JP3215246B2 - 作業車の操向装置 - Google Patents

作業車の操向装置

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JP3215246B2 JP33317393A JP33317393A JP3215246B2 JP 3215246 B2 JP3215246 B2 JP 3215246B2 JP 33317393 A JP33317393 A JP 33317393A JP 33317393 A JP33317393 A JP 33317393A JP 3215246 B2 JP3215246 B2 JP 3215246B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクローラ式走行装置を具
備した作業車の、スピンターンを可能とする操向装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から作業車の操向装置に関する技術
は公知とされていたのである。例えば、実開平4−95
570号公報に記載の技術の如くである。しかし、上記
従来技術においては、左右の走行装置の入力用のサイド
ギアの夫々に対して、動力を伝達可能な一対のサイドク
ラッチと、前記サイドクラッチが切り状態にされた側の
走行装置へ、逆転動力を伝達可能な油圧摩擦式の逆転ク
ラッチを備えたものにおいて、前記サイドクラッチの操
作具をクラッチ切り状態とし、そして任意の位置操作に
より、前記逆転クラッチが入り状態となって、スピンタ
ーンが行われるのである。故に、スピンターンの場合に
は旋回中心が機体中心に一致する。この為に、走行装置
が路面の同じ位置で駆動され路面を荒らし易いという不
具合があったのである。また、車両がコンバイン等の農
業機械の場合には、スピンターンした時に、前の行程で
刈り取った既刈取地側を向いてしまうので、再度、隣接
する未刈取作物行程への条合わせが必要となるという不
具合があったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の不
具合を解消すべく、逆転クラッチの接続を徐々に行うこ
とにより、スピンターンの旋回中心を最終的には機体中
心位置とするのであるが、それまでの途中において、旋
回中心を徐々に機体中心にまで任意に変化させて、旋回
半径を自在に変更可能としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、左右の走行装置入力用のサイ
ドギアの夫々に対して動力を伝達可能な一対のサイドク
ラッチLC,RCと、前記サイドクラッチの一方が切り
状態にされた側の走行装置へ逆転動力を伝達可能な油圧
摩擦式の逆転クラッチSCと、を備えたものにおいて、
油圧ポンプP1,P2が設けられ、前記 油圧ポンプP1
の圧油は前記一対のサイドクラッチLC,RCに供給さ
れるように構成し、前記一対のサイドクラッチLC,R
Cは、サイドクラッチバルブV4,V5によりその伝動
トルクが制御されるように構成し、前記油圧ポンプP2
の圧油は一対のサイドブレーキLB,RBと逆転クラッ
チSCに供給されており、一対のサイドブレーキLB,
RBはブレーキ制御弁V2でその制動トルクが制御さ
れ、逆転クラッチSCは逆転切換弁V3によりその伝動
トルクが制御され、更に、前記一対のサイドブレーキL
B,RB及び前記逆転クラッチSCに対し圧油を切り換
えるサイドブレーキバルブV1が設けられているもので
ある。更に、前記油圧ポンプP1,P2の代わりに、一
つの油圧ポンプとフローデバイダーを設け、該油圧ポン
プの圧油を前記フローデバイダーにより分岐させて、前
記一対のサイドクラッチLC,RC、及び、前記一対の
サイドブレーキLB,RBと逆転クラッチSCに供給さ
せるように構成したものである。
【0005】
【作用】次に作用を説明する。即ち、一側のサイドクラ
ッチ(LC又はRC)が入り状態から切り状態になるま
で、伝動トルクを連続的に低下していくように、サイド
クラッチバルブ(V4又はV5)を制御することで、緩
やかな旋回を行うことが出来る。 また、圧油の方向をサ
イドブレーキバルブV1で切り換えるとともに、前記サ
イドブレーキ(LB又はRB)が非作動状態から作動状
