JP3223690U - 食品用カップ - Google Patents

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Abstract

【課題】水分の多い食品にも使用可能な環境負荷が小さい食品用のカップを提供する。【解決手段】食品用カップは、ポリブチレンサクシネートでラミネートされた紙からなり、食品を載置するための円形の底面部と、襞を有し、襞の間隔が底面部側から上端部に向かって広くなっている、食品の横方向への移動を抑制する側面部を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、水分の多い食品にも使用可能な環境負荷が小さい食品用カップに関するものである。
市販の弁当などでは、従来、おかず同士の接触を防止するなどのためにアルミニウム箔製や樹脂製の食品用カップが用いられている。しかし、かかる食品用カップを再利用するにはかえってコストがかかるため、使用後は廃棄されることになり、資源の無駄となる。
近年、焼却処理の簡便さや、埋め立て廃棄される場合の生分解性などから、紙製の食品用容器が検討されている。しかし、紙は親水性である上に多孔質であるため、水分の多い食品を内包すると紙製の食品用容器は吸水してしまい、形状を維持できなくなってしまう。よって、紙製の食品用容器は、ポリエチレンやポリプロピレン等で被覆されているものが多いが、これら合成樹脂は生分解されないという欠点を有する。
特許文献1には、紙層と、特定のポリエチレンテレフタレート共重合体である生分解性樹脂を主成分とする層を有する積層包装材料と食品包装容器が記載されている。
特開2010−125796号公報
上述したように、紙層と生分解性樹脂層を有する積層包装材料と食品包装容器は知られているが、生分解性樹脂層はポリエチレンテレフタレート共重合体からなり、ポリエチレンテレフタレートは、本来、生分解性ではないことから、その生分解性は高くないと考えられる。
本考案は、水分の多い食品にも使用可能な環境負荷が小さい食品用のカップを提供することを目的とする。
本考案者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、ポリブチレンサクシネートでコーティングされた紙からなる食品用カップは、水分の多い食品を載置しても型崩れしないことを見出して、本考案を完成した。
以下、本考案を示す。
[1] ポリブチレンサクシネートでラミネートされた紙からなることを特徴とする食品用カップ。
[2] 上記紙の秤量が25g/m2以上、100g/m2以下である上記[1]に記載の食品用カップ。
[3] 食品を載置するための底面部と、食品の横方向への移動を抑制するための側面部を有する上記[1]または[2]に記載の食品用カップ。
[4] 上記底面部が円形である上記[3]に記載の食品用カップ。
[5] 上記側面部が襞を有し、襞の間隔が底面部側から上端部に向かって広くなっている上記[3]または[4]に記載の食品用カップ。
[6] 1枚の上記紙からなる上記[1]〜[5]のいずれかに記載の食品用カップ。
本考案に係る食品用カップは耐水性に優れており、水分の多い食品を載置しても型崩れしない。また、本考案に係る食品用カップを構成するポリブチレンサクシネートは生分解性に極めて優れており、土壌細菌により水と二酸化炭素まで迅速に分解されるのみならず、海洋生分解性をも示し、海洋プラスチックにもならないと考えられる。更にポリブチレンサクシネートは、コハク酸と1,4−ブタンジオールのエステル化により製造されるが、コハク酸としては植物由来のものを使用できるし、1,4−ブタンジオールもバイオ由来のものが使える可能性がある。よって本考案に係る食品用カップは、環境負荷が非常に小さいものであるといえる。また、ポリブチレンサクシネートは密度が比較的高く、紙上にラミネートした際に加工し易い。また、紙に印刷が施されている場合、印刷面にポリブチレンサクシネートをラミネートすることにより、インク等の滲出を抑制することができる。
図1は、本考案に係る食品用カップの一例を示す写真である。 図2は、本考案に係る食品用カップの一例の側面部の拡大写真である。
本考案に係る食品用カップは、ポリブチレンサクシネートでラミネートされた紙からなることを特徴とする。
