JP3233113B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、半球状のシリコン核(以下、HSG
−Siと略記する:Hemi-Spherical Grained Si)に対
して不純物を高濃度でドーピングする工程を含む半導体
装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)等の半導体装置では、高集積化の実現のため
に、各メモリセルを構成するキャパシタの占有面積当た
りの静電容量を増大させることが要求されている。そこ
で、この要求に応え、各キャパシタを構成する上部電極
または下部電極のいずれか一方、例えば下部電極をシリ
ンダ状に形成することで静電容量を増大させる手段が採
られている。さらに、キャパシタの電極材料にはポリシ
リコンがよく用いられるが、上記ポリシリコン電極表面
にHSG−Siを形成し、表面を凹凸状にすることによ
り電極の表面積を増大させ、静電容量を増大させる試み
もなされている。ところが、この場合、HSG−Siが
空乏化すると、HSG−Siの電気抵抗が増大し、キャ
パシタの容量を充分に増加させることができない。この
ため、通常は、拡散法またはイオン注入法を用いてHS
G−Si中にリン等の不純物をドーピングしてHSG−
Siの抵抗値を低下させる処置を施している。
【0003】拡散法によりHSG−Si中に不純物をド
ーピングする技術が、特開平9−289292号公報に
記載されている。この公報に記載の半導体装置の製造方
法は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、セ
ルコンタクトを形成する工程と、表面に凹凸を有するポ
リシリコン膜を形成する工程と、リンがドーピングされ
たシリコン酸化膜(以下、PSGと記す:Phospho Sili
cated Glass)を上記ポリシリコン膜上に形成する工程
と、このPSG膜から表面凹凸状のポリシリコン膜に不
純物を拡散させる工程と、PSG膜を除去する工程とを
この順に有している。この製造方法では、PSG膜に対
して約800〜950℃の温度で約10〜60分間の熱
処理を行い、PSG膜中のリンを表面凹凸状のポリシリ
コン膜に拡散させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DRAM単
体の製品の場合、製造プロセス中の熱処理の温度にはそ
れ程制約がないが、同一チップ内にDRAMとロジック
LSIとを搭載したロジック混載メモリの場合、しきい
値電圧の変動等、特性変動の恐れがあるゲート長の小さ
いロジック部のトランジスタを保護するために、熱処理
温度を低く設定したり、熱処理時間を短く設定する必要
がある。例えば、図8に示すように、ゲート長0.25
μmのトランジスタに対して熱処理を加えた場合、熱処
理温度が780℃程度まではトランジスタはほぼ一定の
しきい値(Vth)を示すが、熱処理温度が780℃を超
えるとしきい値が急激に低下する傾向を示す。しかしな
がら、上記公報に記載の従来の製造方法では、約800
〜950℃といった高温での数十分間の熱処理によって
リンのドーピングを行っているため、ロジック部のトラ
ンジスタのしきい値が変化してしまい、この方法を上記
ロジック混載メモリに適用することはできない。
【0005】一方、上記公報に記載の方法のようにHS
G−Si表面にPSG膜を成膜することなく、従来から
通常に用いられている条件でリン拡散を行った場合で
も、HSG−Si表面にPSG膜が形成されるが、その
場合には、PSG膜の成長に際してHSG−Si側から
シリコン原子が多く消費されるため、PSG膜の成長に
伴ってHSG−Siの食われ量が多くなり、最終的に表
面のPSG膜を除去した際にHSG−Siが小さくなっ
てしまう。そのため、せっかくHSG−Siを形成して
も、電極表面の凹凸が小さくなってしまい、電極表面積
の増加による容量増大の効果が充分に得られなくなると
いう問題が生じる。
【0006】具体的に、上記従来の方法により形成した
キャパシタの容量(C−V)特性をまとめたものが図9
である。電極表面にHSG−Siを形成せずに表面を平
坦面としたキャパシタの特性曲線が(A)である。この
場合、全体的に容量値のレベルが低いことがわかる。こ
れに対して、電極表面に不純物を含まないHSG−Si
を形成したキャパシタの特性曲線が(B)である。
(B)の場合、HSG−Siを形成したことで(A)に
比べて容量値は全体的に増加しているが、HSG−Si
中に不純物を導入していないため、HSG−Siのグレ
イン内で空乏化が起こり、電極に負の電圧を印加した場
