を計測する機能。
【0071】図12に示すように、モータ50にレン
ジ切換弁30の実際の動作位置が目標レンジ位置となる
方向の駆動指令を与え、の判断が出たとき一旦モータ
50に停止指令を与え、その後、の計時結果に基づ
き、T1 時間経過したらモータ50を逆転し、逆転開始
から所定時間T0 経過したらモータ50に停止指令を与
える機能。
【0072】次に、この実施例におけるレンジ切換弁の
制御フローについて、図13のフローチャートを用いて
説明する。
【0073】なお、ここでは目標のレンジを「Yレン
ジ」とする。又、T1 は「目標のYレンジの接点スイッ
チがONしたことによりモータ50を停止してから、モ
ータ50の逆転を開始するまでの時間」である。この時
間T1 は、モータ50に停止指令を発してから、実際に
モータが確実に停止するまでの時間にほぼ等しい値に設
定する。又、T0 は「モータ50の逆転を開始してか
ら、モータ50を停止(モータ制御終了)までの時間」
である。又、FYは「モータ制御中で、一旦T1 時間内
でのYレンジ位置で停止中であることを示すフラグ」で
ある。
【0074】この制御がスタートすると、ステップS2
01でモータ制御中であるか否かを判断する。モータ制
御中でない場合は、ステップS202にてフラグFY=
0とし、タイマオフとし、EXITに進む。
【0075】モータ制御中の場合は、ステップS201
からステップS203に進み、切換弁ポジションセンサ
22の検出するレンジ位置が目標のYレンジであるか否
かを判断する。Yレンジに達したか否かは、Yレンジの
接点スイッチがONとなったか否かで判断する。Yレン
ジに達していない場合は、EXITに進み、この制御フ
ローから出る。
【0076】Yレンジに達した場合はステップS204
に進み、フラグFY=1か否かを判断する。Yレンジに
達してから最初の処理では、フラグFY=1ではないの
で、ステップS205に進み、タイマをスタートし、モ
ータ50を一旦停止し、フラグFY=1にする。従っ
て、図12にて明らかなように、Yレンジの接点スイッ
チがOFF→ONになった時点で、タイマがスタートさ
れ、モータ50が停止される。
【0077】次の回の処理では、フラグFY=1である
ので、ステップS204からステップS206に進み、
タイマのカウント値がT1 以上か否かを判断する。タイ
マスタートからT1 時間を経過しないうちは、ステップ
S207に進み、モータ50を停止したままにしてお
く。実際には、このT1 時間は、モータ50に停止指令
を発してから確実にモータ50が止まるであろう時間に
設定されているので、このT1 時間が経過した段階でモ
ータ50は停止している。
【0078】そして、T1 時間を経過したらステップS
208に進み、タイマカウント値がT1 +T0 以下か否
かを判断する。T1 時間を経過した時点ではステップS
208の判断はYESであるから、ステップS209に
進み、モータ50を前記方向とは逆の方向に駆動する。
【0079】タイマスタートからT1 +T0 時間を経過
しないうちは、ステップS204→S206→S208
→S209の順に処理が進み、モータ50の逆転を継続
する。そして、タイマスタートからT1 +T0 時間を経
過したら、即ちモータ50の逆転を開始してからT0
間経過したら、ステップS210に進み、モータ50の
停止指令を発し、モータ制御を終了して、EXITに進
み、この制御フローから出る。
【0080】一連の流れとして説明すると、モータ50
を駆動することにより、レンジ切換弁30の動作位置が
目標レンジ位置(Y)に達し、そのレンジ位置の接点ス
イッチがOFF→ONになると、ステップS203→S
204→S205と処理が進み、タイマをスタートする
と共に、モータ50を一旦停止させ、Yレンジ位置に到
達したことを示すフラグFYを「1」にセットする。
【0081】そうすると、駆動系の惰走により実際には
レンジ切換弁30が適正な目標レンジ位置からオーバー
シュートした位置で止まる。モータ50の停止指令の発
生から確実にモータが止まるであろうT1 時間が経過す
るまで待ち、T1 時間が経過したら、ステップS204
→S206→S208→S209と処理が進み、モータ
50の逆転が開始する。そして、T0 時間だけ逆転駆動
した後、モータ50を停止し、モータ制御を終了する。
【0082】つまり、目標レンジ位置の接点スイッチの
ON信号を検出した時点(基準動作位置に達した時点)
で一旦モータ50に停止指令を発し、その後は、オーバ
ーシュート分だけレンジ切換弁の位置を戻すべく、所定
時間だけモータを逆転するのである。この実施例では、
オーバーシュート分を戻すように所定時間T0 を設定す
ることにより、レンジ切換弁30の位置を正確に制御す
ることができる。
【0083】〔第3実施例〕…図14〜図18参照。 この第3実施例は、請求項1〜3の発明の実施例であ
る。
【0084】直流モータ50は、図15に示すようにわ
ずかの時間で一定のスピードに達するが、温度やバッテ
リー電圧、負荷の大きさ等の条件の違いによって、その
スピードが変化する。図15において、ある条件では実
線のようにモータのスピードが変化するが、別の条件で
は点線のように変化し、モータスピードに差が出る。従
って、前述のようにモータ50の動作時間T0 を一定の
時間に決めておくだけでは、実際のモータスピードの変
化に対応することはできない。
