JP3227990B2 - 内燃機関のスロットル開度検出装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル開度検出装置

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JP3227990B2
JP3227990B2 JP09158994A JP9158994A JP3227990B2 JP 3227990 B2 JP3227990 B2 JP 3227990B2 JP 09158994 A JP09158994 A JP 09158994A JP 9158994 A JP9158994 A JP 9158994A JP 3227990 B2 JP3227990 B2 JP 3227990B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のスロットル
開度検出装置に係り、特に、電子制御式燃料噴射装置を
備える自動車等に好適な該装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子制御式燃料噴射装置を備え
た自動車等では、スロットルバルブの閉弁時と、スロッ
トルバルブが所定以上開いた開弁時と、時々刻々変化す
るスロットル開度とを検出し、これを制御装置で処理
し、種々の燃料噴射制御が行われている。
【0003】そして、上記のスロットル開度などの検出
装置として、例えば、実公平3−50583号公報や特
開平5−52148号公報に開示されているものがあ
る。
【0004】前者は、それぞれ3つの端子を有する2つ
のスイッチ部からなる6端子付スロットルバルブスイッ
チを用いて、検出しているものである。即ち、第1のス
イッチ部は、両端に固定接点を有する摺動抵抗体上をス
ロットルバルブと共に回動する可動接点が摺動し、変化
するスロットル開度を1つの可動接点と2つの固定接点
との間から、変化する電位差信号として取り出す3端子
を備えている。そして、固定接点の1つは電源端子と、
もう1つはアース端子と接続され、可動接点は電位差信
号を取り出す端子と接続されている。
【0005】また、第2のスイッチ部は、同様にスロッ
トルバルブと共に回動する別の1つ可動接点で、別々に
設けられた閉弁時位置検出用固定接点と開弁時位置検出
用固定接点との2つの固定接点を導通させて、前述の閉
弁時や開弁時の位置をONOFF信号として取り出す3
端子を備えている。この場合、2つの固定接点は別々の
回路であり、ONOFF信号は2つの端子から取り出さ
れている。そして、可動接点はアース端子と接続されて
いる。
【0006】また、後者は、上述した第1のスイッチ部
と同様な3端子構造のスロットル開度センサと、該セン
サからの電位差と予め設定した閉弁時および開弁時の位
置における所定の基準電位差とを比較判定する制御装置
とを用いて、スロットル開度、閉弁時および開弁時を検
出しているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
おいて、前者では、端子の数が多いので部品点数や接続
配線が増え、価格の面や配線作業性の点に問題がある。
【0008】また、後者では、閉弁時や開弁時を判定す
るために設定した基準電位差が初期に実測し得たもので
あるので、経時変化や汚損などによって実際の電位差が
変化し該基準電位差が基準とならなくなる場合があり、
誤判定すると言う問題が生じている。
【0009】従って、本発明の目的は、経時変化などの
影響を回避して特定の開度位置を検出すことができる
簡素で信頼性の高い内燃機関のスロットル開度検出装置
を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、スロッ
トルバルブの開度に対応した電圧信号を発信する第1信
号発信手段と、該電圧信号とスロットルバルブの複数の
開度位置に対応した複数の所定電圧値とを比較判定し、
スロットルバルブの開度位置を判別する位置判別手段と
を備える内燃機関のスロットル開度検出装置において、
第1信号発信手段と連動し、複数の開度位置において順
次定電圧信号を発信する第2信号発信手段を設け、位置
判別手段が、電圧信号を補助とし、定電圧信号の発信元
がどの開度位置かを特定し、スロットルバルブの開度位
