JP3216656U - 容器 - Google Patents

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JP3216656U
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英明 上原
英明 上原
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Abstract

【課題】大きなサイズにも対応でき、組立性が良好な容器を提供する。【解決手段】容器10は、四角形状の底板13と、底板13に立設された一対の端板15とを有する主幹部材12と、主幹部材12の両側に配置された一対の枠部材20とを備える。枠部材20は、底板13の下面に配置された下板21と、下板21に立設された側壁34及び端壁24とを備える。端壁24は、下板21に連続した第1外板25と、第1外板25の内側に配置された第1内板26とを有する。下板21と第1内板26の間には第1空隙30が形成され、第1外板25と第1内板26の間には第2空隙31が形成され、第1空隙30に主幹部材12の底板13が離脱可能に配置され、第2空隙31に主幹部材12の端板15が離脱可能に配置されている。【選択図】図2

Description

本考案は、容器に関する。
段ボールシート製の容器(包装箱)は、例えば最大部分の長さが80cmを超える場合、2以上のブランクに分割して製造される。
特許文献1には、段ボールシート製の主幹部材と、樹脂製の枠体とを備える通い函が開示されている。主幹部材は、四角形状の底板と、底板の対向した長側辺に立設された側板と、側板の両端辺に連設された係合板とを備える。枠体は、底板の短側辺と側板の端辺とを取り囲むように、主幹部材に嵌合される。しかし、この通い函は、一対の枠体が樹脂成形品であるため、製造コストが高い。
特許文献2には、いずれも段ボールシート製の主幹部材と端壁部材を備える梱包容器が開示されている。主幹部材は、四角形状の底板と、底板の対向した長側辺に連設された側板とを備える。端壁部材は、底板の対向した短側辺に貼着された貼着部と、貼着部に連設された端壁及び差込板とを備える。端壁は、外板と内板を備える二重壁からなり、外板と内板の間に差込板が配置されている。しかし、この梱包容器は、主幹部材に端壁部材を貼着する必要があるため、組立作業が煩雑である。
実公昭49−34421号公報 実開昭63−154423号公報
本考案は、大きなサイズにも対応でき、組立性が良好な段ボールシート製の容器を提供することを課題とする。
本考案の一態様は、四角形状の底板と、前記底板の対向した端辺に立設された一対の端板とを有する主幹部材と、前記端辺と交差する前記主幹部材の両側に配置された一対の枠部材とを備える段ボールシート製の容器であって、前記枠部材は、前記底板の下面に配置された下板と、前記底板の側辺に沿って延びる前記下板の外側辺に立設された側壁と、前記底板の前記端辺に沿って延びる前記下板の外端辺に立設された端壁とを備え、前記端壁は、前記下板に連続した第1外板と、前記第1外板の内側に配置された第1内板とを有し、前記下板と前記第1内板の間には第1空隙が形成され、前記第1外板と前記第1内板の間には第2空隙が形成されており、前記第1空隙に前記主幹部材の前記底板が離脱可能に配置され、前記第2空隙に前記主幹部材の前記端板が離脱可能に配置されている、容器を提供する。
この容器は、底板と端板を備える主幹部材と、側壁と端壁を備える枠部材とで構成されているため、サイズが大きくても確実に対応できる。主幹部材と枠部材は段ボールシートによって形成されるため、樹脂成形品を用いる場合と比べて、容器の製造コストを低減できる。また、枠部材の端壁は、主幹部材の端板と底板を離脱可能に配置する第1空隙と第2空隙を備えるため、主幹部材の両側に枠部材を嵌め込むように配置することで、容器を容易に組み立てることができる。しかも、収容する商品が重量物である場合、主幹部材に高剛性の段ボールシートを用いることで、容易に対応できる。
容器は、1枚の主幹部材と2個の枠部材とで構成されているため、使用によって損傷した部分のみを交換することで、再利用することができる。また、主幹部材の端板よりも面積が広い枠部材の側壁に、利用者に応じた広告等の印刷を施すこともできる。つまり、利用者に応じて枠部材を変更(着せ替え)することで、デザイン性に優れ、販売促進効果を得ることが可能な容器を提供できる。
