JP3228755U - 超音波骨刀ビット截骨刀 - Google Patents

Abstract

【課題】ビット先端部が使用中に十分に冷却される超音波骨刀ビットを提供する。【解決手段】超音波骨刀ビットは、ビットバー１と、ビット先端部２と、液体注入部分３とを備え、液体注入部分の一端部はビットバーに接続され、液体注入部分の他端部はビット先端部に接続される。超音波骨刀ビットは中空液体注入チャネル１０をさらに備え、中空液体注入チャネルは、ビットバーの最後尾から液体注入部分までビットバーの軸線方向に沿って貫通し、液体注入部分は、横方向に貫通する横方向液体ガイドチャネル２０を備え、横方向液体ガイドチャネルは中空液体注入チャネルと連通し、横方向液体ガイドチャネルは、液体注入部分の側面に開口部を形成している。この超音波骨刀ビットにより、冷却液は、超音波振動によって励振又は散乱されることなく、ビットまで十分に流れることができ、それによって、ビット先端部が使用中に十分に冷却される。【選択図】図１

Description

本考案は、医用機器の技術分野、特に超音波骨刀ビットに関する。

整形外科手術では、骨を切断するか、研磨するか、削るか、こするか、又は、任意に成形するために、超音波骨刀がしばしば使用される。既存の超音波骨刀のシート形状のビットは、切断機能を主に有するビットである。このようなビットは、外科医の使用習慣に一致し、良い手触り感を与え、非常に適切な切断速度を有する。しかしながら、シート形状のビットの冷却は、常に主要な問題である。従来の冷却方法には、直接冷却及び中空冷却が含まれる。図１６及び図１７は、先行技術における超音波骨刀ビットを示す。図１６に示すように、従来の直接冷却方法によって冷却された超音波骨刀ビットは、ビットバー１’及びビット先端部２’を備える。直接冷却方法は、単純かつ容易であるが、冷却液の流れが、落下中にビットによって容易に励振され、散乱され、それによって、冷却効果が低下する。図１７は、従来の中空冷却方法によって冷却された超音波骨刀ビットを示し、中空液体注入溝１０’が形成されている。冷却液は中空冷却方法を使用することによってビット先端部２’に直接到達することができるが、中空溝１０’の存在により、ビットの完全な接続構造が破壊され、それによって、ビットの耐用年数が短くなり、ビットは、容易に壊れて破片となり、これらが身体組織に侵入して、医療事故を引き起こすおそれがある。

本考案の目的は、超音波骨刀ビットを提供することであり、この超音波骨刀ビットは、ビットバーと、ビット先端部と、液体注入部分とを備え、液体注入部分の一端部はビットバーに接続され、液体注入部分の他端部はビット先端部に接続される。この超音波骨刀ビットは、中空液体注入チャネルをさらに備え、中空液体注入チャネルは、ビットバーの最後尾から液体注入部分までビットバーの軸線方向に沿って貫通し、液体注入部分は、横方向に、すなわち、ビットバーの軸線に略垂直の方向に貫通する横方向液体ガイドチャネルを備え、横方向液体ガイドチャネルは、中空液体注入チャネルと連通しており、横方向液体ガイドチャネルは、液体注入部分の側面に開口部を形成する。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、液体注入部分及びビット先端部は異なる厚さを有し、液体注入部分は楔形移行部分を介してビット先端部に接続される。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、楔形移行部分の傾斜平面とビット先端部の軸線方向との間の角度は１０°未満である。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、ビット先端部は、２つの幅広い平面が互いに略平行である平面状シートの形状であり、又は２つの幅広い平面が角度をなしている平面状楔の形状である。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、切断部分がビット先端部の前端部に形成され、切断部分は半円、四分円、又はフックの形状である。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、ビット先端部は、一方の側に向かって、ビット先端部の幅広い平面に垂直な方向に湾曲されている。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、ビット先端部は、ビット先端部とビットバーの中心軸線との間の角度が０〜３０°である。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、ビット先端部は、一方の側に向かって、ビット先端部の幅広い平面に平行な方向に湾曲されている。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、ビット先端部は、ビット先端部とビットバーの中心軸線との間の角度が０〜４５°である。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、切断歯がビット先端部の刃の片側又は両側に形成されている。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、切断歯は鋭利な歯又は方形歯であり、切断歯の歯先はすべて、ビットバーの軸線方向に、前方に突出している。