置を判別することにより達成される。
【0011】また、第1信号発信手段と連動し、複数の
開度位置において個々に異なる定電圧信号を発信する第
2信号発信手段を設け、位置判別手段が、定電圧信号の
違いを検出し、定電圧信号の発信元の開度位置を特定
し、スロットルバルブの開度位置を判別することによっ
ても達成される。
【0012】さらに、第1信号発信手段と連動し、複数
の開度位置において順次定電圧信号を発信する第2信号
発信手段を設け、位置判別手段が、比較判定を定電圧信
号で補完し、スロットルバルブの開度位置を判別するも
のであっても良い。
【0013】
【0014】このような内燃機関のスロットル開度検出
装置によれば、閉弁時および開弁時の特定の開度位置
出において、スロットルバルブの開度に対応して発生す
る電圧信号による判定方法に、閉弁時および開弁時に発
生する定電圧(ON/OFF)信号による判定方法を加
えた、二重判定方式を導入することにより、経時変化な
どにより前記電圧信号にずれが生じた場合は、前記定電
圧信号が補うことになるので、誤判定が回避される。
た、前記定電圧信号は、少ない信号端子数で出力するこ
とができる。
【0015】
【実施例】本発明による実施例について、以下図面を参
照し説明する。
【0016】図1は、本発明による一実施例の内燃機関
のスロットル開度検出装置の概略構成を示す図である。
【0017】構成は次の通りである。1は内燃機関の吸
入空気通路であり、2はスロットルバルブである。4は
制御装置で、スロットルバルブスイッチ3による検出制
御や燃料噴射制御などを兼用している。
【0018】そして、該スイッチの内部は、電源用のV
C端子15と、摺動抵抗体11と、第3固定接点18
と、アース端子13と、第1可動接点25aと、電位差
信号用の第4固定接点19と、電位差信号を出力するT
PS端子14とから成る、スロットル開度を検出する第
1のスイッチ部と、ONOFF信号を出力するVB端子
12と、ONOFF信号用の第1固定接点16および第
2固定接点17と、第2可動接点25bと、アース回路
用の第3固定接点18と、アース端子13とから成る、
閉弁時や開弁時を検出する第2のスイッチ部とから主に
構成されている。また、閉弁時位置検出用固定接点は第
1固定接点16であり、開弁時位置検出用固定接点は第
2固定接点17である。
【0019】動作は次の通りである。スロットルバルブ
スイッチ3の第1可動接点25aおよび第2可動接点2
5bは、スロットルバルブ2と連動し、同時に回転す
る。従って、第1のスイッチ部と第2のスイッチ部とは
連動している。
【0020】第1可動接点25aは、摺動抵抗体11と
第4固定接点19との間を接続しながら、摺動回転す
る。
【0021】一方、第2可動接点25bは、所定の回転
位置で第2固定接点17と第3固定接点18との間を導
通し、また別の所定の回転位置で第1固定接点16と第
3固定接点18との間を導通する。即ち、スロットルバ
ルブ2の所定の開度位置で導通させている。
【0022】そして、図において、第1可動接点25a
が左回転すると、VC端子15とTPS端子14間の摺
動抵抗体11が増える方向に移行する。従って、TPS
端子14からの電位差信号であるTPS電圧は減る。右
回転すれば、TPS電圧は増える。これにより、時々刻
々変化するスロットル開度が、電位差信号であるTPS
電圧の増減の変化として検出される。
【0023】一方、第2可動接点25bを介し、図示さ
れた回転位置(開度位置)で第2固定接点17と第3固
定接点18間は導通されている。そして、左回転すれ
ば、第2固定接点17と第3固定接点18間の導通は切
れる。さらに回転すると、第1固定接点16と第3固定
接点18間が導通される。
【0024】この時、スロットルバルブ2は吸入空気通
路1を閉じる。この状態が閉弁時である。 閉弁時に、
第1固定接点16と第3固定接点18間が導通されるの
で、VB端子12とアース端子13間は通電状態とな
り、ON信号が取り出される。この状態を、アイドルS
W ONの状態と言う。
【0025】反対に、右回転してスロットルバルブ2が
吸入空気通路1を所定の開度で開く状態が、開弁時であ
る。この時は、第2固定接点17と第3固定接点18間
が導通され、同様にVB端子12とアース端子13間は
通電状態となり、ON信号が取り出される。この状態
