JP3231173B2 - 車載装置用モータの自己診断装置とそのモータの選択駆動機構 - Google Patents

車載装置用モータの自己診断装置とそのモータの選択駆動機構

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JP3231173B2
JP3231173B2 JP01365394A JP1365394A JP3231173B2 JP 3231173 B2 JP3231173 B2 JP 3231173B2 JP 01365394 A JP01365394 A JP 01365394A JP 1365394 A JP1365394 A JP 1365394A JP 3231173 B2 JP3231173 B2 JP 3231173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車などに載置され
るパワーウインドやパワーシートなどの装置に係り、特
に、かかる装置に用いられるモータのロック状態やショ
ート,オープン状態を自己診断するための装置及びこれ
らモータの選択駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、乗用車などでは、搭乗者のスイッ
チ操作により、ウインドの開閉を行なうことができるよ
うにしたパワーウインドやシートの位置や背もたれの角
度を調整することができるようにしたパワーシートなど
の装置(即ち、車載装置)が備え付けられるようになっ
てきた。このようなパワーウインドやパワーシートなど
では、乗用車に搭載されているバッテリからの電圧を電
源電圧とするモータが使用されており、このモータの駆
動によってウインドが開閉したり、シートが動いたりす
る。
【0003】ところで、このような車載装置には、モー
タがロックしたり、オープン,ショートしたりして異常
状態になったことを検知し、モータを停止させてかかる
異常状態を解除させるための自己診断装置が設けられて
いる。
【0004】図6はこのような車載装置用モータの自己
診断装置の一従来例を示す回路図であって、この装置は
モータ1と、切換スイッチ2,3と、モータ電流検出用
抵抗4と、差動増幅器5を設けている。
【0005】同図において、切換スイッチ2,3がとも
にB側に閉じているときには、モータ1の両端子が切換
スイッチ2,3を介して短絡されるため、モータ1は給
電されずに停止状態にある。切換スイツチ2がA側に、
切換スイツチ3がB側に夫々閉じると、モータ1の一方
の端子が切換スイッチ2を介して図示しない乗用車のバ
ッテリに接続され、モータ1の他方の端子が切換スイッ
チ3、抵抗4を介して接地される。この状態では、モー
タ1に切換スイッチ2を介してバッテリ電圧+Bが印加
され、切換スイッチ2,モータ1,切換スイッチ3,抵
抗4を介してモータ電流がながれ、モータは正回転す
る。また、切換スイツチ2がB側に、切換スイツチ3が
A側に夫々閉じると、モータ1の一方の端子が切換スイ
ッチ2,抵抗4を介して接地され、モータ1の他方の端
子が切換スイッチ3を介してバッテリに接続され。この
状態では、モータ1に切換スイッチ3を介してバッテリ
電圧+Bが印加され、切換スイッチ3,モータ1,切換
スイッチ2,抵抗4を介してモータ電流が流れ、モータ
は逆回転する。
【0006】なお、これら切換スイッチ2,3は、搭乗
者のスイッチ操作に基づいて、図示しないマイコンによ
って制御される。
【0007】このようないずれのモータの回転状態にお
いても、抵抗4にはモータ電流が流れ、ここにモータ電
流に応じた電圧が生ずる。この電圧は演算増幅器からな
る差動増幅器5によって増幅され、この差動増幅器5の
出力電圧が図示しないA/D変換器でディジタル値に変
換されて図示しないマイコンに取り込まれる。このマイ
コンでは、このようなディジタル値からモータ1の異常
状態を判定し、この判定に基づいて切換スイッチ2,3
をB側に切り換え、モータ1を停止させる。
【0008】このような自己診断装置では、例えば、ウ
インドが閉じる動作をしているときにウインドにものな
どが挾まったときなどでも、これを検出できるようにし
ている。
【0009】即ち、モータ1の起動からのモータ電流I
の変化は、図7に示すように、まず、起動と同時にモー
タ電流Iが急激に立ち上がり、次いで急激に立ち下がる
突入電流が生じ、モータ1が定常状態になってこの突入
電流が終わると、低い定常値となり、ウインドが閉じて
動かなくなると、モータ電流Iが急激に上昇する。
