JP3213144U - 移植用歩行型管理機 - Google Patents

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茂房 稲葉
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秀男 石浜
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Abstract

【課題】歩行型管理機に座席側からもスロットル調整を可能とする手段を施し、移植作業を断続させることなく、且つ作業者に無理な負担をかけることもなく、効率的な運行を可能とする移植用歩行型管理機を提供する。【解決手段】移植用歩行型管理機の本体部10に回動部を形成し、苗の植付部材26を付設してなる移植機構を配設した移植部20を連結し、本体部と移植部との間に、本体前方部から延設した横フレームを介して座席33を配した作業席部30を設けてなる歩行型管理機において、ハンドル15の一部に付設させたハンドル用スロットルレバー51と、座席の近傍で作業者の手の届く範囲の本体部の一部に座席用スロットルレバー52とを配設し、ハンドル用レバー及び座席用レバーとスロットルバルブとの間に、高速作動を優先させる分岐式のスロットルケーブル機構を配設した中継機を介設した。【選択図】図1

Description

本考案は、ニラ、ネギ等の苗を畑に移植する際に用いる移植用歩行型管理機に関する。
ニラ、ネギ等の苗を移植する為の歩行型管理機としては、従来、管理機本体の前方に移植機を連結させた型式のものがあるが、これは上方で回転式の移植機構の移植部材に苗を作業者が手で投与すると、その投与された苗が下方に回転して移植部材から自動的に植え付け作業が行われる方式を採るものである。その作業に対応させて、管理機本体と移植機との間に座席を設け、その座席に作業者が座った状態で併設された載置台の苗を移植機の植付部材へと挿入することを可能とする形式の歩行型管理機が提案されている。
この形式の管理機にあっては、作業者が一旦ハンドルのある運転部を離れ、上記座席に着座した状態となってもハンドルをある程度一定方向に定めた状態に置くことができるので、作業者は一人であっても、移植作業を進めることができるものとなり、小さな畑の作業等には極めて至便なものとなっている。
さて、この至便なやり方も、一旦作業を開始すると、作業者は操作に慣れてきて習熟度が増したり、又、畑の状況にあっても、土質が硬くなったり、傾斜がきつくなる等の変化が生じることがある。又ある時は、逆に、作業に疲れ、土質が柔らかく、傾斜が下りになる等の変化も生まれる。
斯かる場合に、上記の如く、そのエンジンを駆動させるスロットルの状態が一定であると、上記状況の変化に対応することができず、例えば、せっかく作業に慣れても、管理機の進行速度が遅いままとなり、効率が上がらず苛々するものとなる。
そこで、作業者はスロットルレバーを操作したいとの思いに駆られるが、該スロットルレバーはハンドルに付設されているので、操作が困難である。
これを解消するには、誰か第三者を呼ぶか、座席部からハンドル側へと身を捩って手を伸ばすか、更には、一旦座席を離れ、素早くハンドル側に回ってスロットルレバーを操作し、とって返して再び座席に座って移植作業を続けるという芸当的技を為すこととなるが、いずれも、厄介で非効率なものとなってしまう。
尚、従来技術として、水田作業車にアクセルペダルとスロットルレバーを併存させた技術が特許文献1に見られるが、これは場所の離れた位置からのスロットル調整を可能とするものではないので、本考案とは目的・構成及び効果を異にするものである。
特開2000−279008号公報
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、歩行型管理機に座席側からもスロットル調整を可能とする手段を施し、斯かる手段によって、移植作業を断続させることなく、且つ作業者に無理な負担をかけるもことなく、効率的な運行を可能とする移植用歩行型管理機を提供するものである。
上記課題を解決するため、エンジンにトランスミッション及びクラッチを連結して走行用の駆動輪を配すると共に後方に操向用のハンドルを配した本体部に、中央フレームの下方左右に従動輪を配しそれに駆動される第1スプロケットと第2スプロケットとがチェーンを介して作動する回動部を形成し、該回動部のチェーンに連接させて苗の植付部材を付設してなる移植機構を配設すると共にその上方に苗の載置台を配設した移植部を連結し、該本体部と移植部との間に、本体前方部から延設した横フレームを介して下方に補助輪及び上方に作業用の座席を配すると共に足載台を付設した作業席部を設けてなる歩行型管理機において、上記ハンドルの一部に付設させたハンドル用スロットルレバーと、上記作業部の座席の近傍で作業者の手の届く範囲の本体部の一部に座席用スロットルレバーとを配設し、該ハンドル用スロットルレバー及び座席用スロットルレバーとスロットルバルブとの間に、高速作動を優先させる分岐式のスロットルケーブル機構を配設した中継機を介設したことを特徴とする。
請求項2に記載の移植用歩行型管理機は、座席用スロットルレバーを、本体部の一部に付設した取付板に、中央フレームに並行させてレバー部が前後方向に回転可能となるよう配設したことを特徴とする。
本案移植用管理機によれば、苗植作業の途中でスロットルレバーの操作を求められたとき、誰かを呼んだり、座席を離れて機体のハンドル側に回ってスロットルレバーを操作する等の厄介な作業を必要とせず、座席に座ったままの姿勢で作業を続けることができ、作業の容易化と効率化を図ることができる。
このとき、座席用スロットルレバーを作業部の座席の近傍で作業者の手の届く範囲の本体部の一部に配設したので、作業の途中にあっても瞬時にレバーの操作を完了させることができる。
又、ハンドル用スロットルレバーと座席用スロットルレバーとエンジン用スロットルとの間に、高速作動を優先させる分岐式のスロットルケーブル機構を配設した中継機を介設したので、切り替えスイッチ等の装置を要することなく、必要とされる操作を選択的に実行することができ、装置の簡略化を図ることができる。
作業終了にともなって、本体部から移植部及び作業席部を取り外そうとするときにも、ケーブルが絡まる等の弊なく、すべてを所定の場所に戻すことができる。
請求項2に記載の管理機は、座席用スロットルレバーを中央フレームと並行させた取付板にレバー部が回転可能となるよう配設したので、親指の動作でレバーを瞬時に操作することができ、移植作業を続けたまま操作ができる。
本案移植用歩行型管理機の側面図である。 同上平面図である。 本案移植用歩行型管理機の一部拡大斜視図である。 本案移植用歩行型管理機の中継機を示す模式的平面図である。 同上一部拡大断面図で、(a)がスタート時、(b)が作動時の状態を示す。
本考案移植用歩行型管理機の実施の形態を、以下図面を基に説明する。
本案移植用歩行型管理機は、図1に示す如く、概略、機体の中心をなす本体部10と、苗の畑の移植を実行する移植部20と、作業中の場所と姿勢を確保する作業席部30と、これらの互いの連結を図る連結部40と、エンジン駆動との関係で機体の進行状態を調整する推進部50とから成る。
本体部10は、動力源となるエンジン11を中心に配し、その速度等の調整を司るトランスミッション12及び断続を司るクラッチを連設し、下方左右に走行用の駆動輪14、14を配設する。
該本体の後方には操向用のハンドル15を配設し、クラッチレバー及び後述するスロットルレバーを付設し、作業者の歩行に伴って機体の進行方向を定めると共にその速度等を調整する機能を備える。
機体の前部16は、後述する連結部を設定する箇所となり、連結用の枠体等が設置可能な形態を提供する。
尚、駆動輪14には、同時に又はこれに代わって硬質地又は傾斜地等に対応するためのクローラを併設させることも可能である(図示省略)。
移植部20は、図1及び図2に示す如くで、上記本体部10に対して前方に配設するもので、中心に中央フレーム21を配して機体前部16の連結枠を介して本体部10と連結される。
該中央フレーム21の下方には、走行方向を安定させるガイド板22を配し、その前方に苗の移植機構23を配設する。
該移植機構23は、先ず、中央フレーム21に連接して、左右に二つの従動輪24、24を形成する。該従動輪24、24は、本体部10の駆動輪14の走行に伴って従動するもので、土中への喰い込みを促すための突片14aを付設する。該左右の従動輪24、24の間に回動部25を形成するが、該回動部25には、従動輪24、24間に渡架した軸体に第1スプロケット25aを軸着する。そして、その上方で、後述する植付部材26を配するに適した高さに第2スプロケット25bを配設し、両者間にチェーン25cを介設する。即ち、従動輪24,24の回転が駆動力となって、先ず第1スプロケット25aが回転し、それに従ってチェーン25cを介して第2スプロケット25bが従動する回動部25が形成される。
そして、該回動部25のチェーン25cの胴部に基端部26aを連接し、該基端部26aに支持片26bを立設させ、そこに投入された苗を掴んで回動する把持体26cを設けた植付部材26を配設する。即ち、回動部25に沿う形で植付部材26が形成され、その植付部材26の把持体26cに作業者が苗を投与すると、それが回動部25によって下方へと送られ、下端部で畑の土に植え付けられる自動的な植付機構が形成される。
同時に、中央フレーム21に連結させて、その高さが上記植付部材26とほぼ同程度の高さでその隣接位置に、支持桿28を介して苗載置台27を配設する。
作業席部30は、図1及び図2に示す如くで、機体前部16から延びた主軸となる横フレーム31に補助となる副フレーム31aを連設し、枠フレーム31bに補助輪32を軸着する。そして、その補助輪32の略真上となる位置に作業用の座席33を配設する。即ち、上記苗載置台27の略真後ろとなる位置で、座って作業者の手が届く高さに座席33を設定し、その位置及び高さを維持するに適した形態に補助輪32を形成する。
又、該座席33の下方には、機体前部16から延びた下フレームに固定させて作業中の足を載せるための足載台34を配設する。
連結部40は、図1及び図2に示す如くで、上記本体部10に移植部20及び作業席部30を連結させるためのもので、機体の前部16に下記の枠体を形成してなる。先ず、前部16の中央には中央フレーム21との連結を図る中央フレーム連結枠41を形成し、それは図示の如く、フレームをH型鋼で形成したときには、そのH型鋼を囲む四角の枠体で形成する。該中央フレーム21は、機体の中央にあって進行方向(縦方向)と一致する方向であり、連結枠41はこれと同方向に向けて形成する。
一方、横フレーム連結枠42は、補助輪32及びその上の座席33を連結しようとするもので、横フレーム31を四角の柱状体で形成したとき、これを囲む四角の枠で形成する。その向きは、中央フレーム連結枠41の上方で且つ中央フレームを縦方向としたとき逆の横向きとなる。
下フレーム連結枠は、足載台34を支えるためのもので、同様に機体の前部16から横方向に延びるが、足載台34に掛かる負荷が比較的小さいので小径の丸パイプ等による枠体とすることができる。
さて、上記本体部10、移植部20、作業席部30及び連結部40から構成される歩行型管理機にあって、本案移植用歩行型管理機は、独自な推進部50を形成する。
先ず、上記本体部10の操向用のハンドル15にあって、ハンドル用スロットルレバーは、従来と同様歩行時に操向用の速度等調整用として、その機能を確保するもので、図3に示す如く、例えばハンドル15のグリップ部の下部に付設する。即ち、エンジン11に直結してスロットルバルブを開閉する機能をハンドル側にも付与し、作業者がハンドルを握って運行する際の速度調整機能を確保する。
一方、これとは別に、座席用スロットルレバー52を設け、作業席部の座席33の近傍で作業者の手の届く範囲の本体部の一部に配設する。
例えば、図3に示す如くで、連結部40の中央フレーム連結枠41の前方で中央フレーム21に並行させて43を配設し、該取付板43に沿って座席用スロットルレバー52を固着させる。
そのレバー部は、始点をレバーの回転中心より若干後方とし、作業者がレバーの回転中心部を手で軽く握って親指でそれを前方向(押し倒し方向)に回転させたとき、ケーブル53bが引かれて後述の中継機53のスロットルケーブル機構を作動させ加速可能なものとする。逆に、レバー部を後方に戻したときには減速を可能なものとする。
該レバーの回転部には、皿バネを付設させ、上記レバー部を前傾させ又はそれを戻した後に作業者が手を放しても、該皿バネがレバー部を軽く固定状態に置き、スロットルを調整された位置に固定され得るものとする。
該レバー52は、原則的には取付板43に固定状態に置くものとするが、必要に応じて、取着ネジを外す等して機体から取り外しを可能としても良い。
そして、このハンドル用スロットルレバー51及び座席用スロットルレバー52とエンジン用スロットル54との間に、高速作動を優先させる分岐式のスロットルケーブル機構を配設した中継機53を介設する。
該中継機53は、図4に示す如くで、一方(図面右側)に、上記ハンドル用スロットルレバー51に連結したケーブル53aと座席用スロットルレバー52に連結したケーブル53bの2路式となる二つのケーブルを併設し、他方(図面左側)に、エンジンのスロットルバルブ54に連結したケーブル53cを配し、その間に、選別室53dを配設する。該選別室53dには、中央に選別プレート53eを配設し、該選別プレート53eにはそれぞれケーブル53a及びケーブル53bの貫通孔を穿設し、貫通した先にはそれぞれの係止片53f、53gを配設する。同時に、選別プレート53eの他方には、前記スロットルバルブ54から延びたケーブル53cの終端部53hを固定し、必要に応じてコイルを付設する。
即ち、図5に示す如く、当初はハンドル用スロットルレバー51及び座席用スロットルレバー52の双方のレバーの引きをエンジン回転が最低となる段階(以下これを最低段階という)としておき、あるとき、どちらか一方のレバーを引くと、選別室53dにおいて、引かれた側、例えば、座席用スロットルレバー52を引いたときには、そのケーブル53bが作動し(引かれ?)、先端の係止片53gが働いて選別プレート53eをスライドさせる。このとき、ハンドル用スロットルレバー51のケーブル53aは不動のままで、選別プレート53eがスライドしても貫通孔によって影響を受けない。逆にハンドル用スロットルレバー51が引かれた場合には、同様の原理で逆に作用する。つまり、選別プレート53eは、強く引かれた側のケーブルに従ってスライドするものとなる。このスライドした選別プレート53eに従って固定された終端部53hを介してケーブル53cが引かれ、エンジンに連結したスロットルバルブ54が作動するものとなり、高速側が優先的に選別されて作動するものとなる。
次いで、上記構成に基づく本案移植用歩行型管理機の作用効果を説明する。
先ず、移植作業を始めるにあたっては、移植を行うべき畑に歩行型管理機を移動して苗への進行方向を定めた後、本体部10のハンドル15を握り、ハンドル用スロットルレバー51を最低段階に設定しておく。
そして、作業席部30へと向かい、その座席33に着座する。手前に移植機構23の苗載置台27が対面し、中央に回動部25のチェーン25cに立設された植付部材26が臨む状態となる。
ここで、作業の準備が調い歩行型管理機の進行をスタートさせるが、このとき、作業部の座席の近傍に設けた座席用スロットルレバー52のレバー部を回して、エンジンの回転を増大させ、適当な速度となる時点で手を放す。
すると、管理機の運行が開始され、エンジン11の回転に伴う駆動輪14の走行に従って従動輪24が回転し、その駆動力によって第1スプロケット25aが回転し、チェーン25cを介して第2スプトケット25bが回転する。それに従って、チェーン25cに立設した移植部材26が回動し、上記に第2スプロケット25b付近に至った段階で、作業者は苗載置台27から苗を取り出し、それを該移植部材26の支持片26bに隣設した把持体26cに投与する。
すると、上記のチェーン25cの回動に伴って該移植部材26も下方向へと回動し、畑の土と接する時点で、土中へと自動的に苗が植え付けされる。
斯くして移植作業が進められるが、作業を進めるに従って作業者は操作に慣れて、その習熟度がアップし、又、畑の状況にあっては、畑の土質が硬くなったり、又、傾斜地等で登り坂となる等の変化が生じる。
このとき、作業者は管理機の進行のスピードが遅いと感じ、そのままでは移植作業の効率が上がらず苛々するものとなる。
またある時は、逆に、作業が連続して作業者が疲労感を覚えるようになったり、畑の土質が軟質に変り、傾斜地等で下り坂なる等の変化が生じるものとなる。
このときには、管理機の進行スピードが速すぎて、移植に伴う作業にうまく対応できない懸念が生じる。
斯かる場合に、作業者は座席33に着座したままで、そこから片手を伸ばし、例えば、座席が進行方向に向かって左側にあれば逆の右手を伸ばし、作業部の座席の近傍に設けられた座席用スロットルレバー52を握る。
そして、レバーの回転部を操作して、レバーを前傾又は後ろに戻す等して調整する。
すると、中継機53のケーブル53bが作動し、選別室53dに設けられたケーブル先端の係止片53gが選別プレート53eを移動させ、該選別プレート53eに終端部53hで連結したケーブル53cを介してスロットルバルブ54を開閉させる。
このとき、最低段階に置かれたハンドル用スロットルレバー51のケーブル53aは、たとえ選別プレート53eがスライドしても、貫通孔によって非接触状態におかれているので、これに影響されず不動のままである。
即ち、ハンドル用スロットルレバーA51が最低段階にあるとき、座席用スロットルレバー52はこれをエンジン回転の増大方向に調整し、又逆の減少方向に調整しても、いずれもハンドル用スロットルレバーA51に優先するものとなる。
この結果、二つのスロットルレバーが併存しても、上記の如く、ハンドル用スロットルレバーA51を最低段階とする限り、切り替えスイッチやそれの切り替え操作等を必要とすることなく、自動的に座席用スロットルレバー52の操作のみが優先するものとなる。
さて、この作業にあって一筋の畝の移植が完了し、次の畝への作業に取りかかる場合には、移植作業を一旦停止させて、歩行型管理機を次の畝へと方向転換させる必要が生じる。そこで、座席用スロットルレバー52の設定をハンドル用スロットルレバー51と同様、これを最低段階への落とし、つまり、速度を零状態に置く。
そして、座席33を降りて、再度本体部10側へと戻り、そのハンドル15を握って、旋回等の動作を行う。
このとき、必要に応じて、ハンドル用スロットルレバー51を調整することになるが、この場合には、座席用スロットルレバー52が最低段階となっているので、選別プレート53eのスライドに対して不動であり、上記と同様の原理で、今度はハンドル用スロットルレバー51の操作が優先されるものとなる。
このハンドル用スロットルレバー51及び座席用スロットルレバー52の使い分けは、上記の如くであるが、特別な場合、例えば畑全体が傾斜地にある場合等には、座席用スロットルレバー52を最低段階のままにしておくと、座席用スロットルレバー52の操作が不適切となった場合、管理機のスピードが過剰にダウンしてしまう虞がる。
この場合には、ハンドル用スロットルレバー51の最初の設定を最低段階とせず、ある一定の回転が確保された段階で固定する手段を施すことができる。
すると、例えば、急な傾斜地で座席用スロットルレバー52が優先となっている状態で、もしその速度を過剰に落としてしまった場合でも、ハンドル用スロットルレバー51の設定がこれをカバーし、一定の段階以下にはダウンすることを回避することができるものとなる。
本考案は以上の如くで、苗植作業の途中でスロットルレバーの操作を求められたとき、従来の如く、誰か第三者を呼んだり、身を捻って手を伸ばしたり、更には、座席を離れて機体のハンドル側に回ってスロットルレバーを操作する等の厄介な作業を必要とせず、座席を離れることなく、そのままの姿勢で作業を続けることができるという優れた効果を発揮する。
このとき、ハンドル用スロットルレバー51と座席用スロットルレバー52とは、エンジンのスロットルバルブ54との間に、高速作動を優先させる分岐式のスロットルケーブル機構を配設した中継機53を介設したので、切り替えスイッチ等の装置を要することなく、例えば、作業中に座席用スロットルレバー52の操作が求められる場合には、そのまま座席用スロットルレバー52を操作すれば良い。逆に、ハンドル用スロットルレバー51の操作が求められたときにも同様で、装置が簡略化されるだけでなく、その操作も簡単なものとなる。
作業終了にともなって、本体部10から移植部20及び作業席部30を取り外そうとするときにも、座席用スロットルレバーを本体部の一部、例えば連結枠に設けた取付板に配設したものとすれば、ケーブルが絡まる等の弊なく、すべてを所定の場所に戻すことができる。
本案管理機は、ニラ、ネギに限定されず、苗を畑に移植するための歩行型管理機に広く利用することができる。
10 本体部
11 エンジン
12 トランスミッション
14 駆動輪
15 ハンドル
20 移植部
21 中央フレーム
23 移植機構
24 従動輪
25 回動部
25a 第1スプロケット
25b 第2スプロケット
25c チェーン
26 植付部材
27 苗載置台
28 支持桿
30 作業席部
31 横フレーム
32 補助輪
33 座席
34 足載せ台
40 連結部
50 推進部
51 ハンドル用スロットルレバー
52 座席用スロットルレバー
53 中継機
53a ケーブル
53b ケーブル
53c ケーブル
53d 選別室
53e 選別プレート
53f 係止片
53g 係止片
53h 終端部
54 スロットルバルブ

Claims (2)

  1. エンジンにトランスミッション及びクラッチを連結して走行用の駆動輪を配すると共に後方に操向用のハンドルを配した本体部に、
    中央フレームの下方左右に従動輪を配しそれに駆動される第1スプロケットと第2スプロケットとがチェーンを介して作動する回動部を形成し、該回動部のチェーンに連接させて苗の植付部材を付設してなる移植機構を配設すると共にその上方に苗の載置台を配設した移植部を連結し、
    該本体部と移植部との間に、本体前方部から延設した横フレームを介して下方に補助輪及び上方に作業用の座席を配すると共に足載台を付設した作業席部を設けてなる歩行型管理機において、
    上記ハンドルの一部に付設させたハンドル用スロットルレバーと、上記作業部の座席の近傍で作業者の手の届く範囲の本体部の一部に座席用スロットルレバーとを配設し、該ハンドル用スロットルレバー及び座席用スロットルレバーとスロットルバルブとの間に、高速作動を優先させる分岐式のスロットルケーブル機構を配設した中継機を介設した、
    ことを特徴とする移植用歩行型管理機。
  2. 請求項1記載の座席用スロットルレバーを、本体部の一部に付設した取付板に、中央フレームに並行させてレバー部が前後方向に回転可能となるよう配設したことを特徴とする移植用歩行型管理機。
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