【0085】そこで、この第3実施例においては、モー
タスピードを検出し、そのモータスピードに応じて前記
モータの動作時間T0 を設定することにより、スピード
の変化に対応できるようにしている。ここで、モータス
ピードは、例えば図14に示すように、あるレンジの接
点スイッチ間の回転角(ここでは、例としてNレンジと
Rレンジの接点スイッチ間の回転角θRNを示す)と、そ
の角度をコントロール軸32が回転する時間とから算出
する。
【0086】具体的には、図16に示すように、例えば
目標の手前のレンジ(X)の接点スイッチの信号がON
→OFFになってから、目標レンジ(Y)の接点スイッ
チの信号がOFF→ONになるまでの時間T2 を測定す
る。Xレンジの接点の端部からYレンジの接点の端部ま
での角度θYXは一定であるから、θYXをT2 で割ること
により、モータ50の動作速度が分かる。そして、この
モータ50の動作速度に応じてモータ50の動作時間T
0 を決める。
【0087】この第3実施例は、モータ50の動作時間
を決める点に特徴を有するものであり、少なくとも切換
弁ポジションセンサ22として、接点スイッチ式センサ
を用いている。又、レンジ制御部20は、接点スイッチ
式センサの出力に基づいてモータ50の動作速度を算出
する機能と、その動作速度に基づいてモータ50の動作
時間T0 を設定する機能を有している。モータ50の制
御フローについては、図11に示した第1実施例、ある
いは図13に示した第2実施例と同じである。なお、図
16の例は第2実施例に則した内容を示している。
【0088】次に、この第3実施例の特徴点である、モ
ータ50の動作時間T0 を決定する処理フローについ
て、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
但し、この制御フローは図16の内容に則したものであ
る。
【0089】この制御がスタートすると、ステップS3
01でモータ制御中であるか否かを判断する。モータ制
御中でない場合は、ステップS302にてフラグFR2
=0とし、EXITに進み、この制御フローを出る。こ
こで、フラグFR2は、「目標のYレンジの接点スイッ
チがONしていることを示すフラグ」である。
【0090】モータ制御中の場合は、ステップS301
からステップS303に進み、切換弁ポジションセンサ
22の検出するレンジ位置が目標の手前のレンジXであ
るか否かを判断する。この判断は、目標の手前のレンジ
(X)の接点スイッチの信号により行う。検出レンジ位
置がXレンジに達している場合は、このステップS30
3の判断がYESとなって、ステップS304に進ん
で、フラグFR0=1とし、ステップS302に進む。
このフラグFR0は、「目標の手前のXレンジの接点ス
イッチがONしていることを示すフラグ」である。
【0091】そして、Xレンジの接点スイッチの信号が
ON→OFFになると、ステップS303の判断がNO
となって、ステップS305に進み、ここでフラグFR
0=1か否かを判断する。Xレンジの接点スイッチがO
N→OFFになった時点ではフラグFR0=1であるか
ら、このステップS305の判断はYESとなって、ス
テップS306に進み、タイマをスタートし、フラグF
R0=0とする。次いで、ステップS307にてフラグ
FR2=0として、EXITに進む。
【0092】次回からはフラグFR0=0であるから、
ステップS305の判断がNOとなり、ステップS30
8に進む。このステップS308では、切換弁ポジショ
ンセンサの検出するレンジ位置が目標のYレンジに達し
たか否かを判断する。即ち、Yレンジの接点スイッチの
信号がONであるか否かを判断する。Yレンジに達して
いない場合は、ステップS302に進む。Yレンジに達
している場合は、ステップS308の判断がYESとな
り、ステップS309に進み、フラグFR2=0か否か
を判断する。
【0093】最初にこのステップS309を通るときは
フラグFR2=0であるから、このステップS309の
判断がYESとなって、ステップS310に進み、ここ
で現在のタイマのカウント値をT2 と置く。この時間T
2 は、Xレンジの接点スイッチON→OFFの時点から
Yレンジの接点スイッチOFF→ONまでにかかった時
間である。そして、フラグFR2=1とし、時間T
2 と、予め既知である接点間の回転角θYXとからモータ
スピードθYX/T2 を算出し、そのモータスピードに基
づいて、次式 T0 =(T2 /θYX)×K (但し、Kは係数) から、モータ50の動作時間T0 を算出し学習する。
又、ここで時間T2 を測定するために用いたタイマはオ
フとし、その後、EXITに進み、この制御フローから
出る。
【0094】そして、この制御フローで学習した時間T
0 を用いて、図13に示す制御フローを実行することに
より、レンジ切換弁30を制御する。
【0095】この第3実施例によれば、予めモータ50
の動作スピードを検出し、その検出したスピードに応じ
てモータ50の動作時間を決めるので、より精度良くレ
ンジ切換弁の位置を制御することができる。
【0096】なお、上の説明では、図13に示す第2実
施例の制御フローに則した学習制御を行う関係で、目標
の一つ手前のレンジと目標レンジの接点スイッチ間での
モータスピードを検出する場合を示したが、モータ50
の制御を図11に示す第1実施例の制御フローで行う場
