JP3210522B2 - 電力ケーブル用接続装置 - Google Patents

電力ケーブル用接続装置

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JP3210522B2
JP3210522B2 JP06574894A JP6574894A JP3210522B2 JP 3210522 B2 JP3210522 B2 JP 3210522B2 JP 06574894 A JP06574894 A JP 06574894A JP 6574894 A JP6574894 A JP 6574894A JP 3210522 B2 JP3210522 B2 JP 3210522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの中間接
続部等における、ケーブル導体の接続構造に関し、特
に、導体継手を円筒状に構成し、前記導体継手の内外周
面にバンド状導電部材を取り付けて、導体接続子と接続
部の高圧シールド電極の双方に対する導通を設定できる
ようにする電力ケーブル用接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルの接続を行うために、従来
よりスリップオン型導体接続手段が知られている。前記
ケーブルの接続手段としては、例えば、特開平2−15
5415号や実開平2−77868号公報等に示される
ようなものが知られている。前記従来例の電力ケーブル
用接続装置は、図8に示されるような構成を有するもの
で、接続する2本のケーブル導体1の接続端部に対し
て、それぞれ銅製の導体接続子2を固定して設けてい
る。前記導体接続子2では、ケーブル側に大径の圧縮部
3を配置し、前記圧縮部の中心部にケーブル導体を挿入
する開口部4を設け、前記開口部4にケーブル導体1を
挿入して圧縮し、導体と導体接続子との導通性を得るよ
うにしている。
【0003】前記導体接続子2の先端部には、挿入頭部
材5を突出させて設けており、前記挿入頭部材5を導体
継手10に挿入した状態で、頭部6の係止段部7を導体
継手10の係止段部12に係止させ、導体継手に対する
導体接続子の固定を行うようにしている。前記導体接続
子を挿入する導体継手10は、多数の幅の狭い短冊状の
部材を略環状に配置しており、その周囲にリング状バネ
14……を配置して、外側から締め付けるように構成し
ている。また、略環状に構成された導体継手部材の各々
の内面には凹部11を設けており、前記凹部11により
形成される大径の中空部に、導体接続子の挿入頭部材5
を収容させるようにしている。
【0004】前述したような導体接続子を、導体継手に
接続する他方のケーブル導体に対しても一体に固定し、
2つのケーブル導体の接続端部に設けた導体接続子を、
導体継手10に対してそれぞれ挿入して固定することに
より、接続部を形成することができる。そして、前記導
体継手に接続される導体接続子を用いて、両ケーブルの
電気的な導通を得ることができるとともに、ケーブルに
加えられる引っ張り方向の力に対応させて、固定保持の
作用を発揮させることができる。また、前記図8に示さ
れるような電力ケーブル用接続装置は、電力ケーブルの
終端接続部にも用いられており、一方の導体接続子をあ
らかじめ導体継手10に組み合わせておき、後で、他方
の導体接続子2を挿入して接続を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図8に
示されたように、導体継手10に対してケーブルの接続
端部に取り付けた導体接続子2……を挿入し、両部材の
係止段部を係止させる機構を用いた場合には、その接続
部にガタが生じるという問題がある。そのガタが生じる
問題は、図9に示される例で詳細に説明するような状態
で発生する。前記図9に示される例においては、導体継
手10に対して、両側のケーブル導体1、1aに設けた
導体接続子2、2aをそれぞれ挿入する方式のものとし
て構成している。前記導体接続子2、2aは同形のもの
を用いており、前記図8に示されるものと同様に構成さ
れた導体継手に対して、その両側から挿入して固定する
手段を用いている。
【0006】前記図9に示される例において、導体接続
子2の本体と、挿入頭部材5との間に形成される小径部
8は、長さがLのものとして設定され、前記小径部8に