態となるまで制動トルクを連続的に上昇していくように
ブレーキ調整バルブV2を変更制御することで、やや急
な旋回を行うことが出来る。 また、逆転クラッチSCが
切り状態から入り状態となるまで、逆転伝動トルクが連
続的に上昇していくように逆転切換弁V3を制御するこ
とで、旋回半径が小さくなり、ついには旋回半径は存在
しなくなる。
【0006】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の作業
車の操向装置による旋回中心の変化を示す平面図、図2
は本発明の作業車の操向装置を示すスケルトン図、図3
は同じく本発明の作業車の操向装置を構成するサイドク
ラッチLC,RCと逆転クラッチSCとサイドブレーキ
LB,RBの油圧回路図、図4は操作具1と制御手段M
と各ソレノイドとの接続関係を示すブロック図、図5は
操作具1の傾動角度に対する逆転側の走行装置の回転数
の変化を示すグラフ、図6は各電磁バルブを操作するソ
レノイドのON−OFFを示す図面、図7は図1のO3
を旋回中心とする旋回状態を示す平面図、図8は図1の
O2を旋回中心とする旋回状態を示す平面図、図9は図
1のO1を旋回中心とする旋回状態の平面図、図10は
図1のOを旋回中心とするスピンターンの状態を示す平
面図である。
【0007】図1において説明する。前述の如く、従来
技術である実開平4−95570号公報の場合には、逆
転クラッチは入り状態と切り状態の2位置のみであるの
で、逆転クラッチが入り状態となると、左右のクローラ
は互いに逆回転となるスピンターンである為、旋回中心
Oは機体中心と一致するのである。故に、逆転クラッチ
を使用してのスピンターンでは、既に走行した側K1の
方向を向いてしまうのである。しかし、作業車がコンバ
インである場合、走行した側は既に作物を刈り取った側
でもあり、実際にオペレータが旋回後に機体を向けたい
のは、隣接する未刈取作物のある未走行側K2の方向で
あり、枕地における旋回においては、逆転クラッチによ
るスピンターンは作業能率上、適していないということ
となるのである。本発明は、スピンターンに至る前の、
不完全スピンターンの状態を現出させて、旋回中心O
を、機体中心がずれた位置O1・O2・O3・・と変更
可能としたものである。図7,図8,図9,図10にお
いて、上記O3,O2,O1,Oと旋回中心の位置がず
れた場合の旋回状態を図示している。
【0008】図2において、本発明の作業車の操向装置
を構成するスケルトンを説明する。図2の上部には、ギ
ア式やHST式変速装置により構成した、主変速や副変
速機構が配置されており、変速後の回転が、左右のサイ
ドクラッチLC,RCの間に固定された操向軸30上の
伝動ギア4に伝達される。該伝動ギア4に伝達された回
転を、油圧摩擦式のサイドクラッチLC,RCを選択的
に接合することにより、サイドギア3L・3Rに伝達す
るのである。左右のサイドクラッチLC,RCがどちら
も接続された場合には作業車は直進となり、左のみを切
ると左側へ旋回し、右のみを切ると右側へ旋回する。
【0009】該サイドクラッチLC,RCを切ることに
よる操向操作は、旋回半径の大きい旋回操向であり、作
物の条に沿う自動操向や、わずかな進行方向の修正等の
場合に用いられる。枕地の旋回や小さな旋回の場合に
は、一方のサイドクラッチLC,RCを切った状態で、
同じ側のサイドブレーキLB,RBを作動させることに
より、旋回操向が行われる。更に、旋回中心を小にする
操向旋回の場合において、サイドクラッチLC,RCを
切って逆転クラッチSCを接続するとスピンターンが行
われる。
【0010】サイドギア3L・3Rは、カウンター軸3
1上のギア10L・10Rと噛合し、カウンター軸31
上の他のギア11L・11Rが車軸32上のギア12L
・12Rと噛合し、車軸32の他の端部に固定された駆
動スプロケット13L・13Rを回転することにより、
左右の走行装置であるクローラ2L・2Rを駆動する。
サイドブレーキLB,RBと逆転クラッチSCは、それ
ぞれ油圧摩擦式に構成され、ブレーキ軸5・35の上に
配置されている。該ブレーキ軸35の上のギア15が、
カウンター軸31上のギア10Lと噛合しており、ま
た、カウンター軸31の上のギア10Rが、逆転軸33
上の逆転ギア17を介して、ブレーキ軸5の上のギア1
