JP3228002B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

Info

Publication number
JP3228002B2
JP3228002B2 JP12607694A JP12607694A JP3228002B2 JP 3228002 B2 JP3228002 B2 JP 3228002B2 JP 12607694 A JP12607694 A JP 12607694A JP 12607694 A JP12607694 A JP 12607694A JP 3228002 B2 JP3228002 B2 JP 3228002B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
fixed
movable
contact
fixed conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12607694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07335110A (ja
Inventor
和彦 加藤
輝美 嶋野
孝行 山崎
清 西川
昂 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP12607694A priority Critical patent/JP3228002B2/ja
Priority to TW84104828A priority patent/TW282549B/zh
Priority to SG1995000571A priority patent/SG24136A1/en
Priority to CN95107358A priority patent/CN1052810C/zh
Publication of JPH07335110A publication Critical patent/JPH07335110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228002B2 publication Critical patent/JP3228002B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回路遮断器に関し、特に
アークの発生防止、構造の簡略化、部品点数の大幅削減
に好適な回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な回路遮断器は、一対の固
定接触子・可動接触子、可動接触子を回動させる開閉機
構、手指操作のハンドル等を備え、ハンドルの動きを開
閉機構に伝えて可動接触子を回動させ、その一端が固定
接触子に接離するように構成されている。そして両接触
子で構成される電路に大電流等の事故電流が流れると引
き外し機構が作動して、この動きが上記開閉機構に伝え
られ、可動接触子を固定接触子から開離させて電流を遮
断するように作用する。可動接触子の他端と電路との接
続は回動しても電気的接続に影響を与えないように金属
線を網目状に編んだ曲げ自在な可撓導体を用いている。
開閉機構としてはトグルリンクを用い、引き外し機構あ
るいはハンドルの動きを可動接触子に伝える。また、可
動接触子と固定接触子間には遮断時に発生するアークの
消去を促進するための消弧装置が設けられている。
【0003】電磁反発力を用いた限流構造の従来例は、
中央が軸支された可動接触子の両端に接点を設け、これ
ら各接点に対向するように2個の固定接触子が配置され
ている。そして、常時接触している両接触子の電路に大
電流等の事故電流が流れると、接点間に作用する電磁反
発力によって可動接触子が回転して固定接触子から開離
する。なおこの構成は電磁反発力によってのみ可動接触
子が回転動作を行う構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、可動
接触子と電路との配線に可撓導体を用いているため網状
の金属線の接続部加工の工数が必要となってコスト高と
なり、また、可撓導体は曲げ回数の寿命が比較的小さい
ことと、網目状のため断面積が減少して通過する電流の
密度が増し発熱し易いという欠点があった。更に、開閉
機構にトグルリンクを用いているので構造が複雑で部品
点数が多いという問題があった。
【0005】遮断時のアーク対策として消弧装置を用い
る場合は、部品数が増加し製品寸法も大きくなり、更
に、アーク発生から消弧グリッドに吸引移行するのに時
間を要するので限流性能にも限界があった。
【0006】電磁反発力を用いた限流構造では、可動接
触子の導電体が接触子の回動中心を通るため、可動接触
子の回転駆動軸に沿った絶縁距離を保ちにくく、多相の
回路遮断器では相間の電気的絶縁距離が小さくなるとい
う欠点が有った。
【0007】本発明の目的は、アークの発生抑制による
遮断性能の向上、構造の簡略化、部品点数の大幅削減が
可能な回路遮断器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本願発明は、電源側の第1固定導体と、負荷側の第2
固定導体と、これらの固定導体間に介在させた中間固定
導体を設け、さらに上記電源側と負荷側の各固定導体と
上記中間固定導体との間にそれぞれ第1の可動導体と第
2の可動導体を設けて上記各導体で直列の電路を構成し
たことを特徴とするものである。
【0009】好ましい実施態様においては、上記第1及
び第2の可動導体を、それぞれ上記電源側の第1固定導
体と上記中間固定導体間、及び上記中間固定導体と上記
負荷側の第2固定導体間で実質的に同時に開閉する開閉
機構を備え、また、上記中間固定導体は1個以上備えて
いてもよい。
【0010】また、本願発明は回路遮断器において、回
動軸心廻りに回動する可動導体と、この可動導体の一端
に対向して配設された第1の固定導体と、可動導体の他
端に対向して配設された第2の固定導体と、第1の固定
導体、可動導体、第2の固定導体を電気的に直列に接続
するよう設けられた接点部と、接点部の開離を同時に行
うよう可動導体を回動させる開閉手段を備え、可動導体
を軸心から離間した位置または開閉手段の回動中心から
離間した位置に配置したことを特徴とするものである。
【0011】また、本願発明は回路遮断器において、回
動軸心廻りに回動する可動導体と、この可動導体の一端
に対向して配設された第1の固定導体と、可動導体の他
端に対向して配設された第2の固定導体と、第1の固定
導体、可動導体、第2の固定導体を電気的に直列に接続
するよう設けられた接点部と、接点部の開離を同時に行
うよう可動導体を回動させる開閉手段を備え、電気的接
続を達成する上記複数の接点部分が実質的に同一平面内
