JP3214416B2 - 多心テープ光ファイバの画像処理方法、相対位置検出方法と検出装置、画像取得装置および製造方法 - Google Patents

多心テープ光ファイバの画像処理方法、相対位置検出方法と検出装置、画像取得装置および製造方法

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JP3214416B2 JP30411397A JP30411397A JP3214416B2 JP 3214416 B2 JP3214416 B2 JP 3214416B2 JP 30411397 A JP30411397 A JP 30411397A JP 30411397 A JP30411397 A JP 30411397A JP 3214416 B2 JP3214416 B2 JP 3214416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の被覆付き光
ファイバを平行に並べその上に共通被覆を施した多心テ
ープ光ファイバの形状を計測する際に用いられる多心テ
ープ光ファイバの画像処理方法および装置と、各光ファ
イバの相対位置検出方法および装置と、多心テープ光フ
ァイバの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、多心テープ光ファイバの一例を
示す断面図である。図中、1は光ファイバ、2はコーテ
ィング層、3はクラッド、4はコア、5は着色層、6は
共通被覆、7は共通被覆表面、8は多心テープ光ファイ
バ、9は段差、10はピッチである。光ファイバ1は、
図2(B)に示すように、中心部にコア4と呼ばれる高
屈折率の透明体で構成された光伝送域があり、その周囲
にクラッド3と呼ばれる低屈折率の透明体の反射層で被
覆されている。クラッド3の周囲には保護用などのため
のコーティング層2が施されている。コーティング層2
の周囲には、多心テープ光ファイバ8内の個々の光ファ
イバ1が識別できるように、着色層5が設けられてい
る。このような光ファイバ1の複数本を略平行に配置
し、透明な樹脂などによる共通被覆6を施して、テープ
状の多心テープ光ファイバ8が形成されている。
【0003】このような多心テープ光ファイバ8では、
図2(A)に示すように一直線上に並ぶはずの各光ファ
イバ1間に段差9やピッチ10が多少変化する。このよ
うな段差9の発生やピッチ10の変動は、品質の面から
好ましいことではなく、製品検査の段階でチェックする
必要がある。
【0004】多心テープ光ファイバ内の光ファイバの形
状、特に各光ファイバ1間の段差9やピッチ10などを
計測するには、従来は多心テープ光ファイバを切断し、
端面を顕微鏡などで目視観察していた。しかし、切断に
より物理的な力がかかるため、切断自体で配列状態を変
えてしまうことになる。そのため、切断によって測定値
に実際とのズレが生じ、測定ごとにばらつきが生じてし
まう。また、切断という破壊検査のため、製造ラインで
の検査には使用できず、製品全長での品質を保証するこ
とができなかった。
【0005】このような問題を解決するため、多心テー
プ光ファイバを切断せず、非接触で検査を行なう方法が
考えられている。例えば特開平2−167415号公報
や特開平6−148478号公報には、多心テープ光フ
ァイバを透過する光を観測し、複数の光ファイバの間隔
や、共通被覆の厚み等を測定する技術が記載されてい
る。しかしこれらの技術では、各光ファイバ間に段差が
生じていても画像としては変化せず、光ファイバの配列
段差状態は計測することができない。
【0006】また、例えば特開平6−148487号公
報には、多心テープ光ファイバに光を照射し、多心テー
プ光ファイバからの反射光量を測定して各光ファイバの
配列ズレを検出する技術が記載されている。しかし、こ
の文献に記載されている方法では、検出器を多心テープ
光ファイバの走行方向と略直交する方向にスキャンさせ
ながら測定を行なっているため、高速な測定は困難であ
る。また、共通被覆表面7における正反射光の影響を受
けやすく、さらには共通被覆6の厚みの変動による反射
光量の変動を補正することはできないという問題があ
る。
【0007】図3は、従来の多心テープ光ファイバの形
状測定装置の一例を示す概略構成図である。図中、11
は撮像カメラ、12はスリット光、13,14は反射光
である。多心テープ光ファイバ8に対してスリット光1
2を照射し、光ファイバ1からの反射光を撮像カメラ1
1で撮像するものである。スリット光12は、例えば多
心テープ光ファイバ8を略横断するように照射される。
多心テープ光ファイバ8の共通被覆6は、上述のように
透明であるので、スリット光12は各光ファイバ1の表
面に達する。そして各光ファイバ1の着色層5における
反射光13(散乱光)が撮像カメラ11によって受光さ
れる。
【0008】図4は、多心テープ光ファイバにおける入
射光と反射光の関係の説明図である。図中、21,22
は反射光である。多心テープ光ファイバ8にスリット光
12を入射角θ1で照射すると、共通被覆6に侵入する
際に屈折し、出射角θ1’で共通被覆6内を進行する。
そして光ファイバ1の表面で乱反射する。乱反射された
ある反射光21は、再び共通被覆6内を進行して入射角
θ2’で共通被覆表面7に達し、出射角θ2で外部に出
射される。
【0009】いま、光ファイバ1−1と光ファイバ1−
2との間にDなる段差9が生じているとし、光ファイバ
1−1の表面によって反射光21が出射されているもの
とすると、光ファイバ1−2の表面による反射光22
は、距離Lだけ異なった位置に出射される。このとき、
段差9の距離Dと反射光21と反射光22の距離Lとの
関係は、 D=L・( cosθ1'− cosθ2')/ sin(θ1'+θ2')
・ cosθ2 θ1'= sin-1(n1 ・ sinθ1 /n2 ) θ2'= sin-1(n1 ・ sinθ2 /n2 ) で表わされる。ここで、θ1はスリット光12の入射
角、θ2は受光角、n1は空気の屈折率、n2は共通被
覆6の屈折率である。撮像カメラ11によって撮像され
た画像から距離Lを求め、上述の関係を用いて光ファイ
バ1間の段差9の距離Dを求めることができる。
【0010】図5は、多心テープ光ファイバにおいて共
通被覆に凹凸が存在する場合における入射光と反射光の
関係の説明図である。図中、23は凹部、24は反射光
である。上述のようにして、撮像カメラ11で撮像した
画像から、光ファイバ1間の段差9を求めることができ
るが、これは共通被覆表面7が平坦な場合に限られる。
共通被覆表面7に凹凸が存在すると、スリット光12が
共通被覆6内に侵入する位置が異なるため、反射光の位
置も異なってくる。例えば光ファイバ1−2の上部の共
通被覆表面7に深さBなる凹部23が存在する場合、図
5に破線で示すような光路となり、凹部23のない場合
の反射光22と凹部23の存在する場合の反射光24と
の間には距離Mだけの違いがでてくる。距離Mは、 M=B・{ sin(θ2 −θ2')/ cosθ2'+( tanθ1
− tanθ1')・ cosθ2 } で表わされる。このように、共通被覆表面7の凹凸によ
って光ファイバ1の配列段差9がなくても、Mなる誤差
が生じる場合がある。逆に、段差9が生じていても共通
被覆表面7の凹凸によって打ち消され、段差がないよう
に見える場合もある。そのため、正確な光ファイバ1の
位置形状を測定することはできない。
【0011】正確な測定を行なうためには、共通被覆表
面7の形状がわかればよい。そのための一つの方法とし
て、スリット光12の共通被覆表面7における正反射光
を利用する方法がある。図6は、多心テープ光ファイバ
において共通被覆表面での正反射光を受光する場合の説
明図である。スリット光12は、共通被覆表面7への入
射角と等しい反射角で共通被覆表面7で反射される。こ
の正反射光14を受光できるように撮像カメラ11を配
置すればよい。
【0012】このとき、図3および図6に示すように、
各光ファイバ1からの乱反射光13も同時に受光可能で
ある。しかし、正反射光14は非常に強く、正反射光1
4を含む画像から、光ファイバ1からの反射光13の像
を得ることは困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、簡単な装置構成によって多
心テープ光ファイバ内の各光ファイバ間の段差やピッチ
などの形状を非接触で正確に検査することのできる多心
テープ光ファイバの画像処理方法および画像取得装置
と、各光ファイバの相対位置検出方法および装置を提供
するとともに、そのような検査結果をもとに制御を行な
い、高品質の多心テープ光ファイバを製造する多心テー
プ光ファイバの製造方法を提供することを目的とするも
のである。また、共通被覆の樹脂厚が薄い多心テープ光
ファイバにおいて、多心テープ光ファイバ内の各光ファ
イバ間の段差やピッチなどの形状を非接触で正確に検査
することのできる多心テープ光ファイバの画像処理方法
および画像取得装置と、各光ファイバの相対位置検出方
法および装置を提供するとともに、そのような検査結果
をもとに制御を行ない、高品質の多心テープ光ファイバ
を製造する多心テープ光ファイバの製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の被覆付き光ファイバを略平行に並べその上に
共通被覆を施した多心テープ光ファイバに、幅が前記多
心テープ光ファイバの幅より大きく、厚みが前記多心テ
ープ光ファイバの厚みより十分小さいスリット光を、前
記多心テープ光ファイバの長手方向に対して所定の入射
角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入射し、その
反射光の画像を取得して処理する多心テープ光ファイバ
の画像処理方法において、個々の前記光ファイバの前記
被覆の表面からの反射光量と前記共通被覆の表面からの
反射光量を同一画像で観測できる程度に前記共通被覆の
表面からの反射光量を減少するように調節し、前記共通
被覆の表面からの反射光を取得できる角度位置から、前
記個々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光
と前記共通被覆の表面からの反射光とを同一画像として
取得し、処理することを特徴とするものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の多心テープ光ファイバの画像処理方法において、前記
共通被覆の表面からの反射光量を減少する方向に偏光さ
れた画像を取得して処理することを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の多心テープ光ファイバの画像処理方法において、前記
共通被覆の表面からの反射光の反射角度がブリュースタ
ー角度となるように前記スリット光の入射角度を設定し
たことを特徴とするものである。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の多心テープ光ファイバの画像処理方法におい
て、前記スリット光は、前記共通被覆の表面からの反射
光量が減少する方向に偏光されていることを特徴とする
ものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の多心テープ光ファイバの画像処理方法において、前記
共通被覆の表面からの反射光の開口数が、前記スリット
光の入射光の開口数に対して大きい状態で画像を取得す
ることを特徴とするものである。
【0019】請求項6に記載の発明は、複数の被覆付き
光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した多
心テープ光ファイバに、幅が前記多心テープ光ファイバ
の幅より大きく、厚みが前記多心テープ光ファイバの厚
みより十分小さいスリット光を、前記多心テープ光ファ
イバの長手方向に対して所定の入射角度で前記多心テー
プ光ファイバの表面に入射し、その反射光の画像を取得
して処理する多心テープ光ファイバの画像処理方法にお
いて、個々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反
射光量が前記共通被覆の表面からの反射光量に対して十
分大きくなる画像を取得できる角度位置での第1の画像
と、前記共通被覆の表面からの反射光量が前記光ファイ
バの前記被覆の表面からの反射光量に対して十分大きく
なる画像を取得できる角度位置での第2の画像との2つ
の画像を取得し、処理することを特徴とするものであ
り、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の多心テ
ープ光ファイバの画像処理方法において、前記第1の画
像は、前記共通被覆の表面からの反射光量を減少するよ
うに調節した画像であることを特徴とするものである。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項1または
7に記載の多心テープ光ファイバの画像処理方法におい
て、前記スリット光は、広波長域のスペクトルを有して
いることを特徴とするものである。
【0021】請求項9に記載の発明は、複数の被覆付き
光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した多
心テープ光ファイバにおける個々の前記光ファイバの前
記共通被覆の表面からの相対位置を検出する多心テープ
光ファイバの光ファイバ相対位置検出方法において、幅
が前記多心テープ光ファイバの幅より大きく厚みが前記
多心テープ光ファイバの厚みより十分小さいスリット光
を前記多心テープ光ファイバの長手方向に対して所定の
入射角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入射し、
個々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量
と前記共通被覆の表面からの反射光量を同一画像で観測
できる程度に前記共通被覆の表面からの反射光量を減少
するように調節し、前記共通被覆の表面からの反射光を
取得できる角度位置から、前記個々の前記光ファイバの
前記被覆の表面からの反射光と前記共通被覆の表面から
の反射光とを同一画像として取得し、取得した画像から
個々の前記光ファイバの前記共通被覆の表面からの相対
位置を算出することを特徴とするものである。
【0022】請求項10に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバにおける個々の前記光ファイバの
前記共通被覆の表面からの相対位置を検出する多心テー
プ光ファイバの光ファイバ相対位置検出方法において、
幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大きく、厚みが
前記多心テープ光ファイバの厚みより十分小さいスリッ
ト光を、前記多心テープ光ファイバの長手方向に対して
所定の入射角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入
射し、個々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反
射光量が前記共通被覆の表面からの反射光量に対して十
分大きくなる画像を取得できる角度位置での第1の画像
と、前記共通被覆の表面からの反射光量が前記光ファイ
バの前記被覆の表面からの反射光量に対して十分大きく
なる画像を取得できる角度位置での第2の画像との2つ
の画像を取得し、取得した画像から個々の前記光ファイ
バの前記共通被覆の表面からの相対位置を算出すること
を特徴とするものであり、請求項11に記載の発明は、
請求項10に記載の多心テープ光ファイバの光ファイバ
相対位置検出方法において、前記第1の画像は、前記共
通被覆の表面からの反射光量を減少するように調節した
画像であることを特徴とするものである。
【0023】請求項12に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの製造方法において、幅が前記多
心テープ光ファイバの幅より大きく厚みが前記多心テー
プ光ファイバの厚みより十分小さいスリット光を前記多
心テープ光ファイバの長手方向に対して所定の入射角度
で前記多心テープ光ファイバの表面に入射し、個々の前
記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量と前記共
通被覆の表面からの反射光量を同一画像で観測できる程
度に前記共通被覆の表面からの反射光量を減少するよう
に調節し、前記共通被覆の表面からの反射光を取得でき
る角度位置から、前記個々の前記光ファイバの前記被覆
の表面からの反射光と前記共通被覆の表面からの反射光
とを同一画像として取得し、取得した画像から個々の前
記光ファイバの前記共通被覆の表面からの相対位置を算
出し、該相対位置が所定の位置範囲を超えたとき前記多
心テープ光ファイバの樹脂塗布条件を変化させ個々の前
記光ファイバの前記共通被覆の表面からの相対位置を調
整することを特徴とするものである。
【0024】請求項13に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの製造方法において、幅が前記多
心テープ光ファイバの幅より大きく厚みが前記多心テー
プ光ファイバの厚みより十分小さいスリット光を前記多
心テープ光ファイバの長手方向に対して所定の入射角度
で前記多心テープ光ファイバの表面に入射し、個々の前
記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量が前記共
通被覆の表面からの反射光量に対して十分大きくなる画
像を取得できる角度位置での第1の画像と、前記共通被
覆の表面からの反射光量が前記光ファイバの前記被覆の
表面からの反射光量に対して十分大きくなる画像を取得
できる角度位置での第2の画像との2つの画像を取得
し、取得した画像から個々の前記光ファイバの前記共通
被覆の表面からの相対位置を算出し、該相対位置が所定
の位置範囲を超えたとき前記多心テープ光ファイバの樹
脂塗布条件を変化させ個々の前記光ファイバの前記共通
被覆の表面からの相対位置を調整することを特徴とする
ものであり、請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の多心テープ光ファイバの製造方法において、前記
第1の画像は、前記共通被覆の表面からの反射光量を減
少するように調節した画像であることを特徴とするもの
である。
【0025】請求項15に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの製造方法において、幅が前記多
心テープ光ファイバの幅より大きく厚みが前記多心テー
プ光ファイバの厚みより十分小さいスリット光を前記多
心テープ光ファイバの長手方向に対して所定の入射角度
で前記多心テープ光ファイバの表面に入射し、個々の前
記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量と前記共
通被覆の表面からの反射光量を同一画像で観測できる程
度に前記共通被覆の表面からの反射光量を減少するよう
に調節し、前記共通被覆の表面からの反射光を取得でき
る角度位置から、前記個々の前記光ファイバの前記被覆
の表面からの反射光と前記共通被覆の表面からの反射光
とを同一画像として取得し、取得した画像から前記共通
被覆の平均厚さを算出し、該平均厚さに基づいて前記共
通被覆が所定の厚さになるように前記共通被覆の樹脂塗
布条件を制御することを特徴とするものである。
【0026】請求項16に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの製造方法において、幅が前記多
心テープ光ファイバの幅より大きく厚みが前記多心テー
プ光ファイバの厚みより十分小さいスリット光を前記多
心テープ光ファイバの長手方向に対して所定の入射角度
で前記多心テープ光ファイバの表面に入射し、個々の前
記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量が前記共
通被覆の表面からの反射光量に対して十分大きくなる画
像を取得できる角度位置での第1の画像と、前記共通被
覆の表面からの反射光量が前記光ファイバの前記被覆の
表面からの反射光量に対して十分大きくなる画像を取得
できる角度位置での第2の画像との2つの画像を取得
し、取得した画像から前記共通被覆の平均厚さを算出
し、該平均厚さに基づいて前記共通被覆が所定の厚さに
なるように前記共通被覆の樹脂塗布条件を制御すること
を特徴とするものであり、請求項17に記載の発明は、
請求項16に記載の多心テープ光ファイバの製造方法に
おいて、前記第1の画像は、前記共通被覆の表面からの
反射光量を減少するように調節した画像であることを特
徴とするものである。
【0027】請求項18に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの画像を取得する多心テープ光フ
ァイバの画像取得装置において、幅が前記多心テープ光
ファイバの幅より大きく、厚みが前記多心テープ光ファ
イバの厚みより十分小さいスリット光を、前記光ファイ
バの長手方向に対し所定の入射角度で前記多心テープ光
ファイバの表面に入射させる投光手段と、個々の前記光
ファイバの前記被覆の表面からの反射光量と前記共通被
覆の表面からの反射光量を同一画像で観測できる程度に
前記共通被覆の表面からの反射光量を減少する方向に偏
光面が設定された偏光手段と、該偏光手段を介して個々
の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光と前記
共通被覆の表面からの反射光とを同一画像として取り込
むことができる角度位置に配置された撮像手段を有する
ことを特徴とするものである。
【0028】請求項19に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの画像を取得する多心テープ光フ
ァイバの画像取得装置において、幅が前記多心テープ光
ファイバの幅より大きく、厚みが前記多心テープ光ファ
イバの厚みより十分小さいスリット光を、前記光ファイ
バの長手方向に対し所定の入射角度で前記多心テープ光
ファイバの表面に入射させる投光手段と、前記光ファイ
バの前記被覆の表面からの反射光量を減少する方向に偏
光面が設定された偏光手段と、該偏光手段を介して個々
の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量が前
記共通被覆の表面からの反射光量に対して十分大きくな
る画像を取得できる角度位置に配置された第1の撮像手
段と、前記共通被覆の表面からの反射光量が前記光ファ
イバの前記被覆の表面からの反射光量に対して十分大き
くなる画像を取得できる角度位置に配置された第2の撮
像手段を有することを特徴とするものである。
【0029】請求項20に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの画像を取得する多心テープ光フ
ァイバの画像取得装置において、幅が前記多心テープ光
ファイバの幅より大きく厚みが前記多心テープ光ファイ
バの厚みより十分小さいスリット光を前記光ファイバの
長手方向に対して前記共通被覆の表面からの反射光の反
射角度がブリュースター角度となる入射角度で前記多心
テープ光ファイバの表面に入射させる投光手段と、個々
の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光と前記
共通被覆の表面からの反射光とを同一画像または2つの
画像として取り込む撮像手段を有することを特徴とする
ものである。
【0030】請求項21に記載の発明は、請求項18な
いし20のいずれか1項に記載の多心テープ光ファイバ
の画像取得装置において、前記投光手段は、前記共通被
覆の表面からの反射光量が減少する方向に前記スリット
光を偏光させる光源側偏光手段を有していることを特徴
とするものである。
【0031】請求項22に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバの画像を取得する多心テープ光フ
ァイバの画像取得装置において、幅が前記多心テープ光
ファイバの幅より大きく厚みが前記多心テープ光ファイ
バの厚みより十分小さいスリット光を前記光ファイバの
長手方向に対し所定の入射角度で前記多心テープ光ファ
イバの表面に入射させる投光手段と、個々の前記光ファ
イバの前記被覆の表面からの反射光量と前記共通被覆の
表面からの反射光量を同一画像で観測できる程度に前記
共通被覆の表面からの反射光の開口数を前記投光手段に
よる前記スリット光の入射光の開口数に対して大きくな
るように設定する開口数調節手段と、前記開口数調節手
段を介して個々の前記光ファイバの前記被覆の表面から
の反射光と前記共通被覆の表面からの反射光の画像を同
一画像として取り込む角度位置に配置された撮像手段を
有することを特徴とするものである。
【0032】請求項23に記載の発明は、請求項18な
いし22のいずれか1項に記載の多心テープ光ファイバ
の画像取得装置において、前記投光手段が前記多心テー
プ光ファイバの表面に入射させる前記スリット光は、広
波長域のスペクトルを有していることを特徴とするもの
である。
【0033】請求項24に記載の発明は、複数の被覆付
き光ファイバを略平行に並べその上に共通被覆を施した
多心テープ光ファイバにおける個々の前記光ファイバの
前記共通被覆の表面からの相対位置を検出する多心テー
プ光ファイバの光ファイバ相対位置検出装置において、
幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大きく厚みが前
記多心テープ光ファイバの厚みより十分小さいスリット
光を前記光ファイバの長手方向に対し所定の入射角度で
前記多心テープ光ファイバの表面に入射させる投光手段
と、個々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射
光と前記共通被覆の表面からの反射光の画像を同一画像
または2つの画像として取り込む撮像手段と、該撮像手
段によって取り込まれた画像から個々の前記光ファイバ
の前記共通被覆の表面からの相対位置を算出する相対位
置算出手段を有することを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示す構成図である。図中、31は投光部、32は受光
部、33はベース、34は開き角度調整機構、35はガ
イドローラ、36は測定面、41は光源、42はシリン
ドリカルレンズ、43は偏光フィルタ、44はスリッ
ト、45は開き角度調整機構、51は偏光フィルタ、5
2はカメラである。多心テープ光ファイバ8は、ガイド
ローラ35に従って送られている。投光部31は、スリ
ット光を多心テープ光ファイバ8の測定面36に照射
し、その反射光を受光部32で撮像し、画像として取得
する。受光部32は、測定面36で正反射したスリット
光を受光できるように、開き角度調整機構34によって
その角度が調整される。もちろん、この角度は測定面3
6の角度が変化しなければ一定であるので、開き角度調
整機構34を設けなくてもよい。また、この例では投光
部31および受光部32は共通のベース33上に設けら
れているが、別々に設置される構成でもよい。
【0035】投光部31は、光源41、シリンドリカル
レンズ42、偏光フィルタ43、スリット44、開き角
度調整機構45などを有している。光源41は、広波長
域のスペクトルを有するものがよい。図7は、投光光源
による取得画像の違いの説明図である。上述の図2
(B)に示すように、多心テープ光ファイバ8内の各光
ファイバ1には着色層5が設けられている。この着色層
5の色は、各光ファイバ1ごとに異なっている。そのた
め、ある特定波長の光源を使用すると、特定の色の光フ
ァイバについては十分な反射光が得られない場合があ
る。図7(A)に示した画像では、矢印で示した光ファ
イバについては反射光の光量が十分ではなく、かすれた
りあるいは抜けたりしている。左側の矢印のところはか
すれた様子を破線で図示し、右側の矢印のところは抜け
た様子を示している。広波長域のスペクトルを有する光
源41を用いることによって、各光ファイバ1の着色層
5の色に関係なく、十分な反射光量が得られるとともに
ほぼ均一な輝度が得られる。そのため、図7(B)に示
すようにすべての光ファイバ1の画像が良好に得られ
る。
【0036】シリンドリカルレンズ42は、光源41の
光を直線状に集光し、測定面36を照明する光量を増加
させる。また、スリット44は、光源41からの光を所
定幅の直線状に制限し、測定面36における照射領域を
規定する。偏光フィルタ43は、光源41からの光のう
ち、ある特定の偏波面の光のみを透過させる。
【0037】一方受光部32は、偏光フィルタ51、カ
メラ52、開き角度調整機構34などを有している。偏
光フィルタ51は、受光部32に入射する、多心テープ
光ファイバ8の共通被覆表面7からの反射光、および、
各光ファイバ1の着色層5で散乱された反射光のうち、
所定の偏光面を有する反射光のみを透過させる。カメラ
52は、例えばCCDカメラ等によって構成することが
でき、偏光フィルタ51を介して入射した反射光を受光
し、画像信号として出力する。このとき、多心テープ光
ファイバ8の共通被覆表面7からの反射光、および、各
光ファイバ1の着色層5で散乱された反射光の両方の像
を、1つの画像として取得する。また、各光ファイバ1
の着色層5の反射光は散乱光であるため、反射の広がり
角度が広くなる。そのため、受光部32の開口数を投光
部31の開口数よりも大きくしておくことによって、よ
り多くの反射光を受光することができる。
【0038】次に、投光部31の偏光フィルタ43と受
光部32の偏光フィルタ51の関係について説明する。
図8は、本発明の実施の一形態における2つの偏光フィ
ルタによる正反射光を抑制する構成の説明図である。多
心テープ光ファイバ8の表面、すなわち共通被覆表面7
における光の反射は、偏光方向が保たれる。また、各光
ファイバ1の着色層5における光の反射では、偏光方向
がランダムになる。この性質を利用し、例えば偏光フィ
ルタ43によってある偏光方向にスリット光を偏光して
おき、偏光フィルタ51の偏光方向を偏光フィルタ43
の偏光方向と垂直の方向にしておくと、消光比が高くな
り、共通被覆表面7からの反射光は偏光フィルタ51を
通過できなくなる。そのため、共通被覆表面7からの反
射光量を抑えることができる。また、各光ファイバ1の
着色層5からの反射光は、偏光方向がランダムであるか
ら偏光フィルタ51を十分透過する。このようにして共
通被覆表面7からの反射光量が抑えられたことにより、
カメラ52では共通被覆表面7からの正反射光の画像
と、各光ファイバ1の着色層5からの反射光の画像を、
同一の画像として取得することができる。
【0039】また、投光部31側の偏光フィルタ43の
偏光方向を、例えば入射面に含まれる成分からなるp偏
光のみにしておき、スリット光の入射角度をブリュース
ターの角度に設定しておくことにより、共通被覆表面7
における正反射を抑えることができる。一般に、入射角
度をブリュースターの角度とした場合に、入射面に平行
な振動成分は完全に透過する性質を有している。スリッ
ト光を偏光フィルタ43によってp偏光のみとしたこと
によって、共通被覆表面7においてスリット光はそのほ
とんどが透過して共通被覆6内へと進行する。そのた
め、例えば偏光フィルタ51を設けなくても、カメラ5
2に至る共通被覆表面7における正反射光量を抑え、共
通被覆表面7からの正反射光の画像と、各光ファイバ1
の着色層5からの反射光の画像を、同一の画像として取
得することができる。
【0040】図9は、本発明の実施の一形態における画
像処理方法の具体例の説明図である。図中、61は共通
被覆表面からの正反射像、62は光ファイバからの反射
像、63は走査ライン、64,65はピークである。上
述のようにして、カメラ52によって図9(A)に示す
ように共通被覆表面7からの正反射像61と各光ファイ
バ1からの反射像62が同一画像として得られる。この
とき共通被覆表面7からの正反射光量は、各光ファイバ
1からの反射光量と識別可能な程度まで抑えられてい
る。
【0041】このような観測画像について、共通被覆表
面7からの正反射像61から、各光ファイバ1からの反
射像62へ向かう方向に走査し、輝度分布を調べる。図
9(B)に示すグラフは、図9(A)における走査ライ
ン63における輝度分布を示している。図9(B)に示
すように、輝度分布は共通被覆表面7からの正反射像6
1の存在する位置と、各光ファイバ1からの反射像62
が存在する位置にピーク64,65を有する。このピー
ク64,65の位置を各走査ラインごとに求める。
【0042】なお、図9(B)に示すような輝度分布を
求める場合、1枚の観測画像のみからではノイズの影響
を受けやすい。そのため、複数枚の観測画像から同一位
置の走査ラインの輝度分布を例えば平均し、輝度分布を
求めてもよい。
【0043】このようにして求められたピーク64,6
5の位置から、図4に示した関係に従って共通被覆表面
7を平坦とした場合の各光ファイバ1の表面の相対的な
位置を求めることができる。しかしこの相対的な位置は
図5に示したように、共通被覆6の厚さによる誤差を含
んでいる。この共通被覆6の厚さは、ピーク64とピー
ク65の位置の差から容易に求めることができる。求め
られた共通被覆6の厚さをもとに、各光ファイバ1の表
面の相対的な位置を補正すればよい。
【0044】このようにして得られた共通被覆表面7の
位置と、光ファイバ1の表面の位置を2次元平面上にプ
ロットしてみると、図9(C)に×印で示すようにな
る。各走査ラインにおいて求められた光ファイバ1の表
面の位置を曲線近似し、その極大点を求めることによっ
て、光ファイバ1の上端位置が得られる。このようにし
て、多心テープ光ファイバ内の各光ファイバの相対位置
を正確に検出することができる。
【0045】さらに、各走査ラインにおいて求められた
共通被覆表面7の位置を直線近似し、光ファイバ1の上
端位置における共通被覆表面7の位置までの距離を算出
すれば、共通被覆6の厚さを得ることができる。さら
に、各光ファイバ1について、その上端位置を求め、隣
接する光ファイバ1間の距離を計算すれば、光ファイバ
1間のピッチがわかる。このようにして、共通被覆6の
厚さにかかわらず、各光ファイバ1の配列段差やピッチ
等を求めることができる。
【0046】このようにして求められた光ファイバ1の
相対位置や共通被覆6の厚さなどのデータによって、多
心テープ光ファイバ8の品質検査を行なうことができ
る。さらにこれらのデータを多心テープ光ファイバ8の
製造工程にフィードバックすることによって、多心テー
プ光ファイバ8の品質を向上させることができる。例え
ば、光ファイバ1の共通被覆表面7からの相対位置が所
定の位置範囲を超える場合には、光ファイバ1のぶれ等
が考えられるので、多心テープ光ファイバ8の送り速度
を低下させてぶれなどを低減することが考えられる。あ
るいは、各光ファイバ1の上端における共通被覆6の厚
さの平均を算出して、厚さがほぼ所定の厚さとなるよう
に、共通被覆6となる樹脂の塗布条件を制御することが
できる。例えば共通被覆6が薄くなった場合には、共通
被覆6として供給される単位面積当たりの樹脂量を多く
すれば、共通被覆6が厚くなり、所定の品質を保つこと
ができる。
【0047】上述したように、スリット光を用いた光切
断の場合、多心テープ光ファイバの共通被覆表面と光フ
ァイバの被覆の表面からの反射光を1つの画像で観測す
ると、共通被覆表面の反射光が多いため、光ファイバの
被覆の表面の部分の輝度が十分にとれず観測が困難とな
る。そこで、偏光フイルタを利用して、共通被覆表面か
らの反射光量を抑えることで、共通被覆表面からの反射
光の明るさと光ファイバの被覆の表面からの反射光の明
るさをほぼ同じにして、共通被覆表面からの反射光と光
ファイバの被覆の表面からの反射光を図10(A)に示
すように1つの画像で同時観測し、位置測定が可能とな
る。このように、共通被覆の樹脂厚にある程度の厚さが
ある場合には、共通被覆の表面からの反射光の像と光フ
ァイバの被覆の表面からの反射光の像は離れた位置に観
測され、図10(A)において点線で示したラインのう
ち、左端側のラインににおける輝度(明るさ)の分布
は、図10(B)に示すように、共通被覆の表面からの
反射光のピークが高く、光ファイバの被覆の表面の反射
光のピークが共通被覆の表面からの反射光から離れた位
置にやや低く表れている。
【0048】しかしながら、樹脂厚が小さい多心テープ
光ファイバの場合、共通被覆表面と光ファイバの被覆の
表面からの反射光はかなり近接して観測されるため、図
10(C)に示すように、共通被覆の表面からの反射光
の像と光ファイバの被覆の表面からの反射光の像は接近
した位置に観測され、検出したい光ファイバの被覆の表
面の頂点の位置および、その頂点位置上の共通被覆表面
の位置を正確に測定することが困難になる。図10
(C)において点線で示したラインのうち、左端側のラ
インににおける輝度(明るさ)の分布も、図10(D)
に示すように、共通被覆の表面からの反射光のピーク
と、光ファイバの被覆の表面の反射光のピークの分離は
困難である。
【0049】図11は、共通被覆の樹脂厚が薄い多心テ
ープ光ファイバに適した本発明の実施の形態の一例を示
す構成図である。図1と同様の部分には、同じ符号を付
して説明を省略する。また、受光部は2つ用いられてい
るが、図1の受光部と同様な部分には、それぞれ参照数
字に「a」および「b」を付して対応させて、説明を省
略する。
【0050】投光部31は、スリット光を多心テープ光
ファイバ8の測定面36に照射する。多心テープ光ファ
イバ8の共通被覆表面からの反射光は、正反射光が多い
ような角度でスリット光が投射されているから、これが
受光できるとともに、光ファイバの被覆の表面からの反
射光が十分小さくなる角度位置に受光部32aを配置す
る。θ1とθ2を同じにした角度位置としても、光ファ
イバの被覆の表面からの反射光量が、共通被覆の表面か
らの反射光量に比べて少ないから、カメラ52aで共通
被覆表面の反射光の像を光ファイバの被覆の表面の反射
光の像と区別して観測することができる。偏光フィルタ
51aはなくてもよいが、これを設けて、その角度を調
節して、共通被覆の表面からの反射光をもっとも多く受
光できるようにすれば、光ファイバの被覆の表面からの
反射光のカメラ52aへの入射光量を落として入射させ
ることができ、共通被覆の表面からの反射光の取得がよ
り容易となる。このようにして、カメラ52aによって
共通被覆の表面からの反射光の像を取得することができ
る。
【0051】受光部32bは、共通被覆の表面からの反
射光の影響を受けることが少ない位置で、光ファイバの
被覆の表面からの反射光を受光できる角度位置に配置さ
れている。多心テープ光ファイバ8の共通被覆表面から
の反射光は、正反射光が多いから、例えば、θ2より小
さい角度位置θ3となるように受光部32bを配置し
て、光ファイバの被覆の表面からの反射光を受光するよ
うにすればよい。しかし、共通被覆の表面自体に凹凸が
あることにより、図12(A)に示すように、共通被覆
の表面からの反射光が光ファイバの被覆の表面の観測画
像の近傍に見られる場合があり、それが画像処理時にノ
イズとなり、円項頂点の算出時の測定エラーや誤差とな
る。このノイズを除去するため、偏光フィルタ51bを
用いて、その角度を調節して、共通被覆表面からの反射
光を減少させることによって、図12(B)に示すよう
に、共通被覆表面自体の凹凸によるノイズを減少させる
ことができる。
【0052】投光部31および受光部32a,32bの
角度位置の具体例では、投光部31の開き角度θ1を6
0゜、共通被覆表面を観測する受光部32aの開き角度
θ2を60゜、光ファイバの被覆の表面を観測する受光
部32bの開き角度θ3を30゜とした。
【0053】2つの受光部によって2方向から観測した
2つの画像からの位置測定は、基本的には1方向から観
測した1つの画像で行なう方法と同様に、画像により検
出した心線の位置に対して、投光角度、受光角度と、樹
脂の屈折率を補正データとして計算処理を行なえばよ
い。
【0054】図11で説明した実施の形態においても、
取得した画像から、各光ファイバの相対位置を検出する
ことができ、そのような検査結果をもとに制御を行な
い、高品質の多心テープ光ファイバを製造することがで
きる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、多心テープ光ファイバを非接
触、非破壊で形状測定することができる。このとき、共
通被覆表面の反射光および光ファイバの着色層からの反
射光の画像から、それぞれの相対的な深さ方向の位置お
よび光ファイバのピッチなどを正確に求めることができ
るが、この共通被覆の表面の反射光および光ファイバの
被覆の表面からの反射光の画像を同一画像として取得で
きるので、装置を小型化し、コストを低減することがで
きる。
【0056】請求項6に記載の発明によれば、2方向か
らの画像から、共通被覆の樹脂厚が薄い場合でも、共通
被覆表面の反射光および光ファイバの被覆の表面の反射
光の画像から、それぞれの相対的な深さ方向の位置およ
び光ファイバのピッチなどを正確に求めることができ
る。
【0057】請求項2,7,11,14,17,18お
よび19に記載の発明によれば、共通被覆の表面からの
反射光量が減少する方向に偏光された画像を取得して処
理することによって、共通被覆表面の反射光の像と光フ
ァイバの被覆の表面からの反射光の像を識別可能とな
り、光ファイバの相対位置などを検出することが容易と
