JP3220491B2 - 波形ろう材およびその製造方法 - Google Patents

波形ろう材およびその製造方法

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昭光 古賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面同士を突き合わせて
ろう付けする際に用いられるろう材およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】面と面とをろう付けするろう材として
は、例えば、継手パイプ用のろう材や電子工業用のろう
材がある。このようなろう材は、その接合面形状に合っ
た環状のろう材であり、線状のろう材をコイリングマシ
ーンにより環状にして得られるワイヤーリングや、プレ
スにより薄板を環状に打ち抜いて得られるワッシャーリ
ングがある。
【0003】特に近年、電子管としてのマグネトロンに
対する環状ろう材の需要が多く、ワイヤーリングに比べ
て接合面におけるろう材の接触面積が大きくとれ、設置
上安定したワッシャーリングが多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ーリングは、体積が少ないために接合面の面積が広くな
ると、ろう材が不足して十分なろう付けが期待できない
という問題、および、設置に際して位置決めが難しいと
いう問題がある。次に、ワッシャーリングは所定厚みの
薄板をプレスで打ち抜いて形成するため、1つのワッシ
ャーリングを得るための材料歩留りが非常に悪いという
問題がある。
【0005】また、真空ろう付けにおいては、平坦なワ
ッシャーが接合部間でパッキン的な役割を果たすため
に、ろう付けの際に発生する容器内のガスを放出できず
気密(真空度)を損なうという問題がある。さらに、ろ
う付けの際にはワッシャーリングの外周部側より先に溶
解した場合に、内周部側でボイドが発生するという問題
がある。
【0006】本発明は上記したこれらの欠点を除去する
ためになされたもので、歩留りがよく、ろう付け前の接
合面との少ない接触面積から確実なろう付けが可能で、
かつ位置決めが容易で設置上安定するろう材およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明におけるろう材は、接合面の巾以内の巾で
連続的な波形である波形ろう材である。また、波形ろう
材は、線状のろう材を、フォーミングマシンや異形ロー
ル等によって、接合面の巾以内の巾の連続的な波形とす
ることで製造される。
【0008】
【作用】上述した構成を有する本発明は、線状のろう材
をフォ−ミングマシンや異形ロー等によって連続的な
波形に加工する。この場合、波形の形状は任意で構わな
いが、波形の巾はろう付けしようとする接合面の巾以内
とする。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。なお、実施例に用いたろう線は電子工業用ろう材と
して最も多く用いられている72Ag−Cuを線を使用
した。図1は本発明の第1の実施例を示す説明図であ
る。
【0010】図において、1はろう付けの対象となる部
品で、ろう付けの行われる接合面2は、四角状の平面と
なっている。3は波形ろう材である。この波形ろう材3
は部品1の接合面2の巾A以内の巾Bをもって、連続的
な波形としたものである。図2は本発明における波形ろ
う材の他の形状を示す説明図で、本発明における波形ろ
う材の波形は、上記図1に示すように三角波形の他に、
図2(a)に示すように連続した四角波形や三角波形よ
り滑らかに連続した波形等任意の波形でよく、波形の巾
は使用する接合面の巾以内に形成する。
【0011】また、ろう材の断面形状は、図2(b)に
示すように四角,丸,三角のいずれでもよく、その他の
形状であっても構わない。図3は本発明の第2の実施例
を示す説明図である。図において、4はろう付けの対象
となる円筒形状の部品で、ろう付けの行われる接合面5
は、環状の平面となっている。
【0012】6は環状の波形ろう材である。この環状の
波形ろう材6は接合面5の形状に沿った環状で、この接
合面5の巾C以内の巾Dをもって、連続的な波形とした
ものである。なお、上記第2の実施例の場合も、環状の
波形ろう材6の波形は、図2で説明したように接合面の
巾以内の巾であれば任意でよく、ろう材の断面形状も任
意である。
【0013】次に環状の波形ろう材の製造方法を説明す
る。図4は環状の波形ろう材の第1の製造方法を示す説
明図である。図4(a)に示すφ1.0mmの線状のろ
う材を、異形ロールにて図4(b)のような連続した三
角波形に加工する。この場合、三角形の頂点でのピッチ
を9mm、巾を5mmとした。この波形に加工したろう
材を円筒に巻き付け、スプリングバックで戻ったときに
外周φ100mmになるように矯正した後カッターで切
断して環状体とし、図4(c)の環状の波形ろう材を得
た。
【0014】図5は環状の波形ろう材の第2の製造方法
を示す説明図である。図5(a)に示すφ0.5mmの
線状のろう材を、フォーミングマシンにて図5(b)の
ような滑らかに連続した波形に加工した。この波形の山
のピッチは6mmで、巾を4mmとした。この波形に加
工したろう材を、図5(c)に示すように外径φ52m
mの円筒に重ならないように1列にまき、図5(d)に
示すように円筒を抜いて円筒状に巻き上げた波形にした
ろう材を母線方向に切断して環状体にした後、切断端部
同士を溶接し、図5(e)に示す切れ目のない環状の波
形ろう材を得た。
【0015】なお、本発明の実施例においては72Ag
−Cuを用いたが、ろう材はAgろうに限らずPdろ
う,Auろうであってもよいのは勿論である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、線状の
ろう材を、フォ−ミングマシンや異形ロー等によっ
て、接合面の巾以内の巾の連続的な波形とすることで波
形ろう材を製造するものである。このように、本発明に
よって製造された波形ろう材は、線状のろう材から加工
するため、従来の圧延加工によって得られた薄板をプレ
スで打ち抜くワッシャ−リング型のろう材に比べ、大幅
な製品歩留りの向上と、工数の削減となるという効果を
有する。
【0017】また、ろう付け時においても、ろう材が波
形であるので接合面間で設置上は安定しており、かつ接
合面に対して接触部分の少ない線(点)を起点として拡
がりだすため、設置上接触面積の大きいワッシャーリン
グに比べ、溶解時のボイド発生率が極めて少なく、気密
性を第1に重視するマグネトロンや真空部品のろう付け
には最良のろう材を製造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す説明図である。
【図2】本発明におけるろう材の他の形状を示す説明図
である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す説明図である。
【図4】環状の波形ろう材の第1の製造方法を示す説明
図である。
【図5】環状の波形ろう材の第2の製造方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 部品 2 接合面 3 ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 35/40 B23K 35/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合面の巾以内の巾で連続的な波形であ
    ることを特徴とする波形ろう材。
  2. 【請求項2】 線状のろう材を、フォーミングマシンに
    よって、接合面の巾以内の巾の連続的な波形とすること
    を特徴とする波形ろう材の製造方法。
  3. 【請求項3】 線状のろう材を、異形ロールによって、
    接合面の巾以内の巾の連続的な波形とすることを特徴と
    する波形ろう材の製造方法。
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CN114083175B (zh) * 2021-11-18 2023-04-28 郑州机械研究所有限公司 一种条状焊料及其制备方法
CN114918575A (zh) * 2022-06-16 2022-08-19 郑州机械研究所有限公司 一种复合钎料

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