JP3216276B2 - キャニスタ飽和度検出装置および制御装置 - Google Patents

キャニスタ飽和度検出装置および制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクから発生す
る燃料蒸気を吸着するキャニスタの飽和度検出装置およ
び制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の、内燃機関の燃料蒸気制御装置
の一例として、実開昭56−8836号公報に開示され
た技術がある。
【0003】内燃機関を搭載した自動車等において、エ
ンジンの停止中に燃料タンクから燃料蒸気が発生する
が、この燃料蒸気はパイプによりキャニスタに送られ、
キャニスタ内の活性炭に吸着される。キャニスタはエン
ジンの吸気系にパイプにより連通しており、また大気に
も連通しているのでエンジンが作動すると、吸気管の負
圧がキャニスタに作用して、キャニスタ内に大気が吸入
され、この大気により活性炭から燃料蒸気が離脱して、
すなわちパ−ジされてエンジンの吸気系に吸入され、吸
入空気と混合されて燃焼することになる。
【0004】ところで、キャニスタ内の活性炭から燃料
蒸気がパ−ジされる時は吸熱反応である。そのため活性
炭キャニスタの温度が低いと活性炭から燃料蒸気が離脱
し難いことになる。
【0005】そこで上記従来技術では、活性炭キャニス
タをウオ−タジャッケットで囲み、これに温められたエ
ンジン冷却水を流出入させることにより、エンジン始動
時に活性炭キャニスタの温度はすぐに上昇し、活性炭に
吸着していた燃料蒸気を素早くパ−ジさせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン稼働時においては燃料を噴射させるインジェクタから
の温められたリタ−ン燃料等の影響により、燃料蒸気の
発生は活発となり、キャニスタが燃料蒸気の離脱を十分
に行えないと、エンジン停止後のキャニスタが短時間で
過飽和状態になり、燃料蒸気が大気放出されて好ましく
ない。
【0007】そこで本発明は、キャニスタの飽和度検出
を良好に行うことができ、またこの検出結果に応じて、
エンジン稼働時のキャニスタ飽和度を常に低レベルに抑
制することができるキャニスタ飽和度検出装置および制
御装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、請求項1では、エンジンの
排気ガス中の酸素濃度に応じてエンジンの空燃比を所定
の値に制御する空燃比フィードバック制御手段と、前記
エンジンの燃料タンクから発生する燃料蒸気を吸着する
キャニスタと、該キャニスタ内の温度を検出する温度検
出手段と、前記エンジンの吸気管内に導入する前記燃料
蒸気のパージ流量を制御するパージバルブと、該パージ
バルブの開度を制御する制御回路とを備え、前記制御回
路は前記吸気管に燃料蒸気が導入されている場合といな
い場合との前記空燃比の差、および前記燃料蒸気のパー
ジ流量に基づいて前記燃料蒸気の濃度を演算する燃料蒸
気の濃度演算手段と、この燃料蒸気の濃度と前記キャニ
スタ内の温度とに応じて、前記キャニスタの飽和度を演
算する飽和度演算手段とを備えたこを特徴とするキャニ
スタ飽和度検出装置を提供する。
【0009】また請求項2では、請求項1記載の装置に
おいて、前記燃料タンクの燃料を冷却する燃料冷却装置
を設け、前記制御回路は、前記キャニスタ飽和度が所定
の飽和度以上か否かを制御する判別手段を有し、この飽
和度が前記所定の飽和度以上のとき、前記燃料冷却装置
を作動させることを特徴とするキャニスタ飽和度制御装
置を提供する。
【0010】
【作用】本発明の請求項1によれば、燃料蒸気がパージ
されている場合と、パージされていない場合の空燃比の
差と、燃料蒸気のパージ流量とから、パージされる燃料
蒸気濃度を求め、さらにキャニスタ内の温度を検出し、
これらからキャニスタの飽和度(キャニスタ飽和時の吸