対応させて、導体継手10の挿入側端部の突部13を位
置決めし、双方に設けた係止段部を係合させる状態で固
定保持させるようにしている。しかしながら、前述した
ような係止手段を用いる場合に、前記導体接続子の小径
部に対して、導体継手10の突部を係止させるために
は、前記突部13の長さL1を、L>L1に設定するこ
とが必要であり、導体継手10に対して導体接続子2を
挿入して固定した部分にガタが残るという問題がある。
【0007】また、前記図9に示されるように、導体継
手10に対して導体接続子2を挿入する際には、挿入頭
部材5の頭部6(大径部)が、導体継手10の突部13
を押し広げる状態で侵入し、その後で、前記突部13が
導体接続子の小径部に位置する状態で、再び閉じるよう
にされる。そのときに、導体継手が傾くので、長さL1
の突部が、対角線の長さL2の状態となり、前記小径部
8の長さLに対して、L>L2の関係となるように、各
部材の長さを設定する必要がある。したがって、前記電
力ケーブル用接続装置においては、各部材の係止段部の
組み合わせ位置にガタが大きく残ることになる。
【0008】前記導体継手に対して導体接続子を挿入し
て固定する際に、図9に示されるように、両者の軸線が
一致しない場合や、側部から力が付与された場合に、導
体継手に対する導体接続子の係止状態が良好に設定され
ないという問題が発生する。そして、導体継手の短冊型
の部材が、導体接続子に対して斜めの状態となったりし
た場合には、係止段部が相互に係止する作用を良好に発
揮できないとともに、電気的な導通状態を設定できない
という問題も残る。さらに、前記接続部においては、導
体接続子と導体継手との間の引っ張りに対しては、双方
の係止段部で係止されている部分だけが、そのケーブル
に付与される応力を負担しているのであり、前記導体接
続子と導体継手とが銅製の部材であることから、引っ張
り力に対しては、比較的強度が小さいという問題もあ
る。
【0009】そこで、前述したような問題を解消するた
めに、本発明者等は、図10に示されるように、導体継
手の両側から挿入する導体接続子に対して、それぞれの
接続子の先端部に係止手段を設けて、導体継手は電気的
な導通のみを設定できるようにする手段を提案してい
る。前記図10に示される例では、ケーブル導体の接続
端部に対して、導体接続子2を固定する機構は、従来例
の場合と同様にして行われるもので、ケーブル導体1の
接続端部を導体接続子の開口部に挿入し、圧縮部を圧縮
して固定する。また、対向するケーブル導体1aに対し
ても、導体接続子2aを取り付けており、導体接続子の
一方の端部にはケーブル導体1を挿入する部材を、他方
の端部には、導体継手10に挿入するための挿入頭部
6、6aを、略円筒状に設けている。
【0010】前記導体接続子を両側から挿入して保持す
るための導体継手10では、内面を円筒状の挿入先端部
が挿入される平滑な内面の形状のものとして構成し、従
来の装置の場合のように、凹凸を設けて係止保持させる
機構を設けていない。また、前記導体継手10は、従来
の接続部の場合と同様に、銅製の短冊状の部材を組み合
わせて円筒状に形成されているもので、その周囲にリン
グ状バネ14を複数配置して、挿入された挿入先端部を
外側から締め付け、導体接続子を固定保持させるように
する。そして、前記導体継手と導体接続子との間では、
電気的な導通のみを得ることができるようにされるが、
ケーブルに付与される張力は、後述する接続部材により
負担させるようにしている。
【0011】前記導体接続子に設ける接続部材は、導体
接続子の挿入頭部6、6aのそれぞれに設けた凹孔1
5、15aに対して、挿入側接続子16と係止側接続子
16aとをそれぞれねじ込んで取り付けており、前記接
続部材を構成する2つの部材は、鉄等のように、強度の
大きな材料を用いて構成することができる。そして、一
方の導体接続子2に設けた挿入側接続子16のヘッド部
材17を、他方の導体接続子2aに設けた係止側接続子
16aの挿入孔19に挿入し、導体継手に挿入された導
体接続子の頭部の接続を行うようにする。また、前記対
向して配置される導体接続子2、2aを、挿入側と係止
側の接続子16、16aを用いて接続する際には、係止
側接続子16aに設けた挿入孔19に対して、挿入側接
続子16に設けたヘッド部材17を挿入し、前記ヘッド
