JP3925273B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化制御に関し、特に、NOx浄化制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流入する排気の空燃比がリーンの時にNOxをトラップし、該空燃比がリッチの時にトラップしたNOxを脱離、浄化するNOxトラップ触媒を備えた内燃機関においては、NOxトラップ触媒にトラップされるNOxの堆積量が大きくなると、空燃比をリッチにしてNOxを還元するようにしている。
【0003】
従来、機関運転状態(機関回転速度及び燃料噴射量)に応じて決定される所定の加算量を一定時間毎に加算する積算処理を行って、NOxトラップ触媒に堆積するNOx量を演算するようにしたものがある(特開2000−130154号参照)。
ところで、機関から排出されるNOx排出量は機関に吸収される作動ガス(吸入空気量及びEGRガス)中の空気量に依存しており、作動ガス中の空気量が大きいほど燃焼速度が速くなって前記NOx排出量は増加する。そして、吸気絞り弁、EGR弁、過給機等によって吸入空気量及びEGR量を制御する際、過渡状態では吸入空気量及びEGR量の実際値が目標値に対して遅れを伴うため、前記NOx排出量は定常状態と過渡状態とで異なる値となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術のように機関回転速度と燃料噴射量だけでNOx堆積量を推定していると、作動ガス中の空気量の遅れを考慮することにならないため、過渡状態では推定値と実際値との間に差異が生じるといった問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、
内燃機関の排気通路に配置され、排気空燃比がリーンのとき流入する排気中のNOxをトラップし、排気空燃比がリッチのときトラップしたNOxを脱離浄化するNOxトラップ触媒と、
前記NOxトラップ触媒のNOxトラップ総量に応じて排気空燃比をリッチにする空燃比制御手段と、
を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
予め求められた機関に吸入される作動ガス中の空気量と機関が排出する単位出力単位時間当たりのNOx排出量との相関に基づき、機関に吸入される作動ガス中の空気量に応じて機関が排出する単位出力単位時間当たりのNOx排出量を算出し、この単位出力単位時間当たりのNOx排出量から求められる単位時間当たりのNOx排出量に基づいて前記NOxトラップ総量を推定する一方、前記単位時間当たりのNOx排出量を前記NOxトラップ触媒にトラップされる単位時間当たりのNOxトラップ量とみなし、該単位時間当たりのNOxトラップ量を前記NOxトラップ総量の大きさに応じて補正するNOxトラップ総量推定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る発明によると、
既述のように、単位出力単位時間当たりに機関から排出されるNOx量は、機関に流入する作動ガス中の空気量に相関し、該空気量は過渡運転時に大きく変化する(図2参照)。
したがって、該作動ガス中の空気量に応じて算出した単位出力単位時間当たりのNOx排出量から求められる単位時間当たりのNOx排出量に基づいて、過渡運転時でも精度良くNOxトラップ総量を推定できる。これにより、排気空燃比リッチ制御によるNOxの還元処理を開始するタイミングを適切に設定でき、排気浄化性能が向上する。
また、NOx排出量をNOxトラップ量とみなすことで、NOxトラップ総量を容易に推定することができる。
【0007】
また、NOxトラップ触媒は、排気中のNOxを硫酸塩として化学的にトラップするため、NOxトラップ総量の増加に伴い、単位時間にトラップできるNOx量も減少する。そこで、単位時間当たりのNOxトラップ量を、NOxトラップ総量の大きさに応じて補正することにより精度良く推定することができる。
また、請求項2に係る発明は、
運転状態に基づいて機関出力を演算する機関出力演算手段を備え、
前記NOxトラップ総量推定手段は、前記単位出力単位時間当たりのNOx排出量に機関出力を乗じて単位時間当たりのNOx排出量を演算し、この単位時間あたりのNOx排出量を積算して前記NOxトラップ総量を推定することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明によると、