に配置されるように構成されたことを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】可動導体は、第1の固定導体と中間固定導体間
および中間固定導体と第2の固定導体間にそれぞれ配設
されて、第1の固定導体と中間固定導体間および中間固
定導体と第2の固定導体間を開閉するよう設けられてい
るので、リジッドな導体だけで開閉機構を構成でき、従
来可動導体の電気的接続に必要であったフレキシブル導
体(可撓導体)を不要にすることができる。開閉機構は
これらの可動導体を第1の固定導体と中間固定導体間お
よび中間固定導体と第2の固定導体に対して実質的に同
時に開離させるので各接点当りの開離距離を小さくする
ことができる。
【0013】また、直列に接続された複数の接点が同時
に開離するので接点間合計の開離速度が上がって限流効
果を高めることができ、各接点でのアークの発生が抑制
される。開閉機構を可動導体の回転運動あるいは直線運
動による開閉、または可動導体に作用する偶力による開
閉を行うよう構成することによりトグルリンクを不要と
することができ、部品点数の削減、構造の簡略化を図る
ことができる。
【0014】また、可動導体は回動軸心廻りに回動する
よう設けられて軸心から離間した位置または開閉手段の
回動中心から離間した位置に配置されているので、極間
の絶縁距離を維持することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図26により
説明する。本発明の第1の実施例を図1〜図6および図
13により説明する。本実施例の回路遮断器の構成を図
1〜図3に示す。本実施例では、筐体内に絶縁体で形成
された保持部材としての回転部材4が筐体の略中央部に
形成された軸受4cにより回動自在に軸支されている。
筐体はケース1、モールドカバー2および側板2aによ
り形成される。軸受4cはモールドカバー2および側板
2aの内面に形成される。回転部材4等の部品をケース
1内に組込みモールドカバー2および側板2aで覆う組
立方法の場合はモールドカバー2および側板2aを予め
一体化しておいてもよく、回転部材4等の部品を側方か
ら組込み側板2aで覆う組立方法の場合はケース1とモ
ールドカバー2を予め一体化しておいてもよい。
【0016】回転部材4には第1の可動導体としての可
動接触子台5aおよび第2の可動導体としての可動接触
子台5bが固定支持される。可動接触子台5aおよび5
bを回転部材4への装着は、回転部材4に形成された突
起4d、4eによる挾持あるいは回転部材4に形成され
た溝への嵌挿により行い、回転部材4の突起4d、4e
の弾性力あるいは回転部材4へのねじどめ等により可動
接触子台5aおよび5bを回転部材4へ固定する。本実
施例では突起4dは可動接触子台5aおよび5bの接点
6の背面に設けられ、突起4eは接点6と同じ側に設け
られて、これらの間に可動接触子台5aおよび5bを挾
持する(図2では図示略)。突起4dは背当てとしても
機能して接点圧による各可動接触子台の変形を防止す
る。可動接触子台5aおよび5bは、おのおの両端に可
動接点となる接点6が銀ろう付,かしめ等により取付け
られる。回転部材4は回転中心4aを中心に回転し、こ
の回転中心4aは回転部材4と一体に形成されるかある
いは回転部材4を挿通するピンにより形成される。回転
部材4には操作ハンドル3がその先端部がモールドカバ
ー2より突出するよう装着され、操作ハンドル3のO
N、OFF操作(図1では時計回りがOFF、反時計回
りがONとなる)により、回転部材4は回転中心4aを
中心に回転する。本実施例では、従来の回路遮断器と端
子の構成,操作ハンドルおよび外形形状に互換性を持た
せてある為、回路遮断器を使用する面で制約条件が無
く、使い勝手を損なうことも無い。
【0017】第1の固定導体である固定接触子台8は一
端に電源側端子8aが設けられ、他端には固定接点とな
る接点6が可動接触子台5aの可動接点と対向する位置
で銀ろう付,かしめ等により取付けられる。中間固定導
体である中間固定接触子台7は、回転部材4の下方でケ
ース1に固定支持されており、両端には固定接点として
の接点6が可動接触子台5aおよび5bの可動接点と対
向する位置で銀ろう付,かしめ等により取付けられる。
ケース1の中間固定接触子台7の取付部分は凹部になっ
ており取付時に位置決めしやすいとともに、他の部分に
比べ板厚が薄いので図13に示すように分電盤内の機器
取付板80に取付けられた時に中間固定接触子台の発熱
を機器取付板80に効果的に放熱できる。第2の固定導
体としての負荷側導体9の一端には、固定接点としての
接点6が可動接触子台5bの可動接点と対向する位置で
銀ろう付,かしめ等により取付けられ、他端には負荷側
端子9aが設けられる。固定接触子台8、可動接触子台
5aおよび5b、中間固定接触子台7および負荷側導体
9は平板状でリジッドな導電材料で形成され、たとえば
銅のフラットバー等により形成される。導電材料として
は銅に限ることはなく、電気および熱の良導体で接点の
ワイプが得られる適度な弾性を有するものであれば鉄入
り銅等の銅合金あるいはアルミニューム等のその他の金
属であっても良い。本実施例では電源側端子8a、負荷
側端子9aには分電盤取付時にこれらに接続される配線
82、84の端子を固定するための端子金具10がそれ
ぞれねじで締め付けられている。
【0018】負荷側導体9は固定接点から負荷側端子9
aに至る途中で電路の電流を検出する変流器11を貫通
して負荷側へ伸びる。変流器11の出力は、過電流検出
回路12に供給される。過電流検出回路12はたとえば
特開昭57−170023号に記載されたような回路構
成を有し、電路の電流、すなわち負荷側導体9を流れる
電流が定格値を超える状態が時延特性に定める時間以上
続くと過電流引外し装置13を駆動する出力を発生す
る。過電流引外し装置13は、たとえば特開昭59−1
89529号に記載されたような構成を有し、通常は永
久磁石の吸引力によりプランジャ13aが吸引されてお
り、過電流検出回路12の出力により逆励磁されて永久
磁石の吸引力が弱まってプランジャ13aが突出して回
転部材の駆動部4b(図1では図示せず)を押して回転
部材4を時計方向へ回転させ、4ヵ所の接点を実質的に
同時に開く。
【0019】図1は、回路遮断器が“ON”の状態を示
し、この状態から手動で“OFF”操作をする場合は操
作ハンドル3を同図の右方向に移動させて回転部材の時
計回りの回転により4ヵ所の可動接点と固定接点を実質
的に同時に開離させる。手動の“ON”操作は“OF
F”の逆操作により行ない、操作ハンドル3をOFF位
置から同図の左方向に移動させて回転部材の反時計回り
の回転により4ヵ所の可動接点と固定接点を同時に接触