前記端壁は、前記第1外板の上端と前記第1内板の上端とに連設され、前記第2空隙を形成するための第1上板を有する。この態様によれば、主幹部材の端板を配置する第2空隙を確実に形成できる。
前記主幹部材の前記底板は、前記枠部材の前記下板に面接触し、前記枠部材の前記第1空隙では前記第1内板の下端に線接触している。また、前記主幹部材の前記端板は、前記枠部材の前記第2空隙では前記端壁の内面に面接触している。この態様によれば、容器の組立状態を確実に維持できる。
前記側壁には、前記側壁の上端から前記下板に向けて延びる開口部が設けられている。この態様によれば、容器の側方から収容した商品が見えるため、商品を容器に収容したまま店舗に並べて販売することができる。
前記側壁は、前記下板に連続した第2外板と、前記第2外板の内側に配置された第2内板とを有し、前記第2外板には、前記第2内板の内側に配置され、前記下板に沿った前記開口部の下縁を覆う折返部が設けられている。この態様によれば、側壁の剛性を高めることができる。しかも、開口部の縁(段ボールシートの端面)が覆い隠されるため、容器の外観を向上できる。
前記第2内板には、係止部が設けられ、前記折返部には、前記係止部に係止された被係止部が設けられている。この態様によれば、側壁の剛性を確実に高くできるうえ、側壁を組立状態に確実に維持できる。
前記端壁と前記側壁には、上端に位置決め凸部がそれぞれ設けられ、下端に他の前記容器に形成された前記位置決め凸部を配置する位置決め凹部がそれぞれ設けられている。この態様によれば、同じ構造の他の容器を積み重ねることができるため、運搬及び店舗で陳列販売する際の利便性を向上できる。
前記端壁の前記第1内板には、前記側壁の前記第2外板と前記第2内板の間に配置された第1差込板が連設され、前記側壁の前記第2外板には、前記端壁の前記第1外板と前記第1内板の間に配置された第2差込板が連設されている。この態様によれば、枠部材の組立状態を維持できるうえ、端壁と側壁の剛性を向上できる。
前記主幹部材の前記端板には、係止突部が設けられ、前記枠部材の前記端壁には、前記係止突部が係止された係止穴が設けられている。この態様によれば、主幹部材と枠部材の組付状態を確実に維持できる。
本考案の容器は、主幹部材と一対の枠部材とで構成されているため、サイズが大きくても確実に対応できる。容器では、段ボールシート製であるため、樹脂成形品を用いる場合と比べて製造コストを低減できる。枠部材の両側に主幹部材を嵌め込むことで完成するため、容器の組立性を向上できる。
本考案の実施形態に係る容器を示す斜視図。 図1の容器のII−II線断面図。 容器の分解斜視図。 主幹部材のブランクの平面図。 枠部材のブランクの平面図。 主幹部材を構成する段ボールシートを示す断面図。 枠部材を構成する段ボールシートを示す断面図。 ブランクに形成した汎用罫線を示す断面図。 ブランクに形成した逆罫線を示す断面図。 ブランクに形成した切断線を示す断面図。 枠部材を組み立てる工程を示す斜視図。 枠部材を組み立てる他の工程を示す斜視図。 枠部材を組み立てる他の工程を示す斜視図。
以下、本考案の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図3は、本考案の実施形態に係る容器10を示す。この容器10は、上端を開口したトレイであり、1枚の主幹部材12と2個の枠部材20とを備え、これらを組み付けることで形成されている。容器10は、所定の配列で並べることで、定められた積載面積(例えば1183mm×980mm)のパレットに収まる寸法で形成されている。本実施形態の容器10は、1枚の主幹部材12と2個の枠部材20とで構成され、大きなサイズに対応可能としつつ、これらの組立性を向上する。
(容器のブランク)
主幹部材12は、図4に示す一枚のブランクを、所定部位で折り曲げることで形成されている。枠部材20は、図5に示すブランクを所定部位で折り曲げることで形成されている。これらのブランクは、周知の紙器打抜装置によって、紙製の段ボールシートを打ち抜いて形成されている。これらには、糊付け等による固着部分は無い。なお、図4と図5では、可能な限り大きく示すために、主幹部材12と枠部材20のブランクの縮尺は、異なるように描いている。
