JP3213588U - バリ取り工具保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】経済的でありながら、汎用性の確保とバリ取り精度の向上との両立を図るバリ取り工具保持具を提供する。【解決手段】プランジャ機能付きボールローラ50によって保持具20の径方向に対して位置決めすると共に、コイルスプリング60によって保持具20の軸線方向に対して位置決めした状態で、バリ取り工具4を保持具20によって保持する。そして、プランジャ機能付きボールローラ50およびコイルスプリング60のバネ力を、ワークWのバリSを除去する際に刃具Bに作用する反力よりは大きく、ワークW自体に接触した際に刃具Bに作用する反力よりは小さくなるように設定する。これにより、バリSを確実に除去することができる一方、刃具BがワークWに不要な加工を施すことを防止でき、バリ取り精度の向上を図ることができる。なお、既存のバリ取り工具4を用いるため、経済的であり、かつ、バリ取り加工における汎用性も確保できる。【選択図】図1

Description

本考案は、先端に刃具を取り付け可能な回転軸を有すると共に刃具を回転軸と一体回転させてワークのバリ取りを行うバリ取り工具を、ロボットアームに取り付けるためのバリ取り工具保持具に関する。
実開昭64−16209号公報(特許文献1)には、ロボットアームの先端の手首部にバリ取り工具を取り付け保持するように構成されたバリ取り工具保持具が記載されている。当該バリ取り工具保持具には、バリ取り工具の刃物の一部を露出させた状態で当該刃物を囲むように構成されたガイドを有するアームが取り付けられている。
当該バリ取り工具保持具では、ガイドによってバリ取り加工の際に刃物が一定量以上ワークに触れない構成とすることによって、バリ取り精度の向上を図っている。なお、バリ取り工具自体に特別な改良を施す必要がないため、既存のバリ取り工具を用いることができ、経済的である。
実開昭64−16209号公報
しかしながら、上述した公報に記載のバリ取り工具保持具では、簡易な構成ではあるものの、ガイドによって刃物の周囲が囲まれる構成であるため、加工スペースが狭い箇所においては、刃物をワークの加工部位に接触させることができない場合が生じ、バリ取り加工の汎用性という点において、なお改良の余地がある。
本考案は、上記に鑑みてなされたものであり、経済的でありながら、汎用性の確保とバリ取り精度の向上との両立を図ることができる技術を提供することを目的とする。
本考案のバリ取り工具保持具は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本考案に係るバリ取り工具保持具の好ましい形態によれば、先端に刃具を取り付け可能な回転軸を有すると共に刃具を回転軸と一体回転させてワークのバリ取りを行うバリ取り工具を、ロボットアームに取り付けるためのバリ取り工具保持具が構成される。当該バリ取り工具保持具は、バリ取り工具の外周を囲繞する略円筒状の円筒体と、当該円筒体の軸線方向一端部に接続される締結体と、径方向位置決め保持部材と、軸線方向位置決め保持部材と、を備えている。締結体は、ロボットアームに締結される。また、径方向位置決め保持部材は、円筒体の軸線とバリ取り工具の軸線とが一致するように、バリ取り工具を円筒体の径方向に対して位置決めして保持可能であると共に、バリ取り工具の軸線が円筒体の軸線に対して径方向に位置ずれを生じた際に、当該位置ずれを矯正する方向の付勢力をバリ取り工具に付与するように構成されている。そして、軸線方向位置決め保持部材は、バリ取り工具を円筒体の軸線方向に対して位置決めして保持可能であると共に、バリ取り工具が軸線方向に位置ずれを生じた際に、当該位置ずれを矯正する方向の付勢力をバリ取り工具に付与するように構成されている。
本考案によれば、バリ取り工具が、復元力をもって回転軸の軸線方向および径方向に揺動可能にバリ取り工具保持具によって保持される構成であるため、ワーク形状違いやバリ形状のばらつきが生じたい場合であっても、バリ取り工具の揺動によって吸収し、ワーク形状に倣ってバリ取りを行うことができる。これにより、バリ取り精度の向上が図れる。なお、バリ取り工具自体には、何ら改良を施さない構成であるため、既存のバリ取り工具を用いることができ、経済的である。しかも、バリ取り量を一定にするために、バリ取り工具の刃具周りに部材を配置する必要がないため、加工スペースが狭い箇所をバリ取りする場合であっても、バリ取り工具の刃具をワークの加工部位に良好に接触させることができる。これにより、バリ取り加工の汎用性が向上する。
本考案に係るバリ取り工具保持具の更なる形態によれば、径方向位置決め保持部材は、バリ取り工具の外周面に当接するボール部材と、当該ボール部材をバリ取り工具の外周面に向けて付勢するバネ部材と、ボール部材およびバネ部材を収容するように構成された筐体と、から構成されている。そして、当該径方向位置決め部材は、円筒体の円周方向に均等に3つ以上設けられている。
本形態によれば、復元力をもってバリ取り工具を径方向に揺動可能に保持する構成を簡易に実現できる。
本考案に係るバリ取り工具保持具の更なる形態によれば、径方向位置決め保持部材は、筐体の円筒体に対する取り付け状態によって、ボール部材を介してバリ取り工具の外周面に作用するバネ部材のバネ力の大きさを調整可能に構成されている。
本形態によれば、バリ取り工具の径方向における復元力の大きさを、ワークの種類や発生するバリの特性に応じた適正な値に設定することができ、ワーク形状への倣いをより良好なものとすることができる。これにより、バリ取り精度をより向上することができる。
本考案に係るバリ取り工具保持具の更なる形態によれば、径方向位置決め保持部材は、3つ以上を1組として円筒体の軸線方向に複数組設けられている。
本形態によれば、バリ取り工具保持具によるバリ取り工具の保持をより安定したものとすることができる。
本考案に係るバリ取り工具保持具の更なる形態によれば、バネ部材は、円筒体の軸線方向に配置された径方向位置決め保持部材の組毎に異なるバネ力に設定されている。
本形態によれば、バリ取り工具の径方向における復元力の大きさや特性を、ワークの種類や発生するバリの特性に、より適した値となるように調整することができる。これにより、バリ取り精度をより一層向上することができる。
本考案に係るバリ取り工具保持具の更なる形態によれば、軸線方向位置決め部材は、バリ取り工具を当該バリ取り工具の刃具方向に向けて付勢するバネ部材である。
本形態によれば、バリ取り工具を前記円筒体の軸線方向に対して位置決めして保持可能であると共に、バリ取り工具が軸線方向に位置ずれを生じた際に当該位置ずれを矯正する方向の付勢力をバリ取り工具に付与する構成を簡易に確保することができる。
本考案によれば、経済的でありながら、汎用性の確保とバリ取り精度の向上との両立を図ることができる。
本考案の実施の形態に係る保持具20を備えるバリ取り装置1の構成の概略を示す構成図である。 本考案の実施の形態に係る保持具20によってバリ取り工具10が保持される際の様子を示す分解図である。 有底円筒体22の構成の概略を示す概略構成図である。 ベース部材24の構成の概略を示す概略構成図である。 プランジャ機能付きボールローラ50の構成の概略を示す概略構成図である。 保持具20によって保持されたバリ取り工具4によってバリSが除去される様子を示す説明図である。 バリ取り工具4を有底円筒体22に設置する際の様子を示す説明図である。
次に、本考案を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本実施の形態に係る保持具20を備えるバリ取り装置1は、図1に示すように、ロボットアーム2を有する図示しない装置本体に、保持具20を介してバリ取り工具4が取り付けられて、ワークWに形成されたバリSを自動で除去する装置として構成されている。ロボットアーム2には、保持具20を締結するためのフランジ部2aが設けられている。また、バリ取り工具4の回転軸4aには、刃具Bが取り付けられている。
保持具20は、図2に示すように、略円筒状に形成された有底円筒体22と、当該有底円筒体22に接続されるベース部材24と、複数のプランジャ機能付きボールローラ50と、コイルスプリング60と、を備えている。保持具20は、本発明における「工具保持」に対応する実施構成の一例である。また、有底円筒体22は、本発明における「円筒体」に対応し、ベース部材24は、本発明における「締結体」に対応する実施構成の一例である。さらに、プランジャ機能付きボールローラ50は、本発明における「径方向位置決め保持部材」に対応し、コイルスプリング60は、本発明における「線方向位置決め保持部材」および「バネ部材」に対応する実施構成の一例である。
有底円筒体22の底面23には、図3に示すように、内部孔22aに貫通する貫通孔23aが形成されている。貫通孔23aは、内部孔22aよりも小径に形成されている。なお、貫通孔23aの内部孔22a側の端部には、面取り部23bが形成されている。当該面取り部23bの傾斜角度は、バリ取り工具4の回転軸4a側の角部に設けた面取り部4b(図1参照)の傾斜角度とほぼ同じ角度に形成されている。また、有底円筒体22の外周面には、内部孔22aに貫通する複数の貫通ネジ孔22b,22cが形成されている。当該貫通ネジ孔22b,22cは、周方向に均等に同一位相で8つ設けられていると共に、互いに軸線方向に所定距離離れた状態で配置されている。
さらに、有底円筒体22の底面23が設けられた側とは反対側の軸線方向端部には、ベース部材24に嵌合される嵌合部21が形成されている。当該嵌合部21は、有底円筒体22の他の部分よりも大径に形成されている。換言すれば、有底円筒体22は、段付き形状に構成されている。当該嵌合部21には、内部孔22aまで貫通する一対の貫通ネジ孔22dが形成されている。一対の貫通孔22dは、嵌合部21の周方向に180度の位相で設けられている。
ベース部材24は、図4に示すように、円筒部32と、当該円筒部32の軸線方向の一端に一体にされたフランジ部34と、から構成されている。ベース部材24の内部には、円筒部32からフランジ部34に亘る内部孔25が形成されている。当該内部孔25は、円筒部32のフランジ部34が接続された側と反対側の軸線方向端部からフランジ部34に向かって順に、大径凹部25a、小径孔25b、大径凹部25cとなる段付き上に形成されている。換言すれば、ベース部材24は、内部に中間壁27を有し、当該中間壁27を挟んで軸線方向の両側に大径凹部25a,25cが形成されると共に、当該中間壁27に小径孔25bが形成されている。
大径凹部25aは、有底円筒体22の嵌合部21の外径とほぼ同じか若干大きい内径を有するように形成されている。小径孔25bは、エア供給金具兼回り止め部材70(図2参照)を挿通可能な大きさの内径を有するように形成されている。また、大径凹部25cは、大径凹部25aとほぼ同じ内径を有するように形成されている。
円筒部32には、図4に示すように、大径凹部25aまで貫通する一対の貫通孔32a,32aが形成されている。当該一対の貫通孔32a,32aは、円筒部32の周方向に180度の位相で設けられている。フランジ部34は、図4に示すように、円板が切欠部40によって切り欠かれた形状をしており、図示しないボルトを挿通するための挿通孔35が4か所に形成されている。
プランジャ機能付きボールローラ50は、図5に示すように、ボール52と、コイルスプリング54と、ボール52およびコイルスプリング54を収容するケース56と、コイルスプリング54のバネ力を調整するバネ力調整部材58と、を備えており、コイルスプリング54のバネ力によってボール52がケース56の外方に付勢されるように構成されている。ボール52は、本発明における「ボール部材」に対応し、コイルスプリング54は、本発明における「バネ部材」に対応し、ケース56は、本発明における「筐体」に対応する実施構成の一例である。
コイルスプリング54のバネ力は、バリ取り工具4の刃具BでワークWのバリSを除去する際に、刃具Bの径方向に作用する反力よりは大きく、ワークW自体に接触したときに刃具Bの径方向に作用する反力よりは小さくなるように設定されている。
ケース56の外周面には、図5に示すように、雄ネジが形成されている。また、ケース56の内孔のうちボール52が設置される側とは反対側の端部には、雌ネジが形成されている。当該雌ネジにバネ力調整部材58がネジ係合される。バネ力調整部材58の底面58aには、当該バネ力調整部材58をケース56の内孔の雌ネジにネジ係合させる際に、当該バネ力調整部材58を回転させるための工具(図示せず)が係合される工具係合凹部57が形成されている。
コイルスプリング60のバネ力は、バリ取り工具4の刃具BでワークWのバリSを除去する際に、刃具Bの軸線方向に作用する反力よりは大きく、ワークW自体に接触したときに刃具Bの軸線方向に作用する反力よりは小さくなるように設定されている。
こうして構成された保持具20によってバリ取り工具4を保持するには、まず、バリ取り工具4が有底円筒体22の内部孔22aの底面に底付きするまで、より具体的には、図7に示すように、バリ取り工具4の回転軸4a側の角部に設けた面取り部4bが保持具20の有底円筒体22の面取り部23bに当接するまで当該バリ取り工具4を挿通させる。このとき、バリ取り工具4の回転軸4aおよび当該回転軸4aに取り付けられた刃具Bは、有底円筒体22の貫通孔23aを介して有底円筒体22から突出した状態となる。なお、当該バリ取り工具4の面取り部4aと保持具20の面取り部23bとが当接することによりバリ取り工具4の保持具20に対する芯出しが行われる。