合に容量が大きく低下する。
【0007】そこで、HSG−Si中にリンを導入した
キャパシタの特性曲線が(C)である。リン拡散の処理
条件の一例を挙げると、温度:750℃、雰囲気ガスと
してN2とPOCl3とO2の混合ガスを用い、各流量は
2流量:20slm、POCl3流量:300mg/
分、O2流量:400sccm、拡散時間:30分、で
ある。また、この時のO2/POCl3のモル比は約8で
ある。(C)の場合、HSG−Si中にリンが導入され
たことにより負電圧側での空乏化が抑制され、特性は平
坦化されるが、(B)の曲線に比べて正電圧側での容量
の絶対値が低下してしまう。この理由は、リンの導入に
よって空乏化は抑制されたものの、リン拡散時に処理ガ
ス中のPOCl3から発生するClラジカルによるシリ
コンのエッチング作用によってHSG−Siグレインが
縮小する効果と、O2分圧が大きいことによるグレイン
の酸化量(食われ量)の増加およびハロゲンの増速酸化
効果による酸化量(食われ量)の増加等、グレインを縮
小しようとする複数の効果が相乗的に作用してキャパシ
タ表面積の低下が生じたからと考えられる。容量の減少
率は15ないし40%程度であった。
【0008】このように、従来の方法では、HSG−S
iに適正な不純物ドーピングを行ってHSG−Siの空
乏化を抑制することと、HSG−Siの縮小化を抑止す
ることの双方を両立させるのは困難であった。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、比較的低い温度の熱処理であって
もHSG−Siに対して効率良くドーピングを行うこと
ができるとともに、その後のHSG−Siの縮小化を抑
えることができ、HSG−Siを有するキャパシタの容
量の向上が図れる半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記の目
的を達成するために、キャパシタ下部電極の表面にHS
G−Siを形成した後、HSG−Siの表面に薄いCV
D酸化膜を形成し、このCVD酸化膜を介してHSG−
Si中にリンを固相拡散させる「半導体装置の製造方
法」を既に出願している。この方法によれば、リンを含
有するガス雰囲気からCVD酸化膜中にリンが絶えず供
給されるので、時間の経過に伴ってリン濃度が低下する
ことはなく、HSG−Si中にリンを安定してドーピン
グすることができる。またこの際、CVD酸化膜がリン
拡散処理に伴う酸化に対するバッファー層として機能し
酸化量が低減されるので、HSG−Siからのシリコン
原子の消費が抑制され、HSG−Siの縮小化を防止す
ることができる。
【0011】しかしながら、この方法では、上記の目的
は達成できるものの、酸化に対するバッファー層(HS
G−Siの食われ防止膜とも言うことができる)として
機能するCVD酸化膜をHSG−Si表面に形成する工
程が必要になるため、工程数が増えるという欠点を有し
ている。また、このCVD酸化膜は、リンの固相拡散の
介在膜として機能し、上記バッファー層として機能した
後は不要になるため、リン拡散を行った後でCVD酸化
膜の除去工程が必要となり、さらに工程数が増えること
になる。そこで、本発明は、先に出願済の半導体装置の
製造方法が持つ欠点を克服し、特に工程数を増やすこと
なく、上記目的を達成し得る半導体装置の製造方法を提
供するものである。
【0012】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
シリコン膜を形成する工程と、構成元素としてシリコン
を含むガスの雰囲気下で前記シリコン膜を熱処理するこ
とにより該シリコン膜の表面にシリコン核を付与する工
程と、リン拡散装置において構成元素としてハロゲンお
よびリンを含むガスと酸素ガスとを含む混合ガスの雰囲
気下で前記ハロゲンおよびリンを含むガスに対する前記
酸素ガスの混合比を前記ハロゲンによるシリコンの浸蝕
が抑制される領域であって、かつ、前記ハロゲンによる
シリコンの増速酸化が生じない領域に調整した状態で所
定の温度にて熱処理を行うことにより前記シリコン核中
にリンを拡散する工程とを有することを特徴とするもの
である。
【0013】一般に、構成元素としてハロゲンおよびリ
ンを含むガスと酸素ガスとを含む混合ガス系でリン拡散
を行う場合、ハロゲンおよびリンを含むガスの混合比が
大きい領域ではこのガスから生じるハロゲンラジカルに
よるシリコンの浸蝕作用が大きくなる。一方、酸素ガス
の混合比がある範囲より大きい領域では、酸素ガス分圧
が大きいことによる酸化量の増加作用に加えて、ハロゲ
ンの増速酸化による酸化量増加作用が生じ、シリコンの
酸化作用が急激に大きくなる傾向を示す。
【0014】ところが、本発明の第1の半導体装置の製
造方法によれば、リン拡散装置において、ハロゲンおよ
びリンを含むガスに対する酸素ガスの混合比を上記シリ
コンの浸蝕作用が抑制されると同時に増速酸化が生じな
い領域に調整しているため、シリコン核が削られること
もなく、また、シリコン核中のシリコン原子が酸化膜に
食われることもなく、結果としてシリコン核の縮小化を
抑制することが可能になる。
【0015】上記第1の半導体装置の製造方法におい
て、前記構成元素としてハロゲンおよびリンを含むガス
として塩化ホスホリル(POCl3)ガスを用いること
が可能である。また、塩化ホスホリルガスに対する酸素
ガスの混合比をモル比で2以下とすることが望ましい。
さらに、この混合比をモル比で0.2ないし1.5の範
囲とすることが望ましい。
【0016】すなわち、上記構成元素としてハロゲンお
よびリンを含むガスと酸素ガスとを含む系が具体的にP
OCl3とO2との混合ガスである場合、O2/POCl3
モル比が0.2未満であると塩素ラジカルによるシリコ
ンの浸蝕作用が顕著になり、また、O2/POCl3モル
比が1.5を越えると塩素ラジカルによるシリコンの増
速酸化効果が現れ始め、2以上で大きくなる。したがっ
て、O2/POCl3モル比を2以下、さらには0.2な
いし1.5の範囲とすることが望ましいのである。
【0017】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
シリコン膜を形成する工程と、構成元素としてシリコン
を含むガスの雰囲気下で前記シリコン膜を熱処理するこ
とにより該シリコン膜の表面にシリコン核を付与する工
程と、リン拡散装置で用いる複数のガスの処理室内への
導入時期を調整し、ハロゲンによるシリコンの浸蝕を防
止するとともにリンを透過させる機能を有する膜を形成
するためのガスを先に導入して前記シリコン核の表面に
浸蝕防止膜を形成した後に、構成元素としてハロゲンお
よびリンを含むガスを導入して所定の温度で熱処理を行
うことにより前記浸蝕防止膜を通して前記シリコン核中
にリンを拡散する工程とを有することを特徴とするもの
である。
【0018】上述したように、本願発明者が先に出願し
た発明は、シリコン核の表面にCVD酸化膜を形成し、
このCVD酸化膜を介してシリコン核中にリンを固相拡
散させるものであるが、リン拡散工程の前にこのCVD
酸化膜の形成工程が必要であった。これに対して、本発
明の第2の半導体装置の製造方法の場合、シリコン核表
面に形成した膜を通してリンを固相拡散させる点では同
じであっても、リン拡散装置で用いる複数のガスの処理
室内への導入タイミングを調整するのみでリン拡散の前
にリンを透過し得る膜を形成する方法であるから、先の
出願のように膜形成工程を別に設ける必要はない。
【0019】上記方法において、前記浸蝕防止膜を形成
するためのガスの例としては、酸素ガスが挙げられる。
また、その膜厚を2ないし5nmとすることが望まし
い。そして、前記ハロゲンおよびリンを構成元素として
含むガスの例としては、塩化ホスホリルガスが挙げられ
る。したがって、具体的には、リン拡散装置に使用する
ガスを酸素ガスと塩化ホスホリルガスとを含む混合ガス
とし、これらのガスを処理室に導入するタイミングは酸
素ガスをわずかに(例えば数分程度)早く導入し、続い
て、塩化ホスホリルガスを導入するようにすれば、シリ
コン核表面に薄いシリコン酸化膜が形成された後、この
酸化膜を介してシリコン核中にリンが拡散される。した
がって、シリコン酸化膜の存在によってリン拡散時のシ
リコン核中のシリコンの消費が抑制され、シリコン核の
縮小化を防止することができる。
【0020】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
シリコン膜を形成する工程と、構成元素としてシリコン
を含むガスの雰囲気下で前記シリコン膜を熱処理するこ
とにより該シリコン膜の表面にシリコン核を付与する工
程と、リン拡散装置において構成元素としてハロゲンお
よびリンを含むガスの処理室内への導入と同時、もしく
は構成元素としてハロゲンおよびリンを含むガスの処理
室内への導入に先だって構成元素としてシリコンを含む
ガスを処理室内に導入して所定の温度にて熱処理を行う
ことにより、前記構成元素としてシリコンを含むガスか
らのシリコンの補給によってハロゲンによるシリコンの
浸蝕に起因するシリコン核の縮小化を防止しつつ前記シ
リコン核中にリンを拡散する工程とを有することを特徴
とするものである。
【0021】上記2つの方法が、シリコン核の浸蝕を抑
制したり、シリコン原子の酸化膜への食われを抑制する
