JP3220244B2 - 体外循環用血液回路 - Google Patents

体外循環用血液回路

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光 中西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液の酸素加、炭酸ガ
ス除去を行う体外循環用血液回路に係り、特に外部から
の気泡の混入を除去することのできる体外循環用血液回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人工心肺に用いられる血液ポンプ
として、安全性等の面で従来のローラーポンプよりも優
れている遠心ポンプを採用する試みがなされており、具
体的な例としては、図2に示すような体外循環用血液回
路が提案されている。この体外循環用血液回路(以下、
単に血液回路という)1は、患者の大静脈に接続されて
いる脱血口2に連結される第1の配管3にリザーバ(貯
血槽)4が接続され、このリザーバ4に第2の配管5を
介して遠心ポンプ(送血ポンプ)6が接続され、該遠心
ポンプ6に第3の配管7を介して熱交換器8及び人工肺
9が直列に接続され、該人工肺9は第4の配管10を介
して送血口11に接続され、第1の配管3、第2の配管
5、第3の配管7、第4の配管10により主配管が構成
されている。また、前記リザーバ4はローラポンプ28
を介在させた第5の配管29(血液吸引装置)を介して
術野の出血場所から血液を吸引する血液吸引口30に接
続されている。そして、前記人工肺9により静脈血の酸
素加、炭酸ガス除去を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
血液回路1においては、万が一該血液回路1中の遠心ポ
ンプ6に気泡が混入した場合、この遠心ポンプ6を停止
しなければ気泡を抜くことができず、また、気泡が入っ
たまま運転すると溶血等の問題が発生する虞があり、患
者にとって極めて危険である。また、この血液回路1は
閉鎖回路ではないので、停止した場合に脱血口2から脱
血してしまうことに加えて患者の血圧により送血口11
から該血液回路1内に逆流するという問題点もあった。
さらに、体外循環の開始時及び終了時のリザーバ4の貯
血量のコントロールが難しく該リザーバ4内の血液の液
面が上昇しあふれてしまう虞があり、また、例えば終了
時においては、第1の配管3及び第4の配管10を止め
ると同時に遠心ポンプ6を停止させなければならず、一
人で操作することは極めて困難であった。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、静脈血の酸素加、炭酸ガス除去を行う際
に、停止した場合であっても患者の血圧による逆流を簡
単に防止でき、貯血量のコントロールも容易であり、遠
心ポンプへの気泡の混入を良好に防止することのできる
体外循環用血液回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な体外循環用血液回路を採用した。
すなわち、請求項1記載の体外循環用血液回路は、脱血
口から順次、脱気装置、遠心ポンプ、熱交換器、人工肺
を介在させて、前記脱血口及び送血口に接続された主配
管と、前記脱血口と脱気装置との間の主配管から分岐さ
れ、該分岐部から順次、ローラーポンプ、貯血槽を具備
し、前記主配管と分岐管とにより閉鎖回路が構成されて
なることを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の体外循環用血液回路
は、請求項1記載の体外循環用血液回路において、前記
脱気装置、遠心ポンプ、熱交換器、人工肺を一体化して
なることを特徴としている。
【0007】また、請求項3記載の体外循環用血液回路
は、請求項1または2記載の体外循環用血液回路におい
て、前記脱気装置の入口と人工肺の出口とは、同じ側に
設けられてなることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の請求項1記載の体外循環用血液回路で
は、遠心ポンプの流入側に脱気装置を設けることによ
り、該血液回路が閉鎖回路であるにもかかわらずプライ
ミング時の空気抜きが容易となり、体外循環中において
も該遠心ポンプに気泡が入るのを防止できる。また、体
外循環の開始時または終了時には、遠心ポンプ運転を開
始または停止すると同時に主配管のどこか1箇所を開放
または閉鎖することにより、該血液回路の動作を容易に
制御することが可能となる。したがって、患者の血圧に
より送血口から該血液回路内に逆流するということもな
くせる。
【0009】また、請求項2記載の体外循環用血液回路
では、前記脱気装置、遠心ポンプ、熱交換器、人工肺を
一体化することにより、小型化が可能となり、血液充填
量を削減することが可能となり、配管の接続箇所を削減
することで該回路の信頼性を向上させることが可能とな
る。また、脱気装置と遠心ポンプを一体化することによ
り遠心ポンプで生じる旋回流により脱気装置の脱気能力
を高めることが可能となる。
【0010】また、請求項3記載の体外循環用血液回路
では、前記脱気装置の入口と人工肺の出口とを同じ側に
設けることにより、回路構成をより小型にすることが可
能となる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である体外循環用
血液回路21の概略構成図である。この体外循環用血液
回路21は、患者の脱血口2に連結される第1の配管3
にバブルトラップ(脱気装置)22が接続され、該バブ
ルトラップ22に遠心ポンプ6、熱交換器8、人工肺9
が順次直列に接続されて一体化され、該人工肺9は第4
の配管10を介して送血口11に接続され、前記第1の
配管3と第4の配管10との間にはリサーキュレーショ
ン回路23が接続されている。そして、バブルトラップ
22の入口と人工肺9の出口とは、同じ側(図中左側)
に設けられている。
【0012】前記第1の配管3から分岐される分岐部2
4には分岐管25が接続され、該分岐管25には前記分
岐部24から順次、ローラーポンプ26、リザーバ4が
接続されている。前記バブルトラップ22には分岐管3
1が接続され、該分岐管31は前記バブルトラップ22
からローラポンプ27が連結されリザーバ4へと接続さ
