JP3234428B2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JP3234428B2
JP3234428B2 JP32576094A JP32576094A JP3234428B2 JP 3234428 B2 JP3234428 B2 JP 3234428B2 JP 32576094 A JP32576094 A JP 32576094A JP 32576094 A JP32576094 A JP 32576094A JP 3234428 B2 JP3234428 B2 JP 3234428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全自動洗濯機における
すすぎ運転時の制御の改良に関する。特に洗濯物に水を
含ませてから、脱水を行なう脱水すすぎ運転における給
水の制御の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記の脱水すすぎを行なう全
自動洗濯機においては、すすぎ効果を高めるために、様
々な方法が用いられている。例えば、特公平2─420
00号公報に示されているように、洗濯物量の検知装置
を備え、洗濯物量に応じて脱水すすぎの給水及び脱水の
所要時間並びに繰り返し回数を変化させる方法や、洗濯
物に水を充分に含ませるように、洗濯脱水槽に給水しな
がら、モータのON,OFFを繰り返して洗濯脱水槽を
ゆっくりと回転させる方法も考えられている。
【0003】ところで、脱水すすぎの特徴の一つは、短
時間で、且つ少ない使用水量で効果的なすすぎが行なえ
ることであり、給水量は、次のように時間によって制御
されていた。そのため、まず、単位時間当たりの給水量
(以下「給水量」という。)が推定されていた。すなわ
ち、給水量が多いほど水位上昇は速いので、水が洗濯脱
水槽のある下位水位から別の上位水位に達するまでの到
達時間が測定され、その到達時間が短ければ、給水量は
多いと、または、上記の到達時間が長ければ、給水量は
少ないと判断されていた。そして、脱水すすぎ時には、
給水時間を制御して、洗濯物量に適した給水を行ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実験に
よると、給水量が同じでも、洗濯物の布質及び洗濯物量
によって水位の上昇時間は異なる。例えば、一般に同じ
給水量でも、洗濯脱水槽内の洗濯物量が多いと、上記の
到達時間は短くなる。また、同じ給水量でも、洗濯物の
布質によって、より具体的には、洗濯物の化繊と木綿の
割合において、化繊の割合が多く、木綿の割合が少ない
と、上記の到達時間は長くなる。
【0005】よって、到達時間が長くなると、検出され
る給水量は、実際の給水量より少ないとみなされ、逆に
到達時間が短くなると、実際の給水量より多いとみなさ
れる。検出された給水量が実際の給水量より多いとみな
されると、洗濯脱水槽内に供給される水量は必要とされ
る水量よりも少なくなるので、充分にすすぎが行なわれ
ない。また、検出された給水量が実際の給水量より少な
いとみなされると、給水時間は必要以上になるので、時
間が無駄になるとともに、洗濯脱水槽内に供給される水
量は必要とされる水量よりも多くなり、無駄が生じる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、正確に給水量を判断することにより、すす
ぎが充分に行なわれ、またすすぎの時間及び水が無駄に
ならない全自動洗濯機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る全自動洗濯機は、洗濯脱水槽内の洗
濯物に水を含ませた後、洗濯物を脱水する脱水すすぎを
行なう全自動洗濯機において、洗濯脱水槽内の洗濯物の
質を検知する布質検知手段と、洗濯脱水槽内に水を供給
する給水手段と、洗濯物が入れられた洗濯脱水槽内に給
水手段から水が供給される時、給水能力を測定する給水
能力測定手段と、給水能力測定手段と布質検知手段の出
力信号に基づき、脱水すすぎに必要な水量を決定する水
量決定手段と、脱水すすぎにおいて、水量決定手段で決
定された水量の水が洗濯脱水槽内に給水されるように、
給水手段の給水時間を制御する給水制御手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に係る全自動洗濯機は、請
求項1記載の全自動洗濯機において、洗濯脱水槽内の洗
濯物量を検知する洗濯物量検知手段をさらに備え、水量
決定手段は、給水能力測定手段及び布質検知手段の出力
