JP3226182B2 - 熱交換器用伝熱管 - Google Patents

熱交換器用伝熱管

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JP3226182B2
JP3226182B2 JP32730792A JP32730792A JP3226182B2 JP 3226182 B2 JP3226182 B2 JP 3226182B2 JP 32730792 A JP32730792 A JP 32730792A JP 32730792 A JP32730792 A JP 32730792A JP 3226182 B2 JP3226182 B2 JP 3226182B2
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高橋宏行
守 石川
内田哲夫
肥後富夫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱交換器用伝熱管に関
し、より詳細には、ルームエアコン等に使用されるフィ
ンドコイル式、或いはシェルアンドチューブ式等の熱交
換器用に適し、特に蒸発側の伝熱性能を向上した熱交換
器用伝熱管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒートポンプ、エアコン等に用い
る伝熱管としては、高効率化、省エネ化等々の観点か
ら、主として内面溝付管が使用されている。内面溝付管
は内面に微細な三角形や台形などの溝をストレート状或
いは螺旋状に形成したもので、従来より様々な内面溝形
状が提案され、或いは使用されている。
【0003】現状では、管内にフロンなどの冷媒を蒸発
又は凝縮させ、管外側の流体との熱交換を高効率に行う
ために、図1に示すように管内に螺旋状に三角形や台形
状の微細な溝2を形成した伝熱管1が主として使用され
ており、このような溝形成により表面積を増大し、か
つ、この溝2による撹乱により伝熱効率を高めている。
【0004】更に、図2に示すように、図1の溝底に空
洞5を設け、その開口部6を設けることにより、特に蒸
発伝熱特性の向上を図った伝熱管3もある(特開昭62
−64421号、特開昭62−62195号参照)。
【0005】また、図3に示すように、図1の溝底(図
3の溝部9の底)に半円状のへこみ部10を一定ピッチ
で設けて、図1の伝熱管よりも更に撹乱を起こすことに
より伝熱効率を高めた伝熱管7もある(特開平3−17
0797号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1及び図3に示した
伝熱管においては、溝及びへこみ部を設けることにより
流体の流れに撹乱を与え、図4のような突出物(山部)1
2の場合、図中の流体(冷媒)の流れ14が示すように、
高さの数倍の下流位置での溝部13への再付着点におい
て高い伝熱性能を図ることができる。しかし、反面、突
出物直後では伝熱性能が低下する場合があり、更に突出
物によっては管内圧力損失が増大するという問題があ
る。このような伝熱管11では、伝熱性能が増大しても
管内圧力損失がそれに比例して増大すれば、管内冷媒を
流すための動力が増大し、伝熱性能向上が無意味にな
る。
【0007】また、図2に示した伝熱管においては、管
内の蒸発伝熱性能の向上を図るために開発されたもので
ある。しかし、伝熱管を製作する際に空洞を成形した後
に山部を成形するが、特開昭62−64421号の製造
法では山部を成形する際に空洞がつぶれる恐れがあり、
空洞による効率向上が無に来す恐れがある。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
し、特に蒸発側の伝熱性能を向上し得る熱交換器用伝熱
管を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは、特に蒸発側の伝熱性能向上を図るべ
く鋭意研究を重ねた結果、ここに本発明を完成したもの
である。
【0010】すなわち、本発明は、管内面に長手方向に
沿って直線状(リード角0゜)に矩形状又は逆台形状の第
1溝を一定深さ、一定ピッチで設けると共に、第1溝よ
り浅い第2溝を多数且つ螺旋状に交差させ、第1溝は、
溝ピッチ(P)に対する溝底の溝幅(S)の比S/P<1
/2とし、第1溝の溝幅(S)に対する第2溝からの溝深
さ(L)の比L/S>1/2としたものであることを特
徴とする熱交換器用伝熱管を要旨とするものである。
【0011】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0012】
【作用】
【0013】図5に示すように、本発明の伝熱管15に
よれば、第1溝部16を管内面に長手方向に沿って直線
状(リード角0゜)に矩形状又は逆台形状に設け、更にそ
の上に第2溝部17及び山部18を設けることにより、
管内表面積の増大を図ることができる。
【0014】通常の螺旋溝を内面に形成した場合、図4
のように突出物直後(図中、渦発生場所)の伝熱性能が悪
く、更に突出物により流動抵抗が増大することにより、
管内の圧力損失が増大するが、本発明では、第1溝にお
いて溝リード角が0゜であるため、圧力損失の影響は少
ない。また、本発明では、第2溝より深く成形した第1
溝を第2溝と交差させることにより、トンネル状の空洞
19が形成される。この空洞19は沸騰核として作用す
るため、伝熱管の蒸発性能を著しく向上させる。更にこ
の空洞19は、冷媒のバイパス路となり、空洞19の冷
媒流れ方向後面では冷媒の乱流が生じ、乱流効果による
性能向上が更にプラスされる。一方、第1溝は管軸に対
し0゜で配してあるため、冷媒の管軸方向への流れを円
滑にし、流動抵抗を低減するため、管内の圧力損失を低
く抑えることが可能となる。
【0015】すなわち、図6は管内表面を上から見た図
(図5を上から見た図)であり、第1溝16での冷媒(特
に第2溝より高い位置で流れている冷媒)は、突出物(図
中のA、空洞19の開口部)である山部18の下流側直
後の第2溝へ流れる。また、図7は管長手方向断面図で
あり、図4の場合と同様に山部18の上から第2溝17