部材17に設けた係止部材18が、挿入孔19の段部1
9aに係合される状態で、両接続子の係止固定状態を設
定する。なお、前記図10に示される例においては、係
止部材18は、ヘッド部材17に対して、スプリング等
の付勢手段を用いて取り付けられており、ヘッド部材を
挿入孔に挿入すると、係止部材が段部に対して拡開され
て固定状態を設定するので、前記接続部材は、一旦接続
すると取り外しを行い得ない構造のものとされる。
【0012】ところが、前記図10に示すような接続構
造を用いる場合でも、導体継手は従来の継手と同様に、
短冊型のものとして構成する必要があり、その短冊型の
部材をスプリングにより締め付ける状態で組み合わせる
ことは、非常に面倒であるという問題が残る。さらに、
前記継手をケーブルの接続部に配置し、導体継手の外周
部に位置する高圧シールド電極との間で、導通状態を良
好な状態で設定するためにも、その導通接続部の構成が
複雑になるという問題がある。
【0013】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の接続装
置の問題を解消するもので、導体継手を導電材料により
円筒状に構成し、前記導体接続子を挿入する孔の内面
と、高圧シールド電極に対応する外周部に、バンド状導
電部材を一体に取り付け、前記バンド状導電部材の弾力
性を利用して、円筒状継手部材の内外面に位置する導体
接続子と高圧シールド部材のそれぞれに対して、電気的
な導通を得る作用を良好に行い得るようにするととも
に、円筒状継手部材の構造を簡素化できるようにする電
力ケーブル用接続装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、2本のケーブ
ル導体の先端部に導体接続子を各々固定し、前記各導体
接続子の先端部に突出する挿入頭部材の一方には係止側
接続子を、他方には挿入側接続子を各々設け、前記導体
継手を補強絶縁体内部に固定して設けた高圧シールド電
極に対して位置決めして設け、前記導体接続子を導体継
手に挿入して前記導体接続子を接続し、接続されるケー
ブル導体の電気的導通を得る電力ケーブル用接続装置に
関する。本発明において、前記導体接続子は、その先端
部に設けられた係合手段にて互いに直接接続されてお
り、前記導体継手を円筒状の部材として構成し、前記導
体継手の内周面および外周面には、バンド状導電部材
が、前記導体継手の内周面および外周面からそれぞれ突
出する状態で取付けられ、前記導体継手と高圧シールド
電極との間を前記バンド状導電部材により導通させ、前
記導体接続子を導体継手に挿入することで前記バンド状
導電部材を圧縮し、一方の導体接続子から導体継手を経
由し、他方の導体接続子に至る導通経路を確保すること
を特徴とする。
【0015】
【0016】
【作用】前述したように、電力ケーブルの接続を、ケー
ブル導体の先端部に取付けた導体接続子を継手部材に対
して両側から挿入するのみで、前記導体接続子に設けて
いる挿入側と係止側の接続子を係合させて、機械的な強
度の大きな接続部として形成できる。また、導体継手を
銅等の導電性を有する金属部材で円筒状に構成し、円筒
状継手部材の貫通孔に挿入する導体接続子に対して、バ
ンド状導電部材を介して導通状態を設定するので、円筒
状継手部材の構成を簡素化することができる。そして、
本発明の円筒状継手部材では、接続部等の中央部に配置
する高圧シールド電極に対応させて、円筒状継手部材の
外周部にバンド状導電部材を一体に配置することによ
り、円筒状継手部材を高圧シールド電極の内部に挿入す
るのみで導通状態を設定することが可能であり、そのた
めの構成も簡素化することができる。
【0017】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の電力ケ
ーブル用接続装置を説明する。図1に示される例は、本
発明の接続構造を適用可能なケーブル接続部20の構成
を示しているもので、従来のケーブル接続部の場合と同
様に、2本のケーブル21の導体22、22aの先端部
に、導体接続子23、23aをそれぞれ一体に設けてい
る。そして、前記導体接続子23、23aを円筒状継手
部材40に挿入して、円筒状継手部材を介して導体相互
の導通状態を設定する手段を構成している。前記ケーブ