ことによってシリコン核の縮小化そのものを抑えようと
する方法であるのに対して、本第3の方法は、シリコン
核へのシリコン原子の供給によりシリコン核の食われ分
を補いながらリン拡散を行う方法である。すなわち、リ
ン拡散装置においてハロゲンおよびリンを含むガスの導
入と同時、もしくはそれに先だってシリコンを含むガス
を導入すると、シリコンを含むガスからシリコン核に対
してシリコン原子が補給されてシリコン核が成長すると
同時に、ハロゲンおよびリンを含むガスの浸蝕作用によ
りシリコン核が縮小化しようとする。これらの作用が相
殺された結果、シリコン核はそれ程縮小化することな
く、シリコン核中にリンが拡散される。
【0022】上記第3の方法においては、前記ハロゲン
およびリンを含むガスとして塩化ホスホリルガスを用い
ることが可能である。また、前記シリコンを含むガスと
してモノシランまたはジシランを含むガスを用いること
が可能である。
【0023】上記本発明の第1ないし第3の半導体装置
の製造方法の全てにわたって、前記リン拡散工程におけ
る熱処理の温度を700ないし780℃とすることが望
ましい。本発明の方法によれば、この熱処理温度でリン
拡散が充分に可能であるし、熱処理温度をこの範囲にす
れば、ゲート長が小さいトランジスタであってもしきい
値の変動が生じることがない。
【0024】また、シリコン膜形成工程とシリコン核形
成工程との間にシリコン膜を所定の形状にパターニング
する工程を設け、パターニング後のシリコン膜に対して
シリコン核を付与することとし、これらの工程とリン拡
散工程とによってキャパシタの下部電極を形成すること
ができる。これにより、前記キャパシタを有するロジッ
ク混載メモリを製造することが可能になる。つまり、本
発明の半導体装置の製造方法は、トランジスタのゲート
長が小さく電気的特性が処理温度等の製造条件に微妙に
左右されるロジック部と、容量の増大が求められるキャ
パシタを含むDRAMとが混載されたロジック混載メモ
リに好適なものである。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の第1の実施の形態を図1ないし図5を参照して説明
する。図1は、本実施の形態の半導体装置の製造方法を
説明するための模式的な断面図であり、図2は、本製造
方法を工程順を追って示すフローチャートである。な
お、本明細書では、シリコン核の略称として、”HSG
−Si”という用語を用いる。HSGには本来、"Hemi-
Spherical(半球状の)"という意味が含まれるが、実際
のシリコン核は半球状に限らず、任意の形状のものが含
まれる。ただし、図示の都合上、図面では球状に描くこ
とにする。
【0026】ここで、図1および図2を参照しつつ製造
方法の一具体例について説明する。なお、半導体装置全
体の製造方法としては、トランジスタ形成工程、配線層
形成工程等が含まれるが、ここでは本発明の特徴点であ
るキャパシタ形成工程の部分のみを取り上げて説明す
る。まず、図1(a)に示すように、半導体基板11上
にCVD法を用いてSiO 2からなる層間絶縁膜12を
形成した後、フォトリソグラフィー技術を用いて層間絶
縁膜12にコンタクトホール12aを形成し、半導体基
板11の所定の領域を露出させる。次いで、リンをドー
ピングしたポリシリコン膜14を基板全面に成膜してコ
ンタクトホール12aを埋め込み、これをエッチバック
してコンタクトホール12a内にのみポリシリコン膜1
4を残し、セルコンタクト13とする(図2中のステッ
プS1)。なお、上記ポリシリコン膜14に代えて、ア
モルファスシリコン膜を用いることもできる。
【0027】次いで、CVD法によりモノシラン(Si
4)ガスまたはジシラン(Si26)ガス、およびホ
スフィン(PH3)ガスの雰囲気下で、半導体基板11
に対する熱処理を所定の温度で行う。これにより、図1
(b)に示すように、セルコンタクト13上を含む層間
絶縁膜12上に、メモリセルにおけるスタック型キャパ
シタの下部電極となるアモルファスシリコン膜15を例
えば500nmの膜厚に堆積させる(図2中のステップ
S2)。アモルファスシリコン膜15としては、リンを
ドープしたもの、あるいはリンをドープしないもの、い
ずれを用いてもよい。
【0028】次いで、フォトリソグラフィー技術により
前記アモルファスシリコン膜15を下部電極とすべき形
状、例えばシリンダ状にパターニングする(図2中のス
テップS3)。次いで、アモルファスシリコン膜15表
面の汚染層と自然酸化膜とを除去した後、モノシランガ
スまたはジシランガスを含む雰囲気下で540ないし6
30℃程度の温度で熱処理する。次いで、アモルファス
