JP3212715B2 - ガラス板等の大型板状物の荷役用保持機器 - Google Patents

ガラス板等の大型板状物の荷役用保持機器

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JP3212715B2 JP27052492A JP27052492A JP3212715B2 JP 3212715 B2 JP3212715 B2 JP 3212715B2 JP 27052492 A JP27052492 A JP 27052492A JP 27052492 A JP27052492 A JP 27052492A JP 3212715 B2 JP3212715 B2 JP 3212715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガラス板等の大型板
状物の荷役用保持機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビル用等のガラス板として、25
00mm×4000mm等の非常に大きなサイズのもの
が使用されることがあるが、このような大型ガラス板
は、各工場で製造されたのち、一旦ガラス加工センター
に運び込まれ、そして、そこを拠点として原寸加工の上
各建築現場等に配送されていくという過程を経て流通さ
れるのが一般的である。このため、ガラス加工センター
には、小ロット多品種の多量の大型ガラス板を保管して
おく保管倉庫が備えられている。
【0003】そして、この保管倉庫には、大型ガラス板
の保管作業、取出し作業を容易に行い得るように、ま
た、多数のガラス板を保管し得るように、これを立てか
けた状態にして保管する、いわゆる立てかけタイプの保
管装置が備えられている。
【0004】このような保管装置として、例えば、第5
図に示されるような保管装置(101)が使用されてい
る。この保管装置(101 )は、置き馬などとも称される
多数の単位保管装置(102 )…を前後方向に並列状態に
配置して構成されたものとなされている。各単位保管装
置(102 )は、側面視二等辺三角形状の骨組み構造をな
す所定幅を有する立てかけ本体部(103 )と、該立てか
け本体部(103 )の下端部に前後方向に突出して設けら
れた、幅方向に複数個の支承用兼接地用の足部(104 )
とを有し、足部(104 )の下面が床面(F)に接地され
るものとなされている。
【0005】この保管装置(101 )では、大型ガラス板
(G)は、立てられた状態にされて、いずれかの単位保
管装置(102 )に対し、その下縁を足部(104 )の上面
に支承せしめると共に、その片面を立てかけ本体部(10
3 )に立てかけた状態にすることによって、保管状態に
される。
【0006】そして、この保管装置(101 )に大型ガラ
ス板(G)を保管のため立てかけ、あるいは保管されて
いる大型ガラス板(G)を取り出す等の荷役作業におい
て、従来、第6図に示されるような荷役用保持具(110
)が用いられていた。
【0007】この荷役用保持具(110 )は、長さ方向中
央部に吊持用係合部(111 )が設けられた左右方向に延
びる水平バー(112 )と、該バー(112 )の両端部のそ
れぞれに垂下状態に取り付けられたループ状の吊持用ワ
イヤー(113 )(113 )と、各ワイヤー(113 )(113
)に側方突出状態に設けられた防護用ネット(114 )
(114 )とによって構成されているものである。
【0008】上記保管装置(101 )からの大型ガラス板
(G)の取出し作業においては、この荷役用保持具(11
0 )をクレーンにて吊持しつつ、単位保管装置(102 )
…間に搬送し、そして、両吊持用ワイヤー(113 )(11
3 )を、そのループ内に大型ガラス板(G)の側部を通
した状態に、セットし、その状態で、クレーンにて荷役
用保持具(110 )を上昇させていく。これにより、大型
ガラス板(G)は、左右の吊持用ワイヤー(113 )(11
3 )に吊持され、クレーン操作により保管装置(101 )
から取り出される。
【0009】また、上記保管装置(101 )への大型ガラ
ス板(G)の保管作業においては、大型ガラス板(G)
を保持した荷役用保持具(110 )をクレーンにて単位保
管装置(102 )…間に搬送し、下降させて大型ガラス板