ル接続部20においては、円筒状継手部材40に対応す
る位置に高圧シールド電極30を配置し、その周囲に補
強絶縁体31を所定の長さでコーン状に一体に形成した
ものを配置する。前記補強絶縁体31は、プレモールド
成型体を装着するか、あるいは、樹脂材料を接続部の周
囲に注型してコーン状に一体成型したものを設ける。
【0018】前記補強絶縁体31の周囲には、遮蔽層3
2を配置し、その外周部に防水混和物33を所定の厚さ
で形成し、防水混和物33の外周部に金属製の保護管3
4を配置する。また、前記保護管34に対して所定の位
置に絶縁筒35を配置するとともに、保護管に対して端
子座36を配置して、アースに接続する手段を設けてい
る。さらに、前記絶縁筒35の両端部と、ケーブル外装
との接続部をカバーする状態で防水層37を配置し、前
記防水層37を絶縁テープを巻き付ける等の手段により
構成し、保護管34の内部に湿気等が入り込むことを防
止する手段を構成している。なお、前記図1に示される
ケーブルは、コルゲート外装を施したものとして構成し
ているが、前記ケーブルとしては、任意の高圧送電用の
ケーブルを対象にして、ケーブル接続部を構成すること
ができる。
【0019】前述したようなケーブル接続部20におい
て、ケーブル導体22、22aの接続端部に対してそれ
ぞれ配置する導体接続子23、23aと円筒状継手部材
40との間、および、円筒状継手部材40と高圧シール
ド電極30の間での導通状態を設定するために、図2に
示されるような接続手段を設けている。前記図2に示さ
れる例では、円筒状継手部材40を図3に示すような構
成のもので、銅合金等の導電性の良好な金属で構成した
円筒状の部材に対して導体接続子の先端部を挿入する貫
通孔41を設けたものを使用する。前記円筒状継手部材
40の貫通孔41に対応する内周面42には、複数のリ
ング状の内周溝43を配置して、内周溝に対してバンド
状導電部材50〜53を取り付けておき、貫通孔に挿入
した導体接続子と円筒状継手部材の本体との間での導通
部材として使用する。さらに、前記円筒状継手部材40
の外周面47の所定の位置にも、本体に切り込む状態で
外周溝48を設けておき、前記外周溝48に対してバン
ド状導電部材54を取り付けておき、前記バンド状導電
部材54を円筒状継手部材40と高圧シールド電極30
の間での導通部材として構成する。
【0020】前記図2に示される本発明の接続装置にお
いては、円筒状接続部材40に対して導体接続子23、
23aの先端部を挿入し、2つの導体接続子を突き合わ
せる状態に配置している。しかし、本発明においては、
図に鎖線で示すように、導体接続子の先端部に係合手段
を設けて、直接接続する手段を適用することが可能であ
る。前記導体接続子を相互に接続するための手段として
は、例えば、図10に説明したような固着手段を用いる
ことができる。前記図2には詳細な構成を省略して示し
ているが、図10に示されるような接続手段を構成する
場合には、対向して円筒状接続部材に挿入される導体接
続子の挿入頭部に対して、挿入側接続子と係止側接続子
とをそれぞれ取り付けておくようにする。そして、2つ
の導体接続子の挿入頭部を突き合わせた際に、挿入側と
係止側の接続子が相互に固定することにより、ケーブル
接続部に対してケーブルの長さ方向の引っ張り力が付与
された状態でも、接続状態を良好に維持できるものとさ
れる。
【0021】前記図3に示されるような円筒状継手部材
40を使用して、図2のような接続部を構成した場合に
は、導体接続子23、23aの挿入端部を円筒状継手部
材40の貫通孔に対して挿入した際に、円筒状継手部材
40の内周面から突出する状態のバンド状導電部材50
〜53を圧縮する状態にする。また、円筒状継手部材4
0の外周部にバンド状導電部材54を配置する手段を設
ける場合には、2本のケーブル導体を円筒状継手部材を
介して接続した状態で、前記円筒状継手部材40を補強
絶縁体31の内部に位置決めすると、高圧シールド電極
30と円筒状継手部材40の外周部の間に配置したバン
ド状導電部材54の間で導通状態が設定される。そし
て、前記バンド状導電部材を介して導通状態を設定する
手段を設けたことにより、本発明のケーブル接続部で
は、導体接続子と円筒状継手部材の接続のための部材の
構成を簡素化できるとともに、ケーブルの接続に際し
て、導体接続子を円筒状継手部材の貫通孔に挿入するの
みで、接続作業を行うことができる。
【0022】さらに、前記円筒状継手部材40の外周部
にバンド状導電部材を配置する場合には、円筒状継手部
材を補強絶縁体31に挿入するのみで、高圧シールド電
極30との間で導通状態を設定することができるので、
従来の装置の場合のように、複雑な構成の導通手段を設
ける必要がなくなる。なお、前記本発明の実施例におい
て、円筒状継手部材の内周面に対してのみ、バンド状導
電部材を配置する手段を設けることも可能であり、その
場合には、円筒状継手部材の外周部と高圧シールド電極
との間には、従来のケーブル接続部の場合と同様な導通
手段を設けることも可能である。
【0023】前記図3に示される円筒状継手部材40に
対してバンド状導電部材を取り付けるために、図4〜6
に示されるような構成のバンド状導電部材支持手段を設
けることができる。図4に示されるように、円筒状継手
部材40の内周面には、4条のリング状の内周溝43、
43a……を設けておき、それぞれの内周溝に対して、
バンド状導電部材50〜53を取り付けるようにする。
前記バンド状導電部材を取り付けるための内周溝は、図
5、6に示されるように、内周面から切り込む状態で構
成するもので、バンド状導電部材を内周溝に対して装着
するために、図6に示されるような端部を鋭角に切り込
んだ状態に内周溝を構成している。また、前記内周溝4
3には、その一部に突部を切り欠いた状態の切欠部46
を配置して、円筒状継手部材の内周面の内周溝に対し
て、バンド状導電部材を装着する作業を容易に行い得る
ようにする。
【0024】前記円筒状継手部材の内周溝に対してバン
ド状導電部材を取り付けるために、図7に示されるよう
な形状の内周溝を構成することにより、バンド状導電部
材50が外れたりすることがないようにされる。前記図
7に示される例において、円筒状継手部材の内面に設け
る内周溝43では、その溝の両側の溝角部44、44a
を角度θで切り込む状態に構成し、溝の両側で突部4
5、45aが覆い被さる状態に構成する。前記内周溝4
3に装着されるバンド状導電部材50は、側板部材5
5、56の間に、多数の切り起し片57を所定の間隔で
配置しているもので、前記切り起し片57は、円筒状継
手部材の内周面から斜めに突出する状態に設け、内周溝
にバンド状導電部材を装着した状態では、側板部材が溝
角部から内側に引っ込む状態になっている。そして、円
筒状継手部材の貫通孔に対して導体接続子を挿入する
と、バンド状導電部材の切り起し片を導体接続子と円筒
状継手部材との間で押圧し、切り起し片が所定の圧力で
両部材を押圧し、両者の間での導通状態を設定できるよ
うにする。
【0025】本発明において、前記バンド状導電部材と
しては、例えば、株式会社ソルトン製の「マルチコンタ
クトバンド」(商品名)を使用することができる。前記
マルチコンタクトバンドは、銅合金製の薄いベルト状の
板部材に対して、中央部に切り起し片を所定の間隔で形
成したものとして構成されている。そして、前記切り起
し片が両側の押圧部材により圧縮される状態で一方に倒
され、両側の部材に対してそのバンドの弾性により押圧
する状態となり、電気的な導通を得られるものとされ
る。また、前記マルチコンタクトバンドはバンドの幅と
切り起し片の間隔を任意に設定することができるのであ
り、1枚の薄板の幅方向の中央部に切り起し片を切り起
す状態で加工したものでは、1つの切り起し片での通電
容量を10〜30Aに設定できる。そこで、例えば、高
圧送電線路で、数百〜数千Aの電流を流す場合でも、前
記マルチコンタクトバンドの幅と切り起し片の数等を対
応させることにより、十分に対応させることが可能にな
る。
【0026】本発明の円筒状継手部材に配置するバンド
状導電部材としては、前記マルチコンタクトバンドとし
て販売されている各種の通電容量のものを、適宜選択し
て使用することが可能であることの他に、同様な通電特
性を有する他の部材を使用することもできる。例えば、
前記図7に示されたバンド状導電部材を幅方向で半分に
切断し、側板部材の側部に多数の切り起し片を所定の角
度で構成したものや、バンド状の薄板部材に対して、両
側から所定の間隔で円形または角型の切り起し片をプレ
ス加工等により突出させ、切り起し片の一部をバンド本
体に接続する状態で薄板の両側の表面に突出させて設け
たもの等を使用しても、円筒状継手部材での通電状態を
良好に設定することが可能である。さらに、本発明の円
筒状継手部材では、前記バンド状導電部材を装着するた
めの溝部材の形状とバンド状導電部材が外れることを防
止する手段を、任意に構成することができる。
【0027】
【発明の効果】前述したように、電力ケーブルの接続
を、ケーブル導体の先端部に取付けた導体接続子を継手
部材に対して両側から挿入するのみで、前記導体接続子
に設けている挿入側と係止側の接続子を係合させて、機
械的な強度の大きな接続部として形成できる。また、導
体継手を銅等の導電性を有する金属部材で円筒状に構成
し、円筒状継手部材の貫通孔に挿入する導体接続子に対
して、バンド状導電部材を介して導通状態を設定するの
で、円筒状継手部材の構成を簡素化することができる。
そして、本発明の円筒状継手部材では、接続部等の中央
部に配置する高圧シールド電極に対応させて、円筒状継
手部材の外周部にバンド状導電部材を一体に配置するこ
とにより、円筒状継手部材を高圧シールド電極の内部に
挿入するのみで導通状態を設定することが可能であり、
そのための構成も簡素化することができる。さらに、本
発明に使用するバンド状導電部材は、市販の帯状の導電
部材を用いるので、円筒状継手部材に対してのみ、バン
ド状導電部材を保持するための加工を施すだけで対応で
き、電力ケーブル用接続装置の構成を簡素化できるとと
もに、ケーブル端部の接続のための作業工程を簡素化す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケーブル接続部の構成を示す断面図
である。
【図2】 ケーブル接続部における接続部の構成を示す
説明図である。
【図3】 本発明に使用する円筒状継手部材の説明図で
ある。
【図4】 円筒状継手部材の内周面にバンド状導電部材
を配置する状態の説明図である。
【図5】 円筒状継手部材の断面図である。
【図6】 円筒状継手部材に設ける溝の説明図である。
【図7】 内周溝にバンド状導電部材を装着した状態の
説明図である。
【図8】 従来のケーブル接続部の説明図である。
【図9】 従来のケーブル接続部での導体接続子を装着
する状態の説明図である。
【図10】 導体接続子を直接接続する手段を設ける例
の説明図である。
【符号の説明】
1・1a・22・22a ケーブル導体、2・2a・
23・23a 導体接続子、 10 導体継手、2
0 ケーブル接続部、 30 高圧シールド電極、
40 円筒状継手部材、 43 内周溝、 48
外周溝、50〜54 バンド状導電部材、 55・
56 側板部材、57 切り起し片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 昭市 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (56)参考文献 特開 平7−222341(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のケーブル導体の先端部に導体接続
    子を各々固定し、前記各導体接続子の先端部に突出する
    挿入頭部材の一方には係止側接続子を、他方には挿入側
    接続子を各々設け、 前記導体継手を補強絶縁体内部に固定して設けた高圧シ
    ールド電極に対して位置決めして設け、 前記導体接続子を導体継手に挿入して前記導体接続子を
    接続し、接続されるケーブル導体の電気的導通を得る電
    力ケーブル用接続装置において、 前記導体接続子は、その先端部に設けられた係合手段に
    て互いに直接接続されており、 前記導体継手を円筒状の部材として構成し、前記導体継
    手の内周面および外周面には、バンド状導電部材が、前
    記導体継手の内周面および外周面からそれぞれ突出する
    状態で取付けられ、 前記導体継手と高圧シールド電極との間を前記バンド状
    導電部材により導通させ、 前記導体接続子を導体継手に挿入することで前記バンド
    状導電部材を圧縮し、一方の導体接続子から導体継手を
    経由し、他方の導体接続子に至る導通経路を確保するこ
    とを特徴とする電力ケーブル用接続装置。
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