シリコン膜15を真空雰囲気下で同様に540ないし6
30℃程度の温度で熱処理する。これにより、図1
(c)に示すように、下部電極としてのアモルファスシ
リコン膜15の表面にHSG−Si15a(シリコン
核)を形成する(図2中のステップS4)。このHSG
化のための熱処理は、真空雰囲気中のみならず、アルゴ
ン(Ar)等の不活性ガス雰囲気下、つまりアモルファ
シリコン膜15にHSG−Si15aを形成すること
を妨げない雰囲気下で行うことが可能である。
【0029】次いで、リン拡散装置を用い、塩化ホスホ
リル(POCl3)ガスと酸素(O2)ガスと窒素
(N2)ガスの混合ガス雰囲気下でアモルファスシリコ
ン膜のリン処理を行う(図2中のステップS5)。図3
はリン拡散装置19の概略構成を示す図であって、本装
置は複数枚の基板を一括して処理し得るバッチ式の縦型
拡散炉である。処理ガスの供給源としてPOCl3ガス
とO2ガスとN2ガスの3系統の供給配管20、21、2
2が備えられており、各供給配管20、21、22の途
中には各ガスの流量を制御するためのバルブ23および
マスフローコントローラ24、25、26が備えられて
いる。POCl3ガスについては、デュアー瓶27中に
収容した液体状のPOCl328中にN2ガスを吹き込む
ことによりPOCl328を気化させた後、配管20を
通じて炉体29内に導入する構成となっている。炉体2
9の頂部から導入された混合ガスは複数の基板30の側
方から炉体29内全体にわたって拡散し、炉底の排気口
31から排気される。また、複数の基板30を保持する
ボート32が炉体29に対して昇降可能に構成されてお
り、炉体29の周囲にはヒータ33が備えられている。
このリン拡散装置19を用いて、基板30をPOCl3
ガスとO2ガスとN2ガスの混合ガス雰囲気下で熱処理
し、リン拡散処理を行うことができる。
【0030】そして、図示しない制御部により各マスフ
ローコントローラ24、25、26を制御し、リン拡散
時のPOCl3ガスに対するO2ガスの混合比をモル比で
0.2ないし1.5の範囲に設定する。なお、N2ガス
の流量は任意でよい。また、リン拡散の温度は例えば7
50℃とし、時間は30分とする。これにより、極めて
薄い酸化膜を成長させながら、その酸化膜を通してHS
G−Si中にリンを固相拡散することができる。なお、
熱処理温度は約700ないし780℃程度が望ましく、
熱処理時間は約10ないし120分程度が望ましい。
【0031】次いで、図1(d)に示すように、CVD
法により所定のガスの雰囲気下で、例えば約750℃、
約1時間の熱処理を行うことにより、表面にHSG−S
i15aが形成されたポリシリコン膜15上に例えばシ
リコン窒化膜(Si34)からなる容量絶縁膜17を形
成する(図2中のステップS6)。その後、CVD法等
により容量絶縁膜17上にリンをドーピングしたポリシ
リコン膜を堆積させ、これをパターニングして上部電極
18とする(図2中のステップS7)。さらに、上部電
極18をなすポリシリコン膜を窒素(N2)ガス雰囲気
下で熱処理し、活性化処理する。以上の工程により、キ
ャパシタの形成工程が終了する。
【0032】本実施の形態の半導体装置の製造方法によ
れば、リン拡散工程におけるO2/POCl3モル比を調
整することによって、HSG−Si15aの縮小化を抑
制しつつHSG−Si15a中に確実にリンを導入する
ことができ、キャパシタ容量の増大を図ることができ
る。ここで、図4は、リン拡散処理においてO2/PO
Cl3モル比を変化させた際のO2/POCl3モル比と
シリコンのエッチング量との関係、およびシリコン上に
成長する酸化膜(PSG膜)の膜厚との関係をグラフ化
したものである。図中、右側の縦軸はエッチング量
(Å)(「●」で表す)を、左側の縦軸は成長膜厚
(Å)(「■」で表す)を示し、横軸はO2/POCl3
モル比を示している。なお、図4のデータを取得した際
の実験条件は、温度:750℃、N2流量:20SL
M、POCl3流量:300mg/分、時間:30分、
である。O2流量については、POCl3とのモル比がX
軸となるように流量を制御した。
【0033】図4から明らかなように、エッチング量に
関しては、O2/POCl3モル比が0ないし0.2の領
域でClラジカルによるシリコンの浸蝕作用によってエ
ッチング量が極めて大きくなり、0.2を越えるとエッ
チング量が徐々に低下する傾向を示す。一方、成長膜厚
に関しては、O2/POCl3モル比が0ないし1.5の
領域では成長膜厚が小さい値を示すが、1.5を越える
とO2分圧が大きいことによる酸化量の増加作用に加え
て、Clの増速酸化による酸化量増加作用が生じ始め、
成長膜厚が急激に大きくなる傾向を示すことがわかっ