合は、例えば図18に示すように目標の二つ手前のレン
ジと目標の一つ手前のレンジの接点スイッチ間でのモー
タスピードを検出し、その検出スピードに応じて時間T
0 を決めてもよい。
【0097】図18の例では、RレンジのON→OFF
からNレンジのOFF→ONまでの時間T2 を測定して
モータスピードを算出し、これに基づいて、NレンジO
N→OFF点(基準動作位置)を通過した後のモータ5
0の動作時間T0 を決めている。この場合は、目標レン
ジがDレンジである。
【0098】〔第4実施例〕…図19、図20参照。 この第4実施例は、請求項5の発明の実施例であり、切
換弁ポジションセンサ22として、少なくともリニアセ
ンサ(ここではポテンショメータ)を用いている。この
ポテンショメータの出力は、例えばRレンジからNレン
ジにシフトした場合、図19に示すようになる。
【0099】前述したように、モータ50を駆動してレ
ンジ切換弁30を動かした場合、適正レンジ位置の近傍
に達すると、ディテント機構34の作用により、レンジ
切換弁30が駆動系の遊び量の範囲で自走し、ポテンシ
ョメータの出力値が急激に変化する。自走後は、この遊
び量が再び詰められるまでの間、レンジ切換弁30はほ
とんど動作しなくなる。このとき、レンジ切換弁はディ
テント位置にある。
【0100】このディテント位置が目標レンジ位置であ
る場合は、前記の自走を検出した段階でモータ50に停
止指令を発する。そうすると、モータ50は更に慣性力
等により動いて、前述した遊び量が詰まり、レンジ切換
弁30が再度動き始めて、適正レンジ位置から若干行き
過ぎたオーバーシュート状態で止まる。
【0101】実際のところ、自走を検出した段階でモー
タ50に停止指令を与えた場合、このようにオーバーシ
ュートした状態で止まる。従って、そのオーバーシュー
トした分だけ、モータ50を逆転させて、レンジ切換弁
30を適正レンジ位置(ディテント位置)側に戻さなく
てはならない。
【0102】この第4実施例は、その戻す度合をモータ
50の動作時間で制御するようにしており、そのモータ
50の動作時間を、オーバーシュート量を検出した結果
により決めるようにしている。
【0103】具体的に説明する。
【0104】この第4実施例では、レンジ制御部20が
次の〜の機能を有している。
【0105】図19に示すように、ポテンショメータ
の出力に基づき、モータ50の停止のための基準動作位
置を設定する機能。ここでは、基準動作位置とは自走状
態となる位置のことである。
【0106】ポテンショメータの出力により、目標の
レンジ認識範囲で、で設定した自走状態になったか否
かを判断する機能。自走状態になると、ポテンショメー
タ出力が急激に変化するから、ポテンショメータ出力値
の時間当たりの変化量(d/dt)Uが所定値αを超え
た場合、自走と判断する。
【0107】前記の判断が出てから(基準動作位置
に達してから)の時間を計測する機能。
【0108】図19に示すように、モータ50にレン
ジ切換弁30の実際の動作位置が目標レンジ位置となる
方向の駆動指令を与え、の判断が出たとき一旦モータ
50に停止指令を与え、その後、の計時結果に基づ
き、T1 時間経過したらモータ50を逆転し、逆転開始
から所定時間T0 経過したらモータ50に停止指令を与
える機能。
【0109】図19に示すように、モータ50を逆転
開始する直前のポテンショメータ出力値と、ディテント
機構34の作用により目標レンジ位置(図19の例では
Nレンジ)においてレンジ切換弁30が一瞬停止した際
のポテンショメータ出力値との差であるオーバーシュー
ト量ΔUoを算出する機能。
【0110】前記で算出したオーバーシュート量に
基づき、モータ50を逆転開始してから停止するまでの
動作時間T0 を設定する機能。
【0111】次に、この実施例におけるレンジ切換弁の
制御フローについて、図13のフローチャートを用いて
説明する。
【0112】この制御がスタートすると、ステップS4
01でモータ制御中であるか否かを判断する。モータ制
御中でない場合は、EXITに進んで、そのままこの制
御フローから出る。
【0113】モータ制御中の場合は、ステップS401
からステップS402に進み、フラグFR1=1か否か
を判断する。ここで、フラグFR1は、「目標の手前の
レンジを越えた段階での自走を検出し、モータを一旦停
止中であることを示すフラグ」である。
【0114】自走検出以前はフラグFR1=0であるか
ら、ステップS402の判断がNOとなって、ステップ
S403に進む。このステップS403では、目標の手
前のレンジを越えてレンジ切換弁30が自走状態にある
か否かを判断する。自走状態にあるか否かの判断は、
(d/dt)U>αか否かの判断による。自走状態を検
出するまではEXITに進み、自走状態を検出すると、
ステップS404に進む。そして、ここでタイマをスタ
ートし、自走状態を検出したことを示すフラグFR1を
「1」とし、モータ50を一旦停止する。
【0115】次の回の処理では、フラグFR1=1であ
るから、ステップS402の判断がYESとなって、ス
テップS405に進み、タイマスタートからT1 時間経
過したか否かを判断する。タイマスタートからT1 時間
を経過しないうちは、EXITに進む。このT1 時間
は、モータ50に停止指令を発してから、確実にモータ
50が止まるであろう時間に設定しておく。
【0116】そして、T1 時間を経過したら、ステップ