(G)の下縁を保管装置足部(104 )の上面に支承せし
めた状態となし、そして、両吊持用ワイヤー(113 )
(113 )を大型ガラス板(G)から外し、クレーンにて
保持具(110 )を単位保管装置(102 )…間から搬送し
ていく。これにより、大型ガラス板(G)が保管装置
(101 )に保管される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような荷役用保持具(110 )では、大型ガラス板(G)
への同保持具(110 )の取付け作業において、左右の吊
持用ワイヤー(113 )(113 )を大型ガラス板(G)の
両側にそれぞれにセッティングしなければならず、一人
の作業者では、保管装置(101 )の一方の側で一方のワ
イヤー(113 )のセッティング作業を行ったのち、今度
は保管装置(101 )の他方の側に行き、そして、もう一
方のワイヤー(113 )のセッティング作業を行わなけれ
ばならず、従って通常はこの作業を二人の作業者で行う
場合も多く、保持具(110 )の取付け作業に多くの手間
を要し、荷役作業を能率的に遂行し得ないという問題が
あった。このことは、大型ガラス板(G)からの保持具
(110 )の取外し作業においても同様である。
【0011】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、ガラス板等の大型板状物への取付け、取外し作業
を能率的に遂行することができ、ひいては、大型板状物
の荷役作業の能率向上を図ることができる、大型板状物
の荷役用保持機器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的において、第1
の発明は、立てられた状態のガラス板等の大型板状物の
片面側に沿って配置される保持機器本体と、該保持機器
本体の下縁部に前方突出状態に設けられ、大型板状物の
下縁を支承する支承爪と、該支承爪よりも上方位置にお
いて保持機器本体に昇降自在に取り付けられた昇降作動
体と、該昇降作動体の幅方向に複数個取り付けられ、大
型板状物の上縁に掛止される掛止片と、昇降作動体に、
保持機器本体の側方に突出される態様において、取り付
けられた操作片と、が具備されてなることを特徴とす
る、ガラス板等の大型板状物の荷役用保持機器を要旨と
する。
【0013】また、第2の発明は、立てられた状態のガ
ラス板等の大型板状物の片面側に沿って配置される保持
機器本体と、該保持機器本体の下縁部に前方突出状態に
設けられ、大型板状物の下縁を支承する支承爪と、保持
機器本体の上縁側に配され、大型板状物の上縁に掛止さ
れる掛止片と、保持機器本体の上縁に前後方向回動自在
に枢着された吊持用係合片と、吊持用係合片を後方に回
動付勢するバネ等による付勢手段と、が備えられ、該付
勢手段による付勢力が、大型板状物を保持しない吊持状
態で吊持用係合片が相対的に後方の回動位置に保持さ
れ、大型板状物を保持した吊持状態で吊持用係合片が相
対的に前方の回動位置に保持されるように設定され、い
ずれの吊持状態においても保持機器本体が垂直ないしは
それに近い状態に吊持保持されるものとなされているこ
とを特徴とする、ガラス板等の大型板状物の荷役用保持
機器を要旨とする。
【0014】
【作用】上記第1発明の荷役用保持機器では、大型板状
物への取付けは、保管装置等に立てられた状態に保持さ
れている大型板状物の片面側に保持機器本体を沿わせる
ようにして、支承爪を大型板状物の下縁下方に配置す
る。その状態で、操作片を操作して掛止片を上方から下
方に移行せしめ、その移行過程で大型板状物の上縁に掛
止する。各掛止片は、昇降作動体に取り付けられている
ことにより、一体となって下方に移行されていく。これ
により、大型板状物はその下縁を支承爪に支承され、上
縁を掛止片に掛止された状態となり、保持機器は大型板
状物に取り付けられる。あとは、該保持機器をクレーン
等で吊持し、搬送していけばよい。
【0015】また、大型板状物からの取外しは、操作片
を操作して掛止片を下方から上方に移行せしめて各掛止
片による大型板状物上縁の掛止状態を解除する。各掛止
片は、上記のように昇降作動体に取り付けられているこ
とにより、一体となって上方に移行していく。そして、
保持機器本体を大型板状物から離すようにして支承爪を
取り出す。これにより、保持機器は大型板状物から取り