信号に加えて、さらに洗濯物量検知手段の出力信号に基
づいて水量を決定することを特徴とするものである。ま
た、請求項3に係る全自動洗濯機は、請求項1又は2に
記載の全自動洗濯機において、布質検知手段は、洗濯物
が入れられた洗濯脱水槽内の所定水位にまで水が供給さ
れた後に、洗濯物が所定時間攪拌されたときに、低下す
る水位を検出し、水位低下量に基づいて布質を検知する
ことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4に係る全自動洗濯機は、請
求項1乃至3の何れかに記載の全自動洗濯機において、
給水能力測定手段は、洗濯脱水槽内への給水時に、溜ま
った洗濯水の水位が予め設定された下位水位から上位水
位に至る時間を検知することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記請求項1に係る発明の構成によれば、給水
能力測定手段により測定された給水能力が、洗濯脱水槽
内の洗濯物の布質によって実際と異なっていることがあ
っても、水量決定手段により、脱水すすぎに必要な水量
が、上記の検出された給水能力と、布質検知手段から得
られる布質に基づいて補正され、決定される。給水制御
手段は、この決定された水量を供給するための給水時間
を求め、この給水時間に従って給水を行うことによっ
て、脱水すすぎにおいて正確に過不足のない水量を供給
できるので、すすぎは充分に行なえ、且つ給水時間及び
水の無駄も生じない。
【0011】上記請求項2に係る発明の構成によれば、
請求項1記載の作用に加えて、洗濯脱水槽内の洗濯物の
量によって、上記検出された給水能力が、実際の給水能
力と異なっていることがあっても、水量決定手段によ
り、脱水すすぎに必要な水量が、洗濯物量にも基づいて
補正されて決定されるので、上記の水量は、洗濯物の布
質や量に影響されずに、より一層正確になる。
【0012】上記請求項3に係る発明の構成によれば、
請求項1又は2記載の作用に加えて、次の作用を奏す
る。すなわち、洗濯物の布質、例えば化繊、木綿等によ
って、洗濯物の吸水能力が異なるので、給水された洗濯
脱水槽内で洗濯物を攪拌すると、洗濯物の布質に応じた
水量が、洗濯物に吸水されて、洗濯脱水槽内の水位がそ
の分低下する。この低下した水位の変化量を検出するこ
とによって、洗濯物の布質を検知できる。また、洗濯物
の布質に応じた水位の低下が測定されるので、給水能力
が水位の変化によって測定される場合には、給水能力に
対する布質の影響が直接に測定され、布質そのものが判
別できないような場合にも、本発明は適用できる。
【0013】上記請求項4に係る発明の構成によれば、
請求項1乃至3の何れかに記載の作用に加えて、予め設
定された下位水位から上位水位で決定される容積を給水
される水が満たす時間と、給水能力は反比例する関係が
あるので、この関係を予め求めておくと、上記満たす時
間から上記の給水能力が得られる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を、添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る
全自動洗濯機の概略構成を示す一部断面側面図である。
図1において、この全自動洗濯機は、箱状の本体1と、
本体1の内部に、洗濯物と洗濯水を収容可能な洗濯脱水
槽5とを備えている。洗濯脱水槽5は、表面に多数の小
孔5aが開けられた回動可能な内槽5cと、内槽5cを
包み込み、内部に洗濯水を貯留可能な外槽5bとを備え
ている。外槽5bと本体1の間に、支持棒3,ばね4が
取り付けられ、洗濯脱水槽5を固定している。内槽5c
内に、上記本体1の上面中央部に開閉自在に設けられた
蓋20を開成することによって、洗濯物は収容される。
【0015】収容された洗濯物と洗濯水の攪拌手段とし
て、上記内槽5c内の底部に、円板形状でその上面に凹
凸が形成されたパルセータ7が設けられている。また、
パルセータ7及び内槽5cを回動可能に支持する軸受部
6と、回転駆動するモータ12と、モータ12の回転を
軸受部6に伝達する動力伝達機構を構成するプーリ1
1,ベルト15,プーリ14とが、本体1内の下部に設
けられている。軸受部6は、内蔵するクラッチにより回
転の伝達を切り換え、洗い及びすすぎ時にはパルセータ
7のみを回転し、脱水時には内槽5c及びパルセータ7
をともに高速で一方向に回転する。また、脱水すすぎの
給水時には、内槽5c及びパルセータ7をともに低速で
一方向に回転する。
【0016】また本体1内の上部に、洗濯脱水槽5への
給水手段として、外部の水道等の給水設備(図示せず)