を、フルSW ONの状態と言う。尚、この場合の2つ
のON信号に区別はなく、VB端子12の出力電圧は定
電圧である。またON信号とOFF信号は、逆でも可で
ある。
【0026】図2は、本発明による一実施例のスロット
ルバルブスイッチの主要部分の断面を示す図である。
【0027】スロットルバルブスイッチ3は、ハウジン
グ21と、シャフト22と、 軸受23と、可動接点ベ
ース24と、第1可動接点25aと、第2可動接点25
bと、接点基板26と、絶縁板27と、端子群の12、
13、14、15と、コネクタ端子28とから構成され
ている。
【0028】ハウジング21に嵌め込まれた軸受23に
支えられているシャフト22は、スロットルバルブ2と
連動し回転する。該シャフト22には可動接点ベース2
4が固着されている。そして、第1可動接点25aおよ
び第2可動接点25bの一端は、可動接点ベース24に
固着され、他端は、ブラシ構造の摺動接点であり、接点
基板26と接触しながら回転する。
【0029】そして接点基板26には、摺動抵抗体11
と、第1固定接点16、第2固定接点17、第3固定接
点18および第4固定接点19の接点群がある。そし
て、摺動抵抗体11からの電位差信号やそれぞれの接点
からのONOFF信号が、端子群の12、13、14、
15から図示されてない制御装置4に、コネクタ端子2
8を介し伝達されている。
【0030】図3は、図2に示した接点基板の摺動抵抗
体や接点群を示す図である。第1可動接点および第2可
動接点のブラシ構造の摺動接点が接触する摺動抵抗体や
接点群のパターンが、図示されている。
【0031】接点基板26は、例えば、セラミック材か
らなる平板である。 この接点基板26上に、VB端子1
2、アース端子13、TPS端子14およびVC端子1
5の端子群と、第1固定接点16、第2固定接点17、
第3固定接点18、第4固定接点19の接点群と、端子
と接点間の配線群が、例えば、アルミフィルムでもって
円弧状にプリント形成されている。
【0032】そして、スロットル開度の変化を抵抗の変
化に置き換えて、電位差の変化として取り出すための摺
動抵抗体11も、接点基板26上に、例えば、カーボン
と合成樹脂などの混合剤を焼成し、同じように円弧状に
プリント形成されている。
【0033】図に示されているように、VB端子12と
第1固定接点16と第2固定接点17とは電気的に結線
されていて、第1回路が形成されている。即ち、閉弁時
位置検出用固定接点と開弁時位置検出用固定接点とが1
つの回路で結線され、1つの端子から、順次、同等のO
NOFF信号が取り出される構造である。尚、この場合
の2つのONOFF信号には、区別がなく同電位とな
る。
【0034】また、TPS端子14と第4固定接点19
とで第2回路が形成されている。そして、VC端子15
と摺動抵抗体11と第3固定接点18とアース端子13
とで第3回路が形成されている。この第3回路の第3固
定接点18とアース端子13との部分が、スロットル開
度を検出する第1のスイッチ部のアース回路と閉弁時や
開弁時を検出する第2のスイッチ部のアース回路との、
共用された部分である。
【0035】また、図中に点線で示したものが、第1可
動接点25aおよび第2可動接点25bのブラシ構造の
摺動接点である。
【0036】この図では、第2可動接点25bは、第1
回路と第3回路とを股いでいる。そして、この第2可動
接点25bにより、第1固定接点16と第3固定接点1
8とが導通されている。この状態が、前述のアイドルS
W ONの状態である。
【0037】このような状態で、第2可動接点25bが
この図の時計方向に回転すれば、第1固定接点16と第
3固定接点18との導通が一旦切れる。その理由は、第
1固定接点16と第2固定接点17間に、第2可動接点
25bが第1回路と第3回路とを股ぎ切れない部分が設
けられているからである。
【0038】さらに回転すれば、第2固定接点17と第
3固定接点18とが股ぎ導通される。この状態が、前述
のフルSW ONの状態である。
【0039】一方、第1可動接点25aは、第2回路と
第3回路とを股ぎ導通している。そして、第1可動接点
25aの回転に伴い、VC端子15とTPS端子14間
の摺動抵抗体11が増減し、スロットル開度の変化が電
位差の変化としてTPS端子14から取り出される。