外される。
【0016】一方、第2発明の荷役用保持機器では、大
型板状物を保持しない吊持状態では吊持用係合片が相対
的に後方の所定の回動位置に位置保持され、大型板状物
を保持した吊持状態では吊持用係合片が相対的に前方の
所定の回動位置に位置保持される。これにより、いずれ
の吊持状態においても保持機器本体が垂直ないしはそれ
に近い状態に吊持保持される。
【0017】
【実施例】次に、この発明を、複数枚の大型ガラス板を
積層してユニット化した大型板状物の荷役用保持機器に
適用した実施例について説明する。
【0018】なお、本発明の保持機器は、大型ガラス板
の荷役に好適に使用されるものではあるが、これに限定
されるものではなく、その他、大型合成樹脂板等の各種
大型板状物の荷役に広く用いられうるものであることは
いうまでもない。
【0019】第1図に示される荷役用保持機器(1)に
おいて、(2)は保持機器本体、(3)(3)は支承
爪、(4)は昇降作動体、(5)(5)は掛止片、
(6)は操作片、(7)は吊持用係合片、(8)は付勢
手段としてのバネである。
【0020】保持機器本体(2)は、大型板状物(G)
の片面に沿って配置されるもので、所定の間隔をおいた
左右の縦骨材(10)(10)と、その上端部同士を連結す
る横骨材(11)と、その他の補強用骨材(12)…とから
なる平面骨組み構造に形成されている。
【0021】支承爪(3)(3)は、大型板状物(G)
の下縁を支承するもので、保持機器本体(2)の左右各
縦骨材(10)(10)の下端部に前方突出状態に設けられ
ている。
【0022】昇降作動体(4)は、方形の門形フレーム
構造に形成され、保持機器本体(2)の縦骨材(10)
(10)間に配設されている。そして、この昇降作動体
(4)の左右各側縁においてそれらの上下各位置には、
走行ローラー装置(13)…が側方突出状態に取り付けら
れている。この走行ローラー装置(13)は、第2図に示
されるように、前後方向に回転軸を有するガイドローラ
ー(13a )と、左右方向に回転軸を有するガイドローラ
ー(13b )との組合わせによるものである。また一方、
保持機器本体縦骨材(10)(10)の内面側には、上下方
向に延びるチャンネル状のレール材(14)(14)が取り
付けられ、該レール(14)(14)内に、上記昇降作動体
(4)の各ローラー装置(13)…の各ローラー(13a )
(13b )が突出状態に配置され、これにより、昇降作動
体(4)が、前後方向及び左右方向のガタなく、上下方
向に昇降されるものとなされている。
【0023】掛止片(5)(5)は、大型板状物(G)
の上縁に掛止されて該大型板状物(G)を支承爪(3)
(3)との協働により保持するもので、第2図(ロ)に
示されるようにL字状に形成され、上記昇降作動体
(4)の上側水平辺部(4a)の左右両位置に前方突出状
態に取り付けられ、昇降作動体(4)の昇降により、一
体となって昇降されるものとなされている。
【0024】操作片(6)は、昇降作動体(4)を昇降
操作するもので、保持機器本体(2)の幅よりも長いバ
ー状の部材により構成され、左右方向に向けられて、そ
の長さ方向中間部が昇降体(4)の左右両下端部に取り
付けられ、両端部が保持機器本体(2)の両側方に突出
されたものなされている。昇降作動体(4)は、このバ
ー状操作片(6)の突出した一端部を把持し、これを昇
降操作することにより、昇降される。
【0025】なお、昇降作動体(4)と操作片(6)と
は、それらの自重によって下方に移動しようとするた
め、これを防止する目的において、保持機器本体(2)
の上縁には、左右一対のバランサー(16)(16)が配設
され、該バランサー(16)(16)から下方に延ばされた
フック(16a )(16a )が昇降体(4)に掛止されたも
のとなされている。このバランサー(16)(16)の作用
により、昇降体(4)は、操作片(6)を力を入れずに
軽く上下に操作するだけで容易に昇降される。
【0026】また、この保持機器(1)には、バー状操
作片(6)ひいては掛止片(5)(5)を所定の高さ位
置において位置保持するロック機構(18)(18)が左右
に備えられている。即ち、第3図に示されるように、保
持機器本体(2)の縦骨材(10)の外面側の所定高さ位
置に所定長さの方形中空型材(19)が上下方向に向けら
れて取り付けられ、該中空型材(19)の外面部に、高さ
方向に位置を異ならせて、上下に長い複数個の長円孔
(20)…が設けられている。一方、バー状操作片(6)
の突出端部の側面に取り付けられた一対のベアリング
(21)(21)にロック用ロッド片(22)が支承されて該
ロッド片(22)がバー状操作片(6)に沿って軸線方向
に移動し先端部が長円孔(20)内に突出しうるものとな
されている。これにより、ロッド片(22)を内方に移動
せしめてその先端部を長円孔(20)内に突出せしめた状
態にすることによって操作片(6)が所定の高さ位置に
おいて位置保持され、ロックされる。
【0027】なお、長円孔(20)…が高さを異にして複
数個設けられているのは、大型板状物(G)のサイズに
応じてロックできるようにするためである。
【0028】一方、吊持用係合片(7)は、クレーンフ
ック(9)を係合させるもので、第1図及び第4図に示
されるように、逆U字状をなし、保持機器本体(2)の
上部横骨材(11)の中央部位置に設けられている。そし
て、保持機器本体(2)の上部横骨材(11)の中央部に
はコ字状の受け(24)が保持機器本体(2)から前方に
突出する態様において取り付けられ、該受け(24)の左
右両側壁前方突出側の間に枢支軸(25)がわたされ、上
記吊持用係合片(7)は、その下端部がこの枢支軸(2
5)に枢支されて、前後方向に自由に回動されるものと
なされている。
【0029】この場合、吊持用係合片(7)は、これが
垂直に起立した状態でのクレーンフック(9)との係合
位置が、大型板状物(G)を保持した垂直に立てられた
状態の保持機器(1)の重心位置と、前後方向において
一致ないしは略一致するように位置設定されている。
【0030】また、この吊持用係合片(7)の高さ方向
中間部には、バネ掛止片(29)が係合片(7)と直交し
て後方に突出されると共に、保持機器本体(2)の中央
縦骨材(12)の高さ方向中間位置における後面には、バ
ネ掛止部(30)が設けられている。そして、バネ掛止片
(29)の先端部とバネ掛止部(30)とにバネ(8)がわ
たされ、吊持用係合片(7)が後方に回動付勢されるも
のとなされている。(30)はストッパーで、これは、バ
ネ(8)にて後方に回動付勢された吊持用係合片(7)
のバネ掛止片(29)を当接させて、吊持用係合片(7)
を所定の後方傾倒状態に保持するものである。
【0031】吊持用係合片(7)のこの後方傾倒状態に
おいて、該係合片(7)とクレーンフック(9)との係
合位置は、大型板状物(G)を保持しない垂直に立てら
れた状態の保持機器(1)の重心位置と、前後方向にお
いて一致ないしは略一致するように設定されている。
【0032】そして、バネ(8)の付勢力は、大型板状
物(G)を保持しない保持機器(1)をクレーンフック
(9)にて吊持した際には、吊持用係合片(7)がバネ
(8)による牽引力によって上記後方傾倒状態に保持さ
れる一方、大型板状物(G)を保持した保持機器(1)
をクレーンフック(9)にて吊持した際には、吊持用係
合片(7)がバネ(8)の付勢力に抗して前方に回動
し、該係合片(7)が垂直に起立した状態となりうるよ
うなものに設定されている。
【0033】なお、支承爪(3)(3)の上面、掛止片
(5)(5)の内面等には、緩衝材(38)…が取り付け
られ、大型板状物(G)が、その保持状態において傷付
けられたり、破損したりしないようにされている。
【0034】上記荷役用保持機器(1)では、例えば、
第5図に示される保管装置(101 )に立てかけ状態に保
管された大型板状物(G)の取出し作業を行う場合に
は、クレーンフック(9)を吊持用係合片(7)に係合
せしめた状態で保持機器(1)を吊持し、これをいずれ
かの単位保管装置(102 )間に搬送し、保持機器(1)
を大型板状物(G)の外面に沿わせるようにして支承爪
(3)(3)を大型板状物(G)の下縁下方に配置す
る。
【0035】この吊持搬送中、保持機器(1)は大型板
状物(G)を保持していないから、吊持用係合片(7)
はバネ(8)の付勢力により第4図(ロ)に仮想線にて
示されるように、後方に傾倒された状態に保持され、こ
れにより、保持機器(1)は垂直に立った状態となって
いる。従って、保持機器(1)を単位保管装置(102)
…間に容易かつ能率的に案内搬送しうると共に、支承爪
(3)(3)を大型板状物(G)の下縁下方に容易に案
内することができる。
【0036】そして、この状態で、バー状操作片(6)
の突出端部を持ってこれを操作し、昇降作動体(4)を
上方から下方に移行させていく。すると、左右の掛止片
(5)(5)が一体となって下降していき、その過程
で、両掛止片(5)(5)が大型板状物(G)の上縁に
掛止される。これにより、保持機器(1)は、大型板状
物(G)を保持した取付け状態となる。
【0037】この取付け作業において、バー状操作片
(6)はその端部が保持機器本体(2)の側方に突出さ
れているから、作業者は、保管装置(101 )の側部に立
ってそこで操作片(6)を昇降操作するだけで、左右の
掛止片(5)(5)を大型板状物(G)の上縁に掛止す
ることができ、保持機器(1)の取付け作業を、余り動
き回ることなく一人で能率的に行うことができる。
【0038】また、昇降作動体(4)は、バー状操作片
(6)と共に左右のバランサー(16)(16)にて吊持さ
れていることにより、操作片(6)を力を入れずに軽く
操作することができ、従って、掛止片(5)(5)を容
易に大型板状物(G)の上縁に掛止することができる。
【0039】なお、その掛止片(5)(5)を大型板状
物(G)に掛止した後、左右のロック用ロッド片(22)
(22)を内方に移行せしめ、その先端を保持機器本体
(2)側の長孔(20)内に突出せしめる。これにより、
昇降作動体(4)ひいては掛止片(5)(5)の高さ方
向における不本意な移動が抑えられ、大型板状物(G)
はしっかりと保持機器(1)に保持された状態となる。
【0040】そして、クレーンフック(9)を上昇さ
せ、大型板状物(G)を保持した保持機器(1)を単位
保管装置(102 )…間から吊持搬送していくことによ
り、大型板状物(G)が保管装置(101 )から取り出さ
れる。
【0041】この取出しのための吊持搬送において、保
持機器(1)は大型板状物(G)を保持しているから、
その自重により、吊持用係合片(7)は、第4図(ロ)
に実線にて示されるように、バネ(8)の付勢力に抗し
て垂直に起立し、これにより、保持機器(1)は垂直に
立った吊持状態に保持される。従って、取出しのための
吊持搬送中の保持機器(1)による大型板状物(G)の
保持状態を安定したものにすることができると共に、単
位保管装置(102 )…間からの大型板状物(G)の取出
しを容易かつ能率的に行うことができる。
【0042】なお、大型板状物(G)を保管装置(101
)に保管する作業においては、大型板状物(G)を保
持した保持機器(1)をクレーンにていずれかの単位保
管装置(102 )…間に搬送し、大型板状物(G)の下縁
を単位保管装置(102 )の支承用兼接地用の足部(104
)の上面に支承せしめ、そして、大型板状物(G)を
立てかけ本体部(103 )に立てかける。そして、左右の
ロック用ロッド片(22)(22)を外方に移行せしめて長
孔(20)から抜き出し、しかるのち、バー状操作片
(6)を持ってこれを上昇させ、左右の掛止片(5)
(5)を大型板状物(G)の上縁上方に移行させる。そ
して、保持機器本体(2)を大型板状物(G)から離す
ようにして支承爪(3)(3)を大型板状物(G)の下
縁から引き出す。これにより、保持機器(1)が大型板
状物(G)から取り外され、これを単位保管装置(102
)…間から取り出せば、大型板状物(G)の保管作業
が完了する。この保管作業においても、取出し作業と同
様に、その作業を能率的に遂行していくことができる。
【0043】
【発明の効果】上述の次第で、第1の発明の荷役用保持
機器は、上記のような構成を有するものであるから、保
持機器本体を、立てられた状態の大型板状物の片面に沿
わせた状態に配置すると共に、支承爪を大型板状物の下
縁下方に配置し、その状態で操作片を操作して昇降作動
体を上方から下方に移行させていけば、各掛止片が一体
となって下降していき、これらが大型板状物の上縁に掛
止され、大型板状物は保持機器に保持された状態とな
る。この保持状態から操作片を操作して昇降作動体を下
方から上方に移行させていけば、各掛止片が同じく一体
となって上昇していき、掛止解除され、大型板状物から
取り外される。このように、大型板状物への取付け、取
外し作業を能率的に遂行しえ、ひいては大型板状物の荷
役作業の能率向上を図ることができる。
【0044】しかも、操作片は、保持機器本体の側方に
突出されたものとなされているから、作業者は、該保持
機器の側方に位置して操作片の操作を行うことができ、
従って、例えば、立てられている大型板状物の外面側に
該保管装置を配置しうるのが限度の狭いスペースしかな
いような場合であっても、操作片による掛止片の昇降操
作を難なく容易に遂行することができる。
【0045】また、第2発明の荷役用保持機器は、保持
機器本体の上縁に前後方向回動自在に枢着された吊持用
係合片と、吊持用係合片を後方に回動付勢する所定の付
勢力に設定されたバネ等による付勢手段とが備えられた
ものであるから、大型板状物を保持しない吊持状態で
も、保持した吊持状態でも、いずれの場合も、保持機器
本体が垂直ないしはそれに近い状態に吊持保持され、そ
のため、吊持状態における大型板状物の保持状態を安定
したものにすることができると共に、大型板状物を保持
しあるいは保持しない保持機器の吊持状態における取扱
いを容易なものにしえて、大型板状物の荷役作業の能率
向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる荷役用保持機器の全
体斜視図である。
【図2】図(イ)は保持機器の上側側部領域を示す一部
断面背面図、図(ロ)は図(イ)のII−II線断面図
である。
【図3】操作片の位置決め機構を示す斜視図である。
【図4】図(イ)は保持機器の上縁中央部を示す背面
図、図(ロ)は図(イ)のIV−IV線矢視断面図であ
る。
【図5】保管装置の側面図である。
【図6】従来の荷役用保持機器の全体斜視図である。
【符号の説明】
1…保持機器 2…保持機器本体 3…支承爪 4…昇降作動体 5…掛止片 6…操作片 7…吊持用係合片 8…バネ(付勢手段) G…大型板状物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 憲紀 大阪府堺市鳳南町三丁二百番地 大阪エ コン建鉄株式会社内 (72)発明者 桑原 巳知夫 大阪府堺市鳳南町三丁二百番地 大阪エ コン建鉄株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−42290(JP,A) 実開 昭54−159661(JP,U) 実開 昭51−78867(JP,U) 実開 昭52−128478(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 61/00,19/44,85/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立てられた状態のガラス板等の大型板状
    物の片面側に沿って配置される保持機器本体と、 該保持機器本体の下縁部に前方突出状態に設けられ、大
    型板状物の下縁を支承する支承爪と、 該支承爪よりも上方位置において保持機器本体に昇降自
    在に取り付けられた昇降作動体と、 該昇降作動体の幅方向に複数個取り付けられ、大型板状
    物の上縁に掛止される掛止片と、 昇降作動体に、保持機器本体の側方に突出される態様に
    おいて、取り付けられた操作片と、 が具備されてなることを特徴とする、ガラス板等の大型
    板状物の荷役用保持機器。
  2. 【請求項2】 立てられた状態のガラス板等の大型板状
    物の片面側に沿って配置される保持機器本体と、 該保持機器本体の下縁部に前方突出状態に設けられ、大
    型板状物の下縁を支承する支承爪と、 保持機器本体の上縁側に配され、大型板状物の上縁に掛
    止される掛止片と、 保持機器本体の上縁に前後方向回動自在に枢着された吊
    持用係合片と、 吊持用係合片を後方に回動付勢するバネ等による付勢手
    段と、 が備えられ、 該付勢手段による付勢力が、大型板状物を保持しない吊
    持状態で吊持用係合片が相対的に後方の回動位置に保持
    され、大型板状物を保持した吊持状態で吊持用係合片が
    相対的に前方の回動位置に保持されるように設定され、
    いずれの吊持状態においても保持機器本体が垂直ないし
    はそれに近い状態に吊持保持されるものとなされている
    ことを特徴とする、ガラス板等の大型板状物の荷役用保
    持機器。
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