食品用カップは、食品用容器の中でも、蓋を有する食品用容器や、レトルトパウチ等のように食品を密閉できるものとは異なり、食品を載置するための底面部と食品の横方向への移動を抑制するための側面部とを有し且つ蓋を有さない簡単に製造可能なものであり、例えば、ばらんの代わりに、弁当などの中でおかず同士が接触するのを防ぐために用いられる。
食品用カップの大きさや形状は、用途や載置する食品の大きさ等に応じて適宜決定すればよい。例えば、底面部における最大径を20mm以上、200mm以下程度、高さは10mm以上、100mm以下程度とすることができる。最大径としては、30mm以上が好ましく、また、150mm以下または100mm以下が好ましく、50mm以下がより好ましい。高さとしては、15mm以上が好ましく、また、50mm以下または40mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましい。
底面部の形状は、円形、楕円形、三角形、正方形、長方形、五角形、六角形など特に制限されない。角形における頂点は角Rになっていてもよい。底面部の最大径は、底面部における最も大きな径をいい、楕円形であれば長辺長さ、角形であれば対角線長さをいう。底面部の形状としては、製造のし易さから円形が好ましい。
食品用カップとしては、製造コストの抑制の観点から1枚の紙からなり、また、図1および図2に示す通り、側面部が襞を有し、襞の間隔が底面部側から上端部に向かって広くなっているものが好ましい。かかる形状の食品用カップであれば、後記の通り、熱プレスにより1枚の紙から容易に製造することができる。なお、襞とは、細長い折り目をいい、襞の山部および谷部は、直線ではなく100μm以上、5mm以下程度の幅を有していてもよい。
本考案に係る食品用カップは、ポリブチレンサクシネートでラミネートされた紙からなる。「からなる」とは、本考案に係る食品用カップが、不可避的不純物、不可避的混入物、不可避的付着物など以外、紙とポリブチレンサクシネート以外に意図的成分を含まず、実質的に紙とポリブチレンサクシネートのみからなることを意味する。
紙とは植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したものであると定義されており、即ち、植物繊維などを水中で分散させ、密にからみ合わせ、金網などで薄く平面状にのばして脱水・乾燥させたものである。本考案に係る食品用カップの原料としての紙は、紙といえるものであれば特に制限されない。かかる紙としては、例えば、純白紙、シリコン紙、クラフト紙、未晒クラフト紙、未晒シリコンクラフト紙、グラシン紙、セパレートグラシン紙など、特に制限無く用いることができる。
ポリブチレンサクシネートは、1,4−ブタンジオールとコハク酸を反応させることにより得られるポリエステルであり、生分解性を示す限り、1,4−ブタンジオールとコハク酸に加えて、乳酸やアジピン酸など、ジオール、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸などの他の成分を含む共重合体であってもよい。
原料紙をポリブチレンサクシネートでラミネートする方法は特に制限されず、常法を用いればよい。例えば、ポリブチレンサクシネートの溶液に原料紙を浸漬したり、原料紙にポリブチレンサクシネート溶液を噴霧したりした後に乾燥すればよい。また、溶融したポリブチレンサクシネートを紙の上に薄膜状に押出成形してもよい。ポリブチレンサクシネート溶液の溶媒としては、ポリブチレンサクシネートを適度に溶解できるものであれば特に制限されない。
一般的に紙の厚さは、μm単位で直接表す他、1m2当たりの紙1枚の重量である坪量(単位:g/m2)や、1連(1000枚)当たりの紙の重量である連量(単位:kg)で表される。本考案に係る食品用カップの製造に用いる紙の坪量としては、25g/m2以上、100g/m2以下が好ましい。当該坪量が25g/m2以上であれば、食品用カップとしての強度が十分に確保されるといえ、100g/m2以下であれば、カップ状形状への成形が容易になる。当該坪量としては、70g/m2以下がより好ましく、50g/m2以下がより好ましく、30g/m2以下がより好ましい。
ポリブチレンサクシネート層の厚さとしては、耐水性とコスト等の観点から8μm以上、50μm以下が好ましい。
本考案に係る食品用カップを構成するポリブチレンサクシネートラミネート紙は、常法により製造することができる。例えば、原料紙とポリブチレンサクシネートフィルムを交互に積層した後、熱プレスすることで原料紙をポリブチレンサクシネートフィルムでラミネートして製造できる。ポリブチレンサクシネートフィルムは、ポリブチレンサクシネートペレットを溶融し、通常のインフレーション成形や押出成形などにより製造することができる。押出成形されたポリブチレンサクシネートフィルムは、更に延伸してもよい。また、原料紙の上にポリブチレンサクシネートを押出成形することにより、原料紙をポリブチレンサクシネートで直接ラミネートすることも可能である。原料紙の片面のみにポリブチレンサクシネートをラミネートしてもよいし、両面にラミネートしてもよい。
本考案に係る食品用カップは、通常の食品用カップと同様の方法により製造することができる。即ち、先ず、ポリブチレンサクシネートラミネート紙を、目的の食品用カップの形状および大きさに合わせて切り抜く。例えば、底面部形状が円形である食品用カップの場合、直径40mm以上、400mm以下程度の円形に切り抜けばよい。ポリブチレンサクシネートラミネート紙は1枚ずつ切り抜いてもよいが、製造効率を高めるために2〜500枚程度重ねた上で切り抜いてもよい。
続いて、切り抜いたポリブチレンサクシネートラミネート紙を熱プレスすることにより成形する。ここでも、ポリブチレンサクシネートラミネート紙は1枚ずつ熱プレス成形してもよいが、好適には2〜30枚程度積層した上で熱プレス成形する。熱プレス装置としては、目的物である食品用カップの形状に合わせた雄型と雌型の金型を備えた一般的なものを用いることができる。
熱プレスの際の加熱温度は適宜調整すればよいが、30℃以上、200℃以下とすることが好ましい。30℃未満であると、成形時間がかかる上に、形状を維持できなくなるおそれがある。その一方で、加熱温度が200℃を超えると、シート間で側面上部が熱圧着され、1枚ずつ剥がれ難くなる可能性がある。また、加熱時間も適宜調整すればよいが、通常は0.5〜30秒間程度とする。
熱プレスの際には、カップの破損を防ぐために、ポリブチレンサクシネートラミネート紙間に吸湿性を有する紙を挟むことが好ましい。かかる紙としては、純白紙、シリコン紙、クラフト紙、未晒クラフト紙、未晒シリコンクラフト紙、グラシン紙、セパレートグラシン紙などを用いることができる。また、当該紙は、ポリブチレンサクシネートラミネート紙を切り抜く際に挟んでおけば、そのまま熱プレス処理をすることができる。また、当該紙は、熱プレス装置の金型とポリブチレンサクシネートラミネート紙との接触を防ぐために、最上段と最下段に位置せしめることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本考案をより具体的に説明するが、本考案はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本考案の技術的範囲に包含される。
実施例1
坪量35g/m2の紙の片面を厚さ12μmのポリブチレンサクシネートフィルムでラミネートした。得られたラミネート紙を25枚重ね、積層したままポンス機により直径90mmの円形に切り抜いた。得られた積層体を140℃で10秒間熱プレスすることによって、側面に28本の襞を有し、底面形状が直径40mm円形の、図1に示すような食品用カップを製造した。
得られた食品用カップに約10gのポテトサラダを載置し、常温で12時間静置したが、食品用カップの形状は維持されていた。

Claims (6)

  1. ポリブチレンサクシネートでラミネートされた紙からなることを特徴とする食品用カップ。
  2. 上記紙の秤量が25g/m2以上、100g/m2以下である請求項1に記載の食品用カップ。
  3. 食品を載置するための底面部と、食品の横方向への移動を抑制するための側面部を有する請求項1または2に記載の食品用カップ。
  4. 上記底面部が円形である請求項3に記載の食品用カップ。
  5. 上記側面部が襞を有し、襞の間隔が底面部側から上端部に向かって広くなっている請求項3または4に記載の食品用カップ。
  6. 1枚の上記紙からなる請求項1〜5のいずれかに記載の食品用カップ。
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