に接続され、洗濯脱水槽5の上部に導入される管21
と、管21の途中に電磁弁からなる給水弁22が設けら
れている。給水弁22を開くことにより、洗濯水は、上
記の給水設備から洗濯脱水槽5内に供給される。また本
体1内の下部に、洗濯脱水槽5からの排水手段として、
外槽5bの底面の側方部に設けられている排水口(図示
せず)から本体1の外部へと導出されている管17と、
管17の途中に電磁弁からなる排水弁18とが設けられ
ている。排水弁18が開かれると、洗濯水は、洗濯脱水
槽5から本体1の外部へと排出され、排水弁18が閉じ
られると、洗濯水は洗濯脱水槽5内に溜められる。
【0017】また本体1内の後部には、洗濯脱水槽5内
に溜められた洗濯水の水位を検知する手段として、本体
1の上部に固定されている水位センサ9と、水位センサ
9から、外槽5bの底部一角に設けられているエアート
ラップ5dに、接続されている圧力ホース8が設けられ
ている。洗濯脱水槽5内の洗濯水の水位が上昇すると、
エアートラップ5d内の圧力が上昇する。この圧力を圧
力ホース8を介して水位センサ9で検出することによ
り、洗濯脱水槽5内の水位が検知される。
【0018】また、本体1の上部に、使用者が運転、停
止等の指令を与えることができる操作キー19と、その
指令に応じて制御を行う制御部(図示せず)が設けられ
ている。次に、上記の全自動洗濯機の制御部の電気的な
構成を、図2を参照しながら説明する。図2は、上記の
制御部の電気的な構成を示すブロック図である。制御部
は、制御中枢としてのマイクロコンピュータ31を備
え、マイクロコンピュータ31には、制御のタイミング
を取るための計時手段であるタイマ32が内蔵されてい
る。マイクロコンピュータ31は、ROM、RAM(図
示せず)等に予め記憶されたプログラムやデータに基づ
いて、制御を実行してゆく。
【0019】マイクロコンピュータ31には、操作キー
19、水位センサ9、洗濯物量を検知する負荷検知回路
34、洗濯物の布質を検知する布質検知回路35、蓋2
0の閉成状態を検知し運転指令を出力する上蓋安全スイ
ッチ39等の検出出力が入力される。また、マイクロコ
ンピュータ31は、作業完了をブザーの鳴動で報知する
ブザー回路40、動作状態を報知するLEDを明滅させ
るLED駆動回路41、モータ12を駆動するモータ駆
動回路33、給水弁22を開閉する給水弁駆動回路3
7、排水弁18を開閉する排水弁駆動回路38等をそれ
ぞれ制御する。
【0020】上記負荷検知回路34は、パルセータ7を
駆動したときの、モータ12に流れる電流を検出する。
この検出出力を予め定められた基準値と比較することに
よって、洗濯物の量が判定される。なお、上記方法に限
らず、例えば、負荷検知回路34は、洗い工程中のモー
タ12の駆動を停止した後の惰性回転の回転角や回転時
間を検出し、この検出出力に基づき、洗濯物の量は判定
されてもよい。
【0021】また、上記布質検知回路35は、ある水位
まで洗濯脱水槽5に給水して数秒間洗濯物を攪拌した後
の水位の低下量を測定する。例えば、化繊、木綿等の洗
濯物の布質によって、洗濯物の吸水能力が異なるので、
洗濯物に吸収される水量にあたる、洗濯脱水槽5内の水
位の低下する変化量を検出し、その検出結果に基づき、
洗濯物の布質が検知される。
【0022】次に、この全自動洗濯機における運転の制
御内容について、図3を参照しながら説明する。図3
は、この全自動洗濯機におけるマイクロコンピュータ3
1の制御内容を表わすフローチャートである。予め、洗
濯物及び洗剤が洗濯脱水槽5内に投入される。そして、
操作キー19から運転の開始指令が制御部に到来する
と、運転が開始される。
【0023】先ず、排水弁18が閉じられ、給水弁22
が開かれて、洗濯脱水槽5内に給水が行なわれ、給水能
力として単位時間当たりの給水量が測定される。すなわ
ち、給水時に水位センサ9が所定の下位水位を検出して
から所定の上位水位を検出するまでの時間(到達時間
T)が、タイマ32によって計時される(ステップS
1)。
【0024】ついで、布質検知回路35によって、洗濯
脱水槽5内の洗濯物の布質が検知される。すなわち、水
位センサ9が、上記の上位水位を検出すると、一旦給水
弁22は閉じられ、予め定められた時間、例えば数秒間
モータ12が駆動され、洗濯物は攪拌される。攪拌から
所定時間経過後の水位を水位センサ9が検出する。この
検出された水位が、上記の上位水位と比較され、両者の
間の水位の低下量が導出される(ステップS2)。
【0025】ステップS3では、上記の導出された水位
の低下量と予め定められた基準値が比較され、その結果
より、洗濯物の布質が、具体的には、洗濯物の中で、化