本考案の超音波骨刀ビットでは、好ましくは、液体注入部分は、形状が円筒形であり、ビットバーからビット先端部まで連続して形成された大きな部分と小さな部分とを備え、ビット先端部の幅広い平面に略平行な２つの液体排出面が小さな部分に形成され、２つの液体排出面は互いに略平行であり、横方向液体ガイドチャネルは２つの液体排出面それぞれに開口部を形成する。

前述した技術的解決手段と共に、本考案の超音波骨刀ビットは、ビットの構造的特徴を十分に活用しており、ビットバーは、軸線方向中空液体注入チャネルを備え、液体注入部分は、横方向液体ガイドチャネルを備え、それによって、超音波冷却液が、中空液体注入チャネルを通過し、横方向液体ガイドチャネルの側面の開口部から流出する。

したがって、本考案の超音波骨刀ビットは、冷却液が超音波振動によって励振又は散乱されることなく、ビットまで十分に流れることを可能にし、それによって、ビット先端部は、使用中に十分に冷却されることが確実となり、ビットの構造の完全性も確実となり、それによって、ビットの耐用年数を保証し、身体組織に侵入し得る、壊れた場合のビットの断片化のリスクを回避し、外科的安全性を改善する。

本考案による液体注入部分を備えた超音波骨刀ビットを示す斜視図である。 本考案による液体注入部分を備えた超音波骨刀ビットを示す正面図である。 本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットの正面図である。 本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットの上面図である。 本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図である。 本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットのビット先端部の部分拡大図である。 本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図である。 本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットのビット先端部の部分拡大図である。 本考案の第３の実施形態による超音波骨刀ビットの正面図である。 本考案の第４の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図である。 本考案の第４の実施形態による超音波骨刀ビットの正面図である。 本考案の第５の実施形態による超音波骨刀ビットの上面図である。 本考案の第５の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図である。 本考案の第６の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図である。 本考案の第６の実施形態による超音波骨刀ビットの上面図である。 先行技術の直接冷却方法によって冷却される超音波骨刀ビットの斜視図である。 先行技術の中空冷却方法によって冷却される超音波骨刀ビットの正面図である。

以下、本考案の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするため、本考案の実施形態における技術的解決手段を明確にかつ完全に説明することとする。本明細書に記載される特定の実施形態は、単に、本考案を説明するのに使用されるが、本考案を制限するためのものではないことを理解されたい。記載される実施形態は、本考案の実施形態すべてではなく、単にそのうちのいくつかである。いかなる創意工夫もなく、本考案の実施形態に基づいて当業者が得られる任意の他の実施形態は、本考案の保護の範囲に含まれるものとする。

本考案の説明では、用語「上」、「下」、「横方向」、「垂直」などによって示される向き又は位置の関係は、添付図面に示す向き又は位置の関係に基づき、本考案の説明を容易にし、その説明を単純にすることのみを意図しており、言及される装置若しくは要素が特定の向きを有するか、又は特定の向きで構成及び操作されなければならないことを示すか若しくは示唆するわけではなく、本考案を制限するものとして解釈されるものではないことに注意されたい。用語「幅広い平面」は、平面状楔部に関連し、用語「大きな部分」及び「小さな部分」は互いに対するものである。