S405の判断がYESとなって、ステップS406に
進み、ここでモータ逆転中を示すフラグFR0=0か否
かを判断する。最初にここを通るときはフラグFR0=
0であるから、判断結果がYESとなって、ステップS
407に進み、ここでモータ50を逆転開始し、フラグ
FR0=1とする。又、オーバーシュート量ΔUoを算
出し、この値に基づいて、次式 T0 =ΔUo×K1 +C (但し、K1 及びCは定数) から、モータを逆転開始してからのモータの動作時間T
0 を算出する。
【0117】この場合のオーバーシュート量は、モータ
を逆転開始する直前のポテンショメータの出力値と、デ
ィテント位置でのポテンショメータ出力値とを引き算し
て求める。なお、ディテント位置でのポテンショメータ
出力値は、自走検出後、ポテンショメータ出力値の変化
が微小(フラット)になった時点の値として検出するこ
とができる。そして、この回はEXITに進み、この制
御フローから出る。
【0118】次の回では、フラグFR0=1となってい
るから、ステップS406の判断がNOとなり、ステッ
プS408に進む。ここではタイマスタートからT1
0時間経過したか否かを判断する。T1 時間を経過し
た時点ではステップS408の判断はNOであるからE
XITに進む。
【0119】T1 +T0 時間を経過しないうちはEXI
Tに進み、そのままモータの逆転を続ける。そして、T
1 +T0 時間を経過すると、つまりモータ逆転開始から
0時間経過すると、ステップS408の判断がYES
となって、ステップS409に進み、ここでモータ50
を停止し、モータ制御を終了すると共に、フラグFR0
=0、フラグFR1=0とし、タイマをオフにし、EX
ITに進む。
【0120】この第4実施例では、検出したオーバーシ
ュート量ΔUoに応じてモータ50の逆転時間を決める
ので、精度良くディテント位置にレンジ切換弁30を戻
すことができる。
【0121】なお、モータ50を一旦停止させる際のタ
イミングを、この実施例では自走検出時に設定したが、
切換弁ポジションセンサとして接点スイッチ式センサ
(ニュートラルスタートスイッチ等)が備わっている場
合は、自走検出によらずに、前記第2実施例のように接
点スイッチ式センサの信号に基づいてモータ停止のタイ
ミングを設定しても勿論よい。但し、オーバーシュート
量の検出は、その場合でもポテンショメータ出力による
ことになる。
【0122】〔第5実施例〕…図21〜図25参照。 この第5実施例は請求項6〜8の実施例であり、切換弁
ポジションセンサ22として、少なくともリニアセンサ
であるポテンショメータを備え、それ以外に接点スイッ
チ式センサも備えている。
【0123】そして、通常時は、精度良くレンジ切換弁
30の位置を検出することのできるポテンショメータの
出力に基づいてモータ50の制御を行うものの、ポテン
ショメータのフェイルに備えて、ポテンショメータの出
力と接点スイッチ式センサの出力の対応関係を予め学習
するようにしている。この学習を行うことにより、自動
車ごとに接点スイッチ式センサのON・OFF位置とポ
テンショメータの出力との関係にはずれがあるが、この
ずれが検出される。
【0124】ポテンショメータのフェイルに備えた機能
として、この第5実施例は、次の、の機能を有して
いる。
【0125】前記第1実施例又は第2実施例で述べた
基準動作位置(例えば、図21又は図23に示すよう
な、目標の手前のレンジの接点スイッチの信号がON→
OFFになるA位置、あるいは目標のレンジの接点スイ
ッチの信号がOFF→ONになるB位置)に相当するポ
テンショメータの出力値と、ディテント機構の作用によ
り目標レンジ位置においてレンジ切換弁が停止した際の
ポテンショメータの出力値(ディテント位置でのポテン
ショメータ出力値)との差を学習する機能。つまり、予
めディテント位置を基準にして、接点スイッチ式センサ
の出力にたよってモータ制御する場合の「基準動作位
置」がどこにあるかを確認しておく機能。
【0126】前記で学習した結果基づき、前記第1
実施例あるいは第2実施例で述べたモータの動作時間T
0 を設定する機能。
【0127】次に、この実施例における、ポテンショメ
ータの出力と接点スイッチ式センサの出力の対応関係の
学習処理の内容について、図24のフローチャートを参
照しながら説明する。なお、このフローチャートの中で
用いる記号について予め述べておく。
【0128】Xレンジ …任意のレンジ FLXP …XレンジのPレンジ側の接点端部の位置を
計測したことを示すフラグ FLXL …XレンジのLレンジ側の接点端部の位置を
計測したことを示すフラグ UXP …XレンジのPレンジ側の接点ON・OFF
位置 UXL …XレンジのLレンジ側の接点ON・OFF
位置 UX …Xレンジのディテント位置 UXPO …Xレンジのディテント位置とPレンジ側の
接点ON・OFF位置との差 UXLO …Xレンジのディテント位置とLレンジ側の
接点ON・OFF位置との差
【0129】この制御がスタートすると、ステップS5
01でXレンジを通るシフトか否かを判断する。YES
の場合は、ステップS502に進み、Xレンジに相当す
る接点スイッチの信号がONか否かを判断する。ONの
場合はステップS503に進んで、Pレンジ側へのシフ
トか否かを判断する。シフト方向は、Pレンジ側→Lレ
ンジ側、Lレンジ側→Pレンジ側の二通りあるので、こ