図6を参照すると、主幹部材12を構成する段ボールシート1Aは、平行に配置された表ライナ2(容器10の外面)、裏ライナ3(容器10の内面)、及び中ライナ4を備え、表ライナ2及び中ライナ4の間と、裏ライナ3と中ライナ4の間とに、波状の中しん5をそれぞれ配設した構成である。図7を参照すると、枠部材20を構成する段ボールシート1Bは、平行に配置された表ライナ2と裏ライナ3の間に、波状の中しん5を配設した構成である。複両面の段ボールシート1Aは、単相(汎用)の段ボールシート1Bよりも高剛性である。
図4と図5に一点鎖線で示す部分は、図8Aに示すように、肉厚を圧縮するように裏ライナ3の方から罫を入れて形成した汎用罫線である。図5に破線で示す部分は、図8Bに示すように、肉厚を圧縮するように表ライナ2の方から罫を入れて形成した逆罫線である。図5に実線で示す部分は、裏ライナ3から表ライナ2にかけて刃を入れて形成した切断線、及び打ち抜きによる形状線(辺)である。なお、図8Aから図8Cでは、図7に示す汎用の段ボールシート1Bを用いているが、図6に示す複両面の段ボールシート1Aに形成する場合も同様である。
以下の説明では、中しん5が波状に見える図6と図7に示す状態を段目といい、中しん5が延びる方向を段方向ということがある。また、一対の端板15(端壁24)が対向する容器10の長手方向をX方向といい、一対の側壁34が対向する容器10の短手方向をY方向といい、容器10の高さ方向をZ方向ということがある。
(容器の概要)
図1から図3に示すように、主幹部材12は、底板13と、底板13のX方向の両端辺に立設された一対の端板15とを備える。底板13は、XY平面に沿って延びる四角形状の板体である。端板15は、YZ平面に沿って延びる四角形状の板体である。図4を参照すると、主幹部材12は、段方向がX方向となるように打ち抜かれている。底板13の一対の端辺には、汎用罫線からなる折曲線14がそれぞれ形成されている。端板15は、折曲線14を介して底板13に連設されている。底板13と端板15のY方向の横幅は同一である。一対の端板15には、Y方向に横長とした長円形状の把手穴16が、打ち抜きによって設けられている。
引き続いて図1から図3に示すように、枠部材20は、Y方向両側に位置する主幹部材12の両側にそれぞれ取り付けられている。枠部材20は、下板21、一対の端壁24、及び側壁34を備える。図5を併せて参照すると、枠部材20は、段方向がX方向となるように打ち抜かれている。
下板21は、XY平面に沿って延びる四角形状の板体であり、底板13の下面に面接触状態で配置されている。下板21のY方向の横幅は、底板13のY方向の横幅の半分以下の寸法であり、本実施形態では概ね20%の寸法で形成されている。図5を参照すると、底板13の折曲線14に沿って延びる下板21のX方向の外端辺には、汎用罫線からなる折曲線22が形成され、この折曲線22を介して端壁24が連設されている。折曲線22に対して直交方向に延び、底板13の側辺13aに沿って延びる下板21の外側辺には、汎用罫線からなる折曲線23が形成され、この折曲線23を介して側壁34が連設されている。
端壁24は、下板21の外端辺(折曲線22)に立設されている。端壁24と下板21のY方向の横幅は同一である。端壁24は、折曲線22を介して下板21に連続した第1外板25と、第1外板25の内側に配置された第1内板26と、これらの上端に架設された第1上板27とを有する二重壁である。また、第1内板26には、側壁34内に配置される第1差込板32が連設されている。
第1外板25は、YZ平面に沿って延びる四角形状の板体であり、端板15の外側に配置されている。第1外板25の上端辺には、汎用罫線からなる折曲線28が設けられ、この折曲線28を介して第1上板27が連設されている。
第1内板26は、YZ平面に沿って延びる四角形状の板体であり、第1外板25に対してX方向に間隔をあけて平行に位置し、端板15の内面に面接触状態で配置されている。第1内板26の上端辺には、汎用罫線からなる折曲線29が設けられ、この折曲線29を介して第1上板27が連設されている。
図2に最も明瞭に示すように、下板21と第1内板26の下端の間には、主幹部材12の底板13を離脱(挿通)可能に配置する第1空隙30が形成されている。つまり、Z方向における第1内板26の高さは、下板21との間に第1空隙30が形成される寸法で形成されている。下板21の下端は、主幹部材12の底板13の上面に線接触している。ここで、線接触するとは、厳密に接触した状態にだけに限られず、下板21から底板13が離れる向きへの移動を阻止し、これらの間に隙間が生じることを防止できる実質的な線接触状態が含まれる。