さらに、本考案の説明では、用語「接続する」及び「接続」は、別段明確に特定又は定義されない限り、広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定的な接続、着脱可能な接続、若しくは、一体的な接続とすることができ、機械接続、若しくは電気接続とすることができ、直接接続、若しくは中間媒体を通じた間接接続とすることができ、又は、２つの要素の内部間の連絡とすることもできることに注意されたい。当業者にとって、本考案において前記で言及した用語の特定の意味は、特定の状況に従って解釈されるべきである。

本考案を、添付図面を参照して、特定の実施形態によって、以下で詳細にさらに説明する。

図１及び図２は、本考案による超音波骨刀ビットの主要構造を示す。図１は、本考案による液体注入部分を備えた超音波骨刀ビットを示す斜視図であり、図２は、本考案による液体注入部分を備えた超音波骨刀ビットを示す正面図である。図１及び図２に示すように、本考案の超音波骨刀ビットは、ビットバー１と、ビット先端部２と、液体注入部分３とを備える。液体注入部分３の一端部は、ビットバー１に接続され、液体注入部分３の他端部は、ビット先端部２に接続されている。超音波骨刀ビットは、中空液体注入チャネル１０をさらに備える。中空液体注入チャネル１０は、ビットバー１の最後尾から液体注入部分３まで、ビットバー１の軸線方向に沿って貫通している。液体注入部分３は、横方向に、すなわち、ビットバー１の軸線に略垂直に貫通する横方向液体ガイドチャネル２０を備え、横方向液体ガイドチャネル２０は、中空液体注入チャネル１０と連通しており、液体注入部分３の側面に開口部を形成する。

図３〜図６は、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットの構造を示す。図３は、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットの正面図であり、図４は、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットの上面図であり、図５は、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図であり、図６は、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットのビット先端部の部分拡大図である。図３〜図６に示すように、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットは、ビットバー１と、ビット先端部２と、液体注入部分３とを備える。液体注入部分３の一端部は、ビットバー１に接続され、液体注入部分３の他端部は、ビット先端部２に接続されている。超音波骨刀ビットは、中空液体注入チャネル１０をさらに備える。中空液体注入チャネル１０は、ビットバー１の最後尾から液体注入部分３まで、ビットバー１の軸線方向に沿って貫通する。液体注入部分３は、横方向に、すなわち、ビットバー１の軸線に略垂直に貫通する横方向液体ガイドチャネル２０を備え、横方向液体ガイドチャネル２０は、中空液体注入チャネル１０と連通しており、液体注入部分３の側面に開口部を形成する。さらに、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットでは、四分円の形状をした切断部分２２が、ビット先端部２の前端部に形成され、切断歯２１が、切断部分２２の片側に設けられる。すなわち、通常の使用状態では、切断歯２１は、超音波骨刀ビットのビット先端部２の上縁部に設けられる。切断歯２１は鋭利な歯であり、切断歯２１の歯先はすべて、ビットバー１の軸線方向に、前方に突出している。当然、本考案はこれに制限されず、切断歯２１は、超音波骨刀ビットのビット先端部２の下縁部にも設けられ得る。

ビットの構造的特徴を十分に活用している、本考案の第１の実施形態の超音波骨刀ビットによると、ビットバー１は、軸線方向中空液体注入チャネル１０を備え、液体注入部分３は、横方向液体ガイドチャネル２０を備え、それによって、超音波冷却液が、中空液体注入チャネル１０を通過し、横方向液体ガイドチャネル２０の側面の開口部から流出して、よって、超音波振動によって励振及び散乱されることなくビットまで十分に流れ、それによって、ビット先端部２が使用中に十分に冷却されることが確保される。超音波骨刀ビットの切断性能を高めるために、切断部分２２は、ビット先端部２の前端部に形成され得る。切断歯２１は、ビット先端部２の刃の片側にさらに形成され得、切断歯２１の歯先は、ビットバー１の軸線方向に、前方に突出している。このように、超音波冷却液の流れは、歯先まで流れる際に前方で励振され得、環境に対しては励振及び散乱されず、これにより、超音波骨刀ビットの冷却効率がさらに向上される。超音波エネルギーも、切断効率を向上させるために切断部位にさらに集中され得る。