6と噛合している。
【0011】そして、該ブレーキ軸5とブレーキ軸35
は内外の遊嵌軸に構成されている。またサイドブレーキ
LB,RBのブレーキケースは、どちらもミッションケ
ースに固定されており、該サイドブレーキLB,RBを
作動させることにより、ブレーキ軸5・35の回転がブ
レーキケースに固定されてブレーキが掛かる。本発明の
要部を構成する逆転クラッチSCは、上記したブレーキ
軸5とブレーキ軸35とを連結する役目をする。該逆転
クラッチSCにより、ブレーキ軸5と35を連結する
と、ギア10Lと10Rの一方から他方へ相対的に逆の
回転を与えることができるよう、ギア連17・16・1
5が構成されている。
【0012】次に図3において、本発明の作業車の操向
装置の油圧回路を説明する。油圧ポンプP1・P2が設
けられており、油圧ポンプP1からの圧油がサイドクラ
ッチLC,RCに供給され、油圧ポンプP2の圧油がサ
イドブレーキLB,RBと逆転クラッチSCに供給され
ている。両油圧ポンプP1・P2を1個としてフローデ
バイダーにより両回路に分岐することも出来る。上段の
サイドクラッチLC,RCの回路は、リリーフ弁36に
より調圧された圧油が、左右のサイドクラッチバルブV
4・V5に供給されている。該サイドクラッチバルブV
4・V5は、高速応答可能な切換弁により構成されてお
り、該サイドクラッチバルブV4・V5を操作するのが
ソレノイドS1L・S1Rである。制御手段Mからの信
号によりソレノイドS1L・S1RのON−OFFのデ
ューティ比を変更可能としている。該サイドクラッチバ
ルブV4・V5により制御された圧油がサイドクラッチ
LC,RCに供給される。
【0013】下段のサイドブレーキ回路について説明す
る。油圧ポンプP2の圧油がサイドブレーキバルブV1
に供給される。該サイドブレーキバルブV1により方向
を切り換えられた圧油がリリーフ弁により調圧されて、
サイドブレーキLB,RBの一方に供給される。該サイ
ドブレーキバルブV1を切換操作するのがソレノイドS
a・Sbである。該サイドブレーキバルブV1とサイド
ブレーキLB,RBとの間に、チェックバルブ37・3
8を介してブレーキ調整バルブV2が配置されている。
該ブレーキ調整バルブV2を操作するのがソレノイドS
2である。該ブレーキ調整バルブV2も高速応答可能な
切換弁に構成されており、制御手段Mからの信号により
ソレノイドS2のON−OFFのデューティ比を変更可
能としている。またサイドブレーキバルブV1が中立
で、左右のサイドブレーキを解除した状態で、逆転クラ
ッチSCへ圧油を供給可能に高速応答する逆転切換弁V
3が設けられている。該逆転切換弁V3も高速応答可能
な切換弁に構成されており、制御手段Mからの信号によ
りソレノイドS3のON−OFFのデューティ比を変更
可能としている。逆転クラッチSCの排油回路には絞り
Orが介在されていて、逆転クラッチSCの応答性向上
に寄与している。
【0014】上記の構成における操作系統を説明する。
本発明の作業車の操向装置を操作するのは操作具1であ
る。該操作具1の傾動角によりポテンショメータEを操
作し、その傾動角度に応じた電圧の変化が制御手段に伝
達されて、それぞれのソレノイドS1L・S1Rと、ソ
レノイドS2とソレノイドS3のON−OFFのデュー
ティ比を無段階に変化させるのである。ソレノイドSa
・Sbは単にON−OFF制御されるのである。そして
操作具1の傾動位置の、角度の小さい段階から大きい段
階へ、N・La・Lb・Lc・Ldの4位置が設定され
ている。該N・La・Lb・Lc・Ld毎の位置におい
て、各ソレノイドの状態を示すのが図6である。図6に
おいて記述する如く、ソレノイドSa・SbはON−O
FFの2位置を取るが、ソレノイドS1L・S1Rとソ
レノイドS2とソレノイドS3は、それぞれデューティ
比を0%から100%まで変更可能としている。
【0015】図5と図6において、直進している状態か
ら操作具1を左側に傾動して、徐々に左旋回する場合に
ついて説明する。操作具1が『N』位置においては、左
右のサイドクラッチLC,RCが共に入り状態であり、
左右のサイドブレーキLB,RBは非作動状態及び逆転
クラッチSCは切り状態で直進している状態である。即
ち、ソレノイドS1L・S1RとソレノイドS2とソレ