こでシフト方向を確認する。
【0130】図21は、Pレンジ側→Lレンジ側のシフ
ト時のポテンショメータ出力と接点スイッチの信号の関
係、図22は実際にPレンジからRレンジを経てNレン
ジ方向にシフトした場合のポテンショメータ出力と接点
スイッチの信号の関係をそれぞれ示している。又、図2
3は、Lレンジ側→Pレンジ側のシフト時のポテンショ
メータ出力と接点スイッチの信号の関係を示している。
【0131】Lレンジ側→Pレンジ側のシフトの場合
は、ステップS503からステップS504に進み、P
レンジ側→Lレンジ側のシフトの場合は、ステップS5
03からステップS512に進む。
【0132】Pレンジ側へのシフトであって、ステップ
S504に進んだ場合は、ここでフラグFLXL=0か
否かを判断する。最初はFLXL=0であるから、この
ステップS504の判断がYESとなって、ステップS
505に進み、ここでその時点におけるポテンショメー
タの出力値を、図23に示すように、UXLと置く。そし
て、フラグFLXL=1とし、UXLとディテント位置U
X との差をUXLO と置く。なお、この場合のディテント
位置は、前述したように、ディテント機構の作用による
自走の後に、ポテンショメータ出力値が一瞬フラットに
なったときの値であり、予め検出しておく。ステップS
505の後は、EXITに進んで、この制御フローから
出る。
【0133】Xレンジに相当する接点スイッチがONで
なくなった場合は、ステップS502の判断がNOにな
ってステップS506に進み、ここでシフト中にXレン
ジの接点スイッチがON→OFFになったのかを確認す
る。ステップS506の判断がNOの場合はステップS
507に進んで、フラグFLXP=0、フラグFLXL
=0とし、EXITに進む。この流れは、Xレンジ位置
を完全に通過した後の流れである。
【0134】Xレンジの接点スイッチの信号がON→O
FFになったときは、ステップS506からステップS
508に進み、ここでPレンジ側へのシフトか否かを確
認する。そして、Pレンジ側へのシフトの場合はステッ
プS509に進み、Lレンジ側へのシフトの場合はステ
ップS511に進む。
【0135】ステップS509に進んだ場合は、Xレン
ジのPレンジ側の接点端部の位置を既に計測したことを
示すフラグFLXP=0か否か、つまり未だ計測済みで
はないか否かを判断し、YESの場合は、ステップS5
10に進んで、図23に示すように、その時点のポテン
ショメータ出力値UをUXPと置く。そして、フラグFL
XP=1とし、UXPとディテント位置UX との差をU
XPO と置き、EXITに進む。
【0136】即ち、以上の流れにおいては、図23に示
すように、Lレンジ側→Pレンジ側のシフト時に、ある
レンジの接点スイッチのOFF→ON位置(接点のLレ
ンジ側端部位置)に相当するポテンショメータ出力をU
XLとして学習し、ON→OFF位置(接点のPレンジ側
端部位置)に相当するポテンショメータ出力をUXPとし
て学習する。又、UXLとディテント位置UX との差をU
XLO として学習し、U XPとディテント位置UX との差を
XPO として学習する。
【0137】別のレンジYについても同様に学習する。
こうすることにより、Lレンジ側→Pレンジ側のシフト
時に接点スイッチ式センサのON・OFF位置とポテン
ショメータの出力の対応関係を把握することができる。
【0138】Pレンジ側→Lレンジ側のシフトの場合も
同様にして、図21に示すように接点スイッチ式センサ
のON・OFF位置とポテンショメータの出力の対応関
係を把握することができる。即ち、ステップS503に
進んでいる場合は、同ステップS503からステップS
512に進み、ここでフラグFLXP=0か否かを判断
し、同判断がYESの場合はステップS510に進み、
NOの場合はEXITに進む。又、ステップS508に
進んでいる場合は、同ステップS508からステップS
511に進み、ここでフラグFLXL=0か否かを判断
し、同判断がYESの場合はステップS505に進み、
NOの場合はEXITに進む。そして、以上の処理によ
り、同様にUXP、UXL、UXPO 、UXLO を学習する。
【0139】次に、以上の処理にて学習した値により、
モータ50の動作時間T0 を求める処理について、図2
5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0140】ここでは、目標の手前のレンジをX、目標
レンジをYとし、各レンジの接点スイッチの信号とポテ
ンショメータの出力が図21、図23に示す関係にある
ものとする。
【0141】図25の処理フローがスタートすると、ス
テップS601でシフト方向を確認する。Pレンジ側→
Lレンジ側のシフトの場合はステップS602に進み、
Lレンジ側→Pレンジ側のシフトの場合はステップS6
05に進む。
【0142】まず、Pレンジ側→Lレンジ側のシフトの
場合について、図21を用いながら述べる。この場合は
ステップS602に進んで、起点の位置を確認する。こ
こで起点とは前述した基準動作位置のことである。起点
がAの場合、つまり目標の手前のレンジの接点スイッチ
のON→OFF点を起点とする場合は、ステップS60
3に進み、モータの動作時間T0 を、関数式 T0 =f(UXL−UY ) から求め、これを学習する。そして、この場合は、ポテ
ンショメータがフェイルした際に、この時間T0 を用い
て、前記第1実施例の図11に示すモータ制御を実行す
る。
【0143】又、起点がBの場合、つまり目標レンジの
接点スイッチのOFF→ON点を起点とする場合は、ス
テップS604に進み、モータの動作時間T0 を、関数
式 T0 =f(UYP−UY ) から求め、これを学習する。そして、この場合は、ポテ
ンショメータがフェイルした際に、この時間T0 を用い
て、前記第2実施例の図13に示すモータ制御を実行す
る。
【0144】一方、シフト方向がLレンジ側→Pレンジ
側の場合は、ステップS605に進み、起点の位置を確
認する。図23に示すように、起点がAの場合は、ステ
ップS606に進み、モータの動作時間T0 を、関数式 T0 =f(UXP−UY ) から求め、これを学習する。そして、この場合は、ポテ
ンショメータがフェイルした際に、この時間T0 を用い
て、前記第1実施例の図11に示すモータ制御を実行す
る。
【0145】又、起点がBの場合は、ステップS607
に進み、モータの動作時間T0 を、関数式 T0 =f(UYL−UY ) から求め、これを学習する。そして、この場合は、ポテ
ンショメータがフェイルした際に、この時間T0 を用い
て、前記第2実施例の図13に示すモータ制御を実行す
る。
【0146】以降は、EXITに進み、このフローから
出る。
【0147】このように、予め接点スイッチ式センサの
ON・OFF位置を確認しておくことにより、ポテンシ
ョメータのフェイルセーフを実現することができる。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、レンジ切換弁が基準動作位置を通過した後は、
計時手段の計時結果に基づきアクチュエータを制御する
ので、切換弁ポジションセンサとして接点スイッチ式セ
ンサを用いた簡素なシステムでありながら、正確なレン
ジ切換えを実現することができる。又、アクチュエータ
の動作速度を考慮して前記のアクチュエータの動作時間
を設定するので、アクチュエータの動作速度が温度や負
荷等の条件によって変動する場合でも、それらの影響を
受けずに、レンジ切換弁の位置を精度良く制御すること
ができる。
【0149】又、請求項2の発明によれば、レンジ切換
弁が目標の手前のレンジ位置に設定された基準動作位置
を通過した後は、計時手段の計時結果に基づきアクチュ
エータを制御するので、基準動作位置通過後のアクチュ
エータの動作時間を惰走分を考慮して設定しさえすれ
ば、切換弁ポジションセンサとして接点スイッチ式セン
サを用いた簡素なシステムでありながら、正確なレンジ
切換えを実現することができる。
【0150】又、請求項3の発明によれば、レンジ切換
弁が目標レンジ上の基準動作位置に達した時点で一旦ア
クチュエータを停止し、その後、計時手段の計時結果に
基づいた時間だけアクチュエータを逆転させることによ
り、レンジ切換弁の位置を適正レンジ位置に戻すように
したので、レンジ切換弁が適正位置からオーバーシュー
トした分だけ戻すように、アクチュエータの動作時間を
設定しさえすれば、切換弁ポジションセンサとして接点
スイッチ式センサを用いた簡素なシステムでありなが
ら、正確なレンジ切換えを実現することができる。
【0151】
【0152】又、請求項4の発明によれば、リニアセン
サにより適正レンジ位置からのレンジ切換弁のオーバー
シュート量を直接検出し、そのオーバーシュート量に見
合った時間だけアクチュエータを逆転させることで、レ
ンジ切換弁の位置ずれを是正するため、レンジ切換弁の
位置をより精度艮く制御することができる。
【0153】又、請求項5の発明によれば、通常はリニ
アセンサの出力を利用してレンジ切換弁の位置をより精
度良く制御できると共に、リニアセンサがフェイルした
としても、接点スイッチ式センサの出力を利用すること
により、レンジ切換弁の位置を適切に制御できる。
【0154】又、請求項6の発明によれば、リニアセン
サがフェイルした場合、請求項2の発明と同様の制御を
行うことができる。
【0155】又、請求項7の発明によれば、リニアセン
サがフェイルした場合、請求項3の発明と同様の制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明の要旨を示すブロック図
【図2】請求項1〜3の発明の要旨を示すブロック図
【図3】請求項4の発明の要旨を示すブロック図
【図4】請求項5〜7の発明の要旨を示すブロック図
【図5】本発明の各実施例の電気信号系統を示す構成図
【図6】本発明の各実施例における、自動変速機のシフ
トレンジを切換えるためのレンジ切換弁とその駆動系の
概要を表した斜視図
【図7】同駆動系のコントロール軸とウォームホイール
との係合部分を表す平面図
【図8】本発明の各実施例における切換弁ポジションセ
ンサとしての接点スイッチ式センサの構造を示す図
【図9】同接点スイッチ式センサのレンジごとの接点接
続状態を示す図
【図10】本発明の第1実施例における接点スイッチの
信号のタイムチャート
【図11】同第1実施例の制御内容を示すフローチャー
【図12】本発明の第2実施例における接点スイッチの
信号とモータ駆動信号のタイムチャート
【図13】同第2実施例の制御内容を示すフローチャー
【図14】本発明の第3実施例の説明に用いる、接点ス
イッチと回転角の関係を示す図
【図15】同第3実施例の説明に用いる、モータの回転
スピードの変化を示す図