さらに、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットでは、液体注入部分３及びビット先端部２は、好ましくは、異なる厚さを有し、液体注入部分３は、楔形移行部分４を介してビット先端部２に移行的に接続される。横方向液体ガイドチャネル２０の側面における開口部から流出した超音波冷却液は、楔形移行部分４に沿って流れ、超音波振動によって励振又は散乱されることなく、ビット先端部２まで十分に流れ、それによって、ビット先端部２が使用中に十分に冷却されることが確保される。楔形移行部分４は、液体注入部分３をビット先端部２と接続するのに使用され、ビット構造の完全性を確実とすることもでき、それによって、ビットの強度及び耐用年数が確保され、壊れた際のビットの断片化のリスクを回避し、外科的安全性を向上させる。好ましくは、楔形移行部分４の傾斜平面とビット先端部２の軸線方向との間の角度は、１０°未満である。楔形移行部分４は、超音波冷却液がビット先端部２に向かって流れるのを助け、それによって、ビット先端部２は十分に冷却され得る。

さらに、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットでは、液体注入部分３は、好ましくは、円筒形の形状であり、ビットバー１からビット先端部２まで連続して形成された大きな部分３１及び小さな部分３２を備える。ビット先端部２の幅広い平面２３に略平行な２つの液体排出面５が、小さな部分３２上に形成されている。２つの液体排出面５は、互いに略平行であり、横方向液体ガイドチャネル２０は、２つの液体排出面５それぞれに開口部を形成する。大きな部分３１は、ビット構造の完全性を効率的に確実にすることができ、それによって、ビットの強度及び耐用年数が確実となり、壊れた際のビットの断片化のリスクを回避し、外科的安全性を向上させる。小さな部分３２により、横方向液体ガイドチャネル２０の側面における開口部から流出した超音波冷却液はビット先端部２まで、超音波振動によって励振及び散乱されることなく十分に流れることができ、それによって、ビット先端部２が使用中に十分に冷却され得ることが確保される。

さらに、本考案の第１の実施形態による超音波骨刀ビットでは、ビット先端部２は、２つの幅広い平面２３が互いに略平行である平面状シートの形状、又は２つの幅広い平面２３が角度を形成する平面状楔部の形状となっている。さらに好ましくは、２つの幅広い平面２３に垂直な平面状楔部の側面は、形状が二等辺台形である。当然、２つの幅広い平面２３に垂直な平面状楔部の側面は、特定の使用状況に応じて、直角台形など、他の形状で設計され得る。

図７及び図８は、本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットを示す。図７は、本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図を示し、図８は、本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットのビット先端部の部分拡大図を示す。図７に示すように、本考案の第２の実施形態は、本考案の第１の実施形態と実質的に同じである。本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットはまた、円筒形ビットバー１、及びシート形状のビット先端部２、すなわち、２つの幅広い平面２３、及び２つの幅広い平面２３間の角度によって形成された台形平面を備える。液体注入部分３は、ビットバー１をビット先端部２と接続する。中空液体注入チャネル１０が、ビットバー１の最後尾から液体注入部分３までビットバー１の軸線方向に沿って貫通し、横方向液体ガイドチャネル２０が、液体注入部分３上で、ビットバー１の軸線に垂直な方向に設けられる。横方向液体ガイドチャネル２０は、中空液体注入チャネル１０と連通しており、横方向液体ガイドチャネル２０は、液体注入部分３の側面に開口部を形成する。四分円の形状の切断部分２２が、ビット先端部２の前端部に形成されている。第１の実施形態によるものとは異なり、本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットでは、切断歯２１が、ビット先端部２の刃の両側に形成され、すなわち、切断歯２１が、通常の使用状態において、超音波骨刀のビット先端部２の上縁部及び下縁部に形成される。切断歯２１は、図７に示すように鋭利な歯とすることができる。切断歯２１は、図８に示すように方形歯とすることもできる。

