JP3232521B2 - 車両内音響システム - Google Patents
車両内音響システムInfo
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- JP3232521B2 JP3232521B2 JP31899293A JP31899293A JP3232521B2 JP 3232521 B2 JP3232521 B2 JP 3232521B2 JP 31899293 A JP31899293 A JP 31899293A JP 31899293 A JP31899293 A JP 31899293A JP 3232521 B2 JP3232521 B2 JP 3232521B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車などに利用され
る車両内音響装置に関するものである。
る車両内音響装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車などの車両には、カーステレオな
どの音響装置が設置される。このような音響装置のスピ
ーカ(拡声器)は、車両の後部などに設置され車内にほ
ぼ均一な音場を形成するようになっている。このため、
搭乗者が複数人の場合、音楽を聴きたくない搭乗者にと
っては煩わしい状況が往々にして生ずる。特に、最近、
音声出力方式のカーナビゲーション・システムが普及し
つつあるが、この場合、運転者にとっては同乗車が聴い
ているカーステレオのためナビゲーションのための音声
が聴き取り難くなるなどの問題もある。
どの音響装置が設置される。このような音響装置のスピ
ーカ(拡声器)は、車両の後部などに設置され車内にほ
ぼ均一な音場を形成するようになっている。このため、
搭乗者が複数人の場合、音楽を聴きたくない搭乗者にと
っては煩わしい状況が往々にして生ずる。特に、最近、
音声出力方式のカーナビゲーション・システムが普及し
つつあるが、この場合、運転者にとっては同乗車が聴い
ているカーステレオのためナビゲーションのための音声
が聴き取り難くなるなどの問題もある。
【0003】特開昭56ー157642号公報によれば、各搭乗
者の乗車位置に応じて複数のスピーカを設置し、シート
ベルトの付け忘れや半ドア状態などに関する各種の警報
や、カーナビゲーションなどの情報を、各スピーカに選
択的に分配するという技術思想が開示されている。
者の乗車位置に応じて複数のスピーカを設置し、シート
ベルトの付け忘れや半ドア状態などに関する各種の警報
や、カーナビゲーションなどの情報を、各スピーカに選
択的に分配するという技術思想が開示されている。
【0004】
【発明が解決しよとうする課題】上記特許文献には、各
搭乗者の乗車位置に応じて複数のスピーカを設置するこ
とにより、特定の搭乗者にのみ音響情報を分配する技術
思想が開示されている。しかしながら、スピーカは拡声
器の別名が示すように空間を利用して音場を拡大する構
造であるから、スピーカの設置位置を各座席のドアの内
側や各座席の前などに限定したとしてもその指向性を鋭
くすることには限界がある。このため、隣の搭乗者など
が感じる煩わしさを十分には軽減できないという問題が
ある。航空機内などのように、電気/音響変換器として
耳に挿入する形式のイヤーホーンを使用すれば隣りの搭
乗者が感ずる煩わしさを有効に軽減できる。しかしなが
ら、イヤホーンの着脱や、洗浄や紛失の防止など器具の
管理が煩わしくなるなどの新たな問題が生じる。従っ
て、本発明の一つの目的は、器具の操作や管理の煩雑さ
を伴うことなく、特定の搭乗者のみに音響情報を分配で
きる車両内音響システムを提供することにある。
搭乗者の乗車位置に応じて複数のスピーカを設置するこ
とにより、特定の搭乗者にのみ音響情報を分配する技術
思想が開示されている。しかしながら、スピーカは拡声
器の別名が示すように空間を利用して音場を拡大する構
造であるから、スピーカの設置位置を各座席のドアの内
側や各座席の前などに限定したとしてもその指向性を鋭
くすることには限界がある。このため、隣の搭乗者など
が感じる煩わしさを十分には軽減できないという問題が
ある。航空機内などのように、電気/音響変換器として
耳に挿入する形式のイヤーホーンを使用すれば隣りの搭
乗者が感ずる煩わしさを有効に軽減できる。しかしなが
ら、イヤホーンの着脱や、洗浄や紛失の防止など器具の
管理が煩わしくなるなどの新たな問題が生じる。従っ
