JP3239036U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】商品を収容した状態で陳列可能であり、商品が取り出し易く、積み重ねても不安定となり難い箱体を組立可能な箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、左右方向にこの順に連接される第1幅面パネル、第1長さ面パネル、第2幅面パネル及び第2長さ面パネルと、第1長さ面パネルの上縁から延出する第1蓋外フラップと、第2長さ面パネルの上縁から延出する第2蓋外フラップと、第1長さ面パネルの下縁から延出する第1底外フラップと、第2長さ面パネルの下縁から延出する第2底外フラップと、を備え、第1長さ面パネルと、第1幅面パネル及び第2幅面パネルとの境界線が、切断容易線で構成されており、第1蓋外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、第1蓋外フラップを幅方向に横断する第1切断部を有し、第1底外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、第1底外フラップを幅方向に横断する第2切断部を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
商品をダンボール箱に収容して保管・輸送し、店頭にそのまま陳列する場合がある。このような陳列をすることを前提としたダンボール箱として、例えば箱体を構成するパネルのうち、最も面積の広い天面板の一部を開封可能とし、商品を見える状態で陳列できるものが知られている(特開2013-151298号公報参照)。
この公報に記載のダンボール箱では、天面板と両外側側面板の間の両折目線に沿って天面板の先端縁から天面板と前面板の間の折目線の手前の屈曲点まで同一長さで形成されている互いに平行な一対の切断容易線と、上記屈曲点から天面板と前面板の間の折目線の中間部方向に屈曲して延びて双方が接続して頂部を形成している山形状の切断容易線によって天面板内に天面開封部が形成されている。
この天面開封部は、天面板と後面板との折目線を介して後面板とつながっており、開封後は、例えば二つ折りにすることで、後面板と平行に、つまり天面板と垂直方向に起立する表示板として機能するように構成されている。
特開2013-151298号公報
上記従来のダンボール箱では、天面開封部の開封を容易に行うため、天面板と前面板との折目線の中央を頂点とする山形状の切断容易線を設けているため、開封後も天面板の一部がそのまま残留する。この残留する天面板の直下に位置する商品は取り出し難い。
また、天面開封部が表示板として残るため、例えば複数のダンボール箱を開封した状態で積み重ねようとすると、上記表示板が障害となり、上側に積み重ねるにつれて、ダンボール箱が前面へ飛び出す方向へ位置ずれする。このため、開封した状態のダンボール箱を積み重ねると不安定となり易い。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、商品をダンボール箱に収容した状態で商品を陳列可能であり、商品が取り出し易く、かつ積み重ねても不安定となり難い箱体を組立可能な箱用シートの提供を課題とする。
本考案の一態様に係る箱用シートは、左右方向にこの順に連接される第1幅面パネル、第1長さ面パネル、第2幅面パネル及び第2長さ面パネルと、上記第1長さ面パネルの上縁から延出する第1蓋外フラップと、上記第2長さ面パネルの上縁から延出する第2蓋外フラップと、上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと、上記第1長さ面パネルの下縁から延出する第1底外フラップと、上記第2長さ面パネルの下縁から延出する第2底外フラップと、上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記第1長さ面パネルと、上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルとの境界線が、切断容易線で構成されており、上記第1蓋外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、かつ上記第1蓋外フラップを幅方向に横断する第1切断部を有し、上記第1底外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、かつ上記第1底外フラップを幅方向に横断する第2切断部を有する。