本考案の第２の実施形態の超音波骨刀ビットの前述した構造によると、ビットの構造的特徴は十分に利用され得、ビットバー１は、軸線方向中空液体注入チャネル１０を備え、液体注入部分３は、横方向液体ガイドチャネル２０を備え、それによって、超音波冷却液が、中空液体注入チャネル１０を通過し、横方向液体ガイドチャネル２０の側面の開口部から流出して、よって、超音波振動によって励振又は散乱されることなくビットまで十分に流れ、それによって、ビット先端部２が使用中に十分に冷却されることが確保される。さらに、切断歯２１は、ビット先端部２の両側に設けられ、それによって、超音波骨刀ビットの切断性能及び稼働の柔軟性を高める。

図９は、本考案の第３の実施形態による超音波骨刀ビットを示す。図９に示すように、本考案の第３の実施形態による超音波骨刀ビットは、ビット先端部２の前端部に形成された切断部分２２の形状が半円形であり、切断歯２１がビット先端部２の刃の両側に設けられていることを除いて、本考案の第２の実施形態による超音波骨刀ビットと実質的に同様である。すなわち、通常の使用状態では、切断歯２１は、超音波骨刀のビット先端部２の上縁部及び下縁部の両方に設けられる。しかしながら、本考案はこれに制限されるものではない。切断歯２１は、ビット先端部２の刃の片側に設けられてもよく、すなわち、切断歯２１は、超音波骨刀のビット先端部２の上縁部又は下縁部のいずれかに形成される。種々の部位が、ビット先端部２の形状を改善することによって切断され得、それによって、外科手術がより有効になされ得る。

図１０及び図１１は、本考案の第４の実施形態による超音波骨刀ビットを示す。図１０は、本考案の第４の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図であり、図１１は、本考案の第４の実施形態による超音波骨刀ビットの正面図である。図１０及び図１１に示すように、本考案の第４の実施形態による超音波骨刀ビットも、ビットバー１と、ビット先端部２と、液体注入部分３とを備える。液体注入部分３の一端部は、ビットバー１に接続され、液体注入部分３の他端部は、ビット先端部２に接続されている。超音波骨刀ビットは、中空液体注入チャネル１０をさらに備える。中空液体注入チャネル１０は、ビットバー１の最後尾から液体注入部分３まで、ビットバー１の軸線方向に沿って貫通する。液体注入部分３は、横方向に、すなわち、ビットバー１の軸線に略垂直に貫通する横方向液体ガイドチャネル２０を備え、横方向液体ガイドチャネル２０は、中空液体注入チャネル１０と連通しており、横方向液体ガイドチャネル２０は、液体注入部分３の側面に開口部を形成する。第１の実施形態によるものとは異なり、本考案の第４の実施形態による超音波骨刀ビットでは、フック形切断部分２２が、ビット先端部２の前端部に形成され、切断歯２１が、片側、すなわち、ビット先端部２の刃の内側に設けられる。すなわち、通常の使用状態では、切断歯２１は、超音波骨刀のビット先端部２の上縁部に設けられる。切断歯２１は鋭利な歯であり、切断歯２１の歯先はすべて、ビットバー１の軸線方向に、前方に突出している。当然、本考案はこれに制限されず、切断歯２１は、下縁部、すなわち、超音波骨刀ビットのビット先端部２の外側にも設けられ得る。さらに、切断歯２１は方形歯とすることもできる。