れている。また、前記リザーバ4はローラポンプ28を
介在させた第5の配管29を介して術野の出血場所から
血液を吸引する血液吸引口30に接続されている。
【0013】患者の状態によりリザーバ4の貯血量を調
節する必要があるが、この体外循環用血液回路21にお
いてはローラーポンプ26を正回転あるいは逆回転する
ことによりリザーバ4の貯血量を容易に調節できる。ま
た、ローラポンプ28で吸引した吸引血液を患者に送血
することもローラーポンプ26により容易にできる。ロ
ーラーポンプ27を運転することにより分岐管31を通
じてバブルトラップ22に溜った気泡をリザーバ4に送
りバブルトラップ22に溜った気泡をなくすことが容易
にできる。これらによりプライミング時、体外循環時い
ずれでも気泡抜きが容易であり、体外循環時のリザーバ
4の貯血量の調節も容易となる。主配管はローラーポン
プ26及びローラーポンプ27により、閉鎖回路になっ
ているので遠心ポンプ6停止時の患者の血圧による逆流
は主配管のどこか1ケ所例えば第4配管10を鉗子等で
閉鎖すれば容易に防止できる。
【0014】以上説明したように、本実施例の体外循環
用血液回路21によれば、遠心ポンプ6の流入側にバブ
ルトラップ22を設けたので、該血液回路の主配管が閉
鎖回路であるにもかかわらずプライミング時の空気抜き
が容易にでき、体外循環中においても該遠心ポンプ6に
気泡が入るのを防止することができる。
【0015】また、バブルトラップ22、遠心ポンプ
6、熱交換器8、人工肺9を一体化することとしたの
で、小型化することができ、血液充填量を削減すること
ができ、配管の接続箇所を削減することで該血液回路2
1の信頼性を向上させることができる。また、脱気装置
と遠心ポンプを一体化することにより遠心ポンプで生じ
る旋回流により脱気装置の脱気能力を高めることが可能
となる。
【0016】また、バブルトラップ22の入口と人工肺
9の出口とを同じ側に設けたので、回路構成をより小型
にすることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の体外循環用血液回路によれば、主配管から分岐され
る分岐部に分岐管が接続され、該分岐管には前記分岐部
から順次、ローラーポンプ、貯血槽が接続されることと
したので、ローラーポンプを正回転あるいは逆回転する
ことにより貯血槽の貯血量を容易に調節できる。また、
吸引した吸引血液を患者に送血することも前記ローラー
ポンプにより容易にできる。これらによりプライミング
時、体外循環時いずれでも気泡抜きが容易であり、体外
循環時の貯血槽の貯血量の調節も容易となる。また、主
配管は閉鎖回路になっているので遠心ポンプ停止時の患
者の血圧による逆流は主配管のどこか1ケ所を鉗子等で
閉鎖すれば容易に防止できる。
【0018】また、請求項2記載の体外循環用血液回路
によれば、請求項1記載の体外循環用血液回路におい
て、前記脱気装置、遠心ポンプ、熱交換器、人工肺を一
体化してなることとしたので、小型化することができ、
血液充填量を削減することができ、配管の接続箇所を削
減することで該血液回路の信頼性を向上させることがで
きる。また、脱気装置と遠心ポンプを一体化することに
より遠心ポンプで生じる旋回流により脱気装置の脱気能
力を高めることが可能となる。
【0019】また、請求項3記載の体外循環用血液回路
によれば、請求項1または2記載の体外循環用血液回路
において、前記脱気装置の入口と人工肺の出口とは、同
じ側に設けられてなることとしたので、回路構成をより
小型にすることができる。したがって、PCPS(経皮
的心肺補助システム)にも応用することが可能である。
【0020】以上により、静脈血の酸素加、炭酸ガス除
去を行う際に、停止した場合であっても患者の血圧によ
る逆流を簡単に防止でき、貯血量のコントロールも容易
であり、遠心ポンプへの気泡の混入を良好に除去するこ
とのできる体外循環用血液回路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の体外循環用血液回路を示す
概略構成図である。
【図2】従来の体外循環用血液回路を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
21 体外循環用血液回路 2 脱血口 3 第1の配管 4 リザーバ(貯血槽) 6 遠心ポンプ 8 熱交換器 9 人工肺 10 第4の配管 11 送血口 22 バブルトラップ(脱気装置) 23 リサーキュレーション回路 24 分岐部 25 分岐管 26,27,28 ローラーポンプ 29 第5の配管29(血液吸引装置) 30 血液吸引口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/14 - 1/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱血口から順次、脱気装置、遠心ポン
    プ、熱交換器、人工肺を介在させて、前記脱血口及び送
    血口に接続された主配管と、 前記脱血口と脱気装置との間の主配管から分岐され、該
    分岐部から順次、ローラーポンプ、貯血槽を介在させて
    前記脱気装置に接続された分岐管とを具備し、 前記主配管と分岐管とにより閉鎖回路が構成されてなる
    ことを特徴とする体外循環用血液回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の体外循環用血液回路にお
    いて、 前記脱気装置、遠心ポンプ、熱交換器、人工肺を一体化
    してなることを特徴とする体外循環用血液回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の体外循環用血液
    回路において、 前記脱気装置の入口と人工肺の出口とは、同じ側に設け
    られてなることを特徴とする体外循環用血液回路。
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JP4867686B2 (ja) * 2007-02-01 2012-02-01 株式会社ジェイ・エム・エス 体外循環装置
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