て、本発明の一つの目的は、器具の操作や管理の煩雑さ
を伴うことなく、特定の搭乗者のみに音響情報を分配で
きる車両内音響システムを提供することにある。
【0005】また、特許文献に記載された音響システム
では、警報やカーナビゲーション用の情報などの多様な
情報を対応のスピーカに分配するためには、そのような
情報の内容を的確に識別する高度な識別回路が必要にな
るという問題がある。特に、カーステレオなどの情報が
更に追加された場合、上述のような識別回路の実現が一
層困難になるという問題がある。さらに、運転者のみが
乗車している場合に、後部右側のドアが半ドアであるな
どの警報を対応の座席のスピーカのみに分配しても意味
がないなどの問題もある。従って、本発明の他の目的
は、各情報にその性質に応じた優先度を付与しながら各
搭乗者に分配することにより、複雑で高価な識別回路を
不要とした車両内音響システムを提供することにある。
では、警報やカーナビゲーション用の情報などの多様な
情報を対応のスピーカに分配するためには、そのような
情報の内容を的確に識別する高度な識別回路が必要にな
るという問題がある。特に、カーステレオなどの情報が
更に追加された場合、上述のような識別回路の実現が一
層困難になるという問題がある。さらに、運転者のみが
乗車している場合に、後部右側のドアが半ドアであるな
どの警報を対応の座席のスピーカのみに分配しても意味
がないなどの問題もある。従って、本発明の他の目的
は、各情報にその性質に応じた優先度を付与しながら各
搭乗者に分配することにより、複雑で高価な識別回路を
不要とした車両内音響システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
第1の発明の車両内音響システムは、警報、運転案内情
報および娯楽情報から成る可聴周波数帯の複数種類の電
気信号のそれぞれを発生する複数の音響装置と、運転者
を含む各搭乗者のヘッドレスト又は背もたれの上部に設
置された複数の電気/音響変換器と、前記複数の音響装
置が出力する前記各電気信号をこれらの種類に応じた優
先度のもとに動作するレベル調整機構および前記各搭乗
者が操作するスイッチ又は増幅器を通して前記各電気/
音響変換器に選択的に分配する信号分配回路とを備えて
いる。
第1の発明の車両内音響システムは、警報、運転案内情
報および娯楽情報から成る可聴周波数帯の複数種類の電
気信号のそれぞれを発生する複数の音響装置と、運転者
を含む各搭乗者のヘッドレスト又は背もたれの上部に設
置された複数の電気/音響変換器と、前記複数の音響装
置が出力する前記各電気信号をこれらの種類に応じた優
先度のもとに動作するレベル調整機構および前記各搭乗
者が操作するスイッチ又は増幅器を通して前記各電気/
音響変換器に選択的に分配する信号分配回路とを備えて
いる。
【0007】請求項3に記載された本第2の発明の車両
内音響システムは、上記音響装置がナビゲーション情報
などの運転に必要な可聴周波数帯の第1の電気信号を発
生する第1の音響装置と、音楽情報などの運転に不必要
な可聴周波数帯の第2の電気信号を発生するカーステレ
オなどの第2の音響装置とから成る。上記信号分配回路
は、第1の音響装置が発生するナビゲーション情報など
を運転者のヘッドレスト又は背もたれの上部に設置され
た電気/音響変換器のみに供給し、第2の音響装置が発
生する音楽情報などを各搭乗者が操作するスイッチ又は
増幅器を通して対応の電気/音響変換器に選択的に分配
するように構成されている。
内音響システムは、上記音響装置がナビゲーション情報
などの運転に必要な可聴周波数帯の第1の電気信号を発
生する第1の音響装置と、音楽情報などの運転に不必要
な可聴周波数帯の第2の電気信号を発生するカーステレ
オなどの第2の音響装置とから成る。上記信号分配回路
は、第1の音響装置が発生するナビゲーション情報など
を運転者のヘッドレスト又は背もたれの上部に設置され
た電気/音響変換器のみに供給し、第2の音響装置が発
生する音楽情報などを各搭乗者が操作するスイッチ又は
増幅器を通して対応の電気/音響変換器に選択的に分配
するように構成されている。
【0008】請求項6に記載された本第3の発明の車両
内音響システムは、上記第1,第2の音響装置に加えて
搭乗者への警報を発生する第3の音響装置を備えてい
る。更に、上記信号分配回路は、第1の音響装置が発生
するナビゲーション情報などを運転者のヘッドレスト又
は背もたれの上部に設置された電気/音響変換器のみに