着量に対する各時点の吸着量の比率)を検出する。また
請求項2によれば、飽和度の検出結果に応じて燃料の温
度を下げ、エンジン稼働時のキャニスタの飽和度を低レ
ベルに抑制し、エンジン停止後のキャニスタが、短時間
で過飽和状態になるのを事前に防ぐ。
【0011】
【実施例】次に本発明の、キャニスタ飽和度検出装置お
よび制御装置を、図に示す一実施例に基づき説明する。
【0012】〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例
を示すもので、キャニスタ飽和度検出装置および制御装
置の構成図を示すものである。
【0013】本実施例の装置において、1は燃料タンク
でありこの燃料タンク1内には、燃料を噴射させるイン
ジェクタ7へ燃料を圧送するためのフュ−エルポンプ1
6が備えられている。2は燃料蒸気を吸着させるキャニ
スタであり、このキャニスタ2には、キャニスタ2内の
温度を検出するためのキャニスタ温度センサ14が設け
られている。5はエンジンに空気を導入するインテ−ク
マニホルドであり、このインテ−クマニホルド5内には
マニホルド5内の負圧を検出するためのバキュ−ムセン
サ6が配置されている。さらにインテ−クマニホルド5
内の負圧により、キャニスタ2に吸着した燃料蒸気を離
脱すなわちパ−ジさせインテ−クマニホルド5内へ導入
するパ−ジ配管9と、該パ−ジ配管途中には、離脱した
燃料蒸気の流量を制御するパ−ジバルブ3が設置されて
いる。
【0014】また、インテ−クマニホルド5内の空気流
入上流側にはアクセル開度を検出するスロットルセンサ
15が備えられ、さらにインテ−クマニホルド5の空気
流入下流側には、燃焼室8へ空気を導入する吸気ポ−ト
17が気筒の数に応じ設けられ、前記吸気ポ−ト17に
は、インジェクタ7が備えられている。また、エンジン
本体18にはエンジンの回転数を検出する回転数検出セ
ンサ13が設置されている。19は燃焼室8での燃焼後
の排気ガスを排出する排気導管であり、前記排気導管1
9中には排気ガス中の酸素濃度を検出するO2 センサ1
0が設けられている。12はインジェクタからのリタ−
ン燃料を冷却させるフュ−エルク−ラ33を含む燃料冷
却装置であり、11は各センサからの信号により後述す
る演算処理を行う、マイクロコンピュータを含むエンジ
ンコンピュ−タ(ECU)を示している。
【0015】上述したように、エンジンを搭載した自動
車等において、エンジンの停止中に燃料タンク1から燃
料蒸気が発生するが、この燃料蒸気はパイプ20により
キャニスタ2に送られ、キャニスタ2内の活性炭に吸着
される。キャニスタ2はエンジンの吸気系であるインテ
−クマニホルド5にパ−ジ配管9により連通しており、
また大気放出口4を介して、大気にも連通しているので
エンジンが作動すると、インテ−クマニホルド5内の負
圧がキャニスタ2に作用して、キャニスタ2内に大気が
吸入され、この大気により活性炭から燃料蒸気がパ−ジ
されてエンジンの吸気系に吸入され、吸入空気と混合さ
れて、吸気ポ−ト17を介して各燃焼室8へ導入され、
燃焼することになる。
【0016】また、燃焼後の排気ガスにおいて、三元触
媒の転換効率つまりNOX 、HC、COの浄化率は、エ
ンジンでの燃焼が理論空燃比で行われたときに最良とな
るという既知の理論に基づき、O2 センサ10の信号を
もとに燃焼が常に理論空燃比で行われるようにフィ−ド
バック制御がなされている。
【0017】しかし、バキュ−ムセンサ6で求められた
吸気管内圧力に対応したインジェクタ7の燃料噴射量
に、燃料蒸気が加わるために、O2 センサ10において
空燃比のずれが検出される。
【0018】そこで本実施例では、燃料蒸気がパ−ジさ
れている時と、パ−ジされていない時の空燃比の差と、
燃料蒸気のパ−ジ流量より燃料蒸気の濃度を求め、キャ
ニスタ2の飽和度を推定し、その結果に基づきキャニス
タを冷却するものであり、詳細を以下に説明する。