【図16】本発明の第3実施例における接点スイッチの
信号とモータ駆動信号のタイムチャート
【図17】同第3実施例の制御内容を示すフローチャー
【図18】同第3実施例の変形例における接点スイッチ
の信号とモータ駆動信号のタイムチャート
【図19】本発明の第4実施例におけるポテンショメー
タの出力とモータ駆動信号の関係を示す図
【図20】同第4実施例の学習処理内容を示すフローチ
ャート
【図21】本発明の第5実施例におけるポテンショメー
タの出力と接点スイッチの信号の関係を示す図
【図22】同ポテンショメータの出力と接点スイッチの
信号の関係の実際例を示す図
【図23】シフト方向を違えた場合のポテンショメータ
の出力と接点スイッチの信号の関係を示す図
【図24】同第5実施例の学習処理内容を示すフローチ
ャート
【図25】同第5実施例の別の学習処理内容を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
10…レンジ選択スイッチ(レンジポジションセンサ) 20…レンジ制御部 22…切換弁ポジションセンサ 30…レンジ切換弁 34…ディテント機構 50…モータ(アクチュエータ) δ…遊び量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−194266(JP,A) 特開 平5−99326(JP,A) 特開 平5−106727(JP,A) 特開 平5−203054(JP,A) 特開 昭63−168375(JP,A) 実開 昭62−41954(JP,U) 実開 昭57−143926(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作手段により選択された操作レンジか
    ら目標レンジ位置を検出するレンジポジションセンサ
    と、 自動変速機のレンジ切換弁の動作位置を切り換えるアク
    チュエータと、 前記レンジ切換弁の実動作位置を検出する接点スイッチ
    式の切換弁ポジションセンサと、 を備えた自動変速機におけるレンジ切換弁の制御装置に
    おいて、 前記レンジポジションセンサにより検出される目標レン
    ジ位置に基づき、前記アクチュエータを停止するための
    基準動作位置を前記切換弁ポジションセンサの出力に関
    連付けて設定する設定手段と、 前記切換弁ポジションセンサにより検出されるレンジ切
    換弁の実動作位置が前記基準動作位置に達したか否かを
    判断する判断手段と、 時間を計測する計時手段と、 前記アクチュエータに前記実動作位置が基準動作位置と
    なる方向の駆動指令を与え、前記判断手段によって実動
    作位置が基準動作位置に達したと判断された後は、前記
    計時手段の計時結果に基づきアクチュエータに所定時間
    だけ前記方向と同方向または逆方向の駆動指令を与え、
    その後アクチュエータに停止指令を与える制御手段と 前記切換弁ポジションセンサの出力に基づいてアクチュ
    エータの動作速度を算出する動作速度算出手段と、 該アクチュエータの動作速度に基づいて前記所定時間を
    設定する所定時間設定手段と、 備えたことを特徴とする自動変速機におけるレンジ切
    換弁の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準動作位置の設定手段は、該基準
    動作位置を、前記目標レンジ位置の手前のレンジ位置に
    相当する切換弁ポジションセンサの出力に関連して設定
    するものであり、 前記制御手段は、前記アクチュエータに前記実動作位置
    が基準動作位置となる方向の駆動指令を与え、前記判断
    手段によって実動作位置が基準動作位置に達したと判断
    された後は、前記計時手段の計時結果に基づきアクチュ
    エータに所定時間だけ前記方向と同方向の駆動指令を引
    き続き与えるものである請求項1記載の自動変速機にお
    けるレンジ切換弁の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基準動作位置の設定手段は、該基準
    動作位置を、目標レンジ位置に相当する切換弁ポジショ
    ンセンサの出力に関連して設定するものであり、 前記制御手段は、前記アクチュエータに前記実動作位置
    が基準動作位置となる方向の駆動指令を与え、前記判断
    手段によって実動作位置が基準動作位置に達したと判断
    されたとき、アクチュエータに停止指令を与え、その
    後、前記計時手段の計時結果に基づきアクチュエータに
    所定時間だけ前記方向と逆方向の駆動指令を与えるもの
    である請求項1記載の自動変速機におけるレンジ切換弁
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 操作手段により選択された操作レンジか
    ら目標レンジ位置を検出するレンジポジションセンサ
    と、 自動変速機のレンジ切換弁の動作位置を切り換えるアク
    チュエータと、 少なくとも前記レンジ切換弁の実動作位置に応じた信号
    を略連続的に出力するポテンショメータ等のリニアセン
    サを含む切換弁ポジション検出手段と、 を備え、 前記アクチュエータとレンジ切換弁との間の動力伝達経
    路に所定の遊び量が設けられ、 しかもレンジ切換弁がディテント機構により複数のレン