させる。
【0020】本実施例では、固定接触子台8、可動接触
子台5aおよび5b、中間固定接触子台7および負荷側
導体9は平板状でリジッドな導電材料で形成されている
ので、従来の回路遮断器でほとんどの場合使用されてい
る可とう導線を使用しなくて済み、従来の回路遮断器で
問題となっていた回路遮断器の寿命を制限する可とう導
線のほつれ、および断線の問題が無くなる。
【0021】本実施例では、接点の開閉機構が回転式で
接点構成が直列4点切となっている。回転式により、ト
グルリンク等が不要となり、回路遮断器機構部の大巾な
簡素化が図られ組立性が向上し、製品の廉価化が図られ
る。又、機構部も大巾に簡素化されている為、回路遮断
器の長寿命化が図られる。
【0022】また直列4接点構成より、開極時のアーク
エネルギーが大巾な減少となるので、各接点でのアーク
発生が抑制され、消弧装置の廃止または、消弧装置の大
巾な小形化を図ることができる。さらに短絡電流の遮断
時には、直列4接点により短絡電流が大巾に抑制される
為、使用者側の配線支持構造,負荷機器の熱容量,上
位,下位遮断器の選定等に制限を与えなくなり、ユーザ
ーメリットも大きい。
【0023】ここで、回路遮断器の短絡電流遮断時の遮
断現象について図4〜図6を用いて説明する。回路に短
絡事故が発生すると回路には大電流が流れる。その大電
流により、接点が反発開極することで接点間にアーク電
圧を発生し、短絡電流を抑える働きをする。これが限流
と呼ばれるもので、その後回路遮断器の機構が動作し接
点間で回復電圧を負担し遮断が完了する。
【0024】短絡事故発生時の等価回路の回路図を図4
に示す。ここで次の関係式が成り立つ。
【0025】
【数1】
【0026】ここでアーク電圧vaは可動接点台の変位
に最も影響を受ける。種々実験の結果、アーク電圧は図
5のように近似され、数2、数3及び数4の式で表わさ
れる。
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】ここで各時間における限流値を計算する
と、数5、数6及び数7のようになる。
【0031】
【数5】
【0032】
【数6】
【0033】
【数7】
【0034】ここで数5、数6及び数7は、アーク電圧
が発生しない場合の電流(推定短絡電流)から、v0
a(t−t1)およびb(t−t22のアーク電圧発生
による抑制電流を表わす式を差し引いたものである。抑
制電流は数8、数9及び数10により表される。
【0035】
【数8】
【0036】
【数9】
【0037】
【数10】
【0038】以上により、iv0,iaおよびibより
推定短絡電流をi0とした場合の各時間における限流値
は、数11、数12及び数13のようになり、iv0
iaおよびibは、図6に示すように推定短絡電流を限
流する。
【0039】
【数11】
【0040】
【数12】
【0041】
【数13】
【0042】また、数1の両辺にiをかけて遮断完了ま
で積分すると、数14に示すようになる。
【0043】
【数14】
【0044】数14からわかるように、電源から供給さ
れるエネルギーは、回路で消費されるエネルギーと回路
遮断器消弧室で消費可能なアークエネルギーに分けられ
る。以上より回路遮断器の遮断に対する性能は、アーク
電圧の立上り(t1,t2,a,b)と消弧室の熱容量の
大きさにより決定づけられる。従って遮断性能を向上さ
せるには、少なくともアーク電圧の立上りを早くすれば
良く、直列多接点構成の回路遮断器では、遮断性能が大
巾に向上する。単純に同一構成の接点の直列2接点構成
では、前述アーク電圧近似の数値計算によると2接点全
体で約1/2のアークエネルギー発生に抑えられ、1消
弧装置あたり1/4のアークエネルギーを消費すれば良
いことになる。
【0045】また、このように接点数が増加するとアー
クエネルギが減少するので、表1に示すように定格電流
に対する必要遮断距離に比べ実遮断距離は接点の対の数
が増えるにつれ減少する。
【0046】
【表1】
【0047】次に本発明の第2の実施例を図7〜図9に
より説明する。第1の実施例(図1〜図3)では、単極
の回路遮断器の例を示したが、本実施例ではケース2
1、モールドカバー22および側板2aにより形成され
た一つの筐体内で回転部材24の両側に各極の第1の固
定導体としての固定接触子台8、第1の可動導体として
の可動接触子台5a、中間固定導体としての中間固定接
触子台7、第2の可動導体としての可動接触子台5b、
第2の固定導体としての負荷側導体9を並列に配置し、
2極品の構成としたものである。本実施例では2極間の
相間絶縁のため電源側端子8a間および負荷側端子9a
間にそれぞれ絶縁バリア22aが形成されている。回転
部材24は図8に示すようにその回転中心24aがモー
ルドカバー22および側板2aの内面に形成された軸受
24cにより回動自在に軸支される。可動接触子台5a
および5bの回転部材24への装着は、第1実施例と同
様に回転部材24に形成された突起4d、4e(図7で
は図示略)による挾持により行われる。本実施例でも突
起4dは可動接触子台5aおよび5bの接点6の背面に
設けられ、突起4eは接点6と同じ側に設けられて、こ
れらの間に可動接触子台5aおよび5bを挾持する(図
7では図示略)。本実施例においても、負荷側導体9に
は変流器11が装着され、この変流器11の出力が過電
流検出回路12に供給され、過電流時にこの過電流検出
回路12の出力により過電流引外し装置13を駆動して
プランジャ13aが突出して回転部材24の駆動部4b
を押して回転部材24を時計方向へ回転させ、4ヵ所の
接点を実質的に同時に開くよう構成されている。
【0048】他の部分の構成は基本的には第1実施例と
同様である。本実施例では1つの回転部材24で2極分
の可動接触子台5a,5bを同時操作できる。さらに発
展させることにより3極品,4極品への応用も容易に実
施でき、一般的に使用される3極構造にも十分対応でき
る。2極の他、3極のものの外観を図9に示す。
【0049】本発明の第3実施例を図10〜図12によ
り説明する。本実施例は1極の回路遮断器を側方に連結
することにより多極の回路遮断器を構成するものであ
る。各極の基本的構成は第1実施例と同様である。本実
施例は3極の場合を示し、中央の極には第1実施例と同
様にハンドル3とこれに連結された回転部材4が設けら
れる。両側の極ではハンドル3との連結部分を有さない
回転部材4fが設けられる。各極の境界部分の隔壁には
回転部材の回転中心に対応する位置に貫通穴が設けら
れ、各極の回転部材4、4fの回転中心は連結部材4j
で連結されてハンドル3の操作、または3極中の1極の
引き外し動作により3極が同時に開閉される。本実施例
では極数に応じて必要台数を連結することにより図12
