JP3212208B2 - かご形回転子の低圧鋳造装置 - Google Patents
かご形回転子の低圧鋳造装置Info
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Description
シリコンなどを含有するアルミニウム合金を使用するか
ご形回転子の低圧鋳造装置に関する。
転子の外径寸法の小さい方から大別して、ダイカスト
法、低圧鋳造法(低圧金型鋳造法)及び銅又は銅合金の
溝導体バーに短絡環をろう接するろう接方法がある。ダ
イカスト法は、電気導電率が比較的に良好な純アルミニ
ウム(約99.7%)を使用して小形のかご形回転子に
適用され、電気的特性、電気的寸法及び機械的強度の余
裕があり、大量生産するので設備投資が容易である。ダ
イカスト法は回転子の外径で200〜300φの範囲が
ほぼ限界とされる。回転子の外径で300〜500φの
範囲の回転電機は、比較的に多種少量生産であり、導体
に純アルミニウムを使用して低圧鋳造法が適用可能であ
り、同一寸法のものにダイカスト法を適用するより材料
欠陥がなく品質が良好である。
て、溶湯1を補充可能に蓄え空気口2aと蓋2bとを持
つ保持炉2には、ストーク3が底部近くまで浸漬してい
る。ストーク3の上端に、上下に分離可能で上湯口4a
を持つ湯溜まり部4が液密に接合される。下型5は、上
湯口4aと連通可能な型湯口5bと下の短絡環のための
キャビティ5aとを備える。中間型6は、軸心に軸6a
を挿入し周辺に導体用の溝のためのキャビティ7aを備
えて積層鉄心7の外周を囲む。上型8は、上の短絡環の
ためのキャビティ8aと羽根のためのキャビティ8bと
を備える。湯溜まり部4と下型5と中間型6と上型8と
は相互の接合面で分離可能である。
5と中間型6と上型8との中に装着し、金型全体を適宜
に予熱して湯溜まり部4に液密に接合した後に、空気な
どの気体圧(0.05〜0.1気圧程度)を空気口2a
から加圧すると、溶湯1はストーク3を上昇し、湯溜ま
り部4、上湯口4a、型湯口5bを経由し、下の短絡環
のキャビティ5a、溝のキャビティ7a、上の短絡環の
キャビティ8a、羽根のキャビティ8bと順次に上昇し
て全キャビティを充満する。キャビティ内の溶湯が凝固
したら、上湯口4aと型湯口5bとの間の導体金属を切
り離すようにして湯溜まり部4から下型5を分離する。
その後に下型5と中間型6と上型8とを分離すれば、中
から溝導体と短絡環と羽根とを備えたかご形回転子が取
り出せる。充分な容積を持つ湯溜まり部4の中の溶湯が
凝固しないうちに下型5を分離する。
ャビティ内の溶湯は金型内の上方から下方へ順次に指向
性凝固を進行して凝固し、最終凝固部(液相と固相との
境界部)が上湯口4aと型湯口5bとの間の近傍にある
ときに、湯溜まり部4から下型5を分離すれば、金型の
分離は容易である。しかし、そのようなタイミングや状
況の判断は事実上困難であり、そのために下の短絡環の
ためのキャビティ5aが未だ液相のときに分離してしま
って下の短絡環が未形成な不良品を取り出してしまった
り、湯溜まり部4の上部が固相になってから分離するこ
とになって湯溜まり部4から下型5を分離することに非
常な困難を伴い、しかも次の鋳造のために湯溜まり部4
の上部の固相部を掻き出したりしなければならず連続鋳
造ができない。また、金型の型式切り換え(かご形回転
子の寸法が異なるもの)のために準備時間が必要なとき
には、湯溜まり部4やストーク3の溶湯を保持炉2に一
度、落としてから再度始業を開始しなければならず、連
続鋳造ができない。
(液相と固相との境界部)が何時でも湯溜まり部の上湯
口と下型の型湯口との間の近傍にあるようにし、何時で
も無理なく湯溜まり部から下型を分離できるかご形回転
子の低圧鋳造装置を提供することにある。
低圧鋳造装置は、溶湯を蓄え加圧可能な保持炉の底部近
くまで浸漬したストークの上端に、上湯口を持つ湯溜ま
り部を接合させ、下型は、上湯口と連通可能な型湯口と
下の短絡環のためのキャビティとを備え、中間型は、軸
心に軸を挿入し周辺に導体用の溝のためのキャビティを
備えて積層鉄心の外周を囲み、上型は、上の短絡環のた
めのキャビティを備え、湯溜まり部と下型と中間型と上
型とは相互の接合面で分離可能にするかご形回転子の低
圧鋳造装置において、湯溜まり部の上湯口に湯口加熱手
段を設けるものである。
溶湯を蓄え加圧可能な保持炉の底部近くまで浸漬したス
トークの上端に、上湯口を持つ湯溜まり部を接合させ、
下型は、上湯口と連通可能な型湯口と下の短絡環のため
のキャビティとを備え、中間型は、軸心に軸を挿入し周
辺に導体用の溝のためのキャビティを備えて積層鉄心の
外周を囲み、上型は、上の短絡環のためのキャビティを
備え、湯溜まり部と下型と中間型と上型とは相互の接合
面で分離可能にするかご形回転子の低圧鋳造装置におい
て、湯溜まり部に湯溜まり加熱手段を設けるものであ
る。
湯が凝固しても、上湯口近傍は湯口加熱手段又は湯溜ま
り加熱手段により加熱されているので、最終凝固部が上
湯口と型湯口との間の近傍に継続的に存在することにな
る。このため、何時でも、湯溜まり部から下型を無理な
く分離でき、下の短絡環のためのキャビティは凝固済で
あり、湯溜まり部や上湯口内は溶湯のままである。
各図において同一符号をつけるものはおよそ同一機能を
持ち、始めにそのような部分を説明する。図において、
溶湯1を補充可能に蓄え空気口2aと蓋2bとを持つ保