当該状態でプランジャ機能付きボールローラ50のボール52がバリ取り工具4の外周面に当接するまで、当該プランジャ機能付きボールローラ50を有底円筒体22の貫通ネジ孔22b,22cにねじ込んだ後、プランジャ機能付きボールローラ50のケース56の外周面に形成した雄ネジにナット62をネジ係合させることによって、プランジャ機能付きボールローラ50を有底円筒体22に固定する。これにより、バリ取り工具4が保持具20の有底円筒体22に芯出しされた状態で当該有底円筒体22の径方向に対して位置決めされる。
次に、バリ取り工具4の後端部、具体的には、刃具Bが取り付けられた側とは反対側の端部(図2の上方の端部)にコイルスプリング60を当接させた状態で、上方(図2の上方であって、コイルスプリング60のバリ取り工具4の後端部に当接した側とは反対側)からベース部材24を被せて、ベース部材24の大径凹部25aに有底円筒体22の嵌合部21を嵌合させる。このとき、バリ取り工具4は、コイルスプリング60のバネ力によって有底円筒体22の内部孔22aの底面に向けて付勢され、これにより、バリ取り工具4が保持具20の軸線方向に対する位置決めが確実なものとなる。
なお、ベース部材24の円筒部32に形成した一対の貫通孔32a,32aからボルトBLTを挿入して有底円筒体22の嵌合部21に形成した一対の貫通ネジ孔22d,22dに当該ボルトBLTをネジ係合させることによって、有底円筒体22とベース部材24との接続を強固なものとしている。
こうして、バリ取り工具4は、径方向および軸線方向に対して位置決めされた状態で保持具20に保持され(図1参照)、当該保持具20を介してロボットアーム2に取り付けられる。具体的には、図1に示すように、保持具20のベース部材24のフランジ部34がロボットアーム2のフランジ部2aにボルトなどによって締結される。
次に、こうして構成されたバリ取り装置1の動作、特に、バリ取り工具4によってワークWのバリSを除去する際の動作について説明する。刃具BをバリSに接触させてワークWのバリSの除去を開始すると、刃具Bには切削抵抗に起因して径方向および軸線方向に反力が作用する。ここで、バリ取り工具4を径方向に位置決め保持しているプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54およびバリ取り工具4を軸線方向に位置決め保持しているコイルスプリング60のバネ力が、ワークWのバリSを除去する際に刃具Bの径方向および軸線方向に作用する反力よりは大きく設定されているため、当該反力によってバリ取り工具4の保持具20に対する姿勢変更が生じない。即ち、刃具BがバリSに対して逃げることなく確実にバリSの除去を行うことができる。
一方、バリ取り工具4を径方向に位置決め保持しているプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54およびバリ取り工具4を軸線方向に位置決め保持しているコイルスプリング60のバネ力が、ワークW自体に接触した際に刃具Bの径方向および軸線方向に作用する反力よりは小さくなるように設定されているため、刃具BによるバリSの除去が完了したり、あるいは、バリSが発生していない状況で、刃具BがワークW自体に接触したりすると、図6に示すように、当該反力によってバリ取り工具4が保持具20に対して径方向に傾斜すると共に軸線方向に引っ込む方向に移動する(刃具Bに姿勢変更が生じる)。即ち、刃具BがワークWに対して逃げることになるため、バリSを除去した後にワークW自体に不要な加工が施されることがない。
なお、刃具BのワークW自体への接触がなくなると、プランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54およびコイルスプリング60のバネ力によって、バリ取り工具4の保持具20に対する径方向および軸線方向の位置が初期状態、即ち、バリ取り工具4の回転軸4aの軸線方向と保持具20の軸線方向とが整合された状態(芯出しされた状態)となると共に、バリ取り工具4が有底円筒体22の内部孔22aの底面に当接した状態に戻されるため、バリ取り工具4の刃具Bが再びバリSに接触した際には、刃具Bによって確実にバリSの除去を行うことができる。なお、バリ取り工具4の面取り部4aと保持具20の面取り部23bとの当接によってバリ取り工具4の保持具20に対する芯出しが促進される。
以上説明した本考案の実施の形態に係る保持具20によれば、プランジャ機能付きボールローラ50によって保持具20の径方向に対して位置決めした状態でバリ取り工具4を保持すると共に、コイルスプリング60によって保持具20の軸線方向に対して位置決めした状態でバリ取り工具4を保持する構成とすると共に、プランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54およびコイルスプリング60のバネ力を、ワークWのバリSを除去する際に刃具Bの径方向および軸線方向に作用する反力よりは大きく、ワークW自体に接触した際に刃具Bの径方向および軸線方向に作用する反力よりは小さくなるように設定する構成であるため、バリSに接触した際には、適切な切削力をもってバリSを確実に除去することができると共に、ワークW自体に接触した際には、刃具BがワークWから逃げてワークWに不要な加工を施すことを防止できる。
これにより、バリ取り精度の向上を図ることができる。なお、バリ取り工具4自体には、何ら改良を施さない構成であるため、既存のバリ取り工具4を用いることができ、経済的である。しかも、バリ取り量を一定にするために、バリ取り工具4の刃具Bの周りに何ら部材を配置する必要がないため、加工スペースが狭い箇所をバリ取りする場合であっても、バリ取り工具4の刃具BをワークWの加工部位に良好に接触させることができるため、バリ取り加工の汎用性を向上することができる。
本実施の形態では、プランジャ機能付きボールローラ50を、保持具20(有底円筒体22)の周方向に均等に同一位相で8つ設ける構成としたが、これに限らない。プランジャ機能付きボールローラ50は、保持具20(有底円筒体22)の周方向に均等に同一位相で少なくとも3つ以上設ける構成であれば良い。
本実施の形態では、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向に所定距離離れた二列のプランジャ機能付きボールローラ50を、周方向において同一位相で配置する構成としたが、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向に所定距離離れた二列のプランジャ機能付きボールローラ50を、周方向において異なる位相で配置する構成としても良い。
本実施の形態では、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向に所定距離離れた状態でプランジャ機能付きボールローラ50を二列に配置する構成としたが、これに限らない。例えば、プランジャ機能付きボールローラ50は、一列のみ配置する構成や、三列以上配置する構成としても良い。
本実施の形態では、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向に所定距離離れた状態で配置されたプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54のバネ力は、全て同じに設定する構成としたが、これに限らない。例えば、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向の上側(図1の上側)に配置されたプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54のバネ力と、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向の下側(図1の下側)に配置されたプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54のバネ力と、を異なる設定としても良い。この場合、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向の上側(図1の上側)に配置されたプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54のバネ力を、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向の下側(図1の下側)に配置されたプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54のバネ力よりも大きくなるように設定することが望ましい。
なお、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向の上側(図1の上側)に配置されたプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54のバネ力と、保持具20(有底円筒体22)の軸線方向の下側(図1の下側)に配置されたプランジャ機能付きボールローラ50のコイルスプリング54のバネ力と、を異ならせる構成としては、コイルスプリング54自体のバネ定数を異ならせる構成や、プランジャ機能付きボールローラ50の有底円筒体22へのねじ込み量を異ならせる構成が考えられる。
本実施形態は、本考案を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本考案は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 バリ取り装置
2 ロボットアーム(ロボットアーム)
2a フランジ部
4 バリ取り工具(バリ取り工具)
4a 回転軸(回転軸)
4b 面取り部
20 保持具(工具保持具)
21 嵌合部
22 有底円筒体(円筒体)
22a 内部孔
22b 貫通ネジ孔
22c 貫通ネジ孔
22d 貫通ネジ孔
23 底面
23a 貫通孔
23b 面取り部
24 カバー部材(締結体)
25 内部孔
25a 大径凹部
25b 小径孔
25c 大径凹部
27 中間壁
32 円筒部
32a 貫通孔
34 フランジ部
34a 半割円板
35 挿通孔
40 切欠部
50 プランジャ機能付きボールローラ(径方向位置決め保持部材)
52 ボール(ボール部材)
54 コイルスプリング(バネ部材)
56 ケース(筐体)
57 工具係合凹部
58 バネ力調整部材
58a 底面
60 コイルスプリング(軸線方向位置決め保持部材、バネ部材)
62 ナット
70 エア供給金具兼回り止め部材
80 エアホース
W ワーク(ワーク)
S バリ(バリ)
B 刃具(刃具)
BLT ボルト

Claims (6)

  1. 先端に刃具を取り付け可能な回転軸を有すると共に前記刃具を前記回転軸と一体回転させてワークのバリ取りを行うバリ取り工具を、ロボットアームに取り付ける工具保持具であって、
    前記バリ取り工具の外周を囲繞する略円筒状の円筒体と、
    該円筒体の軸線方向一端部に接続されると共に、前記ロボットアームに締結される締結体と、
    前記円筒体の軸線と前記バリ取り工具の軸線とが一致するよう前記バリ取り工具を前記円筒体の径方向に対して位置決めして保持可能であると共に、前記バリ取り工具の軸線が前記円筒体の軸線に対して径方向に位置ずれを生じた際に該位置ずれを矯正する方向の付勢力を前記バリ取り工具に付与する径方向位置決め保持部材と、
    前記バリ取り工具を前記円筒体の軸線方向に対して位置決めして保持可能であると共に、前記バリ取り工具が軸線方向に位置ずれを生じた際に該位置ずれを矯正する方向の付勢力を前記バリ取り工具に付与する軸線方向位置決め保持部材と、
    を備える
    バリ取り工具保持具。
  2. 前記径方向位置決め保持部材は、前記バリ取り工具の外周面に当接するボール部材と、該ボール部材を前記バリ取り工具の外周面に向けて付勢するバネ部材と、前記ボール部材および前記バネ部材を収容するよう構成された筐体と、から構成されており、前記円筒体の円周方向に均等に3つ以上設けられている
    請求項1に記載のバリ取り工具保持具。
  3. 前記径方向位置決め保持部材は、前記筐体の前記円筒体に対する取り付け状態によって、前記ボール部材を介して前記バリ取り工具の外周面に作用する前記バネ部材のバネ力の大きさを調整可能に構成されている
    請求項2に記載のバリ取り工具保持具。
  4. 前記径方向位置決め保持部材は、3つ以上を1組として前記円筒体の軸線方向に複数組設けられている
    請求項2または3に記載のバリ取り工具保持具。
  5. 前記バネ部材は、前記円筒体の軸線方向に配置された前記径方向位置決め保持部材の組毎に異なるバネ力に設定されている
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載のバリ取り工具保持具。
  6. 前記軸線方向位置決め部材は、前記バリ取り工具を該バリ取り工具の刃具方向に向けて付勢するバネ部材である
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のバリ取り工具保持具。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110027039A (zh) * 2019-05-20 2019-07-19 南京易跬申自动化设备有限公司 浮动式恒压塑件孔倒角成型装置及成型方法
JP2021062471A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 株式会社スギノマシン バリ取り工具及びバリ取り方法

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