に示すように1極、2極、3極等各種の極数の回路遮断
器を作ることができる。
【0050】本発明の第4実施例を図14〜図16によ
り説明する。本実施例は、接点構造を限流反発形として
遮断性能をさらに高めた例を示す。本実施例の全体構造
を図14に示す。本実施例は、固定接触子台28,中間
固定接触子台27,負荷側導体29およびケース31、
モールドカバー32以外は、第1の実施例と同一部品で
同様の構成となっている。本実施例では固定接触子台2
8,中間固定接触子台27,負荷側導体29の各固定導
体には、電流の向きが可動導体の電流の向きと逆になる
ように固定接点近傍に固定接点を取り囲むようにU字溝
が設けられ、U字溝の内側にはそれぞれ舌片28b,2
7a,29bが形成されている。これらの舌片28b,
27a,29bにより対向する固定導体と可動導体の電
流通過方向を互いに逆向きとして、大電流通過時(短絡
電流発生時)に電磁力の作用により固定,可動接触子間
に反発力を働かせ、開極時間を早めることにより大巾な
短絡電流抑制(限流)効果を持たせたることができる。
図15にA部の詳細を示す。A部は中間固定接触子台2
7と可動接触子台5aの対向部分を示し、中間固定接触
子台27に設けられたU字溝と舌片の働きにより、可動
接触子台5aを流れる電流の向きB1と舌片27aを流
れる電流の向きB2は逆向きとなり電磁反発力が発生す
る。また限流反発構造は、U字溝以外にも図16に示す
様に、中間固定接触子台27をU字形状に折曲げ、可動
接触子台5aを流れる電流の向きB1とU字状折曲部舌
片27aを流れる電流の向きB2は逆向きとして電磁反
発力を発生させる構造でもよい。
【0051】本発明の第5の実施例を図17により説明
する。本実施例は55a,55b,55cの3個の可動
導体と、57a,57bの2個の中間固定導体をケース
51、モールドカバー52からなる筐体の中に格納した
ものである。本実施例では接点の対が3対となり、遮断
性能を向上させることができる。他の部分は第1実施例
と同様である。
【0052】本発明の第6の実施例を図18により説明
する。本実施例は回転部材の構造を他の実施例に見られ
る円盤状のものから略X字状の回転部材74に変えたも
のである。回転部材74の回転中心74aは他のものと
同様に軸受4c,24c等に回動自在に軸支される。回
転部材74は可動接触子台5aおよび5bを挾持する7
4d,74eが形成される。突起74dは可動接触子台
5aおよび5bの接点6の背面に設けられ、突起74e
は接点6と同じ側に設けられる。突起74dは背当てと
しても機能して接点圧による各可動接触子台の変形を防
止する。他の部分は第1〜第4の実施例のいずれを用い
ても良い。
【0053】本発明の第7の実施例を図19〜図20に
より説明する。本実施例は可動導体の幅を広幅として図
19(b)に示すように複数個の接点56を固定したも
のである。本実施例では、所定距離を離して略平行に配
置された筐体の絶縁壁2、2aによって形成される空間
内に、電源側の第1の固定導体8と、負荷側の第2の固
定導体9と、これらの第1の固定導体及び第2の固定導
体の間に介在する可動導体5a,5bと、中間固定導体
7を備え、第1の固定導体、第2の固定導体及び可動導
体をそれぞれ巾広の電気的導体で構成し、巾広導体の幅
(a)と上記筐体の絶縁壁間の距離(b)との関係がa
<b≦3aとなるように構成したものである。bの範囲
は回転部材の板厚等の関係で好ましくは1.1a≦b≦
3aである。全体の構成は第1実施例の構成と同様であ
り、好ましくは第1実施例の構成で回転部材4を第6実
施例に記載された回転部材74に置き換えたものであ
る。図19(a)は従来のものの位置関係を示す略図で
あり、可動接触子の導体は消弧装置との関係で細幅に形
成されている。図20(a)〜(e)は接点の各種変形
例を示す。57、58はかまぼこ状の接点であり、56
は頭部が略球面状に形成された円柱状の接点である。こ
れらを幅広の導体状に複数個設けることにより接点1個
あたりの電流が減少してアークの発生を抑制できる。
【0054】本発明の第8の実施例を図21、図22に
より説明する。本実施例は第1の固定導体108、中間
固定導体107、第2の固定導体109の間にピン12
5で回動中心を軸支された可動導体105a,105b
を設け、スライドするハンドル103に連結された連動
部材104により可動導体105a,105bを同時に
開閉するものである。ケース101、カバー102内に
は変流器111と過電流検出回路112と過電流引き外
し装置113が一体化されたユニットが格納される。変
流器111と過電流検出回路112と過電流引き外し装
置113の機能は第1実施例と同様である。本実施例で
は過電流が検出されるとアクチュエータ113aが吸引
されてばね120により連動部材104が図中右側に動
き、接点を開く。図22に示すように中間固定導体10
7b,可動導体105cを追加することにより6点切り
の回路遮断器を実現できる。
【0055】本発明の第9の実施例を図23により説明
する。本実施例は押しボタン203により開閉を行うよ
う構成した回路遮断器である。基本的構成は第8実施例
と同様である。本実施例ではピン125で回動中心を軸
支された可動導体205a,205bをリンク242で
結んで連動させ、可動導体205aのピン125と同軸
に軸支された回動部材240の係合部240aにリンク
242に設けられたピン242aを係合させたものであ
る。図23はボタン203aが押し下げられてON状態
を示す。ボタン203bを押し下げると回動部材240
が時計方向に回転して接点が開かれる。
【0056】本発明の第10の実施例を図24に示す。
同図(a),(b),(c)はハンドル303が設けら
れた回転部材304にその回転中心304aを通らない
よう構成された可動導体305、315、325をそれ
ぞれ設け、極間の絶縁距離を確保するよう構成したもの
である。308は第1の固定導体、309は第2の固定
導体である。
【0057】次に本発明の第11の実施例を図25に示
す。本実施例は、接点周辺の構造のみ表現する。本実施
例は第1の実施例と同様に回転部材4が矢印方向に回転
するが、固定接触子台38、中間固定接触子台37,負
荷側導体39が回転部材の厚み方向部分に配置されてお
り、可動接触子台35a,35bの可動接点6と固定接
点6が摺動する構造となっている。本実施例では、接点
開閉の操作により大きく接点同士が摺動する為、接点接
触状態の安定化につながる。さらに実施例1と比較し、
接点配置構造により大巾な薄形化が図られ、省スペース
化につながるメリットがある。
【0058】次に本発明の第12の実施例を図26に示
す。本実施例は、前述第4の実施例の発展形で、直列4
接点の3極分を1つの回転部材34上に構成したもので