ノイドS3及び、ソレノイドSa,Sbは共にOFFで
ある。
【0016】操作具1を『N』から『La』位置までの
範囲で回動すると、ソレノイドS1Rは、0から100
%の範囲デューティー比でON−OFFされ、ソレノイ
ドSaはONとなり、ソレノイドS2はOFFであり、
ソレノイドS3もOFFであり。故に、サイドクラッチ
LCが入り状態から切り状態になるまで、伝動トルクを
連続的に低下していくように、サイドクラッチLCの作
動油給排回路に設けたサイドクラッチバルブV4のソレ
ノイドS1LのON−OFFのデューティ比を高めるよ
う変更制御する。尚、サイドブレーキバルブV1から送
油された圧油は、ブレーキ調整バルブV2がタンクへ開
放されていることにより、サイドブレーキLBは、非作
動状態のままであり、逆転クラッチSCも切り状態であ
る。故に、左のサイドクラッチLCの正転伝動トルクが
低下して、操作具1の傾動位置に応じた緩やかな旋回を
行う。
【0017】操作具1を『Lb』位置まで回動すると、
前記サイドクラッチLCの切り状態は維持しつつ、サイ
ドブレーキLBが非作動状態から作動状態となるまで、
制動トルクを連続的に上昇していくように、制御手段M
がサイドブレーキLB,RBの作動油給排回路に設けた
ブレーキ調整バルブV2のソレノイドS2のON−OF
Fのデューティ比を0%から100%まで高めるよう変
更制御する。サイドブレーキLBの制動力が徐々に上昇
し、サイドクラッチLCの切りによる緩やかな旋回か
ら、サイドブレーキLBの作動によるやや急な旋回に変
化する。
【0018】操作具1を『Lc』位置まで回動すると、
サイドクラッチLCの切り状態は『Lb』の場合と同じ
であるが、『Lb』の状態から、一旦サイドブレーキバ
ルブV1のソレノイドSa・Sbが共にOFFとなり中
立に戻り、同時に、ブレーキ調整バルブV2もOFFと
なり、サイドブレーキLBは非作動状態となる。これ
は、次のスピンターンを可能とする為の過渡期である。
【0019】次に操作具1を『Ld』位置まで回動す
る。サイドクラッチLCの切り状態、及びサイドブレー
キLBの非作動状態は『Lc』位置の状態と同じであ
る。そして前記逆転クラッチSCが切り状態から入り状
態となるまで、逆転伝動トルクが連続的に上昇していく
ように、変更制御する制御手段Mが、逆転クラッチの作
動油給排回路に設けた逆転切換弁V3のソレノイドS3
のON−OFFのデューティ比を0%から100%まで
高めるように変更制御する。これにより、徐々に逆転ク
ラッチSCが接続されていくのである。故に、左のクロ
ーラ2Lが逆転を開始し、ソレノイドS3のON−OF
Fのデューティ比の変更に伴い、旋回中心が図1に示す
ように、O3・O2・O1・Oと徐々に小となるのであ
る。
【0020】図7・図8・図9・図10は旋回中心がO
3,O2,O1,Oの場合の旋回状態を示すものであ
る。図7の状態で機体は、操作具1を『La』の位置に
おくことにより決定される旋回中心O3と機体中心Xと
をつなぐ旋回半径R3でもって大きく旋回する。X' は
旋回後の機体中心を示す。図8の状態で機体は、操作具
1を『Lb』位置におくことにより決定される旋回中心
O2と機体中心Xとをつなぐ旋回半径R2でもって小さ
く旋回する。図9において機体は、操作具1を『Lc』
位置と『Ld』位置の間におくことにより決定される、
不完全スピンターン時の旋回中心O1と機体中心Xとを
つなぐ旋回半径R1でもって非常に小さく旋回する。図
9の状態で機体は、操作具1を『Lc』位置と『Ld』
位置の間におくことにより決定される、不完全スピンタ
ーン時の旋回中心O1と機体中心Xとをつなぐ旋回半径
R1でもって非常に小さく旋回する。図10の状態で機
体は、操作具1を『Ld』位置におくことにより決定さ
れる、スピンターン時の旋回中心Oが機体中心Xと略一
致するため旋回半径は存在しなくなり180°向きを換
えることになる。
【0021】本発明の別の実施例としては、デューティ
比変更方式に変えて、各バルブを電磁比例弁として圧力
制御方式を採用しても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。即ち、一側のサイドク
ラッチ(LC又はRC)が入り状態から切り状態になる
まで、伝動トルクを連続的に低下していくように、サイ