本考案の箱用シートは、商品をダンボール箱に収容した状態で商品を陳列可能であり、商品が取り出し易く、かつ積み重ねても不安定となり難い箱体を組立可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立てて得られる箱体を示す模式的斜視図である。 図3は、図2の箱体の第1切断部を切断した状態を示す模式的斜視図である。 図4は、図3の箱体において切り離し部を切り離した状態を示す模式的斜視図である。 図5は、図4の箱体において切り離し部を表示板として利用している状態を示す模式的斜視図である。 図6は、図5の箱体の模式的側面図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、左右方向にこの順に連接される第1幅面パネル、第1長さ面パネル、第2幅面パネル及び第2長さ面パネルと、上記第1長さ面パネルの上縁から延出する第1蓋外フラップと、上記第2長さ面パネルの上縁から延出する第2蓋外フラップと、上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと、上記第1長さ面パネルの下縁から延出する第1底外フラップと、上記第2長さ面パネルの下縁から延出する第2底外フラップと、上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記第1長さ面パネルと、上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルとの境界線が、切断容易線で構成されており、上記第1蓋外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、かつ上記第1蓋外フラップを幅方向に横断する第1切断部を有し、上記第1底外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、かつ上記第1底外フラップを幅方向に横断する第2切断部を有する。
当該箱用シートにより組み立てられる箱体では、第1長さ面パネル全部を切り離すことで開封し、この開封部分を上面として商品を見える状態で陳列することができる。このとき、第1長さ面パネル全部が上記箱体から取り除かれるので取り出し難い商品が生じることを抑止できる。また、上記箱体では、第1長さ面パネル全部を取り除くので、開封した状態であっても複数の上記箱体を積み重ね易い。
上記第1切断部及び上記第2切断部の少なくとも一方が、中央に形成された切断線と、この切断線の両側からそれぞれ上記第1蓋外フラップ及び上記第1底外フラップの側縁まで延びる一対の切断容易線とで構成されているとよい。このように切断部を構成することで、中央に形成された切断線を起点として、容易に開封することができる。
組立状態で、上記第1蓋外フラップ及び上記第2蓋外フラップの先端縁同士を突き合わせて、少なくとも上記第1蓋外フラップ及び上記第2蓋外フラップの外面に封函テープを貼着することで封函可能に構成されており、上記第1切断部が、上記第1蓋外フラップ上に位置する上記封函テープの側縁と上記第1蓋外フラップの基端縁との間で、上記封函テープの側縁に近接する位置に設けられており、組立状態で、上記第1底外フラップ及び上記第2底外フラップの先端縁同士を突き合わせて、少なくとも上記第1底外フラップ及び上記第2底外フラップの外面に封函テープを貼着することで封函可能に構成されており、上記第2切断部が、上記第1底外フラップ上に位置する上記封函テープの側縁と上記第1底外フラップの基端縁との間で、上記封函テープの側縁に近接する位置に設けられているとよい。このように上記第1切断部及び上記第2切断部を構成することで、第1蓋外フラップ及び第1底外フラップのうち取り除かれる部分の面積を大きくすることができるので、第1蓋外フラップ側及び第1底外フラップ側の商品を、取り出し易くすることができる。また、第1蓋外フラップ及び第1底外フラップのうち上記箱体に残る部分は、大半が封函テープに覆われることとなり、第2蓋外フラップ及び第2底外フラップとそれぞれ一体的に側壁を構成し、商品を側方から支持し易い。
上記第1長さ面パネルが、その上縁に平行な直線状で、かつ上記第1長さ面パネルを二つ折りするための折り曲げ容易線を有するとよい。このように上記第1長さ面パネルに折り曲げ容易線を設けることで、陳列時に切り離した第1長さ面パネル全部を含む切り離し部分を表示板として利用することができる。
上記一対の蓋内フラップ及び上記一対の底内フラップの上記第1長さ面パネル側の先端角部が丸められているとよい。このように上記一対の蓋内フラップ及び上記一対の底内フラップの上記第1長さ面パネル側の先端角部を丸めることで、第1蓋外フラップ側及び第2底外フラップ側の商品を、さらに取り出し易くすることができるほか、例えば商品を取り出す際に作業者の手が当たっても不快感を生じ難い。
なお、本発明において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の蓋部が上面となるように配置した場合における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、上下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。また、「内」及び「外」は、それぞれ箱体の内側及び外側を指す。
[本考案の実施形態の詳細]
以下に、本考案の一実施形態に係る箱用シートについて、適宜図面を参照しつつ説明する。
図1に示す箱用シート1は、図2に示すように、A式(ミカン箱タイプ)の箱体2に組み立てられる箱用シートである。なお、図1において、太い実線はシートを切断した切断線を示し、細い実線はシートに筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シート1は、1枚のシート材から形成される。上記シート材としては、例えばダンボールシート、プラスチックボード、ボール紙等を用いることができる。中でもダンボールシートが好適に用いられる。以下、当該箱用シート1がダンボールシートからなる場合を例にとり説明するが、上記シート材がダンボールシートに限定されることを企図するものではない。
上記ダンボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、あるいは中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面ダンボールであってもよい。
上記シート材の厚さの下限としては、強度の観点から、3mmが好ましい。一方、シート材の厚さの上限としては、特に限定されないが、箱体2への組立の容易性から8mmが好ましい。
当該箱用シート1は、左右方向(図1のx方向)にこの順に連接される第1幅面パネル11、第1長さ面パネル12、第2幅面パネル13及び第2長さ面パネル14と、第1長さ面パネル12の上縁から延出する第1蓋外フラップ15と、第2長さ面パネル14の上縁から延出する第2蓋外フラップ16と、第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13の上縁から延出する一対の蓋内フラップ17と、第1長さ面パネル12の下縁から延出する第1底外フラップ18と、第2長さ面パネル14の下縁から延出する第2底外フラップ19と、第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13の下縁から延出する一対の底内フラップ20と、糊代部21とを備える。
<長さ面パネル及び幅面パネル>
長さ面パネル(第1長さ面パネル12及び第2長さ面パネル14)並びに幅面パネル(第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13)は、略方形状である。また、第1長さ面パネル12と第2長さ面パネル14とは同等の大きさとされ、第1幅面パネル11と第2幅面パネル13とは同等の大きさとされる。
上記長さ面パネルの上下方向長さ(図1のy方向の長さ)と、上記幅面パネルの上下方向長さとは等しい。また、上記長さ面パネルの左右方向長さ(図1のx方向の長さ)は、上記幅面パネルの左右方向長さ以上である。
上記長さ面パネル及び上記幅面パネルの上下方向長さ、上記長さ面パネルの左右方向の長さ、並びに上記幅面パネルの左右方向の長さは、箱用シート1により組み立てられる箱体2に収容が想定される収容物の大きさや個数に対応できるように適宜決定される。中でも上記長さ面パネルの上下方向の長さが、上記幅面パネルの左右方向の長さよりも長いことが好ましい。このような箱用シート1で組み立てられる箱体2では、第2長さ面パネル14を底面として陳列する際に、その高さが底面を構成する第2長さ面パネル14の2辺の長さのいずれよりも短くなるため、陳列時の安定性に優れる。
<蓋外フラップ及び蓋内フラップ>
蓋外フラップ(第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16)並びに蓋内フラップ17は、略方形状であり、図2に示すように、組立状態で、第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16の先端縁同士を突き合わせて、少なくとも第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16の外面に封函テープX1を貼着することで封函可能に構成されている。具体的には、組立時に、一対の蓋外フラップ(第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16)及び一対の蓋内フラップ17を、蓋内フラップ17が内側となるようにそれぞれ延出する長さ面パネル(第1長さ面パネル12及び第2長さ面パネル14)並びに幅面パネル(第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13)に対して内側へ直角に折り曲げ、封函テープX1を外面に貼着して、箱体2の蓋部2aを形成することができる。
第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16の延出方向長さ(図1のy方向の長さ)は、例えば上記幅面パネルの左右方向の長さの1/2とされる。
一方、一対の蓋内フラップ17の延出方向長さは、特に限定されないが、第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16の長さと同等とできる。
なお、第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16並びに一対の蓋内フラップ17の左右方向の長さ(図1のx方向の長さ)は、特に限定されないが、それぞれ延出する長さ面パネル及び幅面パネルの左右方向の長さと同等とすることが好ましい。
一対の蓋内フラップ17の第1長さ面パネル12側の先端角部は、図1に示すように、丸められているとよい。このように一対の蓋内フラップ17の第1長さ面パネル12側の先端角部を丸めることで、第1蓋外フラップ15側の商品を、さらに取り出し易くすることができるほか、例えば商品を取り出す際に作業者の手が当たっても不快感を生じ難い(図4参照)。
<底外フラップ及び底内フラップ>
底外フラップ(第1底外フラップ18及び第2底外フラップ19)並びに底内フラップ20は、略方形状であり、組立状態で、第1底外フラップ18及び第2底外フラップ19の先端縁同士を突き合わせて、少なくとも第1底外フラップ18及び第2底外フラップ19の外面に封函テープX2を貼着することで封函可能に構成されている。この封函により箱体2の底部2bが形成される。なお、この封函テープX2は、蓋部2aを封函する封函テープX1と別体でもよいし、一体でもよい。
一対の底内フラップ20の第1長さ面パネル12側の先端角部は、図1に示すように、丸められているとよい。このように一対の底内フラップ20の第1長さ面パネル12側の先端角部を丸めることで、第1底外フラップ18側の商品を、さらに取り出し易くすることができるほか、例えば商品を取り出す際に作業者の手が当たっても不快感を生じ難い(図4参照)。
第1底外フラップ18及び第2底外フラップ19並びに一対の底内フラップ20は、第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16並びに蓋内フラップ17と同様に構成できるので、他の詳細説明を省略する。
<糊代部>
糊代部21は、左右方向にこの順に連接される第1幅面パネル11、第1長さ面パネル12、第2幅面パネル13及び第2長さ面パネル14で構成される帯状体の一端側に設けられている。図1の箱用シート1では、糊代部21は、第1幅面パネル11に設けられている。糊代部21は、上記帯状体の他方の端部と当接可能に構成されている。この当接部分を上記帯状体の他方の端部に貼着することで上記帯状体を無端状とできる。あるいは、貼着に代えてワイヤー接合等により結合してもよい。
糊代部21は方形状とすることもできるが、台形状であることが好ましい。具体的には、糊代部21は、その一対の側辺が上記帯状体から遠ざかるに従って内側へ傾斜する等脚台形状であるとよい。このように糊代部21を等脚台形状とすることで、箱用シート1を箱体2に組み立てた際に、糊代部21の側縁付近での貼着強度を維持しつつ、糊代部21の側縁が蓋内フラップ17や底内フラップ20と干渉することを抑止できる。
<切り離し部>
当該箱用シート1では、図1に示すように、第1長さ面パネル12と、第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13との境界線が、切断容易線で構成されている。また、第1蓋外フラップ15が、その基端縁に平行な直線状で、かつ第1蓋外フラップ15を幅方向に横断する第1切断部15aを有し、第1底外フラップ18が、その基端縁に平行な直線状で、かつ第1底外フラップ18を幅方向に横断する第2切断部18aを有する。当該箱用シート1を組み立ててなる箱体2は、切断容易線で構成されている上記境界線、第1切断部15a及び第2切断部18aを切断することで、第1長さ面パネル12全部と第1蓋外フラップ15及び第1底外フラップ18の一部(これらをまとめて「切り離し部分22」ともいう)を切り離すことができる(図4参照)。
第1切断部15a及び第2切断部18aは、中央に形成された切断線15b、18bと、この切断線15b、18bの両側からそれぞれ第1蓋外フラップ15及び第1底外フラップ18の側縁まで延びる一対の切断容易線15c、18cとで構成されているとよい。このように上記切断部を構成することで、中央に形成された切断線15b、18bを起点として、容易に開封することができる。なお、当該箱用シート1では、第1切断部15a及び第2切断部18aがともに上述の構成を有する場合を示しているが、いずれか一方のみが上述の構成を有しても、同様の効果を奏する。
第1切断部15a及び第2切断部18aは、それぞれ第1蓋外フラップ15及び第1底外フラップ18を2つに分割するように設けられている。中でも、図1に示すように、第1切断部15aが、第1蓋外フラップ15上に位置する封函テープX1の側縁と第1蓋外フラップ15の基端縁との間で、封函テープX1の側縁に近接する位置に設けられ、第2切断部18aが、第1底外フラップ18上に位置する封函テープX2の側縁と第1底外フラップ18の基端縁との間で、封函テープX2の側縁に近接する位置に設けられているとよい。このように第1切断部15a及び第2切断部18aを構成することで、第1蓋外フラップ15及び第1底外フラップ18のうち取り除かれる部分の面積を大きくすることができるので、第1蓋外フラップ15側及び第1底外フラップ18側の商品を、取り出し易くすることができる。また、第1蓋外フラップ15及び第1底外フラップ18のうち箱体2に残る部分は、大半が封函テープX1、X2に覆われることとなり、第2蓋外フラップ16及び第2底外フラップ19とそれぞれ一体的に側壁を構成し、商品を側方から支持し易い。
当該箱用シート1では、第1長さ面パネル12が、その上縁に平行な直線状で、かつ第1長さ面パネル12を二つ折りするための折り曲げ容易線12aを有する。このように第1長さ面パネル12に折り曲げ容易線12aを設けることで、陳列時に切り離した第1長さ面パネル12全部を含む切り離し部分22を表示板2cとして利用することができる(図5参照)。
この折り曲げ容易線12aの位置は、表示板2cとしての面積等を考慮して適宜決定可能であるが、例えば第1長さ面パネル12の上下方向中央とすると良い。このように折り曲げ容易線12aの位置を第1長さ面パネル12の上下方向中央とすることで、表示板2c全体が2枚のシートの重ね合わせで構成されるため、強度を確保し易い。
また、折り曲げ容易線12aは、1本の線で構成することもできるが、折り曲げ易さの観点から、図1に示すように、シートの厚みと同等の間隔を有する平行な2本の線で構成されることが好ましい。
<箱体の組立方法>
当該箱用シート1を箱体2に組み立てる箱体の組立方法は、例えば四角筒状部組立工程と、底部組立工程と、蓋部組立工程とを備える。
(四角筒状部組立工程)
四角筒状部組立工程では、左右方向にこの順に連接される第1幅面パネル11、第1長さ面パネル12、第2幅面パネル13及び第2長さ面パネル14を四角筒状に組み立てる。
具体的には、以下の手順による。まず、上述の4つのパネルのうち、一方の側端に位置する第2長さ面パネル14を、隣接する第2幅面パネル13の内面側に折り重ね、他方の側端に位置する第1幅面パネル11を、隣接する第1長さ面パネル12の内面側に折り重ねる。そして糊代部21に第1幅面パネル11の左右方向他方側(第1長さ面パネル12との連接側と反対側)の内面を貼着する。これにより、第1幅面パネル11、第1長さ面パネル12、第2幅面パネル13及び第2長さ面パネル14が無端状に接続される。第1幅面パネル11への糊代部21の貼着は、例えば接着剤、ステープラー等を用いて行うことができる。
次に、無端状に接続された上記4つのパネルを四角筒状に広げる。これにより、箱体2の側面が四角筒状に組み立てられる。
(底部組立工程)
底部組立工程では、一対の底内フラップ20及び一対の底外フラップ(第1底外フラップ18及び第2底外フラップ19)により箱体2の底部2bを組み立てる。
具体的には、以下の手順による。まず、一対の底内フラップ20を幅面パネル(第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13)に対して直角になるように四角筒状の箱体2の内側に折り曲げる。次に、その外面に接するように一対の底外フラップを長さ面パネル(第1長さ面パネル12及び第2長さ面パネル14)に対して直角になるように折り曲げる。第1底外フラップ18及び第2底外フラップ19は、先端縁同士を突き合わせ可能に構成されているので、この突き合わせ部及び上記幅面パネルの外面に封函テープX1を貼着することで、底部2bが形成される。
(蓋部組立工程)
蓋部組立工程では、一対の蓋内フラップ17及び一対の蓋外フラップ(第1蓋外フラップ15及び第2蓋外フラップ16)により箱体2の蓋部2aを組み立てる。
この工程は、梱包する商品を上記四角筒状部で囲まれる空間に収容した後に行われる。蓋部2aの形成方法は、底部組立工程と同様であるので、詳細説明は省略する。
<陳列方法>
当該箱用シート1を組み立ててなる箱体2を用いて商品を陳列する陳列方法について説明する。箱体2は縦方向、すなわち蓋部2aを上面として商品を収納するが、横方向、すなわち第1長さ面パネル12を上面(蓋部2aを側面)として陳列されることを特徴とする。
上記陳列方法は、切り離し工程と、表示板構成工程とを備える。
(切り離し工程)
切り離し工程では、第1長さ面パネル12と、第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13との境界線、第1切断部15a及び第2切断部18aの切断により切り離し部分22を切り離す。
まず、図3に示すように、第1蓋外フラップ15が上面となるように箱体2を載置し、第1切断部15aの切断線15bを起点として、この両側に連続する切断容易線15cを切断し、第1蓋外フラップ15の一部を上方へ開封する。
次に、図4に示すように、第1長さ面パネル12が上面となるように箱体2を横倒しし、第1幅面パネル11及び第2幅面パネル13との境界線及び第2切断部18aをこの順に切断する。この切断は、第1蓋外フラップ15の一部が開封されているため、これを起点として容易に行うことができる。
全て切断すると、図4に示すように、第1長さ面パネル12全部と第1蓋外フラップ15及び第1底外フラップ18の一部で構成される切り離し部分22を切り離すことができる。なお、ここでは第1切断部15aから切断を開始する場合を説明したが、当該箱用シート1では、第2切断部18aから切断を開始してもよい。
(表示板構成工程)
表示板構成工程では、上記切り離し工程で切り離した切り離し部分22を用いて表示板2cを構成する。なお、表示板2cを利用しない場合、この工程は省略される。
まず、切り離し部分22を第1長さ面パネル12に形成されている折り曲げ容易線12aに沿って2つ折りとし、表示板2cを構成する。
表示板2cは、図5及び図6に示すように、第1蓋外フラップ15のうち箱体2に残る部分及び第2蓋外フラップ16で構成される側壁と、一対の蓋内フラップ17との間に、折り曲げ容易線12aを上側として差し込むことで容易かつ安定的に固定することができる。
複数の箱体2を積み重ねる場合、各箱体2について上記切り離し工程を行い、最上段の箱体2についてのみ表示板構成工程を行うとよい。下段の箱体2については、表示板2cを有さない、すなわち天面側に突起物がない状態とすることができるので、積み重ねが容易である。また、最上段の箱体2については、表示板2cを利用することができる。
当該箱用シート1では、表示板2cは差し込むのみで構成できるので、さらに上段に箱体2を積み重ねたい場合は、表示板2cを取り外し、箱体2を積み増した後、最上段の箱体2に表示板2cを改めて差し込むとよい。
<利点>
当該箱用シート1により組み立てられる箱体2では、第1長さ面パネル12全部を切り離すことで開封し、この開封部分を上面として商品を見える状態で陳列することができる。このとき、第1長さ面パネル12全部が箱体2から取り除かれるので取り出し難い商品が生じることを抑止できる。また、箱体2では、第1長さ面パネル12全部を取り除くので、開封した状態であっても複数の箱体2を積み重ね易い。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、第1切断部及び第2切断部が、それぞれ第1蓋外フラップ及び第1底外フラップを2つに分割するように設けられている場合を説明したが、第1切断部及び第2切断部は、その一方又は両方が、第1長さ面パネルとの境界線に位置してもよい。この構成においても、第1長さ面パネル全部が取り除かれるので、上記実施形態と同様の効果を奏する。