ある。本実施例では三相のU相、V相、W相に対応し
て、各相ごとに固定接触子台48U、中間固定接触子台
47U,負荷側導体49Uおよび可動接触子台45U
a,45Ub、固定接触子台48V、中間固定接触子台
47V,負荷側導体49Vおよび可動接触子台45V
a,45Vb、固定接触子台48W、中間固定接触子台
47W,負荷側導体49Wおよび可動接触子台45W
a,45Wbがそれぞれ設けられ、各接点の摺動でO
N、OFFする構造となっている。本実施例は第11の
実施例よりさらに薄形化が図られるが、接点間の開極距
離が大きくはとれない為、小容量の回路遮断器の構成と
して最適である。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、アークの発生抑制によ
る遮断性能の向上、構造の簡略化、部品点数の大幅削減
が可能な回路遮断器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路遮断器の内部構成を
示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の回路遮断器のカバー取付
状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の回路遮断器の内部構成を
示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の回路遮断器の短絡時の等
価回路を示す回路図である。
【図5】本発明の第1実施例の回路遮断器のアーク電圧
と時間の関係を示す特性曲線図である。
【図6】本発明の第1実施例の回路遮断器の限流効果を
示す特性曲線図である。
【図7】本発明の第2実施例の回路遮断器の内部構成を
示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例の回路遮断器の内部構成を
示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例の回路遮断器の外観を示す
斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例の回路遮断器の内部構成
を示す斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例の回路遮断器の内部構成
を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施例の回路遮断器の外観を示
す斜視図である。
【図13】本発明の第1実施例の回路遮断器の分電盤へ
の取付状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の第4実施例の回路遮断器の内部構成
を示す斜視図である。
【図15】本発明の第4実施例の回路遮断器の接点構成
を示す斜視図である。
【図16】本発明の第4実施例の回路遮断器の接点構成
を示す斜視図である。
【図17】本発明の第5実施例の回路遮断器の内部構成
を示す斜視図である。
【図18】本発明の第6実施例の回路遮断器の回転部材
の構成を示す斜視図である。
【図19】本発明の第7実施例の回路遮断器の隔壁の間
隔と導体幅の関係を示す平面図である。
【図20】本発明の第7実施例の回路遮断器の接点の構
成を示す斜視図である。
【図21】本発明の第8実施例の回路遮断器の内部構成
を示す側断面図である。
【図22】本発明の第8実施例の回路遮断器の要部を示
す側断面図である。
【図23】本発明の第9実施例の回路遮断器の内部構成
を示す側断面図である。
【図24】本発明の第10実施例の回路遮断器の要部を
示す側断面図である。
【図25】本発明の第11実施例の回路遮断器の要部を
示す斜視図である。
【図26】本発明の第12実施例の回路遮断器の要部を
示す斜視図である。
【符号の説明】
3、103:ハンドル、4、24、34、54、74:
回転部材、5a,5b、35a,35b、45Ua,4
5Ub,45Va,45Vb,45Wa,45Wb、5
5a,55b、105a,105b,105c、205
a,205b:可動導体、7、37、47U,47V,
47W、57a,57b、107,107a,107
b:中間固定導体、8、28、38、48U,48V,
48W、108:第1の固定導体、9、29、39、4
9U,49V,49W、109:第2の固定導体、1
1:変流器、12:電流検出回路、13:過電流引き外
し装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 孝行 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 号 株式会社 日立製作所 産業機器事 業部内 (72)発明者 西川 清 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (72)発明者 五十嵐 昂 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (56)参考文献 特開 平6−28961(JP,A) 特開 平1−206522(JP,A) 特開 昭55−154028(JP,A) 特公 昭29−5430(JP,B1) 実公 昭39−36871(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/02 H01H 73/18

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源側の第1の固定導体と、負荷側の第2
    の固定導体と、これらの第1の固定導体及び第2の固定
    導体の間に介在する中間固定導体と、上記第1の固定導
    体と上記中間固定導体の間に配設された第1の可動導体
    と、上記中間固定導体と上記第2の固定導体間に配設さ
    れた第2の可動導体とを備えたことを特徴とする回路遮
    断器。
  2. 【請求項2】上記第1及び第2の可動導体を、それぞれ
    上記第1の固定導体と上記中間固定導体間及び上記中間
    固定導体と上記第2の固定導体間で実質的に同時に開閉
    させる開閉機構を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の回路遮断器。
  3. 【請求項3】上記第1及び第2の可動導体は実質的に絶
    縁材料で形成された保持部材に対してそれぞれが電気的
    に絶縁状態で取り付けられていることを特徴とする請求
    項1あるいは2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】上記開閉機構は、上記保持部材を一つの回