【0040】以上の構成と動作から、4つの端子から電
位差信号とONOFF信号とが得られる。
【0041】図4は、スロットルバルブスイッチの可動
接点の、別の導通状態を示す図である。図において、第
1可動接点25aおよび第2可動接点25bが、スイッ
チ回転範囲のほぼ中間位置にある状態が示されている。
【0042】第1可動接点25aは、摺動抵抗体11の
中間位置にあり、TPS端子14からのTPS電圧は、
VC端子15の入力電圧 VCの半分である1/2VC を
示している。一方、第2可動接点25bは、第1固定接
点16と第2固定接点17間にあり、VB端子12とア
ース端子13とは導通されておらず、 VB端子12はO
FF状態にある。
【0043】この図から次のことが言える。(1)摺動
抵抗体11からの電位差信号であるTPS電圧が、1/
2VC の値または近似値であれば、VB端子12は間違
いなくOFF状態である。言い換えると、(2)第1固
定接点16と第3固定接点18とが導通され、VB端子
12がON状態で閉弁時のアイドルSWがON状態であ
るときは、 TPS電圧<1/2VC の関係が成立し
ている。
【0044】そしてまた、(3)第2固定接点17と第
3固定接点18とが導通され、VB端子12が同様にO
N状態で開弁時のフルSWがON状態であるときは、T
PS電圧>1/2VC の関係が成立している。
【0045】そして、(2)と(3)の内容は、ON状
態に区別がないので、VB 端子からのON信号だけで
は、閉弁時か開弁時かを判定することはできず、従っ
て、TPS電圧の助けを借りて判定できることを示して
いる。即ち、摺動抵抗体11からの電位差信号(電圧信
号)を補助とし、ONOFF信号(定電圧信号)の発信
元がどの開度位置かを特定することができる。
【0046】このことから、TPS端子14の電位差信
号に、VB端子12のONOFF信号を加えた、二重判
定方式が可能であり、次の判定フローチャートでそれに
ついて説明する。
【0047】図5は、本発明による一実施例の閉弁時お
よび開弁時の判定フローチャートを示す図である。第1
のスイッチ部の摺動抵抗体からの電位差信号による判定
に、閉弁時や開弁時を検出する第2のスイッチ部のON
OFF信号による判定を加えた二重判定方式を実行する
フローチャートの一例である。
【0048】制御装置4は、スロットルバルブスイッチ
3から、電位差信号とONOFF信号を受け、演算処理
を実施する。
【0049】まず、ステップ1で、判定演算が開始され
る。ステップ2で、TPS端子14のTPS電圧が、1
/2VC かまたは近似値か判定される。NOであればス
テップ3に進む。そして、TPS端子14のTPS電圧
が、1/2VC 以上か否か判定される。
【0050】ここで、TPS電圧が1/2VC 以上であ
れば、次のステップ4で、VB端子12がONか否か判
定される。
【0051】ステップ4でVB がONであれば、ステッ
プ5に進み、フルSWはON状態であると判定される。
この場合、前述の(3)の条件に合致しているからであ
る。そして、ステップ8で、判定演算は終了する。
【0052】しかし、ステップ4でVB がOFFであれ
ば、VB端子12のOFF信号を優先し、フルSWはO
N状態であると判定せずに、ステップ8へ進み、判定演
算を終了させる。この場合は、電位差信号の比較判定を
ONOFF信号の有無で補完していることになる。
【0053】また、ステップ3に戻って、TPS電圧が
1/2VC 以上でないときは、ステップ6に進む。そし
て、ステップ6で、VB端子12がONか否か判定され
る。
【0054】そして、VB がONであれば、ステップ7
に進み、この場合、アイドルSWがON状態であると判
定される。これは、前述の(2)の条件を満たしている
からである。そして、ステップ8で、判定演算は終了す
る。
【0055】しかし、ステップ6でVB がOFFであれ
ば、VB端子12のOFF信号を優先し、アイドルSW
はON状態であると判定せずに、ステップ8へ進み、判
定演算を終了させる。この場合も、電位差信号の比較判
定をONOFF信号の有無で補完していることになる。
【0056】以上の判定演算が、TPS端子14の電位
差信号と、VB端子12のONOFF信号とを用いた二
重判定方式の一実施例であり、これにより、アイドルS