なる。また、光ファイバの被覆の表面からの反射光を十
分に抑えた角度位置で光ファイバの被覆の表面の反射光
の像を得る場合に、共通被覆の表面の凹凸による反射光
のノイズを減少させることができる。
【0058】請求項3および20に記載の発明によれ
ば、共通被覆の表面からの反射光の反射角度がブリュー
スター角度となるように、スリット光の入射角度を設定
したことによって、共通被覆表面からの反射光量を減少
させることができ、請求項3と同様に共通被覆表面の反
射光の像と光ファイバの被覆の表面からの反射光の像を
識別可能とすることができる。また、光ファイバの被覆
の表面からの反射光を十分に抑えた角度位置で光ファイ
バの被覆の表面の反射光の像を得る場合に、共通被覆の
表面の凹凸による反射光のノイズを減少させることがで
きる。
【0059】請求項4および21に記載の発明によれ
ば、スリット光を、共通被覆の表面からの反射光量が減
少する方向に偏光しておくことによって、共通被覆の表
面からの反射光量をさらに減少させ、共通被覆表面の反
射光の像と光ファイバの被覆の表面からの反射光の像の
識別をさらに容易に行なうことができるようになる。
【0060】請求項5および22に記載の発明によれ
ば、共通被覆の表面からの反射光の開口数を、スリット
光の入射光の開口数に対して大きい状態で画像を取得す
ることによって、光ファイバの被覆の表面からの反射光
(散乱光)の成分をより多く受光することができる。
【0061】請求項8および23に記載の発明によれ
ば、スリット光として、広波長域のスペクトルを有する
光を用いることによって、各光ファイバの被覆の表面に
色によらず、反射光を観測することができる。
【0062】請求項9,10および24に記載の発明に
よれば、取得した画像から個々の前記光ファイバの前記
共通被覆の表面からの相対位置を算出することができ
る。
【0063】請求項12,13,15および16に記載
の発明によれば、このようにして得られた個々の光ファ
イバの共通被覆の表面からの相対位置をもとに、相対位
置が所定の位置範囲を超えたとき多心テープ光ファイバ
の樹脂塗布条件を変化させ個々の前記光ファイバの前記
共通被覆の表面からの相対位置を調整することによっ
て、多心テープ光ファイバの品質を常に一定に保つこと
ができる。また、請求項12に記載の発明によれば、同
様にして得られた共通被覆の平均厚さに基づいて、共通
被覆が所定の厚さになるように共通被覆の樹脂塗布条件
を制御することによって、一定品質の多心テープ光ファ
イバを製造することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す構成図である。
【図2】多心テープ光ファイバの一例を示す断面図であ
る。
【図3】従来の多心テープ光ファイバの形状測定装置の
一例を示す概略構成図である。
【図4】多心テープ光ファイバにおける入射光と反射光
の関係の説明図である。
【図5】多心テープ光ファイバにおいて共通被覆に凹凸
が存在する場合における入射光と反射光の関係の説明図
である。
【図6】多心テープ光ファイバにおいて共通被覆表面で
の正反射光を受光する場合の説明図である。
【図7】投光光源による取得画像の違いの説明図であ
る。
【図8】本発明の実施の一形態における2つの偏光フィ
ルタによる正反射光を抑制する構成の説明図である。
【図9】本発明の実施の一形態における画像処理方法の
具体例の説明図である。
【図10】共通被覆表面と光ファイバの被覆の表面の観
測像の説明図である。
【図11】共通被覆の樹脂厚が薄い多心テープ光ファイ
バに適した本発明の実施の形態の一例を示す構成図であ
る。
【図12】共通被覆表面に凹凸がある場合の光ファイバ
の被覆の表面の観測像の説明図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ、2…コーティング層、3…クラッド、
4…コア、5…着色層、6…共通被覆、7…共通被覆表
面、8…多心テープ光ファイバ、9…段差、10…ピッ
チ、11…撮像カメラ、12…スリット光、13,14
…反射光、21,22…反射光、23…凹部、24…反
射光、31…投光部、32,32a,32b…受光部、
33…ベース、34…開き角度調整機構、35…ガイド
ローラ、36…測定面、41…光源、42…シリンドリ
カルレンズ、43…偏光フィルタ、44…スリット、4
5…開き角度調整機構、51,51a,51b…偏光フ
ィルタ、52,52a,52b…カメラ、61…共通被
覆表面からの正反射像、62…光ファイバからの反射
像、63…走査ライン、64,65…ピーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G01N 21/84 - 21/958 G01M 11/00 - 11/08 G02B 6/00

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に並
    べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバに、
    幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大きく、厚みが
    前記多心テープ光ファイバの厚みより十分小さいスリッ
    ト光を、前記多心テープ光ファイバの長手方向に対して
    所定の入射角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入
    射し、その反射光の画像を取得して処理する多心テープ
    光ファイバの画像処理方法において、個々の前記光ファ
    イバの前記被覆の表面からの反射光量と前記共通被覆の
    表面からの反射光量を同一画像で観測できる程度に前記
    共通被覆の表面からの反射光量を減少するように調節
    し、前記共通被覆の表面からの反射光を取得できる角度
    位置から、前記個々の前記光ファイバの前記被覆の表面
    からの反射光と前記共通被覆の表面からの反射光とを同
    一画像として取得し、処理することを特徴とする多心テ
    ープ光ファイバの画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記共通被覆の表面からの反射光量を減
    少する方向に偏光された画像を取得して処理することを
    特徴とする請求項1に記載の多心テープ光ファイバの画
    像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記共通被覆の表面からの反射光の反射
    角度がブリュースター角度となるように前記スリット光
    の入射角度を設定したことを特徴とする請求項1に記載
    の多心テープ光ファイバの画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記スリット光は、前記共通被覆の表面
    からの反射光量が減少する方向に偏光されていることを
    特徴とする請求項2または3に記載の多心テープ光ファ
    イバの画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記共通被覆の表面からの反射光の開口
    数が、前記スリット光の入射光の開口数に対して大きい
    状態で画像を取得することを特徴とする請求項1に記載
    の多心テープ光ファイバの画像処理方法。
  6. 【請求項6】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に並
    べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバに、
    幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大きく、厚みが
    前記多心テープ光ファイバの厚みより十分小さいスリッ
    ト光を、前記多心テープ光ファイバの長手方向に対して
    所定の入射角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入
    射し、その反射光の画像を取得して処理する多心テープ
    光ファイバの画像処理方法において、個々の前記光ファ
    イバの前記被覆の表面からの反射光量が前記共通被覆の