    転軸心廻りに回転運動させることにより上記可動導体を
    回動させて、各固定導体と上記可動導体との間の開閉操
    作を行うように構成されたことを特徴とする請求項3記
    載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】上記開閉機構は、上記保持部材を一つの方
    向に直線運動させることにより上記可動導体を直線運動
    させて、各固定導体と上記可動導体との間の開閉操作を
    行うよう構成されたことを特徴とする請求項3記載の回
    路遮断器。
  6. 【請求項6】上記第1及び第2の可動導体は、それぞれ
    の回動軸心廻りに回動自在に支承されており、上記開閉
    機構は上記それぞれの可動導体に偶力を作用させて開閉
    操作を行うよう構成されたことを特徴とする請求項2記
    載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】電源側の第1の固定導体と、負荷側の第2
    の固定導体と、これらの第1の固定導体及び第2の固定
    導体の間に介在する第1及び第2の中間固定導体と、上
    記第1の固定導体と上記第1の中間固定導体の間に配設
    された第1の可動導体と、上記第1の中間固定導体と上
    記第2の中間固定導体間に配設された第2の可動導体
    と、上記第2の中間固定導体と上記第2の固定導体間に
    配設された第3の可動導体とを備えたことを特徴とする
    回路遮断器。
  8. 【請求項8】電源側の第1の固定導体と、負荷側の第2
    の固定導体と、これらの第1の固定導体及び第2の固定
    導体の間に介在する1つ以上(N個)の中間固定導体
    と、上記各固定導体間に配設された1つ以上(N+1
    個)の可動導体ととを備えたことを特徴とする回路遮断
    器。
  9. 【請求項9】筐体に対して固定された電源側の第1の固
    定導体と、上記筐体に対して固定された負荷側の第2の
    固定導体と、これらの第1の固定導体及び第2の固定導
    体間に介在し且つ上記筐体に対して固定された中間固定
    導体と、実質的に絶縁材料で構成され且つ上記筐体に対
    して相対的に運動可能な保持部材と、該保持部材に対し
    て取付けられ且つ上記第1の固定導体と上記中間固定導
    体の間に配設された第1の可動導体と、上記保持部材に
    対して取付けられ且つ上記中間固定導体と上記第2の固
    定導体の間に配設された第2の可動導体と、上記電源側
    より第1の固定導体、第1の可動導体、中間固定導体、
    第2の可動導体、第2の固定導体の順で電気的に直列に
    接続するように上記各導体の対接部分にそれぞれ設けら
    れた接点と、上記各導体間の接合状態を開閉操作する開
    閉機構とを備えており、それによって電気的接続を達成
    する上記複数の接点部分が実質的に同一平面内に配置さ
    れるように構成したことを特徴とする回路遮断器。
  10. 【請求項10】上記保持部材は一つの回転軸心廻りに回
    転自在に構成され、且つ上記電気的接続達成面内におけ
    る上記複数の接点部分は上記回転軸心から実質的に当距
    離に配置されたことを特徴とする請求項9記載の回路遮
    断器。
  11. 【請求項11】上記保持部材を電気的接続達成面内にお
    いて相対的に移動させる手動開閉操作手段を備え、該手
    動操作機構の操作運動は上記電気的接続達成面内におい
    て相対運動を達成できるように構成したことを特徴とす
    る請求項9記載の回路遮断器。
  12. 【請求項12】上記電気的接続達成面に形成される上記
    複数の接点部分を各極毎に3極分を実質的に平行配置
    し、上記開閉機構を3極分連動するように構成したこと
    を特徴とする請求項9記載の回路遮断器。
  13. 【請求項13】筐体と、該筐体内において一つの回動軸
    心廻りに回動する可動導体と、この可動導体の一端に対
    向して配設された電源側の第1の固定導体と、上記可動
    導体の他端に対向して配設された負荷側の第2の固定導
    体と、上記第1の固定導体、可動導体及び第2の固定導
    体を電気的に直列に接続するよう各導体の端縁部近傍に
    設けられた接点部と、上記各接点部の開閉を実質的に同
    時に行うよう上記可動導体を回動させる開閉操作手段を
    備え、該開閉操作手段は上記筐体上面より筐体外に延出
    した操作レバーを備え、上記回動軸心の近傍に電気的導
    体が配設されないように上記可動導体を上記軸心から離
    間した位置に配置したことを特徴とする回路遮断器。
  14. 【請求項14】回転中心に対して回動自在に設けられた
    回転保持体と、この回転保持体の上記回転中心から離間
    した所定位置に各々保持された第1の可動導体及び第2
    の可動導体と、上記第1の可動導体の一端に対向して配
    設された第1の固定導体と、上記第1の可動導体の他端
    と上記第2の可動導体の一端との間に介在して配設され
    た中間固定導体と、上記第2の可動導体の他端に対向し
    て配設された第2の固定導体と、上記第1の固定導体、
    第1の可動導体、中間固定導体、第2の可動導体、第2
    の固定導体を電気的に直列に接続するよう設けられた電
    気的接続部と、上記電気的接続部の開閉を同時に行うよ
    う上記回転保持体を回動させる開閉手段と、上記第1の
    固定導体から第2の固定導体に至る直列回路を流れる電
    流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の出力
    に基づいて上記回転保持体を上記電気的接続部を同時に
    開離させる方向に付勢する引き外し手段とを備えたこと
    を特徴とする回路遮断器。
  15. 【請求項15】所定距離を離して略平行に配置された筐
    体の絶縁壁によって形成される空間内に、電源側の第1
    の固定導体と、負荷側の第2の固定導体と、これらの第
    1の固定導体及び第2の固定導体の間に介在する可動導
    体を備え、上記第1の固定導体、第2の固定導体及び可
    動導体をそれぞれ巾広の電気的導体で構成し、上記巾広
    導体の幅(a)と上記筐体の絶縁壁間の距離(b)との
    関係がa<b≦3aとなるように構成したことを特徴と
    する回路遮断器。
  16. 【請求項16】上記巾広の各導体の幅方向に沿って複数
    個の接点を設けたことを特徴とする請求項15記載の回
    路遮断器。
  17. 【請求項17】複数極の回路遮断器であって、両端に接