上記実施形態では、第1長さ面パネルが、第1長さ面パネルを二つ折りするための折り曲げ容易線を有する場合を説明したが、この折り曲げ容易線は必須の構成要件ではない。例えば切り離し部を表示板として使用しない場合や、折り曲げずに表示板として使用する場合等は、この折り曲げ容易線は省略可能である。
以上のように、本考案の箱用シートは、商品をダンボール箱に収容した状態で商品を陳列可能であり、商品が取り出し易く、かつ積み重ねても不安定となり難い箱体を組立可能である。
1 箱用シート
2 箱体
2a 蓋部
2b 底部
2c 表示板
11 第1幅面パネル
12 第1長さ面パネル
12a 折り曲げ容易線
13 第2幅面パネル
14 第2長さ面パネル
15 第1蓋外フラップ
15a 第1切断部
15b 切断線
15c 切断容易線
16 第2蓋外フラップ
17 蓋内フラップ
18 第1底外フラップ
18a 第2切断部
18b 切断線
18c 切断容易線
19 第2底外フラップ
20 底内フラップ
21 糊代部
22 切り離し部分
X1、X2 封函テープ

Claims (5)

  1. 左右方向にこの順に連接される第1幅面パネル、第1長さ面パネル、第2幅面パネル及び第2長さ面パネルと、
    上記第1長さ面パネルの上縁から延出する第1蓋外フラップと、
    上記第2長さ面パネルの上縁から延出する第2蓋外フラップと、
    上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと、
    上記第1長さ面パネルの下縁から延出する第1底外フラップと、
    上記第2長さ面パネルの下縁から延出する第2底外フラップと、
    上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと
    を備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    上記第1長さ面パネルと、上記第1幅面パネル及び上記第2幅面パネルとの境界線が、切断容易線で構成されており、
    上記第1蓋外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、かつ上記第1蓋外フラップを幅方向に横断する第1切断部を有し、
    上記第1底外フラップが、その基端縁に平行な直線状で、かつ上記第1底外フラップを幅方向に横断する第2切断部を有する箱用シート。
  2. 上記第1切断部及び上記第2切断部の少なくとも一方が、中央に形成された切断線と、この切断線の両側からそれぞれ上記第1蓋外フラップ及び上記第1底外フラップの側縁まで延びる一対の切断容易線とで構成されている請求項1に記載の箱用シート。
  3. 組立状態で、上記第1蓋外フラップ及び上記第2蓋外フラップの先端縁同士を突き合わせて、少なくとも上記第1蓋外フラップ及び上記第2蓋外フラップの外面に封函テープを貼着することで封函可能に構成されており、
    上記第1切断部が、上記第1蓋外フラップ上に位置する上記封函テープの側縁と上記第1蓋外フラップの基端縁との間で、上記封函テープの側縁に近接する位置に設けられており、
    組立状態で、上記第1底外フラップ及び上記第2底外フラップの先端縁同士を突き合わせて、少なくとも上記第1底外フラップ及び上記第2底外フラップの外面に封函テープを貼着することで封函可能に構成されており、
    上記第2切断部が、上記第1底外フラップ上に位置する上記封函テープの側縁と上記第1底外フラップの基端縁との間で、上記封函テープの側縁に近接する位置に設けられている請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記第1長さ面パネルが、その上縁に平行な直線状で、かつ上記第1長さ面パネルを二つ折りするための折り曲げ容易線を有する請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  5. 上記一対の蓋内フラップ及び上記一対の底内フラップの上記第1長さ面パネル側の先端角部が丸められている請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
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