た。
【0034】そこで、上記本実施の形態の方法におい
て、O2/POCl3モル比を変えて製作したキャパシタ
の容量を実際に測定した。図5はその結果を示すグラフ
であり、縦軸は、HSG−Si15aに対してO2/P
OCl3モル比を0ないし20の範囲で変化させてリン
拡散を行ったキャパシタのCmaxをリン拡散を行ってい
ないキャパシタのCmax(Initial Cmax)で割って標準
化した値を示し、横軸はO 2/POCl3モル比を示す。
なお、図5のデータを取得した際の実験条件は、温度:
750℃、N2流量:20SLM、POCl3流量:30
0mg/分、時間:30分、である。O2流量について
は、POCl3とのモル比がX軸となるように流量を制
御した。
【0035】図5からわかるように、標準化したCmax
の値は、O2/POCl3モル比が1前後の時に100%
付近で極大値を示し、O2/POCl3モル比が2前後の
時に75%付近で極小値を示した後、O2/POCl3
ル比の増大に伴ってわずかに上昇している。O2/PO
Cl3モル比が0.2ないし1.5の範囲では標準化し
たCmaxの値が95%以上を示しており、言い換える
と、O2/POCl3モル比を0.2ないし1.5の領域
に調整してリン拡散を行えば、Cmaxの減少率が5%以
下に抑制できることがわかった。このモル比が0.2な
いし1.5の領域は、上記図4におけるシリコンの浸蝕
作用が抑制されかつ増速酸化が生じない領域に対応して
いる。このように、本方法によれば、O2/POCl3
ル比の調整のみによりHSG−Si15aの縮小化を抑
えることができ、HSG−Si15aの空乏化による負
電圧印加側のキャパシタ容量の低下を防止し、キャパシ
タ容量全体のレベルの低下を防止することができる。
【0036】また、本実施の形態の方法によれば、リン
拡散時に酸化のバッファー膜として機能するCVD酸化
膜を形成する等、HSG−Si15aの縮小化防止対策
としての工程を新たに設ける必要がなく、従来法と比べ
て製造プロセス全体の工程数が増えることがない。ま
た、本実施の形態の方法ではリンの供給源としてPOC
3ガスを用いているが、POCl3ガスを処理ガスとし
て用いるリン拡散炉はごく一般的な装置であるため、こ
の装置における使用ガスの制御のみで対応できる本方法
は非常に汎用性の高い方法であるということができる。
【0037】さらに、本実施の形態では、リン拡散工程
における熱処理温度を700ないし780℃としている
ため、ゲート長が小さいトランジスタであってもしきい
値の変動が生じることがない。したがって、トランジス
タのゲート長が小さく電気的特性が変動する恐れが高い
ロジック部と、容量の増大が求められるキャパシタを有
するDRAMとが混載されたロジック混載メモリに用い
て好適な製造方法である。
【0038】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態について図6を用いて説明する。本実施の
形態の半導体装置の製造方法の基本的な工程の流れは第
1の実施の形態と同様であり、図1の断面図および図2
のフローチャートは共通である。そして、本実施の形態
の半導体装置の製造方法が第1の実施の形態と異なる点
は、リン拡散の方法(リン拡散装置のガス導入のシーケ
ンス)のみであるため、この部分について以下説明す
る。
【0039】本実施の形態の場合、図1(c)に示した
ように、アモルファスシリコン膜15表面にHSG−S
i15aを形成した後、リン拡散装置19を用いてリン
拡散を行う際にPOCl3ガスとO2ガスを炉体29内に
同時に導入するのではなく、導入時期をずらし、O2
スのみを導入して数分後、例えば5分後にPOCl3
スとN2ガスとを導入する。これは、図3に示したリン
拡散装置19のバルブ系を制御することで容易に実現す
ることができる。なお、本実施の形態の場合は5分後か
らのPOCl3ガスとO2ガスの混合比は任意でよく、リ
ン拡散の温度や時間は第1の実施の形態と同程度でよ
い。
【0040】以下、第1の実施の形態と同様、O2ガス
とPOCl3ガスとN2ガスとの混合ガスを用いたHSG
−Si15a内へのリン拡散、容量絶縁膜17形成、上
部電極18形成、の各工程を経て、図1(d)に示した
ようなキャパシタを形成することができる。
【0041】本実施の形態の方法においては、POCl
3ガスの導入に5分程度先だってO2ガスを導入している
ことで、図6に示すように、実際にリン拡散が始まる前
にHSG−Si15a表面に2ないし5nm程度の薄い
シリコン酸化膜16(浸蝕防止膜)が形成され、この酸
化膜16を介してHSG−Si15a中にリンが拡散さ
