JP3212843U - 蓋体および包装箱 - Google Patents

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大谷 昌義
昌義 大谷
章 橋本
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Abstract

【課題】包装箱の開封後に、身箱の外観を良好に保つことができる蓋体を提供する。【解決手段】底壁11の周縁部に複数の側壁12、13、14を起立姿勢で設けた身箱10に接続される蓋体20であって、対向する一対の組側壁14Aに架設され、一対の組側壁14Aの間に形成された第1開口部A1を閉塞する蓋本体21と、蓋本体21の幅方向両端部に連なった状態に設けられ、一対の組側壁14Aに接着部Gを介して接着され、一対の組側壁14Aに形成された第2開口部A2を閉塞する一対の蓋側板22と、蓋本体21において長さ方向に沿って形成され、蓋本体21を切断する第1切断線24と、一対の蓋側板22において接着部Gを避けた位置に形成され、蓋側板22の接着部Gで接着された部分を残しつつ、第1切断線24で切断された蓋本体21に連なると共に第2開口部A2に対応した蓋側板22の一部を切断する第2切断線25と、を備えている。【選択図】図2

Description

本考案は、蓋体および包装箱に関する。
身箱に蓋体を接着して封緘される包装箱が知られている。
例えば、特許文献1に記載の包装箱は、段ボールシートから成る箱本体と蓋体とで構成されている。箱本体は、矩形状の底板の周囲に側板を立設して上面を開口させている。蓋体は、蓋板の対向する端縁に連設された一対の蓋フラップを有している。この蓋フラップが箱本体の側面に接着剤を用いて接着されると、蓋板が箱本体の開口を覆うようになっている。また、蓋板には、これを切断するための2本の平行したミシン目から成る切断部が形成されている。
特開平07−223630号公報
上記した包装箱を開封するには、切断部で蓋板を切断し、分割された蓋板に連なる蓋フラップを箱本体から引き剥がすことになる。この際、接着剤が箱本体の側面に残ったり、箱本体の表層が接着剤の付着部から剥がれたりする場合があった。この場合、開封後に箱本体の外観が汚い印象になるという問題があった。
本考案は、上記課題を解決するために、包装箱の開封後において、身箱の外観を良好に保つことができる蓋体および包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、底部の周縁部に複数の側壁を起立姿勢で設けた身箱に接続される蓋体であって、対向する一対の前記側壁に架設され、前記一対の側壁の間に形成された第1開口部を閉塞する蓋本体と、前記蓋本体の架設方向両端部に連なった状態に設けられ、前記一対の側壁に接着部を介して接着され、前記一対の側壁の少なくとも何れか一方に形成された第2開口部を閉塞する一対の蓋側板と、前記蓋本体において架設方向に交差する第1方向に沿って形成され、前記蓋本体を切断する第1切断線と、前記一対の蓋側板の少なくとも何れか一方において前記接着部を避けた位置に形成され、前記蓋側板の前記接着部で接着された部分を残しつつ、前記第1切断線で切断された前記蓋本体に連なると共に前記第2開口部に対応した前記蓋側板の一部を切断する第2切断線と、を備えている。
この場合、前記第1切断線は、前記蓋本体に1本形成され、前記一対の蓋側板は、それぞれ、前記側壁のうち少なくとも第1方向両側に接着され、前記第2切断線は、前記蓋側板の基端部と先端部との間において架設方向と第1方向とに交差する第2方向に延びた前記第2開口部の一対の側縁部に沿って一対形成されていることが好ましい。
この場合、前記蓋本体と前記蓋側板との境界線の両端付近と、前記一対の第2切断線の開封方向上流端部との間において前記境界線に沿って形成され、前記蓋本体の一部を前記蓋側板から分断する一対の縁側切断線を更に備えていることが好ましい。
他の場合、前記蓋本体と前記蓋側板との境界線の両端付近と、前記一対の第2切断線の開封方向上流端部との間において前記境界線に対して斜めに形成され、前記蓋側板を切断する一対の縁側切断線を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記蓋本体の第1方向両端部に連なった状態に設けられ、第1方向に対向する一対の前記側壁に接続される一対の蓋フラップを更に備え、前記蓋本体と前記一対の蓋フラップとの境界線に沿って形成され、前記蓋本体を前記一対の蓋フラップから分断する一対の中間切断線を更に備えていることが好ましい。
他の場合、前記蓋本体に形成され、前記第1切断線で切断された前記蓋本体を一対の第2切断線に向けて切断する一対の中間切断線を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記蓋本体において前記第1切断線を分断する位置に形成され、押し込まれた状態で前記蓋本体を掴むための開封穴を形成する押込部を更に備え、前記第1切断線は、前記押込部から第1方向両側に向かって切断可能に形成されていることが好ましい。
上記した目的を達成するため、本考案の包装箱は、底部の周縁部に起立姿勢で設けられた複数の側壁を含む身箱と、前記身箱に接続される上記のいずれかに記載の蓋体と、を備えている。
また、上記した目的を達成するため、本考案の包装箱は、上方に第1開口部を有し、架設方向両側に前記第1開口部と連続する一対の第2開口部を有する身箱と、前記身箱に接続される請求項1ないし7のいずれかに記載の蓋体と、を備え、前記身箱は、底壁と、前記底壁の架設方向両端部に起立姿勢で設けられる一対の第1側壁と、前記第1側壁よりも高く形成され、前記底壁の第1方向両端部に起立姿勢で設けられ、前記第1開口部を挟んで対向する一対の第2側壁と、各々の前記第2側壁の架設方向両端部から前記第1側壁の内面に沿って延びた状態に設けられる一対の縁側壁と、を含み、前記蓋体の前記一対の蓋側板は、それぞれ、その先端部を前記第1側壁の先端部に突き合わせた状態で、前記第2開口部を挟んで第1方向両側に配置された前記一対の縁側壁に接着される。