    点を有する第1の可動導体と、該第1の可動導体とは電
    気的に隔置され且つ両端に接点を有する第2の可動導体
    と、上記第1の可動導体の一方の接点に接触するよう設
    けられた第1の固定導体と、上記第1の可動導体の他方
    の接点に一端が接触し且つ上記第2の可動導体の一方の
    接点に他端が接触するよう設けられた第2の固定導体
    と、上記第2の可動導体の他方の接点に接触するよう設
    けられた第3の固定導体とを各極毎に備え、上記複数極
    の第1の可動導体及び第2の可動導体を相対運動可能な
    ように各極毎に所定の離間した位置に保持する保持部材
    と、上記複数極の少なくとも1極に設けられた上記第3
    の固定導体の電流を検出する電流検出手段と、この電流
    検出手段の出力に基づいて上記保持部材を上記第1の可
    動導体及び第2の可動導体の接点が上記第1の固定導
    体、第2の固定導体及び第3の固定導体の接点と開離す
    る方向に駆動する引き外し手段と、上記各極の第1の可
    動導体、第2の可動導体、保持部材、第1の固定導体、
    第2の固定導体、第3の固定導体と、上記連結部材、上
    記電流検出手段及び上記引き外し手段を収納する筺体
    と、上記各極の第1の可動導体及び第2の可動導体の接
    点と上記第1の固定導体、第2の固定導体及び第3の固
    定導体の接点との開閉を行うよう上記保持部材を相対運
    動させる開閉手段を備えたことを特徴とする回路遮断
    器。
  18. 【請求項18】複数極の回路遮断器であって、両端に接
    点を有する第1の可動導体と、該第1の可動導体とは電
    気的に隔置され且つ両端に接点を有する第2の可動導体
    と、相対運動可能で且つ上記第1の可動導体及び第2の
    可動導体を所定距離だけ離間して保持する保持部材と、
    上記第1の可動導体の一方の接点に接触するよう設けら
    れた第1の固定導体と、上記第1の可動導体の他方の接
    点に一端が接触し且つ上記第2の可動導体の一方の接点
    に他端が接触するよう設けられた第2の固定導体と、上
    記第2の可動導体の他方の接点に接触するよう設けられ
    た第3の固定導体とを各極毎に備え、上記各極の保持部
    材を連結して各極の開閉動作を連動させる連結部材と、
    上記複数極の少なくとも1極に設けられた上記第3の固
    定導体の電流を検出する電流検出手段と、この電流検出
    手段の出力に基づいて上記保持部材を上記第1の可動導
    体及び第2の可動導体の接点が上記第1の固定導体、第
    2の固定導体及び第3の固定導体の接点と開離する方向
    に駆動する引き外し手段と、上記各極の第1の可動導
    体、第2の可動導体、保持部材、第1の固定導体、第2
    の固定導体、第3の固定導体と、上記連結部材、上記電
    流検出手段及び上記引き外し手段を収納する筺体と、上
    記各極の第1の可動導体及び第2の可動導体の接点と上
    記第1の固定導体、第2の固定導体及び第3の固定導体
    の接点との開閉を行うよう上記保持部材を相対運動させ
    る開閉手段を備えたことを特徴とする回路遮断器。
  19. 【請求項19】上記保持部材が一つの回転中心に対して
    回動自在に設けられ、上記複数極の第1の可動導体及び
    第2の可動導体を各極ごとに上記回転中心から離間した
    所定位置に保持するように構成したことを特徴とする請
    求項17あるいは18記載の回路遮断器。
  20. 【請求項20】両端に接点を有する第1の可動導体と、
    該第1の可動導体とは電気的に隔置され且つ両端に接点
    を有する第2の可動導体と、上記第1の可動導体及び第
    2の可動導体の各接点が実質的に一つの円周上に位置す
    るように上記第1の可動導体及び第2の可動導体を離間
    した所定位置で保持し、且つ上記接点が位置する円の中
    心である回転軸心廻りに回転自在に設けられる保持部材
    と、上記第1の可動導体の一方の接点に接触するように
    設けられた第1の固定導体と、上記第1の可動導体の他
    方の接点に一端が接触し且つ上記第2の可動導体の一方
    の接点に他端が接触するように設けられた第2の固定導
    体と、上記第2の可動導体の他方の接点に接触するよう
    に設けられた第3の固定導体と、この第3の固定導体の
    電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の出
    力に基づいて上記保持部材を上記第1の可動導体及び第
    2の可動導体の接点が上記第1の固定導体、第2の固定
    導体及び第3の固定導体の接点と開離する方向に駆動す
    る引き外し手段と、上記第1の可動導体、第2の可動導
    体、保持部材、第1の固定導体、第2の固定導体、第3
    の固定導体、電流検出手段及び引き外し手段を収納する
    筺体と、上記第1の可動導体及び第2の可動導体の接点
    と上記第1の固定導体、第2の固定導体及び第3の固定
    導体の接点との開閉を行うよう上記保持部材を回動させ
    る開閉手段を備えたことを特徴とする回路遮断器。
  21. 【請求項21】複数極の回路遮断器であって、両端に接
    点を有する第1の可動導体と、両端に接点を有する第2
    の可動導体と、上記第1の可動導体の一方の接点に接触
    するよう設けられた第1の固定導体と、上記第1の可動
    導体の他方の接点に一端が接触し且つ上記第2の可動導
    体の一方の接点に他端が接触するよう設けられた第2の
    固定導体と、上記第2の可動導体の他方の接点に接触す
    るよう設けられた第3の固定導体を各極に備え、略円盤
    状に形成されてその回転中心に対して回動自在に設けら
    れ、上記複数極の上記第1の可動導体及び第2の可動導
    体を各極ごとに上記回転中心から離間した所定位置で上
    記第1の可動導体及び第2の可動導体の接点がその周上
    に位置するよう保持する保持部材と、上記複数極の少な
    くとも1極に設けられた上記第3の固定導体の電流を検
    出する電流検出手段と、この電流検出手段の出力に基づ
    いて上記保持部材を上記第1の可動導体及び第2の可動
    導体の接点が上記第1の固定導体、第2の固定導体及び
    第3の固定導体の接点と開離する方向に駆動する引き外
    し手段と、上記各極の第1の可動導体、第2の可動導
    体、保持部材、第1の固定導体、第2の固定導体、第3
    の固定導体と、上記連結部材、上記電流検出手段及び上