WがON状態である閉弁時と、フルSWがON状態であ
る開弁時の検出が、確実に行われる。
【0057】一方、ステップ2に戻って、TPS電圧が
1/2VC かまたは近似値であれば、ステップ9に進
む。そして、VB端子12がONか否か判定される。通
常は、前述の(1)の条件からVB は、間違いなくOF
F状態であるので、ステップ8へ進み、判定演算は終了
する。
【0058】しかし、万一、ONであれば、ステップ1
0に進み、スイッチが異常であると報知する。即ち、こ
の判定演算によりスロットルバルブスイッチ3の不具合
のチェックができる。
【0059】尚、フルSWやアイドルSWのON状態の
判定結果は、別途、燃料噴射制御に用いられる。
【0060】上記の図4や図5の実施例では、理解し易
くするために、判定値を1/2VCとして説明したが、
一般的には、次のようになる。
【0061】図1に戻って、第2可動接点25bが回転
したとき、VB端子12がON状態からOFF状態に変
わる位置は、2箇所存在する。すなわち、フルSWがO
FF状態に変わる位置とアイドルSWがOFF状態に変
わる位置である。このときのTPS電圧を、前者を X
とし後者を Yとする。
【0062】従って、フルSWのON状態は、TPS電
圧≧X、アイドルSWのON状態は、TPS電圧≦Y
で表わせる。これが一般的な判定値であり、従来技術で
は、これらのXとYが、基準電位差として与えられ、用
いられていたものである。
【0063】しかし、前述したように、経時変化や汚損
などによって摺動抵抗体11の抵抗値が変化し、基準電
位差が基準とならなくなる場合があり、誤判定すると言
う問題が生じていたものである。
【0064】そして、基準電位差のXとYに少しマージ
ンを持たせる方法も採用されているが、マージンが小さ
過ぎると抵抗値の変化の方が大きくて役にたたず、マー
ジンが大き過ぎれば、本当の誤判定になると言う問題も
あった。
【0065】そこで、両SWがOFF状態であるTPS
電圧の範囲が、X≧TPS≧Yであるので、これを利用
するものが本発明である。この場合、2箇所の中間位置
に対応するTPS電圧は、(X+Y)/2となる。この
値を図5の判定フローチャートの判定値に用いるもので
ある。
【0066】このようにすれば、最大限で十分なるマー
ジンが得られ、誤判定の問題が解消される。ここに、本
発明の1つの特徴がある。
【0067】尚、TPS電圧=(X+Y)/2と言う、
中間位置に拘る必要はない。例えば、一般にフルSWが
作動するよりアイドルSWが作動する頻度の方が多い。
従って、経時変化による抵抗値の変化はアイドルSW側
に偏るので、アイドルSW側のマージンを大きした判定
値とするのが望ましい。
【0068】結局、一般的に判定値は、次のように設定
される。フルSW側とアイドルSW側のマージンを、そ
れぞれMXとMYとする。フルSW側の設定基準電位差
は、A=X−MX となり、アイドルSW側は、B=Y+
Y となる。
【0069】そして、図5の判定フローチャートにおい
て、ステップ2の判定式は、A≧TPS≧Bとなり、ス
テップ3の判定式は、TPS>Aとなる。
【0070】さらに例えば、ONOFF信号が3箇所で
あれば、設定基準電位差も3つある。これらをL、M、
Nとすれば、L≧TPS1≧M、M≧TPS2≧N の
ような判定式になる。いづれにしても、ONOFF信号
がどの開度位置で発信されたものかを特定している判定
である。
【0071】ところで、図示していないが、フルSWお
よびアイドルSWと電位差信号およびONOFF信号と
の組み合わせは逆でも可であり、この場合、上記フロー
チャートのステップ3とステップ5とステップ7の判定
は逆とする。また、≧や>は、これに限られているもの
ではない。
【0072】以上のように、万一、経時変化や汚損によ
り摺動抵抗体11の抵抗値が変化し、基準電位差と実際
の電位差がずれ、TPS端子14の電位差信号では閉弁
時(または開弁時)であると誤判定した場合は、ONO
FF信号にてチェック補完することができる。従って、
閉弁時および開弁時の検出が適正に行われ信頼性が向上
する。
【0073】一方、両SWのOFF状態は、X≧TPS
≧Y である。この範囲においては、第2可動接点25
bは必ずOFF状態にあると言える。
【0074】従って、TPS電圧が、X≧TPS≧Y