作動ガス中の空気量に応じて先に算出した単位出力単位時間当たりのNOx排出量に、機関出力を乗じることで容易に単位時間当たりのNOx排出量に換算でき、この単位時間当たりのNOx排出量を積算することにより、NOxトラップ総量を推定することができる。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、
前記機関出力演算手段は、機関回転速度と燃料噴射量とを乗じた値に基づいて前記機関出力を演算することを特徴とする。
請求項3に係る発明によると、
機関出力は、機関回転速度と機関トルクとを乗じて算出されるが、このうち機関トルクは、燃料噴射量に略比例し強い相関がある。機関回転速度は、クランク軸に取り付けられた回転速度センサから、燃料噴射量は燃料噴射弁への通電時間(パルス幅)から容易に検出可能であり、比較的簡単に機関出力相当値を演算できる。したがって、機関回転速度と燃料噴射量とから演算した機関出力相当値で置き換えることで、簡素な演算によりNOx排出量を十分な精度で推定することができる。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、
機関に吸入される吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、
前記NOxトラップ総量推定手段は、前記吸入空気量が前記作動ガス中の空気量とみなすことを特徴とする。
請求項4に係る発明によると、
例えば、吸気絞り弁開度が一定であっても、EGR量が変化することにより、そのEGR量の変化に伴って吸入空気量も変化するので、吸入空気量を検出して検出値を作動ガス中の空気量とみなすことにより、過渡運転時でも高精度に作動ガス中の空気量に応じた単位出力単位時間当たりのNOx排出量を算出することができる。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、
前記NOxトラップ総量推定手段は、前記単位時間当たりのNOxトラップ量を、前記単位時間当たりのNOx排出量の大きさに応じて補正することを特徴とする。
請求項5に係る発明によると、
NOxトラップ触媒は、その触媒担体上に担持されたトラップ剤に一時的にNOxを保持する。そのトラップ剤が排気と接する表面積は有限であり、よって、単位時間当たりにトラップできるNOx量も限られている。即ち、トラップ能力を超えたNOx量が機関から排出されると、その一部のみがトラップされることになる。そこで、単位時間当たりのNOxトラップ量を、単位時間当たりのNOx排出量の大きさに応じて補正することにより精度良く推定することができる。
【0013】
また、請求項6に係る発明は、
前記NOxトラップ総量推定手段は、単位時間当たりのNOxトラップ量を、前記単位時間当たりのNOxトラップ量を機関の排気流量の大きさに応じて補正することを特徴とする。
請求項6に係る発明によると、
上述したように、トラップ剤が排気と接する表面積は有限であるため、単位時間当たりのNOxトラップ量は、排気流量の影響も受けることになる。すなわち、単位時間当たりのNOx排出量が同一であっても、排気流量が大きくなってくると相対的にトラップされるNOx量は減少してくる。そこで、単位時間当たりのNOxトラップ量を、排気流量の大きさに応じて補正することにより精度良く推定することができる。
【0014】
また、請求項7に係る発明は、
前記NOxトラップ総量推定手段は、機関回転速度と燃料噴射量とに基づき前記排気流量を演算する排気流量演算手段を有することを特徴とする。
請求項7に係る発明によると、
排気流量を機関回転速度と燃料噴射量から簡易に推定演算することができる。
【0016】
また、請求項8に係る発明は、
前記NOxトラップ総量推定手段は、前記単位時間当たりのNOxトラップ量を前記NOxトラップ触媒の担体温度に応じて補正することを特徴とする。
請求項8に係る発明によると、
NOxトラップ触媒の単位時間当たりのトラップ量は、触媒担体温度の関数である。そこで、単位時間当たりのNOxトラップ量を、NOxトラップ触媒の担体温度に応じて補正することにより精度良く推定することができる。
【0017】
また、請求項9に係る発明は、
前記NOxトラップ総量推定手段は、機関の冷却水温に基づき前記担体温度を演算する担体温度演算手段を有することを特徴とする。
請求項9に係る発明によると、
冷間時のNOxトラップ触媒の触媒担体温度は、機関冷却水温との相関が強い。そこで、一般的でかつ容易に検出可能な機関冷却水温を用いて触媒担体温度を推定演算することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、過給機付ディーゼルエンジンのシステム図である。