    記引き外し手段を収納する筺体と、上記各極の第1の可
    動導体及び第2の可動導体の接点と上記第1の固定導
    体、第2の固定導体及び第3の固定導体の接点との開閉
    を行うよう上記保持部材を回動させる開閉手段を備えた
    ことを特徴とする回路遮断器。
  22. 【請求項22】両端に接点を有する板状の第1の可動導
    体と、両端に接点を有する板状の第2の可動導体と、略
    円盤状に形成されてその中心を回転中心として回動自在
    に設けられ、上記第1の可動導体及び第2の可動導体を
    上記回転中心から離間した所定位置に保持する保持部材
    と、上記第1の可動導体の一方の接点に接触するよう設
    けられた板状の第1の固定導体と、上記第1の可動導体
    の他方の接点に一端が接触し且つ上記第2の可動導体の
    一方の接点に他端が接触するよう設けられた板状の第2
    の固定導体と、上記第2の可動導体の他方の接点に接触
    するよう設けられた板状の第3の固定導体と、この第3
    の固定導体の電流を検出する変流器と、この変流器の出
    力から過電流を検知する検知回路を備え、この検知回路
    の出力により上記保持部材を上記第1の可動導体及び第
    2の可動導体の接点が上記第1の固定導体、第2の固定
    導体及び第3の固定導体の接点と開離する方向に回転さ
    せる引き外し手段と、上記第1の可動導体、第2の可動
    導体、保持部材、第1の固定導体、第2の固定導体、第
    3の固定導体、電流検出手段及び引き外し手段を収納す
    る略直方体状の筺体と、上記筐体内の隅部で上記保持部
    材との間に配設された消弧装置と、上記第1の可動導体
    及び第2の可動導体の接点と上記第1の固定導体、第2
    の固定導体及び第3の固定導体の接点との開閉を行うよ
    う上記保持部材を回動させる開閉ハンドルを備えたこと
    を特徴とする回路遮断器。
JP12607694A 1994-06-08 1994-06-08 回路遮断器 Expired - Fee Related JP3228002B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12607694A JP3228002B2 (ja) 1994-06-08 1994-06-08 回路遮断器
TW84104828A TW282549B (ja) 1994-06-08 1995-05-16
SG1995000571A SG24136A1 (en) 1994-06-08 1995-06-01 Circuit breaker
CN95107358A CN1052810C (zh) 1994-06-08 1995-06-08 断路器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12607694A JP3228002B2 (ja) 1994-06-08 1994-06-08 回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07335110A JPH07335110A (ja) 1995-12-22
JP3228002B2 true JP3228002B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=14926023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12607694A Expired - Fee Related JP3228002B2 (ja) 1994-06-08 1994-06-08 回路遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3228002B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4499890B2 (ja) * 2000-08-10 2010-07-07 テンパール工業株式会社 回路遮断器
DE102008014176B4 (de) * 2008-03-14 2011-01-27 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Reihenklemme, insbesondere Trennklemme, und Längstrennschalter
JP6253317B2 (ja) * 2013-09-05 2017-12-27 三菱電機株式会社 回路遮断器
CN114038717A (zh) * 2021-11-10 2022-02-11 广东电网有限责任公司 一种电流转移装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07335110A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6454036B2 (ja) 直流配線用遮断器
JP6468504B2 (ja) 直流配線用遮断器
JPH0574316A (ja) 回路遮断器
JP2006032319A (ja) 回路遮断器
KR0150272B1 (ko) 회로차단기의 가동접촉자 장치
JP2965025B1 (ja) 回路遮断器
JP3228002B2 (ja) 回路遮断器
JP3099690B2 (ja) 回路遮断器
EP1414057B1 (en) Air circuit breaker
KR920003465B1 (ko) 회로차단기
JP2002140971A (ja) 多極回路遮断器
JP4147347B2 (ja) 配線用遮断器
JP3206696B2 (ja) 回路遮断器の可動接触子装置
KR100591569B1 (ko) 회로 차단기
JPH10223115A (ja) 回路遮断器
JP4499890B2 (ja) 回路遮断器
KR101890685B1 (ko) 직류 배선용 차단기
WO1991000609A1 (en) Circuit breaker
JP2700040B2 (ja) 回路遮断器の限流機構
JP2734677B2 (ja) 接点装置
KR101994444B1 (ko) 직류 배선용 차단기
JPH0334234A (ja) 回路遮断器
JPH11297185A (ja) 回路遮断器
JPH0547285A (ja) 回路遮断器
JPH0142281Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070907

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees