JP3213713B2 - 急斜面の支え構造 - Google Patents

急斜面の支え構造

Info

Publication number
JP3213713B2
JP3213713B2 JP02535391A JP2535391A JP3213713B2 JP 3213713 B2 JP3213713 B2 JP 3213713B2 JP 02535391 A JP02535391 A JP 02535391A JP 2535391 A JP2535391 A JP 2535391A JP 3213713 B2 JP3213713 B2 JP 3213713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
front wall
support structure
fleece
bottom wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02535391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04213625A (ja
Inventor
ユーゲン・シュヴィッテル
ルドルフ・ラエガー
アントン・エベーレ
Original Assignee
フライツ・ランドールト・アクチエンゲゼルシャフト
ルドルフ・ラエガー
アントン・エベーレ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フライツ・ランドールト・アクチエンゲゼルシャフト, ルドルフ・ラエガー, アントン・エベーレ filed Critical フライツ・ランドールト・アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JPH04213625A publication Critical patent/JPH04213625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3213713B2 publication Critical patent/JP3213713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、型格子を使用した急
斜面の支え構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術としては、FR−PS 2
303121によって、垂直又は階段状の型格子の使用
が公知である。ところでこの技術では、上下に配した篭
状の型格子を使用している。またこれらの篭状の型格子
には、比較的広く地中に拡がって上記支え構造を係留す
る底部壁が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記篭状の型格子は嵩
張るだけでなく、設置後に土を入れかつ突き固めるのに
比較的大きなエネルギーを必要とする。
【0004】本発明は上述の点に鑑み、本質的に、より
簡単に構築できかつ緑化が可能で、草による緑化の場合
には簡単な方法で機械的にも施行が可能であって、しか
も傾斜面を作る場合にも、表面が平坦であると共に例え
ば60°の傾斜角を持つ傾斜面が得られるような急斜面
の支え構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、その上端から
突出するように棒端8が設けられ、成長能力のあるライ
ニング、特に植物フリース1にて被われている前部壁4
aと、補強フリース3に被われている底部壁4bとを有
する複数の型格子4を、それぞれの型格子4の棒端
が、その直上に位置する型格子4のほぼ水平とされた底
部壁4bを貫いて直上に位置する型格子の前部壁4aを
後方から拘束するように積み重ね、且つ補強フリース
が上記底部壁4bに対しその底部壁の全面で重ねられた
状態で地中に埋め込まれることにより型格子4の引張部
材として働くようにされた急斜面の支え構造であって、
型格子は複数本の棒体を格子状に組み合わせてなると
共に、成長能力のあるライニング1は、前部壁4a表裏
両面及び底部壁4b上面に沿って一連として施されてお
り、前部壁4aの上端とほぼ同じ高さになるまで土砂を
型格子4に詰めた後、前部壁4aの前面に被さっていた
部分を折り返して土砂の上面に被せるようにされて
り、上記最上位置を占める前部壁4aの棒端8は後方へ
下向きに伸長するように折曲げられている急斜面の支え
構造に係るものである
【0006】すなわちこの発明では、補強フリースが静
的に必要な補強部分と共に地中に埋込まれる。したがっ
て型格子の底部壁は短くすることができるし、また型格
子の運搬も容易となる。
【0007】ところでこの発明の本質は、成長可能なラ