繊の衣類の含まれる割合と、木綿の衣類の含まれる割合
の相対的大小が判定される。そして、判定された結果、
化繊の衣類の含まれる割合が大きい程、同じ給水量に対
する上記到達時間Tは長いという設定に基づき、給水量
が判定される。
【0026】具体的には、洗濯物の布質が、化繊の衣類
の含まれる割合が大きく、木綿の衣類の含まれる割合が
小さいならば、図3中の表1に従って、0秒≦到達時間
T<12秒の場合に給水量は「大」とし、12秒≦到達
時間T<25秒の場合に給水量は「中」とし、25秒≦
到達時間Tの場合に給水量は「小」として、給水量が判
定される(ステップS4)。また、洗濯物の布質が、化
繊の衣類の含まれる割合と、木綿の衣類の含まれる割合
が同じ位ならば、図3中の表2に従って給水量が判定さ
れる(ステップS5)。また、洗濯物の布質が、化繊の
衣類の含まれる割合が小さく、木綿の衣類の含まれる割
合が大きいならば、図3中の表3に従って給水量が判定
される(ステップS6)。
【0027】次に、給水弁22が開かれて、所定水位に
まで給水が行なわれた後に、パルセータ7が所定時間駆
動される洗い工程が行なわれる(ステップS7)。洗い
工程終了後、排水弁18が開かれ、洗濯水を排出する
(ステップS8)。排水後、内槽5cとパルセータ7を
所定時間、高速回転させる脱水工程が行なわれる(ステ
ップS9)。
【0028】次に、脱水すすぎ工程を行なう。まず、給
水に先立ち、ROM,RAM等から、予め設定された脱
水すすぎに必要な水量が読み出される。この水量を洗濯
脱水槽5内に供給するための給水時間が、ステップS4
〜6で判定された給水量に基づいて、ROM,RAM等
に記憶されたデータテーブルから導出される。導出され
た給水時間に従って給水弁22が開かれ、洗濯脱水槽5
内に給水が行なわれる。脱水すすぎ工程中は、排水弁1
8は、開いたままとする。そして、給水中は、内槽5c
及びパルセータ7が低速回転し(モータ12へ間欠通電
するので)、洗濯物に万遍なく水がかかる。給水完了
後、所定時間、内槽5c及びパルセータ7が高速回転さ
れ、脱水が行なわれる。この給水と脱水は所定回数、例
えば2回繰り返される(ステップS10)。なお、脱水
すすぎに必要な水量は、その都度、使用者により設定さ
れても、洗濯物量に見合った値に自動的に設定されても
よい。また、上記の給水時間は、データテーブルからの
導出に限らず、プログラム中に場合分けされた命令とし
て与えられてもよく、給水量に基づいていれば、導出方
法は限定しない。
【0029】ついで、給水弁22が開かれ、所定水位に
まで給水が行なわれた後、所定時間パルセータ7が駆動
されるためすすぎ工程が行なわれる(ステップS1
1)。その後、ステップS8,9と同様に、排水,脱水
工程が行なわれて(ステップS12)、一連の工程は完
了する。このようにして、ステップS3〜6において、
洗濯物の布質、例えば化繊、木綿等の含まれる割合を考
慮しているので、上記の到達時間Tから給水量を求める
際にも、布質に影響されずに給水量を正しく推定でき
る。ステップS10で、正しい給水量に基づいて、脱水
すすぎに必要な水量を供給するための給水時間が求めら
れ、この給水時間に従って脱水すすぎの給水が正確に行
なわれるので、水量の過不足が生じず、その結果、すす
ぎは充分に行なえ、且つ給水時間及び水の無駄も生じな
い。
【0030】また、ステップS2では、洗濯物の布質に
応じた洗濯脱水槽5内の水位の低下を測定するので、水
位上昇に対する布質の影響を直接に測定でき、布質その
ものが判別できない場合でも適用できる。またステップ
S4からステップS6の給水量の判定結果を段階的な結
果として扱うことで、制御が簡単になる。よって、その
ためのデータを記憶するRAM,ROM等の容量が少な
くて済み、コスト上昇の可能性が少なくなる。
【0031】次に、本発明の第2の実施例について、図
4を参照しながら、説明する。第1の実施例では、洗濯
物の布質の検知が、給水時の到達時間Tの測定の後で行
なわれていたのに対して、本実施例では、給水時の到達
時間Tの測定の前に行なわれる点が異なる。図4は、第
2の実施例の制御内容を表わすフローチャートである。
なお、本実施例でも、図1及び図2で示した構成は同じ
であるので、その説明は省略する。
【0032】運転が開始されると、先ず、布質検知回路
35によって、洗濯脱水槽5内の洗濯物の布質が検知さ
れる。すなわち、排水弁18が閉じられ、給水弁22が
開かれて、洗濯脱水槽5内の所定水位にまで給水が行な
われる。この所定水位を、水位センサ9が検出すると、
一旦給水弁22は閉じられ、予め定められた時間、例え