【0010】そこで、図6で示した自己診断装置では、
マイコンが、差動増幅器5の出力をA/D変換すること
によって得られるディジタル値のデータを順次取り込
み、続けて取り込んだ2つのデータ間のディジタル値の
差ΔIからモータ電流の変化率ΔI/Δtを求め、予め
設定された正の値K’に対し、 ΔI/Δt>K’ のとき、モータ1がロック状態になったと判定し、図6
における切換スイッチ2,3をB側に切り換えてモータ
1を停止させる。
【0011】これにより、ウインドが閉じてモータ1が
回転することができなくなったときには、図7に実線で
示すようにモータ電流Iが急激に上昇するから、これが
検出でき、モータ1を停止させることができる。また、
ウインドが閉まる途中でものなどが挾まり、モータ1が
回転できなくなった場合でも、図7に破線で示すように
モータ電流が急激に上昇するから、これが検出できてモ
ータ1を停止させることができる。
【0012】さらに、パワーウインドやパワーシートな
どの車載装置が有するモータには、夫々2つずつ切換ス
イッチが設けられ、これらによって、図6で説明したよ
うに、正逆の回転切換えができるようにしている。図8
にモータを2台とした場合の従来のモータ選択駆動機構
の一例を示す。このモータ選択駆動機構はモータ1a,
1bと切換スイッチ2a,2b,3a,3bを設けてい
る。ここで、夫々のモータ1a,1bに対する自己診断
装置は図示していない。
【0013】同図において、各モータ1a,1bの切換
スイッチ2a,2b,3a,3bや電源、接地端子との
接続関係は図6と同様であり、抵抗4などからなる図6
での自己診断装置は省略している。このような構成にお
いて、切換スイッチ2a,3aを切換え操作することに
より、モータ1aを正逆回転させることができるし、停
止させることもできる。同様にして、切換スイッチを切
換え操作することにより、モータ1bを正逆回転させる
ことができるし、停止させることもできる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
た従来の車載装置用モータの自己診断装置では、モータ
1の作動,非作動に拘らず、差動増幅器5を構成する演
算増幅器にバッテリから常時給電されている。このため
に、自己診断装置では、常時電力が消費されることにな
る。しかし、パワーウインドやパワーシートの使用はそ
んなに頻繁にあることではなく、このため、自己診断装
置に常時給電することは非常に多くの電力が無駄に消費
されることになり、特にその電源をバッテリとする場合
には、大きな問題となる。
【0015】また、図6に示した車載装置用モータの自
己診断装置では、図7で示したように、パワーウインド
やパワーシートなどの動作の途中で異常があったことを
検出可能としているが、上記のようにΔI/Δt>K’
のとき異常と判定すると、図7において、モータ1の起
動時にもモータ電流Iは突入電流として急上昇する。そ
して、このときのモータ電流Iの変化率ΔI/Δtも上
記の式を満たすことになるから、異常状態としてモータ
1を停止させてしまう。このため、例えばパワーウイン
ドの場合、ウインドは開かないし、あるいは閉じないと
いうことになってしまう。
【0016】そこで、従来の自己診断装置では、モータ
1が起動してからモータ電流Iが定常電流となるまでの
突入電流発生期間T(例えば、100msec)、モー
タ1の異常検出がなされないようにしている。しかし、
このようにすると、例えばパワーウインドにおいて、途
中まで閉じているウインドにものが挾まっている状態か
らモータ1を起動してウインドを閉じるようにした場
合、モータ1は起動してもわずかに回転して回転するこ
とができなくなる。このため、モータ電流Iとしては、
この異常による上昇が起動による突入電流に重なってし
まい、突入電流の発生期間のことであるためにこの異常
を検出できなくなる。
【0017】さらに、図8に示す従来の選択駆動機構で
は、モータ毎に2つずつ切換スイッチが必要となり、モ
ータの個数が増えると、これとともに切換スイッチの必
要個数もモータの個数に比例して増えていく。しかも、
このような切換スイッチはマイコンによって制御される
高価なリレースイッチであり、その使用個数が増える
と、それだけパワーウインドやパワーシートなどの車載
用装置の価格が急激に高くなっていくという問題があ
る。
【0018】本発明の第1の目的は、モータの作動時に
のみ給電するにし、電力の消費を大幅に低減することが
できるようにした車載の装置用モータの自己診断装置を
提供することにある。