【0019】図2、3は本実施例の作動を示すもので、
図2はパージバルブ3が閉じられ燃料蒸気がパージされ
ていない場合における、空燃比フィ−ドバック制御のフ
ロ−チャ−ト、図3はキャニスタ飽和度検出のフロ−チ
ャ−トである。
【0020】つまり、図2に示すように、エンジンコン
ピュ−タ11は、ステップ100にて、回転数検出セン
サ13の信号よりエンジン回転数NEを、またバキュ−
ムセンサ6より吸気管内圧力PMを、さらにスロットル
センサ15よりアクセル開度TAを算出する。
【0021】さらにステップ101にて、排気導管19
に配設されたO2 センサ10の検出信号に基づき、排気
ガス濃度が理論空燃比を境にして、起電力の出力が急変
することを利用して、エンジンコンピュ−タ11の比例
積分処理により、理論空燃比に対するずれの割合を、空
燃比補正係数λi として算出する。
【0022】次にステップ102にて、吸気管内圧力P
Mに対応した、所定時間における空燃比補正係数の平均
値λを求め記憶する。そしてステップ103にて、エン
ジン回転数NE、吸気管圧力PM、アクセル開度TA、
空燃比補正係数の平均値λをパラメ−タとして、燃料噴
射量すなわちインジェクタ7の駆動パルス幅TAUIN
Jがフロ−チャ−ト内の噴射パルス幅の算出式により求
められる。ここでκは、エンジン水温等により変化する
補正係数を示している。
【0023】上記算出結果に基づき、ステップ104に
て、インジェクタ7をTAUINJ時間駆動することに
より、運転条件に対応し、かつ理論空燃比になる燃料が
供給されることになる。
【0024】次にキャニスタ飽和度検出のフロ−チャ−
トを図3に示す。エンジンコンピュ−タ11は、ステッ
プ200にて、上述した燃料蒸気がない場合の、空燃比
フィ−ドバック制御により空燃比補正係数の平均値λが
算出されているか否かで燃料蒸気パ−ジ許可を判断す
る。空燃比フィードバック制御が完了せず平均値λが求
められていなければ、図3に示す処理は行なわないこと
になるが、空燃比補正係数の平均値λの算出が完了して
いれば、次のステップ201で上述したパージバルブ3
が閉じられた状態での空燃比フィードバック制御により
求められた、上記空燃比補正係数の平均値λの値をλ’
に置き換える。
【0025】次にステップ202にて、数式1に基づい
て吸入空気量Qが算出される。ここで、KTPは充填効
率に相当する係数を示し、定数としてECUに記憶され
るもので、Vはエンジンの排気量を示している。
【0026】
【数1】Q=(NE/60)×(PM/760)×KT
P×(V/2) 次に、ステップ203にてパージバルブ3の開度を算出
設定するために、空燃比のずれをO2 センサ10でモニ
タしながら、徐々にパージバルブ3の開度を拡げる。そ
して、空燃比が安定したところで燃料蒸気濃度の算出に
移る。このステップ203の詳細な制御は以下の手順で
行われる。
【0027】O2 センサ10の出力がリッチ(理論空燃
比に対し過剰状態)であり、かつλ’≦Δλの場合、数
式2(イ)により制御パージ率tPRGRi (吸入空気
量に対するパージ流量の割合に相当)が算出される。ま
た、O2 センサ10の出力がリッチであり、かつλ’>
Δλの場合、数式2(ロ)により制御パージ率tPRG
i が算出される。さらに、O2 センサ10の出力がリ
ーン(理論空燃比に対し過少状態)である場合、数式3
に基づき制御パージ率tPRGRi が算出される。ここ
でΔλは、急激な空燃比補正係数の入力による燃料噴射
への影響を考慮して設定された空燃比補正係数のガード
値を示している。
【0028】
【数2】(イ)tPRGRi =tPRGRi-1 −0.1 (ロ)tPRGRi =tPRGRi-1
【0029】
【数3】tPRGRi =tPRGRi-1 +0.02 さらに、上記において算出された制御パージ率tPRG
i と、表1に示す吸気管内圧力および最大パージ流量
の関係を示す6つの組み合わせによる補間演算から算出