他にも、上記した目的を達成するため、本考案の包装箱は、上方に第1開口部を有し、架設方向両側に前記第1開口部に連続する一対の第2開口部を有する身箱と、前記身箱に接続される請求項1ないし7のいずれかに記載の蓋体と、を備え、前記身箱は、前記第1開口部を挟んで架設方向に対向する一対の第1側壁と、前記第1開口部を挟んで第1方向に対向する一対の第2側壁と、前記一対の第2側壁の下端部に連なった状態に設けられている一対の内フラップと、前記一対の第1側壁の下端部に連なった状態に設けられ、前記一対の内フラップに貼り付けられて底部を形成する一対の外フラップと、を含み、一対の前記第2開口部は、前記一対の第1側壁に形成され、前記蓋体の前記一対の蓋側板は、それぞれ、前記第1側壁の第1方向両側に接着される。
この場合、前記身箱は、前記第1側壁において前記第2開口部の輪郭に沿って形成され、前記第1側壁を切断して前記第2開口部を形成する開口切断線を更に有し、前記蓋体の前記一対の蓋側板は、それぞれ、前記第1側壁の前記開口切断線の内側領域となる除去部と、前記除去部の外側となる前記第1側壁の第1方向両側とに接着されることが好ましい。
本考案によれば、包装箱の開封後において、身箱の外観を良好に保つことができる。
本考案の第1実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱を示す分解斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る身箱のブランクを示す平面図である。 本考案の第1実施形態に係る蓋体のブランクを示す平面図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱であって簡易開封状態を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装箱であって全開封状態を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態の変形例に係る蓋体を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る包装箱を示す分解斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る身箱のブランクを示す平面図である。 本考案の第2実施形態に係る蓋体のブランクを示す平面図である。 本考案の第2実施形態に係る包装箱であって簡易開封状態を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る包装箱であって全開封状態を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態の変形例に係る包装箱を示す分解斜視図である。 本考案の第2実施形態の変形例に係る蓋体を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態の他の変形例に係る蓋体を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態の他の変形例に係る蓋体のブランクを示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、本明細書では、説明の便宜のために方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は本考案の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態:包装箱の概要]
図1ないし図4を参照して、第1実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1を示す分解斜視図である。図3は身箱10のブランク10Aを示す平面図である。図4は蓋体20のブランク20Aを示す平面図である。なお、図面に示す「D」は「長さ方向(第1方向)」を示し、「W」は長さ方向に直交(交差)する「幅方向(架設方向)」を示し、「H」は長さ方向と幅方向とに直交(交差)する「高さ(上下)方向(第2方向)」を示している。また、図面に示す「C」は、包装箱1の開封(蓋体20の切断)が進行する方向(開封(切断)方向)を示している。
図1および図2に示すように、包装箱1は、身箱10と蓋体20とに分かれている所謂テレスコープ型(ツーピース構造)の段ボール箱である。身箱10は、底壁11の四辺(周縁部)に起立姿勢で設けられた一対の第1側壁12と一対の第2側壁13と(複数の側壁)を含むトレイである。身箱10は、上方に第1開口部A1を有し、幅方向両側に第1開口部A1に連続する一対の第2開口部A2を有している。蓋体20は、第1開口部A1と一対の第2開口部A2とを塞ぐように身箱10に被せられた状態で身箱10に接続される。包装箱1は、蓋体20を身箱10に接続することで封緘された状態になる(図1参照)。
身箱10および蓋体20は、それぞれ、図3および図4に示すブランク10A,20Aを組み立てることで形成されている。ブランク10A,20Aは、それぞれ、一枚の紙製の段ボールシートをダイカッタ等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図2参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図3および図4は表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
[身箱のブランク]
図3に示すように、身箱10のブランク10Aは、底壁11と、一対の第1側壁12と、一対の第2側壁13と、4つの縁側壁14と、一対のフラップ15と、を含んでいる。
底壁11は、段方向に長い略長方形状に形成されている。一対の第1側壁12は、底壁11の流れ方向両端部に第1罫線L1を介して連なった状態に設けられている。第1側壁12は、底壁11と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第1側壁12の流れ方向の寸法(延出寸法)は、底壁11の流れ方向の寸法よりも短く設定されている。一対の第2側壁13は、底壁11の段方向両端部に第2罫線L2を介して連なった状態に設けられている。第2側壁13は、底壁11と流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第2側壁13の段方向の寸法(延出寸法)は、第1側壁12の延出寸法よりも長く、且つ底壁11の段方向の寸法よりも短く設定されている。