ば数秒間モータ12が駆動され、洗濯物は攪拌される。
攪拌から所定時間経過後の水位を水位センサ9が検出す
る。この検出された水位が、上記の所定水位と比較さ
れ、両者の間の水位の低下量が導出される(ステップS
21)。
【0033】ステップS22では、ステップS21で導
出された水位の低下量から、上記のステップS3と同様
にして、洗濯物の布質が判定される。そして、判定され
た洗濯物の布質に基づいて、以下のステップS23〜2
8によって、給水量が判定される。まず、洗濯物の布質
が、化繊の衣類の含まれる割合が大きく、木綿の衣類の
含まれる割合が小さい場合を説明する。再度給水弁22
が開かれて、洗濯脱水槽5内に給水が開始される。水位
センサ9が、洗濯水の所定の下位水位への到達を検出し
てから、より上位の所定水位を検出するまでの時間(到
達時間T)が、タイマ32によって計時される(ステッ
プS23)。この到達時間Tの値から、図4中の表4に
従って、給水量の「大」,「中」,「小」が判定され
(ステップS24)、その後、ステップS29の洗い工
程が行なわれる。
【0034】また、洗濯物の布質が、化繊の衣類の含ま
れる割合と、木綿の衣類の含まれる割合が同じ位の場
合、又は、洗濯物の布質が、化繊の衣類の含まれる割合
が小さく、木綿の衣類の含まれる割合が大きい場合に
は、上記のステップS23と同様にして、到達時間Tが
測定され(ステップS25,27)、到達時間Tの値か
ら、図4中の表5又は表6に従って、それぞれ給水量が
判定される(ステップS26,28)。
【0035】以降、所定水位への給水後、洗い工程(ス
テップS29)、排水(ステップS30)、脱水工程
(ステップS31)が、上記のステップS7〜9と同様
に行なわれる。脱水後、ステップS24,26,28で
判定された給水量に基づいて、脱水すすぎに必要な水量
を供給するための給水時間が求められ、ステップS10
と同様にして脱水すすぎが行なわれる(ステップS3
2)。終了後、ためすすぎ工程(ステップS33)、脱
水工程(ステップS34)が、ステップS11,12と
同様に行なわれ、一連の工程は完了する。
【0036】このようにして、本実施例でも、第1の実
施例と同様の効果が得られる。次に、本発明の第3の実
施例について、図5〜7に示すフローチャートを参照し
ながら説明する。本実施例は、第1の実施例の内容に加
えて、洗濯物量の検知を行ない、洗濯物量の影響を考慮
したものである。なお、本実施例は、第1の実施例とは
制御内容のみ異なるので、それ以外の構成の説明は省略
する。
【0037】図5において、運転が開始されると、先
ず、負荷検知回路34によって、洗濯物量が検知され
る。すなわち、モータ12によりパルセータ7が所定条
件で短時間駆動される。この時のモータ12の駆動電流
が負荷検知回路34で検出される(ステップS40)。
ステップS41では、ステップS40で検知された結果
を予め決められた基準値と比較することによって、洗濯
脱水槽5内の洗濯物の量が、概略で判断され、例えば
「多」,「並」,「少」の3段階で出力される。そし
て、洗濯物の量に従って、洗濯物量が少ない程、同じ布
質及び同じ給水量に対する上記到達時間Tは長いという
設定に基づき、以下の様に給水量が判定される。
【0038】まず、洗濯物の量が「多」の場合には、上
記のステップS1,2と同様にして、給水と到達時間T
の測定が行なわれ(ステップS42)、次いで、洗濯物
の布質が検知される(ステップS43)。ステップS4
4では、ステップS3と同様にして、ステップS43の
検知結果により布質が判定され、その判定された布質に
基づいて、ステップS42で測定した到達時間Tの値か
ら、図5中の表7〜9に従って、給水量が判定される
(ステップS45〜47)。その後、ステップS60の
洗い工程(図7参照)が行なわれる。
【0039】また、洗濯物の量が「並」の場合には、図
6において、到達時間Tの測定(ステップS48)、洗
濯物の布質の検知(ステップS49)、布質の判定(ス
テップS50)が、ステップS42〜44と同様にして
行なわれる。その判定された布質に基づいて、ステップ
S48で測定した到達時間Tの値から、図6中の表10
〜12に従って、給水量が判定される(ステップS51
〜53)。その後、ステップS60の洗い工程(図7参
照)が行なわれる。
【0040】また、洗濯物の量が「少」の場合には、図
7において、到達時間Tの測定、洗濯物の布質の検知、
布質の判定(ステップS54〜56)が、ステップS4
2〜44と同様にして行なわれる。その判定された布質
に基づいて、ステップS54で測定した到達時間Tの値
から、図7中の表13〜15に従って、給水量が判定さ
れる(ステップS57〜59)。
【0041】以降、上記のステップS7〜12と同様に
して、洗い、排水、脱水(ステップS60〜62)の各
工程が行なわれ、上記の様にして判定された給水量に基
づいて求められた脱水すすぎの給水時間に従って給水が
行なわれ、脱水すすぎ工程が行なわれる(ステップS6
3)。その後、ためすすぎ、脱水(ステップS64,6
5)の各工程が行なわれて、運転は完了する。
【0042】このようにして、上記の第1及び第2の実
施例における効果に加えて、洗濯物量及び布質を考慮し
ているので、上記の到達時間Tから給水量を求める際に
も、洗濯物量及び布質に影響されずに、より一層、正確
に給水量を推定できる。次に、本発明の第4の実施例に
ついて、図8〜10に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。第3の実施例では、洗濯物の布質の検知
が、給水時の到達時間Tの測定の後で行なわれていたの
に対して、本実施例では、給水時の到達時間Tの測定の
前に行なわれる点が異なり、他の構成は同じである。
【0043】図8において、運転が開始されると、第3
の実施例のステップS40〜41と同様にして、洗濯物
量が検知,判断が行なわれ(ステップS70〜71)、
判断された洗濯物の量によって、第2の実施例のステッ
プS21〜28と同様にして、給水量が判定される。す
なわち、洗濯物の量が「多」の場合には、図8のステッ
プS72〜79及び、図8中の表16〜18に従って、
給水量が判定される。また、洗濯物の量が「並」の場合
には、図9のステップS81〜87及び、図9中の表1
9〜21に従って、給水量が判定される。洗濯物の量が
「少」の場合には、図10のステップS88〜95及
び、図10中の表22〜24に従って、給水量が判定さ
れる。
【0044】以降、図3のステップS7〜12と同様に
して、洗い工程から、脱水までの各工程(ステップS9
6〜101)が行なわれて、運転は完了する。このよう
にして、本実施例でも、第3の実施例と同様の効果が得
られる。なお、本発明の各実施例では、給水能力として
単位時間当たりの給水量の推定をするために、給水時の
洗濯脱水槽5内のある下位水位から上位水位までの到達
時間Tを測定した(例えばステップS1)が、これには
限らない。たとえば、単位時間当たりの水位の変化量を
測定してもよく、本発明は、水位変化から給水量を推定
する場合に有効である。
【0045】また本発明の各実施例では、すすぎ処理は
脱水すすぎを2回行ない、その後でためすすぎを行なう
ことのみ説明したが、すすぎ処理の内容については、こ
れには限らない。例えば、従来の技術の欄で説明した各
方法が適用されてもよく、本発明は、それらの効果を一
層、高めるものである。また本発明の実施例では、脱水
すすぎの水量の検知された布質に基づく補正は、単位時
間当たりの給水量を補正する(例えば、第1の実施例の
ステップS4〜6)ことによって行なったが、これには
限らない。例えば、第1の実施例を例に取ると、ステッ
プS4〜6において、ステップS1で測定された到達時
間T(上記の単位時間当たりの給水量に相当する)と、
ステップS2で検知された布質に基づいて、ステップS
10で供給する水量を補正して決定する。ステップS1
0では、その補正した水量と、予め定めた単位時間当た
りの給水量とから給水時間を求め、その給水時間に従っ
て給水してもよい。
【0046】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0047】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、次の効果
を奏する。すなわち、布質に影響されずに脱水すすぎに
必要な水量が補正されて決定されることによって、脱水
すすぎにおいて正確に過不足のない水量が給水されるの
で、すすぎは充分に行なえ、且つ給水時間及び水の無駄
も生じない。
【0048】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明の効果に加えて、洗濯脱水槽内の洗濯物の量に
影響されずに、脱水すすぎに必要な水量が補正されて決
定されることによって、水量はより一層、正確になる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2に係る発
明の効果に加えて、洗濯物の布質、例えば化繊、木綿等
によって異なる洗濯物の吸水能力を水位の変化量として
検出することによって、洗濯物の布質を検知できる。ま
た、給水能力が水位を介して測定される場合には、給水
能力に対する布質の影響が直接に測定されるので、布質
そのものが判別できないような場合にも、正確に給水能
力を推定できる。
【0049】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至3に係る発明の効果に加えて、給水時に下位水位から
上位水位まで水が至る時間から給水能力が得られるの
で、給水能力の測定のための検出器を別途必要とせず、
構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の一部断
面側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の制御部
の概要構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の制御の
概要を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例に係る全自動洗濯機の制
御の概要を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施例に係る全自動洗濯機の制
御の概要を示すフローチャートである。
【図6】図5の続きのフローチャートである。
【図7】図5の続きのフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施例に係る全自動洗濯機の制
御の概要を示すフローチャートである。
【図9】図8の続きのフローチャートである。
【図10】図8の続きのフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体 5 洗濯脱水槽 7 パルセータ 9 水位センサ 12 モータ 22 給水弁 31 マイクロコンピュータ 34 負荷検知回路 35 布質検知回路 21,22,37 給水手段 ステップS2,21,43,49,55,72,81,89 布質検知手段 ステップS40,70 洗濯物量検知手段 ステップS1,23,25,27,42,48,54,74,76,78,82,84,86,90,
92,94 給水能力測定手段 ステップS4〜6,10,24,26,28,32,45 〜47,51 〜53,57 〜
59,63,75,77,79,83,85,87,91,93,95,99 水量決定手段 ステップS10,32,63,99 給水制御手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯脱水槽内の洗濯物に水を含ませた後、
    洗濯物を脱水する脱水すすぎを行なう全自動洗濯機にお
    いて、 洗濯脱水槽内の洗濯物の質を検知する布質検知手段と、 洗濯脱水槽内に水を供給する給水手段と、 洗濯物が入れられた洗濯脱水槽内に給水手段から水が供
    給される時、給水能力を測定する給水能力測定手段と、 給水能力測定手段と布質検知手段の出力信号に基づき、
    脱水すすぎに必要な水量を決定する水量決定手段と、 脱水すすぎにおいて、前記水量決定手段で決定された水
    量の水が洗濯脱水槽内に給水されるように、給水手段の
    給水時間を制御する給水制御手段とを備えたことを特徴
    とする全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の全自動洗濯機において、 洗濯脱水槽内の洗濯物量を検知する洗濯物量検知手段を
    さらに備え、 前記水量決定手段は、給水能力測定手段及び布質検知手
    段の出力信号に加えて、さらに洗濯物量検知手段の出力
    信号に基づいて水量を決定することを特徴とする全自動
    洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の全自動洗濯機にお
    いて、 前記布質検知手段は、洗濯物が入れられた洗濯脱水槽内
    の所定水位にまで水が供給された後に、洗濯物が所定時
    間攪拌されたときに、低下する水位を検出し、水位低下
    量に基づいて布質を検知することを特徴とする全自動洗
    濯機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の全自動洗
    濯機において、 前記給水能力測定手段は、洗濯脱水槽内への給水時に、
    溜まった洗濯水の水位が予め設定された下位水位から上
    位水位に至る時間を検知することを特徴とする全自動洗
    濯機。
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