【0019】本発明の第2の目的は、起動時のモータ異
常をも検出できるようにした車載の装置用自己診断装置
を提供することにある。
【0020】本発明の第3の目的は、スイッチ手段の使
用個数を低減して複数のモータの正逆回転を選択できる
ようにした車載の装置用モータの駆動装置を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、モータの給電をオン,オフするス
イッチよりもモータ側から増幅器に電源電圧を供給する
手段を設ける。
【0022】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、予め設定された正の充分小さい値Kに対し、
モータ電流の変化率ΔI/ΔtがΔI/Δt<−Kのと
き、モータが異常状態にあると判定する。
【0023】上記第3の目的を達成するために、本発明
は、夫々のモータの一方の端子をバッテリ側,接地側の
いずれか一方に選択的に接続する第1のスイッチ手段
と、夫々の該モータの他方の端子のいずれか1つを選択
する第2のスイッチ手段と、該第2のスイッチ手段を該
バッテリ側,接地側のいずれか一方に選択的に接続する
第3のスイッチ手段とを設ける。
【0024】
【作用】スイッチがオンしてモータが作動しているとき
のみ、増幅器に電源が供給されることになり、増幅器で
の無駄な電力消費が避けられることになる。
【0025】また、モータの起動時からウインドなどに
ものが挾まってモータが異常なときには、モータの起動
とともにモータ電流に突入電流が生ずるが、モータはほ
とんど回転することができず、突入電流から電流値が下
がるとしても、値が小さい定常電流値まで急降下するこ
とがなく、電流値が大きい状態に保持される。従って、
突入電流から定常電流まで急降下することがなければ、
モータは起動時に異常状態になっており、モータ電流の
変化率ΔI/Δtが充分小さい負値−Kよりも小さいと
き、モータ電流が突入電流から定常電流まで急降下した
ことにならないので、モータは起動時に異常状態になっ
ていると判定できる。
【0026】さらに、第1,第3のスイッチ手段は夫々
のモータをその回転方向に応じてバッテリに接続する
か、接地するかを選択するものであるから、モータの個
数が増えても、それらスイッチ手段の個数は増えること
がない。増えるのは、各モータを選択するための第2の
スイッチ手段の規模だけであり、しかも、この規模はス
イッチ手段の個数に比例して増えるだけである。従っ
て、図8に示した従来例に比べ、スイッチ手段が増加す
る割合は少ない。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明による車載装置用モータの自己診断装
置の一実施例を示す回路図であって、図6に対応する部
分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0028】同図において、切換スイッチ2の可動接点
側とモータ1の一方の端子との間にダイオード6のアノ
ードが接続され、切換スイッチ3の可動接点側とモータ
1の他方の端子との間にダイオード7のアノードが接続
されている。これらダイオード6,7のカソードは、と
もに差動増幅器5を構成する演算増幅器の電源端子に接
続されている。これら切換スイッチ2,3は例えばリレ
ースイッチであって、搭乗者の操作に基づいて図示しな
いマイコンによって切換え制御される。
【0029】このような構成において、いま、切換スイ
ッチ2,3がB側に閉じていてモータ1にバッテリ電圧
+Bが印加されず、モータが停止しているときには、ダ
イオード6,7のいずれのアノードに正のバッテリ電圧
が印加されないので、演算増幅器には電源電圧が印加さ
れない。従って、モータ1の停止時には、差動増幅器で
電力が消費されることはない。
【0030】また、切換スイッチ2がA側に閉じ、スイ
ッチ3がB側に閉じてモータ1が正回転する場合には、
バッテリ電圧+Bが切換スイッチ2,ダイオード6を介
して演算増幅器に電源電圧として供給され、差動増幅器
5が動作してモータ1の自己診断が行なわれる。さら
に、切換スイッチ2がB側に閉じ、スイッチ3がA側に
閉じてモータ1が逆回転する場合には、バッテリ電圧+
Bが切換スイッチ3,ダイオード7を介して演算増幅器
に電源電圧として供給され、差動増幅器5が動作してモ
ータ1の自己診断が行なわれる。
【0031】このようにして、この実施例は、モータ1
がバッテリ電圧+Bが印加されてその自己診断が必要で
あるときのみ、増幅器5に電源電圧が供給されて自己診
断が行なわれるようになり、モータ1にバッテリ電圧+
Bが印加されないときに自己診断装置で無駄に消費され
る電力をなくすことができる。従って、自己診断装置で
の消費電力を大幅に低減することができる。
【0032】図2は図1に示した実施例をモータが2台
の場合に拡張して示す図であって、この装置には、モー
タ1’と切換スイッチ2’,3’とモータ電流検出用抵
抗4’と差動増幅器5’とダイオード6’,7’が設け
られていて、図1に対応する部分には同一符号をつけて
重複する説明を省略する。
【0033】同図において、この例は図1と同様に抵抗
4や差動増幅器5などからなる自己診断装置を備えたモ
ータ1にモータ1’を追加した場合を示している。この
モータ1’にも、抵抗4’や差動増幅器5’などからな
る自己診断装置が設けられている。
【0034】ここで、モータ1と同様に、切換スイッチ
2’の可動接点側とモータ1’の一方の端子との間にダ
イオード6’のアノードが接続され、切換スイッチ3’
の可動接点側とモータ1’の他方の端子との間にダイオ
ード7’のアノードが接続されている。これらダイオー
ド6’,7’のカソードは、ともに差動増幅器5’を構
成する演算増幅器の電源端子に接続されている。
【0035】そこで、いま、図示しないマイコンによ
り、切換スイッチ2,3、切換スイッチ2’,3’のい
ずれか一方または両方が制御され、モータ1,1’のい
ずれか一方または両方が回転したとすると、差動増幅器
5,5’に電源電圧としてバッテリ電圧+Bが印加さ
れ、両方の自己診断装置5,5’が動作する。この場
合、一方のモータ、例えばモータ1のみを回転させたと
すると、このことをマイコンが知っているから、マイコ
ンは回転しない方の差動増幅器、この場合差動増幅器
5’の出力を取り込まない。
【0036】このようにして、3個以上のモータを使用
する場合も同様であり、複数台のモータを使用する場合
でも、モータに電源電圧が印加されるときのみ、自己診
断装置に電源電圧を印加するようにすることができる。
【0037】なお、バッテリ電圧+Bが印加されるモー
タの方の自己診断装置の差動増幅器にのみ電源電圧を印
加するようにしてもよい。
【0038】図3は本発明による車載装置用モータの自
己診断装置の他の実施例を示す図である。
【0039】図7で説明したように、従来の車載装置用
モータの自己診断装置では、モータ電流の突入電流が過
ぎてから動作開始するようにしているが、この実施例で
は、モータの起動開始とともに動作開始するものであ
る。
【0040】図1において、いま、パワーウインドを例
にして説明すると、モータ1の停止時にウインドにもの
が挾まっている場合、このモータ1を起動すると、モー
タ電流は図3に示すように変化する。即ち、起動開始と
ともに、モータ電流Iは急激に上昇して突入電流とな
り、モータ1は回転しようとするが、わずかに回転して
回転することができなくなり、モータ電流Iは突入電流
の頂点を経過して若干下がるが、そのまま大きな電流値
を保つことになる。
【0041】マイコンは差動増幅器5の出力をA/D変
換したデータをモータ1の起動開始から取り込みつづ
け、続けて取り込む2つのデータ間のディジタル値の差
ΔIを求め、これをA/D変換器でのサンプリングパル
スの周期Δtで除したモータ電流の変化率ΔI/Δtを
求め、予め設定されている充分小さい負値−Kと比較す
ることにより、モータ1に異常がないか否かを判定す
る。
【0042】そこで、上記のように起動時からモータ1
に異常があると、モータ電流が突入電流の頂点を経過す
るとともに、ΔI/Δt<−Kとなり、マイコンはモー
タが異常であることを検出し、図1において、切換スイ
ッチ2,3をB側に切り換えてモータ1を停止させる
か、あるいは切換スイッチ2,3を夫々切り換えてモー
タ1を逆転させ、ウインドが開くようにする。
【0043】このようにして、例えばモータ1が起動す
るとともにウインドに身体が挾まった場合などでは、直
ちにウインドを止めたり、あるいはウインドを開くよう
にしたりして、自己が起きないようにすることができ
る。
【0044】なお、モータ電流Iが突破電流を経過した
後にウインドにものが挾まってモータ1が回転できなく
なった場合には、図7で説明した従来の自己診断装置と
同様、マイコンは検出したモータ電流の変化率ΔI/Δ
tが予め設定された正の大きな値K’に対し、ΔI/Δ
t>K’であることを検出してモータ1に異常が生じた
と判定し、上記のようにモータ1を停止させるか、ある
いはモータ1を逆転させる。