4つの縁側壁14は、各々の第2側壁13の流れ方向両端部に第1罫線L1を介して連なった状態に設けられている。縁側壁14は、第2側壁13と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。縁側壁14の流れ方向の寸法(延出寸法)は、第1側壁12の延出寸法と略同一に設定されている。一対のフラップ15は、一対の第2側壁13の段方向外端部(先端部)に第2罫線L2を介して連なった状態に設けられている。フラップ15は、第2側壁13と流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。フラップ15の段方向の長さ(延出寸法)は、縁側壁14の延出寸法よりも僅かに短く設定されている。
なお、第1罫線L1および第2罫線L2は、それぞれ、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰して形成された汎用罫線である。
[蓋体のブランク]
図4に示すように、蓋体20のブランク20Aは、蓋本体21と、一対の蓋側板22と、を含んでいる。
蓋本体21は、身箱10の底壁11と略同じ大きさとなる長方形状に形成されている。一対の蓋側板22は、蓋本体21の段方向両端部に第3罫線L3(汎用罫線)を介して連なった状態に設けられている。蓋側板22は、蓋本体21と流れ方向に同一寸法となる略長方形状に形成されている。蓋側板22の段方向の寸法(延出寸法)は、蓋本体21の段方向の寸法よりも短く設定されている。詳細には、蓋側板22の延出寸法は、身箱10の第2側壁13の延出寸法から第1側壁12の延出寸法を引いた値と略同一に設定されている。
蓋本体21には、1本の第1切断線24と押込部23とが形成されている。第1切断線24は、蓋本体21の段方向略中央において流れ方向に沿って形成されている。押込部23は、蓋本体21の流れ方向略中央付近において第1切断線24を分断する位置に形成されている。
第1切断線24は、押込部23と蓋本体21の流れ方向両端部との間において第3罫線L3と略平行に延びている。第1切断線24は、押込部23から流れ方向(長さ方向)両側に向かって(蓋本体21を)切断可能に形成されている。第1切断線24は、複数の略Y字状の切目線を所定間隔(略等間隔)で並べて形成されたジッパーである。切目線は、刃物を段ボールシートの厚み方向に貫通させることで形成される。切目線は、流れ方向(開封方向)に沿って直線的に延びた本体線と、本体線の開封方向上流側(押込部23側)で二股に分かれた2本の誘導線と、を含んでいる。なお、正確には、2本の誘導線のうち1本は本体線から離間している。
押込部23は、流れ方向に細長い略六角形状に形成されている。押込部23は、押し込まれた状態で蓋本体21を掴むための開封穴23A(図5参照)を形成するようになっている。詳細には、押込部23は、接続折線23Bと、押込切断線23Cと、を含んでいる。接続折線23Bは、第1切断線24から段方向一方にずれた位置で、第1切断線24に沿って延びた汎用罫線である。押込切断線23Cは、接続折線23Bを除いて開封穴23Aの輪郭に沿って形成されている。押込切断線23Cは、刃物を段ボールシートの厚み方向に貫通させて形成された切目を複数並べて形成されている。なお、接続折線23Bの両端部に接続された押込切断線23Cの端末部は、接続折線23Bよりも内側にまで切り込まれている。
一対の蓋側板22には、それぞれ、一対の第2切断線25が形成されている。なお、一対の蓋側板22は蓋本体21を中心に対称となる形状であるため、以降、主に1つの蓋側板22について説明する。
一対の第2切断線25は、蓋側板22の流れ方向両端部から内側に離れた位置で、段方向に沿って形成されている。第2切断線25は、蓋側板22の基端部(第3罫線L3)と先端部との間において第3罫線L3に直交する方向に延びている。第2切断線25は、蓋側板22の基端から先端に向かって(蓋側板22を)切断可能に形成されている。第2切断線25は、段方向(開封方向)に沿って直線的に延びた複数の本体線と、開封方向上流側から下流側に向かって流れ方向外側に傾斜した複数の誘導線とを交互に並べて形成されたジッパーである。
蓋本体21と蓋側板22との境界線(第3罫線L3)上には、一対の縁側切断線26が形成されている。一対の縁側切断線26は、第3罫線L3の両端付近と、一対の第2切断線25の開封方向上流端部との間において第3罫線L3上に形成されている。縁側切断線26は、第3罫線L3の外端部から内側に向かって(蓋本体21を)切断可能に形成されている。縁側切断線26は、複数の略L字状の切目線を所定間隔(略等間隔)で並べて形成されたジッパーである。切目線は、第3罫線L3上で直線的に延びた本体線と、本体線の開封方向上流端(第3罫線L3の外側)から蓋側板22に向かって斜めに延びた誘導線と、を含んでいる。なお、縁側切断線26は、第3罫線L3に沿って形成されていればよく、第3罫線L3上に限らず、蓋本体21側または蓋側板22側に僅かにずれていてもよい。
[包装箱の組立(封緘)]
次に、包装箱1の組立工程(包装箱1を封緘する手順)について説明する。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、作業者が包装箱1を組み立てる一例について説明する。
<身箱の組立>
身箱10は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク10Aを適宜折り曲げることで組み立てられる。図2に示すように、作業者は、一対の第2側壁13を第2罫線L2に沿って上方に向けて略直角に折り曲げる。また、作業者は、4つの縁側壁14を第1罫線L1に沿って内側に向けて略直角に折り曲げる。次に、作業者は、縁側壁14の下部外面または第1側壁の長さ方向両側の内面に接着部Gを付着させる。そして、作業者は、一対の第1側壁12を第1罫線L1に沿って上方に折り曲げて4つの縁側壁14の外面に接着する。また、作業者は、一対のフラップ15を第2罫線L2に沿って内側に折り曲げる。
以上によって、身箱10(トレイ)の組立が完了する(図2参照)。この状態で、一対の第1側壁12は、底壁11の幅方向両端部に起立姿勢で設けられる。一対の第2側壁13は、底壁11の長さ方向両端部に起立姿勢で設けられ、上方に第1開口部A1を挟んで対向する。また、第2側壁13は、第1側壁12よりも高く形成されている。長さ方向一対の縁側壁14は、各々の第2側壁13の幅方向両端部から第1側壁12の内面に沿って延びた状態に設けられる。なお、第1側壁12は縁側壁14の外面に接着されているため、第1側壁12と縁側壁14との境界には段差が形成される。また、内容物は、身箱10を組み立てる前に底壁11上に配置されてもよいし、身箱10を組み立てた後にその内部に収容されてもよい。
また、身箱10を組み立てた状態で、4つの縁側壁14は、一対の第1側壁12に接着されて略U字状の一対の組側壁14Aを構成する。この一対の組側壁14Aは、上方に第1開口部A1を挟んで幅方向に対向する。つまり、第1開口部A1は、一対の第2側壁13(一対のフラップ15)と4つの縁側壁14とによって囲まれた略長方形状の範囲として形成される。また、一対の組側壁14Aには、第1開口部A1に連なるように一対の第2開口部A2が形成される。つまり、第2開口部A2は、第1側壁12と長さ方向一対の縁側壁14とによって囲まれた略長方形状の範囲に形成される。したがって、第2開口部A2の高さは、第2側壁13の高さ(延出寸法)から第1側壁12の高さ(延出寸法)を引いた値となる。
<蓋体の接続>
蓋体20は、身箱10の第1開口部A1および一対の第2開口部A2を閉塞する。これにより、包装箱1が封緘される。まず、作業者は、第1側壁12よりも上方において4つの縁側壁14の外面に接着部Gを付着させる(図2参照)。続いて、作業者は、蓋体20の蓋本体21を第1開口部A1に位置合せし、身箱10の上面に載置する(図1および図2参照)。蓋本体21は、対向する一対の組側壁14A(4つの縁側壁14等)に架設され、一対の組側壁14Aの間に形成された第1開口部A1を閉塞する。なお、蓋体20の中しん9Aは幅方向(架設方向)に延びている。
そして、作業者は、蓋本体21の幅方向両端部に連なった状態に設けられた一対の蓋側板22を第3罫線L3に沿って下方に折り曲げて4つの縁側壁14の外面に接着する。ここで、蓋側板22の高さ(延出寸法)は、第2側壁13と第1側壁12との高さの差に略等しいため、蓋側板22の先端部(下端部)は、第1側壁12の先端部(上端部)と突き合わされる(図1参照)。一対の蓋側板22は、それぞれ、その先端部を第1側壁12の先端部に突き合わせた状態で、第2開口部A2を挟んで長さ方向両側に配置された一対の縁側壁14に接着される。なお、接着部Gは、縁側壁14の外面に代えて、蓋側板22の内面に付着させてもよい。
以上によって、身箱10と蓋体20とが接続され、包装箱1が封緘された状態になる(図1参照)。この状態で、一対の蓋側板22は、長さ方向両側に位置する4つの縁側壁14に接着部Gを介して接着され、一対の組側壁14Aに形成された一対の第2開口部A2を閉塞する。第1切断線24は、蓋本体21において長さ方向に沿って形成されている。各々の蓋側板22に形成された一対の第2切断線25は、蓋側板22の基端部と先端部との間において上下方向に延びた第2開口部A2の一対の側縁部E(縁側壁14の先端部)に沿って形成されている(図1参照)。つまり、第2切断線25は、蓋側板22において接着部Gを避けた位置に形成される。なお、第2切断線25は、第2開口部A2の側縁部Eに沿って形成されていればよく、第2開口部A2の側縁部Eと同一線上に限らず、第2開口部A2の内側または外側に僅かにずれていてもよい。
なお、接着部Gとして、例えば、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤または両面テープ等を用いることができる。また、接着部Gは、連続した直線状に付着されてもよいし、所定間隔で複数箇所に付着されてもよい。
[包装箱の開封]
次に、図5および図6を参照して、包装箱1の開封について説明する。図5は簡易開封状態の包装箱1を示す斜視図である。図6は全開封状態の包装箱1を示す斜視図である。
図5に示すように、この包装箱1は、蓋体20を第1切断線24で切断することで第1開口部A1を開口(露出)させた簡易開封状態になる。
まず、作業者は、蓋本体21の押込部23(図1参照)を指(手)で押し込む。押込部23が押込切断線23Cに沿って切断されながら接続折線23Bで内側に折れ曲がることで、開封穴23Aが開口する。作業者は、開封穴23Aに指を入れて、開封穴23Aの縁部を構成する蓋本体21を摘み、蓋本体21を引っ張り上げる(図5参照)。すると、蓋本体21は、第1切断線24に沿って長さ方向中央部から外側に向かって切断される。第1切断線24が蓋本体21を切断することで、蓋本体21は幅方向略中央で2つに分割される。二分割された蓋本体21(以下、「一対の蓋片21P」ともいう。)は一対の第3罫線L3を支点にして回動可能な状態になる。一対の蓋片21Pを幅方向中央から両側に開くことで(いわゆる観音開き)、包装箱1は第1開口部A1を開口(露出)した簡易開封状態になる(図5参照)。この状態で、包装箱1に収容された内容物を第1開口部A1から取り出すことができる。
図6に示すように、簡易開封状態となった包装箱1は、蓋体20を縁側切断線26および第2切断線25で切断することで第2開口部A2を開口(露出)させた全開封状態になる。なお、以下、説明を簡単にするために、一対の蓋片21Pのうち一方に着目して説明する。
作業者は、蓋片21Pの長さ方向両側を内側に向って引っ張る。すると、蓋片21Pの長さ方向両端部は、一対の縁側切断線26に沿って長さ方向外側から中央に向かって切断され(図5の矢印C参照)、蓋側板22(の一部)から分断される。続いて、作業者は、蓋片21Pを下方に引っ張る。すると、蓋片21Pに連なった蓋側板22の一部(第2開口部A2を覆っている中央領域)は、一対の第2切断線25に沿って上方から下方に向かって切断される(図5の矢印C参照)。以上のように、一対の縁側切断線26は、蓋片21Pの一部を蓋側板22から分断する。また、一対の第2切断線25は、蓋側板22の接着部Gで接着された部分を残しつつ、第1切断線24で切断された蓋本体(蓋片21P)に連なると共に第2開口部A2に対応した蓋側板22の一部を切断する。蓋片21Pに連なった蓋側板22の一部は、蓋体20(包装箱1)から分離され、包装箱1は第1開口部A1および第2開口部A2を開口(露出)した全開封状態になる(図6参照)。この状態で、包装箱1に収容された内容物を第2開口部A2からも取り出すことができる。
以上説明した第1実施形態に係る包装箱1(蓋体20)では、蓋本体21が第1切断線24に沿って二分割され、二分割された蓋本体21(蓋片21P)に連なる蓋側板22の一部が第2切断線25に沿って切断される構成とした。この構成によれば、組側壁14A(縁側壁14)に接着された蓋側板22の長さ方向両側を剥がすことなく、第2開口部A2に対応した蓋側板22の中央領域(一部)を蓋側板22の長さ方向両側(接着部Gで接着された領域)から分離することができる(図6参照)。したがって、包装箱1の全開封状態において、接着部Gは蓋側板22の長さ方向両側に覆われた状態であるため、接着部Gが露出することも無く、縁側壁14の表層が剥がれることも無い。これにより、包装箱1の開封後において、身箱10の外観を良好に保つことができる。
また、第1実施形態に係る蓋体20では、蓋側板22が第2開口部A2の一対の側縁部E(輪郭)に沿って切断される構成とした。この構成によれば、第2開口部A2の略全体を開口(露出)させることができるため、身箱10内の内容物を容易に出し入れすることができる。また、仮に、蓋本体21が平行な2本の第1切断線24で切断された場合、帯状のゴミが発生するが、蓋本体21は単一の第1切断線24で二分割にされるため、帯状のゴミ等(細かい廃棄物)の発生を防止することができる。また、例えば、第2切断線25で蓋側板22を切断せずに、簡易開封状態(図5参照)で一部の内容物を取り出した後、再び蓋本体21(蓋片21P)を閉じたい場合がある。この場合であっても、蓋本体21は単一の第1切断線24で二分割にされるため、一対の蓋片21Pの先端部の隙間を狭くすることができる。これにより、一対の蓋片21Pの先端部の隙間から包装箱1の内部に埃等の異物が侵入することを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る蓋体20によれば、蓋本体21と蓋側板22の長さ方向両側との境界線に沿って縁側切断線26を形成することで、蓋片21Pの長さ方向両側を蓋側板22から容易に分離することができる。
また、第1実施形態に係る蓋体20では、第1切断線24の開封方向が押込部23から長さ方向両側に向かう構成とした。この構成によれば、作業者が押込部23を押し込んで形成した開封穴23Aに指を入れて蓋本体21の一部を摘んで引き上げることで、蓋本体21を第1切断線24に沿って切断することができる。これにより、包装箱1を簡単に開封することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、第1側壁12の内面に沿った一対の縁側壁14に蓋側板22が接着された状態で、蓋側板22の先端部が第1側壁12の先端部に突き合わされる構成とした(図1等参照)。この構成によれば、縁側壁14に接着された蓋側板22と第1側壁12との段差を少なくすることができる。これにより、封緘された包装箱1において凹凸の少ない外面(表面)を形成することができ、良好な外観を有する(美粧性の高い)包装箱1を構成することができる。
[第1実施形態の変形例に係る蓋体]
なお、第1実施形態に係る蓋体20では、縁側切断線26が第3罫線L3に沿って形成されていたが、本考案はこれに限定されない。第1実施形態に係る蓋体20の変形例として、例えば、図7に示すように、蓋本体21と蓋側板22との境界線(第3罫線L3)の両端付近と、一対の第2切断線25の開封方向上流端部との間において、一対の縁側切断線27が第3罫線L3に対して斜めに形成されていてもよい。つまり、一対の縁側切断線27が長さ方向外側から内側に向って下方に傾斜していてもよい。以上説明した第1実施形態の変形例に係る蓋体20では、縁側切断線27が蓋側板22を斜めに切断するため、縁側切断線27から第2切断線25に向かって切断力が円滑に伝達される。これにより、蓋片21Pに連なった蓋側板22の一部を、縁側切断線27および第2切断線25から脱線させることなく円滑に切断することができる。
なお、例えば、縁側壁14と蓋側板22との接着部分が幅狭い場合等、縁側切断線26,27は省略されてもよい。この場合、蓋片21Pは第3罫線L3に沿って切断されることになる。また、縁側切断線26,27に代えて、切欠き(スリット)を第3罫線L3に沿って形成してもよい。
[第2実施形態:包装箱の概要]
次に、図8ないし図11を参照して、第2実施形態に係る包装箱2について説明する。図8は包装箱2を示す斜視図である。図9は包装箱2を示す分解斜視図である。図10は身箱30のブランク30Aを示す平面図である。図11は蓋体40のブランク40Aを示す平面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る包装箱1(蓋体20)と同様または対応する構成については同一の符号を付し、包装箱1と同様または対応する説明は省略する。
図8および図9に示すように、包装箱2は、身箱30と蓋体40とに分かれているツーピース構造の段ボール箱である。身箱30は、下面を閉塞された半A式の段ボール箱であって、上方に第1開口部A1を有し、幅方向両側に一対の第2開口部A2を有している。蓋体20は、各開口部A1,A2を塞ぐように身箱10に接続される。身箱30および蓋体40は、それぞれ、図10および図11に示すブランク30A,40Aを組み立てることで形成されている。
[身箱のブランク]
図10に示すように、身箱30のブランク30Aは、一対の第1側壁31と、一対の第2側壁32と、継代片33と、一対の内フラップ34と、一対の外フラップ35と、を含んでいる。
一対の第1側壁31と一対の第2側壁32とは、第1罫線L1を介して流れ方向に交互に連なった状態に設けられている。第1側壁31と第2側壁32とは、それぞれ、段方向に同一寸法となる略長方形状に形成されている。第1側壁31は、第2側壁32よりも流れ方向に長く形成されている。一対の第1側壁31には、一対の第2開口部A2が略四角形状に形成されている。第2開口部A2は、第1側壁31の流れ方向両側と段方向他方とを残しつつ、第1側壁31を段方向一端(組立状態で上端)から他方(下方)に向かって切り取ることで形成されている。継代片33は、一方の第1側壁31の流れ方向一端部に第1罫線L1を介して連なった状態に設けられている。一対の内フラップ34は、一対の第2側壁32の段方向他端部(組立状態で下端部)に第2罫線L2を介して連なった状態に設けられている。一対の外フラップ35は、一対の第1側壁31の段方向他端部に第2罫線L2を介して連なった状態に設けられている。
[蓋体のブランク]
図11に示すように、蓋体40のブランク40Aは、蓋本体21と、一対の蓋側板22と、一対の蓋フラップ41を含んでいる。
一対の蓋フラップ41は、蓋本体21の流れ方向両端部に連なった状態に設けられている。蓋フラップ41は、蓋本体21と段方向に同一寸法となる略長方形状に形成されている。蓋フラップ41の流れ方向の寸法(延出寸法)は、蓋側板22の延出寸法よりも十分に短く設定されている。
蓋本体21と一対の蓋フラップ41との境界線上には、一対の中間切断線42が形成されている。一対の中間切断線42は、蓋本体21の段方向略中央(第1切断線24の開封方向下流端部)から両側(一対の蓋側板22)に向かって(蓋本体21を)切断可能に形成されている。中間切断線42は、縁側切断線26と同様であって、複数の略L字状の切目線を所定間隔で並べて形成されたジッパーである。なお、中間切断線42は、蓋本体21と一対の蓋フラップ41との境界線に沿って形成されていればよく、当該境界線上に限らず、蓋本体21側または蓋フラップ41側に僅かにずれていてもよい。
[包装箱の組立(封緘)]
次に、包装箱2の組立工程(包装箱1を封緘する手順)について説明する。ここでは、作業者が包装箱2を組み立てる一例について説明する。なお、継代片33は、反対側に位置する第2側壁32の内面に接着された状態であるものとする。
<身箱の組立>
図9に示すように、作業者は、一対の第1側壁31と一対の第2側壁32とを第1罫線L1に沿って略直角に折り曲げる。すると、一対の第1側壁31は第1開口部A1を挟んで幅方向に対向し、一対の第2側壁32は第1開口部A1を挟んで長さ方向に対向する。この状態で、上下両面が開口した角筒状の周壁が形成される。次に、作業者は、一対の内フラップ34を第2罫線L2に沿って内側に折り曲げ、その外面に接着部Gを付着させる。そして、作業者は、一対の外フラップ35を第2罫線L2に沿って内側に折り曲げて、一対の内フラップ34の外面に接着する。
以上によって、身箱30(半A式)の組立が完了する(図9参照)。この状態で、一対の外フラップ35の先端部は幅方向略中央で突き合わされ、一対の外フラップ35は一対の内フラップ34に貼り付けられて身箱30の底部を形成する。身箱30の上方には第1開口部A1が形成され、一対の第1側壁31には第1開口部A1に連なるように一対の第2開口部A2が形成される。なお、包装箱2に収容する内容物は、身箱30を組み立てた後にその内部に収容される。
<蓋体の接続>
次に、作業者は、身箱30の第1開口部A1および一対の第2開口部A2を蓋体40で閉塞して封緘された包装箱2を構成する。
作業者は、第1実施形態に係る蓋体20の接続作業と同様の手順で、蓋体40を身箱30に接続する(図8および図9参照)。蓋体40の蓋本体21は、対向する一対の第1側壁31に架設され、第1開口部A1を閉塞する(図8参照)。また、蓋体40の一対の蓋側板22は、それぞれ、第1側壁31の長さ方向両側(第2開口部A2と第2側壁32との間)に接着部Gを介して接着され、第2開口部A2を閉塞する(図8参照)。
作業者は、一対の第2側壁32の上部外面に接着部Gを付着させ、一対の蓋フラップ41を中間切断線42に沿って下方に折り曲げて一対の第2側壁32の外面に接着する。一対の蓋フラップ41は、長さ方向に対向する一対の第2側壁32に接着部Gを介して接着される(図8参照)。なお、蓋フラップ41は、第1側壁31に粘着テープ等を用いて接続されてもよい。
以上によって、身箱30と蓋体40とが接続され、包装箱2が封緘された状態になる(図8参照)。各々の蓋側板22に形成された一対の第2切断線25は、蓋側板22において接着部Gを避けた位置で、第2開口部A2の一対の側縁部Eに沿って形成される(図8参照)。
[包装箱の開封]
次に、図12および図13を参照して、包装箱2の開封について説明する。図12は簡易開封状態の包装箱2を示す斜視図である。図13は全開封状態の包装箱2を示す斜視図である。
図12に示すように、この包装箱2は、蓋体40を第1切断線24および中間切断線42で切断することで第1開口部A1を開口(露出)させた簡易開封状態になる。
まず、作業者は、押込部23(図8参照)を押し込んで形成した開封穴23Aに指を入れて、開封穴23Aの縁部(蓋本体21)を摘み、蓋本体21を引っ張り上げる(図12参照)。すると、蓋本体21は、第1切断線24に沿って長さ方向中央部から外側に向かって切断される。作業者が蓋本体21を更に引っ張り上げると、第1切断線24で切断された蓋本体21は、長さ方向両側の中間切断線42に沿って幅方向中央部から外側(蓋側板22側)に向かって切断される。一対の中間切断線42が蓋本体21を一対の蓋フラップ41から分断することで、一対の蓋片21Pが観音開きになり、第1開口部A1が開口(露出)する(図12参照)。つまり、包装箱1が簡易開封状態になり、包装箱1内の内容物を第1開口部A1から取り出すことができる。
図13に示すように、簡易開封状態となった包装箱2は、蓋体40を縁側切断線26および第2切断線25で切断することで第2開口部A2を開口(露出)させた全開封状態になる。なお、包装箱2を全開封状態にする手順は、上記した第1実施形態に係る包装箱1を全開封状態にする手順と同様であるため、その説明は省略する。また、包装箱2は、底面の各フラップ34,35を開くことで開封することもできる。
以上説明した第2実施形態に係る包装箱2(蓋体40)によれば、身箱30の外観を良好な状態に保ちながら開封することができること等、第1実施形態に係る包装箱1(蓋体20)と同様の効果を得ることができる。また、第2実施形態に係る蓋体40によれば、一対の蓋側板22と一対の蓋フラップ41とが身箱30の周囲四面に接着されるため(図8参照)、蓋体40を身箱30に確りと固定することができる。また、蓋側板22と蓋フラップ41とが蓋本体21と身箱30と間の隙間を略閉塞するため、包装箱1の内部への埃等の異物の侵入を抑制することができる。また、蓋本体21と蓋フラップ41との境界線に沿って中間切断線42を形成することで、第1切断線24で二分割された蓋本体21(蓋片21P)を蓋フラップ41から容易に分離することができる。
[第2実施形態の変形例に係る包装箱]
なお、第2実施形態に係る包装箱2では、第2開口部A2が身箱30の第1側壁31に開口した状態であったが、本考案はこれに限定されない。第2実施形態に係る包装箱2の変形例として、例えば、図14に示すように、第2開口部A2が第1側壁31に開口しておらず、第1側壁31に第2開口部A2の輪郭に沿って開口切断線36(切目を所定間隔で並べたミシン線等)が形成されていてもよい。この場合、開口切断線36に沿って第1側壁31を切断することで、第2開口部A2が形成される。また、蓋体40の一対の蓋側板22は、それぞれ、第1側壁31の開口切断線36の内側領域となる除去部37と、除去部37の外側となる第1側壁31の長さ方向両側とに接着部Gを介して接着される。この包装箱2によれば、蓋側板22を第1側壁31の除去部37と第1側壁31の長さ方向両側とに接着できるため、蓋体40を身箱30に確りと固定することができる。
[第2実施形態の変形例に係る蓋体]
また、第2実施形態に係る蓋体40では、一対の中間切断線42が蓋本体21と一対の蓋フラップ41との境界線に沿って形成されていたが、本考案はこれに限定されない。第2実施形態に係る蓋体40の変形例として、例えば、図15に示すように、一対の中間切断線43が、当該境界線から長さ方向内側に離れた位置で、蓋本体21に幅方向に延びた状態に形成されていてもよい。この場合、第1切断線24の長さ方向両端部も当該境界線から長さ方向内側に離れた位置にあり、縁側切断線26の長さ方向外端部も第3罫線L3の外端部から内側に離れた位置にある。第1切断線24で切断された蓋本体21(蓋片21P)が一対の中間切断線43に沿って一対の縁側切断線26および一対の第2切断線25に向けて切断されると、蓋本体21の長さ方向両側は一対の蓋フラップ41に接続された状態で残ることになる。なお、この場合、蓋本体21と一対の蓋フラップ41との境界には汎用罫線を形成することが好ましい。
また、例えば、図16に示すように、縁側切断線26を省略し、中間切断線43が第2切断線25の延長線上に形成されていてもよい。この構成によれば、中間切断線43と第2切断線25とが開封方向に連続しているため、第1切断線24で二分割された蓋本体21(蓋片21P)から蓋側板22の一部までを連続的に分離することができる。
なお、第2実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る蓋体40が、第1実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る包装箱1(身箱10)に採用されてもよいし、これとは逆に、第1実施形態に係る蓋体20が、第2実施形態に係る包装箱2(身箱30)に採用されてもよい(いずれも図示せず)。また、第2実施形態に係る蓋体40の中間切断線42,43が、第1実施形態に係る蓋体20(蓋本体21)に形成されてもよい(図示せず)。また、第1実施形態に係る蓋体20の縁側切断線27が、第2実施形態に係る蓋体40の縁側切断線26に代えて適用されてもよい(図示せず)。また、蓋体20,40の蓋本体21から押込部23を省略してもよい。
また、第1および第2実施形態に係る蓋体20,40では、第1切断線24、第2切断線25、縁側切断線26,27および中間切断線42,43は、所謂ジッパーであったが、これに限らず、例えばミシン線等の段ボールシートを切断するための切断線であればよい。また、これらの各々の切断線24〜27,42,43として、ジッパーやミシン線等の異なる切断線が組み合わされて用いられてもよい。また、これらの切断線24〜27,42,43は、直線状に形成されていたが、これに限らず、曲線状に形成されていてもよい(図示せず)。また、第1切断線24は、第3罫線L3と略平行に形成されていたが、これに限らず、第3罫線L3に対して斜めに形成されてもよい。これと同様に、第2切断線25および中間切断線43は、それぞれ、第3罫線L3に直交する方向と略平行に形成されていたが、これに限らず、第3罫線L3に直交する方向に対して斜めに形成されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る蓋体20,40では、第1切断線24は長さ方向中央から両側に向かって蓋本体21を切断するように形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、押込部23を省略、または押込部23を長さ方向一方に形成し、第1切断線24が長さ方向一方から他方に向かって(一方向に)蓋本体21を切断するように形成されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る蓋体20,40では、第1切断線24が1本形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、切断後にゴミが発生してしまうが、第1切断線24が、2本の平行な切断線または裏ライナ9Cに貼付されたカットテープ等で構成されていてもよい。この場合でも、一対の蓋片21Pの先端部の隙間が極力狭くなるように、切断線の間隔やカットテープの幅を設定することが好ましい。
なお、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、第2開口部A2が身箱10,30の幅方向両側に形成されていたが、これに限らず、第2開口部A2は、一対の側壁(第1側壁12,31、縁側壁14)の少なくとも何れか一方(身箱10,30の幅方向一側面)に形成されていればよい。また、これと同様に、第2切断線25も一対の蓋側板22の少なくとも何れか一方に形成されていればよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、長さ方向両側に一対の第2切断線25が形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図17に示すように、第2切断線25が第2開口部A2の輪郭に沿った略U字状の一本のミシン線やジッパー等で形成されてもよい。なお、図17では、略U字状の第2切断線25を第1実施形態に係る蓋体20に適用した例を図示したが、略U字状の第2切断線25を第2実施形態に係る蓋体40に適用してもよい(図示せず)。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、身箱10,30が略角筒状に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、身箱は四角形以外の多角形状断面を有する筒状に形成されていてもよい(図示せず)。また、蓋体は身箱の多角形断面に合せた形状に形成されることが好ましい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1,2は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、例えば、包装箱1は、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る蓋体および包装箱の一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1,2 包装箱
10,30 身箱
12 第1側壁(側壁)
13 第2側壁(側壁)
14 縁側壁(側壁)