供給し、第2の音響装置が発生する音楽情報などを各搭
乗者が操作するスイッチ又は増幅器を通して対応の電気
/音響変換器に選択的に分配し、さらに、第3の音響装
置が発生する警報を上記スイッチ又は増幅器を通すこと
なく各電気/音響変換器の全てに分配するように構成さ
れている。
内音響システムは、上記第1,第2の音響装置に加えて
搭乗者への警報を発生する第3の音響装置を備えてい
る。更に、上記信号分配回路は、第1の音響装置が発生
するナビゲーション情報などを運転者のヘッドレスト又
は背もたれの上部に設置された電気/音響変換器のみに
供給し、第2の音響装置が発生する音楽情報などを各搭
乗者が操作するスイッチ又は増幅器を通して対応の電気
/音響変換器に選択的に分配し、さらに、第3の音響装
置が発生する警報を上記スイッチ又は増幅器を通すこと
なく各電気/音響変換器の全てに分配するように構成さ
れている。
【0009】
【作用】上記各発明によれば、電気/音響変換器を各搭
乗者のヘッドレスト又は背もたれの上部に設置すること
により、搭乗者の耳に極めて近い位置で音響情報を発生
させることができる。この結果、イヤホーンを使用する
場合と同様に発生音量が低減され、同乗者に煩わしさを
感じさせないで済む。また、複数種類の電気信号がそれ
ぞれの種類に応じた優先度のもとに個別に動作する減衰
機構や線路を通して各電気/音響変換器に選択的に分配
する信号分配回路とを備えることにより、各情報にその
性質に応じた優先度を付与しながら各搭乗者に分配する
という本発明の目的が達成される。
乗者のヘッドレスト又は背もたれの上部に設置すること
により、搭乗者の耳に極めて近い位置で音響情報を発生
させることができる。この結果、イヤホーンを使用する
場合と同様に発生音量が低減され、同乗者に煩わしさを
感じさせないで済む。また、複数種類の電気信号がそれ
ぞれの種類に応じた優先度のもとに個別に動作する減衰
機構や線路を通して各電気/音響変換器に選択的に分配
する信号分配回路とを備えることにより、各情報にその
性質に応じた優先度を付与しながら各搭乗者に分配する
という本発明の目的が達成される。
【0010】
【実施例】図1は、本第3の発明の一実施例の車両内音
響システムの構成を示すブロック図である。EA1〜E
A4 は、同順に運転席、助手席及び左右の後部座席のヘ
ッドレストHR1〜HR4に設置された電気/音響変換
器、A1は運転に必要なナビゲーション情報を可聴周波
数帯の電気信号として発生するナビゲーション装置、A
2は運転には不必要な音楽情報を可聴周波数帯の電気信
号として発生するカーステレオ、A3は搭乗者に対する
警報を可聴周波数帯の電気信号として発生する警報発生
装置、SDは信号分配回路である。信号分配回路SD
は、カーステレオA2から出力される電気信号をEA1
〜EA4 に供給するか否かを選択するために対応の座席
の搭乗者によって操作されるスイッチSW1〜SW4、
信号検出回路SD1,SD2、可変減衰器AT1,AT
2及びこれらの各要素を接続する信号線群から構成され
ている。
響システムの構成を示すブロック図である。EA1〜E
A4 は、同順に運転席、助手席及び左右の後部座席のヘ
ッドレストHR1〜HR4に設置された電気/音響変換
器、A1は運転に必要なナビゲーション情報を可聴周波
数帯の電気信号として発生するナビゲーション装置、A
2は運転には不必要な音楽情報を可聴周波数帯の電気信
号として発生するカーステレオ、A3は搭乗者に対する
警報を可聴周波数帯の電気信号として発生する警報発生
装置、SDは信号分配回路である。信号分配回路SD
は、カーステレオA2から出力される電気信号をEA1
〜EA4 に供給するか否かを選択するために対応の座席
の搭乗者によって操作されるスイッチSW1〜SW4、
信号検出回路SD1,SD2、可変減衰器AT1,AT
2及びこれらの各要素を接続する信号線群から構成され
ている。
【0011】操作パネルP1からの指令に従って動作す
るナビゲーション装置A1で発生された電気信号は、ス
イッチを介することなく運転席のヘッドレストHR1に
設置されている電気/音響変換器EA1のみに供給され
る。操作パネルP2からの指令に従って動作するカース
テレオA2が発生する電気信号は、各座席の搭乗者によ
って操作されるスイッチSW1〜SW4を通して、対応
のヘッドレストHR1〜HR4に設置されている電気/
音響変換器EA1〜EA4に選択的に分配される。警報