【0045】図4は以上の動作を示すフローチャートで
ある。同図において、ステップ402,403,404
の一連の動作の繰返しがモータ電流の突入電流期間(こ
こでは、この期間を100msecとしている)の動作
であり、その間モータ1に異常が検出されないと、ステ
ップ405,406,407のウインドが開閉終了する
までの、あるいはウインドにものが挾まってモータ1が
回転できなくなるまでの一連の動作が繰り返される。ウ
インドが閉まったり、あるいはその途中でものが挾まっ
たきりすると、ステップ407でそれが検出され、上記
のようにセーフティ動作が行なわれてモータ1が停止す
る(ステップ409)。以上が図7で説明したのと同様
の動作である。
【0046】突入電流の期間中、上記のようにモータ1
に異常が発生すると、ステップ403でこれが検出さ
れ、セーフティ動作が行なわれて(ステップ408)モ
ータ1が停止する。
【0047】なお、ウインドの開閉動作途中でモータ1
の停止の操作が行なわれると、マイコンでこれが判定さ
れ(ステップ405)、モータ1を停止させる(ステッ
プ409)。
【0048】また、以上はパワーウインドを例として説
明したが、パワーシートなど他の車載装置についても同
様である。
【0049】図5は本発明による車載装置用モータの選
択駆動機構の一実施例を示す構成図であって、1a,1
bはモータ、8〜10は切換スイッチである。
【0050】同図において、2つのモータ1a,1bの
一方の端子が切換スイッチ8の可動接点Cに接続されて
おり、この切換スイッチ8の固定接点Aは図示しないバ
ッテリに、固定接点Bは接地端子に夫々接続されてい
る。これらモータ1a,1bの他方の端子は夫々切換ス
イッチ9の固定端子D、固定端子Eに接続されており、
この切換スイッチの可動接点は切換スイッチ10の可動
接点に接続されている。そして、この切換スイッチ10
の固定接点Aは図示しないバッテリに、固定接点Bは接
地端子に夫々接続されている。
【0051】ここで、切換スイッチ9は回転駆動しよう
とするモータ1a,1bのうちのモータを選択するため
のものであり、切換スイッチ8,10は選択されたモー
タの回転方向を決めるためのものである。これら切換ス
イッチ8,9,10は、搭乗者の操作に基づいて、図示
しないマイコンによって制御される。
【0052】そこで、いま、切換スイッチ8,10をい
ずれもB側に閉じているときには、切換スイッチ9によ
っていずれのモータが選択されていても、そのモータの
両端子が接地されるから、モータは回転しない。
【0053】切換スイッチ9がモータ1を選択している
状態で、切換スイッチ8をA側に閉じ、切換スイッチ1
0をB側に閉じると、+Bの電圧のバッテリから切換ス
イッチ8、モータ1、切換スイッチ9,10を通って接
地端子にモータ電流が流れ、モータ1が回転する。この
ときのモータ1の回転を正回転とすると、切換スイッチ
8をB側に閉じ、切換スイッチ10をA側に閉じたとき
には、+Bの電圧のバッテリから切換スイッチ10,
9、モータ1,切換スイッチ8を通って接地端子にモー
タ電流が流れ、モータ1が逆回転する。以上の動作は、
切換スイッチ9で選択されたモータ1bについても同様
である。
【0054】このようにして、いずれかのモータを選択
し、そのモータを停止させたり、正逆回転させることが
できる。
【0055】ここで、同じく2つのモータを使用した場
合の図8に示す従来の機構と比較すると、この従来の機
構が4つの切換スイッチ2a,2b,3a,3bを必要
とするのに対し、この実施例では3つで済み、1つ少な
くなる。一般にn個(但し、nは2以上の整数)のモー
タを使用する場合、図8で示すように各モータを駆動す
るようにする場合には、2n個の切換スイッチが必要と
なるが、この実施例では、切換スイッチ8と切換スイツ
チ10とはモータの個数に拘らず夫々1つで済むもので
あり、切換スイッチ9のみがn個の可動接点を持つ複雑
なスイッチとなる。ところで、このような切換スイッチ
9として開閉するリレースイッチを用いることができ、
n個のモータに対してこのようなリレースイッチを用い
る場合、n個のリレースイッチを必要とするが、使用す
べきスイッチの全個数は、図8のようにモータを接続し
た場合、2n個になるのに対し、この実施例では(n+
1)異なり、明らかにスイッチの使用個数を少なくする
ことができる。
【0056】なお、この実施例においても、夫々のモー
タについて図2に示すようにして自己診断装置を設ける
ことができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータにバッテリ電圧が供給されるときのみ、自己診断
装置の増幅器に電源電圧が供給されるので、増幅器の無
駄な電力消費をなくすことができ、自己診断装置での消
費電力を大幅に低減することができる。
【0058】また、本発明によれば、モータの起動開始
からモータの異常を検出することができ、ウインドにも
のが挾まることなどによる事故を未然に防ぐことができ
る。
【0059】さらに、本発明によると、複数のモータに
対し、使用するスイッチ手段の個数を低減することがで
き、機構の構成の簡略化,低価格かを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車載装置用モータの自己診断装置
の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1に示した実施例のモータを2台とした場合
の構成を示す回路図である。
【図3】起動時モータに異常があったときの図1におけ
るモータ電流の変化を示す図である。
【図4】図4に示すモータ電流に対してモータ起動時で
のモータ異常を検出する動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明による車載装置用モータの選択駆動機構
の一実施例を示す回路図である。
【図6】従来の車載装置用モータの自己診断装置の一例
を示す回路図である。
【図7】従来の車載装置用モータの自己診断装置の検出
対象となるモータ電流の変化の一例を示す図である。
【図8】従来の車載装置用モータの選択駆動機構の一例
を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1’,1a,1b モータ 1,2’,3,3’ 切換スイッチ 4,4’ モータ電流検出用抵抗 5,5’ 差動増幅器 6,7,6’,7’ ダイオード 8〜10 切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−172924(JP,A) 実開 平4−76551(JP,U) 実開 昭60−177639(JP,U) 実開 昭62−160083(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 650 B60R 16/02 645

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリからスイッチを介して給電され
    るモータの電流を検出して増幅器で増幅し、該増幅器の
    出力から該モータの異常状態を検出するようにした車載
    装置用モータの自己診断装置において、 該スイッチの出力側の電圧を電源電圧として該増幅器に
    給電する手段を設け、 該モータの作動時のみ該増幅器に電源電圧を供給するよ
    うに構成したことを特徴とする車載装置用モータの自己
    診断装置。
  2. 【請求項2】 バッテリからスイッチを介して給電され
    るモータの電流を検出して増幅器で増幅し、該増幅器の
    出力から該モータの異常状態を検出するようにした車載
    装置用モータの自己診断装置において、 該増幅器の出力により、該モータの起動時での突入モー
    タ電流の発生期間内でのモータ電流の変化率ΔI/Δt
    を検出し、Kを充分小さい正の値として、 ΔI/Δt<−K であるとき、該モータへの給電を停止する手段を設けた
    ことを特徴とする車載装置用モータの自己診断装置。
  3. 【請求項3】 車載された複数の装置夫々が備えるモー
    タにバッテリから電源電圧を供給し、所望の該装置を動
    作させることができるようにした車載装置用モータの選
    択駆動機構であって、 該モータ夫々の一方の端子を該バッテリ側,接地側のい
    ずれか一方に選択的に接続する第1のスイッチ手段と、 該モータ夫々の他方の端子のいずれか1つを選択する第
    2のスイッチ手段と、 該第2のスイッチ手段を該バッテリ側,接地側のいずれ
    か一方に選択的に接続する第3のスイッチ手段とを備
    え、該第1,第2,第3のスイッチ手段の切換え操作に
    より、夫々の該モータのいずれか1つを正方向または逆
    方向に回転駆動することを可能に構成したことを特徴と
    する車載装置用モータの選択駆動機構。
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