超音波骨刀ビットの汎用性を高めるため、すなわち、手術中により多くの手術部位での手術を可能にするため、本考案は、第５の実施形態及び第６の実施形態をさらに提供する。図１２は、本考案の第５の実施形態による超音波骨刀ビットの上面図であり、図１３は、本考案の第５の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図である。図１２及び図１３に示すように、本考案の第５の実施形態は、本考案の第５の実施形態による超音波骨刀ビットのビット先端部２が、一方の側に向かって、ビット先端部２の幅広い平面２３に垂直な方向に湾曲していることを除いて、第３の実施形態と実質的に同様である。好ましくは、ビット先端部２とビットバー１の中心軸線との間の角度は０〜３０°である。さらに、図１２及び図１３に示すように、ビット先端部２の湾曲部分は、好ましくは、楔形移行部分４にあり、それによって、超音波骨刀ビットの強度及び耐用年数が確保され、超音波骨刀ビットが容易に壊れる現象の発生を防止する。

図１４及び図１５は、本考案の第６の実施形態による超音波骨刀ビットを示す。図１４は、本考案の第６の実施形態による超音波骨刀ビットの斜視図であり、図１５は、本考案の第６の実施形態による超音波骨刀ビットの上面図である。図１４及び図１５に示すように、本考案の第６の実施形態は、本考案の第６の実施形態による超音波骨刀ビットのビット先端部２が、一方の側に向かって、ビット先端部２の幅広い平面２３に平行な方向に湾曲している点で、本考案の第２の実施形態とは異なる。好ましくは、ビット先端部２とビットバー１の中心軸線との間の角度は０〜４５°である。しかしながら、本考案はこれに制限されず、ビット先端部２は、他の角度で、又は他の方向に湾曲され得る。一方の側に向かって、ビット先端部２の幅広い平面２３に平行な方向に湾曲されるようにビット先端部２を設計することによって、オペレータは、ビットを好適に保持することができ、オペレータの手首が長時間同じ傾斜角度で保たれるという事実によって、手術の効率及び精度がオペレータの疲労に影響されることを防ぐ。

前述した６つの実施形態は、本考案の超音波骨刀の単に代表的な実施形態であり、本考案を制限する意図はないことに留意されたい。当然、特定の使用状況に応じて、ビット先端部２の切断部分は、三角形などの他の形状で設計されることもでき、切断歯２１は、ビット先端部２の刃の片側、又はビット先端部２の刃の両側に設けられ得る。

要約すると、本考案の超音波骨刀ビットは、ビットの構造的特徴を十分に活用し、ビットバー１は、軸線方向中空液体注入チャネル１０を備え、液体注入部分３は、横方向液体ガイドチャネル２０を備え、それによって、超音波冷却液が、中空液体注入チャネル１０を通過し、横方向液体ガイドチャネル２０の側面の開口部から流出し、よって、超音波振動によって励振又は散乱されることなくビットまで十分に流れ、それによって、ビット先端部２が使用中に十分に冷却されることが確保される。さらに、ビット構造の完全性を確実にすることもでき、それによって、ビットの強度及び耐用年数が確保され、壊れた際のビットの断片化のリスクを回避し、外科的安全性を向上させる。冷却液はビットにスムーズに到達し、これによって、切断された骨の面が骨切断プロセス中に合理的な温度に維持されることを確保することができ、それによって、骨組織細胞の壊死の可能性が低減され得、切断された骨組織は、より早く治癒することができ、患者の術後回復時間が短縮され得る。この設計構造により、ビット先端部の形状は、さまざまな外科手術方法及び部位の要件を満たすよう変更される。さらに、切断歯は、ビット先端部の切断部分に設けられ、それによって、超音波のエネルギーは、最大限に切断部位に集中され得、手術効率が十分に確保される。

本考案の超音波骨刀ビットのビット尾部は、例えばねじ部を介して、特定の超音波変換器に接続され、対応するレンチを用いて締められ、超音波変換器は次に特定の超音波ホストに接続され、それによって、超音波骨刀ビットは手術の準備が整う。

前述してきたことは、単に、本考案の特定の実施形態に関係しているが、本考案の保護の範囲はこれらの実施形態に制限されるものではない。本考案によって開示された技術範囲内で当業者が容易に想到することができる、いかなる変更又は置換も、本考案の保護の範囲に含まれるものとする。

