JP3230142B2 - 装飾材を埋込んだコンクリートブロックの製造工法 - Google Patents
装飾材を埋込んだコンクリートブロックの製造工法Info
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Description
飾材を埋込み、装飾材の一部をコンクリートの表面から
突出させた装飾材を埋込んだコンクリートブロックの製
造工法に関する。
の製造工法に係る第1の従来例としては、型枠の底部に
装飾材をその露出面を下にして載置し、装飾材の周囲に
砂、かんてん、パラフィン等の物質を敷き詰めて装飾材
を所定の深さまで埋込む。そして、装飾材を覆うように
型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートが固化し
た後、砂、かんてん、パラフィン等の物質を圧力水でを
吹き付けて洗い流したり、加熱溶融して除去していた。
加熱溶融(ホットメルト)方式で塗布し、この表面に自
然石(微砕石)を付着させてシートを形成する。そし
て、このシートを型枠に張り付け、装飾材を覆うように
型枠内にコンクリートを打設する。コンクリートが固化
した後、型枠を取外して、表面のフイルムを剥離条件に
合致した温度に調節して、ゴム被膜を剥離するというも
のである。
おいては、コンクリートが固化した後、砂、かんてん、
パラフィン等の物質を圧力水でを吹き付けて洗い流した
り、加熱溶融して除去する作業が面倒であり、しかもコ
ンクリートの面がきれいに仕上がらないという問題点が
ある。また、ときには、装飾材の表面にコンクリートが
流れ込み、除去に手間が掛かるという問題がある。
を剥離させるには、所定の温度範囲で作業しなければな
らないので、剥離条件に合致した温度に設定するのに手
間がかかる。即ち、夏期においては温度を下げなければ
ならないので、時間がかかり、冬期においては、温度を
上げなければならないので、再度蒸気養生が必要とな
り、フイルムの剥離が煩雑であり、作業効率が悪いとい
う問題がある。さらに、ゴムシートが厚いので、柔軟性
に欠け、コンクリート製品の表面に岩模様等のこまかい
曲線を表現できないという問題もある。
いて「型枠の底部に装飾材を設置し、これに埋込樹脂を
所定の深さまで充填したコンクリートを打設する製造方
法」を出願している。然しながら、この製造方法は、装
飾材が小粒の場合には、装飾材を埋込樹脂に埋め込む作
業は手間がかかるという新たな問題が発生した。
ので、その目的は、製造が簡単で、装飾材が小粒の場合
であっても表面がきれいに仕上がる装飾材を埋込んだコ
ンクリートブロックの製造工法を提供するにある。
だコンクリートブロックの製造工法は、つぎの工程から
なるところに特徴を有する。 1,親水性ポリウレタンプレポリマーからなるA液と水
を含んだ樹脂乳化物からなるB液を混合してペースト状
の固着剤を生成する工程。 2,この固着剤をシートの表面に所定の厚さに塗布する
工程。 3,前記シートの表面に装飾材をその一部が固着剤から
突出するように貼付け、前記固着剤を反応・固化させて
該装飾材をシート化する工程。
型枠の内面に配置する工程。 5,型枠内に生コンクリートを打設して装飾材をその表
面に固着する工程。 6,コンクリートが硬化した後、生コンクリートの水分
を吸収し膨潤して固着力が低下した固着剤を前記シート
とともに剥離する工程。
において、景観製品の一種で有るコンクリートの表面に
装飾材1を装着する製造工法である。装飾材1として
は、擬石等の装飾体、自然石(大理石、鉄平石、みかげ
石、特に粉砕石、小粒の石、砂等)、タイル、セラミッ
ク、ガラスピーズ等が利用され、その大きさは、径が約
0.5mm以上であれば応用できる。尚、装飾材1とし
ては、粒状体に限らずタイル等の平面体にも適用でき
る。
している。 a,後述するA液とB液とを混合して練り合わせると、
高粘度の液体またはペースト状になる。 b,この固着剤2は、作業工程の条件に適応するように
A液とB液とを調整、混合すると反応がゆっくり進んで
固化する。 c,この固着剤2は、型枠内に装着された後、生コンク
リートが打設されると、生コンクリートの水分を吸収し
て、内部の樹脂が膨潤し、固着力が低下する。
は、親水性ポリウレタンプレポリマーからなり、B液
は、樹脂乳化物であって、例として主成分に下記の樹脂
(ポリマーを含む)が利用される。 a,アクリル樹脂系(アクリル共重合、アクリル樹脂
等) b,ビニール樹脂系(酢酸ビニール樹脂、変性酢酸ビニ
ール樹脂、酢酸ビニール共重合樹脂等) c,ポリエステル樹脂系 d,ゴム系(天然ゴム、合成ゴムラテックス等) A液/B液の配合比率は、20/80が適当である。但
し、乳化物の含水率によっては、10〜35/90〜6
5の範囲は使用可能である。固着剤の特徴としては、親
水性ポリウレタンプレポリマーを使用して水と反応して
固化した樹脂が、水膨潤性を有する性質を利用するとこ
ろにある。
る。 (1),作業台11の上にポリエチレン製のフイルム1
2を敷く(図1参照)。このフイルム12は、固着剤2
が他部品に付着することを防止し、或は離型紙の代用に
利用される。 (2),フイルム12の上にシート13を重ねる(図2
参照)。 シート13としては、不織布、布帛、紙、を単体で使用
し、或はこれらの部材をラミネートしたものが利用され
る。
載せる(図3参照)。塗布機14は、固着剤2の塗布厚
さ及び塗布面積に合わせ適宜調節されている。 (4),シート13の上面即ち、塗布機14の前部にペ
ースト状の固着剤2を流し込む(図4参照)。 (5),塗布機14を移動して固着剤2を延ばし、シー
ト13の上面の所定の面積に所望の厚さの固着剤2を塗
布する(図5参照)。固着剤2の塗布厚さは、固着する
装飾材1の大きさに合わせて適宜設定される。尚、固着
剤2の塗布は、ハケ、ヘラで行ってもよい。
布し、その一部が固着剤2から突出するように固着剤2
内に埋め込む(図6参照)。そして、固着剤2を養生す
ると、固着剤2が固化されて装飾材1がシート13に固
着され、該装飾材1がシート化される。 (7),そこで、フイルム12及びシート13、固着剤
2、装飾材1を裏返し、上部にあるフイルム12をシー
ト13から剥す(図7参照)。 (8),つぎに、型枠15の内面にシート13を貼付け
る。シート13は、型枠15の底面及び側面に貼付ける