の範囲にあるにも拘らず、VB端子12がON状態と判
定されたならば、スロットルバルブスイッチ3に何らか
の不具合がありONOFF信号は、誤りであると判定す
ることができる。
【0075】即ち、上記の内容は、ONOFF信号の発
信が正常か否かを電位差信号で点検し、スロットルバル
ブスイッチ3を故障診断することを意味している。従っ
て、スロットルバルブスイッチ3の、閉弁時と開弁時の
ONOFF信号を取り出すスイッチ自体の信頼性を向上
することもできる。尚、XとYの代わりにAとBでも可
である。
【0076】図6は、本発明による他の実施例の閉弁時
および開弁時の判定フローチャートを示す図である。電
位差信号による比較判定よりONOFF信号を優先し、
閉弁時または開弁時の位置を判別するものである。
【0077】ステップ1で、判定演算が開始される。ス
テップ2で、VB端子12がONか否か判定される。O
Nでなければ、ステップ6に飛び、判定演算は終了す
る。
【0078】電位差信号による比較判定よりONOFF
信号を先にチェックし、制御装置4の作動を簡素にする
ものである。
【0079】ONであればステップ3で、TPS端子1
4の電位差であるTPS電圧が、1/2VC 以上か否か
判定される。
【0080】TPS>1/2VCであれば、ステップ4
に進む。ここで、フルSWはON状態であると判定され
る。またステップ3で、TPS>1/2VCでなけれ
ば、ステップ5に進む。そして、アイドルSWはON状
態であると判定される。そして、ステップ6で、判定演
算が終了する。
【0081】図7は、 本発明による他の実施例のスロ
ットルバルブスイッチを示す図である。
【0082】第1固定接点16と第2固定接点17の間
に、抵抗体29を設けたものである。このような構成に
すれば、第1固定接点16と第3固定接点18とが第2
可動接点25bにより導通している場合と、第2固定接
点17と第3固定接点18とが導通している場合では、
VB端子12からの出力電圧が異なる定電圧となる。
【0083】この定電圧の違いを検出し、異なるVB 電
圧を出力している開度位置を特定し、閉弁時または開弁
時の位置を判別することもできる。このときの判定フロ
ーチャートは、図5や図6とは異なる。即ち、電位差信
号の判定ステップが不要となる。フローチャートは容易
に作成できるものであるので説明は割愛する。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、閉弁時および開弁時の
特定の開度位置検出において、スロットルバルブの開度
に対応して発生する電圧信号による開度位置判定に、閉
弁時および開弁時の定電圧(ON/OFF)信号による
判定方法を加えて二重判定するように構成したことによ
り、経時変化などにより前記電圧信号にずれが生じた場
合は、前記定電圧信号による検出で補われることにな
り、誤判定が低減して信頼性の高いスロットル開度検出
装置が得られる。そして、前記定電圧信号は、少ない信
号端子数で出力することができるので、簡素な構成とす
ることとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の内燃機関のスロットル
開度検出装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明による一実施例のスロットルバルブスイ
ッチの主要部分の断面を示す図である。
【図3】図2に示した接点基板の摺動抵抗体や接点群を
示す図である。
【図4】スロットルバルブスイッチの可動接点の別の接
続状態を示す図である。
【図5】本発明による一実施例の閉弁時および開弁時の
判定フローチャートを示す図である。
【図6】本発明による他の実施例の閉弁時および開弁時
の判定フローチャートを示す図である。
【図7】本発明による他の実施例のスロットルバルブス
イッチを示す図である。
【符号の説明】
1.吸入空気通路、2.スロットルバルブ、3.スロッ
トルバルブスイッチ、4.制御装置、11.摺動抵抗
体、12.VB端子、13.アース端子、14.TPS
端子、15.VC端子、16.第1固定接点、17.第
2固定接点 18.第3固定接点、19.第4固定接点、21.ハウ
ジング、22.シャフト 23.軸受、24.可動接点ベース、25a.第1可動
接点、25b.第2可動接点、26.接点基板、27.