１’、１…ビットバー、２’、２…ビット先端部、１０’…中空溝、３…液体注入部分、４…楔形移行部分、５…液体排出面、１０…中空液体注入チャネル、２０…横方向液体ガイドチャネル、２１…切断歯、２２…切断部分、２３…幅広い平面、３１…大きな部分、３２…小さな部分。

Claims (12)

1. ビットバー（１）と、ビット先端部（２）と、液体注入部分（３）とを備え、前記液体注入部分（３）の一端部が前記ビットバー（１）に接続され、前記液体注入部分（３）の他端部が前記ビット先端部（２）に接続されている超音波骨刀ビットであって、
   当該超音波骨刀ビットが中空液体注入チャネル（１０）をさらに備え、前記中空液体注入チャネル（１０）が、前記ビットバー（１）の最後尾から前記液体注入部分（３）まで前記ビットバー（１）の軸線方向に沿って貫通し、前記液体注入部分（３）が、横方向に、すなわち前記ビットバー（１）の軸線に略垂直の方向に貫通する横方向液体ガイドチャネル（２０）を備え、前記横方向液体ガイドチャネル（２０）が、前記中空液体注入チャネル（１０）と連通しており、前記横方向液体ガイドチャネル（２０）が、前記液体注入部分（３）の側面に開口部を形成している、超音波骨刀ビット。
2. 前記液体注入部分（３）及び前記ビット先端部（２）が異なる厚さを有し、前記液体注入部分（３）が楔形移行部分（４）を介して前記ビット先端部（２）に移行的に接続されている、請求項１に記載の超音波骨刀ビット。
3. 前記楔形移行部分（４）の傾斜平面と前記ビット先端部（２）の軸線方向との間の角度が１０°未満である、請求項２に記載の超音波骨刀ビット。
4. 前記ビット先端部（２）が、２つの幅広い平面（２３）が互いに略平行である平面状シートの形状であり又は２つの幅広い平面（２３）が角度をなしている平面状楔の形状である、請求項３に記載の超音波骨刀ビット。
5. 切断部分（２２）が前記ビット先端部（２）の前端部に形成されており、前記切断部分（２２）が半円、四分円、又はフックの形状である、請求項４に記載の超音波骨刀ビット。
6. 前記ビット先端部（２）が、一方の側に向かって、前記ビット先端部（２）の前記幅広い平面（２３）に垂直な方向に湾曲されている、請求項４に記載の超音波骨刀ビット。
7. 前記ビット先端部（２）と前記ビットバー（１）の中心軸線との間の角度が０〜３０°である、請求項６に記載の超音波骨刀ビット。
8. 前記ビット先端部（２）が、一方の側に向かって、前記ビット先端部（２）の前記幅広い平面（２３）に平行な方向に湾曲されている、請求項４に記載の超音波骨刀ビット。
9. 前記ビット先端部（２）と前記ビットバー（１）の中心軸線との間の角度が０〜４５°である、請求項８に記載の超音波骨刀ビット。
10. 切断歯（２１）が、前記ビット先端部（２）の刃の片側又は両側に形成されている、請求項５〜９のいずれか一項に記載の超音波骨刀ビット。
11. 前記切断歯（２１）が鋭利な歯又は方形歯であり、前記切断歯（２１）の歯先がすべて、前記ビットバー（１）の軸線方向に前方に突出している、請求項１０に記載の超音波骨刀ビット。
12. 前記液体注入部分（３）が、形状が円筒形であり、前記ビットバー（１）から前記ビット先端部（２）まで連続して形成された大きな部分（３１）と小さな部分（３２）とを備え、前記ビット先端部（２）の前記幅広い平面（２３）に略平行な２つの液体排出面（５）が前記小さな部分（３２）に形成され、前記２つの液体排出面（５）が互いに略平行であり、前記横方向液体ガイドチャネル（２０）が前記２つの液体排出面（５）それぞれに開口部を形成している、請求項４に記載の超音波骨刀ビット。

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