に冷媒が付着することによる伝熱性能向上のみならず、
第1溝16を流れる冷媒(特に第2溝と山部の間で流れ
る冷媒)も空洞19が突起として働き、第2溝17に冷
媒が付着して更に伝熱性能が向上する。
【0016】更に、以下の効果も得られる。すなわち、
図8及び図9は山部18及び第2溝17が螺旋状に設け
ていることによる旋回流の流れを表わしており、図9
(図8のA−A′断面図)に示すように第1溝16が第2
溝17より低い位置に設けられているため、第2溝17
が突起として働き第1溝16に冷媒が付着する。この付
着の際に図9中のB部分に渦が発生し、B部分の伝熱性
能が低下するがあるが、この第1溝16と平行に冷媒
が流れるため、B部分の伝熱性能低下を抑えることが可
能である。また、第1溝16について、溝ピッチ(P)に
対する溝底の溝幅(S)の比S/P<1/2とし、溝幅
(S)に対する第2溝からの溝深さ(L)の比L/S>1
/2とすることにより、管内圧力損失を低減し、かつ蒸
発側の伝熱性能向上を図ることができる。
【0017】また、本発明によれば、第1溝を圧延法に
より成形する場合、この第1溝は管長さ方向に沿って直
線状(リード角0゜)であるため、圧延による金属条の蛇
行が無いため、特開平3−238109号に示されるよ
うな蛇行を防止する製造装置の必要性がなくなる。
【0018】次に本発明の実施例を示す。
【0019】
【実施例】
【0020】図10及び図11に示す溝付ロール20、
21並びに図12に示す平面ロール22を使用して金属
条23に溝を設けた後、常法により成形ロール及び溶接
装置を用いて、図5に示す形状の内面溝を持った伝熱管
を製作した。図13は金属条に溝を設ける溝付ロールの
配置図である。
【0021】ここで、図10の溝付ロール20はロール
突起のピッチP1、突起幅S、突起高さL1の溝付ロール
であり、図11の溝付ロール21はリード角α、溝深さ
hの溝付ロールである。図11の平面ロール22は金属
条が横方向に広がらないように深さL2のガイド22´
が設けられているロールである。
【0022】まず、金属条表面に、図10の溝付ロール
20と図12の平面ロール22を用いてリード角0゜の
第1溝を設け、次に図11の溝付ロール21と図12の
平面ロール22を用いて更に溝を設けた。次いで、常法
により成形ロール及び溶接装置を用いて、図5に示す形
状の内面溝を持った伝熱管を製作した。
【0023】製作した伝熱管の寸法を表1に示す。な
お、比較のため、従来より用いられている伝熱管(従来
例)も製作した。また、表1中の「第1溝深さL」と
は、第1溝の第2溝からの深さを示している。
【0024】これらの伝熱管を二重管式熱交換器に組み
込み、管内に冷媒R−22を流して、蒸発伝熱性能及び
管内圧力損失を測定した。その結果を図14並びに図1
5に示す。
【0025】図14より明らかなように、本発明例は、
台形溝の従来例に比べて、約1.8倍〜2.5倍の性能向
上が得られる。しかし、比較例1のようにS/P>1/
2で且つL/S<1/2であると性能があまり向上せ
ず、また比較例2のようにL/S<1/2であると本発
明例と比べて性能向上が少ない。管内圧力損失の点で
は、図15に示すように、本発明例は従来例と比べて低
い値を示している。これらの結果より、本発明例のよう
にS/P<1/2で且つL/S>1/2を満たすと、管
内圧力損失を抑え且つ伝熱性能向上を図ることができ
る。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
特に蒸発側の伝熱性能を向上し、且つ、管内圧力損失を
低減した熱交換器用伝熱管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の伝熱管の内面溝形状を示す図で、管内面
を展開した斜視図である。
【図2】従来の伝熱管の他の内面溝形状を示す図で、管
内面を展開した斜視図である。
【図3】従来の伝熱管の他の内面溝形状を示す図で、管
内面を展開した斜視図である。
【図4】内面溝形状と流体(冷媒)の流れの関係を示す説
明図である。
【図5】本発明の伝熱管の内面溝形状を示す図で、管内
面を展開した斜視図である。
【図6】本発明の伝熱管について管内面を上から(図5
を上から)見た図である。
【図7】本発明の伝熱管の管長手方向断面図である。
【図8】本発明の伝熱管の内面溝形状を示す図で、管内
面を展開した斜視図であり、冷媒の流れと旋回流の方向
を示している。
【図9】図8のA−A´断面図である。
【図10】溝付ロールを示す図である。
【図11】他の溝付ロールを示す図である。
【図12】平面ロールを示す図である。
【図13】金属条に溝を設ける際の溝付ロール及び平面
ロールの配置を示す図である。
【図14】実施例で製作した伝熱管の蒸発伝熱性能を示
す図である。
【図15】実施例で製作した伝熱管の管内圧力損失を示
す図である。
【符号の説明】
15 伝熱管 16 第1溝 17 第2溝 18 山部 19 空洞 20 溝付ロール 21 溝付ロール 22 平面ロール 23 金属条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肥後富夫 神奈川県秦野市平沢65番地株式会社神戸 製鋼所秦野工場内 (56)参考文献 特開 平3−207995(JP,A) 特開 平2−280933(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 1/00 - 1/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内面に長手方向に沿って直線状(リー
    ド角0゜)に矩形状又は逆台形状の第1溝を一定深さ、
    一定ピッチで設けると共に、第1溝より浅い第2溝を多
    数且つ螺旋状に交差させ、第1溝は、溝ピッチ(P)に対
    する溝底の溝幅(S)の比S/P<1/2とし、第1溝
    の溝幅(S)に対する第2溝からの溝深さ(L)の比L/
    S>1/2としたものであることを特徴とする熱交換器
    用伝熱管。
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