持炉2には、ストーク3が底部近くまで浸漬している。
ストーク3の上端に、上下に分離可能で上湯口4aを持
つ湯溜まり部4が液密に接合される。下型5は、上湯口
4aと連通可能な型湯口5bと下の短絡環のためのキャ
ビティ5aとを備える。中間型6は、軸心に軸6aを挿
入し周辺に導体用の溝のためのキャビティ7aを備えて
積層鉄心7の外周を囲む。上型8は、上の短絡環のため
のキャビティ8aと羽根のためのキャビティ8bとを備
える。湯溜まり部4と下型5と中間型6と上型8とは相
互の接合面で分離可能である。
口4aに湯口加熱手段11を設け、湯溜まり部4に湯溜
まり加熱手段12を設ける。湯口加熱手段11及び湯溜
まり加熱手段12は、誘導加熱ヒータや抵抗加熱ヒータ
や燃焼バーナヒータなどが使用できる。
に予熱して湯溜まり部4に接合し、気体圧を加えると、
溶湯1はストーク3を上昇し、湯溜まり部4、上湯口4
a、型湯口5bを経由し、下の短絡環のキャビティ5
a、溝のキャビティ7a、上の短絡環のキャビティ8
a、羽根のキャビティ8bと順次に上昇して全キャビテ
ィに充満する。キャビティ内の溶湯が凝固しても、上湯
口4aは湯口加熱手段11により、湯溜まり部4は湯溜
まり加熱手段12により加熱されているので、最終凝固
部(液相と固相との境界部)が上湯口4aと型湯口5a
との間の近傍に継続的に存在することになる。このた
め、何時でも、湯溜まり部4から下型5を無理なく分離
でき、下の短絡環のためのキャビティ5aは凝固済であ
り、湯溜まり部4や上湯口4a内は溶湯のままであり、
速やかに次の金型を湯溜まり部4に設置して連続鋳造が
できる。金型の型式切り換えにも溶湯を落とすことなく
速やかに対応できる。
段12は、同時に両方を使用してもよいし、いずれか一
方を使用してもよい。
鋳造装置によれば、湯溜まり部の上湯口に湯口加熱手段
を、または、湯溜まり部に湯溜まり加熱手段を設け、最
終凝固部が上湯口と型湯口との間の近傍に継続的に存在
するので、何時でも無理なく湯溜まり部から下型を分離
できという効果があり、金型が同型式のときも型式切り
換えのときも連続鋳造ができるという効果がある。
加熱手段
Claims (2)
- 【請求項1】溶湯を蓄え加圧可能な保持炉の底部近くま
で浸漬したストークの上端に、上湯口を持つ湯溜まり部
を接合させ、下型は、上湯口と連通可能な型湯口と下の
短絡環のためのキャビティとを備え、中間型は、軸心に
軸を挿入し周辺に導体用の溝のためのキャビティを備え
て積層鉄心の外周を囲み、上型は、上の短絡環のための
キャビティを備え、湯溜まり部と下型と中間型と上型と
は相互の接合面で分離可能にするかご形回転子の低圧鋳
造装置において、 湯溜まり部の上湯口に湯口加熱手段を設けることを特徴
とするかご形回転子の低圧鋳造装置。 - 【請求項2】溶湯を蓄え加圧可能な保持炉の底部近くま
で浸漬したストークの上端に、上湯口を持つ湯溜まり部
を接合させ、下型は、上湯口と連通可能な型湯口と下の
短絡環のためのキャビティとを備え、中間型は、軸心に
軸を挿入し周辺に導体用の溝のためのキャビティを備え
て積層鉄心の外周を囲み、上型は、上の短絡環のための
キャビティを備え、湯溜まり部と下型と中間型と上型と
は相互の接合面で分離可能にするかご形回転子の低圧鋳
造装置において、 湯溜まり部に湯溜まり加熱手段を設けることを特徴とす
るかご形回転子の低圧鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00610894A JP3212208B2 (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | かご形回転子の低圧鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00610894A JP3212208B2 (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | かご形回転子の低圧鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07213031A JPH07213031A (ja) | 1995-08-11 |
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Family
ID=11629311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00610894A Expired - Fee Related JP3212208B2 (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | かご形回転子の低圧鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3212208B2 (ja) |
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1994
- 1994-01-25 JP JP00610894A patent/JP3212208B2/ja not_active Expired - Fee Related
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