ことができる。尚、装飾材1は型枠15の内側に位置し
ている(図8参照)。
を打設し、さらに蒸気養生する(図9参照)。装飾材1
は、生コンクリート16が硬化する過程でその表面に固
着される。一方、固着剤2は、生コンクリート16に含
まれた水分を吸収して膨潤し、装飾材1に対する固着力
が低下する。 (10),生コンクリート16が硬化したら、型枠15
を外し(図10参照)、 (11),シート13を剥せば、シート13とともに固
着剤2も剥離して、表面に装飾材1を埋め込んだコンク
リートブロック17が完成する(図11、図12参
照)。
で、非常に柔軟性に富んでいるため、曲面を有するコン
クリートブロックにも適応でき、また、岩模様等の曲線
も形成できる。 ,シート13の上面に塗布する固着剤2の厚さが適宜
調節できるので、装飾材1の大きさが1〜30mm程度
まで広範囲の装飾材1を装着することができる。 ,生コンクリートを打ち込めば、固着剤2の固着力が
低下するので、シート13がコンクリートブロック17
の表面から簡単に剥離することができ、製造が簡単で且
つ仕上がりが美しい。
ロック17の表面を色彩豊かに彩ることができる。 ,シート13を型枠15の底面及び側面に貼付けれ
ば、生コンクリートの平打ち、縦打ちが同時にできる。
即ち、生コンクリートの打設工程が1回で完了する。従
来の成形工程においては、コンクリートブロックの直交
する二面に装飾材を埋め込む場合には、先ず、第1の面
部の装飾材を型枠の底面に配置して第1の面部を成形
(平打ち)し、さらに、型枠の位置を変換して、第2の
面部の装飾材を型枠の底面に配置して第2の面部を成形
(平打ち)する等、平打ちを2回繰り返していた。従っ
て、本実施例は従来例に比べて、生産効率が著しく向上
できる。
示すもので、固着剤2に目地用の突条部3を形成してお
けば、コンクリートを打設したときコンクリートブロッ
ク21に、装飾材1を仕切る目地4が形成されるので、
簡単な工程を追加することで格段に外観の意匠を向上さ
せることができるという効果を奏することができる。
法は、親水性ポリウレタンプレポリマーからなるA液と
水を含んだ樹脂乳化物からなるB液を混合してペースト
状の固着剤を生成し、この固着剤を不織布等のシートに
塗布し、これに装飾材を固着して該装飾材をシート化
し、このシートを型枠の内面に配置して、生コンクリー
トを打設する。そして、コンクリートが硬化した後、シ
ート及び固着剤が容易に剥離するので、製造が簡単で、
表面の仕上がりが良く、装飾材が小粒の場合であっても
表面がきれいに仕上がるという優れた効果を奏するもの
である。
である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 つぎの工程からなることを特徴とする装
飾材を埋込んだコンクリートブロックの製造工法。 1,親水性ポリウレタンプレポリマーからなるA液と水
を含んだ樹脂乳化物からなるB液を混合してペースト状
の固着剤を生成する工程。 2,この固着剤をシートの表面に所定の厚さに塗布する
工程。 3,前記シートの表面に装飾材をその一部が固着剤から
突出するように貼付け、前記固着剤を反応・固化させて
該装飾材をシート化する工程。 4,前記シートをコンクリートブロック用型枠の内面に
配置する工程。 5,型枠内に生コンクリートを打設して装飾材をその表
面に固着する工程。 6,コンクリートが硬化した後、生コンクリートの水分
を吸収し膨潤して固着力が低下した固着剤を前記シート
とともに剥離する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02518296A JP3230142B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 装飾材を埋込んだコンクリートブロックの製造工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02518296A JP3230142B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 装飾材を埋込んだコンクリートブロックの製造工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09216210A JPH09216210A (ja) | 1997-08-19 |
JP3230142B2 true JP3230142B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=12158860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02518296A Expired - Fee Related JP3230142B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 装飾材を埋込んだコンクリートブロックの製造工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3230142B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005025892A1 (en) * | 2003-09-18 | 2005-03-24 | Douglas Winston Sell | Method of forming a decorative surface |
JP2006256058A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Tokai Rubber Ind Ltd | コンクリート表面に対する模様成形法およびそれに用いる化粧マット |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP02518296A patent/JP3230142B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09216210A (ja) | 1997-08-19 |
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