ドクラッチバルブ(V4又はV5)を制御することで、
緩やかな旋回を行うことが出来る。 また、圧油の方向を
サイドブレーキバルブV1で切り換えるとともに、前記
サイドブレーキ(LB又はRB)が非作動状態から作動
状態となるまで制動トルクを連続的に上昇していくよう
にブレーキ調整バルブV2を変更制御することで、やや
急な旋回を行うことが出来る。 また、逆転クラッチSC
が切り状態から入り状態となるまで、逆転伝動トルクが
連続的に上昇していくように逆転切換弁V3を制御する
ことで、旋回半径が小さくなり、ついには旋回半径は存
在しなくなる。即ち、機体がスピンターンとなる前に、
不完全スピンターンの状態を、人為的に作りだすことが
出来るので、スピンターンの旋回中心を機体中心に対し
て異なる位置に移行させることができ、既走行側から未
走行側への旋回をスムーズに行うことが出来るのであ
る。またスピンターンの場合には、左右の走行装置がど
ちらも同じ路面の位置を通過することとなり、スピンタ
ーンの旋回中心Oを中心に、走行装置により抉られた部
分が構成されるが、不完全スピンターンとすることによ
り、走行装置が同じ路面の位置を通過するのを回避する
ことが出来るので、路面の表面を凹ませたり、土壌の偏
りの発生を無くすことが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業車の操向装置による旋回中心の変
化を示す平面図。
【図2】本発明の作業車の操向装置を示すスケルトン
図。
【図3】同じく本発明の作業車の操向装置を構成するサ
イドクラッチLC,RCと逆転クラッチSCとサイドブ
レーキLB,RBの油圧回路図。
【図4】操作具1と制御手段Mと各ソレノイドとの接続
関係を示すブロック図。
【図5】操作具1の傾動位置に対する逆転側の走行装置
の回転数の変化を示すグラフ。
【図6】各電磁バルブを操作するソレノイドのON−O
FFを示す図面。
【図7】図1のO3を旋回中心とする旋回状態を示す平
面図。
【図8】図1のO2を旋回中心とする旋回状態を示す平
面図。
【図9】図1のO1を旋回中心とする旋回状態の平面
図。
【図10】図1のOを旋回中心とするスピンターンの状
態を示す平面図。
【符号の説明】
1 操作具 2 クローラ 5,35 ブレーキ軸 LC,RC サイドクラッチ LB,RB サイドブレーキ SC 逆転クラッチ E ポテンショメータ M 制御手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の走行装置入力用のサイドギアの夫
    々に対して動力を伝達可能な一対のサイドクラッチ
    C,RCと、前記サイドクラッチの一方が切り状態にさ
    れた側の走行装置へ逆転動力を伝達可能な油圧摩擦式の
    逆転クラッチSCと、を備えたものにおいて、油圧ポンプP1,P2が設けられ、 前記油圧ポンプP1の圧油は前記一対のサイドクラッチ
    LC,RCに供給されるように構成し、 前記一対のサイドクラッチLC,RCは、サイドクラッ
    チバルブV4,V5によりその伝動トルクが制御される
    ように構成し、 前記油圧ポンプP2の圧油は一対のサイドブレーキL
    B,RBと逆転クラッチSCに供給されており、 一対のサイドブレーキLB,RBはブレーキ制御弁V2
    でその制動トルクが制御され、 逆転クラッチSCは逆転切換弁V3によりその伝動トル
    クが制御され、 更に、前記一対のサイドブレーキLB,RB及び前記逆
    転クラッチSCに対し圧油を切り換えるサイドブレーキ
    バルブV1が設けられていることを特徴とする、 作業車の操向装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧ポンプP1,P2の代わりに、
    一つの油圧ポンプとフローデバイダーを設け、該油圧ポ
    ンプの圧油を前記フローデバイダーにより分岐させて、
    前記一対のサイドクラッチLC,RC、及び、前記一対
    のサイドブレーキLB,RBと逆転クラッチSCに供給
    させるように構成したことを特徴とする、請求項1に記
    載の作業車の操向装置。
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