第1上板27は、XY平面に沿って延び、下板21に対して平行に位置する四角形状の板体であり、端板15の上方に配置されている。X方向において、第1上板27の一端は第1外板25の上端に連設され、第1上板27の他端は第1内板26の上端に連設されている。
図2に最も明瞭に示すように、第1外板25と第1内板26の間には、後述する側壁34の第2差込板46と主幹部材12の端板15とを配置可能な第2空隙31が形成されている。つまり、第1上板27は、第1外板25と第1内板26の間に第2空隙31を形成し、端壁24内に主幹部材12の端板15を配置する空間を形成するために設けられている。X方向における第1上板27の横幅は、第1外板25と第1内板26の間に定められた第2空隙31が形成される寸法で形成されている。第2空隙31に配置された主幹部材12の端板15は、端壁24の内面に面接触している。詳しくは、端板15の内側面は第1内板26に面接触し、端板15の外側面は第2差込板46を介して第1外板25に面接触している。
図10を参照すると、第1差込板32は、XZ平面に沿って延びる四角形状の板体であり、側壁34内に配置されている。第1差込板32は、Y方向における第1内板26の外側辺に、折曲線33を介して連設されている。図5を参照すると、折曲線33は、逆罫線33aと、逆罫線33a上に間隔をあけて設けた2本の切断線33bとを備えるリード罫によって構成されている。
図1及び図3に示すように、側壁34は、下板21の外側辺(折曲線23)に立設されている。側壁34と底板13のX方向の全長は同一であり、側壁34と端壁24のZ方向の全高は同一である。側壁34は、折曲線23を介して下板21に連続した第2外板35と、第2外板35の内側に配置された第2内板36と、これらの上端に架設された第2上板37とを有する二重壁である。側壁34には、開口部40が形成されている。また、第2外板35には、開口部40の下縁を覆う折返部41と、端壁24内に配置される第2差込板46とが設けられている。
第2外板35は、XZ平面に沿って延び、開口部40の形成によって概ねU字形状とされた板体であり、第1差込板32の外面に重ねて配置されている。開口部40のX方向両側に位置する第2外板35の上端辺には、折曲線38を介して第2上板37が連設されている。図5を参照すると、折曲線38は、汎用罫線と、汎用罫線上に間隔をあけて設けた複数の切断線とを備えるリード罫によって構成されている。
第2内板36は、XZ平面に沿って延び、開口部40の形成によって概ねU字形状とされた板体であり、第1差込板32の内面に重ねて配置されている。開口部40のX方向両側に位置する第2内板36の上端辺には、折曲線38と同じリード罫からなる折曲線39が設けられ、この折曲線39を介して第2上板37が連設されている。
第2上板37は、XY平面に沿って延び、下板21に対して平行に位置する四角形状の板体であり、開口部40の両側にそれぞれ形成されている。Y方向において、第2上板37の一端は第2外板35に連設され、第2上板37の他端は第2内板36に連設されている。Y方向における第2上板37の横幅は、第2外板35と第2内板36の間に第1差込板32を配置可能な空隙が形成される寸法で形成されている。
開口部40は、側壁34の上端から下板21に向けて延び、X方向の寸法がZ方向の寸法よりも長い四角形状に形成されている。言い換えれば、第2外板35、第2内板36、及び第2上板37に連続した打抜部を設けることで、側壁34には、外側から内側に貫通した開口部40が形成されている。図11に最も明瞭に示すように、開口部40は、第2外板35に形成された下縁35aと一対の横縁35b、第2内板36に形成された下縁36aと一対の横縁36b、及び第2上板37に形成された一対の上側縁37aによって、囲まれている。
折返部41は、開口部40の下縁35a,36aを覆うために設けられている。この折返部41は、第2外板35の下縁35aに連続した閉塞板42と、閉塞板42の内側辺に連続した折返板43とを備える。閉塞板42は、XY平面に沿って延びる四角形状の板体であり、開口部40(第2外板35)の下縁35aに折曲線44を介して連設されている。折返板43は、XZ平面に沿って延び、第2内板36の内面に重ねて配置された四角形状の板体であり、閉塞板42の内側辺に折曲線45を介して連設されている。これらの折曲線44,45は、汎用罫線と切断線とを備えるリード罫によって構成されている。
