JP3213029B2 - ディスク基板用プラズマ処理装置およびその処理方法 - Google Patents

ディスク基板用プラズマ処理装置およびその処理方法

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JP3213029B2 JP30476391A JP30476391A JP3213029B2 JP 3213029 B2 JP3213029 B2 JP 3213029B2 JP 30476391 A JP30476391 A JP 30476391A JP 30476391 A JP30476391 A JP 30476391A JP 3213029 B2 JP3213029 B2 JP 3213029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク基板用プラズマ
処理装置および処理方法に係わり、特に被処理ディスク
基板を間欠的に搬送し、静止している間に順次プラズマ
処理を行う連続処理型プラズマ処理装置およびこれを用
いたプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】被処理基材をそのままあるいはホルダー
などに搭載したものを順次反応器に送り込み、プラズマ
を発生させて該被処理基材の表面を改質またはエッチン
グしたり、被処理基材表面に薄膜を形成した後、該基材
を送り出すステップを繰り返すことによって連続的に多
数の基材をプラズマ処理する装置は、工業的に広く用い
られている。この一つの例として、特開昭62−502
846号公報に記載されたような磁気ディスクや光ディ
スクの多層膜を順次形成するスパッタ成膜装置などがあ
る。
【0003】一方、高周波プラズマにおいて、電極面積
の非対称性によって生ずる自己バイアス効果を利用して
高エネルギーイオンによるエッチングやイオンアシスト
成膜を行う方法が公知であり、リアクティブイオンエッ
チングや高硬度カーボン膜の成膜が行われている。これ
らの処理では、通常高周波を印加する側の電極上で処理
が行われるが、特開昭62−83471号公報に開示さ
れているように、高周波電極の面積を大きくすることに
よって接地側基板上でも同様の処理を行うと、工業的に
大きな効果がある。すなわち、前記のような連続多数枚
処理を考えると、基板を接地電位のままにできることは
装置構成上非常に有利であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術を用いた
ディスク基板用の連続プラズマ処理装置において、ディ
スク基板の両面を同時にプラズマ処理する場合では、特
に、ディスク基板の穴円周部分では成膜膜厚が不均一で
あり、希望とする処理ができなくなるという問題があっ
た。
【0005】この原因は、被処理ディスク基板の穴か
ら、両面で発生したプラズマが漏洩、干渉して、空間的
に偏りのあるプラズマとなり、特に、ディスク基板の穴
円周部分ではプラズマが集中するということにあった。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、ディス
ク基板のプラズマ処理において、プラズマが電極と被処
理ディスク基板とに囲まれた空間から漏洩するのを防ぐ
とともに、ディスク穴部にプラズマが集中することによ
って穴部付近の処理効果が変動するのを防ぐにはどのよ
うな手段を講じればよいかという点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明に係わるディスク基板用プラズマ処理装置
は、プラズマが生成される、ディスク基板両面の被処理
面上において、それぞれの面に対向して被処理面上の空
間を取り囲み得る形状の部材と、ディスク基板中心部の
穴に対向する箇所に突出した部材とにより構成されてい
る電極を有し、プラズマ処理時には、該電極の端部とデ
ィスク基板端部または少なくとも一つの被処理基板搭載
したホルダーの端部、および、電極の突出先端部とディ
スク基板の穴部とを、それぞれプラズマの漏洩を防止す
る間隙に保持する構造となっている。 一般には、高電
圧の電極と接地電位の部分の間隔、および、同電位部分
同士との間隔を狭くすればプラズマを遮ることができる
のは、広く知られている。しかし、通常のプラズマ処理
が行われるガス圧は0.01〜0.5Torr程度であ
り、このようなガス圧の場合にプラズマを遮るには、前
者の場合では、その間隔を3mm以下に、後者の場合で
は、その間隔を10mm以下としなければならない。本
発明に係わるディスク基板用プラズマ処理装置では、こ
れらの条件を満足する構造としている。すなわち、電極
の突出先端部が高電圧の場合には、それとディスク基板
穴部との間隔を3mm以下とし、突出先端部が接地電位
の場合には10mm以下とする。特に、先端を接地電位
とすると、その間隔に精度的な余裕を持たせることが可
能となり、ディスク基板の搬入、搬送の操作性が向上で
きる。
【0008】前述の自己バイアス効果を利用するとき
は、電極にプラズマが接する部分の面積と、処理部にプ
ラズマが接する部分との比が、自己バイアスが形成され
る面積比となっている。十分な自己バイアス電圧が発生
するためにはこの比は少なくとも2倍以上あることが必
要であり、好ましくは3倍以上がよい。
【0009】また、電極の一部に、ガス導入、排気のた
めの管をつなぐこともある。
【0010】また、プラズマが電極と被処理ディスク基
板に囲まれた空間から漏洩するのを防ぐさらに効果的な
方法として、ディスク基板の搬送と同期させて電極本体
と被処理ディスク基板との間隙を変化させることによ
り、プラズマが発生しているときだけプラズマを遮るの
に必要な間隔に保持する方法がある。この間隔は、一般
には5ミリ以下であるが、2ミリ以下にするとさらに効
果があがる。
【0011】
【作用】本発明によると、穴部におけるプラズマの集中
を防ぐことにより偏りのないプラズマを発生させること
で、ディスク基板への均一な成膜ができる。さらに、プ
ラズマを閉じ込めて処理するため、膜が付着するのは被
処理ディスク基板および電極の内部のみであり、クリー
ニングも容易である。また、隣接する他の処理部への影
響も低減できる。
【0012】これらに加え、前記したように高周波を印
加する電極の面積を大きくしてディスク基板側に生ずる
大きなバイアス電圧を利用した処理法においては、プラ
ズマが漏洩することは電極面積の関係を逆転させること
になり、期待した効果が全く得られなくなるという致命
的な問題を解決できる。
【0013】一般には、ディスク基板の穴の部分にブラ
インド板を設ければ、穴部のプラズマ集中を防ぐことが
可能である。しかし、実際には、ブラインド板のセット
は、ディスク基板製造の生産性を低下させる要因となる
ばかりでなく、ごみなどの発生の原因ともなり、結果的
に製品の性能を損なうこととなる。本発明によれば、こ
のような欠点なしにプラズマ集中を容易に回避できる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0015】図1は、本発明のディスク基板用プラズマ
処理装置の一実施例の構成を示したものである。
【0016】本発明によるプラズマ処理装置は少なくと
も、大気圧以下の圧力に排気可能な真空槽1と、そのな
かを処理すべきディスク基板2またはそれを搭載したホ
ルダー3を少なくとも一方向に搬送するための搬送機構
4と、高電圧を印加しプラズマを発生させるための電極
5および突出した電極先端部に設けた接地電位部材端部
24cと、前記電極5に高電圧を印加するための電圧印
加装置7と、ガス状物質をプラズマ発生領域に導入する
ためのガス導入機構8と、真空槽1内部を大気圧以下に
保持するための排気機構9と、真空槽1と排気機構9と
を仕切るバルブ9aとから構成される。
【0017】このほか、図1に示す装置には、基板を仕
込む仕込み室10、基板を取り出す取り出し室11、仕
込み室や取り出し室と反応室を仕切る仕切り弁12が付
属している。
【0018】これらの内部には、ディスク基板2または
ホルダー3を搬送する搬送機構4が設けてある。また、
仕込み室10および取り出し室11のガスは、各々バル
ブ9aを介して排気機構9により排気される。
【0019】なお、これらの仕込み室10および取り出
し室11は省略してもよい。
【0020】本実施例に用いる電極の構造は、例えば、
図2に示したように、電極の駆動機構6を有するものに
することができる。図2の中で、(a)は、電極5と電
極5を取り囲むアースカバー24を一緒に、ディスク基
板のホルダー3に対し垂直方向に動かし、プラズマを閉
じ込めるものであり、スパッタリング成膜やプラズマC
VDなどに用いることができる。
【0021】(b)は、高電圧のかかる電極5自身でデ
ィスク基板2または、ディスク基板のホルダー3を取り
囲み、この電極5の外部でプラズマが発生しないように
アースカバー24が施され、全体を一緒に動かす形式で
ある。このような電極を用い、高周波プラズマを発生さ
せると、ディスク基板2の基板に大きな電圧降下が生
じ、反応性イオンエッチングや硬質カーボン膜の形成を
行うことができる。
【0022】(c)は、電極5から電極突出部5aを分
離して設け、アースカバー24からは接地電位部材24
cを分離して設け、それぞれ電気的には接続された状態
として構成されている。このものは、電極突出部5aと
接地電位部材端部24cとを、電極5とアースカバー2
4の動きとは独立して動かすことができ、ディスク基板
2の穴に対する接地電位部材端部24cの位置を微調整
できる。
【0023】ただし、本図においては片側の電極のみを
示しており、実際には図2に示す電極を処理すべきディ
スク基板2あるいはホルダー3を中心に対向させて用い
る。このとき、2つの処理部のガス圧やガス流量、印加
電圧や電流などを独立に制御することによって、2つの
処理部の処理効率の差(成膜速度や膜質、エッチング速
度など)を最小にすれば、両面同時に均一なプラズマ処
理を行うことができる。
【0024】図3は、図2のディスク基板用プラズマ処
理装置を用いたプラズマ処理方法を実施する際の一例と
して、ディスク基板導入から処理、排出までの工程を図
示したものである。
【0025】すなわち、ディスク基板導入の場合は、図
3(a)に示すように、向かい合った電極5を処理部1
3から遠ざけておき、ディスク基板2が処理部13にセ
ットされた後、図3(b)に示すように、電極5をディ
スク基板2の両側からプラズマが漏洩しない距離まで近
づけて、電圧印加装置7から高電圧を印加し、プラズマ
を発生させる。処理後はプラズマ停止の後、図3(c)
に示すように、電極5を再びディスク基板2から遠ざ
け、ディスク基板2を排出する。
【0026】ところで、図3に示したディスク基板は、
搬送機構4によって一方向に導入、搬出されたが、搬送
方向については、逆方向への搬送も可能である。例え
ば、図3(a)の状態から図3(b)の状態に処理を移
し、再び図3(a)の状態に戻すことができる。
【0027】本発明のプラズマ処理装置を適用した磁気
ディスクの製造装置の一例を図4に示す。この装置は、
ディスク基板2をホルダー3に搭載し、これをレール1
4にのせて搬送し、仕込み室15、前処理室20、スパ
ッタ室16、仕切り室17、プラズマCVD室18、取
り出し室19の順に移動させ、下地膜、磁性膜、保護膜
の順に成膜して取り出すものである。
【0028】これらの処理室のうち、プラズマCVD室
18の部分に本発明の機構が取り付けられている。この
部分を縦に切った断面を図5に示す。この構造は、前述
した図2(b)に示すものと同様の構造となっている。
ここでは、このような構造の電極5を2組用い、プラズ
マ生成空間を内側にして対向配置した構造となってい
る。
【0029】電極の基板対向面部5bは絶縁材25に取
り付けられ固定されている。また、電極側面部5cの、
ディスク基板2に近接している電極端部5dは、ディス
ク基板のホルダーとほぼ平行になるように内側に曲げら
れてプラズマの漏洩を防止している。
【0030】また、電極側面部5cは、その外側にアー
スカバー24を設けて、2重構造としてある。また、電
極端部5dの外側にも、アースカバー端部24aが併設
されて、2重構造としてある。
【0031】電極突出部5aは、その中に接地電位部材
24bを設けており、2重構造としてある。接地電位部
材24bは、ディスク基板2の穴の近傍に設ける接地電
位部材端部24cに接続されている。
【0032】さらに、接地電位部材24bは、ガス導入
機構8から供給されるガス状物質を導入可能なように、
中空状の管に数十箇所のガス導入口24dを設けてい
る。その外側を囲む電極突出部5aにも、ガス状物質が
導入可能なように数十箇所のガス導入口5eを設けてい
る。
【0033】二組の電極5の、それぞれの前記平行に曲
げられた電極端部5dの外側にあるアースカバー端部2
4a相互の間には、間隙部23を設けている。この間隙
部23を通じてディスク基板のホルダー3を搬入する。
【0034】電極5全体を支持する絶縁材25の4つの
角の部分にはシリンダー22が取り付けられている。こ
のシリンダー22を同時に動かすことにより、電極5と
アースカバー24を一緒に動かすことができ、間隙部2
3の間隔を変えることができる。
【0035】また、電極側面部5cの高電圧のかかる部
分は、2重構造の内側であり、外側は、アースカバー2
4の接地電位となっている。このため、仮にディスク基
板ホルダー3がずれても、接地電位同士の接触となり何
ら問題を生じない。また、接地電位部材端部24cの内
径を、ディスク基板2の穴の内径に対し同等以上とする
ことで、ディスク基板2が左右に揺れても接地電位部材
24cに接触するのみで、同電位間の接触となり問題を
生じない。なお、本実施例では、二組の電極対向面部5
b、5bの各背面に排気機構9を接続している。
【0036】本実施例の製造装置において、前処理室2
0は、単に加熱でもよいが、プラズマCVD室18と同
じ構造のものとし、アルゴンなどの不活性ガスのプラズ
マを発生させることにより、基板表面を軽くエッチング
する構成としてもよい。
【0037】次に、上記装置を用いて磁気ディスクを実
際に製造した例について説明する。
【0038】直径5.25インチのディスク基板を1枚
ずつホルダーに搭載したものを20セット仕込み室15
にセットし、真空排気した。
【0039】スパッタ室16のスパッタ用カソードに
は、あらかじめ下地膜用のCrターゲットと磁性膜用の
CoCrTa合金ターゲットを一対ずつセットし、いっ
たん真空排気した後、アルゴンを導入し、ガス圧を10
mTorrに保って、直流プラズマを発生させ、1〜2時
間ダミースパッタを行った後、プラズマを停止させた。
【0040】次に、前記ホルダーを1枚取り出し室19
側に向かって搬送し、前処理室20に到達したところ
で、いったんとめて加熱し、約200度Cまで基板を加
熱した。
【0041】次に、このホルダーをスパッタ室16に搬
送すると同時に、次のホルダーを仕込み室15から前処
理室20に送った。このように、それぞれの処理室で処
理を行いながらホルダーを順次送り出した。このように
して、スパッタ室16で、ディスク基板にCrを約30
0nmスパッタし、次に、CoCrTa合金を50nm
スパッタした。ついで、プラズマCVD室18に搬送し
た。
【0042】プラズマCVD室18へ搬送の際は、処理
槽内をあらかじめ排気し、かつ電極5をディスク基板か
ら遠ざかる方向に動かしておき、間隙部23について、
ホルダー3が容易に通る間隔を確保した。ホルダー3が
処理部に到達し、停止した時点で、上記電極5をディス
ク基板方向に動かし、間隙部23の間隔を小さくして、
電極とホルダーの間隔を狭めた。
【0043】そしてCH4ガスを導入し、圧力が50m
Torr一定となるように流量と排気速度を調節した。そ
の後、周波数13.56MHzの高電圧を印加し、プラ
ズマを発生させた。実効電力は2kWであった。
【0044】プラズマを1分間保持した後、電圧印加を
停止し、電極5を再びディスク基板2から遠ざけ、ガス
を止め、排気した後、ディスク基板ホルダーを、取り出
し室19に送ると同時に、次のディスク基板を導入し
た。
【0045】上記のサイクルを繰り返すことにより、2
0枚のホルダーに搭載したディスク基板に保護膜を形成
した。
【0046】この後、装置を止めて処理室内部を点検し
たが、電極部以外には膜の付着は見られず、ゴミなどの
生成も認められなかった。
【0047】また、ディスク基板上に成膜された保護膜
の膜厚分布は、従来だと±10%程度であったが、±3
%に向上した。
【0048】そして、製作した磁気ディスクに磁気ヘッ
ド、モータ、アーム等を付属させ構成した図6に示すよ
うな磁気ディスク装置においては、電気出力のばらつき
が、従来だと±10%程度であったが、±3%に向上し
た。これは、保護膜の膜厚分布が向上し、磁気ヘッドか
らの漏洩磁界が、磁気ディスク基板上でより均一になっ
たためである。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、発生したプラズマを必
要な部分のみに閉じ込めることができる。そのため、被
処理ディスク基板の内外円周部分にプラズマが集中する
ことなく、均一な成膜が可能となる。また、不要な部分
に膜がついたり、プラズマで加熱されたりすることがな
く、装置のメンテナンス上大きな効果がある。
【0050】従って、多数枚のディスク基板を順次搬送
して、偏りのないプラズマ処理するための効率のよい装
置を提供することができ、多工程連続処理装置の適用範
囲を大きく広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマ処理装置の一実施例の基
本構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例で用いる電極の構造例を示す断
面図である。
【図3】本発明によるプラズマ処理方法の一例を示す断
面図である。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示す正面図であ
る。
【図5】図4に示す装置のプラズマCVD部を取り出し
室側から見た断面図である。
【図6】本発明により製作した磁気ディスクを用いた磁
気ディスク装置である。
【符号の説明】
1 真空槽 2 ディスク基板 3 ホルダー 4 搬送機構 5 電極 5a 電極突出部 5b 電極の基板対向面部 5c 電極側面部 5d 内側に曲げた電極端部 5e 突出した電極のガス導入口 6 駆動機構 7 電圧印加装置 8 ガス導入機構 9 排気機構 9a バルブ 10 仕込み室 11 取り出し室 12 仕切り弁 13 処理部 14 レール 15 仕込み室 16 スパッタ室 17 仕切り室 18 プラズマCVD室 19 取り出し室 20 前処理室 22 シリンダー 23 間隙部 24 アースカバー 24a アースカバー端部 24b 接地電位部材 24c 接地電位部材端部 24d 接地電位部材のガス導入口 25 絶縁材 26 磁気ディスク 27 ヘッド 28 アーム 29 モータ 30 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重 則幸 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 家近 啓吾 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 本田 好範 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 藤巻 成彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内 (72)発明者 鬼頭 諒 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−191880(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 16/00 - 16/56 H01L 21/205 C23C 14/00 - 14/58

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器と、該真空容器中の圧力を大気圧
    より低い状態に保つための排気手段と、該真空容器中に
    プラズマを発生させるための電極と、該電極に電圧を印
    加するための電圧供給手段と、プラズマ発生部にガス状
    物質を供給する手段とを備えるプラズマ処理装置を一組
    として、この一組を一つの真空容器中に二組有し、ディ
    スク基板の両面をプラズマ処理するプラズマ処理装置に
    おいて、二つの電極は、ディスク基板両面の被処理面上
    のプラズマが生成される空間を取り囲み得る形状の電極
    部材と、ディスク基板中心部の穴に対向する箇所に設け
    た突出した電極部材とにより構成されることを特徴とす
    るディスク基板用プラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のディスク基板用プラズマ
    処理装置において、電極を構成する、ディスク基板の被
    処理面上の空間を取り囲み得る形状の電極部材と、ディ
    スク基板中心部の穴に対向する箇所に設けた突出した電
    極部材とが、それぞれ単独に、あるいは一体となってデ
    ィスク基板またはディスク基板のホルダーから相対的に
    移動できる機構を備えることを特徴とするディスク基板
    用プラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のディスク基板用
    プラズマ処理装置において、電極を構成する突出した電
    極部材の先端部分に、接地電位部材を有することを特徴
    とするディスク基板用プラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    ディスク基板用プラズマ処理装置において、電極を構成
    する突出した電極部材の側面部にガス状物質の導入口を
    設け、該電極と被処理部とで囲まれる空間に直接ガス状
    物質を送り込む機構を有することを特徴とするディスク
    基板用プラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    ディスク基板用プラズマ処理装置において、真空容器内
    の電極の一部にガス排気口を設け、該電極と処理部とで
    囲まれる空間内のガスを該排気口から排気する構成とす
    ることを特徴とするディスク基板用プラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
    ディスク基板用プラズマ処理装置において、真空容器内
    の電極に電圧を印加することによってプラズマを発生さ
    せたとき、該電極にプラズマが接する面積が、処理部お
    よび接地された電極部材にプラズマが接する部分の面積
    に比べ2倍以上となるようにしたことを特徴とするディ
    スク基板用プラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    ディスク基板用プラズマ処理装置を含んで構成された磁
    気ディスク製造装置。
  8. 【請求項8】真空容器内に、プラズマを発生させるため
    の電極と、プラズマが生成されるディスク基板両面の被
    処理面上の空間とを有するプラズマ処理装置を用いて行
    うディスク基板用プラズマ処理方法において、プラズマ
    処理を行う際には、該電極の端部を、ディスク基板端部
    または少なくとも一つの被処理基板を搭載したホルダー
    の端部に、および電極突出部をディスク基板の穴部に、
    それぞれプラズマの漏洩を防止する間隙に保持し、ディ
    スク基板の搬入・搬出時には、電極を相対的にディスク
    基板またはホルダーから退避させることを特徴とするデ
    ィスク基板用プラズマ処理方法。
  9. 【請求項9】被処理ディスク基板または少なくとも一つ
    の被処理ディスク基板を搭載したホルダーを、複数の真
    空室に連続して順に送り込むプラズマ連続処理方法にお
    いて、少なくとも一つの真空室で、請求項に記載のデ
    ィスク基板用プラズマ処理方法によりプラズマ処理を行
    うことを特徴とするプラズマ連続処理方法。
  10. 【請求項10】請求項に記載のディスク基板用プラズ
    マ処理方法または請求項に記載のプラズマ連続処理方
    法により磁気ディスク基板の磁性膜上に保護膜を成膜す
    ることを特徴とする磁気ディスク製造方法。
  11. 【請求項11】請求項7に記載の磁気ディスク製造装置
    を用い、磁気ディスク基板に少なくとも記録層と保護層
    をこの順に形成する磁気ディスクの製造方法において、
    保護層の形成工程が、少なくとも、該磁気ディスク基板
    を請求項1に記載された真空容器であるプラズマ処理室
    に搬入する工程と、該プラズマ処理室に炭化水素ガスを
    導入する工程と、該処理室を構成する電極に高周波電圧
    を印加しプラズマを発生させ、前記磁気ディスク基板に
    炭素膜を形成する工程と、前記磁気ディスク基板を搬出
    する工程とを含んでなることを特徴とする磁気ディスク
    製造方法。
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