図に示すように、エンジン本体1には、コモンレール2、燃料噴射弁3及び図示しない燃料ポンプを構成要素とするコモンレール燃料噴射系が設けられており、高圧の燃料をエンジン本体1に供給する。前記燃料噴射弁3は、燃焼室に燃料を直接噴射し、かつ、メイン噴射の前にパイロット噴射が可能であり、また、コモンレール2内の設定燃料圧力を変更することにより、燃料噴射圧力(以下噴射圧という)を可変に制御できる。
【0019】
過給機4のコンプレッサ4aは吸気通路5に接続されており、駆動されて圧縮空気をエンジン本体1に供給する。
過給機4のタービン4bは排気通路6に接続されており、エンジン本体1からの排気により回転されて前記コンプレッサ4aを駆動する。
吸気通路5には、前記過給機4のコンプレッサ4aの上流側に配設されたエアフローメータ7と、吸気絞り弁8とが設けられている。
【0020】
吸気絞り弁8は、例えば、ステップモータを用いて開度変更が可能な電子制御式のものであり、その開度に応じてエンジン本体1に吸入される吸入空気量を制御する。
排気通路6には、エンジン本体1と過給機のタービン4bとの間から分岐して吸気通路5に接続するEGR通路9と、該EGR通路9に介装されたEGR弁10と、前記過給機4のタービン4bの下流側に配設されたNOxトラップ触媒11が設けられている。
【0021】
前記EGR弁10は、例えば、ステップモータを用いた電子制御式のものであり、その開度に応じて吸気側に還流する排気の量、すなわち、エンジン本体1に吸入されるEGR量を制御する。
前記NOxトラップ触媒11は、排気中のNOxをトラップしつつ還元浄化する。
【0022】
各種状態を検出するセンサとして、吸入空気量Qas0を検出する前記エアフローメータ7の他、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ12、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ13、冷却水温Twを検出する水温センサ14、前記NOxトラップ触媒11の触媒担体温度を検出する熱電対15等が設けられる。
【0023】
コントロールユニット20は、前記各種センサからの検出信号に基づいて前記燃料噴射弁3の駆動制御、前記吸気絞り弁8及びEGR弁10の開度制御を行う。また、特に、本発明に係る制御として、前記NOxトラップ触媒11にトラップされたNOxを空燃比をリッチ化して還元浄化するに際し、トラップされたNOxの総量を正確に推定する。
【0024】
上記NOxトラップ総量を推定するルーチンを、図3のフローチャートにしたがって、説明する。
ステップ1では、前記回転速度センサ12によって検出されたエンジン回転速度Ne、アクセル開度センサ13で検出されたアクセル開度Accと前記エンジン回転速度Neとに基づいてマップからの参照等により設定された燃料噴射量Qf、エアフローメータ7によって検出された吸入空気量Qas0に基づき後述するように演算される単位時間あたりの吸入空気量Qac_mg_s、熱電対15によって検出されたNOxトラップ触媒11の触媒担体温度Tbed(または、水温センサ14によって検出された冷却水温Tw)を読み込む。
【0025】
ステップ2では、例えば図4に示したような単位時間あたりの吸入空気量Qac_mg_sとNOx量との相関を表したテーブルから、エンジン1から排出される単位出力単位時間当たりのNOx排出量:NOx_g_kw_20msを演算する。このNOx排出量の単位は、g/kW/20ms(20msec.jobの場合)である。図示のように、既述した特性に合わせて吸入空気量Qacが大きくなるほど、NOx_g_kw_20msが大きくなるように設定してある。
【0026】
ステップ3では、ステップ2で演算したNOx_g_kw_20msと、そのときのエンジン出力Peとの積によりエンジン1から排出される単位時間当たりのNOx排出量を演算し、これをNOxトラップ触媒11にトラップされる単位時間あたりのNOxトラップ量:NOx_g_20msとする。ここでは、ステップ1で検出した燃料噴射量Qfをエンジントルクとみなし、以下の式によりエンジンの出力相当値Peを演算してもよい。
【0027】
Pe=Ne×Qf
ステップ4では、例えば、図5に示すようなテーブルにより単位時間当たりのNOx排出量による補正係数kNOx_eoeを演算する。他の方法としては、エンジンの排気流量とNOxトラップ量との関係を考慮した、図6に示すようなテーブルにより演算したkNOx_qexhや、運転条件によりNOxトラップ量が変化することを考慮した、図7に示すようなマップにより演算したkNOx_ne_qfに置き換えることができる。
【0028】
ステップ5では、NOxトラップ量が触媒担体温度に依存することを考慮して、図8に示すようなテーブルにより、補正係数kNOx_bedを演算する。他の方法としては、図9に示すように、触媒担体温度とエンジン冷却水温との相関性をりようして、図10に示すようなテーブルにより、kNOx_twを演算し、kNOx_bedと置き換えることができる。
【0029】
ステップ6では、単位時間当たりのNOxトラップ量が、それまでに触媒へトラップされたNOxの総量:NOx_trapの影響を受けることを考慮した図11に示すようなテーブルにより補正係数kNOx_trapを演算する。
ステップ7では、ステップ1〜6にて演算した各補正係数を乗算し、最終補正係数kNOxを演算する。
【0030】
ステップ8では、次式のように、前回までのNOxトラップ総量(図でNOx_trap(n-1):n-1は前回の演算結果を示す)に、ステップ3で演算した今回の単位時間当たりのNOxトラップ量:NOx_g_20msと、ステップ7で演算した最終補正係数:kNOxとの積を加算し、今回のNOxトラップ総量:NOx_trapを演算する。
【0031】
NOx_trap=NOx_trap(n-1)+NOx_g_20ms×kNOx
次に、前記単位時間あたりの吸入空気量Qac_mg_sを演算するルーチンを、図12のフローチャートにしたがって、説明する。
ステップ11では、エンジン回転速度Neとエアフローメータ7により検出される吸入空気量Qas0とを読み込み、ステップ12ではこれらの値に基づいて、次式により1シリンダあたりの吸入空気量Qac0を演算する。
【0032】
Qac0=(Qas0/Ne)×KCON♯
ただし、KCON♯:気筒数に応じて定まる定数
図1に示したように、エアフローメータ7はコンプレッサ4a上流の吸気通路5に設けており、該エアフローメータ7からコンプレッサ4a下流のコレクタ部までの遅れ処理を行うため、ステップ13では、L(ただし、Lは整数の定数)回前のQac0の値をコレクタ入口部における1シリンダあたりの吸入空気量Qacnとして求めている。
【0033】
そして、ステップ14では、このQacnに対して、次式(一次遅れの式)により吸気弁位置における1シリンダあたりの吸入空気量Qacを演算する。
Qac=Qacn-1×(1−KIN×KVOL)+Qacn×KIN×KVOL
ただし、KIN:体積効率相当値(EGRによる体積効率の変化を補正するための値)
KVOL:VE/NC/VM
VE:排気量
NC:気筒数
VM:吸気系容積
Qacn-1:前回のQac
これは、コレクタ入口部から吸気弁までのダイナミクスを補償するためのものである。
【0034】
さらに、ステップ15では、1シリンダあたりの吸入空気量Qacを単位時間あたりの吸入空気量Qac_mg_sに変換する。
Qac_mg_s=Qacn-1×Kn♯×{Ne/(60×2)}
ただし、Kn♯:定数(4気筒の場合4、6気筒の場合6)
このように、作動ガス中の空気量(吸入空気量)に基づいて算出した単位出力単位時間当たりのNOx排出量に機関出力を乗じて単位時間当たりのNOx排出量を求め、該単位時間当たりのNOx排出量に各種補正を行って算出した単位時間当たりのNOxトラップ量を積算することで、過渡運転時にも高精度にNOxトラップ総量を推定演算できる。
【0035】
そして、上記にように高精度に推定演算されたNOxトラップ総量に基づいて、NOxトラップ触媒の再生時期を適切に設定して、空燃比リッチ化による再生処理を行うことができ、NOxを含めた排気汚染成分を効率よく浄化することができる。
なお、本実施形態では、単位出力単位時間あたりのNOx排出量NOx_g_kw_20msを演算するのに際して、吸入空気量の遅れを正確に把握するために、エアフローメータの検出値Qas0に基づき演算される単位時間あたりの吸入空気量Qac_mg_sを用いたが、エアフローメータの検出値Qas0をそのものをそのまま用いてもよい。
【0036】
すなわち、図2に示したように、吸入空気量は燃料噴射量Qfとエンジン回転速度Neとの変化に応じて一点鎖線で示したtQaのように変化することが望ましいが、実際は遅れを伴うためQac_mg_sのように変化する。ここで、エアフローメータの検出値Qas0を用いてNOx_g_kw_20msを演算する場合であっても吸入空気量の遅れを把握することができ、Qac_mg_sを用いて演算する場合より、吸入空気量の遅れを検出する精度は20%程度低下することになるが、制御ロジックの簡素化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関の排気浄化装置のシステム構成を示す図。
【図2】過渡運転時の燃料噴射量、機関回転速度、吸入空気量、NOx排出量の変化を示す図。
【図3】本発明の一実施形態の制御を示すフローチャート。
【図4】吸入空気量と単位時間当たりのNOx排出量との関係を示す図。
【図5】単位時間当たりのNOx排出量により補正係数を求めるためのマップ。
【図6】排気流量により補正係数を求めるためのマップ。
【図7】機関回転速度と燃料噴射量により補正係数を求めるためのマップ。
【図8】機関始動後の触媒担体温度と機関冷却水温との関係を示す図。
【図9】触媒担体温度により補正係数を求めるためのマップ。
【図10】機関冷却水温により補正係数を求めるためのマップ。
【図11】NOxトラップ総量により補正係数を求めるためのマップ。
【図12】単位時間あたりの吸入空気量を求めるためのフローチャート。
【符号の説明】
1 エンジン本体
3 燃料噴射弁
4 過給機
5 吸気通路
6 排気通路
7 エアフローメータ
8 吸気絞り弁
9 EGR通路
10 EGR弁
11 NOxトラップ触媒
12 回転速度センサ
13 アクセルセンサ
14 水温センサ
15 熱電対
20 コントロールユニット
Claims (9)
- 内燃機関の排気通路に配置され、排気空燃比がリーンのとき流入する排気中のNOxをトラップし、排気空燃比がリッチのときトラップしたNOxを脱離浄化するNOxトラップ触媒と、
前記NOxトラップ触媒のNOxトラップ総量に応じて排気空燃比をリッチにする空燃比制御手段と、
を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
予め求められた機関に吸入される作動ガス中の空気量と機関が排出する単位出力単位時間当たりのNOx排出量との相関に基づき、機関に吸入される作動ガス中の空気量に応じて機関が排出する単位出力単位時間当たりのNOx排出量を算出し、この単位出力単位時間当たりのNOx排出量から求められる単位時間当たりのNOx排出量に基づいて前記NOxトラップ総量を推定する一方、前記単位時間当たりのNOx排出量を前記NOxトラップ触媒にトラップされる単位時間当たりのNOxトラップ量とみなし、該単位時間当たりのNOxトラップ量を前記NOxトラップ総量の大きさに応じて補正するNOxトラップ総量推定手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 運転状態に基づいて機関出力を演算する機関出力演算手段を備え、
前記NOxトラップ総量推定手段は、前記単位出力単位時間当たりのNOx排出量に機関出力を乗じて単位時間当たりのNOx排出量を演算し、この単位時間あたりのNOx排出量を積算して前記NOxトラップ総量を推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記機関出力演算手段は、機関回転速度と燃料噴射量とを乗じた値に基づいて前記機関出力を演算することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
- 機関に吸入される吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、
前記NOxトラップ総量推定手段は、前記吸入空気量が前記作動ガス中の空気量とみなすことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。 - 前記NOxトラップ総量推定手段は、前記単位時間当たりのNOxトラップ量を、前記単位時間当たりのNOx排出量の大きさに応じて補正することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
- 前記NOxトラップ総量推定手段は、前記単位時間当たりのNOxトラップ量を機関の排気流量の大きさに応じて補正することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
- 前記NOxトラップ総量推定手段は、機関回転速度と燃料噴射量とに基づき前記排気流量を演算する排気流量演算手段を有することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
- 前記NOxトラップ総量推定手段は、前記単位時間当たりのNOxトラップ量を前記NOxトラップ触媒の担体温度に応じて補正することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
- 前記NOxトラップ総量推定手段は、機関の冷却水温に基づき前記担体温度を演算する担体温度演算手段を有することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
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