発生装置A3が発生する電気信号は、各座席の搭乗者に
よって操作されるスイッチSW1〜SW4を通さずにヘ
ッドレストHR1〜HR4に設置されている電気/音響
変換器EA1〜EA4の全てに分配される。
るナビゲーション装置A1で発生された電気信号は、ス
イッチを介することなく運転席のヘッドレストHR1に
設置されている電気/音響変換器EA1のみに供給され
る。操作パネルP2からの指令に従って動作するカース
テレオA2が発生する電気信号は、各座席の搭乗者によ
って操作されるスイッチSW1〜SW4を通して、対応
のヘッドレストHR1〜HR4に設置されている電気/
音響変換器EA1〜EA4に選択的に分配される。警報
発生装置A3が発生する電気信号は、各座席の搭乗者に
よって操作されるスイッチSW1〜SW4を通さずにヘ
ッドレストHR1〜HR4に設置されている電気/音響
変換器EA1〜EA4の全てに分配される。
【0012】運転手を含む各搭乗者は、自座席の適宜な
箇所に設置されているSW1〜SW4を操作することに
よりカーステレオを聴くか聴かないかを随意に選択でき
る。電気/音響変換器が各搭乗者の耳に極めて接近して
配置されているため、カーステレオを聴くことを選択し
た搭乗者は、極めて低い音量のもとで目的を達すること
ができる。このため、カーステレオを聴かないことを選
択した隣接座席や前後の座席の搭乗者を煩わすおそれが
ない。
箇所に設置されているSW1〜SW4を操作することに
よりカーステレオを聴くか聴かないかを随意に選択でき
る。電気/音響変換器が各搭乗者の耳に極めて接近して
配置されているため、カーステレオを聴くことを選択し
た搭乗者は、極めて低い音量のもとで目的を達すること
ができる。このため、カーステレオを聴かないことを選
択した隣接座席や前後の座席の搭乗者を煩わすおそれが
ない。
【0013】運転者は、ナビゲーション装置の動作中に
も、ナビゲーション装置A1が間欠的に発生するナビゲ
ーションのための案内情報と共に、カーステレオA2が
発生する音楽を聴くことを選択できる。信号検出回路S
D1は、ナビゲーション装置A1がナビゲーションのた
めの電気信号を発生したことを検出すると、可変減衰器
AT1の減衰量を自動的に増加させることにより、カー
ステレオの音量を低下させる。このため、運転者は、カ
ーステレオを楽しみながらもナビゲーション情報を聴き
漏らすおそれがない。
も、ナビゲーション装置A1が間欠的に発生するナビゲ
ーションのための案内情報と共に、カーステレオA2が
発生する音楽を聴くことを選択できる。信号検出回路S
D1は、ナビゲーション装置A1がナビゲーションのた
めの電気信号を発生したことを検出すると、可変減衰器
AT1の減衰量を自動的に増加させることにより、カー
ステレオの音量を低下させる。このため、運転者は、カ
ーステレオを楽しみながらもナビゲーション情報を聴き
漏らすおそれがない。
【0014】警報発生装置A3が発生する半ドアなどを
警告する電気信号は、各座席の搭乗者によって操作され
るスイッチSW1〜SW4を通さずに全ての電気/音響
変換器EA1〜EA4に最優先で分配される。信号検出
回路SD2は、警報発生装置A2が電気信号を発生した
ことを検出すると、可変減衰器AT2の減衰量を自動的
に増加させることにより、カーステレオの音量を低下さ
せる。このため、運転者を含む各搭乗者は、カーステレ
オを楽しみながらも事故防止などの点で重要な警報を聴
き漏らすおそれがない。
警告する電気信号は、各座席の搭乗者によって操作され
るスイッチSW1〜SW4を通さずに全ての電気/音響
変換器EA1〜EA4に最優先で分配される。信号検出
回路SD2は、警報発生装置A2が電気信号を発生した
ことを検出すると、可変減衰器AT2の減衰量を自動的
に増加させることにより、カーステレオの音量を低下さ
せる。このため、運転者を含む各搭乗者は、カーステレ
オを楽しみながらも事故防止などの点で重要な警報を聴
き漏らすおそれがない。
【0015】図2(A),(B)は、各座席のヘッドレ
ストへの電気/音響変換器の設置方法の一例を、運転席
の場合について代表して示す図である。ヘッドレストH
R1の左右に凹部11が形成され、この凹部11内に軸
12が左右方向に摺動自在に保持されている。軸12に
は、左右の耳部13がこの軸12に沿って上下方向に摺
動自在にかつこの軸12の周りに回動自在に保持され
る。この左右の耳部13の中央部分には、左右の電気/
音響変換器EA1が保持されると共に、一方の耳部13
の下部にはスライドスイッチSW1が保持されている。
図2(A)は、耳部13を凹部11内に収納した状態を
示しており、図2(B)は、耳部13を軸12の周りに
90°回動させることにより凹部11から突出させたの
ち、軸12を外側に摺動させた状態を示している。
ストへの電気/音響変換器の設置方法の一例を、運転席
の場合について代表して示す図である。ヘッドレストH
R1の左右に凹部11が形成され、この凹部11内に軸
12が左右方向に摺動自在に保持されている。軸12に
は、左右の耳部13がこの軸12に沿って上下方向に摺
動自在にかつこの軸12の周りに回動自在に保持され
る。この左右の耳部13の中央部分には、左右の電気/
音響変換器EA1が保持されると共に、一方の耳部13
の下部にはスライドスイッチSW1が保持されている。
図2(A)は、耳部13を凹部11内に収納した状態を
示しており、図2(B)は、耳部13を軸12の周りに
90°回動させることにより凹部11から突出させたの
ち、軸12を外側に摺動させた状態を示している。
【0016】同乗者に気兼ねする必要がない場合には、
図2(A)のように、耳部13を凹部11内に収納する
と共に音量をやや大きくした状態でステレオを楽しむこ
とができる。同乗者に気兼ねする必要がある場合には、
図2(B)のように、耳部13を凹部11から突出さ
せ、音量を絞った状態でステレオなど楽しむことができ
る。この場合、耳部13は周囲に対する遮音の作用を発
揮する。
図2(A)のように、耳部13を凹部11内に収納する
と共に音量をやや大きくした状態でステレオを楽しむこ
とができる。同乗者に気兼ねする必要がある場合には、
図2(B)のように、耳部13を凹部11から突出さ
せ、音量を絞った状態でステレオなど楽しむことができ
る。この場合、耳部13は周囲に対する遮音の作用を発
揮する。
【0017】図2に示すように、耳部13を軸12に沿
って上下方向に摺動自在に保持すると共にこの軸12を
凹部11内を左右方向に摺動自在に保持することによ
り、搭乗者の頭の位置や大きさに合わせて電気/音響変
換器の位置を調整することができる。
って上下方向に摺動自在に保持すると共にこの軸12を
凹部11内を左右方向に摺動自在に保持することによ
り、搭乗者の頭の位置や大きさに合わせて電気/音響変
換器の位置を調整することができる。
【0018】以上、ヘッドレストへの電気/音響変換器
の設置方法の一例を図2に示したがこれとは異なる設置
方法を採用することも勿論可能である。例えば、電気/
音響変換器を棒状の保持体の先端部分に固定し、不使用
時には保持体をヘッドレストに対してほぼ直角に差し込
むことによって収納しておき、使用時には先端部分の電
気/音響変換器が耳の位置に一致するように前方に引き
出す構成とすることもできる。
の設置方法の一例を図2に示したがこれとは異なる設置
方法を採用することも勿論可能である。例えば、電気/
音響変換器を棒状の保持体の先端部分に固定し、不使用
時には保持体をヘッドレストに対してほぼ直角に差し込
むことによって収納しておき、使用時には先端部分の電
気/音響変換器が耳の位置に一致するように前方に引き
出す構成とすることもできる。
【0019】また、電気/音響変換器をヘッドレストに
設置する構成を例示した。しかしながら、背もたれと分
離したヘッドレストを有しない座席については、これを
ヘッドレストに相当する背もたれの上部に設置すればよ
い。また、スイッチSW1 〜SW4 のかわりに、搭乗者の操
作によって選択的に動作する増幅器を使用することもで
きる。
設置する構成を例示した。しかしながら、背もたれと分
離したヘッドレストを有しない座席については、これを
ヘッドレストに相当する背もたれの上部に設置すればよ
い。また、スイッチSW1 〜SW4 のかわりに、搭乗者の操
作によって選択的に動作する増幅器を使用することもで
きる。
【0020】さらに、スイッチさらに、カーステレオと
カーナビゲーション装置と警報発生装置とを備えた第3
の発明の車両内音響システムについて説明した。しかし
ながら、カーナビゲーションシステムや警報システムが
別システムになっている第1の発明の車両内音響システ
ムや、警報システムだけが別システムとなっている第2
の発明の車両内音響システムについては、これら別シス
テムの構成部分を除去するだけでそれぞれの構成と動作
とを容易に理解できる。従って、これらの発明について
は重複する説明を省略する。