イニングが植物層のクランプ手段を形成することにあ
る。そしてこの植物層は急斜面の安定化を招くことにな
るから、上記型格子が腐食した後でもこの急斜面が崩れ
ることはない。
【0008】この発明の上記型格子は、1つの底部壁と
1つの前部壁とから構成されるにすぎない。すなわち頂
部壁は存在しないから、妨害を受けることなく上記型格
子に瓦礫を入れ込み、次いで突き固めることができる。
またこの作業は、機械化することもできる。
【0009】上下の前部壁間の互いの拘束は、特に緑化
の初期段階において、とり分け高い急斜面の安定を生む
ことになる。なおこの発明のより有効な適用は、以下に
詳述するところによっても明らかとなるであろう。
【0010】ところで上記前部壁では、最上位置を占め
る前部壁に属する上記上方に突出する棒端は、後方に折
曲げられるのがよい。また横に隣り合う上記型格子間
は、側方に突出する鉄棒端を介して重なり合うのがよ
い。
【0011】また上記前部壁の上端を係留するために、
その一端が上記前部壁の鉄棒の少くとも1本に、その他
端が上記底部壁の鉄棒の少くとも1本にそれぞれ取付け
られた端部係留具を使用するのがよい。
【0012】また上記前部壁の傾斜角は、約60°にす
ることができる。さらに上下方向に隣り合う上記底部壁
間の距離は、約0.5mにすることができる。また上記
植物フリースと上記補強フリースとは、上記底部壁の範
囲で互いに重なり合うようにするのがよい。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例につき図1〜3を参照し
ながら説明する。図1は上下に配された2個の型格子4
を示す。この型格子4は水平に延びる底部壁4bと、こ
の底部壁4bに対して傾斜する前部壁4aとを有する。
【0014】上記底部壁4bに対する上記前部壁4aの
傾きが斜面の傾角を規定し、この傾角は特にほぼ60°
に達する。また隣り合う2つの底部壁4b間の垂直距離
は例えば約0.5mに達する。なおこのような型格子4
が、傾斜面の高さ次第で複数個上下に積み上げられる。
またこれらの型格子4は作り付けにされると共に、費用
的に有利なように、腐食する金属で製作することができ
る。
【0015】上記前部壁4aは上方に突出する複数の棒
端8を有し、これらの棒端8は、直上の型格子4の下部
に配設された棒7の少くとも1本にその後方で拘束され
る。かくして上下の前部壁4aは、相互にもたれ合うこ
とになる。さらにこの前部壁4aは、その上端部が端部
係留具2にて付加的に保持される。なおこの端部係留具
2は、一端を前部壁4aの強化棒6に、また他端を底部
壁4bの鉄棒9にそれぞれ取付けられる。
【0016】上記鉄棒7、6および9は特に端部が突出
されているので、横方向でぶつかり合う型格子4は重な
り合い、かくして同様に、横方向でも相互にもたれ合う
ことになる。なお上記突出端は図1の符号7aにて示す
ごとく、より長くすることもできる。
【0017】上記型格子4はその内側を平坦でかつ成長
が可能なライニングで張られる。このライニングは、と
り分けそれ自体で公知である植物フリース(das V
egetationsvlies)1である。なおこの
植物フリース1は、底部壁4bの範囲で補強フリース3
と重なり合うが、この補強フリース3は上記底部壁4b
を超えて土壌中に広がり、上記型格子4を土壌に係留す
る。かくして上記補強フリース3は型格子4の底部で引
張部材として働くことになり、小さな引張力が掛る場合
には高い強度を示す。
【0018】上記補強フリース3は必要な引張力を確保
するために土壌中で広く拡がらなければならないが、そ
の程度は構造体の高さや、地盤の状況や、土壌の総合的
安定性等に依存する。そしてそれは、熟練者によって直
ちに見積られ得るものである。
【0019】次に上記支え構造の使用方法を述べれば、
先ず地面が均されたあと、この地面上に第1の補強フリ
ース3が広がれ、型格子4がこの補強フリース3上に配
置される。次に突出する棒端8が割りの入った筒5で被
われた後、植物フリース1が図2に示すように広げられ
る。次に端部係留具2が取付けられた後、土11が型格
子4内に運び込まれて突き固められる。
【0020】次に上記土11の上面が均されて新しい平
地が用意されると、これに引き続いて植物フリースが広
げられる。その後図2に示すごとく、植物フリース1の
符号1aで示す範囲が叩かれて引き締められる。
【0021】次に第2の型格子4が上記第2の平地上に
配置されるが、その際突出する棒端8が、直上型格子の
下部鉄棒にその後方で拘束される。なお急斜面が希望す
る高さになるまで、上記作業が繰り返される。
【0022】最上位置を占める最後の型格子4の場合に
は、突出する棒端8は図3に示すように後方に折曲げら
れる。そしてこれに引き続いて、盆状になった部分に土
12が運び込まれる。かくして土12の上縁には特に自
然な面が得られるから、この上に道路又は軌道を設ける
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のような構成であるから、
型格子の配置後、土を入れ込んで突き固める作業が極め
て容易となり、機械化も可能になる。また型格子は嵩張
らないから、運搬も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物フリースおよび補強フリースが表示上単に
暗示的に示された2個の型格子の部分斜視図。
【図2】瓦礫材で充たされた型格子の側面図
【図3】最上位置を占める型格子の側面図
【符号の説明】
1 植物フリース 3 補強フリース 4 型格子 4a 前部壁 4b 底部壁 6 鉄棒 7a 鉄棒端 8 棒端 9 鉄棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントン・エベーレ スイス国9100ヘリザウ・ラムゼン4250 合議体 審判長 幸長 保次郎 審判官 木原 裕 審判官 藤枝 洋 (56)参考文献 特開 昭63−51523(JP,A) 特開 昭62−268426(JP,A) 特開 昭61−15516(JP,A) 特開 昭62−112821(JP,A) 特公 昭60−46220(JP,B2) 特公 昭60−53137(JP,B2) 特公 昭57−44775(JP,B2) 欧州特許197000(EP,B1)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その上端から突出するように棒端8が設け
    られ、成長能力のあるライニング、特に植物フリース1
    にて被われている前部壁4aと、補強フリース3に被わ
    れている底部壁4bとを有する複数の型格子4を、それ
    ぞれの型格子4の棒端8が、その直上に位置する型格子
    4のほぼ水平とされた底部壁4bを貫いて直上に位置す
    る型格子の前部壁4aを後方から拘束するように積み重
    ね、且つ補強フリース3が上記底部壁4bに対しその底
    部壁の全面で重ねられた状態で地中に埋め込まれること
    により型格子4の引張部材として働くようにされた急斜
    面の支え構造であって、 型格子は複数本の棒体を格子状に組み合わせてなると
    共に、成長能力のあるライニング1は、前部壁4a表裏
    両面及び底部壁4b上面に沿って一連として施されてお
    り、前部壁4aの上端とほぼ同じ高さになるまで土砂を
    型格子4に詰めた後、前部壁4aの前面に被さっていた
    部分を折り返して土砂の上面に被せるようにされて
    り、 上記最上位置を占める前部壁4aの棒端8は後方へ下向
    きに伸長するように折曲げられて いる急斜面の支え構
    造。」
  2. 【請求項2】 横に隣り合う2個の型格子4は側方に突
    出する鉄棒端7aを介して重なり合う請求項1記載の支
    え構造。
  3. 【請求項3】 上記前部壁4aの上端を係留するためそ
    の一端が上記前部壁4aの鉄棒6の少なくとも1本に、
    その他端が上記底部壁4bの鉄棒9の少くとも1本にそ
    れぞれ取付けられた端部係留具2を有する請求項1又は
    2記載の支え構造。
  4. 【請求項4】 上記前部壁4aの傾斜角が約60°に達
    する請求項1〜3の何れか1項に記載の支え構造。
  5. 【請求項5】 上下に隣り合う底部壁4b間の距離が約
    0.5mに達する請求項1〜4の何れか1項に記載の支
    え構造。
  6. 【請求項6】 上記植物フリース1と上記補強フリース
    3とは上記底部壁4bの範囲で互いに重なり合う請求項
    1〜5の何れか1項に記載の支え構造。
JP02535391A 1990-02-02 1991-01-25 急斜面の支え構造 Expired - Fee Related JP3213713B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ES9000321A ES2023738A6 (es) 1990-02-02 1990-02-02 Armadura de soporte para un talud inclinado.
ES9000321 1990-02-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04213625A JPH04213625A (ja) 1992-08-04
JP3213713B2 true JP3213713B2 (ja) 2001-10-02

Family

ID=8265766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02535391A Expired - Fee Related JP3213713B2 (ja) 1990-02-02 1991-01-25 急斜面の支え構造

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3213713B2 (ja)
ES (1) ES2023738A6 (ja)
NO (1) NO910234L (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2600050B2 (ja) * 1993-02-10 1997-04-16 天龍工業株式会社 法面保護緑化構造
ES2078183B1 (es) * 1994-04-25 1996-07-16 Antonio Casado Y Cia S A A C Y Armadura de piel para la construccion de taludes de tierra reforzada.
ES2113246B1 (es) * 1994-05-06 1999-01-01 Pecune Sa Estructura de sostenimiento para terrenos en desnivel.
KR100414779B1 (ko) * 2001-09-27 2004-01-16 윤성호 절토지역 사면보강구조
KR100419883B1 (ko) * 2002-09-14 2004-02-26 케이지건설(주) 사면 녹화 보강토 공법
KR102150343B1 (ko) 2019-12-13 2020-09-01 (주)씨티이엔씨 사면보강용 격자구조틀 및 이를 이용한 경사면 보강구조물

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6046220A (ja) * 1983-08-25 1985-03-13 Mitsuboshi Belting Ltd 長尺コグ付きvベルトの製造方法
CH666510A5 (de) * 1985-03-05 1988-07-29 Landolt Fritz Ag Anordnung zum erstellen einer begruenbaren steilboeschung.
JPS6311488A (ja) * 1986-07-02 1988-01-18 Nissan Motor Co Ltd 車体組立ラインへのル−フ供給システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04213625A (ja) 1992-08-04
NO910234D0 (no) 1991-01-21
ES2023738A6 (es) 1992-02-01
NO910234L (no) 1991-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4470728A (en) Reinforced earth structures and facing units therefor
US11459721B2 (en) Erosion control apparatus
JPH09501999A (ja) ワイヤメッシュ保護層を有する補強土構造
US11306454B2 (en) Erosion control apparatus
JPS62248713A (ja) 擁壁構造物の建設方法及び擁壁構造物
JP3213713B2 (ja) 急斜面の支え構造
RU49011U1 (ru) Устройство для укрепления откоса грунтового сооружения
JP2001064937A (ja) 土木工事用ふとんかごとこれを用いた保護工および中詰材の充填方法。
JPH0941384A (ja) 法面の補強・緑化工法およびその袋体
KR20100047485A (ko) 분리 가능한 보강틀을 구비한 사면 보강용 보강구조
KR100458928B1 (ko) 강재 전면틀과 지오그리드 보강재를 사용한 보강토 옹벽
JP4009028B2 (ja) 二重締切り工法で使用する締切り装置および二重締切り工法
GB2199603A (en) Anchored soil structure
CN211773854U (zh) 一种带有土钉的透水挡土结构
KR100419883B1 (ko) 사면 녹화 보강토 공법
JP6280322B2 (ja) 緑化法面構造及び緑化法面構造の構築方法
KR100430245B1 (ko) 사면 녹화 보강토 공법
KR20060075707A (ko) 앵커식 개비온을 이용한 식생 매트의 설치 구조와 이를이용한 사면 안정화 공법
JPH0663234B2 (ja) 山留工法
KR100641583B1 (ko) 보강토 옹벽 축조 방법
JP3516132B2 (ja) 法面緑化構造体および法面緑化方法
KR200253330Y1 (ko) 강재 전면틀과 지오그리드 보강재를 사용한 보강토 옹벽
CN213507868U (zh) 一种处于湿地软基处的道路路基结构
JPS63284321A (ja) 盛土斜面の土留工法
JP2002070024A (ja) 土留め枠および傾斜地等の土留め工法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees