JP3219772U - 引出付収容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】引出しが人の目線より高い場合にも、収容物が見やすく取出し容易な引出付収容器を提供する。
【解決手段】引出収容器の引出しを手元に引き出す過程で下向に下げると引出奥板の上角が収容器の段板即ち引出天井面と干渉する。その引出側の干渉部分を削除した構造にすることにより下向きの引出傾斜角を得る。引出天井面にはストッパー7が設けられ、引出削除面と引出天井面、引出奥板内面がストッパーに当てられることによりストッパー効果を得る。構造は、必要且つ許容される三つの要素である、引出傾斜角α、ストッパー位置及び引出奥板高さの幾何学的関係寸法により決定される。
【選択図】図2

Description

文房具、小物部品あるいは衣類等引出しを用いた収容器の引出し形状に関する。
机上の文房具入れ、作業上の小物入れ、あるいは衣類等を収容する引出しを用いた収容器は、その引出しを水平に引出し上から見て上下に取出し収容される。
特開2011−104314号公報 特開2000−197530号公報
収容器の引出しが人の目線より上にある場合、その引出しに収容された物品が見難いために人は立って内容物を確認し出し入れする。この為、立ち座りすることで熱中している気分が変ったり、時間的な損失が生じる。
本考案は、従来の引出しを用いた収容器の引出しを、引出した際に引出しの手元側が下方向に下り、勾配が保持される構造とする。その際、引出しを引いて下げると引出奥板の上角が収容器と干渉するために、その干渉部分を削除して引出しの下げ勾配を得る。その為には、許容される引出しの下げ勾配と削除された後の引出後面板の高さにより収容器側の引出天井面に脱落防止用のストッパーが設けられて実現される。
従来の水平方向のみの引出しでは上から見て上に取出し、上から収容する。これに加えて横方向からも見えて横方向にも取出し収容出来る効果が得られる。このことにより人の無駄な動作が少なくなり、勉強や作業に集中できる。構造が簡単で特別な製造設備は必要なく、経済的に提供できる。
引出しを有する収容器の正面図 本考案の引出付収容器A−A断面図 本考案の引出しの斜視図 引出しの勾配とストッパーの幾何学的関係を示す図
本考案の基本は、従来の水平に引出す構造にあるが、引出しを引いて最終的に何度まで傾斜を保持出来るかにある。材質、加工精度、利用環境、使用条件により、全体の設計製作が行われる。基本的な寸法関係については図4の項で詳述の通り、特に引出の後面板高さh、最終ストッパー位置L、引出傾斜角αの幾何学的関係から容易に判断される。
図1は、収容器の大きさ、傾斜を有する引出しの段数、あるいは水平に引出す段を設けるか否か、異なった傾斜角を持たせた段を設けるか等用途によって決められる。尚把手は各種型式のものが実用化されており本図では省略した。
図2は本考案の傾斜を有する引出付収容器の一例として、従来の水平引出し2を底部に1段設け、傾斜用引出し3を上側に4段重ねて設け、5段構成にした例で示す。これらの段構成は任意に決められて良い。本考案の主題である傾斜を実現する傾斜用引出し3が引出されて傾斜角αを構成し、後面板4がストッパー7で抜け止めされている状態を示す。ストッパー7は角材を引出巾の1/3〜1/2程度にして引出付収容器の引出天井面8にネジ或は接着剤で固定される。傾斜用切欠部6が大き過ぎると引出傾斜角αは大きく取れるが後面板高さhが低くなり収容上不具合が発生する。ストッパー7は引出差込高さHより後面板高さhを引いたH−hに設けられ低目が好ましい。このことによって傾斜用引出し3は水平引出し2と同じ操作で抜き差しが可能となる。本考案の基本的な構成要素である、引出傾斜角α、最終ストッパー位置L、および後面板高さhの三要素の幾何学的関係について図4の項で詳述する。
図3に本考案の引出しを傾斜させるために必要な引出の後面板の切欠き状況を斜視図で示す。引出の後面板4は引出傾斜角αにより後面板高さhと関連し側面板5とともに傾斜用切欠部6が構成される。切欠面Tは最終ストッパー位置Lにおいて引出天井面8に当てられ抜止め防止されると同時に後面板4の内側先端部がストッパー7で抜け止め防止される。
図4に、必要な傾斜を得るための幾何学的関係を示す。引出の後面板高さh、最終ストッパー位置L、引出傾斜角αにおいて希望する必要な項目を決めて三つの要素が決定される。計算上の

Figure 0003219772

これにより仮にL=5cm、H=5cm、h=2cmをきめればα≒30°が得られる。
1 引出付収容器
2 水平引出し
3 傾斜用引出し
4 後面板
5 側面板
6 傾斜用切欠部
7 ストッパー
8 引出天井面
9 前面板
10 底面板
L 最終ストッパー位置
α 引出傾斜角
h 後面奥板高さ
H 引出差込段高さ
S 計算上の辺長
θ 計算上の幾何学的角度
T 切欠面

Claims (1)

  1. 複数段で構成した引出しを有する引出付収容器において、該引出しは前面板、後面板、側面板で構成し、両側面板の奥側上面を後方に向けて傾斜状に切欠き切欠面を設け、切欠面と同一高さの後面板を設置して箱型の引出を構成すると共に前面側天井板にはストッパーを固設し引出を引き出した時、傾斜状に切欠いた側面板が天井部に当たり後面板がストッパーにて引出の抜けを阻止され引出しは前下方に傾斜保持できるようにしたことを特徴とする引出付収容器。
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