した最大パージ流量と、上記において算出された吸入空
気量Qとから、数式4によりパージバルブの駆動DUT
Y値が求められる。この駆動DUTY値は100msを
一周期とした駆動DUTY値として表現されるものであ
る。
【0030】
【表1】
【0031】
【数4】 次にステップ204にて、パージ中の空燃比補正係数の
平均値λ’を算出する。さらにステップ205でλi
とλi-3 ’の差の絶対値が1%以下であれば数式5によ
りパ−ジ流量Q’を算出することになる。また前記差の
絶対値が1%以上であれば再び数式1によるエンジン吸
入空気量Qから算出することになる。ここで、Cは流量
係数を、Δpはパ−ジバルブ上下流圧力差つまり大気圧
とバキュ−ムセンサ出力の負圧との差を、γaは空気の
比重を、gは重力加速度を示している。また、Aはパ−
ジバルブの弁開度面積を示しており、これはパ−ジバル
ブ全開時面積と駆動DUTY値の積によって与えられ
る。
【0032】
【数5】
【0033】さらにステップ207にて、エンジンの消
費燃料量F0 を数式6により算出する。ここで、TAU
INJ’は燃料蒸気パージ実行中の燃料噴射パルス幅
を、INJQはインジェクタ7の静的流量と本数の積
を、rG は燃料の比重を示している。
【0034】
【数6】
【0035】次にステップ208にて、数式7より燃料
蒸気を含む場合の空燃比補正係数の平均値λ’と、燃料
蒸気を含まない場合の空燃比補正係数の平均値λ等か
ら、パージされる燃料蒸気濃度Fを算出する。
【0036】
【数7】 次にステップ209にて、キャニスタ2内の温度を検出
する。キャニスタ飽和度は、図4に示すように、たとえ
ば80°Cの場合は実線に、20°Cの場合は破線に示
すように、キャニスタ内の温度により変化する。そこで
ステップ210にて、キャニスタ2内の温度変化にとも
なうキャニスタ飽和度を図4より推定し、ステップ21
1にて飽和度が所定値より大きい場合は、キャニスタ2
に供給される燃料蒸気を減少させる必要があるため、ス
テップ212にて後に説明する燃料冷却装置12を作動
させることになり、この時の空燃比補正係数のガード値
Δλはステップ213にて0.75に設定されることに
なる。また、飽和度が所定値以下の場合は、ステップ2
14、215にて燃料冷却装置12は停止されることに
なり、空燃比補正係数のガード値Δλは0.85に設定
されることになる。
【0037】次に、燃料蒸気の発生を制御する燃料冷却
装置12の構成について図5に示す。これは、車両用空
調装置の冷凍サイクルを使用したものである。本実施例
の燃料冷却装置12は、車両用空調装置のメインサイク
ル22から、冷媒を燃料冷却装置12へ導く第2リキッ
ド配管23と、燃料を冷却する燃料冷却装置12と、燃
料冷却装置12からメインサイクル22へ冷媒を戻す第
2吸入配管25と、上記に述べた方法により検出したキ
ャニスタ2の飽和度に応じて駆動信号を出力するアンプ
25と、燃料冷却装置12へ流入する冷媒の制御をする
電磁弁26とを備えている。
【0038】車両用空調装置の冷凍サイクルは、コンプ
レッサ27と、コンデンサ28と、リザ−バタンク29
と、膨張弁30およびエバポレ−タ31により構成され
るが、前記燃料冷却装置12はメインサイクル22にお
いて、エバポレ−タ31と並列の関係に配設されてい
る。つまり、前記リザ−バタンク29と膨張弁30を連
絡する第1リキッド配管31から燃料冷却装置12へ通
じる第2リキッド配管23が分岐し、さらにコンプレッ
サ27とエバポレ−タ31を連絡する第1吸入配管32
から燃料冷却装置12へ通じる第2吸入配管25が分岐
している。また、第2リキッド配管途中には、固定絞り
の電磁弁が配設されている。
【0039】本構成によれば、キャニスタ2の飽和度が
所定値以上であれば、電磁弁26に通電され電磁弁26
が開弁され燃料冷却装置12内に冷媒が流れ込み、高温
燃料を冷却することになる。また、前記キャニスタ2の
飽和度が所定値に満たない場合は、電磁弁26への通電
が断たれ、燃料冷却装置12内へは冷媒は流入しないこ
とになる。
【0040】次に本実施例の効果を図6に示す。図6は
車両放置時間とキャニスタ飽和度の関係を示す線図であ
る。一点鎖線に示す従来の場合は、エンジン停止直後の
キャニスタ飽和度はB領域であり、車両放置時間に対し
キャニスタ飽和度は増加し、ついには過飽和状態とな
り、斜線部33に示すオーバーフロー領域が発生し、燃
料蒸気を大気放出口4から放出することになるが、走行
中のキャニスタの飽和度を制御しエンジン停止直後のキ
ャニスタの飽和度をA領域にしておくことにより、キャ
ニスタ2が過飽和状態になり燃料蒸気が大気へ放出され
るのを抑制することができる。
【0041】なお、本実施例においては、キャニスタ内
の温度を温度検出センサにより直接検出しているが、温
度検出手段としては、これに限られるものではなく、例
えば、キャニスタ内の温度をエンジン冷却水温度もしく
は吸入空気温度等から推定して検出することでも代用で
きる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1では燃料蒸気
がパージされている場合と、パージされていない場合の
空燃比の差とパ−ジ流量より、キャニスタの飽和度を良
好に検出することができる。そして請求項2では、飽和
度の検出結果に応じて、エンジン稼働時にキャニスタの
飽和度を常に低いレベルに制御することができ、これよ
り、車両放置時における燃料蒸気の大気放出量を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すキャニスタ飽和度検出
装置および制御装置の構成図。
【図2】空燃比フィ−ドバック制御の処理手順を示すフ
ロ−チャ−ト。
【図3】キャニスタ飽和度検出の処理手順を示すフロ−
チャ−ト。
【図4】キャニスタ飽和吸着度と燃料蒸気中に含まれる
燃料濃度の関係を示す線図。
【図5】燃料冷却装置の構成図。
【図6】車両放置時間とキャニスタ飽和度の関係を示す
線図。
【符号の説明】
2 キャニスタ 3 パージバルブ 6 バキュームセンサ 11 エンジンコンピュータ 10 O2 センサ 13 回転数検出センサ 14 温度検出手段をなすキャニスタ温度検出センサ 15 スロットルセンサ 12 燃料冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気ガス中の酸素濃度に応じ
    てエンジンの空燃比を所定の値に制御する空燃比フィー
    ドバック制御手段と、前記エンジンの燃料タンクから発
    生する燃料蒸気を吸着するキャニスタと、該キャニスタ
    内の温度を検出する温度検出手段と、前記エンジンの吸
    気管内に導入する前記燃料蒸気のパージ流量を制御する
    パージバルブと、該パージバルブの開度を制御する制御
    回路とを備え、 前記制御回路は前記吸気管に燃料蒸気が導入されている
    場合といない場合との前記空燃比の差、および前記燃料
    蒸気のパージ流量に基づいて前記燃料蒸気の濃度を演算
    する燃料蒸気濃度演算手段と、この燃料蒸気の濃度と前
    記キャニスタ内の温度とに応じて、前記キャニスタの飽
    和度を演算する飽和度演算手段とを備えたことを特徴と
    するキャニスタ飽和度検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記燃料
    タンクの燃料を冷却する燃料冷却装置を設け、前記制御
    回路は、前記キャニスタ飽和度が所定の飽和度以上か否
    かを判別する判別手段を有し、この飽和度が前記所定の
    飽和度以上のとき、前記燃料冷却装置を作動させること
    を特徴とするキャニスタ飽和度制御装置。
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