    ジ位置で固定・位置決めされる構成の自動変速機におけ
    るレンジ切換弁の制御装置において、 前記レンジポジションセンサにより検出される目標レン
    ジ位置に基づき、前記アクチュエータを停止するための
    基準動作位置を前記切換弁ポジション検出手段の出力に
    関連付けて設定する設定手段と、 前記切換弁ポジション検出手段により検出されるレンジ
    切換弁の実動作位置が前記基準動作位置に達したか否か
    を判断する判断手段と、 時間を計測する計時手段と、 前記アクチュエータに前記実動作位置が基準動作位置と
    なる方向の駆動指令を与え、前記判断手段によって前記
    実動作位置が基準動作位置に達したと判断され たときア
    クチュエータに停止指令を与え、その後、前記計時手段
    の計時結果に基づきアクチュエータに所定時間だけ前記
    方向と逆方向の駆動指令を与えた後、アクチュエータに
    停止指令を与える制御手段と、 アクチュエータに前記逆方向の駆動指令を与える直前の
    レンジ切換弁の停止時の前記リニアセンサの出力値と、
    前記ディテント機構の作用により目標レンジ位置におい
    てレンジ切換弁が停止した際の前記リニアセンサの出力
    値との差を検出するオーバーシュート量検出手段と、 該オーバーシュート量検出手段の検出した差に基づき前
    記所定時間を設定する所定時間設定手段と、 を設けたことを特徴とする自動変速機におけるレンジ切
    換弁の制御装置。
  5. 【請求項5】 操作手段により選択された操作レンジか
    ら目標レンジ位置を検出するレンジポジションセンサ
    と、 自動変速機のレンジ切換弁の動作位置を切り換えるアク
    チュエータと 記レンジ切換弁の実動作位置を検出する切換弁ポジシ
    ョン検出手段と、 を備え、 前記アクチュエータとレンジ切換弁との間の動力伝達経
    絡に所定の遊び量が設けられ、 しかもレンジ切換弁がディテント機構により複数のレン
    ジ位置で固定・位置決めされる構成の自動変速機におけ
    るレンジ切換弁の制御装置において、 前記切換弁ポジション検出手段が、少なくとも略連続的
    にレンジ切換弁の実動作位置に応じた信号を出力するポ
    テンショメータ等のリニアセンサと、レンジ切換弁の実
    動作位置に応じたON・OFF信号を出力する接点スイ
    ッチ式センサとを含み、 更に、 前記レンジポジションセンサにより検出される目標レン
    ジ位置に基づき、前記アクチュエータを停止するための
    基準動作位置を前記接点スイッチ式センサの出力に関連
    付けて設定する設定手段と、 前記接点スイッチ式センサにより検出されるレンジ切換
    弁の実動作位置が前記基準動作位置に達したか否かを判
    断する判断手段と、 時間を計測する計時手段と、 前記アクチュエータに前記実動作位置が基準動作位置と
    なる方向の駆動指令を与え、前記判断手段によって実動
    作位置が基準動作位置に達したと判断された後は、前記
    計時手段の計時結果に基づきアクチュエータに所定時間
    だけ前記方向と同方向または逆方向の駆動指令を与え、
    その後アクチュエータに停止指令を与える制御手段と、 前記基準動作位置におけるリニアセンサの出力値と前記
    ディテント機構の作用により目標レンジ位置においてレ
    ンジ切換弁が停止した際の前記リニアセンサの出力値と
    の差を学習する手段と、 該差 に基づき前記所定時間を設定する所定時間設定手段
    と、 を備えたことを特徴とする自動変速機におけるレンジ切
    換弁の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記基準動作位置の設定手段は、該基準
    動作位置を、前記目標レンジ位置の手前のレンジ位置に
    相当する前記切換弁ポジション検出手段の出力に関連し
    て設定するものであり、 前記制御手段は、前記アクチュエータに前記実動作位置
    が基準動作位置となる方向の駆動指令を与え、前記判断
    手段によって実動作位置が基準動作位置に達したと判断
    された後は、前記計時手段の計時結果に基づきアクチュ
    エータに所定時間だけ前記方向と同方向の駆動指令を引
    き続き与えるものである請求項5記載の自 動変速機にお
    けるレンジ切換弁の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記基準動作位置の設定手段は、該基準
    動作位置を、前記目標レンジ位置に相当する前記切換弁
    ポジション検出手段の出力に関連して設定するものであ
    り、 前記制御手段は、前記アクチュエータに前記実動作位置
    が基準動作位置となる方向の駆動指令を与え、前記判断
    手段によって実動作位置が基準動作位置に達したと判断
    されたとき、アクチュエータに停止指令を与え、その
    後、前記計時手段の計時結果に基づきアクチュエータに
    所定時間だけ前記方向と逆方向の駆動指令を与えるもの
    である請求項5記載の自動変速機におけるレンジ切換弁
    の制御装置。
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