絶縁板、28.コネクタ端子、29.抵抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00 364 F02D 9/00 F02D 35/00 364

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットルバルブの開度に対応した電圧信
    号を発信する第1信号発信手段と、該電圧信号と前記ス
    ロットルバルブの複数の開度位置に対応した複数の所定
    電圧値とを比較判定し、前記スロットルバルブの前記開
    度位置を判別する位置判別手段とを備える内燃機関のス
    ロットル開度検出装置において、 前記第1信号発信手段と連動し、前記複数の開度位置に
    おいて順次定電圧信号を発信する第2信号発信手段を設
    け、 前記位置判別手段が、前記電圧信号を補助とし、前記定
    電圧信号の発信元がどの前記開度位置かを特定し、前記
    スロットルバルブの前記開度位置を判別することを特徴
    とする内燃機関のスロットル開度検出装置。
  2. 【請求項2】スロットルバルブの開度に対応した電圧信
    号を発信する第1信号発信手段と、該電圧信号と前記ス
    ロットルバルブの複数の開度位置に対応した複数の所定
    電圧値とを比較判定し、前記スロットルバルブの前記開
    度位置を判別する位置判別手段とを備える内燃機関のス
    ロットル開度検出装置において、 前記第1信号発信手段と連動し、前記複数の開度位置に
    おいて個々に異なる定電圧信号を発信する第2信号発信
    手段を設け、 前記位置判別手段が、前記定電圧信号の違いを検出し、
    前記定電圧信号の発信元の前記開度位置を特定し、前記
    スロットルバルブの前記開度位置を判別することを特徴
    とする内燃機関のスロットル開度検出装置。
  3. 【請求項3】スロットルバルブの開度に対応した電圧信
    号を発信する第1信号発信手段と、該電圧信号と前記ス
    ロットルバルブの複数の開度位置に対応した複数の所定
    電圧値とを比較判定し、前記スロットルバルブの前記開
    度位置を判別する位置判別手段とを備える内燃機関のス
    ロットル開度検出装置において、 前記第1信号発信手段と連動し、前記複数の開度位置に
    おいて順次定電圧信号を発信する第2信号発信手段を設
    け、 前記位置判別手段が、前記比較判定を前記定電圧信号の
    有無で補完し、前記スロットルバルブの前記開度位置を
    判別することを特徴とする内燃機関のスロットル開度検
    出装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記位置判別手段が、
    前記定電圧信号の発信を前記電圧信号で点検し、前記第
    2信号発信手段を故障診断することを特徴とする内燃機
    関のスロットル開度検出装置。
  5. 【請求項5】スロットルバルブの開度に対応した開度信
    号を発信する第1信号発信手段と、該開度信号と前記ス
    ロットルバルブの複数の開度位置に対応した複数の所定
    値とを比較判定し、前記スロットルバルブの前記開度位
    置を判別する位置判別手段とを備える内燃機関のスロッ
    トル開度検出装置において、 前記第1信号発信手段と連動し、前記複数の開度位置に
    おいて順次位置信号を発信する第2信号発信手段を設
    け、 前記位置判別手段が、前記開度信号を補助とし、前記位
    置信号がどの前記開度位置で発信された該位置信号かを
    判定し、前記スロットルバルブの前記開度位置を判別す
    ることを特徴とする内燃機関のスロットル開度検出装
    置。
  6. 【請求項6】スロットルバルブの開度に対応した開度信
    号を発信する第1信号発信手段と、該開度信号と前記ス
    ロットルバルブの複数の開度位置に対応した複数の所定
    値とを比較判定し、前記スロットルバルブの前記開度位
    置を判別する位置判別手段とを備える内燃機関のスロッ
    トル開度検出装置において、 前記第1信号発信手段と連動し、前記複数の開度位置に
    おいて順次位置信号を発信する第2信号発信手段を設
    け、 前記位置判別手段が、前記開度信号の比較判定より前記
    位置信号の有無を優先し、前記スロットルバルブの前記
    開度位置を判別することを特徴とする内燃機関のスロッ
    トル開度検出装置。
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