図2を参照すると、第2差込板46は、YZ平面に沿って延びる四角形状の板体であり、端板15と第1外板25の間に配置されている。図5を参照すると、第2差込板46は、X方向における第2内板36の外端辺に、汎用罫線からなる折曲線47を介して連設されている。
図10を参照すると、端壁24を組立状態に維持するために、下板21には折曲線23に沿って係止穴48が設けられ、第1差込板32には係止穴48に係止する係止突部49が設けられている。係止穴48は貫通した孔であり、係止突部49はZ方向下向きに突出する突起である。
側壁34を組立状態に維持するために、第2内板36には係止穴48に係止する係止突部50が形成されている。つまり、係止穴48は、端壁24と側壁34の係止に兼用されている。係止突部50はZ方向下向きに突出する突起である。また、図9を参照すると、下板21と第1上板27には係止穴51aと51bが設けられ、第2差込板46には係止穴51a,51bに係止する係止突部52a,52bが設けられている。係止穴51a,51bは貫通した孔であり、係止突部52a,52bはZ方向外向きに突出する突起である。
図11を参照すると、折返部41を組立状態に維持するために、第2内板36には係止部53が設けられ、折返板43には係止部53に係止する被係止部54が設けられている。係止部53は、第2内板36のX方向の中央部分を概ねU字形状に打ち抜くことで形成されており、上向きに突出する半円形状の突片を備える。被係止部54は、折返板43の先端を概ねW形状に切り欠くことで形成されており、下向きに突出する半円形状の突片を備える。
図1及び図3に示すように、主幹部材12と枠部材20の組付状態を維持するために、主幹部材12の端板15には係止突部17が設けられ、枠部材20の端壁24には係止突部17に係止する係止穴55が設けられている。係止突部17は、端板15のY方向両端に設けられ、端板15に対して同一平面状をなすように、Z方向上向きに突出している。係止穴55は、端壁24における第1上板27のY方向外端を打ち抜くことで形成されている。
図1に示すように、複数の容器10を積み重ねるために、端壁24と側壁34の上端には位置決め凸部56が設けられ、端壁24と側壁34の下端には位置決め凹部57が設けられている。
位置決め凸部56は、第1外板25から突出した第1部分56aと、第2外板35から突出した第2部分56bと、第2差込板46から突出した第3部分56cとを備え、平面視L字形状に形成されている。第1部分56aは、第1外板25のY方向の外端に設けられている。第2部分56bは、第2外板35のX方向の外端に設けられている。第3部分56cは、第2差込板46のY方向の外端に設けられている。これらは、第1外板25、第2外板35、及び第2差込板46と同一平面状をなすように、Z方向上向きに突出している。第3部分56cは、第1部分56aの内面に重ねて配置されている。
位置決め凹部57は、他の容器10の位置決め凸部56を配置するために設けられている。位置決め凹部57は、第1外板25に形成された第1部分57aと、第2外板35に形成された第2部分57bと、第2差込板46に形成された第3部分57cとを備え、底面視L字形状をなすように形成されている。第1部分57aは、第1外板25のY方向の外端に設けられている。第2部分57bは、第2外板35のX方向の外端に設けられている。第3部分57cは、第2差込板46のY方向の外端に設けられている。図5を参照すると、これらは、第1外板25、第2外板35、及び第2差込板46の交差部分を概ねT字状に打ち抜くことで、形成されている。
容器10を組み立てる場合、例えば枠部材20を先に組み立てる。詳しくは、図9に示すように、下板21に対して第2外板35を上向きに折り曲げた後、第2外板35に対して第2差込板46を内向きに折り曲げる。続いて、第1外板25を、下板21に対して上向きに折り曲げ、第2差込板46の外面に重ねる。
次に、図10に示すように、第1外板25に対して第1上板27を内向きに折り曲げた後、第1上板27に対して第1内板26を下向きに折り曲げる。この際、第2差込板46の係止突部52a,52bを、下板21と第1上板27の係止穴51a,51bに係止させる。なお、第1差込板32は、図9に示すように第1内板26に対して予め外向きに折り曲げておいてもよいし、第1内板26を折り曲げる際に第2内板36に干渉させることで谷折りしてもよい。
次に、図11に示すように、第2外板35に対して第2上板37を内向きに折り曲げた後、第2上板37に対して第2内板36を下向きに折り曲げる。この際、第1差込板32の係止突部49と第2内板36の係止突部50とを、下板21の係止穴48に係止させる。その後、第2外板35に対して閉塞板42を内向きに折り曲げた後、閉塞板42に対して折返板43を下向きに折り曲げる。この際、折返板43の被係止部54を、第2内板36の係止部53に係止させる。
これにより、図3に示すように、下板21のX方向両端に端壁24を立設し、下板21の一側に側壁34を立設した枠部材20が組み立てられる。
次に、底板13に対して端板15を上向きに折り曲げる。そして、底板13のY方向の端に第1空隙30が位置し、端板15のY方向の端に第2空隙31が位置するように、底板13の側部にわく部材20を配置する。その後、底板13の側辺13aに第2内板36が当接するまで、主幹部材12に枠部材20を嵌め込む。
これにより、図1及び図2に示すように、主幹部材12の係止突部17が枠部材20の係止穴55に係止し、主幹部材12の両側に枠部材20をそれぞれ取り付けた容器10が完成する。
組立状態では、主幹部材12の底板13が、枠部材20の下板21に面接触し、第1内板26に接触する。また、主幹部材12の端板15が、枠部材20の端壁24の第1内板26に面接触し、第1外板25に面接触した第2差込板46に面接触する。よって、これらの間に生じる摩擦抵抗によって、主幹部材12から枠部材20が離脱することを効果的に防止できる。
以上のように、容器10は、底板13と端板15を備える主幹部材12と、側壁34と端壁24を備える枠部材20とで構成されているため、サイズが大きくても確実に対応できる。主幹部材12と枠部材20は段ボールシート1A,1Bによって形成されるため、樹脂成形品を用いる場合と比べて、容器10の製造コストを低減できる。
枠部材20の端壁24は、主幹部材12の底板13と端板15を離脱可能に配置する空隙30,31を備えるため、主幹部材12の両側に枠部材20を嵌め込むだけで、容器10を容易に組み立てることができる。しかも、収容する商品が重量物である場合、主幹部材12に高剛性の段ボールシート1Aを用いることで、容易に対応できる。
容器10は、1枚の主幹部材12と2個の枠部材20とで構成されているため、使用によって損傷した部分のみを交換することで、残りの部分は再利用できる。また、主幹部材12の端板15よりも面積が広い枠部材20の側壁34に、利用者に応じた広告等の印刷を施すこともできる。つまり、利用者に応じて枠部材20を変更(着せ替え)することで、デザイン性に優れ、販売促進効果を得ることが可能な容器10を提供できる。
側壁34には、側壁34の上端から下板21に向けて延びる開口部40が設けられているため、容器10の側方から収容した商品を確認できる。よって、容器10のまま店舗に並べて商品を販売することができる。
端壁24と側壁34が二重壁によって構成されているため、容器10の剛性を効果的に高めることができる。しかも、折返部41によって、開口部40の下縁35a,36a(段ボールシート1Bの段目)が覆い隠されるため、容器10の外観を向上できる。
折返部41が側壁34の第2内板36に重ねて配置されるため、側壁34の剛性を更に高くできるうえ、第2内板36と折返部41に係止部53と被係止部54が設けられているため、側壁34を組立状態に確実に維持できる。
端壁24と側壁34には、上端に位置決め凸部56がそれぞれ設けられ、下端に位置決め凹部57それぞれ設けられているため、同じ構造を有する他の容器10を積み重ねることができる。よって、運搬及び店舗で陳列販売する際の利便性を向上できる。
端壁24には側壁34内に配置される第1差込板32が連設され、側壁34には端壁24内に配置される第2差込板46が連設されているため、枠部材20の組立状態を効果的に維持できるうえ、端壁24と側壁34の剛性をより向上できる。
主幹部材12には係止突部17が設けられ、枠部材20には係止穴55が設けられているため、主幹部材12と枠部材20の組付状態を確実に維持できる。
なお、本考案の容器10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、枠部材20の側壁34には開口部40を設けなくてもよい。この場合、開口部40の下縁35a,36aを隠す折返部41は不要である。枠部材20には、積み重ね用の位置決め凸部56と位置決め凹部57を設けなくてもよい。枠部材20には、第1差込板32と第2差込板46のうちの一方だけを設けてもよい。主幹部材12の係止突部17と枠部材20の係止穴55は、構成を必要に応じて変更してもよいし、設けない構成としてもよい。容器10の素材である段ボールシート1A,1Bは、紙製に限らず、樹脂製であってもよい。