カーナビゲーション装置と警報発生装置とを備えた第3
の発明の車両内音響システムについて説明した。しかし
ながら、カーナビゲーションシステムや警報システムが
別システムになっている第1の発明の車両内音響システ
ムや、警報システムだけが別システムとなっている第2
の発明の車両内音響システムについては、これら別シス
テムの構成部分を除去するだけでそれぞれの構成と動作
とを容易に理解できる。従って、これらの発明について
は重複する説明を省略する。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の車
両内音響システムによれば、電気/音響変換器を各搭乗
者のヘッドレストや背もたれの上部に設置することによ
り搭乗者の耳に最も近い位置でイヤホーンの場合と同様
に極めて小さな音量の音響情報を発生させることができ
る。このため、イヤホーンを利用する場合のような器具
の操作や管理の煩雑さを伴うことなく、特定の搭乗者の
みに音響情報を分配できるといういう効果が奏される。
両内音響システムによれば、電気/音響変換器を各搭乗
者のヘッドレストや背もたれの上部に設置することによ
り搭乗者の耳に最も近い位置でイヤホーンの場合と同様
に極めて小さな音量の音響情報を発生させることができ
る。このため、イヤホーンを利用する場合のような器具
の操作や管理の煩雑さを伴うことなく、特定の搭乗者の
みに音響情報を分配できるといういう効果が奏される。
【0022】また、本発明の車両内音響システムは、各
種の情報にその性質に応じた優先度を付与しながら各搭
乗者に分配する構成であるから、複雑で高価な識別回路
を使用することなく合理的なシステムを構築できる。
種の情報にその性質に応じた優先度を付与しながら各搭
乗者に分配する構成であるから、複雑で高価な識別回路
を使用することなく合理的なシステムを構築できる。
【図1】本発明の一実施例の車両内音響システムの構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】図1の電気/音響変換器EA1をヘッドレスト
HR1に設置する方法の一例を示す正面図である。
HR1に設置する方法の一例を示す正面図である。
EA1〜EA4 ヘッドレスト(HR1〜HR4)に設置された電気/
音響変換器 A1 カーナビゲーション装置 A2 カーステレオ A3 警報発生装置 SD 信号分配回路 SW1〜SW4 搭乗者によって操作されるスイッチ
音響変換器 A1 カーナビゲーション装置 A2 カーステレオ A3 警報発生装置 SD 信号分配回路 SW1〜SW4 搭乗者によって操作されるスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/12 B60Q 5/00 B60R 11/02 H04R 5/02
Claims (11)
- 【請求項1】可聴周波数帯の複数種類の電気信号のそれ
ぞれを発生する複数の音響装置と、 運転者を含む各搭乗者のヘッドレスト又は背もたれの上
部に設置された複数の電気/音響変換器と、 前記複数の音響装置が出力する前記各電気信号のレベル
をこれらの種類に応じた優先順位に従って自動的に調整
するレベル調整機構およびスイッチ又は増幅器を通して
前記各電気/音響変換器に選択的に分配する信号分配回
路とを備え、前記複数種類の電気信号は、少なくとも警報、運転案内
情報および娯楽情報の3種類の音響情報を含むと共に、
これら警報、運転案内情報および娯楽情報の順に付与さ
れた優先度に従って搭乗者に分配される ことを特徴とす
る車両内音響システム。 - 【請求項2】警報、運転案内情報および娯楽情報から成
る可聴周波数帯の複数種類の電気信号のそれぞれを発生
する複数の音響装置と、 運転者を含む各搭乗者のヘッドレスト又は背もたれの上
部に設置された複数の電気/音響変換器と、前記運転案内情報および警報の発生時には前記娯楽情報
のレベルを減衰させる レベル調整機構および前記各搭乗
者が操作するスイッチ又は増幅器を通して、前記娯楽情
報を前記各電気/音響変換器に選択的に分配すると共
に、前記運転案内情報を運転者のみに、前記警報を前記
各搭乗者に分配する信号分配回路とを備えたことを特徴
とする車両内音響システム。 - 【請求項3】運転に必要な可聴周波数帯の第1の電気信
号を発生する第1の音響装置と、 運転に不必要な可聴周波数帯の第2の電気信号を発生す
る第2の音響装置と、 運転者を含む各搭乗者のヘッドレスト又は背もたれの上
部に設置された電気/音響変換器と、 前記第1の電気信号を運転者のヘッドレスト又は背もた
れの上部に設置された電気/音響変換器のみに供給する
と共に、前記第2の電気信号を前記各搭乗者が操作する
スイッチ又は増幅器を通して対応の電気/音響変換器に
選択的に分配する信号分配回路とを備え、前記信号分配回路は、前記第1の電気信号の発生中は、
前記運転者に対応して設置されている電気/音響変換器
に選択的に分配中の前記第2の電気信号のレベルを低下
させる手段を備えた ことを特徴とする車両内音響システ
ム。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記電気/音響変換器は、対応のヘッドレスト又は背も
たれの上部に収納可能にかつこれから突出可能に設置さ
れたことを特徴とする車両内音響システム。 - 【請求項5】運転に必要な可聴周波数帯の第1の電気信
号を発生する第1の音響装置と、 運転に不必要な可聴周波数帯の第2の電気信号を発生す
る第2の音響装置と、 運転者を含む各搭乗者への警報を発生する第3の音響装
置と、 前記各搭乗者のヘッドレスト又は背もたれの上部に設置
された電気/音響変換器と、 前記第1の電気信号を運転者に対応して設置されている
電気/音響変換器のみに供給し、前記第2の電気信号を
前記各搭乗者が操作するスイッチ又は増幅器を通して対
応の電気/音響変換器に選択的に分配し、かつ前記第3
の音響装置が発生する警報を前記スイッチ又は増幅器を
通すことなく前記各電気/音響変換器の全てに分配する
信号分配回路とを備えたことを特徴とする車両内音響シ
ステム。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記電気/音響変換器は、対応のヘッドレスト又は背も
たれの上部に収納可能にかつこれから突出可能に設置さ
れたことを特徴とする車両内音響システム。 - 【請求項7】 請求項5と6のそれぞれにおいて、 前記信号分配回路は、前記第1の電気信号の発生中は、
前記運転者に対応して設置されている電気/音響変換器
に選択的に分配中の前記第2の電気信号のレベルを低下
させる手段を備えたことを特徴とする車両内音響システ
ム。 - 【請求項8】 請求項5乃至7のそれぞれにおいて、 前記信号分配回路は、前記警報の発生中は、前記各電気
/音響変換器に選択的に分配中の前記第2の電気信号の
レベルを低下させる手段を備えたことを特徴とする車両
内音響システム。 - 【請求項9】請求項1乃至8のそれぞれにおいて、 前記電気/音響変換器は、ヘッドレスト又は背もたれの
上部に収納可能にかつこれから突出可能に設置されたこ
とを特徴とする車両内音響システム。 - 【請求項10】請求項9において、 前記電気/音響変換部は、ヘッドレスト又は背もたれの
上部の左右に形成された凹部と、これら凹部の内部に左
右方向へ移動自在な状態で保持される軸と、この軸に沿
って上下方向に移動自在にかつこの軸の回りにほぼ水平
な面内でほぼ90°の角度範囲にわたって回動自在な状
態で保持されることにより前記凹部に収納可能な板状体
と、この板状体に保持される電気/音響変換器とを備え
たことを特徴とする車両内音響システム。 - 【請求項11】ヘッドレスト又は背もたれの上部の左右
に形成された凹部と、これら凹部の内部に左右方向へ移
動自在な状態で保持される軸と、この軸に沿って上下方
向に移動自在にかつこの軸の回りにほぼ水平な面内でほ
ぼ90°の角度範囲にわたって回動自在な状態で保持さ
れることにより前記凹部に収納可能な板状体と、この板
状体に保持される電気/音響変換器とを備えたことを特
徴とする車両内音響システムの電気/音響変換部。
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JP31899293A Expired - Fee Related JP3232521B2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 車両内音響システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1993
- 1993-11-25 JP JP31899293A patent/JP3232521B2/ja not_active Expired - Fee Related
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