れる。したがって、このシリコン酸化膜16の存在によ
ってリン拡散時のHSG−Si15a中のシリコン原子
の消費が抑制され、HSG−Si15aの縮小化を防止
することができる。そして、本実施の形態の方法の場
合、CVD技術等を用いて浸蝕防止膜を形成するわけで
はなく、リン拡散装置で用いるガスの炉内への導入タイ
ミングを調整するのみで薄い浸蝕防止膜を形成する方法
であるから、膜形成工程を別に設ける必要はなく、工程
数が増えることもない。
【0042】[第3の実施の形態]以下、本発明の第3
の実施の形態について説明する。本実施の形態の半導体
装置の製造方法についても、基本的な工程の流れは第1
の実施の形態と同様であり、図1の断面図および図2の
フローチャートは共通である。そして、本実施の形態の
半導体装置の製造方法が第1および第2の実施の形態と
異なる点は、リン拡散の方法(リン拡散装置で用いる処
理ガス)のみであるため、この部分について以下説明す
る。
【0043】本実施の形態の場合、図1(c)に示した
ように、アモルファスシリコン膜15表面にHSG−S
i15aを形成した後、リン拡散装置19を用いてリン
拡散を行う際にPOCl3ガスとO2ガスとN2ガスとの
混合ガスの導入と同時、もしくは前記混合ガスの導入に
先だってモノシランガスまたはジシランガスを導入して
所定の温度にて熱処理を行う。この場合、図3に示した
リン拡散装置19にモノシランガスまたはジシランガス
を供給するための配管を追加する必要がある。本実施の
形態の場合、POCl3ガスとO2ガスの混合比、また、
2ガス流量等は任意でよく、リン拡散の温度や時間は
第1および第2の実施の形態と同程度でよい。
【0044】以下、第1の実施の形態と同様、前記混合
ガスを用いたHSG−Si15a内へのリン拡散、容量
絶縁膜17形成、上部電極18形成、の各工程を経て、
図1(d)に示したようなキャパシタを形成することが
できる。
【0045】第1、第2の実施の形態の方法がHSG−
Si15aの浸蝕を抑制したり、HSG−Si15a中
のSi原子の酸化膜への食われを抑制することによって
HSG−Si15aの縮小化そのものを抑えようとする
方法であるのに対して、本実施の形態の方法は、モノシ
ランガスまたはジシランガスからのSi原子の供給によ
りHSG−Si15aの食われ分を補いながらリン拡散
を行う方法である。すなわち、モノシランガスまたはジ
シランガスからHSG−Si15aに対してSi原子が
補給されてHSG−Si15aが成長すると同時に、P
OCl3ガスからのClラジカルのエッチング作用によ
りHSG−Si15aが縮小化しようとする。これらの
作用が相殺された結果、HSG−Si15aはそれ程縮
小化することなく、HSG−Si15a中にリンを充分
に拡散することができる。
【0046】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記実施の形態ではリン拡散装置19としてバッチ
式の縦型拡散炉を用いたが、この装置に代えて、図7に
示すような枚葉式のリン処理装置を用いることもでき
る。図7のリン処理装置35は、処理ガスの供給源とし
てPOCl3ガスとO2ガスとN2ガスの3系統の供給配
管36、37、38が備えられており、各配管36、3
7、38にバルブ39およびマスフローコントローラ4
0、41、42が備えられている。POCl3ガスにつ
いてはデュアー瓶43中のPOCl344中にN2ガスを
吹き込んでPOCl344を気化させた後、供給配管3
6を通じて処理室45内に導入する。処理室45内に導
入された混合ガスは室内に拡散し、排気口46から排気
される。また、処理室45内の下部には基板47を保持
するヒータ48が備えられている。
【0047】また、上記実施の形態で用いた処理ガスの
種類、熱処理の温度や時間、膜厚等の具体的な処理条件
はほんの一例にすぎず、適宜変更が可能なことは勿論で
ある。さらに、本発明の半導体装置の製造方法は、キャ
パシタの形状や半導体装置の種類を問わず、容量の増大
が要求されるキャパシタを備えた任意の半導体装置に適
用が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
半導体装置の製造方法によれば、リン拡散の処理方法を
工夫するだけでHSG−Siの縮小化を抑えつつHSG
−Si中にリンをドーピングすることができ、HSG−
Siの空乏化を防止することでキャパシタ容量の低下を
防止することができる。また、本発明の方法によれば、
HSG−Siの縮小化防止対策としての工程を新たに設
ける必要がなく、従来法と比べて製造プロセス全体の工
程数が増えることがない。さらに、本発明の方法では、
リン拡散の熱処理温度を比較的低い温度にすることがで
きるため、ゲート長が小さいトランジスタであっても特
性変動が生じることがなく、小さいゲート長のトランジ
スタを持つロジック部とDRAMとが混載されたロジッ
ク混載メモリに用いて好適な製造方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製
造方法を工程順を追って示す模式的な断面図である。
【図2】 同、製造方法を示すフローチャートである。
【図3】 同、製造方法に用いるリン拡散装置の概略構
成図である。
【図4】 リン拡散処理においてO2/POCl3モル比
を変化させた際の同モル比とシリコンのエッチング量と
の関係、およびシリコン上に成長する酸化膜厚との関係
を示す図である。
【図5】 同、製造方法において、O2/POCl3モル
比を変えて製作したキャパシタの容量を測定した結果を
示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の半導体装置の製
造方法におけるHSG−Siの様子を示す断面図であ
る。
【図7】 上記実施の形態の製造方法に用いるリン拡散
装置の他の例を示す概略構成図である。
【図8】 トランジスタの熱処理温度としきい値電圧と
の関係を示すグラフである。
【図9】 各種キャパシタの印加電圧と容量との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 層間絶縁膜 13 セルコンタクト 14,15 ポリシリコン膜 15a HSG−Si(シリコン核) 16 シリコン酸化膜(浸蝕防止膜) 17 容量絶縁膜 18 上部電極 19,35 リン拡散装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/108 H01L 21/22 H01L 21/223 H01L 21/8242

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン膜を形成する工程と、構成元素
    としてシリコンを含むガスの雰囲気下で前記シリコン膜
    を熱処理し、次いで、前記シリコン膜を真空雰囲気下で
    熱処理することにより該シリコン膜の表面にシリコン核
    を付与する工程と、リン拡散装置で用いる複数のガスの
    処理室内への導入時期を調整し、ハロゲンによるシリコ
    ンの浸蝕を防止するとともにリンを透過させる機能を有
    する膜を形成するためのガスを先に導入して前記シリコ
    ン核の表面に浸蝕防止膜を形成する工程と、構成元素と
    してハロゲンおよびリンを含むガスを導入して所定の温
    度で熱処理を行うことにより前記浸蝕防止膜を通して前
    記シリコン核中にリンを拡散する工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記浸蝕防止膜を形成するためのガスと
    して、酸素ガスを用いることを特徴とする請求項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記浸蝕防止膜の膜厚を2ないし5nm
    とすることを特徴とする請求項1または2に記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ハロゲンおよびリンを構成元素とし
    て含むガスとして、塩化ホスホリルガスを用いることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記リン拡散工程における熱処理の温度
    を700ないし780℃とすることを特徴とする請求項
    1ないしのいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シリコン膜を形成する工程と前記シ
    リコン膜の表面にシリコン核を付与する工程との間に前
    記シリコン膜を所定の形状にパターニングする工程を設
    け、パターニング後のシリコン膜に対してシリコン核を
    付与することとし、これらの工程と前記シリコン核中に
    リンを拡散する工程とによってキャパシタの下部電極を
    形成することを特徴とする請求項1ないしのいずれか
    に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記キャパシタを有するロジック混載メ
    モリを製造することを特徴とする請求項に記載の半導
    体装置の製造方法。
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