1A,1B…段ボールシート
2…表ライナ
3…裏ライナ
4…中ライナ
5…中しん
10…容器
12…主幹部材
13…底板
13a…側辺
14…折曲線(端辺)
15…端板
16…把手穴
17…係止突部
20…枠部材
21…下板
22…折曲線(外端辺)
23…折曲線(外側辺)
24…端壁
25…第1外板
26…第1内板
27…第1上板
28…折曲線
29…折曲線
30…第1空隙
31…第2空隙
32…第1差込板
33…折曲線
33a…逆罫線
33b…切断線
34…側壁
35…第2外板
35a…下縁
35b…横縁
36…第2内板
36a…下縁
36b…横縁
37…第2上板
37a…上側縁
38…折曲線
39…折曲線
40…開口部
41…折返部
42…閉塞板
43…折返板
44…折曲線
45…折曲線
46…第2差込板
47…折曲線
48…係止穴
49…係止突部
50…係止突部
51a,51b…係止穴
52a,52b…係止突部
53…係止部
54…被係止部
55…係止穴
56…位置決め凸部
56a…第1部分
56b…第2部分
56c…第3部分
57…位置決め凹部
57a…第1部分
57b…第2部分
57c…第3部分

Claims (10)

  1. 四角形状の底板と、前記底板の対向した端辺に立設された一対の端板とを有する主幹部材と、
    前記端辺と交差する前記主幹部材の両側に配置された一対の枠部材と
    を備える段ボールシート製の容器であって、
    前記枠部材は、前記底板の下面に配置された下板と、前記底板の側辺に沿って延びる前記下板の外側辺に立設された側壁と、前記底板の前記端辺に沿って延びる前記下板の外端辺に立設された端壁とを備え、
    前記端壁は、前記下板に連続した第1外板と、前記第1外板の内側に配置された第1内板とを有し、
    前記下板と前記第1内板の間には第1空隙が形成され、前記第1外板と前記第1内板の間には第2空隙が形成されており、
    前記第1空隙に前記主幹部材の前記底板が離脱可能に配置され、前記第2空隙に前記主幹部材の前記端板が離脱可能に配置されている、容器。
  2. 前記端壁は、前記第1外板の上端と前記第1内板の上端とに連設され、前記第2空隙を形成するための第1上板を有する、請求項1に記載の容器。
  3. 前記主幹部材の前記底板は、前記枠部材の前記下板に面接触し、前記枠部材の前記第1空隙では前記第1内板の下端に線接触している、請求項1又は2に記載の容器。
  4. 前記主幹部材の前記端板は、前記枠部材の前記第2空隙では前記端壁の内面に面接触している、請求項1から3のいずれか1項に記載の容器。
  5. 前記側壁には、前記側壁の上端から前記下板に向けて延びる開口部が設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記側壁は、前記下板に連続した第2外板と、前記第2外板の内側に配置された第2内板とを有し、
    前記第2外板には、前記第2内板の内側に配置され、前記下板に沿った前記開口部の下縁を覆う折返部が設けられている、請求項5に記載の容器。
  7. 前記第2内板には、係止部が設けられ、
    前記折返部には、前記係止部に係止された被係止部が設けられている、請求項6に記載の容器。
  8. 前記端壁と前記側壁には、
    上端に位置決め凸部がそれぞれ設けられ、
    下端に他の前記容器に形成された前記位置決め凸部を配置する位置決め凹部がそれぞれ設けられている、請求項6又は7に記載の容器。
  9. 前記端壁の前記第1内板には、前記側壁の前記第2外板と前記第2内板の間に配置された第1差込板が連設され、
    前記側壁の前記第2外板には、前記端壁の前記第1外板と前記第1内板の間に配置された第2差込板が連設されている、請求項6から8のいずれか1項に記載の容器。
  10. 前記主幹部材の前記端板には、係止突部が設けられ、
    前記枠部材の前記端壁には、前記係止突部が係止された係止穴が設けられている、請求項1から9のいずれか1項に記載の容器。
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