    表面からの反射光量に対して十分大きくなる画像を取得
    できる角度位置での第1の画像と、前記共通被覆の表面
    からの反射光量が前記光ファイバの前記被覆の表面から
    の反射光量に対して十分大きくなる画像を取得できる角
    度位置での第2の画像との2つの画像を取得し、処理す
    ることを特徴とする多心テープ光ファイバの画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第1の画像は、前記共通被覆の表面
    からの反射光量を減少するように調節した画像であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の多心テープ光ファイバ
    の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記スリット光は、広波長域のスペクト
    ルを有していることを特徴とする請求項1または7に記
    載の多心テープ光ファイバの画像処理方法。
  9. 【請求項9】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に並
    べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバにお
    ける個々の前記光ファイバの前記共通被覆の表面からの
    相対位置を検出する多心テープ光ファイバの光ファイバ
    相対位置検出方法において、幅が前記多心テープ光ファ
    イバの幅より大きく厚みが前記多心テープ光ファイバの
    厚みより十分小さいスリット光を前記多心テープ光ファ
    イバの長手方向に対して所定の入射角度で前記多心テー
    プ光ファイバの表面に入射し、個々の前記光ファイバの
    前記被覆の表面からの反射光量と前記共通被覆の表面か
    らの反射光量を同一画像で観測できる程度に前記共通被
    覆の表面からの反射光量を減少するように調節し、前記
    共通被覆の表面からの反射光を取得できる角度位置か
    ら、前記個々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの
    反射光と前記共通被覆の表面からの反射光とを同一画像
    として取得し、取得した画像から個々の前記光ファイバ
    の前記共通被覆の表面からの相対位置を算出することを
    特徴とする多心テープ光ファイバの光ファイバ相対位置
    検出方法。
  10. 【請求項10】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバに
    おける個々の前記光ファイバの前記共通被覆の表面から
    の相対位置を検出する多心テープ光ファイバの光ファイ
    バ相対位置検出方法において、幅が前記多心テープ光フ
    ァイバの幅より大きく、厚みが前記多心テープ光ファイ
    バの厚みより十分小さいスリット光を、前記多心テープ
    光ファイバの長手方向に対して所定の入射角度で前記多
    心テープ光ファイバの表面に入射し、個々の前記光ファ
    イバの前記被覆の表面からの反射光量が前記共通被覆の
    表面からの反射光量に対して十分大きくなる画像を取得
    できる角度位置での第1の画像と、前記共通被覆の表面
    からの反射光量が前記光ファイバの前記被覆の表面から
    の反射光量に対して十分大きくなる画像を取得できる角
    度位置での第2の画像との2つの画像を取得し、取得し
    た画像から個々の前記光ファイバの前記共通被覆の表面
    からの相対位置を算出することを特徴とする多心テープ
    光ファイバの光ファイバ相対位置検出方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の画像は、前記共通被覆の表
    面からの反射光量を減少するように調節した画像である
    ことを特徴とする請求項10に記載の多心テープ光ファ
    イバの光ファイバ相対位置検出方法。
  12. 【請求項12】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    製造方法において、幅が前記多心テープ光ファイバの幅
    より大きく厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより
    十分小さいスリット光を前記多心テープ光ファイバの長
    手方向に対して所定の入射角度で前記多心テープ光ファ
    イバの表面に入射し、個々の前記光ファイバの前記被覆
    の表面からの反射光量と前記共通被覆の表面からの反射
    光量を同一画像で観測できる程度に前記共通被覆の表面
    からの反射光量を減少するように調節し、前記共通被覆
    の表面からの反射光を取得できる角度位置から、前記個
    々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光と前
    記共通被覆の表面からの反射光とを同一画像として取得
    し、取得した画像から個々の前記光ファイバの前記共通
    被覆の表面からの相対位置を算出し、該相対位置が所定
    の位置範囲を超えたとき前記多心テープ光ファイバの樹
    脂塗布条件を変化させ個々の前記光ファイバの前記共通
    被覆の表面からの相対位置を調整することを特徴とする
    多心テープ光ファイバの製造方法。
  13. 【請求項13】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    製造方法において、幅が前記多心テープ光ファイバの幅
    より大きく厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより
    十分小さいスリット光を前記多心テープ光ファイバの長
    手方向に対して所定の入射角度で前記多心テープ光ファ
    イバの表面に入射し、個々の前記光ファイバの前記被覆
    の表面からの反射光量が前記共通被覆の表面からの反射
    光量に対して十分大きくなる画像を取得できる角度位置
    での第1の画像と、前記共通被覆の表面からの反射光量
    が前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量に対
    して十分大きくなる画像を取得できる角度位置での第2
    の画像との2つの画像を取得し、取得した画像から個々
    の前記光ファイバの前記共通被覆の表面からの相対位置
    を算出し、該相対位置が所定の位置範囲を超えたとき前
    記多心テープ光ファイバの樹脂塗布条件を変化させ個々
    の前記光ファイバの前記共通被覆の表面からの相対位置
    を調整することを特徴とする多心テープ光ファイバの製
    造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の画像は、前記共通被覆の表
    面からの反射光量を減少するように調節した画像である
    ことを特徴とする請求項13に記載の多心テープ光ファ
    イバの製造方法。
  15. 【請求項15】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    製造方法において、幅が前記多心テープ光ファイバの幅
    より大きく厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより
    十分小さいスリット光を前記多心テープ光ファイバの長
    手方向に対して所定の入射角度で前記多心テープ光ファ
    イバの表面に入射し、個々の前記光ファイバの前記被覆
    の表面からの反射光量と前記共通被覆の表面からの反射
    光量を同一画像で観測できる程度に前記共通被覆の表面
    からの反射光量を減少するように調節し、前記共通被覆
    の表面からの反射光を取得できる角度位置から、前記個
    々の前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光と前
    記共通被覆の表面からの反射光とを同一画像として取得
    し、取得した画像から前記共通被覆の平均厚さを算出
    し、該平均厚さに基づいて前記共通被覆が所定の厚さに
    なるように前記共通被覆の樹脂塗布条件を制御すること
    を特徴とする多心テープ光ファイバの製造方法。
  16. 【請求項16】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    製造方法において、幅が前記多心テープ光ファイバの幅
    より大きく厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより
    十分小さいスリット光を前記多心テープ光ファイバの長
    手方向に対して所定の入射角度で前記多心テープ光ファ
    イバの表面に入射し、個々の前記光ファイバの前記被覆
    の表面からの反射光量が前記共通被覆の表面からの反射
    光量に対して十分大きくなる画像を取得できる角度位置
    での第1の画像と、前記共通被覆の表面からの反射光量
    が前記光ファイバの前記被覆の表面からの反射光量に対
    して十分大きくなる画像を取得できる角度位置での第2
    の画像との2つの画像を取得し、取得した画像から前記
    共通被覆の平均厚さを算出し、該平均厚さに基づいて前
    記共通被覆が所定の厚さになるように前記共通被覆の樹
    脂塗布条件を制御することを特徴とする多心テープ光フ
    ァイバの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の画像は、前記共通被覆の表
    面からの反射光量を減少するように調節した画像である
    ことを特徴とする請求項16に記載の多心テープ光ファ
    イバの製造方法。
  18. 【請求項18】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    画像を取得する多心テープ光ファイバの画像取得装置に
    おいて、幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大き
    く、厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより十分小
    さいスリット光を、前記光ファイバの長手方向に対し所
    定の入射角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入射
    させる投光手段と、個々の前記光ファイバの前記被覆の
    表面からの反射光量と前記共通被覆の表面からの反射光
    量を同一画像で観測できる程度に前記共通被覆の表面か
    らの反射光量を減少する方向に偏光面が設定された偏光
    手段と、該偏光手段を介して個々の前記光ファイバの前
    記被覆の表面からの反射光と前記共通被覆の表面からの
    反射光とを同一画像として取り込むことができる角度位
    置に配置された撮像手段を有することを特徴とする多心
    テープ光ファイバの画像取得装置。
  19. 【請求項19】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    画像を取得する多心テープ光ファイバの画像取得装置に
    おいて、幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大き
    く、厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより十分小
    さいスリット光を、前記光ファイバの長手方向に対し所
    定の入射角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入射
    させる投光手段と、前記光ファイバの前記被覆の表面か
    らの反射光量を減少する方向に偏光面が設定された偏光
    手段と、該偏光手段を介して個々の前記光ファイバの前
    記被覆の表面からの反射光量が前記共通被覆の表面から
    の反射光量に対して十分大きくなる画像を取得できる角
    度位置に配置された第1の撮像手段と、前記共通被覆の
    表面からの反射光量が前記光ファイバの前記被覆の表面
    からの反射光量に対して十分大きくなる画像を取得でき
    る角度位置に配置された第2の撮像手段を有することを
    特徴とする多心テープ光ファイバの画像取得装置。
  20. 【請求項20】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    画像を取得する多心テープ光ファイバの画像取得装置に
    おいて、幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大きく
    厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより十分小さい
    スリット光を前記光ファイバの長手方向に対して前記共
    通被覆の表面からの反射光の反射角度がブリュースター
    角度となる入射角度で前記多心テープ光ファイバの表面
    に入射させる投光手段と、個々の前記光ファイバの前記
    被覆の表面からの反射光と前記共通被覆の表面からの反
    射光とを同一画像または2つの画像として取り込む撮像
    手段を有することを特徴とする多心テープ光ファイバの
    画像取得装置。
  21. 【請求項21】 前記投光手段は、前記共通被覆の表面
    からの反射光量が減少する方向に前記スリット光を偏光
    させる光源側偏光手段を有していることを特徴とする請
    求項18ないし20のいずれか1項に記載の多心テープ
    光ファイバの画像取得装置。
  22. 【請求項22】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバの
    画像を取得する多心テープ光ファイバの画像取得装置に
    おいて、幅が前記多心テープ光ファイバの幅より大きく
    厚みが前記多心テープ光ファイバの厚みより十分小さい
    スリット光を前記光ファイバの長手方向に対し所定の入
    射角度で前記多心テープ光ファイバの表面に入射させる
    投光手段と、個々の前記光ファイバの前記被覆の表面か
    らの反射光量と前記共通被覆の表面からの反射光量を同
    一画像で観測できる程度に前記共通被覆の表面からの反
    射光の開口数を前記投光手段による前記スリット光の入
    射光の開口数に対して大きくなるように設定する開口数
    調節手段と、前記開口数調節手段を介して個々の前記光
    ファイバの前記被覆の表面からの反射光と前記共通被覆
    の表面からの反射光の画像を同一画像として取り込む角
    度位置に配置された撮像手段を有することを特徴とする
    多心テープ光ファイバの画像取得装置。
  23. 【請求項23】 前記投光手段が前記多心テープ光ファ
    イバの表面に入射させる前記スリット光は、広波長域の
    スペクトルを有していることを特徴とする請求項18な
    いし22のいずれか1項に記載の多心テープ光ファイバ
    の画像取得装置。
  24. 【請求項24】 複数の被覆付き光ファイバを略平行に
    並べその上に共通被覆を施した多心テープ光ファイバに
    おける個々の前記光ファイバの前記共通被覆の表面から
    の相対位置を検出する多心テープ光ファイバの光ファイ
    バ相対位置検出装置において、幅が前記多心テープ光フ
    ァイバの幅より大きく厚みが前記多心テープ光ファイバ
    の厚みより十分小さいスリット光を前記光ファイバの長
    手方向に対し所定の入射角度で前記多心テープ光ファイ
    バの表面に入射させる投光手段と、個々の前記光ファイ
    バの前記被覆の表面からの反射光と前記共通被覆の表面
    からの反射光の画像を同一画像または2つの画像として
    取り込む撮像手段と、該撮像手段によって取り込まれた
    画像から個々の前記光ファイバの前記共通被覆の表面か
    らの相対位置を算出する相対位置算出手段を有すること
    を特徴とする多心テープ光ファイバの光ファイバ相対位
    置検出装置。
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