14A 組側壁(側壁)
20,40 蓋体
21 蓋本体
22 蓋側板
23 押込部
23A 開封穴
24 第1切断線
25 第2切断線
26,27 縁側切断線
31 第1側壁(側壁)
32 第2側壁(側壁)
34 内フラップ
35 外フラップ
36 開口切断線
37 除去部
41 蓋フラップ
42,43 中間切断線
A1 第1開口部
A2 第1開口部
E 側縁部
G 接着部

Claims (11)

  1. 底部の周縁部に複数の側壁(13,14A,31,32)を起立姿勢で設けた身箱(10,30)に接続される蓋体(20,40)であって、
    対向する一対の前記側壁に架設され、前記一対の側壁の間に形成された第1開口部(A1)を閉塞する蓋本体(21)と、
    前記蓋本体の架設方向両端部に連なった状態に設けられ、前記一対の側壁に接着部(G)を介して接着され、前記一対の側壁の少なくとも何れか一方に形成された第2開口部(A2)を閉塞する一対の蓋側板(22)と、
    前記蓋本体において架設方向に交差する第1方向に沿って形成され、前記蓋本体を切断する第1切断線(24)と、
    前記一対の蓋側板の少なくとも何れか一方において前記接着部を避けた位置に形成され、前記蓋側板の前記接着部で接着された部分を残しつつ、前記第1切断線で切断された前記蓋本体に連なると共に前記第2開口部に対応した前記蓋側板の一部を切断する第2切断線(25)と、を備えていることを特徴とする蓋体。
  2. 前記第1切断線は、前記蓋本体に1本形成され、
    前記一対の蓋側板は、それぞれ、前記側壁のうち少なくとも第1方向両側に接着され、
    前記第2切断線は、前記蓋側板の基端部と先端部との間において架設方向と第1方向とに交差する第2方向に延びた前記第2開口部の一対の側縁部(E)に沿って一対形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記蓋本体と前記蓋側板との境界線の両端付近と、前記一対の第2切断線の開封方向上流端部との間において前記境界線に沿って形成され、前記蓋本体の一部を前記蓋側板から分断する一対の縁側切断線(26)を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載の蓋体。
  4. 前記蓋本体と前記蓋側板との境界線の両端付近と、前記一対の第2切断線の開封方向上流端部との間において前記境界線に対して斜めに形成され、前記蓋側板を切断する一対の縁側切断線(27)を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載の蓋体。
  5. 前記蓋本体の第1方向両端部に連なった状態に設けられ、第1方向に対向する一対の前記側壁に接続される一対の蓋フラップ(41)を更に備え、
    前記蓋本体と前記一対の蓋フラップとの境界線に沿って形成され、前記蓋本体を前記一対の蓋フラップから分断する一対の中間切断線(42)を更に備えていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の蓋体。
  6. 前記蓋本体に形成され、前記第1切断線で切断された前記蓋本体を一対の第2切断線に向けて切断する一対の中間切断線(43)を更に備えていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の蓋体。
  7. 前記蓋本体において前記第1切断線を分断する位置に形成され、押し込まれた状態で前記蓋本体を掴むための開封穴(23A)を形成する押込部(23)を更に備え、
    前記第1切断線は、前記押込部から第1方向両側に向かって切断可能に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の蓋体。
  8. 底部の周縁部に起立姿勢で設けられた複数の側壁を含む身箱(10,30)と、
    前記身箱に接続される請求項1ないし7のいずれかに記載の蓋体(20,40)と、を備えていることを特徴とする包装箱(1,2)。
  9. 上方に第1開口部(A1)を有し、架設方向両側に前記第1開口部と連続する一対の第2開口部(A2)を有する身箱(10)と、
    前記身箱に接続される請求項1ないし7のいずれかに記載の蓋体(20)と、を備え、
    前記身箱は、
    底壁(11)と、
    前記底壁の架設方向両端部に起立姿勢で設けられる一対の第1側壁(12)と、
    前記第1側壁よりも高く形成され、前記底壁の第1方向両端部に起立姿勢で設けられ、前記第1開口部を挟んで対向する一対の第2側壁(13)と、
    各々の前記第2側壁の架設方向両端部から前記第1側壁の内面に沿って延びた状態に設けられる一対の縁側壁(14)と、を含み、
    前記蓋体の前記一対の蓋側板は、それぞれ、その先端部を前記第1側壁の先端部に突き合わせた状態で、前記第2開口部を挟んで第1方向両側に配置された前記一対の縁側壁に接着されることを特徴とする包装箱(1)。
  10. 上方に第1開口部(A1)を有し、架設方向両側に前記第1開口部に連続する一対の第2開口部(A2)を有する身箱(30)と、
    前記身箱に接続される請求項1ないし7のいずれかに記載の蓋体(40)と、を備え、
    前記身箱は、
    前記第1開口部を挟んで架設方向に対向する一対の第1側壁(31)と、
    前記第1開口部を挟んで第1方向に対向する一対の第2側壁(32)と、
    前記一対の第2側壁の下端部に連なった状態に設けられている一対の内フラップ(34)と、
    前記一対の第1側壁の下端部に連なった状態に設けられ、前記一対の内フラップに貼り付けられて底部を形成する一対の外フラップ(35)と、を含み、
    一対の前記第2開口部は、前記一対の第1側壁に形成され、
    前記蓋体の前記一対の蓋側板は、それぞれ、前記第1側壁の第1方向両側に接着されることを特徴とする包装箱(2)。
  11. 前記身箱は、前記第1側壁において前記第2開口部の輪郭に沿って形成され、前記第1側壁を切断して前記第2開口部を形成する開口切断線(36)を更に有し、
    前記蓋体の前記一対の蓋側板は、それぞれ、前記第1側壁の前記開口切断線の内側領域となる除去部(37)と、前記除去部の外側となる前記第1側壁の第1方向両側とに接着されることを特徴とする請求項10に記載の包装箱。
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